コンピュータおよび通信技術は、急速に進歩し続けている。実際、コンピュータおよび通信技術は、人の日常の多くの局面に関与している。例えば、今日、消費者によって使用されている多くの機器は、小型コンピュータを内蔵している。これらの小型コンピュータには、様々なサイズと精巧さのものがある。これらの小型コンピュータには、1つのマイクロコントローラから充分な機能を有する完全なコンピュータシステムまで、あらゆるものが含まれる。例えば、これらの小型コンピュータは、マイクロコントローラなどのワンチップコンピュータであったり、コントローラなどのワンボード型コンピュータであったり、IBM−PC互換機などの典型的なデスクトップコンピュータであったりする。
コンピュータは、通常、コンピュータの中心に1つまたは複数のプロセッサを備える。これらのプロセッサは、普通、様々な外部入力および出力と相互接続されており、個々のコンピュータまたは機器を管理するように機能する。例えば、サーモスタット内のプロセッサは、温度設定を選択するのに使用されるボタンと、温度を変更するための炉または空調装置と、現在の温度を読み取り、ディスプレイに表示するための温度センサに接続されていてもよい。
多くの電気器具、機器などは、1つまたは複数の小型コンピュータを含む。例えば、現在、サーモスタット、炉、空調システム、冷蔵庫、電話機、タイプライタ、自動車、自動販売機、および多種多様な産業用装置は、通常、小型コンピュータ、またはプロセッサを内蔵している。コンピュータソフトウェアが、これらのコンピュータのプロセッサを実行し、プロセッサに、あるタスクをどのように実行すべきか指示する。例えば、サーモスタット上で走るコンピュータソフトウェアは、特定の温度に到達したときに、空調装置を停止させることもあり、必要なときに加熱器をオンにすることもある。
機器、電気器具、工具などの一部であるこれらの種類の小型コンピュータを、しばしば、埋め込みデバイスまたは埋め込みシステムと呼ぶことがある。(「埋め込みデバイス」および「埋め込みシステム」という用語は、本明細書では、同義で使用される。)埋め込みシステムは、普通、より大きなシステムの一部であるコンピュータハードウェアおよびソフトウェアを指す。埋め込みシステムは、キーボード、マウス、および/またはモニタといった典型的な入出力装置を備えていないこともある。普通、各埋め込みシステムの中心には、1つまたは複数のプロセッサがある。
照明システムが埋め込みシステムを内蔵することがある。埋め込みシステムは、照明システムの効果を監視し、制御するのに使用され得る。例えば、埋め込みシステムは、照明システム内の照明の明るさを落とす制御を提供し得る。代替として、埋め込みシステムは、照明の明るさを上げる制御を提供することもある。埋め込みシステムは、照明システム内の個々の照明の間で特定の照明パターンを開始する制御を提供することもある。埋め込みシステムが、照明システム内の個々のスイッチに結合されていることもある。これらの埋め込みシステムは、各スイッチに、個々の照明または照明システム全体の電源を入れ、または電源を切るよう指示し得る。同様に、埋め込みシステムが、照明システム内の個々の照明に結合されていることもある。個々の照明ごとの明るさまたは電源状態は、埋め込みシステムによって制御され得る。
また、セキュリティシステムが埋め込みシステムを内蔵することもある。埋め込みシステムは、セキュリティシステムを構成する個々のセキュリティセンサを制御するのに使用され得る。例えば、埋め込みシステムは、各セキュリティセンサの電源を自動的に入れる制御を提供し得る。埋め込みシステムが、個々のセキュリティセンサのそれぞれに結合されていることもある。例えば、埋め込みシステムが、モーションセンサに結合されていてもよい。埋め込みシステムは、個々のモーションセンサの電源を自動的に入れ、動きが検出された場合に、モーションセンサを作動させる制御を提供し得る。モーションセンサを作動させることは、モーションセンサ内に位置するLEDの電源を入れる命令、モーションセンサの出力ポートから警報を出力する命令などを提供することを含んでいてもよい。また、埋め込みシステムが、ドアを監視するセンサに結合されていることもある。埋め込みシステムは、ドアを監視するセンサに、ドアが開閉されたときに作動する命令を提供し得る。同様に、埋め込みシステムが、窓を監視するセンサに結合されていることもある。埋め込みシステムは、窓が開閉された場合に、窓を監視するセンサを作動させる命令を提供し得る。
また、埋め込みシステムの中には、携帯電話機などの無線製品を制御するのに使用されるものもある。埋め込みシステムは、携帯電話機内のLED表示の電源を入れる命令を提供し得る。また、埋め込みシステムは、ユーザに、携帯電話機に関連する音声通知を提供するために、携帯電話機内のオーディオスピーカを作動させてもよい。
また、家庭用電気器具が、埋め込みシステムを内蔵することもある。家庭用電気器具には、例えば、コンロ、冷蔵庫、電子レンジなどといった、普通の台所で通常使用される電気器具が含まれ得る。また、家庭用電気器具には、ユーザの健康と快適さに関連する電気器具も含まれ得る。例えば、マッサージチェアが埋め込みシステムを内蔵していてもよい。埋め込みシステムは、ユーザの設定に従って、マッサージチェアの背もたれ部分を自動的にリクライニングさせる命令を提供し得る。また、埋め込みシステムは、ユーザの設定に従って、マッサージチェア内で振動を生じさせる、チェア内の発振部品を始動させる命令も提供し得る。
また、家庭内で通常見られるその他の製品も、埋め込みシステムを内蔵することがある。例えば、埋め込みシステムは、トイレ内で、タンクに補充するのに使用される水の水位を制御するのに使用され得る。埋め込みシステムが、噴射式浴槽内で、空気の流出を制御するのに使用されてもよい。
前述のように、埋め込みシステムは、多種多様なシステム、リソース、製品などを監視し、または制御するのに使用され得る。インターネットとワールドワイドウェブの成長と共に、埋め込みシステムは、埋め込みシステムが、リモートで監視され、かつ/または制御され得るように、ますます、インターネットに接続されるようになっている。埋め込みシステムの中には、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワークなどを含むコンピュータネットワークに接続されるものもある。本明細書で使用する場合、「コンピュータネットワーク」(または単に「ネットワーク」)という用語は、一連のノードが通信路によって相互接続されている任意のシステムを指す。「ノード」という用語は、コンピュータネットワークの一部として接続され得る任意の装置を指す。埋め込みシステムは、ネットワークノードとすることができる。ネットワークノードの他の例には、コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯電話機などが含まれる。
埋め込みシステムの中には、コンピュータネットワークを使って他のコンピュータ機器にデータおよび/またはサービスを提供するものもある。多種多様なサービスが提供され得る。サービスの例には、ある場所から温度データを提供すること、監視データを提供すること、気象情報を提供すること、オーディオストリームを提供すること、ビデオストリームを提供することなどが含まれる。
埋め込みシステムは、多種多様な状況で使用されるが、依然として、埋め込みシステムによって提供され得る機能が完全に利用されていない多くの状況がある。かかる1つの分野が、緊急時の捜索救助である。救助隊員が、建物(住宅、集合住宅、オフィスビル、店舗など)内の被害者の居場所を突き止めるよう求められる、多くの緊急事態が発生し得る。かかる緊急事態の例には、地震、火災、暴風、竜巻、津波、テロ攻撃などが含まれる。捜索救助活動の間は、時間が、一般に極めて貴重であり、そのため、救助隊員に、建物内の被害者の居場所を迅速かつ容易に突き止める手段が提供されれば、有益なはずである。
次に、本発明の様々な実施形態を、図を参照して説明する。図中、類似の参照番号は、同一の、または機能的に類似した要素を示すものである。本明細書で一般的に説明し、図示する本発明の実施形態は、多種多様な構成として構成され、設計され得るはずである。よって、図に表される、以下の本発明のいくつかの例示的実施形態の詳細な説明は、特許請求される本発明の範囲を限定するためのものではなく、単に、本発明の実施形態を表すものにすぎない。
本明細書では、「例示的」という語を、「例、事例、または説明図の役割を果たす」という意味で専ら使用する。本明細書で「例示的」としている実施形態は、必ずしも、他の実施形態に優って好ましく、あるいは有利であると解釈されるべきものではない。各実施形態の様々な態様が図面に示されているが、図面は、特に指示のない限り、必ずしも縮尺どおり描かれていない。
本明細書で開示する実施形態の多くの特徴は、コンピュータソフトウェア、電子ハードウェア、または両者の組み合わせとして実施されてもよい。このハードウェアとソフトウェアの互換性を明確に示すために、様々な構成要素を、一般に、その機能の点から説明する。かかる機能が、ハードウェアとして実施されるか、それともソフトウェアとして実施されるかは、個々の用途およびシステム全体に課される設計制約条件に依存する。当分野の技術者は、説明する機能を、個々の用途ごとに様々なやり方で実施し得るが、かかる実施に際しての決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じさせるものと解釈されるべきではない。
説明する機能は、コンピュータソフトウェアとして実施されているが、かかるソフトウェアは、記憶装置内に位置し、かつ/またはシステムバスまたはネットワークを介して電子信号として伝送される、任意の種類のコンピュータ命令またはコンピュータ実行可能コードを含み得る。本明細書で説明する構成要素に関連付けられる機能を実施するソフトウェアは、単一の命令を含むものでも、多数の命令を含むものでもよく、いくつかの異なるコードセグメントにわたって、異なるプログラムの間で、また、いくつかの記憶装置にまたがって分散されていてもよい。
図1に、実施形態がその中で実施され得る建物100の例を示す。建物100は、住居、集合住宅、オフィスビル、店舗などとすることができる。建物100は、4つの部屋102、すなわち部屋A102a、部屋B102b、部屋C102c、および部屋D102dを含む。当然ながら、図1に示す建物100内の部屋102の数は例にすぎない。本明細書で開示する実施形態は、4つを超える部屋102を有し、または4つを下回る部屋102を有する建物でも実施され得る。
建物100は、埋め込みシステムを含むいくつかのセンサを含む。例えば、建物100は、埋め込みシステム106を含むいくつかのモーションセンサ104を含む。具体的には、建物100の部屋A102aは、埋め込みシステム106aを含むモーションセンサ104aを含み、建物100の部屋B102bは、埋め込みシステム106bを含むモーションセンサ104bを含み、建物100の部屋C102cは、埋め込みシステム106cを含むモーションセンサ104cを含む。モーションセンサ104は、動き(部屋102内部で動く人など)を検出し、それに応答して1つまたは複数の電気信号を生成するように構成されていてもよい。モーションセンサ104内(および建物100内に示す他の構成要素内の)埋め込みシステム106は、以下で説明するように、監視システムとやりとりするように構成されていてもよい。
また、建物100は、埋め込みシステム106を有するいくつかの光センサ108も含む。具体的には、建物100の部屋A102aは、埋め込みシステム106dを有する光センサ108aを含み、建物100の部屋D102dは、埋め込みシステム106eを有する光センサ108bを含む。光センサ108は、部屋102内の光レベルを検出するように構成されていてもよい。代替として、またはこれに加えて、電灯のスイッチがオンまたはオフにされていることを検出するセンサが設けられていてもよい。
また、建物100は、埋め込みシステム106を含むいくつかのドアセンサ110も含む。具体的には、建物100の部屋B102bは、埋め込みシステム106fを含むドアセンサ110aを含み、建物100の部屋C102cは、埋め込みシステム106gを含むドアセンサ110bを含み、建物100の部屋D102dは、埋め込みシステム106hを含むドアセンサ110cを含む。ドアセンサ110は、ドアの動き(ドアが開けられ、かつ/または閉じられるときなど)を検出し、それに応答して1つまたは複数の電気信号を生成するように構成されていてもよい。
建物100の部屋C102cは、埋め込みシステム106iを含む窓センサ112を含む。窓センサ112は、窓の動き(窓が開けられ、かつ/または閉じられるときなど)を検出し、それに応答して1つまたは複数の電気信号を生成するように構成されていてもよい。部屋D102dは、埋め込みシステム106jを含む一酸化炭素(CO)センサ114を含む。一酸化炭素センサ114は、部屋D102d内の一酸化炭素量が所定のレベルを超えているかどうか判定するように構成されていてもよい。
建物100は、埋め込みシステム106を含む、センサ以外のいくつかの機器を含む。例えば、部屋A102aは、埋め込みシステム106kを含む照明器具116を含む。照明器具116は、電灯のスイッチ(不図示)がオンにされたときに、部屋A102aを照明するように構成されていてもよい。部屋B102bは、埋め込みシステム106lを有する空調器具118を含む。空調器具118は、部屋B102b内の温度を、ユーザによって設定され得るある一定のレベルに維持するように構成されていてもよい。
当然ながら、図1に示すセンサ、スイッチ、その他の構成要素の数と種類は例にすぎない。異なるセンサ、スイッチ、その他の構成要素の構成を有する建物で各実施形態が実施されてもよい。
図2に、建物100内の埋め込みシステム106が、監視システム220と電子通信を行う状態に置かれ得るやり方の例を示す。一般に、監視システム220は、建物100内の埋め込みシステム106からデータを受け取り、このデータに関する計算を行って、建物100内の人々の可能な居場所を決定する。監視システム220の動作に関するさらなる詳細を、以下でより詳細に論じる。
図2に示す実施形態では、建物100内の埋め込みシステム106は、制御システム222と通信を行う状態にある。制御システム222は、埋め込みシステム106が位置するのと同じ建物100内に位置している。制御システム222は、建物100内の埋め込みシステム106と、図示の実施形態では、建物100の外部に位置する監視システム220の間のインターフェースの役割を果たす。埋め込みシステム106と制御システム222の間の通信は、1つまたは複数のネットワーク223を介して行われ得る。また、制御システム222と監視システム220の間の通信は、1つまたは複数の224を介して行われてもよい。例えば、制御システム222と監視システム220の間の通信は、ページャネットワーク、セルラネットワーク、グローバル通信ネットワーク、インターネット、コンピュータネットワーク、電話回線など、およびこれらの組み合わせを介して行われ得る。
また、監視システム220は、1つまたは複数の緊急応答システム226とも電子通信を行う状態にある。「緊急応答システム」226という用語は、緊急事態の際に支援を提供する機関(警察署、消防署など)によって使用されるコンピュータシステムを指す。監視システム220も緊急応答システム226も、所望の結果を生み出すように情報を処理することのできる任意の機器または機器の組み合わせとすることができる。例えば、監視システム220および/または緊急応答システム226は、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、サーバ、メインフレーム、スーパーコンピュータ、ミニコンピュータ、ワークステーション、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラなどとすることができる。また、監視システム220と緊急応答システム226の間の通信は、1つまたは複数のネットワーク224を介して行われてもよい。
図示の実施形態では、制御システム222と監視システム220の間の通信を円滑化するネットワーク224は、監視システム220と緊急応答システム226の間の通信も円滑化する。代替の実施形態では、ある組のネットワークが、制御システム222と監視システム220の間の通信を円滑化し、別の組のネットワークが、監視システム220と緊急応答システム226の間の通信を円滑化してもよい。加えて、緊急応答システム226は、絶えず、ネットワーク224と通信状態にある必要はない。
図3に、建物100内の埋め込みシステム106が、監視システム320と電子通信を行う状態に置かれ得る別のやり方の例を示す。図示の実施形態では、監視システム320は、埋め込みシステム106と同じ建物100内に位置する。建物100内の埋め込みシステム106は、監視システム320と直接やりとりする。埋め込みシステム106と監視システム320の間の通信は、1つまたは複数のネットワーク323を介して行われ得る。また、監視システム320は、1つまたは複数のネットワーク324を介して、1つまたは複数の緊急応答システムとも通信を行う状態にある。
図2〜3に示すように、監視システム220、320は、単一の建物100内の人々の居場所に関する情報を収集するように構成されていてもよい。代替として、これは、図2〜3には明示的に示されていないが、監視システム220、320は、複数の建物100内の人々の居場所に関する情報を収集するように構成されていてもよい。
図4に、一実施形態による監視システム420によって使用され得る様々なソフトウェア構成要素を示す。図示の実施形態では、監視システム420は、解釈モジュール428を含む。解釈モジュール428は、建物100内のセンサ、スイッチ、その他の構成要素内の埋め込みシステム106からデータ430を受け取る。いくつかの実施形態では、解釈モジュール428は、このデータ430を、上記図2に示す、制御システム222から受け取ってもよい。代替として、解釈モジュール428は、このデータ430を、建物100内の埋め込みシステム106から直接受け取ってもよい。解釈モジュール428は、建物100内の人々の居場所を決定するために、受け取るデータ430を解釈するように構成され得る。この情報は、緊急時に建物100内の被害者の居場所を突き止めるなど、様々な状況で役立ち得る。
監視システム420のために、様々な規則432が定義され得る。規則432は、監視システム420内の解釈モジュール428が、建物100内の埋め込みシステム106から受け取るデータ430をどのように解釈するか定義し得る。例えば、部屋102内に位置するモーションセンサ104が、部屋102内の動きを検出した場合、その部屋102内に人が位置している可能性が高いことを指示する規則432が定義されてもよい。監視システム420のために定義され得る規則432他のいくつかの具体例を、以下で論じる。
図示の実施形態では、建物100に関する情報を格納するためのデータベース434が設けられている。データベース434は、居場所情報436、すなわち、建物100内の人々の可能な居場所に関する情報を格納し得る。また、データベース434は、イベント情報438、すなわち、建物100内のセンサ、スイッチ、その他の構成要素によって検出されているイベントに関する情報を含んでいてもよい。解釈モジュール428は、建物100内の埋め込みシステム106からデータ430を受け取ると、定義されている規則432に従って、データベース434内の居場所情報436および/またはイベント情報438を更新してもよい。図4に示すように、建物情報データベース434は、監視システム420の一部とすることができる。代替として、建物情報データベース434は、監視システム420と電子通信を行う状態にある別個のシステムの一部とすることもできる。
また、監視システム420は、通信モジュール440も含む。通信モジュール440は、1つまたは複数の緊急応答システム226へのインターフェースの役割を果たし得る。通信モジュール440は、緊急応答システム226から、情報を求める要求442を受け取り得る。緊急応答システム226は、建物100に関わる緊急事態が発生したとき(例えば、建物100内で火災が発生したとき、建物100が倒壊したときなど)に、情報を求める要求442を送ってもよい。かかる要求442を受け取ったことに応答して、通信モジュール440は、検索モジュール446に呼び出しを行ってもよく、検索モジュール446は、要求された情報を求めてデータベース434を検索し、要求された情報を通信モジュール440に返す。通信モジュール440は、要求された情報を含む応答444を、その要求442を送った緊急応答システム226に送り返してもよい。
状況によっては、監視システム420は、緊急事態の発生に応答して、通信モジュール440を介し、1つまたは複数の緊急応答システム226に通知を行うこともある。例えば、解釈モジュール428が、緊急事態の発生(煙探知器が作動している、一酸化炭素センサが危険な一酸化炭素レベルを検出しているなど)を示すデータ430を受け取ったときに実行される規則432が定義されてもよい。
図5に、一実施形態による監視システム220のために定義され得る規則例532を示す。規則532は、トリガイベント548の発生時に解釈モジュール428によって適用され得る。解釈モジュール428には、建物100内に位置する埋め込みシステム106から受け取られるデータ430によって、トリガイベント548が通知され得る。規則532は、1つまたは複数の処置550を含む。監視システム220は、トリガイベント548の発生時に、指定された(1つまたは複数の)処置550が実行されるように構成されてもよい。
次に、定義され得る規則532のいくつかの具体例を論じる。トリガイベント548が、特定の部屋102に位置するモーションセンサ104が、その部屋102内での動きを検出することである規則532が定義されてもよい。かかる規則532では、対応する処置550は、解釈モジュール428が、データベース434内の居場所情報436を、部屋102内に人がいる可能性が高いことを示すように更新することであってもよい。
別の例として、トリガイベント548が、部屋102内の一酸化炭素センサ114が、その部屋102内で危険なレベルの一酸化炭素レベルを検出することである規則532が定義されてもよい。この例では、対応する処置550は、解釈モジュール428が、通信モジュール440に、少なくとも1つの緊急応答システム226に、検出されているこの危険な状態を知らせるよう指示することであってもよい。加えて、この種のイベントは、システムの挙動を変更することもできる。これが有用となり得るは、火災など多くの緊急事態が、システムが正確な情報を提供する能力に影響を及ぼし得るからである。例えば、トリガイベント548が、火災の最初の徴候に際して、データベース434に周期的なバックアップを開始するよう求めるコマンドである規則532が定義されてもよい。検索モジュール446は、解釈モジュール428の結果が、災害の影響を受けた(例えば、センサが火災で破壊されたなど)と判定される場合、これらのバックアップを利用してもよい。
図5に示すように、規則532は、1つまたは複数の条件552を含んでいてもよい。規則532が少なくとも1つの条件552を含む場合、解釈モジュール428は、(1つまたは複数の)条件552が満たされるかどうか判定し、条件552が満たされる場合にだけ、指定された処置550を実行するように構成されていてもよい。
例えば、トリガイベント548が、ドアセンサ110が特定の部屋102のドアの開閉を検出することである規則532が定義されてもよい。この例では、定義される条件552の1つが、(存在する場合)部屋内のモーションセンサ104が、ドアの開閉後の動きを検出しているかどうか判定することであってもよい。モーションセンサ104が、ドアの開閉後の部屋102内の動きを検出する場合、対応する処置550は、居場所情報436を、部屋102内に人がいる可能性が高いことを指示するように更新することであってもよい。また、逆の規則532が存在してもよく、その場合、ドアの開閉後にアクティビティ(動き、光など)が感知されなかった場合、対応する処置550は、居場所情報436を、部屋102内に人がいる可能性が低いことを指示するように更新することであってもよい。
別の例として、トリガイベント548が、照明器具がオフにされることである規則532が定義されてもよい。この例では、条件552は、1つまたは複数の定義された期間内にイベントが発生したかどうか判定することであってもよい。トリガイベント548が、部屋が使用されていた場合に、照明が使用される可能性が高いはずの時間内に(例えば、午後7:00から午後11:00までの間など、夜早い時間帯に)発生した場合、処置550は、居場所情報436を、部屋102内に人がいない可能性が高いことを指示するように更新することであってもよい。照明器具116がオフにされている時間に、部屋102の照明が点灯していないことが決定的でない場合(人々が就寝している可能性のある寝室での夜間など)、規則532は、処置550が講じられないように構築されてもよい。しかしながら、照明器具116が、夜間の寝室以外の部屋(浴室、台所など)でオフにされる場合、その部屋102から人が退室していると想定することは、やはり妥当性を有する。したがって、これらの条件552が満たされる場合、処置550は、部屋102にもう人がいないことを指示することであってもよい。
図6に、一実施形態による建物情報データベース634の例を示す。前述のように、データベース634は、居場所情報636、すなわち、建物100内の人々の居場所に関する情報を含む。図示の実施形態では、居場所情報636は、建物100の各部屋102ごとの別々のレコード654の形を取ってもよい。各レコード654は、部屋識別子フィールド656と居場所フラグフィールド658を含む。部屋識別子フィールド656は、建物100内の個々の部屋102を一意に識別する。部屋識別子フィールド656は、部屋102を記述する語または句(「台所」、「浴室」、「寝室」など)を含んでいてもよい。また、部屋識別子フィールド656は、建物100内のその部屋102の場所に関する情報(「2階、南西角」など)を含んでいてもよい。居場所フラグフィールド658は、解釈モジュール428が、部屋102内に人がいる可能性が高いと判定しているかどうかを指示する。いくつかの実施形態では、居場所フラグフィールド658には、解釈モジュール428が、部屋102内に人がいる可能性が高いと判定しているかどうかを示す第1の値と、解釈モジュール428が、部屋102内に人がいない可能性が高いと判定しているかどうかを示す第2の値の、2つの可能な値があってもよい。解釈モジュール428は、個々の部屋102の居場所フラグフィールド658を、その部屋102内に位置する埋め込みシステム106から受け取られているデータ430、および/またはこのデータ430を解釈するために定義されている規則432に基づいて設定してもよい。
また、データベース634は、イベント情報638も含む。図示の実施形態では、イベント情報638は、ログ658の形を取り得る。ログ658は、建物100内で発生しているイベントの記述660を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、解釈モジュール428は、建物100内に位置する埋め込みシステム106から受け取るデータ430、および/またはこのデータ430を解釈するために定義されている規則432に基づいて、ログ658にイベント記述660を追加してもよい。
前述のように、監視システム220のために定義される規則432は、1つまたは複数の条件552を含み得る。イベント記述660を使って、規則432に定義されている条件552が満たされるかどうかが判定されてもよい。例えば、条件が、部屋102内のモーションセンサ104が、特定の時間内に動きを検出している(またはしていない)かどうかである場合、解釈モジュール428は、この情報を、当該の期間内のイベント記述660中のモーションセンサ104に関連付けられた識別子を検索することによって判定してもよい。
図7は、一実施形態による監視システム220の動作を示す流れ図である。図示の方法700によれば、監視システム220は、建物100内に位置する埋め込みシステム106からデータ430を受け取る702。前述のように、これらの埋め込みシステム106は、建物100内のセンサ、スイッチ、その他の構成要素内に位置していてもよい。埋め込みシステム106から受け取られるデータ430を解釈するために、様々な規則432が定義される704。監視システム220は、受け取ったデータ430を、定義された規則432に基づいて解釈して、居場所情報436および/またはイベント情報438を獲得する。居場所情報436は、建物100内の人々の可能は居場所を含む。イベント情報438は、建物100内に位置する構成要素(モーションセンサ106、ドアセンサ110、照明器具116など)内の埋め込みシステム106によって検出されているイベントを含む。居場所情報436および/またはイベント情報438は、データベース434に格納708されてもよい。
ある時点において、監視システム220は、緊急応答システム226から情報を求める1つまたは複数の要求442を受け取り得る710。緊急応答システム226は、建物100に関連する緊急事態が発生したときに、情報を求める要求442を送ってもよい。かかる要求442を受け取った710ことに応答して、監視システム220は、要求された情報を求めてデータベース434を検索712し、この情報を要求側緊急応答システム226に返す714。
代替の実施形態では、監視システム220は、そうするように要求されていなくとも、居場所情報436および/またはイベント情報438を、1つまたは複数の緊急応答システム226に提供するように構成されていてもよい。例えば、監視システム220は、居場所情報436および/またはイベント情報438を、1つまたは複数の緊急応答システム226に、定期的に送ってもよい。
ある時点において、監視システム220は、緊急事態の発生に関する通知を受け取り得る716。これに応答して、監視システム220は、1つまたは複数の緊急応答システム226に、緊急事態を通知718し得る。
前述の実施形態では、いくつかの特定の構成要素/機器(モーションセンサ104、光センサ108、ドアセンサ110など)を利用して、建物100内の人々の居場所に関するデータ430が提供されている。しかしながら、本明細書で開示する実施形態は、これらの特定の種類の構成要素/機器に限定されるものではない。使用され得る他の種類の構成要素/機器の例には、テレビ、電子レンジなども含まれ得る。実際、ユーザ入力を受け取る任意の構成要素/機器を利用して、部屋102に人がいるかどうかが指示されてもよい。構成要素/機器が、特定の物理的場所に(または特定の場所の組に)限定されている場合、これは、構成要素/機器が使用されているときに、部屋102内の人々の居場所に関する情報を推定することを容易にし得る。また、電気コンセントに差し込まれている構成要素/機器を検出することも、部屋102に人がいることを指示し得る。
図8は、一実施形態に従って構成されている埋め込みシステム802で使用され得るハードウェア構成要素のブロック図である。中央処理装置(CPU)808またはプロセッサが、バス810を介してCPU808に結合されている、埋め込みシステム802のその他の構成要素を含めた、埋め込みシステム802の動作を制御するように設けられ得る。CPU808は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、ディジタル信号プロセッサまたは当分野で知られているその他の装置として実施され得る。CPU808は、メモリ内に格納されているプログラムコードに基づいて論理算術演算を行う。いくつかの実施形態では、メモリ814は、CPU808に附属する内蔵メモリとすることができる。例えば、マイクロコントローラは、しばしば、ある一定の量の内蔵メモリを含む。
また、埋め込みシステム802は、ネットワークインターフェース812を含んでいてもよい。ネットワークインターフェース812は、埋め込みシステム802が、ネットワークに接続されるようにするものであり、ネットワークは、ページャネットワーク、セルラネットワーク、グローバル通信ネットワーク、インターネット、コンピュータネットワーク、電話回線などとすることができる。ネットワークインターフェース812は、適用可能なネットワークの標準プロトコルに従って動作する。
また、埋め込みシステム802は、メモリ814を含んでいてもよい。メモリ814は、一時データを格納するランダムアクセスメモリ(RAM)を含んでいてもよい。代替として、またはこれに加えて、メモリ814は、固定コードや構成データなど、より永続的なデータを格納する読取り専用メモリ(ROM)を含んでいてもよい。また、メモリ814は、ハードディスクドライブなどの磁気記憶装置として実施されてもよい。メモリ814は、電子情報を格納することのできる任意の種類の電子装置とすることができる。
また、埋め込みシステム802は、他の機器との通信を円滑に行わせる1つまたは複数の通信ポート816を含んでいてもよい。また、埋め込みシステム802は、キーボード、マウス、ジョイスティック、タッチスクリーン、モニタ、スピーカ、プリンタなどの入出力装置818を含んでいてもよい。
当然ながら、図8は、埋め込みシステム802の1つの可能な構成を示すものにすぎない。他の様々なアーキテクチャおよび構成要素が利用されてもよい。
本システムおよび方法は、いくつかの状況で使用され得る。図9に、本システムおよび方法が実施され得るシステムの一実施形態を示す。図9は、照明制御システム908を含む照明システム900の一実施形態を示すブロック図である。図9の照明システム900は、住宅内の様々な部屋に組み込まれていてもよい。図示のように、システム900は、部屋A902、部屋B904、および部屋C906を含む。図9には3部屋が示されているが、システム900は、住宅、住居、その他の環境内の任意の数と種類の部屋で実施されてもよい。
照明制御システム908は、システム900内のその他の埋め込みシステムおよび構成要素を監視し、制御し得る。一実施形態では、部屋A902と部屋B904は、それぞれ、スイッチ部品914、918を含む。また、スイッチ部品914、918は、2次埋め込みシステム916、920を含んでいてもよい。2次埋め込みシステム916、920は、照明制御システム908から命令を受け取り得る。次いで、2次埋め込みシステム916、920は、これらの命令を実行し得る。命令は、様々な照明器具910、912、922、および924の電源をオンまたはオフにすることを含んでいてもよい。また、命令は、様々な照明器具910、912、922、および924の明るさを落とし、または上げることを含んでいてもよい。命令は、さらに、照明器具910、912、922、および924の明るさを、様々なパターンとして設定することを含んでいてもよい。2次埋め込みシステム916、920は、照明制御システム908が、部屋A902と部屋B904とに位置する各照明器具910、912、922、および924を、円滑に監視し、制御できるようにする。
また、照明制御システム908は、図示の部屋C906の2次埋め込みシステム928を含む照明器具926に直接命令を提供してもよい。照明制御システム908は、2次埋め込みシステム928に、個々の照明器具926の電源を入れ、または電源を切るよう命令してもよい。同様に、照明制御システム908から受け取られる命令は、個々の照明器具926の明るさを落とすこと、または明るさを上げることを含んでいてもよい。
また、照明制御システム908は、システム900内の個々の照明器具930および932を直接監視し、これらに命令を提供してもよい。これらの命令は、前述の命令と同様の命令を含んでいてもよい。
図10は、本発明のシステムおよび方法が実施され得るシステムの別の実施形態である。図10は、セキュリティシステム1000を示すブロック図である。図示の実施形態のセキュリティシステム1000は、部屋A1002、部屋B1004、および部屋C1006で実施されている。これらの部屋は、住宅またはその他の囲まれた環境の範囲内にあってもよい。また、システム1000は、部屋A1002、B1004およびC1006が、それぞれ、領域または境界を表す、開かれた環境で実施されてもよい。
システム1000は、セキュリティ制御システム1008を含む。セキュリティ制御システム1008は、システム1000内の様々な構成要素を監視し、そこから情報を受け取る。例えば、モーションセンサ1014、1018は、2次埋め込みシステム1016、1020を含んでいてもよい。モーションセンサ1014、1018は、直近の空間の動きを監視し、動きが検出されたときに、2次埋め込みシステム1016、1020を介してセキュリティ制御システム1008に警告してもよい。また、セキュリティ制御システム1008は、システム1000内の様々な構成要素に命令を提供してもよい。例えば、セキュリティ制御システム1008は、2次埋め込みシステム1016、1020に、窓センサ1010、1022およびドアセンサ1012、1024の電源を入れ、または電源を切るよう求める命令を提供してもよい。一実施形態では、2次埋め込みシステム1016、1020は、窓センサ1010、1022が窓の動きを検出したときに、セキュリティ制御システム1008に通知する。同様に、2次埋め込みシステム1016、1020は、ドアセンサ1012、1024がドアの動きを検出したときにも、セキュリティ制御システム1008に通知する。2次埋め込みシステム1016、1020は、モーションセンサ1014、1018内に位置するLED(不図示)を作動させるようモーションセンサ1014、1018に命令してもよい。
また、セキュリティ制御システム1008は、システム1000内の個々の構成要素を直接監視し、これらに命令を提供してもよい。例えば、セキュリティ制御システム1008は、モーションセンサ1030または窓センサ1032を監視し、これらに電源を入れ、または電源を切る命令を提供してもよい。また、セキュリティ制御システム1008は、モーションセンサ1030と窓センサ1032に、センサ1030、1032内のLED(不図示)またはオーディオ警告を作動させるよう命令してもよい。
また、システム1000を備える個々の構成要素が、2次埋め込みシステムを含んでいてもよい。例えば、図10に、2次埋め込みシステム1028を組み込んだドアセンサ1026が示されている。セキュリティ制御システム1008は、前述したのと同様なやり方で、2次埋め込みシステム1028を監視し、これに命令を提供してもよい。
図11は、住宅制御システム1100の一実施形態を示すブロック図である。住宅制御システム1100は、照明システム900、セキュリティシステム1000など様々なシステムの監視を円滑化する住宅コントローラ1108を含む。住宅制御システム1100は、ユーザが、1つまたは複数の埋め込みシステムを介して様々な構成要素およびシステムを制御することを可能にする。一実施形態では、住宅制御システム1108は、図9と10に関連して前述したのと同じように監視を行い、情報を提供する。図示の実施形態では、住宅コントローラ1108は、2次埋め込みシステム1120を介して加熱器具1124に命令を提供する。加熱器具1124は、住居やオフィスによくある炉やその他の加熱機器を含んでいてもよい。住宅制御システム1108は、2次埋め込みシステム1120を介して、加熱器具1124の電源を入れ、または電源を切る命令を提供してもよい。
同様に、住宅コントローラ1108は、冷却器具1130など、住宅制御システム1100内の構成要素を直接監視し、これに命令を提供してもよい。冷却器具1130は、住居やオフィスによくある空調装置またはその他の冷却機器を含んでいてもよい。中央住宅コントローラ1108は、中央埋め込みシステム1108によって収集される温度読み取り値に応じて、冷却器具1130に、電源を入れ、または電源を切るよう命令してもよい。住宅制御システム1100は、図9と10に関連して前述したのと同じように機能する。
情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使って表され得る。例えば、前述の説明全体を通して言及されるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、記号およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光場または光粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
本明細書で開示する実施形態に関連して説明されている様々な説明のための論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両者の組み合わせとして実施されてもよい。このハードウェアとソフトウェアの互換性を明確に説明するために、以上においては、様々な説明のための構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、一般に、それらの機能の観点から説明されている。かかる機能が、ハードウェアとして実施されるか、それともソフトウェアとして実施されるかは、個々の用途およびシステム全体に課される設計制約条件によって決まるものである。当分野の技術者は、前述の機能を、特定の用途ごとに様々なやり方で実施し得るが、かかる実施に際しての決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じさせるものと解釈されるべきではない。
本明細書で開示する実施形態に関連して説明している様々な説明のための論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)またはその他のプログラマブル論理回路、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェア構成部品、あるいは本明細書で説明している機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いて実施され、または実行されてもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることもできるが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることもできる。また、プロセッサは、計算処理装置の組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併用した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは他の任意のそうした構成として実施されてもよい。
本明細書で開示する実施形態に関連して説明している方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアとして実施されても、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールとして実施されても、両者の組み合わせとして実施されてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、着脱可能ディスク、CD−ROM、または当分野で知られている他の任意の形の記憶媒体にあってもよい。記憶媒体の一例は、プロセッサがその記憶媒体から情報を読み取り、そこに情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合されている。代替として、記憶媒体は、プロセッサと一体化されていてもよい。プロセッサと記憶媒体は、ASIC内にあってもよい。ASICは、ユーザ端末内にあってもよい。代替として、プロセッサと記憶媒体は、ユーザ端末内に別々の構成要素としてあってもよい。
本明細書で開示する方法は、前述の方法を達成する1つまたは複数のステップ、あるいは処置を含む。これらの方法ステップおよび/または処置は、本発明の範囲から逸脱することなく、相互に交換されてもよい。言い換えると、実施形態の適正な動作のために、ステップまたは処置の特定の順序が必要とされるのでない限り、特定のステップおよび/または処置の順序および/または使用は、本発明の範囲を逸脱することなく変更され得る。
以上では、本発明の特定の実施形態および用途を図示し、説明しているが、本発明は、本明細書で開示するとおりの厳密な構成および構成要素だけに限定されるものではない。当分野の技術者には明らかな、本明細書で開示する本発明の方法およびシステムの構成、動作、および詳細の様々な改変、変更、および変形が、本発明の精神および範囲を逸脱することなく行われ得るものである。