JP2008531916A - 改善されたシリンダヘッド組立体 - Google Patents

改善されたシリンダヘッド組立体 Download PDF

Info

Publication number
JP2008531916A
JP2008531916A JP2007557146A JP2007557146A JP2008531916A JP 2008531916 A JP2008531916 A JP 2008531916A JP 2007557146 A JP2007557146 A JP 2007557146A JP 2007557146 A JP2007557146 A JP 2007557146A JP 2008531916 A JP2008531916 A JP 2008531916A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
cylinder head
region
spark plug
intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007557146A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008531916A5 (ja
Inventor
マタス,スコット
ムーニー,ティム
シタール,マイク
Original Assignee
ライカミング・エンジンズ・ア・ディビジョン・オブ・アブコ・コーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ライカミング・エンジンズ・ア・ディビジョン・オブ・アブコ・コーポレーション filed Critical ライカミング・エンジンズ・ア・ディビジョン・オブ・アブコ・コーポレーション
Publication of JP2008531916A publication Critical patent/JP2008531916A/ja
Publication of JP2008531916A5 publication Critical patent/JP2008531916A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B23/00Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation
    • F02B23/08Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/04Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for air cooling
    • F02F1/06Shape or arrangement of cooling fins; Finned cylinders
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/26Cylinder heads having cooling means
    • F02F1/28Cylinder heads having cooling means for air cooling
    • F02F1/30Finned cylinder heads
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B23/00Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation
    • F02B23/08Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition
    • F02B2023/085Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition using several spark plugs per cylinder
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

シリンダヘッドとピストンを含むシリンダヘッド組立体が開示されている。シリンダヘッドは、くびれ部で結合された第1及び第2の丸い部分を含んだ凹んだ弁領域を備えており、第1の丸い部分は吸気弁を収容しており、第2の丸い部分は排気弁を収容しており、シリンダヘッドは更に弁領域において吸気ポートと吸気弁との間に緩やかな輪郭を描く吸気ポート通路と、弁領域において排気ポートと排気弁との間に緩やかな輪郭を描く排気ポート通路とを備えている。ピストンは、シリンダヘッドの凹んだ弁領域に実質的に適合する凹み領域を含んでいる。関連するオーバーホールキットと改善されたシリンダヘッド組立体を作る方法がさらに開示される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、概して内燃エンジンに係り、特に動力航空機に使用される往復内燃エンジンに関する。
この国際出願は、著作権による保護を受ける内容を含んでいる。著作権者は、明らかに特許商標庁が保管し記録する際に、特許の開示をするいずれかの者のファクシミリによる複製に異議を唱えないが、そうでない場合は全ての著作権を全てを保有する。この国際出願は、2005年2月25日に出願された米国特許出願第11/065,348号に基づく優先権を主張し、その開示内容全体は引用されてここに取り込まれる。
航空機用の内燃エンジンにおいて、高効率且つ高出力の要求が継続的に存在している。エンジンをより効率的でより高出力にすることは妥協の実証である。なぜなら、多くの競合する変数がエンジンの性能に影響を及ぼすからである。
例えば、火花点火式内燃エンジンの効率と出力は、火花タイミングと燃焼室内における圧縮特性の両方によって直接影響を受ける。不十分な設計のシリンダヘッドは、吸気と排気ガスがシリンダヘッドを通して適切に流れるのを妨げ、これにより流れ損失及び/又はシリンダヘッド及び排気マニホルド内での背圧を引き起こす。特に、これらの変数は火花点火式内燃エンジンの全体の出力と効率の一因となり、すなわちこれらを低下させる。
シリンダヘッド内での燃焼やエンジンの究極の効率や出力を改善するための従来の技術は、未燃の燃料/空気混合気、すなわち最終ガスの温度、圧力および化学的滞留時間を増大させることを含んでいる。しかし、これらの技術は、全面的なエンジン性能を著しく低下させるエンジンノッキングの起こりやすさをしばしば増大させる結果となる。ノッキングは、火花点火式内燃エンジンの燃焼室の内部表面に対してぶつかる高圧波面に伴う音である。その高圧波面は、意図しない瞬時の点火及び燃焼、すなわち点火に先立つ燃料/空気混合気の自己着火を引き起こす。もしピストンが上死点(TDC)に到達する前に発生した場合、実際には高圧波面は圧縮行程中にピストンを押し、これにより出力行程における利用可能なエネルギを低減させ、極端に出力を低下させてしまう。圧縮比の増大、点火プラグの偏心配置および緩慢燃焼室の取り入れのような、効率及びシリンダヘッドにおける完全な燃焼を向上させるための他の従来技術は、望まないエンジンノッキングの可能性が増大する方向に導いてしまう。
高速燃焼室は、エンジンノッキングを低減するのと共に高燃費を提供するのに役立つ。従来の高速燃焼室の特徴は、高旋回吸気ポートと、回転運動すなわちシリンダ軸からずれた位置での混合気取り入れによる充填時の旋回の利用と、2つあるいはそれ以上の点火プラグの使用を含む。高速燃焼室は、ピストンヘッドの一部が上死点においてシリンダヘッドに近づくように、燃焼室内での小さな規模の乱れを引き起こし、これにより、この領域での充填を小さく、燃焼室のより高圧縮の領域へ、そして点火プラグ先端に向けてスカッシュ(squish)する。しかし、高速燃焼室は、シリンダヘッドの他の要素の動作を妨げる。
高速燃焼室を製造するための1つの従来方法は、燃料/空気混合割合の増大、すなわち燃焼のために要求される化学量論よりも高い燃料リッチを作り出すことである。燃料リッチ状態は、過剰な燃料の膨張および蒸発がエネルギを吸収するような、低温の運転エンジンを提供しながら、燃費は低下する。
火花点火式内燃エンジン効率および出力を低下させるのに影響を与える従来のシリンダヘッドの他の特徴は、シリンダヘッドへの空気流れおよびシリンダヘッドからの空気流れである。シリンダヘッドへの最適な吸気及びシリンダヘッドからの最適な排気ガス流れは、とりわけ吸気ポートおよび排気ポートが正確な寸法となっているかどうかに依存する。もし、吸気ポート又は排気ポートの何れかがエンジンから要求される流量に対応した寸法にされていない場合、制限された空気流れとエンジンの低下した効率と出力の結果を生むこととなる。従来のシリンダヘッドにおいて、吸気ポートと排気ポートは、一般的に広く円形に設計されている。意図しない流れ抵抗の可能性を低減するための従来の技術は、円形の吸気ポートと排気ポートの寸法を増大させることである。しかし、吸気ポートと排気ポートを大きくすることは、コストがかかり、性能に影響を与える。
このようなことから、本発明は、従来技術の制限及び欠点に起因する一又はそれ以上の問題を実質的に解決する、改善されたシリンダヘッド組立体を目指すものである。改善されたシリンダヘッド組立体は、より高燃費及び/又は増大された出力をもたらす。以下説明する本発明の特徴を有する新しいシリンダヘッド組立体を持つことが必要である。また、認定された状態を維持しながら既存のFAA認定エンジンに適合できるオーバーホールキットを持つか、或いは本発明の特徴及び効率を備える実験的エンジンのためのキットを持つかである。
本発明の更なる特徴および利点は、以下の説明に記載されており、部分的にはその説明から明らかとなるであろうし、本発明の実施によって学び取れるであろう。本発明の様々な利点は、添付された図面と共に、記載された説明および特許請求の範囲において特に指摘されている構造によって実現され、成し遂げられるであろう。
本発明は、火花点火式内燃エンジンの改善された燃費と増大された出力の両方に寄与できる特徴の組み合わせに関係している。本発明の第1の実施形態において、それらの特徴を備えた新しいOEMエンジンは、従来構造のエンジンに比べて、効率や出力を例えば10%程度改善できる。本発明の第2の実施形態において、認定されたエンジンの安全性や信頼性を維持しながら、高い燃焼効率および燃料削減を成し遂げるためのこれらの新しい特徴を備えたシリンダヘッド組立体を改造するためのオーバーホールキットが開示されている。FAA規則は、従来の関連システムでの確実な出力増大を妨げている。従って、認定されたエンジンのためのある形式のオーバーホールキットは、認定された状態を維持しながら、認定されたエンジンにおける燃費に好適に取り組むが、本発明は認定されていない実験的エンジンの出力と性能を向上させる実施形態に適合することができる。
以下に開示されるように、様々な特徴の組み合わせは、従来のシリンダヘッド組立体を装備しているエンジンと比較して、出力を倍増し効率を上げるために用いることができる望ましい結果を生み出す。本発明の最初の特徴は、実質的に「ピーナッツ」のような形状を有する弁領域を取り囲む改善されたスカッシュエリアである。弁領域は、接続領域すなわちくびれ部(waist)によって接合された第1及び第2の丸い部分を有している。スカッシュエリアと弁領域は、適当な方法、例えば比較的平坦なシリンダヘッドに対する機械加工によって形成される。スカッシュエリアは、実質的に弁領域を取り囲み、実質的にピストンのクラウンの周辺の回りまで広がっている。その結果、燃焼の大部分は燃焼室内の弁領域の比較的小さな領域で起こる。
本発明の第2の特徴は、火花が燃焼領域のピーナッツ状の領域内で反対方向に発生するように、弁領域のくびれ部の両側に2つの点火プラグが位置決めされている。点火プラグの位置決めは、短い燃焼距離とピーナッツ形状の燃焼室の反対側からの炎前線の迅速な進行を促す。
本発明の第3の特徴は、改善された空気流れを実現する改良された吸気ポート及び排気ポートである。従来のエンジンに比較して、スカッシュ領域を低くすることは、シリンダヘッド機構内で、僅か(例えば、1/4インチ(約6.35mm))に吸気ポートと排気ポートを長くすることになり、これにより流れ半径を増大させ、各ポート内での流路の傾斜をより緩やかにする。傾斜している流路は、従来構造の比較的鋭い角度のものと比較して、流速に負の影響を及ぼすことなく、また反対の圧力(adverse pressure)を生じさせることなく、大量の空気を吸気弁に入れる事を可能にする。
一実施形態において、吸気ポートは、弁ヘッドの周りの流れをバランスさせるために、低渦(low-swirl)ポートとして構成される。従来の実施状況は、混合気が燃焼室内に入った時に、混合気内の渦運動を作り出す弁ヘッドの一方側に流れを向けるポートを提供する。低渦ポートでは、混合気は、シリンダヘッド内での混合気の回転運動を低減する弁ヘッドの周りで均等に燃焼室に入る。
加えて、本発明の改善に付随する、狭くされ且つ概ね底が平坦にされた「スクワット」(squat)通路は、性能を更に高めることが分かった。本質的に、従来のポートの床面は平坦にされ、各側面が膨らんでいるが、通路の全体としての直径は狭くなっている。排気ガスが乱れて旋回する解法空間が確実となる。この乱れが形成される機会が失われ、緩やかに傾斜するカーブは、排気ポート内で比較的短い滞留時間で、通路においてその乱流からの僅かなエネルギ移転だけで、排気ガスが迅速に出ることを許容する。この通路は、大きくてより開放されたポートよりも通過するガスを少なくするのは本質的に明らかである。しかし、この通路形状は実際に、ポートの断面積を増大させることなく、排気ガスの流れを改善する。
一実施形態において、シリンダヘッド組立体は、シリンダヘッドとピストンを備えている。シリンダヘッドは、第1及び第2の丸い部分を備えている凹んだ弁領域を備えており、第1の丸い部分は吸気弁を収容し、第2の丸い部分は排気弁を収容している。また、シリンダヘッドは、弁領域における吸気ポートと吸気弁の間に緩やかな輪郭の流路を有する吸気ポート通路と、弁領域における排気ポートと排気弁の間に緩やかな輪郭の流路を有する排気ポート通路とを備えている。このピストンは、シリンダヘッドの凹んだ弁領域に実質的に対応する凹み部を備えている。一特徴として、第1及び第2の丸い部分は、実質的にピーナッツ形状を有する燃焼室を形成する。
一特徴として、シリンダヘッド組立体は更に、実質的に弁領域を取り囲むシリンダヘッドに第1の平坦領域を備え、更に、実質的に凹み領域を取り囲むピストンに第2の平坦領域を備えている。第1及び第2の平坦領域は、スカッシュ領域を形成するために、実質的にシリンダヘッドに整合している。第1の平坦領域は概ね弁領域の周縁の周りに広がっており、第2の平坦領域は概ね凹み領域の周縁の周りに広がっている。
一特徴として、シリンダヘッド組立体は、更に燃焼室内に第1の点火プラグ先端を位置決めするための第1点火穴と、燃焼室内に第2の点火プラグ先端を位置決めするための第2点火穴とを備えている。第1及び第2の点火プラグ穴はネジが形成されており、弁領域の中心軸線すなわちくびれ部に対して互いに反対側にある。
一特徴として、排気ポートは上方部分と下方部分とを備えており、上方部分は実質的に円形状を有しており、下方部分は実施的に楕円形を有している。
他の実施形態において、航空機エンジンのシリンダヘッドのためのオーバーホールキットは、シリンダヘッドとピストンを備えている。シリンダヘッドは、第1と第2の丸い部分を備えている凹んだ弁領域であって第1の丸い部分が吸気弁を収容しており第2の丸い部分が排気弁を収容している弁領域と、上記弁領域において吸気ポートと吸気弁との間との間に緩やかな輪郭を描く流路を有する吸気ポート通路と、弁領域において排気ポートと排気弁との間に緩やかな輪郭を描く流路を有する排気ポート通路とを有する。ピストンは、シリンダヘッドの弁領域に概ね対応する凹んだ領域を備えている。一特徴として、第1及び第2の丸い部分は、実質的にピーナッツ状の形状を有する燃焼室を形成する。オーバーホールキットは、特定の実施形態において、FAAで認定されたエンジンをオーバーホールするために使用される。
一特徴において、オーバーホールキットは更に、弁領域を概ね取り囲むシリンダヘッドの第1平坦領域と、更に凹み領域を概ね取り囲むピストンの第2平坦領域とを備えている。第1及び第2の平坦領域は、スカッシュ領域を形成するために、シリンダヘッドに実質的に整合されている。第1の平坦領域は、実質的に弁領域の周縁の周りに広がり、第2の平坦領域は、実質的に凹み領域の周縁の周りに広がっている。
一特徴として、オーバーホールキットは更に、燃焼室内で第1の点火プラグ先端部を位置決めする第1点火穴と、燃焼室内で第2の点火プラグ先端部を位置決めする第2点火穴を備えている。第1及び第2の点火プラグ穴はネジが形成されており、例えば弁領域の中心軸線すなわちくびれ部に関して反対側にある。一特徴として、排気ポートは上方部分と下方部分を備えており、上方部分は実質的に円形形状を有しており、下方部分は実質的に楕円形状を有している。
他の実施形態において、ピストンエンジンのための改善されたシリンダヘッドを作る方法は、シリンダヘッドにスカッシュ領域を形成し、シリンダヘッドに実質的にピーナッツ状形状の凹みを有する燃焼室を形成し、第1の点火プラグを吸気弁に向け、第2点火プラグを排気弁に向け、概ね滑らかで緩やかな輪郭を描く吸気ポートと排気ポート通路を設け、シリンダヘッドに実質的に平坦にされた床を有する排気ポートを形成する。一特徴として、その方法は更に、実質的にピストンのクラウン周縁の周りにスカッシュ領域を広げる段階を備えている。一特徴として、その方法は更に、第2の点火プラグに対して、実質的にピーナッツ形状の凹部の反対側に第1のプラグを位置決めする段階を備えている。一特徴として、その方法は更に、より長い吸気及び排気ポート流路を提供するために、燃焼室を低くする段階を備えている。このピストンエンジンは、FAAの認定済みエンジンあるいは実験的エンジンである。一特徴として、その方法は、ピストンのクラウンに、実質的にピーナッツ形状の凹部領域を形成する段階を備えている。一特徴として、その方法は更に、実質的に円形の上部と実質的に長方形の下部を持つために排気ポートを形成する段階を備えている。
上記した一般的な説明と、以下の詳細な説明の両方は、例示であり且つ説明の便宜にためのものであり、請求の範囲の発明の更なる説明を提供しようとするものであると理解されたい。
添付図面は、本発明の更なる理解を提供するために含まれており、この明細書に組み込まれ且つその一部を構成し、本発明の少なくとも1つの原理を説明するための役割を有する記載と共に、本発明の一実施形態を示している。
本発明の望ましい実施形態を詳細に参照するが、その具体例は添付図面に示されている。
本発明は、航空機用エンジンのための改善されたシリンダヘッド組立体を目指すものである。ここに説明され図示されているシリンダヘッド組立体は、多気筒内燃エンジンにおける単一のシリンダ組立体を例示していることは、当該技術分野の当業者に理解されるであろう。しかし、内燃エンジンは、どんなシリンダの構成を有していてもよい。
本発明の内燃エンジンシリンダ組立体は、特に以下の構成要素、すなわちシリンダ胴体、シリンダヘッドそしてピストンを備えている。一般的に、シリンダヘッドとピストンクラウンを有するピストンは、エンジンに動作中においては、燃料の充填、すなわち燃焼室への空気/燃料混合気に着目し、それはシリンダヘッドとピストンクラウンの特別な構造によって画定される。
本発明は、改善されたシリンダヘッド組立体とそれに付随する方法に向けた実施形態を提供する。第1の実施形態は、内燃エンジンのための新しいシリンダヘッド組立体を提供する。第2の実施形態は、既存のシリンダヘッド組立体に本発明の構造を組み付けるためのオーバーホールキットを提供する。第3の実施形態は、改良されたシリンダヘッド組立体の製造方法を提供する。本発明の新しいシリンダヘッド組立体とオーバーホールキットは、火花点火式の内燃エンジンに対して、良好な燃費、燃料のオクタン価要件を低くし、そして/または後述の特徴の組み合わせによる出力の増大を提供する。
図1を参照すると、本発明の改善された特徴を有するシリンダヘッド100が示されている。その特徴は、限定されるものではないが、改善されたスカッシュ領域、位置が変更されたプラグそして改善された吸気及び排気流れを含んでいる。
図1aを参照すると、吸気ポート110と排気ポート120を有する図1のシリンダヘッドの拡大図が示されている。排気ポート120はさらに、燃焼室を出るガス流を改善することによってエンジン出力を増大させる構造を備えている。大変な大きさの圧力が存在するが、排気ポート120は吸気ポート110よりも小さな断面積を有している。圧力を勘案して円形の排気ポートの寸法を増大させるよりもむしろ、排気ポート120は平坦な底面の「スクワット」通路を提供するように狭く且つ再構成されている。本質的に、床面130は従来の排気ポートよりも小さなカーブで、通路の開口が狭くなっている。排気ポート120の構造は、排気が乱流を生成するような、従来の排気ポートの底部における開放空間を無くす。この乱流が形成される機会を無くし、傾斜した通路を提供することで、通路内で乱流によるものではあるが比較的小さなエネルギ損失での迅速なガス排出を実現する。排気ポート120の形状を変更することで、流れの制約は低くなり、背圧を補正する。結果として、改善された構造の排気ポートは、燃焼室に対して増大した質量流量を実現させる。ガスの迅速な排出および処理は、本発明の改善が施された火花点火式内燃エンジンの高い出力と燃費を実現する。この特徴(例えば、平坦な底面の「スクワット」通路を提供すること)は、吸気ポート110にも追加的に応用し、あるいは吸気ポート110に代替的に応用してもよい。
[スカッシュ領域]
改良されたシリンダヘッド組立体の一つの特徴は、改良されたスカッシュ領域である。図2を参照すると、シリンダヘッド210の燃焼室が示されている。弁領域220は、例えばフライス加工された(milled)シリンダヘッド210の実質的に平坦な面230から形成されている。弁領域220は、吸気弁230と排気弁240とを備え、それぞれ吸気弁座235および排気弁座245内に中心位置決めされている。接続領域250は、二つの丸い部分を有する形状のピーナッツ状の弁領域220を形成するために、吸気弁230と排気弁240の間に例えば機械加工で形成される。角度のある壁260は、弁領域の周りから平坦面270まで延びている。弁領域220の外の平坦面270は、スカッシュ領域を画定する。従来のシリンダヘッドとは異なり、吸気弁230と排気弁240を通る改善された空気流のための隙間を除き、スカッシュ領域270は実質的に弁領域220を取り囲み、実質的にシリンダヘッド210の周縁の周りまで延びている。燃焼室に入るピストンは、スカッシュ領域と同じようにに形状が作られている。
図3を参照すると、ピストンクラウン300は平坦面320に凹んだ領域を有しており、それは図2のシリンダヘッド210の弁領域220と実質的に整列されている。凹んだ領域310は、例えば機械加工(machining)などの適切な方法で形成され、第1および第2のまるい部分によってピーナッツ形状を有している。凹み部310の第1及び第2の部分、例えば大きいそして小さい丸い部分は、図2の弁領域220の大きいそして小さい丸い部分に対応している。凹み部310の外側の平坦面320は、スカッシュ領域を画定する。スカッシュを最大にするために、平坦なスカッシュ領域320は凹み部310を取り囲み、ピストンクラウン300の周縁の周りに広がっている。
最大化されたスカッシュ領域は、燃料/空気混合気のより効率的な燃焼を可能にする。燃焼室の壁によって制限される燃料/空気混合気は、比較的狭い領域に強制的に入れられ、乱流を起こす。結果として、燃料と酸素がより効率的に混合される。加えて、増大された乱流は炎がより均一かつ迅速に拡大するのを可能にする。
点火、すなわち火花のタイミングは要件に応じて選択される。なぜなら、本発明の実施形態は、燃料/空気混合気が迅速に燃焼するのを可能とし、点火プラグは、従来技術と比較してエンジンの行程での早い時期に点火を提供する必要が無いからである。例示的な実施形態において、点火タイミングは上死点前20°あるいはそれ以上遅らされる。
結果としての性能は、理想的な体積/圧力行程に近づく。炎が高速で移動し、そして燃料/空気混合気が燃えると、本発明を組み込んでいる火花点火式内燃エンジンの作動サイクルは、理想的なオットーサイクルにより近似する。理想的なサイクルとの類似性は、高い効率および結果としての高燃費を示すことになる。
[点火プラグ位置]
シリンダヘッド組立体の他の特徴として、燃焼チャンバの最も遠い延びた部分から点火プラグ先端までの距離を最小にするように、2つの点火プラグが弁領域の両側に配置される。図2を参照すると、点火プラグが対応する弁に最も近接するように、点火プラグ(図示略)の先端を挿入するための第1及び第2の点火プラグ穴280、290が壁260に示されている。第1の点火プラグ穴280は、吸気弁230に隣接している。第2点火プラグ穴290は、排気弁240に隣接している。第1及び第2の点火プラグ穴280,290は、燃焼チャンバの弁領域220のくびれ部250の両側に位置決めされている。例えば、第1及び第2の点火プラグ穴280,290は、図示のように、くびれ部250に関して対角線上に位置決めされている。点火プラグは、図示のように、シリンダヘッド組立体内でも角度がついているが、これは融通のきく設計パラメータである。
図4を参照すると、シリンダヘッド400の側面図が示されている。点火プラグは、凹部410に配置され、吸気弁に向けられている。図4aを参照すると、点火プラグが吸気弁420を向くように、A−A線におけるシリンダヘッド400と凹部410の断面図が示されている。
第2点火プラグは、シリンダヘッドの反対側に配置されている。図5を参照すると、シリンダヘッド500の対向する側面図が示されている。点火プラグは凹部510に配置され、排気弁に向けられている。図5aを参照すると、点火プラグが排気弁520を向くように、D−D線におけるシリンダヘッド500と凹部510の断面図が示されている。
[ポート内の空気流れ]
本発明に係るシリンダヘッド組立体のための望ましい構成は、燃焼チャンバの吸気及び排気のための改善された空気流れを有している。特定の実施形態として、弁ヘッドはシリンダヘッド内で低くされ、例えば、従来のシリンダヘッドにける弁ヘッド位置の下、約1.25インチ(約32mm)である。結果として、ポート流れ半径は大きくなる。弁が開いた時、燃焼チャンバの壁に対する気体流として生成される弁の近くの乱流は最小化される。乱流は、バルブを通る質量流量を低下させ、背圧の原因となるので、望ましくない。
望ましくは、圧縮比、すなわちピストンが上死点にある時のシリンダの体積に対するピストンが下死点にある時のシリンダの体積が、従来のシリンダヘッドで用いられる圧縮比と同等である。本発明の一特徴としては、同じ燃料を使い、且つデトネーションの余裕を維持ながら、圧縮比は増大する。結果として、本発明に係る改良されたシリンダヘッドを有するエンジンにとって、出力と燃費は向上する。本発明の第2の特徴としては、従来の或いは既存のシリンダヘッドで用いられる圧縮比を維持しながら、低いオクタン価の燃料や鉛無しの燃料を利用できることである。本発明の第3の特徴としては、従来のシリンダヘッドで用いられているものよりも、低い圧縮比であるということである。従って、本発明に係るシリンダヘッド組立体で使用される場合に、鉛無しの自動車用ガソリンのようなより低オクタン価の燃料の使用を許容しながら、既存のたとえばFAA認定のエンジンの最低出力は維持される。
特定の実施形態において、スカッシュ領域はピストンクラウンに向かって低くなっており、それは吸気及び排気ポート流路を広げようとする。吸気及び排気ポート流路の拡大は、最小流れ半径を増大させ、ガス流路での突然の変化から生じる流れ損失を最小にする。本発明のより穏やかな流路は、吸気および排気ガスの流れを改善し、エンジンの効率及び/又は出力を高める。
図6を参照すると、シリンダヘッド600の断面図が示されている。スカッシュ領域610と弁620は、上死点距離(ピストンが上死点にあるとき、ピストンクラウンの上面(すなわちシリンダヘッドに面している)がシリンダヘッドから離れている距離に対応する)が小さくなるように、シリンダヘッド600内で低くされる。代替案としては、(FAA認定エンジンのような)エンジンを改造することで、ピストンクラウンが他のシリンダヘッドから上死点距離よりも小さい距離で離れるように、エンジンのシリンダヘッドは実際に他のシリンダヘッドに置き換えられる。図7を参照すると、シリンダヘッド700の断面がしめされている。低くされた弁ヘッドにより、吸気ポート流路710と排気ポート流路720は、増大された最小流れ半径を持つ拡大された流路を有する。
本発明の1つあるいはそれ以上の特徴を組み込んだ結果、内燃エンジンは向上した燃費、燃料のオクタン価要件の低下、そして出力のうちの1つ又はそれ以上を含む利点を実現する。例示的な実施形態において、燃費及び出力は、本発明の特徴を有しない従来のシリンダヘッドに比べて5から101%程度改善する。他の例示的な実施形態においては、自動車のオクタン価基準で、燃料のオクタン価要件を5から10ポイント程度低減しながら、燃費をおよそ2%改善し、出力をおよそ5%改善する。
高スカッシュ燃焼室で実現される高速燃焼は、僅かに遅延される点火タイミングを許容し、与えられた圧縮比/出力のための燃料のオクタン価要求を低下させる。代替的には、当初のデトネーションの余裕を維持しながら出力を増大されるために圧縮比は僅かに高められる。例示的な実施形態は、直径が5.125インチ(約130mm)のボアの平行弁シリンダヘッドであるが、本発明のポート構造や高スカッシュ技術は、5.318インチ(約135mm)のボアの大きなシリンダヘッドのような、どのようなボアにも適用できる。加えて、本発明は、上方排気下方吸気あるいは下方排気上方吸気のような、様々なポート構成を有する「傾斜弁」シリンダヘッドと呼ばれるものにも容易に適用できる。
本発明の一実施形態において、特徴は航空機用内燃エンジンに据え付けられるシリンダヘッド組立体に組み合わせられる。例えば、それらの特徴は新しい内燃エンジンを提供する場合に、OEMによってシリンダヘッドの組み込まれる。
代替的実施形態において、本発明の特徴は従来の航空機用エンジンのためのオーバーホールキットに組み込まれる。FAA認定済みの航空機で動作するエンジンは、FAAは承認した形式の設計に合致する部品の取り替えだけで航空に耐える条件を維持しなければならない。これらの認証された部品に対するエンジン出力の増大、エンジン重量あるいはその他の決められた特徴が変化した場合、FAAの規則は、エンジンが据え付けられる認定された航空機の設計を要求し、またエンジンの改良に対するFAA設計承認を受ける。
結果として、本発明のシリンダヘッドは、燃費を高め且つ燃料のオクタン価要求を低減する利益を提供しながら、規則で定められた特徴を維持するように構成されている。実験機に分類される航空機や自作航空機などのような、FAA管轄外の航空機で作動するエンジンに対しては、オーバーホールキットがOEMエンジンのための前記実施形態における全ての特徴を組み込んで提供される。
本発明は詳細が説明され、その具体的実施形態が参照されたが、当業者には明らかなように、本発明の思想及び範囲を逸脱することなく、様々な変更および改良が可能である。従って、本発明は添付の特許請求の範囲およびその均等物の範囲内で改良および変形例を含もうとするものである。
本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドである。 本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドの拡大図である。 本発明の一実施形態に係る燃焼室である。 本発明の一実施形態に係るピストンのクラウンである。 本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドの側面図である。 本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドのA−A線における断面図である。 本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドの側面図である。 本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドのD−D線における断面図である。 本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドの断面図である。 本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドの断面図である。

Claims (20)

  1. シリンダヘッドとピストンの組立体であって、
    前記シリンダヘッドは、
    第1及び第2の丸い部分を備える凹んだ弁領域であって、第1の丸い部分が吸気弁を収容し、第2の丸い部分が排気弁を収容する弁領域と、
    前記弁領域における吸気ポートと吸気弁との間で緩やかな輪郭を描く流路を有する吸気ポート通路と、
    前記弁領域における排気ポートと排気弁との間で緩やかな輪郭を描く流路を有する排気ポート通路と、を備えており、
    前記ピストンは、
    前記シリンダヘッドの凹んだ弁領域に実質的に合致する凹んだ領域を備えている、組立体。
  2. 前記第1及び第2の丸い部分は、実質的にピーナッツ形状の凹部を形成する、請求項1に記載の組立体。
  3. 更に、前記弁領域を実質的に取り囲むシリンダヘッドにおける第1の平坦領域を備えている、請求項1に記載の組立体。
  4. 更に、前記凹んだ領域を実質的に取り囲む前記ピストン上の第2の平坦領域を備えている、請求項3に記載の組立体。
  5. 前記第1及び第2の平坦領域は、スカッシュ領域を形成するために前記シリンダヘッドに実質的に整列されている、請求項4に記載の組立体。
  6. 前記第1の平坦領域は、前記弁領域の周縁の周りに実質的に広がっている、請求項3に記載の組立体。
  7. 前記第2の平坦領域は、前記凹んだ領域の周縁の周りに実質的に広がっている、請求項3に記載の組立体。
  8. 前記吸気ポートは低渦ポートとして成形されている、請求項1に記載の組立体。
  9. 更に、第1及び第2の点火プラグ先端を備え、前記第1の点火プラグ先端と第2の点火プラグ先端は、前記弁領域の中心軸線を横切って互いに反対にされている、請求項1に記載の組立体。
  10. 前記排気ポートは上方部分と下方部分とを備え、前記上方部分は実質的に円形形状を有しており、前記下方部分は実質的に楕円形状を有している、請求項1に記載の組立体。
  11. 航空機用エンジンのシリンダヘッドのためのオーバーホールキットであって、
    前記シリンダヘッドは、
    第1及び第2の丸い部分を備える凹んだ弁領域であって、第1の丸い部分が吸気弁を収容し、第2の丸い部分が排気弁を収容する弁領域と、
    前記弁領域における吸気ポートと吸気弁との間で緩やかな輪郭を描く流路を有する吸気ポート通路と、
    前記弁領域における排気ポートと排気弁との間で緩やかな輪郭を描く流路を有する排気ポート通路と、を備えており、
    前記ピストンは、
    前記シリンダヘッドの凹んだ弁領域に実質的に合致する凹んだ領域を備えている、オーバーホールキット。
  12. 前記第1及び第2の丸い部分は、実質的にピーナッツ形状の凹部を形成する、請求項11に記載のオーバーホールキット。
  13. 更に、前記弁領域を実質的に取り囲むシリンダヘッド上の第1の平坦領域を備えている、請求項11に記載のオーバーホールキット。
  14. 更に、前記凹んだ領域を実質的に取り囲む前記ピストン上の第2の平坦領域を備えている、請求項13に記載のオーバーホールキット。
  15. 前記第1及び第2の平坦領域は、スカッシュ領域を形成するために前記シリンダヘッドに実質的に整列されている、請求項14に記載のオーバーホールキット。
  16. 前記第1の平坦領域は、前記弁領域の周縁の周りに実質的に広がっている、請求項13に記載のオーバーホールキット。
  17. 前記第2の平坦領域は、前記凹んだ領域の周縁の周りに実質的に広がっている、請求項14に記載のオーバーホールキット。
  18. 更に、第1及び第2の点火プラグ穴を備え、前記第1の点火プラグ穴と第2の点火プラグ穴は、前記弁領域のくびれ部の反対に配置されている、請求項11に記載のオーバーホールキット。
  19. 前記排気ポートは上方部分と下方部分とを備え、前記上方部分は実質的に円形形状を有しており、前記下方部分は実質的に楕円形状を有している、請求項11に記載のオーバーホールキット。
  20. 改良されたシリンダヘッドを製造するための方法であって、その方法は、
    実質的にピーナッツ形状の凹部を有する燃焼室をシリンダヘッドに形成する段階であって、その凹部がくびれ部によって結合された第1及び第2の丸い部分とを含んでいる、シリンダヘッド形成段階と、
    前記燃焼室を取り囲むスカッシュ領域を前記シリンダヘッドに形成する段階と、
    吸気弁に隣接する第1点火プラグ位置に第1の点火プラグ穴を配置する段階と、
    排気弁に隣接し且つ前記第1の点火プラグ位置に関してくびれ部の反対側の第2点火プラグ位置に、第2の点火プラグ穴を配置する段階と、
    前記シリンダヘッドに実質的に平滑で緩やかな輪郭を描く吸気及び排気ポート通路であって、吸気弁と排気弁のそれぞれ1つを受入れるように構成された各ポート通路を提供する段階と、
    前記シリンダヘッドに実質的に平坦な床を有する排気ポートを形成する段階と、
    を含む方法。
JP2007557146A 2005-02-25 2006-02-23 改善されたシリンダヘッド組立体 Pending JP2008531916A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/065,346 US7284524B2 (en) 2005-02-25 2005-02-25 Cylinder head assemblies
PCT/US2006/006372 WO2006093769A1 (en) 2005-02-25 2006-02-23 Improved cylinder head assemblies

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008531916A true JP2008531916A (ja) 2008-08-14
JP2008531916A5 JP2008531916A5 (ja) 2009-04-09

Family

ID=36930914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007557146A Pending JP2008531916A (ja) 2005-02-25 2006-02-23 改善されたシリンダヘッド組立体

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7284524B2 (ja)
EP (1) EP1859154A1 (ja)
JP (1) JP2008531916A (ja)
WO (1) WO2006093769A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2926849A1 (fr) * 2008-01-29 2009-07-31 Renault Sas Moteur thermique de vehicule automobile a chambres de combustion de rendement eleve.
US9512779B2 (en) 2010-04-27 2016-12-06 Achates Power, Inc. Swirl-conserving combustion chamber construction for opposed-piston engines
WO2012158756A1 (en) 2011-05-18 2012-11-22 Achates Power, Inc. Combustion chamber construction for opposed-piston engines
US10180115B2 (en) 2010-04-27 2019-01-15 Achates Power, Inc. Piston crown bowls defining combustion chamber constructions in opposed-piston engines
JP5782109B2 (ja) 2010-04-27 2015-09-24 アカーテース パワー,インク. 対向ピストン式エンジン用の燃焼室構造
US20120192831A1 (en) * 2011-01-27 2012-08-02 Ecomotors International, Inc. Combustion Chamber for a Side-Mounted Direction Injector
US20130333656A1 (en) * 2012-02-04 2013-12-19 David Endrigo Valve seats for cylinder heads in aircraft engines
CN202883139U (zh) * 2012-02-04 2013-04-17 D.恩德里戈 飞机发动机的汽缸盖以及汽缸体与汽缸盖的组件
US9211797B2 (en) 2013-11-07 2015-12-15 Achates Power, Inc. Combustion chamber construction with dual mixing regions for opposed-piston engines
US9840965B2 (en) 2015-07-31 2017-12-12 Achates Power, Inc. Skewed combustion chamber for opposed-piston engines
FR3071878B1 (fr) * 2017-09-29 2019-09-27 IFP Energies Nouvelles Chambre de combustion de forme elliptique
EP4377564A1 (en) 2021-07-27 2024-06-05 Avco Corporation Air-cooled, four-stroke aviation engine

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55119914A (en) * 1979-03-05 1980-09-16 Toyota Motor Corp Internal combustion engine

Family Cites Families (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2041074A (en) 1932-07-29 1936-05-19 Brie Ludger E La Internal combustion engine
US2749900A (en) 1952-04-16 1956-06-12 Gen Motors Corp Combustion chamber
US3150654A (en) 1963-07-11 1964-09-29 Ford Motor Co Combustion chamber
US3999532A (en) 1973-11-23 1976-12-28 Kornhauser Daniel W Internal combustion engine fuel system
JPS555707Y2 (ja) * 1974-08-06 1980-02-08
JPS5851130B2 (ja) 1978-07-20 1983-11-15 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の燃焼室構造
DE2934615A1 (de) 1979-08-28 1981-03-12 Michael G. Dipl.-Ing. ETH 1180 Rolle May Selbstzuendende 4-takt-hubkolbenbrennkraftmaschine.
GB2070135B (en) 1980-02-12 1984-02-01 Nissan Motor Spark-ignition internal combustion engine
US4467752A (en) * 1982-06-21 1984-08-28 Motortech, Inc. Internal combustion engine
US4445467A (en) 1982-08-10 1984-05-01 Howard Westerman Two-cycle stratified charge gas engine
JPS6060214A (ja) * 1983-05-18 1985-04-06 Takeshi Okuma 低燃費低公害内燃機関
US4572123A (en) 1984-06-22 1986-02-25 The University Of British Columbia Internal combustion engine squish jet combustion chamber
US4635591A (en) 1984-10-11 1987-01-13 Hledin Alexander S Internal-combustion engines
ES8704585A1 (es) 1985-01-29 1987-04-01 Honda Gijutsu Kenkyusho Kk Mejoras introducidas en motores de combustion interna equipados con cilindros de seccion transversal no circular
US4594976A (en) 1985-03-18 1986-06-17 The Cessna Aircraft Company Hybrid internal combustion reciprocating engine
US5138990A (en) * 1985-07-29 1992-08-18 Tfs, Inc. In-line cylinder head for internal combustion engine
US4686948A (en) * 1985-07-29 1987-08-18 Tfs, Inc. Head for high performance internal combustion engine
US5076224A (en) * 1985-07-29 1991-12-31 Tfs, Inc. In-line cylinder head for internal combustion engine
US4773382A (en) * 1985-07-29 1988-09-27 Tfs, Inc. Head for high performance internal combustion engine
US4919092A (en) * 1985-07-29 1990-04-24 Tfs, Inc. In-line cylinder head for internal combustion engine
US5257612A (en) * 1985-07-29 1993-11-02 Autosales, Incorporated In-line cylinder head for an internal combustion engine
JPH0768904B2 (ja) 1986-02-05 1995-07-26 株式会社豊田中央研究所 高圧縮比火花点火式希薄内燃機関
US4765293A (en) 1986-05-07 1988-08-23 The Cessna Aircraft Company Hybrid internal combustion reciprocating engine
JPH0643806B2 (ja) 1986-05-23 1994-06-08 株式会社クボタ デイ−ゼルエンジンのうず室式燃焼室
US4844025A (en) 1988-09-29 1989-07-04 Brunswick Corporation Dual spark plug combustion chamber
US4951642A (en) * 1988-11-19 1990-08-28 Mazda Motor Corporation Combustion chamber of internal combustion engine
US5222463A (en) 1992-07-23 1993-06-29 Monti Farrell Oscillating piston engine
US5893348A (en) 1992-12-23 1999-04-13 Feuling; James J. Combustion chamber system having an improved valve arrangement
US5501191A (en) 1992-12-23 1996-03-26 Feuling; James J. Combustion chamber system having an improved valve arrangement
US5320075A (en) 1993-03-10 1994-06-14 Chrysler Corporation Internal combustion engine with dual ignition for a lean burn
US5390634A (en) * 1993-08-20 1995-02-21 S & S Cycle, Inc. Internal combustion engine having high performance combustion chamber
US5873341A (en) * 1993-10-29 1999-02-23 Autosales, Incorporated High performance head assembly for an internal combustion engine
US5421301A (en) 1994-02-14 1995-06-06 Feuling; James J. Direct cylinder fuel injection system for internal combustion engines
US5598820A (en) * 1995-05-09 1997-02-04 Edelbrock Corporation Cylinder head for four stroke internal combustion engine
JP3763491B2 (ja) 1996-10-08 2006-04-05 富士重工業株式会社 筒内噴射エンジンの燃焼室構造
IT1292341B1 (it) 1997-05-20 1999-01-29 Cagiva Motor Motore per veicolo a due o quattro tempi con carica stratificata e dimensioni contenute
US6135541A (en) * 1998-08-12 2000-10-24 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Automobile door to provide high-quality closing sound
US6055884A (en) * 1998-11-03 2000-05-02 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Automobile connecting rod
DE60208030T2 (de) * 2001-06-06 2006-08-17 Textron Lycoming Verbesserte zylinderanordnung für einen flugzeugmotor

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55119914A (en) * 1979-03-05 1980-09-16 Toyota Motor Corp Internal combustion engine

Also Published As

Publication number Publication date
WO2006093769A1 (en) 2006-09-08
EP1859154A1 (en) 2007-11-28
US20060191507A1 (en) 2006-08-31
US7284524B2 (en) 2007-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008531916A (ja) 改善されたシリンダヘッド組立体
JPH0238768B2 (ja)
US6065444A (en) Direct-injection spark-ignition engine
JP2021127706A (ja) プレチャンバを備える内燃機関
JPS5845571B2 (ja) 内燃機関の燃焼室
JP2022083622A (ja) エンジンの燃焼室構造
JP2018162726A (ja) 火花点火式内燃機関
JP4075471B2 (ja) 筒内直接噴射式内燃機関
JP2603216Y2 (ja) 内燃機関の燃焼室構造
EP4006322B1 (en) Engine with combustion chamber
JP3826491B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関のピストン
JP2648589B2 (ja) 火花点火内燃機関
JP2003214169A (ja) エンジンの吸気装置
JP2022083615A (ja) エンジンの燃焼室構造
JP2022083621A (ja) エンジンの燃焼室構造
JP3162145B2 (ja) エンジンの燃焼室構造
JP2022083620A (ja) エンジンの燃焼室構造
JP3468055B2 (ja) 希薄燃焼内燃機関
JP2007085221A (ja) 火花点火式直噴エンジンの燃焼室構造
JP2815592B2 (ja) エンジンの燃焼室
JP3246441B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関のピストン
JP2022083617A (ja) エンジンの燃焼室構造
JP2022083616A (ja) エンジンの燃焼室構造
JP2022136397A (ja) エンジンの燃焼室構造
JP2022083618A (ja) エンジンの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110209

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110509

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110516

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110608

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110615

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110913

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111011