JP2006297647A - 発光式ペン - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来のペンの装飾や発光とは異なり、外観上の独自性とデザインの自由度を重視し、今までにない意匠性の高い発光式ペンを提供すること。
【解決手段】 内部にレーザー光線加工による造形が形成されたクリスタルガラス発光体が設けられ、該クリスタルガラス発光体の内部の造形に対して光を照射して発光させるための光の照射手段が設けられ、該発光手段の発光調整により内部造形クリスタルガラス発光体全体及びその内部造形を美しく輝かせることを特徴とする発光式ペンである。
【選択図】 図1
【解決手段】 内部にレーザー光線加工による造形が形成されたクリスタルガラス発光体が設けられ、該クリスタルガラス発光体の内部の造形に対して光を照射して発光させるための光の照射手段が設けられ、該発光手段の発光調整により内部造形クリスタルガラス発光体全体及びその内部造形を美しく輝かせることを特徴とする発光式ペンである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ペンの所定の部分において、文字や図形を発光させることで、装飾性、ファッション性を高めることができる意匠性の高い発光式ペンに関する。
近年、個性的なでファッション性に富んだペンが広く好まれるようになり、各種の意匠性の高いペンが多く開発されている。
例えば、ボールペンなどの頭部にキャラクターを取り付けたり、内部を発光させたりするものが市販されている。
これらは、普段使用する文房具としてのものから、お土産品やキャラクターグッズなどとして販売されているものや、ライトペンなどとして機能性を重視して開発されたものなどもある。
例えば、特開平08−187365号などでは、ノック式ボールペンなどに発光キャラクターを付設して意外性を楽しむことができる発光キャラクター表示装置としたものである。
また、特開平08−324182号では、ペンの頭部に点滅発光ダイオードを取り付け、任意に点滅発光、および、消灯を行なう装置を設けたペンである。
また、特開平09−207495号では、発光体を内蔵させたノック式ボールペンにおいて、ボールペン軸などからなる軸体をその機能に従って使用する際に、ノック状態の如何により発光させることができる発光体を内蔵させることにより意外性に富んだ変化を楽しむことができるようにしたものである。
また、特開平12−318370号では、軸筒の集光面から内部に入った光を端面に集中し、端面が発光することによって見た目が美しい外観が得られる筆記具としたものである。
また、近年、クリスタルガラスに対する加工技術として、レーザー光線によるクリスタルガラスの内部加工技術が発達し、注目されている。
これは、クリスタルガラスの内部にレーザー光線の焦点を合せ、クリスタルガラスの内部に様々な造形を形成させるものであり、文字や図形などを内部に白く浮かび上がらせることができるものである。
立体的な造形も可能であり、3Dクリスタルとも呼ばれている。
特開平08−187365号公報
特開平08−324182号公報
特開平09−207495号公報
特開平12−318370号公報
しかしながら、上記のような、意匠性を高めた種々のペンが開発されているが、各種のキャラクターを用いたものや発光ダイオードを用いて各種の色に発光させるものなど数多く普及されているが、近年においては、それだけでは、いくらデザインを変えても、個性的なデザイン性を発揮するものとはなっていない。
キャラクターを頭部に取り付けて発光させるもの(特開平08−187365号)などもあるが、キャラクターは、樹脂製などで製作され、内部に発光装置が組み込まれたものであり、キャラクターの人形を取り付けたにすぎない。
また、発光の変化も色彩と点滅などであり、特段の特徴はなく、特別な興味をそそるものとはいいがたい。
本発明は、従来のペンの装飾や発光とは異なり、外観上の独自性とデザイン性を重視し、3Dクリスタルを用いて、文字や造形を表現し、かつ、その3D造形に光を照射し、その造形が光の加減により、美しく彩光することで、今までにない意匠性の高いペンを提供しようとするものである。
本発明の請求項1では、内部にレーザー光線加工で造形が形成されたクリスタルガラスが設けられ、該クリスタルガラスの内部の造形に光を照射するための光照射手段が設けられていることを特徴とする発光式ペンである。
該造形は、クリスタルガラスの内部にレーザー光線を照射して表現できるものであればいずれでもよく、平面的な文字や図のほかに立体的な文字やキャラクターなどの立体物などでも良い。
また、立体図形を2重、3重に複数層構造にしても良い。
この場合には、光は最も内側の層に照射してその部分から周囲に照射するようにしても良い。
該光の照射手段は、該内部造形に光を照射できるものであればいずれでも良く、小型電球や発光ダイオード、レーザー光線、集光素子(光通信用グラスファイバー)などでも良い。
該ペンは、先のとがった筆記具であり、万年筆やボールペン、シャープペンシルなどである。
また、本発明の請求項2では、前記の内部造形クリスタルガラスがペンの頭部に設けられていることを特徴とする発光式ペンである。
ペンの頭部とは、筆記部と反対側の端部であり、ノック式ペンでは、ノック部分であり、キャップ式ペンでは、キャップの端部でも良い。
また、本発明の請求項3では、前記の内部造形クリスタルガラスが透明部分を有するペン本体の内部に組み込まれていることを特徴とする発光式ペンである。
ペン本体の外筒部の一部又は全部が透明であり、その内部に内部造形クリスタルガラスを組み込むもので、外部から該内部造形を視認できるものである。
ペン先付近に設けても良い。
また、本発明の請求項4では、前記の内部造形に対する光照射手段は、複数の発光色を適時変化させて照射することを特徴とする発光式ペンである。
複数の光は、赤、青、黄色の三色の発光ダイオード素子を切り替えて発光させるようにしても良く、光の強さを変化させるようにしても良い。
この内部造形クリスタルに外部より光を照射すると、その内部造形がくっきりと光輝き、かつクリスタル発光体全体としてもほのかに光り、単純な光ではなく、独特の光装飾効果を発揮し、今までにない非常に美しく、個性的なペンとなる。
また、光の強さや照射角度の変化により、色彩や輝きが微妙に連続的に変化するので、飽きのこない興味をそそられる輝きとなる。
また、本発明の請求項5では、内部造形クリスタル発光体と、該発光体に光を照射するための複数色の発光ダイオードによる発光素子と、該発光素子の電源となる電池と、発光色を調整するための発光カラー切替基板と、発光スイッチとが組み込まれていることを特徴とする発光式ペンである。
該発光ダイオードは、3原色の赤、青、黄色を用いることができる。
発光カラー切替基板は、LSIなどの超小型基板を用い、発光スイッチのスイッチ操作で、発光、点滅、切替発光、連続発光、強弱発光など、発光状態を変化させるものである。
該電池は、小型のものであればいずれでも良く、小型のボタン電池や、太陽電池などを用いても良い。
本発明では、以下に示すような効果を奏する。
(1)内部造形クリスタルガラス発光体とすることで、従来のような、単純な光りではなく、ガラスの内部で立体造形が光輝くので、従来の外面が単純に光るのではなく、いままでにない、非常に美しく鮮やかな光の輝きを表現することができる発光式ペンを実現できる。
(2)クリスタルガラスの内部の造形であるため、外面的には凹凸がないので、非常に細かな造形や大胆な造形も光輝かせることができる。
従来は、外面が光るので外形の造形に精度の問題から細かな形状は困難であった。
(3)内部造形クリスタルガラス発光体をペンの頭部に設けることで、美しく輝き、意匠性の高いペンを実現できる。
(4)ペンの外筒に透明部分を設けることで、内部造形クリスタルガラス発光体をペン内部に組み込むことができ、ぺんの外形をそのままで、美しい発光造形を実現できる。
(5)内部造形クリスタル発光体への光の照射の状態を変化させることにより、クリスタルガラスの独特の光の反射により、微妙に連続的に輝きを変化させることができ、今までにない独特で興味深い輝きとなる。
(6)光照射手段として、複数の発光ダイオードと、小型基板により、ペン内部に組み込んで、発光色と照射角度を切り替えて照射させることができ、クリスタルガラス内部で種々に変化させて美しく光輝かせることができる。
本発明の一実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明による発光式ペンの一実施例を示す概略構成図である。
本実施例の発光ペンでは、頭部とペン本体内部に内部造形クリスタルガラス発光体を設けた場合の例を示している。
本例の発光ペンは、内部造形クリスタルガラス発光体1aが設けられたペン頭部10と、ペン本体に内蔵された内部造形クリスタルガラス発光体1bと回転式収納ボールペン部6とが組み込まれたペン下部30と、各内部造形クリスタルガラス発光体1a、1bに対して光を照射するための光照射手段が組み込まれたペン中部20とで構成され、各ジョイント部9a、9bにて接続されている。
該ペン頭部10は、円筒上で頂部が球面となったクリスタルガラスの内部にレーザー加工により、イルカの立体図が造形されている。
該ペン中部20は、ペン頭部10の内部造形クリスタルガラス発光体1aに光を照射するための発光素子2aとして、赤、青、黄の3色の発光ダイオードが設けられており、ペン下部30の内部造形クリスタルガラス発光体1bに光りを照射するための発光素子2bとして青色の発光ダイオードが設けられている。
また、それらの発光素子2a、2bの電源として、ボタン電池5が組み込まれている。
また、それらの各色の発光ダイオードの発光調整をするための発光カラー切替基板3が設けられ、その発光スイッチ4で切替調整する。
8は、ペンのクリップ部である。
該ペン下部30は、その上部の内部にレーザー加工により、ハイビスカスの花の立体図が造形された内部造形クリスタルガラス発光体1bが組み込まれており、その外筒部7aは透明樹脂製であり、その下部から先端部にボールペン駆動部6が組み込まれている。
該ボールペン駆動部6は、回転式のボールペン駆動機構であり、先端部分7bを回転させて、ボールペン7cを突出、収納自在となるように設けられている。
このように構成されている本例の発光式ペンでは、発光スイッチ4を1回押すと、中部20の発光素子2aが発光し、その光を受けて頭部10の内部造形クリスタルガラス発光体1aが光り、イルカの造形が立体映像のように光輝く。
さらに発光スイッチ4を2回押すと、発光素子2bが発光し、その光を受けて下部30の内部造形クリスタルガラス発光体1bが光り、ハイビスカスの花の造形が立体映像のように光輝く。
さらに発光スイッチ4を3回押すと、発光素子2a及び2bの両方が発光し、上部10と下部30の各々の内部造形クリスタルガラス発光体1a、1bが同時に光輝く。
内部造形クリスタルガラス発光体1a、1bは、光を透過するクリスタルガラス製であるため、それ自体も全体的に淡く輝くとともに、その内部造形物が立体映像のように、美しく光輝くものである。
本例では、内部造形クリスタルガラス発光体1a、1bをペン本体の頭部と中央の内部とに設けたが、ペン先端部などいずれの場所に設けても良く、また、各色の光を混合して光らせても良く、点滅や、強弱の調整ができるように設けても良い。
また、内部造形物は、レーザー加工であるため、様々な造形を精密に表現することが可能であり、平面的、或は立体的な文字や図形でも良い。
従来の発光式ペンのように、 単純に外面が光る場合とは異なり、クリスタルガラス内部の造形が光り輝くため、外面形状に左右されず、自由な造形が可能である。
また、クリスタルガラスの独特の美しい輝きにより、高級感あふれる意匠性の高い装飾ペンとなる。
1a、1b 内部造形クリスタルガラス発光体
2a、2b 発光素子
3 発光カラー切替基板
4 発光スイッチ
5 ボタン電池
6 ボールペンク駆動部
7a 透明外筒部
7b 先端回転部
7c ボールペン
8 クリップ部
9a、9b ジョイント部
10 ペン頭部
20 ペン中部
30 ペン下部
2a、2b 発光素子
3 発光カラー切替基板
4 発光スイッチ
5 ボタン電池
6 ボールペンク駆動部
7a 透明外筒部
7b 先端回転部
7c ボールペン
8 クリップ部
9a、9b ジョイント部
10 ペン頭部
20 ペン中部
30 ペン下部
Claims (5)
- 内部にレーザー光線加工による造形が形成されたクリスタルガラスが設けられ、該クリスタルガラスの内部の造形に光を照射するための光照射手段が設けられていることを特徴とする発光式ペン。
- 前記の内部造形クリスタルガラスがペンの頭部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の発光式ペン。
- 前記の内部造形クリスタルガラスが透明部分を有するペン本体の内部に組み込まれていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光式ペン。
- 前記の内部造形に対する光照射手段は、複数の発光色を適時変化させて照射することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの項に記載の発光式ペン。
- 内部造形クリスタル発光体と、該発光体に光を照射するための複数色の発光ダイオードによる発光素子と、該発光素子の電源となる電池と、発光色を調整するための発光カラー切替基板と、発光スイッチとが組み込まれていることを特徴とする発光式ペン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005119558A JP2006297647A (ja) | 2005-04-18 | 2005-04-18 | 発光式ペン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005119558A JP2006297647A (ja) | 2005-04-18 | 2005-04-18 | 発光式ペン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006297647A true JP2006297647A (ja) | 2006-11-02 |
Family
ID=37466325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005119558A Pending JP2006297647A (ja) | 2005-04-18 | 2005-04-18 | 発光式ペン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006297647A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2454946A (en) * | 2007-11-26 | 2009-05-27 | Spark Gold Co | Ball pen with double illumination |
CN103978812A (zh) * | 2014-05-15 | 2014-08-13 | 周维保 | 一种夜光笔 |
JP2015020432A (ja) * | 2013-07-16 | 2015-02-02 | 正雄 佐藤 | フイラメント付きボールペン |
-
2005
- 2005-04-18 JP JP2005119558A patent/JP2006297647A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015020432A (ja) * | 2013-07-16 | 2015-02-02 | 正雄 佐藤 | フイラメント付きボールペン |
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