JP2008519838A - 遺伝子調節のための酸化防止剤の使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、(1)哺乳動物に酸化防止剤‐含有組成物を投与することにより、老齢哺乳動物における遺伝子発現を調節するための方法、および(2)遺伝子発現を調節するおよび/またはそのような哺乳動物の酸化ストレスを低下させる、酸化防止剤‐含有組成物を提供する。

Description

発明の詳細な説明
関連する特許出願による相互参照
本出願は2004年11月9日に出願された米国仮出願番号第60/626,162号に基づく優先権を主張する。
発明が属する技術分野
本発明は一般に老齢哺乳動物における遺伝子発現を調節する方法、さらにとりわけ酸化防止剤を含有する組成物を投与することによって、老齢哺乳動物における遺伝子発現を調節する方法に関する。本発明はまた、一般に老齢哺乳動物における遺伝子発現を調節する、および/またはそのような動物の酸化ストレスを減少させる酸化防止剤含有組成物に関する。
発明の背景
生細胞はそれらの通常の機能中に継続してフリーラジカルを産生する。フリーラジカルは多くの生体分子と不可逆的に反応することができる反応性の高い物質であり、したがって生体系の進行性の劣化を引き起こす。フリーラジカルは通常体内の抗酸化酵素の産生および栄養素に由来する酸化防止剤により機能が阻害されている。フリーラジカルに誘発される酸化ストレスは加齢に伴う長期間の組織劣化における主要因子である。
酸化防止剤および哺乳動物におけるそれらの機能については多くが公知であるが、代替酸化防止剤含有組成物および哺乳動物、とりわけ老齢哺乳動物に対するそのような組成物の効果についての知識は依然として必要である。
発明の概要
本発明は老齢哺乳動物において遺伝子発現を調節する方法を提供する。方法は酸化防止剤含有組成物(すなわち、1以上の酸化防止剤、および場合により付加的な成分)を哺乳動物に投与することを含む。組成物中の1以上の酸化防止剤の総量は老齢哺乳動物の1以上の組織中の1以上の遺伝子の発現の調節を行うために十分である。
種々の態様では、老齢哺乳動物は非ヒト哺乳動物、伴侶動物、イヌ、またはネコである。
ある態様では、発現が調節される1以上の遺伝子のそれぞれは独立して、シトクロムP450ファミリー遺伝子、アポリポタンパク質ファミリー遺伝子、血液動態特性を制御する1以上の産物をコードする遺伝子、熱ショックタンパク質ファミリー遺伝子、DNA損傷を表す1以上の産物をコードする遺伝子、細胞周期を制御する1以上の産物をコードする遺伝子、炎症誘発性遺伝子、クロム親和性分泌経路に関連する1以上のタンパク質をコードする遺伝子、遺伝子転写を制御する1以上の産物をコードする遺伝子、NF−KB経路遺伝子、免疫機能に関連する1以上の産物をコードする遺伝子、1以上の解糖系酵素をコードする遺伝子、1以上のミトコンドリア酸化経路タンパク質をコードする遺伝子、または1以上のリボソームタンパク質をコードする遺伝子である。
種々の態様では、発現が調節される1以上の遺伝子は、シトクロムP450ファミリー遺伝子;アポリポタンパク質ファミリー遺伝子;血液動態特性を制御する1以上の産物をコードする遺伝子;熱ショックタンパク質ファミリー遺伝子;DNA損傷を表す1以上の産物をコードする遺伝子;細胞周期を制御する1以上の産物をコードする遺伝子;炎症誘発性遺伝子;クロム親和性分泌経路に関連する1以上のタンパク質をコードする遺伝子;遺伝子転写を制御する1以上の産物をコードする遺伝子;NF−KB経路遺伝子;免疫機能に関連する1以上の産物をコードする遺伝子;1以上の解糖系酵素をコードする遺伝子;1以上のミトコンドリア酸化経路タンパク質をコードする遺伝子;または1以上のリボソームタンパク質をコードする遺伝子を含む。
ある態様では、1以上の遺伝子の発現の調節は副腎、肝臓、または大脳皮質の中の1カ所以上で行われる。
ある態様では、酸化防止剤含有組成物は老齢哺乳動物に与えられる。
ある態様では、組成物はビタミンE、ビタミンC、または両方を含有する。
ある態様では、組成物はビタミンE、ビタミンC、リポ酸、アスタキサンチン、ベータ‐カロテン、L−カルニチン、コエンザイムQ10、グルタチオン、ルテイン、リコペン、セレン、N−アセチルシステイン、大豆イソフラボン(類)、S−アデノシルメチオニン、タウリン、トコトリエノール(類)、およびその混合物から選択される1以上の酸化防止剤を含有する。
ある態様では、組成物はホウレンソウポマス、トマトポマス、柑橘類果肉、ブドウポマス、ニンジン顆粒、ブロッコリー、緑茶、コーングルテンミール、米糠、藻類、クルクミン、セレン、およびその混合物から選択される1以上の酸化防止剤を含有する。
ある態様では、組成物はニンジン顆粒、ブロッコリー、緑茶、コーングルテンミール、米糠、藻類、クルクミン、セレン、およびその混合物から選択される1以上の酸化防止剤を含有する。
ある態様では、組成物はビタミンE、ビタミンC、果物(類)、野菜(類)、カロテノイド(類)、フラボノイド(類)、ポリフェノール(類)、およびその混合物から選択される1以上の酸化防止剤を含有する。
本発明はまた、部分的に、老齢哺乳動物における遺伝子発現を調節する酸化防止剤含有組成物、および老齢哺乳動物の酸化ストレスを減少させる組成物に関する。
本発明のその他およびそれ以上の目的、特徴、および利点は当業者にとってはすぐに明白である。
発明の詳細な説明
この詳細な説明は当業者に出願者の発明、その原理、およびその実際の適用を知らせることだけを意図し、そのため当業者は特定の用途の要求性にもっとも都合がよいように、本発明をその非常に多い形状において適合させ応用することができる。この詳細な説明およびその具体的な実施例は説明の目的だけを意図する。本発明はしたがって、この明細書に記載された態様に限定されず、多様に改変されてもよい。
種々の態様において、本発明は老齢哺乳動物において遺伝子発現を調節する方法を提供する。方法は酸化防止剤含有組成物(すなわち、1以上の酸化防止剤、および場合により付加的な成分)を哺乳動物に投与することを含む。組成物中の1以上の酸化防止剤の総量は老齢哺乳動物の1以上の遺伝子の発現の調節を行うために十分である。
本発明の方法および組成物は多様な老齢哺乳動物に有用であってもよいことが企図される。
本発明の種々の態様では、哺乳動物は非ヒト哺乳動物である。たとえば、非ヒト哺乳動物は伴侶動物(たとえば、イヌ、ネコ)、霊長類(たとえば、サル、ヒヒ)、反芻動物(たとえば、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ)、または齧歯類(たとえば、マウス、ラット、モルモット)であってもよい。
種々の態様では、非ヒト哺乳動物は伴侶動物、イヌ、またはネコである。
本明細書で使用する“老齢”哺乳動物という用語は年老いた哺乳動物を表す。たとえば、老齢犬は少なくとも7歳のイヌであり;そして老齢猫は少なくとも7歳の猫である。
本発明の方法は哺乳動物への多様な酸化防止剤含有組成物の投与を企図する。企図された組成物には、たとえばフード、サプリメント、トリート、おもちゃ(典型的にはかみ砕け、消耗できるおもちゃ)が挙げられる。酸化防止剤含有組成物は、フード摂取量の構成要素として哺乳動物に与えることができる。哺乳動物のフード摂取量はその通常の栄養素の必要条件を満たすことができ、当業者は哺乳動物の種、年齢、性、体重、およびその他の因子に基づいてそれを決定することができる。たとえば、1〜6歳のイヌの典型的なフード摂取量は約23%のタンパク質(乾物の%)、約15%の脂肪(乾物の%)、約0.6%のリン(乾物の%)、および約0.3%のナトリウム(乾物の%)を含有し;さらに老齢のイヌおよびネコの典型的なフード摂取量(乾物の%)は表1に提供される。
Figure 2008519838
種々の態様では、1以上の遺伝子の発現を調節する方法は、酸化防止剤の組み合わせまたは混合物を含む1以上の酸化防止剤を哺乳動物に投与することを含む。酸化防止剤は直接フリーラジカルを消滅させるか、または間接的にフリーラジカルの消滅を引き起こすいずれかの物質である。当業者は、多様な物質がフリーラジカルを消滅させるか、吸収する能力を有することを理解している。たとえば、以下はフリーラジカル吸収能力(“ORAC”)含有量が高い生の成分である:ホウレンソウポマス、トマトポマス、柑橘類果肉、ブドウポマス、ニンジン顆粒、ブロッコリー、緑茶、イチョウ葉エキス、コーングルテンミール、藻類、クルクミン、アスタキサンチン、ベータ‐カロテン、ニンジン、グルタチオン、緑茶、ルテイン、リコペン、N−アセチルシステイン、ポリフェノール類、大豆イソフラボン類、ホウレンソウ、S−アデノシルメチオニン、含硫アミノ酸、タウリン、トコトリエノール類、ビタミンC、およびビタミンE。たとえば、ホウレンソウポマス、トマトポマス、柑橘類果肉、ブドウポマス、およびニンジン顆粒が1%含有物(コーンのように低いORAC成分の場合、全部で5%の置換)として組成物に添加された場合、それらは組成物全体のORAC含有量と組成物を食べた動物の血漿中のORAC含有量の両方を増加させた。
多くの態様では、酸化防止剤は、たとえばアスタキサンチン(3,3′−ジヒドロキシ−4,4′,−ジケト−ベータ−カロテン)、ベータ−カロテン、コエンザイムQ10(ユビキノン)、グルタチオン、L−カルニチン、リポ酸、ルテイン、リコペン、N−アセチルシステイン、フラボノイドのようなポリフェノール、S−アデノシルメチオニン、セレン、大豆イソフラボン、タウリン、トコトリエノール、ビタミンC、またはビタミンEであってもよい。
別の態様では、酸化防止剤は、フードまたはフード製品、たとえば、ホウレンソウ(たとえば、ホウレンソウポマス)、トマト(トマトポマス)、柑橘類(たとえば、柑橘類果肉)、ブドウ(たとえば、ブドウポマス)、ニンジン(たとえば、ニンジン顆粒)、ブロッコリー、緑茶、イチョウ、コーングルテンミール、米糠、藻類、クルクミン、海洋性オイル、もしくは酵母(たとえば、セレン酵母)またはその混合物であってもよい。
別の態様では、酸化防止剤は生の成分、たとえば、生のホウレンソウポマス、生のトマトポマス、生の柑橘類果肉、生のブドウポマス、生のニンジン顆粒、生のブロッコリー、生の緑茶、生のイチョウ葉エキス、生のコーングルテンミール、生の米糠、またはその混合物であってもよい。
ある態様では、酸化防止剤含有組成物はビタミンE、ビタミンC、またはビタミンEとビタミンCの両方を含有してもよい。
別の態様では、酸化防止剤含有組成物はビタミンE、ビタミンC、L−カルニチン、およびリポ酸から選択される1以上の酸化防止剤を含有してもよい。
ある態様では、ビタミンEはトコフェロール、トコフェロール類の混合物、および/またはエステル誘導体、たとえば、ビタミンEのアセテート、スクシネート、またはパルミテートエステルのような種々のその誘導体として投与されてもよい。本明細書で使用するビタミンEは、哺乳動物による摂取後にビタミンE様の活性を提供する形状および誘導体を包含する。ビタミンEはアルファ、ベータ、ガンマ、またはデルタ配置の状態であってもよい。さらに、ビタミンEはそのd−立体異性体配置、またはラセミ混合物としてのいずれかの状態であってもよい。
ビタミンCは、アスコルビン酸、またはその種々の誘導体、たとえばアスコルビン酸のカルシウムリン酸塩、アスコルビン酸のコレステリル塩、またはアスコルベート−2−モノホスフェートとして哺乳動物に投与してもよい。ビタミンCまたはその誘導体は、いずれかの物理的形状、たとえば、液体、半固体、固体または熱安定性の形状であってもよい。
リポ酸はアルファ‐リポ酸またはリポエート塩もしくはエステル、たとえば、米国特許第5,621,117号に記載のリポ酸の異性体であってもよい。本明細書で使用する“アルファ‐リポ酸”は“リポ酸”と同義語である。リポ酸は種々の形状、たとえば、ラセミ混合物、塩(類)、エステル(類)、および/またはアミド(類)で投与されてもよい。
L−カルニチンは誘導体の形状、たとえば塩(たとえば、塩酸塩)、エステル(たとえば、フマレートエステルまたはスクシネートエステル)、またはアセチル化L−カルニチンの
状態であってもよい。
ある態様では、酸化防止剤または酸化防止剤の混合物は、哺乳動物にフードの構成要素またはフードサプリメントとして与えられてもよい。フード中に投与される量はすべてフードのwt%(乾物基準)であり、本来遊離物質として測定される活性物質として計算される。最大酸化防止剤量は毒性を示すべきではない。好ましくは、酸化防止剤、またはその混合物はそれらが与えられた哺乳動物の1以上の遺伝子を調節するために有効な量で哺乳動物に与えられる。かかる量は哺乳動物の種および酸化防止剤(複数の酸化防止剤)の型に依存して変化することになる。
ある態様では、組成物のビタミンE含有量は少なくとも約250ppm、少なくとも約500ppm、または少なくとも約1,000ppmからである。必要ではないが、一般に約2,000ppm、または約1,500ppmの最大量を超えない。
ある態様では、組成物のビタミンC含有量は少なくとも約50ppm、少なくとも約75ppm、または少なくとも約100ppmから、約1,000ppmまで、約5,000ppmまで、または約10,000ppmまでである。
ある態様では、組成物のリポ酸含有量は少なくとも約25ppm、少なくとも約50ppm、または少なくとも約100ppmから、約100ppm、もしくは約600ppmまで、または哺乳動物に毒性でない量までである。
別の態様では、リポ酸含有量の範囲は約100ppmから約200ppmまでであってもよい。
ある態様では、イヌの場合のL−カルニチン含有量は最少で約50ppm、約200ppm、または約300ppmであってもよい。ネコの場合わずかに高いL−カルニチンの最少値、たとえば約100ppm、約200ppm、または約500ppmが使用されてもよい。非毒性最大量、たとえば約5,000ppm未満を使用してもよい。イヌの場合、より少ない量、たとえば約5,000ppm未満が使用されてもよい。イヌの場合、範囲は約200ppmから約400ppmまでであってもよい。ネコの場合範囲は約400ppmから約600ppmであってもよい。
種々の態様では、約1ppmから約15ppmまでのベータ−カロテン、約0.1から約5ppmまでのセレン、少なくとも約5ppmのルテイン、少なくとも約25ppmのトコトリエノール(類)、少なくとも約25ppmのコエンザイムQ10、少なくとも約50ppmのS−アデノシルメチオニン、少なくとも約500ppmのタウリン、少なくとも約25ppmのダイズイソフラボン(類)、少なくとも約50ppmのN−アセチルシステイン、少なくとも約50ppmのグルタチオン、少なくとも50ppmのイチョウ葉エキスが独立して、または種々の組み合わせにおいて使用されてもよい。
組成物中の1以上の酸化防止剤の総量は哺乳動物において1以上の遺伝子または遺伝子産物の発現調節を行うために十分である。本明細書で使用する、発現を“調節する”とは1以上の遺伝子または遺伝子産物の発現レベルを変化させることを表す。遺伝子または遺伝子産物の発現における改変には、アップレギュレーション(または誘導)が挙げられ、その結果遺伝子または遺伝子産物は通常哺乳動物において見いだされるか、または哺乳動物のフードに添加された酸化防止剤(複数の酸化防止剤)の非存在下で見いだされるより高いレベルで発現される。あるいは、発現の改変は遺伝子または遺伝子産物のダウンレギュレーション(または抑制)であってもよく、その結果、遺伝子または遺伝子産物は通常哺乳動物において見いだされるか、または哺乳動物のフードに添加された酸化防止剤(複数の酸化防止剤)の非存在下で見いだされるより低いレベルで発現される。
ある態様では、調節されてもよい遺伝子はシトクロムP450ファミリー遺伝子、アポリポタンパク質ファミリー遺伝子、血液動態特性を制御する1以上の産物をコードする遺伝子、熱ショックタンパク質ファミリー遺伝子、DNA損傷を表す1以上の産物をコードする遺伝子、細胞周期を制御する1以上の産物をコードする遺伝子、炎症誘発性遺伝子、クロム親和性分泌経路に関連する1以上のタンパク質をコードする遺伝子、遺伝子転写を制御する1以上の産物をコードする遺伝子、NF−KB経路遺伝子、免疫機能に関連する1以上の産物をコードする遺伝子、1以上の解糖系酵素をコードする遺伝子、1以上のミトコンドリア酸化経路タンパク質をコードする遺伝子、または1以上のリボソームタンパク質をコードする遺伝子であってよい。
ある態様では、上記遺伝子の組み合わせは変えられてもよい。
ある態様では、シトクロムP450ファミリー遺伝子は、たとえばP450、ファミリー2、サブファミリーb、ポリペプチド10(Cyp2b10)、P450、ファミリー2、サブファミリーc、ポリペプチド70(Cyp2c70)、P450、ファミリー2、サブファミリーc、ポリペプチド37(Cyp2c37)、P450、ファミリー2、サブファミリーa、ポリペプチド12(Cyp2a12)、P450、ファミリー2、サブファミリーc、ポリペプチド40(Cyp2c40)、P450、ファミリー3、サブファミリーa、ポリペプチド11(Cyp3a11)、P450、ファミリー3、サブファミリーa、ポリペプチド13(Cyp3a15)、P450、ファミリー3、サブファミリーa、ポリペプチド16(Cyp3a16)P450、ファミリー3、サブファミリーa、ポリペプチド25(Cyp3a25)、P450、ファミリー2、サブファミリーa、ポリペプチド4(Cyp2a4)またはP450、ファミリー4、サブファミリーa、ポリペプチド10(Cyp4a10)であってもよい。
ある態様では、アポリポタンパク質ファミリー遺伝子は、たとえば、アポリポタンパク質C−II(Apoc2)、アポリポタンパク質A−I(Apoa1)、アポリポタンパク質A−II(Apoa2)、アポリポタンパク質A−V(Apoa5)、またはアポリポタンパク質H(Apoh)であってもよい。
ある態様では、血液動態特性を調節する1以上の産物をコードする遺伝子は、たとえば、フィブリノゲン、アルファポリペプチド(Fga)、凝固因子X(F10)、アンギオゲニン(Ang)、パラオキソナーゼ1(Pon1)、キニノゲン(Kng)、凝固因子XII、ベータサブユニット(F13b)、低密度リポタンパク質受容体‐関連タンパク質(Lrp2)、凝固因子V(F5)、プラスミノゲン(Plg)、凝固因子II(F2)、アンギオテンシノーゲン(Agt)、またはフィブリノゲン、Bベータポリペプチド(Fgb)をコードする遺伝子であってもよい。
ある態様では、熱ショックタンパク質遺伝子は、たとえば、熱ショックタンパク質(Hsp105)、シャペロニンサブユニット5(イプシロン)(Cct5)、シャペロニンサブユニット8(シータ)(Cct8)、DnaJ(Hsp40)ホモログ、サブファミリーA、メンバー1(Dnaja1)、DnaJ(Hsp40)ホモログ、サブファミリーC、メンバー2(Dnajc2)、DnaJ(Hsp40)ホモログ、サブファミリーC、メンバー7(Dnajc7)、熱ショック70kDタンパク質5(グルコース‐調節タンパク質)(Hspa5)、熱ショックタンパク質(Hsp105)、熱ショックタンパク質1、アルファ(Hspca)、熱ショックタンパク質1、ベータ(Hspcb)、熱ショックタンパク質1A(Hspa1a)、熱ショックタンパク質B(Hspcb)、熱ショックタンパク質4(Hspa4)、熱ショックタンパク質4(Hspa4)、熱ショックタンパク質8(Hspa8)、浸透圧ストレスタンパク質(Osp94)、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ‐関連タンパク質(P5−ペンディング)、またはストレス‐誘発リンタンパク質(Stip1)をコードする遺伝子であってもよい。
ある態様では、DNA損傷を表す1以上の産物をコードする遺伝子は、たとえば、血管拡張性失調症変異ホモログ(ヒト)(Atm)、損傷特異的DNA結合タンパク質1(Ddb1)、excision repair cross−complementing rodent repair deficiency、complementation group3(Ecc3)、ハンチンチン‐関連タンパク質1(Hap1)、mutSホモログ2(大腸菌)(Msh2)、骨髄性エコトロピックウイルスインテグレーション部位‐関連遺伝子1(Mrg1)、神経芽細胞腫ras癌遺伝子(Nras)、RAD21ホモログ(S.ポンベ)(Rad21)、網膜芽腫1(Rb1)、網膜芽腫結合タンパク質4(Rbbp4)、網膜芽腫結合タンパク質7(Rbbp7)、網膜芽腫結合タンパク質9(Rbbp9)、脊髄小脳失調症2ホモログ(ヒト)(Sca2)、X‐連鎖型筋細管ミオパシー遺伝子1(Mtm1)、またはX−ray repair complementing defective repair in Chinese hamster cells5(Xrcc5)をコードする遺伝子であってもよい。
ある態様では、細胞周期を制御する1以上の産物をコードする遺伝子は、たとえば、サイクリンG1(Ccng1)、サイクリンD2(Ccnd2)、CDC23(細胞分裂周期23,酵母、ホモログ)(Cdc23)、サイクリンD3(Ccnd3)、サイクリン‐依存的キナーゼ5(Cdk5)、p21(CDKN1A)‐活性化キナーゼ2(Pak2)、RASp21タンパク質活性化因子1(Rasa1)、サイクリン‐依存的キナーゼ8(Cdk8)、CDC42エフェクタータンパク質(Rho GTPアーゼ結合)4(Cdc42ep4)、カスパーゼ8(Casp8),カスパーゼ4、アポトーシス‐関連システインプロテアーゼ(Casp4)、カスパーゼ12(Casp12)、Bcl‐関連デスプロモーター(Bad)、Bcl2‐様2(Bcl2l2)、プログラム細胞死6相互作用タンパク質(Pdcd6ip)、プログラム細胞死8(Pdcd8)、プログラム細胞死2(Pdcd2)、アネキシンA1(Anxa1)、アネキシンA2(Anxa2)、またはシグナル誘発増殖関連遺伝子1(Sipa1)であってもよい。
ある態様では、炎症誘発性遺伝子は、たとえば、ヒスチジンデカルボキシラーゼ(Hdc)、活性化白血球接着分子(Alcam)、プロトカドヘリンアルファ4(Pcdha4)、好中球サイトゾル因子4(Ncf4)、肥満細胞プロテアーゼ5(Mcpt5)、カテプシンS(Ctss)、カドヘリン2(Cdh2)、接合部細胞接着分子3(Jcam3)、マクロファージ発現遺伝子1(Mpeg1)、カテプシンB(Ctsb)、カルサイクリン結合タンパク質(Cacybp)、パラオキソナーゼ2(Pon2)、Pリゾチーム構造(Lzp−s)、ロイコトリエンB412−ヒドロキシデヒドロゲナーゼ(Ltb4dh)、リソソーム酸リパーゼ1(Lip1)、リゾチーム(Lyzs)、またはヒスチジンアンモニアリアーゼ(Hal)をコードする遺伝子であってもよい。
ある態様では、クロム親和性分泌経路に関連した1以上のタンパク質をコードする遺伝子は、たとえば血管膜タンパク質p24(Vmp)、Ca2+‐依存的分泌活性化因子タンパク質(Cads)、セクレトグラニンIII(Scg3)、シナプトタグミン4(Syn4)、エクスポーチン1、CRM1ホモログ(酵母)(Xpo1)、シナプトタグミン‐様4(Sytl4)、グルタメート受容体、イオノトロピック、AMPA2(アルファ2)、(Gria2)、シナプトソーム‐関連タンパク質25(Snap25)ニューロピリン(Nrp)、シナプトソーム‐関連タンパク質25結合タンパク質(Snap25bp)、シナプトソーム‐関連タンパク質91(Snap91)、シナプトタグミン1(Syt1)、シナプトフィシン(Syp)、ダイナミン1‐様(Dnm1l)、細胞毒性顆粒‐関連RNA結合タンパク質1(Tia1)、ラバプチン5(Rab5ep‐ペンディング)、ダイナミン(Dnm)、微小管関連タンパク質タウ(Mapt)、シンタキシン4A(胎盤)(Stx4a)、分泌顆粒神経内分泌タンパク質1、7B2タンパク質(Sgne1)、小胞膜タンパク質p24(Vmp)、コロニン、アクチン結合タンパク質1A(Coro1a)、クロモグラニンA(Chga)、シナプトタグミン‐様4(Sytl4)、コートマータンパク質複合体サブユニットアルファ(Copa)、ダイネイン、細胞質、軽鎖2A(Dnc12a)、コートマータンパク質複合体、サブユニットガンマ1(Copg1)、小胞‐関連膜タンパク質4(Vamp4)、sec13‐様タンパク質(Sec13l‐ペンディング)、カルネキシン(Canx)、シンタキシン結合タンパク質3(Stxbp3)、液胞タンパク質ソーティング16(酵母)(Vsp16)、SEC22小胞輸送タンパク質‐様1(S.セレビジアエ)(Sec22l1)コートマータンパク質複合体、サブユニットベータ2(ベータプライム)(Copb2)、プロテオグリカン、分泌顆粒(Prg)、シンタキシン6(Stx6)、チューブリン、アルファ3(Tuba3)、キャッピングタンパク質アルファ1(Cappa1)または分泌キャリア膜タンパク質1(Scamp1)であってもよい。
ある態様では、遺伝子転写を制御する1以上の産物をコードする遺伝子は、たとえば、スプライシング因子3b、サブユニット1(Sf3b1)、Trf(TATA結合タンパク質‐関連因子)‐近位p(Trfp)、RNA結合モチーフタンパク質10(Rbm10)、転写因子4(Tcf4)、転写因子12(Tcf12)、ポリメラーゼ(DNA指向)、ベータ(Polb)、CCR4−NOT転写複合体、サブユニット2(Cnot2)、開裂刺激因子、3′プレ‐RNA、サブユニット2,64kDa、タウ変異体(Cstf2タウ変異体)、スプライシング因子、アルギニン/セリン‐リッチ1(ASF/SF2)(Sfrs1)、一般転写因子II I(Gtf2i)、YY1転写因子(Yy1)、CCAAT/エンハンサー結合タンパク質アルファ(C/EBP)、関連配列1(Cebpa−rs1)、PRP4プレ‐mRNAプロセシング因子4ホモログB(酵母)(Prpf4b)、スプライシング因子3a、サブユニット3,60kDa(Sf3a3)、またはポリメラーゼ(RNA)II(DNA指向)ポリペプチドH(Polr2h)をコードする遺伝子であってもよい。
ある態様では、NF−KB経路遺伝子は、血清アミロイドA3(Saa3)、リンホトキシンB(Ltb)、B−細胞におけるカッパ軽ポリペプチド遺伝子エンハンサーの核因子2、p49/p100(Nfkb2)、B−細胞におけるカッパ軽鎖遺伝子エンハンサーの核因子阻害剤、アルファ(Nfkbia)、CCPAT/エンハンサー結合タンパク質アルファ(C/EBP)、関連配列1(Cebpa−rs1)、腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリー、メンバー1a(Tnfrsf1a)、またはB−細胞におけるカッパ軽鎖遺伝子エンハンサーの核因子1、p105(Nfkb1)であってもよい。
ある態様では、免疫機能に関連する1以上の産物をコードする遺伝子は、イムノグロブリンラムダ鎖、可変1(Igl−V1)、組織適合2、クラスII、遺伝子座Mb1(H2−DMb1)、リンホトキシンB(Ltb)、ケモカイン(C−Cモチーフ)リガンド5(Ccl5)、イムノグロブリン重鎖4(血清IgGl)(Igh−4)、テトラトリコペプチドを持つインターフェロン‐誘導タンパク質(Ifit2)、組織適合2、クラスII、遺伝子座Mb2(H2−DMb2)、オロソムコイド2(Orm2)、イムノグロブリン重鎖6(Iglの重鎖)(Igh−6)、CD52抗原(Cd52)、イムノグロブリンカッパ鎖可変8(V8)(Igk−V8)、CD24a抗原(Cd24a)、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)受容体4(Cxcr4)、インターフェロン調節因子4(Irf4)、好中球サイトゾル因子1(Ncf1)、リンパ芽球腫性白血病(Lyl1)、白血球特異的1(Lsp1、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド13(Cxcl13)、血清アミロイドA2(Saa2)、またはCD79抗原(CD79b)をコードする遺伝子であってもよい。
ある態様では、1以上の解糖系またはミトコンドリア酸化酵素をコードする遺伝子は、たとえば、ピルベートデヒドロゲナーゼキナーゼ、イソ酵素3(Pdk3)、ピルベートキナーゼ、筋肉(Pkm2),ホスホフルクトキナーゼ血小板(Pfkp)、アデニロスクシネートリアーゼ(Adsl)、アルドラーゼ1、Aイソ型(Aldo1)、ヘキソキナーゼ1(Hk1)、グリセルアルデヒド−3−ホスフェートデヒドロゲナーゼ(Gapd)、ホスホフルクトキナーゼ、肝臓、B‐型(Pfkl)、グルコースホスフェートイソメラーゼ1(Gpi1)、6−ホスホグルコノラクトナーゼ(Pgls)、トランスアルドラーゼ1(Taldol)、トランスケトラーゼ(Tkt)、2,3−ビスホスホグリセレートムターゼ(Bpgm)、ATPシトレートリアーゼ(Acly)、ATPアーゼ、H+輸送、V0サブユニットB(Atp6v0b)、ATPアーゼ、H+輸送、V0サブユニットDイソ型1(Atp6v0d1)、シトクロムcオキシダーゼサブユニットVIIeポリペプチド2−様(Cox7a2l)、ATPアーゼ、H−輸送、V1サブユニットA、イソ型1(Atp6v1a1)、NADHデヒドロゲナーゼ(ユビキン‐ワン)1アルファサブコンプレックス、3(Ndufa3)、またはエノラーゼ1、アルファ非‐ニューロン(Eno1)をコードする遺伝子であってもよい。
ある態様では、1以上のリボソームタンパク質をコードする遺伝子は、たとえば、ミトコンドリアリボソームタンパク質L54(Mrpl54)、リボソームタンパク質S11(Rps11)、リボソームタンパク質S19(Rps19)ミトコンドリアリボソームタンパク質L44(Mrpl44)、リボソームタンパク質L13a(Rpl13a)、リボソームタンパク質S8(Rps8)、リボソームタンパク質S12(Rps12)、リボソームタンパク質S26(Rps26)、リボソームタンパク質L27a(Rbl27a)、リボソームタンパク質L8(Rbl8)、リボソームタンパク質S23(Rps23)、リボソームタンパク質L37(Rpl37)、リボソームタンパク質L13(Rpl13)リボソームタンパク質S3(Rps3)、リボソームタンパク質L3(Rpl3)、リボソームタンパク質L18(Rpl18)、ミトコンドリアリボソームタンパク質S15(Mrps15)、真核細胞翻訳開始因子3、サブユニット7(ゼータ)(Eif3s7)、リボソームタンパク質S5(Rps5)、リボソームタンパク質L36(Rpl36)、リボソームタンパク質S4、X−連鎖型(Rps4x)、またはリボソームタンパク質L19(Rpl19)をコードする遺伝子であってもよい。
種々の態様では、本発明はシトクロムP450ファミリー遺伝子の発現を増加させること、アポリポタンパク質ファミリー遺伝子の発現を増加させること、血液動態特性を制御する産物(複数の産物)をコードする遺伝子の発現を増加させること、熱ショックタンパク質ファミリー遺伝子の発現を減少させること、DNA損傷を表す遺伝子産物の発現を減少させること、産物(複数の産物)が細胞周期を制御する遺伝子の発現を減少させること、炎症誘発性遺伝子の発現を減少させること、クロム親和性分泌経路に関連するタンパク質をコードする遺伝子の発現を減少させること、発現産物(複数の産物)が遺伝子転写を制御する遺伝子の発現を減少させること、NF−KB経路遺伝子の発現を減少させること、免疫機能に関連する産物(複数の産物)をコードする遺伝子の発現を減少させること、解糖系酵素(複数の酵素)をコードする遺伝子の発現を減少させること、ミトコンドリア酸化経路タンパク質(複数のタンパク質)をコードする遺伝子の発現を減少させること、またはリボソームタンパク質(複数のタンパク質)をコードする遺伝子の発現を減少させることを企図する。
種々の態様では、遺伝子(または遺伝子産物)の発現は、任意の数の異なる組織および器官、たとえば、副腎、肝臓、または大脳皮質において調節されてもよい。別の態様では、遺伝子(または遺伝子産物)の発現は副腎、肝臓、または大脳皮質において調節される。付加的な態様では、本発明は1以上の酸化防止剤を含有する組成物を老齢哺乳動物に投与することを含む、老齢哺乳動物において行動を変化させるための方法を提供する。
ある態様では、本発明は1以上の酸化防止剤を哺乳動物に投与することを含む、加齢に伴う哺乳動物の認知および/または身体機能の劣化を治療、予防、阻止、または覆すための方法を提供し、そのような酸化防止剤の総量は1以上の遺伝子の発現を調節するために有効である。ある態様では、それらの方法は哺乳動物の酸化状態を改善する。
加齢に関連した認知機能は、精神的劣化、たとえば記憶喪失または障害、学習障害、見当識障害、および精神覚醒の低下の症状を指すことができる。
加齢に伴う身体機能には、たとえば、筋肉機能の劣化または障害、血管機能の劣化または障害、視覚の劣化または障害、聴覚の劣化または障害、嗅覚の劣化または障害、皮膚または外被特性の劣化または障害、骨および関節健康状態の劣化、腎臓健康状態の劣化、腸機能の劣化または障害、免疫機能の劣化または障害、インスリン感受性の劣化または障害、および/または炎症反応の劣化または障害の徴候を挙げることができる。
ある態様では、本発明は哺乳動物の酸化状態を評価するための方法を提供する。これらの方法は、1以上の遺伝子、たとえば本明細書に記載の遺伝子の発現レベルを測定することを含んでいてもよい。種々の態様では、それらの方法はさらに、1以上の組織、たとえば副腎、肝臓、または大脳皮質におけるそれらの遺伝子の少なくとも1種の発現レベルを測定することを含んでいてもよい。
ある態様では、本発明は哺乳動物の遺伝子発現に対するカロリー制限の効果を模倣する方法を提供する。ある側面では、カロリー制限は化学的代謝過程に由来する損傷、とりわけ酸化的損傷を軽減させる。別の側面では、カロリー制限は体重管理に有用である。これらの方法は、ミトコンドリア酸化経路に関連する解糖系酵素(複数の酵素)またはタンパク質(複数のタンパク質)をコードする1以上の遺伝子を調節するために有効な量において1以上の酸化防止剤を哺乳動物に投与することを含んでいてもよい。したがって、本発明の方法は、哺乳動物の体重を管理することにおいても有用である。本明細書で使用する体重の“管理”とは、体重減少、体重増加、または現在の体重の維持を含んでいてもよい。
ある態様では、本発明は免疫機能に関連する遺伝子を抑制し、炎症を治療、予防、または阻止するために使用することが可能である方法、および誘導されたDNA修復機序の低下により明らかなDNA損傷を減少させるための方法を提供する。
ある態様では、本発明の組成物の投与は熱ショックタンパク質mRNAおよび細胞周期ターンオーバーmRNAの低下した発現レベルによって明らかなように、細胞死を減少させることができる。
ある態様では、本発明の組成物の投与は、副腎のシトクロムP450ファミリーメンバーのような遺伝子をアップレギュレーションし、副腎組織のシトクロムP450代謝を増加させた。副腎において増加したシトクロムP450代謝が哺乳動物における神経内分泌/副腎系のステロイド産生活性を調節してストレスおよび不安を緩和してもよい。
ある態様では、本発明は炎症/免疫‐関連遺伝子のダウンレギュレーションにより炎症反応を低下させる方法を提供する。本発明の1以上の酸化防止剤の投与は、特有のmRNAの誘導(アップレギュレーション)により血液動態特性を変化させることができる。別の態様では、本発明はアテローム形成を治療する、予防する、または阻止する方法を提供する。
種々の態様では、本発明は哺乳動物の処方計画の有効性を評価する方法を提供する。哺乳動物は、処方計画を受けている、すでに処方計画を受けた、または処方計画を考慮されている、いずれかの哺乳動物であってよい。処方計画は、たとえば、酸化状態を改善するか、または悪化を予防すること;カロリー制限の効果を模倣すること;体重を管理すること;アテローム形成を治療する、予防する、または阻止すること;ストレスまたは不安を治療する、予防する、もしくは阻止すること;炎症を治療する、予防する、もしくは阻止すること;または行動を変化させる、たとえば認知および/または身体機能の劣化を改善するか、または予防することに適したものであってよい。
ある態様では、処方計画の有効性を評価する方法は、シトクロムP450ファミリー遺伝子、アポリポタンパク質ファミリー遺伝子、血液動態特性を制御する産物(複数の産物)をコードする遺伝子、熱ショックタンパク質ファミリー遺伝子、DNA損傷を表す産物(複数の産物)をコードする遺伝子、細胞周期を制御する産物(複数の産物)をコードする遺伝子、炎症誘発性遺伝子、クロム親和性分泌経路に関連するタンパク質(複数のタンパク質)をコードする遺伝子、遺伝子転写を制御する産物(複数の産物)をコードする遺伝子、NF−KB経路遺伝子、免疫機能に関連する産物(複数の産物)をコードする遺伝子、解糖系酵素(複数の酵素)をコードする遺伝子、ミトコンドリア酸化経路タンパク質(複数のタンパク質)をコードする遺伝子、およびリボソームタンパク質(複数のタンパク質)をコードする遺伝子から独立して選択される1以上の遺伝子の発現レベルを測定することを含む。
種々の態様では、本発明の教示は遺伝子マイクロアレイまたはプロテオミックスクリーニングを開示する。本明細書で使用する“マイクロアレイ”という用語は、Schena(編)、DNA Microarrays:A Practical Approach(Practical Approach Series),Oxford University Press(1999)(ISBN:0199637768);Nature Genet.21(1)(suppl):1−60(1999);およびSchena(編)Microarray Biochip:Tools and Technology,Eaton Publishing Company/BioTechniques Books Division(2000)(ISBN:1881299376)でそのように呼ばれたすべての装置を包含し、上記の文献はそのまま本明細書に参照として援用される。本態様のマイクロアレイは、哺乳動物の酸化状態を表す、少なくとも1種の遺伝子の発現を測定するために設計されたマイクロアレイであってよい。ある態様では、マイクロアレイは酸化状態を表す遺伝子の組み合わせの発現を測定するために設計されてもよい。これらの態様の遺伝子は、たとえば、先に記載の遺伝子であってもよい。ある態様では、マイクロアレイがこれらの遺伝子のいずれか、またはこれらの遺伝子の組み合わせの発現を測定するために使用されてもよい。
本明細書で使用する、“プロテオミック”スクリーニングは、タンパク質解析アッセイ、またはタンパク質結合スクリーニングを表し、並行して多くのタンパク質が関わるアッセイまたはスクリーニングを包含する。タンパク質解析のプロテオミック法は、たとえば、BioThechniques33:1308−1316(2002)に記載され、その開示はそのまま参照として本明細書に援用される。
本明細書に記載の特定の手順、プロトコル、および試薬は変更してもよいため、本発明はそれらに限定されない。さらに、本明細書で使用する専門用語は特定の態様を説明する目的のためであって、本発明の範囲を限定することを意図しない。本明細書で使用し、そして添付の特許請求の範囲の中にある単数形“a”、“an”、および“the”は、特記しない限り複数の指示内容を包含し、たとえば、“哺乳動物”の指示内容は複数のそのような哺乳動物を包含する。“含む(comprise)”、“含む(comprises”、および“含んでいる(comprising)”という用語は、排他的よりむしろ包括的に解釈されることになる。
特記しない限り、本明細書で使用するすべての技術および科学用語ならびにいずれかの頭字語は、本発明の技術分野の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載の方法および材料に類似するか、または等価などんなものでも本発明の実施において使用できるが、好ましい方法、装置および材料は本明細書に記載される。
本明細書で言及するすべての特許、特許出願、および公開広報は、本発明で使用する可能性のある組成物、化合物、方法、およびその中に報告された別の情報を記載し、開示する目的のために、法律によって認められる程度まで参照として本明細書に援用される。しかし、本明細書内に記載されたものはいずれも先行する発明に基づいて、本発明がそのような開示に先行する権利が与えられないと認められることにはならない。
実施例
本発明は以下のその好ましい態様の実施例によってさらに説明することができるが、これらの実施例は説明のためだけに包含され、特記しない限り本発明の範囲を限定することを意図しないと理解される。
実施例1
この実施例は、酸化ストレスの指標として、還元型対酸化型グルタチオンの比(GSH:GSSG)の生化学的基準を使用して測定し、種々の酸化防止剤を与えられた老齢マウスが経験した酸化ストレスの緩和を説明する。
GSH:GSSG比は、Jones,D.P.,Redox Potential of GSH/GSSG Couple:Assay and Biological Significance,METHODS ENZYMOL.,348:93−112(2002)に記載の方法により測定した。
加齢のモデルシステムを提供する、Senescence−Accelerated Mouse(SAM)系統は、Dr.T.TanedaおよびSAM研究に関する協議会、University of Tokyo,Tokyo,Japanから得た(Takeda T.et al.,Senescence−Accelerated mouse(SAM):A novel murine model of senescence,Exp Gerontol,32:105−109(1997);Takeda T.et al.,Pathobiology of the senescence−accelerated mouse(SAM),Exp Gerontol,32:117−127(1997);Takeda T.,Senescence−accelerated mouse(SAM):A biogerontological resource in aging research、Neurobiol Aging 20:105−110(1999))。
C57BL6マウスは長命実験室マウス系統である。
特記しない限り、すべての老化促進マウスおよびC57BL6マウスは、フードAまたはフードBに交換されるまで対照フードを与えられた。フードAまたはフードBに交換されたマウスは、少なくとも6ヶ月間対応するフードを与えられた(対照マウスは対照フードだけを与えられた)。特記しない限り、フードAは5〜13ヶ月齢まで与えられ、フードBは7〜17ヶ月齢まで与えられた。特記しない限り、使用されたフード組成は表2に挙げた通りであった。表2の量は、総重量の百分率で表わした、組成物に添加された出発材料の量である。
Figure 2008519838
フードベースA内容物:トウモロコシ、家禽粉、コメ、ダイズミルラン、コーングルテンミール、ダイズ油、油脂、種々雑多な成分(すなわち、ビタミン類、ミネラル類など)。
フードベースB内容物:コーン、ダイズミルラン、ダイズミール、コーングルテンミール、油脂、種々雑多な成分(すなわち、ビタミン類、ミネラル類など)。
対照フード、フードA、およびフードB間の主要構成要素の相違点は表3に示す。表3の量は、組成物に添加された量であり、総重量の百分率で表される。
Figure 2008519838
分析的解析は、対照フードが17%タンパク質、10%油脂、約200ppmビタミンE、および<32ppmビタミンCを含有したことを示す。分析的解析はフードAが17%タンパク質、10%油脂、約500ppmビタミンE、約80ppmビタミンC、約300ppmL−カルニチン、および約125ppmリポ酸を含有することを示した。分析的解析はフードBが19%タンパク質、10%油脂、約500ppmビタミンE、および約80ppmビタミンCを含有することを示した。
酸化ストレスに対する酸化防止剤に富んだフードAおよびBの効果を測定した。1種の実験では、酸化バランスの基準である、還元型グルタチオン(GSH)と酸化型グルタチオン(GSSG)の濃度は、対照フードまたはフードAを食べた老化促進マウス、および対照フードを食べた1群の正常マウス(C57BL/6)の血漿において測定した。対照フードを与えられた老化促進マウスのGSH:GSSG比は、対照フードを与えられたC57BL/6マウスまたはフードAを与えられた老化促進マウスのGSH:GSSG比より低かった。これらの結果は、対照フードを与えられた老化促進マウスは正常マウスより酸化ストレスを多くうけたことを示す。結果はまた、改善されたGSH:GSSG比によって示されるように、フードA(すなわち、ビタミンE、ビタミンC、リポ酸、およびL−カルニチンを補充されたフード)がこの酸化ストレスを緩和したことを示す。
別の実験では、17ヶ月齢の老化促進マウス血漿中のGSH:GSSG比に対するフードB(すなわち、複合酸化防止剤‐強化フード)の効果を測定した。フードBを与えられた老化促進マウスは、対照フードを与えられた老化促進マウスより高いGSH:GSSG比を有した。これらの結果は、老化促進マウスが経験する酸化ストレスをフードBが緩和することを示す。
別の実験では、還元型と酸化型のグルタチオンの比は、対照フードまたはフードAを与えられた老化促進マウスの組織で測定した。対照フードを与えられた老化促進マウスに比較して、フードAを与えられた老化促進マウスは、改善されたGSH:GSSG比を骨格筋において有した。表4を参照されたい。これらの結果は、血漿中の改善された酸化ストレスマーカーに加え、補充されたフードAはさらに少なくとも1種の組織、骨格筋において同じマーカーを改善し、そして酸化ストレスの細胞内緩和に有効であることを示す。
Figure 2008519838
#対照(n=5)マウスと実験(n=4)マウス間の有意な差(P<0.05)
別の実験では、還元型と酸化型のグルタチオンの比は、対照フードまたはフードBのいずれかを与えられた老化促進マウスの組織で測定した。フードBは、年齢および性が適合する対照に比べ、すべての組織(肝臓、腎臓、心臓、大脳皮質、および骨格筋)でGSH:GSSG比を改善した。表5を参照されたい。これらの結果は、血漿中の改善されたGSH:GSSG比に加え、フードBがさらに細胞内GSH:GSSG比を改善することを示す。これらの結果はさらに、フードBが老化促進マウスにおけるフリーラジカルの過剰な産生を緩和することにおいて有効であり、おそらく年齢に調和した、改善された健康状態をもたらすことを示す。
Figure 2008519838
#老化促進マウスの対照および実験群間の有意な差(P<0.05、n=4)
実施例2
種々の酸化防止剤‐含有フードを与えられた老化促進マウスにおける酸化防止剤(複数の酸化防止剤)に対するゲノム反応は、mRNA発現解析により測定した。
3群の5−6匹の老化促進マウスは、先の実施例1で説明した対照フード、フードAまたはフードBを与えられた。フードの組成は先の実施例1と同じであった。
分子生物学技術は、当業者に公知の標準プロトコル、たとえばSambrook et al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,2版,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY(1989)に示されたものに従う。組織はマウスから得て、RNAはその組織から抽出した。抽出されたRNAは組織(肝臓、副腎、および大脳皮質)およびフード(対照、A、またはB)ごとにプールし、全部で9種のプールしたRNA試料を得た。プールした総RNA試料はさらに、取扱説明書に従ってMu74Av2高密度オリゴヌクレオチドアレイ(Mu74Av2 GeneChip,Affymetrix,Santa Clara,CA)を使用して処理し、遺伝子発現(mRNA)を得た。Microarray Analysis Suite(MAS)5.0(Affymetrix)を使用して、ハイブリダイズし、ビオチン化したRNAフラグメントの蛍光強度を計算した。すべての統計解析は、MAS5.0により行った。それぞれのmRNAは32種の異なるプローブ‐特異的結合のための16種のプローブ、および非特異的結合のための16種のプローブにより解析した。p<0.05を持つすべてのシグナルは有意であるとみなし、生物学的効果の解析に使用した。約4,000〜8,000種の遺伝子が検出された。検出値は10〜6,000の範囲であった。p値の範囲は0.0001〜0.05であった。有意な差は、1群の遺伝子の32種のプローブすべての強度と他の群の遺伝子のそれらを比較することにより測定した。p値<0.05は有意に異なるとみなした。
種々の組織の全遺伝子発現に対するフードAおよびBの効果が測定された。表6はGeneChipアッセイにより検出された遺伝子の総数を示す。
Figure 2008519838
フードAおよびBの効果は対照フードを与えられたマウスから得られた3種の組織の遺伝子発現特性と比較した。3種のフード群由来の組織における遺伝子の総数の検出における差は、影響を受けた組織における遺伝子の正味の抑制により部分的に説明することができる。
対照フードを与えられたマウス由来の3種の組織で類似の遺伝子数が検出された。肝臓および副腎では、フードAを与えられたマウスではより少ない遺伝子(それぞれ28%および6%)が検出され、遺伝子発現の正味の抑制を示唆した。フードBは肝臓ゲノムの活性に対して類似の効果を有した。副腎ゲノムに関しては、フードBはゲノムの活性における正味の誘導を示した。肝臓ゲノムはフードAおよびBによって同じように影響された。3種のフード群のマウス由来の大脳皮質はフードAおよびBに対する反応性がもっとも低く、2種のフードの栄養構成物質に対するより高い大脳ゲノムの安定性を示唆した。このことは、食べ物の酸化防止剤およびそれらの代謝産物候補への“血液脳障壁”に基づいた透過性障壁によるものであってもよい。
結論として言えば、上記の研究は副腎ゲノムの活性に対するフードAおよびBの異なる効果、および肝臓および大脳ゲノムの活性に対するフードAおよびBの類似した効果を示した。一般的には、図1を参照されたい。
実施例3
老化促進マウスの種々の組織における種々のクラスの遺伝子の発現に対するフードAおよびBの効果は先に記載のGeneChipアッセイを使用して測定した。
図2、3および4は、フードAおよびBを与えられたマウスにおいて発現が調節された遺伝子の機能的クラス、および遺伝子特性の変化に対するそれらの遺伝子の相対的寄与を要約する。
図2および3は、フードAおよびBによって影響を受ける副腎および肝臓遺伝子それぞれの機能的クラスのあらまし、およびそれらの相対的分布を示す。フードAおよびBは図2および3に説明された遺伝子の機能的グループに対して抑制効果を有した。最も多数の影響を受けた遺伝子が免疫機能を制御する。同様に、肝臓および副腎では、フードAおよびBによって炎症、分泌、DNA損傷への反応、および熱ショックを制御する遺伝子もダウンレギュレーションされた。解糖、ミトコンドリア酸化、およびタンパク質合成の酵素をコードする遺伝子は、肝臓でフードAおよびBによりダウンレギュレーションされた。
フードAおよびBは分泌経路に影響を与えた。肝臓および副腎は分泌器官であるため、結果は、それらのフードが血液およびリンパ液の組成および別の器官の機能を制御してもよいことを示唆する。
図4はフードAを与えられたマウスの大脳皮質において異なって発現された遺伝子の機能的分類および相対的分布を示す。フードBを与えられたマウスの大脳皮質では、異なって発現された遺伝子の類似の分布が検出された。DNA修復および熱ショックタンパク質ファミリー遺伝子は、フードAおよびBを与えられたマウスの大脳皮質では抑制されなかった(しかしそれらの遺伝子はフードAおよびBを与えられたマウスの肝臓および副腎では抑制された)。
実施例4
老化促進マウス副腎の種々のクラスの遺伝子発現に対するフードAおよびBの効果は先に記載のGeneChipアッセイによって測定した。
遺伝子発現特性の比較解析は、副腎が微量栄養素状態の重要な“センサー”であることを示唆する。副腎は視床下部‐下垂体‐副腎軸の不可欠な構成成分であるため、それはさらに抗酸化微量栄養素の重要なエフェクターであってもよい。
シトクロムP450ファミリー:機能的遺伝子解析は、シトクロムP450のメンバーがフードAおよびBにより誘導されることを示した。影響を受けたこのファミリーメンバーのリストは表7に示す。
Figure 2008519838
これらの結果はフードAおよびBがシトクロムP450ファミリー遺伝子を誘導したことを示す。シトクロムP450ファミリー遺伝子の産物は生体異物、アラキドン酸、およびステロイドの代謝において重要な役割を果たす。このことは、生命を維持する神経‐内分泌器官のステロイド産生活性をフードAおよびBが調節できることを示唆する。
アポリポタンパク質ファミリー:機能的遺伝子解析はアポリポタンパク質ファミリーメンバーがフードAおよびBによって誘導されることを示した。影響を受けたこのファミリーメンバーのリストは表8に示す。
Figure 2008519838
これらの結果は、フードAおよびBがアポリポタンパク質ファミリー遺伝子を誘導することを示す。アポリポタンパク質はステロイドの代謝において同等に重要な役割を果たす。このことは、フードAおよびBがステロイド産生特性を調節できることを示唆する。
血液動態特性を制御する産物をコードする遺伝子:機能的遺伝子解析は、血液の血液動態特性を制御する遺伝子がフードAおよびBによって誘導されることを示した。影響を受けたこのファミリーメンバーは表9に示す。
Figure 2008519838
これらの結果は、フードAおよびBが血液動態特性を制御する産物をコードする遺伝子を誘導することを示す。さらに、フードAおよびBの抗‐アテローム産生効果はパラオキサナーゼ1のmRNAの誘導により示唆される。パラオキソナーゼ1の高血漿レベルはアテローム産生の低い発生率に関連する。
熱ショックタンパク質をコードする遺伝子:機能的遺伝子解析は、熱ショックタンパク質をコードする遺伝子ファミリーの発現レベルが抑制されることを示した。影響を受けたこのファミリーメンバーのリストは表10に示す。
Figure 2008519838
数字の前のハイフンは減少を示す。たとえば、‐5.7の倍数変化は、遺伝子発現レベルの5.7倍の低下を示す。NCは遺伝子発現レベルの変化が2倍未満であったことを意味する。
これらの結果は、フードAが熱ショックタンパク質遺伝子を抑制したことを示す。熱ショックタンパク質の誘導は増加した生理的ストレスに関連する。フードAの酸化防止作用は、副腎および肝臓における熱ショックタンパク質、シャペロニン、およびタンパク質ジスルフィドイソメラーゼをコードする遺伝子活性の減少によって示唆される(表19も参照されたい)。結果はSODおよびカタラーゼの遺伝子のような、古典的抗酸化遺伝子の発現に対する効果が欠如する点で注目に値する。さらに結果は、フードAが生理的ストレスに対する保護効果を提供したことを示唆する。
DNA損傷を表す産物をコード遺伝子:機能的遺伝子解析はDNA損傷を表す産物をコードする遺伝子ファミリーの発現レベルが抑制されることを示した。影響を受けたこのファミリーメンバーのリストは表11に示す。
Figure 2008519838
数字の前のハイフンは減少を示す。たとえば、‐3.0の倍数変化は、遺伝子発現レベルの3.0倍の低下を示す。NCは遺伝子発現レベルの変化が2倍未満であったことを意味する。
これらの結果は、フードAがDNA損傷を表す産物をコードする遺伝子を抑制したことを示す。さらにこれらの結果は副腎組織においてフードAがDNA損傷を減少させることを示唆する。
細胞周期遺伝子:機能的遺伝子解析は細胞周期を制御する産物をコードする遺伝子の発現レベルが抑制されることを示した。影響を受けたこのファミリーメンバーのリストは表12に示す。
Figure 2008519838
数字の前のハイフンは減少を示す。たとえば、‐2.6の倍数変化は、遺伝子発現レベルの2.6倍の低下を示す。NCは遺伝子発現レベルの変化が2倍未満であったことを意味する。
これらの結果は、フードAが細胞周期を制御する産物をコードする遺伝子を抑制したことを示す。
炎症誘発性遺伝子:機能的遺伝子解析は、炎症誘発性遺伝子の発現レベルが抑制されることを示した。影響を受けたこのファミリーメンバーのリストは表13に示す。
Figure 2008519838
数字の前のハイフンは減少を示す。たとえば、‐3.7の倍数変化は、遺伝子発現レベルの3.7倍の低下を示す。NCは遺伝子発現レベルの変化が2倍未満であったことを意味する。
これらの結果は、炎症に関連する遺伝子がフードAによって抑制されたことを示す。これらの効果の一部は、肥満細胞および侵入するマクロファージのような具体的細胞集団の減少に起因してもよい。これらの遺伝子の抑制は炎症誘発性転写因子のサブユニット、核因子カッパB(NF−κB)、マイトジェン活性化タンパク質(MAP)キナーゼ、および転写刺激因子および活性化因子(STAT)をコードする遺伝子の抑制により、部分的に説明してもよい。
クロム親和性分泌経路に関連するタンパク質をコードする遺伝子:機能的遺伝子解析は、分泌経路を調節する遺伝子の発現レベルが抑制されることを示した。影響を受けたこのファミリーメンバーのリストは表14に示す。
Figure 2008519838
Figure 2008519838
数字の前のハイフンは減少を示す。たとえば、‐4.3の倍数変化は、遺伝子発現レベルの4.3倍の低下を示す。NCは遺伝子発現レベルの変化が2倍未満であったことを意味する。
これらの結果は、フードAがクロム親和性分泌経路に関連するタンパク質をコードする遺伝子を抑制したことを示す。
遺伝子転写を制御する産物をコードする遺伝子:機能的遺伝子解析は、転写を制御する遺伝子の発現レベルが抑制されることを示した。影響を受けたこのファミリーメンバーのリストは表15に示す。
Figure 2008519838
数字の前のハイフンは減少を示す。たとえば、‐2.5の倍数変化は、遺伝子発現レベルの2.5倍の低下を示す。NCは遺伝子発現レベルの変化が2倍未満であったことを意味する。
これらの結果は、フードAが転写装置の主要酵素をコードする遺伝子を抑制したことを示す。このことが副腎における遺伝子発現の正味の減少を説明してもよい。
NF−κB経路遺伝子:機能的遺伝子解析は、活性なNF−κB経路の指標またはその活性の重要な調節因子である産物をコードする遺伝子の発現レベルが抑制されることを示した。影響を受けたこのファミリーメンバーのリストは表16に示す。
Figure 2008519838
数字の前のハイフンは減少を示す。たとえば、‐8.0の倍数変化は、遺伝子発現レベルの8.0倍の低下を示す。NCは遺伝子発現レベルの変化が2倍未満であったことを意味する。
これらの結果は、フードAが活性なNF−κB経路の指標またはその活性の重要な調節因子のいずれかである産物をコードする遺伝子の発現を抑制したことを示す。さらに、フードBは血清アミロイドA3遺伝子を抑制した。転写因子NF−κBのサブユニットをコードする遺伝子の調和した抑制が炎症を引き起こし免疫反応を調節する遺伝子の抑制の説明となってもよい(図2も参照されたい)。
実施例5
老化促進マウスの肝臓における種々のクラスの遺伝子の発現に対するフードAおよびBの効果は、先に記載のGeneChipアッセイを使用して測定した。
免疫機能関連遺伝子:機能的遺伝子解析は、免疫機能関連遺伝子がフードAおよびBによって抑制されることを示した。影響を受けたこのファミリーメンバーのリストは表17に示す。
Figure 2008519838
数字の前のハイフンは減少を示す。たとえば、‐78.8の倍数変化は、遺伝子発現レベルの78.8倍の低下を示す。NCは遺伝子発現レベルの変化が2倍未満であったことを意味する。
これらの結果は、フードAおよびBが免疫機能に関連する遺伝子を抑制したことを示す。免疫グロブリン重および軽(可変、抗原結合)ペプチド鎖をコードする遺伝子の調和した抑制はフードAおよびBが免疫系の体液性“アーム”を調節してもよいことを示唆し、リンパ球の機能制御におけるそれぞれの重要性を示唆する。これらの転写物は通常リンパ球に関連し、転写物が肝臓で検出されたことから、データはフードAおよびBがリンパ系、少なくとも肝臓のそれを標的としてもよいことを示唆する。リンパ球機能に対するフードAおよびBの抑制効果は、CD79,CD52およびCD24のmRNAの抑制によってさらに支持される。表17に示すように、フードBはリンパ球活性の抑制においてより強力であると考えられる。
フードAおよびBは副腎および肝臓において抗炎症性特性を有する。これらの遺伝子の抑制は、炎症誘発性転写因子のサブユニット、核因子カッパB(NF−κB)、マイトジェン活性化タンパク質(MAP)キナーゼ、ならびに転写刺激因子および活性化因子(STAT)をコードする遺伝子の抑制により、部分的に説明されてもよい。
解糖系酵素およびミトコンドリア酸化経路タンパク質をコードする遺伝子:機能的遺伝子解析は、解糖系酵素およびミトコンドリア酸化経路タンパク質をコードする遺伝子がフードAおよびBによって抑制されることを示した。影響を受けたこのファミリーメンバーのリストは表18に示す。
Figure 2008519838
数字の前のハイフンは減少を示す。たとえば、‐9.2の倍数変化は、遺伝子発現レベルの9.2倍の低下を示す。NCは遺伝子発現レベルの変化が2倍未満であったことを意味する。
これらの結果は、フードAおよびBがグルコースおよびピルベート代謝の律速酵素をコードする遺伝子の発現を抑制することを示す。中間代謝の酵素をコードする遺伝子に対するフードAおよびBの効果は、それらの明確で組織特異的な効果を表した。これらの作用はカロリー制限の作用に類似する。
リボソームタンパク質をコードする遺伝子:機能的遺伝子解析は、リボソームタンパク質をコードする遺伝子がフードAおよびBによって抑制されることを示した。影響を受けたこのファミリーメンバーのリストは表19に示す。
Figure 2008519838
数字の前のハイフンは減少を示す。たとえば、‐4.3の倍数変化は、遺伝子発現レベルの4.3倍の低下を示す。NCは遺伝子発現レベルの変化が2倍未満であったことを意味する。
これらの結果は、フードAおよびBがリボソームタンパク質をコードする遺伝子の活性を抑制することを示す。2種のフードのこれらの効果によって起こりうる結果はタンパク質合成の阻害であり、表17で示唆したグルコースおよびピルベート代謝の阻害に関連してもよい。
熱ショックタンパク質をコードする遺伝子:機能的遺伝子解析は、熱ショックタンパク質をコードする遺伝子が抑制されることを示した。影響を受けたこのファミリーメンバーのリストは表20に示す。
Figure 2008519838
数字の前のハイフンは減少を示す。たとえば、‐5.7の倍数変化は、遺伝子発現レベルの5.7倍の低下を示す。NCは遺伝子発現レベルの変化が2倍未満であったことを意味する。
これらの結果は、肝臓において、フードAおよびBが熱ショックタンパク質をコードする遺伝子を抑制することを示す。これらの遺伝子は、転写制御され、酸化ストレスのような細胞ストレスに反応して誘導される。初期に検討したように、フードAおよびBの抗酸化効果は肝臓および副腎の両方における熱ショックタンパク質、シャペロンおよびタンパク質ジスルフィドイソメラーゼをコードする遺伝子の活性の減少によって示唆される(表9も参照されたい)。結果は、SODおよびカタラーゼの遺伝子のような、古典的抗酸化遺伝子の発現に対する効果が欠如する点において注目に値する。
DNA修復酵素をコードする遺伝子:機能的遺伝子解析は、DNA修復酵素をコードする遺伝子が抑制されることを示した。影響を受けたこのファミリーメンバーのリストは表21に示す。
Figure 2008519838
数字の前のハイフンは減少を示す。たとえば、‐3.5の倍数変化は、遺伝子発現レベルの3.5倍の低下を示す。NCは遺伝子発現レベルの変化が2倍未満であったことを意味する。
これらの結果は、肝臓において、フードAおよびBがDNA修復酵素をコードする遺伝子を抑制することを示す。これらの遺伝子は転写的に制御され、酸化ストレス、またはDNA損傷のような細胞ストレスに反応して誘導される。
実施例6
SAMの大脳皮質における種々のクラスの遺伝子発現に対するフードAおよびBの効果は、先に記載のGeneChipアッセイを使用して測定した。それらのアッセイの結果は表22(フードA)および表23(フードB)に示す。
Figure 2008519838
Figure 2008519838
数字の前のハイフンは減少を示す。たとえば、‐3.5の倍数変化は、遺伝子発現レベルの3.5倍の低下を示す。NCは遺伝子発現レベルの変化が2倍未満であったことを意味する。
Figure 2008519838
数字の前のハイフンは減少を示す。たとえば、‐3.5の倍数変化は、遺伝子発現レベルの3.5倍の低下を示す。NCは遺伝子発現レベルの変化が2倍未満であったことを意味する。
先に検討したように、図4はフードAを与えられたマウスの大脳皮質において異なって発現された遺伝子の機能的分類および相対的分布を示す。異なって発現された遺伝子の類似の分布が、フードBを与えられたマウスの大脳皮質において検出された。
図5は先に記載のGeneChip解析によって得られたmRNA発現特性の“階層的クラスタ分析”によって、対照フード、フードAおよびBの異なる効果を説明する。図5では、低い相対的発現を示す遺伝子は“淡い”または“ソフト”な色を有し、高い相対的発現を示す遺伝子は鮮やかな色を有する。変化の範囲は2標準偏差単位である。
フードAおよびBによって影響を受けた大脳皮質遺伝子の総数は肝臓および副腎で検出されたものよりずっと少なく、食べ物の構成要素の直接効果によるこの器官のとりわけ顕著な“保護”を示唆することができる。影響をうけた遺伝子の数がより少ないことに加え、皮質遺伝子の発現に対する効果の範囲も狭い。たとえば、肝臓では、遺伝子発現に対する効果は‐130倍〜+3倍、副腎では‐10倍〜+45倍の範囲であるが、大脳皮質では発現範囲の変化は‐3倍〜+7倍の範囲である。
図4に示すように、免疫機能および転写因子に関連する遺伝子は、影響をうけた遺伝子のもっとも大きなクラスタを形成する。データは、熱ショックおよび細胞周期タンパク質をコードする遺伝子に対する効果の欠如に関して、とりわけ注目に値する。しかし、“Homer1”のようなシナプス機能を制御する遺伝子の数はフードAおよびBによって同じような程度に抑制される。Homer1はグルタメート受容体の特定のサブユニットのシナプス膜へのターゲティングを制御し、カルシウムイオンの作用を制御する。同様に、フードAおよびBは共にカルシウム/カルモジュリン‐依存的タンパク質キナーゼの遺伝子発現も抑制し、さらにフードAおよびBがタンパク質キナーゼによるカルシウム‐依存的シグナル伝達経路を調節することを示唆する。その上、タンパク質キナーゼによるシグナル伝達経路の制御において重要な酵素である二重特異性ホスファターゼのmRNAは、フードBにより約20倍誘導される。
本明細書では、本発明の典型的な好ましい態様が開示されていて、特定の用語が使用されるが、それらは包括的で説明的な意味だけで使用され、限定のためではなく、発明の範囲は以下の特許請求の範囲に示される。明らかに、本発明の多くの改変および変更が上記の教示の観点において可能である。したがって具体的に記載するというよりは、添付の特許請求の範囲の範囲内で本発明を実施してよいと理解すべきである。
フードAおよびBを与えられたマウスにおける遺伝子発現の組織特異的調節を示す。 フードAおよびBを与えられたマウスにおいて発現が調節される副腎皮質遺伝子の機能的クラス、およびそれらの遺伝子の相対的分布を示す。 フードAおよびBを与えられたマウスにおいて発現が調節される肝臓遺伝子の機能的クラス、およびそれらの遺伝子の相対的分布を示す。 フードAおよびBを与えられたマウスにおいて発現が調節される大脳皮質遺伝子の機能的クラス、およびそれらの遺伝子の相対的分布を示す。 mRNA発現特性の“階層的クラスタ解析”により、遺伝子発現に対する対照フードならびにフードAおよびBの異なる効果を示す。

Claims (30)

  1. 老齢哺乳動物において遺伝子発現を調節する方法であって:
    1以上の酸化防止剤を含有する組成物を投与することを含み、
    組成物中の1以上の酸化防止剤の総量が哺乳動物において1以上の遺伝子の発現の調節を行うために十分である、前記方法。
  2. 哺乳動物が伴侶動物である、請求項1に記載の方法。
  3. 哺乳動物がイヌである、請求項1に記載の方法。
  4. 哺乳動物がネコである、請求項1に記載の方法。
  5. 投与することが哺乳動物に組成物を与えることを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 組成物がビタミンEおよびビタミンCからなる群から選択される1以上の酸化防止剤を含有する、請求項1に記載の方法。
  7. 組成物がビタミンE、ビタミンC、L−カルニチン、およびリポ酸からなる群から選択される1以上の酸化防止剤を含有する、請求項1に記載の方法。
  8. 組成物がビタミンE、ビタミンC、リポ酸、アスタキサンチン、ベータ‐カロテン、L−カルニチン、コエンザイムQ10、グルタチオン、ルテイン、リコペン、セレン、N−アセチルシステイン、大豆イソフラボン(類)、S−アデノシルメチオニン、タウリン、トコトリエノール(類)、およびその混合物からなる群から選択される1以上の酸化防止剤を含有する、請求項1に記載の方法。
  9. 組成物がホウレンソウポマス、トマトポマス、柑橘類果肉、ブドウポマス、ニンジン顆粒、ブロッコリー、緑茶、コーングルテンミール、米糠、藻類、クルクミン、セレン、およびその混合物からなる群から選択される1以上の酸化防止剤を含有する、請求項1に記載の方法。
  10. 組成物が、ニンジン顆粒、ブロッコリー、緑茶、コーングルテンミール、米糠、藻類、クルクミン、セレン、およびその混合物からなる群から選択される1以上の酸化防止剤を含有する、請求項1に記載の方法。
  11. 組成物がビタミンE、ビタミンC、果物(類)、野菜(類)、カロテノイド(類)、フラボノイド(類)、ポリフェノール(類)、およびその混合物からなる群から選択される1以上の酸化防止剤を含有する、請求項1に記載の方法。
  12. 1以上の遺伝子のそれぞれが独立して以下のものからなる群から選択される、請求項1に記載の方法:
    (a)シトクロムP450ファミリー遺伝子、
    (b)アポリポタンパク質ファミリー遺伝子、
    (c)血液動態特性を制御する1以上の産物をコードする遺伝子、
    (d)熱ショックタンパク質ファミリー遺伝子、
    (e)DNA損傷を表す1以上の産物をコードする遺伝子、
    (f)細胞周期を制御する1以上の産物をコードする遺伝子、
    (g)炎症誘発性遺伝子、
    (h)クロム親和性分泌経路に関連する1以上のタンパク質をコードする遺伝子、
    (i)遺伝子転写を制御する1以上の産物をコードする遺伝子、
    (j)NF−KB経路遺伝子、
    (k)免疫機能に関連する1以上の産物をコードする遺伝子、
    (l)1以上の解糖系酵素をコードする遺伝子、
    (m)1以上のミトコンドリア酸化経路タンパク質をコードする遺伝子、および
    (n)1以上のリボソームタンパク質をコードする遺伝子。
  13. 1以上の遺伝子がシトクロムP450ファミリー遺伝子を含有する、請求項1に記載の方法。
  14. 1以上の遺伝子がアポリポタンパク質ファミリー遺伝子を含有する、請求項1に記載の方法。
  15. 1以上の遺伝子が血液動態特性を制御する1以上の産物をコードする遺伝子を含有する、請求項1に記載の方法。
  16. 1以上の遺伝子が熱ショックタンパク質ファミリー遺伝子を含有する、請求項1に記載の方法。
  17. 1以上の遺伝子がDNA損傷を表す1以上の産物をコードする遺伝子を含有する、請求項1に記載の方法。
  18. 1以上の遺伝子が細胞周期を制御する1以上の産物をコードする遺伝子を含有する、請求項1に記載の方法。
  19. 1以上の遺伝子が炎症誘発性遺伝子を含有する、請求項1に記載の方法。
  20. 1以上の遺伝子がクロム親和性分泌経路に関連する1以上のタンパク質をコードする遺伝子を含有する、請求項1に記載の方法。
  21. 1以上の遺伝子が遺伝子転写を制御する1以上の産物をコードする遺伝子を含有する、請求項1に記載の方法。
  22. 1以上の遺伝子がNF−KB経路遺伝子を含有する、請求項1に記載の方法。
  23. 1以上の遺伝子が免疫機能に関連する1以上の産物をコードする遺伝子を含有する、請求項1に記載の方法。
  24. 1以上の遺伝子が1以上の解糖系酵素をコードする遺伝子を含有する、請求項1に記載の方法。
  25. 1以上の遺伝子が1以上のミトコンドリア酸化経路タンパク質をコードする遺伝子を含有する、請求項1に記載の方法。
  26. 1以上の遺伝子が1以上のリボソームタンパク質をコードする遺伝子を含有する、請求項1に記載の方法。
  27. 1以上の遺伝子の発現の調節が副腎で行われる、請求項1に記載の方法。
  28. 1以上の遺伝子の発現の調節が肝臓で行われる、請求項1に記載の方法。
  29. 1以上の遺伝子の発現の調節が大脳皮質で行われる、請求項1に記載の方法。
  30. 1以上の遺伝子の発現の調節が副腎、肝臓、および大脳皮質の中の1カ所以上で行われる、請求項1に記載の方法。
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