JP2003281658A - 安否通報システム - Google Patents

安否通報システム

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JP2003281658A
JP2003281658A JP2002083556A JP2002083556A JP2003281658A JP 2003281658 A JP2003281658 A JP 2003281658A JP 2002083556 A JP2002083556 A JP 2002083556A JP 2002083556 A JP2002083556 A JP 2002083556A JP 2003281658 A JP2003281658 A JP 2003281658A
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JP2002083556A
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Shinichi Ariyoshi
信一 有吉
Nobuhiro Mori
展宏 毛利
Sosuke Yoshida
壮輔 吉田
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Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Technologies Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安否確認を精度よく行うことが可能な、安否
通報システムの提供を目的とする。 【解決手段】 生活反応の一定時間の途絶により、安
否確認の対象者に異常が発生したと推定するための基準
時間につき、夏季および冬季に適用される基準時間とし
て、春季および秋季に適用される基準時間より短い時間
が記録され、前記対象者の住居内温度が高温または低温
の場合に適用される基準時間として、常温の場合に適用
される基準時間より短い時間が記録され、夜間に適用さ
れる基準時間として、昼間に適用される基準時間より長
い時間が記録された判定基準記録部66を有し、クロッ
ク部68により生活反応の検知時刻を把握するととも
に、屋内温度センサ63により前記対象者宅12の屋内
温度を把握して、適用される基準時間を選択する構成と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は安否通報システムに
関するものであり、特に、独居老人等の安否を確認し
て、関係者に異常の発生を通報するシステムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】核家族化が進む現在、子供等血縁者と離
れて暮らす老親あるいは独居老人の数は増加の一途を辿
っている。他人と交流が頻繁にある老人の場合は問題な
いが、交流が少ない老人あるいは交流が無い老人の場合
には、発作等で突然体調が悪化し自分自身では動けなく
なると、手遅れになる可能性が高い。また、一人暮らし
でなくても、真夏の熱中症による脱水症状等で同居して
いる複数の老人が同時に倒れ、気付かれないまま亡くな
ってしまう場合もある。このような事態を防ぐため、従
来は、隣人や血縁者もしくは親しい人による電話連絡ま
たは訪問等により、独居老人の安否の確認がなされてい
た。
【0003】しかし、頻繁な電話連絡や訪問は、確実な
安否確認を可能とする一方で、安否確認の対象者(以
下、被監視者と呼ぶ)のプライバシーを侵害する場合も
あり、また安否確認を行う者(以下、監視者と呼ぶ)に
とっても煩雑である。そこで、プライバシーを侵害する
ことなく、確実な安否確認を可能とするため、被監視者
が正常な生活を営んでいることを示す反応(生活反応)
を検知する安否確認システム、および異常通報システム
が提案されている。
【0004】一例を挙げれば、人の体温を検出する熱セ
ンサ等を内蔵した特殊な端末を被監視者宅に設置し、被
監視者が端末のそばを通ると、監視者宅に設置した端末
が光って知らせることにより、プライバシーを侵害しな
い程度に被監視者の存在を意識できる方法及び装置が提
案されている。
【0005】また、特開2001−28644号公報に
は、特に老人、病人、単身赴任者、独居女性等の単身生
活者の住居に、被監視者の生活反応を検知するセンサを
設置して、被監視者に異変が生じた場合に、その事実を
近親者、あるいは介護者等の監視者に対して確実に通報
可能な、緊急発信システムの方法及び装置が示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1例では、
被監視者の生活反応が検出されてからの時間経過が判ら
ないため、該方法だけでは今現在無事かどうかの判断が
できないという問題がある。また、特開2001−28
644号公報に記載の方法では、センサ毎に有効時間帯
と安全間隔を個別に設定することにより被監視者の異常
を検出しようとしているが、日本に特徴的な四季の変化
による気温・湿度の変化等の気候変動が考慮されていな
いため、被監視者の体調異常の判別が遅れる場合があ
る。なお、安全間隔とは各センサからの出力結果を基に
被監視者の安否の判定を行う時間的条件であり、この時
間内にセンサから被監視者の動作が検出されなくても安
全であると判断する時間である。
【0007】本発明は上記問題点に着目し、安否確認を
精度よく行うことが可能な、安否通報システムの提供を
目的とする。また、被監視者における異常の発生に対し
て迅速な対応が可能な、安否通報システムの提供を目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る安否通報システムは、安否確認の対象
者の住居に設けられ、前記対象者の生活反応を検知して
検知信号を出力する生活反応センサと、前記対象者の住
居内の温度を測定して測定結果信号を出力する温度セン
サと、生活反応の一定時間の途絶により前記対象者に異
常が発生したと推定するための基準時間につき、夏季お
よび冬季に適用される基準時間として春季および秋季に
適用される基準時間より短い時間が記録され、前記対象
者の住居内温度が高温または低温の場合に適用される基
準時間として常温の場合に適用される基準時間より短い
時間が記録され、夜間に適用される基準時間として昼間
に適用される基準時間より長い時間が記録された判定基
準記録部と、前記生活反応センサから検知信号を受信
し、前記温度センサから測定結果信号を受信して、前記
生活反応の最後の検知時点において適用される基準時間
を前記判定基準記録部から読み出し、前記生活反応の最
後の検知時刻からの生活反応の途絶時間が、前記生活反
応の最後の検知時点において適用される基準時間を越え
た場合に警告を発信するとともに、前記警告の発信時点
において適用される基準時間を前記判定基準記録部から
読み出し、前記警告の発信時刻からの生活反応の途絶時
間が、前記警告の発信時刻において適用される基準時間
を越えた場合に警報を発信する安否判定部と、前記安否
判定部から前記警告または前記警報を受信し、前記対象
者に対応してあらかじめ登録されている連絡先および/
またはシステムオペレータに対し、前記警告または前記
警報を通報する緊急通報部と、を有する構成とした。
【0009】春季および秋季の場合より冬季および夏季
の場合に、また屋内温度が常温の場合より高温または低
温の場合に、老人に異常の発生する確率が高くなるの
で、基準時間を短く設定することにより、安否確認を精
度よく行うことができる。また、夜間の場合には生活反
応がほとんど検知されないので、基準時間を長く設定す
ることにより、安否確認を精度よく行うことができる。
【0010】また、請求項1に記載の安否通報システム
において、前記安否判定部は、前記警告または前記警報
とともに、前記センサが最後に検知した生活反応の内容
を発信し、前記通報部は、前記連絡先および/またはシ
ステムオペレータに対し、前記警告または前記警報とと
もに、前記最後の生活反応の内容を発信して、前記対象
者の現在位置を推定可能とした構成とした。これによ
り、対象者の現在位置の推定が可能となるので、被監視
者における異常の発生に対して迅速に対応することがで
きる。
【0011】また、請求項1に記載の安否通報システム
において、前記安否判定部は、複数種類の生活反応のう
ち前記センサによる検知回数の多い特定の生活反応につ
き、前記特定生活反応の最後の検知時刻からの前記特定
生活反応の途絶時間と、前記特定生活反応の最後の検知
時刻において適用される基準時間との比較を行うととも
に、前記判定基準記録部には、前記対象者における前記
特定生活反応の検知間隔の平均値をもとに算出した基準
時間が記録されている構成とした。これにより、対象者
の個人差に対応することが可能となり、安否確認を精度
よく行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る安否通報システムの
好ましい実施の形態を、添付図面を用いて詳細に説明す
る。なお以下に記載するのは本発明の実施形態の一態様
にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお以下には、独居老人を被監視者とし、当該老人の子
供を被監視者とする場合を代表例にして説明する。
【0013】図1に、本実施形態に係る安否通報システ
ムを含む全体構成図を示す。被監視者である老人宅12
には、通信端末14が設置され、プロバイダ70を介し
てインターネット72に接続されている。また、被監視
者および監視者を仲介する緊急通報センタ26には、サ
ーバ28が設置され、ルータおよびプロバイダ70を介
してインターネット72に接続されている。これによ
り、老人宅12から緊急通報センタ26へ、警告および
警報が通報可能となる。なお、監視者である子供宅1
8、血縁者宅20または隣人宅22も同様に、プロバイ
ダ70を介してインターネット72に接続されている。
【0014】一方、緊急通報センタ26は、公衆電話網
76に接続されている。また、監視者である子供宅1
8、血縁者宅20、隣人宅22または親しい人宅24
も、公衆電話網76に接続されている。さらに、監視者
である子供19の携帯通信端末16も、無線通信網74
を介して公衆電話網76に接続されている。これによ
り、緊急通報センタ26から子供宅18の固定電話また
は子供19の携帯通信端末16へ、警告および警報が通
報可能となる。なお、老人宅12も公衆電話網76に接
続されている。
【0015】図2に、老人(被監視者)宅に設置する各
種センサ等のブロック図を示す。老人宅12には、老人
が正常な生活を営んでいることを示す反応(生活反応)
を検知する各種のセンサが設置されている。まず、老人
宅12で使用している全電力を計測する電力量計(ワッ
ト・アウア・メータ)に取り付けて、電力量の有意な変
動分を検出する電力量計変動センサ50が設置されてい
る。なお、老人宅12のガスメータや水道メータに、同
様のセンサを設置してもよい。また、各種扉の開閉を検
知するセンサとして、玄関扉開閉センサ51、勝手口扉
開閉センサ52、トイレ扉開閉センサ53、および窓開
閉センサ54が設置されている。さらに、各種電気機器
のオンオフを検知するセンサとして、人の接近を検出す
ることにより自動的に点灯可能な照明装置を含む照明点
灯消灯センサ55、テレビオンオフセンサ56、エアコ
ンオンオフセンサ57、冷蔵庫扉開閉センサ58、電子
レンジオンオフセンサ59、掃除機オンオフセンサ6
0、および洗濯機オンオフセンサ61が設置されてい
る。加えて、老人が動いたことを検出する動作センサ6
2が設置されている。なお、動作センサ62は被監視者
の状態を最も良く検出できるセンサであり、老人宅12
の居間、寝室、あるいは台所等の老人がよく居る場所
や、老人がよく通る廊下に設置することにより、緊急事
態をより速やかに誤りなく検出することができる。な
お、上述した各種センサは、それぞれ1個でもよく複数
個でもよい。
【0016】また、老人宅12には、上述した各種セン
サと家庭内LANにより接続された、通信端末14(被
監視者側通信機器)が設置されている。各種センサが老
人の生活反応を検知した場合には、家庭内LANを介し
て検知信号を通信端末14に発信する。その通信端末1
4は、主にデータベース67,判定基準記録部66、安
否判定部65およびクロック部68により構成されてい
る。
【0017】各種センサからの検知信号は、図示しない
信号処理手段により処理された上で、安否判定部65に
入力される。安否判定部65は、各種センサから検知信
号を受信するたびに、クロック部68から現在時刻を読
み込んで検知時間を特定し、データベース67に記録す
る。図3に、データベース内部におけるデータ構造の説
明図を示す。データベースの内部には、各種センサ毎
に、当日分について開又はオン(使用開始)を検知した
時刻、および閉又はオフ(使用停止)を検知した時刻
が、新しいものを上位にして記録されている。また、各
種センサ毎に、当日以前の1日あたりの開又はオンの回
数、および閉又はオフの回数の履歴が、新しいものを上
位にして記録されている。
【0018】本実施形態に係る安否通報システムでは、
老人の生活反応の途絶時間が基準時間を越えた場合に、
老人に異常が発生したと判定する。そこで、その基準時
間を記録した判定基準記録部を設ける。図4に、判定基
準記録部の内部におけるデータ構造の説明図を示す。判
定基準記録部には、様々な条件のもとで選択的に適用さ
れる複数の基準時間が記録されている。まず、1年を冬
季(1月〜3月)、春季(4月〜6月)、夏季(7月〜
9月)、秋季(10月〜12月)に4分割し、冬季およ
び夏季に適用される基準時間として、春季および秋季に
適用される基準時間より短い時間が記録されている。ま
た、老人宅の屋内温度を標準状態(10℃以上25℃以
下)、特別状態1(5℃以上32℃以下で標準状態を除
く)、特別状態2(標準状態および特別状態1の範囲
外)の3段階に分け、特別状態1および特別状態2に適
用される基準時間として、標準状態に適用される基準時
間より、短い時間が記録されている。すなわち、高温ま
たは低温の場合に適用される基準時間が、常温の場合に
適用される基準時間より短く設定されている。なお、老
人宅12の屋内温度を検知するため、図2に示す老人宅
12には屋内温度センサが設置され、家庭内LANによ
り通信端末14と接続されている。さらに、判定基準記
録部では、昼間および夜間の2段階に分けて、夜間に適
用される基準時間として、昼間に適用される基準時間よ
り、短い時間が記録されている。
【0019】そして、老人の安否判定を行うため、図2
に示す安否判定部65を設ける。安否判定部65では、
生活反応の最後の検知時刻を記憶しておく。なお、デー
タベースから最後の検知時刻を検索して読み出してもよ
い。そして、クロック部68により現在時刻を把握し
て、生活反応の最後の検知時刻からの、生活反応の途絶
時間を算出する。一方で、安否判定部65は、把握した
現在の日付および時刻と、屋内温度センサ68の測定結
果信号とをもとに、生活反応の最後の検知時点において
適用される基準時間を、判定基準記録部66から読み出
す。そして、算出した生活反応の途絶時間を、読み出し
た基準時間と比較する。途絶時間が基準時間を越えてい
る場合には、緊急通報センタに警告を発信する。
【0020】ここで、安否判定部65は、警告の発信時
刻を記憶しておく。そして、クロック部68により現在
時刻を把握して、警告の発信時刻からの、生活反応の途
絶時間を算出する。一方で、安否判定部65は、把握し
た現在の日付および時刻と、室内温度センサの計測デー
タとをもとに、警告の発信時点において適用される基準
時間を、判定基準記録部66から読み出す。そして、算
出した生活反応の途絶時間を、読み出した基準時間と比
較する。途絶時間が基準時間を越えている場合には、緊
急通報センタに警報を発信する。
【0021】緊急通報センタは、本発明における緊急通
報部に該当するものである。図1に示す緊急通報センタ
26は、一定地域に居住する複数の老人等を対象とし
て、本実施形態に係る安否通報システムを適用する機関
であり、例えば地方公共団体等がこれに該当する。緊急
通報センタ26には、主としてサーバ28、自動応答装
置30およびオペレータ端末31が設置されている。
【0022】サーバ28は、主に認証サーバ兼Webサ
ーバ、およびアプリケーションソフトウェアを動作させ
る緊急通報APサーバにより構成されている。APサー
バ29は、ルータおよび認証サーバを介して、被監視者
宅の通信端末14が発信した警告および警報を受信す
る。そしてAPサーバ29は、警告および警報の通報信
号を自動応答装置30および/またはオペレータ端末3
1に出力する。
【0023】自動応答装置30は、主に通報先記憶部、
メッセ−ジ記憶部、および通報部により構成されてい
る。通報先記憶部には、被監視者の子供や血縁者もしく
は親しい人など、各被監視者に対応する緊急連絡先の電
話番号があらかじめ登録されている。メッセージ記憶部
は、警告または警報に相当する音声メッセージを記憶し
ている。そして通報部は、APサーバ29からの通報信
号を受けて、通報先記憶部から緊急連絡先の電話番号を
読み出し、メッセージ記憶部から音声メッセージを読み
出して、公衆電話網76を介して警告または警報を通報
する。
【0024】オペレータ端末31は、システムオペレー
タ32が安否通報システムの運用状況を監視する端末で
あり、ディスプレイ等の出力装置を備え、APサーバ2
9から入力された警報を出力可能に形成されている。な
お、オペレータ端末31に付随して、システムオペレー
タが関係先と連絡を行うため、電話機等の通信手段が備
えられている。
【0025】次に、実施形態に係る安否通報システムの
使用方法について、図1および図2を使用して説明す
る。なお、図5に安否確認方法のフローチャートを示
す。まず、老人宅12に設置されている各種センサが、
老人の生活反応を検知する(S110)。各種センサ
は、家庭内LANを通じて、検知信号を通信端末14に
発信する。
【0026】通信端末14における安否判定部65は、
各種センサから生活反応の検知情報を受信する。そし
て、生活反応の最後の検知時刻と、屋内温度センサ63
の測定結果信号とをもとに、生活反応の最後の検知時点
において適用される基準時間を、判定基準記録部66か
ら読み出す(S112)。その後、安否判定部65は、
クロック部68により現在時刻を把握して、生活反応の
最後の検知時刻からの、生活反応の途絶時間を算出す
る。そして、新たな生活反応の検知の有無を(S11
4)、生活反応の途絶時間が基準時間を途過するまで監
視する(S116)。そして、ステップ114において
新たな生活反応が検知されれば、その検知時刻を起算点
として再度監視を行う。一方、新たな生活反応が検知さ
れないまま、ステップ116において生活反応の途絶時
間が基準時間を途過した場合には、老人に異常が発生し
た可能性があると判定する。この場合には、インターネ
ット72を介し、緊急通報センタのサーバ28に対して
警告を発信する(S118)。なお、警告と同時に老人
の識別番号も通知する。また、安否判定部65は警告の
発信時刻を記憶しておく。
【0027】緊急通報センタ26のAPサーバ29は、
老人宅12の通信端末14から警告を受信する。そし
て、警告の通報指令とともに老人の識別番号を自動応答
装置30に出力する。自動応答装置30では、老人の識
別番号に対応する緊急連絡先の電話番号を通報先記憶部
から読み出す。また、警告に相当する音声メッセージを
メッセージ記憶部から読み出す。そして、公衆電話網7
6を介して緊急連絡先に電話連絡し、音声メッセージに
より警告を通報する。なおAPサーバ29は、警報を受
信した旨を、老人の識別番号とともにオペレータ端末3
1に出力してもよい。これにより、システムオペレータ
の注意を喚起することができる。
【0028】電話連絡により警告の通報を受けた当該老
人の子供等の監視者は、老人宅に電話連絡したり、老人
宅を訪問したりして、老人の安否を確認する。このよう
に、安否判定および警告通報を自動的に行った上で、最
後に監視者が安否確認を行うことにより、被監視者の安
否確認を効率的かつ確実に行うことができる。
【0029】上記により、老人の安全が確認できた場合
には(S120)、安否判定部65による監視体制をリ
セットする。もっとも、警告の通報を自動電話連絡によ
り行うので、監視者が都合により電話に出られなかった
場合には、監視者による最終的な安否確認が行われない
ことになる。この場合、老人宅の通信端末14は、老人
に対する監視体制を以下のように継続する。
【0030】通信端末14における安否判定部65は、
警告の発信時刻を記憶している。そこで、警告の発信時
刻と、屋内温度センサ63の測定結果信号とをもとに、
警告の発信時点において適用される基準時間を、判定基
準記録部66から読み出す(S122)。その後、安否
判定部65は、クロック部68により現在時刻を把握し
て、警告の発信時刻からの、生活反応の途絶時間を算出
する。そして、新たな生活反応の検知の有無を(S12
4)、生活反応の途絶時間が基準時間を途過するまで監
視する(S126)。そして、ステップ124において
新たな生活反応が検知されれば、その検知時刻を起算点
として再度監視を行う。一方、新たな生活反応が検知さ
れないまま、ステップ126において生活反応の途絶時
間が基準時間を途過した場合には、老人に異常が発生し
たと判定する。この場合には、インターネット72を介
し、緊急通報センタのサーバ28に対して警報を発信す
る(S128)。なお、警報と同時に老人の識別番号も
通知する。
【0031】緊急通報センタ26のAPサーバ29は、
老人宅12の通信端末14から警報を受信する。そし
て、警告の場合と同様に、APサーバ29が警報の通報
指令を自動応答装置30に出力し、自動応答装置30が
緊急連絡先に自動電話連絡して、警報を通報する。加え
て、APサーバ29は、警報を受信した旨を老人の識別
番号とともにオペレータ端末31に出力する。警報の受
信を知ったオペレータ32は、老人の識別番号にしたが
って当該老人宅に電話連絡等を行い、安否を確認する。
そして、緊急事態が発生したと判断した場合には救急車
を手配する。なお、APサーバ29は、緊急連絡先が自
動電話連絡に応答しなかった場合に、救急車の手配が必
要である旨をオペレータ端末31に出力してもよい。ま
た、オペレータ32は、あらかじめ契約していた警備保
証会社や、当該老人の担当医師に電話連絡を行ってもよ
い。このように、安否判定および警報通報を自動的に行
った上で、最後に監視者および/またはオペレータ32
が安否確認を行うことにより、被監視者の安否確認を効
率的かつ確実に行うことができる。
【0032】なお、オペレータが救急車を手配する際
に、老人宅内における老人の居場所を推定して救急車に
通報すれば、老人を迅速に発見して救助することができ
る。老人の居場所の推定は、各種センサが検知した老人
の最後の生活反応を参照して行う。例えば、最後にトイ
レ扉の開信号を検知していた場合には、老人はトイレ内
で倒れていると推定することができる。老人の居場所の
推定を可能とするため、老人宅の通信端末における安否
判定部は、緊急通報センタに対して、警報または警告の
通報と同時に、最後に検知した生活反応の内容を発信す
る。そして、緊急通報センタのAPサーバは、オペレー
タ端末に対して、最後に検知した生活反応の内容を出力
する。
【0033】また、本実施形態では、老人宅の通信端末
における安否判定部は、すべてのセンサが検知した生活
反応を安否判定の対象としたが、老人の体調やそれに基
づく行動パターンには個人差があるため、画一的な安否
判定が困難になる可能性がある。そこで、老人宅の通信
端末におけるデータベースに記録された生活反応の検知
記録から、当該老人に特有の生活反応の検知頻度や季節
による変動などを分析しておく。そして、検知頻度の少
ない生活反応に対しては、センサによる検知を省略し
て、検知頻度の多い生活反応に対してのみ、センサによ
る検知を実施してもよい。その場合には、検知頻度の多
い生活反応における検知間隔の平均値をもとに基準時間
を設定して、安否判定を行うのが望ましい。これによ
り、安否判定の精度を向上させることができる。
【0034】なお、上述した各種センサに加えて、防犯
センサやガス漏れセンサ、火災・煙センサ等のセンサを
老人宅に設置してもよい。この場合、これらのセンサか
ら検知信号を受信した通信端末は直ちに警報信号を発信
し、警報信号を受信した緊急通報センタは、救急車を手
配するとともに警備保証会社等に連絡を行う。
【0035】また、本実施形態では、図1に示す緊急管
理センタ26にサーバ28および自動応答装置30を設
置したが、これらを各老人宅12の通信端末14に設置
してもよい。これにより、サーバ28に処理が集中する
ことがなくなり、各老人宅12の通信端末14から、警
告および警報を緊急連絡先に確実に通報することができ
る。
【0036】以上に詳述した実施形態に係る安否確認シ
ステムにより、安否確認を精度よく行うことができる。
この点、老人宅に設置した端末のそばを老人が通った場
合に、子供宅に設置した端末を点灯させることにより、
お互いの存在を意識できる方法が提案されているが、生
活反応が検出されてからの時間経過が判らないため、該
方法だけでは今現在無事かどうかの判断ができないとい
う問題がある。また、老人宅にセンサを設置して生活反
応を検知し、老人に異変が生じた場合に子供宅に通報す
る方法では、気候変動が考慮されていないため、被監視
者の体調異常の判別が遅れる場合があるという問題があ
る。
【0037】しかし、実施形態に係る安否通報システム
では、生活反応の一定時間の途絶により、安否確認の対
象者に異常が発生したと推定するための基準時間につ
き、夏季および冬季に適用される基準時間として、春季
および秋季に適用される基準時間より短い時間が記録さ
れ、前記対象者の住居内温度が高温または低温の場合に
適用される基準時間として、常温の場合に適用される基
準時間より短い時間が記録され、夜間に適用される基準
時間として、昼間に適用される基準時間より長い時間が
記録された判定基準記録部を有し、生活反応の検知時刻
および前記対象者宅の屋内温度を把握して、適用される
基準時間を選択する構成とした。
【0038】春季および秋季の場合より冬季および夏季
の場合に、また屋内温度が常温の場合より高温または低
温の場合に、老人に異常の発生する確率が高くなるの
で、基準時間を短く設定することにより、安否確認を精
度よく行うことができる。また、夜間の場合には生活反
応がほとんど検知されないので、基準時間を長く設定す
ることにより、安否確認を精度よく行うことができる。
【0039】
【発明の効果】安否確認の対象者の住居に設けられ、前
記対象者の生活反応を検知して検知信号を出力する生活
反応センサと、前記対象者の住居内の温度を測定して測
定結果信号を出力する温度センサと、生活反応の一定時
間の途絶により前記対象者に異常が発生したと推定する
ための基準時間につき、夏季および冬季に適用される基
準時間として春季および秋季に適用される基準時間より
短い時間が記録され、前記対象者の住居内温度が高温ま
たは低温の場合に適用される基準時間として常温の場合
に適用される基準時間より短い時間が記録され、夜間に
適用される基準時間として昼間に適用される基準時間よ
り長い時間が記録された判定基準記録部と、前記生活反
応センサから検知信号を受信し、前記温度センサから測
定結果信号を受信して、前記生活反応の最後の検知時点
において適用される基準時間を前記判定基準記録部から
読み出し、前記生活反応の最後の検知時刻からの生活反
応の途絶時間が、前記生活反応の最後の検知時点におい
て適用される基準時間を越えた場合に警告を発信すると
ともに、前記警告の発信時点において適用される基準時
間を前記判定基準記録部から読み出し、前記警告の発信
時刻からの生活反応の途絶時間が、前記警告の発信時刻
において適用される基準時間を越えた場合に警報を発信
する安否判定部と、前記安否判定部から前記警告または
前記警報を受信し、前記対象者に対応してあらかじめ登
録されている連絡先および/またはシステムオペレータ
に対し、前記警告または前記警報を通報する緊急通報部
と、を有する構成としたので、安否確認を精度よく行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る安否通報システムを含む全
体構成図である。
【図2】 被監視者宅に設置する各種センサおよび通信
端末のブロック図である。
【図3】 データベース内部におけるデータ構造の説明
図である。
【図4】 判定基準記録部の内部におけるデータ構造の
説明図である。
【図5】 安否確認方法のフローチャートである。
【符号の説明】
12………老人宅、14………通信端末、26………緊
急通報センタ、63………屋内温度センサ、65………
安否判定部、66………判定基準記録部、68………ク
ロック部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 壮輔 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 Fターム(参考) 5C087 AA03 AA10 AA24 AA25 AA32 BB12 BB20 BB65 BB74 DD03 DD24 DD29 EE05 EE16 EE19 FF01 FF04 FF05 FF17 FF19 FF20 GG07 GG11 GG14 GG20 GG37 GG70 5K036 AA03 DD11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安否確認の対象者の住居に設けられ、前
    記対象者の生活反応を検知して検知信号を出力する生活
    反応センサと、前記対象者の住居内の温度を測定して測
    定結果信号を出力する温度センサと、 生活反応の一定時間の途絶により前記対象者に異常が発
    生したと推定するための基準時間につき、夏季および冬
    季に適用される基準時間として春季および秋季に適用さ
    れる基準時間より短い時間が記録され、前記対象者の住
    居内温度が高温または低温の場合に適用される基準時間
    として常温の場合に適用される基準時間より短い時間が
    記録され、夜間に適用される基準時間として昼間に適用
    される基準時間より長い時間が記録された判定基準記録
    部と、 前記生活反応センサから検知信号を受信し、前記温度セ
    ンサから測定結果信号を受信して、前記生活反応の最後
    の検知時点において適用される基準時間を前記判定基準
    記録部から読み出し、前記生活反応の最後の検知時刻か
    らの生活反応の途絶時間が、前記生活反応の最後の検知
    時点において適用される基準時間を越えた場合に警告を
    発信するとともに、前記警告の発信時点において適用さ
    れる基準時間を前記判定基準記録部から読み出し、前記
    警告の発信時刻からの生活反応の途絶時間が、前記警告
    の発信時刻において適用される基準時間を越えた場合に
    警報を発信する安否判定部と、 前記安否判定部から前記警告または前記警報を受信し、
    前記対象者に対応してあらかじめ登録されている連絡先
    および/またはシステムオペレータに対し、前記警告ま
    たは前記警報を通報する緊急通報部と、 を有することを特徴とする安否通報システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の安否通報システムにお
    いて、 前記安否判定部は、前記警告または前記警報とともに、
    前記センサが最後に検知した生活反応の内容を発信し、 前記緊急通報部は、前記連絡先および/または前記シス
    テムオペレータに対し、前記警告または前記警報ととも
    に、前記最後の生活反応の内容を発信して、 前記対象者の現在位置を推定可能としたことを特徴とす
    る安否通報システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の安否通報システムにお
    いて、 前記安否判定部は、複数種類の生活反応のうち前記セン
    サによる検知回数の多い特定の生活反応につき、前記特
    定生活反応の最後の検知時刻からの前記特定生活反応の
    途絶時間と、前記特定生活反応の最後の検知時刻におい
    て適用される基準時間との比較を行うとともに、 前記判定基準記録部には、前記対象者における前記特定
    生活反応の検知間隔の平均値をもとに算出した基準時間
    が記録されていることを特徴とする安否通報システム。
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