JP2003066875A - 出退表示システムとそのプログラム及びそれを記録した記録媒体 - Google Patents

出退表示システムとそのプログラム及びそれを記録した記録媒体

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JP2003066875A
JP2003066875A JP2001258739A JP2001258739A JP2003066875A JP 2003066875 A JP2003066875 A JP 2003066875A JP 2001258739 A JP2001258739 A JP 2001258739A JP 2001258739 A JP2001258739 A JP 2001258739A JP 2003066875 A JP2003066875 A JP 2003066875A
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JP2001258739A
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Tomokazu Yamamoto
友和 山本
Yasuhiro Yanagi
康裕 柳
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】出退状態の表示を自動的に切換可能な出退表示
システムとそのプログラム及びそれを記録した記録媒体
を提供する。 【解決手段】クライアント装置3は出退検出部31と、
対象人特定部32と、制御要求処理部33と、対象人情
報テーブル34とを備える。出退検出部31は、対象人
物の入退室によって変化する出退変化情報を検出するこ
とにより、対象人物の出退状態を検出する。対象人特定
部32は、出退検出部31が検出した対象人物の出退情
報と、対象人情報テーブル34に記憶された各対象人物
の出退情報とを照合して出退検出部31で検出された人
物を特定し、この対象人物を表す情報を抽出する。制御
要求処理部33は、対象人特定部32が特定した対象人
物についての出退表示装置1の表示を、出退検出部31
が検出した状態に切り換えるために、ネットワーク5を
介して監視制御装置2へ状態制御要求を送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出退表示システム
とそのプログラム及びそれを記録した記録媒体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、本出願と同日付けの出願に
おいて図15(a)に示すような構成の出退表示システ
ムを提案している。この出退表示システムは、複数の人
物の在、不在を表示するための出退表示装置1と、多重
伝送通信により出退表示装置1の制御・監視を行う伝送
親機の機能及びHTTPサーバの機能の両方を備えた監
視制御装置2と、HTTPクライアントとしての機能を
有しネットワーク5を介して監視制御装置2に接続され
るクライアント装置3とで構成される。
【0003】出退表示装置1は、操作器11,12及び
表示器13,14などの端末器と、電源ユニット15と
を備えており、監視制御装置2に2線の信号線16を介
して接続されている。操作器11,12及び表示器1
3,14などの端末器には各別にアドレスが設定されて
おり、監視制御装置2はアドレスによって各端末器を個
別に認識する。
【0004】操作器11は、複数の人物(対象人物)に
それぞれ対応した操作スイッチ11aを備え、この操作
スイッチ11aの操作によって発生した割込信号を監視
制御装置2に伝送する。監視制御装置2は割込信号を受
信すると割り込みを要求している操作器11を検索し、
さらに検索した操作器11とアドレスによって対応関係
が予め設定されている表示器13に制御データを送信す
る。図15(b)に示すように、表示器13の前面には
個々の人物の役職名に対応した複数の点灯表示部13a
が設けられており、制御データを受け取った表示器13
では、押操作された操作スイッチ11aに対応する役職
の点灯表示部13aを青色又は赤色で点灯させることに
よって、個々の人物の在、不在を表示するようになって
いる。
【0005】ここで、監視制御装置2は信号線16に対
して、図16(a)に示すフォーマットの時分割多重伝
送信号(以下伝送信号という)Vsを送出する。すなわ
ち、信号送出開始を示すスタートパルスSY、伝送信号
Vsのモードを示すモードデータMD、操作器11,1
2又は表示器13,14などの端末器を各別に呼び出す
ためのアドレスデータAD、端末器を制御するための制
御データCD、伝送誤りを検出するためのチェックサム
データCS、端末器からの返信信号を受信するタイムス
ロットである返信信号期間WTよりなる双極性(±24
V)の時分割多重信号であり、図16(b)に示すよう
にパルス幅変調によってデータが伝送されるようになっ
ている。操作器11,12又は表示器13,14などの
端末器では、それぞれ、信号線16を介して受信した伝
送信号Vsにより伝送されたアドレスデータADが予め
設定されたアドレスに一致すると、伝送信号Vsから制
御データCDを取り込むとともに、伝送信号Vsの信号
返信期間WTにデータを電流モード信号(信号線16を
適当な低インピーダンスを介して短絡することにより送
出される信号)として返信する。
【0006】監視制御装置2から所望の端末器にデータ
を伝送する場合には、モードデータMDを制御モードと
し、当該端末器のアドレスをアドレスデータADとする
伝送信号Vsを送出し、この伝送信号Vsを信号線16
に送出すれば、アドレスデータADに一致する端末器が
制御データCDを受け取り、制御データCDに従って制
御動作を行う。
【0007】ところで、監視制御装置2は、常時はモー
ドデータMDをダミーモード或いは常時ポーリングとし
て、ダミー用のアドレス、或いは、接続されている全端
末器のアドレスに伝送信号Vsを一定時間間隔で送出し
ており、操作器11,12又は表示器13,14などの
端末器が監視制御装置2に対して何らかの情報を伝送し
ようとするときには、ダミーモード或いはポーリング中
の伝送信号VsのスタートパルスSYに同期させて図1
6(c)のような割込信号を発生させる。このとき、操
作器11,12又は表示器13,14などの端末器は割
込フラグを設定して監視制御装置2との以後の情報授受
に備える。監視制御装置2では割込信号を受信すると、
モードデータMDを割込ポーリングモードとし且つアド
レスデータADの上位の半数のビット(アドレスデータ
ADを8ビットとすれば上位4ビット)を順次増加させ
ながら伝送信号を送出し、割込信号を発生した端末器で
は、割込ポーリングモードの伝送信号のアドレスデータ
ADの上位4ビットが自己のアドレスの上位4ビットに
一致するときに、信号返信期間WTにアドレスの下位の
半数のビットを監視制御装置2に返信する。このよう
に、監視制御装置2は割込信号を発生した端末器を16
個ずつ纏めて探すので、比較的短い時間で端末器を発見
することができる。監視制御装置2が割込信号を発生し
た端末器のアドレスを獲得すると、モードデータMDを
監視モードとし、獲得したアドレスデータADを持つ伝
送信号を信号線16に送出し、これに対して端末器は伝
送しようとする情報を信号返信期間WTに返信するので
ある。最後に、監視制御装置2は割込信号を発生した端
末器に対して割込リセットを指示する信号を送出し、端
末器の割込フラグを解除する。以上のようにして、端末
器から監視制御装置2への情報伝送は、監視制御装置2
から端末器への4回の信号伝送(ダミーモード、割込ポ
ーリングモード、監視モード、割込リセット)によって
完了する。また、監視制御装置2が所望の端末器の動作
状態を知ろうとするときには、モードデータMDを監視
データとした伝送信号を送出するだけでよい。
【0008】而して、操作器11に設けた操作スイッチ
11aが操作されると、操作器11は割込信号を送出
し、監視制御装置2の割り込みポーリングに応じてアド
レス返信を行い、監視制御装置2からの割込み要求監視
のアクセスに対応して操作スイッチ11aの操作データ
を監視データとして監視制御装置2へ返信する。この
時、監視制御装置2では、操作器11から返信された監
視データに基づいて、操作スイッチ11aとの対応関係
があらかじめ設定されている表示器13に伝送する制御
データを生成し、その制御データCDを含む伝送信号V
sを信号線16に送出し、対応する表示器13に制御デ
ータCDを伝送し、この制御データCDに応じて表示器
13が対応する点灯表示部13aを青色又は赤色で点灯
させる。
【0009】また表示器13は、各点灯表示部13aの
動作状態を示す監視データを監視制御装置2へ返信させ
るようになっており、監視制御装置2はこの監視データ
に基づいて個々の人物の在、不在の情報をメモリ(図示
せず)に記憶させる。
【0010】一方クライアント装置3は、ブラウザソフ
トが組み込まれたパーソナルコンピュータからなり、監
視制御装置2に対して個々の人物の出退状態を要求する
要求メッセージを送信すると、監視制御装置2では個々
の人物の在、不在を示すHTMLファイルをクライアン
ト装置3に返信し、このHTMLファイルをクライアン
ト装置3がモニタ画面3aに表示させる。図15(c)
はクライアント装置3のモニタ画面3aの一例であり、
モニタ画面3a内には個々の人物の役職名が書かれた複
数の名前ボタン3bと、このクライアント装置3の使用
者の名前を表示した名前ボタン3cと、このクライアン
ト装置3の使用者及び予め設定された人物についての出
退表示装置1の表示を変更するためのダイレクトボタン
3dが配置されている。
【0011】ここで、各名前ボタン3b,3cは、対応
する人物の出退状態に応じた色で色分け表示されてお
り、名前ボタン3b,3cの色から対応する人物の出退
状態を容易に確認できるようになっている。また、クラ
イアント装置3を用いて、このクライアント装置3の使
用者が自分の出退状態を変更したり、予め設定された人
物の出退状態を変更する場合は、図示しない入力装置
(キーボードやマウスなど)を用いて、出退状態の表示
を変更したい人物の名前ボタン3b,3cを選択した
後、変更したい出退状態(在席、会議、出張、退庁な
ど)に対応したダイレクトボタン3dを操作すると、ク
ライアント装置3からネットワーク5を介して監視制御
装置2に、出退状態を変更させる要求メッセージが送信
され、この要求メッセージに応じて監視制御装置2が出
退表示装置1の出退状態の表示を変更させるとともに、
クライアント装置3に出退状態の表示を切り換えたHT
MLファイルを送信し、モニタ画面3aの表示に変更結
果を反映させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した出退表示シス
テムでは、出退表示装置1の操作器11,12を用いて
出退表示を切り換える場合、或いは、クライアント装置
3を用いて出退表示を切り替える場合の何れも、入室又
は退室の際に当人などが「在」「不在」の表示を切り換
えるための操作を意図的に行わねばならず、利用者の負
担が大きいという問題があった。また、利用者が入室又
は退室する際に、「在」「不在」の表示を切り換えるた
めの操作を忘れると、出退表示装置1やクライアント装
置3に表示された「在」「不在」の状態が実際の状態と
一致しなくなる場合があり、出退表示装置1及びクライ
アント装置3の出退表示に対する信憑性が損なわれると
いう問題もあった。
【0013】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、「在」「不在」の表
示を自動的に切換可能な出退表示システムとそのプログ
ラム及びそれを記録した記録媒体を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、対象人物の在、不在などの出
退状態を表示する出退表示部と、対象人物の出退に伴っ
て変化する出退変化情報を検出することにより当該対象
人物の出退状態を検出する出退状態検出部と、出退状態
検出部の検出結果に基づいて出退表示部の表示を切り換
える出退表示切換部とを備えて成ることを特徴とし、出
退状態検出部は対象人物の出退に伴って変化する出退変
化情報を検出することによって対象人物の出退状態を検
出しており、出退状態検出部の検出結果に基づいて出退
表示切換部が出退表示部の表示を切り換えているので、
対象人物自身が出退表示部の表示を切り換えるために意
図的な操作を行う必要が無く、対象人物の負担を減らす
ことができ、しかも対象人物の操作忘れによって出退表
示部の表示が実際の出退状態と一致しなくなるのを防止
できる。
【0015】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、出退状態検出部は、対象人物の出退に伴って変化
する複数種類の出退変化情報を検出することにより当該
対象人物の出退状態を検出することを特徴とし、出退状
態検出部は複数種類の出退変化情報に基づいて対象人物
の出退状態を検出しているので、出退状態の検出結果の
信憑性が向上し、さらに複数種類の出退変化情報を用い
ることによって、対象人物の在、不在だけではなく、対
象人物の居場所などより詳細な状態を検出することがで
きる。
【0016】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、上記出退表示部を有する出退表示設備と、
上記出退状態検出部及び出退表示切換部を有し出退表示
設備の表示をネットワークを介して監視、制御するクラ
イアント装置と、出退表示設備とクライアント装置のゲ
ートウェイ機能を有し出退表示設備の表示を制御する監
視制御装置とで構成されることを特徴とし、請求項1又
は2の発明の作用に加え、クライアント装置からネット
ワークを介して出退表示設備の表示を切り換えることが
できる。
【0017】請求項4の発明では、請求項1乃至3の何
れか1つに記載の発明において、対象人物の出退状態に
関わる場所への出入りを管理する入退出管理システムを
設け、上記出退変化情報として、入退出管理システムが
検出した対象人物の入室又は退出の検出結果を用いるこ
とを特徴とし、請求項1乃至3の発明の作用に加えて、
入退室管理システムは対象人物の出入りを管理している
ので、対象人物の入室又は退室を確実に検出することが
でき、出退表示部の表示内容の精度を高めることができ
る。
【0018】請求項5の発明では、請求項1乃至3の何
れか1つに記載の発明において、建物内に設置された照
明器具の点灯/消灯を管理する照明システムを設け、上
記出退変化情報として、対象人物の出退状態に関わる場
所に設置された照明器具の点灯/消灯状態を示す情報を
用いることを特徴とし、請求項1乃至3の発明と同様の
作用を奏する。
【0019】請求項6の発明では、請求項1乃至3の何
れか1つに記載の発明において、メールサーバとメール
クライアントからなる電子メールシステムを設け、上記
出退変化情報として、対象人物に対応したメールクライ
アントからメールサーバに対して所定の時間間隔でアク
セスがあるか否かを示す情報を用いることを特徴とし、
請求項1乃至3の発明と同様の作用を奏する。
【0020】請求項7の発明では、請求項1乃至3の何
れか1つに記載の発明において、建物内に設置された分
電設備を管理する分電設備システムを設け、上記出退変
化情報として、対象人物の出退状態に関わる場所に設置
された分電設備の通電状態を示す情報を用いることを特
徴とし、請求項1乃至3の発明と同様の作用を奏する。
【0021】請求項8の発明では、請求項1乃至3の何
れか1つに記載の発明において、対象人物の現在位置を
検出する位置情報システムを設け、上記出退変化情報と
して、位置情報システムが検出した対象人物の現在位置
を用いることを特徴とし、請求項1乃至3の発明の作用
に加えて、位置情報システムにより対象人物の現在位置
を検出しているので、対象人物の在、不在だけではな
く、その居場所まで表示させることができる。
【0022】請求項9の発明では、請求項1乃至3の何
れか1つに記載の発明において、対象人物に専用のパー
ソナルコンピュータが割り当てられており、上記出退変
化情報として、対象人物のパーソナルコンピュータの起
動又は終了状態を示す情報を用いることを特徴とし、請
求項1乃至3の発明と同様の作用を奏する。
【0023】請求項10の発明では、請求項1乃至3の
何れか1つに記載の発明において、対象人物が予め登録
された人物と同一人物であるか否かを認証する本人認証
部を設け、上記出退変化情報として、本人認証部による
対象人物の認証結果を用いることを特徴とし、請求項1
乃至3の発明の作用に加えて、本人認証部により対象人
物の本人認証を行っているので、対象人物を確実に特定
することができ、出退表示の信憑性が向上する。
【0024】請求項11の発明では、請求項1乃至3の
何れか1つに記載の発明において、対象人物の出退状態
に関わる場所において人の存否を検出するセンサ部を設
け、上記出退変化情報としてセンサ部の検出結果を用い
ることを特徴とし、請求項1乃至3の発明の作用に加
え、センサ部は、対象人物による何らかの操作を必要と
せずに、対象人物の存否を検出しているので、対象人物
の負担をさらに低減できる。
【0025】請求項12の発明では、コンピュータを、
対象人物の出退に伴って変化する出退変化情報を検出す
ることにより当該対象人物の出退状態を検出する出退状
態検出手段と、出退状態検出手段の検出結果に基づい
て、出退表示を行う出退表示部の表示を切り換える出退
表示切換手段として、機能させることを特徴とし、パー
ソナルコンピュータにより出退状態検出手段と出退表示
切換手段とを実現できる。
【0026】請求項13の発明では、請求項12記載の
プログラムを記録したことを特徴とし、プログラムを記
録媒体に記録して保管したり、流通させることができ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】(基本構成)本発明の基本構成を
図1及び図2を参照して説明する。本システムは官公庁
やオフィスビルなどの建物内に設置されて複数の人物
(対象人物)の在、不在などの出退状態を表示する出退
表示装置1(出退表示部)と、多重伝送通信により出退
表示装置1の制御・監視を行う伝送親機の機能及びHT
TPサーバの機能の両方を備えた監視制御装置2と、H
TTPクライアントとしての機能を有しネットワーク5
を介して監視制御装置2に接続されるクライアント装置
3とで構成される。尚、クライアント装置3以外の構成
は上述した従来の出退表示システムと同様であるので、
同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明は省
略する。
【0028】クライアント装置3は、図1に示すよう
に、出退検出部31(出退状態検出部)と、対象人特定
部32及び制御要求処理部33からなる出退制御要求処
理部35(出退表示切換部)と、対象人情報テーブル3
4とを備えている。
【0029】出退検出部31は、「在」「不在」の状態
を切り換えるための意図的な行動によるものではなく、
対象人物の入室又は退室によって変化する出退変化情報
を検出することによって、対象人物の出退状態を検出す
る。対象人情報テーブル34には複数の人物の出退状態
が登録されている。対象人特定部32は、出退検出部3
1が検出した出退状態と、対象人情報テーブル34に記
憶された複数人の出退状態とを照合することによって、
出退検出部31で検出された人物を特定し、この人物を
表す情報を抽出する。そして、制御要求処理部33は、
対象人特定部32が特定した対象人物の「在」「不在」
の表示を、出退検出部31で検出された状態に切り換え
るために、ネットワーク5を介して接続された監視制御
装置2に対し状態制御要求を送信し、この制御要求信号
を受信した監視制御装置2が出退表示装置1に要求内容
を反映させる。
【0030】(実施形態1)上述した基本構成の具体例
を図3に示す。本実施形態の出退表示システムでは、ク
ライアント装置3はHTTPクライアント機能を有し、
例えばHTTPクライアントプログラム(ブラウザソフ
ト)が組み込まれたパーソナルコンピュータにより構成
される。また、監視制御装置2はHTTPサーバ機能を
備えるとともに、多重伝送通信により出退表示装置1の
制御・監視を行う伝送親機としての機能も備えており、
クライアント装置3と出退表示装置1との間のゲートウ
ェイ装置として機能する。
【0031】また、監視制御装置2は、出退表示装置1
により「在」「不在」の状態を表示する複数の対象人物
の出退情報を状態テーブル21で管理している。ここ
で、監視制御装置2は、例えばHTTPサーバプログラ
ムや、出退表示設備1との間のI/Fプログラムが組み
込まれたパーソナルコンピュータからなり、状態テーブ
ル21はパーソナルコンピュータの記憶部に構築されて
いる。
【0032】表1は状態テーブル21に記憶されている
出退情報の内容を示している。この表から分かるよう
に、監視制御装置2では対象人物毎に名前番号(例えば
1〜250)を割り当て、名前番号と各対象人物の
「在」「不在」を示す状態コード(本実施形態では例え
ば1を在席、2を不在、0を未登録としている)とを対
応付けて管理している。尚、監視制御装置2では、常
時、状態テーブル21に記憶させた対象人物の出退情報
を、出退表示装置1の表示に反映させている。
【0033】
【表1】
【0034】ここで、図4はクライアント装置3が対象
人物の入室又は退室を検出した際の各部の動作を示して
おり、クライアント装置3は、対象人物の「在」「不
在」状態を検出すると、出退表示装置1の表示を変化さ
せるための出退状態制御要求を発生し(S1)、HTT
Pクライアント機能を利用し、ネットワーク5を介して
監視制御装置2に要求メッセージを送信する(S2)。
この要求メッセージは、監視制御装置2に出退表示装置
1の表示を制御する処理を実現させるためのCGIプロ
グラムの実行要求であり、パラメータとして名前番号X
と状態コードYとを付加する。この要求形式を「名前番
号X:状態コードY」と表記し、「名前番号X:状態コ
ードY」なる要求メッセージは、名前番号Xに対応する
人物の状態コードをYに切り換えるという処理を意味す
るものとする。そして、監視制御装置2は、「名前番号
X:状態コードY」なる要求メッセージを受信すると、
CGIプログラムを動作させ、出退表示装置1との間で
多重通信伝送を行って、出退表示装置1による名前番号
Xの人物の表示を状態コードYに対応する表示に切り換
える(S3)。出退表示装置1から監視制御装置2に対
して、名前番号Xの人の表示が状態コードYに対応する
表示に制御されたことを示す信号が返信されると(S
4)、状態テーブル21に記憶させた対象人物の出退情
報を更新し(S5)、クライアント装置3に対してCG
Iプログラムの実行結果をHTTPの返答メッセージと
して返信する(S6)。クライアント装置3では、監視
制御装置2からの返答メッセージを受信すると、受信結
果をモニタ画面に表示させ、対象人物の在、不在を示す
表示画面の内容を更新する。
【0035】尚、本実施形態では、監視制御装置2とク
ライアント装置3との間でHTTP手順を用いて対象人
物の「在」「不在」の状態を制御しているが、監視制御
装置2とクライアント装置3との間の制御方式をHTT
P方式に限定する趣旨のものではなく、クライアント装
置3側で、対象人物の入室又は退室によって変化する出
退変化情報を検出することにより対象人物の出退状態を
検出し、監視制御装置2を用いて出退表示装置1の表示
を切り換えるのであれば、監視制御装置2とクライアン
ト装置3との間の制御方式はどのような方式でも良い。
【0036】(実施形態2)本発明の実施形態2を図5
を参照して説明する。本実施形態では、上述した基本構
成において出退検出部31aとして、カードキー及びカ
ードリーダを利用した入退室管理システム31aを用い
ている。そして、クライアント装置3では、入退室管理
システム31aが対象人物の入室又は退室を検出する
と、その検出結果をトリガとし、HTTP手順を利用し
て監視制御装置2に状態制御要求を行う。すなわち、入
退室管理システム31aが対象人物の入室又は退室を検
出した情報を出退変化情報として用いている。尚、入退
出管理システム31a以外の構成は上述した基本構成と
同様であるので、同一の構成要素には同一の符合を付し
て、その説明は省略する。
【0037】入退室管理システム31aは、カードキー
を用いて部屋(対象人物の出退状態に関わる場所)への
入退室を管理するシステムであり、この部屋内に対象人
物がいる場合は出退表示設備の表示が在室になる。部屋
の出入口には部屋の内側及び外側にそれぞれカードリー
ダが設置されており、この部屋への入室を許可された人
物にはカードキーを持たせてある。それぞれの対象人物
が所持するカードキーには、個別のカード番号が割り当
てられており、対象人情報テーブル34には各カードキ
ーのカード番号と、そのカードキーを所持する対象人物
の名前と名前番号とが記憶されている。そして、入退室
の際に部屋の外側又は内側に設置されたカードリーダに
カードキーを差し込むと、カードキーに記憶されたカー
ド番号がカードリーダに読み込まれ、そのカード番号が
予め登録されているカード番号と一致すると、入退室管
理システムは出入口に設けた電子錠のロックを解除し
て、入退室を許可する。尚、表2にカード番号と対象人
物の名前及び名前番号との対応関係を示す。
【0038】
【表2】
【0039】ここで、A所長が部屋に入るために、部屋
の外側に設けたカードリーダに自身の所持するカードキ
ーを差し込むと、カードキーに記憶されたカード番号が
カードリーダに読み込まれる。入退室管理システム31
aでは読み込んだカード番号が予め登録されたカード番
号に一致すると、出入口に設けた電子錠のロックを解除
して入室を許可するとともに、カード番号からA所長が
入室したことを検出し、そのカード番号とA所長が入室
したことを出退制御要求処理部35に出力する。
【0040】出退制御要求処理部35では、入退室管理
システム31aから入室があったことと入室の際に使用
されたカードキーのカード番号とが入力されると、その
カード番号をもとに対象人情報テーブル34から入室し
た人物の名前番号を読み込み、監視制御装置2に対して
A所長の出退状態が「在」になったことを意味する「名
前番号1:状態コード1」という要求メッセージを出力
する。出退制御要求処理部35から監視制御装置2に対
して「名前番号1:状態コード1」という要求メッセー
ジが送信されると、実施形態1と同様の手順で出退表示
装置1の表示が「不在」から「在」に切り換えられる。
【0041】一方、A所長が部屋から退室するために、
部屋の内側に設けたカードリーダに自身の所持するカー
ドキーを差し込むと、カードキーに記憶されたカード番
号がカードリーダに読み込まれる。入退室管理システム
31aでは読み込んだカード番号が予め登録されたカー
ド番号に一致すると、出入口に設けた電子錠のロックを
解除して退室を許可するとともに、カード番号からA所
長が退室したことを検出し、そのカード番号とA所長が
退室したことを出退制御要求処理部35に出力する。
【0042】出退制御要求処理部35では、入退室管理
システム31aから退室があったことと退室の際に使用
されたカードキーのカード番号とが入力されると、その
カード番号をもとに対象人情報テーブル34から退室し
た人物の名前番号を読み込み、監視制御装置2に対して
A所長の出退状態が「不在」になったことを意味する
「名前番号1:状態コード2」という要求メッセージを
出力する。出退制御要求処理部35から監視制御装置2
に対して「名前番号1:状態コード2」という要求メッ
セージが送信されると、実施形態1と同様の手順で出退
表示装置1の表示が「在」から「不在」に切り換えられ
る。
【0043】このように、本実施形態では出退検出部3
1として入退室管理システム31aを用いており、入退
室の際に対象人がカードキーをカードリーダに通すとい
う行為から対象人の入室及び退室を検出しており、出退
表示装置1の表示を切り換えるための意図的な操作なし
で出退表示装置1の表示を切り換えることができる。
【0044】尚、本実施形態ではカードキーとカードリ
ーダとを用いた入退室管理システム31aを例に説明を
おこなったが、入退室管理システム31aの方式を上記
のものに限定する趣旨のものではなく、テンキーによる
暗証番号入力や、指紋、声紋或いは顔などの本人認証を
利用したものでも良い。
【0045】(実施形態3)本発明の実施形態3を図6
を参照して説明する。本実施形態では、上述した基本構
成において出退検出部31aとして、各対象人物毎に割
り当てられた照明器具のオン/オフを個別に管理する照
明システム31bを用いている。そして、クライアント
装置3では、照明システム31bが対象人物に割り当て
られた照明器具の点灯又は消灯を検出すると、その検出
結果をトリガとし、HTTP手順を利用して監視制御装
置2に状態制御要求を行う。すなわち、本実施形態では
対象人物に割り当てられた照明器具の点灯又は消灯を示
す情報を出退変化情報として用いている。尚、照明シス
テム31b以外の構成は上述した基本構成と同様である
ので、同一の構成要素には同一の符合を付して、その説
明は省略する。
【0046】ここで、各対象人物毎に照明器具が割り当
てられており、対象人情報テーブル34にはそれぞれの
照明器具に割り当てられた個別の識別番号(この識別番
号を照明番号と言う。)と、対応する対象人物の名前及
び名前番号が記憶されている。表3に各照明器具の照明
番号と対応する対象人物の名前及び名前番号の対応関係
を示す。そして、対象人物が在室している間は自身に割
り当てられた照明器具を点灯させ、退室する際には照明
器具を消灯させるものとし、照明システム31bが照明
器具の点灯又は消灯を検出すると、この照明器具の点
灯、消灯を対応する人物の「在」「不在」とみなし、出
退制御要求処理部35がHTTP手順を利用して監視制
御装置2に状態制御要求を行う。
【0047】
【表3】
【0048】ここで、A所長が入室して、自身に割り当
てられた照明器具(照明番号=001)を点灯させる
と、照明システム31bはA所長に割り当てた照明器具
が点灯したことを検出し、この照明器具の照明番号と照
明器具が点灯したことを出退制御要求処理部35に出力
する。
【0049】出退制御要求処理部35では、照明システ
ム31bから照明番号が001の照明器具が点灯したこ
とを示す情報が入力されると、この照明番号をもとに対
象人情報テーブル34からこの照明器具に対応する人物
の名前番号(=1)を読み込み、監視制御装置2に対し
てA所長の出退状態が「在」になったことを意味する
「名前番号1:状態コード1」という要求メッセージを
出力する。出退制御要求処理部35から監視制御装置2
に対して「名前番号1:状態コード1」という要求メッ
セージが送信されると、監視制御装置2は実施形態1と
同様の手順で出退表示装置1の表示を「不在」から
「在」に切り換える。
【0050】一方、A所長が部屋から退室する際に、自
身に割り当てられた照明器具を消灯させると、照明シス
テム31bはA所長に割り当てた照明器具が消灯したこ
とを検出し、この照明器具の照明番号(=001)と照
明器具が消灯したことを出退制御要求処理部35に出力
する。
【0051】出退制御要求処理部35では、照明システ
ム31bから照明番号が001の照明器具が消灯したこ
とを示す情報が入力されると、この照明番号をもとに対
象人情報テーブル34からこの照明器具に対応する人物
の名前番号(=1)を読み込み、監視制御装置2に対し
てA所長の出退状態が「不在」になったことを意味する
「名前番号1:状態コード1」という要求メッセージを
出力する。出退制御要求処理部35から監視制御装置2
に対して「名前番号1:状態コード2」という要求メッ
セージが送信されると、監視制御装置2は実施形態1と
同様の手順で出退表示装置1の表示を「在」から「不
在」に切り換える。
【0052】このように、本実施形態では出退検出部3
1として照明システム31bを利用しており、対象人が
自身に割り当てられた照明器具を点灯又は消灯させると
いう行為から対象人の入室及び退室を検出しており、出
退表示装置1の表示を切り換えるための意図的な操作な
しで出退表示装置1の表示を切り換えることができる。
【0053】(実施形態4)本発明の実施形態4を図7
を参照して説明する。本実施形態では、上述した基本構
成において出退検出部31として、電子メールシステム
31cを用いている。電子メールシステム31cは、メ
ールサーバ(SMTPサーバ)31dと、各対象人物の
所持するパーソナルコンピュータに組み込まれたメール
クライアント(メーラ)31eとで構成される。そし
て、クライアント装置3では、メールクライアント31
eが起動され、メールサーバ31dに対して一定の時間
間隔でメールチェックを開始した状態を対象人物の
「在」、メールクライアント31eが終了されて一定の
時間間隔でのメールチェックが終了した状態を対象人物
の「不在」とみなし、出退制御要求処理部35がHTT
P手順を利用して監視制御装置2に状態制御要求を行
う。すなわち、対象人物に対応したメールクライアント
31eからメールサーバ31dに対して所定の時間間隔
でアクセスがあるか否かを示す情報を出退変化情報とし
て用いている。尚、電子メールシステム31c以外の構
成は上述した基本構成と同様であるので、同一の構成要
素には同一の符合を付して、その説明は省略する。
【0054】ここで、対象人情報テーブル34にはそれ
ぞれ対象人のメールアドレスと名前と名前番号とが記憶
されており、表3に各対象人のメールアドレスと名前と
名前番号との対応関係を示す。尚、クライアント装置3
以外の構成は実施形態1と同様であるので、図示及び説
明は省略する。
【0055】
【表4】
【0056】A所長が出勤して、自身のパーソナルコン
ピュータを起動させた後、メールクライアント31eを
起動すると、メールクライアント31eはメールサーバ
31dに対して一定周期でのメールチェックを開始す
る。メールサーバ31dは、メールクライアント31e
からその日最初にメールチェックを受けたことから、A
所長のメールアドレスとメールチェックが開始されたこ
とを示す情報を出退制御要求処理部35に出力する。
【0057】出退制御要求処理部35では、電子メール
システム31cからA所長のメールアドレスとメールチ
ェックが開始されたことを示す情報とが入力されると、
このメールアドレスをもとに対象人情報テーブル34か
らこのメールアドレスに対応する人物の名前番号(=
1)を読み込み、監視制御装置2に対してA所長の出退
状態が「在」になったことを意味する「名前番号1:状
態コード1」という要求メッセージを出力する。出退制
御要求処理部35から監視制御装置2に対して「名前番
号1:状態コード1」という要求メッセージが送信され
ると、監視制御装置2が実施形態1と同様の手順で出退
表示装置1の表示を「不在」から「在」に切り換える。
【0058】一方、A所長が自身のパーソナルコンピュ
ータを終了させて退室すると、メールクライアント31
eからメールサーバ31dに対してメールチェックが行
われなくなる。メールサーバ31dでは、A所長のパー
ソナルコンピュータ上で動作するメールクライアント3
1eからメールチェックが行われる時間間隔を監視して
おり、上記一定周期の3倍の時間が経過してもメールチ
ェックが行われない場合はA所長が退勤して「不在」に
なったとみなし、監視制御装置2に対してA所長の出退
状態が「不在」になったことを意味する「名前番号1:
状態コード2」という要求メッセージを出力する。出退
制御要求処理部35から監視制御装置2に対して「名前
番号1:状態コード2」という要求メッセージが送信さ
れると、監視制御装置2が実施形態1と同様の手順で出
退表示装置1の表示を「不在」から「在」に切り換え
る。
【0059】このように、本実施形態では出退検出部3
1として電子メールシステム31cを利用しており、在
室時に対象人が自身に割り当てられたパーソナルコンピ
ュータのメールクライアントを起動させるとともに、退
勤時にパーソナルコンピュータ及びメールクライアント
を終了させるという行為から、対象人物の在、不在を検
出しているので、出退表示装置1の表示を切り換えるた
めの意図的な操作なしで出退表示装置1の表示を切り換
えることができる。
【0060】(実施形態5)本発明の実施形態5を図8
を参照して説明する。本実施形態では、上述した基本構
成において出退検出部31として、建物内に設置された
分電設備を管理する分電設備システム31fを用いてい
る。そして、クライアント装置3では、分電設備システ
ム31fが対象人物の在席する場所(対象人物の出退状
態に関わる場所)への通電状態を検出すると、その検出
結果をトリガとし、HTTP手順を利用して監視制御装
置2に状態制御要求を行う。すなわち、本実施形態では
対象人物の在席する場所への通電状態を示す情報を出退
変化情報として用いている。尚、分電設備システム31
f以外の構成は上述した基本構成と同様であるので、同
一の構成要素には同一の符合を付して、その説明は省略
する。
【0061】分電設備システム31fでは各対象人物の
在席する場所に個別に通電しており、各対象人物毎に通
電/非通電の切り換えを行うためのスイッチ(以下、分
電スイッチと言う。)を設け、それぞれの分電スイッチ
に個別の識別番号(この識別番号をスイッチ番号と言
う。)を割り当てている。ここで、対象人情報テーブル
34には分電スイッチのスイッチ番号と対応する対象人
物の名前及び名前番号が記憶されており、表5にスイッ
チ番号と対象人物の名前及び名前番号との対応関係を示
す。
【0062】
【表5】
【0063】ここで、A所長が入室し、自身に割り当て
られた分電スイッチ(スイッチ番号=001)をオンす
ると、分電設備システム31fはスイッチ番号が001
の分電スイッチがオンされたことを検出し、そのスイッ
チ番号と分電スイッチがオンされたことを示す情報を出
退制御要求処理部35に出力する。
【0064】出退制御要求処理部35では、分電設備シ
ステム31fから入力されたスイッチ番号をもとに、対
象人情報テーブル34からこの分電スイッチに対応する
人物の名前番号(=1)を読み込み、監視制御装置2に
対してA所長の出退状態が「在」になったことを意味す
る「名前番号1:状態コード1」という要求メッセージ
を出力する。出退制御要求処理部35から監視制御装置
2に対して「名前番号1:状態コード1」という要求メ
ッセージが送信されると、監視制御装置2が実施形態1
と同様の手順で出退表示装置1の表示を「不在」から
「在」に切り換える。
【0065】一方、A所長が自身に割り当てられた分電
スイッチをオフして退室すると、分電設備システム31
fはスイッチ番号が001の分電スイッチがオフされた
ことを検出し、そのスイッチ番号と分電スイッチがオフ
されたことを示す情報を出退制御要求処理部35に出力
する。
【0066】この時、出退制御要求処理部35では、分
電設備システム31fから入力されたスイッチ番号をも
とに、対象人情報テーブル34からこの分電スイッチに
対応する人物の名前番号(=1)を読み込み、監視制御
装置2に対してA所長の出退状態が「不在」になったこ
とを意味する「名前番号1:状態コード2」という要求
メッセージを出力する。出退制御要求処理部35から監
視制御装置2に対して「名前番号1:状態コード2」と
いう要求メッセージが送信されると、監視制御装置2は
実施形態1と同様の手順で出退表示装置1の表示を
「在」から「不在」に切り換える。
【0067】このように、本実施形態では出退検出部3
1として分電設備システム31fを利用しており、出勤
時に対象人が自身に割り当てられた分電スイッチをオン
するとともに、退勤時に分電スイッチをオフさせるとい
う行為から、対象人の在、不在を検出しているので、出
退表示装置1の表示を切り換えるための意図的な操作な
しで出退表示装置1の表示を切り換えることができる。
【0068】(実施形態6)本発明の実施形態6を図9
を参照して説明する。本実施形態では、上述した基本構
成において出退検出部31として、各対象人物の現在位
置をそれぞれ検出する位置情報システム31gを用いて
いる。そして、クライアント装置3では、位置情報シス
テム31gが対象人物の別の場所への移動を検出する
と、その検出結果をトリガとし、HTTP手順を利用し
て監視制御装置2に状態制御要求を行う。すなわち、本
実施形態では位置情報システム31gが検出した対象人
物の現在位置の情報を出退変化情報として用いている。
尚、位置情報システム31g以外の構成は上述した基本
構成と同様であるので、同一の構成要素には同一の符合
を付して、その説明は省略する。
【0069】位置情報システム31gは、各対象人がそ
れぞれ携帯する通信子機31hと、各通信子機31hか
ら送信される電波を受信することによって各通信子機3
1hの位置を検出する通信親機31iとで構成される。
複数の通信子機31hにはそれぞれ個別の識別番号(こ
の番号を装置番号という。)が割り当てられており、対
象人情報テーブル34には各通信子機31hの装置番号
と対応する対象人の名前及び名前番号とが登録されてい
る。本実施形態では位置情報システム31gによって検
出された各対象人の現在位置をもとに、出退表示装置1
の表示を制御しているので、各対象人の在、不在だけで
はなく、各対象人がどこにいるかを表示することもでき
る。そこで、監視制御装置2において状態テーブル21
に登録する状態コードを拡張し、例えば状態コード
「1」を1号会議室に在席、「2」を2号会議室に在
席、「3」を3号会議室に在席、「4」を応接室に在
席、「5」を自室に在席、「6」を不明、「0」を未登
録に設定している。ここで、表6は対象人情報テーブル
34に登録された各通信子機の装置番号と対象人の名前
及び名前番号との対応関係を示し、表7は状態テーブル
21に登録された各対象人の名前番号と状態コードとの
対応関係を示す。尚、通信子機31hの現在位置を検出
する方法としては種々の方法が考えられるが、例えば建
物内の各部屋に通信子機31hから放射される電波を受
信する受信部を設置しておき、通信子機31hから装置
番号を含む信号を電波信号により送信させ、通信子機3
1hからの電波を受信した受信部の設置位置を通信親機
31iが検出することによって、通信子機31hの現在
位置を検出するようにしても良い。
【0070】
【表6】
【0071】
【表7】
【0072】ここで、A所長が1号会議室にいるものと
する。この場合、監視制御装置2の状態テーブル21で
はA所長の状態コードが「1」になっており、出退表示
装置1の表示も対応している。
【0073】その後、A所長が1号会議室から応接室に
移動し、A所長が応接室に入室したことを位置情報シス
テム31gが検出すると、位置情報システム31gから
出退制御要求処理部35に対してA所長の所持する通信
子機31hの装置番号と応接室に入室したことを示す情
報とが出力される。
【0074】出退制御要求処理部35では、位置情報シ
ステム31gから入力された装置番号をもとに、対象人
情報テーブル34からこの通信子機31hに対応する人
物(A所長)の名前番号(=1)を読み込み、監視制御
装置2に対してA所長が応接室に在席することを意味す
る「名前番号1:状態コード4」という要求メッセージ
を出力する。そして、出退制御要求処理部35から監視
制御装置2に対して「名前番号1:状態コード4」とい
う要求メッセージが送信されると、監視制御装置2は実
施形態1と同様の手順で出退表示装置1の表示を「1号
会議室」から「応接室」に切り換える。
【0075】このように、本実施形態では出退検出部3
1として位置情報システム31gを利用しており、対象
人物に通信子機31hを持たせ、通信子機31hの現在
位置を検出することによって、出退表示装置1の表示を
自動的に切り換えているので、出退表示装置1の表示を
切り換えるための意図的な操作なしで出退表示装置1の
表示を切り換えることができる。
【0076】(実施形態7)本発明の実施形態7を図1
0を参照して説明する。本実施形態では、実施形態1の
出退表示システムにおいて、HTTPクライアント機能
を有し、出退制御要求を行うプログラム(出退制御要求
プログラム)36aが組み込まれたパーソナルコンピュ
ータ(以下、パソコンと言う。)36でクライアント装
置3を構成している。そして、クライアント装置3で
は、対象人物に割り当てられたパソコンが起動又終了す
ると、起動又は終了動作をトリガとし、HTTP手順を
利用して監視制御装置2に状態制御要求を行う。すなわ
ち、本実施形態では、対象人物に割り当てられたパソコ
ンが起動又は終了したことを示す情報を出退変化情報と
して用いている。ここに、クライアント装置3を構成す
るパソコンの演算機能によって、対象人物の出退状態を
検出する出退状態検出部と、出退状態検出部の検出結果
に基づいて出退表示部の表示を切り換える出退表示切換
部とが実現される。尚、クライアント装置3以外の構成
は実施形態1と同様であるので、同一の構成要素には同
一の符合を付して、その説明は省略する。
【0077】ここで、各対象人にはそれぞれ専用のパソ
コン36が割り当てられており、各パソコン36には対
応する対象人物の名前番号が割り付けられている。
【0078】例えばA所長が出勤して、自分のパソコン
36を起動すると、パソコン36の起動が完了した時点
で出退制御要求を行うプログラム36aが自動的に実行
され、監視制御装置2に対してA所長の出退状態が
「在」になったことを意味する「名前番号1:状態コー
ド1」という要求メッセージを出力する。パソコン36
から監視制御装置2に対して「名前番号1:状態コード
1」という要求メッセージが送信されると、監視制御装
置2は実施形態1と同様の手順で出退表示装置1の表示
を「不在」から「在」に切り換える。
【0079】一方、A所長が退勤する際に自分のパソコ
ン36の終了操作を行うと、パソコン36の終了処理が
完了する前に出退制御要求を行うプログラム36aが自
動的に実行され、監視制御装置2に対してA所長の出退
状態が「在」から「不在」になったことを示す「名前番
号1:状態コード2」という要求メッセージを出力す
る。パソコン36から監視制御装置2に対して「名前番
号1:状態コード2」という要求メッセージが送信され
ると、監視制御装置2は実施形態1と同様の手順で出退
表示装置1の表示を「在」から「不在」に切り換える。
【0080】このように、本実施形態では出勤時又は退
勤時にパソコン36を起動又は終了させるという行為か
ら、対象人の在、不在を検出しているので、出退表示装
置1の表示を切り換えるための意図的な操作なしで出退
表示装置1の表示を切り換えることができる。
【0081】(実施形態8)本発明の実施形態8を図1
1を参照して説明する。本実施形態では、上述した基本
構成において出退検出部31として、操作者の指紋を検
出する機能を備えた指紋認証機能付きマウス(以下、マ
ウスと略す。)37a、及び、マウス37aで検出され
た指紋と予め登録されている指紋とを比較することによ
って本人認証を行う指紋認証部37bからなる本人認証
部37を用いている。そして、クライアント装置3で
は、本人認証部37により対象人物の認証が完了したこ
とをトリガとし、HTTP手順を利用して監視制御装置
2に状態制御要求を行う。すなわち、本実施形態では本
人認証部37によって対象人物の認証が完了したことを
示す情報を出退変化情報として用いている。ここで、ク
ライアント装置3は例えばパーソナルコンピュータを用
いて構成され、出退制御要求処理部35及び指紋認証部
37bはパーソナルコンピュータの演算機能により実現
される。尚、本人認証部37以外の構成は上述した基本
構成と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号
を付して、その説明は省略する。
【0082】クライアント装置3を構成するパソコンの
使用は複数の人物に許可されており、各人の指紋がパソ
コンの記憶部に登録されている。また、本人認証を行う
ための指紋にはそれぞれ識別番号(この識別番号を認証
番号と言う。)が割り付けられており、対象人情報テー
ブル34には、この認証番号と対応する対象人物の名前
及び名前番号とが登録されている。表8は対象人情報テ
ーブル34に登録された認証番号と各対象人の名前及び
名前番号との対応関係を示す。
【0083】
【表8】
【0084】ここで、パソコンが起動している状態でA
所長がマウス操作を行うと、指紋認証部37bが、マウ
ス37aの検出したA所長の指紋と予め登録されている
指紋とを比較することによって本人認証を行う。そし
て、本人認証が完了すると、指紋認証部37bによって
検出された指紋(A所長の指紋)の認証番号(=00
1)が出退制御要求処理部35に出力される。
【0085】出退制御要求処理部35では、指紋認証部
37bから入力された認証番号をもとに、対象人情報テ
ーブル34から対応する人物(A所長)の名前番号(=
1)を読み込み、監視制御装置2に対してA所長の出退
状態が「在」になったことを意味する「名前番号1:状
態コード1」という要求メッセージを出力する。そし
て、出退制御要求処理部35から監視制御装置2に対し
て「名前番号1:状態コード1」という要求メッセージ
が送信されると、監視制御装置2は実施形態1と同様の
手順で出退表示装置1の表示を「不在」から「在」に切
り換える。
【0086】このように、本実施形態ではパソコン起動
時に本人認証を行うことにより、対象人物の在、不在を
検出しているので、出退表示装置1の表示を切り換える
ための意図的な操作なしで出退表示装置1の表示を切り
換えることができる。
【0087】尚、本人認証の方法として、指紋認証機能
付きマウスを用いた指紋認証を例に説明を行ったが、本
人認証の方法を指紋認証に限定する趣旨のものではな
く、CCDカメラなどの撮像手段によって撮像した顔の
画像から本人か否かを認証する方法や、マイクによって
声紋を採取して本人か否かを認証する方法などのバイオ
メトリクスを利用した方法、或いは、ICカードや暗証
番号などを利用した認証方法を用いても良い。
【0088】(実施形態9)本発明の実施形態9を図1
2を参照して説明する。本実施形態では、上述した基本
構成において出退検出部31として、所定のエリア内
(対象人物の出退状態に関わる場所)において人の存否
を検出するセンサ部38を用いている。そして、クライ
アント装置3では、センサ部38が人の存在又は不在を
検出したことをトリガとし、HTTP手順を利用して監
視制御装置2に状態制御要求を行う。すなわち、本実施
形態ではセンサ部38によって所定のエリア内における
人の存否を検出した検出結果を出退変化情報として用い
ている。尚、センサ部38以外の構成は上述した基本構
成と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を
付して、その説明は省略する。
【0089】センサ部38は対象人毎に設けられ、各対
象人の席の周辺に設置されており、検出対象の人物を識
別するための名前番号が割り付けられている。
【0090】ここで、A所長が在席になった場合、A所
長の席付近に設置したセンサ部38が人の存在を検出
し、検出結果を出退制御要求処理部35に出力する。こ
の時、出退制御要求処理部35はA所長が在席したもの
と判断し、監視制御装置2に対してA所長の出退状態が
「在」になったことを意味する「名前番号1:状態コー
ド1」という要求メッセージを出力する。そして、出退
制御要求処理部35から監視制御装置2に対して「名前
番号1:状態コード1」という要求メッセージが送信さ
れると、監視制御装置2は実施形態1と同様の手順で出
退表示装置1の表示を「不在」から「在」に切り換え
る。
【0091】一方、A所長が席から離れると、A所長の
席付近に設置したセンサ部38が人の不在を検出し、検
出結果を出退制御要求処理部35に出力する。この時、
出退制御要求処理部35はA所長が不在になったと判断
し、監視制御装置2に対してA所長の出退状態が「不
在」になったことを意味する「名前番号1:状態コード
2」という要求メッセージを出力する。そして、出退制
御要求処理部35から監視制御装置2に対して「名前番
号1:状態コード2」という要求メッセージが送信され
ると、監視制御装置2は実施形態1と同様の手順で出退
表示装置1の表示を「不在」から「在」に切り換える。
【0092】このように、本実施形態ではセンサ部38
が対象人物の在、不在を自動的に検出しているので、出
退表示装置1の表示を切り換えるための意図的な操作な
しで出退表示装置1の表示を切り換えることができる。
【0093】(実施形態10)本発明の実施形態10を
図13を参照して説明する。本実施形態では、上述した
基本構成において出退検出部31として、カードキーを
用いた入退室管理システム31aと、各対象人物毎に割
り当てられた照明器具のオン/オフを個別に管理する照
明システム31bとを用いている。そして、クライアン
ト装置3では、入退室管理システム31aが対象人物の
入室又は退室を検出するか、照明システム31bが対象
人物に割り当てられた照明器具の点灯又は消灯を検出す
ると、その検出結果をトリガとし、HTTP手順を利用
して監視制御装置2に状態制御要求を行う。すなわち、
本実施形態では、入退室管理システム31aが対象人物
の入室又は退室を検出した情報と、対象人物に割り当て
られた照明器具の点灯又は消灯を示す情報とを出退変化
情報として用いている。尚、入退出管理システム31a
及び照明システム31b以外の構成は上述した基本構成
と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付
して、その説明は省略する。また、出退室管理システム
31aの構成は実施形態2と同様であり、照明システム
31bの構成は実施形態3と同様であるので、その説明
は省略する。
【0094】入退室管理システム31aは、カードキー
を用いて建物内への出入りを管理するシステムであり、
建物の出入口には建物の内側及び外側にそれぞれカード
リーダが設置されており、この建物への出入りを許可さ
れた人物にはカードキーを持たせてある。それぞれの対
象人物が所持するカードキーには、個別のカード番号が
割り当てられており、対象人情報テーブル34には各カ
ードキーのカード番号と、そのカードキーを所持する対
象人物の名前と名前番号とが記憶されている(表9参
照)。そして、建物への出入りの際に部屋の外側又は内
側に設置されたカードリーダにカードキーを差し込む
と、カードキーに記憶されたカード番号がカードリーダ
に読み込まれ、そのカード番号が予め登録されているカ
ード番号と一致すると、入退室管理システムは出入口に
設けた電子錠のロックを解除して、建物への出入りを許
可する。
【0095】
【表9】
【0096】また、建物内には各対象人物の席毎に照明
器具が設けられており、対象人情報テーブル34にはそ
れぞれの照明器具に割り当てられた個別の照明番号と、
対応する対象人の名前及び名前番号が記憶されている
(表9参照)。
【0097】また、対象人情報テーブル34には対象人
の名前番号とその状態コードとの対応関係を示すテーブ
ル(表10参照)が記憶されている。
【0098】
【表10】
【0099】ここで、A所長が建物内に入るために、建
物の外側に設けたカードリーダに自身の所持するカード
キーを差し込むと、カードキーに記憶されたカード番号
(=09000001)がカードリーダに読み込まれ
る。入退室管理システム31aでは読み込んだカード番
号が予め登録されたカード番号に一致すると、出入口に
設けた電子錠のロックを解除して入室を許可するととも
に、カード番号からA所長が入室したことを検出し、そ
のカード番号とA所長が入室したことを出退制御要求処
理部35に出力する。
【0100】出退制御要求処理部35では、入退室管理
システム31aから入室があったことと入室の際に使用
されたカードキーのカード番号とが入力されると、その
カード番号をもとに対象人情報テーブル34から入室し
た人物の名前番号を読み込み、監視制御装置2に対して
A所長が建物内に「在」、自身の席に「不在」であるこ
とを意味する「名前番号1:状態コード2」という要求
メッセージを出力する。出退制御要求処理部35から監
視制御装置2に対して「名前番号1:状態コード2」と
いう要求メッセージが送信されると、監視制御装置2は
実施形態1と同様の手順で出退表示装置1の表示を建物
内に「在」に切り換える。
【0101】次にA所長が自身の席について、自身に割
り当てられた照明器具(照明番号=001)を点灯させ
ると、照明システム31bはA所長に割り当てた照明器
具が点灯したことを検出し、この照明器具の照明番号と
照明器具が点灯したことを出退制御要求処理部35に出
力する。出退制御要求処理部35では、照明システム3
1bから照明番号が001の照明器具が点灯したことを
示す情報が入力されると、この照明番号をもとに対象人
情報テーブル34からこの照明器具に対応する人物(A
所長)の名前番号(=1)を読み込み、A所長の出退変
化情報が建物内に「在」となっている場合には、監視制
御装置2に対してA所長が建物内に「在」、自身の席に
「在」であることを意味する「名前番号1:状態コード
1」という要求メッセージを出力する。出退制御要求処
理部35から監視制御装置2に対して「名前番号1:状
態コード1」という要求メッセージが送信されると、監
視制御装置2は実施形態1と同様の手順で出退表示装置
1の表示を自身の席(自室)に「在」に切り換える。
【0102】一方、A所長が自身の席から離れる際に、
自身に割り当てられた照明器具を消灯させると、照明シ
ステム31bはA所長に割り当てた照明器具が消灯した
ことを検出し、この照明器具の照明番号と照明器具が消
灯したことを出退制御要求処理部35に出力する。出退
制御要求処理部35では、照明システム31bから照明
番号が001の照明器具が消灯したことを示す情報が入
力されると、この照明番号をもとに対象人情報テーブル
34からこの照明器具に対応する人物の名前番号(=
1)を読み込み、監視制御装置2に対してA所長の出退
状態が建物内に「在」、自身の席に「不在」であること
を意味する「名前番号1:状態コード2」という要求メ
ッセージを出力する。出退制御要求処理部35から監視
制御装置2に対して「名前番号1:状態コード2」とい
う要求メッセージが送信されると、監視制御装置2は実
施形態1と同様の手順で出退表示装置1の表示を建物内
に「在」に切り換える。
【0103】その後、A所長が建物から退出するため
に、建物の内側に設けたカードリーダに自身の所持する
カードキーを差し込むと、カードキーに記憶されたカー
ド番号がカードリーダに読み込まれる。入退室管理シス
テム31aでは読み込んだカード番号が予め登録された
カード番号に一致すると、出入口に設けた電子錠のロッ
クを解除して退出を許可するとともに、カード番号から
A所長が退出したことを検出し、そのカード番号とA所
長が退室したことを出退制御要求処理部35に出力す
る。
【0104】出退制御要求処理部35では、入退室管理
システム31aから退出があったことと退出の際に使用
されたカードキーのカード番号とが入力されると、その
カード番号をもとに対象人情報テーブル34から退出し
た人物の名前番号を読み込み、監視制御装置2に対して
A所長の出退状態が建物内に「不在」になったことを意
味する「名前番号1:状態コード3」という要求メッセ
ージを出力する。出退制御要求処理部35から監視制御
装置2に対して「名前番号1:状態コード2」という要
求メッセージが送信されると、監視制御装置2は実施形
態1と同様の手順で出退表示装置1の表示を「在」から
「不在」に切り換える。
【0105】このように、本実施形態では出退検出部3
1として入退室管理システム31aと照明システム31
bとを用いており、入退室の際に対象人がカードキーを
カードリーダに通すという行為や、対象人が個別に割り
当てられた照明器具を点灯又は消灯させるという行為か
ら対象人の出退状態の変化を検出しているので、出退表
示装置1の表示を切り換えるための意図的な操作なしで
出退表示装置1の表示を切り換えることができる。ま
た、上述のように出退検出部31として、入退室管理シ
ステム31aと照明システム31bとを組み合わせて用
いており、入退室管理システム31a或いは照明システ
ム31bを単独で用いた場合に比べて、対象人の出退状
態をより詳細に表示することができる。
【0106】尚、本実施形態では出退検出部31とし
て、実施形態2で説明した入退室管理システム31a
と、実施形態3で説明した照明システム31bとを組み
合わせて用いた例を説明したが、実施形態2〜9で説明
した入退室管理システム31a、照明システム31b、
電子メールシステム31c、分電設備システム31f、
位置情報システム31g、本人認証部37、センサ部3
8の内の複数を組み合わせて出退検出部31を構成して
も良く、上述と同様の効果が得られる。
【0107】(実施形態11)本発明の実施形態11を
図14を参照して説明する。本実施形態では、上述した
基本構成において出退検出部31として、本人認証部3
7と、所定のエリア内における人の存否を検出するセン
サ部38とを用いている。尚、本人認証部37及びセン
サ部38以外の構成は上述した基本構成と同様であるの
で、同一の構成要素には同一の符合を付して、その説明
は省略する。また、本人認証部37の構成は実施形態8
と同様であり、センサ部38の構成は実施形態9と同様
であるので、その説明は省略する。
【0108】クライアント装置3は例えばパーソナルコ
ンピュータを用いて構成され、出退制御要求処理部35
及び指紋認証部37bはパーソナルコンピュータの演算
機能により実現される。クライアント装置3を構成する
パソコンの使用は複数の人物に許可されており、各人の
指紋がパソコンの記憶部に登録されている。また、本人
認証を行うための指紋にはそれぞれ識別番号(この識別
番号を認証番号と言う。)が割り付けられており、対象
人情報テーブル34には、この認証番号と対応する対象
人物の名前及び名前番号とが登録されている。そして、
対象人物がパソコンを起動すると、マウス37aが操作
者の指紋を検出して本人認証が行われる。
【0109】また、センサ部38は対象人物毎に設けら
れ、各対象人物の席の周辺に設置されており、検出対象
の人物を識別するための名前番号が割り付けられてい
る。
【0110】ここで、A所長が自身の席につくと、A所
長の席付近に設置したセンサ部38が人の存在を検出
し、検出結果を出退制御要求処理部35に出力する。そ
の後、A所長が自身に割り当てられたパソコンを起動し
てマウス操作を行うと、指紋認証部37bが、マウス3
7aの検出したA所長の指紋と予め登録されている指紋
とを比較することによって本人認証を行う。そして、本
人認証が完了すると、指紋認証部37bによって検出さ
れた指紋(A所長の指紋)の認証番号(=001)が出
退制御要求処理部35に出力される。この時、出退制御
要求処理部35では、センサ部38が人の存在を検出
し、且つ、指紋認証部37bから認証番号が入力された
時点で、監視制御装置2に対してA所長の出退状態が
「在」になったことを意味する「名前番号1:状態コー
ド1」という要求メッセージを出力する。そして、出退
制御要求処理部35から監視制御装置2に対して「名前
番号1:状態コード1」という要求メッセージが送信さ
れると、監視制御装置2は実施形態1と同様の手順で出
退表示装置1の表示を「不在」から「在」に切り換え
る。
【0111】一方、A所長が自身の席から離れた場合、
A所長の席付近に設置したセンサ部38はA所長が不在
になったことを検出し、検出結果を出退制御要求処理部
35に出力する。この時、出退制御要求処理部35で
は、監視制御装置2に対してA所長の出退状態が「不
在」になったことを意味する「名前番号1:状態コード
2」という要求メッセージを出力する。そして、出退制
御要求処理部35から監視制御装置2に対して「名前番
号1:状態コード2」という要求メッセージが送信され
ると、監視制御装置2は実施形態1と同様の手順で出退
表示装置1の表示を「在」から「不在」に切り換える。
【0112】このように、本実施形態では、マウス37
a及び指紋認証部37bからなる本人認証部37と、セ
ンサ部38とを組み合わせて出退検出部31を構成して
おり、本人認証部37又はセンサ部38単体で出退検出
部31を構成する場合に比べて、在、不在の検出精度が
向上する。また、本人認証部37のみでは、対象人物が
不在になったことを検出できないが、センサ部38と組
み合わせることによって、対象人物の不在を検出でき、
出退表示装置1の表示の信憑性が向上する。
【0113】尚、本実施形態では出退検出部31とし
て、実施形態8で説明した本人認証部37と、実施形態
9で説明したセンサ部38とを組み合わせて用いた例を
説明したが、実施形態2〜9で説明した入退室管理シス
テム31a、照明システム31b、電子メールシステム
31c、分電設備システム31f、位置情報システム3
1g、本人認証部37、センサ部38の内の複数を組み
合わせて出退検出部31を構成しても良く、上述と同様
の効果を得ることができる。
【0114】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、対象
人物の在、不在などの出退状態を表示する出退表示部
と、対象人物の出退に伴って変化する出退変化情報を検
出することにより当該対象人物の出退状態を検出する出
退状態検出部と、出退状態検出部の検出結果に基づいて
出退表示部の表示を切り換える出退表示切換部とを備え
て成ることを特徴とし、出退状態検出部は対象人物の出
退に伴って変化する出退変化情報を検出することによっ
て対象人物の出退状態を検出しており、出退状態検出部
の検出結果に基づいて出退表示切換部が出退表示部の表
示を切り換えているので、対象人物自身が出退表示部の
表示を切り換えるために意図的な操作を行う必要が無
く、対象人物の負担を減らすことができ、しかも対象人
物の操作忘れによって出退表示部の表示が実際の出退状
態と一致しなくなるのを防止できるという効果がある。
【0115】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、出退状態検出部は、対象人物の出退に伴って変化す
る複数種類の出退変化情報を検出することにより当該対
象人物の出退状態を検出することを特徴とし、出退状態
検出部は複数種類の出退変化情報に基づいて対象人物の
出退状態を検出しているので、出退状態の検出結果の信
憑性が向上し、さらに複数種類の出退変化情報を用いる
ことによって、対象人物の在、不在だけではなく、対象
人物の居場所などより詳細な状態を検出できるという効
果がある。
【0116】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、上記出退表示部を有する出退表示設備と、上
記出退状態検出部及び出退表示切換部を有し出退表示設
備の表示をネットワークを介して監視、制御するクライ
アント装置と、出退表示設備とクライアント装置のゲー
トウェイ機能を有し出退表示設備の表示を制御する監視
制御装置とで構成されることを特徴とし、請求項1又は
2の発明の効果に加え、クライアント装置からネットワ
ークを介して出退表示設備の表示を切り換えることがで
きるという効果がある。
【0117】請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れ
か1つに記載の発明において、対象人物の出退状態に関
わる場所への出入りを管理する入退出管理システムを設
け、上記出退変化情報として、入退出管理システムが検
出した対象人物の入室又は退出の検出結果を用いること
を特徴とし、請求項1乃至3の発明の効果に加えて、入
退室管理システムは対象人物の出入りを管理しているの
で、対象人物の入室又は退室を確実に検出することがで
き、出退表示部の表示内容の精度を高めることができる
という効果がある。
【0118】請求項5の発明は、請求項1乃至3の何れ
か1つに記載の発明において、建物内に設置された照明
器具の点灯/消灯を管理する照明システムを設け、上記
出退変化情報として、対象人物の出退状態に関わる場所
に設置された照明器具の点灯/消灯状態を示す情報を用
いることを特徴とし、請求項1乃至3の発明と同様の効
果を奏する。
【0119】請求項6の発明は、請求項1乃至3の何れ
か1つに記載の発明において、メールサーバとメールク
ライアントからなる電子メールシステムを設け、上記出
退変化情報として、対象人物に対応したメールクライア
ントからメールサーバに対して所定の時間間隔でアクセ
スがあるか否かを示す情報を用いることを特徴とし、請
求項1乃至3の発明と同様の効果を奏する。
【0120】請求項7の発明は、請求項1乃至3の何れ
か1つに記載の発明において、建物内に設置された分電
設備を管理する分電設備システムを設け、上記出退変化
情報として、対象人物の出退状態に関わる場所に設置さ
れた分電設備の通電状態を示す情報を用いることを特徴
とし、請求項1乃至3の発明と同様の効果を奏する。
【0121】請求項8の発明は、請求項1乃至3の何れ
か1つに記載の発明において、対象人物の現在位置を検
出する位置情報システムを設け、上記出退変化情報とし
て、位置情報システムが検出した対象人物の現在位置を
用いることを特徴とし、請求項1乃至3の発明の効果に
加えて、位置情報システムにより対象人物の現在位置を
検出しているので、対象人物の在、不在だけではなく、
その居場所まで表示させることができるという効果があ
る。
【0122】請求項9の発明は、請求項1乃至3の何れ
か1つに記載の発明において、対象人物に専用のパーソ
ナルコンピュータが割り当てられており、上記出退変化
情報として、対象人物のパーソナルコンピュータの起動
又は終了状態を示す情報を用いることを特徴とし、請求
項1乃至3の発明と同様の効果を奏する。
【0123】請求項10の発明は、請求項1乃至3の何
れか1つに記載の発明において、対象人物が予め登録さ
れた人物と同一人物であるか否かを認証する本人認証部
を設け、上記出退変化情報として、本人認証部による対
象人物の認証結果を用いることを特徴とし、請求項1乃
至3の発明の効果に加えて、本人認証部により対象人物
の本人認証を行っているので、対象人物を確実に特定す
ることができ、出退表示の信憑性が向上するという効果
がある。
【0124】請求項11の発明は、請求項1乃至3の何
れか1つに記載の発明において、対象人物の出退状態に
関わる場所において人の存否を検出するセンサ部を設
け、上記出退変化情報としてセンサ部の検出結果を用い
ることを特徴とし、請求項1乃至3の発明の効果に加
え、センサ部は、対象人物による何らかの操作を必要と
せずに、対象人物の存否を検出しているので、対象人物
の負担をさらに低減できるという効果がある。
【0125】請求項12の発明は、コンピュータを、対
象人物の出退に伴って変化する出退変化情報を検出する
ことにより当該対象人物の出退状態を検出する出退状態
検出手段と、出退状態検出手段の検出結果に基づいて、
出退表示を行う出退表示部の表示を切り換える出退表示
切換手段として、機能させることを特徴とし、パーソナ
ルコンピュータにより出退状態検出手段と出退表示切換
手段とを実現できるという効果がある。
【0126】請求項13の発明は、請求項12記載のプ
ログラムを記録したことを特徴とし、プログラムを記録
媒体に記録して保管したり、流通させることができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す概略構成図である。
【図2】同上の概略構成図である。
【図3】実施形態1のクライアント装置と監視制御装置
との間の制御手順を説明する説明図である。
【図4】同上の動作を説明する説明図である。
【図5】実施形態2を示す一部省略せる概略構成図であ
る。
【図6】実施形態3を示す一部省略せる概略構成図であ
る。
【図7】実施形態4を示す一部省略せる概略構成図であ
る。
【図8】実施形態5を示す一部省略せる概略構成図であ
る。
【図9】実施形態6を示す一部省略せる概略構成図であ
る。
【図10】実施形態7を示す一部省略せる概略構成図で
ある。
【図11】実施形態8を示す一部省略せる概略構成図で
ある。
【図12】実施形態9を示す一部省略せる概略構成図で
ある。
【図13】実施形態10を示す一部省略せる概略構成図
である。
【図14】実施形態11を示す一部省略せる概略構成図
である。
【図15】従来の出退表示システムを示し、(a)は概
略構成図、(b)は表示器の説明図、(c)はクライア
ント装置の操作画面の説明図である。
【図16】(a)(b)(c)は同上の監視制御装置と
出退表示設備との間で用いる伝送信号の波形図である。
【符号の説明】
1 出退表示設備 2 監視制御装置 3 クライアント装置 5 ネットワーク 31 出退検出部 32 対象人特定部 33 制御要求処理部 34 対象人情報テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C096 AA15 AA21 BA01 BC02 BC04 CB01 DC02 DC05 DC06 DC09 DC29 FA16

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対象人物の在、不在などの出退状態を表示
    する出退表示部と、対象人物の出退に伴って変化する出
    退変化情報を検出することにより当該対象人物の出退状
    態を検出する出退状態検出部と、出退状態検出部の検出
    結果に基づいて出退表示部の表示を切り換える出退表示
    切換部とを備えて成ることを特徴とする出退表示システ
    ム。
  2. 【請求項2】出退状態検出部は、対象人物の出退に伴っ
    て変化する複数種類の出退変化情報を検出することによ
    り当該対象人物の出退状態を検出することを特徴とする
    請求項1記載の出退表示システム。
  3. 【請求項3】上記出退表示部を有する出退表示設備と、
    上記出退状態検出部及び出退表示切換部を有し出退表示
    設備の表示をネットワークを介して監視、制御するクラ
    イアント装置と、出退表示設備とクライアント装置のゲ
    ートウェイ機能を有し出退表示設備の表示を制御する監
    視制御装置とで構成されることを特徴とする請求項1又
    は2記載の出退表示システム。
  4. 【請求項4】対象人物の出退状態に関わる場所への出入
    りを管理する入退出管理システムを設け、上記出退変化
    情報として、入退出管理システムが検出した対象人物の
    入室又は退出の検出結果を用いることを特徴とする請求
    項1乃至3の何れか1つに記載の出退表示システム。
  5. 【請求項5】建物内に設置された照明器具の点灯/消灯
    を管理する照明システムを設け、上記出退変化情報とし
    て、対象人物の出退状態に関わる場所に設置された照明
    器具の点灯/消灯状態を示す情報を用いることを特徴と
    する請求項1乃至3の何れか1つに記載の出退表示シス
    テム。
  6. 【請求項6】メールサーバとメールクライアントからな
    る電子メールシステムを設け、上記出退変化情報とし
    て、対象人物に対応したメールクライアントからメール
    サーバに対して所定の時間間隔でアクセスがあるか否か
    を示す情報を用いることを特徴とする請求項1乃至3の
    何れか1つに記載の出退表示システム。
  7. 【請求項7】建物内に設置された分電設備を管理する分
    電設備システムを設け、上記出退変化情報として、対象
    人物の出退状態に関わる場所に設置された分電設備の通
    電状態を示す情報を用いることを特徴とする請求項1乃
    至3の何れか1つに記載の出退表示システム。
  8. 【請求項8】対象人物の現在位置を検出する位置情報シ
    ステムを設け、上記出退変化情報として、位置情報シス
    テムが検出した対象人物の現在位置を用いることを特徴
    とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の出退表示シ
    ステム。
  9. 【請求項9】対象人物に専用のパーソナルコンピュータ
    が割り当てられており、上記出退変化情報として、対象
    人物のパーソナルコンピュータの起動又は終了状態を示
    す情報を用いることを特徴とする請求項1乃至3の何れ
    か1つに記載の出退表示システム。
  10. 【請求項10】対象人物が予め登録された人物と同一人
    物であるか否かを認証する本人認証部を設け、上記出退
    変化情報として、本人認証部による対象人物の認証が完
    了したことを示す情報を用いることを特徴とする請求項
    1乃至3の何れか1つに記載の出退表示システム。
  11. 【請求項11】対象人物の出退状態に関わる場所におい
    て人の存否を検出するセンサ部を設け、上記出退変化情
    報としてセンサ部の検出結果を用いることを特徴とする
    請求項1乃至3の何れか1つに記載の出退表示システ
    ム。
  12. 【請求項12】コンピュータを、対象人物の出退に伴っ
    て変化する出退変化情報を検出することにより当該対象
    人物の出退状態を検出する出退状態検出手段と、出退状
    態検出手段の検出結果に基づいて、出退表示を行う出退
    表示部の表示を切り換える出退表示切換手段として、機
    能させるためのプログラム。
  13. 【請求項13】請求項12記載のプログラムを記録した
    記録媒体。
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