JP2008527883A - チャンネル推定のための方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
無線チャンネルを通じて送信される無線信号を受信するステップと、無線信号に対して割り当てられるタイムスロット内に挿入されるパイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数を計算するステップと、パイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数と、パイロットシンボルとタイムスロットにおけるトラフィックデータとの間の相関関係とを利用することにより、タイムスロットにおけるチップの所定のグループのそれぞれのチャンネルフェーディング係数を段階的に推定するステップであって、チップの前記グループのそれぞれが所定数のチップにより構成されるステップと、を含むチャンネル推定方法である。
Description
本発明は、概して、チャンネル推定のための方法及び装置に関し、特に、時間依存性が高いフェーディングチャンネルを推定するための方法及び装置に関する。
無線通信において、受信された無線信号のエネルギは、障害物の反射やマルチパス信号間の相互作用に起因するだけでなく、ユーザ端末の移動により引き起こされる瞬間受信領域強度の急速な変動にも起因して次第に消滅していく。従って、上記要因の影響下では、無線チャンネルは、例えば、静止していることもあり、経時的にゆっくりと変化することもあり、経時的に急に変化することもある。特に、ユーザ端末が高速で移動しながら高速データ送信を受信している場合、時間依存効果が更に顕著となり、その結果、無線チャンネルは、時間依存性が高いフェーディングチャンネルとなる。
無線チャンネルが経時的に変化すると、所望の信号をより正確に検出するためにチャンネル特性の動的なトラッキング及び推定が必要とされる。例えば、TD−SCDMAシステムにおいては、図1に示されるように、送信された無線信号に対して割り当てられるトラフィックタイムスロットにおける二つのデータフィールド間にミッドアンブルがトレーニングシーケンスとして挿入される。従って、受信器はミッドアンブルを利用してチャンネル推定を行い、それにより、チャンネルフェーディング係数と称される受信信号の振幅及び基準位相が得られるとともに、係数検出方法及び相関検出方法に基づいて所望の信号がもたらされる。他の例は、WCDMAシステムにおけるものであり、相関検出を行う際にチャンネル推定をサポートするためにデータ物理制御チャンネル(DPCCH)タイムスロットの前部にパイロットビットが挿入される。相関検出を行うためにデータペイロード内にパイロットチップ(例えばミッドアンブル又はパイロットビット)を周期的に挿入する方法は、パイロットシンボルアシスト変調(PSAM)として知られている。
従来の無線通信システムに関しては、ユーザ端末のデータ送信速度及び移動速度が比較的低く、そのため、ドップラーシフトが目立たない。簡単にするため、1タイムスロット(例えば、図1に示されるTD−SCDMAシステムにおける1タイムスロットは675μs即ち864チップである)のような比較的短い期間内のチャンネル特性の変化は無視することができる。即ち、1タイムスロットにおけるチャンネルフェーディング係数を一定とみなすことができる。この特徴に基づいて、従来の無線通信システムは、図2に示される従来のチャンネル推定方法を使用することにより1タイムスロットのチャンネルフェーディング係数を推定するためにPSAMを採用している。
以下、TD−SCDMAを一例として挙げることにより従来のチャンネル推定方法について説明する。最初に、無線チャンネルを通じて送信されるべきトレーニングシーケンスをAejφ0として表すことができるとすると、送信後に、当該シーケンスが位相−φをもって回転し、そのため、受信器に到達するトレーニングシーケンスがAejφ0−φとなる。次に、図2に示されるチャンネル推定ユニットにおいては、トレーニングシーケンスAejφ0−φで受信された信号が、最初に共役されて図2にX*として表され、その後、対応する既知のトレーニングシーケンスAejφ0と掛け合わされ、それにより、当初の受信されたトレーニングシーケンスと同じ振幅を有する信号Aejφがもたらされるが、相回転は受信信号が受けた相回転と反対である。Aejφは、チャンネルフェーディング係数と称されている。ここで、Aは受信信号の基準振幅であり、φは受信信号の基準位相である。最後に、無限インパルス応答(IIR)フィルタのプロセス後、タイムスロット全体のチャンネルフェーディング係数として平均チャンネルフェーディング係数をもたらすことができる。
図2に示されるチャンネル推定方法を使用すると、1タイムスロットにおける一定のチャンネルフェーディング係数を推定することが容易となる。この推定方法は、一般に、チャンネル推定により重み因子と称されるRAKE受信器の各フィンガのチャンネルフェーディング係数を得るために従来のRAKE受信器において適用される。受信信号に対するマルチパス効果は重み付け結合によってキャンセルされ、また、その後の処理ユニットにおける判断・回収プロセスによって所望の信号が得られる。
しかしながら、無線技術の発達及び顧客要求の増大に伴って、高速移動中に高速データ送信を行うために次世代無線通信システムが求められている。例えば、3G(第三世代)無線システムのための第三世代提携プロジェクト(3GPP)は、120km/hのユーザ端末の速度で1.2M−5Mb/sのデータ伝送を必要としており、そのような環境下では、チャンネル特性が経時的に劇的に変化することが予期される。
図3は、ユーザ端末の移動速度が120km/hである場合のTD−SCDMAシステムにおける受信信号のフェーディング特性を示している。図3において、縦軸は受信信号の正規化された大きさ(単位:dB)を示しており、横軸は時間を表している(単位は、1チップにおける時間)。図3のTD−SCDMAにおける1タイムスロット(864チップ)内において、受信信号の大きさは非線形変化に伴っておおよそ1.6dB減少する。これはユーザ端末の高速データ送信及び高速移動に起因しており、それにより、ドップラーシフトが無視できなくなる。従って、1タイムスロットにおけるチャンネル特性は、絶えず一定ではなく、経時的に劇的に変化する。
図3に示される状況において、図2に示される従来のチャンネル推定方法を依然として使用し且つ1タイムスロットにおけるチャンネル特性を無視すると、チャンネル推定の誤りが許容限度を越えて受信信号のBERを増大させる。また、比較的高いSNRを用いた場合でも、復調された信号が比較的低いBERに達することができず、それにより、システム性能が低下してしまう。
以上の分析に基づいて、従来のチャンネル推定方法は、時間依存性の高いフェーディング環境におけるチャンネル推定に適しておらず、従って、時間依存性が高いフェーディングチャンネルを正確に推定するためには、1タイムスロット内のチャンネル変化を検出できるチャンネル推定方法が必要とされる。
本発明の目的は、時間依存性が高いフェーディングチャンネルに適したチャンネル推定のための方法及び装置であって、一つのタイムスロットにおけるチャンネル特性の変化を検出してデータ回収を正確に容易に行うことができる方法及び装置を提供することである。
上記目的を実現するために、本発明は、無線チャンネルを通じて送信される無線信号を受信するステップと、無線信号に対して割り当てられるタイムスロット内に挿入されるパイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数を計算するステップと、パイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数と、パイロットシンボルとタイムスロットにおけるトラフィックデータとの間の相関関係とを利用することにより、タイムスロットにおけるチップの所定のグループのそれぞれのチャンネルフェーディング係数を段階的に推定するステップであって、チップの上記グループのそれぞれが所定数のチップを備えているステップと、を含むチャンネル推定方法を提供する。
上記目的を実現するために、本発明は、無線チャンネルを通じて送信される無線信号を受信するための受信ユニットと、無線信号に対して割り当てられるタイムスロット内に挿入されるパイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数を計算するための計算ユニットと、パイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数と、パイロットシンボルとタイムスロットにおけるトラフィックデータとの間の相関関係とを利用することにより、タイムスロットにおけるチップの所定のグループのそれぞれのチャンネルフェーディング係数を段階的に推定する推定ユニットであって、チップの上記グループのそれぞれが所定数のチップを備えている推定ユニットと、を備えるチャンネル推定モジュールを提供する。
上記目的を実現するために、本発明は、無線信号を受信するための複数のRAKEフィンガと、各RAKEフィンガのチャンネル特性を推定するためのチャンネル推定モジュールと、を備え、上記チャンネル推定モジュールは、RAKEフィンガから無線チャンネルを通じて送信される無線信号を受信するための受信ユニットと、無線信号に対して割り当てられるタイムスロット内に挿入されるパイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数を計算するための計算ユニットと、パイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数と、パイロットシンボルとタイムスロットにおけるトラフィックデータとの間の相関関係とを利用することにより、タイムスロットにおけるチップの所定のグループのそれぞれのチャンネルフェーディング係数を段階的に推定する推定ユニットであって、チップの上記グループのそれぞれが所定数のチップを備えている推定ユニットと、上記チャンネル推定モジュールにおいて得られるチャンネルフェーディング係数に従った重み付けにより上記複数のRAKEフィンガを結合するための重み付け結合ユニットと、上記重み付け結合ユニットから出力される信号から所望のユーザデータを回収するための回収ユニットと、を備える受信器を提供する。
上記目的を実現するために、本発明は、無線信号を送信するための送信器と、受信器と、を備え、上記受信器は、無線信号を受信するための複数のRAKEフィンガと、各RAKEフィンガのチャンネル特性を推定するためのチャンネル推定モジュールと、を備え、上記チャンネル推定モジュールは、RAKEフィンガから無線チャンネルを通じて送信される無線信号を受信するための受信ユニットと、無線信号に対して割り当てられるタイムスロット内に挿入されるパイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数を計算するための計算ユニットと、パイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数と、パイロットシンボルとタイムスロットにおけるトラフィックデータとの間の相関関係とを利用することにより、タイムスロットにおけるチップの所定のグループのそれぞれのチャンネルフェーディング係数を段階的に推定する推定ユニットであって、チップのグループのそれぞれが所定数のチップを備えている推定ユニットと、上記チャンネル推定モジュールにおいて得られるチャンネルフェーディング係数に従った重み付けにより上記複数のRAKEフィンガを結合するための重み付け結合ユニットと、上記重み付け結合ユニットから出力される信号から所望のユーザデータを回収するための回収ユニットと、を備えるモバイル端末を提供する。
本発明の十分な理解と共に他の目的及び効果は、添付図面と併せて解釈される以下の説明及び請求項を参照することにより明確に理解できるようになる。
以下、特定の実施の形態及び添付図面に関連して本発明を詳しく説明する。
図面の全体にわたって、同様の参照符号は、同様の部分及び構成要素を示している。
3GPP仕様によれば、ユーザ端末は、高速移動中に高速データ送信をサポートする能力を有することが求められている。従って、ドップラーシフトに起因して、一つのタイムスロットにおけるチャンネルフェーディング係数を一定とみなすことができず、一つのタイムスロットにおけるチャンネル特性の変化が反映される必要がある。そのような目的のためには、チャンネルフェーディング係数の最小検出期間(最小検出周期)を一つのタイムスロットの継続時間よりも短くすべきであり、そうすれば、例えば、一つのタイムスロットの1チップ周期におけるチャンネルフェーディング係数をほぼ一定とみなすことができる。
前述した従来のチャンネル推定方法によれば、受信器は、図2に示される方法に基づいて共役乗算することにより、1タイムスロットにおけるパイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数を計算する。一般に、1タイムスロット中のパイロットシンボルの数は制限され、そのため、パイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数は、一つのタイムスロット全体のチャンネル特性変化を完全に反映するには十分ではない。しかしながら、予測理論によれば、信号間に相関関係が存在すれば、未知の信号を推定又は予測するために既知の信号を使用することができる。例えば、無線チャンネルがレイリーフェーディングチャンネルであり且つレイリー分布に従う場合には、レイリーフェーディングチャンネル特性に基づく予測によりチャンネルフェーディング係数を得ることができる。
先の検討に基づき、本発明において提案されるチャンネル推定方法は、当該チャンネル推定方法を使用することにより1タイムスロット内のチャンネル特性の変化が反映されるように、無線信号間の相関関係を予測し且つパイロットシンボルの計算されたチャンネルフェーディング係数を利用することにより1タイムスロットにおける各チップに対応するチャンネルフェーディング係数を推定するために使用される。
以下では、チャンネル推定方法を説明するための一つの例としてTD−SCDMAシステムが挙げられている。また、RAKE受信器における本発明において与えられるチャンネル推定方法の具体的な適用ケースも同様に与えられている。
TD−SCDMAシステムにおいて、受信器は無線チャンネルを通じて送信された無線信号を受信し、また、受信された信号は、マッチドフィルタ・サンプリングによってフィルタリングされた後、本発明において与えられるチャンネル推定方法に従って構成されるチャンネル推定ユニットへ入力され、それによりチャンネルフェーディング係数が推定される。
本発明において提案されるチャンネル推定方法によれば、最初に、セル検索プロセス中に得られる既知のミッドアンブルを使用して、トラフィックタイムスロットにおけるミッドアンブルのチャンネルフェーディング係数が計算される。以下、詳細に説明する。
通常、適切な時間におけるマッチドフィルタ・サンプリングによる受信信号のフィルタリングは、以下の方程式により表される信号をもたらすことができる(本実施の形態では、サンプリング間隔が1チップ周期である)。
rk=CkSk+nk (1)
rk=CkSk+nk (1)
ここで、Skは当初のM次PSK変調(QPSK又は8PSK等)ベースバンド信号である。ベースバンド信号は、統計的平均値E[|Sk|2]=1となるように正規化プロセスを受ける。nkは、変化N0を伴う複素加算性ホワイトガウスノイズ(AWGN)シーケンスである。Ckは、複素ガウス相乗歪み、即ち、無線チャンネルを通じた送信後の最初に送信された信号の歪みである。即ち、Ckは、チャンネル推定によって計算され又は予測されるべきチャンネルフェーディング係数である。
本実施の形態におけるトレーニングシーケンスは144個のチップを含んでおり、付加ノイズの弱い影響を無視すると、方程式(2)に従ってチャンネルフェーディング係数{c1,c2,…cN}(N=144)を計算することができる。
本発明のチャンネル推定方法において、ミッドアンブルのチャンネルフェーディング係数の計算後、次のステップは、予測により無線信号間の相関関係を利用してタイムスロット中の各チップのチャンネルフェーディング係数を推定することである。
ここで、予測の基本的な方法を簡単に紹介する。多くの種類の予測手法がある。一般に受け入れられている予測基準のうちの一つは、最小平均2乗誤差(MMSE)基準、即ち、推定値と正確な値との間の最小化されるべき2乗誤差を追い求めることである。MMSE基準では、異なる重みをもって既知の信号を加算することにより未知の信号の推定値を得るウィーナフィルタが最適な予測アルゴリズムである。ウィーナフィルタアルゴリズムにおいて、MMSE基準を満たす推定値は、信号間の相関関係を利用して適切な重み係数を選択することによって得られる。方程式(3)は、MMSE基準下でウィーナフィルタの最適な重みベクトルを与える。
w0=R−1p (3)
w0=R−1p (3)
この場合、既知の信号ベクトルが
によって示されるとともに、予測されるべき未知の信号ベクトルが
で示されるとすると、Rは
の自己相関行列であり、pは既知の信号ベクトル
と未知の信号ベクトル
との間の相互相関ベクトルである。信号間の相関関係によれば、無線チャンネルがレイリーフェーディングチャンネルである場合、零次ベッセル関数からR及びpを予め得ることができる。所望の推定結果
は、方程式(4)に示されるようにウィーナフィルタの重みベクトルと既知の信号ベクトル
とを掛け合わせることにより計算することができる。
ここで、[.]Hは行列の転置を示している。ウィーナフィルタの重みベクトル係数は、相関行列によって決定することができる。信号の相関が近ければ近いほど、ウィーナフィルタの推定値が更に正確になる。従って、既知の信号を使用して隣接する信号の値を推定すると、より正確な推定値が得られる。
本実施の形態では、前述したウィーナフィルタアルゴリズムに従って他のチップ(ミッドアンブルを除く残余のチップ)におけるチャンネルフェーディング係数推定が実現される。TD−SCDMAシステムにおいて、ミッドアンブル(トレーニングシーケンス)は、各タイムスロットの中心にあって、ベンチマークのようになっており、従って、方程式(2)に従ってチャンネルフェーディング係数{c1,c2,…cN}が得られた後、ベンチマークに先行する又はベンチマーク以降の他のチップのチャンネルフェーディング係数を予測することが必要とされる。
より正確な推定値を得るため、本発明は、図4に示される基本的なプロセスを用いてチャンネル推定を実行するためのスライディングウィンドウの方法を提案する。
図4においては、最初に、ミッドアンブルに関してスライディングウィンドウが与えられ、また、斜線部分がウィンドウの位置を示している。本実施の形態では、スライディングウィンドウの長さがミッドアンブルの長さN、例えば144チップとして設定されるものとするが、スライディングウィンドウのサイズはこれに限定されず、他の実施の形態では、ミッドアンブルの長さよりも短い長さも可能である。その後、スライディングウィンドウにおけるミッドアンブルのチャンネルフェーディング係数を利用して、スライディングウィンドウに先行する又はスライディングウィンドウ以降のM個のチップのチャンネルフェーディング係数が推定される。この場合、Mは、Nよりも小さい任意の自然数として選択することができる。図4において、格子部分は、そのチャンネルフェーディング係数が予測されたM個のチップを示している。ここで、ミッドアンブル以降のチップのチャンネルフェーディング係数の予測を「順方向予測」と称し、それ以外の予測を「逆方向予測」と称する。以下、「順方向予測」及び「逆方向予測」に関して本発明に係るスライディングウィンドウを用いた無線チャンネル推定方法について詳しく説明する。
図4に示されるように、第1のステップでは、ミッドアンブルにおけるN個のチップがスライディングウィンドウ中に含まれるように選択される。最初に順方向予測を例として挙げると、ミッドアンブル以降のM個のチップのチャンネルフェーディング係数{cK+N+1,cK+N+2,・・・,cK+N+M}((N+1)番目のチップから(N+M)番目のチップまで)は、先の計算によって得られたミッドアンブルのチャンネルフェーディング係数ベクトル
に基づいて予測することができ、未知のチャンネルフェーディング係数ベクトルは
として表すことができる。
以上の説明では、ウィーナフィルタアルゴリズムを利用して既知のチャンネルフェーディング係数に従って未知のチャンネルフェーディング係数を推定する手続きについて詳述している。具体的には、無線チャンネルがレイリーフェーディングチャンネルの場合には、零次ベッセル関数によって方程式(3)中の自己相関行列R及び相互相関行列pを計算することができ、その後、計算されたR,p及びミッドアンブルのチャンネルフェーディング係数ベクトル
が方程式(4)に代入され、第1のステップの順方向予測におけるM個のチップのチャンネルフェーディング係数{cN+1,cN+2,...cN+M}がもたらされる。
同様に、図4に示される第1のステップの逆方向予測のように、ウィーナフィルタアルゴリズムを利用して、ミッドアンブルに先行するN個のチップのチャンネルフェーディング係数を推定するために、ミッドアンブルにおけるN個のチップのチャンネルフェーディング係数を使用することもできる。
ミッドアンブル以降のM個のチップのチャンネルフェーディング係数{cN+1,cN+2,...cN+M}を得た後、第2のステップにおいて、スライディングウィンドウは、ミッドアンブルの(M+1)番目のチップからミッドアンブル以降のM番目のチップまでに位置させられるM個のチップ分だけ順方向にスライドされる。ウィンドウがM個のチップ分だけ順方向にスライドするため、スライディングウィンドウは、そのチャンネルフェーディング係数が第1のステップによって得られたばかりの(N−M)個のミッドアンブル及びM個のチップを含んでおり、これらは図4の第2のステップの順方向予測において斜線部分として示されている。
上記方法によれば、現在のスライディングウィンドウ内のN個のチップのチャンネルフェーディング係数、即ち、第1のステップにより得られた(N−M)個のミッドアンブルのチャンネルフェーディング係数{cM+1,cM+2,...cN}及びM個のチップのチャンネルフェーディング係数{cN+1,cN+2,...cN+M}を使用して、スライディングウィンドウ以降のM個のチップ(N+M+1番目のチップからN+2M番目のチップまで)のチャンネルフェーディング係数を予測することができる。その後、スライディングウィンドウが再びM個のチップ分だけ順方向にスライドされるとともに、スライディングウィンドウ内の各チップのチャンネルフェーディング係数に従ってスライディングウィンドウ以降のM個のチップのチャンネルフェーディング係数を予測することができる。スライディングウィンドウをM個のチップ分だけ順方向にスライドさせることにより、タイムスロット内のミッドアンブル以降の各チップのチャンネルフェーディング係数を段階的に予測することができる。
同様に、逆方向予測の第1のステップが完了した後、スライディングウィンドウをM個のチップ分だけ逆方向にスライドすることにより(スライディングウィンドウは、図4の第2のステップにおいて逆方向予測の斜線部分として示されており、また、M個のチップは、スライディングウィンドウに先行する格子部分として示されている)、スライディングウィンドウ内のN個のチップのチャンネルフェーディング係数、即ち、第1のステップにより得られたミッドアンブルのN−M個のフェーディング係数{c1,c2,..cN−M}及びM個のチップのチャンネルフェーディング係数を使用して、スライディングウィンドウに先行するM個のチップを推定することができる。また、M個のチップを逆方向にスライドさせることにより、スライディングウィンドウは、タイムスロット内のミッドアンブルに先行する各チップのチャンネルフェーディング係数を段階的に予測することができる。
上記順方向予測及び逆方向予測により、タイムスロット全体における総てのチップのチャンネルフェーディング係数を得ることができる。チャンネルフェーディング係数がウィーナフィルタによって段階的に推定されるため、1タイムスロット内のチャンネル特性の変化を検出することができ、それにより、実際のチャンネルの特性をより正確に反映させることができる。
本発明に係る前述したチャンネル推定方法についてTD−SCDMAを例に挙げて詳しく説明する。この方法は、RAKE受信器において使用することができる。RAKE受信器において、本発明に係るチャンネル推定方法は、各RAKEフィンガの信号を結合ユニット内で適切な重みと組み合わせるための重み因子として使用される各RAKEフィンガのチャンネルフェーディング係数をより正確に取得するために使用することができ、それにより、受信信号に対するマルチパス効果をキャンセルすることができる。以下、チャンネル推定方法がTD−SCDMAシステムのRAKE受信器においてどのように適用されるのかについて詳しく説明する。
図5は、TD−SCDMAシステムにおける本発明の実施の一形態に係るRAKE受信器の構造を示している。
ユーザ端末のセル検索ユニット(図示せず)は、セルごとの検索において使用されるSYNC DLを取得し、このSYNC DLに基づいてセルにおいて使用されるミッドアンブルを更に確認する。その後、セル検索ユニットは、マルチパス時間遅延を検出してチャンネル推定を行うために、SYNC DL及びミッドアンブルを図5に示されるRAKE受信器へ送信する。
図5に示されるRAKE受信器において、アンテナから受信された信号は、サンプル値信号が形成される前にダウンリンク周波数変換及びアナログ/デジタル変換を受ける。ここで、本実施の形態では、サンプル値信号の間隔が1チップ周期である。その後、パス遅延検出ユニット140は、セル検索中に得られたSYNC DLを利用してサンプル値信号における各マルチパス時間遅延を検出し、この遅延情報に従って異なるパスが区別される。その後、RAKE受信器の各フィンガは、パス遅延検出ユニットからの遅延情報に従って、RAKEフィンガに対応する信号をそれぞれバッファから読み出して、マッチドフィルタリングを行う。その後、チャンネル推定ユニット150は、前述したチャンネル推定方法を採用して、セル検索中に得られたミッドアンブルを利用することにより各フィンガごとにチャンネル推定を行い、それにより、各フィンガに関するチャンネル特性の重み因子が得られる。最終的に、RAKE結合ユニット160は、各フィンガ信号に関して重み付け結合を行って、その後のプロセスにおいてマルチパス効果を伴わない受信信号を得る。
図6は、本発明において提案されるチャンネル推定方法を使用するためにRAKE受信器によって実行される動作のフローチャートを示しており、以下では、図6と関連して本発明において提案されるチャンネル推定方法の動作手順について説明する。尚、この動作手順においては、チャンネル推定方法を上記チャンネル推定ユニット150において適用することができる。
図6に示されるように、最初に、RAKE受信器においては、セル検索中に得られたSYNCコードにより検出される異なるパスの時間遅延を使用して、各パスごとにマルチパス信号を区別する(ステップS110)。マルチパス信号がマッチドフィルタによってフィルタリングされた後、チャンネル推定を行って重み因子を得るために、1タイムスロット長を有する総てのRAKEフィンガがチャンネル推定ユニット150へ送信される。
チャンネル推定中、各フィンガ信号を受信すると、最初に、RAKEフィンガの数を計数するためのカウンタiが起動されて1に初期化され、即ち、i=1となる(ステップS120)。これにより、チャンネル推定が最初のRAKEフィンガから開始される。次に、セル検索中に得られた既知のミッドアンブルを利用することにより、第i番目のフィンガのミッドアンブルのチャンネルフェーディング係数が計算される(ステップS130)。
その後、最初のRAKEフィンガ(又は、例えば第i番目のRAKEフィンガ)のミッドアンブルがNの長さを有するスライディングウィンドウ内において選択される。また、本実施の形態において、Nはミッドアンブルの長さ、即ち、N=144である。その後、スライディングウィンドウ内のミッドアンブルのチャンネルフェーディング係数を使用して、ウィーナフィルタアルゴリズムによりスライディングウィンドウ以降のM個のチップのチャンネルフェーディング係数が推定される(ステップS150)。これは、図4における第1のステップの順方向予測において示されている。その後、ミッドアンブル以降の総てのチップのチャンネルフェーディング係数の推定が処理されたかどうかが判断される(ステップS160)。ミッドアンブル以降のいくつかのチップのチャンネルフェーディング係数が依然として未知の場合、スライディングウィンドウは、M個のチップ分だけ順方向にスライドし、即ち、図4の第2のステップの順方向予測によって示される位置へとスライドし、それにより、スライディングウィンドウは、そのチャンネルフェーディング係数がステップS150において推定されたM個のチップ及び当初のスライディングウィンドウ中のN−M個のチップのチャンネルフェーディング係数をカバーし(ステップS170)、その後、ステップS150の実行へ続く。
ミッドアンブル以降の総てのチップのチャンネルフェーディング係数の推定が処理された場合には、スライディングウィンドウが第i番目のフィンガのミッドアンブルにリセットされる(ステップS180)。その後、スライディングウィンドウ内のチップのチャンネルフェーディング係数を使用して、図4の第1のステップの逆方向予測に示されるように、ウィンドウに先行するM個のチップのチャンネルフェーディング係数が予測される(ステップS190)。予測が終了した後、ミッドアンブルに先行するチップの総てのチャンネルフェーディング係数が推定されたかどうかが判断される(ステップS200)。順方向予測と同じ方法を使用して、ミッドアンブルに先行するチップのいくつかのチャンネルフェーディング係数が未知の場合、スライディングウィンドウは、M個のチップ分だけ逆方向にスライドし続け(ステップS210)、更なる予測のためにステップS190へ戻る。
ミッドアンブルに先行する総てのチャンネルフェーディング係数が得られた場合には、総てのRAKEフィンガのチャンネルフェーディング係数が推定されたかどうかが検出される(ステップS220)。計算されていないRAKEフィンガが存在する場合、カウンタiは、1を加える(ステップS230)とともに、次のRAKEフィンガ推定を続けるためにステップS130に戻る。総てのRAKEフィンガの推定が行われた場合、各RAKEフィンガのチャンネルフェーディング係数は、RAKE結合ユニット160内で組み合わせられる前にそれぞれの対応するRAKEフィンガの信号と掛け合わされる重み因子として使用され、それにより、最適な受信信号が得られる(ステップS240)。
この実施の形態では、チャンネルフェーディング係数の最小の検出可能期間が1チップ周期であり、即ち、チャンネルフェーディング係数が1タイムスロット内の各チップに対応していることに留意する必要がある。しかし、実用的な用途はこれに限定されない。例えば、チャンネル特性の変化の速度が低下する場合には、チャンネル推定のペースをスピードアップさせるために、チップの一つのグループ(複数のチップを備える)の時間間隔におけるチャンネルフェーディング係数を略一定とみなすことができ、即ち、チャンネルフェーディング係数は1タイムスロットにおけるチップの各グループに対応している。この場合、1グループ中に含まれるチップの数は、チャンネル推定を行う際に実際のチャンネル変化状況に従って設定することができる。
また、本実施の形態では、受信信号のためのサンプリング間隔が1チップ周期であると仮定されており、従って、スライディングウィンドウの長さNがミッドアンブルにおけるサンプリング点の数に等しくなるように設定されると、N=144となる。無論、スライディングウィンドウの長さはミッドアンブルの長さに限定されず、スライディングウィンドウがミッドアンブルの一部をカバーしてこの部分に従ってミッドアンブルのチャンネルフェーディング係数を推定することもできる。即ち、スライディングウィンドウの長さはN<144となる。オーバーサンプリングがとられると、即ち、1チップ周期におけるサンプリング点が更に多くなると、スライディングウィンドウの長さNが依然としてミッドアンブルの長さに等しい場合、N>144となる。
また、上記実施の形態は、本発明において提案されているチャンネル推定方法の具体的な用途を説明するために、TD−SCDMAシステムにおけるRAKE受信器のみを一例として挙げているが、チャンネル推定方法はジョイント検出等の他の分野においても適用することができる。
一方、本発明に係るチャンネル推定方法は、WCDMAシステム等の他のシステムでも適用することができる。適用されたシステムにおける送信信号のフレーム構造においてパイロットシンボルがヘッド又は終端のようなタイムスロットの一端に挿入される場合には、本発明におけるスライディングウィンドウが順方向のみ又は逆方向のみに移動してもよい。
一つの例は、WCDMAシステムにおいて、パイロットビットが一つのタイムスロットのヘッドに挿入されるときに、スライディングウィンドウが順方向に移動して「順方向予測」のみを行うというものである。このとき、タイムスロットの後端部の信号から比較的離間していることにより、パイロットシンボルと後端部の信号との間の相関関係は比較的弱い。より正確なチャンネルフェーディング係数推定を行うため、チャンネル推定は、次のタイムスロットにおけるパイロットシンボルの援助の下で行うことができる。詳細な手続きは以下の通りである。即ち、最初に、次のタイムスロットのパイロットシンボルにおけるスライディングウィンドウを設定し、その後、スライディングウィンドウを逆方向にスライドさせることにより現在のタイムスロットの後端部信号に対応するチャンネルフェーディング係数を推定する。
本発明の利点
先の図面と併せて、本発明におけるチャンネル推定方法を説明するためにTD−SCDMAが一例として挙げられている。本発明に係るチャンネル推定方法によって推定されるチャンネルフェーディング係数が各タイムスロットのそれぞれにおける各チップ(又はチップの各グループ)に対応していることは容易に理解されるであろう。従って、1タイムスロットにおけるチャンネルフェーディング係数は、もはや一定ではなく、1タイムスロット周期におけるチャンネル特性の変化を十分に反映する。特に、ユーザ端末が高速で移動する場合には、予測されたチャンネルフェーディング係数が高い時間依存性を十分に反映することができる。
先の図面と併せて、本発明におけるチャンネル推定方法を説明するためにTD−SCDMAが一例として挙げられている。本発明に係るチャンネル推定方法によって推定されるチャンネルフェーディング係数が各タイムスロットのそれぞれにおける各チップ(又はチップの各グループ)に対応していることは容易に理解されるであろう。従って、1タイムスロットにおけるチャンネルフェーディング係数は、もはや一定ではなく、1タイムスロット周期におけるチャンネル特性の変化を十分に反映する。特に、ユーザ端末が高速で移動する場合には、予測されたチャンネルフェーディング係数が高い時間依存性を十分に反映することができる。
一方、本発明は、チャンネルフェーディング係数を段階的に推定するためにスライディングウィンドウアルゴリズムを採用している。本発明によって提案されるチャンネル推定アルゴリズムは、信号間の相関関係を使用して推定及び予測を行うとともに、信号間の相関関係が比較的近いため、既知の信号を利用することにより隣接する限られた信号のチャンネルフェーディング係数を推定することによって、更に高い精度を得ることができるとともに、より正確な結果を得ることができる。
また、本発明に係るチャンネル推定方法は、MMSE基準下の最適なウィーナフィルタアルゴリズムを採用するとともに、ウィーナフィルタアルゴリズムの最適な重み因子を利用して未知のチャンネルフェーディング係数を推定するため、結果が実際のチャンネル特性にかなり近くなる。
当業者には理解されるように、この発明において開示されたチャンネル推定方法及び装置には、添付の請求項によって規定される本発明の思想及び範囲から逸脱することなく様々な変更を行うことができる。
Claims (23)
- (a)無線チャンネルを通じて送信される無線信号を受信するステップと、
(b)無線信号に対して割り当てられるタイムスロット内に挿入されるパイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数を計算するステップと、
(c)パイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数と、パイロットシンボルとタイムスロットにおけるトラフィックデータとの間の相関関係とを利用することにより、タイムスロットにおけるチップの所定のグループのそれぞれのチャンネルフェーディング係数を段階的に推定するステップであって、チップの前記グループのそれぞれが所定数のチップを備えているステップと、
を含むことを特徴とするチャンネル推定方法。 - チップの前記グループは、少なくとも一つのチップを備えていることを特徴とする請求項1に記載のチャンネル推定方法。
- 前記ステップ(c)は、
(c1)所定数のパイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数を利用することにより、前記所定数のパイロットシンボルと関連するチップのグループのチャンネルフェーディング係数を推定し、
(c2)チップの前記グループのチャンネルフェーディング係数を利用することにより、チップの前記グループと関連するチップの他のグループのチャンネルフェーディング係数を推定し、それにより、タイムスロットにおけるチップの所定のグループのそれぞれのチャンネルフェーディング係数を段階的に予測する、
ことを含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載のチャンネル推定方法。 - チップの前記他のグループのチャンネルフェーディング係数は、チップの前記他のグループと関連するパイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数を利用することによって推定されることを特徴とする請求項3に記載のチャンネル推定方法。
- パイロットシンボルと関連するチップの前記グループは、パイロットシンボルに先行するチップ又はパイロットシンボル以降のチップをタイムスロット内に備えていることを特徴とする請求項3に記載のチャンネル推定方法。
- チップの前記グループのチャンネルフェーディング係数を推定するために、ウィーナフィルタアルゴリズムが使用されることを特徴とする請求項3に記載のチャンネル推定方法。
- 前記ウィーナフィルタアルゴリズムにおいてチャンネルフェーディング係数を得るために、最小平均2乗誤差(MMSE)基準が使用されることを特徴とする請求項6に記載のチャンネル推定方法。
- 前記所定数のパイロットシンボルが、総てのパイロットシンボルであることを特徴とする請求項3に記載のチャンネル推定方法。
- 前記無線チャンネルが、レイリーフェーディングチャンネルであることを特徴とする請求項1に記載のチャンネル推定方法。
- 無線チャンネルを通じて送信される無線信号を受信するための受信ユニットと、
無線信号に対して割り当てられるタイムスロット内に挿入されるパイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数を計算するための計算ユニットと、
パイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数と、パイロットシンボルとタイムスロットにおけるトラフィックデータとの間の相関関係とを利用することにより、タイムスロットにおけるチップの所定のグループのそれぞれのチャンネルフェーディング係数を段階的に推定する推定ユニットであって、チップの前記グループのそれぞれが所定数のチップを備えている推定ユニットと、
を備えることを特徴とするチャンネル推定モジュール。 - 前記推定ユニットは、所定数のパイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数を利用して、前記所定数のパイロットシンボルと関連するチップのグループのチャンネルフェーディング係数を推定するとともに、
チップの前記グループのチャンネルフェーディング係数を利用することにより、チップの前記グループと関連するチップの他のグループのチャンネルフェーディング係数を推定し、それにより、タイムスロットにおけるチップの所定のグループのそれぞれのチャンネルフェーディング係数を段階的に予測する、
ことを特徴とする請求項10に記載のチャンネル推定モジュール。 - 前記推定ユニットは、チップの前記他のグループと関連するパイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数を利用することにより、チップの前記他のグループのチャンネルフェーディング係数を推定することを特徴とする請求項11に記載のチャンネル推定モジュール。
- パイロットシンボルと関連するチップの前記グループは、パイロットシンボルに先行するチップ又はパイロットシンボル以降のチップをタイムスロット内に備えていることを特徴とする請求項11に記載のチャンネル推定モジュール。
- 前記推定ユニットは、ウィーナフィルタアルゴリズムを利用してチップの前記グループのチャンネルフェーディング係数を推定することを特徴とする請求項13に記載のチャンネル推定モジュール。
- 前記ウィーナフィルタアルゴリズムは、MMSE基準を使用してチャンネルフェーディング係数を得ることを特徴とする請求項14に記載のチャンネル推定モジュール。
- 無線信号を受信するための複数のRAKEフィンガと、
各RAKEフィンガのチャンネル特性を推定するためのチャンネル推定モジュールと、
を備え、
前記チャンネル推定モジュールは、
RAKEフィンガから無線チャンネルを通じて送信される無線信号を受信するための受信ユニットと、
無線信号に対して割り当てられるタイムスロット内に挿入されるパイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数を計算するための計算ユニットと、
パイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数と、パイロットシンボルとタイムスロットにおけるトラフィックデータとの間の相関関係とを利用することにより、タイムスロットにおけるチップの所定のグループのそれぞれのチャンネルフェーディング係数を段階的に推定する推定ユニットであって、チップの前記グループのそれぞれが所定数のチップを備えている推定ユニットと、
前記チャンネル推定モジュールにおいて得られるチャンネルフェーディング係数に従った重み付けにより前記複数のRAKEフィンガを結合するための重み付け結合ユニットと、
前記重み付け結合ユニットから出力される信号から所望のユーザデータを回収するための回収ユニットと、
を備えることを特徴とする受信器。 - 前記推定ユニットは、所定数のパイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数を利用して、前記所定数のパイロットシンボルと関連するチップのグループのチャンネルフェーディング係数を推定するとともに、
チップの前記グループのチャンネルフェーディング係数を利用することにより、チップの前記グループと関連するチップの他のグループのチャンネルフェーディング係数を推定し、それにより、タイムスロットにおけるチップの所定のグループのそれぞれのチャンネルフェーディング係数を段階的に予測する、
ことを特徴とする請求項16に記載の受信器。 - 前記推定ユニットは、チップの前記他のグループと関連するパイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数を利用することにより、チップの前記他のグループのチャンネルフェーディング係数を推定することを特徴とする請求項17に記載の受信器。
- パイロットシンボルと関連するチップの前記グループは、パイロットシンボルに先行するチップ又はパイロットシンボル以降のチップをタイムスロット内に備えていることを特徴とする請求項18に記載の受信器。
- 前記推定ユニットは、ウィーナフィルタアルゴリズムを利用してチップの前記グループのチャンネルフェーディング係数を推定することを特徴とする請求項19に記載の受信器。
- 無線信号を送信するための送信器と、
受信器と、
を備え、
前記受信器は、
無線信号を受信するための複数のRAKEフィンガと、
各RAKEフィンガのチャンネル特性を推定するためのチャンネル推定モジュールと、
を備え、
前記チャンネル推定モジュールは、
RAKEフィンガから無線チャンネルを通じて送信される無線信号を受信するための受信ユニットと、
無線信号に対して割り当てられるタイムスロット内に挿入されるパイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数を計算するための計算ユニットと、
パイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数と、パイロットシンボルとタイムスロットにおけるトラフィックデータとの間の相関関係とを利用することにより、タイムスロットにおけるチップの所定のグループのそれぞれのチャンネルフェーディング係数を段階的に推定する推定ユニットであって、チップのグループのそれぞれが所定数のチップを備えている推定ユニットと、
前記チャンネル推定モジュールにおいて得られるチャンネルフェーディング係数に従った重み付けにより前記複数のRAKEフィンガを結合するための重み付け結合ユニットと、
前記重み付け結合ユニットから出力される信号から所望のユーザデータを回収するための回収ユニットと、
を備えることを特徴とするモバイル端末。 - 前記推定ユニットは、所定数のパイロットシンボルのチャンネルフェーディング係数を利用して、前記所定数のパイロットシンボルと関連するチップのグループのチャンネルフェーディング係数を推定するとともに、
チップの前記グループのチャンネルフェーディング係数を利用することにより、チップの前記グループと関連するチップの他のグループのチャンネルフェーディング係数を推定し、それにより、タイムスロットにおけるチップの所定のグループのそれぞれのチャンネルフェーディング係数を段階的に予測する、
ことを特徴とする請求項21に記載のモバイル端末。 - パイロットシンボルと関連するチップの前記グループは、パイロットシンボルに先行するチップ又はパイロットシンボル以降のチップをタイムスロット内に備えていることを特徴とする請求項22に記載のモバイル端末。
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