JP2008519337A - ハイブリッド数字繰上げ方式および繰上げラインのデジタルエンジニアリング方法のコンピュータ技術的解法 - Google Patents
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Abstract
Description
その式を、「式1:123456+345678=469134」とする(記数法が示されないこの式中の数字はすべて普通の十進数字である。以下同様。)。
そこでは十の位の和は3である。また、マイクロプログラム動作を分析すると以下のとおりである。
a:一の位からの繰上がり;
b:2つの十の位、5と7を下の位からの繰上げに加える、つまり(5+7+1)として、その和の一の位を得る;
c:(5+7+1)の和の繰上げを上の位へ送り、残りの位も同様の状況を有する。
その式を「式2:78+297+259=634」とする。
上記欠陥がより重大であることが理解されよう。以下の欠陥が存在することは明白である:
a.繰上げをマークするのが難しい。より小さい数字が繰上がりを示すために使用される場合、混乱を起こす恐れがあり、数字のエリアが制限される。特に、456789が表わされる場合、状況はより面倒である。なぜなら、数字の間に「.」が書かれると、小数と混合する恐れがあるからである。また、456789を表すことは不便である。数を数えるために指を用いる場合、それは遅く不便である。暗算を行なう場合、それは大変な頭脳労働であり、通常誤りが生じる。
b.通常、2つの数字が加算される時、和を得るために加えられる各位に3つの数字がある。したがって、3層状の計算の必要がある。また、3つ以上の数字を加算する場合、より不便になる。
c.計算をチェックするのが難しい。計算は通常もう一度行なわれる。したがって、それは時間がかかり労力を要する。
本発明は、計算速度を著しく高めることができ、計算の正確さの保証を増すことができる新しいデジタルエンジニアリングの方法を提案する。「手書き計算エンジニアリング」では、手書き計算の誤り率が大幅に低減される。本発明は、計算速度が著しく高くなる、ハイブリッド数字繰上げ方式および繰上げライン方法のデジタルエンジニアリングの方法を使用するコンピュータの技術的解法をも提供する。計算は、ハイブリッド数字繰上げ方式におけるハイブリッドQ進法または強化Q進法または部分Q進法または対称Q進法を使用する。対称Q進法で、Qは1より大きい整数である。それらは略して「ハイブリッド/強化/部分/対称Q進法」と書かれる。
ハイブリッド数字繰上げ方式の計算は次の解法のうちの1つで行うことができる:
解法1(コンピュータおよび手書き計算エンジニアリングに適する):
(1)普通Q進数字が符号化されるか、さもなければハイブリッド繰上方式の数字に変換される;
(2)ハイブリッド数字繰上げ方式計算(「対応物スクラッチング」、「スクラッチングQ」、「蓄積」);
(3)ハイブリッド数字繰上げ方式の数字が復号されるか、さもなければ普通Q進数字に変換される;
解法2(コンピュータ、そろばん、または手書き計算エンジニアリングに適し、あるいは、不使用でもよい):
(1)普通Q進数字が符号化されるか、さもなければハイブリッド数字繰上げ方式の数字に変換される;
そしてハイブリッド数字繰上げ方式の数字が「オールワン符号化繰上げ方式の数字」へ符号化される;
(2)「オールワン符号化繰上げ方式」の計算(「対応物スクラッチング」、「スクラッチングQ」、「蓄積」);
(3)「オールワン符号化繰上げ方式の数字」がハイブリッド数字繰上げ方式の数字へ復号される;
そして、ハイブリッド数字繰上げ方式の数字が復号されるか、さもなければ普通Q進数字に変換される;
解法3(コンピュータに適する):
(1)普通のQ進数字が符号化されるか、さもなければハイブリッド数字繰上げ方式の数字に変換される;
そしてハイブリッド数字繰上げ方式の数字が符号化されるか、さもなければ{0,±1}二進数字に変換される(その特別なケースは「普通二進法」である);
(2){0,±1}二進の計算(「相当物スクラッチング」、「スクラッチングQ」、「蓄積」);
(3){0,±1}二進数字が復号されるか、さもなければハイブリッド数字繰上げ方式の数字に変換される;
そして、ハイブリッド数字繰上げ方式の数字が復号されるか、普通Q進数字に変換される;
解法4(コンピュータに適する):
(1)普通Q進数字が符号化されるか、さもなければハイブリッド数字繰上げ方式の数字に変換される;そして、ハイブリッド数字繰上げ方式の数字が符号化されるか、あるいは「符号化された{0,±1}二進数字」に変換される;
(2)「符号化された{0,±1}二進」の計算(「対応物スクラッチング」、「スクラッチングQ」、「蓄積」);
(3)「符号化された{0,±1}二進数字」が復号されるか、さもなければハイブリッド数字繰上げ方式の数字に変換される;
そして、ハイブリッド数字繰上げ方式の数字が復号されるか、さもなければ普通Q進数字に変換される。
第1プロセスにおいて、
ステップ1:K個の普通Q進数字が足し算と引き算に参加すると仮定すると、Kは整数でK≧2であり、Qは自然数であり、これらの数字がハイブリッド繰上げ方式のKまたは2K個の数字に変換され、
ステップ2:Kまたは2K個の数字のうちの2つがハイブリッド数字繰上げ方式の使用により和を求めて加算され;
計算が最下位からスタート、つまり、ある位で、前記2つの数字が位ごとに加算され;
そして、前記位に前記2つの数字の「位ごとの加算」の和が「対応物スクラッチング」、「スクラッチングQ」および「蓄積」によって得られ;
前記和が「部分和」数字として次の計算層へ送られ;
一方、得られた「ハイブリッド数字繰上り」が次の計算層、または現在の計算層の計算を受けていないデータ線の隣接する上の位の空の位つまり0の位に置かれ;
ステップ3:前記ある位に隣接した上の位に、ステップ2の計算が繰り返され;
前記2つの数字の最高位が計算されるまで、この処理が繰り返され;並行処理が採用される場合、ステップ2および3の計算が2つの数字の各位に対して同時に行なわれて、本ステップを省くことができ;
順次および並行処理が採用される場合、処理は同様であり;
ステップ4:Kまたは2K個の数字のさらに2つの数字に対してステップ2および3の計算が行なわれ;
Kまた2Kの数字あるいは計算層の数字がすべて得られるまで、この処理が繰り返され;
数字が1つだけ残ると、それは「部分和」数字として次の計算層に直接移動され;
ステップ5:次の計算層で、前のステップ2、3および4で述べたような和を求める計算が、前記「位ごとの和」数字と「繰上り」数字に対して行なわれ;
計算層の計算の後に1つの数字だけが得られるまで、この処理が繰り返され;
ハイブリッド数字繰上げ方式での計算によって最後に得られた和の数が、K個の普通Q進数字の足し算と引き算の結果そのものである。
または、第2プロセスにおいて:
ステップ1:K個の普通Q進数字が足し算と引き算に参加すると仮定すると、Kは整数でK≧2であり、Qは自然数であり、これらの数字がハイブリッド繰上げ方式のKまたは2K個の数字に変換され;
ステップ2:最下位からスタートして、つまりKまたは2K個の数字のうちの2つがある位で同時に加算され;
「対応物スクラッチング」、「スクラッチングQ」および「蓄積」が採用され、つまり2つの数字が得られると、前記位の前記2つの数字の「位ごとの加算」の和が得られ;
「部分和」数字として次の計算層へ送られ;
一方、得られた「ハイブリッド数字繰上り」が次の計算層、または現在の計算層の計算を受けていないデータ線の隣接する上の位の空の位つまり0の位に置かれ;
ステップ3:Kまたは2K個の数字のさらに2つの数字に対してステップ2の計算が行なわれ;
Kまた2Kの数字あるいは計算層の数字がすべて得られるまで、この処理が繰り返され;
数字が1つだけ残ると、それは「部分和」数字として次の計算層に直接移動され;
同じ位の各数字が同時に計算される場合、ステップ2とステップ3の計算が同時に行なわれて、本ステップを省くことができ、このとき、同じ位で和が0であるn個の数字に対して「対応物スクラッチング」が最初に行なわれ;
そして、その和がmQであるn個の数字(nは整数でn≧2であって、mは整数)に対して「スクラッチングQ」が行なわれ;
得られた「ハイブリッド数字繰上り」が次の計算層、または現在の計算層の計算を受けていないデータ線の隣接する上の位の空の位つまり0の位に置かれ;
同じ位に残りの数字が「蓄積」されるか、あるいは次の計算層に直接移動され;
蓄積は「多重(少なくとも2)数字蓄積」であり、2つの数字の普通の「蓄積」が採用される場合、逐次の連続蓄積が行なわれ;
ステップ4:前記ある位に隣接した上の位に、ステップ2および3の計算が繰り返され;
Kまたは2K個の数字の最高位が計算されるまで、この処理が繰り返され;
ステップ5:次の計算層で、前のステップ2、3および4で述べたような和を求める計算が、前記「位ごとの和」数字と「繰上り」数字に対して行なわれ;
計算層の計算によって1つの数字だけが得られるまで、この処理が繰り返され;
ハイブリッド数字繰上げ方式での計算によって最後に得られた和の数が、K個の普通Q進数字の足し算と引き算の結果そのものである。
または、第3プロセスにおいて:
ステップ1:K個の普通Q進数字が足し算と引き算に参加すると仮定すると、Kは整数でK≧2であり、Qは自然数であり、これらの数字がハイブリッド繰上げ方式のKまたは2K個の数字に変換され、
ステップ2:いわゆる「二次元計算」が採用され、つまりKまたは2K個の数字の各位で計算が同時に行なわれ、一方、各位で和が0であるn個(nは整数でn≧2)の数字に対して「対応物スクラッチング」が行なわれ;
ステップ3:いわゆる「二次元計算」が採用され、つまりKまたは2K個の数字の各位で計算が同時に行なわれ、一方、各位で和がmQであるn個(nは整数でn≧2であって、mは整数)の数字に対して「スクラッチングQ」が行なわれ;
得られた「ハイブリッド数字繰上り」が次の計算層のデータ線の隣接する上の位の空の位つまり0の位に置かれ;
ステップ4:いわゆる「二次元計算」が採用され、つまりKまたは2K個の数字の各位で計算が同時に行なわれ、一方、各位の残りの数字が「蓄積」されるか、あるいは次の計算層に直接移動され;
蓄積は「多重(少なくとも2)数字蓄積」であり、2つの数字の普通の「蓄積」が採用される場合、逐次の連続蓄積が行なわれ;
ステップ5:次の計算層で、前のステップ2、3および4で述べたような和を求める計算が、前記「位ごとの和」数字と「繰上り」数字に対して行なわれ;
計算層の計算によって1つの数字だけが得られるまで、この処理が繰り返され;
ハイブリッド数字繰上げ方式での計算によって最後に得られた和の数が、K個の普通Q進数字の足し算と引き算の結果そのものである。
そして、n個の計算数のある位が、それらが後の計算に参加しないように、論理的なやり方で「0」に設定され、これは「スクラッチングQ」と呼ばれ;
「スクラッチングQ」においてm=0のとき、それは「対応物スクラッチング」と呼ばれ;
あるいは、「対応物スクラッチング」および「スクラッチングQ」は採用されなくてもよい。
一方、Sの記号、つまり前記位の数字が正か負かを示す記号、が対応するオールワン符号で各位の記号として使用される(第3部の強化Q進法とオールワン符号を参照)。ハイブリッド数字繰上げ方式の数字を符号化するためにオールワン符号が使用される場合、n個の数字の加算は、n個の数字の1または1- (後述する[数2]参照)の非反復配置にすぎず、それは「1の配列」と呼ばれ、オールワン符号の符号化と復号は、固定符号長または可変符号長のいずれかを使用することができる。
そして、n個の計算数のある位が、それらが後の計算に参加しないように、論理的なやり方で「0」に設定され、これは「スクラッチングQ」と呼ばれ;
「スクラッチングQ」においてm=0のとき、それは「対応物スクラッチング」と呼ばれ;
あるいは、「対応物スクラッチング」および「スクラッチングQ」は採用されなくてもよい。
一方、Sの数字記号、つまり前記位の数字が正か負かを示す記号、が対応するオールワン符号で各位の記号として使用される。ハイブリッド数字繰上げ方式の数字を符号化するためにオールワン符号が使用される場合、n個の数字の加算は、n個の数字の1または1-の非反復配置にすぎず、それは「1の配列」と呼ばれ、オールワン符号の符号化と復号は、固定符号長または可変符号長のいずれかを使用することができる。本発明のコンピュータは固定符号長を使用する。オールワン符号で符号化する場合、K層または2K層演算装置内のアキュムレータを、結果となる合計数を特に格納するオールワン符号・シフトレジスタ、したがって「合計数レジスタ」とよばれるオールワン符号レジスタとして省略することができる。このとき「二次元計算」が採用される場合、それは「三次元の計算」と呼ばれ、対応する演算装置は「三次元演算装置」と呼ばれる。コンピュータで使用される要素はP値要素であり、Pは数字要素集合の基数であり、Pは1整数で、P>1;
あるいは、2値要素3値要素が使用される。
図1はハイブリッド数字繰上げ方式を用いたコンピュータの全体論理回路図であり;
図2はハイブリッド数字繰上げ方式および繰上げラインを用いたコンピュータ(演算操作)の論理回路図であり;
図3は、Kまたは2K層演算装置のi番目の位の論理回路図であり;
図4は対応物スクラッチング・ロジック(対応物スクラッチャー)の論理回路図であり;
図5は、スクラッチングQロジック(Q−スクラッチャー)の論理回路図である。
第1部 ハイブリッド数字繰上げ方式および繰上げラインのデジタルエンジニアリングの方法
1.《繰上げラインの方法》
1.1 繰上がりと《繰上げラインの方法》
コンピュータの数値計算で、計算速度を上げる鍵の1つは「繰上がり」である。繰上がりの取得および格納と、計算への繰上げの参加は重要である。「繰上がり」は「速度」を求めて競争している。手書きの計算で、それは直接「誤り率」に影響する。この部では、例として手書き計算エンジニアリングを挙げる。いわゆる《繰上げラインの方法》は、計算プロセス時に、生じた繰上がりが、「位ごとの和」の数字の位置と等しく、計算に参加する位置に格納され、「位ごとの和」とともに計算に参加するといった方法である。一般に、同じ計算層の2つの数字が加えられる場合、異なる位の繰上がりは「繰上げライン」と呼ばれるラインに配置される。(「計算層」の概念は次のセクションで説明する)。一例は以下のとおりである:
2つの普通の十進数が加算され、加算式を
「式3:123456+345678=469134」と仮定する。
一の位の計算は(6+8)=14である。また、その繰上がり1は、次のラインの上の位に書かれ、それが繰り返される。2つの数字が式で加えられる場合、繰上がりを考慮に入れない各位の合計は、
1.2.1 2つの数字の和を求める加算の分析
《繰上げラインの方法》による足し算で、(1)2つの数字が加えられる場合、加えられる数字が各位に2つだけあり、繰上げラインに繰上げを直接マークする困難はなく、(2)計算をチェックするのに非常に便利である、ことが上記セクションから理解できよう。
[補助定理2]2つの数字が加えられる場合、いかなる位の(+)和は0〜9のうちの1つでありえるが、上の位への繰上がりが前記位にあると、前記位の(+)和は0〜8のうちの1つになりえるのみで、それは9でありえない。
[補助定理1]と[補助定理2]から次が得られる、
[定理1]2つの数字が加えられる場合、ある位の(+)和は、上の位への繰上がりが前記位にないときに限って、9でありえる。
2つの数字が加算され、その式を
「式4:5843029+4746979=10590008」と仮定する。計算が異なる層において行なわれ、計算層が計算をサブ計算へと分解することが式4から理解されよう。各計算層で、サブ計算はミクロ計算に分解される。ミクロ計算は1つの単純な計算を行なうだけであり、これが計算の「層」の概念である。「層」の概念は数学の基礎概念である。《繰上げラインの方法》はまさに前記概念に基づいている。以前の加算方法も実質的には「層」の概念を暗示し、したがって、《繰上げラインの方法》の「層」は一般に計算の複雑さを増加させない。これに反して、以前の方法は「層」を暗示し、したがって、計算の複雑さは増加して、それは計算の速度をさらに遅くする。
2つの数字が加えられる場合、いくつかの特別なケースで計算の多数の層が生じる可能性があり、層間に次の関係がある。
[補助定理4]2つの数字が加えられるとき、ある位の後の計算層に繰上がりがあれば、前の計算層に繰上がりが存在しないことは確かである(補助定理1および補助定理2から推定される)。
[定理2]2つの数字が加えられるとき、同じ位の計算層のいずれにも繰上がりがないか、あるいは同じ位のすべての計算層に1つだけ繰上がりがある(補助定理1および補助定理2から推定される)。
[推論]2つの数字が加えられるとき、0の計算層(最初の計算式)を除いて、すべての層の繰上げラインを1本の繰上げラインに組み合わせることができかもしれない。
3つの数字が和を求めて加算され、式が
「231+786+989=2006(式5)」であると仮定する。さらに、6つの数字が和を求めて加算され、式が
「786+666+575+321+699+999=4046(式6)」であると仮定する。演算の鍵は以下のとおりである:
(2)複数個の数字を加算する場合、2つ以上の計算層が生じる。計算層の数を減らすために、空の位あるいは同じ位の同じ計算層の0の位に、繰上がりおよび(+)和数字はいかなる位をもとることができ;
計算層中のある位からの繰上がりは、次の計算層へ、あるいは空の位または現在の計算層の計算を受けていないデータ線の隣接した上の位の0の位に置くことができる。
(3)計算層の数はできるだけ減らされる。
a.小さい数字は計算のために直接組み合わせられる;
b.繰上げは可能な限り「対応する対」で行なわれる;
c.最初の計算層で加算される数字の数はできるだけ減らされ、第2以上の高い計算層は可能な限り生じないようにする。
(4)同じ位で、数字は「蓄積され」あるいは直接次の計算層に移動され;
蓄積は「多数(少なくとも2つの)数字蓄積」であり、2つの数字の普通の「蓄積」が採用された場合、逐次の連続蓄積が行なわれ;
「同一の数字」および「連続する数字」に関しては、「部分和」を直接得ることができる。
2.1 《数字系論SZLL》
2.1.1 ある数字系での計算を容易にするために同じルールで数字を記録する方式は、「数の表現システムの方式」、略して「数字系」と呼ばれる。《数字系論SZLL》は、数字系の分類、分析、比較、変換および計算を研究する科学である。それはさらに、数論、群論、集合論、ゲーム理論などの数学の部門、と多値ロジック、ウォルシュ関数、《狭義および広義のモデル・ランダム理論MSL》のような隣接の主題、特にコンピュータ、手書き計算エンジニアリングおよびデジタルエンジニアリングのそろばんなどへの数字系の適用を研究する科学でもある。それは数学の基本理論の1つである。数学の科学は数字の科学である。「数字」の土台は「数字系」である。したがって、《数字系論SZLL》は「数論」の土台であり、それは「コア数学」の「コア」の1つである。
数字が異なる位で「数値記号」によって表わされる数字系が構築されると仮定する。「数値記号」は「数字」とも呼ばれる。個々の数の位の数字はすべてユニット値(「桁値」とも呼ばれる)が割り当てられる。数字は通常、右から左へ水平配列され、その値は最低値(小)から最高値(大)へ配列される。数字系全体においてこのように各数字を表わす数字系は「桁値数字系」と呼ばれる。以下に記載する数値系はすべて「桁値数字系」である。誤解が生じない場合、それらは「数字系」とも呼ぶ。
a. 数字の位Iは、数字系での各位の数字の位置を指す。Iは序数である。それが整数である場合、各位のIは左から右へ表わされる、つまり、i=1、2、3、...で、前記数字の第1、第2、第3、...の位を示す。
数字要素集合Ziが数字要素0を含んでいる場合、前記対応する数字系は「0包含数字系」と呼ばれる。繰上げ方式に関しては、「0包含繰上げ方式」と呼ばれる。数字要素集合Ziが数字要素0を含んでいない場合、前記対応する数字系は「0除外数字系」と呼ばれる。繰上げ方法に関しては、「0除外繰上げ方式」と呼ばれる。
強化Q進法で、重要なものは0包含{0、±1、…±(Q−1)}Q進法で、ここでQは整数で、Q>1であり、それは「0包含ハイブリッドQ進法」と呼ばれ、その記号は{0包含、Q*}である。0包含および0除外ハイブリッドQ進法は「ハイブリッドQ進法」と総称され、Qは自然数で、その記号は{Q*}である。誤解が生じない場合、「0包含ハイブリッドQ進法」は「ハイブリッドQ進法」とも呼び、{Q*}で表わすことができる。《数字系論》において、{十*}の名前は「単一の基数P=19、0包含整数セグメント、対称十進」であり、{19、0包含、整数セグメント、対称十進}あるいは{0、±1、±2、…±9}十進と書くことができる。通常、それは「ハイブリッド十進」と呼ばれる{十*}によってさらに表わされる。{二*}の名前は「単一の基数P=3、0包含、整数セグメント、対称十進」であり、{3、0包含、整数セグメント、対称二進}あるいは{0、±1}二進と書くことができる。通常、それは「ハイブリッド二進」と呼ばれる{二*}によってさらに表わされる。
ハイブリッド数字で符号化する方法は「ハイブリッド数字符号化」と呼ばれる。
A進の数字要素をB進の数字で符号化する場合など、A進の数字は、位によって対応するB進の数字に配列される。それは、「B進数字によって符号化されたA進数字」またはB符号化されたA数字」または「符号化されたB数字」または略して「符号化された数字」と呼ばれる。例えば、
{十}328={二}101001000
であり、「符号化された{二}数字」は0011、0010、1000である。上記したように、「符号化された{0、±1}二進数字」は{0、±1}二進法によって符号化された「符号化された数字」である(その特別なケースは普通二進である)。「符号化されたB数字」の計算は「符号化されたB進数」の計算である。この時、A進数の計算はA進数の位間で行なわれるが、B進数の計算は各位で行なわれる。A進法の数字要素がB進法の数字などによって符号化される場合、必要なB進法の最大の位は「符号長」と呼ばれる。固定された「符号長」は「固定符号長」と呼ばれる。最も高い位0が「空位0」にするべく示されない場合、対応する「符号長」は可変であり、「可変符号長」と呼ばれる。
有理数の計算を行なうためにハイブリッド数字繰上げ方式と《ハイブリッド繰上げライン》を用いる方法は《ハイブリッド数字繰上げ方式およびハイブリッド繰上げライン》、略して《ハイブリッド繰上げ方法HJF》と呼ばれる。ハイブリッドQ進および《繰上げライン法》を用いて有理数の計算を実行する方法は、《ハイブリッドQ進および繰上げラインの方法》または誤解が生じなければ《ハイブリッド繰上げ法HJF》と命名されている。足し算と引き算の計算にK個の普通Q進数が参加すると仮定すると、Kは2以上の整数で、Qは自然数である。これらの普通Q進数の正および負の記号が、対応する数字の各位に割り当てられ、したがって、ハイブリッドQ進法が形成される。
{Q}={0、1、…(Q−1)}Q、Qは整数で、Q>1 ……(1)
{QΔ}={0、±1、…、±Q/2}Q. Qは正の偶数 ……(2)
(1)と(2)とから、Qが偶数で、Q≧2であることがわかる。
∵Q≧2、2Q≧2+Q、Q≧Q/2+1、∴(Q−1)≧Q/2
Q=2、(Q−1)=Q/2のとき、つまり、絶対値に関する限り、{二}での最大の数字要素によって表わされる{二}数字は、{二Δ}で最大の数字要素によって表わされる{二}数字と等しい。Qが2より大きい偶数のとき、(Q−1)>Q/2。つまり、絶対値に関する限り、{Q}で最大の数字要素によって表わされる{Q}数字は、{QΔ}で最大の数字要素によって表わされる{Q}数字より常に大きい。この時、(Q−1)の{Q}数字要素={QΔ}1 1-、すなわち、{Q}数字要素(Q−1)が対応する{QΔ}数字に変換される場合、それは2つの位1 1-の数である。そこでは、高位は実際「繰上げ」である。Q=2のとき{Q}数字が{QΔ}数字に変換される場合、それはまだ{QΔ}数字であることが分かる。Qが2より大きい偶数である場合、それは2つの{QΔ}数字の和であり、{QΔ}数字のうちの1つは「繰上げライン」に示された数字である。Q=2のときK個の{Q}数字が対応する{QΔ}数字に変換される場合、それらはまだK個の{QΔ}数字である。Qが2より大きい偶数である場合、それらは2K個の{QΔ}数字の和である。
(II)0除外数字の場合には、Qが正の奇数であり、同じ結論が生じることが証明されている。
(III){Q}数字が{QΔ}数字に変換されている場合、K個の{Q}数字はK個の{QΔ}数字に変換することができる。
(1)足し算と引き算は足し算へと組み合わせられる。最初に、引き算は計算のために足し算に変換され、したがって、実際の計算では、足し算と引き算は足し算へと組み合わせられ、それは連続の足し算と引き算の難しさを除去し、これはハイブリッド数字の特徴によって決定される。したがって、「ハイブリッド数字の減少」の技術が生まれる。それは、同じ位のn個の数字が和を求めて加算されて、和が0であると、これらのn個の数字を取り消すことができることを意味する。「ハイブリッド数字の減少」は「対応物取消し」あるいは「対応物スクラッチング」と呼ぶこともできる。つまり、前に述べたような「スクラッチングQ」時に、m=0のとき、それは「対応物スクラッチング」と呼ばれる。式で、前記位の前記n個の数字はバックラッシによって取り消すことができ、後の計算に参加しない。実際の計算で、ハイブリッド数字の結果は、「対応物スクラッチング」、「スクラッチングQ」および「蓄積」を反復して行なうことにより得られる。
そして、割り算の商を試算する過程は前設定された反復過程に変えることができる。
(1) 表1で、0+と0−はそれぞれ正と負の方向から0に接近することにより得られた0である。
{十}数字は{十*}数字の一部であり、{十}数字の集合は{十*}数字の集合の真部分集合である;{十*}数字⊃{十}数字、つまり{十*}数字は{十}数字に対する真の包含関係にある。{十}数字と{十*}数字の関係は「一対一の対応」ではなく「一対多対応」である。このために、{十*}は、多様な処理の柔軟性を持ち、これが{十*}の計算の多様性および迅速さを説明している。この視点から見て、{十*}にはより強力な働きがある。
4.1 {十Δ}数字と{十}数字間の変換方法
ここで整数は、例えば、[数33]とする。
(2)数字5(正または負)が{十Δ}数字に現われる場合、対応する{十}数字において反復{十Δ}数字が存在する。この時、対応する{十}数字中に数字5があるかもしれないし、ないかもしれない。{十}数字への{十Δ}の反復数字に関して、下記[数35]が「主な反復」であり、反復数字の残りはそこから推定することができる。
{十}数字と{十Δ}数字の関係は「一対一の対応」関係ではなく部分的「一対多対応」関係である。したがって、{十Δ}の部分的多様性が処理の部分的柔軟性をもたらし、これが{十Δ}の計算の部分的迅速さを説明している。この視点から見て、{十Δ}にはより強力な働きがある。{十Δ}数字が{十}数字に変換される場合、それは単に一意の対応する数字に変換することができる。これは、{十}数字の足し算と引き算の結果が一意である一方、{十}数字の足し引きをすることにより直接{十Δ}数字を得ることができるからである。反対に、{十}数字は、{十Δ}の一意の対応するグループにのみ変換することができる。したがって、{十}数字の「1つ」と{十Δ}の「1つの」グループとの関係は「一対一対応」である。これによって、{十Δ}数字および{十}数字が互いにマッピングする関係が築かれる。計算法に関しては、{十}および{十Δ}数字系は「同形」である。{十}数字に対応する計算上の特徴はすべて、{十Δ}数字系においても有効である。
注:表3に示すような反復数字のない数字系は、部分{Q’進}と呼ばれ、Q=10である。
4.1 {三”}と{十}間の変換方法
ここで整数に言及する、先ず、{十}の数字を{Q}の数字に変換する。Q=3のとき、{十}の数字を{三}の数字に変換する。例えば、{十}25={三}221である。
{三”}で、P=Qであり、したがって、前記数字系では、自然数が一意の連続形で表現される。それは多様性がなく、対応する柔軟性を欠く。{三”}数字と{十}数字との関係は「一対一対応」である。従って、{三”}数字および{十}数字が互いにマッピングする関係が築かれる。計算法に関しては、{十}および{三”}数字系は「同形」である。{十}数字に対応する計算上の特徴はすべて、{三”}数字系においても有効である。さらに、{十}数字系と{Q}数字系は同形であり、したがって{三}と{三”}の数字系は同形である。
デジタルエンジニアリングにおいて、ハイブリッド数字繰上げ方式および《ハイブリッド繰上げ法HJF》は計算速度を顕著に高め、手書き計算の誤り率を大幅に減らす。それは、まさに銭基シンによって示されたような数学の第3階層の「直接適用のエンジニアリング技術」である。そのような「エンジニアリング技術」がデジタル計算エンジニアリングと組み合わされた方法は「ハイブリッド数字繰上げ方式および《ハイブリッド繰上げ方式、繰上げラインのデジタルエンジニアリング法」と呼ばれる。
特に、符号化にオールワン符号を使用する場合、ハイブリッド数字のコンピュータは、ハイブリッド数字の計算結果を得るために、「対応物スクラッチング」を先ず行ない、その後「スクラッチングQ」を行なうだけでよい。最終結果を出力する必要がある場合だけ、ハイブリッド数字は{Q}数字または{十}数字に変換されて出力される。
本発明のコンピュータはハイブリッド数字コンピュータで、《ハイブリッド繰上げ法HJF》のコンピュータである。
1.1 定義
Q進数字系において、P>Q、特にP=Q+1>Qのすべての繰上げ方式は「強化Q進法」と呼ばれ、Qは自然数である。強化Q進法で、Q=1のとき、それは強化一進法である。強化一進法は主として2つのタイプを含み、1つは{0,1}一進法で、それは非負整数を表すことができ、その素子デバイスは2状態デバイスである。他方は{1-,1}一進法([数44]参照)で、すべての整数を表わすことができ、その素子デバイスも2状態デバイスである。特別の注記がない場合、下記の「強化一進法」は{0,1}一進法のことである。
1.2.1 {0,1}一進法と{Q}の変換方法
{0,1}一進数字を{Q}数字に変換する場合、{0,1}一進数字の各位の数字1を{Q}で数え、得られた{Q}の合計が{Q}数字である。つまり、{Q}数字の絶対値は、{0,1}一進数字の1の数と等しい。明らかに、これは非常に単純な原理である(表2[表5])。
(1){0,1}一進数字はすべての{Q}数字を表わすことができる。
(2)例えば4ビットの{0,1}一進数字には複数個の反復数字があり、0と4が非反復である以外は、残りの数字はすべて反復数字である。そこには4個の1、6個の2、4個の3がある。したがって、0〜4の反復数字の数は1、4、6、4、1である。これは二項式の展開係数Ck nと一致している。ビット数nは自然数で、kは0〜nである。
(3)表中において、下記[数45]は、「0の連続する負でない整数」全体の略記である。
(1) Q⊃1、Qは自然数で、1は最小の自然数で、最も基本的な自然数単位である。Qは適切に1を含んでおり、したがって、対応する{Q}および{0,1}一進間の自然な関連性を確立する。
(2) {Q}数字と{0,1}一進数字の関係は「一対一の対応」ではなく「一対多対応」である。{0,1}一進法で、P=Q+1>Qであり、したがって前記数字系では、自然数が時々多くの形で現れ、これが前記数字系が柔軟な理由である。{0,1}一進法は柔軟性のために多様性を犠牲にするとも言える。{Q}でP=Qであり、したがって、そのような種類の数字では、自然数は一意で連続する形で表現され、したがって、それはそのような多様性を持たず、対応する柔軟性を欠く。
(3){0,1}一進数字を{Q}数字に変換する場合、1つの一意の対応する数字に変換することができる。これは、{Q}数字の足し算と引き算を通じて{0,1}一進数字を直接得ることができる一方、{Q}数字の足し算と引き算の結果が一意だからである。従って、{Q}数字は、{0,1}一進法「連続集合のグループ数字」の対応する一意のグループにのみ変換することができる。従って、{Q}数字の「1つ」と{0,1}一進法の「連続集合のグループ数字」の「1つの」グループの関係は「一対一対応」である。これによって、{0,1}一進数字と{Q}数字の相互マッピングの関係が築かれる。計算法に関しては、{Q}および{0,1}一進数字系は「同形」である。{Q}数字に対応する計算上の特徴はすべて、{0,1}一進数字系においても有効である。
{0,1}一進法は単位要素1に0を組み合わせることより数字を形成し、重みが1であるから、その「計算」は「デリバリー」によって通常実現される。これは{0,1}一進数字の計算速度が速い理由の1つである。{0,1}一進数字の計算における「繰上がり」は、2つの数字の現在の位の位ごとの和が0である「スクラッチングQ」ロジックによっても実現される。そのような「デリバリー」と「スクラッチングQ」ロジックの非常に簡単な構造を要求するだけだが、速度は非常に速い。これは{0,1}一進数字の計算の迅速さの別の理由である。{0,1}一進数字と種々のハイブリッド数字繰上げ方式の数字を一緒に計算する場合、より単純な構造とより速い速度の「均等物スクラッチング」ロジックが補足される。これは{0,1}一進数字の計算の迅速さの3番目の理由である。
2.1 オール一進とオールワン数字
{0,1}一進数字の多様性は多重処理における柔軟性を可能にする。しかし、{0,1}一進数字には1つの形、つまり[数47]の
の「連続集合」があるだけで、それは非常に多様化するから、「連続集合」の形が同じ数字に二度以上現われることがありえる。
明らかにオール一進法には次の長所と短所がある。
長所:(1)速い計算速度、「オーバーターン」を「デリバリー」と交換する;(2)多重の計算時に2つずつ和を得ることはもはや必要ではなく、結果は、先ず「対応物スクラッチング」を行い、次に「Qスクラッチング」を行なうことによって得られ、したがって、一般的な計算速度は非常に向上する;(3)それと{Q}の変換が便利である。短所は、(1)長すぎる「ワード長」と多すぎるビット(可変語長が使用される場合、平均ワード長はその半分だけである);(2)ロードされる情報が少量であること。したがって、オール一進法の長所を利用し、短所を回避することにより、種々のハイブリッド数字繰上げ方式の数字をオール一進数字で符号化することに適している。オール一進数字による符号化は「オールワン符号化」と呼ばれる。「オールワン符号化」に採用された「オールワン数字」は「オールワン符号」と呼ばれる。オールワン符号の1ビットで符号化された{二}数字は、{二}数字そのものである。オールワン符号の9ビットで符号化された{十}数字において、その符号長はオリジナルの符号長の9倍である。(可変符号長が使用される場合、平均符号長はオリジナルの符号長の5倍だけである)。例えば、{十}23=オールワン符号=≡。
オールワン符号の計算は非常に簡単である。n個の数字の足し算は、n個の数字における1または1-の非反復配置にすぎず。それは「1の配列」と呼ばれる。2つの数字の足し算を例に取ると、11+111=11111でる。特に、種々のハイブリッド数字繰上げ方式のデジタルエンジニアリングで、種々のハイブリッド数字繰上げ方式の数字の計算結果は、単に、先ず「対応物スクラッチング」を行い、次に「Qスクラッチング」を行なうことによって得られる。最終結果を出力する必要がある場合、オールワン符号で符号化された種々のハイブリッド数字繰上げ方式の数字は、{Q}または{十}数字に変換されて出力される。
オールワン符号は、{Q}数字および種々のハイブリッド数字繰上げ方式の数字のオールワン符号に主として適用され、特に、
(1){十}数字の符号化にオールワン符号の9ビットを使用することにより、普通十進{十}、オールワン符号、繰上げラインプロセッサおよび対応するコンピュータ、手書き計算エンジニアリングおよびそろばんを実現することができる;
(2)ハイブリッド数字繰上げ方式の少数の符号化にオールワン符号を使用することにより、ハイブリッド数字繰上げ方式の少数、オールワン符号、繰上げラインプロセッサおよび対応するコンピュータ、手書き計算エンジニアリングおよびそろばんを実現することができる;
(3)種々のハイブリッド数字繰上げ方式の数字の符号化にオールワン符号を使用することにより、種々のハイブリッド数字繰上げ方式、オールワン符号、繰上げラインプロセッサおよび対応するコンピュータ、手書き計算エンジニアリングおよびそろばんを実現することができる。
Claims (10)
- ハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインのデジタルエンジニアリング方法の、Q進数字を使用し、Q進法で計算し、Qは自然数である、コンピュータ技術的解法であって、「ハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインの方法」の使用により計算するために「ハイブリッド数字繰上げ方式」の数字が使用されることを特徴とする解法。
- 請求項1に記載のハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインのデジタルエンジニアリング方法のコンピュータ技術的解法であって、
「ハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインのデジタルエンジニアリング方法」の計算が、次の解法:、
解法1(コンピュータおよび手書き計算エンジニアリングに適する):
(1)普通Q進数字が符号化されるか、さもなければハイブリッド繰上方式の数字に変換される;
(2)ハイブリッド数字繰上げ方式計算(「対応物スクラッチング」、「スクラッチングQ」、「蓄積」):
(3)ハイブリッド数字繰上げ方式の数字が復号されるか、さもなければ普通Q進数字に変換される;
解法2(コンピュータ、そろばん、または手書き計算エンジニアリングに適し、あるいは、不使用でもよい):
(1)普通Q進数字が符号化されるか、さもなければハイブリッド数字繰上げ方式の数字に変換される;そしてハイブリッド数字繰上げ方式の数字が「オールワン符号」へ符号化される;
(2)「オールワン符号」計算(「対応物スクラッチング」、「スクラッチングQ」、「蓄積」);
(3)「オールワン符号」がハイブリッド数字繰上げ方式の数字へ復号される;そして、ハイブリッド数字繰上げ方式の数字が復号されるか、さもなければ普通Q進数字に変換される;
解法3(コンピュータに適する):
(1)普通のQ進数字が符号化されるか、さもなければハイブリッド数字繰上げ方式の数字に変換される;そしてハイブリッド数字繰上げ方式の数字が符号化されるか、さもなければ{0,±1}二進数字に変換される(その特別なケースは「普通二進数字」である);
(2){0,±1}二進の計算(「相当物スクラッチング」、「スクラッチングQ」、「蓄積」);
(3){0,±1}二進数字が復号されるか、さもなければハイブリッド数字繰上げ方式の数字に変換される;そして、ハイブリッド数字繰上げ方式の数字が復号されるか、普通Q進数字に変換される;
解法4(コンピュータに適する):
(1)普通Q進数字が符号化されるか、さもなければハイブリッド数字繰上げ方式の数字に変換される;そして、ハイブリッド数字繰上げ方式の数字が符号化されるか、あるいは「符号化された{0,±1}二進数字」に変換される(その特別ケースは「符号化された普通二進数字」である);
(2)「符号化された{0,±1}二進数字」の計算(「対応物スクラッチング」、「スクラッチングQ」、「蓄積」);
(3)「符号化された{0,±1}二進数字」が復号されるか、さもなければハイブリッド数字繰上げ方式の数字に変換される;そして、ハイブリッド数字繰上げ方式の数字が復号されるか、さもなければ普通Q進数字に変換される;
のうちの1つでありえることを特徴とし、本発明では、解法1および2が採用される解法。 - 請求項1および請求項2に記載のハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインのデジタルエンジニアリング方法のコンピュータ技術的解法であって、
「ハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインの方法」が、以下からなる第1プロセス、
ステップ1:
K個の普通Q進数字が足し算と引き算に参加すると仮定すると、Kは整数でK≧2であり、Qは自然数であり、これらの数字がハイブリッド繰上げ方式のKまたは2K個の数字に変換され;
ステップ2:
Kまたは2K個の数字のうちの2つがハイブリッド数字繰上げ方式の使用により和を求めて加算され;
計算が最下位からスタート、つまり、ある位で、前記2つの数字が位ごとに加算され;
前記位に前記2つの数字の「位ごとの加算」の和が「対応物スクラッチング」、「スクラッチングQ」および「蓄積」によって得られ;
前記和が「部分和」数字として次の計算層へ送られ;
一方、得られた「ハイブリッド数字繰上がり」が次の計算層、または現在の計算層の計算を受けていないデータ線の隣接する上の位の空の位つまり0の位に置かれ;
ステップ3:
前記ある位に隣接した上の位に、ステップ2の計算が繰り返され;
前記2つの数字の最高位が計算されるまで、この処理が繰り返され;
並行処理が採用される場合、ステップ2および3の計算が2つの数字の各位に対して同時に行なわれて、本ステップを省くことができ;
順次および並行処理が採用される場合、処理は同様であり;
ステップ4:
Kまたは2K個の数字のさらに2つの数字に対してステップ2および3の計算が行なわれ;
Kまた2Kの数字あるいは計算層の数字がすべて得られるまで、この処理が繰り返され;
数字が1つだけ残ると、それは「部分和」数字として次の計算層に直接移動され;
ステップ5:
次の計算層で、前のステップ2、3および4で述べたような和を求める計算が、前記「位ごとの和」数字と「繰上がり」数字に対して行なわれ;
計算層の計算の後に1つの数字だけが得られるまで、この処理が繰り返され;
ハイブリッド数字繰上げ方式での計算によって最後に得られた和の数が、K個の普通Q進数字の足し算と引き算の結果そのものである;
または、以下からなる第2プロセス、
ステップ1:
K個の普通Q進数字が足し算と引き算に参加すると仮定すると、Kは整数でK≧2であり、Qは自然数であり、これらの数字がハイブリッド繰上げ方式のKまたは2K個の数字に変換され;
ステップ2:
最下位からスタートして、つまりKまたは2K個の数字のうちの2つがある位で同時に加算され;
「対応物スクラッチング」、「スクラッチングQ」および「蓄積」が採用され、つまり2つの数字が得られると、前記位の前記2つの数字の「位ごとの加算」の和が得られ;
「部分和」数字として次の計算層へ送られ;
一方、得られた「ハイブリッド数字繰上がり」が次の計算層、または現在の計算層の計算を受けていないデータ線の隣接する上の位の空の位つまり0の位に置かれ;
ステップ3:
Kまたは2K個の数字のさらに2つの数字に対してステップ2の計算が行なわれ;
Kまた2Kの数字あるいは計算層の数字がすべて得られるまで、この処理が繰り返され;
数字が1つだけ残ると、それは「部分和」数字として次の計算層に直接移動され;
同じ位の各数字が同時に計算される場合、ステップ2とステップ3の計算が同時に行なわれて、本ステップを省くことができ、このとき、同じ位で和が0であるn個の数字に対して「対応物スクラッチング」が最初に行なわれ;
そして、その和がmQであるn個の数字(nは整数でn≧2であって、mは整数)に対して「スクラッチングQ」が行なわれ;
得られた「ハイブリッド数字繰上がり」が次の計算層、または現在の計算層の計算を受けていないデータ線の隣接する上の位の空の位つまり0の位に置かれ;
同じ位に残りの数字が「蓄積」されるか、あるいは次の計算層に直接移動され;
蓄積は「多重(少なくとも2)数字蓄積」であり、2つの数字の普通の「蓄積」が採用される場合、逐次の連続蓄積が行なわれ;
ステップ4:
前記ある位に隣接した上の位に、ステップ2および3の計算が繰り返され;
Kまたは2K個の数字の最高位が計算されるまで、この処理が繰り返され;
ステップ5:
次の計算層で、前のステップ2、3および4で述べたような和を求める計算が、前記「位ごとの和」数字と「繰上がり」数字に対して行なわれ;
計算層の計算によって1つの数字だけが得られるまで、この処理が繰り返され;
ハイブリッド数字繰上げ方式での計算によって最後に得られた和の数が、K個の普通Q進数字の足し算と引き算の結果そのものである;
または、以下からなる第3プロセス、
ステップ1:
K個の普通Q進数字が足し算と引き算に参加すると仮定すると、Kは整数でK≧2であり、Qは自然数であり、これらの数字がハイブリッド繰上げ方式のKまたは2K個の数字に変換され;
ステップ2:
いわゆる「二次元計算」が採用され、つまりKまたは2K個の数字の各位で計算が同時に行なわれ、一方、各位で和が0であるn個(nは整数でn≧2)の数字に対して「対応物スクラッチング」が行なわれ;
ステップ3:
いわゆる「二次元計算」が採用され、つまりKまたは2K個の数字の各位で計算が同時に行なわれ、一方、各位で和がmQであるn個(nは整数でn≧2であって、mは整数)の数字に対して「スクラッチングQ」が行なわれ;
得られた「ハイブリッド数字繰上がり」が次の計算層のデータ線の隣接する上の位の空の位つまり0の位に置かれ;
ステップ4:
いわゆる「二次元計算」が採用され、つまりKまたは2K個の数字の各位で計算が同時に行なわれ、一方、各位の残りの数字が「蓄積」されるか、あるいは次の計算層に直接移動され;
蓄積は「多重(少なくとも2)数字蓄積」であり、2つの数字の普通の「蓄積」が採用される場合、逐次の連続蓄積が行なわれ;
ステップ5:
次の計算層で、前のステップ2、3および4で述べたような和を求める計算が、前記「位ごとの和」数字と「繰上がり」数字に対して行なわれ;
計算層の計算によって1つの数字だけが得られるまで、この処理が繰り返され;
ハイブリッド数字繰上げ方式での計算によって最後に得られた和の数が、K個の普通Q進数字の足し算と引き算の結果そのものである;
を含むことを特徴とする解法。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインのデジタルエンジニアリング方法のコンピュータ技術的解法であって、
ハイブリッド数字繰上げ方式のK個または2K個の数字あるいは計算層中のすべての数字からのn個の数字に対して和を求める計算を行なうためにハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインの方法」を使用するとき、ある位でn個の計算数の「位ごとの和」が0であるが、繰上がりm(それはn個の数字の和と同記号を持つ)が生じ、nは整数でn≧2であり、mは整数である場合、繰上がりが次の計算層、または現在の計算層の計算を受けていないデータ線の隣接する上の位の空の位つまり0の位に置かれ;
そして、n個の計算数のある位が、それらが後の計算に参加しないように、論理的なやり方で「0」に設定され、これは「スクラッチングQ」と呼ばれ;
「スクラッチングQ」においてm=0のとき、それは「対応物スクラッチング」と呼ばれ;
あるいは、「対応物スクラッチング」および「スクラッチングQ」は採用されなくてもよい、ことを特徴とする解法。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインのデジタルエンジニアリング方法のコンピュータ技術的解法であって、
「ハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインの方法」において、計算対象の数字はハイブリッド数字繰上げ方式の数字、特に「ハイブリッド/強化/部分的/対称Q進」数字で、Qは自然数であり;
数字は符号化されなくてもよく、あるいは、ハイブリッド数字繰上げ方式の数字で符号化されてもよく、あるいは、オールワン符号で符号化されてもよい、つまり、ハイブリッド数字繰上げ方式の数Sの各位は、最下位から上へ配置された|S|の数と、1によって対応され、残りの上の位は0とし、位の合計数はQまたは(Q−1)またはQ/2または(Q+1)/2であり;
一方、Sの記号、つまり前記位の数字が正か負かを示す記号、が対応するオールワン符号で各位の記号として使用され;
ハイブリッド数字繰上げ方式の数字を符号化するためにオールワン符号が使用される場合、n個の数字の加算は、n個の数字の1または1-の非反復配置にすぎず;
オールワン符号の符号化と復号は、固定符号長または可変符号長のいずれかを使用することができ;
符号化にオールワン符号を使用する場合、前記「二次元計算」は「三次元計算」になる、ことを特徴とする解法。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインのデジタルエンジニアリング方法のコンピュータ技術的解法であって、ハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインのデジタルエンジニアリング方法のコンピュータが、入力ロジック(101)、CPU中央処理装置(102)、外部記憶装置(103)、出力ロジック(104)、コンソール(105)、出力変換ロジック(108)および入力変換ロジック(109)を備え(それはハイブリッドQ進および繰上げラインのコンピュータでは省略することができる);
CPU(102)が内部メモリ(106)およびハイブリッド数字計算制御ロジック(107)からなり、K個の普通Q進数字が足し算と引き算に参加し、Kが2以上の整数で、Qが自然数であると仮定すると、普通Q進法の入力変換ロジック(109)がこれらの数字をハイブリッド数字繰上げ方式のKまたは2K個の数字に符号化し、そしてハイブリッド数字繰上げ方式の数字が、シフトレジスタ入力ロジック(101)を介してK層または2K層演算装置(202)に入力され、K層または2K層演算装置(202)では、K層または2K層の計算を通じてハイブリッド数字繰上げ方式の数字の結果が得られ、それらが、出力ロジック(104)を介して、出力変換ロジック(108)によってハイブリッド数字繰上げ方式の数字または普通Q進数字または普通十進数字の形で出力され、コントローラ(201)が計算コントローラ全体のロジックを調整し制御することを特徴とする解法。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載のハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインのデジタルエンジニアリング方法のコンピュータ技術的解法であって、ハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインのデジタルエンジニアリング方法のコンピュータが「ハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインの方法」を計算に使用し、Qが自然数で、ハイブリッド数字繰上げ方式が前記解法の1つを使用可能で、本発明のコンピュータが例として解法2を使用し;
さらに、K層または2K層演算装置(202)が(304)アキュムレータΣi、レジスタ・ネットワーク(311)、対応物スクラッチング・ネットワーク(312)およびQスクラッチング・ネットワーク(313)からなり、iが序数であり;
計算機、特にコンピュータの演算装置で使用される場合、デジタルエンジニアリング方法は既に述べた第1、第2または第3プロセスを使用することができ、ここでは第3プロセスが使用され;
K層または2K層演算装置(202)では「二次元計算」が使用され、つまり、計算が数字の各位について同時に行われ、「対応物スクラッチング」、「スクラッチングQ」および「蓄積」が各位の全数字について同時に計算され;
次の計算層の指示が到着すると、繰上がりの数字と「位ごとの和」の数字に加えられ;
計算層の計算後に1つの数字だけが得られるまで、このプロセスが繰り返され;
最後に、得られた和がアキュムレータΣi(304)によって出力され;
符号化にオールワン符号を使用する場合、前記「二次元計算」は「三次元計算」であり;
「対応物スクラッチング」と「Qスクラッチング」が採用された場合、コントローラまたはプログラムから、数字の各位の計算を同時に行なう指示が送られ、各位の数字に対して「対応物スクラッチング」と「スクラッチングQ」も同時に行われ、n個の数字のある位が今後の計算に参加しないように、論理的なやり方で「0」に設定され、次に「蓄積」が行われ、蓄積が「多重数アキュムレータ」を使用し、それは少なくとも2であり;
普通の2つの数字の「アキュムレータ」が採用される場合、蓄積は順次に連続的に行なわれ;
アキュムレータΣi(304)がKiまたは2Kiレジスタ(303)に対応するアキュムレータであり、その各ビットが記号ビットを持ち;
符号化にオールワン符号が使用される場合、K層または2K層演算装置(202)内のアキュムレータΣi(304)を、オールワン符号・シフトレジスタとして省略することができ;
Kまたは2Kの値が大きい場合、それに対して類別およびグループ化増幅を行うことができる;
ことを特徴とする解法。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載のハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインのデジタルエンジニアリング方法のコンピュータ技術的解法であって、ハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインのデジタルエンジニアリング方法のコンピュータにおいて、レジスタ・ネットワーク(311)が、(301)レジスタ1i、(302)レジスタ2i、(303)レジスタKiまたは2Ki等で構成され:
レジスタが2つずつ接続しており;
Kまたは2Kレジスタがハイブリッド数字繰上げ方式の入力されたK個または2K個の数字を記憶し;
(304)アキュムレータΣiが(303)レジスタKiまたは2Kiに対応して、蓄積の和を記憶し;
各レジスタと(304)アキュムレータΣiの各ビットに記号が割り当てられ、それは通常の2状態フリップフロップであり、前記記号の位も、特別な記号ビットレジスタに格納することができ、計算時に、ハイブリッド数字繰上げ方式の数字を格納するレジスタまたはアキュムレータの各ビットに記号が割り当てられ;
Kまたは2Kレジスタがハイブリッド数字繰上げ方式のK個または2K個の数字を記憶し;
対応物スクラッチング・ネットワーク(312)が対応物スクラッチング・ロジック(305)によって検査され;
あるいは、それが、K(K−1)/2またはK(K−1)対応物スクラッチング・ロジック(305、306、…、307)をレジスタ・ネットワーク(311)中の各レジスタに接続することにより形成され;
Qスクラッチング・ネットワーク(313)がQスクラッチング・ロジック(308)によって検査され;
あるいは、K(K−1)/2またはK(K−1)Qスクラッチング・ロジック(308、309、…、310)をレジスタ・ネットワーク(311)中の各レジスタに接続することにより形成され;対応物スクラッチング・ロジックとQスクラッチング・ネットワーク・ロジックが、回路の必要性によって類別しグループ化することができる;
ことを特徴とする解法。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載のハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインのデジタルエンジニアリング方法とのコンピュータ技術的解法であって、ハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインのデジタルエンジニアリング方法のコンピュータにおいて、
対応物スクラッチング・ロジックの典型的な組合せが、(301)レジスタ1i、(302)レジスタ2i、等価ロジック(403)、別ロジック(404)およびANDゲート(405)からなり;
(301)レジスタ1iと(302)レジスタ2iの前で、記号ビットが付加され、それは通常の2状態フリップフロップであり;
符号化にオールワン符号を使用し、2値デバイスを使用する場合、対応物スクラッチングがn=2およびm=0を使用し;
(301)レジスタ1iについては、オールワン符号化が401ビット1i1、1i2、…を含み;
(302)レジスタ2iについては、オールワン符号化が402ビット2i1、2i2…を含み;
(303)レジスタKiまたは2Kiについては、オールワン符号化がKi1、Ki2、…または2Ki1、2Ki2、…を含み;
1i1、1i2、…および2i1、2i2、…からKi1、Ki2、…または2Ki1、2Ki2、…までのオールワン符号化全体において、任意の2つが組合せを形成するよう選ばれ;
例えば、典型的な組合せは以下のように得られる:
(301)レジスタ1iの401番目のビット1i1では、その「1」端が等価ロジック(403)の入力に接続し、1i1記号の「1」端が別ロジック(404)の入力に接続し;
(302)レジスタ2iの402番目のビット2i1は、その「1」が等価ロジック(403)の入力に接続し、2i1記号の「1」端は別ロジック(404)の入力に接続し;
等価ロジック(403)の出力がANDゲート(405)の入力に接続し;
別ロジック(404)の出力がANDゲート(405)の入力に接続し;
ANDゲート(405)の出力が(301)レジスタ1iの401番目ビットの1i1と(302)レジスタ2iの402番目ビットの2i1の設定「0」端に接続するものであり;
スクラッチングQロジックの典型的な組合せが、(301)レジスタ1i、(302)レジスタ2i、Q値決定ロジック(501)、等価ロジック(502)およびANDゲート(503)からなり;
(301)レジスタ1iと(302)レジスタ2iの前で、記号ビットが付加され、それは通常の2状態フリップフロップであり;
符号化にオールワン符号を使用し、2値デバイスを使用する場合、スクラッチングQがn=Qおよびm=±1を使用し;
(301)レジスタ1iについては、オールワン符号化が(401)ビット1i1、1i2、…を含み;
(302)レジスタ2iについては、オールワン符号化が(402)ビット2i1、2i2…を含み;
(303)レジスタKiまたは2Kiについては、オールワン符号化がKi1、Ki2、…または2Ki1、2Ki2、…を含み;
1i1、1i2、…および2i1、2i2、…からKi1、Ki2、…または2Ki1、2Ki2、…までのオールワン符号化全体において、任意のQが組合せを形成するよう選ばれ;
例えば、典型的な組合せは以下のように得られる:
401番目のビット1i1の「1」端がQ値決定ロジック(501)の入力に接続し、1i1記号の「1」端が均等ロジック(502)の入力に接続し;
402番目のビット2i1の「1」端がQ値決定ロジック(501)の入力に接続し、2i記号の「1」端が均等ロジック(502)の入力に接続し;全部でQ個のそのような接続があり;
Q値決定ロジック(501)が全部でQ個の入力を受け;
Q値決定ロジック(501)の出力がANDゲート(503)の入力に接続し;
均等ロジック(502)が全部でQ個の入力を受け、均等ロジック(502)の出力がANDゲート(503)の入力に接続し;
ANDゲート(503)からの繰上がり(同記号)出力が、K層または2K層演算装置(202)の任意の繰上がりラインレジスタの、次の上の位の「1」端へ送られ;
前記上の位の数字記号が1i記号と同じに設定され;
一方、ANDゲート(503)が、(301)レジスタ1iの401番目ビットの1i1、(302)レジスタ2iの402番目ビットの2i1、および組合せにおけるQ設定「0」に接続される繰上がりを出力する;
ことを特徴とする解法。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載のハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインのデジタルエンジニアリング方法のコンピュータ技術的解法であって、ハイブリッド数字繰上げ方式と繰上げラインのデジタルエンジニアリング方法のコンピュータにおいて、使用される要素はP値要素であり、Pは数字要素集合の基数であり、Pは1より大きい整数;
あるいは、通常2値要素が使用され、または3値要素が使用される、ことを特徴とする解法。
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