JP2008542929A - 携帯用コンピューターの電源 - Google Patents

Abstract

携帯用コンピューター用電源は、ＡＣ電源アダプター回路とバッテリー充電回路とを収容する電源アダプター筐体を有する。当該電源を用いる携帯用コンピューターは、充電式バッテリーを有するが、従来のバッテリー充電回路を必要としない。別の実施では、電源は、ＡＣ電源アダプター回路をバッテリー充電回路と接続する信号線を有する。ＡＣ電源アダプター回路が過負荷になる寸前の場合、ＡＣ電源アダプター回路は第１の信号線を介し信号を送信する。バッテリー充電回路は、信号を受信すると、バッテリーの充電を中止して良い。更に、携帯用コンピューターは、ＡＣ電源アダプター回路の絶縁、携帯用コンピューターのシャットダウンの開始、ディスプレイ輝度の低減、ＣＰＵ速度の低減、スリープ・モードへの進入、無線通信の停止、又は不要な周辺機器の停止の１又は複数を行って良い。

Description

本願明細書は、携帯用コンピューターに電力を供給し及び携帯用コンピューターの信頼性及び性能を向上するシステム及び方法を開示する。

ラップトップ及びノート型コンピューターのような携帯用コンピューターは、一般的に、搭載型充電式バッテリーを有し、交流（ＡＣ）電源が利用不可能な場合に携帯用コンピューターに電源を提供する。ＡＣ電源が利用可能な場合には、携帯用コンピューターはＡＣ電源アダプターを用いＡＣ電源に接続して良い。ＡＣ電源は、携帯用コンピューターに電力を供給するとともに搭載型バッテリーを充電して良い。

携帯用コンピューターは、一般的に、ＡＣ電源から電力を受信し必要に応じて充電式バッテリーに電力を誘導するバッテリー充電器を有する。バッテリーが充電されている場合、バッテリー充電器は、バッテリー充電状態及び電荷受容能力に依存してかなりの電力（例えば、３−４ワット）を消散する傾向がある。この電力は、一般的に、携帯用コンピューター内の温度を上昇させる熱エネルギーとして消散される。携帯用コンピューターの内部温度の上昇は、装置の信頼性を低下させ及び装置故障の可能性をもたらし得る。更に、バッテリー充電器は、携帯用コンピューターのプリント回路基板（例えば、マザーボード）の大面積を有する傾向がある。これは、携帯用コンピューターの大きさを増大させ、及び／又は他の構成要素から空間を奪ってしまう。

放熱の問題に加え、従来の携帯用コンピューターは益々電力を必要としてきているので、従来のＡＣアダプターは益々過負荷になり易く、アダプターの故障をもたらし得る。ＡＣアダプターの故障は、携帯用コンピューターに比較的即時の停電を引き起こし、データの損失又は破壊を生じ得る。

従って、携帯用コンピューターの信頼性と性能を向上するため、改善された携帯用コンピューター及びＡＣアダプターの設計が必要である。

本願明細書は、携帯用コンピューターに電力を供給し及び携帯用コンピューターの信頼性及び性能を向上するシステム及び方法を開示する。以下の記載では、説明的実施の種々の態様が、当業者が当該当業者の作業を別の当業者に伝達するために一般的に利用されている用語を用い記載される。しかしながら、当業者には、本発明が記載された態様のいくつかだけを有し実施されて良いことが明らかだろう。説明を目的として、説明的実施の完全な理解を提供するために、特定の数、材料及び構成が説明される。しかしながら、当業者は、本発明がそのような特定の詳細にかかわらず実施されて良いことを理解するだろう。他の例では、良く知られた特徴は、説明的実施を不明瞭にしないため省略又は簡略化される。

種々の動作は、複数の別個の動作として、また本発明の理解に最も有用な方法で記載される。しかしながら、記載の順序はこれらの動作が必ずしも順序に依存していることを示唆しない。特に、これらの動作は提示された順序で実行される必要はない。

図１は、一般的な携帯用コンピューターの電源機構を示す。携帯用コンピューター・システム１００は、システム負荷１０２を有し示される。システム負荷１０２は、構成要素からの携帯用コンピューター１００の電力需要を表す。当該構成要素は、中央演算処理装置（ＣＰＵ）、ハード・ディスク・ドライブ、ランダム・アクセス・メモリー（ＲＡＭ）、読み出し専用メモリー（ＲＯＭ）、ＣＤ−ＲＯＭドライブ、ＤＶＤドライブ、キーボード、マウス、モニター、無線通信装置又は基盤、及び同業者に良く知られた他の構成要素を有するがこれらに限定されない。交流（ＡＣ）アダプター１０４は、標準電気出力のようなＡＣ電源（示されない）から電力を受信し、及び当該電力を携帯用コンピューター１００へ供給しシステム負荷１０２の電力需要を供給する。電力はまた、電力を用い１又は複数の搭載型バッテリー１０８を充電するバッテリー充電器１０６へ供給される。バッテリー１０８は、ＡＣ電源が利用不可能な場合に電力を携帯用コンピューター１００へ提供する。

上述のように、バッテリー充電器１０６はしばしば、バッテリー充電器がバッテリー１０８を充電している場合に、有意な量の熱エネルギーを消散する。この放熱は、携帯用コンピューター１００の内部温度を上昇させ、従って携帯用コンピューター１００の信頼性及び安定性を低下させる。更に、バッテリー充電器１０６は、他の構成要素を収容するために用いられ得る又は携帯用コンピューター１００の大きさを縮小するために削減され得る携帯用コンピューター１００内の空間に大面積を有する。

従って、図２は、本発明の実施により上述の欠点を解決する携帯用コンピューター２００の電源機構を示す。携帯用コンピューター２００は、本発明の電源アダプター２０２を利用する。電源アダプター２０２は、ＡＣ電源アダプター回路のようなＡＣ電源アダプター２０２Ａ、及びバッテリー充電器回路のようなバッテリー充電器２０２Ｂの両方を有する。携帯用コンピューター２００は、依然として搭載型バッテリー１０８を収容するが、もはや携帯用コンピューター自身のバッテリー充電器１０６を有さない。

バッテリー充電器１０６はＡＣアダプター１０４が接続され使用されている場合のみ動作し得るので、図２に示された実施が可能である。バッテリー充電器１０６は、バッテリー１０８を充電するためにＡＣアダプター１０４からの電力を必要とする。ＡＣアダプター１０４が接続されず且つ携帯用コンピューター１００がバッテリー１０８により電力を供給されている場合、バッテリー充電器１０６は如何なる機能も供給しない。バッテリー充電器１０６はＡＣアダプター１０４と共に使用されるだけなので、バッテリー充電器１０６を携帯用コンピューター１００の外部へ移動し及びＡＣアダプター１０４へ結合することは、携帯用コンピューター１００の性能の妨げとならない。

本発明の電源アダプター２０２内に収容されたバッテリー充電器２０２Ｂを有すると、放熱は携帯用コンピューター２００の外部へ移動される。これは、携帯用コンピューター２００の信頼性及び安定性を向上する。これはまた、熱が携帯用コンピューター２００の本体内に閉じ込められないので、より素早い放熱を可能にする。更に、従来バッテリー充電器１０６に費やされていた携帯用コンピューター２００内の表面積は、他の構成要素のために利用可能になる。或いは、携帯用コンピューター２００は、バッテリー充電器１０６を除去され、より小さいフォームファクターを有し得る。

図３は、第１の従来の携帯用コンピューター３００の電源機構及びＡＣ電源アダプター３０２を示す。この第１の従来の電源機構は、マルチ・バッテリー・パックに対応する携帯用コンピューターにより使用される。例えば、主携帯用コンピューター・システム３００内に１個のバッテリー・パック３０８、及びＤＶＤドライブ・ベイ又はフロッピー（登録商標）・ディスク・ドライブ・ベイのような装置ベイに第２のバッテリー・パック（示されない）である。示されるように、ＡＣ電源アダプター３０２は、バッテリー充電器３０４及び電源経路スイッチ３０６へ電力を供給する。バッテリー充電器３０４は、充電器経路スイッチ３１０を介し搭載型バッテリー３０８を充電するために用いられる。充電器経路スイッチ３１０は、マルチ・バッテリー・パック・システムで用いられ、バッテリー・パックが互いに、ＡＣ電源アダプター３０２から、バッテリー充電器３０４から、又は携帯用コンピューター３００の残りの部分から絶縁される機構を提供する。

電源経路スイッチ３０６は、携帯用コンピューター３００内の電力の流れを誘導するために用いられる。例えば、電源経路スイッチ３０６は、ＡＣ電源アダプター３０２からの電力をＤＣ／ＤＣコンバーター３１２を介しシステム負荷１０２へ向けて良い。或いは、電源経路スイッチ３０６は、バッテリー３０８からの電力をＤＣ／ＤＣコンバーター３１２を介しシステム負荷１０２へ向けて良い。図３はまた、電力をシステム３００へ供給する主電源バスを示すＶ_ＤＣ節点を示す。

携帯用コンピューター３００は、システム管理制御装置（ＳＭＣ）３１４を更に有する。ＳＭＣ３１４は、当業者に知られている多くの機能を有する。例えば、ＳＭＣ３１４は、（例えば、ＳＭＢｕｓのようなＳｍａｒｔ Ｂａｔｔｅｒｙ仕様を介し）バッテリー３０８と通信し、バッテリー３０８が充電を必要としているか否か、及びどれだけの容量を必要としているか、又はどれだけの実行時間がバッテリーに残されているかのような情報を収集する。ＳＭＣ３１４は、当該情報を用い、携帯用コンピューター３００が電力をどこに向けるか及びどの電源を用いるかを決定するのを助ける。

図３に示された従来の電源機構では、ＡＣ電源アダプター３０２が接続された場合、電力はＡＣ電源アダプター３０２から、バッテリー充電器３０４及び電力がシステム負荷１０２へ供給され得る電源経路スイッチ３０６の両方へ向けられる。バッテリー３０８が充電を必要としている場合、バッテリー充電器３０４はバッテリー３０８へ電力を供給し得る。マルチ・バッテリー・パックに対応するシステムでは、バッテリー充電器３０４はまた、装置ベイに搭載された第２のバッテリーへ電力を供給し得る。

図３に示された従来の電力機構のバッテリー充電器３０４は、図１に示されたシステム１００と同一の欠点に苦しむ。つまり、バッテリー充電器３０４はバッテリー３０８及び／又は装置ベイ内のバッテリーに電力を供給している間、有意な量の熱を消散する。例えば、バッテリー充電器３０４はバッテリーを充電している間、３乃至４ワットの電力を消散し得る。バッテリー充電器３０４はまた、携帯用コンピューター３００内に相当大きな面積を有する。最後に、バッテリー充電器３０４は、ＡＣ電源アダプター３０２が接続される場合のみ使用され得る。ＡＣ電源アダプター３０２が接続されない場合、バッテリー充電器３０４は如何なる機能も提供しない。

図４は、本発明の実施により設計された、携帯用コンピューター４００の電源機構及び関連したＡＣ電源アダプター４０２を示す。図４の電源機構は、図３に記載された第１の従来の電源機構に基づく携帯用コンピューターで用いられるためのものである。

携帯用コンピューター４００は、ＡＣ電源アダプター４０２Ａ及びバッテリー充電器４０２Ｂの両方を収容する、本発明の電源アダプター４０２を利用する。携帯用コンピューター４００は、依然として搭載型バッテリー３０８を収容するが、もはやバッテリー充電器３０４を有さない。携帯用コンピューター４００はまた、装置ベイにバッテリー・パック（示されない）を収容しても良い。再び、ＡＣ電源アダプター４０２を接続することなくバッテリー充電器が使用され得ないので、この実施は可能である。従って、バッテリー充電器を携帯用コンピューター４００の外部へ移動し及びＡＣ電源アダプター４０２Ａと共に収容することは、携帯用コンピューター４００の性能の妨げにならない。

本発明の電源アダプター４０２内に収容されたバッテリー充電器４０２Ｂを有すると、放熱は携帯用コンピューター４００の外部へ移動される。それにより携帯用コンピューター４００の信頼性及び安定性が向上される。この設計ではより素早く放熱され得る。更に、従来バッテリー充電器３０４に費やされていた携帯用コンピューター４００内の面積は、他の構成要素を収容するため又はコンピューター４００のフォームファクターを低減するための何れかに利用可能になる。

図４に示されたように、本発明の電源アダプター４０２は携帯用コンピューター４００へ戻る２個の掃引線を有する。第１の掃引線４０４は、システム負荷１０２宛に電力を供給する電源線である。例えば、第１の掃引線は従来の携帯用コンピューターが用いる標準の１９ボルトの入力であって良い。第２の掃引線４０６は、バッテリー充電器４０２Ｂの出力であり及び充電のためにバッテリー３０８へ電力を供給する電源線である。示されないが、別の掃引線が、接地を目的として本発明の電源アダプター４０２と携帯用コンピューター４００との間に含まれても良い。

図５は、第２の従来の、携帯用コンピューター５００の電源機構及びＡＣアダプター５０２を示す。この第２の従来の電源機構は、Ｖ_ＤＣ節点の電圧範囲を縮小する設計技術である「ｎａｒｒｏｗ Ｖ_ＤＣ（ＮＶ_ＤＣ）」機構として従来知られている。知られている電源機構では、ＡＣ電源アダプターは、標準的に最大約１９ボルトの範囲の電圧で電力を分配する。この電圧範囲は、次にＶ_ＤＣ節点に提供される。ＮＶ_ＤＣ電源機構では、しかしながら、Ｖ_ＤＣ節点に分配される前に電圧範囲が縮小される。ある実施では、例えば、電源範囲は約９乃至１２．６ボルトまで低減されて良い。電圧範囲が携帯用コンピューター内の構成要素により使用されている電圧範囲に一致するよう縮小されるので、ＮＶ_ＤＣ電源機構は設計の複雑性を低減する。例えば、一般的な３列構成／スタックを有するリチウムイオン・バッテリー・パックは、９乃至１２．６の電圧範囲で動作する。従ってＮＶ_ＤＣ電源機構は入力電圧範囲を９乃至１２．６ボルトまで縮小し得る。将来の構成要素又はバッテリー・パックは異なる電圧範囲で動作し得るが、ＮＶ_ＤＣ電源機構は入力電圧範囲を適切な電圧範囲まで縮小し得る。ＮＶ_ＤＣ電源機構はまた、携帯用コンピューター５００内の種々のＤＣ−ＤＣコンバーター３１２の性能を向上する。

ＮＶ_ＤＣ電源機構は、図５に示されるシステム充電器／電圧調整器（ＳＣＶＲ）５０４を用いて実施される。ＡＣ電源アダプター５０２の最大約１９ボルトは、ＳＣＶＲ５０４により携帯用コンピューター５００から絶縁されるので、ＡＣ電源アダプター５０２の電圧は決してＶ_ＤＣ節点に到達しない。ＳＣＶＲ５０４は、ＡＣ電源アダプター５０２からより高い入力電圧（つまり、１９ボルト）を受信し及びその電力をより低い電圧出力（つまり、９乃至１２．６ボルト）まで低下させるよう調整するゲートウェイとして動作する。ＳＣＶＲ５０４は、次に、当該電力を携帯用コンピューター５００の構成要素へ向ける。従って、Ｖ_ＤＣ節点の電圧範囲は９乃至１２．６ボルトである。

入力電圧の調整に加え、ＳＣＶＲ５０４は、上述のバッテリー充電器３０４として機能して良い。ＳＣＶＲ５０４は、従って、ＡＣ電源アダプター５０２から電力を受信しながら、搭載型バッテリー３０８を充電するよう電力を誘導し得る。ＳＣＶＲ５０４はまた、ＤＣ−ＤＣコンバーター３１２へ電力を分配する。ＤＣ−ＤＣコンバーター３１２では、電力はシステム負荷１０２宛に用いられる。

図５に示されたＮＶ_ＤＣ電力機構のＳＣＶＲ５０４は、図１に示されたシステム１００及び図３に示されたシステム３００と同一の欠点に苦しむ。ＳＣＶＲ５０４は、電圧の下方調整、システム負荷１０２への電力供給、及びバッテリー３０８への電力供給のような全ての機能を実行する間、有意な量の熱を消散する。例えば、ＳＣＶＲ５０４はこれらの機能を実行している間、５乃至８ワットの電力を消散し得る。ＳＣＶＲ５０４は、携帯用コンピューター５００内に相当大きな面積を有する。また上述のように、ＳＣＶＲ５０４は、ＡＣアダプター５０２が接続される場合のみ使用され得る。ＡＣ電源アダプター５０２が接続されない場合、ＳＣＶＲ５０４は如何なる機能も提供しない。

図６は、本発明の実施により設計された、携帯用コンピューター６００の電源機構及び関連したＡＣ電源アダプター６０２を示す。図６の電源機構は、図５に記載されたＮＶ_ＤＣ電源機構に基づく携帯用コンピューターで用いられるためのものである。

携帯用コンピューター６００は、ＡＣ電源アダプター６０２Ａ及びＳＣＶＲ６０２Ｂの両方を収容する、本発明の電源アダプター６０２を利用する。携帯用コンピューター６００は、依然として搭載型バッテリー３０８を収容するが、もはやＳＣＶＲ５０４を有さない。再び、ＳＣＶＲ６０２ＢはＡＣ電源アダプター６０２も使用中の場合のみ使用され得るので、この実施は可能である。従って、ＳＣＶＲ６０２Ｂを携帯用コンピューター６００の外部へ移動し及びＡＣ電源アダプター６０２Ａと共に収容することは、携帯用コンピューター６００の性能の妨げにならない。

本発明の電源アダプター６０２内に収容されたＳＣＶＲ６０２Ｂを有すると、放熱は携帯用コンピューター６００の外部へ移動される。それにより携帯用コンピューター６００の信頼性及び安定性が向上される。この設計ではより素早く放熱され得る。更に、従来ＳＣＶＲ５０４に費やされていた携帯用コンピューター６００内の面積は、他の構成要素を収容するため又はコンピューター６００のフォームファクターを低減するための何れかに利用可能になる。

図６に示されたように、本発明の電源アダプター６０２は携帯用コンピューター６００へ戻る掃引線６０４を有する。この掃引線６０４は、ＮＶ_ＤＣ電源機構を用いる携帯用コンピューターが用いる９乃至１２．６ボルトの入力を提供する電源線である。ＳＣＶＲ６０２Ｂからの掃引線６０４は、システム負荷１０２宛の電力を提供し、及び充電のためにバッテリー３０８へ電力を提供する。ＡＣ電源アダプター６０２Ａからの電力は、電圧調整のためＳＣＶＲ６０２Ｂへのみ提供される。ＡＣ電源アダプター６０２Ａは、携帯用コンピューター６００へ直接に電力を供給しない。ある実施では、掃引線６０６はまた、ＳＣＶＲ６０２ＢをＳＭＣ３１４に結合するために含まれて良い。示されないが、別の掃引線が、接地を目的として本発明の電源アダプター６０２と携帯用コンピューター６００との間に含まれても良い。

ＡＣアダプターの電力定格は、今までにないシステム負荷の増大及びバッテリー・パックの充電の必要から、従来の携帯用コンピューター・システムの高まる電力需要のために上昇している。これは、搭載型バッテリーを用いる従来の携帯用コンピューター・システム内に今までにない大きな放熱を生じる。ＡＣアダプターが増大する電力需要に合わないと、ＡＣアダプターは過負荷になり及び／又は故障し得る。ＡＣアダプターの過負荷は、増大した放熱により増大する内部温度と相まって、携帯用コンピューターに信頼性の低下を引き起こし、及びシステム故障を生じさせ得る。

この問題を解決するため、図７は、過負荷問題を解決又は防止するため携帯用コンピューター７０２と通信する電源アダプター７００を有する本発明の実施を示す。電源アダプター７００は上述のＡＣアダプターである。携帯用コンピューター・システム７０２は、携帯用コンピューター７０２内に取り付けられて良いバッテリー充電器７０４を有する。代案の実施では、バッテリー充電器７０４は、上述の本発明の実施と同様に電源アダプター７００内に収容されて良い。システム７０２はまたＳＭＣ７０６を有する。

この実施では、アダプター過負荷（ＡＤＰ＿ＯＬ）信号線７０８が設けられ、電源アダプター７００を例えばバッテリー充電器７０４を通じ携帯用コンピューター７０２と結合する。アダプター・ダウン（ＡＤＰ＿ＤＯＷＮ）信号線７１０も設けられ、バッテリー充電器７０４をＳＭＣ７０６と結合する。

電源アダプター７００が、携帯用コンピューター７０２の電力需要が大きすぎ及び電源アダプター７００の過負荷が生じている若しくは差し迫っていると決定した場合、電源アダプター７００は信号線７０８を介し「ＡＤＰ＿ＯＬ」信号をバッテリー充電器７０４へ送信し得る。バッテリー充電器７０４は次に、バッテリー充電回路を遮断し、電源アダプター７００からの電力需要を低減して良い。この動作は単独で、電源アダプター７００の起こり得る過負荷を回避し得る。

バッテリー充電器７０４はまた、信号線７１０を介し「ＡＤＰ＿ＤＯＷＮ」信号をＳＭＣ７０６へ送信して良い。ＳＭＣ７０６は次に、必要ならば携帯用コンピューター７０２を保護する動作を行って良い。ある実施では、ＳＭＣ７０６は、例えばアダプター絶縁回路７１２を用い電源アダプター７００の出力を携帯用コンピューター７０２から絶縁して良い。更なる実施では、ＳＭＣ７０６又は携帯用コンピューター７０２内の他の構成要素は、バッテリー充電器７０４の負荷を減少させるよう更なる段階を実行して良い。バッテリー充電器７０４の負荷を減少は、ディスプレイ輝度設定の低減、ＣＰＵ速度の低減、スリープ又はハイバネーション・モードへの進入、無線通信の停止、又は不要な周辺機器の停止を有するがこれらに限定されない。携帯用コンピューター７０２は、バッテリー１０８を用いて動作を継続して良く、及び完全な停止の前にデータを保存するシーケンシャル・シャットダウンを実行して良い。

いくつかの実施では、信号線７０８の「ＡＤＰ＿ＯＬ」信号は双方向信号であって良く、それにより携帯用コンピューター７０２が電源アダプター７００へデータを送信することを可能にする。ある実施では、携帯用コンピューター７０２は、携帯用コンピューター７０２の所望の電圧レベルと通信して良い。また電源アダプター７００は、電源アダプター７００の出力電圧を調整して良い。この電圧レベルが認識され及び電源アダプター７００により満たされると、電源アダプター７００により分配される電圧レベルが所望の電圧レベルから変化した場合、携帯用コンピューター７０２は、電源アダプター７００内での電源問題、例えば配線の故障又は差し迫った過負荷が起こっていると決定して良い。携帯用コンピューター７０２は、電源アダプター７００の出力を隔離することを決定し、及び電源アダプター７００が完全に故障する前に安全なシーケンシャル・シャットダウンを実行して良い。

図７を参照して記載された実施は、電源アダプター７００が携帯用コンピューター７０２と通信し、携帯用コンピューター７０２に、電源アダプター７００の過負荷のような起こり得る電源分配問題を警告する方法を提供する。これは、データが破壊される又は失われる前に、携帯用コンピューター７０２にシーケンシャルな及び安全なシャットダウンを実行する機会を提供する。

要旨の記載を含む上述の本発明の説明的実施の記載は、網羅的でなく、又は本発明を開示された特定の形式に限定するものでもない。説明を目的として本発明の特定の実施又は例が本願明細書に開示されたが、当業者に理解されるように、種々の等価な変更は本発明の範囲に包含される。

これらの変更は、上述の詳細な説明を踏まえて本発明に対しなされて良い。特許請求の範囲で用いられる用語は、本発明を本願明細書及び特許請求の範囲に記載された特定の実施に限定するものではない。本発明の範囲は、請求項の解釈の所定の方法に従い解釈されるべき特許請求の範囲により定められる。

一般的な携帯用コンピューターの電源機構を示す。 本発明による携帯用コンピューターの電源機構を示す。 第１の従来の、携帯用コンピューターの電源機構及びＡＣ電源アダプターを示す。 本発明のある実施例による、携帯用コンピューターの電源機構及び関連したＡＣ電源アダプターを示す。 第２の従来の、携帯用コンピューターの電源機構及びＡＣアダプターを示す。 本発明による、携帯用コンピューターの電源機構の別の実施例及び関連したＡＣ電源アダプターを示す。 過負荷問題を解決又は防止するため携帯用コンピューターと通信するＡＣアダプターの実施を示す。

Claims (24)

1. 装置であって、
   電源アダプター筐体、
   前記電源アダプター筐体内に収容されたＡＣ電源アダプター回路、及び
   前記電源アダプター筐体内に収容されたバッテリー充電回路、を有する装置。
2. ＡＣ電気出力と結合可能な第１のコネクタ、を更に有する請求項１記載の装置。
3. 携帯用コンピューターと結合可能な第２のコネクタ、を更に有する請求項２記載の装置。
4. 前記ＡＣ電源アダプター回路は、前記第１のコネクタを通じてＡＣ電気出力から電力を受信するよう構成された、請求項３記載の装置。
5. 前記バッテリー充電回路は、前記ＡＣアダプター回路から電力を受信するよう構成された、請求項４記載の装置。
6. 前記バッテリー充電回路は、前記第２のコネクタを通じて携帯用コンピューター内の充電式バッテリーへ電力を分配するよう構成された、請求項４記載の装置。
7. 前記ＡＣ電源アダプター回路の出力電圧を９乃至１２．６ボルトの範囲にわたるレベルまで低減する電圧調整器、を更に有する請求項１記載の装置。
8. 装置であって、
   ＡＣ電源アダプター回路とバッテリー充電回路とを有する電源アダプター筐体、
   充電式バッテリーを有し及びバッテリー充電回路を有さない携帯用コンピューター、及び
   前記電源アダプターを前記携帯用コンピューターと結合する電気コネクタ、を有する装置。
9. 前記電源アダプター筐体はＡＣ電気出力と結合可能なＡＣコネクタを更に有する、請求項８記載の装置。
10. 前記ＡＣ電源アダプター回路は、前記ＡＣコネクタを通じてＡＣ電気出力から電力を受信するよう構成された、請求項９記載の装置。
11. 前記バッテリー充電回路は、前記ＡＣ電源アダプター回路から電力を受信するよう構成された、請求項１０記載の装置。
12. 前記バッテリー充電回路は、前記電気コネクタを通じて前記充電式バッテリーへ電力を分配するよう構成された、請求項１１記載の装置。
13. 前記ＡＣ電源アダプター回路の出力電圧を９乃至１２．６ボルトの範囲にわたるレベルまで低減する電圧調整器、を更に有する請求項８記載の装置。
14. 前記携帯用コンピューターはマルチ・バッテリー・パックに対応する、請求項８記載の装置。
15. 前記携帯用コンピューターはｎａｒｒｏｗ Ｖ_ＤＣ電源機構を利用する、請求項８記載の装置。
16. 装置であって、
    携帯用コンピューター、
    電源アダプター筐体、
    前記電源アダプター筐体内に収容されたＡＣ電源アダプター回路、
    前記携帯用コンピューター内に収容されたシステム管理制御回路、
    前記ＡＣ電源アダプター回路と電気的に結合されたバッテリー充電回路、
    前記ＡＣ電源アダプター回路を前記バッテリー充電回路に接続する第１の信号線、を有し、
    前記ＡＣ電源アダプター回路が前記ＡＣ電源アダプター回路は過負荷になり得ると決定した場合、前記ＡＣ電源アダプター回路は前記第１の信号線を介し信号を送信する、装置。
17. 前記ＡＣ電源アダプター回路は前記携帯用コンピューターへ電力を提供する、請求項１６記載の装置。
18. 前記バッテリー充電回路は前記携帯用コンピューター内に収容される、請求項１６記載の装置。
19. 前記バッテリー充電回路は前記電源アダプター筐体内に収容される、請求項１６記載の装置。
20. 前記バッテリー充電回路が前記第１の信号線を介し信号を受信した場合、前記バッテリー充電回路は１又は複数のバッテリーの充電を中止する、請求項１６記載の装置。
21. 前記バッテリー充電回路を前記システム管理制御装置と接続する第２の信号線、を更に有し、前記バッテリー充電回路が前記第１の信号線を介し信号を受信した場合、前記バッテリー充電回路は前記第２の信号線を介し信号を送信する、請求項１６記載の装置。
22. 前記システム管理制御装置が前記第２の信号線を介し信号を受信した場合、前記システム管理制御装置は前記ＡＣ電源アダプター回路を前記携帯用コンピューターから絶縁する、請求項２１記載の装置。
23. 前記システム管理制御装置が前記第２の信号線を介し信号を受信した場合、前記システム管理制御装置は前記携帯用コンピューターのシーケンシャル・シャットダウンを開始する、請求項２１記載の装置。
24. 前記システム管理制御装置が前記第２の信号線を介し信号を受信した場合、前記システム管理制御装置は、ディスプレイ輝度設定の低減、ＣＰＵ速度の低減、スリープ若しくはハイバネーション・モードへの進入、無線通信の停止、又は不要な周辺機器の停止、の少なくとも１つを実行する、請求項２１記載の装置。

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