JP2008529462A - 通信ケーブルにおける多数のワイヤ間の配電制御 - Google Patents

通信ケーブルにおける多数のワイヤ間の配電制御 Download PDF

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Abstract

イーサネット(登録商標)ケーブル等の通信ケーブルを通じて電力を供給するための新規のシステムおよび方法論であって、当該通信ケーブル内のワイヤ間またはワイヤの対間における配電を制御するための配電回路を用いる。この配電回路は、通信ケーブル内のワイヤ間またはワイヤの対間の電流の分配を制御することができる。特に、ワイヤ間またはワイヤの対間の電流を平衡化することができる。

Description

本願は、2005年1月25日に出願され、「進んだパワーオーバーイーサネット(登録商標)システムをサポートするためのシステムおよび方法(SYSTEM AND METHOD FOR SUPPORTING ADVANCED POWER OVER ETHERNET (登録商標)SYSTEM)」と題された米国仮特許出願第60/646,509号の優先権を主張する。
技術分野
この開示は電源システムに関し、より特定的には、通信ケーブルを介して電力を供給するためのシステムにおいて、通信ケーブルにおける多数のワイヤ間の配電を制御するための回路および方法論に関する。
この数年にわたって、イーサネット(登録商標)はローカルエリアネットワーキングの最も一般的に用いられる方法となった。イーサネット(登録商標)規格の創始者であるIEEE802.3グループは、イーサネット(登録商標)ケーブル布線を通じた電力供給を規定する、IEEE802.3afとして公知である拡張された規格を開発した。IEEE802.3af規格は、アンシールドツイストペア線を通じてリンクの両端に位置する給電側機器(Power Sourcing Equipment)(PSE)から受電側機器(Powered Device)(PD)へ電力を送ることを含む、パワーオーバーイーサネット(登録商標)(PoE)システムを規定する。伝統的に、IP電話、無線LANアクセスポイント、パーソナルコンピュータおよびウェブカメラなどのネットワーク装置は、2つの接続を必要としてきた。1つはLANへ、もう1つは電源装置への接続である。PoEシステムは、ネットワーク装置に電力供給するための付加的なコンセントおよび配線の必要性をなくす。その代わり、データ伝送に用いられるイーサネット(登録商標)ケーブル布線を通じて電力が供給される。
IEEE802.3af規格に規定されるように、PSEおよびPDは、ネットワーク装置が、データ伝送に用いられるのと同じ汎用ケーブル布線を用いて電力を供給し、引き込むことを可能にする、非データエンティティである。PSEは、ケーブル布線への物理的接続ポイントで電気的に特定される、リンクに電力を与える機器である。PSEは典型的にはイーサネット(登録商標)スイッチ、ルータ、ハブ、または他のネットワークスイッチング機器もしくはミッドスパン装置に関連付けられる。PDは、電力を引き込むかまたは電力を要求する装置である。PDは、デジタルIP電話、無線ネットワークアクセスポイント、PDA、またはノート型コンピュータドッキングステーション、携帯電話チャージャ、およびHVACサーモスタットなどの装置に関連付けられ得る。
PSEの主な機能は、電力を要求するPDを求めてリンクを探索すること、任意でPDを分類すること、PDが検出されるとリンクに電力を供給すること、リンク上の電力をモニタすること、および、電力がもはや要求されず、必要とされなくなると、電力を切断することである。PDは、IEEE802.3af規格によって規定されるPoE検出シグネチャを提示することにより、PD検出手順に参加する。
検出シグネチャが有効な場合、PDは、電源が入った時にどれだけの電力を引き込むかを示すために、分類シグネチャをPSEに提示するオプションを有する。決定したPDのクラスに基づいて、PSEは必要な電力をPDに加える。
IEEE802.3af規格は、CAT−5ケーブル内の4本のツイストペアのうちの
2本間でコモンモード電圧を使用することによる、イーサネット(登録商標)を通じた電力供給について記載している。現在、この仕様は、アンシールドツイストペア(UTP)CAT−5ケーブルに通常含まれる8本のワイヤのうちの4本を通じた電力の供給を要求している。より多くの電力を供給するためのさらなる努力により、ケーブル内の4本のツイストペアのすべてが使用されることが考えられる。第2の組のペアを使用することにより、ケーブルを経由して送られかつ戻される電流に対し、第2の経路が作成される。
本来、ケーブル内のワイヤは、データ伝送のみを意図したものであったため、通電容量が限られている。電力を送信するために多数のワイヤまたはワイヤのグループが使用され得るため、ワイヤ間の電力を平衡化して、最も効率のよい送電動作を提供することが望ましい。
開示の概要
この開示は、イーサネット(登録商標)ケーブル等の通信ケーブル内のワイヤ間またはワイヤの対間における配電を制御するための配電回路を用いる、当該通信ケーブルを通じて電力を供給するための新規のシステムおよび方法論を提供する。
この開示の1つの局面に従えば、配電回路は、通信ケーブル内のワイヤ間またはワイヤの対間の電流の分配を制御することができる。たとえば、ワイヤ間またはワイヤの対間の電流を平衡化することができる。
ケーブル内の1対のワイヤ内の第1のワイヤと第2のワイヤとの間の電流の分配を制御するために、通信ケーブルに電源装置を結合するための変圧器の巻線を、第1のワイヤに対応する第1の巻線と、第2のワイヤに対応する第2の巻線とに分割することができる。第1および第2の巻線間に容量性素子を挿入して、第1および第2のワイヤ間のDC接続を防ぐことができる。
この開示の例示的な一実施例に従えば、配電回路は、基準電圧を提供するための基準回路と、第1および第2のワイヤまたはワイヤの対に対応する第1および第2のセンス抵抗器と、第1および第2のセンス抵抗器の両端の第1および第2のセンス電圧を基準電圧とそれぞれ比較するための第1および第2の演算増幅器とを含み得る。
この配電回路はさらに、第1および第2の演算増幅器の出力にそれぞれ結合されて、第1および第2のワイヤまたはワイヤの対における電流値を制御するための第1および第2の駆動素子を含み得る。第1および第2の駆動素子の各々は、MOSFETトランジスタを含み得る。
この開示の別の例示的な実施例に従えば、配電回路は、基準電圧を提供するための基準回路と、第1のワイヤまたはワイヤの対に対応する第1のセンス抵抗器と、第1のセンス抵抗器の両端の第1のセンス電圧を基準電圧と比較して、その基準電圧に従って第1のワイヤまたはワイヤの対における電流値を制限するための電流制限増幅器とを含み得る。
この配電回路はさらに、第2のワイヤまたはワイヤの対に対応する第2のセンス抵抗器と、第1のセンス電圧を第2のセンス抵抗器の両端の第2のセンス電圧と比較して、第1および第2のワイヤまたはワイヤの対における電流値間の平衡を取るための平衡増幅器とを含み得る。第1および第2の駆動素子はそれぞれ、電流制限増幅器および平衡増幅器の出力にそれぞれ結合されて、第1および第2のワイヤまたはワイヤの対における電流値を
制御することができる。第1および第2の駆動素子の各々は、1つ以上のMOSFETトランジスタを含み得る。
この開示のさらに別の例示的な一実施例に従えば、配電回路は、1対の電流センス素子と、当該電流センス素子により生じた信号間の差を表わす信号を生じるための第1の差動増幅器とを含み得る。一対の第2の差動増幅器および第3の差動増幅器は、第1の差動増幅器の出力を受けるための第1の入力と、それぞれの基準値を受けるための第2の入力とを有し得る。第2の差動増幅器に供給される基準値は、第3の差動増幅器に供給される基準値と異なり得る。第1および第2の駆動素子はそれぞれ、第2および第3の差動増幅器の出力に結合されて、それぞれのワイヤにおける電流値を制御することができる。
この開示の別の局面に従えば、ローカルエリアネットワークは、1対のネットワークノードと、ネットワークハブと、ネットワークノードをネットワークハブに接続してデータ通信を提供するための、少なくとも1対のワイヤを有する通信ケーブル布線とを少なくとも備え得る。ネットワークハブは、通信ケーブル布線を通じて負荷に電力を提供するための電源装置を有し得る。ネットワークは、ワイヤ間またはワイヤの対間の配電を制御するための配電回路を含み得る。
この開示の付加的な利点および局面は以下の詳細な説明から当業者には容易に明らかになるであろう。そこではこの開示の実施のために考察された最良の形態の単に例示として、この開示の実施例が示され、記述される。記述されるように、この開示は他の、および異なる実施例が可能であり、いくつかの詳細はさまざまな明白な観点から、開示の精神から逸脱することなく変更される余地がある。したがって、図面および説明はその性質上限定的なものではなく、例示的であるとみなされる。
この開示の実施例の以下の詳細な説明は、以下の図面に関連して読むと最も良く理解される。ここで特徴は必ずしも縮尺通りには描かれないが、関連する特徴を最も良く図示するよう描かれる。
実施例の詳細な開示
この開示は、PoEシステムにおける配電回路の例を用いて行われる。しかしながら、ここに記述された概念が、ケーブルを通じて電力を提供するためのいかなるシステムにも適用可能であることが明らかになる。たとえば、この開示のシステムは、複数のノード、ネットワークハブ、およびノードをネットワークハブに接続してデータ通信を提供するための通信ケーブル布線を有するローカルエリアネットワーク(LAN)に提供されてもよい。ネットワークハブは、通信ケーブル布線を通じて負荷に電力を供給するための電源装置を含んでもよい。この開示の配電システムは、通信ケーブル布線内のワイヤ間またはワイヤの対間の配電を制御するために使用され得る。
図1はパワーオーバーイーサネット(登録商標)(PoE)システム10を示す簡略化されたブロック図であり、パワーオーバーイーサネット(登録商標)(PoE)システム10は、それぞれのリンクを介して受電側機器(PD)14(PD1からPD4)に接続可能な多数のポート1から4を有する給電側機器(PSE)12を含み、その各々はイーサネット(登録商標)ケーブル16内の2組または4組のツイストペアを用いて提供され得る。図1はPSE12の4つのポートを示すが、いかなる数のポートを設けてもよいことを当業者は認識するであろう。
PSE12は、IEEE802.3af規格に従って各PDと相互作用することができる。特に、PSE12およびPDはPD検出手順に参加し、その間PSE12はPDを検
出するためにリンクを調査する。PDが検出されると、PSE12は、それが有効か非有効かを決定するためにPD検出シグネチャをチェックする。有効な検出シグネチャおよび非有効な検出シグネチャはIEEE802.3af規格で規定されている。有効なPD検出シグネチャはPDが電力を受取る状態であることを示す一方、非有効なPD検出シグネチャはPDが電力を受取らない状態であることを示す。
シグネチャが有効な場合、PDは、電力が供給された時にどれだけの電力を引き込むかを示すために、分類シグネチャをPSEに提示するオプションを有する。たとえば、PDはクラス0からクラス4までに分類され得る。決定したPDのクラスに基づいて、PSEは必要な電力をPDに加える。
より多くの電力をPDに提供するために、イーサネット(登録商標)ケーブル16内でより多くのワイヤを使用する必要があり得る。多数のワイヤまたはワイヤのグループが使用される場合、それらの間の配電が極めて重要となる。
特に、配電により、イーサネット(登録商標)ケーブルをより効率よく使用することが可能になる。ケーブルがn本のワイヤからなり、その各々が最大容量ζを有し、それらのワイヤのうちの半分がPDへの電流の供給に使用され、残りの半分がPSEに電流を戻すために使用されるとき、そのケーブルにより送出可能な最大電力Zは、Z=nζ/2である。したがって、ケーブルをより効率よく使用するために、電力は、1本のワイヤのいずれもがζを上回る電力を運ぶことのないようにワイヤ間で分配されなければならない。
ケーブルがその最大容量Zで送信を行なっていない場合でも、各ワイヤを通じて送信される電力が等しい(各ワイヤが等しい容量ζを有するものと仮定されたい)とき、そのケーブルを通じた電力損失が減じられる。したがって、ケーブル内のワイヤ間の電力を平衡化することが有利である。したがって、n本の同一のワイヤが電力Pを送出する場合、その電力を送信するのに最も効率のよい方法は、各ワイヤが電力pを送信するように電力を平衡化することであり、ここでp=P/nである。電力を送るためにワイヤの半分を使用して、電力を戻すために残りの半分を使用する場合、この等式は、p=P/2nとなる。
さらに、電流がワイヤを通って流れるとき、一部の電流は、ワイヤの抵抗Rにより失われる。電圧Viがワイヤの入力に印加され、電流Iがワイヤを通って流れる場合、ワイヤの出力における電圧Voは、Vo=Vi−IRである。したがって、ワイヤを通じた送信により失われる電力は、Plost=I(Vi−Vo)=I2Rである。したがって、同じ抵抗Rを有する同一のワイヤからなるケーブルを通じて電流が流れ、各ワイヤに印加される電圧が同じであるとき、電力の送信により失われる電力は、各ワイヤを通って流れる電流が最小になったときに最小となる。各ワイヤの電流は、n本のワイヤのすべてが同じ電流I/nを運ぶときに最小となる。
ケーブルを構成するワイヤが同一であるとき、節電を行なうために、電流を平衡化して各ワイヤに同じ電流を提供すべきである。ケーブル内のワイヤが同一ではない場合、各ワイヤにおける電流レベルを制御して最大限の効率を得ることが有利であると考えられる。
この開示は、ワイヤ間の電流を平衡化して所望の配電を行う電流平衡回路の例を用いて行なわれているが、ワイヤ間の電力を分配するために、電源システムの他のパラメータが制御されてもよいことを当業者は認識するであろう。たとえば、各ワイヤに印加される電圧を制御することにより、または、それを通って電流が各ワイヤに印加される抵抗を制御することにより、配電を行なうことができる。
さらに、この開示の例示的な一実施例に従えば、配電制御は、電力が加えられるケーブ
ルの端部において行なわれる。しかしながら、電力が消費されるケーブルの端部でこの開示の配電制御が実現され得ることを当業者は認識するであろう。
また、各ワイヤの電流を制御または等化する代わりに、各ワイヤの出力電圧、各ワイヤを通じて失われる電力、各ワイヤおよび電源の抵抗、各ワイヤの温度等を制御または等化することによってこの開示の配電制御が達成され得ることを、当業者は認識するであろう。
さらに、この開示の配電制御方法が、ワイヤの抵抗または出力電圧等のパラメータの絶え間ない測定を必要としないことを当業者は認識するであろう。たとえば、電力を加える前に求めたワイヤの抵抗を用いて、電力を加えた後の電力の送信を制御することができる。ワイヤの抵抗は、たとえば、ワイヤに高周波パルスを印加して、ワイヤのインピーダンスの変化を示す帰還信号を測定することにより、時間領域反射率測定法(TDR)を用いて測定することができる。
図2に示すように、この開示の例示的な配電システムは、イーサネット(登録商標)ケーブル16内のワイヤの4つのツイストペア間において、PSE電源106により供給される電力を平衡化するための電流平衡回路102および104を含む。特に、イーサネット(登録商標)ケーブル16のPSE側では、変圧器108および110が、図2に示すワイヤのうち上方の2つのツイストペアに電流平衡回路102を結合する一方で、変圧器112および114が、図2に示すワイヤのうち下方の2つのツイストペアに電流平衡回路104を結合する。たとえば、上方の2つのツイストペアを用いてPSE12からPD14に電流を送ることができ、下方の2つのツイストペアは、PD14からPSE12への電流の戻り経路を提供することができる。
ケーブル16のPD側において、変圧器116および118は、ワイヤのうちの上方の2つのツイストペアを、それぞれダイオード124、126、128、および130からなるダイオードブリッジを介してPD回路に結合する。変圧器120および122は、ワイヤのうちの下方の2つのツイストペアを、それぞれダイオード132、134、136、および138からなるダイオードブリッジを介してPD回路に結合する。これらのダイオードブリッジは、電流を送るためまたは戻すためにどのツイストペアが利用されるかに関係なくPD回路が電力を受けることができるように配置される。変圧器108−122は、イーサネット(登録商標)データ伝送システムのデータ変換器であり得る。図面の明瞭性を失わないために、図2は、これらの変圧器の各々の一方の巻線のみを示している。IEEE802.3af規格に記載されるように、変圧器の他方の巻線は、イーサネット(登録商標)物理層(PHY)装置をケーブル16に結合するために使用される。
電流平衡回路102は、PSE電源106により供給された電力を制御して、PSE12からPD14に電流を送るために使用される上方の2つのツイストペアの各々に同じ電流を提供する。電流平衡回路104は、PD14からPSE12に電流を戻すために使用される下方の2つのツイストペアの各々が同じ電流を運ぶようにする。図2に示す構成はPSE側の電流平衡化を扱っているが、この電流平衡化がPD側でも実現され得ることを当業者は認識するであろう。
図3に示すように、この開示の電流平衡回路は、ワイヤのツイストペア内の各ワイヤに同じ電流を提供するために使用され得る。ケーブル16内のツイストペアに結合されたイーサネット(登録商標)データ変換器の各巻線は、2本の巻線に分割され得る。図面の明瞭性を失わないために、図3は、1つのツイストペアに結合された1つのイーサネット(登録商標)データ変換器202のみを示す。しかしながら、図2に示すすべてのイーサネット(登録商標)データ変換器が同様に配置され得ることを当業者は認識するであろう。
データ変換器202では、それぞれのツイストペアのワイヤAおよびBに接続された、分割された巻線間に、コンデンサCが設けられて、イーサネット(登録商標)データに対するAC経路が設けられ、DC電流が巻線を通って流れることを防止することができる。したがって、各ツイストペア内のワイヤAおよびBは、互いにDC接続されていない。
変圧器204のそれぞれの巻線を介して、ツイストペア内のワイヤAおよびBは、PSE電源208からの電力を制御する電流平衡回路206に結合されて、各ツイストペア内のワイヤAおよびBの各々に同じDC電流が提供され得る。データ変換器202の巻線を通って過度に高いDC電流が流れた場合、そのコアが飽和する。その結果、データ変換器202は正しく機能せず、イーサネット(登録商標)のデータ伝送を遮断し得る。電流平衡回路206は、ツイストペアのワイヤ間の電流を平衡化して、コネクタのコンタクト、巻線設備のケーブルまたは他の素子における抵抗が、一方または他方のワイヤにおいて過度に高いDC電流を生じてデータ変換器202を飽和させることを防止することができる。
図4は、この開示の例示的な一実施例を示す。ここで、電流平衡回路は、それぞれMOSFET306および308のゲートを駆動する演算増幅器302および304を含む。センス抵抗器Rsense1およびRsense2は、それぞれMOSFET306および308に結合される。基準電圧源310は、増幅器302および304の非反転入力に基準電圧Vrefを印加することができる。増幅器302の反転入力には、センス抵抗器Rsense1の両端に生じる電圧Vsense1が供給され得、一方で増幅器304の反転入力には、センス抵抗器Rsense2の両端に生じる電圧Vsense2が提供され得る。センス抵抗器Rsense1およびRsense2は同じ値を有し、電流平衡回路が基準電圧レベルに対応する同一レベルにセンス電圧Vsense1およびVsense2を維持することを可能にし得る。
特に、増幅器302の出力は、基準Vrefとセンス電圧Vsense1との差に対応する電圧を生じ、一方で増幅器304の出力は、VrefおよびVsense2との差に対応する電圧を生じる。たとえば、対応するMOSFETの出力電流の増大に伴って上昇するそれぞれのセンス電圧VsenseがVrefに近づくと、それぞれの増幅器302または304の出力は、それぞれのMOSFET306または308のゲートの電圧を下げることにより応答する。MOSFETのゲートの電圧が下がるとMOSFETの抵抗が増大し、このことは次いで、MOSFETの出力電流を下げる。
したがって、図4の電流平衡回路は、MOSFET306および308の出力に同じ電流を提供することができる。図2に示すように、電流平衡回路の出力電流は、イーサネット(登録商標)のデータ変換器の巻線を介してイーサネット(登録商標)ケーブル16のそれぞれのツイストペアに供給されて、ツイストペアの各々で同じ電流を維持することができる。代替的に、図3に示すように、電流平衡回路の出力電流は、ツイストペア内のそれぞれのワイヤに提供されて、各ワイヤ内の電流を同一レベルに保つことができる。
PoEシステムでは、イーサネット(登録商標)ケーブル内の全電流が事前に認識されておらず、基準電圧Vrefを連続的に調節して、PDが必要とする電流を提供することができる。このような調節がなければ、基準電圧Vrefが過度に高いレベルに設定され得、MOSFET306および308の出力信号を過度に高い値まで上昇させてしまう。その結果、電流の平衡化を生じるそれぞれのフィードバックループが破損する恐れがある。たとえば、基準電圧Vrefは、両方の平衡センス抵抗器からの電流が供給される第3のセンス抵抗器を用いて調節され得る。3つのセンス抵抗器はすべて同じ値を有し、第3のセンス抵抗器の両端の電圧レベルの半分に相当するレベルの基準電圧Vrefを提供することができる。
図5は、この開示の別の例示的な実施例を示し、ここでは、電流平衡回路が一定の基準電圧または調節可能な基準電圧を使用する。特に、図5に示す電流平衡回路は、MOSFET406および408のゲートをそれぞれ駆動する電流制限増幅器402および平衡増幅器404を含む。第1および第2のセンス抵抗器Rsense1およびRsense2はそれぞれ、MOSFET406および408に接続される。センス抵抗器Rsense1およびRsense2は同じ値を有し、これらの抵抗器を通って流れる電流を同一レベルに維持することができる。
基準電圧源410は、電流制限増幅器402の非反転入力に基準電圧Vrefを印加する。たとえば、基準電圧はVref=ILIM×Rsense1に設定され得、ここでILIMは、予め定められた電流制限値である。電流制限増幅器402の反転入力には、第1のセンス抵抗器Rsense1の両端に生じた電圧Vsense1が供給される。
したがって、電流制限増幅器402の出力は、基準Vrefとセンス電圧Vsense1との差に相当する電圧を生じる。MOSFET406の出力電流の増大に伴って上昇するセンス電圧Vsense1がVrefに近づくと、増幅器402の出力は、MOSFET406のゲートの電圧を下げることにより応答する。MOSFET406のゲートの電圧が下がるとMOSFETの抵抗が増大し、このことは次いで、MOSFET406の出力電流を下げ、この電流をILIMレベルに維持する。
平衡増幅器404は、センス電圧Vsense1とセンス抵抗器Rsense2の両端に生じたセンス電圧Vsense2とを比較して、センス電圧Vsense1のレベルにセンス電圧Vsense2を維持する。その結果、MOSFET408の出力電流は、MOSFET406の出力電流のレベルに維持される。
したがって、図5の電流平衡回路は、その出力の各々に同じ電流を提供することができる。図2に示すように、電流平衡回路の出力電流は、イーサネット(登録商標)データ変換器の巻線を介してイーサネット(登録商標)ケーブル16のそれぞれのツイストペアに供給され、ツイストペアの各々において同じ電流を維持することができる。
代替的に、図3に示すように、電流平衡回路の出力電流は、ツイストペア内のそれぞれのワイヤに提供されて、各ワイヤの電流を同一レベルに保つことができる。
図6は、この開示のさらに別の例示的な実施例を示し、この実施例は、図4に示す電流平衡回路の改良例である。図6の回路では、スイッチング素子501および502が、磁性体およびPoEポートへの電流の流れを制御する。電流センス素子503および504は、それらを通って流れる電流に比例した出力を提供する。差動増幅器510は、素子503および504の出力を増幅し、それぞれの電流センス素子を通って流れる電流間の差に比例した信号を生じる。したがって、この信号は、素子501および502を通って流れる電流間の不平衡を表わす。差動増幅器505および506は、増幅器510が生成する不平衡信号と、基準電圧源507および508が生じる基準電圧とを比較する。増幅器505および506の出力は、スイッチ素子501および502をそれぞれ制御し、したがってそれらを通って流れる電流を制御する。
より多くの電流が素子504よりも素子503を通って流れる場合、素子503は、より大きな信号を生成する。これにより、増幅器510の出力電圧が上昇する。増幅器510の出力電圧が、基準電圧源507により生成される基準電圧を上回る場合、増幅器505はその出力電圧を下げ、制御信号をスイッチング素子501に送り、したがって素子501および503を通って流れる電流を下げる。これにより、電流センス素子503および504を通って流れる電流が再び平衡化されるという所望の効果が得られる。
反対の状況において、より多くの電流が素子503よりも素子504を通って流れると、増幅器510の出力が下がる。この出力が、基準電圧源508により生成された基準電圧を下回ると、増幅器506はその出力を下げ、制御信号をスイッチ502に送り、したがって素子502および504を通って流れる電流を下げ、これにより、電流センス素子503および504の電流が再び平衡化される。
図6の回路が電流を供給するPDは、未知の負荷を表わす。PDの電流の引込みが急激に変化することが考えられ、PDは、図6の回路を容易に発振させ得るインダクタンスおよび負性抵抗等のインピーダンス特性を提示し得る。源507および508により生成される基準電圧を慎重に選択することにより、発振を防止することができる。増幅器505および506の一方のみが閉フィードバック内で一度に作動するように、源507および508により生成される基準電圧が選択される場合、増幅器505および506の両方が小さな信号発振に関与することはあり得ない。このことが一旦達成されると、回路は従来の手段により補償され得る。
増幅器505が閉フィードバックループ内に入るために、増幅器510の出力は、基準電圧源507の出力を上回っていなければならない。その一方で、増幅器510の出力が基準電圧源508の出力を下回っているとき、増幅器506のみが閉フィードバックループ内に入る。したがって、基準電圧源507の出力が、基準電圧源508の出力を上回るように選択された場合、増幅器505および506の一方のみが一度に閉フィードバックループ内に入り得る。
増幅器505および506等の1対の比較器に対して異なる基準を用いる方法は、本願の譲受人であるリニアー テクノロジー コーポレイション(Linear Technology Corporation)に譲渡され、本明細書で引用により援用される米国特許6,166,527に記載されている。米国特許6,166,527の図7および図8Aに示されるように、本願の図6に示すように別個の2つの基準信号を用いて増幅器505および506を駆動するか、または、同一基準を用い、かつ、これらの増幅器の両方に与えられる信号にオフセットを導入することにより、同じ効果を得ることができる。
先の説明は、本発明の局面を例示し、記述する。さらに、この開示は単に好ましい実施例を示し、記述するが、前述のように、本発明は、さまざまな他の組合わせ、変更、および環境において用いることができ、上記の前述の教示、および/または関連する技術のスキルまたは知識と対応して、ここに表現されるような発明概念の範囲内で変更または変形が可能であることが理解される。
上述された実施例は、本発明の実施について知られる最良の形態について説明することをさらに意図し、他の当業者がこのような、または他の実施例において、特定の適用例が必要とするさまざまな変更または発明の使用を伴って本発明を利用することを可能にする。
したがって、この説明は、本発明をここに開示された形式に限定するようには意図されない。また、前掲の請求項は代替的実施例を含めるよう解釈されることが意図される。
この開示のPoEシステムを示す図である。 電力がワイヤのツイストペア間で分配される、この開示の配電システムを示す図である。 電力がツイストペア内のワイヤ間で分配される、この開示の配電システムを示す図である。 この開示の第1の例示的な実施例に従った電流平衡回路を示す図である。 この開示の第2の例示的な実施例に従った電流平衡回路を示す図である。 この開示の第3の例示的な実施例に従った電流平衡回路を示す図である。

Claims (28)

  1. 少なくとも1対のワイヤを有する通信ケーブルを通じて電力を提供するためのシステムであって、
    前記通信ケーブルを通じて受電側機器に電力を供給するための電源装置と、
    前記通信ケーブルの前記ワイヤ間の配電を制御するための配電回路とを備える、システム。
  2. 前記電源装置は、イーサネット(登録商標)ケーブルを通じて電力を供給するように構成される、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記配電回路は、前記通信ケーブルの前記ワイヤ間の電流の分配を制御するように構成される、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記配電回路は、前記通信ケーブルの前記ワイヤ間の電流を平衡化するように構成される、請求項3に記載のシステム。
  5. 前記通信ケーブルは少なくとも2対のワイヤを有する、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記配電回路は、ワイヤの前記対間の配電を制御するように構成される、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記配電回路は、ワイヤの前記対間の電力を平衡化するように構成される、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記配電回路は、ワイヤの前記対間の電流の分配を制御するように構成される、請求項5に記載のシステム。
  9. 前記配電回路は、ワイヤの前記対間の電流を平衡化するように構成される、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記配電回路は、基準電圧を提供するための基準回路と、第1および第2のセンス抵抗器と、前記第1および第2のセンス抵抗器の両端の第1および第2のセンス電圧を前記基準電圧とそれぞれ比較するための第1および第2の演算増幅器とを含む、請求項1に記載のシステム。
  11. 前記配電回路はさらに、前記第1および第2の演算増幅器の出力にそれぞれ結合されて電流値を制御するための第1および第2の駆動素子を含む、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記第1および第2の駆動素子の各々は、1つ以上のMOSFETトランジスタを含む、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記配電回路は、基準電圧を提供するための基準回路と、第1のセンス抵抗器と、前記第1のセンス抵抗器の両端の第1のセンス電圧を前記基準電圧と比較して、前記基準電圧に従って電流値を制限するための電流制限増幅器とを含む、請求項1に記載のシステム。
  14. 前記配電回路はさらに、第2のセンス抵抗器と平衡増幅器とを含み、前記平衡増幅器は、前記第1のセンス電圧を前記第2のセンス抵抗器の両端の第2のセンス電圧と比較して、前記電流制限増幅器および前記平衡増幅器の出力における電流値間の平衡を取る、請求
    項13に記載のシステム。
  15. 前記配電回路はさらに、前記電流制限増幅器および前記平衡増幅器の出力にそれぞれ結合されて前記電流値を制御するための第1および第2の駆動素子を含む、請求項14に記載のシステム。
  16. 前記配電回路は、1対の電流センス素子と、前記電流センス素子により生じた信号間の差を表わす信号を生じるための第1の差動増幅器とを含む、請求項1に記載のシステム。
  17. 前記配電信号はさらに、前記第1の差動増幅器の出力を受けるための第1の入力と、それぞれの基準値を受けるための第2の入力とを有する1対の第2および第3の差動増幅器を含み、前記第2の差動増幅器に供給される基準値は、前記第3の差動増幅器に供給される基準値と異なる、請求項16に記載のシステム。
  18. 前記配電回路はさらに、前記第2および第3の差動増幅器の出力にそれぞれ結合されて電流値を制御するための第1および第2の駆動素子を含む、請求項17に記載のシステム。
  19. 前記通信ケーブルに前記電源装置を結合するための変圧器をさらに備え、前記変圧器は、前記通信ケーブル内の第1のワイヤに対応する第1の巻線と、前記通信ケーブル内の第2のワイヤに対応する第2の巻線とを有する、請求項1に記載のシステム。
  20. 前記第1の巻線と前記第2の巻線との間に設けられて、前記第1の巻線と前記第2の巻線とのDC接続を防止する容量性素子をさらに備える、請求項19に記載のシステム。
  21. 少なくとも1対のワイヤを有する通信ケーブルを通じて電力を供給する方法であって、
    前記通信ケーブルを通じて電力を供給するステップと、
    前記通信ケーブルの前記ワイヤ間の配電を制御するステップとを含む、方法。
  22. 前記電力は、イーサネット(登録商標)ケーブルを通じて供給される、請求項21に記載の方法。
  23. 配電を制御する前記ステップは、前記通信ケーブルの前記ワイヤ間の電流を平衡化するステップを含む、請求項21に記載の方法。
  24. 配電を制御する前記ステップは、前記通信ケーブル内の少なくとも2対のワイヤ間の電力を平衡化するステップを含む、請求項21に記載の方法。
  25. 配電を制御する前記ステップは、ワイヤの前記対間の電流を平衡化するステップを含む、請求項24に記載の方法。
  26. ローカルエリアネットワークであって、
    少なくとも1対のネットワークノードと、
    ネットワークハブと、
    前記ネットワークノードを前記ネットワークハブに接続してデータ通信を提供するための、少なくとも1対のワイヤを有する通信ケーブル布線とを備え、
    前記ネットワークハブは、前記通信ケーブル布線を通じて負荷に電力を提供するための電源装置を有し、前記ネットワークは、前記ワイヤ間の配電を制御するための配電回路を含む、ネットワーク。
  27. 前記通信ケーブル布線は、少なくとも2対のワイヤを有し、前記配電回路は、ワイヤの前記対間の配電を制御するように構成される、請求項26に記載のネットワーク。
  28. 前記配電回路は、ワイヤの前記対間の電流の分配を制御するように構成される、請求項27に記載のネットワーク。
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