JP2008536175A - 簡素化したズーム構造を持つワイドレンジで広角の複合ズーム - Google Patents

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Abstract

最小数の移動群で、短焦点距離位置で85度より大きい視野を備え、4より大きいズーム比を有するズームレンズが開示される。ズームレンズは、NPまたはNPPズームカーネル(kernel)と、そしてPまたはPPズームリレーとを備えた複合ズーム構造を利用し、ズーム動作、合焦動作および断熱化(athermalization)に使用な2つまたは3つだけの移動群を備える。有利な場所で光学経路を折り曲げるプリズムの使用により、全体にコンパクトなパッケージサイズが得られる。任意の可変パワー液体セルが、合焦揺らぎ(breathing)が殆どまたは皆無である精密な合焦動作を提供できる。

Description

本発明は、一般にズームレンズに関し、特に、広い焦点距離範囲および広い視野を提供し、コンパクトなレンズを持つ携帯電話や他の製品など、消費者製品に適した小型サイズである、最小数の移動群を備えた任意に回転可能な複合ズームレンズに関する。
先行技術には、短焦点距離位置で85度またはそれ以上の最大視野とともに、約4より大きいズーム比を有するズームレンズが著しく不足している。こうしたズームレンズは、放送用ズームレンズの分野で知られているが、これらは典型的には大型で複雑かつ高価な設計である。例として、米国特許第5745300号、日本特許の特開昭62−153913号、特開平8−136808号、特開平9−15501号、特開平9−33812号、特開平11−30749号がある。よりコンパクトでワイドレンジ、広角のズームレンズは、米国特許第6038084号で見られるが、この例の性能は、かなり複雑であるにも拘わらず不充分である。
望まれるものは、経済的に大量生産可能であり、広いズーム範囲および広い画角の両方を備えたコンパクトで比較的簡単なズームレンズである。こうしたズームレンズは、デジタルスチールカメラやビデオカメラ、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などで幅広い応用を有するであろう。
近年、新規な複合ズームシステムが、米国出願公開第20040021953号に記載された。このシステムは、中間像を形成するズームカーネル(kernel)と、続いて、中間像を最終像面に再結像するズームリレーとを備える。レンズシステム全体のビーム比は、カーネルのビーム比×リレーのビーム比に等しい。こうした設計アプローチは、従来のズームレンズ設計と比べて、大きなズーム範囲、広い視野、高い画質および折曲げミラーやプリズムを配置する際の柔軟性など、多くの可能性ある利点を有する。しかしながら、このズームシステムは、量販分野の用途に適したコンパクトでワイドレンジ、広角のズームレンズを提供しない。
さらに最近、広角複合ズームシステムが、関連した米国特許出願第11/071125号(2005年3月2日出願)に記載された。このシステムは、独立に移動する4つの群を備え、短焦点距離位置で90度の視野を有し、約8.6のズーム比を達成している。このシステムは、携帯電話、PDAまたはコンパクトデジタルカメラで使用するのに充分にコンパクトである。
しかしながら、パーソナル電子機器のサイズが小さくなるにつれて、経済的に大量生産可能であり、広いズーム範囲および広い画角の両方を備えた、よりコンパクトで比較的簡単なズームレンズについてのニーズが存在する。こうしたズームレンズは、デジタルスチールカメラやビデオカメラ、携帯電話、PDAなどで幅広い応用を有するであろう。
本発明の実施形態は、関連した米国特許出願第11/071125号に記載された複合ズーム設計への改良を表現しており、独立に移動する群の数を2つまたは3つだけに減らしつつ、大きなズーム比を確保し、最短焦点距離での視野を維持または拡大する。本発明の実施形態に係る複合ズームレンズは、ズーム群を合焦群として、そして断熱化(athermalization)のために利用することができ、比較的簡単な機械的構造を維持している。温度変化はレンズを焦点ぼけにすることがあり、ズーム群の追加の移動(合焦用のズーム群を移動させるのと同様)がこれらの温度変化を補償すると理解されよう。この温度補償は、断熱化と称される。
ここで説明するレンズシステムは、簡素化したズーム構造を持つ、ワイドレンジ、超広角で任意に回転可能な複合ズームであり、2.4μmの画素サイズを持つ3メガピクセル級センサとともに使用するのに充分な性能を有する。このズーム範囲によってカバーされる焦点距離は、35mmスチールカメラ相当で、短焦点距離端で約18mmまたは21mmから、長焦点距離端で約100mmを有する。
本発明の実施形態の重要な態様は、極端に広角な開始点である。従来の非複合技術を用いてワイドレンジズームを設計することが可能であるが、こうした設計は、一般に、ワイド端で35mmフォーマット相当の約24〜28mmの焦点距離に制限される。
複合ズーム技術は、大きなズーム範囲で極めて広い視野とともに、極めて小さい直径の前側エレメントを可能にするが、複合ズームシステムは、実際上、2つの分離したズームシステムを直列に備えることから、頂点(vertex)長は大きくなる傾向がある。本発明の実施形態では、6mmの像対角線にスケールを合わせると、頂点長は約70mm〜約80mmの範囲となる。このシステムをコンパクトなパッケージで使用するためには、1つ又はそれ以上の折曲げプリズムまたはミラーをこの設計に含めることができる。
本発明の第1実施形態では、折曲げ光学系列は「U」字状であり、約4.7cc(約34.6mm×16.7mm×8.2mm)の箱状空間を占めるのに充分なほど小型である。第2実施形態では、第1折曲げプリズムが矩形状のガラスブロックと置換され、任意のパッケージ形式を例示する。折曲げ光学系列はまた「U」字状であり、約4.9cc(約34.5mm×15.1mm×9.4mm)の箱状空間を占めるのに充分なほど小型である。第3実施形態では、折曲げ光学系列はまた「U」字状であり、約6.9cc(約42.2mm×20.5mm×8.0mm)の箱状空間を占めるのに充分なほど小型である。第4実施形態では、折曲げ光学系列はまた「U」字状であり、約7.1cc(約42.7mm×20.7mm×8.0mm)の箱状空間を占めるのに充分なほど小型である。システムの作動距離は、像面の直前に第3の折曲げミラーまたはプリズムを配置するのに充分である。この第3の折曲げは、センサ配置を簡単にするために用いられ、真のSLR光学ファインダを組み込むためにも用いられる。
光学設計は、ズームカーネル(kernel)と、続いてズームリレーと、その間にある固定Pレンズ群とからなる。ズームカーネルはNPまたはNPPの構成を有し、ズームリレーはPまたはPPの構成を有する。カーネルは、ここで定義したように、固定Pレンズ群の物体空間側にある全てのレンズ群を含み、一方、ズームリレーは、固定Pレンズ群の像空間側にある全てのズーム群を含む。全部でちょうど2つ又は3つの独立に移動する群が存在し、中間像の片側には1つ又は2つが存在する。
前側群は、折曲げプリズムがあるため、像面に対して固定である。ズームリレーは、ちょうど1つ又は2つの独立に移動する正の群を含み、著しく簡単な構成を有し、システム全体の簡素化に著しく寄与している。
好ましい実施形態の下記説明では、その一部を形成する添付図面を参照しており、本発明を実用化できる特定の実施形態を例示によって示している。本発明の好ましい実施形態の範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用してもよく、構造的変化を行ってもよいと理解すべきである。
本発明の実施形態は、たった2つまたは3つの独立に移動するレンズ群を有し、大きなズーム比と、短焦点距離での広い視野を持ち、そして2.4μmの画素サイズを持つ3メガピクセル級センサとともに使用するのに充分な性能を持つ、任意に回転可能な複合ズーム設計に関する。本発明の実施形態に係る複合ズームシステムは、ズーム群を合焦群として、そして断熱化のために利用することができ、比較的簡単な機械的構造を維持している。
(第1例示実施形態)
図1は、識別したレンズ要素および面を備えた、任意に回転可能な複合ズームレンズの第1例示実施形態の折曲げ無しレイアウトを示す。第1例示実施形態の仕様(回転特徴無し)は、おおよそ下記のとおりである。
ズーム比: 5.5:1
焦点距離: 2.5〜13.9mm
開口: f/2.8〜f/6.0
全視野: 100.4度〜24.4度
35mmスチール相当: 18mm〜100mm
35mmシネ(Cine)相当: 12mm〜67mm
折曲げ無し頂点長さ: 69.5mm
フォーマット: 1/3”(対角6mm)
折曲げたパッケージサイズ: 34.6mm×16.7mm×8.2mm
出射主光線角度: ズーム範囲を通じて19.7度未満
この第1例示実施形態では、このズーム範囲によってカバーされる焦点距離は、35mmスチールカメラ相当の約18mm〜100mmを有する。短焦点距離位置で100度を超える超ワイド視野は、この設計の注目すべき特徴である。これにも拘わらず、前側要素の直径は著しく小さく、折曲げパッケージサイズは極めてコンパクトである。単一ズームでのこの焦点距離範囲は、消費者向け光学システムにとって並はずれており、従前では達成できず、強く要望されていた高い超ワイドから短いテレまでの範囲を網羅している。
この設計を特に興味深くさせるものは、極端に広角の開始点である。100度より大きい広角の視野を有する従来の非複合ズームレンズは、この分野で知られているが、これらは、一般に、約2:1のズーム比を有するに過ぎない。
複合ズーム技術は、ワイドレンジで広角の光学系に独特な能力を提供するが、頂点長さがかなり長くなるという点で短所を有する。本ケースでは、頂点長さは69.6mmである。このシステムをコンパクトなパッケージ中で使用するために、2つの折曲げプリズムをこの設計に含めた。これらの折曲げプリズムは、このシステムを約34.6mm×16.7mm×8.2mmのパッケージ中に適合させることができる。別の配置も可能であることに留意すべきである。折曲げプリズムを除外した場合、頂点長さを約10〜15mmだけ短くでき、これは幾つかの応用において受け入れ可能であり、好ましいものでもある。
このシステムの作動距離は、第3の折曲げミラーまたはプリズムを像面の直前に配置するのに充分である。この第3の折曲げミラーまたはプリズムは、センサ配置を簡単にするために用いられ、あるいは、真のSLR光学ファインダを組み込むためにも用いられる。
図1に示した本発明の非回転式の第1例示実施形態について、添付した図面および表を用いてより詳細に説明する。図1を参照して、各レンズ要素は符号1〜14で示し、各レンズ要素の一般的構成を図示しているが、各レンズ面の実際の半径は、表に後述している。レンズ面は、文字「S」で識別し、符号S1〜S29で示している。
各レンズ要素は、別々の連続した面番号で識別される対向面を有し、例えば、図1に示すように、レンズ要素1はレンズ面S1,S2を有し、レンズ要素5はレンズ面S9,S10を有し、以下同様であるが、ダブレットレンズ要素1Dに関しては、同時に面するレンズ面は、単一の面番号S12が付与される。例えば、ダブレット1Dは、前側レンズ面S11および後側レンズ面S12を有するレンズ要素6と、前側レンズ面S12(同一)および後側レンズ面S13を有するレンズ要素7とで構成される。実際の像面は、符号S29で識別される。レンズ面S3,S4,S18,S20,S22,S23が、非球面かつ非平面で、光軸回りに回転対称である非球面表面である点を除いて、全てのレンズ面は球面である。
レンズ要素の詳細な特性を説明する前に、レンズ群およびこれらの軸上位置と移動についての一般説明を、符号50で全体として示す本発明の第1例示実施形態のズームレンズシステムについて行う。
撮影すべき物体に面する側、即ち、図1の左端から開始して、第1のレンズ群51は、第1のレンズ小群52と第1のズーム小群53とを備える。第1のレンズ小群52は、負のパワーを持つ小群であり、物体空間からの光を集める単レンズ要素1〜4を備え、光軸(Φで示す)に関して主光線角度を減少させる。第1のズーム小群53は、正のパワーを持つ小群であり、単レンズ要素5と、レンズ要素6,7からなる第1のダブレット1Dと、単レンズ要素8とを含む。
第2のレンズ群54は、固定式で、正のパワーを持つ群であり、プリズム要素9と、単レンズ要素10と、要素10の近くまたはその内部に配置される中間像とを含む。レンズ要素10は、視野レンズとも称される。
第3のレンズ群55は、第2のズーム小群56と、第3のズーム小群57とを備える。第2のズーム小群56は、正のパワーを持つ小群であり、面S26に光学絞り(stop)を含み、単レンズ要素11〜13を備える。第4のズーム小群57は、単レンズ要素14を備える。
本願を通じて、用語「ズーム」は、少なくとも1つの要素に関して、共役な物体から共役な像への倍率を変化させる少なくとも1つの要素を指していることに留意する。上述した種々の群および小群は、レンズユニットまたはレンズ部分として見ることができ、第1のレンズユニットまたはレンズ部分は、視野レンズの物体側にある全てのレンズ要素を含むように定義可能であり、一方、第2のレンズユニットまたはレンズ部分は、視野レンズの像側にある全てのレンズ要素を含むように定義可能である。
本発明の第1例示実施形態での正または負のパワーの各レンズ要素は、(表1)に記述している。上述したように、各レンズ群の得られた光学パワーは、第1のレンズ小群52は負、第1のズーム小群53は正、第2のレンズ小群54は正、第2のズーム小群56は正、第3のズーム小群57は正である。
第1例示実施形態の光学設計は、NPカーネルと、そしてPPリレーとで構成される。全部で3個の独立に移動する群が存在し、中間像の物体側に1個、像側に2個ある。負のパワーを持つ前側群は、両方の折曲げプリズムがあるため、像面に対して固定されている。5.5:1のズーム比は、現在販売されているコンパクトデジタルカメラのほぼ全てに見られるものより大きく、100.4度のワイド端での視野は、現在のコンパクトデジタルカメラのものより格段に大きい。
PPリレーは、2個の独立に移動する正の群を備え、著しく簡単な構造を有し、全体としてシステムの簡素化に大きく寄与する。両方の群が正であるため、エレメントの合計数は最小化されるとともに、極めて高い像品質を維持できる。
システムの開口(aperture)は、約f/2.8〜f/6.0の範囲に及ぶが、約2.5mm〜5.5mmの焦点距離では約f/2.8で一定である。5.5mm〜13.9mmでは、開口は、約f/2.8からf/6.0へと徐々に低下する。
各ズーム小群53,56,57は、これらの位置に応じた合焦動作、ズーム動作および断熱化(athermalization)のために、光軸に沿って両方向に移動可能である。特に、3個のズーム小群53,56,57のうち少なくとも2個は、ズーム動作のために光軸に沿って同時に移動可能であり、ズーム小群53,56,57のうち少なくとも1個は、合焦動作及び/又は温度補償のために光軸に沿って移動可能である。固定の第1のレンズ群52および第2のレンズ群54は、静止したままであり、ズーム動作の際、実際の像面S29から固定した距離にある。図1の上側にある両端矢印付きの水平矢印は、各ズーム小群53,56,57が両方の光軸方向に、単調に(即ち、最も端から調整の他方へ進行する場合は、一方向のみ)移動可能であることを示している。
図1ではレンズ要素だけを物理的に示しているが、従来の機械的な装置および機構が、レンズ要素を支持し、可動群の軸上運動を生じさせるために、従来のレンズハウジングやレンズ胴(barrel)の中に設けられると理解すべきである。
上述した第1例示実施形態50についてのレンズ構成および組み立てデータは、(表1)に記述しており、これは、米国、カリフォルニア州、サンジエゴ、ゼーマックス・デベロップメント社(ZEMAX Development Corporation)社から商業的に入手可能なZEMAX(登録商標)光学設計ソフトウエアによって生成されたデータから取り出しており、本願において光学ダイアグラムを生成するためにも使用した。表を含むこの仕様において、全ての測定値はミリメータ(mm)単位であるが、波長は、ナノメータ(nm)単位であり、屈折率は、約587.6nm波長での屈折率であって、nで与えられ、アッベ(Abbe)数は、ガラスの分散を示し、ν=(n−1)/(n−n)で与えられる。但し、nは約486.1nmでの屈折率、nは約656.3nmでの屈折率である。アッベ数は大きいほど、分散は小さくなることに留意する。
(表1)において、第1欄「項目」は、図1で用いたものと同じ符号またはラベルを用いて、各光学要素を特定している。第2欄と第3欄は、図1で用いたものと同じ符号を用いた光学要素(レンズ)が属する「群」と「小群」を特定している。第4欄「面」は、図1で特定したように、絞り(虹彩(iris))S26およびレンズの各実在面の面番号のリストである。第5欄「ズーム位置」は、ズーム小群53,56,57についての3つの典型的なズーム位置Z1〜Z3(図2〜図4に示す)を特定し、より詳細に後述するように、第4欄に列挙された面の幾つかの間の距離(間隔)が変化する。
第6欄の凡例「曲率半径」は、各面に関する光学面の曲率半径のリストであり、負の符号(−)は、図1に示すように、曲率半径の中心が面の左側にあることを意味し、「Infinity(無限)」は、光学的に平坦な面を意味する。面S3,S4,S18,S20,S22,S23に関するアスタリスク(*)は、これらが非球面であることを意味し、「曲率半径」は基本半径である。これら2つの面に関する公式および係数は、(表1)への脚注(*)として記述している。第7欄「厚さまたは間隔」は、面(第4欄)と隣りの面との間の軸上距離である。例えば、面S2と面S3の間の距離は、1.137mmである。
表1の第8欄と第9欄は、各レンズ要素の屈折率とアッベ数を示す。表1の最後の欄「開口直径」は、光線が通過する各面についての最大直径を示す。全ての最大開口直径は、絞り面S26を除いて、6mm対角の像と、最短焦点距離でのf/2.8から最長焦点距離でのf/6.0までの範囲にある相対開口を仮定して計算している。絞り面S26の最大開口直径は、ズーム位置Z1〜Z3に関して、それぞれ2.052mm,2.301mm,1.642mmである。相対開口(fナンバー)は、ズーム位置Z1〜Z3に関して、それぞれf/2.8,f/2.8,f/6.0である。
Figure 2008536175
Figure 2008536175
(表1)の上記脚注(*)は、非球面S3,S4,S18,S20,S22,S23の形状を計算するための値Zに関する式を含み、CURVは、面の頂点での曲率であり、Yは、高さまたはガラス面での特定の点の光軸からの距離であり、Kは円錐係数、A,B,C,Dはそれぞれ4次、6次、8次、10次の変形係数である。
上述のように、本発明の範囲および汎用性を示すために、(表1)のデータに記述した3つの異なるズーム位置Z1,Z2,Z3が存在しており、3個の可動ズーム小群について3つの異なる位置の特定のデータを提供している。ズーム位置Z1,Z2,Z3は、ズーム小群53,56,57の3つの位置を表し、ズーム位置Z1,Z3は最も端の位置であり、ズーム位置Z2は中間の位置である。当然ながら、連続的なズーム動作は、極端なズーム位置Z1,Z3の間で可能であり、レンズシステム50を用いた上述のズーム範囲内で連続的なズーム動作のいずれの組合せも可能であることは理解されよう。
レンズシステム50の有効焦点距離(EFL)、全視野(FFOV:Full Field Of View)およびFナンバーは、別々のズーム位置について変化する。図2〜図4を参照して、ズームレンズシステム50を、様々なズーム位置でのズーム群と、これらの位置に関する光線追跡とで示している。
図2は、表1にデータを記載したズーム位置Z1を表し、約2.5mmのEFL、約100.4度のFFOV、約2.8のFナンバーとなる。図3は、表1からのズーム位置Z2を表し、約5.7mmのEFL、約55.8度のFFOV、約2.8のFナンバーとなる。図4は、表1からのズーム位置Z3を表し、約13.9mmのEFL、約24.4度のFFOV、約6.0のFナンバーとなる。
表1に記載した、個々のレンズ要素(項目1〜14)とレンズ要素間の間隔についての仕様から、各レンズ要素およびレンズ要素の各群(即ち、第1のレンズ群52、第1のズーム小群53、第2のレンズ群54、第2のズーム小群56、第3のズーム小群57)の焦点距離は、上記ZEMAX(登録商標)光学設計ソフトウエアを用いて計算することができ、これらの計算した群の焦点距離は、下記のようになる。
第1のレンズ群52(要素1〜4)= −6.419mm
第1のズーム小群53(要素5〜8)= 9.351mm
第2のレンズ群54(要素9,10)= 7.768mm
第2のズーム小群56(要素11〜13)= 7.610mm
第3のズーム小群57(要素14)= 7.161mm
第1例示実施形態50は、面S26において1つの光学絞りが設けられ、これは光線がその地点で通過できる開口の直径を制御して、ズームレンズシステムにおいて該直径以上に半径方向に進む光線を停止させている点に留意すべきである。光学絞りは、物理的な虹彩が配置される場所である。虹彩は、第2のズーム小群56の内部または端に配置され、このズーム小群とともに移動する。例えば、図4では、周縁の光線が余裕でS26を通過しているが、一方、図3では、周縁の光線は、光学絞りを通過する際、S26の最も端にほとんど接していることに留意する。このことは、S26に配置された虹彩は、焦点距離が増えるにつれて、開く必要があることを示す。一定のfナンバーを像で維持するためには、虹彩は「ズーム」または変化する必要がある。換言すると、虹彩は、一定の開口について調整しなければならない。ズーム動作中に虹彩を開いたり閉じたりするために、別個のカムを使用してもよい。さらに、表1に記載したレンズ要素の面の開口全ては、図2〜図4に描いたように、全ての合焦およびズームの位置で、視野絞りとして機能することに留意すべきである。
3個のズーム小群53,54,56は、それぞれ独立して軸上で移動可能であり、これらの個々の運動は、任意の便利な手段、例えば、カムなど、従来の機械デバイスによって協調して、所望の合焦機能、ズーム機能および断熱化機能を達成している。
ズームレンズシステム50は、第2のズーム小群56の内部に配置された虹彩S26を有しており、従って、虹彩S26は一緒に軸上に移動する。虹彩S26の開口サイズは、上述のように、第2のズーム小群56が軸上に移動するにつれて、表1に記載した最大開口直径に対して調整され、表1中での最大値が付与される。
図5は、本発明の第1例示実施形態のシステムの3次元図を示す。図5に示すように、前側の2つの要素および2つの視野レンズは、非回転の実施形態では矩形形状に切除され、容積を最小化している。図6と図7は、折曲げ非回転のシステムの2つの異なる図について全体寸法とともに示している。
本願で説明し図示した使用、性能および光学仕様書は、一般に、非回転式の複合ズームレンズに相当するものである。しかしながら、複合ズームレンズの光学的な回転能力は、図5に示している。一実施形態では、第1の折曲げプリズム500および前側要素502(回転する実施形態では、切除の代わりに丸くてもよい)は、矢印510で示すように、レンズ要素508および第1の折曲げプリズム500の像側にある他の全てのレンズ要素およびプリズムに対して、ユニットとして光軸506回りに回転し得る。しかしながら、代替の実施形態では、回転は、レンズ要素512のいずれの間で生じてもよい。他の実施形態では、第2の折曲げプリズム514および第2の折曲げプリズム514の物体側にある全ての要素およびプリズムが、矢印518で示すように、第2の折曲げプリズム514の像側にある要素およびプリズムに対して、ユニットとして光軸516回りに回転してもよい。要素520は、回転する実施形態では、切除の代わりに丸くてもよいことに留意する。しかしながら、代替の実施形態では、回転は、レンズ要素524のいずれの間で生じてもよい。更なる代替の実施形態では、両方の回転が可能である。これらの回転は、複合ズームレンズの一部を、例えば、折り畳み(clamshell)式携帯電話のヒンジの中に配置することが可能である。
ここで説明し図示した例示の仕様、性能および光学仕様書を維持しつつ、口径食(vignetting)を避けるには、本発明の回転式の実施形態は、検出器は、矩形のアスペクト比を有し、検出器の各辺は、ここで説明した非回転の実施形態の光学仕様書によって形成される矩形状の像の最小寸法に相当することを要すると理解すべきである。代替として、ここで説明した非回転の実施形態の光学仕様書によって形成される像を維持しつつ、口径食を避けるには、本発明の回転式の実施形態は、過度の実験を必要とせずに光学仕様書に対する幾つかの改訂を必要とし、当業者の能力の範囲内で、より大きなプリズムと、他のレンズ要素への変更を提供するようにする。こうして矩形状の像または他の像形状は、ズームレンズがどのように回転しているかに関係なく、取り込むことができる。
図8〜図10を参照して、ズーム位置Z1〜Z3に関する光線収差グラフを、6つの別々のグラフペアによって従来の手法でそれぞれ示しており、3つの波長(486nm,588nm,656nm)に関して、右下コーナーでは45度の最大フィールド高、左上コーナーではゼロのフィールド高を示す。各ペアの左のグラフはY扇形(FAN)であり、各ペアの右のグラフは、X扇形である。縦軸の目盛りは、10ミクロンを表し、最大スケールは、±50ミクロンである。当業者にとって容易に判るように、これらの性能カーブは、全て3つのズーム位置において、該ズームレンズシステムは、現在の放送テレビジョンNTSC品質にとって桁違いに良好に、HDTV放送テレビジョン品質にとって極めて良好に動作することを裏付けている。
(第2例示実施形態)
図11は、識別したレンズ要素および面を備えた、任意に回転可能な複合ズームレンズの第2例示実施形態の折曲げ無しレイアウトを示す。第2例示実施形態は、仕様および性能の点で第1例示実施形態と同様であるが、2個の移動群をカーネル内で使用し、1個だけの移動群をリレー内で使用している。
第2例示実施形態の仕様(回転特徴無し)は、おおよそ下記のとおりである。
ズーム比: 5.5:1
焦点距離: 2.5〜13.9mm
開口: f/2.8〜f/6.0
全視野: 100.4度〜24.4度
35mmスチール相当: 18mm〜100mm
35mmシネ(Cine)相当: 12mm〜67mm
折曲げ無し頂点長さ: 69.5mm
フォーマット: 1/3”(対角6mm)
折曲げたパッケージサイズ: 34.6mm×15.1mm×9.4mm
出射主光線角度: ズーム範囲を通じて24.7度未満
第1例示実施形態のように、第2例示実施形態のズーム範囲によってカバーされる焦点距離は、35mmスチールカメラ相当の約18mm〜100mmを有する。前側要素の直径は著しく小さく、折曲げパッケージサイズは極めてコンパクトである。
第2例示実施形態の頂点長さは69.6mmであり、単一の折曲げプリズムを設けて、このシステムを約34.6mm×15.1mm×9.4mmのパッケージ中に適合させることができる。別の配置も可能であることに留意すべきである。第1のレンズ群に含まれるガラスブロックは、第2の折曲げプリズムとして使用可能である。折曲げプリズムを除外した場合、頂点長さを約10〜15mmだけ短くでき、これは幾つかの応用において受け入れ可能であり、好ましいものでもある。
このシステムの作動距離は、第3の折曲げミラーまたはプリズムを像面の直前に配置するのに充分である。この第3の折曲げミラーまたはプリズムは、センサ配置を簡単にするために用いられ、あるいは、真のSLR光学ファインダを組み込むためにも用いられる。
図11に示した本発明の非回転式の第2例示実施形態について、添付した図面および表を用いてより詳細に説明する。図11を参照して、各レンズ要素は符号1〜14で示し、各レンズ要素の一般的構成を図示しているが、各レンズ面の実際の半径は、表に後述している。レンズ面は、文字「S」で識別し、符号S1〜S29で示している。
各レンズ要素は、別々の連続した面番号で識別される対向面を有し、例えば、図11に示すように、レンズ要素1はレンズ面S1,S2を有し、レンズ要素5はレンズ面S9,S10を有し、以下同様であるが、ダブレットレンズ要素1Dに関しては、同時に面するレンズ面は、単一の面番号S12が付与される。例えば、ダブレット1Dは、前側レンズ面S11および後側レンズ面S12を有するレンズ要素6と、前側レンズ面S12(同一)および後側レンズ面S13を有するレンズ要素7とで構成される。実際の像面は、符号S29で識別される。レンズ面S3,S4,S18,S20,S22,S23が、非球面かつ非平面で、光軸回りに回転対称である非球面表面である点を除いて、全てのレンズ面は球面である。
レンズ要素の詳細な特性を説明する前に、レンズ群およびこれらの軸上位置と移動についての一般説明を、符号150で全体として示す本発明の第2例示実施形態のズームレンズシステムについて行う。
撮影すべき物体に面する側、即ち、図11の左端から開始して、第1のレンズ群151は、第1のレンズ小群152と、第1のズーム小群153と、第2のズーム小群154とを備える。第1のレンズ小群152は、負のパワーを持つ小群であり、物体空間からの光を集める単レンズ要素1〜4を備え、光軸(Φで示す)に関して主光線角度を減少させる。第1のズーム小群153は、正のパワーを持つ小群であり、単レンズ要素5と、レンズ要素6,7からなる第1のダブレット1Dとを含む。第2のズーム小群154は、単レンズ要素8を含む。
第2のレンズ群155は、固定式で、正のパワーを持つ群であり、プリズム要素9と、単レンズ要素10と、要素10の近くまたはその内部に配置される中間像とを含む。レンズ要素10は、視野レンズとも称される。
第3のレンズ群156は、正のパワーを持つ小群である第3のズーム小群157を備え、面S26に光学絞りを含み、単レンズ要素11〜14を備える。
本発明の第2例示実施形態での正または負のパワーの各レンズ要素は、(表2)に記述している。上述したように、各レンズ群の得られた光学パワーは、第1のレンズ小群152は負、第1のズーム小群153は正、第2のズーム小群154は正、第2のレンズ小群155は正、第3のズーム小群157は正である。
第2例示実施形態の光学設計は、NPPカーネルと、そしてPリレーとで構成される。全部で3個の独立に移動する群が存在し、中間像の物体側に2個、像側に1個である。負のパワーを持つ前側群は、両方の折曲げプリズムがあるため、像面に対して固定されている。5.5:1のズーム比は、現在販売されているコンパクトデジタルカメラのほぼ全てに見られるものより大きく、100.4度のワイド端での視野は、現在のコンパクトデジタルカメラのものより格段に大きい。
Pリレーは、1個の独立に移動する正の群を備え、著しく簡単な構造を有し、全体としてシステムの簡素化に大きく寄与する。
システムの開口(aperture)は、約f/2.8〜f/6.0の範囲に及ぶが、約2.5mm〜5.5mmの焦点距離では約f/2.8で一定である。5.5mm〜13.9mmでは、開口は、約f/2.8からf/6.0へと徐々に低下する。
各ズーム小群153,154,156は、これらの位置に応じた合焦動作、ズーム動作および断熱化(athermalization)のために、光軸に沿って両方向に移動可能である。特に、3個のズーム小群153,154,156のうち少なくとも2個は、ズーム動作のために光軸に沿って同時に移動可能である。さらに、ズーム小群153,154がズーム動作のために光軸に沿って同時に移動し、ズーム小群156が一時的に固定した場合、ズームレンズシステムは、10対1未満のズーム比を有する。さらに、ズーム小群153,154,156のうち少なくとも1個は、合焦動作及び/又は温度補償のために光軸に沿って移動可能である。
固定の第1のレンズ小群152および第2のレンズ群155は、静止したままであり、ズーム動作の際、実際の像面S29から固定した距離にある。図11の上側にある両端矢印付きの水平矢印は、各ズーム小群153,154,156が両方の光軸方向に、単調に(即ち、最も端から調整の他方へ進行する場合は、一方向のみ)移動可能であることを示している。
図11ではレンズ要素だけを物理的に示しているが、従来の機械的な装置および機構が、レンズ要素を支持し、可動群の軸上運動を生じさせるために、従来のレンズハウジングやレンズ胴(barrel)の中に設けられると理解すべきである。
上述した第2例示実施形態150についてのレンズ構成および組み立てデータは、(表2)に記述している。
(表2)において、第1欄「項目」は、図11で用いたものと同じ符号またはラベルを用いて、各光学要素を特定している。第2欄と第3欄は、図11で用いたものと同じ符号を用いた光学要素(レンズ)が属する「群」と「小群」を特定している。第4欄「面」は、図11で特定したように、絞り(虹彩(iris))S26およびレンズの各実在面の面番号のリストである。第5欄「ズーム位置」は、ズーム小群153,154,157についての3つの典型的なズーム位置Z1〜Z3(図12〜図14に示す)を特定し、より詳細に後述するように、第4欄に列挙された面の幾つかの間の距離(間隔)が変化する。
第6欄の凡例「曲率半径」は、各面に関する光学面の曲率半径のリストであり、負の符号(−)は、図11に示すように、曲率半径の中心が面の左側にあることを意味し、「Infinity(無限)」は、光学的に平坦な面を意味する。面S3,S4,S18,S20,S22,S23に関するアスタリスク(*)は、これらが非球面であることを意味し、「曲率半径」は基本半径である。これら2つの面に関する公式および係数は、(表2)への脚注(*)として記述している。第7欄「厚さまたは間隔」は、面(第4欄)と隣りの面との間の軸上距離である。例えば、面S2と面S3の間の距離は、1.143mmである。
表2の第8欄と第9欄は、各レンズ要素の屈折率とアッベ数を示す。表2の最後の欄「開口直径」は、光線が通過する各面についての最大直径を示す。全ての最大開口直径は、絞り面S26を除いて、6mm対角の像と、最短焦点距離でのf/2.8から最長焦点距離でのf/6.0までの範囲にある相対開口を仮定して計算している。絞り面S26の最大開口直径は、ズーム位置Z1〜Z3に関して、それぞれ1.989mm,2.185mm,1.569mmである。相対開口(fナンバー)は、ズーム位置Z1〜Z3に関して、それぞれf/2.8,f/2.8,f/6.0である。
Figure 2008536175
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(表2)の上記脚注(*)は、非球面S3,S4,S18,S20,S22,S23の形状を計算するための値Zに関する式を含み、CURVは、面の頂点での曲率であり、Yは、高さまたはガラス面での特定の点の光軸からの距離であり、Kは円錐係数、A,B,C,Dはそれぞれ4次、6次、8次、10次の変形係数である。
上述のように、本発明の範囲および汎用性を示すために、(表2)のデータに記述した3つの異なるズーム位置Z1,Z2,Z3が存在しており、3個の可動ズーム小群について3つの異なる位置の特定のデータを提供している。ズーム位置Z1,Z2,Z3は、ズーム小群153,156,157の3つの位置を表し、ズーム位置Z1,Z3は最も端の位置であり、ズーム位置Z2は中間の位置である。当然ながら、連続的なズーム動作は、極端なズーム位置Z1,Z3の間で可能であり、レンズシステム150を用いた上述のズーム範囲内で連続的なズーム動作のいずれの組合せも可能であることは理解されよう。
レンズシステム150の有効焦点距離(EFL)、全視野(FFOV:Full Field Of View)およびFナンバーは、別々のズーム位置について変化する。図12〜図14を参照して、ズームレンズシステム150を、様々なズーム位置でのズーム群と、これらの位置に関する光線追跡とで示している。
図12は、表2にデータを記載したズーム位置Z1を表し、約2.5mmのEFL、約100.4度のFFOV、約2.8のFナンバーとなる。図13は、表2からのズーム位置Z2を表し、約5.5mmのEFL、約56.8度のFFOV、約2.8のFナンバーとなる。図14は、表2からのズーム位置Z3を表し、約13.9mmのEFL、約24.4度のFFOV、約6.0のFナンバーとなる。
表2に記載した、個々のレンズ要素(項目1〜14)とレンズ要素間の間隔についての仕様から、各レンズ要素およびレンズ要素の各群(即ち、第1のレンズ群152、第1のズーム小群153、第2のズーム小群154、第2のレンズ群155、第3のズーム小群157)の焦点距離は、上記ZEMAX(登録商標)光学設計ソフトウエアを用いて計算することができ、これらの計算した群の焦点距離は、下記のようになる。
第1のレンズ群152(要素1〜4)= −6.440mm
第1のズーム小群153(要素5〜7)= 11.084mm
第2のズーム小群154(要素8)= 10.664mm
第2のレンズ群155(要素9,10)= 7.999mm
第3のズーム小群157(要素11〜14)= 5.197mm
ズームレンズシステム150は、面S26において1つの光学絞りが設けられ、これは光線がその地点で通過できる開口の直径を制御して、ズームレンズシステムにおいて該直径以上に半径方向に進む光線を停止させている点に留意すべきである。光学絞りは、物理的な虹彩が配置される場所である。虹彩は、第2のズーム小群156の内部または端に配置され、このズーム小群とともに移動する。例えば、図14では、周縁の光線が余裕でS26を通過しているが、一方、図13では、周縁の光線は、光学絞りを通過する際、S26の最も端にほとんど接していることに留意する。このことは、S26に配置された虹彩は、焦点距離が増えるにつれて、開く必要があることを示す。一定のfナンバーを像で維持するためには、虹彩は「ズーム」または変化する必要がある。換言すると、虹彩は、一定の開口について調整しなければならない。ズーム動作中に虹彩を開いたり閉じたりするために、別個のカムを使用してもよい。さらに、表2に記載したレンズ要素の面の開口全ては、図12〜図14に描いたように、全ての合焦およびズームの位置で、視野絞りとして機能することに留意すべきである。
3個のズーム小群153,154,157は、それぞれ独立して軸上で移動可能であり、これらの個々の運動は、任意の便利な手段、例えば、カムなど、従来の機械デバイスによって協調して、所望の合焦機能、ズーム機能および断熱化機能を達成している。
ズームレンズシステム150は、第3のズーム小群157の内部に配置された虹彩S26を有しており、従って、虹彩S26は一緒に軸上に移動する。虹彩S26の開口サイズは、上述のように、第3のズーム小群157が軸上に移動するにつれて、表2に記載した最大開口直径に対して調整され、表2中での最大値が付与される。
図15は、本発明の第2例示実施形態のシステムの3次元図を示す。図15に示すように、視野レンズ1528は、非回転の実施形態では矩形形状に切除され、容積を最小化している。第1のレンズ群に含まれるガラスブロック1530は、第2の折曲げプリズムとして使用できるが、図18の3次元図は、折曲げ無し構成を示している。図16と図17は、折曲げ非回転のシステムの2つの異なる図について全体寸法とともに示している。
図18〜図20を参照して、ズーム位置Z1〜Z3に関する光線収差グラフを、6つの別々のグラフペアによって従来の手法でそれぞれ示しており、3つの波長(486nm,588nm,656nm)に関して、右下コーナーでは45度の最大フィールド高、左上コーナーではゼロのフィールド高を示す。各ペアの左のグラフはY扇形(FAN)であり、各ペアの右のグラフは、X扇形である。縦軸の目盛りは、10ミクロンを表し、最大スケールは、±50ミクロンである。当業者にとって容易に判るように、これらの性能カーブは、全て3つのズーム位置において、該ズームレンズシステムは、現在の放送テレビジョンNTSC品質にとって桁違いに良好に、HDTV放送テレビジョン品質にとって極めて良好に動作することを裏付けている。
(第3例示実施形態)
図21は、識別したレンズ要素および面を備えた、任意に回転可能な複合ズームレンズの第3例示実施形態の折曲げ無しレイアウトを示す。第3例示実施形態は、仕様および性能の点で第1および第2例示実施形態と同様であるが、独立に移動する群の数を2個だけに減らした点で、先の2つ実施形態に比べてかなり簡素化したものを表している。幾つかのプラスチック非球面要素も組み込んで、製造可能性を向上している。これらの要素に選んだプラスチック材料は、商品名ゼオネックス(Zeonex)を有し、その耐吸水性により、現在、成型プラスチック光学素子用の選択材料として注目されている。
第3例示実施形態の仕様(回転特徴無し)は、おおよそ下記のとおりである。
ズーム比: 4.8:1
焦点距離: 3.0〜13.9mm
開口: f/3.0〜f/6.3
全視野: 90.0度〜24.4度
35mmスチール相当: 21mm〜100mm
35mmシネ(Cine)相当: 14mm〜67mm
折曲げ無し頂点長さ: 80.6mm
フォーマット: 1/3”(対角6mm)
折曲げたパッケージサイズ: 42.2mm×20.5mm×8.0mm
出射主光線角度: ズーム範囲を通じて20.0度未満
第3例示実施形態のズーム範囲によってカバーされる焦点距離は、35mmスチールカメラ相当の約21mm〜100mmを有する。前側要素の直径は著しく小さく、折曲げパッケージサイズは極めてコンパクトである。
頂点長さは80.6mmであり、2つの折曲げプリズムを設けて、このシステムを約42.2mm×20.5mm×8.0mmのパッケージ中に適合させることができる。別の配置も可能であることに留意すべきである。主に180度の折曲げプリズムが数ミリメータだけ長くなった理由により、頂点は、先の2つの実施形態のものより長い。この長尺化は、光学経路の折曲げ部分の間の隙間を広げるという直接的な影響を有し、これにより機械および電気のコンポーネントにとってより多くの余裕を与える。
このシステムの作動距離は、第3の折曲げミラーまたはプリズムを像面の直前に配置するのに充分である。この第3の折曲げミラーまたはプリズムは、センサ配置を簡単にするために用いられ、あるいは、真のSLR光学ファインダを組み込むためにも用いられる。
図21に示した本発明の非回転式の第3例示実施形態について、添付した図面および表を用いてより詳細に説明する。図21を参照して、各レンズ要素は符号1〜14で示し、各レンズ要素の一般的構成を図示しているが、各レンズ面の実際の半径は、表に後述している。レンズ面は、文字「S」で識別し、符号S1〜S28で示している。
各レンズ要素は、別々の連続した面番号で識別される対向面を有し、例えば、図21に示すように、レンズ要素1はレンズ面S1,S2を有し、レンズ要素5はレンズ面S9,S10を有し、以下同様であるが、ダブレットレンズ要素1Dに関しては、同時に面するレンズ面は、単一の面番号S12が付与される。例えば、ダブレット1Dは、前側レンズ面S11および後側レンズ面S12を有するレンズ要素6と、前側レンズ面S12(同一)および後側レンズ面S13を有するレンズ要素7とで構成される。実際の像面は、符号S28で識別される。レンズ面S4,S18,S19,S20,S22,S23が、非球面かつ非平面で、光軸回りに回転対称である非球面表面である点を除いて、全てのレンズ面は球面である。
レンズ要素の詳細な特性を説明する前に、レンズ群およびこれらの軸上位置と移動についての一般説明を、符号250で全体として示す本発明の第3例示実施形態のズームレンズシステムについて行う。
撮影すべき物体に面する側、即ち、図21の左端から開始して、第1のレンズ群251は、第1のレンズ小群252と、第1のズーム小群253とを備える。第1のレンズ小群252は、負のパワーを持つ小群であり、物体空間からの光を集める単レンズ要素1〜4を備え、光軸(Φで示す)に関して主光線角度を減少させる。第1のズーム小群253は、正のパワーを持つ小群であり、単レンズ要素5と、レンズ要素6,7からなる第1のダブレット1Dと、単レンズ要素8とを含む。
第2のズーム小群254は、固定式で、正のパワーを持つ群であり、プリズム要素9と、単レンズ要素10と、要素10の近くまたはその内部に配置される中間像とを含む。レンズ要素10は、視野レンズとも称される。
第3のレンズ群255は、正のパワーを持つ小群である第2のズーム小群256を備え、面S25に光学絞りを含み、単レンズ要素11〜14を備える。
本発明の第3例示実施形態での正または負のパワーの各レンズ要素は、(表3)に記述している。上述したように、各レンズ群の得られた光学パワーは、第1のレンズ小群252は負、第1のズーム小群253は正、第2のレンズ群254は正、第2のズーム小群256は正である。
この光学設計は、NPカーネルと、そしてPリレーとで構成される。全部で2個だけの独立に移動する群が存在し、中間像の物体側に1個、像側に1個である。これは、真のズームレンズを製作するのに必要である、移動群の最小数を表している。負のパワーを持つ前側群は、両方の折曲げプリズムがあるため、像面に対して固定されている。4.8:1のズーム比は、現在販売されているコンパクトデジタルカメラのほぼ全てに見られるものより大きく、90度のワイド端での視野は、現在のコンパクトデジタルカメラのものより格段に大きい。
Pリレーは、1個の独立に移動する正の群を備え、著しく簡単な構造を有し、全体としてシステムの簡素化に大きく寄与する。
システムの開口(aperture)は、約f/3.0〜f/6.0の範囲に及ぶが、約3.0mm〜6.0mmの焦点距離では約f/3.0で一定である。6.0mm〜13.9mmの焦点距離では、開口は、約f/3.0からf/6.0へと徐々に低下する。
この2群複合ズーム構成の著しい利点は、合焦動作およびズーム動作のために、同一の移動群が使用できる点である。その結果、最も外側のレンズ群は、レンズシステムの全配置について完全に固定式のままであり、良好な環境封止を備えた、より丈夫な光学機械設計を可能にする。
合焦動作のための最適な群移動は、焦点距離の設定に依存する。短焦点距離では、合焦動作のために像側群移動を使用することが好ましく、一方、長焦点距離では、合焦動作のために物体側群移動を使用することが好ましい。中間の焦点距離では、両方の群の組み合わせた移動が使用できる。これらの設定は一般論であり、実際には、合焦動作のための群移動の選択肢は極めて多いことに留意することが重要である。この設計を100mmの物体距離に合焦させるための特定の群移動は、移動できる群をより少なくしつつ、良好な画質を提供するように選択した。この場合、より多くのズーム範囲に渡って合焦させるために1個の群だけを移動させることが可能であり、ズーム範囲の限定された中間部分だけは2個の群移動を要する。
さらに、ズーム動作および合焦動作のために使用される同一の移動群は、温度補償のために使用できる。例えば、本実施形態では、20℃から40℃への温度上昇は、前側頂点から約900mmの物体に合焦させるのに相当する補償が必要であろう。この設計で3つのプラスチック要素の使用にもかかわらず、これは極めて僅かな補償であり、収差補正にほとんど影響を与えない。本実施形態の温度特性がほぼリニアであるため、このレンズは約0℃(華氏32°)から約40℃(華氏104°)の範囲で作動することができる。この範囲は、応用の要求に応じて拡大可能である。
各ズーム小群253,256は、これらの位置に応じて、合焦動作、ズーム動作および断熱化(athermalization)のために、光軸に沿って両方向に移動可能である。特に、ズーム小群253,256のうち少なくとも1個は、合焦動作およびズーム動作、温度補償およびズーム動作、あるいは、合焦動作、温度補償およびズーム動作のために光軸に沿って同時に移動可能である。
固定の第1のレンズ小群252および第2のレンズ群254は、静止したままであり、ズーム動作の際、実際の像面S28から固定した距離にある。図21の上側にある両端矢印付きの水平矢印は、各ズーム小群253,256が両方の光軸方向に、単調に(即ち、最も端から調整の他方へ進行する場合は、一方向のみ)移動可能であることを示している。
図21ではレンズ要素だけを物理的に示しているが、従来の機械的な装置および機構が、レンズ要素を支持し、可動群の軸上運動を生じさせるために、従来のレンズハウジングやレンズ胴(barrel)の中に設けられると理解すべきである。
上述した第3例示実施形態のズームレンズシステム250についてのレンズ構成および組み立てデータは、(表3)に記述している。
(表3)において、第1欄「項目」は、図21で用いたものと同じ符号またはラベルを用いて、各光学要素を特定している。第2欄と第3欄は、図21で用いたものと同じ符号を用いた光学要素(レンズ)が属する「群」と「小群」を特定している。第4欄「面」は、図21で特定したように、絞り(虹彩(iris))S25およびレンズの各実在面の面番号のリストである。第5欄「ズーム位置」は、ズーム小群253,256についての6つの典型的なズーム位置Z1〜Z6(図22〜図24に示す)を特定し、より詳細に後述するように、第4欄に列挙された面の幾つかの間の距離(間隔)が変化する。
第6欄の凡例「曲率半径」は、各面に関する光学面の曲率半径のリストであり、負の符号(−)は、図21に示すように、曲率半径の中心が面の左側にあることを意味し、「Infinity(無限)」は、光学的に平坦な面を意味する。面S4,S18,S19,S20,S22,S23に関するアスタリスク(*)は、これらが非球面であることを意味し、「曲率半径」は基本半径である。これら2つの面に関する公式および係数は、(表3)への脚注(*)として記述している。第7欄「厚さまたは間隔」は、面(第4欄)と隣りの面との間の軸上距離である。例えば、面S2と面S3の間の距離は、2.144mmである。
表3の第8欄と第9欄は、各レンズ要素の屈折率とアッベ数を示す。表3の最後の欄「開口直径」は、光線が通過する各面についての最大直径を示す。全ての最大開口直径は、絞り面S25を除いて、6mm対角の像と、最短焦点距離でのf/3.0から最長焦点距離でのf/6.3までの範囲にある相対開口を仮定して計算している。絞り面S25の最大開口直径は、ズーム位置Z1〜Z6に関して、それぞれ2.414mm,2.426mm,2.548mm,2.500mm,1.986mm,1.790mmである。相対開口(fナンバー)は、ズーム位置Z1〜Z6に関して、それぞれf/3.0,f/3.0,f/3.0,f/3.1,f/6.0,f/6.6である。
Figure 2008536175
Figure 2008536175
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(表3)の上記脚注(*)は、非球面S4,S18,S19,S20,S22,S23の形状を計算するための値Zに関する式を含み、CURVは、面の頂点での曲率であり、Yは、高さまたはガラス面での特定の点の光軸からの距離であり、Kは円錐係数、A,B,C,D,E,F,Gはそれぞれ4次、6次、8次、10次、12次、14次、16次の変形係数である。
上述のように、本発明の範囲および汎用性を示すために、(表3)のデータに記述した6つの異なるズーム位置Z1〜Z6が存在しており、2個の可動ズーム小群について3つの異なる位置の特定のデータを提供している。ズーム位置Z1,Z3,Z5は、ズーム小群253,256の3つの位置を表し、ズーム位置Z1,Z5は最も端の位置であり、ズーム位置Z3は中間の位置である。当然ながら、連続的なズーム動作は、極端なズーム位置Z1,Z5の間で可能であり、レンズシステム250を用いた上述のズーム範囲内で連続的なズーム動作のいずれの組合せも可能であることは理解されよう。
ズーム位置Z2,Z4,Z6は、レンズシステムの前側頂点から100mmに位置する物体に調整された、ズーム小群253,256の3つの近合焦(close-focus)位置を表す。ズーム位置Z2は、100mmの物体距離に関して最短焦点距離位置であるという意味において、ズーム位置Z1に対する近合焦の相手方(companion)である。同様に、ズーム位置Z4,Z6は、それぞれズーム位置Z3,Z5に対する近合焦の相手方である。
レンズシステム250の有効焦点距離(EFL)、全視野(FFOV:Full Field Of View)およびFナンバーは、別々のズーム位置について変化する。図22〜図24を参照して、ズームレンズシステム250を、様々なズーム位置でのズーム群と、これらの位置に関する光線追跡とで示している。
図22は、表3にデータを記載したズーム位置Z1を表し、約3.0mmのEFL、約90.0度のFFOV、約3.0のFナンバーとなる。図23は、表3からのズーム位置Z2を表し、約6.0mmのEFL、約53.4度のFFOV、約3.0のFナンバーとなる。図24は、表3からのズーム位置Z3を表し、約13.9mmのEFL、約24.4度のFFOV、約6.0のFナンバーとなる。
表3に記載した、個々のレンズ要素(項目1〜14)とレンズ要素間の間隔についての仕様から、各レンズ要素およびレンズ要素の各群(即ち、第1のレンズ群252、第1のズーム小群253、第2のレンズ群254、第2のズーム小群256)の焦点距離は、上記ZEMAX(登録商標)光学設計ソフトウエアを用いて計算することができ、これらの計算した群の焦点距離は、下記のようになる。
第1のレンズ群252(要素1〜4)= −6.510mm
第1のズーム小群253(要素5〜8)= 9.834mm
第2のレンズ群254(要素9,10)= 9.617mm
第2のズーム小群256(要素11〜14)= 6.687mm
ズームレンズシステム250は、面S25において1つの光学絞りが設けられ、これは光線がその地点で通過できる開口の直径を制御して、ズームレンズシステムにおいて該直径以上に半径方向に進む光線を停止させている点に留意すべきである。光学絞りは、物理的な虹彩が配置される場所である。虹彩は、第2のズーム小群256の内部または端に配置され、このズーム小群とともに移動する。例えば、図24では、周縁の光線が余裕でS25を通過しているが、一方、図23では、周縁の光線は、光学絞りを通過する際、S25の最も端にほとんど接していることに留意する。このことは、S25に配置された虹彩は、焦点距離が増えるにつれて、開く必要があることを示す。一定のfナンバーを像で維持するためには、虹彩は「ズーム」または変化する必要がある。換言すると、虹彩は、一定の開口について調整しなければならない。ズーム動作中に虹彩を開いたり閉じたりするために、別個のカムを使用してもよい。さらに、表3に記載したレンズ要素の面の開口全ては、図22〜図24に描いたように、全ての合焦およびズームの位置で、視野絞りとして機能することに留意すべきである。
2個のズーム小群253,256は、それぞれ独立して軸上で移動可能であり、これらの個々の運動は、任意の便利な手段、例えば、カムなど、従来の機械デバイスによって協調して、所望の合焦機能、ズーム機能および断熱化機能を達成している。
ズームレンズシステム250は、第2のズーム小群256の内部に配置された虹彩S25を有しており、従って、虹彩S25は一緒に軸上に移動する。虹彩S25の開口サイズは、上述のように、第2のズーム小群256が軸上に移動するにつれて、表3に記載した最大開口直径に対して調整され、表3中での最大値が付与される。
図25は、本発明の第3例示実施形態のシステムの3次元図を示す。図25に示すように、2つの前側要素および2つの視野レンズは、非回転の実施形態では矩形形状に切除可能であり、容積を最小化している。図26と図27は、折曲げ非回転のシステムの2つの異なる図について全体寸法とともに示している。
本願で説明し図示した使用、性能および光学仕様書は、一般に、非回転式の複合ズームレンズに相当するものである。しかしながら、複合ズームレンズの光学的な回転能力は、図25に示している。一実施形態では、第1の折曲げプリズム2500および前側要素2502(回転する実施形態では、切除の代わりに丸くてもよい)は、矢印2510で示すように、レンズ要素2508および第1の折曲げプリズム2500の像側にある他の全てのレンズ要素およびプリズムに対して、ユニットとして光軸2506回りに回転し得る。しかしながら、代替の実施形態では、回転は、レンズ要素2512のいずれの間で生じてもよい。他の実施形態では、第2の折曲げプリズム2514および第2の折曲げプリズム2514の物体側にある全ての要素およびプリズムが、矢印2518で示すように、第2の折曲げプリズム2514の像側にある要素およびプリズムに対して、ユニットとして光軸2516回りに回転してもよい。要素2520は、回転する実施形態では、切除の代わりに丸くてもよいことに留意する。しかしながら、代替の実施形態では、回転は、レンズ要素2524のいずれの間で生じてもよい。更なる代替の実施形態では、両方の回転が可能である。これらの回転は、複合ズームレンズの一部を、例えば、折り畳み(clamshell)式携帯電話のヒンジの中に配置することが可能である。
ここで説明し図示した例示の仕様、性能および光学仕様書を維持しつつ、口径食(vignetting)を避けるには、本発明の回転式の実施形態は、検出器は、矩形のアスペクト比を有し、検出器の各辺は、ここで説明した非回転の実施形態の光学仕様書によって形成される矩形状の像の最小寸法に相当することを要すると理解すべきである。代替として、ここで説明した非回転の実施形態の光学仕様書によって形成される像を維持しつつ、口径食を避けるには、本発明の回転式の実施形態は、過度の実験を必要とせずに光学仕様書に対する幾つかの改訂を必要とし、当業者の能力の範囲内で、より大きなプリズムと、他のレンズ要素への変更を提供するようにする。こうして矩形状の像または他の像形状は、ズームレンズがどのように回転しているかに関係なく、取り込むことができる。
図28〜図33を参照して、ズーム位置Z1〜Z6に関する光線収差グラフを、6つの別々のグラフペアによって従来の手法でそれぞれ示しており、3つの波長(486nm,588nm,656nm)に関して、右下コーナーでは45度の最大フィールド高、左上コーナーではゼロのフィールド高を示す。各ペアの左のグラフはY扇形(FAN)であり、各ペアの右のグラフは、X扇形である。縦軸の目盛りは、10ミクロンを表し、最大スケールは、±50ミクロンである。当業者にとって容易に判るように、これらの性能カーブは、全て6つのズーム位置において、該ズームレンズシステムは、現在の放送テレビジョンNTSC品質にとって桁違いに良好に、HDTV放送テレビジョン品質にとって極めて良好に動作することを裏付けている。
(第4例示実施形態)
図34は、識別したレンズ要素および面を備えた、任意に回転可能な複合ズームレンズの第4例示実施形態の折曲げ無しレイアウトを示す。第4例示実施形態は、仕様および性能の点で第3例示実施形態と同様であるが、近接物体距離に合焦するための可変焦点液体レンズチャンバを利用している。
第4例示実施形態の仕様(回転特徴無し)は、おおよそ下記のとおりである。
ズーム比: 4.8:1
焦点距離: 3.0〜13.9mm
開口: f/3.0〜f/6.3
全視野: 90.0度〜24.4度
35mmスチール相当: 21mm〜100mm
35mmシネ(Cine)相当: 14mm〜67mm
折曲げ無し頂点長さ: 80.9mm
フォーマット: 1/3”(対角6mm)
折曲げたパッケージサイズ: 42.7mm×20.7mm×8.0mm
出射主光線角度: ズーム範囲を通じて20.0度未満
第4例示実施形態のズーム範囲によってカバーされる焦点距離は、35mmスチールカメラ相当の約21mm〜100mmを有する。前側要素の直径は著しく小さく、折曲げパッケージサイズは極めてコンパクトである。
頂点長さは80.9mmであり、2つの折曲げプリズムを設けて、このシステムを約42.7mm×20.7mm×8.0mmのパッケージサイズに適合させることができる。別の配置も可能であることに留意すべきである。主に180度の折曲げプリズムが数ミリメータだけ長くなった理由により、頂点は、先の2つの実施形態のものより長い。この長尺化は、光学経路の折曲げ部分の間の隙間を広げるという直接的な影響を有し、これにより機械および電気のコンポーネントにとってより多くの余裕を与える。
このシステムの作動距離は、第3の折曲げミラーまたはプリズムを像面の直前に配置するのに充分である。この第3の折曲げミラーまたはプリズムは、センサ配置を簡単にするために用いられ、あるいは、真のSLR光学ファインダを組み込むためにも用いられる。
図34に示した本発明の非回転式の第4例示実施形態について、添付した図面および表を用いてより詳細に説明する。図34を参照して、各レンズ要素は符号1〜18で示し、各レンズ要素の一般的構成を図示しているが、各レンズ面の実際の半径は、表に後述している。レンズ面は、文字「S」で識別し、符号S1〜S33で示している。
各レンズ要素は、別々の連続した面番号で識別される対向面を有し、例えば、図34に示すように、レンズ要素1はレンズ面S1,S2を有し、レンズ要素5はレンズ面S9,S10を有し、以下同様であるが、ダブレットレンズ要素1Dに関しては、同時に面するレンズ面は、単一の面番号S12が付与される。例えば、ダブレット1Dは、前側レンズ面S11および後側レンズ面S12を有するレンズ要素6と、前側レンズ面S12(同一)および後側レンズ面S13を有するレンズ要素7とで構成される。実際の像面は、符号S33で識別される。レンズ面S4,S18,S19,S20,S22,S23が、非球面かつ非平面で、光軸回りに回転対称である非球面表面である点を除いて、全てのレンズ面は球面である。
レンズ要素の詳細な特性を説明する前に、レンズ群およびこれらの軸上位置と移動についての一般説明を、符号350で全体として示す本発明の第4例示実施形態のズームレンズシステムについて行う。
撮影すべき物体に面する側、即ち、図34の左端から開始して、第1のレンズ群351は、第1のレンズ小群352と、第1のズーム小群353とを備える。第1のレンズ小群352は、負のパワーを持つ小群であり、物体空間からの光を集める単レンズ要素1〜4を備え、光軸(Φで示す)に関して主光線角度を減少させる。第1のズーム小群353は、正のパワーを持つ小群であり、単レンズ要素5と、レンズ要素6,7からなる第1のダブレット1Dと、単レンズ要素8とを含む。
第2のズーム小群354は、固定式で、正のパワーを持つ群であり、プリズム要素9と、単レンズ要素10と、要素10の近くまたはその内部に配置される中間像とを含む。レンズ要素10は、視野レンズとも称される。
第3のレンズ群355は、正のパワーを持つ小群である第2のズーム小群356を備え、面S25に光学絞りを含み、単レンズ要素11〜14と、レンズ要素15〜18からなる可変焦点液体レンズチャンバとを備える。
本発明の第4例示実施形態での正または負のパワーの各レンズ要素は、(表4)に記述している。上述したように、各レンズ群の得られた光学パワーは、第1のレンズ小群352は負、第1のズーム小群353は正、第2のレンズ群354は正、第2のズーム小群356は正である。
この光学設計は、NPカーネルと、そしてPリレーとで構成される。全部で2個だけの独立に移動する群が存在し、中間像の物体側に1個、像側に1個である。これは、真のズームレンズを製作するのに必要である、移動群の最小数を表している。負のパワーを持つ前側群は、両方の折曲げプリズムがあるため、像面に対して固定されている。4.8:1のズーム比は、現在販売されているコンパクトデジタルカメラのほぼ全てに見られるものより大きく、90度のワイド端での視野は、現在のコンパクトデジタルカメラのものより格段に大きい。
Pリレーは、1個の独立に移動する正の群を備え、著しく簡単な構造を有し、全体としてシステムの簡素化に大きく寄与する。
システムの開口(aperture)は、約f/3.0〜f/6.0の範囲に及ぶが、約3.0mm〜6.0mmの焦点距離では約f/3.0で一定である。6.0mm〜13.9mmの焦点距離では、開口は、約f/3.0からf/6.0へと徐々に低下する。
この第4実施形態は、近接合焦を達成するための可変焦点液体レンズチャンバの使用に意義がある。このタイプの液体合焦チャンバは、異なる屈折率を有する一対の混合可能液を封入したガラスセルを含み、米国特許第6369954号に詳細に記載されており、これは参照によりここに組み込まれる。こうした可変パワー液体エレメントを使用する利点は、合焦のために必要な移動部分が無いことである。これは、合焦動作の速度および信頼性を高めている。
液体合焦セルのサイズおよび光学パワーを最小化するために、それは開口絞りの近くに配置することが好ましい。セルを絞りの像側に配置することによって、合焦動作の際、システムの入射瞳は一定になる。これは、合焦揺らぎ(breathing)を大きく除去することになり、ビデオカメラ用に意図したレンズの重要な特徴である。
各ズーム小群353,356は、これらの位置に応じて、ズーム動作のために光軸に沿って両方向に移動可能である。特に、ズーム小群353,356のうち少なくとも1個は、合焦動作およびズーム動作、温度補償およびズーム動作、あるいは、合焦動作、温度補償およびズーム動作のために光軸に沿って同時に移動可能である。
固定の第1のレンズ小群352および第2のレンズ群354は、静止したままであり、ズーム動作の際、実際の像面S33から固定した距離にある。図34の上側にある両端矢印付きの水平矢印は、各ズーム小群353,356が両方の光軸方向に、単調に(即ち、最も端から調整の他方へ進行する場合は、一方向のみ)移動可能であることを示している。
図34ではレンズ要素だけを物理的に示しているが、従来の機械的な装置および機構が、レンズ要素を支持し、可動群の軸上運動を生じさせるために、従来のレンズハウジングやレンズ胴(barrel)の中に設けられると理解すべきである。
上述した第4例示実施形態のズームレンズシステム350についてのレンズ構成および組み立てデータは、(表4)に記述している。
(表4)において、第1欄「項目」は、図34で用いたものと同じ符号またはラベルを用いて、各光学要素を特定している。第2欄と第3欄は、図34で用いたものと同じ符号を用いた光学要素(レンズ)が属する「群」と「小群」を特定している。第4欄「面」は、図34で特定したように、絞り(虹彩(iris))S25およびレンズの各実在面の面番号のリストである。第5欄「ズーム位置」は、ズーム小群353,356についての6つの典型的なズーム位置Z1〜Z6(図35〜図37に示す)を特定し、より詳細に後述するように、第4欄に列挙された面の幾つかの間の距離(間隔)が変化する。
第6欄の凡例「曲率半径」は、各面に関する光学面の曲率半径のリストであり、負の符号(−)は、図21に示すように、曲率半径の中心が面の左側にあることを意味し、「Infinity(無限)」は、光学的に平坦な面を意味する。面S4,S18,S19,S20,S22,S23に関するアスタリスク(*)は、これらが非球面であることを意味し、「曲率半径」は基本半径である。これら2つの面に関する公式および係数は、(表4)への脚注(*)として記述している。第7欄「厚さまたは間隔」は、面(第4欄)と隣りの面との間の軸上距離である。例えば、面S2と面S3の間の距離は、2.124mmである。
表4の第8欄と第9欄は、各レンズ要素の屈折率とアッベ数を示す。表4の最後の欄「開口直径」は、光線が通過する各面についての最大直径を示す。全ての最大開口直径は、絞り面S25を除いて、6mm対角の像と、最短焦点距離でのf/3.0から最長焦点距離でのf/6.3までの範囲にある相対開口を仮定して計算している。絞り面S25の最大開口直径は、ズーム位置Z1〜Z6に関して、それぞれ2.406mm,2.366mm,2.517mm,2.392mm,1.976mm,1.718mmである。相対開口(fナンバー)は、ズーム位置Z1〜Z6に関して、それぞれf/3.0,f/3.0,f/3.0,f/3.1,f/6.0,f/6.7である。
Figure 2008536175
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(表4)の上記脚注(*)は、非球面S4,S18,S19,S20,S22,S23の形状を計算するための値Zに関する式を含み、CURVは、面の頂点での曲率であり、Yは、高さまたはガラス面での特定の点の光軸からの距離であり、Kは円錐係数、A,B,C,D,E,F,Gはそれぞれ4次、6次、8次、10次、12次、14次、16次の変形係数である。
上述のように、本発明の範囲および汎用性を示すために、(表4)のデータに記述した6つの異なるズーム位置Z1,Z2,Z3,Z4,Z5,Z6が存在しており、2個の可動ズーム小群および可変焦点液体について6つの異なる位置の特定のデータを提供している。ズーム位置Z1,Z3,Z5は、ズーム小群353,356の3つの位置を表し、ズーム位置Z1,Z5は最も端の位置であり、ズーム位置Z3は中間の位置である。当然ながら、連続的なズーム動作は、極端なズーム位置Z1,Z5の間で可能であり、レンズシステム350を用いた上述のズーム範囲内で連続的なズーム動作のいずれの組合せも可能であることは理解されよう。
ズーム位置Z2,Z4,Z6は、レンズシステムの前側頂点から100mmに位置する物体に調整された、ズーム小群353,356の3つの近合焦(close-focus)位置を表す。ズーム位置Z2は、100mmの物体距離に関して最短焦点距離位置であるという意味において、ズーム位置Z1に対する近合焦の相手方(companion)である。同様に、ズーム位置Z4,Z6は、それぞれズーム位置Z3,Z5に対する近合焦の相手方である。
レンズシステム350の有効焦点距離(EFL)、全視野(FFOV:Full Field Of View)およびFナンバーは、別々のズーム位置について変化する。図35〜図37を参照して、ズームレンズシステム350を、様々なズーム位置でのズーム群と、これらの位置に関する光線追跡とで示している。
図35は、表4にデータを記載したズーム位置Z1を表し、約3.0mmのEFL、約90.0度のFFOV、約3.0のFナンバーとなる。図36は、表4からのズーム位置Z3を表し、約6.0mmのEFL、約53.4度のFFOV、約3.0のFナンバーとなる。図37は、表4からのズーム位置Z5を表し、約13.9mmのEFL、約24.4度のFFOV、約6.0のFナンバーとなる。
表4に記載した、個々のレンズ要素(項目1〜18)とレンズ要素間の間隔についての仕様から、各レンズ要素およびレンズ要素の各群(即ち、第1のレンズ群352、第1のズーム小群353、第2のレンズ群354、第2のズーム小群356)の焦点距離は、上記ZEMAX(登録商標)光学設計ソフトウエアを用いて計算することができ、これらの計算した群の焦点距離は、下記のようになる。
第1のレンズ群352(要素1〜4)= −6.357mm
第1のズーム小群353(要素5〜8)= 9.645mm
第2のレンズ群354(要素9,10)= 9.560mm
第2のズーム小群356(要素11〜14)= 6.777mm
ズームレンズシステム350は、面S25において1つの光学絞りが設けられ、これは光線がその地点で通過できる開口の直径を制御して、ズームレンズシステムにおいて該直径以上に半径方向に進む光線を停止させている点に留意すべきである。光学絞りは、物理的な虹彩が配置される場所である。虹彩は、第2のズーム小群356の内部または端に配置され、このズーム小群とともに移動する。例えば、図37では、周縁の光線が余裕でS25を通過しているが、一方、図36では、周縁の光線は、光学絞りを通過する際、S25の最も端にほとんど接していることに留意する。このことは、S25に配置された虹彩は、焦点距離が増えるにつれて、開く必要があることを示す。一定のfナンバーを像で維持するためには、虹彩は「ズーム」または変化する必要がある。換言すると、虹彩は、一定の開口について調整しなければならない。ズーム動作中に虹彩を開いたり閉じたりするために、別個のカムを使用してもよい。さらに、表4に記載したレンズ要素の面の開口全ては、図35〜図37に描いたように、全ての合焦およびズームの位置で、視野絞りとして機能することに留意すべきである。
2個のズーム小群353,356は、それぞれ独立して軸上で移動可能であり、これらの個々の運動は、任意の便利な手段、例えば、カムなど、従来の機械デバイスによって協調して、所望のズーム機能を達成している。
ズームレンズシステム350は、第2のズーム小群356の内部に配置された虹彩S25を有しており、従って、虹彩S25は一緒に軸上に移動する。虹彩S25の開口サイズは、上述のように、第2のズーム小群356が軸上に移動するにつれて、表4に記載した最大開口直径に対して調整され、表4中での最大値が付与される。
図38は、本発明の第4例示実施形態のシステムの3次元図を示す。図38に示すように、2つの前側要素および2つの視野レンズは、非回転の実施形態では矩形形状に切除可能であり、容積を最小化している。図39と図40は、折曲げ非回転のシステムの2つの異なる図について全体寸法とともに示している。
本願で説明し図示した使用、性能および光学仕様書は、一般に、非回転式の複合ズームレンズに相当するものである。しかしながら、複合ズームレンズの光学的な回転能力は、図38に示している。一実施形態では、第1の折曲げプリズム3500および前側要素3502(回転する実施形態では、切除の代わりに丸くてもよい)は、矢印3510で示すように、レンズ要素3508および第1の折曲げプリズム3500の像側にある他の全てのレンズ要素およびプリズムに対して、ユニットとして光軸3506回りに回転し得る。しかしながら、代替の実施形態では、回転は、レンズ要素3512のいずれの間で生じてもよい。他の実施形態では、第2の折曲げプリズム3514および第2の折曲げプリズム3514の物体側にある全ての要素およびプリズムが、矢印3518で示すように、第2の折曲げプリズム3514の像側にある要素およびプリズムに対して、ユニットとして光軸3516回りに回転してもよい。要素3520は、回転する実施形態では、切除の代わりに丸くてもよいことに留意する。しかしながら、代替の実施形態では、回転は、レンズ要素3524のいずれの間で生じてもよい。更なる代替の実施形態では、両方の回転が可能である。これらの回転は、複合ズームレンズの一部を、例えば、折り畳み(clamshell)式携帯電話のヒンジの中に配置することが可能である。
ここで説明し図示した例示の仕様、性能および光学仕様書を維持しつつ、口径食(vignetting)を避けるには、本発明の回転式の実施形態は、検出器は、矩形のアスペクト比を有し、検出器の各辺は、ここで説明した非回転の実施形態の光学仕様書によって形成される矩形状の像の最小寸法に相当することを要すると理解すべきである。代替として、ここで説明した非回転の実施形態の光学仕様書によって形成される像を維持しつつ、口径食を避けるには、本発明の回転式の実施形態は、過度の実験を必要とせずに光学仕様書に対する幾つかの改訂を必要とし、当業者の能力の範囲内で、より大きなプリズムと、他のレンズ要素への変更を提供するようにする。こうして矩形状の像または他の像形状は、ズームレンズがどのように回転しているかに関係なく、取り込むことができる。
図41〜図46を参照して、ズーム位置Z1〜Z6に関する光線収差グラフを、6つの別々のグラフペアによって従来の手法でそれぞれ示しており、3つの波長(486nm,588nm,656nm)に関して、右下コーナーでは45度の最大フィールド高、左上コーナーではゼロのフィールド高を示す。各ペアの左のグラフはY扇形(FAN)であり、各ペアの右のグラフは、X扇形である。縦軸の目盛りは、10ミクロンを表し、最大スケールは、±50ミクロンである。当業者にとって容易に判るように、これらの性能カーブは、全て6つのズーム位置において、該ズームレンズシステムは、現在の放送テレビジョンNTSC品質にとって桁違いに良好に、HDTV放送テレビジョン品質にとって極めて良好に動作することを裏付けている。
上述した全ての実施形態における幾つかの横方向光線収差プロットで示した性能比較は、各プロットに関する光ビームの極めて小さなエリアに適用されるだけであり、性能への影響が殆どないことを知るべきである。さらに、上述した全ての実施形態における全てのデータは、20℃(華氏68°)の温度および標準大気圧(760mmHg)で与えられていると理解すべきである。
本発明は、添付図面を参照してその実施形態に関連して全て説明したが、種々の変化および変更が当業者に明らかになることに留意すべきである。こうした変化および変更は、本発明の範囲内に含まれるものとして理解すべきである。
本発明の第1実施形態に従って識別したレンズ要素および面を備えた、複合ズームレンズの折曲げ無しレイアウトを示す。 本発明の第1実施形態に従って、ズーム位置Z1での複合ズームレンズの折曲げ無しレイアウトを示す。 本発明の第1実施形態に従って、ズーム位置Z2での複合ズームレンズの折曲げ無しレイアウトを示す。 本発明の第1実施形態に従って、ズーム位置Z3での複合ズームレンズの折曲げ無しレイアウトを示す。 本発明の第1実施形態に係る複合ズームレンズシステムの3次元図である。 本発明の第1実施形態に係る複合ズームレンズの折曲げレイアウトを示す。 本発明の第1実施形態に係る複合ズームレンズの折曲げレイアウトを示す。 本発明の第1実施形態に従って、2.5mmの有効焦点距離(EFL)と100.4度の視野(FOV)を持つズーム位置Z1での横方向光線収差図を示す。 本発明の第1実施形態に従って、5.7mmのEFLと55.8度のFOVを持つズーム位置Z2での横方向光線収差図を示す。 本発明の第1実施形態に従って、13.9mmのEFLと24.4度のFOVを持つズーム位置Z3での横方向光線収差図を示す。 本発明の第2実施形態に従って識別したレンズ要素および面を備えた、複合ズームレンズの折曲げ無しレイアウトを示す。 本発明の第2実施形態に従って、ズーム位置Z1での複合ズームレンズの折曲げ無しレイアウトを示す。 本発明の第2実施形態に従って、ズーム位置Z2での複合ズームレンズの折曲げ無しレイアウトを示す。 本発明の第2実施形態に従って、ズーム位置Z3での複合ズームレンズの折曲げ無しレイアウトを示す。 本発明の第2実施形態に係る複合ズームレンズシステムの3次元図である。 本発明の第2実施形態に係る複合ズームレンズの折曲げレイアウトを示す。 本発明の第2実施形態に係る複合ズームレンズの折曲げレイアウトを示す。 本発明の第2実施形態に従って、2.5mmのEFLと100.4度のFOVを持つズーム位置Z1での横方向光線収差図を示す。 本発明の第2実施形態に従って、5.5mmのEFLと56.8度のFOVを持つズーム位置Z2での横方向光線収差図を示す。 本発明の第2実施形態に従って、13.9mmのEFLと24.4度のFOVを持つズーム位置Z3での横方向光線収差図を示す。 本発明の第3実施形態に従って識別したレンズ要素および面を備えた、複合ズームレンズの折曲げ無しレイアウトを示す。 本発明の第3実施形態に従って、ズーム位置Z1での複合ズームレンズの折曲げ無しレイアウトを示す。 本発明の第3実施形態に従って、ズーム位置Z3での複合ズームレンズの折曲げ無しレイアウトを示す。 本発明の第3実施形態に従って、ズーム位置Z5での複合ズームレンズの折曲げ無しレイアウトを示す。 本発明の第3実施形態に係る複合ズームレンズシステムの3次元図である。 本発明の第3実施形態に係る複合ズームレンズの折曲げレイアウトを示す。 本発明の第3実施形態に係る複合ズームレンズの折曲げレイアウトを示す。 本発明の第3実施形態に従って、3.0mmのEFL、90.0度のFOV、無限遠の物体距離を持つズーム位置Z1での横方向光線収差図を示す。 本発明の第3実施形態に従って、3.0mmのEFL、88.5度のFOV、100mmの物体距離を持つズーム位置Z2での横方向光線収差図を示す。 本発明の第3実施形態に従って、6.0mmのEFL、53.4度のFOV、無限遠の物体距離を持つズーム位置Z3での横方向光線収差図を示す。 本発明の第3実施形態に従って、6.0mmのEFL、54.8度のFOV、100mmの物体距離を持つズーム位置Z4での横方向光線収差図を示す。 本発明の第3実施形態に従って、13.9mmのEFL、24.4度のFOV、無限遠の物体距離を持つズーム位置Z5での横方向光線収差図を示す。 本発明の第3実施形態に従って、13.9mmのEFL、26.0度のFOV、100mmの物体距離を持つズーム位置Z6での横方向光線収差図を示す。 本発明の第4実施形態に従って識別したレンズ要素および面を備えた、複合ズームレンズの折曲げ無しレイアウトを示す。 本発明の第4実施形態に従って、ズーム位置Z1での複合ズームレンズの折曲げ無しレイアウトを示す。 本発明の第4実施形態に従って、ズーム位置Z3での複合ズームレンズの折曲げ無しレイアウトを示す。 本発明の第4実施形態に従って、ズーム位置Z5での複合ズームレンズの折曲げ無しレイアウトを示す。 本発明の第4実施形態に係る複合ズームレンズシステムの3次元図である。 本発明の第4実施形態に係る複合ズームレンズの折曲げレイアウトを示す。 本発明の第4実施形態に係る複合ズームレンズの折曲げレイアウトを示す。 本発明の第4実施形態に従って、3.0mmのEFL、90.0度のFOV、無限遠の物体距離を持つズーム位置Z1での横方向光線収差図を示す。 本発明の第4実施形態に従って、3.0mmのEFL、90.4度のFOV、100mmの物体距離を持つズーム位置Z2での横方向光線収差図を示す。 本発明の第4実施形態に従って、6.0mmのEFL、53.4度のFOV、無限遠の物体距離を持つズーム位置Z3での横方向光線収差図を示す。 本発明の第4実施形態に従って、6.0mmのEFL、54.2度のFOV、100mmの物体距離を持つズーム位置Z4での横方向光線収差図を示す。 本発明の第4実施形態に従って、13.9mmのEFL、24.4度のFOV、無限遠の物体距離を持つズーム位置Z5での横方向光線収差図を示す。 本発明の第4実施形態に従って、13.9mmのEFL、25.2度のFOV、100mmの物体距離を持つズーム位置Z6での横方向光線収差図を示す。

Claims (44)

  1. 物体の最終像を形成するためのズームレンズシステムであって、
    前記システムは、物体側および像側を有し、物体と最終像との間に第1中間実像を形成するものであり、
    前記システムは、物体側から像側へ向かう順に、
    物体と第1中間実像との間に配置された、少なくとも1つのレンズ要素を有するズーム小群Aを含む第1のレンズ群と、
    第1中間実像と最終像との間に配置された、少なくとも1つのレンズ要素を有するズーム小群Bを含む第2のレンズ群と、を備え、
    ズーム小群A,Bは、ズーム動作のために、光軸に沿って同時に移動可能であり、
    ズーム動作は、第1および第2のレンズ群のうちの少なくとも1つにおいて、単一のズーム小群だけで行われるようにしたズームレンズシステム。
  2. 負のパワーを有する第1のレンズ小群を、最終像に対して静止したズーム小群Aの物体側にさらに備える請求項1記載のズームレンズシステム。
  3. 第1のレンズ小群は、少なくとも約65度の最大視野を受け入れるためのものである請求項2記載のズームレンズシステム。
  4. 第1のレンズ小群は、集光した光および光軸を折り曲げるための折曲げプリズムを含むようにした請求項2記載のズームレンズシステム。
  5. 折曲げプリズムおよび該折曲げプリズムの物体側にある全てのレンズ要素は、ユニットとして光軸回りに回転可能である請求項4記載のズームレンズシステム。
  6. 第1のレンズ小群およびズーム小群A,Bは、−++構成を有するようにした請求項2記載のズームレンズシステム。
  7. 第1のレンズ小群またはズーム小群Aの中の1つのレンズ要素、および該1つのレンズ要素の物体側にある全てのレンズ要素が、ユニットとして光軸回りに回転可能であるようにした請求項2記載のズームレンズシステム。
  8. ズーム小群Aとズーム小群Bの間に配置された第2のレンズ群をさらに備え、
    前記第2のレンズ群は、第1中間実像を含み又は近傍に有している請求項1記載のズームレンズシステム。
  9. 第1中間実像は、第2のレンズ群でのレンズ要素間の空隙に形成されるようにした請求項8記載のズームレンズシステム。
  10. 第2のレンズ群は、集光した光および光軸を折り曲げるための折曲げプリズムを含むようにした請求項8記載のズームレンズシステム。
  11. 折曲げプリズムおよび該折曲げプリズムの物体側にある全てのレンズ要素は、ユニットとして光軸回りに回転可能である請求項10記載のズームレンズシステム。
  12. 第2のレンズ群は、+構成を有するようにした請求項8記載のズームレンズシステム。
  13. 第2のレンズ群は、最終像に対して静止している請求項8記載のズームレンズシステム。
  14. ズーム小群Bの内部にある1つのレンズ要素および該1つのレンズ要素の物体側にある全てのレンズ要素は、ユニットとして光軸回りに回転可能である請求項1記載のズームレンズシステム。
  15. ズーム小群A,Bの移動と干渉しない領域に配置された、少なくとも1つの折曲げプリズムをさらに備える請求項1記載のズームレンズシステム。
  16. 少なくとも1つの非球面光学面をさらに備える請求項1記載のズームレンズシステム。
  17. 該少なくとも1つの非球面光学面は、歪曲および球面収差の少なくとも1つの補正に寄与するためのものである請求項16記載のズームレンズシステム。
  18. ズーム小群Bと最終像の間に配置された折曲げミラーをさらに備える請求項1記載のズームレンズシステム。
  19. ズーム小群Bと最終像の間に配置された折曲げプリズムをさらに備える請求項1記載のズームレンズシステム。
  20. ズーム小群Bは、合焦動作のために可変である曲率半径を持つ少なくとも1つのレンズ要素を備える請求項1記載のズームレンズシステム。
  21. ズーム小群Bは、少なくとも1つの液体レンズ要素を備える請求項20記載のズームレンズシステム。
  22. 可変曲率半径を持つレンズ要素は、合焦揺らぎを最小化するために、開口絞りの近くに配置されるようにした請求項20記載のズームレンズシステム。
  23. ズーム小群A,Bの少なくとも1つは、合焦動作およびズーム動作のために、光軸に沿って移動可能である請求項1記載のズームレンズシステム。
  24. ズーム小群A,Bの少なくとも1つは、温度補償およびズーム動作のために、光軸に沿って移動可能である請求項1記載のズームレンズシステム。
  25. ズーム小群A,Bの少なくとも1つは、合焦動作、温度補償およびズーム動作のために、光軸に沿って移動可能である請求項1記載のズームレンズシステム。
  26. 第2のレンズ群は、ズーム小群Bと最終像の間に配置された、少なくとも1つのレンズ要素を有するズーム小群Cをさらに含み、
    ズーム小群A,B,Cのうちの少なくとも2つは、ズーム動作のために、光軸に沿って同時に移動可能である請求項1記載のズームレンズシステム。
  27. ズーム小群Cは、+構成を有するようにした請求項26記載のズームレンズシステム。
  28. ズーム小群A,B,Cのうちの少なくとも1つは、合焦動作およびズーム動作のために、光軸に沿って移動可能である請求項26記載のズームレンズシステム。
  29. ズーム小群A,B,Cのうちの少なくとも1つは、温度補償およびズーム動作のために、光軸に沿って移動可能である請求項26記載のズームレンズシステム。
  30. ズーム小群A,B,Cのうちの少なくとも1つは、合焦動作、温度補償およびズーム動作のために、光軸に沿って移動可能である請求項26記載のズームレンズシステム。
  31. 第1のレンズ群は、ズーム小群Aと最終像の間に配置され、少なくとも1つのレンズ要素を有するズーム小群Cをさらに含み、
    ズーム小群A,B,Cのうちの少なくとも2つは、ズーム動作のために、光軸に沿って同時に移動可能であり、
    ズーム小群A,Cが、ズーム動作のために光軸に沿って同時に移動する場合、ズーム小群Bは、一時的に静止しており、
    ズームレンズシステムは、10:1未満のズーム比を有する請求項1記載のズームレンズシステム。
  32. ズーム小群Cは、+構成を有するようにした請求項31記載のズームレンズシステム。
  33. ズーム小群A,B,Cのうちの少なくとも1つは、合焦動作およびズーム動作のために、光軸に沿って移動可能である請求項31記載のズームレンズシステム。
  34. ズーム小群A,B,Cのうちの少なくとも1つは、温度補償およびズーム動作のために、光軸に沿って移動可能である請求項31記載のズームレンズシステム。
  35. ズーム小群A,B,Cのうちの少なくとも1つは、合焦動作、温度補償およびズーム動作のために、光軸に沿って移動可能である請求項31記載のズームレンズシステム。
  36. 第1のレンズ群は、単一のズーム小群を有し、
    第2のレンズ群は、単一のズーム小群を有するようにした請求項1記載のズームレンズシステム。
  37. ズーム小群A,Bのうちの少なくとも1つは、合焦動作およびズーム動作のために、光軸に沿って移動可能である請求項36記載のズームレンズシステム。
  38. ズーム小群A,Bのうちの少なくとも1つは、温度補償およびズーム動作のために、光軸に沿って移動可能である請求項36記載のズームレンズシステム。
  39. ズーム小群A,Bのうちの少なくとも1つは、合焦動作、温度補償およびズーム動作のために、光軸に沿って移動可能である請求項36記載のズームレンズシステム。
  40. 物体の最終像を形成するためのズームレンズシステムであって、
    前記システムは、物体側および像側を有し、物体と最終像との間に第1中間実像を形成するものであり、
    前記システムは、物体側から像側へ向かう順に、
    物体と第1中間実像との間に配置され、少なくとも1つのレンズ要素を含む第1のズーム部と、
    第1中間実像と最終像との間に配置され、少なくとも1つのレンズ要素を含む第2のズーム部と、を備え、
    第1および第2のズーム部は、ズーム動作のために、光軸に沿って同時に移動可能であり、
    ズーム動作は、第1および第2のズーム部のうちの少なくとも1つにおいて、単一のズーム小群だけで行われるようにしたズームレンズシステム。
  41. 物体の最終像を形成するためのズームレンズシステムであって、
    前記システムは、物体と最終像との間に第1中間実像を形成するものであり、
    前記システムは、複合ズーム小群A,Bを備え、
    ズーム小群A,Bは、ズーム動作のために、光軸に沿って連続的かつ同時に移動可能であり、
    ズーム動作は、ズーム小群A,Bのうちの少なくとも1つにおいて、単一のズーム小群だけで行われるようにしたズームレンズシステム。
  42. 物体の最終像を形成するためのズームレンズシステムであって、
    前記システムは、物体側および像側を有し、物体側から像側へ向かう順に、
    中間実像を形成するズーム小群Aと、
    中間実像を受けて、その倍率を変化させて最終像を形成する可変焦点距離ズーム小群Bと、を備え、
    ズーム小群A,Bは、ズーム動作のために、光軸に沿って連続的かつ同時に移動可能であり、
    ズーム動作は、ズーム小群A,Bのうちの少なくとも1つにおいて、単一のズーム小群だけで行われるようにしたズームレンズシステム。
  43. 物体の最終像を形成するためのズームレンズシステムであって、
    該ズームレンズシステムは、最大焦点距離と最小焦点距離の間の焦点距離範囲を有し、該焦点距離範囲内の全ての焦点距離について、物体と最終像との間に少なくとも第1中間実像を形成するものであり、
    該ズームレンズシステムは、物体側および像側を有し、物体側から像側へ向かう順に、
    物体と第1中間実像との間に配置され、第1中間実像のサイズ(倍率)を変えるように変化する焦点距離を有するズーム小群Aと、
    第1中間実像と最終像との間に配置され、最終像の倍率を変化させるためのズーム小群Bと、を備え、
    ズーム小群A,Bは、ズーム動作および合焦動作のために、光軸に沿って連続的かつ同時に移動可能であり、
    ズーム動作は、ズーム小群A,Bのうちの少なくとも1つにおいて、単一のズーム小群だけで行われるようにしたズームレンズシステム。
  44. 中間実像を形成するためのズームカーネルと、
    中間実像を拡大して最終像を形成するようにズーム動作を行うズームリレーとを備え、
    ズームカーネルおよびズームリレーは、ズーム動作のために、光軸に沿って連続的かつ同時に移動可能であるズーム小群で構成され、
    ズーム動作は、ズームカーネルまたはズームリレーの少なくとも1つにおいて、単一のズーム小群だけで行われるようにしたズームレンズシステム。
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