JP2008534089A - 歩行用ステッキ兼傘 - Google Patents
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Abstract
歩行用ステッキ兼傘(1)は、グリップエレメント(2)と、歩行用ステッキ(3)と、カバー(4)と、を含む。歩行用ステッキ(3)は、少なくとも部分的に透明または光透過性材料(10)から形成されている。グリップエレメント(2)は、エネルギ貯蔵エレメント(6)と、光を歩行用ステッキ(3)内に照らすことができる発光エレメント(5)と、この発光エレメント(5)を自動的に調節することができる電子デバイス(7)と、を含む。
Description
本発明は、独立項の前提部分に従い、歩行用ステッキ兼傘、並びに、本発明による歩行用ステッキ兼傘の歩行用ステッキにエングレービングを施すための方法に関する。
歩行用ステッキ兼傘、とりわけ雨傘は、世界の多くの地域で日常生活に欠かすことができない物品であるばかりでなく、多くの場合、使用者の個々のイメージの部分でもあり、このため、使用者の個人的な趣味で選択される。この結果、歩行用ステッキ兼傘のデザインは、基本的な目的−保護、とりわけ陽射しや雨からの保護−ばかりでなく、技術上の又はデザイン上の追加の特徴に基づいて選択される。
カバー、歩行用ステッキ、または、グリップの特定のデザインは、歩行用ステッキ兼傘を多くの他のモデルの傘から、好ましい方法で目立たせるようになりがちである。更に、歩行用ステッキ兼傘は、一般的に、プロモーション用の物品(景品)となる。これは、一つには、カバーが、広告メッセージを書いておくのに好都合であるからであり、また、使用者が、古くなった傘を無くしてしまったり壊してしまったりするために新たな歩行用ステッキ兼傘を比較的頻繁に必要とするためである。
追加の技術的特徴を備えた歩行用ステッキ兼傘の一例として、RU2,180,793C2は、発光体を歩行用ステッキ兼傘の先端に装着することができる歩行用ステッキ兼傘を示す。これは、夜間や雨中において視認性を高めることによって安全性を高めることを目的としている。CH679,266A5は、光透過性歩行用ステッキを、グリップに配置した白熱灯で照明する歩行用ステッキ兼傘を示している。照明を行うことができる歩行用ステッキは、夕暮れ時や暗闇において使用者を確認し易くすることによって交通での安全性を向上させるという好ましい効果とは別に、このような歩行用ステッキ兼傘を贈り物として魅力的なものとする。しかしながら、白熱灯を作動させるためのエネルギ支持体が急速に消耗してしまうという欠点がある。したがって、必要な場合にこのような歩行用ステッキ兼傘が問題なく機能する上での信頼性が限られてしまう。エネルギが急速に消耗する理由は、詳細には、対応する電気回路を閉じる、例えばスライディングスイッチの形態の、単純な白熱灯のスイッチオン・オフ機構である。使用者が歩行用ステッキ兼傘を使用した後に白熱灯のスイッチを切るのを忘れると、バッテリーは極めて短時間で消耗する。歩行用ステッキ兼傘を使用後に折り畳むと、照明したままの歩行用ステッキをもはや見ることができず、使用者はもはや見落としに気付くことができない。
歩行用ステッキを照明することができるとともに適当な手段によって長期間に亘って誤りのない機能を保証された歩行用ステッキ兼傘がもたらされることが望ましい。
この問題は、請求項1の本発明の歩行用ステッキ兼傘によって解決される。請求項9は、このような本発明の歩行用ステッキ兼傘の歩行用ステッキに有利にエングレービングを施すための方法を示す。
本発明による歩行用ステッキ兼傘および本発明による方法は、添付図面を参照して以下に説明される。
図1は、本発明による歩行用ステッキ兼傘1を示す。この歩行用ステッキ兼傘1は、第1端3a及び第2端3bを含む歩行用ステッキ3と、カバー4と、グリップエレメント2と、を含んでいる。カバー4は、リンク4bによってぴんと張られる。リンク4bは、ガイドエレメント4aによって、歩行用ステッキ3の中央に配置され、固定され得る。これらのエレメントの構成は、従来技術と一致する。
歩行用ステッキ3は、透明または光透過性材料から少なくとも一部分が形成されており、本質的にロッド形状(rod-shaped)である。これにより、歩行用ステッキ3の横断面は、様々な適当な形状、詳細には、円形、楕円形、隅部を三つ、四つ、または五つ以上備えた形状、および、半円形を有するようにしてもよい。さらに、歩行用ステッキ3は波形デザインであってもよい。
グリップエレメント2は、主として、歩行用ステッキ1を保持するのに役立ち、例えば図1に示す例におけるハンドル形状、円筒体、ノブ、又は他の人間工学的に機能する形状等の様々な設計形状を有するようにしてもよい。グリップエレメント2は、ポリマー、金属、木材、または、その他の適当な材料から製造され得る。
本発明による歩行用ステッキ兼傘1のグリップエレメント2の内部(図1には示さず)には、少なくとも一つのエネルギ貯蔵エレメント、少なくとも一つの発光エレメント、および、電子デバイスが配置されている。バッテリーまたは蓄電池、例えば標準的な大きさのAA(ミグノン、Mignon)又はAAA(ミクロ、Micro)が、エネルギ貯蔵エレメントとして使用され得る。
発光エレメントは、可視スペクトル領域および/または隣接した赤外線領域および紫外線領域の電磁放射線を、透明または光透過性の歩行用ステッキ3に第1端3aから照射する。これにより、歩行用ステッキ3全体が光を外に放射する効果が得られる。歩行用ステッキを製造するための材料として、例えばプレキシグラス(ポリメチルメタクリレート、PMMA)等のポリマーが特に適している。しかしながら、必要な光透過特性の他、歩行用ステッキ3が備えていなければならない破壊および曲げに関する必要な機械的強度を持つ他の材料を使用してもよい。特に、歩行用ステッキ3を照明するとき、歩行用ステッキ3の光学的インプレッションが非常に重要となる。これは、本発明による歩行用ステッキ兼傘1の使用時の人目を引く外観が、なんといっても、購入を決定するための、即ち本発明による歩行用ステッキ兼傘を贈り物として受け取ったときの感情に訴求する好ましい効果のための、最も重要な理由となるためである。
例えば顔料や染料を追加することによって、歩行用ステッキ兼傘に着色することができ、例えば雲母のような材料、金属やガラスの粒子等の他の添加剤を含んでいてもよい。プレキシグラスロッドは、受注押し出しで入手でき、押し出し中に引き出されることにより多かれ少なかれ、大きな液滴状キャビティ(drop-shaped cavities)が形成される。これは、歩行用ステッキを照明したときに魅力的な光学的効果を生じさせる。さらに、蛍光染料または顔料を使用した場合、紫外線(ブラックライト)を照射することにより、歩行用ステッキ3が蛍光を発生する(輝く)ようにすることができる。
図2は、本発明による歩行用ステッキ兼傘で使用するためのグリップエレメント2の長手方向における断面図を示す。前記グリップエレメントは、歩行用ステッキ3の第1端3aと形状が適合するようにして及び/又は摩擦で係止されるようにして連結される。図示の例では、歩行用ステッキ3の第1端3aは、クランプスリーブ12に挿入され、このスリーブによって摩擦で係止されるようにして保持される。しかしながら、ねじ込みや接着も可能である。
グリップエレメント2の前端13aにおいて、クランプスリーブ12は、歩行用ステッキの延長部に開口部を有している。この開口部に発光エレメント5が配置されている。発光エレメントは、好ましくは、発光ダイオード、または、電流消費が小さい他の発光体を含む。レーザーダイオードが使用されてもよい。複数の発光体が組み合わされて、発光エレメント5を形成するようにしてもよい。これらの複数の発光体は異なる色を有するようにしてもよく、これにより、色の混合または色の変化を可能にすることができる。発光ダイオードの構成は、ハウジング内で一体化した個々に制御可能な複数の発光ダイオードを含んでいてもよく、これにより赤、緑および青の光を照射することができる。このような発光エレメントによれば、任意の色の光、とりわけ白色の光を発生させることができる。さらに、光の発生量、および、かくしてエネルギ貯蔵エレメントの交換までの作動期間は、反射器を備えた発光エレメント5を使用することによってさらに最適化することができる。
発光エレメント5は、電子デバイス7によって作動される。発光エレメント5を、できるだけエネルギを節約して作動させることが、電子デバイス7の主な目的である。詳細には、電子デバイス7は、発光エレメント5のスイッチを自動的に切ることができる。使用者は、グリップエレメント2の外側に設けられた押しボタン15によって、発光エレメント5のスイッチを入れたり切ったりすることを電子デバイス7に手動で指令することができる。このような押しボタン15は、有利には、雨が降っている場合でも支障なく作動することができるように、水密に設計されている。押しボタン15の代わりに別の種類のスイッチを使用することができる。
有利な実施例では、電子デバイス7は、この電子デバイスに電気的に接続された少なくとも一つのセンサエレメント14、14a、14bからの計測信号を使用する。このような計測信号は、現在の周囲状況にしたがって発光エレメント5を制御するため、および、できるだけエネルギ効率の優れた方法で残りのエネルギを供給するようにして発光エレメント5を制御するため、電子デバイス7によって使用することができる。
グリップエレメント2の外側に配置された、例えば感圧抵抗器等の感圧センサエレメント14によって、使用者が歩行用ステッキ兼傘を掴んでいるかどうかを確かめることができる。これは、使用者が歩行用ステッキ兼傘を掴んでいる場合には、圧力がグリップエレメント2およびセンサエレメント14に及ぼされるためである。
例えばフォトレジスタや光/紫外線トランスフォーマー等の視感度センサエレメント14aを使用することができ、これにより、周囲の視感度(周囲の明るさ、ambient luminosity)を測定することができる。次いで、電子デバイス7は、得られた計測値に基づき、発光エレメント5が歩行用ステッキに照射する光の強さを調節することができる。詳細には、夕暮れ時(at dusk)に自動的に点灯することができ、または、視感度条件が非常に良好な場合には光の強さを低減することができる。これによって、エネルギ消費が抑えられるとともにエネルギ貯蔵エレメント6の有用寿命が延ばされる。
本発明による歩行用ステッキ兼傘1の別の有利な実施形態では、センサ14bが歩行用ステッキ3に装着される。このセンサ14bは、歩行用ステッキ兼傘の開閉を示すことができる。これには、歩行用ステッキ兼傘を閉じたとき、電子デバイス7が発光エレメント5のスイッチを直ちに切ることができるという利点がある。歩行用ステッキ兼傘を開いた場合に、スイッチを自動的に入れること、あるいは、短い光パルスシーケンス(short light pulse sequence)も可能である。
このようなセンサ14bを提供するのに様々な技術を使用することができる。例えば、ホール効果センサ(Hall sensor)は、歩行用ステッキ上を走行するリンク4bのガイドエレメント4aの通過を示すことができる。この目的のため、ガイドエレメント4aには磁石が設けられていなければならない。この他、光を感知するセンサまたは圧力を感知するセンサ14b、ガイドエレメントが通過したときや末端位置にラッチ止めされたときに閉じる電気接点、または、金属製のガイドエレメント4aが通過するときにインダクタンスが変化するコイルも可能である。
さらに、本発明による歩行用ステッキ兼傘1に移動センサまたは位置センサを装備することができる。かくして、電子デバイス7は、歩行用ステッキ兼傘1がずっと移動されていない場合や、歩行用ステッキ3がずっと垂直以外の方向に配向されている場合、使用者が歩行用ステッキ兼傘を置いたままにしてあると仮定することができるため、あるいは、例えば旅行鞄に入れたままであるか又は傘立てに置いたままであると仮定することができるため、発光エレメント5のスイッチを切る。同様に、再び使用されるときにスイッチが自動的に入るのが適当である。
上述のように、発光エレメント5は、少なくとも二色の光を歩行用ステッキ3に照射することができるように形成され得る。電子デバイス7は、光の色および強さを時間と関連して変化させることができるように形成されていてもよい。このような「色彩の遊び」によって訴求力のある光学的インプレッションを使用者に与えることができる。
別の可能性は、エネルギ貯蔵エレメント6の供給電圧が低下した場合、例えば発光エレメント5の警告フラッシュや小型圧電スピーカーの音響信号により、光学的および/または音響的に警告を出すことである。
図2aに示す例では、二つのエネルギ貯蔵エレメント6が直列に接続してある。これは、発光ダイオードまたは電子デバイス7の半導体素子の作動に必要な最小電圧を得るために必要となることがある。通常はバッテリーまたは蓄電池であるこのようなエネルギ貯蔵エレメント6を有利に取り付けるため、試行錯誤した様々な解決策、とりわけばねによって固定する解決策が従来技術から既知である。捩じって外すことができる後部分13により、エネルギ貯蔵エレメント6の交換を行うことができる。エネルギ貯蔵エレメント6を挿入することができる取り外し自在のホルダエレメントを使用してもよい。
図2bは、別の実施形態のグリップエレメント2の前端部13aを通る長さ方向断面の詳細図である。歩行用ステッキ3の第1端部3aの端面には凹所が設けられている。この凹所は、例えばドリル加工、研削または切削、あるいは、溶融によって形成され得る。有利には、凹所の形状は、発光エレメント5をできるだけ面一に装着することができるように選択される。図2bに示す形体には、発光エレメント5が照射する全ての光が歩行用ステッキ3の内部に入射し、これにより、エネルギ効率がさらに向上することができるという利点がある。さらに、歩行用ステッキ3の発光エレメント端部および/またはグリップエレメント2の内部に配置された歩行用ステッキ3の表面領域に反射層18を適用することが有利である。
図2cは、本発明による歩行用ステッキ兼傘1で使用するためのグリップエレメント3の後端13の可能な実施形態を示す。グリップエレメント2には追加の発光エレメント5aが設けられており、グリップエレメント2は例えば懐中電灯として使用され得る。有利なことには、制御は、電子デバイス7によって行われる。このような実施形態では、グリップエレメント2を歩行用ステッキ3から取り外し自在に設計することが特に有利である。これは、例えばねじ、プラグまたはバヨネット締結(bayonet fastening)によって、歩行用ステッキ3にグリップエレメント2を取り外し自在に固定することによって行うことができる。本発明による歩行用ステッキ兼傘1のこのような形体には、雨が降っていない場合や歩行用ステッキ兼傘の残りが壊れてしまった場合、または、もはや使用に適さなくなった場合に、使用者がグリップエレメント2を独立した懐中電灯として使用することができるという追加の利点がある。
図2a、図2bおよび図2cに示すグリップエレメント2の構成要素の構成は、単なる例示であり、技術的機能が保証される限り、これとは異なるように設計してもよいということは理解されるべきである。グリップエレメント2の図示の例は円筒形である。グリップエレメント2の形状が異なる場合には、その構成要素について別の構成が選択されなければならないこともあるだろう。
本発明による歩行用ステッキ兼傘1をプロモーション用の物品として又は個人的な贈り物として使用するため、照明された歩行用ステッキ3を個々にデザインするのが特に有利である。歩行用ステッキの上述の魅力的な設計の他に、例えば文字やロゴの形態のグラフィックエレメント16、16aを歩行用ステッキに付けてもよい。これは、従来の印刷プロセスによって又はエングレービング(engraving、刻み込むこと)によって、あるいは、その他の物理的または化学的な加工方法によって行うことができる。詳細には、グラフィックエレメント16、16aは、レーザーエングレービング法によって歩行用ステッキの内部に形成することができる。このような方法により、大抵の場合にはレーザービームである光ビームが外部から歩行用ステッキ3の材料に照射され、これにより、材料、例えばプレキシグラスがレーザービームの焦点において変化する。透明材料の立体的マトリックス(three dimensional matrix)において、目に見えるドットが、小さな非透明な白みがかった塊(whitish volume)の形態で現れる。焦点を適当に配置(変位)させることによって、例えば図3aおよび図3bに示すような平面的パターンまたは立体的パターンを形成することができる。図3aは、本発明による歩行用ステッキ兼傘1で使用するための歩行用ステッキ3の短い区分の平行な突出部の左側を示す。歩行用ステッキの内部で、「Werbung」という文字の形態のグラフィックエレメント16が、材料にレーザーで刻み込まれる。図3aの右側には、同じ歩行用ステッキ3が、歩行用ステッキの長さ方向軸線上の平面図で示してある。レーザーで刻み込んだ文字16は、歩行用ステッキの中央の平面内にある。歩行用ステッキ3を発光エレメント5で照明すると、照射した光が、レーザーで刻み込んだ場所で散乱し、その結果、文字が光っているように見える。
グラフィックエレメント16として、例えば、単語、絵のマーク、ロゴ、会社名、又は贈り物が送られる個人の名前を使用することができる。使用に応じて、レーザーエングレービングを大量生産で、又は個人的な贈り物を製造するための単一のユニットの製造で使用することができる。
図3bは、立体的なグラフィックエレメントも可能であるということを示す。第1グラフィックエレメント16aは第1平面内に配置されており、第2グラフィックエレメント16aは第2平面内に配置されている。
グラフィックエレメント16、16aを歩行用ステッキ3に形成する上で、レーザービーム17が歩行用ステッキ3の表面に当たったときに壊れてしまうという問題が生じる。例えば円形断面の歩行用ステッキの場合のように、表面が平面でない場合には、レーザービームを材料10のマトリックスの単一の点に焦点合わせすることができない。したがって、このような場合にはレーザーエングレービングを行うのは容易でない。
図4aは、円筒形形状の歩行用ステッキ3にもレーザーエングレービングを行うことができるようにする有利な方法を概略的に示す。レーザーエングレービングが施されるべき歩行用ステッキ3の平面状でない表面を補償するため、並びに、レーザービーム17の焦点合わせを可能にするため、照射エレメント8を歩行用ステッキ3の表面にあてがう(適用する)。焦点合わせに悪影響を及ぼすキャビティが、歩行用ステッキ3と照射エレメント8との間にできるだけ形成されないように、照射エレメント8の表面は、歩行用ステッキ3の表面と相補的に形成されている。照射エレメント8は、歩行用ステッキ3とは反対側の端部に平らな表面を有する。レーザービーム17は、照射エレメント8を介して歩行用ステッキ3内に照射され、特定の点に焦点合わせされる。照射エレメント8の材料10aから歩行用ステッキ3の材料10への移行時のレーザービーム17の屈折を最小にするため、及び、かくしてレーザービーム17の誤焦点合わせを最小にするため、二つの材料10、10aの屈折率はできるだけ同じになっているべきである。したがって、照射エレメント8に対し、歩行用ステッキ3の材料10の屈折率に対する屈折率の相違が5%以下の材料10aが選択されるべきである。さらに有利には、相違の量は、1%又はそれ以下である。これは、両材料10、10aに対し、できるだけ同様の材料、例えば同じポリマーを選択することによって、最も簡単に達成することができる。
上文中に論じた種類のレーザーエングレービングでは、エングレービングが施されるべき対照物は、有利には、二つの平行な平らな表面を有する。円形断面の歩行用ステッキ3でこの有利な形体を得るため、図4bに示すように、反射エレメント9を、照射エレメント8とは反対側の歩行用ステッキ3の面にあてがう(適用する)。この場合も、反射エレメント9および歩行用ステッキ3は、できるだけ相補的な表面を備えているべきである。照射エレメント8について上文中に論じたのと同じ条件が、反射エレメント9の材料10bの屈折率に適用される。
図4cに示すように、照射エレメント8の表面と歩行用ステッキ3の表面との間、または、反射エレメント9の表面と歩行用ステッキ3の表面との間に、液体11を充填(導入)してもよい。かくして、反射によるレーザー放射線17の損失がさらに減少する。有利には、液体11の屈折率は、使用された他の材料10、10a、10bの屈折率とできるだけ近い。有利には、相違の量は、5%よりも低く、理想的には1%よりも低い。
1 歩行用ステッキ兼傘
2 グリップエレメント
3 歩行用ステッキ
3a 第一端
3b 第二端
4 カバー
4a ガイドエレメント
4b リンク
5、5a 発光エレメント
6 エネルギ貯蔵エレメント(energy storage element)
7 電子デバイス
8 照射エレメント
9 反射エレメント
10 歩行用ステッキの材料
10a 照射エレメントの材料
10b 反射エレメントの材料
11 液体
12 クランプスリーブ
13 後端
13a 前端
14、14a、14b センサエレメント
15 スイッチエレメント(switching-on element)
16、16a グラフィックエレメント
17 光ビーム
18 反射層
2 グリップエレメント
3 歩行用ステッキ
3a 第一端
3b 第二端
4 カバー
4a ガイドエレメント
4b リンク
5、5a 発光エレメント
6 エネルギ貯蔵エレメント(energy storage element)
7 電子デバイス
8 照射エレメント
9 反射エレメント
10 歩行用ステッキの材料
10a 照射エレメントの材料
10b 反射エレメントの材料
11 液体
12 クランプスリーブ
13 後端
13a 前端
14、14a、14b センサエレメント
15 スイッチエレメント(switching-on element)
16、16a グラフィックエレメント
17 光ビーム
18 反射層
Claims (13)
- グリップエレメント(2)と、歩行用ステッキ(3)と、カバー(4)と、を備え、
前記グリップエレメント(2)は、形状が適合するようにして及び/又は摩擦で係止されるようにして、前記歩行用ステッキ(3)の第1端(3a)へ固定され、
前記カバー(4)は、前記歩行用ステッキ(3)の前記第1端(3a)とは反対側の前記歩行用ステッキ(3)の第2端(3b)の領域において、形状が適合するようにして及び/又は摩擦で係止されるようにして前記第2端(3b)へ固定され、
前記歩行用ステッキ(3)は、少なくとも部分的に透明なまたは光透過性の材料(10)から形成され、
前記グリップエレメント(2)は、エネルギ貯蔵エレメント(6)および発光エレメント(5)を含み、これにより、光が歩行用ステッキ(3)内に照らされ得り、
前記発光エレメント(5)を自動的に制御し得る電子デバイス(7)、とりわけ、前記発光エレメントのスイッチを入れ、前記発光エレメントを調光し、または、前記発光エレメントのスイッチを切ることができる電子デバイス(7)が、設けられている
ことを特徴とする歩行用ステッキ兼傘。 - 前記電子デバイス(7)は、少なくとも一つのセンサエレメント(14、14a、14b)と電気的に接続されており、これにより、前記電子デバイス(7)は、前記少なくとも一つのセンサエレメント(14、14a、14b)の計測信号を使用して前記発光エレメント(5)を制御することができる
ことを特徴とする請求項1に記載の歩行用ステッキ兼傘。 - 前記発光エレメント(5)によって、少なくとも二色の光が前記歩行用ステッキ(3)内に照らされ得る
ことを特徴とする請求項1または2に記載の歩行用ステッキ兼傘。 - 前記色を時間と関連して変化させることが、設定され得る
ことを特徴とする請求項3に記載の歩行用ステッキ兼傘。 - 前記発光エレメント(5)は、少なくとも一つの発光ダイオードを含む
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の歩行用ステッキ兼傘。 - 前記歩行用ステッキ(3)には、エングレービングあるいは別の物理的または化学的な加工方法で製造された少なくとも一つのグラフィックエレメント(16、16a)が設けられている
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の歩行用ステッキ兼傘。 - 前記少なくとも一つのグラフィックエレメント(16、16a)は、少なくとも部分的に前記歩行用ステッキ(3)の内部領域に配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の歩行用ステッキ兼傘。 - 前記少なくとも一つのグラフィックエレメント(16、16a)は、レーザーエングレービングによって形成される
ことを特徴とする請求項6または7に記載の歩行用ステッキ兼傘。 - 請求項6、7および8のいずれか一項に記載された歩行用ステッキ兼傘(1)の歩行用ステッキ(3)であって、透明材料(10)から形成された歩行用ステッキにグラフィックエレメント(16、16a)を形成するための方法において、
前記歩行用ステッキを形成する材料(10)の屈折率からの相違が5%未満である屈折率を有した透明材料(10a)で形成された照射エレメント(8)を、前記歩行用ステッキ(3)の表面にあてがう工程と、
前記照射エレメント(8)の前記歩行用ステッキ(3)とは反対の側から前記照射エレメント(8)を通して光ビーム(17)、とりわけレーザービームを照射し、前記光ビーム(17)を前記歩行用ステッキ(3)の内部領域の一つの点に焦点合わせする工程と、を備える
ことを特徴とする方法。 - 前記歩行用ステッキを形成する材料(10)の屈折率からの相違が5%未満である屈折率を有した透明材料(10b)で形成された相補的反射エレメント(9)を、前記歩行用ステッキ(3)の前記照射エレメント(8)とは反対の側にあてがう工程を備える
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。 - 前記歩行用ステッキ(3)と前記照射エレメント(8)との間に液体(11)が導入される
ことを特徴とする請求項9または10に記載の方法。 - 前記歩行用ステッキ(3)と前記反射エレメント(9)との間に液体(11)が導入される
ことを特徴とする請求項10または11に記載の方法。 - 前記液体(11)は、前記歩行用ステッキを形成する材料(10)の屈折率からの相違が5%未満である屈折率を有する
ことを特徴とする請求項11または12に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
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