JP2008543835A - 組成物及び使用方法 - Google Patents
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Abstract
水混和性の一価アルコールと安息香酸との相乗的な組み合わせ、任意に約1%未満の濃度での界面活性剤、並びに水を含む殺マイコバクテリア組成物が提供される。前述の組成物を用いる表面の消毒方法も提供される。殺マイコバクテリア組成物は、マイコバクテリア、バクテリア、ウイルス又は真菌を不活性化するために使用されてもよい。1つの実施態様では、本発明の組成物は、汚れた内視鏡を再調整するために使用される。
Description
本発明は、表面の消毒に有用な組成物、その組成物を製造する方法、及び表面を消毒するための組成物を使用する方法に関する。
背景
表面などに適用される場合、消毒組成物はバクテリア、真菌及びウイルスのような広域の微生物を死滅させる。「高レベル消毒剤」(「HLD」)という用語は、一般に106個のマイコバクテリアを死滅でき、全ての微生物のうち死滅させるのが最も困難であるバクテリア内生胞子を死滅できる能力を有する消毒剤の種類を規定する。高レベル消毒剤は、胞子群を減らすことができると同時にマイコバクテリア、真菌、バクテリア及びウイルスのような病原体を難なく滅ぼすことができる。「滅菌剤」は、106個のバクテリア内生胞子を死滅できる試薬である。
表面などに適用される場合、消毒組成物はバクテリア、真菌及びウイルスのような広域の微生物を死滅させる。「高レベル消毒剤」(「HLD」)という用語は、一般に106個のマイコバクテリアを死滅でき、全ての微生物のうち死滅させるのが最も困難であるバクテリア内生胞子を死滅できる能力を有する消毒剤の種類を規定する。高レベル消毒剤は、胞子群を減らすことができると同時にマイコバクテリア、真菌、バクテリア及びウイルスのような病原体を難なく滅ぼすことができる。「滅菌剤」は、106個のバクテリア内生胞子を死滅できる試薬である。
ヘルスケアの分野では、医療機器、例えば気管支鏡、内視鏡、腹腔鏡は、こうした機器が大量の生物学的汚染に曝される医療処置にて有用であることがわかっている。これらの器具は全て、通常、こうした器具が自然開口部(natural orifice)又は外科的開口部のいずれかを通して体内に挿入される医療処置にて使用される。こうしたスコープを通る内部チャンネルは、光ファイバ、外科用器具などを運ぶように構成できる。スコープのチャンネルを通って取り付けられる光ファイバには、体内領域の視覚的検査及び処置を促進するために、小さなカメラを固定できる。特定の構成では、スコープのチャンネルを通して電力を輸送でき、体内の目的とする領域まで輸送できる小さい光源備品に電力を与え、組織、関節又は身体の腔の検査を促進する。実際、スコープのチャネルには、電気外科用プローブや鉗子といった外科用器具が通されることもあれば、このチャネルを利用して流体又は気体を送達したり、吸引したり、サンプリング用のカテーテルをそこに通したりすることさえもできる。
事実上、内視鏡を使えば人体のどの部分にも到達できるが、代表的な外科処置部位としては、耳、喉、尿道、肺、腸、腹腔が挙げられる。また、結腸鏡での処置に使われる内視鏡を用いると、結腸や大腸の中を直接検査し、ポリープ、潰瘍、炎症がないかどうかを調べることができる。内視鏡を介してポリープ又は腫瘍などの異物を外科的に摘出することもある。こうした人体内での広範囲の使用により、内視鏡は、血液、糞便、種々の組織からの細胞物質などを包含する生物学的汚染に曝される。こうした生物学的汚染は、ウイルス、バクテリア又はその他の不必要な物質の供給源となり得る。米国及び各地において、多くの医療又はヘルスケア専門家によって利用されている内視鏡は再利用可能であるように構成され、再利用可能な内視鏡は、後の医療又は外科的処置にて内視鏡を使用する前に、汚れた表面が完全に消毒されていることを確実にするような方法で、完全に洗浄及び消毒されなければならない。
再利用可能な内視鏡のために使用される洗浄プロセスでは、汚れた内視鏡は初めに手作業の洗浄工程で洗浄され、器具の汚れた表面の全てから、できるだけ多くの汚れが除去される。その上で、手作業で洗浄した内視鏡に高レベルの消毒工程を行い、これを再利用可能な状態にしている。通常、手作業の洗浄工程は、酵素系洗浄溶液の存在下で、ブラシ又は同様の機器を用い、そのブラシ上に汚れがもはや視覚的に検出されなくなるまで器具を磨くことによって行われる。手作業の洗浄の後、内視鏡はその器具表面に高レベルの消毒剤を適用することによってさらに消毒される。医療器具の表面を消毒するために使用される物質としては、ペルオキシ化合物、過酸化水素、塩素化合物、アルデヒド類、及びフェノール類が挙げられる。これらの化合物及びこれらを含む組成物は、あらゆる種々の医療機器のルーメン及び他の表面といった表面を消毒するために使用されてきた。マイコバクテリアは、一般に、真菌、その他のバクテリア及びウイルスに比べて死滅させるのがより困難である。マイコバクテリウム属由来の微生物は、米国食品医薬品局(United States Food and Drug Agency)(「FDA」)によって、高レベルの消毒剤による消毒時間を確立するために使用されるべき重要な生物として規定されている。ヒト型結核菌によって生じる結核は、抗生物質耐性のある株を生じる点で特に興味深い重要な病原性生物である。承認されている病原性でない代用品としては、マイコバクテリウム・テラ(Mycobacterium terrae)及びウシ型結核菌(Mycobacterium bovis)が挙げられる。
高レベルの消毒に利用可能な製品は、所望の消毒レベルを達成するのに時間ががかかることが多く、1以上のその他の欠点を被る場合もある。1つの例は、水溶液中の2%濃度におけるグルタルアルデヒドである。しかし、グルタルアルデヒド製品の消毒時間は、20〜45分と長いことが多い。こうした消毒時間は加熱(例えば35℃まで)によって短くできるが、健康問題がこの化合物に関する安全性及び有効性に関する状況を複雑にしている。同様に、過酢酸及びオルトフタルアルデヒド(orthophthaldehyde)もまた高レベル消毒に使用されているが、これらの化合物は一般に消毒時間が非常に長いために望ましくなく、及び/又は望ましくない材料適合性を示している。さらに、過酢酸及びオルトフタルアルデヒドは、濃度に関連する健康又は安全問題を示している。酸化作用によって生物を死滅できるその広範囲の殺菌特性のために、過酸化水素もまた使用されている。低濃度(例えば、<6%)の過酸化水素は取り扱いが安全であり、環境にも優しいと考えられる。しかし、過酸化水素も、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphyloccocus aureus)(黄色ブドウ球菌)のような一般的なバクテリアを除去するために使用されている場合であっても消毒速度が遅い。過酸化水素濃度を増大させて死滅速度を向上させることもできるが、濃縮過酸化物溶液は強力な酸化剤であり、取り扱いがより危険になる場合がある。8%以上の過酸化水素濃度は、特別な搬送条件が必要となる強力な酸化剤として米国運輸省にて分類されている。
高レベル消毒が可能で、高レベル消毒の改善された速度を示す消毒剤が必要とされている。同様に、106個のバクテリア、例えば黄色ブドウ球菌又は大腸菌を迅速に低減する中間レベルの消毒剤も必要とされている。マイコバクテリア、ウイルス、真菌及びバクテリアを包含する広範囲の微生物を死滅できると共に、改善された材料及び皮膚適合性を有する、安全で迅速な作用形態での消毒剤を提供することが所望されている。
概要
第1の側面では、本発明は、
水混和性の一価アルコールと安息香酸の相乗的組み合わせ;
水;及び
任意に、約1重量%未満の濃度の界面活性剤
を含む殺マイコバクテリア組成物を提供する。
第1の側面では、本発明は、
水混和性の一価アルコールと安息香酸の相乗的組み合わせ;
水;及び
任意に、約1重量%未満の濃度の界面活性剤
を含む殺マイコバクテリア組成物を提供する。
別の側面では、本発明は、
前述の組成物を表面に適用する工程を含む表面を消毒する方法を提供する。
さらに別の側面において、本発明は、前述の組成物を用いてマイコバクテリア、バクテリア、ウイルス又は真菌を不活性化するための方法を提供する。
前述の組成物を表面に適用する工程を含む表面を消毒する方法を提供する。
さらに別の側面において、本発明は、前述の組成物を用いてマイコバクテリア、バクテリア、ウイルス又は真菌を不活性化するための方法を提供する。
さらに別の側面では、本発明は汚れた内視鏡を再調整するための方法を提供し、この方法は、
内視鏡の表面を洗浄する第1の洗浄工程;
内視鏡をリーク試験する工程;
内視鏡の表面をさらに洗浄する第2の洗浄工程;
上記の組成物を、ある期間表面に適用することによって器具の表面を消毒する工程;
内視鏡表面を水ですすぐ工程;及び
内視鏡を乾燥させる工程
を含む。
内視鏡の表面を洗浄する第1の洗浄工程;
内視鏡をリーク試験する工程;
内視鏡の表面をさらに洗浄する第2の洗浄工程;
上記の組成物を、ある期間表面に適用することによって器具の表面を消毒する工程;
内視鏡表面を水ですすぐ工程;及び
内視鏡を乾燥させる工程
を含む。
本明細書で使用する時、「材料適合性」という用語は、組成物が適用される表面材料に組成物が有害な影響又は損傷を与えないような特性のことを言う。材料適合性の測定は、組成物中に材料を浸漬した後、重量増加又は損失の測定、機械的剛性又はコンプライアンスの変化、視覚的検査によって、色又は形状に関して観測される変化などといった種々の方法のいずれかによって材料を分析することにより行うことができる。材料は、特定期間(例えば、5分間、10分間など)適合性であるが、長期間曝す場合には不適合性であるものとして特徴付けられる場合がある。
「微生物(Microorganism)」又は「微生物(microbe)」又は「微生物(microorganism)」とは、バクテリア、酵母、カビ、真菌、原生動物、マイコプラズマ、並びにウイルス(液体エンベロープRNA及びDNAウイルスを包含する)のことを指す。
「殺菌剤」とは、病原性及び非病原性微生物を死滅する化学剤を意味する。
「粘膜(Mucous membranes)」、「粘膜(mucosal membranes)」、及び「粘膜組織」は、交換可能に使用され、鼻(前鼻孔、鼻腔(nasoparangyl cavity)など)、経口(例えば、口)、外耳、中耳、膣腔及びその他の同様の組織の表面のことを指す。例としては、頬、歯肉、鼻、眼球、器官、気管支、胃腸、直腸、尿道口、尿管、膣、頚部、及び子宮粘膜のような粘膜が挙げられる。
「粘膜(Mucous membranes)」、「粘膜(mucosal membranes)」、及び「粘膜組織」は、交換可能に使用され、鼻(前鼻孔、鼻腔(nasoparangyl cavity)など)、経口(例えば、口)、外耳、中耳、膣腔及びその他の同様の組織の表面のことを指す。例としては、頬、歯肉、鼻、眼球、器官、気管支、胃腸、直腸、尿道口、尿管、膣、頚部、及び子宮粘膜のような粘膜が挙げられる。
「被験体」及び「患者」には、ヒト、ヒツジ、ウマ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ラット、ネズミ、又はその他の哺乳類が含まれる。
本明細書で使用する時、「a」、「an」、「the」、「少なくとも1つ」及び「1以上」は交換可能に使用される。「及び/又は」という用語は、列挙された要素の1又は全てを意味する(例えば、苦痛を予防及び/又は処置するとは、苦痛を予防する、苦痛を処置する、又は苦痛を処置して予防することを意味する)。
本明細書で使用する時、「a」、「an」、「the」、「少なくとも1つ」及び「1以上」は交換可能に使用される。「及び/又は」という用語は、列挙された要素の1又は全てを意味する(例えば、苦痛を予防及び/又は処置するとは、苦痛を予防する、苦痛を処置する、又は苦痛を処置して予防することを意味する)。
当業者はさらに、本開示の残りの部分を考慮する場合に本発明の種々の側面を理解するであろう。また、記載される構成成分、及び本発明の組成物に同等なものが可能であるが、それらはまだ予見されていないものでもあることを理解する。それでもなお、こうした同等なものは本発明の範囲内である。
詳細な説明
本発明は、例えば哺乳類の皮膚及び粘膜のような生存組織を包含するあらゆる種々の表面にて使用するための、低レベル、中間レベル、及び高レベルの消毒剤として有用な消毒組成物を提供する。さらに、本発明の組成物は、産業用又は医療用消毒剤として、硬質面、繊維製品、及び医療器具(例えば内視鏡)の表面にて使用されてもよい。
本発明は、例えば哺乳類の皮膚及び粘膜のような生存組織を包含するあらゆる種々の表面にて使用するための、低レベル、中間レベル、及び高レベルの消毒剤として有用な消毒組成物を提供する。さらに、本発明の組成物は、産業用又は医療用消毒剤として、硬質面、繊維製品、及び医療器具(例えば内視鏡)の表面にて使用されてもよい。
一部の実施態様では、本発明は安息香酸及び一価アルコールを含む水溶液である組成物を提供する。安息香酸又は一価アルコール類は個々に溶液にて使用される場合、それらは一般に殺マイコバクテリア活性を全く示さないか、又は非常に限られた程度でのみこうした活性を示す。驚くべきことに、本発明による安息香酸と一価アルコールとの組み合わせは、マイコバクテリアを死滅させるために使用される場合に相乗的に作用する。一部の実施態様において、本発明による組成物は、20℃にて2分以内に106個のマイコバクテリアを死滅できる迅速な活性を示す。本発明の組成物は特定の用途に対して調整でき、一部の実施態様では、例えば緩衝塩類、保湿剤、皮膚軟化剤、湿潤剤(wetting agents)、界面活性剤、腐食防止剤、溶媒及び殺胞子剤のような追加の構成成分を包含していてもよい。
本発明の組成物における2つの主要な構成成分である安息香酸及び一価アルコールは、皮膚への局所適用製剤において広く使用されており、安全であると考えられる。安息香酸は食品の防腐剤として広く使用され、皮膚の真菌感染の処置に使用されているという長い歴史をもつ。「ホイットフィールド軟膏(Whitfield’s ointment)」と呼ばれる市販の製剤は、通常、足白癬及び白癬の処置ために約6重量%の安息香酸を含有する。同様に、水溶性アルコール類は殺菌剤として皮膚に高濃度で広く使用されている。
一部の実施態様では、本発明の組成物は、溶液の約0.01重量%〜約20重量%の濃度で安息香酸を含む。一部の実施態様において、安息香酸は約0.03重量%〜約5重量%の量で存在する。他の実施態様において、組成物中の安息香酸含量は1重量%未満である。
安息香酸に加えて、本発明の組成物は、安息香酸と組み合わせる場合に相乗効果をもたらす量で1以上の一価アルコール類を包含する。換言すれば、本発明の独創的な組成物は、別個の一価アルコール溶液及び安息香酸溶液の消毒特性の単なる組み合わせから予想されるものよりも、消毒組成物としてより有効な量の一価アルコール及び安息香酸を含む。一部の実施態様において、一価アルコールは約1重量%〜約70重量%の量で存在する。一部の実施態様において、一価アルコールは約2重量%〜約60重量%の量で存在する。さらに他の実施態様において、一価アルコールは約5重量%〜約30重量%の量で存在する。さらに他の実施態様において、一価アルコールは約8重量%〜約20重量%の量で存在する。好適なアルコール類としては、水混和性のアルコール類であるC2〜C3一価アルコール類(例えば、エタノール、n−プロパノール及びイソプロパノール)が挙げられる。組成物がC2〜C3の一価アルコール類を含む一部の実施態様において、アルコールはエタノールから成る。他の実施態様において、アルコールはn−プロパノールから成る。さらに他の実施態様において、アルコールはイソプロパノールから成る。さらに他の実施態様において、アルコールは、前述のC2〜C3アルコール類の2種以上の組み合わせから成る。
当業者は、本発明の組成物が周囲温度又は高温(例えば周囲温度より高い温度)にて表面に適用できることを理解する。一般に、より高温では所与の組成物に関してより速い死滅速度をもたらす。特に指定しない限り、本発明の組成物によって達成される微生物の死滅に関する本明細書の言及は、周囲温度で使用された場合のものである。
任意構成成分
本発明の組成物は、表面の改善された濡れ性、洗浄特性の向上、スキンコンディショナーの乳化、及び可能性として組成物の抗ウイルス特性の向上といった、製剤に所望の特性を付与できる1以上の界面活性剤を任意に含んでいてもよい。皮膚に使用されることを目的とする本発明の組成物に組み込む場合、適切な界面活性剤の選択基準は、そうした界面活性剤について考慮される濃度にてヒト又は哺乳類の皮膚上に適用される場合に、その界面活性剤が「刺激性でないもの」として特徴付けることができることである。しかしながら、特定の界面活性剤の潜在的な刺激作用を打ち消すために、対刺激物質(counter-irritant)も本発明の組成物に含まれていてもよい。任意の界面活性剤が本発明による組成物に包含される場合、界面活性剤は、一般に界面活性剤によって形成されるミセル内に安息香酸が捕捉されるのを回避するために相対的に低濃度で存在すべきである。一部の実施態様では、界面活性剤含量は約1重量%未満、及び通常0.25重量%未満である。
本発明の組成物は、表面の改善された濡れ性、洗浄特性の向上、スキンコンディショナーの乳化、及び可能性として組成物の抗ウイルス特性の向上といった、製剤に所望の特性を付与できる1以上の界面活性剤を任意に含んでいてもよい。皮膚に使用されることを目的とする本発明の組成物に組み込む場合、適切な界面活性剤の選択基準は、そうした界面活性剤について考慮される濃度にてヒト又は哺乳類の皮膚上に適用される場合に、その界面活性剤が「刺激性でないもの」として特徴付けることができることである。しかしながら、特定の界面活性剤の潜在的な刺激作用を打ち消すために、対刺激物質(counter-irritant)も本発明の組成物に含まれていてもよい。任意の界面活性剤が本発明による組成物に包含される場合、界面活性剤は、一般に界面活性剤によって形成されるミセル内に安息香酸が捕捉されるのを回避するために相対的に低濃度で存在すべきである。一部の実施態様では、界面活性剤含量は約1重量%未満、及び通常0.25重量%未満である。
一部の実施態様では、本明細書に使用するのに適した界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤又はこれらの組み合わせを挙げることができる。好適な非イオン性界面活性剤としては、これらに限定されないが、アルコールエトキシレート類、ベタイン類、グルコシド類、脂肪酸エステル類、アミンオキシド類、ソルビタンエステル類、並びにエチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマー類が挙げられる。好適なブロックコポリマー類は、BASF(BASF Corporation)(ニュージャージー州フロールハム・パーク(Florham Park))から商標名「プルロニック(Pluronics)」又は「ルトロール(Lutrol)」として市販されている。好適な陰イオン性界面活性剤としては、αオレフィンスルホネート類、アルキルベンゼンスルホネート類、アルキルスルフェート類、脂肪族アルコールエトキシレートスルホネート類、エステルスルホスクシネート類、スルホコハク酸エステル類のジエステル類、及び脂肪酸類の塩類が挙げられる。一部の実施態様において、前述の陰イオン性界面活性剤は対刺激物質と組み合わされるが、その対刺激物質としては、これらに限定されないが、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマー類を挙げることができる。一部の実施態様において、陰イオン性界面活性剤はジオクチルスルホコハク酸ナトリウムである。
本発明の組成物における別の任意構成成分は、106個のマイコバクテリアを死滅させると共に内生胞子を破滅させるのに好適な高レベル消毒剤を提供するのに役立つ殺胞子剤である。本発明の実施態様において、組成物は既定の暴露時間内に106個のマイコバクテリアを死滅させる能力を有する。一部の実施態様では、組成物は、特定温度にて特定の時間内に内生胞子も死滅させる能力を有する。一般に、所与の温度にて内生胞子を死滅させるのに必要な暴露時間は、マイコバクテリアを死滅させるのに必要な暴露時間よりも長い。
好適な殺胞子剤は、当業者に既知である。こうした試薬としては、これらに限定されないが、過酸化水素、過酸類、ペルエステル類、塩素、ヨウ素、ポビドンヨード、及びアルデヒド類、並びに前述の2種以上の組み合わせから選択されるものが挙げられる。通常、本発明の組成物内の殺胞子剤の濃度は、0〜約10重量%の範囲内である。一部の実施態様において、殺胞子剤の濃度は、0〜約3重量%の範囲内である。殺胞子剤が過酸化水素である実施態様において、過酸化水素の濃度は約2〜約8重量%の範囲内である。
上述のものに加えて、本発明の消毒溶液のための任意構成成分としてはまた、緩衝剤又は緩衝塩類、保湿剤、皮膚軟化剤、ポリマー添加剤、湿潤剤、及び腐食防止剤を挙げることができる。プロピレングリコール、グリセロール、及び脂質類のような保湿剤は、アルコールによる乾燥作用を打ち消すために製剤に組み込むことができる。有機溶媒及び強力な洗剤(harsh detergents)は、角質層に見出される脂質層(皮膚の最外層)を除去し、バリア作用を低下させて皮膚を乾燥させる。保湿剤は、主として閉塞により、皮膚からの過剰な水分損失を即座に防止できる。閉塞性保湿成分は、水分損失を妨げる脂肪性膜又は層を形成することによって皮膚の湿分の蒸発を減じる油性の物質である。ペトロラクタムは、一般に最も有効な閉塞性保湿剤と考えられる。その他の閉塞性保湿成分としては、鉱油、パラフィン、スクアレン、スクアランのような炭化水素剤、並びにココアバター、ラノリン、ステアリン酸、及び脂肪族アルコール類のような脂肪類が挙げられる。セチルアルコールは、保湿ローション及びクリームに広く使用される。閉塞性の他の種類としては、ワックスエステル類、植物油類、蜜蝋を包含する脂肪酸エステル類、ステロール類、及びシリコーン類が挙げられる。
保湿剤の2番目の種類は角質層に水を引き付け、保持する化合物である湿潤剤(humectant)である。これらの化合物は、通常、水と水素結合できる極性有機化合物である。例としては、プロピレングリコール、グリセリン又はグリセロール、尿素、乳酸ナトリウム及びカリウム、ソルビトール、パンテノール、及びピロリドンカルボン酸の塩類が挙げられる。
本発明の組成物のための好ましいポリマー添加剤は、ポリビニルピロリドン(PVP)及びそのコポリマー類である。PVPは、本発明の製剤にて多機能成分として使用できる。それは高濃度で安息香酸と水溶性錯体を形成し、製剤中の安息香酸の溶解性を増大させる。さらに、それはまた硫酸ラウリルナトリウムのような陰イオン性界面活性剤によって生じる刺激を低減させることができる。それはまた、安定化剤、汚れ防止剤(anti-soiling agent,)、及び増粘剤としても作用できる。
本発明の組成物は、濃縮形態又はより希釈した形態、又は「使用準備の整った」形態にて提供されてもよい。本発明の濃縮型の組成物は、使用時点で希釈されてもよい。また、本発明の組成物はさらに、本発明の濃縮組成物と別の濃縮物とを混合することによって希釈時に改質されてもよい。例えば、安息香酸及びアルコールを含む組成物は、濃縮形態で提供され、過酢酸を含有する第2の濃縮物と後で混合されてもよい。さらに、2つの濃縮物は、内視鏡再処理ユニットにてろ過水で容量分析的に希釈でき、アルコール、安息香酸及び過酢酸を含む溶液をもたらす。最終希釈溶液は、医療機器のための消毒剤として有用である。
本発明による有用な濃縮物は、追加の溶媒、界面活性剤、向水性物質、及び金属イオン封鎖剤を含有してもよい。界面活性剤は、本発明の一部の実施態様において、濃縮物を多量の水で希釈する場合に安息香酸が沈殿するのを防止するために存在していてもよい。
本発明の実施態様において、本明細書に記載されるように配合された組成物は、通常約7未満のpH値を有する。一部の実施態様において、pHは約3.5〜約6.5の範囲である。組成物のpHは、アミン、又は安息香酸の金属塩若しくは別のカルボン酸の金属塩を添加することによって調節されてもよい。好適な例としては、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸トリエタノールアミン、安息香酸アンモニウム、乳酸ナトリウムなどが挙げられるが、これらに限定されない。同様に、リン酸ナトリウム又はヘキサメタリン酸ナトリウムのような無機塩類を組成物に添加してもよい。本発明の組成物は、皮膚に優しく、あらゆる種々の表面に対して高レベル消毒剤として有用な場合がある。さらに、組成物は、手又は身体の他の領域に対して皮膚殺菌剤として皮膚に適用できる。
本発明の実施態様において、本明細書に記載されるように配合された組成物は、通常約7未満のpH値を有する。一部の実施態様において、pHは約3.5〜約6.5の範囲である。組成物のpHは、アミン、又は安息香酸の金属塩若しくは別のカルボン酸の金属塩を添加することによって調節されてもよい。好適な例としては、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸トリエタノールアミン、安息香酸アンモニウム、乳酸ナトリウムなどが挙げられるが、これらに限定されない。同様に、リン酸ナトリウム又はヘキサメタリン酸ナトリウムのような無機塩類を組成物に添加してもよい。本発明の組成物は、皮膚に優しく、あらゆる種々の表面に対して高レベル消毒剤として有用な場合がある。さらに、組成物は、手又は身体の他の領域に対して皮膚殺菌剤として皮膚に適用できる。
本発明の組成物は、一般にあらゆる種々の表面の消毒剤として有用である。組成物は、通常、一価アルコールが固有に組成物の表面張力を低下させるので、迅速に作用し、安全で、組成物が適用される表面を容易に湿らすことができる。本発明の組成物は、例えば結核菌、ウイルス、バクテリア及び真菌に対する広域の消毒剤及び殺菌剤として有用である。一般に、本発明の組成物は、おそらく死滅させるのが最も困難な生物であるマイコバクテリアに対して有効である。
表面の消毒のために本発明の組成物を使用する際、組成物は、表面に適用され、ある期間その表面に放置される。接触時間は、広範囲の期間内で変更できる。概して、本発明の組成物の接触時間は、数秒から約30分間までの範囲であることができる。通常、接触時間は約10分以下である。組成物は、次いで、例えば水ですすぐことによって表面から除去されてもよい。あるいは、組成物は周囲温度にて、又は表面を加熱することによって表面から蒸発させてもよい。高濃度のアルコールを有する組成物は、加熱の有無に拘わらず、表面から最も素早く蒸発する。
一部の実施態様において、本発明の組成物は、手又は皮膚の消毒剤として配合され、皮膚又は粘膜に適用されてもよい。例えば、組成物は皮膚を消毒でき、病原性バクテリア及びウイルスが広がるのを防止できる手用殺菌剤として有用な場合がある。安息香酸及びアルコールの相乗的な組み合わせは、典型的でないマイコバクテリアを包含するあらゆる種々の微生物汚染物質に対して、より有効な消毒組成物を提供する。一部の実施態様において、本発明の組成物は、術前プレップ又はスクラブとして使用されてもよい。本発明の前述の実施態様において、組成物は後続のすすぎを行う場合でも行わない場合でも皮膚に適用されてもよい。アルコール及び安息香酸に加えて、例えば皮膚軟化剤のような成分を含有する実施態様では、組成物は、皮膚軟化剤又はその他の追加的成分の有益な効果を最大限に得るために、後続のすすぎを行わずに皮膚に適用されてもよい。
本発明の組成物はまた、ルーメンの表面を包含する医療器具又は医療機器の表面上で使用できる。特に、本発明の組成物は、汚れた内視鏡を再調整する際に使用されてもよい。この再調整方法において、本発明の組成物は、医療処置において内視鏡を使用した後の洗浄プロセスの消毒工程中にて有用である。
一部の実施態様において、前述の方法は:
内視鏡の表面を洗浄する第1の洗浄工程;
内視鏡をリーク試験する工程;
内視鏡の表面をさらに洗浄する第2の洗浄工程;
請求項1の組成物をある期間表面に適用することによって器具の表面を消毒する工程;
内視鏡表面を水ですすぐ工程;及び
内視鏡を乾燥させる工程を含む。
内視鏡の表面を洗浄する第1の洗浄工程;
内視鏡をリーク試験する工程;
内視鏡の表面をさらに洗浄する第2の洗浄工程;
請求項1の組成物をある期間表面に適用することによって器具の表面を消毒する工程;
内視鏡表面を水ですすぐ工程;及び
内視鏡を乾燥させる工程を含む。
一部の実施態様において、消毒工程は、内視鏡の表面が周囲温度にある状態で行われ、組成物は約8分以下の間、表面に適用される。他の実施態様において、消毒工程は、内視鏡表面が高温にある状態で行われる。
前述のプロセスのさらなる説明において、汚れた内視鏡はまず、医療処置の後、内視鏡から残存する巨視的な堆積物を除去するために内視鏡の内側ルーメン及び外側面が洗浄される洗浄工程に供される。酵素系洗剤は、通常この洗浄工程にて使用される。その後、内視鏡は、内視鏡の内側チャンネルが、器具の壁を通る流体の浸出から十分に保護されていることを確かめるためにリーク試験される。リーク試験の後、器具の外側面及び内側ルーメンは、ブラシ及び酵素系洗剤を用いて手作業で洗浄され、残存堆積物を除去する。最後に、内視鏡は、器具表面を本発明の組成物に特定の期間、周囲温度又は高温にて曝らす消毒工程に供される。本発明の組成物への暴露が周囲温度又は室温で行われる場合、約8分以下の暴露時間で、通常はマイコバクテリアを死滅させるのに十分である。高温での本発明の組成物への暴露では、同等な量を死滅させるのに必要な暴露時間を短くできることが理解される。その後、内視鏡は水ですすがれ、空気乾燥される。再調整された内視鏡は、次いで別の医療処置又は外科処置にて使用される準備が整う。
実施例
本発明の追加の実施態様は、次の非限定例にて説明される。
試験手順
定量的な結核菌殺菌性懸濁液
ミドルブロックADCエンリッチメント(Middlebrook ADC Enrichment)(ディフコ(Difco)から入手可能)を有するミドルブロック7H9ブロス(Middlebrook 7H9 Broth)(ミシガン州デトロイトのディフコ・ラボラトリーズ(Difco Laboratories)から市販)にて成長させた0.1mL体積のマイコバクテリウム・テラ(メリーランド州ロックヴィル(Rockville)のAmerican Culture CollectionからATCC15755として市販)を、ミドルブロックADCエンリッチメント(Middlebrook ADC Enrichment)を補充されたミドルブロック7H9ブロス(Middlebrook 7H9 Broth)50mLを含有する、0.2μmのフィルターと共に傾いた口とキャップとを備えた250mLの細胞培養フラスコに移した。培養物が約107M.テラ細胞/mL群に達するまで、培養物を2〜4週間インキュベートした。実施例を行う同じ日、6mLの培養物を組織粉砕機に移し、10分間手動で均質化した。培養物の均一性を顕微鏡を用いて確かめた。バクテリア溶液を生理食塩水に連続的に希釈し、ミドルブックAODCエンリッチメント(Middlebrook AODC Enrichment)(ディフコ(Difco)から入手可能)を補充されたミドルブロック7H11寒天(Middlebrook 7H11 Agar)の表面上にプレートすることによって、作用懸濁液の個体群を測定した。プレートを37℃で4週間までインキュベートし、CFUをカウントした。
本発明の追加の実施態様は、次の非限定例にて説明される。
試験手順
定量的な結核菌殺菌性懸濁液
ミドルブロックADCエンリッチメント(Middlebrook ADC Enrichment)(ディフコ(Difco)から入手可能)を有するミドルブロック7H9ブロス(Middlebrook 7H9 Broth)(ミシガン州デトロイトのディフコ・ラボラトリーズ(Difco Laboratories)から市販)にて成長させた0.1mL体積のマイコバクテリウム・テラ(メリーランド州ロックヴィル(Rockville)のAmerican Culture CollectionからATCC15755として市販)を、ミドルブロックADCエンリッチメント(Middlebrook ADC Enrichment)を補充されたミドルブロック7H9ブロス(Middlebrook 7H9 Broth)50mLを含有する、0.2μmのフィルターと共に傾いた口とキャップとを備えた250mLの細胞培養フラスコに移した。培養物が約107M.テラ細胞/mL群に達するまで、培養物を2〜4週間インキュベートした。実施例を行う同じ日、6mLの培養物を組織粉砕機に移し、10分間手動で均質化した。培養物の均一性を顕微鏡を用いて確かめた。バクテリア溶液を生理食塩水に連続的に希釈し、ミドルブックAODCエンリッチメント(Middlebrook AODC Enrichment)(ディフコ(Difco)から入手可能)を補充されたミドルブロック7H11寒天(Middlebrook 7H11 Agar)の表面上にプレートすることによって、作用懸濁液の個体群を測定した。プレートを37℃で4週間までインキュベートし、CFUをカウントした。
磁性攪拌棒を含有する小さい三角フラスコを9mLのHLD実施例組成物で満たした。フラスコを磁性攪拌器上に配置し、溶液を制御された温度(約20℃)の水浴にて10分間混合し、溶液の均一性を確実にした。5%の仔ウシ血清(ユタ州ローガン(Logan)のハイクローン(Hyclone)から市販)を含有する1.0mLの作用懸濁液を、攪拌しながらHLD実施例組成物に添加した。
それぞれの暴露時間の最初に、1mLの細胞作用懸濁液を汚れと共に混合組成物に添加した。通常の暴露時間は、各実施例の結果に示されるように種々の複数の時間点から成る。種々の他の時間点でも評価した。各暴露時間の終わりに、1mLの懸濁液を、0.01mLのカタラーゼと共に中和剤としての9mLのDEブロスを含有する試験管に移した。DEは、ミシガン州デトロイトのディフコ・ラボラトリーズ(Difco Laboratories)によるデイ・エングル・ブロス(Dey Engle broth)であった。攪拌後、中和された10−1溶液懸濁液をさらに、1mLを9mLのDE希釈ブランクに移すことによって10−2〜10−7に希釈した。各希釈液から、0.1mL体積をL−ロッドで広げたTSAプレートにプレートした。場合によっては、懸濁液を、約10mLの生理食塩水で予め濡らしたミリポア(Millipore)フィルターを通してろ過した。中和されたバクテリア懸濁液のろ過後、フィルターを50mLの生理食塩水ですすいだ。バクテリアを有するフィルターを、エンリッチメントAODC(Enrichment AODC)栄養剤で補充したミドルブロック7H11寒天プレート(Middlebrook 7H11 agar plate)に滅菌状態で移した。プレートをプラスチックバッグにてインキュベートし、35℃にて2週間乾燥を防ぎ、CFUをカウントした。
殺マイコバクテリア活性は、log10減少で報告したが、それは初期接種物カウントのlog10と、特定の時間間隔において組成物又は組成物の構成成分への暴露後の接種物カウントのlog10との差を計算することによって測定した。計算は、微生物死滅速度試験法(Microbial Kill Rate Assay)に説明された。
殺マイコバクテリア活性は、log10減少で報告したが、それは初期接種物カウントのlog10と、特定の時間間隔において組成物又は組成物の構成成分への暴露後の接種物カウントのlog10との差を計算することによって測定した。計算は、微生物死滅速度試験法(Microbial Kill Rate Assay)に説明された。
対照
中和剤の有効性を確実にするために静的対照を使用した。0.9mL体積のHLDをカタラーゼを有する9.0mLのDE中和剤(ディフコ(Difco)から入手可能)に添加した。次いで、0.1mLの接種物をこの溶液に添加し、上記試験手順と同じように処理した。この手順を、中和剤の代わりに滅菌生理食塩水(生理食塩水ブランク対照)及び試験物質を用いて繰り返し、データを静的対照と比較した。この試験対照に関する許容基準は、静的対照と対応する個体群対照の結果が1.0log内になることを必要とする。
中和剤の有効性を確実にするために静的対照を使用した。0.9mL体積のHLDをカタラーゼを有する9.0mLのDE中和剤(ディフコ(Difco)から入手可能)に添加した。次いで、0.1mLの接種物をこの溶液に添加し、上記試験手順と同じように処理した。この手順を、中和剤の代わりに滅菌生理食塩水(生理食塩水ブランク対照)及び試験物質を用いて繰り返し、データを静的対照と比較した。この試験対照に関する許容基準は、静的対照と対応する個体群対照の結果が1.0log内になることを必要とする。
毒性対照を、この方法にて使用される濃度にて試験生物に対する中和剤の毒性作用の欠如を示すために使用した。0.9mL体積の希釈液(生理食塩水)を、9.0mL中和剤に添加し、混合した。0.1mL体積の接種物をこの溶液に添加し、上記試験手順と同じように処理した。毒性対照をHLDとして処理する。
この試験対照に関する許容基準は、毒性中和対照と対応する個体群対照の結果が1.0log内になることを必要とする。
試験物質を中和する際に洗浄手順と組み合わせた場合の中和剤の有効性を示すために、中和剤システム対照を使用した。0.9mL体積のHLDを、9.0mL中和剤に添加し、混合した。0.1mL体積の無菌成長培地(7H9ブロス)をこの溶液に添加し、上記試験手順と同様に処理する。溶液をろ過し、10E−1希釈液として洗浄した。フィルターを、約100CFUで接種し、排出し、プレートした。この試験対照に関する許容基準は、ろ過中和対照と対応する個体群対照の結果が1.0log内になることを必要とする。
種々の実施例において使用される構成成分を表1に示す。特に示されない限り、使用した構成成分は食品又は医薬品等級であった。
比較例C1〜C2及び実施例1〜4
実施例1〜4及び比較例C1〜C2を表1に列挙した構成成分を用いて調製し、上述の定量的結核菌殺菌懸濁液試験手順に従って評価した。結果を表2に示す。
実施例1〜4及び比較例C1〜C2を表1に列挙した構成成分を用いて調製し、上述の定量的結核菌殺菌懸濁液試験手順に従って評価した。結果を表2に示す。
*完全に死滅
**実施例2は1.5分にて完全に死滅し、35℃にて試験した。
**実施例2は1.5分にて完全に死滅し、35℃にて試験した。
比較例C3〜C5及び実施例5〜7
低レベルアルコールと低レベル安息香酸との相乗的な相互作用を示すために、実施例5〜7及び比較例C3〜C5を調製した。安息香酸を有する全ての製剤は、pHが3.5を超えるように、緩衝剤として安息香酸ナトリウムを含有する。プロピレングリコールは、比較例C4〜C5及び実施例5〜6の追加溶媒として使用する。各実施例は、溶媒を磁性攪拌棒を有する120mLのガラスジャーに添加することによって調製した。安息香酸及び安息香酸ナトリウムを添加し、1時間攪拌した。次いで、製剤を脱イオン水で希釈した。実施例6は、最終成分として添加される第2の抗菌剤として安定化過酸化水素を有する。
低レベルアルコールと低レベル安息香酸との相乗的な相互作用を示すために、実施例5〜7及び比較例C3〜C5を調製した。安息香酸を有する全ての製剤は、pHが3.5を超えるように、緩衝剤として安息香酸ナトリウムを含有する。プロピレングリコールは、比較例C4〜C5及び実施例5〜6の追加溶媒として使用する。各実施例は、溶媒を磁性攪拌棒を有する120mLのガラスジャーに添加することによって調製した。安息香酸及び安息香酸ナトリウムを添加し、1時間攪拌した。次いで、製剤を脱イオン水で希釈した。実施例6は、最終成分として添加される第2の抗菌剤として安定化過酸化水素を有する。
これらの実施例は、3つの時間点を用いて23℃にてマイコバクテリア死滅速度試験法(懸濁液試験)にて評価した。各実施例のlog減少を表3に示す。
比較例C6〜C8及び実施例8〜9
実施例8〜9及び比較例C6〜C8を調製した。手用殺菌剤例8及び9は、7%プロピレングリコールUSP及び保湿剤として3%グリセリンUSPを用いて製造した。比較例C6及びC7は安息香酸を含有していない。製剤を、再び15、30、及び45秒にてマイコバクテリア死滅速度試験法にて試験した。その結果を表4に要約する。
実施例8〜9及び比較例C6〜C8を調製した。手用殺菌剤例8及び9は、7%プロピレングリコールUSP及び保湿剤として3%グリセリンUSPを用いて製造した。比較例C6及びC7は安息香酸を含有していない。製剤を、再び15、30、及び45秒にてマイコバクテリア死滅速度試験法にて試験した。その結果を表4に要約する。
実施例10〜11及び比較例C9〜C12
以下の表5に示される実施例10〜11及び比較例C9〜C12は、酸及びアルコールを合わせることによって調製し、続いて水及びその他の成分(PVP K−90)を添加した。表5は、20℃にて5分間の暴露時間を用いた懸濁液死滅速度試験法にて試験された各実施例についてマイコバクテリウム・テラのlog減少を示す。比較例C9〜C12は、顕著な死滅を示さない。実施例C10は、安息香酸の構造類縁体であるp−ヒドロキシ安息香酸を含有する。n−プロパノールと組み合わせて安息香酸を含有する実施例10及び11は、顕著な活性を表す>5log減少を示す。
以下の表5に示される実施例10〜11及び比較例C9〜C12は、酸及びアルコールを合わせることによって調製し、続いて水及びその他の成分(PVP K−90)を添加した。表5は、20℃にて5分間の暴露時間を用いた懸濁液死滅速度試験法にて試験された各実施例についてマイコバクテリウム・テラのlog減少を示す。比較例C9〜C12は、顕著な死滅を示さない。実施例C10は、安息香酸の構造類縁体であるp−ヒドロキシ安息香酸を含有する。n−プロパノールと組み合わせて安息香酸を含有する実施例10及び11は、顕著な活性を表す>5log減少を示す。
本発明の種々の実施態様は、実現可能な説明として利用可能なように本発明者らによって予見された通りに記載されている。それでも、本発明に関して実体のない変更が妥当な当業者によって現在予想されなくても、本発明と同等なものを示し得ることを理解すべきである。
Claims (18)
- 殺マイコバクテリア組成物であって、
水混和性の一価アルコールと安息香酸の相乗的組み合わせ;
水;及び
任意に、約1重量%未満の濃度の界面活性剤
を含む殺マイコバクテリア組成物。 - 前記一価アルコールが、エタノール、n−プロパノール、2−プロパノール、及び前述の2種以上の組み合わせから成る群から選択され、該一価アルコールが、約1重量%〜約70重量%の量で存在する、請求項1に記載の殺マイコバクテリア組成物。
- 前記安息香酸が、約0.01重量%〜約20重量%の濃度で前記組成物中に存在する、請求項1に記載の殺マイコバクテリア組成物。
- 界面活性剤をさらに含み、該界面活性剤含量が約1重量%未満である、請求項1に記載の殺マイコバクテリア組成物。
- 前記界面活性剤が、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、及び前述の2種以上の組み合わせから成る群から選択される、請求項4に記載の殺マイコバクテリア組成物。
- 前記非イオン性界面活性剤が、アルコールエトキシレート類、ベタイン類、グルコシド類、脂肪酸エステル類、アミンオキシド類、ソルビタンエステル類、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマー類、並びに前述の2種以上の組み合わせから成る群から選択される、請求項5に記載の殺マイコバクテリア組成物。
- 前記陰イオン性界面活性剤が、αオレフィンスルホネート類、アルキルベンゼンスルホネート類、アルキルスルフェート類、脂肪族アルコールエトキシレートスルホネート類、エステルスルホスクシネート類、スルホコハク酸エステル類のジエステル類、脂肪酸類の塩類、及び前述の2種以上の組み合わせから成る群から選択される、請求項5に記載の殺マイコバクテリア組成物。
- 前記陰イオン性界面活性剤が、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムである、請求項5に記載の殺マイコバクテリア組成物。
- 前記界面活性剤が陰イオン性であり、前記組成物がさらに1以上の対刺激物質を含み、該対刺激物質がエチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマーを含む、請求項5に記載の殺マイコバクテリア組成物。
- 殺胞子剤をさらに含み、該殺胞子剤が、過酸化水素、過酸類、ペルエステル類、塩素、ヨウ素、ポビドンヨード、アルデヒド類、及び前述の2種以上の組み合わせから成る群から選択され、該殺胞子剤が、0〜約10重量%の濃度で前記組成物中に存在する、請求項1に記載の殺マイコバクテリア組成物。
- 約3.5〜約6.5の範囲のpHを有する、請求項1に記載の殺マイコバクテリア組成物。
- 表面を消毒する方法であって、請求項1に記載の組成物を表面に適用する工程を含む前記方法。
- 前記表面から前記組成物を除去することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
- 前記表面が医療機器のルーメンである、請求項12に記載の方法。
- 前記医療機器が内視鏡である、請求項14に記載の方法。
- 前記適用工程の後、前記組成物を前記表面と少なくとも約5分間接触させたままにし、該表面から該組成物を除去する、請求項12に記載の方法。
- 前記適用工程の後、前記組成物を前記表面と約5分未満接触させたままにし、該表面から該組成物を除去する、請求項12に記載の方法。
- 請求項1に記載の組成物を用いて、マイコバクテリア、バクテリア、ウイルス又は真菌を不活性化する方法。
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