JP2008531889A - 改善された施錠装置 - Google Patents

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Abstract

錠とそれに嵌合する鍵の組み合わせが開示される。錠は、固定子と、鍵穴が設けられた回転子を備え、鍵は、鍵穴に挿入される差込部分を有する。差込部分は、少なくとも1つの組み合わせ面と、少なくとも1つの可動部品を有し、可動部品は、鍵の少なくとも1つの面の高さを高くするために、その1つの面から上に突き出させることができ、かつ回転子の回転を制御するための少なくとも1つの第1の制御部品と嵌合する。また、回転子の回転を制御するための少なくとも1つの第2の制御部品が、少なくとも1つの第1の制御部品の反対側に位置する錠の部分に、鍵穴を介して設けられ、鍵の反対側の表面に位置する、可動部の裏側の孔と嵌合するよう設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、一般的には、施錠装置に関し、より具体的には、キーシャフト面の高さをさらに高くするための手段と、安全性を高めるためのその他の手段を備えた、鍵と、鍵によって作動する錠に関する。
既に、さまざまな鍵と、それに対応する錠が知られている。錠は、通常、固定子の中に回転子が埋め込まれた構成となっており、その操作は鍵で行われる。固定子の中には、1つまたはそれ以上のピンが設けられており、それらのピンにより回転子を固定して、回転子が回転しないよう保持される。固有の形状をした鍵が鍵穴に挿入されると、その形状によりピンが移動され、固定子が回転可能な状態となる。他の形状の鍵では、ピンの位置を正しく合わせることができないため、錠を作動させることができず、よって、錠を操作できるのは、錠に一致する鍵でのみである。
何年にも亘って、鍵の形状は、キーブランクの最も厚い部分の厚さにより制限されてきた。実際には、キーブランク上に設けられる凹み(窪み)の組み合わせによって、鍵が構成される。
しかしながら、キーブランク面から突出した高位部を有し、その高くなった表面を利用して、さらなる鍵の組み合わせを可能にする鍵も登場している。例えば、特許文献1(Vachette)、特許文献2(Donatini)、特許文献3(Wienberger)、特許文献4(Valdajos)、特許文献5(Eizen)等がある。これらの従来例では、一般的なキーブランクの表面よりも高い面が設けられ、キーブランクの最も高い部分と、回転子の内側のあいだの距離よりも、短い長さのピンアセンブリを使用できるようにした技術が開示されている。
キーブランクの表面の所定の位置に高位部を追加する方法としては、キーブランクに浮動部品を設け、錠の回転子中に埋め込まれた、スプリングで動作する押出ピンにより、浮動部品をキーブランクから押し出す方法(特許文献5)、キーブランクに、スプリングで動作する可動ピンを埋め込む方法(例えば、特許文献1)、伸縮性のある材料から構成された弾力性のある部品を、キーブランクの孔の中に配置し、キーブランクの外に飛び出させる方法(特許文献3)等がある。なお、高さを高くする方法は、上記以外にも知られている。
上記の鍵およびそれに対応する錠はすべて、鍵に設けた高位部を使用して、錠の制御機構を動作させる。しかしながら、これらの鍵および錠は、回転子の回転制御システムを作動させるのに、鍵の可動部品の、高くなった側のみを使用している。
仏国特許第2161204号公報 国際公開第WO00/22263号公報 国際公開第WO00/57006号公報 英国特許出願公開第2161204号公報 米国特許第5839308号公報
上記の例で使用されている動作原理は、キーシャフトの表面の高さを調整する手段がありさえすれば、他の鍵でも、開示されたこれらの錠を開錠できてしまうという、大きな脆弱性を有している。言い換えると、キーシャフトの表面の必要な場所に、必要な高位部を設ければ、その鍵で、錠内の対応するピンをうまく動かすことができてしまう。
キーシャフトの所定の位置に高位部を設ける鍵がいくつも発明され、その結果、上記の錠の原理に従って製造された錠が、より多くの鍵で開錠できるようになった。これによって、上記の原理に従って製造された鍵のコピーの統制が取れなくなり、対応する錠の安全性に対する脅威が深刻化する結果となっている。無許可で合鍵を作製することを禁じる、特許またはその他の知的財産法によって鍵が保護されていれば、鍵のコピーの統制は大幅に改善される。特許により保護されていない方法で、キーシャフトの所定の場所に高位部を設けた鍵を製作できるようになった時点で、その錠は、致命的に安全性を失ってしまう。
従って、本発明の主たる目的は、回転子内に、追加で設けた制御部分を動作させるために、キーブランクから高位部の高くなった部分のみに限らず、高くなった部分を、鍵の外側に突出させるときにその裏側に形成される、高くなった部分の裏側の窪み、または空間を使用して、鍵の回転子が回転するようにした、改善された施錠装置を提供することである。
Eizen等による特許文献5、名称「LOCKING APPARATUS」は、キーシャフト内に保持された可動ピン部を備え、上記可動ピン部は、キーシャフトの表面に対して垂直に移動可能なことを特徴とする、キーシャフトの表面の1つまたは複数の箇所に高位部を設ける原理に基づいている。この原理によると、ハウジング内のプラグを構成するシリンダの中の適切な位置に鍵を配置すると、プラグ内に設けられた押出ピンアセンブリがスプリングによって動作し、可動ピン部が、キーシャフト面より上の位置まで押し上げられる。押し出された可動ピン部によって、プラグ内に配置された第1のピンアセンブリが押し出される。すると、第1のピンアセンブリによって、錠のシリンダハウジング内に設けられた、同軸上の第2のピンアセンブリが押し出される。第1および第2のピンアセンブリは、このようにピンアセンブリが移動すると、プラグとハウジングの間のシェアラインが、第1および第2のピンアセンブリそれぞれの対向する表面と一致するよう配置されており、これによって、プラグがハウジング内で回転するようになる。
本発明は、とりわけ、Eizenの施錠装置に対する改善を提案する。
本発明の他の目的は、本発明の原理に従って製作された錠を開錠する、合鍵の使用を困難にする、施錠装置を提供することである。
本発明の他の主たる目的は、安全性の保護機能が強化された、改善された施錠装置を提供することである。
本発明の他の主たる目的は、より多くの鍵の組合せが可能である、改善された施錠装置を提供することである。
本発明の他の主たる目的は、既存の類似の施錠装置向けの既存の製造装置や製造工程に、費用を掛けて大幅な変更を加えることなく、鍵および錠を製造できる、改善された施錠装置を提供することである。
本発明の他の目的および効果は、本明細書を読み、添付の図面を参照することによって、明らかにされる。
従って本発明のある態様によると、
錠とそれに嵌合する鍵の組み合わせであって、
錠は、固定子と、鍵穴が設けられた回転子を備え、鍵は、鍵穴に挿入される差込部分を有し、差込部分は、少なくとも1つの組み合わせ面と、少なくとも1つの可動部品を有し、可動部品は、鍵の少なくとも1つの面の高さを高くするために、鍵の少なくとも1つの面から上に突き出させることができ、かつ回転子の回転を制御するための少なくとも1つの第1の制御部品と嵌合し、
回転子の回転を制御するための少なくとも1つの第2の制御部品が、少なくとも1つの第1の制御部品の反対側に位置する錠の部分に、鍵穴を介して設けられ、少なくとも1つの第2の制御部品は、鍵の反対側の表面に位置する、可動部の裏側の孔と嵌合するよう調整されていることを特徴とする、錠とそれに嵌合する鍵の組み合わせが提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、少なくとも1つの第2の制御部品は、鍵が鍵穴に挿入された時に、可動部品と嵌合することを特徴とする組み合わせが提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、少なくとも1つの第2の制御部品は、鍵が鍵穴に挿入された時に、可動部品を動かすことを特徴とする組み合わせが提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、
鍵と嵌合して動作する錠であって、
鍵は、錠の鍵穴に挿入される差込部分を有し、差込部分は、少なくとも1つの組み合わせ面と、少なくとも1つの可動部品を有し、鍵の少なくとも1つの面の高さを高くするために、鍵の少なくとも1つの面から上に突き出させることができ、かつ回転子の回転を制御するための少なくとも1つの第1の制御部品と嵌合し、
錠は、固定子と、鍵穴が設けられた回転子を有し、
回転子の回転を制御するための、少なくとも1つの第2の制御部品が、少なくとも1つの第1の制御部品の反対側に位置する錠の部分に、鍵穴を介して設けられ、少なくとも1つの第2の制御部品は、鍵の反対側の表面に位置する、可動部の裏側の孔と嵌合するよう調整されていることを特徴とする、鍵と嵌合して動作する錠が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、少なくとも1つの第2の制御部品は、鍵が鍵穴に挿入された時に、可動部品と嵌合することを特徴とする錠が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、少なくとも1つの第2の制御部品は、鍵が鍵穴に挿入された時に、可動部品を動かすことを特徴とする錠が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、少なくとも1つの第2の制御部品は、鍵穴から回転子を介してその一部分が固定子まで続いている孔の中に設けられた少なくとも1つの制御ピンと、少なくとも1つの制御ピンを作動させるためのスプリングから構成され、
ることを特徴とする錠が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、少なくとも1つの制御ピンは、ピンと、浮動部品から構成されることを特徴とする錠が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、浮動部品は、ボールから構成されることを特徴とする錠が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、固定子の孔の中には、スプリングにより動作する第2のピンアセンブリが配置され、少なくとも1つの第2の制御部品と嵌合することを特徴とする錠が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、少なくとも1つの第1の制御部品、または少なくとも1つの第2の制御部品は、少なくとも2つの伸縮式に接続された、同軸上のピンから構成されることを特徴とする錠が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、少なくとも2つの伸縮式に接続された同軸上のピンのうち内側のピンは、鍵の可動部品の内側に設けられた第2の可動部品と嵌合するよう、設けられることを特徴とする錠が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、少なくとも2つの伸縮式に接続された同軸上のピンのうち内側のピンは、鍵の可動部品の内側に設けられた第2の可動部品を動作させるよう、設けられることを特徴とする錠が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、少なくとも1つの第1の制御部品は、鍵が鍵穴に挿入されると、少なくとも1つの第2の制御部品に向かって、可動部品を押し出すように動作することを特徴とする錠が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、少なくとも1つの第2の制御部品は、鍵が鍵穴に挿入されると、少なくとも1つの第1の制御部品に向かって、可動部品を押し出すように動作することを特徴とする錠が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、
錠と嵌合して動作する鍵であって、
錠は、固定子と、鍵穴が設けられた回転子を有し、回転子の回転を制御するための少なくとも1つの第1の制御部品と、少なくとも1つの第2の制御部品を備え、少なくとも1つの第2の制御部品が、少なくとも1つの第1の制御部品の反対側に位置する錠の部分に、鍵穴を介して設けられ、鍵は、錠の鍵穴に挿入する差込部分を有し、差込部分は、少なくとも1つの組み合わせ面と、少なくとも1つの可動部品を有し、可動部品は、鍵の少なくとも1つの面の高さを高くするために、鍵の少なくとも1つの面から上に突き出させることができ、かつ回転子の回転を制御するための少なくとも1つの第1の制御部品と嵌合し、反対の表面には、上記少なくとも1つの第2の制御部品と嵌合する孔が可動部品の裏側に設けられていること特徴とする錠と嵌合して動作する鍵が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、可動部品は、浮動部品から構成されることを特徴とする鍵が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、少なくとも1つの第2の制御部品の前側に位置する、浮動部品の一端は、鍵が鍵穴に挿入されると、表面に凹みができることを特徴とする鍵が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、可動部品は、スプリングで動作する可動部品から構成されることを特徴とする鍵が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、可動部品は、弾性のある部品から構成されることを特徴とする鍵が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、少なくとも1つの可動部品は、さらに高さを高くするために、少なくとも1つの可動部品に埋め込まれた、少なくとも1つの第2の可動部品を有することを特徴とする鍵が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、少なくとも1つの第2の可動部品は、浮動部品から構成されることを特徴とする鍵が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、第2の可動部品は、弾性のある部品から構成されることを特徴とする鍵が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、第2の可動部品は、少なくとも1つのスプリングで動作する可動部品から構成されることを特徴とする、請求項21記載の鍵。
さらに、本発明の他の態様によると、少なくとも1つの第2の可動部品は、さらに高さを高くするために、1つ以上のスプリングで動作する可動部品から構成されることを特徴とする鍵が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、少なくとも1つの第2の可動部品は、少なくとも1つの第1の可動部品の反対側に位置する可動部品から構成されることを特徴とする鍵が提供される。
さらに、本発明の他の態様によると、鍵は、反対の方向を向いている、少なくとも一対の可動部品から構成されることを特徴とする、鍵が提供される。
次に、本発明について、例示の目的のためだけに、添付の図面を参照しながら説明する。なお、図面では、類似した部分には同じような参照符号が付されている。
本発明は、錠および鍵に対する改善について開示する。また、鍵の可動部の両側と同時に協調し合う、追加の回転子制御機構を提供することを狙いとした、錠における改善点を紹介する。
本発明は、回転子内に設けられた追加の制御部分を動作させるために、キーブランクから突出部を突出させた部分のみを使用するのではなく、突出部の引っ込んだ側、もしくは突出部を鍵の外側に突出させたときに、突出部の裏側に形成される空間を使用して、鍵の回転子を回転させる。本発明の主な特徴は、鍵の可動部品の裏側で動作する、少なくとも1つの動作ピンを追加したことである。
本発明は、キーシャフトの表面の高さを、1つまたは複数の箇所で調整する手段を有する鍵と、強化された回転子制御手段を備えた対応する錠と、を備える。
さらに、本発明では、押出ピンを変形して、押出ピンが、押出ピンとしての役割に加え、錠シリンダハウジング内に設けられた、錠シリンダ内のプラグの回転を制御するための追加の作動ピンとして機能する、特許文献5(図1)に開示された施錠装置機構に対する改善策について紹介する。この新しい特徴は、従来の技術における第1のピンアセンブリと、第2のピンアセンブリによって、錠シリンダ内のプラグの回転を制御する、従来の機構に追加される。
図1は、鍵が挿入された状態の、従来技術(特許文献5)による錠シリンダを示す図である。錠は、一般的に、プラグハウジング(固定子)26内で回転可能なシリンダプラグ(回転子)22から構成される。プラグハウジング26には、プラグ22を貫通する孔28が設けられ、その中に、第1のピンアセンブリ27、29と第2のピンアセンブリ24、25が配置される。錠が作動するには、孔28の内側で、第1のピンアセンブリ27、29と、第2のピンアセンブリ24、25との間のシェアラインの位置が、回転子22と固定子26の間のシェアラインの位置と一致する必要がある(以下、「整列位置」という)。
プラグに鍵が挿入されていない、または組み合わせの異なった鍵が挿入されると、スプリング30、31によって、ピンアセンブリが整列位置から押し外される。組み合わせの正しい鍵がプラグに挿入されると、ピンアセンブリが整列位置に合わせられる。鍵32には、可動ピン部34が設けられる。可動ピン部34は、スプリングにより動作する押出ピン36によって、キーシャフトの表面の外側に押しだされる。なお、押出ピン36は、プラグ22の孔38内に保持される。押出ピンアセンブリ36は、スプリング40により押圧される。スプリング40は、押出ピン38の、可動ピン部34から離れたほうの一端に取り付けられ、押出ピン38を、可動ピン部44の方向に向かって一定の力で押圧する。
正しい鍵がプラグ22の鍵穴に挿入され、可動ピン部34が押出ピン38の直前に到達すると、スプリング40により押される押出ピン38によって、ピン部34が押し出され、ピン部34が、キーシャフトの反対側の組み合わせ面に飛び出し、ピンアセンブリ27、29に嵌合する。孔28の中で、第1のピンアセンブリ27、29と第2のピンアセンブリ24、25の間のシェアラインが、回転子22と固定子26の間に定義されるシェアラインの位置に到達し、鍵によって、錠のプラグを回転させることができる。
高位部を設けるための可動部36がない鍵が挿入されても、第1のピンアセンブリ27、29と第2のピンアセンブリ24、25の間に定義されるシェアラインが、孔28の中の回転子22と固定子26の間に配置されなければならないにも関わらず、正しい位置に配置されず、回転子中の孔28に入ってしまうため、錠を回転させることはできない。
図2は、錠シリンダハウジング内に設けられた錠シリンダプラグの回転を制御するために、本発明の実施の形態に従って押出ピンアセンブリを変更した、錠シリンダの、鍵が挿入された状態を示す断面図である。この図では、押出ピンは、錠の回転を可能にする作動位置に配置される。
スプリング42は、作動押出ピン44の、可動ピン部34から離れたほうの一端に取り付けられ、押出ピン44を、可動ピン部34の方向に向かって一定の力で押圧する。作動押出ピン44は、貫通孔46内に配置される。貫通孔46は、鍵穴48とピンアセンブリ24、25、27、29とは反対側の、同軸上にプラグ22に切り込んで設けられる。貫通孔46は、プラグ22を貫通し、鍵穴48から、プラグ22の外側まで延びている。作動押出ピン44の長さは、貫通孔46よりも長くなっており、押出ピン44の遠端部50を、プラグ22の外周の位置に合わせると、押出ピン44の近端部52が、貫通孔46の近端側から飛び出し、鍵の可動ピン部34の遠端部を押圧する。押出ピン44の近端部52は、はじめは鍵穴に飛び出た状態であるが、鍵が挿入されると、鍵によって、押出ピン44の近端部52が、スプリング42に向かって押圧され、押出ピン44が孔の内部に収容される。ピン44の近端部52が、差し込まれる鍵の上を、スムーズに滑るようにするために、近端部52に傾き(例えば、傾斜または凹凸)を設けることが推奨される。
まとめると、スプリング42が押出ピン44を押圧することによって、押出ピン44の近端部52が、可動ピン部34の遠端部が押圧する。これによって、可動ピン34の近端部54が、鍵の組み合わせ面56から押し出され、これによって、ピンアセンブリ24、25、27、29が、スプリング30、31に向かって孔28に押し込まれる。これによって、プラグ22が回転可能となる。
ハウジング26の、押出ピン44の遠端部50の反対側には、ハウジング孔58が同軸上に設けられる。任意で設けることができる保持リング60は、貫通孔46に嵌合する。これによって、押出ピン44とスプリング42が保持されるとともに、押出ピン44の遠端部50を、ハウジング孔58に向けて、移動させることができる。
任意で設けることができる肩部62は、押出ピン44の近端部52に設けられる。これによって、押出ピン44の近端部52が、鍵穴48に向かって、所定の停止位置まで移動するのを可能にし、それと同時に、押出ピン44を貫通孔46内に留まらせる役割を果たす。なお、所定の停止位置は、鍵穴の反対側よりも先には達しないものとする。
この、押出ピン44の近端部52の停止位置は、キーシャフトが鍵穴48に挿入された時に、キーシャフトが押出ピン44の近端部52を押し上げ、これによって、押出ピン44が、貫通孔46に押し戻されるようにする目的を果たす。これはつまり、誤った組み合わせの鍵が鍵穴に挿入された場合、押出ピン44が孔58に刺さり、錠前が固定されて作動するのを防止する。
なお、スプリング42は、ピンアセンブリ24、25、27、29のスプリング30、31よりも高い強度を有することが望ましい。これは、作動押出ピン44がピンアセンブリを押す力のほうが、その反対よりも大きくなるようにするためである。
キーシャフトを鍵穴48に挿入すると、鍵の組み合わせ面56により作動押出ピン44がブロックされ、遠端50がハウジング孔58から出ないため、可動ピン部34が作動押出ピン44の位置に達するまで、プラグ22を回転することができない。可動ピン部34が、作動押出ピン44の位置に達すると、初めて、可動ピン部34が作動押出ピン44により押し下げられ、それによって、押出ピン44の遠端部50がハウジング孔58から引き出され、プラグ22が回転できるようになる。
当業者であれば、そのような可動ピン部34が設けられていない鍵、または該可動ピンの裏側の空間がない鍵では、押出ピン44の遠端50をハウジング孔58から引き出すことができないため、その鍵では開錠できないことは明らかである。さらに、これによりキーシャフトの所定の箇所に高位部を設けた無許可の鍵を使用した開錠が防止できることは、当業者には理解されるところである。
本発明は、鍵に設けられた浮動する可動ピン34の両側を効果的に使用しているため、Eizenによって開示された鍵よりも、より安全な機構を提供することができる。
本発明の差別点と独自性を強調するために述べておくが、従来技術では、プラグ22の固定と解除に、可動ピン部34の片側しか使用されていないのに対し、本発明では、可動ピン部34の両方の面が、それぞれプラグ22を固定および解除するための独立した機構の一部を構成している。言い換えると、本発明によると、鍵の組み合わせ面56の外側に突出した可動ピン部34の近端部54が、第2のピンアセンブリ24を押し下げるのに使用され、これによって、プラグ22が固定されずに、解除される。それと同時に、可動ピン34の遠端部が、キーシャフト56内に入り、これによって押出ピン44の遠端部50が、ハウジング孔58から引き出される。これによって、プラグ22が、ハウジング26に固定されずに、解除される。
本発明は、Eizenにより説明される可動ピン部を有する鍵に制限されるものではない。次に、その他の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
一般的な表現をすると、本発明は、動的な表面形状を有する鍵を活用するものであって、かつ、そのような動的な表面形状点を有する鍵の片側だけでなく両側を活用するものであり、それと同時に、錠の1つの機構だけでなく、2つ(またはそれ以上)を作動させるものである。
図2Aは、図2の錠に類似した錠のシリンダの断面図である。ただし、図2Aでは、本発明の他の実施の形態による変更が加えられている。動作原理は、図2に示す錠と類似している。ここでは、図2のように一体形成された押出ピン44の代わりに、図1の従来技術による錠の押出ピンに類似した押出ピン36が設けられる。ただし、テイル39と、固定子の孔58と嵌合する浮動ボール41が追加される点で異なっていり。
図3は、図2の錠のシリンダの断面図である。ただし、図3では、キーシャフト56が、可動ピン部34が作動押出ピン44と並ぶところに達する前の、鍵挿入時の部品の状態を示している。図3に示した状態では、押出ピン44の遠端部50がハウジング孔58に入っているため、プラグ22を回転させることができない。また、可動ピン部を一切有していない鍵、または可動部を有しているが、正しい位置に設けられていない、または正しい構造を有していない鍵を使用した場合も、押出ピン44はこのような状態になる。
図4は、本発明の他の実施の形態を示す図である。図4において、可動ピン部34の遠端部にはソケット70が設けられる。ソケット70は、押出ピン44の近端部72に嵌合する形状を有する。この他の実施の形態は、図2に示した実施の形態にて説明したものと類似しているが、押出ピン44が長く、押出ピン44の特定の形状を有した先端部が、ソケット70に嵌合する点において異なっている。ここでは、押出ピンが長いため、作動押出ピンが、可動ピンの、対応するソケットの奥深くまで挿入されるため、ここで開示する正しい鍵以外の、鍵の表面に高位部を加える他の手段を備えた鍵による開錠を防止できる点が重要である。
図5は、本発明の他の実施の形態を示す図である。この実施の形態では、ハウジング孔58には、さらに、第2の押出ピン76と第2の押圧スプリング78が設けられる。第2の押出ピン78は、可動ピン部34が、押出ピン44の位置に到達した時点で、スプリング42によって押出ピン44に加えられる力と同軸上に、可動ピン部34に向かう方向にさらに力が加わるよう機能する。さらに、第2の押圧スプリング78は、可動ピン部34が押出ピン44の位置に到達した時点で、第2の押出ピン76と押出ピン44の、対向する面の間にシェアラインが定義されるよう、第2の押出ピン76を遠端部50に向かって押し出すために機能する。この実施の形態は、
作動押出ピンの突出した部分の長さに比べ、深い窪みを有する鍵を使用して、作動押出ピンの突出した部分が、鍵の有する窪みに押し込まれることで錠を無許可に開錠しようとする試みを防止するための解決策である。言い換えると、この錠は、一致する深さの窪みを有した鍵でしか、開錠することができない。
図6は、本発明の他の実施の形態を示す図である。この実施の形態では、第2の押圧スプリング78は、スプリング42が必要なくなるよう、十分な強度を有している(図5を参照)。従って、第2の押圧スプリング78は、ピンアセンブリ24のスプリング37よりも、高い強度を有する。これは、作動押出ピン44がピンアセンブリ24を押す力が、その反対の力に勝るようにするためである。ピンアセンブリ33、35およびスプリング37は、プラグ22の回転を制御するために使用されるが、ただし、これまでの図で示したような、伸縮式のピンアセンブリ(24、25、27、29)も使用可能であることは自明である。
図7は、本発明の他の実施の形態を示す図である。この実施の形態では、さらに、補助の押出ピンアセンブリ80が設けられる。補助の押出ピンアセンブリ80のスプリング78により、(ピン80の内側に伸縮式に挿入された)補助の押出ピン86およびスプリング84を介して、作動押出ピン44と、(ピン44に伸縮式に挿入された)作動押出ピン82の両方に、力が加えられる。
補助作動押出ピン82と嵌合する、可動ピン部34の遠端面の高さによっては、補助作動押出ピン82の長さを、変更が加えられた作動押出ピン44とは異なった長さにすることができる。なお、この遠端面の高さは、可動ピン部34上に設けられた端部33によって定義される。押圧スプリング78および補助押出ピンアセンブリ80は、作動押圧部82の周囲に力を加える。
このように、作動押出ピン82によって、変更が加えられた押出ピン44の近端部の内側で、可動ピン部34の裏側に形成されるソケット37の深さや形状をさらに変更することが可能となる。これによって、可動ピン部34の裏側の面の、可能なバリエーション数が増える。さらに、これによって施錠装置の安全性が強化される。
なお、スプリングで動作する、内側の作動押出ピン82用のハウジングとして、作動押出ピン44を使用することも、または、図2に示すように、補助の押出ピンアセンブリ80と86、およびスプリング78、84をなくして、作動押出ピン44の本体の内側に、スプリングで動作する内側作動押出ピン82を追加して、スプリングで動作する内側の作動押出ピン82のハウジングとして、作動押出ピン44を使用することも可能であることは明らかである。
図8は、本発明の他の実施の形態を示す図である。本実施形態は、図7に示す実施の形態に類似しているが、動作の方向が逆になっている点で異なっている。本実施形態では、作動押出ピンとして機能する伸縮式のピンアセンブリ24(およびその内側の伸縮式のピン25)によって、可動ピン部34に力が加えられる。これらのピンは、鍵の可動部34を押し上げ、別の伸縮式のピン44、82を移動させる。なお、ピン44、82の長さは、鍵穴と固定子の外周のあいだの距離よりも短くしてある。この実施の形態では、錠と鍵の安全性を高めるために、鍵の種類と組み合わせを増やすことができる。
図9は、本発明の他の実施の形態を示す図である。ここで、キーシャフト32に設けられた可動ピン部34は、階段状の孔90を備えるよう変更が加えられている。可動ピン部34の内側には、可動ピン92が追加されており、階段状の孔90の肩部94と、それに嵌合する可動ピン92の突起部93を使用して、可動ピン92が階段状の孔90に保持される。可動ピン92は、可動ピン部34と同軸上に移動することができ、追加の可動部分を構成する。可動ピン部34が正しい位置に配置されると、内側の可動ピン92は、反対側のスプリングにより加えられる力によって、キーシャフト32の表面から飛び出し、可動ピン部34の近端部の移動距離を伸ばす、またはキーシャフト32の表面に押し込まれ、可動ピン部34の遠端部の移動距離を短縮する。内側の可動ピン92は、作動押出ピン44の内側に設けられた伸縮式の押出ピン82によって動かされる。それによって、対向する(図8のピン29の)内側に設けられた伸縮式のピン27が動かされる。
図10Aは、本発明の他の実施の形態を示す図である。ここで、可動ピン部34に設けられた孔104の内側には、スプリングを搭載したボール100が設けられるよう、キーシャフト32に設けられる可動ピン部34が変更される。(なお、ボール100は、スプリング102によって押し出される方向の力が加えられる。)これによって、可動ピン部34の表面をさらに高くすることができる。図の右側の可動ピン部34では、第1のスプリングを搭載したボールは、可動ピン部34の近端面に設置され、これによって、可動ピン部34の近端面が、キーシャフト32の表面より高い位置まで移動する。
図の左側の可動ピン部34では、可動ピン部34の近端面に設けられた第1のスプリングを搭載したボールに加え、その遠端面にも、第2のスプリングを搭載したボールが設けられており、これによって、鍵の形状の種類をさらに増やすことができる。
図10Bは、第1のスプリングを搭載したボール100が可動ピン部34の近端面に設けられ(右側)、第2のスプリングを搭載したボール100が可動ピン部34の遠端面に設けられた(左側)、本発明の他の実施の形態を示す図である。
図10Cは、可動ピン部34の近端面と遠端面の両方に、スプリングを搭載したボール100が設置された、本発明の他の実施の形態を示す図である。
図10A〜10Cに示す鍵は、可動部に、大きさや方向の異なる高位部を設けるための、他の可能な動作を示すものである。本発明の、いくつかの実施の形態においては、可動部と、各々の可動部に対応する追加の高位部は、すべての方向に一度に動かすようにすることができ、また錠の回転を可能にする別の機構を作動させるよう、設計することもできる。
図11Aは、ボール100は、弾性材料(例えば、ゴム、弾性ポリマ、その他の材料)から構成される、本発明の他の実施の形態を示す図である。
図11Bは、力が加わったときに、弾性ボール100が、可動ピン部34が支持面に対してつぶれる様子を示す図である。可動部の弾性ボールの動作は、これまで示した図を参照して説明した動作に類似しているが、ボールが柔軟であることから、柔軟性が加えられている。ボールが弾性を有していることから、スプリングが不必要となる。
図11Cは、従来技術による、突出部を2つ有したキーブランクの断面図である。図11Aおよび図11Bに示す鍵同様、突出部104には、スプリング108により、突出部10が収容さるキーシャフト32上の孔108から飛び出す方向に力が加えられているが、突出部104に圧力が加わると、突出部104が押し込まれ、突出部が引っ込み、キーシャフトと同じ高さになる。
図12は、それぞれ追加の高位部が設けられた、スプリングで動作する突出部を2つ備えるキーブランクの断面図である。ここで、突出部は、2つの同軸上に取り付けられた部品110、112を有し、それぞれスプリング(108、114それぞれ)によって力が加えられることで、持ち上げられている。左側の突出部に設けられたスプリングは、両方とも、孔の底部の壁によって支えられる。図の右側では、他の実施形態が示されており、ここでは、スプリング114は、 部品110の別途設けられた壁116により支えられる。
図13は、それぞれ追加で高位部が設けられた、スプリングで動作する高位部を2つ備えたキーブランクの断面図である。ここで、追加の高位部は、弾性材料で構成される突出部112により設けられる。
図14は、(図11Cに示すキーブランクに類似した)スプリングで動作する突出部を2つ有したキーブランクの断面図である。このキーブランクは、反対側に、追加の制御ピンと嵌合する孔が設けられる。孔122には、所望の深さまで制御ピン120が貫通する。この深さは、孔の最大幅と、ピンの細くなり具合によって決定される。貫通ピンは、可動部の底部に達するところまで、鍵の孔を通させることも、または鍵自体を貫通させることも可能である。
または、キーブランクに、孔の代わりに凹みを設け、ここに制御ピンを挿入するようにしてもよい。この実施の形態では、キーブランクの反対の両方の面が、制御機構と嵌合して機能する。
図15は、スプリングで動作する高位部をいくつか備えた、スプリングで動作する突出部を2有するキーブランクの断面図である。このキーブランクの反対側には、追加の制御ピンと嵌合する孔が設けられる。この図に示した鍵は、実際には、図12に示した特徴と、図14に示した特徴を組み合わせたものである。これらの鍵においても、キーブランクの両側を使用して、制御機構と嵌合して機能させることができる。孔122には、所望の深さまで制御ピン120が貫通する。この深さは、孔の最大幅と、ピンの細くなり具合によって決定される。貫通ピンは、可動部の底部に達するところまで、鍵の孔を通させることも、または鍵自体を貫通させることも可能である。
図16は、2つのスプリング(108)によって動作する突出部104と、突出部の裏側に独立して設けられた孔132と、孔と突出部の間に設けられた分離壁130を有する、本発明の他の実施の形態によるキーブランクの断面図である。壁は、制御部120のストッパとして機能する。孔の深さにより、制御部が孔の中に入るかが決定される。
または、本発明の他の実施の形態によると、図16に示したスプリングで動作する突出部は、弾性部品(例えば、図13の追加の部品112を参照)をもって代えることも可能である。
本明細書にて示した実施の形態の説明、および添付の図面は、本発明の理解を促進するために提供されているものであって、請求項の適用範囲を制限するものではないことは、明らかである。
また、当業者であれば、本明細書を読んだ後、以下の請求項の適用範囲内において、添付の図面および上記の実施の形態に調整または修正を加えることも可能であることは、明らかである。
従来技術による錠シリンダにおいて、鍵が挿入された状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態による錠シリンダにおいて、鍵が挿入され、プラグが解除された状態を示す断面図である。 図2と類似しているが、変更の加えられた、本発明の一実施形態による錠シリンダを示す断面図である。 鍵が挿入された(が、まだ適切な位置に達しておらず)、プラグが施錠された状態である、図2の錠シリンダの断面図である。 鍵の押出ピンアセンブリに隣接する面と、可動ピン部の底面の形状を変更した、鍵を挿入した状態の錠のシリンダの断面図である。 回転子の制御を強化するために、追加の第2のスプリングで動作するピンが設けられた、本発明の他の実施の形態による錠シリンダの、鍵が挿入された状態の断面図である。 回転子の制御を強化するために、追加の第2のスプリングで動作するピンが設けられた、本発明の他の実施の形態による錠のシリンダの、鍵が挿入された状態の断面図である。なお、このスプリングは、押出ピンと第2のピンの両方を動かすのに使用される。 伸縮式の補助作動押出ピン(内側に別の押出ピンを有する)が設けられた、本発明の他の実施の形態による錠のシリンダの、鍵が挿入された状態の断面図である。 錠の反対側に押出ピンを設け、その側により強度の高いスプリングを設けることによって動作の方向を逆にした、本発明の他の実施の形態による錠のシリンダの、鍵が挿入された状態の断面図である。 キーシャフトの可動ピン部の内側に、追加の可動部を備えるよう変更が加えられた鍵が挿入された状態の、本発明の他の実施の形態による錠のシリンダの断面図である。ここで、追加の可動部は、作動押出ピンの内側に設けられた伸縮式の押出ピンによって動かされる。 スプリングを搭載したボールが、可動ピン部Aの近端面および/または遠端面に設けられる、本発明の他の実施の形態を示す図である。 図10Aに示す実施の形態の他の例を示す図である。 図10Aに示す実施の形態の他の例を示す図である。 ボールが、弾性材料から構成される、本発明の他の実施の形態を示す図である。 弾性ボールが圧縮されているところを示す図である。 2つのスプリングで動作する突出部を有するキーブランクの断面図である。 それぞれ追加の高位部が設けられた、スプリングで動作する突出部を2つ備えるキーブランクの断面図である。 それぞれ追加の高位部が設けられた、スプリングで動作する突出部を2つ備えるキーブランクの断面図である。ここで、追加の高位部は、弾性の部品により設けられる。 スプリングで動作する突出部を2つ有したキーブランクの断面図である。このキーブランクの反対側には、追加の制御ピンと嵌合して機能する孔が設けられる。 スプリングで動作する高位部をいくつか備えた、スプリングで動作する突出部を2有するキーブランクの断面図である。このキーブランクの反対側には、追加の制御ピンと嵌合する孔が設けられる。 2つのスプリングによって動作する突出部と、突出部の裏側に独立して設けられた孔と、孔と突出部の間に設けられた分離壁を有する、本発明の他の実施の形態によるキーブランクの断面図である。
符号の説明
22 回転子/プラグ
24 ピンアセンブリ
25 伸縮式ピン
26 固定子/ハウジング
27、29 第1のピンアセンブリ
28 孔
30、31 スプリング
32 鍵
33、35 ピンアセンブリ
34 可動ピン部
36 可動部
37 ソケット
38 押出ピン
39 テイル
40 スプリング
41 浮動ボール
42 スプリング
44 押出ピン
46 貫通孔
48 鍵穴
50 押出ピン44の遠端部
52 押出ピン44の近端部
54 可動ピン34の近端部
56 キーシャフト
58 固定子の孔
60 保持リング
62 肩部
70 ソケット
72 押出ピン44の近端部近端部
76 第2の押出ピン
78 第2の押圧スプリング
80 補助の押出ピンアセンブリ
82 内側の作動押出ピン
84 スプリング
86 補助の押出ピン
90 階段状の孔
92 可動ピン
93 突起部
94 肩部
100 ボール
102 スプリング
104 突出部
108 スプリング
110 部品
112 部品
114 スプリング
116 壁
120 制御部
122 孔
130 分離壁
132 孔

Claims (27)

  1. 錠とそれに嵌合する鍵の組み合わせであって、
    錠は、固定子と、鍵穴が設けられた回転子を備え、鍵は、鍵穴に挿入される差込部分を有し、差込部分は、少なくとも1つの組み合わせ面と、少なくとも1つの可動部品を有し、可動部品は、鍵の少なくとも1つの面の高さを高くするために、鍵の少なくとも1つの面から上に突き出させることができ、かつ回転子の回転を制御するための少なくとも1つの第1の制御部品と嵌合し、
    回転子の回転を制御するための少なくとも1つの第2の制御部品が、少なくとも1つの第1の制御部品の反対側に位置する錠の部分に、鍵穴を介して設けられ、少なくとも1つの第2の制御部品は、鍵の反対側の表面に位置する、可動部の裏側の孔と嵌合するよう調整されていることを特徴とする、錠とそれに嵌合する鍵の組み合わせ。
  2. 少なくとも1つの第2の制御部品は、鍵が鍵穴に挿入された時に、可動部品と嵌合することを特徴とする、請求項1に記載の組み合わせ。
  3. 少なくとも1つの第2の制御部品は、鍵が鍵穴に挿入された時に、可動部品を動かすことを特徴とする、請求項2に記載の組み合わせ。
  4. 鍵と嵌合して動作する錠であって、
    鍵は、錠の鍵穴に挿入される差込部分を有し、差込部分は、少なくとも1つの組み合わせ面と、少なくとも1つの可動部品を有し、可動部品は、鍵の少なくとも1つの面の高さを高くするために、鍵の少なくとも1つの面から上に突き出させることができ、かつ回転子の回転を制御するための少なくとも1つの第1の制御部品と嵌合し、
    錠は、固定子と、鍵穴が設けられた回転子を有し、回転子の回転を制御するための、少なくとも1つの第2の制御部品が、少なくとも1つの第1の制御部品の反対側に位置する錠の部分に、鍵穴を介して設けられ、少なくとも1つの第2の制御部品は、鍵の反対側の表面に位置する、可動部の裏側の孔と嵌合するよう調整されていることを特徴とする、鍵と嵌合して動作する錠。
  5. 少なくとも1つの第2の制御部品は、鍵が鍵穴に挿入された時に、可動部品と嵌合することを特徴とする、請求項4記載の錠。
  6. 少なくとも1つの第2の制御部品は、鍵が鍵穴に挿入された時に、可動部品を動かすことを特徴とする、請求項5記載の錠。
  7. 少なくとも1つの第2の制御部品は、鍵穴から回転子を介してその一部分が固定子まで続いている孔の中に設けられた少なくとも1つの制御ピンと、少なくとも1つの制御ピンを作動させるためのスプリングから構成されることを特徴とする、請求項4記載の錠。
  8. 少なくとも1つの制御ピンは、ピンと、浮動部品から構成されることを特徴とする、請求項7記載の錠。
  9. 浮動部品は、ボールから構成されることを特徴とする、請求項8記載の錠。
  10. 固定子の孔の中には、スプリングにより動作する第2のピンアセンブリが配置され、少なくとも1つの第2の制御部品と嵌合することを特徴とする、請求項7記載の錠。
  11. 少なくとも1つの第1の制御部品、または少なくとも1つの第2の制御部品は、少なくとも2つの伸縮式に接続された、同軸上のピンから構成されることを特徴とする、請求項10記載の錠。
  12. 少なくとも2つの伸縮式に接続された同軸上のピンのうち内側のピンは、鍵の可動部品の内側に設けられた第2の可動部品と嵌合するよう、設けられることを特徴とする、請求項11記載の錠。
  13. 少なくとも2つの伸縮式に接続された同軸上のピンのうち内側のピンは、鍵の可動部品の内側に設けられた第2の可動部品を動作させるよう、設けられることを特徴とする、請求項11記載の錠。
  14. 少なくとも1つの第1の制御部品は、鍵が鍵穴に挿入されると、少なくとも1つの第2の制御部品に向かって、可動部品を押し出すように動作することを特徴とする、請求項4記載の錠。
  15. 少なくとも1つの第2の制御部品は、鍵が鍵穴に挿入されると、少なくとも1つの第1の制御部品に向かって、可動部品を押し出すように動作することを特徴とする、請求項4記載の錠。
  16. 錠と嵌合して動作する鍵であって、
    錠は、固定子と、鍵穴が設けられた回転子を有し、回転子の回転を制御するための少なくとも1つの第1の制御部品と、少なくとも1つの第2の制御部品を備え、少なくとも1つの第2の制御部品が、少なくとも1つの第1の制御部品の反対側に位置する錠の部分に、鍵穴を介して設けられ、
    鍵は、錠の鍵穴に挿入する差込部分を有し、差込部分は、少なくとも1つの組み合わせ面と、少なくとも1つの可動部品を有し、可動部品は、鍵の少なくとも1つの面の高さを高くするために、鍵の少なくとも1つの面から上に突き出させることができ、かつ回転子の回転を制御するための少なくとも1つの第1の制御部品と嵌合し、反対の表面には、上記少なくとも1つの第2の制御部品と嵌合する孔が可動部品の裏側に設けられていること特徴とする、錠と嵌合して動作する鍵。
  17. 可動部品は、浮動部品から構成されることを特徴とする、請求項16記載の鍵。
  18. 少なくとも1つの第2の制御部品の前側に位置する、浮動部品の一端は、鍵が鍵穴に挿入されると、表面に凹みができることを特徴とする、請求項17記載の鍵。
  19. 可動部品は、スプリングで動作する可動部品から構成されることを特徴とする、請求項16記載の鍵。
  20. 可動部品は、弾性のある部品から構成されることを特徴とする、請求項16記載の鍵。
  21. 少なくとも1つの可動部品は、さらに高さを高くするために、少なくとも1つの可動部品に埋め込まれた、少なくとも1つの第2の可動部品を有することを特徴とする、請求項16記載の鍵。
  22. 少なくとも1つの第2の可動部品は、浮動部品から構成されることを特徴とする、請求項21記載の鍵。
  23. 第2の可動部品は、弾性のある部品から構成されることを特徴とする、請求項21記載の鍵。
  24. 第2の可動部品は、少なくとも1つのスプリングで動作する可動部品から構成されることを特徴とする、請求項21記載の鍵。
  25. 少なくとも1つの第2の可動部品は、さらに高さを高くするために、1つ以上のスプリングで動作する可動部品から構成されることを特徴とする、請求項24記載の鍵。
  26. 少なくとも1つの第2の可動部品は、少なくとも1つの第1の可動部品の反対側に位置する可動部品から構成されることを特徴とする、請求項21記載の鍵。
  27. 鍵は、反対の方向を向いている、少なくとも一対の可動部品から構成されることを特徴とする、請求項16記載の鍵。
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