JP2008543761A - 3−アミノ−4−置換ピラゾール誘導体の合成 - Google Patents

3−アミノ−4−置換ピラゾール誘導体の合成 Download PDF

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Abstract

本出願は、3−アミノ−4−置換ピラゾール誘導体を合成するための新規な方法を開示する。この3−アミノ−4−置換ピラゾール誘導体は、化合物(例えば、薬学的有用性を有する)を調製するための中間体として、例えば、使用され得る。式Iの化合物を生成する本発明の方法は、いくつかの利点を有する。この方法は、経済的であり、この方法は、2つの工程を包含し、この方法は、先行技術の他の方法よりも高い収率で式Iの化合物を生成する。

Description

(発明の分野)
本出願は、3−アミノ−4−置換ピラゾール誘導体を合成するための新規な方法を開示する。この誘導体は、例えば、薬学的有用性を有する化合物を調製するための中間体として、例えば、使用され得る。
(発明の背景)
3−アミノ−4−置換ピラゾール誘導体は、有機化合物(例えば、ピラゾロピリミジン誘導体)を調製することにおいて中間体として使用される。3−アミノ−4−置換ピラゾール誘導体を利用する、ピラゾロピリミジン誘導体の非限定的な例としては、式V:
Figure 2008543761
に示される一般構造を有する誘導体、ならびにその任意の溶媒、多形体、位置異性体および立体異性体が挙げられ、
式Vにおいて:
Rは、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アルケニルアルキル、アルキニルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールアルキル(上記のヘテロアリールのN−オキシド)を含む)、−(CHR−アリール、−(CHR−ヘテロアリール、
Figure 2008543761
であり、Rにおいては、上記のアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールのうちの各々は、非置換であってもよいし、1つ以上の部分(同じであっても異なっていてもよい)で必要に応じて置換されていてもよく、各部分は、ハロゲン、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、CF3、OCF3、CN、−OR、−NR10、−C(R−R、−N(R)Boc、−(CROR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR10、−SOH、−SR10、−S(O)R、−S(O)NR10、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NR10からなる群より独立して選択され;
は、R、アルキル、アルケニル、アルキニル、CF、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、アルキニルアルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、1個〜6個のR基(同じであっても異なっていてもよく、そして以下に示されたRのリストから独立して選択される)で置換されたアルキル、1個〜3個のアリール基またはヘテロアリール基(同じであっても異なっていてもよく、そしてフェニル基、ピリジル基、チオフェニル基、フラニル基およびチアゾロ基から独立して選択される)で置換されたアリール、アリール基またはヘテロアリール基と縮合したアリール、1個〜3個のアリール基またはヘテロアリール基(同じであっても異なっていてもよく、そしてフェニル基、ピリジル基、チオフェニル基、フラニル基およびチアゾロ基から独立して選択される)で置換されたヘテロアリール、アリール基またはヘテロアリール基と縮合したヘテロアリール、
Figure 2008543761
からなる群より選択され、
においては、Rに関する上記の定義におけるアリールのうちの1つ以上および/またはヘテロアリールのうちの1つ以上は、非置換であってもよいし、1つ以上の部分(同じであっても異なっていてもよい)で必要に応じて置換されていてもよく、各部分は、ハロゲン、−CN、−OR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−NR、−C(O)NR、CF、アルキル、アリール、およびOCFからなる群より独立して選択され;
は、H、ハロゲン、−NR、−OR、−SR、−C(O)N(R)、アルキル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキル、
Figure 2008543761
からなる群より選択され、
においては、Rに関する上記のアルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルのうちの各々、ならびに上記ヘテロシクリル部分(その構造が、Rに関して直前に示されている)は、非置換であってもよいし、1つ以上の部分(同じであっても異なっていてもよい)で必要に応じて置換されていてもよく、各部分は、ハロゲン、アルキル、アリール、シクロアルキル、CF、CN、−OCF、−(CROR、−OR、−NR、−(CRNR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より独立して選択され、但し、ヘテロシクリル環上の窒素原子に隣接するどの炭素も、−OR部分を有さず;
は、H、ハロまたはアルキルであり;
は、H、アルキル、アリールまたはシクロアルキルであり;
は、H、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルからなる群より選択され、Rにおいては、上記のアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルのうちの各々は、非置換であってもよいし、1つ以上の部分(同じであっても異なっていてもよい)で必要に応じて置換されていてもよく、各部分は、ハロゲン、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、CF、OCF、CN、−OR、−NR10、−C(R−R、−N(R)Boc、−(CROR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR10、−SOH、−SR10、−S(O)R、−S(O)NR10、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NR10からなる群より独立して選択され;
10は、H、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルからなる群より選択され、上記のアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルのうちの各々は、非置換であってもよいし、1つ以上の部分(同じであっても異なっていてもよい)で必要に応じて置換されていてもよく、各部分は、ハロゲン、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、CF、OCF、CN、−OR、−NR、−C(R−R、−N(R)Boc、−(CROR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)R、−SOH、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より独立して選択されるか;または必要に応じて(i)上記部分−NR10におけるRおよびR10もしくは(ii)上記部分−NRにおけるRおよびRは、一緒になってシクロアルキル部分もしくはヘテロシクリル部分を形成し得、上記シクロアルキル部分もしくはヘテロシクリル部分の各々は、非置換であるかもしくは1つ以上のR基で必要に応じて独立して置換されており;
は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルケニル、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択され、Rにおいては、上記のアルキル、シクロアルキル、ヘテロアリールアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびアリールアルキルのうちの各々は、非置換であってもよいし、1つ以上の部分(同じであっても異なっていてもよい)で必要に応じて独立して置換されていてもよく、各部分は、ハロゲン、アルキル、アリール、シクロアルキル、CF、OCF、CN、−OR、−NR10、−CHOR、−C(O)R、−C(O)NR10、−C(O)R、−SR10、−S(O)R10、−S(O)NR10、−N(R)S(O)R10、−N(R)C(O)R10および−N(R)C(O)NR10からなる群より独立して選択され;
は、R、−OR、−C(O)NR10、−S(O)NR10、−C(O)R、−C(=N−CN)−NH、−C(=NH)−NHR、ヘテロシクリル、および−S(O)Rからなる群より選択され;
は、ハロゲン、−CN、−NR10、−C(O)R、−C(O)NR10、−OR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR10、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NR10からなる群より選択され;
mは、0〜4であり;
nは、1〜4であり;および
pが1〜4であり、
但し、Rがフェニルであり、Rが、アルキルでも、アルキニルでも、ハロゲンでもなく、Rがアリールであり、Rが
Figure 2008543761
ではなく、さらにRがアリールアルキルである場合には、上記のアリールアルキルのアリールの任意のヘテロアリール置換基は、少なくとも3つのヘテロ原子を含む。これらの化合物は、特許文献1(2004年10月21日公開)に開示されており、そして本明細書において参考として援用される。式Vの化合物は、プロテインキナーゼインヒビターとしてとして有用であり得、そして増殖性疾患(例えば、癌、炎症および関節炎)の処置および予防において有用であり得る。これらの化合物はまた、神経変性疾患(例えば、アルツハイマー病)、心臓血管系疾患、ウイルス疾患および真菌疾患の処置において有用であり得る。
特許文献1は、式
Figure 2008543761
の3−アミノ−4−置換ピラゾール誘導体を、下記のスキーム1
Figure 2008543761
に述べられている一般経路を通して調製するための方法を開示する。出発のニトリル1を、カリウムt−ブトキシドおよびギ酸エチルで処理すると、中間物エノール2が生じる。このエノール2は、ヒドラジンで処理すると、所望される置換3−アミノピラゾール3を生じる。
非特許文献1は、3−アミノ−5−エチル−1H−ピラゾールを合成するための方法を記載する。この方法は、アセトニトリルを、ナトリウムアミドと液体アンモニアとを含む懸濁液へ攪拌しながら添加し、その後、メチルプロピオネートを添加する工程を包含する。上記アンモニアを除去した後、その混合物を、続いて、エタノールおよびヒドラジン水和物と混合する。非特許文献1は、3−アミノ−4−エチル−1H−ピラゾールもまた、この手順に従うことによって生成されると報告する。
非特許文献2は、3−アミノ−4−エチルピラゾールを調製するための代替方法を開示する。この方法は、ギ酸エチルおよびn−ブチロニトリルを、無水エーテル中の金属ナトリウムの懸濁液に添加し、α−ホルミル−n−ブチロニトリルを形成する工程を包含する。このα−ホルミル−n−ブチロニトリルは、異なる工程においては、氷酢酸中のヒドラジン水和物で処理された。引用文献2は、収率21%と報告する。
非特許文献3および非特許文献4は、ヒドラジンを含む環化反応を使用して、3−アミノ−ピラゾール誘導体または5−アルキルシトシン誘導体をそれぞれ調製する。特許文献2は、3−アミノ−4−アルキル−ピラゾールを調製するための4工程合成経路を開示する。9−(アリールメチル)誘導体を調製するための方法において、非特許文献5は、対応する3−アリール−プロパンニトリルまたは3−ヘテロアリール−プロパンニトリルから2−ホルミル−3−(ヘテロ)アリール−プロパンニトリルを合成するための方法を記載する。この合成は、この3−アリール−プロパンニトリルまたは3−ヘテロアリール−プロパンニトリルを、THF中のナトリウム水和物で処理し、その後、ギ酸エチルを添加することによる。
ピラゾロピリミジン化合物の重要性を考慮して、これらの化合物の合成において使用される中間体を調製するための新規な方法は、特にその新規な方法が、従来の方法よりも経済的であり、かつ従来の方法よりも高い収率で上記中間体を生成する場合に、常に関心を持たれている。
米国特許出願公開第2004/209878号明細書 特開平10−29980公報 Okazakiら、Chem.Pharm.Bull.(1998),46(1)69−78 Springerら、J.Med.Chem.(1982),25,235−242 Ullasら、J.Org.Chem.(1988),53(11)2413−2418 SmirnowおよびHopkins,Synthetic Comm.(1986)16(10)1187−1193 Montgomeryら、J.Med.Chem.(1993),36(1)55−69
(発明の要旨)
実施形態において、本出願は、式:
Figure 2008543761
の3−アミノ−4−置換ピラゾール誘導体を生成するための新規で簡単な方法を教示する。上記式Iにおいては、
は、R、アルキル、アルケニル、アルキニル、CF、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、アルキニルアルキル、シクロアルキル、ヘテロアリール、1個〜6個のR基(同じであっても異なっていてもよく、そして以下に示されたRのリストから独立して選択される)で置換されたアルキル、1個〜3個のアリール基またはヘテロアリール基(同じであっても異なっていてもよく、そしてフェニル基、ピリジル基、チオフェニル基、フラニル基およびチアゾロ基から独立して選択される)で置換されたアリール、アリール基またはヘテロアリール基と縮合したアリール、1個〜3個のアリール基またはヘテロアリール基(同じであっても異なっていてもよく、そしてフェニル基、ピリジル基、チオフェニル基、フラニル基およびチアゾロ基から独立して選択される)で置換されたヘテロアリール、アリール基またはヘテロアリール基と縮合したヘテロアリール、
Figure 2008543761
からなる群より選択され、
上記Rにおいては、Rについての上記の定義における上記アリールのうちの1つ以上および/または上記ヘテロアリールのうちの1つ以上は、非置換であってもよいし、1つ以上の部分(同じであっても異なっていてもよい)で必要に応じて置換されていてもよく、各部分は、ハロゲン、−CN、−OR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−NR、−C(O)NR、CF、アルキル、アリールおよびOCFからなる群より独立して選択され、そしてR、R、RおよびRは、式Vについての定義において上記で定義される。
式Iの化合物を生成する方法は、
(a)式II
Figure 2008543761
の化合物と、式III
Figure 2008543761
の化合物とを、リチウムジイソプロピルアミド(「LDA」)、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(「LiHMDS」)、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(「KHMDS」)またはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(「NaHMDS」)と溶媒との存在下において約−100℃〜約0℃の温度にて反応させて、式IV
Figure 2008543761
の化合物を生じる工程であって、上記式IIIにおいては、R’は、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アラルキル、置換アラルキル、アルキルアリール、置換アルキルアリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリルまたは必要に応じて置換されたヘテロシクリルである、工程;ならびに、
b)式IVの化合物を、ヒドラジンおよび酢酸と、アルコール性溶媒中において約50℃〜約150℃の温度にて反応させて、式Iの化合物を生じる工程;
を包含する。
(発明の詳細な説明)
式Iの化合物を生成する本発明の方法は、いくつかの利点を有する。この方法は、経済的であり、この方法は、2つの工程を包含し、この方法は、先行技術の他の方法よりも高い収率で式Iの化合物を生成する。
上記で使用される場合および本開示全体を通して、以下の用語は、そうではないと示されない限りは、以下の意味を有することが理解されるべきである。
「アルキル」とは、直鎖であっても分枝鎖であってもよく、かつその鎖中に約1個〜約20個の炭素原子を含む、脂肪族炭化水素基を意味する。好ましいアルキル基は、その鎖中に約1個〜約12個の炭素原子を含む。より好ましいアルキル基は、その鎖中に約1個〜約6個の炭素原子を含む。分枝鎖とは、1つ以上の低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、もしくはプロピル)が直鎖アルキル鎖に結合していることを意味する。「低級アルキル」とは、上記鎖中に約1個〜約6個の炭素原子を有する基であって、この鎖が直鎖であっても分枝鎖であってもよい、基を意味する。用語「置換アルキル」とは、そのアルキル基が1つ以上の置換基によって置換され得、その1つ以上の置換基が同じであっても異なっていてもよく、各置換基が、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、カルボキシ、および−C(O)O−アルキルからなる群より独立して選択されることを、意味する。適切なアルキル基の非限定的な例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、およびt−ブチルが挙げられる。
「アルケニル」とは、少なくとも1つの炭素間二重結合を含む脂肪族炭化水素基であって、この基が直鎖であっても分枝鎖であってもよく、その鎖中に約2個〜約15個の炭素原子を含む、脂肪族炭化水素基を意味する。好ましいアルケニル基は、その鎖中に約2個〜約12個の炭素原子を有し、より好ましくは、その鎖中に約2個〜約4個の炭素原子を有する。分枝鎖とは、1つ以上の低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、もしくはプロピル)が直鎖アルケニル鎖に結合していることを意味する。「低級アルケニル」とは、直鎖であっても分枝鎖であってもよい上記鎖における約2個〜約6個の炭素原子を意味する。適切なアルケニル基の非限定的な例としては、エテニル、プロペニル、n−ブテニル、および3−メチルブト−2−エニルが挙げられる。用語「置換アルケニル」とは、そのアルケニル基が1つ以上の置換基で置換され得、その置換基が同じであっても異なっていてもよく、各置換基がアルキル、アリール、およびシクロアルキルからなる群より独立して選択されることを、意味する。
「アルキニル」とは、少なくとも1つの炭素間三重結合を含む脂肪族炭化水素基であって、この基が直鎖であっても分枝鎖であってもよく、その鎖中に約2個〜約15個の炭素原子を含む、脂肪族炭化水素基を意味する。好ましいアルキニル基は、その鎖中に約2個〜約12個の炭素原子を有し、より好ましくは、その鎖中に約2個〜約4個の炭素原子を有する。分枝鎖とは、1つ以上の低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、もしくはプロピル)が直鎖アルキニル鎖に結合していることを意味する。「低級アルキニル」とは、直鎖であっても分枝鎖であってもよい上記鎖における約2個〜約6個の炭素原子を意味する。適切なアルキニル基の非限定的な例としては、エチニル、プロピニル、2−ブチニル、および3−メチルブチニルが挙げられる。用語「置換アルキニル」とは、そのアルキニル基が1つ以上の置換基で置換され得、その置換基が同じであっても異なっていてもよく、各置換基がアルキル、アリール、およびシクロアルキルからなる群より独立して選択されることを、意味する。
「アリール」とは、約6個〜約14個の炭素原子を含み、好ましくは約6個〜約10個の炭素原子を含む、芳香族単環式環系もしくは芳香族多環式環系を意味する。そのアリール基は、1つ以上の「環系置換基」で必要に応じて置換され得、その1つ以上の「環系置換基」は、同じであっても異なっていてもよく、その「環系置換基」は、本明細書において定義されるとおりである。適切なアリール基の非限定的な例としては、フェニルおよびナフチルが挙げられる。
「ヘテロアリール」とは、約5個〜約14個の環原子を含み、好ましくは約5個〜約10個の環原子を含む、芳香族単環式環系もしくは芳香族多環式環系であって、その環原子のうちの1つ以上が炭素以外の元素(例えば、単独であるかまたは組み合わせた、窒素、酸素、またはイオウ)である、芳香族単環式環系もしくは芳香族多環式環系を意味する。好ましいヘテロアリールは、約5個〜約6個の環原子を含む。上記「ヘテロアリール」は、1つ以上の「環系置換基」で必要に応じて置換され得、その1つ以上の「環系置換基」は、同じであっても異なっていてもよく、その「環系置換基」は、本明細書において定義されるとおりである。このヘテロアリールという語幹の前にある接頭語のアザ、オキサ、またはチアとは、それぞれ少なくとも窒素原子、酸素原子、またはイオウ原子が環原子として存在することを意味する。ヘテロアリールの窒素原子は、必要に応じて酸化されて、対応するN−オキシドにされ得る。適切なヘテロアリールの非限定的な例としては、ピリジル、ピラジニル、フラニル、チエニル、ピリミジニル、ピリドン(N置換ピリドンを含む)、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、フラザニル、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、キノキサリニル、フタラジニル、オキサインドリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、ベンゾフラザニル、インドリル、アザインドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、イミダゾリル、チエノピリジル、キナゾリニル、チエノピリミジル、ピロロピリジル、イミダゾピリジル、イソキノリニル、ベンゾアザインドリル、1,2,4−トリアジニル、ベンゾチアゾリルなどが挙げられる。用語「ヘテロアリール」とはまた、部分飽和へテロアリール部分(例えば、テトラヒドロイソキノリル、テトラヒドロキノリルなど)も指す。
「アラルキル」または「アリールアルキル」とは、アリール−アルキル−基であって、そのアリールおよびアルキルが上記の通りである、基を意味する。好ましいアラルキルは、低級アルキル基を含む。適切なアラルキル基の非限定的な例としては、ベンジル、2−フェネチル、およびナフタレニルメチルが挙げられる。その親部分に対する結合は、そのアルキルを介する。
「アルキルアリール」とは、アルキル−アリール−基であって、そのアルキルおよびアリールが上記の通りである、基を意味する。好ましいアルキルアリールは、低級アルキル基を含む。適切なアルキルアリール基の非限定的な例は、トリルである。その親部分に対する結合は、そのアリールを介する。
「シクロアルキル」とは、約3個〜約10個の炭素原子を含み、好ましくは約5個〜約10個の炭素原子を含む、非芳香族単環式環系または非芳香族多環式環系を意味する。好ましいシクロアルキル環は、約5個〜約7個の環原子を含む。上記シクロアルキルは、1つ以上の「環系置換基」で必要に応じて置換され得、その1つ以上の「環系置換基」は、同じであっても異なっていてもよく、その「環系置換基」は、本明細書において定義されるとおりである。適切な単環式シクロアルキルの非限定的な例としては、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが挙げられる。適切な多環式シクロアルキルの非限定的な例としては、1−デカリニル、ノルボルニル、アダマンチルなど、ならびに部分飽和種(例えば、インダニル、テトラヒドロナフチル)などが挙げられる。
「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を意味する。好ましいのは、フッ素、塩素、および臭素である。
「環系置換基」とは、芳香族環系または非芳香族環系に結合した置換基であって、例えば、その環系における利用可能な水素を置換する、置換基を意味する。環系置換基は、同じであっても異なっていてもよく、その各々は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルキニル、アルキルヘテロアリール、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、アシル、アロイル、ハロ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルチオ、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、−C(N=N−CN)−NH、−C(=NH)−NH、−C(=NH)−NH(アルキル)、YN−、YN−アルキル−、YNC(O)−、YNSO−、および−SONY−(YおよびYは、同じであっても異なっていてもよく、水素、アルキル、アリール、シクロアルキル、およびアラルキルからなる群より独立して選択される)からなる群より独立して選択される。「環系置換基」とはまた、環系における2つの隣接する炭素原子における2つの利用可能な水素(各々炭素における1つのH)を同時に置換する、単一部分を意味し得る。そのような部分の例は、例えば
Figure 2008543761
などの部分を形成する、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、−C(CH−などである。
「ヘテロシクリル」とは、約3個〜約10個の環原子を含み、好ましくは約5個〜約10個の環原子を含む、非芳香族飽和単環式環系または非芳香族飽和多環式環系であって、その環系における原子のうちの1つ以上が炭素以外の元素(例えば、単独であるかもしくは組み合わせた、窒素、酸素、またはイオウ)である、非芳香族飽和単環式環系または非芳香族飽和多環式環系を意味する。その環系において、隣接する酸素原子および/または隣接するイオウ原子は、存在しない。好ましいヘテロシクリルは、約5個〜約6個の環原子を含む。このヘテロシクリルという語幹の前にある接頭語のアザ、オキサ、またはチアとは、それぞれ少なくとも窒素原子、酸素原子、またはイオウ原子が環原子として存在することを意味する。ヘテロシクリル環中にあるどの−NHも、保護された状態で存在し得る(例えば、−N(Boc)基、−N(CBz)基、−N(Tos)基など)。そのような保護もまた、本発明の一部であると考えられる。上記ヘテロシクリルは、1つ以上の「環系置換基」により必要に応じて置換され得、その1つ以上の「環系置換基」は、同じであっても異なっていてもよく、その「環系置換基」は、本明細書において定義されるとおりである。上記ヘテロシクリルの窒素原子またはイオウ原子は、必要に応じて酸化されて、対応するN−オキシド、S−オキシド、またはS,S−ジオキシドにされ得る。適切な単環式ヘテロシクリル環の非限定的な例としては、ピペリジル、ピロリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、1,4−ジオキサニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ラクタム、ラクトンなどが挙げられる。
本発明のヘテロ原子含有環系において、Nに隣接する炭素原子上にも、Oに隣接する炭素原子上にも、Sに隣接する炭素原子上にも、ヒドロシル基は存在せず、別のヘテロ原子に隣接する炭素原子上にはN基もS基も存在しないことが、留意されるべきである。従って、例えば、環
Figure 2008543761
において、2と記された炭素に直接結合した−OHおよび5と記された炭素に直接結合した−OHは、存在しない。
互変異性体(例えば、部分
Figure 2008543761
)は、本発明の特定の実施形態において等価であると考えられることもまた、留意されるべきである。
「アルキニルアルキル」とは、アルキニル−アルキル−基であって、そのアルキニルおよびアルキルが上記されたとおりである、基を意味する。好ましいアルキニルアルキルは、低級アルキニルおよび低級アルキル基を含む。その親部分に対する結合は、そのアルキルを介する。適切なアルキニルアルキル基の非限定的な例としては、プロパルギルメチルが挙げられる。
「ヘテロアラルキル」とは、ヘテロアリール−アルキル−基であって、そのヘテロアリールおよびアルキルが上記されたとおりである、基を意味する。好ましいヘテロアラルキルは、低級アルキル基を含む。適切なアラルキル基の非限定的な例としては、ピリジルメチルおよびキノリン−3−イルメチルが挙げられる。その親部分に対する結合は、そのアルキルを介する。
「ヒドロキシアルキル」とは、HO−アルキル−基であって、そのアルキルが上記されたとおりである、基を意味する。好ましいヒドロキシアルキルは、低級アルキルを含む。適切なヒドロキシアルキル基の非限定的な例としては、ヒドロキシメチルおよび2−ヒドロキシエチルが挙げられる。
「アシル」とは、H−C(O)−基、アルキル−C(O)−基、またはシクロアルキル−C(O)−基であって、その種々の基が上記されたとおりである、基を意味する。その親部分に対する結合は、そのカルボニルを介する。好ましいアシルは、低級アルキルを含む。適切なアシル基の非限定的な例としては、ホルミル、アセチル、およびプロパノイルが挙げられる。
「アロイル」とは、アシル−C(O)−基であって、そのアリール基が上記されたとおりである、基を意味する。その親部分に対する結合は、そのカルボニルを介する。適切な基の非限定的な例としては、ベンゾイルおよび1−ナフトイルが挙げられる。
「アルコキシ」とは、アルキル−O−基であって、そのアルキル基が上記されたとおりである、基を意味する。適切なアルコキシ基の非限定的な例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、およびn−ブトキシが挙げられる。その親部分に対する結合は、そのエーテル酸素を介する。
「アリールオキシ」とは、アリール−O−基であって、そのアリール基が上記されたとおりである、基を意味する。適切なアリールオキシ基の非限定的な例としては、フェノキシおよびナフトキシが挙げられる。その親部分に対する結合は、そのエーテル酸素を介する。
「アラルキルオキシ」とは、アラルキル−O−基であって、そのアラルキル基が上記されたとおりである、基を意味する。適切なアラルキルオキシ基の非限定的な例としては、ベンジルオキシおよび1−ナフタレンメトキシおよび2−ナフタレンメトキシが挙げられる。その親部分に対する結合は、そのエーテル酸素を介する。
「アルキルチオ」とは、アルキル−S−基であって、そのアルキル基が上記されたとおりである、基を意味する。適切なアルキルチオ基の非限定的な例としては、メチルチオおよびエチルチオが挙げられる。その親部分に対する結合は、そのイオウを介する。
「アリールチオ」とは、アリール−S−基であって、そのアリール基が上記されたとおりである、基を意味する。適切なアリールチオ基の非限定的な例としては、フェニルチオおよびナフチルチオが挙げられる。その親部分に対する結合は、そのイオウを介する。
「アラルキルチオ」とは、アラルキル−S−基であって、そのアラルキル基が上記されたとおりである、基を意味する。適切なアラルキルチオ基の非限定的な例としては、ベンジルチオおよびナフチルチオが挙げられる。その親部分に対する結合は、そのイオウを介する。
「アルコキシカルボニル」とは、アルキル−O−CO−基を意味する。適切なアルコキシカルボニル基の非限定的な例としては、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルが挙げられる。その親部分に対する結合は、そのカルボニルを介する。
「アリールオキシカルボニル」とは、アリール−O−CO−基を意味する。適切なアリールオキシカルボニル基の非限定的な例としては、フェノキシカルボニルおよびナフトキシカルボニルが挙げられる。その親部分に対する結合は、そのカルボニルを介する。
「アラルコキシカルボニル」とは、アラルキル−O−CO−基を意味する。適切なアラルコキシカルボニル基の非限定的な例としては、ベンジルオキシカルボニルが挙げられる。その親部分に対する結合は、そのカルボニルを介する。
「アルコキシスルホニル」とは、アルキル−S(O)−基を意味する。好ましい基は、そのアルキル基が低級アルキル基である、基である。その親部分に対する結合は、そのスルホニルを介する。
「アリールスルホニル」とは、アリール−S(O)−基を意味する。その親部分に対する結合は、そのスルホニルを介する。
用語「置換(された)」とは、指定された原子における1つ以上の水素が、示された基から選択されたもので置換されることであって、但し、その指定された原子の既存環境下における通常の原子価を超えず、かつその置換が安定な化合物を生じることを、意味する。置換基および/または可変物の組み合わせは、そのような組み合わせが安定な化合物を生じる場合にのみ、許容される。「安定な化合物」または「安定な構造」によって、反応混合物から有用な純度まで単離すること、および効力のある治療剤へと処方することに耐えるのに充分な程度に強固である化合物が、意味される。
用語「必要に応じて置換される」とは、特定の基、ラジカル、または部分による、必要に応じた置換を意味する。
化合物に関する用語「単離(された)」または「単離(された)形態」とは、合成方法もしくは天然供給源またはそれらの組み合わせから単離された後の、その化合物の物理的状態を指す。化合物に関する用語「純粋な」または「純粋な形態である」とは、本明細書に記載される精製方法または当業者にとって周知である精製方法から、本明細書中に記載される標準的分析技術または当業者にとって周知である標準的分析技術によって特徴付けられるのに充分な純度で得られた後の、その化合物の物理的状態を指す。
満たされていない原子価を有するどのヘテロ原子も、その原子価を満たすための水素原子を有するとされることが、留意されるべきである。
何らかの可変物(例えば、アリール、複素環、Rなど)が何らかの構成要素中または式V中において1回よりも多く存在する場合には、各存在に関するそれらの可変物の定義は、他のどの存在におけるそれらの可変物の定義とも独立している。
一実施形態において、本発明は、式Iの化合物を調製するための新規で使用しやすい方法を開示し、この方法は、2つの工程を包含する。
第一の工程において、式IIの出発ニトリルを、無水条件下で適切な溶媒に添加する。その溶液を約−100℃〜約0℃の温度範囲まで冷却した後、LDA、LiHMDS、KHMDS、もしくはNaHMDSを上記溶媒に添加し、その反応混合物を攪拌する。好ましい温度範囲は、例えば、約−80℃〜約−30℃であり、約−80℃〜約−70℃が特に好ましい。LiHMDSが、特に好ましい塩基である。テトラヒドロフラン(THF)が、上記塩基がLDAである場合には好ましい溶媒である。好ましい溶媒は、上記塩基がLiHMDS、KHMDS、もしくはNaHMDSである場合には、ジエチルエーテルもしくはTHFである。好ましい反応時間は、約1時間〜約4時間の範囲にわたり、1時間〜2時間が特に好ましい。正確な時間の決定は、充分に実施者の慣用的技術範囲内にある。
攪拌が完了した後、式IIの化合物を、上記反応混合物に添加し、好ましくは上記反応温度を維持しながら攪拌する。ここでもまた、上記反応時間の決定は、充分に実施者の技術水準内に存在するが、一般的には、約30分間〜約2時間であり、0.5時間〜1時間が特に好ましい。その後、この反応を、飽和塩化アンモニウムなどの物質で、好ましくは上記反応温度を維持しながら停止させる。式IVの化合物を、単離してかまたは単離せずに、従来の手段によって収集する。量に関して、一般的には約0.05モル〜約3モルの式IIの化合物と、約0.025モル〜約1.5モルの式IIIの化合物とを、使用する。使用する塩基の量は、約0.5モル〜約3モルである。
次の工程において、式IVの化合物とアルコール性溶媒とを含む反応混合物を、形成させる。ヒドラジン(ヒドラジン一水和物が特に好ましい)を上記反応混合物に添加し、その後、酢酸を添加する。その反応混合物を、約50℃〜約150℃の温度(約70℃〜約100℃が特に好ましい)にて、一般的には約2時間〜約60時間の範囲の期間(約20時間〜約40時間が特に好ましい)の間、加熱する。ここでもまた、正確な時間の決定は、充分に当業者の技術の範囲内にある。一般的には、ヒドラジンの量は、0.05モル〜3モルの範囲にわたり、酢酸の量は、約0.001モル〜2モルの範囲にわたる(0.008モル〜0.5モルが特に好ましい)。その後、上記溶媒を減圧下で除去し、その粗生成物を、ブラインによる洗浄もしくは蒸留によって精製する。
本発明の方法によって調製される式Iの好ましい化合物としては、Rがハロゲン、CF、CN、低級アルキル、−ORで置換されたアルキル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルである、化合物が挙げられる。
さらなる実施形態において、Rがハロゲン、CF、CN、低級アルキル、アルキニル、または−ORで置換されたアリールである、式Iの化合物が、より好ましい。Rが低級アルキル、アルキニル、もしくはBr(または特にエチル)である、さらなる実施形態が、最も好ましい。
本明細書において開示される発明は、以下の調製および実施例によって例証される。これらの調製および実施例は、本開示の範囲を限定するものであると解釈されるべきではない。
次の溶媒および試薬は、括弧内にそれらの省略形により言及され得る:
第三級ブトキシカルボニル:Tboc
テトラヒドロフラン:THF
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド:LiHMDS
エタノール:EtOH
酢酸:HOAc
カリウムt−ブトキシド:t−BuOK
ジクロロメタン:DCM
リットル:L
ミリリットル:mL
グラム:g
室温またはrt(周囲):約25℃。
モル:mol。
(実施例1:3−アミノ−4−エチル−ピラゾールの調製)
ブチロニトリル(207.6g,3mol)および無水THF(8L)を、三口の丸底フラスコ(機械的な攪拌器、温度計および2Lの等圧漏斗(これらは乾燥窒素下で保持されていた)を装備する)に入れた。上記溶液を、−72℃まで冷却し(アセトン−ドライアイス)、THF中のLiHMDS 1.0Mの溶液(3L,3mol,2当量)を、45分間かけて、滴下添加し、そして、この反応混合物を1時間攪拌した。次に、200mlのTHF中に溶解しているギ酸エチル溶液111g(1.5mol,1当量)を、500mL添加漏斗を経て、30分間かけて、添加した。本反応の完了と同時に、この反応混合物を、30分間、−72℃で攪拌した。
本反応を、−72℃の飽和塩化アンモニウム溶液(3L)を用いて停止し、10分間攪拌した。上記反応混合物を濾過し、そして集められた固形分を、廃棄する前にジエチルエーテルで(4×1L)で洗浄した。その濾液を、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして再び濾過した。この濾液を、減圧下で、温水浴(30℃未満)を用いて濃縮し、450gの黄色溶液を残した。
上記黄色溶液を、エタノール(200プルーフ,2L)で希釈し、そして、反応容器(磁性攪拌棒および加熱用油浴を装備している)へ入れた。ヒドラジン一水和物(180mL,2当量)を上記反応容器に添加した(この間、HOAc(64ml,0.35当量)の添加に続いて攪拌した)。上記反応容器を、次に密閉し、そして上記混合物を80℃で40時間加熱した。
上記反応混合物を、減圧下で、温水浴(50℃)中で濃縮し、溶媒すべてを完全に除去し、そして219gの粗製油を生じさせた。この粗製油を、塩化メチレン(2L)で希釈し、そしてブライン(400mL)で洗浄した。この相を分配し、そしてpH値をモニターした(pH約9)。有機相を合わせ、塩化メチレンで(2×1L)抽出した。この濾液を、減圧下で濃縮して、乾燥状態にし、106gの淡黄色油(3−アミノ−4−エチル−ピラゾール)にし、これを、真空下で凝固させた。収率65%。
(比較例1:3−アミノ−4−エチル−ピラゾールの調製(本発明によらない))
ブチロニトリル(190g,2.25mol)およびギ酸エチル(305g,4.12mol)を、ジエチルエーテル(7L)中のt−BuOK(308g,2.25mol)の懸濁液を含む反応容器に添加した。この懸濁液は、4時間の間、−10℃〜0℃の間の温度であり、この間、上記反応温度を−5℃〜12℃の間に維持した。上記反応混合物を、次に室温で一晩中攪拌した。
上記反応混合物を、次に、−10℃まで冷却し、そしてHOAC(160ml)を、ゆっくりと添加した。この間、その反応温度を、−5℃〜0℃の間に維持し、続いて、その反応混合物を10分間攪拌した。この反応混合物を、次に濾過し、その固形分をジエチルエーテルで(2×500ml)で洗浄した。この濾液を、次に50℃で濃縮し、250gの淡黄色油を生じさせた。
上記油を、乾燥EtOH(350mL)中へ溶解させ、そしてヒドラジン水和物(132ml)を添加した。この間、20℃〜30℃の反応温度を維持し、続いて、30℃〜40℃でHOAcを添加した。上記反応混合物を、次に、72℃で一晩中還流した。
上記溶媒を、65℃〜70℃までで除去し、165gの黄色油を生じさせた。この油を、1LのDCMおよびブライン(250mL)中に溶解させた。これらの層を分離し、そしてこのDCM層をブライン(150mL)で洗浄した。これらの水層を合わせ、そしてDCM(2×500ml)で洗浄し、そして、これらの合わせたDCM層を、ブライン(150ml)で再び洗浄した。これらのDCM層を合わせ、そして硫酸ナトリウム/硫酸マグネシウムで乾燥した。上記溶媒を除去し、油(室温で凝固し、70gの3−アミノ−4−エチル−ピラゾールを生じる)を生じさせた。収率23%。
本発明の上記記載は、例示を意図しており、そして、限定を意図するものではない。本明細書中に述べられている実施形態における、様々な変更または改変を、当業者が想到し得る。これらの変更は、本発明の範囲または意図からそれることなく、行い得る。

Claims (25)

  1. 式:
    Figure 2008543761
    の3−アミノ−4−置換ピラゾール誘導体を生成するための方法であって、
    該式Iにおいて、
    は、R、アルキル;アルケニル;アルキニル;CF;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキル;ハロゲン;ハロアルキル;アリール;アリールアルキル;ヘテロアリールアルキル;アルキニルアルキル;シクロアルキル;ヘテロアリール;1個〜6個のR基で置換されたアルキルであって、該1個〜6個のR基は同じであっても異なっていてもよく、かつ該R基は以下に示されたRのリストから独立して選択される、アルキル;1個〜3個のアリール基またはヘテロアリール基で置換されたアリールであって、該1個〜3個のアリール基またはヘテロアリール基は同じであっても異なっていてもよく、かつ該アリール基またはヘテロアリール基はフェニル基、ピリジル基、チオフェニル基、フラニル基およびチアゾロ基から独立して選択される、アリール;アリール基またはヘテロアリール基と縮合した、アリール;1個〜3個のアリール基またはヘテロアリール基で置換されたヘテロアリールであって、該1個〜3個のアリール基またはヘテロアリール基は同じであっても異なっていてもよく、かつ該アリール基またはヘテロアリール基はフェニル基、ピリジル基、チオフェニル基、フラニル基およびチアゾロ基から独立して選択される、ヘテロアリール;アリール基またはヘテロアリール基と縮合した、ヘテロアリール;
    Figure 2008543761
    からなる群より選択され、
    該Rにおいては、Rに関する上記の定義におけるアリールのうちの1つ以上および/またはヘテロアリールのうちの1つ以上は、非置換であってもよいし、または1つ以上の部分で必要に応じて置換されていてもよく、該1つ以上の部分は、同じであっても異なっていてもよく、各部分は、ハロゲン、−CN、−OR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−NR、−C(O)NR、CF、アルキル、アリール、およびOCFからなる群より独立して選択され;
    は、H、ハロまたはアルキルであり;
    は、H、アルキル、アリールまたはシクロアルキルであり;
    は、H、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルからなる群より選択され、該Rにおいては、該アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルのうちの各々は、非置換であってもよいし、または1つ以上の部分で必要に応じて置換されていてもよく、該1つ以上の部分は、同じであっても異なっていてもよく、各部分は、ハロゲン、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、CF、OCF、CN、−OR、−NR10、−C(R−R、−N(R)Boc、−(CROR、−C(O)R、−C(O)R、−C(O)NR10、−SOH、−SR10、−S(O)R、−S(O)NR10、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NR10からなる群より独立して選択され;
    は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルケニル、ヘテロアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択され、該Rにおいては、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロアリールアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびアリールアルキルのうちの各々は、非置換であってもよいし、または1つ以上の部分で必要に応じて独立して置換されていてもよく、該1つ以上の部分は、同じであっても異なっていてもよく、各部分は、ハロゲン、アルキル、アリール、シクロアルキル、CF、OCF、CN、−OR、−NR10、−CHOR、−C(O)R、−C(O)NR10、−C(O)R、−SR10、−S(O)R10、−S(O)NR10、−N(R)S(O)R10、−N(R)C(O)R10および−N(R)C(O)NR10からなる群より独立して選択され;
    は、R、−OR、−C(O)NR10、−S(O)NR10、−C(O)R、−C(=N−CN)−NH、−C(=NH)−NHR、ヘテロシクリル、および−S(O)Rからなる群より選択され;
    は、ハロゲン、−CN、−NR10、−C(O)R、−C(O)NR10、−OR、−SR、−S(O)R、−S(O)NR10、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NR10からなる群より選択され;
    10は、H、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルからなる群より選択され、該R10において、該アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキルのうちの各々は、非置換であってもよいし、または1つ以上の部分で必要に応じて独立して置換されていてもよく、該1つ以上の部分は、同じであっても異なっていてもよく、各部分は、ハロゲン、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、CF、OCF、CN、−OR、−NR、−C(R−R、−N(R)Boc、−(CROR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)R、−SOH、−SR、−S(O)R、−S(O)NR、−N(R)S(O)R、−N(R)C(O)Rおよび−N(R)C(O)NRからなる群より独立して選択されるか;または必要に応じて(i)該部分−NR10におけるRおよびR10もしくは(ii)該部分−NRにおけるRおよびRは、一緒になってシクロアルキル部分もしくはヘテロシクリル部分を形成し得、該シクロアルキル部分もしくはヘテロシクリル部分の各々は、非置換であるか、もしくは1つ以上のR基で必要に応じて独立して置換されており;
    mは、0〜4であり;
    該方法は、
    (a)式II
    Figure 2008543761
    の化合物と、式III
    Figure 2008543761
    の化合物とを、LDA、LiHMDS、KHMDS、もしくはNaHMDSと溶媒との存在下において約−100℃〜約0℃の温度にて反応させて、式IV
    Figure 2008543761
    の化合物を得る工程であって、該式IIIにおいて、R’は、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アラルキル、置換アラルキル、アルキルアリール、置換アルキルアリール、シクロアルキル、置換シクロアルキル、ヘテロシクリル、または置換ヘテロシクリルである、工程;ならびに
    (b)式IVの化合物と、ヒドラジンおよび酢酸とを、アルコール性溶媒中において約50℃〜約150℃の温度にて反応させて、式Iの化合物を得る工程;
    を包含する、方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、前記塩基がLDAであり、前記溶媒がTHFである、方法。
  3. 請求項2に記載の方法であって、Rが低級アルキル基もしくはシクロアルキル基であり、R’が、必要に応じてフェニル基によって置換された低級アルキル基である、方法。
  4. 請求項2に記載の方法であって、Rが、ハロゲン、CF、CN、低級アルキル、−ORで置換されたアルキル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクリルである、方法。
  5. 請求項2に記載の方法であって、前記Rが、Br、Cl、シクロプロピル、もしくはエチニルである、方法。
  6. 請求項2に記載の方法であって、前記アルコール性溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、もしくはブタノールである、方法。
  7. 請求項6に記載の方法であって、前記アルコール性溶媒がエタノールである、方法。
  8. 請求項7に記載の方法であって、Rがエチルである、方法。
  9. 請求項2に記載の方法であって、前記工程(a)における反応温度が約−80℃〜約−30℃である、方法。
  10. 請求項2に記載の方法であって、前記工程(a)における反応温度が約−80℃〜約−70℃である、方法。
  11. 請求項8に記載の方法であって、前記工程(a)における反応温度が約−80℃〜約−70℃である、方法。
  12. 請求項10に記載の方法であって、前記工程(b)における反応温度が約70℃〜約100℃である、方法。
  13. 請求項1に記載の方法であって、前記塩基がLiHMDSであり、前記溶媒がTHFである、方法。
  14. 請求項13に記載の方法であって、Rが低級アルキル基もしくはシクロアルキル基であり、R’が、必要に応じてフェニル基によって置換された低級アルキル基である、方法。
  15. 請求項13に記載の方法であって、Rが、ハロゲン、CF、CN、低級アルキル、−ORで置換されたアルキル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクリルである、方法。
  16. 請求項13に記載の方法であって、前記Rが、Br、Cl、シクロプロピル、もしくはエチニルである、方法。
  17. 請求項13に記載の方法であって、前記アルコール性溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、もしくはブタノールである、方法。
  18. 請求項17に記載の方法であって、前記アルコール性溶媒がエタノールである、方法。
  19. 請求項18に記載の方法であって、Rがエチルであり、前記塩基がLiHMDSである、方法。
  20. 請求項13に記載の方法であって、前記工程(a)における反応温度が約−80℃〜約−30℃である、方法。
  21. 請求項13に記載の方法であって、前記工程(a)における反応温度が約−80℃〜約−70℃である、方法。
  22. 請求項19に記載の方法であって、前記工程(a)における反応温度が約−80℃〜約−70℃である、方法。
  23. 請求項20に記載の方法であって、前記工程(b)における反応温度が約70℃〜約100℃である、方法。
  24. 請求項1に記載の方法であって、前記塩基がLiHMDSであり、前記溶媒がジエチルエーテルである、方法。
  25. 請求項1に記載の方法であって、前記塩基がKHMDSもしくはNaHMDSである、方法。
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