JP2008533271A - 有機残渣から作られた石鹸およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

水溶性石鹸が得られるように少なくとも1種類の天然油を加水分解して合成石鹸乃至天然石鹸と液状有機残渣を分散させ、有機残渣が均一相石鹸組成相になるまで水混和性の溶液中に拡散して得られた石鹸に関する。

Description

本発明は、有機残渣から作られた石鹸と、その製造方法に関するものである。
石鹸は、動物性油脂に木を燃やした灰などの苛性アルカリ溶液を混合して作られていたが、現在の多くの石鹸は、苛性ソーダや苛性カリなどのアルカリで油脂類を高温で処理して得られる脂肪酸のナトリウム塩やカリウム塩の混合物である。
通常、油圧プレス等を使って油分を含む種子を圧搾加工することでオリーブオイルなどの植物油が得られるが、種子の粉砕圧搾カスの塊が濃密な残渣物として残る。この濃縮された塊は多少、家畜の肥料として利用されるが、大半は経費のかからない有用な農業廃棄物である。
米国特許第4483742号公報(Bridle)には、紙再生や他の産業用洗浄または精練工程に用いられる液状石鹸が開示されている。この液状石鹸は、松根油(テルペン・アルコールと炭化水素の混合物)1に対してトール油や抽出油などの石鹸製造用脂肪酸1〜20の割合の部分鹸化水性混合物よりなる。この混合物を30%水酸化ナトリウム溶液で鹸化することが望ましい。この液状石鹸は10%未満の水分を含んでいる。
米国特許第6380153号公報(Carlson)には、鹸化を高める加工植物性素材を用いて高い界面活性、機械的清浄性、皮膚軟化特性を兼ね備えた界面活性剤組成物を生成する方法で界面活性剤組成物を製造する方法を開示している。ここでの植物性素材は、鹸化処理中の反応用にトリグリセリドと補助油の作用を有し、改質された特性の鹸化物を生成するようになっている。米国特許第6020509号公報(Weerasooriya)には、アルコキシル化したトリグリセリドを部分鹸化して界面活性剤組成を生成する方法が開示されており、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物よりなり、アルコキシル化モノグリセリドとアルコキシル化未反応モノグリセリドを含む保湿剤と石鹸よりなる界面活性剤組成物を回収する工程が含まれている。よって、前記濃縮された塊または種子の粉砕圧搾カスの「固形物」から作られた石鹸が長く期待されていた。
よって、本発明の目的は、有機残渣から石鹸を作り出す新規な方法を提案することにある。この方法は、水溶性石鹸を作り出すべく1以上の天然油を加水分解し、有機残渣が均一相石鹸組成相になるまで水混和性の溶液中に拡散することからなる。好ましくは、保存料、添加剤、溶加剤等を混合するとよい。
本発明の他の目的は、水溶性石鹸が得られるように少なくとも1種類の天然油を加水分解して合成石鹸乃至天然石鹸と液状有機残渣を分散させ、有機残渣が均一相石鹸組成相になるまで水混和性の溶液中に拡散して得られた石鹸を提案することにある。
好ましくは、前記石鹸に保存料、添加剤、溶加剤等を混合するとよい。
特に、本発明は、種子の粉砕圧搾カスや濃縮固形物をリサイクルして天然石鹸あるいは少なくとも部分的に天然の石鹸を作り出すことで環境に優しく経済効果を奏する技術を提案することにある。
本願発明の最良の形態を如何なる人でも実施できるよう本発明について以下に詳細に説明するが、当然ながらここで説明する内容のみに本発明を限定するものではない。有機残渣から石鹸を作り出す方法、および、合成乃至天然石鹸と液状有機残渣を混ぜ合わせて得られる石鹸製品を提案することを本発明の基本原理思想であるので、当業者が考え得る更なる改変技術も本発明の範疇である。
ここでの「石鹸」という表現は、通常の石鹸のみならず、洗剤、界面活性剤、リンス剤および家庭用の各種洗浄剤等を意味し、成形された固形石鹸あるいは粉末またはペレット状の固形石鹸、または、液状(流動性)石鹸を含む。斯かる石鹸とは、シャンプー、ボディーソープ、ハンドソープ、歯磨き等のヒトや動物が衛生用に利用する石鹸形態のみならず、産業用、クリーニング等の商用にも適用できる洗浄剤を包括的に含むものである。
ここでの「有機残渣」とは有機バイオマス、特に、オリーブ、オリーブ種子、オリーブの木、オリーブの葉のエキス、種子などを粉砕圧搾したカス、それらの加工品や副産物を含むそれら残渣物の塊乃至「固形物」を意味する。本発明による方法は、歴史的にはオリーブプレスで覆われた従来の方法の改良であり、オリーブペーストに圧力をかけて固形素材から液状オイルと植物水に分離するオリーブプレス加工が当分野では知られている。オイルと植物水は標準的なデカンテーションで分離する。この方法は今なお広く用いられている方法で、品質の高いオリーブオイルを作り出す最良の方法でもある。先ず、大型の挽き臼でオリーブを挽いてオリーブペースト状にする。概ねオリーブペーストは約30分挽き臼で挽くが、これには3つの目的があり、つまり、オリーブをよく挽くこと、オリーブオイルの油滴を最大限に引き出すこと、果実酵素によってオイルの香りと風味づけを十分に行うことである。まれにオリーブオイル搾油器は、従来のプレス機を用いながらも最新の粉砕方法を採用しているものもある。オリーブを挽いた後、オリーブペーストは布板上に広げられ、重ね合わされてプレス機に送られる。従来の布板は麻やココナッツ繊維でできていたが、今日では合成繊維が使いやすく、清浄に保つにも適しているので使われている。これらの布板を油圧ピストンに積層状にセットされ、布板に圧力を掛けてオリーブペーストを固形状に圧搾しながら液分(油分および植物水)を濾過する。与える油圧は400気圧に上る。液分を分離しやすくするために、水分を布板の側方に流して濾過速度を速める。液分を通常の濾過方法か高速の垂直分離器にかけて分離する。布板を使用の都度残ったペーストを適切に洗浄するなどしているなら、従来の搾油方法が高品質のオリーブオイルを生成するには有効である。オリーブペーストが残っていると発酵が進み香気を損ない(所謂、不良)、オリーブオイルの品質を低下させる。同様の問題が挽き臼にも影響を及ぼすことがあり、品質を完全なものにするためには使用後に洗浄が欠かせない。洗浄が困難であり、連続加工ができず、中断した作業中にオリーブペーストが空気や光に曝されて劣化するなど、オリーブの収穫から加工に至るまでには手間と時間を要するなどの従来の欠点を本発明では解消している。
本発明のいくつかの実施態様には、遠心分離により相毎に物質を分離できるデカンター型遠心分離機などの産業用デカンターを用いてオリーブオイルを抽出する方法が含まれる。前記方法では、オリーブを回転圧搾機で粉砕し、きめ細かいペースト状にする。このペーストからのオリーブ液の小滴が集まるまで30〜40分間放置し、この間に果実酵素の作用で香りづけが段階的に進行する。その後、成分相を分離させる産業用デカンターにペーストを押し込める。ペーストの抽出加工を容易にするために、適量の水を加える。用いるデカンターは約3000rpmで回転する大容量の水平分離器であり、強力な遠心力で異なった密度(固形分>植物水分>油分)によって簡単に成分相を分離できる。回転する円錐ドラムを有するデカンターの内部には、数rpmの低速回転時に固形分を押し出すコイルがあり、3相の成分がそれらの密度によって分離される。分離された油分と植物水分は垂直分離器に送られ、そこで約6000rpmの回転で油分中に残った少量の植物水分あるいは植物水分中の油分が分離される。
本発明には各種産業用のデカンターを利用できる。標準的な3相分離デカンターでは、(従来法に比べて)多く水を添加するとオイルポリフェノールの一部が流出し、加工に必要な多量の植物水分は残る。こうした不都合を解消するために2相分離デカンターが開発された。これは、抽出性能を多少犠牲にするが、水の添加を抑えてフェノールの流出を低減できる。オリーブペーストは2相、つまり、オイル分と湿潤な搾りカスに分離される。この種のデカンターは3相(油分、水分、固形分)に分けるのではなく、単に2相に分離するだけである。水分は搾りカスと共にデカンター内のコイルによって掻き出されるが、湿潤な搾りカスはかなり加工しにくい。ヘキサン油エキスの搾りカスを乾燥させる燃料経費は抽出加工を不経済なものにするために搾り油糟エキスの処分が敬遠されがちであった。実際、2相分離デカンターはフェノール洗浄問題を解消するが、その分だけ残渣処理問題が大きくなる。
本発明は最新の加工方法におけるこうした様々な欠点を解消することもできる。つまり、本発明の方法は、費用がかからず、技術的手間も低減でき、エネルギ消費量も少なく、搾りカスを再利用でき、処理すべき植物水分を低減できる等々の利点を有する。
しかして、本発明による有機残渣から石鹸を作り出す新規な方法を説明する。この方法は、水溶性石鹸を作り出すための少なくとも1種の天然油を加水分解し、均一相石鹸組成相ができるまで水混和性溶液中に有機残渣を拡散させることからなる。
本発明の方法において、たとえば、pH値が約7.5から12.5の範囲の塩基性条件下で加水分解する。また、本発明の別の実施例の方法として、グリセロールを添加混合してもよい。更に他の実施例として、オリーブオイル、オリーブ製品、オリーブの木の製品、オリーブオイル製造残渣、ワイン製造残渣、果実乃至野菜残渣、缶詰食品残渣、あるいは、これらの混合材料等の有機残渣を利用できる。
更に本発明の他の実施例では、1種類以上の合成界面活性剤の少なくとも一部を置換して水溶性石鹸を作り出す。本発明のその他の実施例では、ドデシルベンゼンスルホン酸塩等のスルホン酸塩あるいはその誘導体、アルキル硫酸塩陰イオン界面活性剤、ラウリン酸ナトリウムやラウリル硫酸ナトリウムなどのラウリン酸塩、エタノールアミンラウリル硫酸などのエタノールアミン類、ポリエタノールミド、ラウリン酸のエタノールアミン混合物、あるいは、これらの混合物から選ばれた合成界面活性剤を用いることができる。
上記合成界面活性剤としては、アルキル・ベンゼン・スルホン酸塩などの陰イオン界面活性剤、あるいは、カリウム、ナトリウム、アンモニウム、水素などからなるスルホン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムおよびトリデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどがあり、市販されている界面活性剤「Ardet」AB-40(ドデシルスルホン酸ナトリウム)、「Conco」AAS−50S(ドデシルベンゼンスルホン酸アンモニウム)、「Conco」ATR−98S(水素トリデシルベンゼンスルホン酸)、「Memkal」NOBS(ノニルベンゼンスルホン酸ナトリウム)、「Sole−Fonate」102(ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム)等々が挙げることができる。他の陰イオン界面活性剤は、有機リン酸化合物やアルキルスルホコハク酸、たとえば、ジオクチル・スルホコハク酸ナトリウム、ジ(第3級)ノニルスルホコハク酸ナトリウム等からなる。アルキルスルホン酸の例としては、オクチルおよびノニルエステル型がある。別の陰イオン界面活性剤としては、二級アルキル硫酸塩型、硫酸モノグリセリド、イセチオン酸、アシルサルコシン、および、これらの誘導体がある。両性界面活性剤も潜在的に本発明に使用可能であり、ココヤシのアルキルアミドベタイン、アシル化ペプチド、アシルアミノ酸などを挙げることができる。アルキル硫酸塩陰イオン界面活性剤としては、ラウリル、ミリスチルアルコール、および、その誘導体、たとえば、アルキルポリエチレングリコール硫酸塩(アルキルエーテル硫酸塩)やラウリル基ポリエチレングリコール硫酸塩などが好ましい。
本発明の一実施例で選ばれるエタノールアミンとしては、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA)がある。本発明の他の実施例における合成界面活性剤としては、特に、ラウリル、ミリスチルアルコールから誘導される陰イオン界面活性剤を挙げることができる。
本発明のその他の実施例として、保存料を添加してもよい。他の添加剤としては、殺生物剤、殺菌剤、防黴剤のみに限定するものではない。
本発明の他の実施例として、ホウ酸乃至ホウ酸塩を添加することができ、硼酸塩としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、マンガン、ホウ酸鉄、あるいは、これらの混合物を挙げることができる。
本発明の他の実施例として、エーテル油からなる保存料を添加できる。エーテル油は、リンネル花(ケルセチンとファルネソールを含むエーテル油)、セントジョンズワート油(たとえば、オリーブオイル抽出物)、キンセンカ、アルニカ(たとえば、エーテル油を含む花の抽出油分)、フラボノイドレモンバームを含むイオン化抽出物(たとえば、フラボンとエーテル油)、セージ(たとえば、ティモールを含むエーテル油)、ニセアカシアの種子(トランス-アネトールを含むエーテル油)、カーネーションオイル(ユージノールを含むエーテル油)、カモミール(カメズーレン、αビサボロール、マートル、リモナイト、αピネン、シネオール)、ペパーミント油(たとえば、メントールを含むオイル)、キャラウェーの種(たとえば、カルボンを含むオイル)、カラマツ(たとえば、αピネンを含むオイル)、ビャクシン、ローズマリー、ユーカリ油、ラベンダー、モミ針葉油、ベルガモット油、かんきつ油、レモンバーム、マジョラム、タイム、バジル(ストマチカ、または、ハーブ)、ウイキョウなどの野菜や果実を含む植物から抽出するとよい。
本発明によるその他の実施例では、メチルパラベン乃至プロピルパラベンから生成した保存料を用いている。
更に詳しくは、前記エーテル油は、セージ、ローズマリー、レモン、ベルガモット、ナガバクコ、ミント、マツ、ビャクダン、パチョリ、レモングラス、ペパーミント、グレープフルーツ、オリダニウム、マヌカ、ユーカリ、チョウジ、シナモン、メリッサ、および、これらを組み合わせた果物および野菜から生成できる。
本発明によるその他の実施例における方法に、添加剤を混合する工程を加えることができる。斯かる添加剤としては、香料、安定剤、増粘剤、乳化剤、ビタミン類、遊離基捕捉剤、調整剤、抗酸化物質、親油性植物エキス、親水性植物エキス、あるいは、これらの組み合わせ成分を挙げることができるが、これらのみに限定するものではない。
本発明によるその他の実施例における方法に、粘度調整のための溶加剤を混合する工程を加えることができる。
溶加剤もしくは粘度調整剤としては、炭酸カルシウム、滑石、白雲石、パーレイト、炭酸マグネシウム、あるいは、これらの混合物から選ぶとよい。
本発明によるその他の実施例では、水溶性石鹸を、植物性油脂、獣脂、動物性脂肪、肝油などから選ばれた油脂類を水酸化ナトリウムあるいは苛性カリを用いて加水分解して生成する。斯かる方法に、エーテル油でバイオマスを分離することなく生成した石鹸を混ぜ合わせる工程を加えることができる。
植物油は、免疫刺激剤、たとえば、エキナセアパープレア(アルコールエキス、天然植物ジュース、搾り汁);エルセリオココス・ゲンチコス;アルカロイド;ジャボク(たとえば、プラジマリン);常緑葉(たとえば、ビンカミン);アロエ、セイヨウトチノキ(夏緑樹)、ニンニク(たとえば、ニンニク油)、パイナップル(たとえば、ブロメライン)などの植物薬、朝鮮人参根(たとえば、ジンセノサイド)、マリアアザミ実(たとえば、シリマリンで標準化されたエキス)、イバラ科の根(たとえば、ラスコジナイン)、かのこそう(たとえば、バレポトリエート、チンクチャ・バレライナ・ナイ)、カバカバ(たとえば、カバラクトン)、ホップ花(たとえば、ホップビター)、フィージーミバエ抽出物、リンドウ(たとえば、エタノール抽出液)、薬物エキスを含むアントラキノン(たとえば、アロエジュースを含むアロイン)、花粉エキス、アルギンエキス、甘草エキス、パームエキス、ガルフィミア(たとえば、プロトティンクチャ)、ヤドリギ(たとえば、水性エタノールエキス)、フィトステロール(たとえば、βシトステリン)、バーベスコム(水性アルコールエキス)、ドロセリア(ワインエキス)、サンドソーンフルーツ(たとえば、果実ジュース)、ウスベニタチアオイ根エキス、サクラソウ根エキス、あるいは、メロー、ヒレハリソウ、セイヨウキヅタ、スギナ、ヤップィ、ヘラオオバコ(たとえば、圧搾ジュース)、イラクサ、クサノオウ、パセリなどの生植物エキスなどの成分を免疫刺激剤として添加できる。
代替工程もしくは追加工程として、上記方法に、水酸化ナトリウムあるいは苛性カリをオレイン酸、トールオイル、ステアリン酸のいずれかあるいは混合物で反応させる工程を含めてもよい。
本発明のその他の実施例で新規で低廉な石鹸を製造する方法を提案しており、合成石鹸乃至天然石鹸と液状有機残渣を分散させて斯かる石鹸を作り出す。
本発明のその他の実施例において、石鹸に溶加剤を添加している。溶加剤もしくは粘度調整剤としては、炭酸カルシウム、滑石、白雲石、パーレイト、炭酸マグネシウム、あるいは、これらの混合物から選ぶとよい。
本発明のその他の実施例において、石鹸に保存料を添加している。
更に本発明のその他の実施例において、保存料はホウ酸乃至ホウ酸塩よりなる。硼酸塩としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、マンガン、ホウ酸鉄、あるいは、これらの混合物を用いる。ホウ酸塩含有成分の濃度は約0.1%〜5.0%の範囲で決めることができ、好ましくは、約0.15%〜0.5%(重量パーセント)の範囲である。
本発明のその他の実施例において、殺生物剤、殺菌剤、防黴剤を添加剤として加えている。エーテル油を添加剤としてもよい。エーテル油は、リンネル花(ケルセチンとファルネソールを含むエーテル油)、セントジョンズワート油(たとえば、オリーブオイル抽出物)、キンセンカ、アルニカ(たとえば、エーテル油を含む花の抽出油分)、フラボノイドレモンバームを含むイオン化抽出物(たとえば、フラボンとエーテル油)、セージ(たとえば、ティモールを含むエーテル油)、ニセアカシアの種子(トランス-アネトールを含むエーテル油)、カーネーションオイル(ユージノールを含むエーテル油)、カモミール(カメズーレン、αビサボロール、マートル、リモナイト、αピネン、シネオール)、ペパーミント油(たとえば、メントールを含むオイル)、キャラウェーの種(たとえば、カルボンを含むオイル)、カラマツ(たとえば、αピネンを含むオイル)、ビャクシン、ローズマリー、ユーカリ油、ラベンダー、モミ針葉油、ベルガモット油、かんきつ油、レモンバーム、マジョラム、タイム、バジル(ストマチカ、または、ハーブ)、ウイキョウなどの野菜や果実を含む植物から抽出するとよい。
本発明によるその他の実施例において、メチルパラベン乃至プロピルパラベンから生成した保存料を用いてもよい。
本発明の範疇において、セージ、ローズマリー、レモン、ベルガモット、ナガバクコ、ミント、マツ、ビャクダン、パチョリ、レモングラス、ペパーミント、グレープフルーツ、オリダニウム、マヌカ、ユーカリ、チョウジ、シナモン、メリッサ、および、これらを組み合わせた果物および野菜から生成したエーテル油をもちいてもよい。エーテル油の濃度は約0.1%〜5.0%(重量パーセント)が好ましい。
更に本発明の他の実施例において、上記した石鹸に添加剤を加えてもよく、また、天然石鹸乃至グリセロールを添加してもよい。
更に本発明の他の実施例において、有機残渣が搾った油糟である。搾った油糟から得たオイルがオリーブオイル、大豆油、アマニ油、ひまわり油、あるいは、これらの混合成分である。
更に好ましくは、石鹸に、非水混和性加工製品乃至水混和性加工製品あるいは油糟から得られた複製品を加えてもよい。本発明のその他の実施例において、油糟から得られる製品が粉砕種子原料、特に、オリーブの粉砕種子が好ましい。よって、有機残渣は、搾り汁製品あるいは木汁から得られる有機残渣であってもよい。
更に本発明の他の実施例において、上述したオリーブ石鹸を製造する方法が以下の工程よりなる:
(a) オリーブを濯ぐなどの手法でオリーブを洗浄し、
(b) オリーブをすり潰したり粉砕してペースト状にし、
(c) オリーブオイルの収量を高めるために混合し、
(d) オイルと水を搾りカスから分離乃至濾過し、
(e) ポルフェノールを多量に含んだ水から油分を分離させ、必要に応じて再使用し、
(f) 前記油分を加水分解して水溶性石鹸を作り出し、
(g) 水混和性溶液中の前記搾りカス有機残渣を均一相石鹸組成相になるまで溶液中に拡散する。
更に本発明の他の実施例における方法において、オリーブがペースト状にすり潰される直前にオリーブから種子部分を取り除いて種子粕のないオリーブオイルを作り出す1以上の工程を加えてもよい。種子粕のないオリーブオイルとは、種子殻や種子原料を取り除いたオリーブオイルである。更に本発明の他の実施例における方法において、オリーブがペースト状にすり潰される直前にオリーブから種子部分を取り除き、搾りカスに種子粕を混ぜ込む1以上の工程を加えてもよい。更に本発明の他の実施例における方法において、オリーブがペースト状にすり潰される直前にオリーブから種子部分を取り除き、得られた石鹸に種子粕を混ぜ込む1以上の工程を加えてもよい。更に本発明の他の実施例における方法において、均一相石鹸組成相が得られるまでポリフェノールを多量に含んだ水を石鹸と混ぜ合わせる1以上の工程を加えてもよい。
本発明の他の実施例における方法において、均一相石鹸組成相が得られるまで前記エーテル油と石鹸を混ぜ合わせる1以上の工程を加えてもよい。
本発明の他の実施例における方法において、三相デカンター乃至二相デカンターによって搾りカスから油分と水を分離する1以上の工程を加えてもよい。
本発明の他の実施例において、円盤グラインダーでオリーブをペースト状にすり潰してもよい。
本発明の他の実施例における方法において、上記工程における少なくとも一部を無酸素環境で行ってもよい。
本発明の他の実施例において、種子粕のないオリーブオイルを提供する。このオイルは種子殻や種子原料を取り除いたオリーブオイルである。
本発明を理解できるようにするために、いくつかの実施例を添付の図面を参照して説明するが、これらの実施例のみに限定するものではない。本発明を実際に実施した態様について説明すると、先ず、グリセロール(15g)を75℃でステアリン(150g)と混合し、ステアリンが溶解するまで続けた。更に、ETA(40g)をホモゲナイザで混合し、Naの水溶液(50g;0.3%)を水酸化ナトリウムと混合した。次に、グリセリン-ステアリン溶液をE−70で均質化し、オリーブ種子の圧搾製品(200g)を更に松根油と丁子油の適量混合物と混合した。その結果、冷却した後、良質な粘着性の石鹸が得られた。更に、水溶性石鹸が得られるように、少なくとも1種類の天然油を加水分解し、有機残渣が均一相石鹸組成相になるまで水混和性の溶液中に拡散させて石鹸を製作した。この石鹸には、水が150g、NaOHが3.5g、0.2%ホウ砂が0.3g、ステアリンが20g、ETA−70が20g、グリシンが60g、粉砕圧搾オリーブ種子殻の濃密な残渣固形物が250g、ナガバクコ油が1.25g、レモングラスが1.25g、炭酸マグネシウム110gが含まれていた。
本発明の製造方法によるもう一つ別の石鹸は、水が150g、NaOHが3.5g、ラウリン酸塩が2g、0.2%ホウ砂が0.3g、ステアリンが20g、ETA−70が18g、グリシンが60g、粉砕圧搾オリーブ種子殻の濃密な残渣固形物が290g、ナガバクコ油が1.45g、桂皮油が1.45g、パーライト90gが含まれていた。
本発明の方法によって製造した液状石鹸には、水15g、オリーブオイル15g、ココナッツ油5g、ラウリン酸塩5g、苛性カリ5.45g、松根油2g、オレンジ油3g、大豆油50g、白雲石40gが含まれていた。
本発明の方法によって製造した別の石鹸には、水300g、NaOHが7.1g、ラウリン酸塩38g、0.2%ホウ砂0.3g、グリセリン60g、ステアリン酸38g、ETA−70が18g、グリシン60g、粉砕圧搾オリーブ種子殻の濃密な残渣固形物が440g、松根油8.8g、丁子油2.68g、滑石80gが含まれていた。
本発明の方法によって製造した更に別の石鹸には、水150g、NaOHが3.5g、ラウリン酸塩38g、0.2%ホウ砂3g、ステアリン20g、ETA−70が20g、グリシン60g、粉砕圧搾オリーブ種子殻の濃密な残渣固形物が250g、レモングラス1.25g、パーライト50gが含まれていた。
本発明の方法によって製造したもう一つ別の石鹸には、水150g、NaOHが3.5g〜3.7g、ラウリン酸塩2〜2.5g、0.2%ホウ砂0.3g、ステアリン19〜25g、ETA−70が19〜25g、グリシン250〜500g、粉砕圧搾オリーブ種子殻の濃密な残渣固形物が250g、ティーツリー油1.25〜2.5g、レモングラス1.25〜2.5g、炭酸カルシウム30gが含まれていた。

Claims (51)

  1. (h)水溶性石鹸を作り出すための少なくとも1種の天然油を加水分解し、
    (i)均一相石鹸組成相ができるまで水混和性溶液中に有機残渣を拡散させることを特徴とする有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  2. 塩基性条件下で加水分解することを特徴とする請求項1に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  3. グリセロールを添加混合する工程を更に加えたことを特徴とする請求項1に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  4. 前記有機残渣が、オリーブオイル、オリーブ製品、オリーブの木の製品、オリーブオイル製造残渣、ワイン製造残渣、果実乃至野菜残渣、缶詰食品残渣、あるいは、これらの混合材料であることを特徴とする請求項1に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  5. 1種類以上の合成界面活性剤の少なくとも一部を置換して水溶性石鹸を作り出すことを特徴とする請求項1に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  6. 合成界面活性剤が、スルホン酸塩、ラウリン酸塩、エタノールアミン、あるいは、ラウリン酸のエタノールアミンの混合物、あるいは、前記成分の混合物であることを特徴とする請求項5に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  7. 合成界面活性剤が陰イオン界面活性剤であることを特徴とする請求項5に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  8. 保存料を更に混合することを特徴とする請求項1に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  9. ホウ酸乃至ホウ酸塩を添加し、前記ホウ酸塩が、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、マンガン、ホウ酸鉄、あるいは、これらの混合物であることを特徴とする請求項8に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  10. 前記保存料が殺生物剤、殺菌剤、防黴剤から選ばれたことを特徴とする請求項8に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  11. 前記保存料がエーテル油であることを特徴とする請求項8に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  12. 前記エーテル油は、リンネル花、セントジョンズワート油、キンセンカ、アルニカ、セージ、ニセアカシアの種子、カーネーションオイル、カモミール、ペパーミント油、カラマツ、ビャクシン、ローズマリー、ユーカリ油、ラベンダー、モミ針葉油、ベルガモット油、かんきつ油、レモンバーム、マジョラム、タイム、バジル、ウイキョウから選ばれたことを特徴とする請求項8に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  13. 前記保存料が、メチルパラベン乃至プロピルパラベンから選ばれたことを特徴とする請求項8に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  14. 前記エーテル油を、セージ、ローズマリー、レモン、ベルガモット、ナガバクコ、ミント、マツ、ビャクダン、パチョリ、レモングラス、ペパーミント、グレープフルーツ、オリダニウム、マヌカ、ユーカリ、チョウジ、シナモン、メリッサ、および、これらを組み合わせた果物および野菜から生成したことを特徴とする請求項10に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  15. 香料、安定剤、増粘剤、乳化剤、ビタミン類、遊離基捕捉剤、調整剤、抗酸化物質、親油性植物エキス、親水性植物エキス、あるいは、これらの組み合わせから選ばれた添加剤を混合する工程を加えたことを特徴とする請求項1に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  16. 粘度調整のための溶加剤を混合する工程を加えたことを特徴とする請求項1に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  17. 炭酸カルシウム、滑石、白雲石、パーレイト、炭酸マグネシウム、あるいは、これらの混合物から選ばれた粘度調整剤を用いたことを特徴とする請求項16に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  18. 水溶性石鹸を、植物性油脂、獣脂、動物性脂肪、肝油などから選ばれた油脂類を水酸化ナトリウムあるいは苛性カリを用いて加水分解して生成したことを特徴とする請求項1及びこれに従属する請求項のいずれかに記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  19. エーテル油でバイオマスを分離することなく生成した石鹸を混ぜ合わせる工程を加えたことを特徴とする請求項18に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  20. 水酸化ナトリウムあるいは苛性カリをオレイン酸、トールオイル、ステアリン酸のいずれかあるいは混合物で反応させる工程を加えたことを特徴とする請求項1に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  21. オリーブ石鹸を製造する方法であって、
    (j)オリーブを洗浄し、
    (k)オリーブをすり潰してペースト状にし、
    (l)オリーブオイルの収量を高めるために混合し、
    (m)オイルと水を搾りカスから分離し、
    (n)ポルフェノールを多量に含んだ水から油分を分離させ、
    (o)前記油分を加水分解して水溶性石鹸を作り出し、
    (p)水混和性溶液中の前記搾りカス有機残渣を均一相石鹸組成相になるまで溶液中に拡散する
    工程よりなることを特徴とする請求項1及びこれに従属する請求項のいずれかに記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  22. オリーブがペースト状にすり潰される直前にオリーブから種子部分を取り除いて種子粕のないオリーブオイルを作り出す工程を加えたことを特徴とする請求項21に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  23. オリーブがペースト状にすり潰される直前にオリーブから種子部分を取り除き、搾りカスに種子粕を混ぜ込む工程を加えたことを特徴とする請求項21に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  24. オリーブがペースト状にすり潰される直前にオリーブから種子部分を取り除き、得られた石鹸に種子粕を混ぜ込む工程を加えたことを特徴とする請求項21に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  25. 均一相石鹸組成相が得られるまでポリフェノールを多量に含んだ水を石鹸と混ぜ合わせる工程を加えたことを特徴とする請求項21に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  26. 均一相石鹸組成相が得られるまで前記エーテル油と石鹸を混ぜ合わせる工程を加えたことを特徴とする請求項21に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  27. 三相デカンター乃至二相デカンターによって搾りカスから油分と水を分離する工程を加えたことを特徴とする請求項21に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  28. 円盤グラインダーでオリーブをペースト状にすり潰す工程を加えたことを特徴とする請求項21に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  29. 上記工程における少なくとも一部を無酸素環境で行うことを特徴とする請求項21に記載の有機残渣から作られた石鹸の製造方法。
  30. 水溶性石鹸が得られるように少なくとも1種類の天然油を加水分解して合成石鹸乃至天然石鹸と液状有機残渣を分散させ、有機残渣が均一相石鹸組成相になるまで水混和性の溶液中に拡散して得たことを特徴とする有機残渣から作られた石鹸。
  31. 保存料、添加剤、溶加剤等を混合したことを特徴とする請求項30に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  32. 溶加剤もしくは粘度調整剤が、炭酸カルシウム、滑石、白雲石、パーレイト、炭酸マグネシウム、あるいは、これらの混合物から選ばれたことを特徴とする請求項30に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  33. 保存料を加えたことを特徴とする請求項30に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  34. 保存料がホウ酸乃至ホウ酸塩から選ばれたことを特徴とする請求項33に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  35. 硼酸塩が、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、マンガン、ホウ酸鉄、あるいは、これらの混合物から選ばれたことを特徴とする請求項34に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  36. ホウ酸塩含有成分の濃度が約0.1%〜5.0%の範囲であることを特徴とする請求項34に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  37. ホウ酸塩含有成分の濃度が約0.15%〜0.5%の範囲であることを特徴とする請求項34に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  38. 殺生物剤、殺菌剤、防黴剤を添加剤として加えたことを特徴とする請求項33に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  39. 添加剤がエーテル油であることを特徴とする請求項33に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  40. 前記エーテル油は、リンネル花、セントジョンズワート油、キンセンカ、アルニカ、セージ、ニセアカシアの種子、カーネーションオイル、カモミール、ペパーミント油、カラマツ、ビャクシン、ローズマリー、ユーカリ油、ラベンダー、モミ針葉油、ベルガモット油、かんきつ油、レモンバーム、マジョラム、タイム、バジル、ウイキョウから選ばれたことを特徴とする請求項39に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  41. 前記保存料が、メチルパラベン乃至プロピルパラベンから選ばれたことを特徴とする請求項33に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  42. 前記エーテル油を、セージ、ローズマリー、レモン、ベルガモット、ナガバクコ、ミント、マツ、ビャクダン、パチョリ、レモングラス、ペパーミント、グレープフルーツ、オリダニウム、マヌカ、ユーカリ、チョウジ、シナモン、メリッサ、および、これらを組み合わせた果物および野菜から生成したことを特徴とする請求項39に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  43. エーテル油の濃度が約0.1%〜5.0%(重量パーセント)であることを特徴とする請求項39に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  44. 添加剤を加えたことを特徴とする請求項30に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  45. 天然石鹸乃至グリセロールを添加したことを特徴とする請求項30に有機残渣から作られた記載の石鹸。
  46. 有機残渣が搾った油糟であることを特徴とする請求項30に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  47. 搾った油糟から得たオイルがオリーブオイル、大豆油、アマニ油、ひまわり油、あるいは、これらの混合成分であることを特徴とする請求項46に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  48. 非水混和性加工製品乃至水混和性加工製品あるいは油糟から得られた複製品を加えたことを特徴とする請求項46に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  49. 油糟から得られる製品が粉砕種子原料、特に、オリーブの粉砕種子であることを特徴とする請求項46に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  50. 有機残渣が、搾り汁製品あるいは木汁から得られる有機残渣であることを特徴とする請求項46に記載の有機残渣から作られた石鹸。
  51. 種子殻や種子原料を取り除いたことを特徴とする請求項30に記載の種子粕のないオリーブオイル。
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