JP2008519202A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、燃料を内燃機関の燃焼室(80)内に噴射するための装置であって、燃料インジェクタ(1)が設けられており、該燃料インジェクタ(1)が、燃料高圧源(2)により、高圧下にある燃料で負荷可能であると共に、調量弁装置(12)を介して操作可能であり、該調量弁装置(12)により増圧器制御室(23)内の圧力が制御可能であり、それにより、増圧器ピストン(25)により画定されており逆止弁(56)を介して燃料を燃料高圧源(2)から充填可能でありかつ噴射弁部材圧力室(15)に連通している増圧器圧力室(22)内の圧力が増圧器ピストン(25)により高められ、噴射弁部材(10)が燃料の噴射のために開弁されるようになっている形式のものに関する。燃料高圧源の圧力が突然降下しても、正確な噴射量を保証するために、増圧器ピストン(25)が、燃料高圧源(2)の圧力が低下すると、その静止位置から圧力補償運動を実施し得るように配置かつ形成されており、該圧力補償運動により、増圧器圧力室(22)内の圧力が、燃料高圧源(2)の圧力に適合されるようにした。

Description

本発明は、燃料を内燃機関の燃焼室内に噴射するための装置であって、燃料インジェクタが設けられており、該燃料インジェクタが、燃料高圧源により、高圧下にある燃料で負荷可能であると共に、調量弁装置を介して操作可能であり、該調量弁装置により増圧器制御室内の圧力が制御可能であり、それにより、増圧器ピストンにより画定されており逆止弁を介して燃料を燃料高圧源から充填可能でありかつ噴射弁部材圧力室に連通している増圧器圧力室内の圧力が増圧器ピストンにより高められ、噴射弁部材が燃料の噴射のために開弁されるようになっており、その結果、燃料が噴射弁部材圧力室から内燃機関の燃焼室内に噴射される形式のものに関する。
背景技術
内燃機関の運転中、燃料高圧源の圧力が突然降下する事態が生じ得る。この事態は例えば、全負荷運転から惰行運転への急速な移行が実施される場合であり得る。
本発明の課題は、燃料を内燃機関の燃焼室内に噴射するための装置であって、燃料インジェクタが設けられており、該燃料インジェクタが、燃料高圧源により、高圧下にある燃料で負荷可能であると共に、調量弁装置を介して操作可能であり、該調量弁装置により増圧器制御室内の圧力が制御可能であり、それにより、増圧器ピストンにより画定されており逆止弁を介して燃料を燃料高圧源から充填可能でありかつ噴射弁部材圧力室に連通している増圧器圧力室内の圧力が増圧器ピストンにより高められ、噴射弁部材が燃料の噴射のために開弁されるようになっており、その結果、燃料が噴射弁部材圧力室から内燃機関の燃焼室内に噴射される形式のものを改良して、燃料高圧源の圧力が突然降下しても、正確な噴射量を保証する燃料噴射装置を提供することである。
発明の説明
上記課題は、燃料を内燃機関の燃焼室内に噴射するための装置であって、燃料インジェクタが設けられており、該燃料インジェクタが、燃料高圧源により、高圧下にある燃料で負荷可能であると共に、調量弁装置を介して操作可能であり、該調量弁装置により増圧器制御室内の圧力が制御可能であり、それにより、増圧器ピストンにより画定されており逆止弁を介して燃料を燃料高圧源から充填可能でありかつ噴射弁部材圧力室に連通している増圧器圧力室内の圧力が増圧器ピストンにより高められ、噴射弁部材が燃料の噴射のために開弁されるようになっており、その結果、燃料が噴射弁部材圧力室から内燃機関の燃焼室内に噴射される形式のものにおいて、増圧器ピストンが、燃料高圧源の圧力が低下すると、その静止位置から圧力補償運動を実施し得るように配置かつ形成されており、該圧力補償運動により、増圧器圧力室内の圧力が、燃料高圧源の圧力に適合されることにより解決される。噴射前、増圧器圧力室内の燃料は増圧器ピストンにより圧力で、増圧器ピストンが増圧器圧力室内に進入運動し、その際、増圧器圧力室の容積が減じられることにより負荷される。増圧器ピストンの、燃料の噴射に至るこの運動は、増圧器ピストンのポジティブストローク(positiver Hub)、つまり正の行程と呼ばれる。圧力補償運動時、増圧器ピストンは逆方向の運動を実施し、その結果、増圧器圧力室の容積は拡大される。この運動は、増圧器ピストンのネガティブストローク(negativer Hub)、つまり負の行程と呼ばれる。燃料高圧源の圧力が突然降下すると、増圧器圧力室の手前の逆止弁は、増圧器圧力室内の圧力が降下しないように働く。このことは、増圧器圧力室内の圧力が一時的に燃料高圧源内の圧力よりも大きいという事態に至り得る。従来慣用の、燃料噴射装置を制御するために使用される制御装置は、燃料高圧源の圧力しか把握せず、この圧力を起動制御時間の決定のための入力値として使用するために、噴射量のコントロール不能な上昇が生じ得る。増圧器ピストンの負の行程により、増圧器圧力室内の圧力レベルの、燃料高圧源の圧力レベルへの迅速な適合が保証される。
燃料噴射装置の有利な実施例は、燃料高圧源の圧力が再び増加するときに、増圧器ピストンが補償運動戻しばね装置により、圧力補償運動の方向とは逆向きにその静止位置に向かって戻り運動するように負荷されていることにより特徴付けられている。補償運動戻しばね装置は例えば、増圧器ピストンを正の噴射行程後にその静止位置へ戻すために役立つ行程戻しばね装置に対して付加的に設けられている圧縮コイルばねである。増圧器ピストンの補償運動はしかし、以下に説明するように、行程戻しばね装置によって実施されてもよい。
燃料噴射装置の別の有利な実施例は、増圧器ピストンが補償運動戻しばね装置により、圧力補償運動の方向でも、圧力補償運動とは逆の方向でも予圧もしくは負荷可能であることにより特徴付けられている。このことは、唯一の戻しばね装置が増圧器ピストンのために必要とされ、2つの機能、すなわち増圧器ピストンの正の噴射行程後ならびに負の補償行程後の戻し運動の実施を果たすという利点を有している。
燃料噴射装置の別の有利な実施例は、補償運動戻しばね装置がストッパリングの間で挟持されており、該ストッパリングが逆方向でインジェクタハウジングに支持されていることにより特徴付けられている。補償運動戻しばね装置は例えば、増圧器ピストンに対して同心的にかつ増圧器ピストンの半径方向外側に、インジェクタの、噴射が実施されない静止状態で燃料高圧源に連通している増圧器作業室内に配置されている圧縮コイルばねである。
燃料噴射装置の別の有利な実施例は、一方のストッパリングが、増圧器ピストンに形成されていて増圧器制御室を画定する鍔に当接することにより特徴付けられている。有利には、鍔の、増圧器制御室とは反対側の端面は、燃料高圧源の圧力で負荷されている。
燃料噴射装置の別の有利な実施例は、鍔に当接するストッパリングが、インジェクタハウジングに設けられている2つのストッパの間で往復運動可能であることにより特徴付けられている。両ストッパにより増圧器ピストンの負の行程が制限される。
燃料噴射装置の別の有利な実施例は、補償運動戻しばね装置が、増圧器ピストンの、増圧器圧力室とは反対側の端部を負荷し、燃料高圧源に連通している増圧器作業室内に配置されていることにより特徴付けられている。有利には、増圧器作業室は、増圧器ピストンに設けられた鍔の端面により画定される。鍔の他方の端面は増圧器制御室を画定する。
燃料噴射装置の別の有利な実施例は、補償運動戻しばね装置が、インジェクタハウジングに定置のストッパと、増圧器ピストンに形成されていて増圧器制御室を画定する鍔との間で挟持されていることにより特徴付けられている。有利には、鍔の、増圧器制御室とは反対側の端面は、燃料高圧源の圧力で負荷されている。
燃料噴射装置の別の有利な実施例は、増圧器圧力室を起点として放圧通路が延び、該放圧通路が調量弁装置を介して燃料高圧源に連通しており、燃料噴射装置の静止状態で増圧器ピストンにより閉鎖されており、燃料高圧源の圧力が降下して初めて開通されることにより特徴付けられている。放圧通路を介して、増圧器圧力室は短期的に、燃料高圧源に連通している制御管路に連通され得る。この接続を介して燃料は増圧器圧力室から逃げることができる。増圧器圧力室から逃げた体積流は、増圧器圧力室内の圧力レベルの、制御管路内の圧力レベルへのより迅速な適合を可能にする。このことは、増圧器ピストンの負の行程と、これに由来する、増圧器圧力室の容積拡大とが最小化され得るという利点を提供する。燃料高圧源の衝撃的な圧力降下時でさえ、増圧器圧力室内の圧力レベルは燃料高圧源の圧力に従う。その結果、後続の噴射は正しい圧力レベルで実施される。
燃料噴射装置の別の有利な実施例は、調量弁装置および/または噴射弁部材および/または増圧器ピストンが燃料インジェクタ内に統合されていることにより特徴付けられている。それにより、コンパクトで多機能なインジェクタが提供される。
本発明の別の利点、特徴および細目は、以下の説明から得られる。図面を参照しながら本発明の種々異なる実施例について詳細に説明する。
図面
図1:レール圧が一定であるときのインジェクタを縦断面して示す、本発明の第1の実施例による燃料噴射装置の概略図である。
図2:レール圧が低下したときの、図1と同じ燃料噴射装置を示す図である。
図3:通常状態にあるインジェクタを縦断面して示す、本発明の第2の実施例による燃料噴射装置の概略図である。
図4:レール圧が低下したときの、放圧位置にある、図3と同じ燃料噴射装置を示す図である。
図5:通常状態にあるインジェクタを縦断面して示す、本発明の第3の実施例による燃料噴射装置の概略図である。
実施例の説明
本発明による燃料噴射装置は直接噴射するディーゼル機関に燃料を供給するために役立つ。燃料の噴射は行程制御式に実施される。このことが有する利点は、噴射圧が負荷および回転数に適合され得る点にある。エミッションを減じると共に、高い比出力を達成するためには、高い噴射圧が必要である。高圧燃料ポンプおよび圧力蓄え器(コモンレール)における到達可能な圧力レベルが強度上の理由から制限されているので、さらなる圧力上昇のために、インジェクタ内に統合された増圧器が使用される。本発明による燃料噴射装置において、増圧器の起動制御のために、増圧器制御室が使用される。増圧器制御室は差室(Differenzraum)もしくは背室(Rueckraum)とも呼ばれる。増圧器の機能について以下に説明する。増圧器はフレキシブルな多段噴射を可能にする。極めて小さな噴射量を安定的になすために、ニードル行程減衰器が使用される。ニードル行程減衰器はノズルニードルの開放運動を遅らせる。
図1および図2にコモンレールインジェクタ1の縦断面図を示す。コモンレールインジェクタ1には、概略的に暗示したにすぎない高圧蓄え器室2を介して、高圧下にある燃料が供給される。高圧蓄え器室2はコモンレールまたは燃料高圧源とも呼ばれる。燃料高圧蓄え器室2の内室から、統合された絞りを備えた逆止弁装置4が設けられている燃料供給管路3が、圧力増幅器5に向かって延在している。圧力増幅器5は燃料インジェクタ1内に統合されており、増圧器とも呼ばれる。圧力増幅器5はインジェクタハウジング6により包囲されている。インジェクタハウジング6は図1および図2では暗示されているにすぎない。
インジェクタハウジング6は、図1および図2では内室だけが示されているインジェクタボディ7と、中央のガイド孔9を有するノズルボディ8とを有している。ガイド孔9内で噴射弁部材10が往復運動可能に案内されている。噴射弁部材10はノズルニードルとも呼ばれる。ノズルニードル10はシール面が形成されている先端11を有している。このシール面は、ノズルボディ8に形成されているシール座と協働する。ノズルニードル10の先端11がそのシール面でもってシール座に当接した状態にあるとき、ノズルボディ8に設けられた少なくとも1つの噴射穴、特に複数の噴射穴は閉鎖されている。
ノズルニードルの先端11がその座から持ち上がると、高圧で負荷された燃料は噴射穴を通して内燃機関の燃焼室内に噴射される。ノズルニードル10の開放運動は調量弁装置12を介して制御される。調量弁装置12はさらに制御弁装置13を介して起動制御される。調量弁装置12は3ポート2位置方向制御弁であり、燃料インジェクタ1内に統合されている。制御弁装置13は、図1および図2に示した実施例では、ばね予圧された電気的に操作可能な電磁弁である。電磁弁の代わりにただしピエゾアクチュエータが使用されてもよい。
ノズルニードル10には受圧肩部14が形成されている。受圧肩部14は、ノズルボディ8内に設けられた、噴射弁部材圧力室とも呼ばれる圧力室15内に配置されている。ノズルニードル10はノズルばね16によりその先端11でもって所属のノズルニードル座に向かって予圧されている。ノズルばね16は、インジェクタボディ7内に切り欠かれているノズルばね室17内に収容されている。ノズルばね室17は接続通路18を介して増圧器圧力室22に連通している。
増圧器圧力室22は、インジェクタボディ7内に設けられ盲孔として形成されている中央の孔の一区分により形成される。この孔はその燃焼室遠位の端部で、増圧器制御室23を形成するために拡幅する。盲孔内には増圧器ピストン25の端部24が往復運動可能に収容されている。増圧器ピストン25の端部24は円筒形の形状を有しており、増圧器ピストン25の、それに続く部分よりも小さな直径を有している。増圧器ピストン25の、それに続く部分は、盲孔の、増圧器制御室23を形成する拡幅された区分内で案内されている。増圧器ピストン25の他方の端部は、燃料供給管路3を介して燃料高圧蓄え器室2に連通している増圧器作業室26内に突入する。
増圧器作業室26は、増圧器ピストン25の、外径が拡幅された区分により、液圧的に増圧器制御室23から隔離されている。増圧器ピストン25の、直径が拡幅され鍔とも呼ばれ得る区分は、その燃焼室遠位の端面でもって、インジェクタボディ7に確定されている円環ディスク20に当接した状態にある。円環ディスク20の燃焼室遠位の端面と、増圧器ピストン25の燃焼室遠位の端部に形成された鍔21との間で、増圧器ばね27が予圧されている。増圧器ばね27の予圧力により、増圧器ピストン25は、ノズルニードル10から離間する方向で予圧される。
背量弁12の、図1および図2に示した位置で、供給管路3を介して高圧蓄え器室2に連通している増圧器作業室26は、弁制御室30に連通している。弁制御室30はさらに、絞り装置29が設けられている制御管路28を介して、ノズルばね室17に連通している。弁制御室30内には弁ピストン31が2つの位置の間で往復運動可能に案内されている。弁制御室30は、インジェクタハウジング6に属する弁ボディ32内に形成されている。
弁ピストン31は絞り箇所34を備えた中央の貫通孔33を有している。貫通孔を介して、増圧器作業室26と、弁ピストン31の燃焼室遠位の端部により画定される液圧的なカップリング室35との間の、絞られた接続が形成される。弁ピストン31には第1のシールエッジ36と第2のシールエッジ37とが形成されている。第1のシールエッジ36は、弁ピストン31の、図1および図2に示した位置で、インジェクタハウジングに設けられているシール面に当接した状態にある。第2のシールエッジ37は、弁ピストン31の、図1および図2に示した位置で、弁ボディ32もしくはインジェクタハウジング6に形成されているシール面に対して(不可視の)間隔をおいて配置されている。
液圧的なカップリング室35は接続管路38を介して、制御弁ボディ40内に形成されているリング室45に連通している。制御弁ボディ40はインジェクタハウジング6に属する。制御弁室39内には制御弁13のアクチュエータ43が往復運動可能に収容されている。アクチュエータ43の燃焼室近位の端部にはシールエッジ44を備えたアクチュエータヘッドが形成されている。シールエッジ44は、制御弁ボディ40に設けられている所属のシール面に当接した状態にある。
シールエッジ44の、燃焼室とは反対の側には、制御弁ボディ40内に、リング室45が形成されている。リング室45には接続管路38が開口している。アクチュエータ43の燃焼室近位の端部には制御弁ボディ40内に放圧室46が設けられている。放圧室46は接続管路47を介して低圧領域48に連通している。所属のシール面とのシールエッジ44の当接により、リング室45と放圧室46との間の接続は遮断されている。シールエッジ44がその所属のシール座から持ち上がると、リング室45と放圧室46との間の接続は開通される。
さらに、低圧領域48には、弁ボディ32内に形成されている調量弁室50から延びる接続管路49が開口している。弁ピストン31の、シール面とも呼ばれるその所属のシール座に当接した状態にある第1のシールエッジ36により、弁制御室30と調量弁室50との間の接続は遮断される。弁ピストン31の第1のシールエッジ36がその所属のシール座から持ち上がると、弁制御室30と調量弁室50との間の接続は開通される。弁ピストン31のこの(図示しない)位置で、制御管路28は低圧領域48に放圧される。
制御管路28は接続管路51を介して増圧器制御室23に連通している。弁ピストン31が、図1および図2に示した位置から上方に、つまり燃焼室から離間する方向で運動すると、第1のシールエッジ36は開き、その結果、増圧器制御室23から接続管路51、制御管路28、弁制御室30、調量弁室50および接続管路49を介して低圧領域48へと至る接続が開通される。同時に、図1および図2では開放された、増圧器作業室26と弁制御室30との間の接続は、第2のシールエッジ37により遮断される。弁ピストン31の、この(図1および図2に示されていない)位置で、増圧器作業室26内に支配する圧力は、増圧器ピストン25が下方に、つまり燃焼室に向かって、増圧器圧力室22内の圧力を高めるために運動するように働く。高められた圧力は接続通路18に基づいて圧力室15内にも支配する。高められた圧力は圧力室15内で、ノズルニードル10がその先端11でもってノズルばね16の予圧力に抗して上方に、つまり燃焼室から離間する方向で運動するように働き、その結果、燃料が噴射される。
増圧器圧力室22から延びる接続通路55内に配置されている逆止弁56は、増圧器圧力室22内に、接続通路55が開口するノズルばね室17内よりも高い圧力が支配すると、閉じるようになっている。接続通路55を介して、増圧器圧力室22は噴射後ノズルばね室17から燃料を充填される。ノズルばね室17はさらに、絞り装置29を備えた制御管路28、弁制御室30、増圧器作業室26および供給管路3を介して、高圧蓄え器室2に連通している。
ノズルニードル10の燃焼室遠位の端部にはノズルボディ8内に噴射弁部材制御室60が形成されている。噴射弁部材制御室60はノズルニードル10の燃焼室遠位の端部により画定され、ノズルニードル10の燃焼室遠位の端部内に形成されている接続通路61を介してノズルばね室17に連通している。接続通路61内には絞り装置62が設けられている。絞り装置62は、噴射弁部材制御室60の充填時、噴射弁部材制御室60の放出時よりも大きな流動横断面を開放する。それにより、ノズルニードル10のゆっくりとした開放とすばやい閉鎖とが可能になる。
図1および図2に示した、統合された圧力増幅器5を備えたコモンレールインジェクタ1は、3ポート2位置方向制御弁として形成されている調量弁12を介して制御される。増圧器圧力室22は逆止弁56によりノズルばね室17から隔離されている。各噴射後、増圧器圧力室22は逆止弁56を介して再びレール圧で充填される。噴射が行われ、増圧器5がアクティブ化されるとすぐに、増圧器圧力室22内の圧力は上昇し、逆止弁56は、増圧器圧力室22内の上昇する圧力と、制御管路28内の下降する圧力との間の圧力差に基づいて閉鎖される。
内燃機関の運転中、特に内燃機関を装備した自動車の運転中、レール圧が高動的(hochdynamisch)に低下する状況が生じ得る。逆止弁56がその際、増圧器圧力室22と制御管路28との間の圧力差に基づいて閉鎖されるので、増圧器圧力室22内の圧力はレール圧よりも大きい。増圧器圧力室22内の圧力は、ノズルニードル10と、圧力増幅器ピストンとも呼ばれる増圧器ピストン25とに沿ったガイドを介して、レールとも呼ばれる高圧蓄え器室2内よりもゆっくりと低下する。燃料噴射装置の制御装置が一般にレール圧のみを把握することができ、これをインジェクタ1の起動制御時間の決定のための入力値として使用するので、レール内における減圧中に行われる噴射時に、噴射量のコントロール不能な増加が生じ得る。本発明による燃料噴射装置により、増圧器圧力室22内の圧力は噴射休止中レール圧レベルまで減圧され得る。
増圧器圧力室22の本発明による放圧は、圧力増幅器ピストン25の、後方に方向付けられた、すなわち燃焼室から離間する方向で方向付けられた運動を介して実現される。圧力増幅器ピストン25のこの後退運動時、放圧通路65が開通される。放圧通路65は増圧器圧力室22を、図2に暗示したように、短時間制御管路28に接続し、増圧器圧力室22から制御管路28内への体積流を許可する。この体積流は増圧器圧力室22内の圧力レベルを制御管路28内の圧力レベルにより迅速に適合させることを可能にする。その結果、増圧器ピストン25の、後方に方向付けられた行程と、増圧器圧力室22の、それに由来する容積拡大とは最小化され得る。
噴射休止中、レール圧が一定であるとき、インジェクタ1およびレール2は同じ圧力レベルにある。この状態は図1に示されている。レール2内の圧力が低下すると、逆止弁56は閉弁し、増圧器圧力室22の体積は、元来支配していた圧力レベルにとどまる。この状態は図2に示されている。図1に示した状態で、燃料高圧蓄え器2、供給管路3、増圧器作業室26、弁制御室30、制御管路28、増圧器制御室23、増圧器圧力室22、圧力室15およびノズルばね室17内には、通常の高いレール圧が支配する。
燃料噴射装置の、図2に示した状態では、増圧器圧力室22および圧力室15内にのみ、元来支配していた高いレール圧が支配する。高圧蓄え器室2、供給管路3、増圧器作業室26、制御管路28、増圧器制御室23およびノズルばね室17ならびに所属の接続管路は、低下したレール圧下にある。図2に示した状態で増圧器ピストン25に作用する圧力に基づいて、増圧器ピストン25は図2で見て上方に運動し、それにより増圧器圧力室22の容積を拡大する。増圧器ピストン25の、後方に方向付けられた運動と同時に、放圧通路65を介して、増圧器とも呼ばれる圧力増幅器5の増圧器圧力室22との間の接続が開通され、その結果、これらの両領域間の圧力補償が生じる。
衝撃的なレール圧降下時でさえ、増圧器圧力室22内の圧力レベルはレール圧に従うことができ、その結果、後続の噴射は常に正しい圧力レベルで実施され得る。それに加え、これにより、噴射なしのレール圧降下時に、意図しない噴射は生じない。それというのも、高められた圧力レベルが、ノズルニードルを開放し得る高圧領域内に残されないからである。さらに、増圧器ピストン25の、後方に方向付けられた運動にとって、僅かな走行経路のみが提供されればよい。それというのも、圧力レベルの同化が後退運動とそれに由来する容積拡大とを介してのみ実施されるわけではないからである。それにより、増圧器ピストン25の戻しのために、図1および図2に示したような圧縮コイルばね70の代わりに、例えば皿ばねまたは管ばねが使用されてもよい。圧縮コイルばね70は、円環ディスク20と、インジェクタハウジングに定置のストッパ71との間で挟持されている。
図3〜図5は、図1および図2に示した実施例と類似の実施例を示す。同じ部分を指示するために同じ符号を使用する。繰り返しを避けるため、図1および図2の先行の説明を参照されたい。以下、個々の実施例間の相違および異なる燃料噴射装置の機能ならびに利点についてのみ立ち入る。
図3および図4に示した燃料噴射装置は、その燃焼室近位の端部に円筒24の形状を有する増圧器ピストン25を有している。円筒24の燃焼室遠位の端部にピストン25は鍔78を有している。鍔78は往復運動可能にインジェクタボディ7内で案内されている。鍔78の燃焼室近位の端面は増圧器制御室23を画定する。鍔78の燃焼室遠位の端面は増圧器作業室26を画定する。増圧器作業室26は供給管路3を介して燃料高圧蓄え器室2に連通している。高圧で負荷された燃料がインジェクタ1から噴射される燃焼室は、図3および図4に符号80で示した。
鍔78の燃焼室遠位の端部にはばねストッパリング81が当接している。ばねストッパリング81は鍔78よりも大きな外径を有している。ばねストッパリング81は増圧器作業室26内に配置されている。増圧器作業室26は増圧器制御室23よりも大きな直径を有している。増圧器制御室23はさらに、増圧器圧力室22よりも大きな直径を有している。戻しばね装置70は、図3に示した実施例において、圧縮コイルばねにより形成され、増圧器作業室26の燃焼室遠位の閉鎖壁82とばねストッパリング81との間で挟持されている。増圧器ピストン25は図3では、破線85で暗示するように、その通常状態にある。増圧器ピストン25の圧力補償位置、すなわちレール圧が低下した位置は、別の破線86で暗示した。図4で増圧器ピストン25はその圧力補償位置にある。
図3〜図5に示した実施例で、接続管路88は増圧器作業室26から調量弁装置12に通じる。調量弁装置12は電磁操作される3ポート2位置方向制御弁として構成されている。調量弁装置12から接続管路90が(明示しない)低圧領域に通じる。さらに、弁装置12から、第1の制御管路92とも呼ばれ得る制御管路92が、増圧器制御室23に通じる。
調量弁12の、図3および図4に示した位置で、増圧器作業室26は接続管路88,92を介して増圧器制御室23に連通している。第2の制御管路94とも呼ばれ得る別の制御管路94を介して、増圧器制御室23は絞り29を介してノズルばね室17に連通している。第2の制御管路94から接続管路95が増圧器圧力室22に分岐している。接続管路95内に逆止弁56が配置されている。
ノズルニードル10は減衰器ピストン98と協働する。減衰器ピストン98の燃焼室近位の端部は球面状に形成されており、ノズルニードル10の燃焼室遠位の端部に当接している。減衰器ピストン98の燃焼室遠位の端部100は噴射弁部材制御室60を画定する。減衰器ピストン98は絞り箇所を備えた中央の貫通孔102を有している。絞り105を備えた接続管路104を介して、噴射弁部材制御室60は接続通路18に連通している。
燃料噴射装置の静止状態で電磁弁12は閉弁されている。ノズルニードル10はその先端11でもって所属の座に当接した状態にあり、その結果、噴射は実施されない。増圧器ピストン25は圧力補償されており、その結果、増圧は実施されない。増圧器ピストン25は、図3に示したその規定された中間位置85に存在する。燃料高圧源2の、レール圧とも呼ばれる圧力は、インジェクタ1のすべての空間にかかっている。それにより、何時でも噴射がレール圧を起点として実施され得る。
図3で、増圧器ピストン25はそれゆえ、出発位置とも呼ばれるその規定された中間位置85を取る。それというのも、戻しばね装置70のばね力が増圧器ばね27のばね力よりも大きいからである。レール圧の低下後、増圧器作業室26および増圧器制御室23内の減圧が生じる。増圧器圧力室22は普通放圧され得ない。それというのも、レール圧へのすべての接続経路が閉鎖されており、増圧器ピストン25が、従来の燃料噴射時には、負の行程を実施し得ないからである。増圧器ピストン25およびノズルニードル10に沿ったガイドを介した圧力補償は極めてゆっくりと実施され得るにすぎない。本発明により、増圧器圧力室22は、増圧器ピストン25が中間位置85からなおさらに、その圧力補償位置86を達成するまで後退し得ることにより弛緩される。その際、同時に、ストッパリング81は共に上方に、すなわち燃焼室から離間する方向でシフトされる。レール圧の上昇時、増圧器ピストンはばね27,70のばね力に基づいて再びその規定された中間位置85に復帰する。
図5に示した実施例は、図1〜図4に示した実施例に類似する。同じ部分を指示するために同じ符号を使用する。繰り返しを避けるため、図1〜図4の先行の説明を参照されたい。以下、個々の実施例の相違についてのみ立ち入る。
図5に示した実施例では、増圧器ピストン25の鍔78の燃焼室遠位の端部から、実質的に円筒形のピストン区分110が延びている。ピストン区分110の燃焼室遠位の端部は鍔112を有している。鍔112の燃焼室近位の端面にはストッパリング114が当接した状態にある。ストッパリング114はさらにその燃焼室遠位の端面でもってインジェクタハウジング6のストッパ115に支持されている。増圧器ピストン25の鍔78の燃焼室遠位の端面には別のストッパリング118が当接している。ストッパリング118はその燃焼室近位の端面でもってインジェクタハウジング6の別のストッパ120に支持されている。ストッパリング114とストッパリング118との間には増圧器ばね27が配置されている。増圧器ばね27は、図5に示した実施例では、同時に戻しばね装置70としても働く。
インジェクタ1の、非アクティブ化された静止状態で、増圧器制御室23は調量弁装置12を介して、増圧器作業室26と同様、燃料高圧減とも呼ばれる高圧蓄え器室2の圧力で負荷されている。帰路もしくはリターンとも呼ばれる、低圧領域への接続管路90は閉鎖されている。静止状態で、増圧器ピストン25は圧力補償されており、増圧は実施されない。ノズルニードル10は閉鎖されている。
インジェクタ1のアクティブ化のために、増圧器制御室23は調量装置12により燃料高圧源2から、調量弁12が、図5に示した第1の位置から、その第2の位置へと調節されることにより切り離される。調量弁12のこの第2の(図示しない)位置で、増圧器制御室23は制御管路92を介して帰路90に放圧される。増圧器ピストン25は、圧送行程とも呼ばれるその噴射行程を開始し、下方に、つまり燃焼室に向かって運動する。その際、増圧器圧力室22内の圧力は、圧力増幅器とも呼ばれる増圧器5の変換比に応じて高められ、噴射ノズルへと導かれる。逆止弁56は閉鎖されており、増圧器圧力室22を封止する。噴射ノズルとも呼ばれるノズルニードルは開放を開始する。その際、燃料は、減衰室とも呼ばれる噴射弁部材制御室60から、絞り105を介して押しのけられねばならない。それにより、ニードル開放速度は減じられる。
噴射中、制御弁とも呼ばれる調量弁12により、背室とも呼ばれる増圧器制御室23は、帰路90から切り離され、燃料高圧蓄え器2の供給圧に接続される。それにより、増圧器制御室23および制御管路92内にはレール圧が形成される。同時に、増圧器圧力室22および圧力室15内の圧力はレール圧に降下する。ノズルニードル10は閉じる。その際、ノズルニードル10は減衰ピストン98から離れ、迅速な閉鎖運動を実施する。減衰器ピストン98は引き続いて液圧的な力により戻される。
システムの圧力補償後、増圧器ピストン25は増圧器ばね27によりその出発位置に戻される。その際、増圧器圧力室22は逆止弁56を介して充填される。増圧器ピストン25の出発位置はその際、インジェクタハウジングに設けられたストッパ115へのストッパリング114の当接により規定される。増圧器ピストン25は増圧器ばね27の戻しばね力に基づいてさらに後退することはできない。
増圧器ピストン25がその出発位置にあるとき、逆止弁56は高圧領域を、制御管路94と、減衰器ピストン98を有する減衰器モジュールとに対して封止する。その結果、この領域では減圧が実施され得ない。高圧領域は、増圧器圧力室22と、接続管路とも呼ばれる接続通路18と、ノズルニードル圧力室とも呼ばれる圧力室15とを包含する。システム圧、つまり高圧蓄え器室2内の圧力が極めて急速に低下すると、ノズルニードル10の背面とも呼ばれる、ノズルニードル10の燃焼室遠位の端部への圧力は降下する。ノズルニードル圧力室15内にはただし高い圧力が維持される。それにより、ノズルニードル10は開き、高圧領域における過圧が解消されるまで、意図しない噴射が生じてしまう。
そのような意図しない噴射を回避するために、本発明による増圧器ピストン25は、インジェクタ1の静止状態で、増圧器圧力室22内に過圧が発生すると、なおその静止位置を超えて負の行程を実施し得るように形成されている。この目的のために、ストッパリング118はその静止位置85から軸方向で上方に、つまり燃焼室から離間する方向で、増圧器ばね27の予圧力に抗してその圧力補償位置86へと運動し得る。ストッパリング114は、増圧器ピストン25の燃焼室遠位の端部110がインジェクタハウジング6内でさらに上方に、つまり燃焼室から離間する方向で運動し得るように形成されている。
インジェクタ1内での急速な圧力低下により、過圧が増圧器圧力室22内で発生すると、増圧器ピストン25はその静止位置85を超えて負の行程を実施し、開放された容積により、増圧器圧力室22内の過圧を解消する。増圧器ピストン25の受圧面積とばね力とから生じる小さな圧力差が生じるにすぎない。噴射行程後の増圧器ピストン25の通常の戻し時、増圧器ピストン25は、インジェクタハウジングに設けられたストッパ120へのストッパリング118の当接により規定されるその静止位置85までしか戻されない。それというのも、ばね力がもはや増圧器ピストン25に作用しないからである。増圧器圧力室22内の過圧により、増圧器ピストン25はなお負の行程を静止位置85に関して実施し得る。その際、増圧器ばね27は、圧力補償位置86が達成されるまで、増圧器ピストン25の静止位置85の方向で作用する戻しばねの機能を請け負う。増圧器ピストン25は増圧器ばね27によりその静止位置85に固定される。
レール圧が一定であるときのインジェクタを縦断面して示す、本発明の第1の実施例による燃料噴射装置の概略図である。 レール圧が低下したときの、図1と同じ燃料噴射装置を示す図である。 通常状態にあるインジェクタを縦断面して示す、本発明の第2の実施例による燃料噴射装置の概略図である。 レール圧が低下したときの、放圧位置にある、図3と同じ燃料噴射装置を示す図である。 通常状態にあるインジェクタを縦断面して示す、本発明の第3の実施例による燃料噴射装置の概略図である。

Claims (10)

  1. 燃料を内燃機関の燃焼室(80)内に噴射するための装置であって、燃料インジェクタ(1)が設けられており、該燃料インジェクタ(1)が、燃料高圧源(2)により、高圧下にある燃料で負荷可能であると共に、調量弁装置(12)を介して操作可能であり、該調量弁装置(12)により増圧器制御室(23)内の圧力が制御可能であり、それにより、増圧器ピストン(25)により画定されており逆止弁(56)を介して燃料を燃料高圧源(2)から充填可能でありかつ噴射弁部材圧力室(15)に連通している増圧器圧力室(22)内の圧力が増圧器ピストン(25)により高められ、噴射弁部材(10)が燃料の噴射のために開弁されるようになっており、その結果、燃料が噴射弁部材圧力室(15)から内燃機関の燃焼室(80)内に噴射される形式のものにおいて、増圧器ピストン(25)が、燃料高圧源(2)の圧力が低下すると、その静止位置から圧力補償運動を実施し得るように配置かつ形成されており、該圧力補償運動により、増圧器圧力室(22)内の圧力が、燃料高圧源(2)の、低下した圧力に適合されることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 増圧器ピストン(25)が補償運動戻しばね装置(27;70)により、圧力補償運動の方向とは逆向きにその静止位置に向かって戻り運動するように負荷されている、請求項1記載の燃料噴射装置。
  3. 増圧器ピストン(25)が補償運動戻しばね装置(27)により、圧力補償運動の方向でも、圧力補償運動とは逆の方向でも負荷可能である、請求項2記載の燃料噴射装置。
  4. 補償運動戻しばね装置(27)がストッパリング(114,118)の間で挟持されており、該ストッパリング(114,118)が逆方向でインジェクタハウジング(6)に支持されている、請求項3記載の燃料噴射装置。
  5. 一方のストッパリング(118)が、増圧器ピストン(25)に形成されていて増圧器制御室(23)を画定する鍔(78)に当接する、請求項4記載の燃料噴射装置。
  6. 鍔(78)に当接するストッパリング(118)が、インジェクタハウジング(6)に設けられている2つのストッパ(85,86)の間で往復運動可能である、請求項5記載の燃料噴射装置。
  7. 補償運動戻しばね装置(70)が、増圧器ピストン(25)の、増圧器圧力室(22)とは反対側の端部を負荷し、燃料高圧源(2)に連通している増圧器作業室(26)内に配置されている、請求項2記載の燃料噴射装置。
  8. 補償運動戻しばね装置(70)が、インジェクタハウジングに定置のストッパ(71)と、増圧器ピストン(25)に形成されていて増圧器制御室(23)を画定する鍔との間で挟持されている、請求項2記載の燃料噴射装置。
  9. 増圧器圧力室を起点として放圧通路(65)が延び、該放圧通路(65)が調量弁装置(12)を介して燃料高圧源(2)に連通しており、燃料噴射装置の静止状態で増圧器ピストン(25)により閉鎖されており、燃料高圧源(2)の圧力が降下して初めて開通される、請求項1から8までのいずれか1項記載の燃料噴射装置。
  10. 調量弁装置(12)および/または噴射弁部材(10)および/または増圧器ピストン(25)が燃料インジェクタ(1)内に統合されている、請求項1から9までのいずれか1項記載の燃料噴射装置。
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