JP2008136006A - 誤り訂正復号器及びそれに用いる誤り訂正復号方法並びにそのプログラム - Google Patents

誤り訂正復号器及びそれに用いる誤り訂正復号方法並びにそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 復号性能あるいは誤り訂正能力の向上を図ることが可能な誤り訂正復号器を提供する。
【解決手段】 要素復号制御部13は要素復号器11の処理長を制御し、反復復号制御部12はターボ反復復号処理全体の復号回に応じた制御を行う。初期状態設定部14は要素復号器11の初期状態を設定し、初期尤度設定部15は要素復号器11の初期尤度を設定する。終端状態メモリ17及び終端尤度メモリ18は1回の要素復号処理終了後のトレリス終端状態と各状態の尤度とを保存する。初期状態推定部16は要素復号器11と連携して符号化系列のトレリスの起終点情報を推定する。要素復号器11はこの推定されたトレリスの起終点情報に基づいて制御される。
【選択図】 図1

Description

本発明は誤り訂正復号器及びそれに用いる誤り訂正復号方法並びにそのプログラムに関し、特にディジタル通信における通信路符号化及び復号の技術分野において、テイルバイティング法を用いた非バイナリ入力によるターボ符号の復号器に関する。
並列連接畳込み符号(ターボ符号)は、強力な誤り訂正能力を持つ符号として広く知られ、第三世代(3G:3rd Generation)移動通信システム等で採用、実用化されている(例えば、非特許文献1参照)。
ターボ符号の派生形態としては、非バイナリ入力を持つターボ符号が提案されている(例えば、非特許文献2参照)。この技術は、従来のターボ符号の入力系列が1ビット入力であったところを、複数ビット入力として処理を並列化したものであり、処理遅延減少や復号処理における収束性等の点で従来比メリットがあると言われている。
IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.16(WiMAX)規格では、この非バイナリターボ符号の一種であるCTC(Convolutional Turbo Code)と呼ばれるターボ符号が採用されている(例えば、非特許文献3参照)。
IEEE802.16規格によって規定されたCTC符号器の構成概略を図6に示す。上述した通り、符号化入力は並列化されたA及びBのバイナリ2系列である。CTC符号器3は、二つの要素符号器(#1,#2)31,32を並列連接し、各要素符号器31,32への入力系列をランダム化するために、符号器間にはインタリーバ33が挿入される。
すなわち、第一の要素符号器31へは入力系列A,Bが、第二の要素符号器32へはA,Bに対してインタリーバ33にてインタリーブを施し、順序を並び替れた2系列が入力される。各要素符号器31,32からの符号化出力もバイナリ2系列であり、第一の要素符号化出力系列はY1,W1、第二の要素符号化出力系列はY2,W2となる。
ターボ符号は組織符号であるため、CTC符号化出力は、入力系列と同一の組織部A,B、及び要素符号器31,32からの出力である冗長部Y1,W1,Y2,W2となる。
各要素符号化には、図7に示すように、再帰的組織畳込み(Recursive Systematic Convolutional:RSC)符号が用いられ、内部のシフトレジスタ(S1 〜S3 )41〜43によって状態が定まる。符号の入出力と、この状態の遷移との関係を示す格子状の図をトレリスという。尚、図7において、44〜48は論理加算器である。
CTCでは、要素符号化の過程においてテイルバイティング(あるいはtrellis circulationと呼ばれることもある)という手法を用いて、符号のトレリス終端のために付加する余剰ビット分の帯域利用効率を向上させている。テイルバイティングとは、符号器の初期状態と最終状態とが同一になるように、被符号化系列に応じた初期状態を設定する方法であり(例えば、非特許文献4参照)、これによってトレリス終端のための余分なビット付加が不要になる。
上記の非特許文献2に記載される内容に基づいて、CTCを例とした一般的なターボ復号処理について説明する。CTC復号の例による一般的なターボ復号器の構成の概略を図8に示す。復号器5は、符号化側で用いた二つの要素符号器に各々対応する二つの要素復号器(#1,#2)51,53と、符号化側で用いたものと同一の順序並べ替え機能を持つインタリーバ52と、このインタリーバ52に対応するデインタリーバ54と、最終復号結果判定部55とからなる。
復号器5に入力されるa,b,y1 ,w1 ,y2 ,w2 は、それぞれ符号化側のA,B,Y1,W1,Y2,W2に対応する通信路雑音等を含んだ軟値を示している。
ターボ符号の復号手順は下記にしたがう。まず、a,b,y1 ,w1 が復号結果を軟出力で返す第一の要素復号器51に入力され(Le2 の初期値は0とする)、復号結果である(A,B)の事後尤度値L1 を用いて外部尤度情報Le1 =L1 −(a,b)−Le2 が得られる。Le1 は符号器内と同一の順序並べ替え機能を持つインタリーバ52を経てLe1 ’となり、(a,b)’[インタリーブされた(a,b)]の事前尤度情報として第二の要素復号器53に入力される。
第二の要素復号器53では、(a,b)’,y2 ,w2 ,Le1 ’から同様にして(A,B)’の軟出力尤度L2 ’と、外部尤度情報Le2 ’=L2 ’−(a,b)’−Le1 ’を得る。Le2 ’は、デインタリーバ54を介して、次の復号処理の事前尤度情報Le2 として第一の要素復号器51にフィードバックされる。
このようにして、ターボ符号復号器5では、組織部(A,B)の尤度を更新しながら復号処理を繰り返し行い、複数回のループの後、要素復号器53の軟出力L2 の硬判定結果を最終復号結果(A^,B^)として出力する。
要素復号器のアルゴリズムとしては、MAP(Maximum A Posteriori Probability:最大事後確率)復号(例えば、非特許文献5参照)、MAPの演算量を削減したMax−log−MAP(例えば、非特許文献6参照)、SOVA(Soft Output Viterbi Algorithm:軟出力ビタビアルゴリズム)復号(例えば、非特許文献7参照)等が用いられる。
上記の非特許文献2に記載されているように、テイルバイティング手法を用いたターボ符号の一般的な復号処理では、トレリスの連続性を利用した反復処理を特徴としている。つまり、長さkの被符号化系列の復号において、同一の要素復号器(例えば、第一の要素復号器)における処理は、ある復号回のkシンボル分の要素復号処理後によって得られた全状態の尤度値を、次の復号回の同一要素復号器処理における全状態の尤度初期値として用いる。この復号処理を実現する要素復号部の構成の一例を図9に示す。以下、図9を参照してより具体的に説明する。
復号処理開始時にはトレリスの初期状態が未知なため、全ての状態を同一の尤度初期値として第一の要素復号処理61を開始する。この時、反復復号制御部62は最初の復号回であることを認識し、初期尤度設定部64に全状態に同一の尤度初期値(例えば、要素復号アルゴリズムがMAPの場合には対数尤度比が0)を設定するように指示する。
要素復号制御部63は、一回の要素復号61の処理長(ここでは長さk)を制御する。長さkの要素復号処理を終えた後の全状態の尤度値は終端尤度メモリ65に記憶される。次回(続く、第二の要素復号処理後)の第一の要素復号処理61の開始時には、反復復号制御部62は第2回目の復号回であることを認識し、初期尤度設定部64が終端尤度メモリ65から前回保存した全状態の尤度値を読込み、これを設定するように指示する。以後、この処理が繰返して行われる。第二の要素復号器6も同様に動作する。
また、ターボ符号の構成要素としてのテイルバイティングを適用したトレリス符号について、別の復号手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようにして、従来のテイルバイティング手法を用いたターボ符号の一般的な復号処理では、トレリスの連続性を利用し、インタリーブによってランダム化された異なる2系列間での尤度情報を交換することによる反復復号処理を行っている。
しかしながら、この方法では、復号回数が浅い段階では誤りが生じやすいという問題がある。この問題点は、上記の非特許文献2でも指摘されているが、上記の非特許文献2に記載された従来の復号方法では、反復復号処理回数を増やすことによって誤りが訂正されることを期待している。
特許第3801211号公報 Berrou,et.al,"Near Shannon limit error−correcting coding: Turbo codes",Proc.ICC’93,pp.1064−1070,May 1993 Catherine Douillard and Claude Berrou,"Turbo Codes with Rate−m/(m+1) Constituent Convolutional Codes",IEEE Trans on Communications,vol.53,no.10,October 2005 IEEE Standard for Local and Metropolitan Area Networks,Part 16:Air Interface for Fixed Broadband Wireless Access Systems,IEEE Std 802.16−2004,approved 24 June 2004 Howard Ma and Jack Wolf,"On Tail Biting Convolutional Codes",IEEE Trans on Communications,vol.COM−34,no.2,February 1986 Bahl,et.al,"Optimal decoding of linear codes for minimizing symbol error rate",IEEE Trans.on Inform.Theory,vol.20,pp.284−287,March 1974 Robertson,et.al,"A comparison of optimal and sub−optimal MAP decoding algorithms operating in the log domain",Proc.ICC’95,pp.1009−1013,June 1995 Hagenauer,et.al,"Iterative decoding of binary block and convolutional codes",IEEE Trans.on Inform.Theory,vol.42,no.2,pp.429−445,March 1996
上述したように、従来のテイルバイティング手法を用いたターボ符号の一般的な復号処理では、トレリスの連続性を利用し、インタリーブによってランダム化された異なる2系列間での尤度情報を交換することによる反復復号処理を行っている。
しかしながら、この方法では、復号回数が浅い段階では誤りが生じやすいという問題がある。すなわち、復号後の誤り率特性が劣化し、また復号収束性が劣化(復号処理の反復復号回数が増加)する、という問題となる。この問題点は、テイルバイティングによってトレリスの初期状態が未知なため、全ての状態を同じ尤度初期値として復号を開始していることに起因する。
一方、復号時のトレリス初期状態を正確に把握し、尤度初期値を適切に与えることができると、上述した従来の復号処理に比べて誤り率特性を改善することができ、例えばIEEE802.16規格で規定されているCTC符号では約1dBほど改善することができると期待される。
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、復号性能あるいは誤り訂正能力の向上を図ることができる誤り訂正復号器及びそれに用いる誤り訂正復号方法並びにそのプログラムを提供することにある。
本発明による誤り訂正復号器は、テイルバイティングを用いた要素符号によってターボ符号化された信号に対し、通信路組織部情報系列、通信路冗長部情報系列及び事前尤度情報を入力して事後尤度情報を出力する要素復号手段を含む誤り訂正復号器であって、
前記要素復号手段と連携して符号化系列の起点及び終点の符号化出力を得た時の符号器の内部状態情報を示す前記符号化系列のトレリスの起点情報及び終点情報を推定する推定手段と、
前記推定手段にて推定されたトレリスの起点情報及び終点情報に基づいて前記要素復号手段を制御する制御手段とを備えている。
本発明による誤り訂正復号方法は、テイルバイティングを用いた要素符号によってターボ符号化された信号に対し、通信路組織部情報系列、通信路冗長部情報系列及び事前尤度情報を入力して事後尤度情報を出力する要素復号処理を実行する誤り訂正復号器に用いる誤り訂正復号方法であって、
前記誤り訂正復号器において、
前記要素復号手段と連携して符号化系列の起点及び終点の符号化出力を得た時の符号器の内部状態情報を示す前記符号化系列のトレリスの起点情報及び終点情報を推定する推定処理と、
前記推定処理にて推定されたトレリスの起点情報及び終点情報に基づいて前記要素復号処理を制御する制御処理とを実行している。
本発明によるプログラムは、テイルバイティングを用いた要素符号によってターボ符号化された信号に対し、通信路組織部情報系列、通信路冗長部情報系列及び事前尤度情報を入力して事後尤度情報を出力する要素復号処理を実行する誤り訂正復号器が実行するプログラムであって、
コンピュータに、
前記要素復号手段と連携して符号化系列の起点及び終点の符号化出力を得た時の符号器の内部状態情報を示す前記符号化系列のトレリスの起点情報及び終点情報を推定する推定処理と、
前記推定処理にて推定されたトレリスの起点情報及び終点情報に基づいて前記要素復号処理を制御する制御処理とを実行させている。
すなわち、本発明の誤り訂正復号器は、テイルバイティングを用いたターボ符号の復号処理において、未知であるトレリスの初期状態を高精度に推定し、尤度初期値を適切に与えることによって、復号性能あるいは誤り訂正能力の向上を図っている。
より具体的に説明すると、本発明による誤り訂正復号器は、通信路組織部情報系列、通信路冗長部情報系列及び事前尤度情報を入力して事後尤度情報を出力する要素復号手段と、該要素復号手段と連携して符号化系列のトレリスの起終点情報(即ち符号化系列の起終点の符号化出力を得た時の符号器の内部状態情報)を推定する手段と、該推定したトレリスの起終点情報に基づいて要素復号手段を制御する手段とを備えている。
本発明による誤り訂正復号器では、復号の本処理に先立って、符号化系列のトレリスの起終点情報を推定し、該推定結果に基づいて続く要素復号の本処理における初期値を制御して、復号を行うように動作する。
本発明による誤り訂正復号器では、このような構成を採用し、未知であるトレリスの初期状態を高精度に推定し、本復号の尤度初期値を適切に与えることによって、上述した課題を解決することが可能となる。
つまり、本発明による誤り訂正復号器では、テイルバイティングを用いたターボ符号の復号処理において、トレリスの初期状態を高精度に推定し、その結果を用いて適切な尤度初期値を与えて本復号処理を行うため、トレリスの初期状態が既知の場合と同等の良好な復号後の誤り率特性を得ることが可能となる。上述した通り、例えばIEEE802.16規格で規定されているCTC符号では、従来の復号方法に比べて約1dBほどの改善が期待される。
また、本発明による誤り訂正復号器では、トレリスの初期状態を高精度に推定し、その結果を用いて適切な尤度初期値を与えて本復号処理を行うため、本復号処理における復号収束性を高め、従来の復号方法に比べて本復号処理にかかる時間を短縮化することが可能となる。
本発明は、上記のような構成及び動作とすることで、復号性能あるいは誤り訂正能力の向上を図ることができるという効果が得られる。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施例によるターボ復号器の要素復号部の構成を示すブロック図である。図1において、要素復号部1は要素復号器[例えば、MAP(Maximum A Posteriori Probability:最大事後確率)復号器]11と、要素復号器11の初期状態を設定する初期状態設定部14及び要素復号器11の初期尤度を設定する初期尤度設定部15と、1回の要素復号処理終了後のトレリス終端状態と各状態の尤度とを保存する終端状態メモリ17及び終端尤度メモリ18と、トレリスの初期状態推定部16と、要素復号器11の処理長を制御する要素復号制御部13と、ターボ反復復号処理全体の復号回に応じた制御を行う反復復号制御部12とから構成されている。
本発明の第1の実施例によるターボ復号処理の概略は、図8に示す従来のターボ復号器5と同様の構成とすることが可能である。しかしながら、本発明の第1の実施例によるターボ復号器はその要素復号部51,53に特徴があり、図1に示すように、トレリスの初期状態を推定し、推定された初期状態に応じて適切な初期尤度を設定する機能を備えている。
上記のように、本発明の第1の実施例によるターボ復号法の特徴は、被符号化系列の本復号処理に先立って要素復号におけるトレリスの初期状態(あるいは、加えて各状態の最適な初期尤度)を推定し、最適なトレリス初期状態及び初期尤度を用いて本復号処理を行う点にある。以下、n個の状態Si(i=0〜n−1)を有する系列長kの符号を例として図1に示す各処理機能の動作について説明する。
本発明の第1の実施例においては、要素復号におけるトレリス起点を全探索し、起点・終点の状態の一致を確認して初期状態及び尤度を確定することを特徴とする。
図2は図1に示す要素復号部1の動作を示すフローチャートである。これら図1及び図2を参照して本発明の第1の実施例による要素復号部1の動作について説明する。尚、図2に示す処理は要素復号部1の動作を実現するCPU(中央処理装置)(図示せず)がプログラムを実行することで実現可能である。
反復復号制御部12及び要素復号制御部13は、復号処理開始時に、要素復号におけるトレリス初期状態推定を行う予備復号処理モードである旨の認識を共有し(図2ステップA1)、また通常の反復復号処理時には本復号処理モードである旨の認識を共有する(図2ステップA1,A2)。
予備復号処理モードにおける処理開始時、反復復号制御部12及び要素復号制御部13からの情報によって、初期状態設定部14ではまず起点状態を状態S0に設定し(図2ステップA3,A4)、初期尤度設定部15では状態S0の初期尤度値を他の状態S1〜Sn−1よりも高く設定する(図2ステップA5)。例えば、MAP復号アルゴリズムがBCJR(Bahl−Cocke−Jeinek−Raviv)の場合には、S0=0、S1=S2=・・・=−∞とする。
この初期値に基づいて、要素復号器11は系列長k分の予備復号処理を行う(図2ステップA6)。要素復号器11の処理長kは、要素復号制御部13が管理する。要素復号器11における予備復号処理終点での各状態の尤度値が終端尤度メモリ18に、最大尤度値を与える終点状態が終端状態メモリ17にそれぞれ保存される(図2ステップA7)。
初期状態推定部16では、状態S0を起点の初期状態とした予備処理終了を要素復号制御部13に通知し(図2ステップA8)、これを受けて初期状態設定部14では次に状態S1を初期状態に設定する。すなわち、この時点からトレリスの起点初期状態をi=1とした処理に移行する(図2ステップA9,A10,A4)。
初期尤度設定部15では、上述した処理と同様、状態Siのみ初期尤度値を他の状態よりも高く設定し(図2ステップA5)、要素復号器11による次の予備処理が行われる(図2ステップA6)。i=1の時のMAP予備処理終点の各状態尤度値及び終点状態は、終端尤度メモリ18及び終端状態メモリ17に、上記のi=0についての情報に追加して保存される(図2ステップA7)。以下、i=2,3,・・・,n−1まで、i=1の場合と同様の処理を継続する(図2ステップA4〜A10)。
全n通りの処理終了後(図2ステップA9)、初期状態推定部16では、終端状態メモリ17及び終端尤度メモリ18に蓄えられた全n通りの結果から、
条件(1):基点・終点の状態が一致しているもの
かつ
条件(2):最終状態の尤度値が最大のもの
を満たすものを、本復号処理におけるトレリス初期状態として選択し(図2ステップA11)、予備復号処理モード完了となる。
これを受けて、要素復号制御部13及び反復復号制御部12は本復号処理モードに移行し、上記の処理で推定した初期状態を初期状態設定部14にて設定する。初期尤度設定部15では、上記の処理と同一の処理によって、各状態の初期尤度を設定し、要素復号器11において長kさの被符号化系列に対するMAP復号の本処理が施された結果が尤度出力として、要素復号部1全体の出力となる。
反復復号制御部12はターボ反復復号処理体の復号回を管理しており、反復2回目以降においては、初回における処理で推定した初期状態及びそれに応じた各状態の初期尤度値を継続して用いた復号処理が行われる。
上述した処理が図8に示す従来のターボ復号器5の第1の要素復号器51全体の動作であり、第二の要素復号器53全体も、第1の要素復号器51全体と同様に動作する。
このように、本実施例では、テイルバイティングを用いたターボ符号の復号処理において、トレリスの初期状態を高精度に推定し、その結果を用いて適切な尤度初期値を与えて本復号処理を行うため、トレリスの初期状態が既知の場合と同等の良好な復号後の誤り率特性を得ることができる。上述した通り、例えばIEEE802.16規格で規定されているCTC符号では、従来の復号方法に比べて約1dBほどの改善が期待できる。
また、本実施例では、トレリスの初期状態を高精度に推定し、その結果を用いて適切な尤度初期値を与えて本復号処理を行うため、本復号処理における復号収束性を高め、従来の復号方法に比べて本復号処理にかかる時間を短縮化することができる。
図3は本発明の第2の実施例による要素復号部の動作を示すフローチャートである。本発明の第2の実施例による要素復号部は、上記の図1に示す本発明の第1の実施例による要素復号部と同様の構成となっている。これら図1及び図3を参照して本発明の第2の実施例による要素復号部1の動作について説明する。
尚、図3に示す処理は要素復号部1の動作を実現するCPUがプログラムを実行することで実現可能である。また、図3において、ステップB1〜B8の処理は上記の図2に示すステップA1〜A8の処理と同様であるので、その説明は省略する。
本発明の第2の実施例による要素復号部1の動作は、上述した本発明の第1の実施例とほぼ同様であるが、予備復号処理モードにおいて得られる終端尤度値に対する閾値を設け、下記の条件を最初に満たした時点で推定初期状態を確定し、予備処理を完了することで、本発明の第1の実施例に比べて処理の高速化を図っている。したがって、本発明の第2の実施例では、主に、初期状態推定部16の処理内容が上記の本発明の第1の実施例と異なる。
本発明の第2の実施例における初期状態推定部16での判定基準は、上記の本発明の第1の実施例における条件(1)を満たし、かつ
条件(3):終端尤度値が該閾値を越えているもの
を満たすものである。
予備復号処理モードにおいて処理を開始後、ある状態Siを起点とした予備復号処理で上記の条件(1)及び条件(3)を初めて満たしたとすると(図3ステップB9,B10)、初期状態推定部16はこの状態Siを本復号処理におけるトレリス初期状態として選択し(図3ステップB11)、予備復号処理モード完了となる。
これを受けて、要素復号制御部13及び反復復号制御部12は本復号処理モードに移行し、以後、要素復号部1の各処理部は上記の本発明の第1の実施例と同様に動作する。よって、本発明の第2の実施例では、本発明の第1の実施例に比べて処理の高速化を図ることができる。
図4は本発明の第3の実施例による要素復号部の動作を示すフローチャートである。本発明の第3の実施例による要素復号部は、上記の図1に示す本発明の第1の実施例による要素復号部と同様の構成となっている。これら図1及び図4を参照して本発明の第3の実施例による要素復号部1の動作について説明する。
尚、図4に示す処理は要素復号部1の動作を実現するCPUがプログラムを実行することで実現可能である。また、図4において、ステップC1〜C8の処理は上記の図2に示すステップA1〜A8の処理と同様であるので、その説明は省略する。
本発明の第3の実施例による要素復号部1の動作は、上述した本発明の第1及び第2の実施例における予備復号処理をさらに高速化するため、予備復号処理モードにおいて、上記の条件(1)のみを最初に満たした時点で予備処理を完了している。したがって、本発明の第3の実施例では、主に、初期状態推定部16の処理内容が、上記の本発明の第1及び第2の実施例とは異なり、他の処理部は上記の本発明の第1及び第2の実施例と同様に動作する。
予備復号処理モードにおいて処理を開始後、ある状態Siを起点とした予備復号処理で上記の条件(1)及び条件(3)を初めて満たしたとすると(図4ステップC9)、初期状態推定部16はこの状態Siを本復号処理におけるトレリス初期状態として選択し(図4ステップC10)、予備復号処理モード完了となる。
これを受けて、要素復号制御部13及び反復復号制御部12は本復号処理モードに移行し、以後、要素復号部1の各処理部は上記の本発明の第1及び第2の実施例と同様に動作する。よって、本発明の第3の実施例では、本発明の第1及び第2の実施例に比べて処理の高速化を図ることができる。
図5は本発明の第4の実施例によるターボ復号器の要素復号部の構成を示すブロック図である。図5において、本発明の第4の実施例による要素復号部2は、初期状態設定部14、初期尤度設定部15、初期状態推定部16の代わりに初期状態設定部21、初期尤度設定部22、初期状態推定部23を設け、要素復号の本復号処理開始時に用いる各状態の初期尤度を初期状態推定部23によって直接設定するようにした以外は図1に示す本発明の第1の実施例による要素復号部1と同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付してある。
上述した本発明の第1〜3の実施例においては、要素復号の本復号処理開始時に用いる初期尤度は、予備復号処理によって推定された初期状態に基づいて一意に決定されている。すなわち、図1に示す通り、初期尤度設定部15は初期状態設定部14によって制御されており、設定する各状態の尤度初期値は推定した初期状態が真である場合に最適なものである。しかしながら、初期状態推定に用いる組織部入力、冗長部入力は通信路における誤りを含む可能性をもつ以上、推定された初期状態が誤る可能性があり、この場合、上記の初期尤度設定法は必ずしも最適ではない状況も存在する。
そこで、本発明の第4の実施例では、図5に示す通り、要素復号の本復号処理開始時に用いる各状態の初期尤度を、初期状態推定部22から直接設定するものとし、予備復号処理における初期状態推定時に用いる終端状態メモリ17、終端尤度メモリ18の情報を用いて柔軟に設定できるようにしている。
この時、予備復号処理過程における各処理部の動作は、上記の本発明の第1〜3の実施例と共通としてよい。一例として、初期状態推定部21において、本発明の第1の実施例または本発明の第2の実施例、あるいは本発明の第3の実施例による判定基準にしたがって、推定初期状態を確定した時点の各状態の尤度値を本復号処理における初期値としてもよい。
また、本発明では、図1を参照して説明した本発明の第1〜3の実施例と図5を参照して説明した本発明の第4の実施例とを組み合わせて実施することも可能である。すなわち、本発明では、被符号化系列の状況(通信路における信号対雑音電力比等)に応じて適応的に本復号処理開始時に用いる初期尤度設定法を制御することが可能である。
一例として、被符号化系列の通信路での信号対雑音電力比等の品質情報を要素復号器の外部(図1及び図5には明示せず)から受け、該品質情報にしたがって初期尤度設定法を制御してもよい。この場合、例えば、信号対雑音電力比が大きく通信路状態が良好な場合には、初期状態の推定精度が高いと想定されるため、推定した初期状態に基づく本発明の第1〜3の実施例で説明した初期尤度設定方法とする。一方、信号対雑音電力比が小さく雑音の影響が大きいと想定される場合には、初期状態の推定精度が低いと想定されるため、終端尤度メモリから与えられる各状態の尤度値に基づく初期尤度設定方法としてもよい。
このように、本発明では、テイルバイティングを用いたターボ符号の復号処理において、トレリスの初期状態を高精度に推定することができ、トレリスの初期状態が既知の場合と同等の良好な復号特性を得ることができる。
尚、上述した本発明の第1〜第4の実施例では、候補状態の初期値をS0(i=0)としているが、候補状態の初期値はi=0に限らず、iが1以上の値であってもよく、これに限定されない。
本発明の第1の実施例によるターボ復号器の要素復号部の構成を示すブロック図である。 図1に示す要素復号部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例による要素復号部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施例による要素復号部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施例によるターボ復号器の要素復号部の構成を示すブロック図である。 IEEE802.16規格により規定されたCTC符号器の概略図である。 IEEE802.16規格により規定されたCTC符号器内のRSC要素符号器の概略図である。 CTCを含む一般的なターボ復号器の構成を示すブロック図である。 CTCを含む一般的なCTC復号器における従来の要素復号器の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,2 要素復号部
11 要素復号器
12 反復復号制御部
13 要素復号制御部
14,21 初期状態設定部
15,22 初期尤度設定部
16,23 初期状態推定部
17 終端状態メモリ
18 終端尤度メモリ

Claims (27)

  1. テイルバイティングを用いた要素符号によってターボ符号化された信号に対し、通信路組織部情報系列、通信路冗長部情報系列及び事前尤度情報を入力して事後尤度情報を出力する要素復号手段を含む誤り訂正復号器であって、
    前記要素復号手段と連携して符号化系列の起点及び終点の符号化出力を得た時の符号器の内部状態情報を示す前記符号化系列のトレリスの起点情報及び終点情報を推定する推定手段と、
    前記推定手段にて推定されたトレリスの起点情報及び終点情報に基づいて前記要素復号手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする誤り訂正復号器。
  2. 前記推定手段は、
    前記トレリスの起点の全候補について、着目する一候補のトレリスの起点状態の初期尤度値を他の状態よりも高く設定して、それに対応するトレリスの終点を計算しかつ前記トレリスの終点における尤度を計算する処理を、着目するトレリスの起点候補を変えて継続的に順次繰返す手段と、
    前記トレリスの起点情報と、それぞれ対応して計算されたトレリスの終点情報と、前記トレリスの終点における尤度情報とを関連付けて記録する手段と、
    得られた全てのトレリスの起点情報と終点情報と尤度情報とを基に最適なトレリスの起点候補及び終点候補を選択して推定結果とする手段とを含むことを特徴とする請求項1記載の誤り訂正復号器。
  3. 前記推定手段は、得られた全てのトレリスの起点候補及び終点候補の内、前記トレリスの起点とそれに対応する終点とが一致しかつ前記トレリスの終点における尤度値が最大のものを選択して前記トレリスの起点及び終点の推定結果とすることを特徴とする請求項1または請求項2記載の誤り訂正復号器。
  4. 前記推定手段は、前記トレリスの終点における尤度値に対する閾値を設け、順次得られるトレリスの起点候補及び終点候補の内、前記トレリスの起点と対応する終点が一致しかつ前記トレリスの終点における尤度値が前記閾値を越えた最初のものを選択して前記トレリスの起点及び終点の推定結果とし、
    前記トレリスの起点候補について対応するトレリスの終点及び尤度を計算する際に、前記トレリスの起点及び終点の推定結果を得た時点で残るトレリスの起点候補についてのトレリスの終点及び尤度の計算を打ち切ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の誤り訂正復号器。
  5. 前記推定手段は、順次得られるトレリスの起点候補及び終点候補の内、最初にトレリスの起点と対応する終点が一致するものを選択して前記トレリスの起点及び終点の推定結果とし、
    前記トレリスの起点候補について対応するトレリスの終点及び尤度を計算する際に、前記トレリスの起点及び終点の推定結果を得た時点で残るトレリスの起点候補についてのトレリスの終点及び尤度の計算を打ち切ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の誤り訂正復号器。
  6. 前記制御手段は、前記要素復号手段において続いて行われる本復号処理に際して、前記推定手段の推定によって得たトレリスの起点及び終点の状態の初期尤度値を他の状態よりも高く設定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか記載の誤り訂正復号器。
  7. 前記制御手段は、前記要素復号手段において続いて行われる本復号処理に際して、各状態の初期尤度値を、前記推定手段の推定によって得たトレリスの起点及び終点に対応したトレリスの終点における各状態の尤度値から設定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか記載の誤り訂正復号器。
  8. 前記制御手段は、前記要素復号手段において続いて行われる本復号処理に際して、各状態の初期尤度値を、前記推定手段の推定によって得たトレリスの起点及び終点に対応したトレリスの終点における各状態の尤度値を更に前記推定手段の推定によって得たトレリスの起点情報及び終点情報に応じて重み付けして設定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか記載の誤り訂正復号器。
  9. 自機器に入力される通信路組織部情報系列及び通信路冗長部情報系列に関する品質情報を自機器の外部から得て、前記推定手段に関する請求項2から請求項5のいずれか記載の内容のいずれか、前記制御手段に関する請求項6から請求項8のいずれか記載の内容のいずれかを前記品質情報によって適応的に切替えて動作させる手段を含むことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか記載の誤り訂正復号器。
  10. テイルバイティングを用いた要素符号によってターボ符号化された信号に対し、通信路組織部情報系列、通信路冗長部情報系列及び事前尤度情報を入力して事後尤度情報を出力する要素復号処理を実行する誤り訂正復号器に用いる誤り訂正復号方法であって、
    前記誤り訂正復号器において、
    前記要素復号手段と連携して符号化系列の起点及び終点の符号化出力を得た時の符号器の内部状態情報を示す前記符号化系列のトレリスの起点情報及び終点情報を推定する推定処理と、
    前記推定処理にて推定されたトレリスの起点情報及び終点情報に基づいて前記要素復号処理を制御する制御処理とを実行することを特徴とする誤り訂正復号方法。
  11. 前記誤り訂正復号器が、前記推定処理において、
    前記トレリスの起点の全候補について、着目する一候補のトレリスの起点状態の初期尤度値を他の状態よりも高く設定して、対応するトレリスの終点を計算しかつ前記トレリスの終点における尤度を計算する処理を、着目するトレリスの起点候補を変えて継続的に順次繰返す処理と、
    前記トレリスの起点情報と、それぞれ対応して計算されたトレリスの終点情報と、前記トレリスの終点における尤度情報とを関連付けて記録する処理と、
    得られた全てのトレリスの起点情報と終点情報と尤度情報とを基に最適なトレリスの起点候補及び終点候補を選択して推定結果とする処理とを実行することを特徴とする請求項10記載の誤り訂正復号方法。
  12. 前記誤り訂正復号器が、前記推定処理において、得られた全てのトレリスの起点候補及び終点候補の内、前記トレリスの起点とそれに対応する終点とが一致しかつ前記トレリスの終点における尤度値が最大のものを選択して前記トレリスの起点及び終点の推定結果とすることを特徴とする請求項10または請求項11記載の誤り訂正復号方法。
  13. 前記誤り訂正復号器が、前記トレリスの終点における尤度値に対する閾値を設け、順次得られるトレリスの起点候補及び終点候補の内、前記トレリスの起点と対応する終点が一致しかつ前記トレリスの終点における尤度値が前記閾値を越えた最初のものを選択して前記トレリスの起点及び終点の推定結果とし、
    前記トレリスの起点候補について対応するトレリスの終点及び尤度を計算する際に、前記トレリスの起点及び終点の推定結果を得た時点で残るトレリスの起点候補についてのトレリスの終点及び尤度の計算を打ち切ることを特徴とする請求項10または請求項11記載の誤り訂正復号方法。
  14. 前記誤り訂正復号器が、前記推定処理において、順次得られるトレリスの起点候補及び終点候補の内、最初にトレリスの起点と対応する終点が一致するものを選択して前記トレリスの起点及び終点の推定結果とし、
    前記トレリスの起点候補について対応するトレリスの終点及び尤度を計算する際に、前記トレリスの起点及び終点の推定結果を得た時点で残るトレリスの起点候補についてのトレリスの終点及び尤度の計算を打ち切ることを特徴とする請求項10または請求項11記載の誤り訂正復号方法。
  15. 前記誤り訂正復号器が、前記制御処理において、前記要素復号処理にて続いて行われる本復号処理に際して、前記推定処理の推定によって得たトレリスの起点及び終点の状態の初期尤度値を他の状態よりも高く設定することを特徴とする請求項10から請求項14のいずれか記載の誤り訂正復号方法。
  16. 前記誤り訂正復号器が、前記制御処理において、前記要素復号処理にて続いて行われる本復号処理に際して、各状態の初期尤度値を、前記推定処理の推定によって得たトレリスの起点及び終点に対応したトレリスの終点における各状態の尤度値から設定することを特徴とする請求項10から請求項14のいずれか記載の誤り訂正復号方法。
  17. 前記誤り訂正復号器が、前記制御処理において、前記要素復号処理にて続いて行われる本復号処理に際して、各状態の初期尤度値を、前記推定処理の推定によって得たトレリスの起点及び終点に対応したトレリスの終点における各状態の尤度値を更に前記推定処理の推定によって得たトレリスの起点情報及び終点情報に応じて重み付けして設定することを特徴とする請求項10から請求項14のいずれか記載の誤り訂正復号方法。
  18. 復号入力である通信路組織部情報系列及び通信路冗長部情報系列に関する品質情報を付加情報として得て、前記推定処理に関する請求項10から請求項14のいずれか記載の内容のいずれか、前記制御処理に関する請求項15から請求項17のいずれか記載の内容のいずれかを前記品質情報によって適応的に切替えて動作させることを特徴とする請求項10から請求項17のいずれか記載の誤り訂正復号方法。
  19. テイルバイティングを用いた要素符号によってターボ符号化された信号に対し、通信路組織部情報系列、通信路冗長部情報系列及び事前尤度情報を入力して事後尤度情報を出力する要素復号処理を実行する誤り訂正復号器が実行するプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記要素復号手段と連携して符号化系列の起点及び終点の符号化出力を得た時の符号器の内部状態情報を示す前記符号化系列のトレリスの起点情報及び終点情報を推定する推定処理と、
    前記推定処理にて推定されたトレリスの起点情報及び終点情報に基づいて前記要素復号処理を制御する制御処理とを実行させるためのプログラム。
  20. 前記コンピュータに、前記推定処理において、
    前記トレリスの起点の全候補について、着目する一候補のトレリスの起点状態の初期尤度値を他の状態よりも高く設定して、対応するトレリスの終点を計算させかつ前記トレリスの終点における尤度を計算させる処理を、着目するトレリスの起点候補を変えて継続的に順次繰返す処理と、
    前記トレリスの起点情報と、それぞれ対応して計算されたトレリスの終点情報と、前記トレリスの終点における尤度情報とを関連付けて記録する処理と、
    得られた全てのトレリスの起点情報と終点情報と尤度情報とを基に最適なトレリスの起点候補及び終点候補を選択して推定結果とする処理とを実行させることを特徴とする請求項19記載のプログラム。
  21. 前記コンピュータに、前記推定処理において、得られた全てのトレリスの起点候補及び終点候補の内、前記トレリスの起点とそれに対応する終点とが一致しかつ前記トレリスの終点における尤度値が最大のものを選択して前記トレリスの起点及び終点の推定結果とさせることを特徴とする請求項19または請求項20記載のプログラム。
  22. 前記コンピュータに、前記推定処理において、前記トレリスの終点における尤度値に対する閾値を設け、順次得られるトレリスの起点候補及び終点候補の内、前記トレリスの起点と対応する終点が一致しかつ前記トレリスの終点における尤度値が前記閾値を越えた最初のものを選択して前記トレリスの起点及び終点の推定結果とし、
    前記トレリスの起点候補について対応するトレリスの終点及び尤度を計算する際に、前記トレリスの起点及び終点の推定結果を得た時点で残るトレリスの起点候補についてのトレリスの終点及び尤度の計算を打ち切らせることを特徴とする請求項19または請求項20記載のプログラム。
  23. 前記コンピュータに、前記推定処理において、順次得られるトレリスの起点候補及び終点候補の内、最初にトレリスの起点と対応する終点が一致するものを選択して前記トレリスの起点及び終点の推定結果とし、
    前記トレリスの起点候補について対応するトレリスの終点及び尤度を計算する際に、前記トレリスの起点及び終点の推定結果を得た時点で残るトレリスの起点候補についてのトレリスの終点及び尤度の計算を打ち切らせることを特徴とする請求項19または請求項20記載のプログラム。
  24. 前記コンピュータに、前記制御処理において、前記要素復号処理にて続いて行われる本復号処理に際して、前記推定処理の推定によって得たトレリスの起点及び終点の状態の初期尤度値を他の状態よりも高く設定させることを特徴とする請求項19から請求項23のいずれか記載のプログラム。
  25. 前記コンピュータに、前記制御処理において、前記要素復号処理にて続いて行われる本復号処理に際して、各状態の初期尤度値を、前記推定処理の推定によって得たトレリスの起点及び終点に対応したトレリスの終点における各状態の尤度値から設定させることを特徴とする請求項19から請求項23のいずれか記載のプログラム。
  26. 前記コンピュータに、前記制御処理において、前記制御処理において、前記要素復号処理にて続いて行われる本復号処理に際して、各状態の初期尤度値を、前記推定処理の推定によって得たトレリスの起点及び終点に対応したトレリスの終点における各状態の尤度値を更に前記推定処理の推定によって得たトレリスの起点情報及び終点情報に応じて重み付けして設定させることを特徴とする請求項19から請求項23のいずれか記載のプログラム。
  27. 前記コンピュータに、復号入力である通信路組織部情報系列及び通信路冗長部情報系列に関する品質情報を付加情報として得て、前記推定処理に関する請求項19から請求項23のいずれか記載の内容のいずれか、前記制御処理に関する請求項24から請求項26のいずれか記載の内容のいずれかを前記品質情報によって適応的に切替えて動作させることを特徴とする請求項19から請求項26のいずれか記載のプログラム。
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