JP2008523799A - アッセイ - Google Patents

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Abstract

本発明は、胎児中に存在する2,3−ビスホスホグリセリン酸ムターゼ(2,3−BPGM)の量及び質を測定することによって、ヒト等の哺乳動物において子癇前症をスクリーニングする方法に関する。この方法を行う試薬及びキットも提供される。

Description

本発明は、胎児2,3−ビスホスホグリセリン酸ムターゼ(2,3−BPGM)の量及び質を測定することによって、ヒト等の哺乳動物における子癇前症をスクリーニングする方法に関する。この方法を行う試薬及びキットも提供される。
子癇前症は、(妊婦の約10%が罹患する)妊娠時に特有の疾病であり、高血圧、すなわち140/90mmHgを超える血圧(6時間おいて行う少なくとも2回の血圧測定における)及び尿中のタンパク質の存在により特徴付けられる。場合によっては(妊婦の1〜2%)、子癇を引き起こす痙攣若しくは昏睡又はその両方が発現するおそれがある。子癇は、母親及び胎児の両方を危険にさらし、他の高血圧妊娠疾病と共に、妊娠時及び周産期の罹患及び死亡の主な原因の1つである。先進国世界では、子癇前症は、5人の妊婦死亡のうち大体1人の原因になっていると推測され、早産の原因の約15%を占める。子癇前症を治療するのに伴うコストは、1年間でおよそ100億米ドルになると推測されており、妊娠中の子癇前症に起因する出産後の疾患に対する対処において、同様の金額が示唆される。子癇前症の後期の影響としては、罹患した母親(脳出血及び成人呼吸窮迫症候群)及び子癇前症による早産及び子宮内生育遅延に関与する多くの幼児期状態における心理学的影響及び身体的影響が挙げられ、これは、早産児における呼吸困難から脳性麻痺、失明、癲癇、難聴、及び学習不能症にまで及ぶ。重症の場合、子宮内死を起こすおそれがある。全世界中の女性及び子供の健康における子癇前症の悪影響は、世界保健機構にこの疾病に取り組む世界的計画を立ち上げることを促している。
子癇前症は、複数の器官系に影響を及ぼす急速に進行する疾病である。重症の場合、集中治療における集学的治療アプローチは、これらの患者の治療を成功させるのに絶対不可欠である。子癇全症患者の現在の治療は、広範囲の血液検査、尿検査及び超音波検査(ドップラー)を用いた母親及び胎児の集中的な観察に集中する。降圧剤(メチルドーパ、ニフェジピン、ヒドララジン及びラベタロール)の使用は、特に脳血管の傷害の予防において十分に認識されている。子癇全症の根本的な治療は、この疾患の進行を常に和らげる、胎盤(及び胎児)の分娩である。
子癇前症の病態生理学は十分に研究されている。潜在的な異常は、全身の細動脈の血管収縮及び血圧を上昇させるペプチド及びアミンに対するこれらの血管の感受性が高まることである。プロスタグランジン、いわゆるプロスタサイクリン(血管拡張剤及び血小板凝集阻害剤)とトロンボキサンA2(血管収縮剤及び血小板凝集剤)の不均衡が、子癇前症の進行には重要であるということが、何人かの研究者によって示唆されている。他の研究者は、子癇前症において、内因性血管拡張剤である一酸化窒素の産生が低減することを見出している。しかし、広範囲の研究にも関わらず、子癇前症の正確な原因については依然として謎のままである。これに関して、子癇前症の病因に極めて重要な役割を果たす組織として、胎盤が特定されている。原則的には、子癇前症において、胎盤形成及び栄養膜侵入が異常となる。これは、子宮内胎盤血液循環を危険にさらし、胎盤虚血を引き起こす。
子癇前症アッセイは既知である。
国際公開第91/16633号は、A134と結合する細胞マーカーに基づく子癇前症マーカーを示す。これは、抗細胞内フィブロネクチン抗体を使用して、アッセイされる。
米国特許第5,198,366号は、子癇前症、子宮内生育遅延及び早産のマーカーと
して、pp−13を開示している。
サイトカインは子癇前症に関与していると考えられている。従って、アッセイ標的及び治療剤として、M−CSFレベルが提示されている(米国特許第5,543,138号)。
アッセイを試みている他のマーカーとしては、インスリン様成長因子結合タンパク質1(米国特許第5,712,103号)、マリノブタゲニン(国際公開第2004/071273号)、デフェンシン(国際公開第99/42826号)及び遊離型のアルブミンと非エステル化脂肪酸の比(国際公開第01/77675号)が挙げられる。ホスファチジルコリンのように(米国特許第6,461,830号)、マイトジェンもアッセイされている(米国特許第5,238,819号)。
子癇前症剤の標的として、シンシチンレベルを使用している(国際公開第02/04678号及び米国特許出願公開第2002/0102530号)。
米国特許第5,849,474号は、妊娠している雌の哺乳動物の血液から、ヘモグロビンバリアント、ヘモグロビンバリアント前駆体又は赤血球糖分解酵素、あるいはこのような酵素の前駆体を探すアッセイ方法を開示している。アッセイした化合物が雌の哺乳動物の赤血球内で産生される。この文献によって、2,3−ジホスホグリセリン酸(2,3−DPG)レベルの低減が、解糖の阻害を誘導することができ、これによってATP産生が低減され、溶血が増大することが示唆されている。正常な妊娠における2,3−DPGの増大によって、母親の血液に関する酸素ヘモグロビン解離曲線のシフトが引き起こされ、このことは母親の組織だけでなく、胎児への輸送に利用可能な酸素の供給を増大させる。
2,3−DPGの産生に影響を及ぼす、非常に多くの様々な酵素が関与する複雑な酵素カスケードが存在する。米国特許第5,849,474号によって、母親由来の1つ又は複数のこれらの酵素が2,3−DPGレベルに影響を及ぼすことに関与することが示唆されている。このアプローチの問題点は、母親における2,3−DPGの産生に影響を及ぼす多くの様々な因子が存在し、この因子には、母親が生活する高度及び母親が喫煙しているか否かといった様々なストレス因子が含まれる。
すでに知られている幾つかの異なる子癇前症アッセイが存在するが、妊娠中のできるだけ早くにその症状の存在を判定し、母親又は胎児のいずれかに対して更に悪影響を及ぼす前にこの症状を治療することを可能にするために、改良されたアッセイを開発する必要性が依然として存在する。
本発明者は、この症状の最初の研究にマウスモデルを使用した。Igf2ノックアウトマウスは、子癇前症に罹患したヒトの母親の胎児において見られるものと同様の生育遅延にかかった小さいマウスの子供を生み出す(Constancia, M. 他, Nature(2002); 417, 945-948)。
市販の発現アレイアッセイを使用して、遺伝子発現に関してマウスの胎盤をスクリーニングした。これにより、この生育遅延に関する約300個の候補遺伝子と推定される遺伝子を同定した。これらの候補遺伝子から、本発明者は、更なる研究のための候補として、2,3−ビスホスホグリセリン酸ムターゼ(2,3−BPGM)遺伝子を同定した。リアルタイムPCRによって、ヒト及びマウスの胎盤の両方において、この酵素の存在を確認した。更に、in situハイブリダイゼーションによって、ヒト及びマウスの胎盤の両方における胎盤絨毛の合胞体栄養細胞層において、2,3−BPGMのmRNAが豊富
に存在することが示される。
2,3−BPGMは、1,3−ビスホスホグリセリン酸の2,3−ビスホスホグリセリン酸(2,3−BPG)への変換を触媒する。2,3−BPGはこれまでに2,3−ジホスホグリセリン酸と呼ばれていたため、2,3−BPGMは、2,3−ジホスホグリセリン酸ムターゼ(DPGM)としても知られている。以下の文献で実際に示されるように、この酵素の特性付け、シーケンシングが行われてきた。
Wang, Y., Wei, Z., Bian, Q., Cheng, Z., Wan, M., Liu, L.及びGong, W.著「ヒトのビスホスホグリセリン酸ムターゼの結晶構造」 J. Biol. Chem. (2004); 279(37), 39132-38
Joulin, V., Garel, M.C., Le Boulch, P., Valentin, C., Rosa, R., Rosa, J.及びCohen-Solal, M.著「ヒトの2,3−ビスホスホグリセリン酸ムターゼ遺伝子の単離及び特性付け」 J. Biol. Chem. (1998); 263(30), 15785-90
Barichard, F., Joulin, V., Henry, I., Garel, M.C., Valentin, C., Rosa, R., Cohen-Solal, M.及びJunien, C.著「領域7q34−−−−7q22に対するヒトの2,3−ビスホスホグリセリン酸ムターゼ遺伝子(BPGM)の染色体割当て」 Hum. Genet. (1987); 77(3), 283-285
Joulin, V., Peduzzi, J., Romeo, P.H., Rosa, R., Valentin, C., Dubart, A., Lapeyre, B., Blouquit, Y., Garel, M.C., Goossens, M.他著「ヒト赤血球の2,3−ビスホスホグリセリン酸ムターゼcDNAの分子クローニング及びシーケンシング:修正アミノ酸配列」 EMBO J.(1986); 5(9), 2275-83
これまで、この酵素は、母親の赤血球に関連するものとして知られていた。この酵素は、哺乳動物の胎盤ではこれまでに観察されていない。この酵素は、胎盤の合胞体栄養細胞層で合成される。この層は、胎盤絨毛を覆う細胞の最外層であり、母親の供給血液に直接接する。つまり、この酵素は母親及び胎児の血液循環の間の接触面で発現する。
考えられる唯一の役割がヘモグロビンから放出される酸素の調節であることに加え、胎児及び母親のヘモグロビンにおける様々な効果を有する胎盤中に2,3−BPGMが存在することによって、このタンパク質が子癇前症といった、妊娠時の幾つかの疾病のキーとなり得ることが示される。合胞体栄養細胞層のフラグメントは、母親の供給血液に放出されることが知られている。従って、母親から得られた体液及び組織サンプル中に、胎児によって産生される2,3−BPGMを検出することができる。
従って、本発明は、ヒト又はマウス等の妊娠している哺乳動物において、子癇前症等の胎盤機能不全をスクリーニングする方法であって、
(i)母親又は胎児の体液又は組織のサンプルを準備する工程と、
(ii)前記サンプル中の胎児2,3−ビスホスホグリセリン酸ムターゼ(2,3−BPGM)又はそのバリアントの量を測定する工程と、
(iii)前記量と胎児2,3−BPGM又はそのバリアントの既知の正常レベルとを比較する工程
を含む方法を提供する。
本発明はまた、ヒト又はマウス等の妊娠している哺乳動物において、子癇前症等の胎盤機能不全をスクリーニングする方法であって、
(i)母親の体液又は組織のサンプルを準備する工程と、
(ii)前記サンプル中の胎児2,3−BPGM又はそのバリアントの存在を検出する
工程
を含む方法を提供する。
本発明はまた、ヒト又はマウス等の妊娠している哺乳動物において、子癇前症等の胎盤機能不全をスクリーニングする方法であって、
(i)母親又は胎児の体液又は組織のサンプルを準備する工程と、
(ii)胎児2,3−ビスホスホグリセリン酸ムターゼ(2,3−BPGM)又はそのバリアントの量を測定、及び/又は前記サンプルにおいて胎児2,3−BPGM又はそのバリアントの存在を検出する工程と、
(iii)前記量と胎児2,3−BPGM又はそのバリアントの既知の正常レベルとを比較する工程
を含む方法を提供する。
好ましくは、胎盤機能不全は子癇前症である。しかし、この酵素が、胎盤に子宮内発育不全等の問題がある他の種類の症状に関与し得ることが予測される。
胎児2,3−BPGMの量と、例えば、正常な妊娠又は子癇前症のように予め特性付けられた症状を有するこれまでに特性付けられた妊娠している哺乳動物から得られた既知のレベルの2,3−BPGMを比較する。
このことにより、胎盤機能不全の存在の兆候を判断することが可能になる。超音波等の胎児の発育の更なる診断方法を使用して、この機能不全を確認することができる。
好ましくは、サンプルは母親の血液、胎児の血液、母親の尿、母親の便、母親の唾液、羊膜液、及び絨毛膜絨毛サンプル等の胎盤物質から選択される。
好ましくは、血液等の母親の体液がサンプルとして提供される。母親の血液は、比較的安全で、容易に得られるという利点がある。例えば以下に記載したもののように、当該技術分野で既知の技術を使用して、血液から胎盤物質を単離することができる:
Vona, G., Beroud, C., Benachi, A., Quenette, A., Bonnefont, J.P., Romana, S., Dumez, Y., Lacour, B., Paterlini-Brechot, P.著「母親の血液中に循環する胎児の細胞の濃縮特性、免疫形態学的特性及び遺伝学的特性」 Am. J. Pathol. (2002 1月); 160(1), 51-8
Levine, R.J., Qian, C., Leshane, E.S., Yu, K.F., England, L.J., Schisterman, E.F., Wataganara, T., Romero, R., Bianchi, D.W.著「子癇前症の発症前の母親の血清における細胞無含有の胎児DNAの二段階上昇」 Am. J. Obstet. Gynecol. (2004 3月); 190(3), 707-13。
存在する酵素の濃度として、又は代替的には、酵素の活性レベルを測定することによって、2,3−BPGMの濃度又は活性等の量を決定することができる。あるいは又は更に、例えば、2,3−BPGMをコードするmRNAの濃度を測定することができる。2,3−BPGMの種類は、2,3−BPGMの発現レベルの違いであるか、あるいは胎児によって産生される2,3−BPGMの活性の違いによるものであると考えられる。
当該技術分野で既知の技術によって、BPGMの濃度及びその活性をアッセイすることができる。例えば、Takubo, T.他(Journal of Clinical Laboratory Analysis(1998); 12; 263-267)は、ポリクローナル抗BPGM抗体を使用した、ヒト赤血球における2,3−BPGMの測定のための酵素結合免疫吸着剤アッセイ(ELISA)システムを作製する方法を開示している。このアッセイを使用して、胎児のBPGMを測定することができる。当該技術分野で既知の技術、例えばケラー及びミルスタインの方法を使用して、BPG
Mに対するモノクローナル抗体又はポリクローナル抗体を作製することができる。使用する抗体は、例えば、IgG、IgM、IgA、IgD、又はIgEクラスの抗体、結合フラグメント、並びに例えば、抗体のFabフラグメント及びF(ab’)2フラグメントを含む抗体のハイブリッド誘導体である。このような抗体は、酵素を同定することを可能にするために、選択的に2,3−BPGMと結合することが好ましい。好ましくは、このような抗体又はフラグメントは、他の化合物と10%未満、好ましくは5%未満の交差反応性を有する。
免疫検定法は抗体の選択的結合特性を利用して、2,3−BPGMの同定を可能にする。当該技術分野で既知の免疫検定法には、競合アッセイ、サンドイッチアッセイ、凝集アッセイ、沈澱アッセイ、トランジスタブリッジプローブ免疫検定法、粒子選別免疫検定法、光遮断免疫検定法、光散乱免疫検定法、及び超音波コード免疫検定法が含まれる。このような免疫検定法は、標識として、例えば、放射性同位体、ホースラディッシュペルオキシダーゼ等の酵素、蛍光物質、発色物質、又は化学発光物質を利用することができる。このようなアッセイは、それ自体が当該技術分野で既知であり、実際に、例えば、国際公開第91/16633号及び米国特許第5,712,103号に示されており、これらは本明細書に参照により援用される。
例えば、サンプルにおける胎児BPGMのmRNAの濃度を測定することにより、2,3−BPGMの発現レベルを決定することができる。BPGMの濃度を測定するのに適切な方法としては、リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)が挙げられる。リアルタイムPCRは、mRNAに特異的で適したプライマー及び酵素を使用して、メッセンジャーRNAの濃度の測定を可能にする。この技術自体は当該技術分野で既知である。例えば、Wittwer, C.T.他は、Biotechniques, (1997); 22, 130-138の論文において、多くの様々な技法を使用したDNA増幅のモニタリングを開示している。この論文には、市販のSYBR Green(商標)色素の考察が含まれている。また、RT−PCRを開示している欧州特許第1179600号、国際公開第97/46707号、国際公開第97/46712号及び国際公開第97/46714号を参照されたい。
例えば、1,3−BPGの2,3−BPGへの変換をアッセイすることによって、2,3−BPGMの酵素活性を測定することができる。当該技術分野で既知の技術、例えば1,3−BPG又は2,3−BPGに特異的な抗体を免疫学的に使用してこれらの化合物の相対濃度を同定することによって、2,3−BPGの形成を測定することができる。
2,3−BPGMバリアントは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、又はそれ以上のヌクレオチド又はアミノ酸の付加、欠失又は置換によって、図3a又は図3bに示される配列等の2,3−BPGM配列から変化する核酸配列又はアミノ酸配列によってコードされることが好ましい。
例えば、異なるヌクレオチド配列が同じアミノ酸配列をコードすることを可能にする遺伝子コードには冗長性が存在する。以下の表で、mRNAトリプレット及びこれらがコードするアミノ酸を示す。
Figure 2008523799
タンパク質又はタンパク質をコードする遺伝子のプロモーター領域等の調節領域をコードするヌクレオチド配列における変異もまた、産生されるタンパク質の濃度又は産生されるタンパク質の活性に影響を及ぼす可能性があることが知られている。一塩基変異多型(SNP)を含むこのような変異は、例えばタンパク質の転写レベルに影響を及ぼすこと、又はフレームシフト突然変異を発生させること、又は異なるアミノ酸をコードさせることが知られている。このような変異は、観察される異なる発現レベル又は異なる活性レベルをもたらし得る。従って、胎児2,3−BPGMバリアントの量を検出する代わりに、又はそれに加えて、このようなバリアントを検出することができる。本発明者にとって、変異型とは、プロモーターをコードする領域の上流領域又はエンハンサー領域等の他の調節領域、並びに2,3−BPGMタンパク質をコードする領域(エキソン及びイントロンを含む)を意味する。
バリアントは、2,3−BPGM活性を有することが好ましい。好ましくは、本発明によるプローブ又はプライマーと相補的な又は同一の領域を含むヌクレオチド配列によって、バリアントがコードされる(下記に定義される)。
本発明者は、2,3−BPGMが、子癇前症等の胎盤機能不全を同定するのに重要であると考えるので、2,3−BPGMの代謝レベルを同定することが可能であることにも気付いた。これまでに、BPGMは母親の赤血球内で見出されることは知られている。しかし、母親の血液胎盤障壁の酵素の存在によって、この酵素が、直接的又は間接的に血液へ拡散し、母親のヘモグロビンの酸素解離曲線に影響を及ぼす代謝を発生させることが示さ
れるであろう。従って、本発明の更なる態様は、
ヒト又はマウス等の妊娠している哺乳動物において子癇前症等の胎盤機能不全をスクリーニングする方法であって、
(i)母親又は胎児の体液又は組織のサンプルを準備する工程と、
(ii)遊離型2,3−ビスホスホグリセリン酸(2,3−BPG)の濃度を測定する工程と、
(iii)前記濃度と2,3−ビスホスホグリセリン酸の既知の正常レベルとを比較する工程
を含む方法を提供する。
遊離型の2,3−ビスホスホグリセリン酸の濃度は、例えば、血漿又は間質液における胎児又は母親の赤血球の外側の濃度であることが好ましい。
2,3−ビスホスホグリセリン酸を同定及びアッセイ法は、当該技術分野で既知である。しかし、これまでに示しているように、2,3−ビスホスホグリセリン酸は免疫学的にアッセイすることができる。
好ましくは、母親の血液、胎児の血液、母親の尿、母親の便、母親の唾液、羊膜液、及び絨毛膜絨毛サンプル等の胎盤物質からサンプルを選択する。サンプルは、母親の血液、母親の尿、又は母親の唾液であることが好ましい。
好ましくは、正常なサンプルと比較した、2,3−ビスホスホグリセリン酸の濃度の変化又は2,3−BPGMの量の変化は、胎盤機能不全の指標となる。
2,3−BPGMの重要性は、2,3−BPGMが子癇前症治療のための候補薬剤の同定の標的である可能性が高いことを示す。従って、本発明の更なる態様は、
子癇前症等の胎盤機能不全の治療のための候補薬剤を決定する方法であって、
(i)胎児2,3−BPGMを発現する細胞を準備すること、
(ii)前記細胞を化合物で処理すること、及び
(iii)前記細胞で産生される2,3−BPGMの量に対する前記化合物の効果を測定すること
を含む方法を提供する。
好ましくは、細胞は、胎児の胎盤細胞等の胎児の細胞である。細胞によって産生される2,3−BPGMの量、2,3−BPGMをコードするmRNA、又は細胞における2,3−BPGMの酵素活性を測定することができ、この量に対する化合物の効果を決定し、それにより2,3−BPGM産生のアゴニスト又はアンタゴニストを同定することができる。2,3−BPGMの量を測定するのに使用する方法は、上記のようなものであり得る。
特許請求の範囲に記載されている発明で使用するためのプローブ及びプライマーはまた、以下のように与えられる:
5’tggtggcccctttgca(配列番号3)及び5’ggcgttttcaaatgggctaa(配列番号4)
ヒトプローブ:5’agccaacagttgagaaagac(配列番号5)
マウスプローブ:5’ataaactgctaccactgtgccatacc(配列番号6)。
本発明の方法で使用するためのアッセイキットも提供される。このキットは、サンプル中の2,3−BPGMの量を検出するための抗体又はプライマー等の検出手段と、アッセ
イキットを使用するための取扱説明書とを含む。
更に、胎児の胎盤残屑は、トリソミー21及び子宮内生育遅延を含む多くの様々な疾患の特徴である。胎児の胎盤残屑に2,3−BPGMが存在することによって、BPGMをこのような残屑のマーカーとして使用することが可能になる。Vonag他(Am. J. Pathol.(2002); 116; 51-58)又はLevine, R.J.(Am. J. Obstet. Gynecol.(2004); 190; 707-13)による論文で示される技術を使用して、胎盤の残屑を同定することができ、このような物質の存在を確認するためのマーカーとして、2,3−BPGMを使用することができる。例えば、2,3−BPGMに対するポリクローナル抗体、あるいは、この酵素に対して生じたモノクローナル抗体を使用して、2,3−BPGMを検出することができる。
本発明はまた、
妊娠している哺乳動物における胎児の胎盤残屑を同定する方法であって、
(i)母親の体液又は組織のサンプルを準備すること、
(ii)胎児の胎盤残屑を単離すること、及び
(iii)前記残屑中の2,3−BPGMを検出すること
含む方法を提供する。
本発明に関し、例示目的のみで、添付の図を参照して記載をする。
マウスモデル
生育遅延のモデルとして、Igf−2ノックアウトマウスを使用した。これらのマウスには、ヒトの胎児で見られるものと同様の生育遅延を患う小さいマウスの子供及び子癇前症に罹患した母親が含まれる。このマウスモデルは、IgF2遺伝子に欠失を含む。
Igf−2マウスの胎盤を分析した。Affymetrix GeneChip(商標)マウスゲノム430 2.0アレイ(Affymetrix UK Limited, High Wycombe, United Kingdom)を使用して、マウスの胎盤内の遺伝子の発現を分析した。このアレイは、39,000を超える転写産物の発現及び34,000を超えるマウス遺伝子に由来するバリアントの分析を可能にする発現セットを含む。製造業者の取扱説明書に従って、MALDI−MSを行った。野生型マウスの胎盤のRNAサンプルの正常な発現値は、豊富な発現値を示す1.463(SD0.125、N=3)であった。Igf−2ノックアウトマウスでは、胎盤のRNA発現が0.563(SD0.086、N=3)に下方調節された。
GeneSpringソフトウェア(Affymetrix Ltd.)を使用して、遺伝子アレイから得られたデータを解析し、この生育遅延に関連するおよそ300個の候補遺伝子と推定される遺伝子を同定した。
本発明者は、子癇前症に罹患したヒトの妊娠は、キーとなる栄養素、特に酸素の不足によりin uteroで死亡する危険性が高い胎児が増加することを見出した。従って本発明者は、酸素移動及び解糖に関与する遺伝子を同定することに焦点を当てた。
2,3−BPGM遺伝子は、遺伝子アレイデータ上に3つ分離してヒットした。
リアルタイムPCR
胎盤のcDNAで、リアルタイムPCRを行った。
Applied Biosystems Inc.から購入したTaqMan(商標)遺伝子発現アッセイを使用して、マウスのRT−PCRを行った。購入したアッセイは、アッセイID番号Mm0
0500291_m1であった。これは、マウス(ハツカネズミ)における2,3−ビスホスホグリセリン酸ムターゼの定量を可能にするアッセイである。
以下のプライマーを使用して、ヒトの胎盤のcDNAにおいてヒトのRT−PCRを行った。
5’tggtggcccctttgca(配列番号3)及び5’ggcgttttcaaatgggctaa(配列番号4)
SYBR Green(商標)リアルタイムPCR試薬及び製造業者のプロトコル(Applied Biosystems Inc.)を使用して、リアルタイムPCRを行った。
リアルタイムPCRによって、ヒト及びマウスの両方の胎盤において2,3−BPGMが産生されることが確認された(データ図示せず)。
ヒト及びマウスの胎盤における2,3−BPGMのmRNAのin situハイブリダイゼーションの局在化
ヒト及びマウスから正常な胎盤を得た。
BPGMをコードする核酸に特異的なプローブを調製した。
ヒトプローブ:5’agccaacagttgagaaagac(配列番号5)
マウスプローブ:5’ataaactgctaccactgtgccatacc(配列番号6)
市販のキットを使用して、製造業者の取扱説明書に従い、ジゴキシゲニンシステムを利用して、プローブを標識化して検出した(ロシュテーリングキット、カタログ番号3353583、ロシュDIG核酸検出キット、カタログ番号1175041(F. Hoffmann-La Roche Ltd.(United Kingdom)製))。
キシレン中でパラフィン包埋切片を脱蝋させ、15分間、PBSに溶解した0.3%のTriton X100を使用して透過させた後、37℃で15分間、15μg/mLのプロテイナーゼKで処理した。室温で18時間、18%のホルムアミドを使用して、プローブハイブリダイゼーションを行った後、2×SSCにおける2回の15分間の洗浄、1×SSC(標準的なクエン酸生理食塩水)における2回の15分間の洗浄、及び0.2×SSCにおける2回の15分間の洗浄を行った。ロシュキットで提供されるNTB試薬を使用して発現したアルカリホスファターゼと結合した抗DIG抗体を利用して、結合したプローブを可視化し、顕微鏡写真を撮影した。
この実験により、ヒトの胎盤絨毛に関して図1で実証されるように、マウス及びヒトの切片の両方において、2,3−BPGMのmRNAがヒトの胎盤絨毛の合胞体栄養細胞層で発現されることが示された。
免疫局在化
アセトンで固定され、Triton X100(商標)で透過し、更にヒトの2,3−BPGMに対するマウスのポリクローナル抗血清を使用してプローブ化したヒトの胎盤生検切片において、免疫局在化を行った。当該技術分野の標準的な方法を使用して、マウスのポリクローナル抗血清を調製した(例えば、http://www.sigmaaldrich.com/Area_of_Interest/Life_Science/Antibody_Explorer/Procedures/Immunofluorescence.htmlを参照のこと)。テキサスレッド(Vector Laboratories, Ca, USA)で蛍光標識化した市販のヤギ抗ウサギIgGによって、結合した抗体を可視化した。合胞体栄養細胞層及び赤血球において、蛍光が観察された。
このデータ(図示せず)によって、BPGMが胎盤の合胞体栄養細胞層及び、予想通り赤血球で見出されることが確認された。
ウェスタンブロット分析
ヒトの胎盤生検からタンパク質を抽出し、タンパク質の変性SDS PAGEを行った。同様に分画したヒトの赤血球のタンパク質抽出物と共に、ニトロセルロース膜上にこれをエレクトロブロットした。標準的な技術を使用してこの膜をブロッキング、ウサギで産生したヒトの2,3−BPGMに特異的なポリクローナル抗血清を使用してプローブ化した。このようなポリクローナル抗体の例は、例えば、Takubo, T.(Journal of Clinical Laboratory Analysis(1998); 12; 263-267)における論文で示されている。
抗ウサギ−ホースラディッシュペルオキシダーゼ二次抗体によって、ウェスタンブロットを展開し、市販のキットを使用して製造業者の取扱説明書(Amersham Biosciences, 製品コード番号RPN2109)に従って、ECL試薬によって検出した。
図2によって、2,3−BPGMのわずかなバンドが、ヒトの血液及び胎盤組織の両方で見出されることが示される。
この結果によって、予想外に胎盤組織で2,3−BPGMが見出されることが示される。これにより初めて、この組織においてこの酵素の存在が同定された。更に、マウスの子癇前症モデルにおいて、この酵素が様々なレベルで発現され、このことにより、2,3−BPGMが子癇前症等の胎盤機能不全の検出の簡便なマーカーであることが示される。
更に、胎児の胎盤残屑は、トリソミー21及び子宮内発育不全を含む多くの様々な疾患の特徴である。胎児の胎盤残屑に2,3−BPGMが存在することによって、BPGMをこのような残屑のマーカーとして使用することが可能になる。Vonag他(Am. J. Pathol.(2002); 116; 51-58)又はLevine, R.J.(Am. J. Obstet. Gynecol.(2004); 190; 707-13)による論文で示される技術を使用して、胎盤の残屑を同定することができ、このような物質の存在を確認するためのマーカーとして、2,3−BPGMを使用することができる。例えば、2,3−BPGMに対するポリクローナル抗体、あるいは、この酵素に対して生じたモノクローナル抗体を使用して、2,3−BPGMを検出することができる。
胎盤絨毛の横断面における2,3−BPGMのin situハイブリダイゼーションプローブ化を示す図である。2,3−BPGMのmRNAが絨毛膜絨毛を覆う黒色に染色した合胞体栄養細胞層(ST)で見出される。絨毛と、絨毛内の胎児の赤血球(F)との間を循環する母親の赤血球(M)を矢印で示す。 成人のヒト血液(レーン1)及び胎盤組織(レーン2)由来のSDS変性タンパク質を、2,3−ビスホスホグリセリン酸ムターゼの存在に関して分析したウェスタンブロット分析を示す図である。2,3−BPGMを染色したバンドを矢印で示す。 ヒト2,3−BPGMの核酸配列(配列番号1)及びアミノ酸配列(配列番号2)を示す図である。ヒト2,3−BPGMの配列はまた、PubMedヌクレオチド登録番号NM_199186、並びにマウスに関しては、NM_007563及びBC004589で見出される。

Claims (17)

  1. ヒト又はマウス等の妊娠している哺乳動物において、子癇前症等の胎盤機能不全をスクリーニングする方法であって、
    (i)母親又は胎児の体液又は組織のサンプルを準備する工程と、
    (ii)前記サンプル中の胎児2,3−ビスホスホグリセリン酸ムターゼ(2,3−BPGM)又はそのバリアントの量を測定する工程と、
    (iii)前記量と胎児2,3−BPGM又はそのバリアントの既知の正常レベルとを比較する工程
    を含む方法。
  2. ヒト又はマウス等の妊娠している哺乳動物において、子癇前症等の胎盤機能不全をスクリーニングする方法であって、
    (i)母親の体液又は組織のサンプルを準備する工程と、
    (ii)前記サンプルにおいて、胎児の2,3−BPGM又はそのバリアントの存在を検出する工程
    を含む方法。
  3. 前記サンプルが、母親の血液、胎児の血液、母親の尿、母親の便、母親の唾液、羊膜液、及び絨毛膜絨毛サンプル等の胎盤物質から選択される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記サンプルが、母親の血液、母親の尿、母親の便、母親の唾液、羊膜液、及び絨毛膜絨毛サンプル等の胎盤物質から選択される、請求項2に記載の方法。
  5. 母親の体液又は組織のサンプルを準備する工程と、該サンプル中の胎児2,3−BPGMの量を測定する工程を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記サンプルが母親の血液であり、前記方法が、
    (a)母親の血液から胎児の胎盤物質を単離する工程と、
    (b)前記単離した胎児の胎盤物質中の胎児2,3−BPGMの量を測定する工程
    を含む、請求項5に記載の方法。
  7. 胎児2,3−BPGMの量が、前記サンプル中の2,3−BPGM又は2,3−BPGMをコードするmRNAの濃度、あるいは前記サンプル中の2,3−BPGM酵素活性のレベルである、前記いずれかの請求項に記載の方法。
  8. 2,3−BPGMの量が、イムノアッセイ、酵素アッセイ又はリアルタイムPCRによって測定される、前記いずれかの請求項に記載の方法。
  9. ヒト又はマウス等の妊娠している哺乳動物において、子癇前症等の胎盤機能不全をスクリーニングする方法であって、
    (i)母親又は胎児の体液又は組織のサンプルを準備する工程と、
    (ii)遊離型2,3−ビスホスホグリセリン酸(2,3−BPG)の濃度を測定する工程と、
    (iii)前記濃度と2,3−ビスホスホグリセリン酸の既知の正常レベルとを比較する工程
    を含む方法。
  10. 前記サンプルが、母親の血液、胎児の血液、母親の尿、母親の便、母親の唾液、羊膜液、及び絨毛膜絨毛サンプル等の胎盤物質から選択される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記サンプルが母親の血液、母親の尿又は母親の唾液である、請求項10に記載の方法。
  12. 前記2,3−ビスホスホグリセリン酸がイムノアッセイによって測定される、請求項9〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 子癇前症等の胎盤機能不全の治療のための候補薬剤を決定する方法であって、
    (i)胎児2,3−BPGMを発現する細胞を準備すること、
    (ii)前記細胞を化合物で処理すること、及び
    (iii)前記細胞で産生される2,3−BPGMの量に対する前記化合物の効果を測定すること
    を含む方法。
  14. 前記細胞が胎児の胎盤細胞である、請求項13に記載の方法。
  15. 2,3−BPGMの量が、細胞による2,3−BPGMの発現レベル又は2,3−BPGMの酵素活性により決定される、請求項13又は14に記載の方法。
  16. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法で使用するためのアッセイキットであって、サンプル中の2,3−BPGMの量を測定するための検出手段及び該アッセイキットを使用するための取扱説明書を含むアッセイキット。
  17. 妊娠している哺乳動物中の胎児の胎盤残屑を同定する方法であって、
    (i)母親の体液又は組織のサンプルを準備すること、
    (ii)前記胎児の胎盤残屑を単離すること、及び
    (iii)前記残屑中の2,3−BPGMを検出すること
    を含む方法。
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