JP2008537243A - 2つのバスシステムを同期する方法および装置、並びに2つのバスシステムから成る構成 - Google Patents

2つのバスシステムを同期する方法および装置、並びに2つのバスシステムから成る構成 Download PDF

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Abstract

【課題】
【解決手段】本発明は、少なくとも2つのバスシステムを同期する装置であって、第1バスシステム用の第1通信モジュールと第2バスシステム用の第2通信モジュールが設けられており、第1通信モジュール内に第1トリガ情報(TMI1)があり、トリガ情報を用いて第1バスシステム内でトリガ信号(TS)が生成される装置において、装置は、第1通信モジュールと第2通信モジュールが接続され、第1トリガ情報が第2通信モジュールへ伝送されるように構成されており、第2通信モジュールは、時間情報値(CT2Mess)が前記第1トリガ情報(TMI1)に基づいて求められ、時間情報値が前記第2バスシステムの第2タイムマーク(TM2)と比較され、時間差(TD)が求められ、第2バスシステム内で次の基準メッセージ(RN)が第2タイムマーク(TM2)と時間差(TD)に応じて生成されるように構成されていることを特徴とする、少なくとも2つのバスシステムを同期する装置に関する。
【選択図】図1

Description

本発明は、2つのバスシステムを同期する方法および装置、並びに特許請求の範囲に記載の概念に基づいて基準メッセージによる時間制御が行われる2つのバスシステムから成る当該構成に関する。
バスシステムにおいて、タイムトリガ型通信の枠内で基本サイクルを生成する基準メッセージは、例えばFlexRay またはTTCANにおいて使用されている。近年、近代的な自動車の組み立てまたは機械工学、特に工作機械分野で、およびオートメーション化領域において、制御装置、センサおよびアクチュエータのネットワーク化が急激に増加しているため、この種のバスシステムは必要不可欠である。その場合、機能を複数の制御装置に分散させて相乗効果を狙うことが可能である。
このように機能を割り当てられたシステムの様々なステーション間の通信は、ますます1つのバスシステム、または複数の結合されたバスシステムを介して行われるようになっている。バスシステムでの通信、アクセスおよび受信機構、並びにエラー処理はプロトコルを介して制御されている。例えば自動車分野で確立されたプロトコルとして、CANプロトコルが挙げられる。CANプロトコルはイベントドリブン型プロトコルで、メッセージ送信等のプロトコルを利用した処理は、通信システム、つまりバスシステムの外部に起因するイベントによって開始される。つまりここでは、特に外部のイベントによっても開始される、イベントドリブン型バスシステムに関わっている。そのため、CANプロトコルは非常に柔軟性があり、新たな加入者(追加ノード)(Teilnehmer)やメッセージの追加は、何の問題もなく可能である。
イベントドリブン型の自発的な通信に対する別のアプローチは、純粋なタイムトリガ型アプローチである。バスでのあらゆる通信活動は厳密に周期的である。メッセージ送信等のプロトコルを利用した処理は、バスシステム全体で有効な時間を進行させることによってのみ開始される。媒体へのアクセスは、送信者が排他的な送信権を有する時刻領域の配分に基づいている。プロトコルには比較的柔軟性がない。つまり、新たなノードの追加は前もって対応する時刻領域が空けられた場合に限り可能である。そのため、メッセージの順序は通信開始の前にすでに設定される。その際、繰り返しレート、リダンダンシーおよびデッドライン等に関するメッセージの要請を満たすべき通信スケジュールが作成される。その際メッセージの時間的な位置付けは、アプリケーションから送信時点までの待ち時間を最小限に抑えるため、送信周期内にメッセージ内容を作成するアプリケーションに合わせて調整されなければならない。この調整がなければ、バスにおけるメッセージ送信時の待ち時間ジッタを最小に抑えるという、タイムトリガ型伝送の利点は台無しになるであろう。従って、純粋なタイムトリガ型アプローチにおいては、綿密なスケジュール設計が求められる。
2003年(国際標準化会議 ISO/TC22/SC3)のISO11898−4標準規格、いわゆるTTCANにおいて示された、タイムトリガ型CANの解決案は、上述のタイムトリガ型通信への要請や、ある程度の柔軟性に対する要請に応えるものである。つまりTTCANは通信サイクルの構築によってこれらの要請に応える。通信サイクルの構築とは、タイミングジェネレータまたはタイムマスタによって基準メッセージを送信して基本サイクルを構築することである。この基本サイクルは特定の通信加入者による周期的メッセージのための排他的タイムウィンドウと複数の通信加入者による自発的メッセージのための調停(アービトレート:arbitrierend)タイムウィンドウに分割される。
従って、以下では少なくとも2つのTTCANバスシステムまたはネットワークの同期のみに関わるのではなく、他の上述のFlexRay等、比較可能なバスシステム、つまり種類が異なる混合バスシステムの同期も同様に保障するものである。
このようなシステムにおいて、通信サイクルは上述のとおり基本サイクルによって決定される。つまり、少なくとも予め設定された時間間隔でバスシステムを介して基準メッセージを繰り返し伝送する、タイミングジェネレータまたは第1加入者によって決定されるのである。その際、時間情報がトリガ情報に割り当てられたタイムマークに達すると、基準メッセージが時間的なトリガ情報によって生成される。TTCANでの時間情報として、ローカルタイム、つまりタイミングジェネレータまたはタイムマスタのローカル時計および基準メッセージによって設定されている、サイクル時間等が挙げられる。この時間情報、つまりTTCANのサイクル時間がある特定のタイムマークに達すると、このタイムマークに到達した際には常に、個々の基準メッセージを開始するためにトリガが生成される。これにより、バスシステムのタイムマスタは基本サイクルに従ってバスシステムの時間を設定する。基本サイクルが遅れた場合、例えばTTCANプロトコルは、基準メッセージに1ビット設定して通信を遅らせるようにする。このような遅延は、TTCANにおいてイベント同期タイムトリガ型通信オプション(Event−Synchronized−Time−Triggered−Communication−Option)が使用される場合など、TTCANバス等を特に外部のタイムベースのフェーズに合わせて同期するために必要不可欠である。
つまり、タイムトリガ型ネットワークまたは上述のTTCAN等のバスシステムまたはFlexRayが、通信を外部のタイムベースのフェーズ、例えば更なる別のタイムトリガ型ネットワークまたはバスシステム等のフェーズに合わせて同期する可能性を最も提供するのである。従来では、種類の異なる様々なバスシステムが混在する同期は行われていないが、ホストコントローラに複数の処理を要請する方法が最も利用されている。まずホストは、対応するビット/ビットフィールドを基準メッセージに設定して、または定められたメッセージを送信して、すべてのノードまたは加入者に、通信サイクル終了後に時間間隔、いわゆるタイムギャップが挿入されることを知らせなければならない。それに引き続き、ホストCPUはタイムギャップが開始するまで待たなければならない。次の基準メッセージは、タイムトリガの生成により同期されて開始されるのである。
このような公知の方法においては、常にホストコントローラまたはプロセッサによる介入があり、複数のネットワークまたはバスシステムを同期する際少なくとも1つの加入者プロセッサの負荷が非常に大きくなり、ソフトウェアの待ち時間にある程度左右されるという短所がある。
従って、本発明の課題は、複数の独立した、通信モジュールとしてのプロトコルコントローラとそれに割り当てられたバスシステムを、通常必要な加入者プロセッサによるアクセスに拠らず、共通のタイムベースに合わせて同期するための一般的な方法を記述することにある。つまり、バスシステムの同期は使用するプロセッサから直接の制御されることなく、ソフトウェア待ち時間に左右されずに行われるのである。
本発明は、少なくとも2つのバスシステムを同期する装置と方法に関する。装置においては、第1バスシステム用の第1通信モジュールと第2バスシステム用の第2通信モジュールが設けられ、第1トリガ情報があり、第1トリガ情報を用いて第1バスシステムの第1通信モジュール内でトリガ信号が生成される。本発明の利点として、第1通信モジュールと第2通信モジュールが接続されているため第1トリガ情報が第2通信モジュールに伝送され、第1トリガ情報に基づいて時間情報値が求められ、この時間情報値は第2バスシステムの第2タイムマークと比較され、時間差が求められ、次の基準メッセージが第2バスシステムにおいて第2タイムマークと時間差に応じて生成される。
従って、本発明においては、プロセッサ、ホストまたは加入者のアクセスを必要とせずに、複数の独立したプロトコルコントローラまたは上述の通信モジュールを、第1バスシステムの共通のタイムベースに合わせて同期する一般的な方法または装置が可能である。つまり、本発明による同期は、使用される加入者のプロセッサまたはホストに直接制御されることなく、ソフトウェア待ち時間にも左右されずに行われるのである。つまり、本発明の目的に適して、ネットワーク化された制御装置、オートメーション技術、若しくは自動車技術における制御装置構成、または複数の独立したタイムトリガ型バスシステムを互いに接続するその他の領域において、データの不一致または古いデータの伝送を回避するため、共通のタイムベース、特に共通のグローバルタイムを有する少なくとも2つのバスシステムまたはネットワークが使用されている。従って、同時に割込み、つまり中断要請が生成されたり、または、(物理的に離れている)独立したバスシステムまたはネットワークの、複数の加入者のタスクが同時に実行されたりすることが起こりうる。この問題に対し、本発明による方法は自動的な修正または同期によって、タイムベースの厳密な調整を可能にする。
その際、本発明の利点として、第1通信モジュールは第1バスシステムのタイムマスタに相当し、第1時間情報が第1トリガ情報に割り当てられた第1タイムマークに達した場合に、第1トリガ情報によって開始されて、トリガ信号を予め設定された時間間隔で繰り返し伝送するように構成されている。
さらに本発明の利点は、第1記憶領域、特に、トリガ情報に応じて生成される第2時間情報値を保存するレジスタが、第2通信モジュールに設けられている点にある。同様に、第2記憶領域が、特に、第2バスシステムの第2タイムマークを保存するレジスタとして設けられている。さらに、第3記憶領域が、特に、時間情報値とタイムマークに基づいて発生する時間差を保存するレジスタとして設けられている。
その際、通信モジュールのタイムマスタ機能またはスレーブ機能の割り当てに関して複数の機器構成が構想される。第1の形態においては、例えば、第2通信モジュールは第2バスシステムのタイムマスタに相当し、第2時間情報が第2タイムマークと時間差との和に達した場合、次の基準メッセージを第2バスシステム内で生成するように構成されている。ここでは、時間差が正の値であるか、または負の値であるかに応じて基本サイクルの延長や短縮が起こり、また、和という概念は時間差が負の値の際に差の算出も含むと理解すべきものである。このことは、本願の他の更なる実施形態の場合にも該当する。これに対して、第1バスシステムの通信モジュールはタイムマスタ、潜在的タイムマスタまたはタイムスレーブに相当しうる。
第2の形態において、第2通信モジュールは第2バスシステムのスレーブに相当することが構想されている。つまり、第2通信モジュールはタイムマスタではなく、第2トリガ情報を第2バスシステムのタイムマスタである第3通信モジュールに伝送するように構成されている。本発明の利点として、第2ネットワークの第2通信モジュールは、対応する時間情報、つまり時間差を含む予め決められたメッセージを、第2バスシステムのタイムマスタである第3通信モジュールに送信する。
本発明による装置において、本発明の利点として、第1通信モジュールと第2通信モジュールは直通の接続路を介して、上述の第1トリガ情報が第2通信モジュールのレジスタに直接書き込まれるように接続している。さらにこの直接的な接続は、二地点間接続として実現されており、また特に、直列接続として実現されている。このトリガ線、つまり第1通信モジュールと第2通信モジュールとの間の接続は、カスケードリング状接続、つまり環状の接続として、または特に複数の通信モジュールの場合は複数の二地点間接続としてのスター状接続としても実現することが可能である。
同様に、本発明の利点として、少なくとも2つのバスシステムを同期する装置を備えた、少なくとも2つのバスシステムから成る構成であって、上述のとおり、第1バスシステムに接続される第1通信モジュールと第2バスシステムに接続される第2通信モジュールが設けられており、第1通信モジュールに第1トリガ情報があり、第1トリガ情報を用いて第1バスシステム内でトリガ信号が生成されており、第1通信モジュールと第2通信モジュールは、第1トリガ情報が第2通信モジュールへ伝送されように接続されており、第2通信モジュールは、第1トリガ情報に基づいて時間情報値が求められ、時間情報値が第2バスシステムの第2タイムマークと比較され、時間差が求められ、第2バスシステム内で次の基準メッセージが第2タイムマークと時間差に応じて生成されるように構成されている。
同様に、本発明の利点として、少なくとも2つのバスシステムを同期する方法であって、第1バスシステムにおいてトリガ信号が第1トリガ情報によって生成されており、第1トリガ情報が第2バスシステムに伝送され、第1トリガ情報に基づいて時間情報値が求められ、時間情報値が第2バスシステムの第2タイムマークと比較され、時間差が求められ、第2バスシステムにおいて次の基準メッセージが第2タイムマークと時間差に応じて生成される。
その際、本発明の利点として、第1時間情報が第1トリガ情報に割り当てられた第1タイムマークに達した場合に、第1トリガ情報によってトリガ信号の伝送が開始されて、トリガ信号が第1バスシステムにおいて予め設定された時間間隔で繰り返し伝送される。
さらに、本発明の利点として、第2時間情報が、第2タイムマークと(第1)トリガ情報に基づいて求められる時間差との和に達した場合に、第2バスシステムの次の基準メッセージが生成される。
本発明の更なる別の利点や有利な実施形態は、本発明の詳細な記述および特許請求の範囲から明らかとなろう。
以下、実施形態の例を挙げながら本発明の詳細を解説する。
図1は、2つのバスシステム320、321およびバスシステム間を繋ぐゲートウェイとしての装置から成る構成を示している。バスシステム320は、双方向の接続106または107を介してバスシステムに接続されている、加入者またはノード102および103を有する。また、加入者104、105を有し、双方向のインタフェイス108および109を介してこれら加入者と接続している、第2バスシステム321を示している。
符号100はゲートウェイ機能を持つ加入者であり、ゲートウエイを介してバスシステム320および321は互いに接続している。その際ゲートウェイ機能を持つ加入者は、双方向のインタフェイス110を介してバスシステム320と、双方向のインタフェイス111を介してバスシステム321と接続している。符号301および302は通信モジュールを示し、第1通信モジュール301はバスシステム320と接続されている、つまりバスシステム320のために投入されている。さらに、第2通信モジュール302はバスシステム321と接続されている、つまりバスシステム321を管轄とする。直列および/または並列接続であることが可能な接続101を介して、通信モジュール301および302はゲートウェイ機能を持つ加入者100において互いに接続している。
発明の詳細な説明の導入部ですでに述べたとおり、様々な伝送技術や様々な形態のバスシステムが複数存在する。従って、同種のまたは種類が異なる複数のバスシステムが互いに接続されなければならない。その際、バスインタフェイスユニット、つまりゲートウェイが用いられる。このゲートウェイは、同種のまたは種類が異なる、様々なバスシステム間を繋ぐインターフェイスユニットであり、メッセージ等の情報または本発明の一実施形態においてはトリガ情報等の情報も、1つのバスシステムから複数のバスシステムに伝送される。プロセッサインタフェイス、つまり加入者個々のプロセッサを介して情報が交換されるのであれば、加入者自体に伝送される情報にさらにこのデータ交換が加わって、プロセッサ負荷が非常に大きくなる。また、それに伴い新たな伝送構造が生じ、状況によってはデータ伝送速度が比較的遅くなるであろう。このようなプロセッサ負荷を回避するため、本発明の一実施形態による構成および対応する方法、並びに構成に含まれる装置に基づき、上述の本発明の利点の実現を達成する。
その際、本発明の一実施形態によるシステム構成を複数構想することが可能である。例えば、第1の機器構成では自動的な同期のために、対応する基準メッセージを送信して、割り当てられているバスシステムまたはネットワークのグローバルタイムを制御するタイムマスタ、例えばここでは通信モジュール302が使用される。一方、第1通信コントローラ、例えばゲートウェイ機能を持つ加入者100の通信モジュール301はタイムマスタまたはスレーブとしても構成され、ゲートウェイマスタまたはマスタネットワークの機能を引き継ぐ。第2通信モジュール302および第2バスシステム321は、第1バスシステム320に同期され、第1バスシステムのグローバルタイムを引き継ぐ。
第2の機器構成においては、少なくとも1つの更なる別のバスシステムによって、同期の際に参照されるバスシステムの加入者、ここではタイムマスタまたはスレーブとしての通信モジュール301が投入される。この構成において、第2通信モジュール302は第2機器構成に応じて同様にスレーブとして構成される。バスシステム、ここではバスシステム321のグローバルタイムを調整するため、対応するメッセージを第2バスシステムのタイムマスタ、つまりバスシステム321に接続している第3通信加入者または通信モジュールに送り、求められた時間差を伝送しなければならない。つまり、第2通信モジュール302のスレーブ機器構成において、情報は、バスシステム321の本来のタイムマスタだけに伝送されるのである。その後、第2バスシステムのタイムマスタ(第3通信モジュール)はバス321の基準メッセージを送信して、後に続く通信サイクル、特にタイムマークが最新に更新された基本サイクルを開始する。
つまり、通信モジュール301および302はそれぞれ、対応するバスシステム320または321のタイムマスタとして構成されることが可能であるが、機器構成において記述したとおり、これらはスレーブ機能のみを有し、それぞれのバスシステムの本来のタイムマスタから情報を受け取る、または本来のタイムマスタへ情報を伝達することも可能である。
図2は、ゲートウェイモジュールまたはゲートウェイ装置をさらに詳細に示している。特に、タイムトリガ型でないバスシステムおよび対応する通信モジュール、並びに図1に図示する接続101等、通信モジュール間の接続を制御する更なる別のモジュールが加わって拡張されている。
図2中で、通信モジュール301および302はタイムトリガ型バスシステムである。例えば、符号305は、通常のCANバス等のタイムトリガ型でないシステムのための通信モジュールに相当する。タイムトリガ型システムのための通信モジュールは、タイムトリガ型でないシステムのための通信モジュールと一点差線で分けて示されている。図2に例として挙げるゲートウェイには、タイムトリガ型バスシステムのための通信モジュールおよびタイムトリガ型でないバスシステムのための通信モジュールが両方含まれているが、これは純粋に例として理解されるべきである。従って、本発明の一実施形態によるゲートウェイ構成は、タイムトリガ型バスシステムだけが接続され、タイムトリガ型バスシステムのための通信モジュールだけを含んでいる(図2では一点差線より上に図示)図1に基づいて構想される。図2に示す通信モジュールはそれぞれ、対応するバスシステム320、321および325に接続するための送信出力部(TX31、TX32〜TX3n、nは自然数)および受信入力部(RX31、RX32およびRX3n、nは自然数)を有する。さらに、符号500はデータ統合ユニット、DIU(Data Integration Unit)である。
すべての通信モジュールおよびデータ統合ユニット500は、すべての通信モジュールおよびデータ統合ユニット500を環状に接続する伝送路Vを介して接続している。このようにしてカスケードリング状接続が設けられ、ゲートウェイ内での高速の直接的な伝達または通信モジュールのデータ通信が可能となる。さらに、通信モジュールは伝送路Vを介して、カスケード出力部を通ってカスケード入力部に接続されている。従って、通信モジュール301はカスケード出力部(CO1)を介して、(通信モジュール302の)カスケート入力部(CI2)を介して通信モジュール302と接続している。同様に、バスシステム302はカスケード出力部(CO2)を介して、さらにカスケート入力部(CIn)を介してバスシステム305と接続しており、バスシステム305はカスケード出力部(CON)を介して、さらにカスケード入力部(CIS)を介して通信モジュール500と接続している。このような接続路Vはスター状接続等としても構想可能である。つまり、通常データ伝送において、つまり、ゲートウェイ内の通信モジュール間でデータおよび/またはメッセージまたは情報を伝送する際には、無数の読込みおよび書込み操作を行う必要があるが、これは通常ホストプロセッサを介して処理されなければならない。その際、通常、ここでは図示されていないホストCPUを通信モジュール301、302および305と接続するCPUバス403が使用される。しかしこのことによって、ホストCPU、つまり加入者の負荷が非常に大きくなり、データ伝送が遅くなるであろう。この問題を改善するために、ここではカスケードリング状の伝送路Vが設けられ、ホストに負荷をかけない通信モジュール間の迅速な情報伝送が可能となる。つまり、データ伝送のために、ゲートウェイ内で通信モジュールを接続する第2のデータ経路Vが設けられている。このように、第1データ経路、つまりCPUバス403の設定可能なデータおよび/またはメッセージは、通常のデータ経路に従ってホストCPUに負荷をかけることなく、追加的な第2データ経路Vを介して直接伝達されるのである。この第2データ経路の制御は、制御装置309を介して行われる。ここで、第2データ経路の制御とは、第2データ経路Vを介する、データおよび/またはメッセージの伝送または伝達、並びに特に、この伝送路Vを介する、設定可能なデータおよび/またはメッセージの選択または設定のことである。また、制御装置309は、特に状態機械(Zustandsmaschine)、または状態オートマトン(Zustandsautomat)として構成される。状態機械は、すなわち、有限状態機械(Finit−State−Machine:FSM)であり、状態オートマトンは、有限オートマトン(endlicher Automat)、または有限状態機械のことである。この、特に、状態機械、または状態オートマトンとしての制御装置309は、通信モジュール自体の内部に配置されるまたは通信モジュールに割り当てられる、かつその外部に設置されることが可能である。特にこの制御装置は、実施形態においては通信モジュール内ではなく、加入者、つまりホスト内に含まれることも可能である。本発明の利点は、この第2の追加的なデータ経路、伝送路Vを介して、複数の通信モジュールをゲートウェイに、特にカスケート状に相互結合できる点にある。ゲートウェイ有限状態機械309は出力部310、311および312を介して、第2伝送路Vにおける伝送を制御する。伝送路V内では、通信モジュール間で伝達すべきデータまたはメッセージが特にビットプレーンで設定される一方、どの通信モジュールが他のどの通信モジュールに何を伝送するかが設定される。つまり、書込み選択信号(WRS)または読込み選択信号(RDS)を介して、バッファ306,307および308からデータが選択される、かつデータがバッファに書き込まれるのである。これにより、相互に連結された通信モジュールは、第2データ経路Vを介して、データおよび/またはメッセージをすべての通信モジュール間で高速伝送することが可能になる。特に、1つのメッセージが1つの通信モジュールから他の複数の通信モジュールへ同時に伝送されることも可能である。さらに、メッセージを既存のメッセージから新たに編成し、特定の目的のために伝送することも可能である。このゲートウェイ機能の制御、つまり、どのメッセージがどのバスから他のどのバスへ直接的なデータ経路Vを介して伝達されるかについての制御は、上述のゲートウェイ制御装置309、つまり、ゲートウェイ有限状態機械を介して行われる。その際ゲートウェイ有限状態機械は、ハードウェアにおいて固有の状態機械(State−Machine)として構成されているか、またはソフトウェアにおいて特にホスト内で稼動し、上述の特別なレジスタ、例えば通信リクエストレジスタまたは通信マスクレジスタ等を介して、同様に通信モジュールに含まれるブロック306、307および308にアクセスする。このように、本発明の利点は、データまたはメッセージの高速伝送および高い柔軟性、特にバス接続数の自由な編成およびゲートウェイの組み立ておよび構成に関する高い柔軟性が可能となる点にある。
さらにオプションとして、データ統合ユニットとしてのモジュール、DIU500が示されている。これは、入力部CIS(インタフェイスのカスケード入力部)と出力部COS(インタフェイスのカスケード出力部)を介して、データ経路Vに結合されている。さらに、インタフェイスモジュールDIU500は入力部CISを介して出力部CONと、また出力部COSを介して入力部CI1またはCI(n+1)と接続している。これにより任意で、複数の通信モジュールおよび任意の数のDIU500をゲートウェイに相互連結することが可能である。その際、図に示すように、特に環状に、それぞれカスケード出力部からカスケード入力部に接続される。CPUバス313は第2制御装置、つまりDIU500のための制御装置401を結合するため、総合バス403への更なる別の接続313aが加わって拡張されている。この制御装置401は、制御装置309と同様に、状態機械(Zustandsmaschine)、または状態オートマトン(Zustandsautomat)でありうる。状態機械は、すなわち、有限状態機械(Finit−State−Machine:FSM)であり、状態オートマトンは、有限オートマトン(endlicher Automat)、または有限状態機械のことである。特に、状態機械、または状態オートマトンとしての制御装置401は、DIU500自体に配置されるまたは割り当てられる、かつその外部に設置されることが可能である。特に、実施形態においては、ホスト機能を持つ加入者内に含まれることが可能である。
更なる実施形態において、制御装置は直接通信モジュールに、例えば通信モジュール301または305内に配置されている。図で示すように、制御装置309と401を離しても利点はあるが、無理に分ける必要はない。制御装置309および401は1つの制御装置に統合されていることが可能であり、その位置または配置に関しては上述の通りである。このDIU500を介して更なるデータ、特にゲートウェイに関する外部データが、伝送路Vの中へ、また伝送のため通信モジュールへ結合される。
伝送路Vに関する上述の利点や使用方法は、ゲートウェイにおいて統合された、すべての通信モジュールおよびデータ統合ユニットに関わっている。しかし、先に述べたように、古いデータ、同時の割込みおよび同時のタスク処理等のデータの不一致に関する問題を回避するため、特にタイムトリガ型のバス、つまりその通信モジュールを自動的に同期する必要がある。同様に、カスケードリング状接続、つまり伝送路Vにおいても、同期の枠内でホストコンピュータの負荷が回避されなければならない。そのために、トリガ接続構造600が示されている。さらに、対応する通信モジュールのトリガ出力部(タイムマーク割込み出力)TMIO1またはTMIO2はそれぞれ、接続601または602を介して、他の通信モジュールの入力部と、ここではTTCANに関連してストップウォッチ入力部(ストップウォッチトリガ入力)SWTI1またはSWTI2と接続している。この接続は環状接続、またスター構造としても構成される。特に、接続601および602は二地点間接続として、また本発明の利点であるが、直列ビット線、特にシングルのビット線として実現されている。つまり、タイムトリガ型バスシステム(ここではバスシステム320および321)の同期は、ゲートウェイに含まれ、対応するバスシステムに割り当てられた、内部に追加的に同期構成またはトリガ回線構成600が設けられている通信モジュール(ここでは通信モジュール301および302)を用いて行われる。この同期構成600が、以下の図3に示すタイムトリガ型バスシステムの同期を可能にするのである。
図3は新たに、接続601を介して直接結合する通信モジュール301および302を示している。符号320および321は少なくとも2つのタイムトリガ型バスシステムを示し、通信モジュールは送信出力部TX31またはTX32および受信入力部RX31またはRX32を介して、タイムトリガ型バスシステムに双方向に接続している。第1通信モジュールにおいて、ブロック202内に第1トリガ情報TMI1があり、このトリガ情報によって第1バスシステム320でトリガ信号が生成される。これは、通信モジュール自体によって行われるが、その際通信モジュールが第1バスシステムのタイムマスタであるかは問題ではないため、タイムマスタ機能を有するその他の加入者によっても行われる。第1トリガ情報は、例えばタイムマークTM1が記憶領域内200(特にレジスタ内)にある第1バスシステムのサイクル時間としての第1時間情報CT1がタイムマークTM1に達すると、タイムマーク割込みTMI1に達し、第1トリガ情報が生成される。第1バスシステムのサイクル時間は、第1通信モジュール301がタイムマスタまたはスレーブであるかに応じて設定される。タイムマスタである場合、通信モジュールの固有時間はすでに、バスシステム320のグローバルタイムに応じて、直接的にサイクル時間として設定されている。通信モジュール301がスレーブである場合、正確なサイクル時間を獲得するために、まず固有時間をバスシステムのグローバルタイムに合わせて修正しなければならない。
第1トリガ情報TMI1があると、この第1トリガ情報は接続601経由で出力部TMIO1を介して通信モジュール302の入力部SWTI2へ伝送され、例えばそこでレジスタに書き込まれる。つまり、このプロセスは、レジスタ値(つまり第1バスシステムのタイムマークTM1)が、プロトコルコントローラ(つまりマスタネットワークまたはマスタシステムの通信モジュール)で設定され、タイムベース(つまり通信モジュール内の第1バスシステムのサイクル時間CT1)と比較されることに関連している。両値が一致している場合、割込み、つまりタイムマーク割込みTMI1が生成される。上述のとおり、割込みは更なる別のプロトコルコントローラへ、つまり同期されるバスシステムの通信モジュール302へと出力部SWTI2に伝送される。その間、最新時点の測定が開始される。その際、バスシステム321、つまり第2バスシステムではグローバルタイムが使用され、グローバルタイムからサイクル時間が求められる。このタイムベース(第2バスシステムのサイクル時間)は第1トリガ情報TMI1に応じて獲得され、そこから対応する測定値CT2Messが、つまり時間情報値が求められる。時間情報値は同様にレジスタに、ここでは特に記憶領域204に書き込まれる、または伝送される。この時間情報値CT2Messは第2バスシステムのタイムマーク(特に、更なる別の設定されたレジスタ値TM2)と比較される。この第2バスシステムのタイムマークTM2は、予定された割込み時点に相当する。この比較は比較手段206を介して、特に差の算出によって行われる。これに基づき、時間情報値CT2Messと記憶領域205(特にレジスタ205)のタイムマークTM2との時間差TDが発生する。この求められた時間差は例えば記憶領域207(特にレジスタ)に書き込まれ、結合手段208を介してタイムマークTM2と結合される。この結合は、特に時間差TDの符号に従って、和(加算)または差を算出する。しかし、調整された同期タイムマークTM2Syncをブロック209に従って獲得するために、時間係数または時間指数に作用し、乗算または除算を介して結合することも想定可能である。時間情報CT2が、時間差TDと本来のタイムマークTM2に基づいて生じる、この調整されたタイムマークTM2Syncに達すると間もなく、ブロック210(Start Of Cycle−新通信サイクルの開始)に従って、バスシステム321において次の基準メッセージが、バスシステム320に同期されて生成される。同期時点としては、基本サイクルまたはマトリクスサイクルのどの任意の時点も使用することができる。
つまり、ネットワークまたはバスシステムの同期は、タイムギャップを挿入せずにタイムトリガを遅らせるだけでは起こらないのである。さらに、最適なタイムトリガとの、測定された、または算出された偏差に相当する差分値TDが、正の値または負の値として、同期されるバスシステムの通信モジュールのレジスタに書き込まれる。そして、対応する遅延が活性化される、つまり、新SOC値SOC2が調整されたタイムマークTM2Syncによって生成されるのである。サイクル時間、つまり通信サイクルの最新時刻が結合に達すると(特に、タイムマークと時間差、つまり差分値との和に達すると)、通信モジュールは次の基準メッセージを開始する。この後、後続の基準メッセージがすべて、対応する調整されたタイムマークTM2Syncに送信されるか、またはこのプロセスは1度だけ起こり、次の基準メッセージは通常のタイムマークTM2と共に再び送信される。1つの通信サイクルにおいて2つのネットワークを互いに同期させるには両ネットワーク間の時間のずれが大きすぎ、そこに存在しない通信に基づいてタイムギャップを挿入することが不可能な場合は、2つの方向において、つまり通信サイクルの延長および短縮において、時間差の限界として効果を持つ最大値を、特にレジスタを介して構成して設定し、使用することが可能である。その後、両ネットワークの同期は段階的に行われる。
つまり、求められた時間差TDは次の通信サイクルにおいて自動的に対応するタイムマークに結合され、特に最適の場合加算され(時間差の符号と状況によって減算され)、遅延が活性化される。その後、サイクル時間CT2が特にタイムマークTM2と時間差TDとの和に、つまり同期マークTM2Syncに一致する場合、通信モジュールは次の基準メッセージを生成する。スレーブバスシステムの通信モジュールがタイムマスタではない場合、時間差、または新しい同期マークTM2Syncがタイムマスタに伝送され、その後、タイムマスタは次の通信サイクルの開始時点における偏差を修正、または調整する。
ここで、図4aと図4bと図4cとから成る図4を用いて、再度同期過程の例を示す。図4aは、対応する基準メッセージRN1〜RN4によって開始される、4段階の基本サイクルの流れBZ1〜BZ4を示している。その際、基準メッセージは一定の時間間隔をおいて繰り返し伝達される。そのため、基本サイクルBZ1,BZ2およびBZ4、特にBZ3はすべて同じ長さである。図4bにおいて、図4aの第1バスシステムの同期時点SYNC1に合わせて同期が起きており、これによって基本サイクルBZ3は短縮される。基本サイクルBZ1およびBZ2は、基準メッセージRN1およびRN2によって開始され、本来の長さがある。基本サイクル3の基準メッセージRN3は、通常設定されている通りに基本サイクル3を開始する。しかし、時間差TDとタイムマークTM2とに基づき求められる対応するタイムマーク、またはタイムマーク値TM2Syncによって、基本サイクル4が明らかに早く開始するように、次の基準メッセージRNSが生成される。つまり、基本サイクル2における図4aのネットワークのタイムマークTMIの生成により、第2ネットワーク(図4b)の通信モジュールにおいて、図4bのネットワークの同期マークSYNC/MESS1において求められる測定されたタイムマークと予定された同期マークとに基づいて計算されるタイムマーク値TM2Syncと、タイムマークTM2Syncに基づくサイクル開始情報SOC2とによって、基本サイクル4が明らかに早く開始するように次の基準メッセージが生成される。従って、基本サイクル3はBZ3Sに短縮される。これに引き続き、基本サイクル4、および基準メッセージRN5によって開始される通常の基本サイクル5が開始する。
図4cは再び、基準メッセージRN1およびRN2により開始される、通常の2つの第1基本サイクルBZ1およびBZ2を示している。基準メッセージRN3も設定可能な、ここではRN1およびRN2と同じ時間間隔で開始される。後続の基準メッセージRNLは、新サイクル開始情報SOC2が遅く生成されるため、対応するタイムマークまたはTDとTM2に基づくタイムマーク値TM2Syncによって、図4aに示すより遅く開始される。つまり、基本サイクル4、BZ4は基準メッセージRNLによって遅く開始されるのである。そのため、基本サイクル3はBZ3Lに延長される、または新基本サイクルBZ4は図4cに示すように遅く開始される。このように、2つのタイムトリガ型バスシステムの簡単で自動的な同期が特にゲートウェイを介して可能である。
2つ以上のバスシステムまたはネットワークを互いに同期する場合、1つのバスシステムは、他のすべてのバスシステムまたはネットワークがそれに合わせて同期するマスタバスシステムに相当する。同期のために第1信号は、つまりマスタネットワークの第1トリガ情報TMI1は他のすべての同期されるバスシステムの入力部SWT1に伝達される。
このように同期は両方向(早める・遅らせる)で可能であり、スレーブバスシステムにおいてタイムマスタを使用する際にも、ホストコンピュータによるアクセスなしに、また待ち時間に左右されずに実行される。複数の独立したバスシステムにおいて、特別なメッセージが送られることなく、割込みまたはタスクが同時に生成されることがある。ネットワークの同期は、使用するデータ率や通信サイクルに関係なく、通信サイクルの関係が互いに整数の倍数にあるという条件が整うと行われる。
以下、図を用いて本発明の詳細を解説する。
図1:2つのバスシステムから成る構成および2つのバスシステム間のゲートウェイとしての装置の構成を示す図である。
図2:本発明によるバスシステム間のゲートウェイとしての装置を示す図である。
図3:本発明による2つのバスシステムの同期に関するブロック図である。
図4:基準メッセージおよびバスシステム同期のための遅延を示す信号フローチャートである。

Claims (15)

  1. 少なくとも2つのバスシステムを同期する装置であって、
    第1バスシステム用の第1通信モジュールと第2バスシステム用の第2通信モジュールが設けられており、
    前記第1通信モジュール内に第1トリガ情報(TMI1)があり、前記第1トリガ情報を用いて前記第1バスシステム内でトリガ信号(TS)が生成される装置において、
    前記装置は、前記第1通信モジュールと前記第2通信モジュールが接続され、前記第1トリガ情報が前記第2通信モジュールへ伝送されるように構成されており、
    前記第2通信モジュールは、前記第1トリガ情報に基づいて時間情報値(CT2Mess)が求められ、
    前記時間情報値が前記第2バスシステムの第2タイムマーク(TM2)と比較され、時間差(TD)が求められ、
    前記第2バスシステム内で次の基準メッセージ(RN)が前記第2タイムマークと時間差(TD)に応じて生成されるように構成されていることを特徴とする、
    少なくとも2つのバスシステムを同期する装置。
  2. 前記第1通信モジュールは、第1バスシステムのタイムマスタ、潜在的なタイムマスタまたはスレーブに相当し、
    第1時間情報(CT1)が前記第1トリガ情報(TMI1)に割り当てられた第1タイムマーク(TM1)に達した場合に、
    前記第1トリガ情報(TMI1)によって前記トリガ信号(TS)の伝送が開始されて、
    前記トリガ信号(TS)が予め設定された時間間隔で繰り返し伝送されるように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第2通信モジュール内に、第2時間情報値(CT2Mess)が保存される第1記憶領域が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  4. 前記第2タイムマーク(TM2)が保存される第2記憶領域が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  5. 前記時間差(TD)が保存される第3記憶領域が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  6. 記憶領域がレジスタとして設けられることを特徴とする、請求項3から請求項5のいずれかに記載の装置。
  7. 前記第2通信モジュールは、前記第2バスシステムのタイムマスタに相当し、
    第2時間情報(CT2)が前記第2タイムマーク(TM2)と時間差(TD)との和に達した場合に、
    第2バスシステムで次の基準メッセージを生成するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  8. 第2通信モジュールは第2バスシステム内のスレーブに相当し、
    第2時間情報(CT2)が前記第2タイムマーク(TM2)と時間差(TD)にとの和に達した場合に、
    第2トリガ情報(TMI2)が、第2バスシステム内のタイムマスタである第3通信モジュールへ伝送されるように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  9. 前記第1通信モジュールと前記第2通信モジュールが直通の接続路を介して接続されており、
    前記第1トリガ情報(TMI1)が、前記第2通信モジュールのレジスタに直接書き込まれるように接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  10. 前記直通の接続路が、二地点間接続として実現されていることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
  11. 前記直通の接続路が、直列ビット線として実現されていることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
  12. 少なくとも2つのバスシステムを同期する装置を備えた、少なくとも2つのバスシステムから成る構成であって、
    第1バスシステムに接続される第1通信モジュールと第2バスシステムに接続される第2通信モジュールが設けられており、
    前記第1通信モジュール内に第1トリガ情報(TMI1)があり、前記第一トリガ情報を用いて前記第1バスシステム内でトリガ信号(TS)が生成される構成において、
    前記第1通信モジュールと前記第2通信モジュールは、前記第1トリガ情報(TMI1)が前記第2通信モジュールへ伝送されるように接続されており、
    前記第2通信モジュールは、前記第1トリガ情報(TMI1)に基づいて時間情報値(CT2Mess)が求められ、
    前記時間情報値が前記第2バスシステムの第2タイムマーク(TM2)と比較され、時間差(TD)が求められ、
    前記第2バスシステム内で次の基準メッセージ(RN)が前記第2タイムマーク(TM2)と前記時間差(TD)に応じて生成されるように構成されていることを特徴とする、
    少なくとも2つのバスシステムを同期する装置を備えた、少なくとも2つのバスシステムから成る構成。
  13. 少なくとも2つのバスシステムを同期する方法において、
    第1バスシステムに内でトリガ信号(TS)が第1トリガ情報(TMI1)を用いて生成されており、
    前記第1トリガ情報(TMI1)が第2バスシステムへ伝送され、
    前記第1トリガ情報(TMI1)に基づいて時間情報値(CT2Mess)が求められ、
    前記時間情報値が前記第2バスシステムの第2タイムマーク(TM2)と比較され、時間差(TD)が求められ、
    前記第2バスシステム内で次の基準メッセージ(RN)が前記第2タイムマーク(TM2)と前記時間差(TD)に応じて生成されることを特徴とする、
    少なくとも2つのバスシステムを同期する方法。
  14. 第1時間情報(CT1)が前記第1トリガ情報(TM1)に割り当てられた第1タイムマークに達した場合に、
    前記第1トリガ情報(TMI1)によって前記トリガ信号(TS)の伝送が開始されて、
    前記トリガ信号(TS)が、前記第1バスシステムにおいて予め設定された時間間隔で繰り返し伝送されることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  15. 第2時間情報(CT2)が前記第2タイムマーク(TM2)と時間差(TD)との和に達した場合に、
    前記第2バスシステムの次の基準メッセージ(RN)が、第2トリガ情報(TMI2)によって生成されることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
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