JP2008529154A - 盗難防止ボックス - Google Patents

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ホルングレン,トビアス
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Abstract

品物を保護するための盗難防止ボックス(100)は、保護される品物用の内部空間を限定している本体(110)と、該本体(110)を閉鎖する蓋(120)と、前記盗難防止ボックス(100)がアラーム・ゲートを通過する場合に中央アラームをトリガするアラーム送信器と、前記蓋(120)を前記本体(110)に対して施錠する解放可能な錠(140、145、150、160)とを有している。本発明に係る盗難防止ボックスは、更に前記解放可能な錠(140、145、150、160)が施錠位置になっていると閉じられると共に前記解放可能な錠(140、145、150、160)が解錠位置になっていると開かれるように制御される内部アラーム回路(200)も有している。該内部アラーム回路(200)は第一スイッチ(210)を有していて、該第一スイッチ(210)は、閉じた状態において、前記蓋(120)と前記本体(110)とが分離されているのを該第一スイッチ(210)が示した場合前記アラーム回路をトリガして音響信号を放出させるように構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、品物を保護するための盗難防止ボックスに関する。盗難防止ボックスは、保護されるべき品物のための内部空間を限定している本体と、該本体を閉鎖する蓋と、前記盗難防止ボックスがアラーム・ゲートを通過する場合に中央アラームをトリガするアラーム送信器と、前記蓋を前記本体に対して施錠する解放可能な錠とを有している。
例えば、店、問屋又はスーパーマーケットで販売する品物を閉鎖され施錠される透明なアラーム・ボックスに入れることによって、それら品物を盗難防止の防護をすることは良く知られた手法である。それらボックスのそれぞれには、もし店で或る人がそのようなボックスをアラーム・ゲートによって限定された制限区域外に持ち出そうとすれば店の中央アラーム装置をトリガするアラーム送信器が設けられている。品物について支払済みのときは、レジ係の人は特別に設計された鍵によってボックスを開けて、ボックスの中に格納され保護されていた品物を取り出すことになり、その後に顧客は店の中央アラーム装置をトリガすること無しに品物を安全に制限区域外に持ち出すことができる。
ボックスが透明であると言う事実は、製品が異なった方向から見られるので製品に対する印象を顧客が得ることの助けになる。このような特徴は、製品の保護を少しも高めることにはならないとはいえ、販売の観点から非常に重要であることが分かる。
従来技術の盗難防止ボックスに係わる明らかな問題点は、万引犯が正規の鍵の所に行かずにボックスを開けようとする点であり、経験上分かっている盗難防止ボックスを開ける最も一般的な方法は、スクリュードライバなどを蓋と本体との間に差し込んで力尽くで蓋を開けようとするやり方である。
不法にボックスを開ける別の一般的な方法は、切断工具を使用して、蓋と本体とを連結している蝶番を切り離すやり方である。蝶番が切り離された後に、蓋は本体から分離され、本体内の品物に手が届くことになる。
以上を鑑み、本発明の目的は、保護される品物を収容した盗難防止ボックスを不法に開ける万引犯に係る問題点を解決しようとするものである。
上で認識された問題点は、解放可能な錠が施錠位置になっていると閉じられ、該解放可能な錠が解錠位置になっていると開かれるように制御される内部アラーム回路によって解決されるものであり、その内部アラーム回路は、本体と蓋との間にスイッチを有していて、該スイッチは閉じられた状態において、蓋と本体とが分離されているのを本体と蓋との間のスイッチが示している場合にアラーム回路をトリガして音響信号を放出させるように構成されている。
設計基準によって、前記錠が施錠位置になっているかどうかを示す第二スイッチに前記アラーム回路が接続されていれば好ましい。
万引犯がトリガ時に即座に音響信号を止めてしまうのを回避するために、前記アラーム回路にはタイミング回路が設けられ、前記アラーム回路がトリガされるとすぐ前記タイミング回路が所定時間に亘ってサイレンを鳴らせば好ましい。
アラーム回路に対して万引犯に用心させることで万引犯に思いとどまらせるために、前記盗難防止ボックスの有利な実施例には、前記アラーム回路が閉じているかどうかを表示するダイオード・ランプが設けられる。
設計を簡素化するために、前記解放可能な錠の位置を示す第一スイッチが、前記アラーム回路を閉じるように構成されていれば有利である。
音響レベルが高く、コスト効果が有ってコンパクトであると言う理由で、前記音響信号はピエゾ電気型サイレンによって発生されれば好ましい。
以下に、本発明を添付図面を参照して説明する。
図1から図3において、本発明に係るアラーム・ボックス100が示されている。アラーム・ボックス100は、本体110と、蓋120と、本体110の一端と蓋120とを回転可能に接続する蝶番130とを有している。更に、アラーム・ボックス100は、蝶番130の反対側位置において導電性磁性材から造られ且つ本体110の頂部に設けられたトラック150に沿って移動可能な錠手段145を有した錠部材140を有している。錠手段145は、蓋120に設けられた錠タブ160と協同して蓋120を本体110に施錠する。錠部材140の移動は、制御ノブ170によって且つ二つの舌片180によって制御されるものであり、舌片は蓋120に設けられた肩部190と協同する。
アラーム・ボックス100を施錠するために、本体110と蓋120は共に合わされ、その際に制御ノブ170は施錠方向に動かされる。この動きで舌片180を強制的に肩部190を越えて『クリック』させて、同時に錠手段145との相互作用によって錠タブ160を施錠する。ボックスを解錠するために、二つの強力磁石を有した『磁石鍵』が使用され、それら強力磁石が舌片180を肩部190との係合を解くように引き込み、それで錠部材140が解錠位置に移動できるようにする。
前記構成部品の働きは、本発明のいずれの部分も構成するものではなく、ヨーロッパ特許出願第03077961.8号にも良く説明されているものであり、そのため前記構成部品の働きについての前記説明はやや少なくなっている。従来技術に係わるアラーム・ボックスに関する前記欠点を克服するために、本発明に係わるアラーム・ボックス100は、蓋120が閉鎖位置になっているかどうかを検出するための第一スイッチ210と、錠部材140が施錠位置になっているかどうかを検出するための第二スイッチ220と、アラーム回路200の一部を成すサイレン230とに接続されたアラーム回路200を有している。オプションで、アラーム回路200は、第一スイッチ210が蓋120の開放を検出した場合、アラームを鳴らすためにアラーム回路200が閉じているかどうか、即ち作動されているかどうかを示すダイオード・ランプ240を有するか、又はそれに接続され得るものである。
その最も簡単な形態では、蓋120が開いているのを第一スイッチ210が示し、錠部材140が施錠位置になっているのを第二スイッチ220が示している場合、アラーム回路200はサイレン230を鳴らすことになる。この実施例には、アラームを思わず知らずにトリガするリスクが有り、蓋120が開放位置になっているときに錠部材140が施錠位置に移動されることは必ず起き得るものである。
本発明の第二実施例では、アラーム回路200は、次の基準;即ち、錠部材140が施錠位置になっているのを第二スイッチ220が示し、また位置の変化、即ち閉鎖から開放への表示の違いを第一スイッチ210が示すという基準にただ合致さえすればトリガを起こすように設計されている。
このように、たとえ蓋120が開いていても、サイレン230を鳴らすアラーム回路200をトリガせずに錠部材140は施錠位置に移動させることができる。この実施例のために、アラーム回路200がトリガされた後でサイレンを所定時間、例えば1−30秒間、例えば5−20秒間、例えば10−15秒間鳴らすタイミング機能をアラーム回路200が有していれば有利である。タイミング機能を第一実施例のアラーム回路に加えることで、アラーム回路がトリガされた後即座に改悛の余地のない万引犯が第一スイッチ210を押してアラームを不作動化するのが回避される。
第一スイッチ210は、機械式マイクロ・スイッチ、又はスイッチ・ユニットと永久磁石とから成るタイプの磁石式マイクロ・スイッチを有しており、永久磁石がスイッチ・ユニットから離れた場合、スイッチ・ユニットはこの状態を示すことになる。好ましい解決を行うには、永久磁石を蓋120に固定すると共にスイッチ・ユニットを本体110に固定すべきである。
第二スイッチ220に関しては、このスイッチは好ましくは施錠部材140の一端に接近して設けられた導電材製の簡単な舌片を有しており、施錠部材140は、アラーム回路200を閉じらせる電気回路の一端に電気接続され、舌片は該電気回路の他端に電気接続されており、施錠部材140が施錠位置に移行されると、舌片と施錠部材は互いに接触するようになり、それで電気回路を閉じてアラーム回路を閉じた状態にさせることになる。
サイレン(230)は、好ましくはピエゾ電気型となっており、その種のサイレンは非常に高い音響レベルを有すると共に、それらはコンパクトであり、またそれらはコスト効果が有る。サイレンから放出される音響レベルを高めるために、本体壁に貫通した開口が設けられている。この開口は、好ましくは、例えば指で開口を塞ぐのが難しくなる寸法を有するように設計されている。
本発明は、更にボックスとは異なったアラーム装置の構成にも使用されるものであり、そのような構成の一例として第一本体を第二本体に蝶番接続されているものがあり、閉鎖位置の前記両本体は、例えばボトルネックなどの保護される細長い対称物に対して施錠用の空間を形成することになる。
勿論、本発明の技術範囲に包含される幾つかの改造例が存在している。そのような改造例については全てをここに掲載しておらず、本発明の技術範囲は、ただ添付された特許請求の範囲の特徴によって限定されているに過ぎない。
本発明に係るアラーム・ボックスを示している分解斜視図である。 図1のアラーム・ボックスの組立斜視図である。 アラーム・ボックスが閉じているどうかを示すダイオード・ランプを有したアラーム・ボックスの正面図である。

Claims (6)

  1. 品物を保護するための盗難防止ボックス(100)であって、該盗難防止ボックス(100)は、保護される品物用の内部空間を限定している本体(110)と、該本体(110)を閉鎖する蓋(120)と、前記盗難防止ボックス(100)がアラーム・ゲートを通過する場合に中央アラームをトリガするアラーム送信器と、前記蓋(120)を前記本体(110)に対して施錠する解放可能な錠(140、145、150、160)とを有しており、前記解放可能な錠(140、145、150、160)が施錠位置になっていると閉じられると共に前記解放可能な錠(140、145、150、160)が解錠位置になっていると開かれるように制御される内部アラーム回路(200)であって、該内部アラーム回路(200)は第一スイッチ(210)を有し、該第一スイッチ(210)は、閉じられた状態において、前記蓋(120)と前記本体(110)とが分離されているのを該第一スイッチ(210)が示す場合に前記アラーム回路をトリガして音響信号を放出させるように構成されている、内部アラーム回路を特徴とする盗難防止ボックス。
  2. 前記アラーム回路(200)は、前記錠(140、145、150、160)が施錠位置になっているかどうかを示す第二スイッチ(220)に接続されている請求項1記載の盗難防止ボックス。
  3. 前記アラーム回路(200)にはタイミング回路が設けられており、該タイミング回路は、前記アラーム回路がトリガされるとすぐ所定時間に亘ってサイレン(200)を鳴らす請求項1又は2記載の盗難防止ボックス。
  4. 前記アラーム回路(200)が閉じているかどうかをダイオード・ランプ(240)が示す前記請求項のいずれかに記載の盗難防止ボックス。
  5. 前記解放可能な錠(140、145、150、160)の位置を示す第二スイッチ(220)は、前記アラーム回路(200)を閉じるように構成されている請求項2記載の盗難防止ボックス。
  6. 前記音響信号は、ピエゾ電気型サイレン(240)によって発生される前記請求項のいずれかに記載の盗難防止ボックス。
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