JP2008522984A - 癌の処置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、概して、腫瘍の処置のための方法および組成物に関する。
パクリタキセルおよびドセタキセルは、化学療法剤として広く使われている有糸分裂阻害剤のタキソイドファミリーの一員である。タキソイドは、微小管の重合および安定化を促進する。それらの有糸分裂阻害特性は、それらがチューブリンを結合させかつ微小管動態を崩壊させて、それによって有糸分裂の停止および細胞死を誘導する能力に由来する。
本発明の第一の局面によると、以下の段階を含む、対象における腫瘍を処置するための方法が提供される:
少なくとも一つのタキソイドの有効量、および、少なくとも一つの式Iのベンズイミダゾールカルバメート化合物または、その代謝産物、誘導体、もしくは類縁体の有効量を対象に投与する段階であって、
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4であり、
R2は、Hまたは置換されたもしくは非置換のアルキルから選択され、
R3は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、そのヘテロ原子が一つもしくは複数のO、S、および/もしくはNから選択される5員環もしくは6員環の複素環、-SR14、-OR15、-SOR16、-SO2R17、-SCN、-C(O)-R18、-OR19、NR20COOR21から選択され、式中、R15〜R21はそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、またはアリールアルキルから選択される、段階。
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4であり、
R21は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、またはアリールアルキルである。
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4である。
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4であり、
R2は、Hまたは置換されたもしくは非置換のアルキルから選択され、
R3は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、そのヘテロ原子が一つもしくは複数のO、S、および/もしくはNから選択される5員環もしくは6員環の複素環、-SR14、-OR15、-SOR16、-SO2R17、-SCN、-C(O)-R18、-OR19、NR20COOR21から選択され、式中、R15〜R21はそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、またはアリールアルキルから選択される。
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4であり、
R21は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、またはアリールアルキルである。
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4である。
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4であり、
R2は、Hまたは置換されたもしくは非置換のアルキルから選択され、
R3は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、そのヘテロ原子が一つもしくは複数のO、S、および/もしくはNから選択される5員環もしくは6員環の複素環、-SR14、-OR15、-SOR16、-SO2R17、-SCN、-C(O)-R18、-OR19、NR20COOR21から選択され、式中、R15〜R21はそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、またはアリールアルキルから選択される。
本明細書の文脈において、「含む」とは「主に含むが、必ずしも単独で含むわけではない」ことを意味する。さらに、「含む(comprise)」や「含む(comprises)」などの「含む(comprising)」という用語の変形は、対応して変化させた意味を有する。
用量関連毒性および耐性は、パクリタキセルなどの有糸分裂阻害剤を用いた癌患者の処置の選定および有効性を制限している重大な要素である。耐性を克服するためにパクリタキセルの用量を増大させる戦略は、単に、パクリタキセル毒性および副作用発生という問題を悪化させるにすぎず、その一方で、薬剤耐性増大の進行も潜在的に促進させる。用量を増大させる必要なしに薬効を増大させるためにパクリタキセルおよび他のタキソイドによる腫瘍の処置の恩典を最大化させる戦略が明確に必要である。
少なくとも一つのタキソイドの有効量、および、少なくとも一つの式Iのベンズイミダゾールカルバメート化合物または、その類縁体、代謝産物、もしくは誘導体の有効量を対象に投与する段階であって、
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4であり、
R2は、Hまたは置換されたもしくは非置換のアルキルから選択され、
R3は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、そのヘテロ原子が一つもしくは複数のO、S、および/もしくはNから選択される5員環もしくは6員環の複素環、-SR14、-OR15、-SOR16、-SCN、-SO2R17、-C(O)-R18、-OR19、NR20COOR21から選択され、式中、R15〜R21はそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、またはアリールアルキルから選択される、段階。
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4であり、
R21は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、またはアリールアルキルであるか;
または式IIIの化合物
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4である。
当業者は、タキソイドおよびベンズイミダゾールカルバメートそれぞれを用いた処置に影響を受けやすい任意の種類の腫瘍の処置において、本発明の方法および組成物が用途を見出すことを容易に認識するであろう。たとえば、本発明の方法および組成物を用いて処置されうる腫瘍は、肝臓、卵巣、結腸直腸、肺、小細胞肺、乳房、前立腺、膵臓、腎臓、胃、子宮内膜、食道、頭部もしくは頚部の腫瘍、腹膜癌腫症、白血病、リンパ腫、肉腫、またはそれらの二次転移を含む。
本発明の方法によると、化合物および組成物は任意の適切な経路によって、全身的、領域的(regionally)、または局所的に投与されうる。任意の所与の状況で使用される特定の投与経路は、処置されるべき腫瘍の性質、腫瘍の重篤度および範囲、送達される特定の化合物の必要な用量、ならびに化合物の潜在的副作用を含む、多くの要素に依存しうる。
実施例1-ヒト卵巣癌細胞へのパクリタキセルおよびアルベンダゾールの投与
ヒト卵巣癌細胞系OVCAR-3、SKOV-3、1A9、および1A9PTX22を使用した。OVCAR-3細胞およびSKOV-3細胞を、American Type Culture Collection (ATCC)から得て、ATCCのマニュアルに従ってそれぞれRPMI培地およびMcCoy5A培地で維持した。1A9は、ヒト卵巣癌細胞系A2780のクローンである(Sackett et al., 1997)。1A9PTX22は、Pgpアンタゴニストであるベラパミル5μg/mlの存在下でパクリタキセル5ng/mlに1A9細胞を曝露することによって、一段階選択において個別のクローンとして単離された、1A9細胞のパクリタキセル耐性サブクローンである(Giannakakou et al., 1997)。細胞は、15ng/mlパクリタキセルおよび5μg/mlベラパミル中で連続的に維持された。
パクリタキセルなどのタキソイドは、チューブリンを標的とする微小管形成阻害剤の1クラスである。更に十分特徴づけられたクラスのチューブリン結合薬物には、ビンクリスチン、ビンブラスチン、およびビノレルビンによって例証されるビンカアルカロイドがある。ビンカアルカロイドは、微小管の正常な重合を妨げることによって、細胞が適切に紡錘体を形成する能力を妨害する。これらは、白血病、リンパ腫、小細胞肺癌、および他の悪性病変の処置に重要である。コルヒチンを例とする第三のクラスの抗チューブリン薬物は、全てが、コルヒチン部位として知られるチューブリン上の共通部位へ結合しかつ微小管の正常な重合を妨害するという事実に関連する、構造的に多様な集まりの小分子からなる。
本明細書において提供された本発明を実施するのに最良の形態にしたがって、具体的な好ましい組成物を以下で概説する。以下は、単なる組成物の説明用の例として見なされるべきであり、いかなる様式であっても本発明の範囲を限定すると見なされるべきではない。
非経口注射用の組成物は、10ml〜2Lの0.1〜10%カルボキシメチルセルロース中に0.05mg〜5gのアルベンダゾールおよび0.05mg〜5gのパクリタキセルを含むよう調製されうる。
カプセル形態の適切な薬剤の組成物は、標準的なツーピースの硬ゼラチンカプセルを、粉末形態の500mgのアルベンダゾール、500mgのパクリタキセル、100mgの乳糖、35mgのタルクおよび10mgのステアリン酸マグネシウムで満たすことにより調製されうる。
Claims (48)
- 以下の段階を含む、対象における腫瘍を処置するための方法:
少なくとも一つのタキソイドの有効量、および、少なくとも一つの式Iのベンズイミダゾールカルバメート化合物の有効量または、その代謝産物、誘導体、もしくは類縁体を対象に投与する段階であって、
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4であり、
R2は、Hまたは置換されたもしくは非置換のアルキルから選択され、
R3は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、そのヘテロ原子が一つもしくは複数のO、S、および/もしくはNから選択される5員環もしくは6員環の複素環、-SR14、-OR15、-SOR16、-SO2R17、-SCN、-C(O)-R18、-OR19、NR20COOR21から選択され、式中、R15〜R21はそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、またはアリールアルキルから選択される、段階。 - R1置換が5位または6位で起こる、請求項1記載の方法。
- ベンズイミダゾールカルバメート化合物が式IIの化合物である方法であって、
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4であり、
R21は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、またはアリールアルキルである、
請求項1または2記載の方法。 - ベンズイミダゾールカルバメート化合物が式IIIの化合物である方法であって、
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4である、
請求項1〜3のいずれか一項記載の方法。 - ベンズイミダゾールカルバメート化合物が、アルベンダゾール、アルベンダゾールスルホキシド、メベンダゾール、フルベンダゾール、トリクラベンダゾール、オクスフェンベンダゾール、ルキサベンダゾール、カンベンダゾール、オキシベンダゾール、パルベンダゾール、チアベンダゾール、シクロベンダゾール、ドリベンダゾール、エチベンダゾール、およびフェンベンダゾールからなる群より選択される、請求項1〜4のいずれか一項記載の方法。
- ベンズイミダゾールカルバメート化合物が、アルベンダゾール、またはその代謝産物、誘導体もしくは類縁体である、請求項5記載の方法。
- タキソイドが、パクリタキセル、ドセタキセル、またはそれらの代謝産物、誘導体もしくは類縁体である、請求項1〜6のいずれか一項記載の方法。
- 腫瘍が、肝臓、卵巣、結腸直腸、肺、小細胞肺、乳房、前立腺、膵臓、腎臓、胃、子宮内膜、食道、頭部もしくは頚部の腫瘍、腹膜癌腫症、白血病、リンパ腫、肉腫、またはそれらの二次転移である、請求項1〜7のいずれか一項記載の方法。
- 腫瘍が、一つまたは複数の有糸分裂阻害剤を用いた処置に対して非感受性である、請求項1〜8のいずれか一項記載の方法。
- 一つまたは複数の有糸分裂阻害剤が、タキソイド、ビンカアルカロイド、およびコルヒチノイド(colchicinoid)から選択される、請求項9記載の方法。
- 腫瘍がタキソイド非感受性の腫瘍である、請求項9または10記載の方法。
- タキソイドおよびベンズイミダゾールカルバメート化合物が同時に投与される、請求項1〜11のいずれか一項記載の方法。
- タキソイドおよびベンズイミダゾールカルバメート化合物が連続して投与される、請求項1〜12のいずれか一項記載の方法。
- タキソイドおよびベンズイミダゾールカルバメートが全身投与される、請求項1〜13のいずれか一項記載の方法。
- 有効量のパクリタキセルおよび有効量のアルベンダゾールを対象に投与する段階を含む、対象における腫瘍を処置するための方法。
- パクリタキセルおよび有効量のアルベンダゾールを対象に全身投与する段階を含む、対象におけるタキソイド非感受性の腫瘍を処置するための方法。
- 単独で投与した場合には腫瘍を処置するのに効果のない量でパクリタキセルが投与される、請求項16記載の方法。
- 少なくとも一つのタキソイドおよび少なくとも一つの式Iのベンズイミダゾールカルバメート化合物または、その代謝産物、誘導体、もしくは類縁体を含む、薬学的組成物であって、
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4であり、
R2は、Hまたは置換されたもしくは非置換のアルキルから選択され、
R3は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、そのヘテロ原子が一つもしくは複数のO、S、および/もしくはNから選択される5員環もしくは6員環の複素環、-SR14、-OR15、-SOR16、-SO2R17、-SCN、-C(O)-R18、-OR19、NR20COOR21から選択され、式中、R15〜R21はそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、またはアリールアルキルから選択される、
薬学的組成物。 - R1置換が5位または6位で起こる、請求項18記載の組成物。
- ベンズイミダゾールカルバメート化合物が式IIの化合物である組成物であって、
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4であり、
R21は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、またはアリールアルキルである、
請求項18または19記載の組成物。 - ベンズイミダゾールカルバメート化合物が式IIIの化合物である組成物であって、
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4である、
請求項18〜20のいずれか一項記載の組成物。 - ベンズイミダゾールカルバメート化合物が、アルベンダゾール、アルベンダゾールスルホキシド、メベンダゾール、フルベンダゾール、トリクラベンダゾール、オクスフェンベンダゾール、ルキサベンダゾール、カンベンダゾール、オキシベンダゾール、パルベンダゾール、チアベンダゾール、シクロベンダゾール、ドリベンダゾール、エチベンダゾール、およびフェンベンダゾールからなる群より選択される、請求項18〜21のいずれか一項記載の組成物。
- ベンズイミダゾールカルバメート化合物が、アルベンダゾール、またはその代謝産物、誘導体もしくは類縁体である、請求項22記載の組成物。
- タキソイドが、パクリタキセル、ドセタキセル、またはそれらの代謝産物、誘導体もしくは類縁体である、請求項18〜23のいずれか一項記載の組成物。
- パクリタキセルおよびアルベンダゾールを含む、薬学的組成物。
- 一つまたは複数の薬学的に許容される担体、アジュバント、または希釈剤を更に含む、請求項18〜25のいずれか一項記載の組成物。
- 少なくとも一つのタキソイドおよび少なくとも一つの式Iのベンズイミダゾールカルバメート化合物を含む、対象における腫瘍を処置するための組成物。
- ベンズイミダゾールカルバメート化合物が、アルベンダゾール、またはその代謝産物、誘導体もしくは類縁体である、請求項27記載の組成物。
- タキソイドが、パクリタキセル、ドセタキセル、またはそれらの代謝産物、誘導体もしくは類縁体である、請求項27または28記載の組成物。
- 腫瘍が、肝臓、卵巣、結腸直腸、肺、小細胞肺、乳房、前立腺、膵臓、腎臓、胃、子宮内膜、食道、頭部もしくは頚部の腫瘍、腹膜癌腫症、白血病、リンパ腫、肉腫、またはそれらの二次転移である、請求項27〜29のいずれか一項記載の組成物。
- 腫瘍が、一つまたは複数の有糸分裂阻害剤を用いた処置に対して非感受性である、請求項27〜30のいずれか一項記載の組成物。
- 一つまたは複数の有糸分裂阻害剤が、タキソイド、ビンカアルカロイド、およびコルヒチンから選択される、請求項31記載の組成物。
- 腫瘍がタキソイド非感受性の腫瘍である、請求項31または32記載の組成物。
- パクリタキセルおよびアルベンダゾールを含む、対象におけるタキソイド非感受性の腫瘍を処置するための組成物。
- 請求項18〜34のいずれか一項記載の組成物の有効量を対象に投与する段階を含む、対象における腫瘍を処置するための方法。
- 対象における腫瘍の処置用の薬物の製造のための、少なくとも一つのタキソイドおよび少なくとも一つの式Iのベンズイミダゾールカルバメート化合物の使用。
- 少なくとも一つの式Iのベンズイミダゾールカルバメート化合物または、その代謝産物、誘導体、もしくは類縁体の有効量を対象に投与する段階であって、
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4であり、
R2は、Hまたは置換されたもしくは非置換のアルキルから選択され、
R3は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、そのヘテロ原子が一つもしくは複数のO、S、および/もしくはNから選択される5員環もしくは6員環の複素環、-SR14、-OR15、-SOR16、-SO2R17、-SCN、-C(O)-R18、-OR19、NR20COOR21から選択され、式中、R15〜R21はそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、またはアリールアルキルから選択される
段階を含む、対象における腫瘍を処置するための方法であって、腫瘍が一つまたは複数の有糸分裂阻害剤に非感受性である、方法。 - R1置換が5位または6位で起こる、請求項37記載の方法。
- ベンズイミダゾールカルバメート化合物が式IIの化合物である方法であって、
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4であり、
R21は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、またはアリールアルキルである、
請求項37または38記載の方法。 - ベンズイミダゾールカルバメート化合物が式IIIの化合物である方法であって、
式中、R1は、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキル、-SR7、-SOR8、-SO2R9、-SCN、B'(CH2)nBR10、-C(O)-R11もしくは-OR12、COOR13、-NO2、NR13aCOOR13b、イソチオシアネート、または-CNから選択され、式中、R7〜R13bはそれぞれ独立して、H、置換されたまたは非置換の、直鎖状または分鎖状の、アルキル、アルケニル、アルケニルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニルアルキル、アリール、アリールアルキルから選択され、BおよびB'は独立してO、S、S(O)またはSO2から選択され、かつnは1〜4である、
請求項37〜39のいずれか一項記載の方法。 - ベンズイミダゾールカルバメート化合物が、アルベンダゾール、アルベンダゾールスルホキシド、メベンダゾール、フルベンダゾール、トリクラベンダゾール、オクスフェンベンダゾール、ルキサベンダゾール、カンベンダゾール、オキシベンダゾール、パルベンダゾール、チアベンダゾール、シクロベンダゾール、ドリベンダゾール、エチベンダゾール、およびフェンベンダゾールからなる群より選択される、請求項37〜40のいずれか一項記載の方法。
- ベンズイミダゾールカルバメート化合物が、アルベンダゾール、またはその代謝産物、誘導体もしくは類縁体である、請求項41記載の方法。
- 腫瘍が、一つまたは複数のタキソイド、ビンカアルカロイド、およびコルヒチノイドに非感受性である、請求項37〜42のいずれか一項記載の方法。
- 腫瘍がパクリタキセルに非感受性である、請求項43記載の方法。
- 腫瘍がビンクリスチンに非感受性である、請求項43記載の方法。
- 腫瘍がコルヒチンに非感受性である、請求項43記載の方法。
- 腫瘍が、肝臓、卵巣、結腸直腸、肺、小細胞肺、乳房、前立腺、膵臓、腎臓、胃、子宮内膜、食道、頭部もしくは頚部の腫瘍、腹膜癌腫症、白血病、リンパ腫、肉腫、またはそれらの二次転移である、請求項37〜46のいずれか一項記載の方法。
- 少なくとも一つの有糸分裂阻害剤に非感受性の腫瘍の処置用の薬物の製造のための、少なくとも一つの式Iのベンズイミダゾールカルバメート化合物の使用。
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