JP2008532402A - トレリス線図のバタフライ構造を用いたmap復号化のためのメトリック計算 - Google Patents

トレリス線図のバタフライ構造を用いたmap復号化のためのメトリック計算 Download PDF

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Abstract

MAP式復号化アルゴリズムのトレリス線図におけるバタフライのブランチメトリックを計算する方法であって、上記方法は、上記バタフライにおける遷移に対して、初期化されたブランチメトリックを提供することと、上記バタフライのインデックスと、上記トレリス線図に関連した演算を行う符号化装置のタップ位置を表す1つ又は複数の多項式とから導出した制御信号に従って、上記遷移に対応したデータ値のグループにより上記ブランチメトリックをインクリメントすることとを含む。上記グループは組織ビット値及びパリティビット値を含む。

Description

本発明は、復元される信号を表すトレリス線図に関連付けられたメトリック計算を行うための装置及び方法に関する。
デジタル通信システムにおいては、前方誤り訂正(FEC)符号化を利用して伝送リンクの信頼性を改善することができる。ターボ符号化方式(非特許文献1)は、FEC符号のファミリーに属し、現在、多数の通信システムに使用されている。例えば、3GPPの規格では、受信機による送信情報の復元を容易化するためにターボ符号が活用されている。
ターボ符号は、2つ(又はそれよりも多く)の要素符号が並列に(又は直列に)連結されて構成される(3GPP規格で定義されているターボ符号を示した図1を参照)。これらの要素符号は再帰的組織畳み込み符号である。3GPPのターボ符号の場合、要素符号は符号化率が1/2であり、拘束長が4である。符号化するビット系列は、第1の要素符号へはそのままわたされるが、第2の要素符号の入力ではインターリーブされる。テールビットに対しては、どちらの要素符号とも送信終了時にゼロ状態になるように特別な動作モードが用いられる。この動作モードは、図1に破線で示されている。
許容される複雑さでターボ符号を復号化するには、通常、反復的な復号化アルゴリズムが選択される。図2は、そのような反復的アプローチを示している。要素符号は、2つの軟入力・軟出力(Soft-Input, Soft-Output:SISO)復号化器10及び12を用いて別々に復号化される。SISO復号化器10による第1要素符号の復号化を用いて得られた情報がSISO復号化器12へわたされ、同様に、SISO復号化器12による第2要素符号の復号化から導出された情報が、SISO復号化器10によって行われる復号化処理を支援するために用いられる。
復号化に係る1回目の反復では、組織ビット(systematic bits)に対応する軟判定と第1パリティビットに対応する軟判定とをSISO復号化器10が使用して第1の要素符号の復号化を行う。この時点では、事前情報(a priori information)は用いられない。復号化に係る1回目の反復においては通常、利用できる事前情報がないからである。SISO復号化器10は、送信されたビットの対数尤度比(Log Likelihood Ratio:LLR)を出力する。LLRは、0又は1がどの程度送信されているらしいかを示し、SISO復号化器12によって行われる復号化に役立てられる。しかしながら、LLRはそのまま使用することはできず、SISO復号化器12への入力に適したフォーマットになるように処理される必要がある。まず、14において、LLRから事前情報を減算しなければならない。ただし、復号化に係る1回目の反復では、利用できる事前情報が存在しないことに注意する必要がある。LLRと事前情報との間におけるこの差分によって形成される量は外部情報と呼ばれ、これは、送信されたビットに関してSISO復号化器10が生成した情報に対応する。さらに16において、これらの外部値をインターリーブする必要があり、それにより送信機において符号化するビット系列に適用したインターリーブ処理を再現する。SISO復号化器12によって行われる復号化では、組織ビットに対応する軟判定及び第2パリティビットに対応する軟判定とともに、SISO復号化器10が生成した外部情報を使用する。SISO復号化器12の出力では、送信されたビット系列に対して新しいLLR系列が生成される。これらのLLRを使用して、SISO復号化器12が生成する外部情報が計算される。デインターリーブ処理(de-interleaving)の後に、この外部情報は、SISO復号化器10により、復号化に係る次の反復において事前情報として利用することができる。SISO復号化器10及び12によって生成されるLLRが次第に改善されるよう、以上の復号化処理が所定回数にわたって反復される。これらの改善されたLLRは他のSISO復号化ステージに供給され、復号化アリゴリズム全体は、送信されたビット系列のMAP解に近い推定値に収束する。復号化に係るNTCIterations回の反復の終了時に、LLRの符号に従って送信ビットの推定値の極性が設定される。
SISO復号化器10及び12において使用されるアルゴリズムの選択ははなはだ重要である。それによって、受信機の復号化性能と複雑さが左右されるからである。Max−Log−MAPアルゴリズム(非特許文献2)は、性能と複雑さのバランスが取れたアルゴリズムとして利用できるものの1つである。SISO復号化器10及び12がMax−Log−MAPアルゴリズムを使用した場合を以下に説明する。
図3は、Max−Log−MAPアルゴリズムに基づくSISO復号化器10における様々な処理ステージを示している。各処理ステージにおける様々な入出力情報のサンプルも示されている。
図4は、SISO復号化器12における様々な処理ステージを示す。SISO復号化器12における処理ステージのほとんどは、SISO復号化器10における処理ステージと同一であることが分かる。SISO復号化器10と12の違いは、第2パリティサンプルの処理にインターリーブ処理/デインターリーブ処理が必要となるという点だけである。
図3及び図4から分かるように、図示されている処理は、「前方処理(forward processing)」及び「後方処理(backward processing)」と表示された2つの主要なフェーズに分けることができる。前方処理フェーズの結果は後方処理フェーズの間に検索され、LLRを導出するために組み合わされる。前方及び後方の計算フェーズにはいずれも、「バタフライ更新(butterflies update)」ステージが含まれていることも図から分かる。
図3及び図4では、受信機の複雑さを出来るだけ低く抑えるため、各種算術的計算はいずれも、固定小数点表現の各種数値を使用して行われる。使用する各種数値のワードサイズが図3及び図4に記載されている。例えば、各事前情報サンプルは、Bapp個のビットを用いて格納される。同様に、各組織サンプル及び各パリティサンプルはBsd個のビットを用いて格納される。
LLRを計算するためには、前方処理の「バタフライ更新」ステージ中に計算されたパスメトリック(path metric)が、後方処理の実行中に生成されたパスメトリックと合成される。従って、前方処理の実行中に生成されたパスメトリックは、後方処理ステージで使用されるまで、バッファに格納しておく必要がある。受信機の実装上の複雑さを出来るだけ低く抑えるためには、このバッファのサイズを最小化することが非常に重要である。前方処理の実行中に計算したパスメトリックを格納するために必要なメモリビット数は、(1)復号化されるビット数(符号ブロックサイズとも呼ぶ)、(2)要素符号を表すトレリス線図における状態数、及び(3)各パスメトリックを正確に表すために必要なビット数に対して線形に増大する。トレリス線図における状態数は、送信機によって導入された符号の構造で規定されるので、それを変更して受信機のメモリ要件を低減することはできない。メモリ要件に対する符号ブロックサイズの影響を低下させるには、受信信号系列全体に対してではなく所定のウィンドウに対して演算を行う復号化技術を利用することができる(非特許文献3)。最後に、パスメトリック計算結果を正確に表現するために必要となるビット数は、出来るだけ小さく抑える必要がある。
次に、SISO復号化器10の動作を詳細に説明する。当然ながらパリティサンプルのインターリーブ処理を考慮する必要があるものの、SISO復号化器12もほぼ同様に動作することは明らかであろう。
送信機側において、各情報ビットxが符号化されてパリティサンプルzが生成され、zがxとともに出力される。図1及び図5に、ビットzがどのように生成されるかを示す。図5における複数のトレリス状態は、図1に示した符号化器内の複数のメモリ構成要素の状態に対応する(この場合、最新のメモリ構成要素の内容が、図5の2進形式で表した状態インデックスのLSBに対応する)。符号化のあと、N組のサンプル{x,zk∈{1,…,N}=R が送信される(Nは符号ブロックの長さである)。
受信機側においては、最初に、送信された符号化サンプルの推定値
Figure 2008532402
が生成される。ターボ復号化アーキテクチャは、送信されたビットのLLRを生成することを目的としている。K番目のビットの尤度比は、次のように表すことができる。
Figure 2008532402
提案するターボ復号化アーキテクチャでは、尤度比の対数値をスケーリングした以下の推定値を生成する。
Figure 2008532402
パラメータLの値は伝送リンクの品質とともに変化するが、その受信コードブロック全体にわたっては一定であると仮定することができる。
送信されたビットのLLRの推定値は、図3及び図4に示した処理ステージを所定回数にわたって反復することによって生成される。各ステージでの復号化処理は、送信されているビットの事前情報La を更新することによって改善される。事前情報は次式で与えられる。
Figure 2008532402
ここで、Iは反復数である。
次に、図3及び図4に示した各処理ステージで実行される各種の計算について述べる。
情報ビットxに対応するトレリス線図の各状態に対して、M個の前方パスメトリック(forward path metric)
Figure 2008532402
を、受信サンプル
Figure 2008532402
と、情報ビットxk−1に関連付けられたパスメトリックとを用いて次式により計算する。
Figure 2008532402
B(j,m)は、入力jに対応する前ブランチ上で状態mから時間的に遡ったトレリス状態を表し、cJ,B(j,m)は、状態B(j,m)から状態mへの遷移に対応するパリティビットを表している。
上式から、受信サンプルをkの昇順で処理することにより、符号ブロック全体(又は、ウィンドウ処理技術を使用している場合はウィンドウ)について、個々のパスメトリックを生成できることがわかる。また、図5から、各状態ごとに処理を独立に行う必要がないことも分かる。トレリス線図全体にわたり、2つの終了状態(時間k+1における状態)が、常に同じく2つの開始状態(時間kにおける状態)に関連付けられている。従って、2状態対2状態の結びつきを利用して処理が行われる。この処理を前方「バタフライ更新」と呼ぶのはそのためである。
後方計算と組み合わせて各LLRを生成できるように、各状態と、符号ブロック内のすべての情報ビット(又は、ウィンドウ処理技術を採用している場合はウィンドウ)とについての各メトリックを格納しておく必要がある。
後方「バタフライ更新」計算は、前方「バタフライ更新」ステージで行われる計算とほとんど同様である。情報ビットxに対応するトレリス線図の各状態に対して、M個の後方パスメトリック(backward path metrics)
Figure 2008532402
を、受信サンプル
Figure 2008532402
と、情報ビットxk+1に関連付けられたパスメトリックとを用いて次式から計算する。
Figure 2008532402
F(j,m)は、入力jに対応するブランチ上で状態mから時間の経過方向に移動したトレリス状態を表し、cj,F(j,m)は、状態F(j,m)から状態mへの遷移に関連付けられたパリティビットを表している。
後方パスメトリックの生成において生じるいくつかの中間値は、前方計算値と後方計算値とを合成してLLRを生成するときに利用できるよう保持される。これらの中間値
Figure 2008532402
は、次式によって計算される。
Figure 2008532402
Figure 2008532402
は、情報ビットjに関してトレリス状態mで終了する場合の後方メトリックを表す。
後方「バタフライ更新」計算は、これらの中間変数を使用して次式により簡潔に表すことができる。
Figure 2008532402
各情報ビットxごとに、その時点の後方「バタフライ更新」計算結果が、格納されている前方パスメトリックと合成され、これにより次式でLLRを計算することができる。
Figure 2008532402
復号化に係る次の反復で使用される情報ビットxのための事前情報は、LLRと組織サンプルと現時点の事前情報とを用いて、次式により計算される。
Figure 2008532402
なお、復号化に係る最後の反復処理においては、この計算を実行する必要はない。LLRをそのまま使用して送信ビットの判定を行うことができる。
C. Berrou, A. Glavieux and P. Thitimajshima, Near Shannon Limit Error-Correcting Coding and Decoding: Turbo-Codes, ICC 1993, Geneva, Switzerland, pp. 1064-1070, May 1993。 W. Koch and A. Baier, Optimum and sub-optimum detection of coded data disturbed by time-varying intersymbol interference, GLOBECOM 90, pp. 1679-1684, Dec. 1990。 Performance analysis of Turbo decoder for 3GPP standard using the sliding window algorithm, M. Marandian, J. Fridman, Z. Zvonar, M. Salehi, PIMRC 2001。
本発明の目的は、復元される信号を表すトレリス線図に関連付けられたメトリック計算を行うための装置及び方法を提供することにある。
本発明の1つの態様によれば、MAP式復号化アルゴリズムのトレリス線図におけるバタフライのブランチメトリックを計算する方法であって、上記方法は、
上記バタフライにおける遷移に対して、初期化されたブランチメトリックを提供することと、
上記バタフライのインデックスと、上記トレリス線図に関連した演算を行う符号化装置のタップ位置を表す1つ又は複数の多項式とから導出した制御信号に従って、上記遷移に対応したデータ値のグループにより上記ブランチメトリックをインクリメントすることとを含み、
上記グループは組織ビット値及びパリティビット値を含む方法が提供される。
本発明はまた、MAP式復号化アルゴリズムのトレリス線図におけるバタフライのブランチメトリックを計算する装置であって、上記装置は、
上記バタフライでの遷移に対して、初期化されたブランチメトリックを提供する手段と、
上記バタフライのインデックスと、上記トレリス線図に関連した演算を行う符号化装置のタップ位置を表す1つ又は複数の多項式とから導出した制御信号に従って、上記遷移に対応したデータ値のグループにより上記ブランチメトリックをインクリメントする手段とを備え、
上記グループは組織ビット値及びパリティビット値を含む装置である。
本発明はまた、トレリス線図における状態メトリックを更新する方法及び装置に関する。
本提案の発明の適用分野は、Max−Log−MAPアルゴリズムを使用したターボ復号化アーキテクチャに限定されない。本発明は、MAPアルゴリズムあるいはMAPアルゴリズム派生のアルゴリズムに基づくいかなるターボ復号化アーキテクチャを使用した受信機にも使用することができる。
本提案の発明は、ウィンドウ処理技術を使用するターボ復号化受信機と、ウィンドウ処理技術を使用しないターボ復号化受信機とのいずれにも使用することができる。
本発明は、ハードウエア、プロセッサ上のソフトウエア、あるいはそれらの組み合わせのいずれによって実現してもよい。
次に、本発明の特定の実施形態について添付図面を参照しながら説明するが、これらは一例として述べるに過ぎない。
本提案の発明の一部を構成する種々の方法について、3GPP規格に規定されたターボ符号に関して説明する。ただし、本提案の技術は、任意のターボ符号に適用することができる(例えば、要素符号の数は2に限定されず、拘束長も4に限定されない)。
以下、図1のターボ復号化器のSISO復号化器10に係る前方パスメトリック
Figure 2008532402
と、後方パスメトリック
Figure 2008532402
と、LLRの計算に関する本発明の一実施形態について説明する。ターボ符号化器の要素符号化器間で行われるインターリーブを考慮に入れて若干の変更を加えれば、以下の説明はSISO復号化器12の動作にもあてはまるということは明らかであろう。
図1の要素符号化器のいずれかに関連する、図5に示す後述のトレリス線図の構造について、いくつかの点を観察することができる。図5に示す4つのバタフライには、上から順番に0乃至3の番号を付与することができる。このバタフライの番号付けは、バタフライインデックスと呼ばれることが多い。例えば、第3のバタフライは、バタフライインデックス2を有し、これは2進表記では10になる。この2進数の前に1又は0を付けると、バタフライの開始状態が生成される。一方、この2進数の後に1又は0を付けると、バタフライの終了状態が生成される。いま、bがバタフライインデックスを表すものとする。この場合、図5から分かるように、各バタフライbに対して、一対の開始状態
Figure 2008532402
は、一対の終了状態{(b×2),(b×2)+1}に繋がっている。このことを理由として、処理は、2状態からなる複数の対にグループ化することができる。
ある所定のバタフライにおけるある所定の繋がりと、別のバタフライにおける同じ繋がりとは、情報ビット値とパリティビット値の同じ対を送信することには関わりがないということに注意しておくことが重要である。図5において、遷移によって送信されるパリティビットが、その遷移上のボックス内に示されている。さらに、破線で示されている遷移は、その遷移が情報ビット0の送信に対応していることを表し、実線で示されている遷移は、その遷移が情報ビット1の送信に対応していることを表している。例えば、最初の2つのバタフライ(すなわち、b=0又は1)において、開始状態bから終了状態b×2への繋がりは、情報ビット0に関連付けられている。一方、トレリス線図における最後の2つのバタフライにおいては、同じ状態の繋がりが情報ビット1に関連付けられている。状態遷移がトレリス線図全体にわたって同じ情報ビットに関連付けられていないという事実は、再帰的コードに特有のことであり(非再帰的畳み込み符号は同一のバタフライを有する)、バタフライ処理の実装を複雑にしている。
図5からは、符号化されたサンプルのパリティについての情報がコード構造によって与えられているということも分かる。ある所定の終了状態に対して、その状態に至る遷移のパリティビットは常に異なるものである。同様に、ある所定の開始状態に対して、その状態から移行する遷移のパリティビットは常に異なるものである。
図5の各バタフライにおいて上側水平遷移と関連付けられた情報ビットχは、図1の要素符号化器の構成によって決定される。従って、情報ビットχは次式を満足するものとなる。
B(χ,2b)=b
ここで、bは当該バタフライのバタフライインデックス値である。
すると、前方メトリック計算を次のように表すことができる。
Figure 2008532402
従って、前方メトリック計算においては関数Bを計算する必要がなくなる。
次いで、各バタフライ内における対称性を利用して、各バタフライの他の終了状態に対する計算を以下のように行うことができる。
Figure 2008532402
例えば、バタフライb=0について、式
Figure 2008532402
においてはχ=0かつcχ,0=0であり、式
Figure 2008532402
においてはχ=1かつcχ,0=1である。
同様にして、次式を用いる。
Figure 2008532402
Figure 2008532402
ここで、このときのχは次式を満足する。
F(χ,b)=2b
上式
Figure 2008532402
は、関数Fとは独立であることが明らかであろう。
Figure 2008532402
Figure 2008532402
Figure 2008532402
Figure 2008532402
に対して上に示された数式の構造における共通性を、以下に図6乃至図9を参照して説明するように、復号化器10の実装に利用することができる。
図6は、前方「バタフライ更新」計算がどのように実行されるのかを示す。図3及び図4と同様、図6には、様々な入出力のワードサイズがビット単位で示されている。さらに、2進ワードが、ビットの位が左から右へ増大するように示されている。例えば、バタフライインデックスのビットb0は、ビットb1より位が大きい。
図6は、単一のバタフライに対して前方メトリックがどのように更新されるのかを示している。他のバタフライそれぞれに対しては図6に示す動作が単に繰り返されるということが理解されよう。現時点で処理中のバタフライのバタフライインデックス18が検索される。このバタフライインデックス18は2つのビットb1とb0を含み、後者のビットが最上位ビットである。図5におけるバタフライ0の場合、b0,b1は00である。そのバタフライの開始状態は、ステップ20において、1を、又は代替として0を、バタフライインデックスの最上位端に付加することにより再生成される。こうして、生成された開始状態は、全体が22で指し示されているように、0,b0,b1と、1,b0,b1とである。同様に、バタフライの終了状態は、演算26において、0を、又は代替として1を、バタフライインデックス18の最下位端に付加することにより、当該バタフライインデックス18から再生成される。こうして、生成された終了状態は、全体が24で指し示されているように、b0,b1,0と、b0,b1,1とである。バタフライインデックス18から再生成された開始状態は、その後、修正のためにメモリから前方パスメトリックを検索するために使用され、終了状態は、修正されたパスメトリックをメモリの正しい位置に書き戻すために使用される。上記各開始状態と関連付けられたパスメトリックは、m×Bpmビットの単一メモリ要素に格納される。Bpmビットをそれぞれ有するm個のワードを使用するのでなく、パスメトリックのすべてを1ワードに格納することによって、必要なメモリアクセス数が低減される。いったんパスメトリックワード30が検索されると、バタフライインデックス18から再生成された開始状態24を用いて、パスメトリックワード30からそのバタフライの上側開始状態32及び下側開始状態34を抽出する。バタフライインデックスが0である場合は、パスメトリック32は状態0のパスメトリックであり、パスメトリック34は状態4のパスメトリックである。パスメトリック32及び34と算術的に合成された値の生成について次に説明する。
現時点で処理中のバタフライに対する開始状態及び終了状態を特定することに加え、バタフライインデックス18はまた、演算40においてフィードバック多項式36と合成され、演算42においてフォワード多項式38と合成される。フィードバック多項式36は、その時点で復号化中のターボ符号化方式の要素符号化器におけるフィードバックタップの位置を表わしている。同様に、フォワード多項式は、要素符号化器におけるフィードフォワードタップの位置を表している。図1の要素符号化器は同一の構造を有しており、単一のフォワード多項式38及び単一のフィードバック多項式36は、両方の符号化器を表わしている。これらの多項式内において、各ビットは、隣接する遅延要素D間のタップ位置に対応している(すなわち、上記多項式によって表わされる接続は、遅延要素Dのライン端部における接続を包含するのではない)。ここで、1はアクティブなタップを示し、0は非アクティブなタップを示している。従って、図1に示す各符号化器のための順方向及び逆方向の多項式は、それぞれ、10及び01である。
演算40及び42において、バタフライインデックスは、フィードバック及びフォワード多項式36及び38のそれぞれと、ビット単位のXOR演算で合成される。演算40で生成されるワードr0,r1のビットに対して、次いで、互いにXOR演算を行うことによりビットi0を生成する。同様に、演算42で生成されるワードf0,f1のビットに対して、互いにXOR演算を行うことによりビットi1を生成する。ビットi0及びi1は処理44の制御入力として使用される。
処理44は、値
Figure 2008532402
と、値
Figure 2008532402
とをデータ入力とする。前者の値は長さBsd個のビットを有し、後者は長さBapp+1個のビットを有する。処理44は、パスメトリック32及び34と合成されるブランチメトリック値を割り当てる。処理44において、初期ステップとして、2つのパラメータBM[0]及びBM[1]の両方を0に設定する。次に、BM[i0]が値
Figure 2008532402
だけインクリメントされる。最後に、パラメータBM[i1]が値
Figure 2008532402
だけインクリメントされる。処理44で生成されるパラメータBM[0]及びBM[1]の値は、ここで、検索された前方パスメトリック32及び34と合成されるブランチメトリックを表している。サンプル
Figure 2008532402
と事前情報との合計を格納するのに必要なビット数が、パリティサンプル
Figure 2008532402
に使用されるビット数より大きいか、又は等しいとき(すなわち、Bapp>Bsd)、ブランチメトリックをBapp+2ビットの長さにすることができる。
処理44によって生成されたブランチメトリックBM[0]は、検索されたパスメトリック32及び34と、それぞれ処理46及び48において合成される。同様に、処理44で生成されたブランチメトリックBM[1]は、検索されたパスメトリック32及び34と、それぞれ演算50及び52において合成される。本質的には、演算46乃至52の各々において同じ処理が行われる。それらの処理の各々において、検索された1つのパスメトリックが1つのブランチメトリックに加算され、その結果のビット長はBpmビットに制約され、これは、加算結果がBpmビットで到達可能な最大値を超える場合には飽和させられる。演算54は、その後、処理46及び52で生成された値の最大値を選択し、演算56は処理48及び50で生成された値の最大値を選択する。演算54で選択された値は、処理中のバタフライの上側終了状態のパスメトリック58であり、演算56で選択された値は、処理中のバタフライの下側終了状態のパスメトリック60である。例えば、バタフライインデックスが1である場合、パスメトリック58はトレリス線図の状態2に属し、パスメトリック60は状態3に属する。パスメトリック58及び60は、時間インデックスk+1に対するパスメトリックワード62において、計算された終了状態24で指示された正しい地点に書き込まれる。時間インデックスkに対するすべてのバタフライが処理されると、パスメトリックワード62はメモリに書き戻される。パスメトリックワード30と同様、パスメトリックワード62はビット長がBpm×mであり、時間インデックスk+1でのトレリス線図の各状態に対するすべての前方パスメトリックを連結構成で含んでいる。
図7は、前方パスメトリックに加えて後方パラメータを計算するために、図6に示した構成をどのように適応させることができるのかを示している。図7において、図6から引き継がれている要素は同じ参照番号を維持している。
図7において、バタフライインデックス18から再生成される状態の対22及び24は、後方パスメトリックの計算中には、単に、その時点のバタフライの終了状態及び開始状態をそれぞれ表すために使用される。他の場合において、前方メトリックの計算を実行するためには、状態の対22は現時点のバタフライの開始状態として取り扱われ、状態の対24は終了状態として取り扱われる。なお、図7に示されている構成を使用して後方メトリックを計算する場合、ワード30は時間インデックスk+1からの各後方パスメトリックを表し、ワード62は時間インデックスkに対する各後方パスメトリックを表し、メトリック32及び34は現時点の後方パスメトリックバタフライの上側及び下側開始状態メトリックであり、メトリック58及び60はそのバタフライの上側及び下側終了状態メトリックである。さらに、演算46乃至52の出力は、先に示した次式に使用されるγ値を表すことが分かるであろう。
Figure 2008532402
従って、演算46、52、50及び48の出力は、
Figure 2008532402
乃至
Figure 2008532402
と表記されている。
図8は、図7に示す前方及び後方メトリック計算の構成を、どのようにしてLLRの計算に使用することができるかを示している。LLR生成処理における最初のステップとして、図7の構成を使用して、現時点のコードブロックにおけるすべてのトレリスステージ(trellis stage)に対する各前方パスメトリックを生成し、メモリに格納する。次いで、図7に示す構成によりコードブロックを再処理して各後方パスメトリックを生成する。トレリス線図の所定のステージでの所定のバタフライの各終了状態に対する各後方パスメトリックを生成する処理においては、4つの値
Figure 2008532402
乃至
Figure 2008532402
が生成される。これらのγ値は、LLR生成のために、現時点の後方メトリック計算のバタフライの各終了状態の前方メトリックと合成される必要がある。前述の通り、上記LLRは次式で与えられる。
Figure 2008532402
上記γ値は実行中にLLRを生成させるために使用することができ、かつトレリス線図のステージkの各後方パスメトリックを生成するにはトレリス線図のステージk+1の各後方パスメトリックが必要となるだけなので、各後方パスメトリックの長期的格納のために備える必要はない。ある所定のステージの各後方パスメトリックは、次のステージの各後方パスメトリックの計算を完了するに十分な期間だけ保持されていればよい。こうして、図7において、パスメトリックワード62は、完了時に、パスメトリックワード30を検索して読み出してきたメモリロケーションに書き戻すことができる。
図8において、図6及び7から引き継がれる要素は、同じ参照番号が維持されている。図8において、後方メトリック計算においてトレリス線図の所定のステージの所定のバタフライに対する値
Figure 2008532402
乃至
Figure 2008532402
を生成するための図7に示す処理が、64で示されている。処理64は、トレリス線図の各ステージで処理される各バタフライのための新たな値の集合
Figure 2008532402
乃至
Figure 2008532402
を出力する。
現時点で処理中の後方メトリックバタフライの終了状態のトレリスステージに対するLLRを計算するために、そのステージに対して以前に計算された前方パスメトリックワード66が検索される。演算68において、前方パスメトリックワード66から2つの前方パスメトリック70及び72が検索される。パスメトリック70及び72はそれぞれ、現時点で処理64の対象になっている後方パスメトリックバタフライの上側終了状態と下側終了状態の各前方パスメトリックである。演算68は、処理64が現時点のバタフライのバタフライインデックスから生成する(図7を参照)状態の対22を用いて、メトリック70及び72を選択する。
前方パスメトリック70は演算74及び76において用いられ、前方パスメトリック72は演算78及び80において用いられる。本質的には、演算74乃至80のそれぞれは同一であり、前方パスメトリック70及び72の一方に値
Figure 2008532402
乃至
Figure 2008532402
のうちの1つを加算することを含んでいる。演算74乃至80の各々において、加算処理の結果は、前方パスメトリック70及び72に使用されるものと等しいワード長、すなわちBpmビットに制約される。演算74乃至80のいずれかにおいて生成された結果が許容Bpmビットを超えている場合、その結果は、Bpmビットで利用可能な最大の結果まで飽和した状態になる。
演算74乃至80への値
Figure 2008532402
乃至
Figure 2008532402
の割り当ては、スイッチ演算82により制御される。スイッチ演算82は、バタフライインデックス18の現時点での値とフィードバック多項式36(図6又は図7を参照)とから処理64で生成される信号i0により制御される。信号ビットi0が値0を有する場合は、値
Figure 2008532402
乃至
Figure 2008532402
が演算74,76,80及び78にそれぞれ供給される。一方、信号ビットi0が値1を有する場合は、値
Figure 2008532402
乃至
Figure 2008532402
が演算74,76,78及び80にそれぞれ供給される。処理64による所定のトレリスステージの処理の間に、演算74乃至80のそれぞれが、4つの結果、すなわち各バタフライに対して1つの結果を生成する。演算84は、演算74及び78により生成されたM個の値の最大値を識別し、演算86は、演算76及び80により生成されたM個の値の最大値を識別する。最後に、演算88において、演算84及び86によって識別された2つの最大値の差分を計算して、現時点のトレリスステージに対するLLR値を得る。
図9は、復号化処理の次の反復I+1において使用すべき事前情報をLLRを用いてどのように更新することができるかを示している。図9に示すように、組織サンプル
Figure 2008532402
と現時点の事前情報
Figure 2008532402
との和から、現時点のトレリスステージに対するLLRを減算する。その減算処理の結果には次に非線形スケーリングが実行されて、次の反復のための事前情報
Figure 2008532402
が生成される。
上記実施形態は、主に演算及び処理の観点から説明した。しかしながら、これらの演算及び処理は、例えばASICなどの専用のハードウェア、あるいは適切なソフトウェアを搭載した汎用データプロセッサなどによって実施できることが理解されよう。図10は、前者の例を示し、携帯電話機90を示している。電話機90のアンテナ92で受信された信号には、RF部94で周波数逓降、増幅、及びアナログ/ディジタル変換が施される。その信号はまた、例えばイコライザやRAKE受信機などの形を採ることのできるマルチパス補償ユニット96により処理される。FEC部98は、図6乃至図9を参照して説明した演算及び処理を実行するように構成されたASICを備えて構成され、上記信号に対して動作してターボ復号化を行う。FEC部98の出力は、その後、電話機内での別の場所での適切な使用、例えば、ユーザに提示するためのオーディオ信号又はビデオ信号の再構成に供される。図10は簡単な概観を示しているに過ぎず、例えば、例示の文脈において、図6乃至図9の処理法の設定という単一の目的のためには電話機90の動作の多くの詳細は不要であるので、簡単化のためそのような情報は省略されているということは当業者には明らかであろう。
3GPP規格のターボ符号化機構を示す図である。 反復的なターボ復号化アルゴリズムの構成要素を示す図である。 図1の第1要素符号を復号化する復号化ステージを示す図である。 図1の第2要素符号を復号化する復号化ステージを示す図である。 3GPPで規定されたターボ符号に係る送信情報ビットと符号化ビットとの関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係るターボ復号化器における前方「バタフライ更新」処理を実行中に行われる計算を示す図である。 本発明の一実施形態に係るターボ復号化器における前方及び後方「バタフライ更新」処理の両方を実行中に行われる計算を示す図である。 本発明の一実施形態に係るターボ復号化器においてLLR値を求めるために実行される計算を示す図である。 本発明の一実施形態に係るターボ復号化器においてLLR値から事前情報を計算するために実行される計算を示す図である。 本発明の一実施形態に係る携帯電話機90を示すブロック図である。

Claims (17)

  1. MAP式復号化アルゴリズムのトレリス線図におけるバタフライのブランチメトリックを計算する方法であって、上記方法は、
    上記バタフライにおける遷移に対して、初期化されたブランチメトリックを提供することと、
    上記バタフライのインデックスと、上記トレリス線図に関連した演算を行う符号化装置のタップ位置を表す1つ又は複数の多項式とから導出した制御信号に従って、上記遷移に対応したデータ値のグループにより上記ブランチメトリックをインクリメントすることとを含み、
    上記グループは組織ビット値及びパリティビット値を含む方法。
  2. 上記グループは事前情報値を含む請求項1記載の方法。
  3. 上記タップ位置を表わすフォワード多項式及びフィードバック多項式を含み、上記フォワード多項式及び上記フィードバック多項式は上記制御信号の導出に使用される請求項1又は2記載の方法。
  4. トレリス線図における状態メトリックを計算する方法であって、上記トレリス線図における少なくとも1つのバタフライのそれぞれに対して、請求項1、2又は3記載の種類の方法を用いて上記バタフライに対するブランチメトリックを計算することを含む第1の状態メトリック更新処理により、上記トレリス線図における第1の方向の第1の状態メトリックを計算することを含む方法。
  5. 上記第1の状態メトリック更新処理は、少なくとも1つのバタフライに対する開始状態及び終了状態を、対応する1つ又は複数のバタフライインデックスから再生成することをさらに含む請求項4記載の方法。
  6. 上記トレリス線図における少なくとも1つのバタフライのそれぞれに対して、請求項1、2又は3記載の種類の方法を用いて上記バタフライに対するブランチメトリックを計算することを含む第2の状態メトリック更新処理により、上記トレリス線図における、上記第1の方向とは反対の第2の方向の第2の状態メトリックを計算することをさらに含む請求項4又は5記載の方法。
  7. 上記第2の状態メトリック更新処理は、少なくとも1つのバタフライに対する開始状態及び終了状態を、対応する1つ又は複数のバタフライインデックスから再生成することをさらに含む請求項6記載の方法。
  8. 上記第2の状態メトリック更新処理は、少なくとも1つのバタフライのそれぞれに対して、
    上記バタフライのブランチメトリックを上記バタフライの開始状態の第2の状態メトリックと合成して、上記バタフライの終了状態の第2の状態メトリックのための候補メトリックを生成することと、
    上記バタフライの終了状態の第2の状態メトリックとなる候補メトリックを選択することとを含み、
    上記方法は、少なくとも1つのトレリスステージのそれぞれに対して、上記ステージに対する対数尤度比を生成する際の1つのステップとして、上記ステージの候補メトリックを上記ステージの第1の状態メトリックと合成することをさらに含む請求項6又は7記載の方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の方法をデータ処理装置に実行させるプログラム。
  10. MAP式復号化アルゴリズムのトレリス線図におけるバタフライのブランチメトリックを計算する装置であって、上記装置は、
    上記バタフライでの遷移に対して、初期化されたブランチメトリックを提供する手段と、
    上記バタフライのインデックスと、上記トレリス線図に関連した演算を行う符号化装置のタップ位置を表す1つ又は複数の多項式とから導出した制御信号に従って、上記遷移に対応したデータ値のグループにより上記ブランチメトリックをインクリメントする手段とを備え、
    上記グループは組織ビット値及びパリティビット値を含む装置。
  11. 上記グループは事前情報値を含む請求項10記載の装置。
  12. 上記タップ位置を表わすフォワード多項式及びフィードバック多項式を含み、上記フォワード多項式及び上記フィードバック多項式は上記制御信号の導出に使用される請求項10又は11記載の装置。
  13. トレリス線図における状態メトリックを計算する装置であって、
    上記トレリス線図における第1の方向の第1の状態メトリックを計算する手段と、
    上記第1の状態メトリックを計算する手段のためのブランチメトリックを計算する請求項10、11又は12のいずれかに記載の装置とを備えた装置。
  14. 上記第1の状態メトリックを計算する手段は、少なくとも1つのバタフライに対する開始状態及び終了状態を、対応する1つ又は複数のバタフライインデックスから再生成するように構成されている請求項13記載の装置。
  15. 上記トレリス線図における、上記第1の方向とは反対の第2の方向の第2の状態メトリックを計算する手段と、
    上記第2の状態メトリックを計算する手段のためのブランチメトリックを計算する請求項10、11又は12のいずれかに記載の装置とをさらに備えた請求項13又は14記載の装置。
  16. 上記第2の状態メトリック更新計算手段は、少なくとも1つのバタフライに対する開始状態及び終了状態を、対応する1つ又は複数のバタフライインデックスから再生成するように構成されている請求項15記載の装置。
  17. 上記第2の状態メトリックを計算する手段は、
    少なくとも1つのバタフライのそれぞれに対して、上記バタフライのブランチメトリックを上記バタフライの開始状態の第2の状態メトリックと合成して上記バタフライの終了状態の第2の状態メトリックのための候補メトリックを生成し、上記バタフライの終了状態の第2の状態メトリックとなる候補メトリックを選択し、
    上記装置は、少なくとも1つのトレリスステージのそれぞれに対して、上記ステージに対する対数尤度比を生成する際の1つのステップとして、上記ステージの候補メトリックを上記ステージの第1の状態メトリックと合成する手段をさらに含む請求項15又は16記載の装置。
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