JP5125645B2 - 通信方法および通信装置 - Google Patents

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Description

本件は通信方法および通信装置に関し、特にデータの受信状況を示す情報を送信する通信方法および通信装置に関する。
現在、移動通信システムの分野では、多元接続方式としてCDMA(Code Division Multiple Access)を採用した通信システムが運用されている。そして、無線基地局から移動局への通信(下りリンク通信)を更に高速化すべく、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)方式による改良もなされている。このような移動通信システムでは、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)と呼ばれる再送制御方式が採用されている。HARQでは、移動局は無線基地局から受信したデータに誤りを検出した場合、誤りを含むデータを保持しつつ無線基地局に再送要求を行う。そして、無線基地局から再送データを受信すると、移動局は保持している前回の受信データと再送データとを合成して復号処理を行う。これにより、復号処理の利得が向上して再送回数を削減できる。
このとき、移動局は無線基地局に対し、誤り検出処理により誤りが検出されなかったときはACK(ACKnowledgement)を返信し、誤りが検出されたときはNACK(Negative ACKnowledgement)を返信する。一方、そもそもデータ抽出に失敗した場合(例えば、データの復号に必要な制御情報を取得できなかった場合)、受信すべきデータが存在しないことを示すDTX(Discontinuous Transmission)を返信する。無線基地局は、移動局からの返信がNACKであるかDTXであるかによって、再送内容を変えることができる。例えば、DTXの場合は前回の送信データ全体をそのまま再送し、NACKの場合は前回の送信データのうち必要な一部分のみを再送することが考えられる。これにより、再送処理の一層の効率化が図れる。
ここで、ACK/NACK/DTXの信号表現として、ACKを「1」の信号、NACKを「0」の信号、DTXを「NULL」(レベル0の信号)に対応付けることが考えられる。しかし、このようなACK/NACK/DTX信号のみでは、雑音の影響を強く受けると、無線基地局においてACK/NACKとDTXとを区別することが難しくなる。そこで、移動局が無線基地局にACK/NACKを送信する際には、その前後に所定のPRE信号とPOST信号とを併せて送信するという方法がある。無線基地局は、PRE信号およびPOST信号のレベルとその2つに挟まれたACK/NACK信号のレベルとを比較することで、ACK/NACKとDTXと精度よく区別することができる(例えば、非特許文献1参照)。
一方で、移動局は制御情報を取得できずにデータ抽出に失敗した場合、無線基地局に対して即座にDTXを送信して再送を要求するのではなく、制御情報の再取得を試みるという方法も考えられる。これは、下りリンクの共通制御チャネルから制御情報を取得する場合、チャネル推定の失敗が原因で正常に受信信号の復調・復号ができないことが考えられるからである。
すなわち、ある時間スロット#nの時点の共通制御チャネルのチャネル推定は、最初は時間スロット#n−1までの受信信号に基づいて行うため、十分なチャネル推定の精度が確保できないことがある。一方、チャネル推定処理を時間スロット1つ分遅延させると、時間スロット#nの時点の共通制御チャネルを時間スロット#nまでの受信信号に基づいて推定することができ、推定精度の向上が期待できる。このため、共通制御チャネルの信号の再復調・再復号を行うと制御情報を正常に取得できる場合がある。この方法を用いることで、無線基地局から移動局への再送回数を削減できる(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−180925号公報 3rd Generation Partnership Project, "Physical layer procedures (FDD)", 3GPP TS25.214, 2007-05, V7.5.0.
受信信号からのデータ取得に失敗して再取得を試み、その結果としてデータ取得に成功すると、取得できたデータに対しての応答情報(ACKやNACK)を送信することになる。このとき、応答情報の前後には所定の信号(PRE信号およびPOST信号)を付加することが好ましい。
しかし、データ再取得の成功を受けてから所定の信号を付加する方法では、データ再取得に伴う処理遅延が原因で、応答情報の前の信号(PRE情報)送信が間に合わないという問題がある。これは、通常は通信規格によって、データの受信から応答情報の送信までの間の許容時間が決められているためである。応答情報の前の信号(PRE信号)が間に合わずに欠けてしまうと、受信側での応答情報の認識精度が低下し、再送制御の効率化が阻害されてしまう。
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、受信信号からのデータの再取得を行う場合でも応答情報と併せて適切なタイミングで信号送信を行える通信方法および通信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、共通チャネルの信号を受信し、受信信号に含まれるデータに基づく受信状況を示す情報を送信する通信方法が提供される。この通信方法では、受信信号からのデータの取得可否を判定する。取得否と判定された場合、受信信号を基にフェージング速度を測定する。再判定により取得可と判定されると推定できる測定結果が得られた場合、受信状況を示す情報の前後に既知信号を付加する。
このような通信方法によれば、まずデータの取得可否が判定される。ここで取得否と判定された場合、受信信号を基にフェージング速度が測定される。そして、再判定により取得可と判定されると推定できる測定結果が得られた場合、受信状況を示す情報の前後に既知信号が付加される。
また、上記課題を解決するために、共通チャネルの信号を受信し、受信信号に含まれるデータに基づく受信状況を示す情報を送信する通信装置が提供される。この通信装置は、判定部と測定部と付加部とを有する。判定部は、受信信号からのデータの取得可否を判定する。測定部は、受信信号を基にフェージング速度を測定する。付加部は、判定部で取得否と判定された場合、再判定により取得可と判定されると推定できる測定結果が測定部で得られたときは、受信状況を示す情報の前後に既知信号を付加する。
このような通信装置によれば、判定部により、データの取得可否が判定される。また、測定部により、受信信号を基にフェージング速度が測定される。ここで取得否と判定された場合、再判定により取得可と判定されると推定できる測定結果が得られたときは、付加部により、受信状況を示す情報の前後に既知信号が付加される。
上記通信方法および通信装置によれば、受信信号からのデータの再取得を行う場合でも応答情報と併せて適切なタイミングで信号送信を行える。
以下、本実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。まず、本実施の形態の概要について説明し、その後、本実施の形態の具体的な内容を説明する。
図1は、本実施の形態の概要を示す図である。図1に示す通信システムは、通信装置10,20を有する。通信装置10は、通信装置20からデータを受信し、受信状況を示す情報を通信装置20に送信する。通信装置10は、例えば、無線通信が可能な移動局である。通信装置20は、通信装置10にデータを送信し、通信装置10による受信状況を示す情報を通信装置10から受信する。通信装置20は、例えば、通信装置10から受信した受信状況を示す情報に基づいて、データの再送制御を行うことができる。
ここで、通信装置10は、判定部11、測定部12および付加部13を有する。判定部11は、通信装置20から受信した受信信号に含まれるデータを取得可能か否か判定する。データが取得不可の場合とは、例えば、データの復号に必要な制御情報を共通制御チャネルから取得できない場合などである。測定部12は、通信装置20から受信した受信信号を基にフェージング速度を測定する。
付加部13は、判定部11でデータが取得不可と判定された場合、測定部12の測定結果に基づいて、再判定により取得可能と判定されるか否かを再判定の実行前に推定する。例えば、フェージング速度が所定の閾値以上の場合、取得可能と判定されると推定する。取得可能と判定されると推定した場合、付加部13は、通信装置20に送信する受信状況を示す情報の前後に既知信号を付加する。一方、取得不可と判定されると推定した場合、既知信号は付加しない。
受信状況を示す情報としては、例えば、取得したデータに誤りが含まれるか否かを示すACK/NACKや、データを取得できないことを示すDTXが考えられる。この場合、通信装置10は、ACK/NACKに対しては、その前後に既知信号を付加する。一方、DTXに対しては既知信号を付加しない。ただし、再判定によりデータを取得できることになると、処理遅延のためにACK/NACKに対する既知信号の付加が間に合わない可能性がある。このため、通信装置10は、再判定を行う場合には、その実行前に判定結果を推定して、既知信号を付加するか否かを決定する。
このような通信システムによれば、通信装置10の判定部11により、データの取得可否が判定される。また、通信装置10の測定部12により、通信装置20からの受信信号を基にフェージング速度が測定される。判定部11で取得否と判定された場合、再判定により取得可と判定されると推定できる測定結果が測定部12で得られたときは、付加部13により、受信状況を示す情報の前後に既知信号が付加される。
これにより、通信装置10は、データの取得可否を再判定することでデータを取得できた場合でも、受信状況を示す情報と併せて適切なタイミングで既知信号を送信できる。すなわち、再判定に伴う遅延により受信状況を示す情報に対する既知信号の付加が間に合わないことを回避できる。この結果、通信装置20は、既知信号を参照して受信状況を示す情報を精度よく認識することが可能となる。
以下、本実施の形態の具体的内容を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、本実施の形態のシステム構成を示す図である。本実施の形態に係る無線通信システムは、移動局が電波到達範囲内にある無線基地局と無線通信を行う移動通信システムである。この無線通信システムは、移動局100および無線基地局200を有する。
移動局100は、送信データがある場合、無線基地局200に対してデータを無線信号として送信する。また、移動局100は、無線基地局200が送信した無線信号を受信して、受信信号に含まれる自局宛てのデータを抽出する。無線基地局200は、移動局100が送信した無線信号を受信してデータを抽出する。また、無線基地局200は、移動局100宛てのデータがある場合、データを無線信号として送信する。
ここで、本実施の形態では、下りリンク通信の制御にHSDPA方式を採用したCDMA通信システムを考える。すなわち、無線基地局200から移動局100への下りリンク通信に用いられる通信チャネルには、CPICH(Common PIlot CHannel)、P−CCPCH(Primary - Common Control Physical CHannel)、HS−SCCH(High Speed - Shared Control CHannel)およびHS−PDSCH(High Speed - Physical Downlink Shared CHannel)が含まれている。また、移動局100から無線基地局200への上りリンク通信に用いられる通信チャネルには、HS−DPCCH(High Speed - Dedicated Physical Control CHannel)が含まれている。
CPICHは、下りリンクの共通チャネルであり、移動局100によるチャネル推定やセルサーチ、他の下り通信チャネルのタイミング捕捉などのために利用されるパイロット信号(移動局100と無線基地局200との間で既知の信号)を送信するために用いられる。P−CCPCHは、下りリンクの共通チャネルであり、無線基地局200によりセル内に報知される報知情報を送信するために用いられる。
HS−SCCHは、下りリンクの共通制御チャネルであり、HS−PDSCHで送信されるデータを復号するための各種パラメータを送信するために用いられる。パラメータとしては、例えば、データの符号化方式や拡散符号の割り当て数、レートマッチング処理のパターンなどが挙げられる。HS−PDSCHは、下りリンクの共通制御チャネルであり、HS−SCCHで送信されるパラメータに応じた処理を施したデータ(制御データ)を送信するために用いられる。
HS−DPCCHは、上りリンクの個別制御チャネルであり、HS−PDSCHからのデータ受信状況に応じて、移動局100がACK/NACK/DTX信号を送信するために用いられる。また、HS−DPCCHは、下りリンクの無線通信品質(例えば、信号対干渉比(SIR:Signal to Interference Ratio))の測定結果を示すチャネル品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)を送信するためにも用いられる。
なお、移動局100および無線基地局200は符号分割多重方式を採用しており、無線信号に含まれる上記の各通信チャネルは、互いに符号により分離されている。
次に、移動局100のモジュール構成について説明する。なお、紙面の都合上、移動局100のモジュール構成を図3と図4とに分割して示している。
図3は、移動局の機能を示す第1のブロック図である。移動局100は、受信部111、HS−SCCH推定フィルタ112、HS−SCCHシンボルバッファ113、HS−SCCH補償部114、HS−SCCH復調部115、HS−SCCH復号部116、HS−SCCH_CRC演算部117、HS−SCCH再復調用補償部118、HS−SCCH再処理部119、HS−PDSCHシンボルバッファ120、HS−PDSCH推定フィルタ121、HS−PDSCH補償部122、HS−PDSCH復調部123、HS−PDSCH復号部124、HS−PDSCH再復号部125およびフェージング速度測定部126を有する。
受信部111は、移動局100が備える受信アンテナ(図示せず)より、無線基地局200からの受信信号を取得する。そして、受信部111は、取得した受信信号に対してパス検出や逆拡散などの処理を行い、CPICHやHS−SCCH、HS−PDSCHなどの下り通信チャネルそれぞれに信号を分離する。
その後、受信部111は、CPICH信号を、HS−SCCH推定フィルタ112、HS−PDSCH推定フィルタ121およびフェージング速度測定部126に出力する。また、HS−SCCH信号を、HS−SCCHシンボルバッファ113およびHS−SCCH補償部114に出力する。また、HS−PDSCH信号を、HS−PDSCHシンボルバッファ120に出力する。
HS−SCCH推定フィルタ112は、受信部111から取得したCPICHの既知信号を用いて、HS−SCCHのチャネル補償に用いるチャネル推定値を求める。そして、HS−SCCH推定フィルタ112は、得られたチャネル推定値をHS−SCCH補償部114およびHS−SCCH再復調用補償部118に出力する。
HS−SCCHシンボルバッファ113は、HS−SCCH信号の再復調・再復号に備えて、受信部111から取得したHS−SCCH信号を一時的に保持するバッファメモリである。HS−SCCHシンボルバッファ113は、例えば、直近3スロット分のHS−SCCH信号を保持する。そして、HS−SCCHシンボルバッファ113は、再復調・再復号のタイミングに合わせて、保持しているHS−SCCH信号をHS−SCCH再復調用補償部118に出力する。
HS−SCCH補償部114は、受信部111から取得したHS−SCCH信号に対して、HS−SCCH推定フィルタ112から取得したチャネル推定値を適用して、チャネル補償を行う。そして、HS−SCCH補償部114は、補償後のHS−SCCH信号をHS−SCCH復調部115に出力する。
HS−SCCH復調部115は、HS−SCCH補償部114から取得した補償後HS−SCCH信号を、所定の復調方式に従って復調する。そして、HS−SCCH復調部115は、得られたHS−SCCH復調データをHS−SCCH復号部116に出力する。
HS−SCCH復号部116は、HS−SCCH復調部115から取得したHS−SCCH復調データを、所定の復号方式に従って復号する。そして、HS−SCCH復号部116は、得られたHS−SCCH復号データを、HS−SCCH_CRC演算部117に出力する。なお、ここで得られる復号データには、巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)のための検査ビットが含まれている。
HS−SCCH_CRC演算部117は、HS−SCCH復号部116から取得したHS−SCCH復号データに対し、CRC演算、すなわち、誤り検出処理を行う。そして、HS−SCCH_CRC演算部117は、誤り検出結果(誤りが検出されなかったことを示すOK、または、誤りが検出されたことを示すNG)を、HS−SCCH再処理部119および後述するPRE/POST判定部133に出力する。また、誤り検出結果がOKの場合には、得られたHS−SCCHデータ(HS−PDSCHデータの復号に用いるパラメータ情報)をHSPDSCH復号部124に出力する。
HS−SCCH再復調用補償部118は、HS−SCCHシンボルバッファ113から遅延したHS−SCCH信号を取得し、HS−SCCH推定フィルタ112から取得したチャネル推定値を適用してチャネル補償を行う。すなわち、HS−SCCH再復調用補償部118は、HS−SCCH補償部114でチャネル補償を行ったものと同一のHS−SCCH信号に対し、最新のチャネル推定値を適用して再度チャネル補償を行う。これにより、HS−SCCH再復調用補償部118では、HS−SCCH補償部114よりも精度の高いチャネル補償が行われる。そして、HS−SCCH再復調用補償部118は、補償後のHS−SCCH信号をHS−SCCH再処理部119に出力する。
HS−SCCH再処理部119は、HS−SCCH_CRC演算部117からNGの誤り検出結果を取得した場合に、HS−SCCH再復調用補償部118から取得した補償後HS−SCCH信号に対して復調・復号およびCRC演算を行う。すなわち、HS−SCCH再処理部119は、HS−SCCH復調部115と同様の復調処理を行い、HS−SCCH復号部116と同様の復号処理を行い、HS−SCCH_CRC演算部117と同様の誤り検出処理を行う。そして、HS−SCCH再処理部119は、誤り検出結果を後述するスケジューリング部134に出力する。また、誤り検出結果がOKの場合には、得られたHS−SCCHデータをHS−PDSCH再復号部125に出力する。
HS−PDSCHシンボルバッファ120は、受信部111から取得したHS−PDSCH信号を一時的に保持するバッファメモリである。HS−PDSCHシンボルバッファ120は、復調・復号のタイミングに合わせて、HS−PDSCH信号を遅延させてHS−PDSCH補償部122に出力する。
HS−PDSCH推定フィルタ121は、受信部111から取得したCPICH信号の既知信号を用いて、HS−PDSCHのチャネル補償に用いるチャネル推定値を求める。そして、HS−PDSCH推定フィルタ121は、得られたチャネル推定値をHS−PDSCH補償部122に出力する。
HS−PDSCH補償部122は、HS−PDSCHシンボルバッファ120から取得したHS−PDSCH信号に対して、HS−PDSCH推定フィルタ121から取得したチャネル推定値を適用して、チャネル補償を行う。そして、HS−PDSCH補償部122は、補償後のHS−PDSCH信号をHS−PDSCH復調部123に出力する。
HS−PDSCH復調部123は、HS−PDSCH補償部122から取得した補償後HS−PDSCH信号を復調する。そして、HS−PDSCH復調部123は、得られたHS−PDSCH復調データを、HS−PDSCH復号部124およびHS−PDSCH再復号部125に出力する。
HS−PDSCH復号部124は、HS−SCCH_CRC演算部117から誤りを含まない(誤り検出結果がOKであった)HS−SCCHデータを取得できた場合に、HS−PDSCH復調部123から取得したHS−PDSCH復調データを復号する。すなわち、HS−PDSCH復号部124は、HS−SCCHデータが示す符号化方式などの各種パラメータに基づいて復号処理を行う。そして、HS−PDSCH復号部124は、得られたHS−PDSCH復号データを、後述するHARQ処理部130に出力する。
HS−PDSCH再復号部125は、HS−SCCH再処理部119から誤りを含まない(誤り検出結果がOKであった)HS−SCCHデータを取得できた場合に、HS−PDSCH復号部124と同様にして、HS−PDSCH復調部123から取得したHS−PDSCH復調データを復号する。そして、HS−PDSCH再復号部125は、得られたHS−PDSCH復号データを、後述するHARQ処理部130に出力する。
フェージング速度測定部126は、受信部111から取得したCPICH信号に基づいて、フェージング速度(移動局100の移動速度)を測定する。フェージング速度は、例えば、CPICH信号の受信レベルの時間変化に基づいて測定することができる。すなわち、フェージング速度測定部126は、ある期間の受信レベルの平均値を計算し、受信レベルを時系列に見たときに受信レベルが平均値を跨って変動した回数(交差回数)を求める。そして、交差回数を以下の式(1)に適用することで、フェージング速度を近似的に計算することができる。
Figure 0005125645
ここで、vはフェージング速度、Nは交差回数、cは光速、fは搬送波周波数を意味する。なお、式(1)の詳細については、奥村・進士著「移動通信の基礎」(電子情報通信学会編)などを参照されたい。このようにして、フェージング速度測定部126は、フェージング速度を求め、後述するPRE/POST判定部133に出力する。
図4は、移動局の機能を示す第2のブロック図である。移動局100は、図3に示したものに加えて、受信タイミング監視部127、送信タイミング管理部128、HARQバッファ129、HARQ処理部130、HS−PDSCH_CRC演算部131、HS−PDSCH復号タイマ132、PRE/POST判定部133、スケジューリング部134、符号化部135、変調部136および送信部137を有する。
受信タイミング監視部127は、受信部111における各下り通信チャネルの受信タイミングを継続的に監視し、無線信号の構成単位であるフレームの開始タイミングなど、下り信号の受信タイミングを特定する。そして、受信タイミング監視部127は特定結果を送信タイミング管理部128に出力する。
送信タイミング管理部128は、受信タイミング監視部127から取得した下り信号の受信タイミングに基づいて、上り信号の送信タイミングを管理する。特に、送信タイミング管理部128は、ACK/NACK/DTXの送信タイミングを管理する。そして、送信タイミング管理部128は、送信タイミングをスケジューリング部134に指示する。
HARQバッファ129は、HS−PDSCH復号部124またはHS−PDSCH再復号部125により得られたHS−PDSCHデータを、HARQによる再送制御のために一時的に保持するバッファメモリである。HARQバッファ129に対するHS−PDSCHデータの格納および読み出しは、HARQ処理部130によって行われる。
HARQ処理部130は、HS−PDSCH復号部124またはHS−PDSCH再復号部125から取得したHS−PDSCHデータに対しHARQ合成を行う。すなわち、HARQ処理部130は、新規のHS−PDSCHデータを取得すると、そのままHS−PDSCH_CRC演算部131に出力すると共に、HARQバッファ129に格納しておく。その後、再送されたHS−PDSCHデータを取得すると、再送データとHARQバッファ129に格納された前回データ(誤りを含むデータ)とを合成して、HS−PDSCH_CRC演算部131に出力する。
HS−PDSCH_CRC演算部131は、HARQ処理部130から取得したHS−PDSCHデータに対し、CRC演算を行う。そして、HS−PDSCH_CRC演算部131は、誤り検出結果をスケジューリング部134に出力する。
HS−PDSCH復号タイマ132は、HS−PDSCH信号の受信完了からの経過時間を監視して、ACK/NACKの送信タイミングを制御する。具体的には、HS−PDSCH復号タイマ132は、HS−PDSCH信号の受信完了から所定時間内であれば、HS−PDSCH_CRC演算部131での誤り検出結果に応じたACK/NACKの送信を許可する。一方、HS−PDSCH信号の受信完了から所定時間経過すると、強制的にNACKを送信するようスケジューリング部134に指示する。
すなわち、HS−PDSCH復号タイマ132は、HS−PDSCHの復号処理が既定の応答タイミングに間に合わないときは、NACKが送信されるように制御する。なお、復号処理が応答タイミングに間に合わない場合としては、例えば、HS−SCCHの再復調・再復号を行い、かつ、HS−PDSCHデータの復号単位(ブロック)が大きく復号処理に時間を要する場合などが考えられる。
PRE/POST判定部133は、HS−SCCH_CRC演算部117から取得した誤り検出結果に基づいて、PRE/POST信号の送信の要否を判断する。具体的には、PRE/POST判定部133は、HS−SCCHの誤り検出結果がOKである場合、PRE/POST信号の送信が必要と判断する。一方、HS−SCCHの誤り検出結果がNGである場合、フェージング速度測定部126から取得したフェージング速度に基づいて再復調・再復号後の誤り検出結果を推定し、推定結果に応じて要否を判断する。
ここで、PRE/POST判定部133は、フェージング速度が所定の閾値以上であれば、再復調・再復号後の誤り検出結果がOKになると推定する。一方、フェージング速度が所定の閾値未満であれば、再復調・再復号後の誤り検出結果がNGになると推定する。そして、PRE/POST判定部133は、PRE/POST信号の送信が必要と判断した場合は、PRE/POST信号の送信をスケジューリング部134に指示する。一方、PRE/POST信号の送信が不要と判断した場合は、DTX信号の送信をスケジューリング部134に指示する。
スケジューリング部134は、送信タイミング管理部128が管理する送信タイミングに応じて、ACK/NACK/DTXやその前後に付加するPRE/POST、CQIなどの制御データの送信スケジュールを設定する。そして、スケジューリング部134は、スケジューリング結果に基づいて、制御データを順次、符号化部135に出力する。
ここで、スケジューリング部134は、ACK/NACK/DTXおよびPRE/POSTについては、HS−SCCH再処理部119から取得する誤り検出結果、HS−PDSCH_CRC演算部131から取得する誤り検出結果、HS−PDSCH復号タイマ132からの送信指示、および、PRE/POST判定部133からの送信指示に基づいて送信スケジュールを設定する。スケジューリング方法の詳細は後述する。
符号化部135は、スケジューリング部134から取得した制御データをHS−DPCCHのデータとして符号化する。そして、符号化部135は、得られたHS−DPCCH符号化データを変調部136に出力する。
変調部136は、符号化部135から取得したHS−DPCCH符号化データを変調する。そして、変調部136は、変調により得られたHS−DPCCH信号を送信部137に出力する。
送信部137は、変調部136から取得したHS−DPCCH信号を移動局100が備える送信アンテナ(図示せず)に出力する。これにより、HS−DPCCH信号が無線基地局200に対して無線送信される。
図5は、閾値テーブルのデータ構造を示す図である。図5に示す閾値テーブル133aは、PRE/POST判定部133が保持している。閾値テーブル133aには、速度を示す項目と推定値を示す項目とが設けられている。各項目の横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられている。
速度を示す項目には、フェージング速度の範囲を示す値が設定される。推定値を示す項目には、再復調・再復号後の誤り検出結果の推定値が設定される。ここで、OKは誤りが検出されないと推定できることを意味し、NGは誤りが検出されると推定できることを意味する。例えば、フェージング速度が10km/h未満のときは推定値がNG、フェージング速度が10km/h以上のときは推定値がOKと定義される。
次に、以上のような構成およびデータ構造を備える移動局100において実行される処理の詳細を説明する。なお、紙面の都合上、移動局100において実行される処理の手順を図6と図7とに分割して示している。
図6は、HARQ制御の処理手順を示す第1のフローチャートである。以下、図6に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS11]HS−SCCH復調部115は、HS−SCCH信号を復調する。HS−SCCH復号部116は、HS−SCCH信号の復調結果を復号する。
[ステップS12]HS−SCCH_CRC演算部117は、復号されたHS−SCCHデータに対してCRC演算を行い、誤り検出結果がOKか(誤りを含まないか)判断する。誤り検出結果がOKの場合、処理がステップS13に進められる。誤り検出結果がNGの場合、処理がステップS14に進められる。
[ステップS13]PRE/POST判定部133は、PRE/POST信号の送信が必要と判断する。スケジューリング部134は、HS−DPCCHにてPRE信号を2回送信するようスケジューリングを行う。その後、処理が後述するステップS22に進められる。
[ステップS14]フェージング速度測定部126は、フェージング速度(移動局100の移動速度)を測定する。なお、フェージング速度は、ステップS12の実行後に測定するのではなく、ステップS11,12の処理と並行して測定しておくこともできる。
[ステップS15]PRE/POST判定部133は、ステップS14で得られたフェージング速度と閾値テーブル133aとを照合して、再復調・再復号後の誤り検出結果がOKとなるか否かを推定する。誤り検出結果がOKとなると推定される場合、処理がステップS16に進められる。誤り検出結果がNGとなると推定される場合、処理がステップS17に進められる。
[ステップS16]PRE/POST判定部133は、PRE/POST信号の送信が必要と判断する。スケジューリング部134は、HS−DPCCHにてPRE信号を1回送信するようスケジューリングを行う。
[ステップS17]PRE/POST判定部133は、PRE/POST信号の送信が不要と判断する。スケジューリング部134は、HS−DPCCHにてDTX信号を1回送信するようスケジューリングを行う。
[ステップS18]HS−SCCH再処理部119は、HS−SCCH信号を再度復調する。また、HS−SCCH再処理部119は、HS−SCCHの復調結果を復号する。なお、再復調・再復号は、ステップS14〜S17の処理と並行して行うことができる。
[ステップS19]HS−SCCH再処理部119は、復号されたHS−SCCHデータに対してCRC演算を行い、誤り検出結果がOKか(誤りを含まないか)判断する。誤り検出結果がOKの場合、処理がステップS20に進められる。誤り検出結果がNGの場合、処理がステップS21に進められる。
[ステップS20]スケジューリング部134は、ステップS16またはステップS17でスケジューリングされた送信信号に続けて、PRE信号を1回送信するようスケジューリングを行う。その後、処理が後述するステップS22に進められる。
[ステップS21]スケジューリング部134は、ステップS16またはステップS17でスケジューリングされた送信信号に続けて、DTX信号を5回送信するようスケジューリングを行う。その後、処理が終了する。
図7は、HARQ制御の処理手順を示す第2のフローチャートである。図6の説明と同様に、図7に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS22]HS−PDSCH復号部124またはHS−PDSCH再復号部125は、誤り検出結果がOKとなったHS−SCCHデータを用いて、HS−PDSCHの復調結果を復号する。HARQ処理部130は、復号されたHS−PDSCHデータが再送データである場合、HARQバッファ129に格納されているデータを読み出してHARQ合成を行う。
[ステップS23]HS−PDSCH_CRC演算部131は、復号されたHS−PDSCHデータに対してCRC演算を行い、誤り検出結果がOKか(誤りを含まないか)判断する。誤り検出結果がOKの場合、処理がステップS24に進められる。誤り検出結果がNGの場合、処理がステップS25に進められる。
[ステップS24]スケジューリング部134は、スケジューリング済みのPRE信号に続けてACK信号を2回送信するようスケジューリングを行う。
[ステップS25]スケジューリング部134は、スケジューリング済みのPRE信号に続けてNACK信号を2回送信するようスケジューリングを行う。
[ステップS26]スケジューリング部134は、ステップS24またはステップS25でスケジューリングされた送信信号に続けて、POST信号を2回送信するようスケジューリングを行う。
このようにして、移動局100は、1回目のHS−SCCHの復調・復号でHS−SCCHデータを正常に取得できた場合、PRE/POST信号の送信を決定する。また、1回目ではHS−SCCHデータを正常に取得できなかった場合でも、フェージング速度から、2回目のHS−SCCHの復調・復号でHS−SCCHデータを正常に取得できると推定できる場合は、PRE/POST信号の送信を決定する。
これにより、2回目のHS−SCCHの復調・復号を待って決定する場合よりも早いタイミングでPRE/POST信号の送信を決定でき、最初のPRE信号の送信が時間制約上間に合わくなることを回避できる。なお、フェージング速度によって2回目のHS−SCCHの復調・復号結果を推定できるのは、フェージング速度が大きいとチャネル推定に失敗する可能性が高くなり、その結果、HS−SCCHデータを正常に取得できない可能性が高くなることに基づいている。
なお、上記のHARQ制御処理の説明では、タイムアウトにより強制的にNACKを送信する場合は除外して説明している。また、上記のHARQ制御処理の説明では、ACK/NACKを応答する場合は、PRE信号、ACK/NACK信号、POST信号をそれぞれ2回ずつ(2スロットずつ)送信するものとしたが、それぞれの送信回数を変えることもできる。また、それと合わせて、DTXを応答する場合のDTX信号の送信回数も変えるがことができる。
次に、移動局100がHS−SCCH信号およびHS−PDSCH信号を受信し、受信状況に応じてHS−DPCCH信号(ACK/NACK/DTX信号)を送信するタイミングについて説明する。
図8は、下り共通信号および上り制御信号のタイミングを示す第1の図である。図8では、CPICH信号の受信、P−CCPCH信号の受信、HS−SCCH信号の受信、HS−PDSCH信号の受信、HS−SCCHシンボルバッファ113でのバッファリングおよびHS−DPCCH信号の送信のタイミングを示している。
ここで、1フレーム(10ms)は、5つのサブフレームを含んでいる。1サブフレームは、3つのスロットを含んでいる。フレームの先頭は、CPICH信号に基づいて判断することができる。P−CCPCHおよびHS−SCCHの先頭は、フレームの先頭と一致している。一方、HS−PDSCHの先頭は、フレームの先頭から2スロット遅延している。これは、HS−PDSCHの復号を行うためには、HS−SCCHで取得する符号化方式や拡散コードなどのパラメータ情報が必要だからである。
HS−SCCHシンボルバッファ113には、受信タイミングよりも1スロット遅延して、3スロット分のHS−SCCH信号が格納される。なお、HS−SCCH信号は、宛先となる移動局の識別子を含む1スロット長のPart1部と、符号化方式などの情報を含む2スロット長のPart2部とを有している。
HS−DPCCHにおいて最初のACK/NACK信号は、HS−PDSCH信号の受信完了から7.5スロット後に送信する必要がある。複数のACK/NACK信号を送信する場合は、最初のACK/NACK信号の後、1サブフレーム(3スロット)に1回の間隔で送信する。PRE信号は、最初のACK/NACK信号の前に、1サブフレームに1回の間隔で送信する。POST信号は、最後のACK/NACK信号の後に、1サブフレームに1回の間隔で送信する。ACK/NACK信号およびPRE/POST信号の送信に用いられないスロットは、CQI信号の送信に用いることができる。
図8は、PRE信号を2つ、ACK/NACK信号を2つ、POST信号を2つ送信する場合を示している。ACK/NACKに代えてDTX信号を送信する場合は、PRE/POST信号もDTX信号に置き換えられる。すなわち、図8の例の場合、最大で6つのDTX信号が連続して送信されることになる。なお、無線基地局200がより精度よくACK/NACKとDTXとを区別して認識できるようにするには、PRE/POST信号の回数が多い方が好ましい。認識精度と使用リソース量とのバランスを取るため、無線通信品質に応じてPRE/POST信号の送信回数を変えるようにしてもよい。
図8の例は、HS−SCCHの1回目の復調・復号で誤り検出(CRC演算)の結果がOK(誤りなし)になる場合を示している。すなわち、フレームの先頭から1サブフレーム(3スロット)後にHS−SCCH信号の受信が完了すると、直後のスロットでHS−SCCHデータに対する誤り検出が行われる。誤り検出結果がOKになると、HS−SCCHデータを用いてHS−PDSCHを復号することができるので、後にACK信号またはNACK信号を送信することがわかる。従って、この時点でPRE/POST信号を送信することを確定できる。
ただし、HS−DPCCH信号は、スケジューリングなどの制御処理のため、送信決定後すぐに実際に送信できるわけではない。PRE/POST信号の送信決定から最初のPRE信号を送信するまでに、例えば3スロットを必要とする。図8に示すように、HS−SCCH信号の受信完了後、すぐに、誤り検出結果がOKとなってPRE/POST信号の送信が確定できれば、最初のPRE信号の送信タイミングに間に合うようにスケジューリングを行うことができる。
図9は、下り共通信号および上り制御信号のタイミングを示す第2の図である。図9の例は、HS−SCCHの1回目の復調・復号では誤り検出結果がNG(誤りあり)になったが、2回目の復調・復号で誤り検出結果がOKになる場合を示している。すなわち、フレームの先頭から1サブフレーム後にHS−SCCH信号の受信が完了すると、直後のスロットでHS−SCCHデータに対する誤り検出が行われる。誤り検出結果がNGになると、HS−SCCH信号の受信完了から1スロット遅延して、HS−SCCHシンボルバッファ113に格納されたHS−SCCH信号を用いて再復調・再復号を行う。誤り検出結果がOKになると、この時点でPRE/POST信号を送信することを確定できる。
ただし、2回目のHS−SCCHの誤り検出結果を受けてスケジューリングを行うことができるのは、2つ目のPRE信号以降のものである。再復調・再復号により1スロットの遅延が生じるため、最初のPRE信号はスケジューリングが間に合わないからである。そのため、最初のPRE信号は、HS−SCCHの再復調・再復号の実行前に誤り検出結果を予測して、送信するか否かを決定する。
すなわち、HS−SCCHの1回目の復調・復号で誤り検出結果がNGになると、フェージング速度から2回目の復調・復号後の誤り検出結果を予測する。誤り検出結果の予測がOKであると、実際の誤り検出結果を待たずに、最初のPRE信号のスケジューリングを行う。これにより、最初のPRE信号が欠けてしまうことが防止される。なお、誤り検出結果の予測がNGである場合は、PRE信号に代えてDTX信号のスケジューリングを行う。
図10は、下り共通信号および上り制御信号のタイミングを示す第3の図である。図10の例は、HS−SCCHの1回目の復調・復号で誤り検出結果がNGになり、2回目の復調・復号でも誤り検出結果がNGになる場合を示している。この場合、誤り検出結果の予測に失敗すると、最初のHS−DPCCH信号が誤った信号となる。
すなわち、再復調・再復号でも誤り検出結果がNGになるにも拘わらず、誤り検出結果がOKになると予測すると、1つ目のHS−DPCCH信号としてDTX信号が送信されるべきところPRE信号が送信されてしまう。しかし、2つ目以降は、実際の誤り検出結果を受けてDTX信号が送信される。HS−DPCCH信号を受信する無線基地局200は、PRE/POST信号全体を見て判断することで、このような1つだけのPRE信号を実質的に無視することが可能である。
このような無線通信システムを用いることで、移動局100は、HS−SCCHデータの取得失敗によりHS−PDSCHデータを復号できなかったとき、即座にDTX信号を送信して再送を要求するのではなく、1スロット遅延後の最新のチャネル推定値に基づいて再取得を試みる。このため、無線基地局200から移動局100への再送回数を削減することができる。
このとき、移動局100は、フェージング速度に基づいて再取得の成否を推定し、推定結果に基づいてACK/NACK信号に付加するPRE/POST信号の送信を判断する。このため、再取得に伴う1スロット遅延により、最初のPRE信号が送信できない事態を回避できる。その結果、無線基地局200でのACK/NACK信号の認識精度の低下を防止することができる。
なお、本実施の形態では移動局と無線機基地局とが無線通信を行う移動通信システムの例を挙げたが、これを他の種類の通信システムに応用することも容易である。また、本実施の形態では移動局が無線基地局から制御データを受信して、これに対する応答信号を送信する例を挙げたが、移動局側のこの機能を無線基地局側に設け、上りリンク通信に応用することも考えられる。また、移動局が制御データ以外のデータを受信したときの応答信号の送信に応用することも考えられる。また、本実施の形態ではHSDPA方式を採用したCDMA通信システムを例に挙げたが、他の通信方式への応用も容易である。
本実施の形態の概要を示す図である。 本実施の形態のシステム構成を示す図である。 移動局の機能を示す第1のブロック図である。 移動局の機能を示す第2のブロック図である。 閾値テーブルのデータ構造を示す図である。 HARQ制御の処理手順を示す第1のフローチャートである。 HARQ制御の処理手順を示す第2のフローチャートである。 下り共通信号および上り制御信号のタイミングを示す第1の図である。 下り共通信号および上り制御信号のタイミングを示す第2の図である。 下り共通信号および上り制御信号のタイミングを示す第3の図である。
符号の説明
10,20 通信装置
11 判定部
12 測定部
13 付加部

Claims (7)

  1. 共通チャネルで伝送されるデータと、前記データの抽出に用いられる制御情報とを含む受信信号を取得し、前記受信信号から前記データが抽出されたとき前記データの受信状況を示す情報を送信する通信方法であって、
    前記制御情報の取得状況に基づいて前記受信信号からの前記データの抽出可否を判定し、
    抽出否と判定された場合、前記受信信号を基にフェージング速度を測定し、
    前記受信信号からの前記制御情報の取得を再度試みて前記データの抽出可否を再判定した場合に抽出可と判定されるか否かを、前記再判定の前に前記フェージング速度に基づいて推定し、前記再判定により抽出可になると推定された場合、前記受信状況を示す情報の前に付加されるべき既知信号の送信を前記再判定の結果を待たずに決定する
    ことを特徴とする通信方法。
  2. 前記フェージング速度が所定の閾値以上であることを示す測定結果が得られた場合に、前記再判定により抽出可になると推定することを特徴とする請求項1記載の通信方法。
  3. 前記再判定により抽出可になると推定した後、前記再判定を行って抽出否と判定された場合、以降の前記既知信号の送信を取り止めることを特徴とする請求項1記載の通信方法。
  4. 前記データの抽出可否は、復号した前記制御情報に対する誤り検出の結果に基づいて判定することを特徴とする請求項1記載の通信方法。
  5. 前記再判定を行っても抽出否になると推定される測定結果が得られた場合、前記既知信号を送信しないことを特徴とする請求項1記載の通信方法。
  6. 前記制御情報は制御チャネルで伝送され、
    前記判定の際は、前記制御チャネルの推定結果を用いて前記制御情報の取得を試み、
    前記再判定の際は、前記判定のときよりも新しい前記制御チャネルの推定結果を用いて前記制御情報の取得を再度試みる、
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の通信方法。
  7. 共通チャネルで伝送されるデータと、前記データの抽出に用いられる制御情報とを含む受信信号を取得し、前記受信信号から前記データが抽出されたとき前記データの受信状況を示す情報を送信する通信装置であって、
    前記制御情報の取得状況に基づいて前記受信信号からの前記データの抽出可否を判定する判定部と、
    前記受信信号を基にフェージング速度を測定する測定部と、を有し、
    前記判定部は、抽出否と判定された場合、前記受信信号からの前記制御情報の取得を再度試みて前記データの抽出可否を再判定した場合に抽出可と判定されるか否かを、前記再判定の前に前記フェージング速度に基づいて推定し、前記再判定により抽出可になると推定されたときは、前記受信状況を示す情報の前に付加すべき既知信号の送信を前記再判定の結果を待たずに決定する
    とを特徴とする通信装置。
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