Aβ(1−42)の産生を選択的に阻害するための式Iの化合物の能力を、下記のアッセイを使用して決定した。
細胞ベースのγ−セクレターゼアッセイ
直接γ−セクレターゼ基質SPA4CTを過発現するヒトSH−SY5Y神経芽細胞腫細胞を、酪酸ナトリウム(10mM)で、平板培養の4時間前に誘導した。細胞を、96ウエルプレート内で35,000細胞/ウエル/100μL、フェノールレッド非含有MEM/10%FBS、50mMヘペス、1%グルタミン中で平板培養し、37℃、5%CO2で2時間インキュベーションした。
試験のための化合物を、Me2SOの中に希釈して、10点用量−応答曲線を得た。典型的に、Me2SO中のこの希釈した化合物10μLを、182μLの希釈緩衝液(フェノールレッド非含有MEM/10%FBS、50mMヘペス、1%グルタミン)の中に更に希釈し、それぞれの希釈液10μLを、96ウエルプレート内の細胞に添加した(0.5%の最終Me2SO濃度を得る)。アッセイのウインドウを決定するために、適切なビヒクル及び阻害薬対照を使用した。
37℃、5%CO2で一晩インキュベーションした後、10μL及び50μLの培地を、それぞれAβ(40)及びAβ(42)ペプチドの検出のために、新しいコスター(Costar)丸底96ウエルプレートの中に移した。40μLのオリゲン(Origen)緩衝液(PBS、2%のBSA、0.2%のトゥウィーン(Tween)20)を、Aβ(40)ウエルに添加し、続いてこのウエルに25μLのそれぞれの抗体プレミックスを添加した。
Aβ(40)プレミックス:1μg/mLのルテニル化した(ruthenylated)G2−10抗体、4μg/mLのオリゲン緩衝液中に希釈されたビオチニル化した4G8抗体
Aβ(42)プレミックス:0.5μg/mLのルテニル化したG2−11抗体、4μg/mLのオリゲン緩衝液中に希釈されたビオチニル化した4G8抗体
(ビオチニル化した4G8抗体は、シグネット・パソロジー社(Signet Pathology Ltd.)によって供給された。G2−10及びG2−11抗体は、ケミコン社(Chemicon)によって供給された)
このアッセイプレートを、シェーカー上で4℃で一晩インキュベーションした後、オリゲンM8アナライザー(イゲン社(Igen Inc.))を、メーカーの取扱説明書に従って較正した。25μLのストレプトアビジン磁気ビード(ダイナル社(Dynal))プレミックス(オリゲン緩衝液中、400μg/mLストレプトアビジンビード/mL)を、このアッセイプレートに添加し、シェーカー上で15分間インキュベーションした。150μLのオリゲン緩衝液をそれぞれのウエルに添加し、プレートを、メーカーの取扱説明書に従ってオリゲンM8アナライザーで読み取った。
Aβアッセイのための培地を除去した後、メーカーの取扱説明書に従って、MTS(オーエンの試薬)のホルマザンへの生物還元を使用する、比色細胞増殖アッセイ(セルタイター(CellTiter)96(登録商標)AQアッセイ、プロメガ社(Promega))により、細胞生存率を、対応する細胞内で測定した。しばらくして、5μLの10×MTS/PESを、残留する50μLの培地に添加し、この後インキュベーターに戻した。光学密度を、約4時間後に495nmで読み取った。
Aβ(40)及びAβ(42)の阻害についてのLD50及びIC50値を、適切なソフトウエア(例えば、Excel fit)を使用して、非線形回帰適合分析によって計算した。全シグナル及びバックグラウンドを、対応するMe2SO及び阻害薬対照により定義した。
下記の実施例に記載した化合物は、全て、Aβ(1−40)阻害について対応するIC50値よりも、少なくとも2倍低い、典型的に少なくとも5倍低い、好ましい場合に少なくとも50倍低い、Aβ(1−42)阻害についてのIC50値を与えた。
(実施例1及び1a)
(±)−シス−{1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸及び(±)−トランス−{1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(4−イソプロピルフェニル){(1E)−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチレン}アミン
4−イソプロピルアニリン(5.5mL、40.2ミリモル)を、H2O(60mL)中の4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(5.5mL、40.2ミリモル)の激しく攪拌した混合物に、室温で添加した。2時間後に、DCM(100mL)を添加し、この混合物を20分間攪拌した。相を分離し、有機層を乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、イミン(11.6g、99%)をベージュ色の固体として得た。
1H NMR(360MHz,CDCl3)δ:1.28(6H,d,J 6.9),2.95(1H,septet,J 6.9),7.18−7.21(2H,m),7.25−7.29(2H,m),7.71−7.73(2H,m),8.00−8.02(2H,m),8.52(1H,s)。
工程2:(±)−1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−2,3−ジヒドロピリジン−4(1H)−オン
{[(2E)−3−メトキシ−1−メチレンプロプ−2−エン−1−イル]オキシ}(トリメチル)シラン(5g、29ミリモル)を、乾燥アセトニトリル(70mL)中のイミン(工程1、4.8g、16.5ミリモル)及びトリフルオロメタンスルホン酸インジウム(III)(550mg、1.0ミリモル)の攪拌した溶液に、室温でN2下で添加した。3時間後に、反応物を、NaHCO3飽和水溶液(50mL)によってクエンチし、次いでEtOAc(100mL)で希釈した。層を分離し、水性層をEtOAc(1×100mL)によって更に抽出した。一緒にした抽出液を乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、20−40−60%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、エノン(3.98g、67%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.21(6H,d,J 6.9),2.75(1H,ddd,J 16.4,2.8,1.1),2.87(1H,septet,J 6.9),3.33(1H,dd,J 16.4,7.0),5.26−5.32(2H,m),6.90−6.94(2H,m),7.15−7.18(2H,m),7.40(2H,d,J 8.4),7.59(2H,d,J 8.2),7.67(1H,dd,J 7.8,1.1);M/Z(ES+)360(MH+)。
工程3:(±)−(1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−オン
L−セレクトライド(登録商標)(THF中1.0M、2.70mL、2.70ミリモル)を、乾燥THF(27mL)中のエノン(工程2、950mg、2.64ミリモル)の攪拌した溶液に、N2下で、内部温度を−70℃以下に保持するように、ゆっくり添加した。この反応物を−78℃で90分間維持し、次いでNH4Cl飽和水溶液によってクエンチした。室温にまで加温した後、この混合物をEtOAcとH2Oとの間に分配させた。層を分離し、水性層をEtOAc(×2)によって更に抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、10−20%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、ケトン(820mg、85%)を油として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.21(6H,d,J 6.9),2.54−2.59(1H,m),2.61−2.67(1H,m),2.83(1H,septet,J 6.9),2.92(1H,dd,J 15.5,4.7),3.00(1H,dd,J 15.4,6.1),3.57−3.62(1H,m),3.72−3.77(1H,m),5.12(1H,t,J 5.3),6.80(2H,d,J 8.6),7.11(2H,d,J 8.6),7.43(2H,d,J 8.2),7.56(2H,d,J 8.2);M/Z(ES+)362(MH+)。
工程4:(±)−エチル{1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イリデン}アセタート
NaH(油中の60%分散液、352mg、8.8ミリモル)を、乾燥DMF(8mL)中のトリエチルホスホノアセタート(1.75mL、8.8ミリモル)の攪拌した溶液に、室温でN2下で少しずつ添加した。45分後に、乾燥DMF(8mL)中のケトン(工程3、800mg、2.2ミリモル)を添加した。室温で3時間後に、この反応物を、NH4Cl飽和水溶液によってクエンチし、次いでEtOAcとH2Oとの間に分配させた。層を分離し、水性層をEtOAc(×2)によって更に抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、10−20%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、不飽和エステル(886mg、90%、異性体の混合物)を油として得た。M/Z(ES+)432(MH+)。
工程5:(±)−エチル{1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
不飽和エステル(工程4、149mg、0.35ミリモル)を、エタノール(25mL)中に溶解させ、25psiで10%Pd/C(20mg)上で1時間水素化した。触媒を濾過によって除去した。濾液を蒸発させ、残渣を、10−20%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、飽和エステル(122mg、80%、異性体の混合物)を油として得た。M/Z(ES+)434(MH+)。
工程6:
(±)−シス−{1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸及び(±)−トランス−{1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
H2O(0.5mL)中のLiOH(48mg、2ミリモル)の溶液を、THF(2mL)中のエステル(工程4、113mg、0.26ミリモル)の攪拌した溶液に、室温で添加した。16時間後に、余分のLiOH(10mg)を添加し、この混合物を75℃で90分間加熱した。室温にまで冷却した後、2N HCl(1.5mL)を添加した。この混合物をEtOAcとH2Oとの間に分配させた。層を分離し、水性層をEtOAc(×2)によって更に抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、逆相HPLCによって精製して、
(±)−シス−{1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸(64mg)を無色の固体として得、
1H NMR(360MHz,CD3OD)δ:1.11(6H,d,J 6.9),1.44(1H,q,J 11.5),1.64(1H,qd,J 12.3,3.8),1.90−2.20(3H,m),2.29−2.31(2H,m),2.73(1H,septet,J 6.9),2.88−2.98(1H,m),3.48−3.53(1H,m),4.23(1H,brd),6.93−7.00(4H,m),7.40−7.46(4H,m);M/Z(ES+)406(MH+)。
(±)−トランス−{1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸(21mg)を無色の固体として得た。
1H NMR(360MHz,CDCl3)δ:1.20(6H,d,J 6.9),1.47(1H,qd,J 11.4,4.1),1.74−1.84(2H,m),1.95−2.08(1H,m),2.30−2.40(3H,m),2.81(1H,septet,J 6.9),3.16−3.24(1H,m),3.72(1H,dt,J 13.3,3.7),5.10(1H,brs),6.80(2H,d,J 8.7),7.08(2H,d,J 8.7),7.45(2H,d,J 8.3),7.56(2H,d,J 8.3);M/Z(ES+)406(MH+)。
(実施例2)
[2R/S,(2R*,4S*)]−2−{1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}プロパン酸
工程1:[2R/S,(2R*,4S*)]−エチル 2−{1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}プロパノアート
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M、0.4mL、0.4ミリモル)を、乾燥THF中の実施例1,工程5からのエステル(シス異性体、155mg、0.36ミリモル)の攪拌した溶液に、N2下で−78℃でゆっくり添加した。30分後に、ヨウ化メチル(45μL、0.72ミリモル)を添加した。この反応物をこの温度で30分間維持し、次いで氷浴に移した。1時間後に、この反応物を、NaHCO3飽和水溶液によってクエンチし、次いで、EtOAc/H2Oの間に分配させた。水性層をEtOAc(×2)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、5%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、エステルをジアステレオマーの混合物(110mg、68%)として油として得た。M/Z(ES+)448(MH+)。
工程2:[2R/S,(2R*,4S*)]−2−{1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}プロパン酸
H2O(0.5mL)中のLiOH(27mg、1.1ミリモル)の溶液を、THF(1mL)中のエステル(工程1、100mg、0.22ミリモル)の攪拌した溶液に、室温で添加した。60時間後に、余分のLiOH(30mg)及びジオキサン(1mL)を添加した。この混合物を110℃で16時間加熱した。室温にまで冷却した後、この混合物を5N HClによって酸性にした。この混合物をEtOAc/H2Oの間に分配させた。層を分離し、水性層をEtOAc(×2)によって更に抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、逆相HPLCによって精製して、酸をジアステレオマーの3:2混合物(90mg、94%)として無色の固体として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.12−1.14(6H,m),1.21−1.26(3H,m),2.01−2.25(3H,m),2.26−2.40(1H,m),2.50−2.59(2H,m),2.78−2.83(1H,m),3.48−3.51(1H,m),3..91−3.95(1H,m),4.35−4.40(1H,m),7.12−7.14(2H,m),7.24−7.26(2H,m),7.42−7.53(4H,m);M/Z(ES+)420(MH+)。
(実施例3)
(±)−シス−{1−(4−クロロフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:4−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン
DME(40mL)及びNa2CO3水溶液(2M、40mL)中の2−クロロ−4−メチルピリジン(1.9mL、21.6ミリモル)及び4−(トリフルオロメチル)ベンゼンボロン酸(5.0g、26ミリモル)の混合物を、脱気した(ファイヤストーン(Firestone)(登録商標)バルブ×3)。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.15g、1.0ミリモル、5モル%)を添加し、更に脱気した(ファイヤストーン(登録商標)バルブ×3)後、この混合物を還流で16時間加熱した。反応物を室温にまで冷却し、H2O(100mL)及びEtOAc(150mL)で希釈した。この混合物を、セライト(Celite)(登録商標)パッドに通して濾過し、EtOAcによって洗浄した。層を分離し、水性層をEtOAc(200mL)によって抽出した。一緒にした抽出液を、H2O(100mL)及び食塩水(×1)によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、10%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、エステル(3.5g、68%)を白色の固体として得た。
1H NMR(360MHz,CDCl3)δ:2.44(3H,s),7.13(2H,d,J 5.0),7.58(1H,s),7.72(2H,d,J 8.2),8.09(2H,d,J 8.2),8.57(1H,d,J 5.0)。
工程2:メチル{2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン−4−イル}アセタート
LDAの溶液(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中の2M、44mL、88ミリモル)を、乾燥THF(300mL)中の4−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン(10.5g、44ミリモル)の攪拌した溶液に、N2下で、内部温度を<−70℃に留めるようにして、滴下により添加した。この温度で1時間後に、炭酸ジメチル(8.9mL、106ミリモル)を添加した。30分後に、冷却浴を取り除いた。内部温度が−20℃に達したとき、反応物を−10℃の冷たい浴に移し、次いで0℃までゆっくり加温した。0℃で1時間後に、この反応物を、NH4Cl水溶液(半飽和、100mL)によってクエンチした。反応混合物を真空中で濃縮した。残渣をH2O(200mL)で希釈し、EtOAc(2×200mL)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、10−30%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、エステル(9.2g、71%)を薄黄色の液体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:3.72(2H,s),3.75(3H,s),7.24(1H,dd,J 1.4,5.0),7.72(3H,t,J 8.4),8.11(2H,d,J 8.2),8.68(1H,d,J 5.0)。
工程3:(±)−メチル{2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート塩酸塩
MeOH(100mL)中の、メチル{2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン−4−イル}アセタート(6.2g、21ミリモル)、PtO2(200mg、0.9ミリモル)及びHCl(ジオキサン中4N、5.8mL、23ミリモル)の混合物を、パル(Parr)(登録商標)装置上で20psiで、5時間水素化した。触媒を濾過によって除去し、濾液を真空中で蒸発させて、所望のピペリジンを白色の固体(7.1g、定量的)として得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD)δ:1.58−1.72(1H,m),1.75−1.85(1H,m),2.08(1H,d,J 14.2),2.19(1H,t,J 14.2),2.28−2.38(1H,m),2.45(2H,d,J 6.9),3.24−3.32(1H,m),3.51−3.57(1H,m),3.67(3H,s),4.46(1H,d,J 10.2),7.72(2H,d,J 8.3),7.79(2H,d,J 8.4)。
NaHCO3(水溶液)で処理することによって、遊離塩基を得、DCM中に抽出させた。有機抽出液を、乾燥し、濾過し、蒸発させた。
工程4:(±)−メチル{1−(4−クロロフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
カリウムtert−ブトキシド(THF中1M、1.1mL、1.1ミリモル)を、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(45mg、0.05ミリモル)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリプロピル−1,1’−ビフェニル(95mg、0.2ミリモル)の混合物に、N2雰囲気下で添加し、この混合物を脱酸素化した(排気及びN2充填×3)。メチル{2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート(遊離塩基、301mg、1.0ミリモル)及び4−ブロモクロロベンゼン(156mg、0.81ミリモル)を添加し、黒色混合物を還流で20時間加熱した。冷却した混合物を、H2O(20mL)及びEtOAc(20mL)で希釈し、セライト(登録商標)パッドに通して濾過した。層を分離し、水性層をEtOAc(30mL)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、7.5%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、メチルエステル(36mg、11%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.29(1H,m),1.50−1.58(1H,m),1.81(1H,d,J 12.5),1.91(1H,d,J 12.5),1.99−2.08(1H,m),2.18−2.26(2H,m),2.71−2.79(1H,m),3.43(1H,dt,J 12.5,3.1),3.60(3H,s),3.98(1H,dd,J 2.8,10.9),6.77(2H,d,J 8.7),6.98(2H,d,J 8.7),7.27(2H,d,J 8.2),7.35(2H,d,J 8.3)。
また、tert−ブチルエステル(26mg、7%)が得られた。M/Z(ES+)454(MH+)。
工程5:(±)−{1−(4−クロロフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
THF(2mL)及びH2O(2mL)中のメチル{1−(4−クロロフェニル)−2−[4(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート(34mg、0.08ミリモル)の溶液を、LiOH(19mg、0.8ミリモル)で処理し、この混合物を室温で20時間攪拌した。反応物を塩酸(1N、20mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、7.5%MeOH/DCMで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、酸を透明なゴム(15mg、45%)として得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD)δ:1.34−1.40(1H,m),1.54−1.67(1H,m),1.84−2.12(3H,m),2.24−2.30(2H,m),2.86(1H,dt,J 12.1,2.4),3.47−3.54(1H,m),4.15(1H,dd,J 11.5,2.7),6.95(2H,d,J 8.8),7.06(2H,d,J 8.8),7.44(4H,s)。
(実施例4から8)
下記の表中の実施例を、実施例3と類似の方法で調製した。
(実施例9)
(±)−シス−{2−(4−イソプロピルフェニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例3と同じ方法で、実施例3の工程1に於いて4−(トリフルオロメチル)ベンゼンボロン酸を4−(イソプロピル)フェニルボロン酸で置き換え、実施例7を調製するために使用したカップリング手順を使用して調製した。M/Z(ES+)406(MH+)。
(実施例10)
(±)−シス−[1,2−ビス(4−イソプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例3と同じ方法で、4−(トリフルオロメチル)ベンゼンボロン酸を4−(イソプロピル)フェニルボロン酸で置き換え、実施例7を調製するために使用したカップリング手順を使用して調製した。M/Z(ES+)380(MH+)。
(実施例11)
(±)−シス−{1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:メチル(2−クロロピリジン−4−イル)アセタート
LDAの溶液(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中の1.8M、223mL、401ミリモル)を、乾燥THF(1L)中の2−クロロ−4−メチルピリジン(17.5mL、200ミリモル)の攪拌した溶液に、N2下で、内部温度を<−70℃にして、ゆっくり添加した。この温度で1時間後に、炭酸ジメチル(40mL、475ミリモル)を添加した。30分後に、反応物を−40℃の冷たい浴に移し、次いで0℃までゆっくり加温した。0℃で1時間後に、この反応物を、NH4Cl飽和水溶液(250mL)によってクエンチした。この混合物をEtOAc/H2Oの間に分配させた。水性層を、EtOAc(×2)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、次いで乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、10−25%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、エステル(27.8g、75%)を薄黄色の液体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:3.63(2H,s),3.73(3H,s),7.17(1H,dd,J 5.1,1.4),7.28(1H,s),8.34(1H,d,J 5.1)。
工程2:メチル{2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピリジン−4−イル}アセタート
トルエン(15mL)中の、メチル(2−クロロピリジン−4−イル)アセタート(1.0g、5.4ミリモル)、4−(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸(1.67g、8.0ミリモル)及びリン酸カリウム(1.7g、8.0ミリモル)の混合物を、脱気し、排気し、N2充填(×3)した。DCMとの[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体(1:1)(330mg、0.4ミリモル、5モル%)を添加し、続いて更に脱気、排気及びN2充填(×3)を行い、この混合物を還流で16時間加熱した。反応物を室温にまで冷却し、EtOAc(100mL)で希釈した。この混合物をセライト(登録商標)パッドに通して濾過し、EtOAcによって洗浄し、濾液を蒸発させた。残渣を、15−20%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、エステル(1.25g、75%)を薄色のゴムとして得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:3.70(2H,s),3.74(3H,s),7.20(1H,dd,J 1.5,5.0),7.31(2H,d,J 8.8),7.64(1H,s),8.00−8.04(2H,m),8.64(1H,d,J 5.0)。
工程3:(±)−メチル−2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート塩酸塩
MeOH(50mL)中の、メチル{2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピリジン−4−イル}アセタート(1.15g、3.7ミリモル)、PtO2(50mg、0.22ミリモル)及びHCl溶液(ジオキサン中4N、1.0mL、4.0ミリモル)の混合物を、パル(登録商標)装置上で20psiで、5時間水素化した。触媒を濾過によって除去し、濾液を真空中で蒸発させた。残渣を、Et2O/EtOAcと共に粉砕して、所望のピペリジン塩酸塩を白色の固体(0.69g、53%)として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3):δ:7.65(2H,d,J 8.6),7.20(2H,d,J 8.2),3.97(1H,d,J 11.9),3.67(3H,s),3.04(1H,d,J 12.3),2.81(1H,s),2.39−2.29(2H,m),2.15(1H,s),2.05(1H,d,J 14.0),1.89−1.75(3H,m)。
工程4:(±)−{(2R*,4S*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、メチル 2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート(工程3)から、適切な臭化アリールに置き換えて、実施例7と同じ方法でカップリングし、実施例3工程5に於けるようにして加水分解して調製した。M/Z(ES+)422(MH+)。
(実施例12)
(±)−シス−{1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例3と同じ方法で、4−(トリフルオロメチル)ベンゼンボロン酸を3−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸で置き換え、実施例7を調製するために使用したカップリング手順を使用して調製した。M/Z(ES+)406(MH+)。
(実施例13)
(±)−(3R*,6R*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−カルボン酸
a)(±)−(4−イソプロピルフェニル){1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブト−3−エン−1−イル}アミン
ランタントリフラート(0.141g、0.24ミリモル、2モル%)及び安息香酸(1.49g、12.2ミリモル)を、CH3CN(20mL)中に溶解し、この懸濁液を窒素下で溶解するまで攪拌した。4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(2.12g、12.2ミリモル)を添加し、続いて4−イソプロピルアニリン(1.65g)を添加した。次いで、アリル(トリブチル)スタンナン(4.54mL、14.6ミリモル)を添加し、この混合物を室温で一晩攪拌した。次いで、この混合物をNaOH(2M、20mL)によってクエンチし、DCM(3×100mL)の中に抽出した。一緒にした抽出液を乾燥し(MgSO4)、溶媒を真空中で除去して、粗製ホモアリル性アミン生成物を得た。これを、溶離剤としてヘキサン中10−30%エーテルを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、生成物を無色の油(3.65g、90%)として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.16(6H,dd,J 1.3,6.9),2.42−2.48(1H,m),2.56−2.62(1H,m),2.71−2.79(1H,qn,J 6.7),4.07(1H,s),4.38(1H,dd,J 4.9,8.1),5.18(2H,m),5.69−5.77(1H,m),6.40(2H,d,J 8.4),6.95(2H,d,J 8.5),7.49(2H,d,J 8.1),7.57(2H,d,J 8.1);M/Z(ES+)334(MH+)。
b)(±)−メチル 2−[((4−イソプロピルフェニル){1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブト−3−エン−1−イル}アミノ)メチル]アクリレート
上記a)に記載したホモアリル性アミン(3.33g、0.01モル)を、DCM(30mL)中に溶解し、Et3N(2mL、0.015モル)を添加し、この溶液を0℃まで冷却した。メチル 2−(ブロモメチル)アクリレート(1.8mL、0.015モル)を滴下により添加し、この混合物を室温で一晩攪拌した。この溶液を水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、溶媒を真空中で除去して、粗製アミン生成物を得た。これを、溶離剤としてヘキサン中5−20%エーテルを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、生成物を薄オレンジ色の油(3.85g、90%)として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.21(6H,d,J 6.9),2.72−2.84(3H,m),3.74(3H,s),3.96(1H,d,J 18.7),4.05(1H,d,J 18.7),5.03−5.11(3H,m),5.60(1H,d,J 1.4),5.75−5.83(1H,m),6.16(1H,d,J 1.3),6.69(2H,d,J 8.7),7.06(2H,d,J 8.6),7.39(2H,d,J 8.1),7.54(2H,d,J 8.1);M/Z(ES+)432(MH+)。
c)(±)−メチル 1−(4−イソプロピルフェニル)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−3−カルボキシラート
上記b)に記載したジエン(4.3g、0.01モル)を、窒素下でDCM(30mL)中に溶解した。グラッブス(Grubbs)II触媒[1,3−ビス−(2,4,6−(トリメチルフェニル)−2−イミダゾリジニリデン)ジクロロ(フェニルメチレン)トリシクロヘキシルホスフィン]ルテニウム(0.169g、2モル%)を添加し、この混合物を4時間攪拌した。この混合物を木炭と共に一晩攪拌した。木炭を、セライトに通す濾過によって除去し、溶媒を真空中で除去した。粗製生成物を、溶離剤としてヘキサン中5−20%エーテルを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、生成物を無色の油(3.6g、90%)として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.21(6H,d,J 6.9),2.76(1H,dd,J 5.8,19.8),2.82(1H,qn,J 6.9),2.92−2.98(1H,m),3.76(3H,s),3.76(1H,m),4.08(1H,d,J 17.6),5.11(1H,d,J 5.1),6.84(2H,d,J 8.6),7.11(2H,d,J 8.6),7.15(1H,dd,J 2.4,5.5),7.23(4H,s),7.48(2H,d,J 8.2);M/Z(ES+)404(MH+)。
d)(±)−メチル(3R*,6R*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−カルボキシラート
上記c)に記載したテトラヒドロピリジン(1.01g。2.5ミリモル)をMeOH(無水、50mL)中に溶解し、Mg(0.6g、過剰)を添加した。この混合物を1時間攪拌し、この際に発熱反応が起こった。これを窒素下で一晩攪拌した。この溶液を、冷たいHCl(1N)の上に注ぐことによって中和し、次いでEtOAcによって抽出した。一緒にした抽出液を、水、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮した。1H NMRによるこの混合物の分析によって、主生成物がシス異性体であることが示された。この粗製生成物を、MeOH(無水、50mL)中に溶解し、ナトリウム(0.6g、過剰)を添加した。この溶液を還流下で一晩加熱し、次いで氷の中に冷却した。この溶液を、冷たいHCl(1N)の上に注ぐことによって中和し、次いでEtOAcによって抽出した。一緒にした抽出液を、水、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮して、2種のエピマーの混合物を得、これを、溶離剤としてDCMを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって分離した。
エピマーa、シスエステルについての分析:
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.19(6H,d,J 6.9),1.85−1.91(2H,m),1.97−2.04(1H,m),2.15−2.21(1H,m),2.74−2.82(2H,m),3.42(1H,dd,J 9.0,13.5),3.67(1H,t,J 6.8),3.73(3H,s),4.76(1H,t,J 4.8),6.83(2H,d,J 8.6),7.06(2H,d,J 8.5),7.41(2H,d,J 8.1),7.52(2H,d,J 8.2);M/Z(ES+)406(MH+)。
e)(±)−(3R*,6R*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−カルボン酸
上記d)に記載したシスエステル(200mg、0.5ミリモル)をMeOH(2mL)中に溶解し、NaOH(0.6mL、4N)を添加した。この溶液を60℃で一晩加熱した。冷却した溶液を蒸発させ、HCl(2mL、2N)で中和し、EtOAcによって抽出した。一緒にした抽出液を、水、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮して、無色の油を得た。これを、溶離剤としてヘキサン中50−75%EtOAcを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製した。これを、ヘキサンからの再結晶によって更に精製して、無色の結晶を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.14(6H,d,J 6.9),1.91−2.13(3H,m),2.18−2.20(1H,m),2.73−2.81(1H,m),2.90(1H,s),3.29(1H,dd,J 2.3,12.7),3.53(1H,dd,J 3.9,12.6),4.30(1H,dd,J 3.2,9.3),6.92(2H,d,J 8.4),7.03(2H,d,J 8.4),7.31(2H,d,J 8.0),7.45(2H,d,J 8.1);M/Z(ES+)392(MH+)。
(実施例13a)
(±)−(3R*,6S*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}酢酸
a)(±)−ベンジル{(3R*,6S*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}アセタート
実施例13の化合物(100mg、0.25ミリモル)をDCM(2mL)中に溶解し、塩化オキサリル(0.12mL)を添加し、続いて1滴のDMFを添加した。発泡が観察され、ゆっくりした白色の沈殿が30分間に亘って現れた。この反応物を、MeOH中で反応混合物のアリコートをクエンチすることによってモニターし、これを質量分析法によって分析した。この混合物を蒸発させ、真空中で乾燥した。これを、CH3CN(1.5mL)及びTHF(1.5mL)中に再溶解し、0℃まで冷却した。トリメチルシリルジアゾメタン(0.5mL、ヘキサン中2M)を添加し、この混合物を一晩攪拌した。この溶液を蒸発させ、ベンジルアルコール(55μL)及び2,4,6−トリメチルピリジン(2mL)を添加し、この混合物を、180℃に予熱した油浴中で7分間加熱した。この溶液を冷却し、黒色の混合物を、EtOAcで希釈し、クエン酸(10%)、H2O、食塩水によって洗浄し、有機抽出液を乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。この粗製物質を、溶離剤としてヘキサン中5−10%エーテルを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、生成物を白色の固体(40mg、40%)として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.17−1.23(6H,d,J 6.9),1.27−1.35(1H,m),1.69−1.81(1H,m),1.97−2.05(1H,m),2.12−2.19(1H,m),2.28−2.46(3H,m),2.79(1H,qn,J 6.9),2.90(1H,dd,J 9.0,13.3),3.59(1H,dd,J 3.7,13.8),4.80(1H,s),5.15(2H,s),6.77(2H,d,J 8.6),7.01(2H,d,J 8.6),7.33−7.37(5H,m),7.40(2H,d,J 8.2),7.51(2H,d,J 8.2);M/Z(ES+)496(MH+)。
b)(±)−(3R*,6S*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}酢酸
上記a)に記載したベンジルエステル(40mg)をEtOAc中に溶解し、炭素上のパラジウム(10%、10mg)を添加した。この混合物を、1atmのH2で2時間水素化した。この混合物を濾過してパラジウムを除去し、溶媒を蒸発させた。この粗製生成物をイソヘキサンから結晶化して、生成物を白色の結晶として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.19(6H,d,J 6.9),1.34−1.41(1H,m),1.78−1.82(1H,m),1.98−2.05(1H,m),2.12−2.18(1H,m),2.30−2.32(1H,m),2.39(1H,dd,J 6.2,15.8),2.48(1H,dd,J 7.7,15.8),2.75−2.82(1H,qn,J 6.9),2.96(1H,dd,J 8.7,13.2),3.60(1H,dd,J 3.5,13.2),4.77(1H,t,J 4.5),6.83(2H,d,J 8.6),7.05(2H,d,J 8.5),7.42(2H,d,J 8.2),7.53(2H,d,J 8.2);M/Z(ES+)406(MH+)。
(実施例14)
(±)−(3R*,6S*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−カルボン酸
a)(±)−メチル(3R*,6S*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−カルボキシラート
実施例13(d)に記載したエピマーの粗製混合物を、溶離剤としてDCMを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって分離して、異性体b、トランス異性体(60%)を、無色の油として得た。
エピマーb、トランスエステルについての分析:
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.14(6H,dd,J 2.1,6.9),1.67−1.77(2H,m),2.00−2.12(2H,m),2.70−2.78(1H,m),2.84−2.90(1H,m),3.01(1H,t,J 11.3),3.68(4H,s),4.11(1H,t,J 4.6),6.85(2H,d,J 8.5),6.97(2H,d,J 8.4),7.36(2H,d,J 8.2),7.42(2H,d,J 8.2);M/Z(ES+)406(MH+)。
b)(±)−(3R*,6S*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−カルボン酸
上記a)に記載したトランスエステル(200mg、0.5ミリモル)をMeOH(2mL)中に溶解し、NaOH(0.6mL、4N)を添加した。この溶液を60℃で一晩加熱した。冷却した溶液を蒸発させ、HCl(2mL、2N)で中和し、EtOAcによって抽出した。一緒にした抽出液を、水、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮して、無色の油を得た。これを、溶離剤としてヘキサン中50−75%EtOAcを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製した。これを、ヘキサンからの再結晶によって更に精製して、無色の結晶を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.11(6H,dd,J 1.6,6.9),1.67−1.75(2H,m),1.98−2.02(1H,m),2.15(1H,s),2.69−2.75(1H,m),2.86−2.90(2H,m),3.63(1H,d,J 9.4),4.13(1H,d,J 10.0,3.1),6.95(4H,q,J 8.8),7.43(4H,q,J 6.9);M/Z(ES+)392(MH+)。
(実施例14a)
(±)−(3R*,6R*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}酢酸
(a)(±)−ベンジル{(3R*,6R*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}アセタート
実施例14の化合物を、実施例13a(セクションa)に記載した手順に従って反応させて、ホモログ化したベンジルエステルを得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.14(6H,dd,J 1.8,7.0),1.19−1.29(1H,m),1.67−1.73(1H,m),1.88−1.98(2H,m),2.27−2.33(2H,m),2.37−2.43(1H,m),2.56(1H,dd,J 10.0,11.7),2.69−2.77(1H,qn,J 6.7),3.50(1H,dd,J 2.0,11.7),4.04(1H,dd,J 2.4,9.8),5.14(2H,d,J 1.0),6.79(2H,d,J 8.6),6.94(2H,d,J 8.6),7.34−7.42(9H,m);M/Z(ES+)496(MH+)。
b)(±)−(3R*,6R*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}酢酸
上記のベンジルエステルを、実施例13a(セクションb)に記載した手順に従って水素化して、生成物を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.13(6H,dd,J 2.1,6.9),1.23−1.21(1H,m),1.66−1.75(1H,m),1.95−1.99(2H,m),2.28−2.43(3H,m),2.59(1H,t,J 11.0),2.73(1H,qn,J 6.7),3.53(1H,dd,J 11.6,2.5),4.06(1H,dd,J 10.6,2.3),6.84(2H,d,J 8.5),6.96(2H,d,J 8.4),7.36(2H,d,J 8.2),7.41(2H,d,J 8.2);M/Z(ES+)406(MH+)。
(実施例15)
(±)−{(2R*,3R*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}酢酸
工程1:3−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン
DME(75mL)及びNa2CO3溶液(2M、75mL)中の2−クロロ−3−メチルピリジン(6.38g、50ミリモル)及び4−(トリフルオロメチル)ベンゼンボロン酸(9.59g、50ミリモル)の混合物を、15分間、混合物を通して窒素をバブリングさせることによって脱酸素した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.155g、1.0ミリモル)を添加し、反応物を更に10分間脱気した。反応物を還流で16時間加熱し、次いで室温にまで冷却した。この混合物をEtOAc(×3)によって抽出し、一緒にした抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、10−30%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、ピリジン(10.75g、91%)を得た。
1H NMR(360MHz,CDCl3)δ:2.36(3H,s),7.21−7.26(1H,m),7.60−7.72(5H,m),8.54−8.55(1H,m)。
工程2:メチル{2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン−3−イル}アセタート
乾燥THF(20mL)中のジイソプロピルアミン(4.8mL、34ミリモル)の溶液を0℃まで冷却し、n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、21.3mL、34ミリモル)を滴下により添加した。0℃で30分間攪拌した後、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(4.1mL、34ミリモル)を添加した。15分後に、乾燥THF(10mL)中のピリジン(工程1、4.033g、17ミリモル)の溶液を添加した。この反応物を0℃で15分間攪拌し、次いで−78℃まで冷却し、乾燥THF(10mL)中の炭酸ジメチル(3.4mL、40ミリモル)を添加した。この反応物を−5℃まで加温し、1時間攪拌し、次いでNH4Cl飽和溶液によってクエンチした。この混合物をEtOAc(×3)によって抽出し、一緒にした抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、10−30%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、エステル(0.621g、12%)を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:3.65(2H,s),3.67(3H,s),7.31−7.34(1H,m),7.61−7.62(2H,m),7.71−7.75(3H,m),8.63−8.64(1H,m)。
工程3:(±)−{(2R*,3R*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}酢酸
標題化合物を、工程2に於けるピリジンから、実施例3工程3に於ける方法、続いて実施例65工程4に於ける方法を使用して調製した。
1H NMR(360MHz,CD3OD)δ:1.15(6H,dd,J 2.0,6.9),1.74−1.86(3H,m),2.09−2.18(2H,m),2.36(1H,dd,J 8.8,15.9),2.58−2.63(1H,m),2.75(1H,septet,J 6.9),3.02−3.08(1H,m),3.47−3.53(1H,m),4.81(1H,d,J 4.2),6.88(2H,d,J 8.5),7.00(2H,d,J 8.5),7.41−7.49(4H,m);M/Z(ES+)406(MH+)。
(実施例16)
(±)−{(2R*,3R*,4R*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−3−プロピル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−(2R*,3S*)−3−アリル−1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−2,3−ジヒドロピリジン−4(1H)−オン
LDAの溶液(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中の1.8M、1.2mL、2.16ミリモル)を、乾燥THF(10mL)中の実施例1、工程2からのエノン(750mg、2.1ミリモル)の攪拌した溶液に、N2下で、内部温度が<−70℃であるように、ゆっくり添加した。この温度で30分後に、臭化アリル(360μL、4.2ミリモル)を添加した。更に30分後に、反応物を氷浴に移し、この温度で30分間保持した。この反応物を、NH4Cl飽和水溶液によってクエンチし、次いでEtOAc/H2Oの間に分配させた。水性層を、EtOAc(×2)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、20−30%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、ケトン(716mg、85%)を油として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.22(6H,d,J 6.9),2.38−2.45(1H,m),2.58−2.62(2H,m),2.84−2.92(1H,m),5.02(1H,d,J 17.0),5.12−5.16(2H,m),5.22(1H,d,J 7.7),5.83−5.91(1H,m),6.94(2H,d,J 8.6),7.18(2H,d,J 8.5),7.37(2H,d,J 8.2),7.57(2H,d,J 8.2),7.66(1H,dd,J 7.7,1.1)。
工程2:(±)−(2R*,3S*)−3−アリル−1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−オン
L−セレクトライド(登録商標)(THF中1.0M、1.4mL、1.4ミリモル)を、乾燥THF(10mL)中のエノン(工程1、538mg、1.35ミリモル)の攪拌した溶液に、N2下で、内部温度を−70℃以下に保持するように、ゆっくり添加した。この反応物を−78℃で1時間維持し、次いでNH4Cl飽和水溶液によってクエンチした。室温にまで加温した後、この混合物をEtOAc/H2Oの間に分配させた。層を分離し、水性層をEtOAc(×2)によって更に抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、5−10%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、ケトン(458mg、85%)を油として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.21(6H,d,J 6.9),2.48(2H,t,J 7.0),2.56−2.62(1H,m),2.67−2.73(1H,m),2.78−2.85(1H,m),2.98−3.00(1H,m),3.47−3.53(1H,m),3.65−3.71(1H,m),4.95(1H,d,J 3.3),5.03(1H,dd,J 17.0,1.3),5.10(1H,d,J 9.2),5.75−5.83(1H,m),6.76(2H,d,J 8.6),7.09(2H,d,J 8.5),7.29(2H,d,J 8.1),7.51(2H,d,J 8.2)。
工程3:(±)−エチル(2E/Z)−{(2R*,3R*)−3−アリル−1−(4−イソプロピルフェニル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イリデン}アセタート
NaH(油中の60%分散液、110mg、2.75ミリモル)を、乾燥THF(3mL)中のトリエチルホスホノアセタート(0.55mL、2.7ミリモル)の攪拌した溶液に、0℃でN2下で少しずつ添加した。1時間後に、乾燥THF(2mL)中のケトン(工程2、223mg、0.56ミリモル)を添加した。0℃で30分後に、この反応物を氷浴から取り出し、室温で20時間攪拌した。この反応物を、NH4Cl飽和水溶液によってクエンチし、次いでEtOAc/H2Oの間に分配させた。層を分離し、水性層をEtOAc(×2)によって更に抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、10−20%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、不飽和エステル(251mg、95%、異性体の混合物)を油として得た。M/Z(ES+)472(MH+)。
工程4:(±)−エチル{(2R*,3R*,4R*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−3−プロピル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
不飽和エステル(工程3、237mg、0.50ミリモル)を、エタノール(25mL)中に溶解させ、25psiで10%Pd/C(40mg)上で1時間水素化した。触媒を濾過によって除去した。濾液を蒸発させ、残渣を、2−10%ジエチルエーテル/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、飽和エステル(124mg、52%、異性体の混合物)を油として得た。M/Z(ES+)476(MH+)。
工程5:(±)−{(2R*,3R*,4R*)−1−(4−イソプロピルフェニル)−3−プロピル−2−[4−(トリフルオロメチルフェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
THF/H2O(3:1、2mL)中のLiOH(30mg、1.25ミリモル)及びエステル(工程4、112mg、0.24ミリモル)の混合物を攪拌し、75℃で16時間加熱した。室温にまで冷却した後、この混合物を2N HClによって酸性にし、次いでEtOAc/H2Oの間に分配させた。層を分離し、水性層をEtOAc(×2)によって更に抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、2−4%MeOH/DCMで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、酸(40mg、37%)を無色のフォームとして得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:0.78(3H,t,J 7.0),1.09−1.20(8H,m,[inc d,J 6.9]),1.25−1.41(2H,m),1.65−1.71(1H,m),1.82−1.86(1H,m),1.98(2H,brd,J 9.4),2.12(1H,dd,J 15.0,8.7),2.47(1H,dd,J 15.1,4.1),2.70−2.77(1H,m),3.10(1H,t,J 10.5),3.39−3.42(1H,m),4.16(1H,d,J 7.0),6.74(2H,d,J 8.3),6.96(2H,d,J 8.5),7.34(2H,d,J 8.0),7.43(2H,d,J 8.1);M/Z(ES+)448(MH+)。
(実施例17)
(±)−(3R*,6S*)−1−(4−イソプロピルベンジル)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−カルボン酸
a)6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ニコチン酸
THF(15mL)中の、6−クロロニコチン酸(1.57g、0.01.モル)、[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸(1.9g、0.01モル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(230mg、2モル%)、Na2CO3(2M、5mL)を、マイクロ波チューブ内に入れ、内容物を、マイクロ波オーブン内で150℃で20分間加熱した。冷却した混合物を、ハイフロ(Hyflo)(登録商標)に通して濾過して、無機物質を除去し、ハイフロ(登録商標)をEtOAcで洗浄し、一緒にして有機抽出液を、NaOH水溶液とEtOAcとの間に分散させた。水性抽出液を酸性にし(HCl水溶液)、EtOAcで抽出した。有機抽出液を食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)蒸発させて、生成物(0.8g、30%)を得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD)δ:7.85(2H,d,J 8.2),8.10(1H,dd,J 0.8,8.4),8.31(2H,d,J 8.2),8.49(1H,dd,J 2.2,8.2),9.26(1H,dd,J 0.8,2.1)。
b)(±)−メチル(3R*,6S*)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−カルボキシラート
上記のa)に記載した酸(0.8g)を、MeOH中に溶解した。エーテル性HCl(5mL、1M)を添加し、続いてPtO2(60mg)を添加し、この混合物を30psiで2時間水素化した。この混合物をハイフロ(登録商標)に通して濾過して、白金を除去し、溶媒を真空中で除去して、生成物を油として得た。この油をEtOAc中に溶解し、NaHCO3で塩基性にし、有機抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)濃縮して、油を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.67−1.81(4H,m),2.31−2.35(1H,m),2.59(1H,brs),2.98(1H,dd,J 3.5,12.5),3.61(1H,d,J 12.5),3.70(1H,dd,J 10.5,2.8),3.76(3H,s),7.47(2H,d,J 8.1),7.56(2H,d,J 8.1);M/Z(ES+)288(MH+)。
c)(±)−メチル(3R*,6S*)−1−(4−イソプロピルベンジル)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−カルボキシラート
上記b)に記載したアミン(100mg、0.35ミリモル)、4−イソプロピルベンジルブロミド(0.14g、0.7ミリモル)及びK2CO3(0.1g、0.7ミリモル)を、DMF(1mL)中に溶解し、この混合物を60℃で一晩加熱した。冷却した混合物をH2O(20mL)で希釈し、EtOAc(3×5mL)によって抽出した。有機抽出液を、H2O、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)蒸発させた。この粗製生成物を、溶離剤としてイソヘキサン中の3−7%EtOAcを使用する、シリカ上で精製した。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.24(6H,d,J 6.9),1.57(1H,tt,J 13.7,4.5),1.69(1H,dd,J 3.1,13.8),1.93−2.03(1H,m),2.19−2.27(2H,m),2.63(1H,s),2.82(1H,d,J 11.0),2.87(1H,qn,J 6.9),3.24(1H,dd,J 11.1,3.2),3.42(1H,dt,J 11.7,2.4),3.63(1H,d,J 11.0),3.70(3H,s),7.13(4H,q,J 6.3),7.52(4H,q,J 8.2)。M/Z(ES+)420(MH+)。
d)(±)−(3R*,6S*)−1−(4−イソプロピルベンジル)−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−カルボン酸
上記c)に記載したエステルを、実施例13(セクションe)に記載した手順に従って加水分解して、生成物を白色の固体として得た。
1H NMR(500MHz,CD3OD)δ:1.23(6H,d,J 6.9),1.79−1.87(1H,m),2.18(2H,s),2.33(1H,d,J 12.7),2.89−2.99(2H,m),3.16(1H,t,J 12.4),3.68(1H,d,J 10.0),3.94(1H,d,J 13.3),4.11(1H,d,J 13.2),4.32−4.41(1H,m),7.21(2H,d,J 8.0),7.29(2H,d,J 8.0),7.81(2H,t,J 8.4),7.87(2H,d,J 8.2);M/Z(ES+)406(MH+)。
(実施例18)
(±)−(シス)−1−(4−イソプロピルベンジル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−カルボン酸
a)メチル 2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]イソニコチナート
PhMe(5mL)中の、メチル 2−クロロイソニコチナート(427mg)、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(474mg)、リン酸カリウム(800mg)、1,1−[ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(102mg)を、マイクロ波チューブ内に入れ、内容物を、マイクロ波オーブン内で150℃で20分間加熱した。冷却した混合物を、ハイフロ(登録商標)に通して濾過して、無機物質を除去し、ハイフロ(登録商標)をEtOAcで洗浄し、一緒にして有機抽出液を、H2OとEtOAcとの間に分散させた。有機抽出液を食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。この粗製油を、ヘキサン中の10−25%EtOAcを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、生成物を結晶性固体(560mg、85%)として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:4.01(3H,s),7.76(2H,d,J 8.3),7.84(1H,dd,J 1.4,4.9),8.18(2H,d,J 8.2),8.33(1H,t,J 1.1),8.87(1H,dd,J 0.6,4.8)。
b)(±)−メチル(シス)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−カルボキシラート塩酸塩
メチル 2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]イソニコチナート(5g)を、MeOH(180mL)及びジオキサン中のHCl(4.5mL、4N)中に溶解した。この溶液に、酸化白金(500mg)を添加し、この混合物を30psiで2時間水素化した。この混合物をハイフロ(登録商標)に通して濾過して、触媒を除去し、溶液を蒸発させ、トルエンと共に共沸させて、生成物を白色の結晶性固体(5g)として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.95−2.03(1H,m),2.09−2.17(1H,m),2.33(1H,d,J 14.5),2.44(1H,d,J 14.2),2.95−3.02(1H,m),3.35−3.39(1H,m),3.60−3.64(1H,m),3.75(3H,s),4.51(1H,dd,J 2.7,12.6),7.74(2H,d,J 8.2),7.83(2H,d,J 8.2);M/Z(ES+)288(MH+)。
c)(±)−メチル(シス)−1−(4−イソプロピルベンジル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−カルボキシラート
DMF(2mL)中の、メチル(シス)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−カルボキシラート(0.22g)、4−イソプロピルベンジルブロミド(240mg)、NaI(15mg)、K2CO3(287mg)を、マイクロ波チューブ内に入れ、内容物を、マイクロ波オーブン内で150℃で20分間加熱した。冷却した混合物を、H2OとEtOAcとの間に分散させ、有機抽出液を食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。この粗製油を、ヘキサン中の5−8%EtOAcを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、無色の油(260mg、81%)を得た。これは放置すると結晶化した。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.23(6H,d,J 6.9),1.71−1.81(2H,m),1.92(1H,d,J 12.9),1.97−2.04(2H,m),2.44−2.50(1H,m),2.82−2.90(2H,m),3.08−3.10(1H,m),3.25(1H,dd,J 2.8,11.3),3.66(4H,t,J 9.1),7.14(4H,q,J 6.3),7.58(4H,s);M/Z(ES+)420(MH+)。
d)(±)−(シス)−1−(4−イソプロピルベンジル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−カルボン酸
上記c)に記載したエステル(67mg)をTHF(2mL)中に溶解し、H2O(2mL)中のLiOH(20mg)を添加した。この無色の溶液を一晩攪拌した。この溶液を蒸発させ、HCl(3mL、2M)によって酸性にし、EtOAcによって抽出した。有機抽出液を食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)蒸発させて、白色の固体を得た。
1H NMR(500MHz,CD3OD)δ:1.23(6H,d,J 6.9),1.98(1H,d,J 10.7),2.21(1H,t,J 12.8),2.28(1H,d,J 14.8),2.36(1H,d,J 14.5),2.82−2.96(2H,m),3.16(1H,t,J 13.0),3.57(1H,d,J 12.9),3.88−3.94(1H,m),4.06−4.12(1H,m),4.48(1H,d,J 11.2),7.20(2H,d,J 8.1),7.30(2H,d,J 8.1),7.81(2H,d,J 7.9),7.88(2H,d,J 8.2);M/Z(BS+)406(MH+)。
(実施例19)
(±)−(シス)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−カルボン酸
a)(±)−メチル(シス)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−カルボキシラート
DMF(3mL)中の、(±)−メチル(シス)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−カルボキシラート(実施例(18b)(88mg)、2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルブロミド(110mg)、NaI(25mg)及びK2CO3(100mg)を、マイクロ波チューブ内に入れ、内容物を、マイクロ波オーブン内で150℃で20分間加熱した。冷却した混合物を、水とEtOAcとの間に分散させ、有機抽出液をチオ硫酸ナトリウム、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。この粗製油を、ヘキサン中の5−8%EtOAcを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、無色の油(98mg、62%)を得た。これは放置すると結晶化した。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.81−1.89(2H,m),1.97(1H,d,J 13.2),2.09−2.17(2H,m),2.49−2.56(1H,m),2.94−2.96(1H,m),3.34(1H,d,J 15.6),3.40(1H,dd,J 2.6,11.3),3.66(4H,d,J 15.6),7.53−7.59(5H,m),7.68(1H,d,J 8.2),8.19(1H,s);M/Z(ES+)514(MH+)。
b)(±)−(シス)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−カルボン酸
上記a)に記載したエステル(90mg)をジオキサン(2mL)中に溶解し、NaOH(0.3mL、4N)を添加した。この無色の溶液を、室温で一晩攪拌し、還流下で3時間加熱した。冷却した溶液を蒸発させ、HCl(3mL、2M)によって酸性にし、EtOAcによって抽出した。有機抽出液を食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)蒸発させて、白色の固体を得、これをヘキサンから結晶化させた。
1H NMR(500MHz,CD3OD)δ:1.75−1.87(2H,m),1.99(1H,d,J 12.6),2.07(1H,d,J 10.6),2.24(1H,t,J 11.2),2.53−2.59(1H,m),2.94(1H,dd,J 3.3,8.6),3.39(1H,d,J 14.7),3.51(1H,dd,J 2.7,11.3),3.67(1H,d,J 15.7),7.62(4H,q,J 7.1),7.69(1H,d,J 8.3),7.79(1H,d,J 8.2),8.25(1H,s);M/Z(ES+)500(MH+)。
(実施例20)
(±)−シス−{1−ベンジル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−シス−メチル{1−ベンジル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
DMF(2mL)中の、メチル(±)−(2R*,4S*)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート塩酸塩(実施例3、工程3、150mg、0.45ミリモル)、K2CO3(604mg、2.25ミリモル)、NaI(13mg、0.09ミリモル)及び臭化ベンジル(100μL、0.84ミリモル)を、マイクロ波内で150℃で15分間攪拌した。暗橙色の反応混合物を、NaHCO3(飽和、10mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)によって抽出した。抽出液を、H2O(4×10mL)、食塩水(10mL)によって洗浄し、乾燥して(MgSO4)、橙色のゴム(180mg)を得た。この粗製生成物を、8%EtOAc/イソヘキサンを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーを使用して精製して、薄色のゴム(120mg、0.31ミリモル、68%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.37−1.29(2H,m),1.69(1H,d,J 12.7),1.84(1H,dd,J 2.8,12.9),2.06−1.98(2H,m),2.29−2.17(2H,m),2.84(1H,d,J 13.6),3.02−2.98(1H,m),3.27(1H,dd,J 2.8,11.2),3.64(3H,s),3.70(1H,d,J 13.7),7.23(3H,t,J 6.9),7.29(2H,t,J 4.1),7.58(4H,s)。M/Z(ES+)392(MH+)。
工程2:(±)−シス−{1−ベンジル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例3、工程5と同じ方法で調製した。
1H NMR(400MHz,CD3OD)δ:1.43−1.33(2H,m),1.77(1H,d,J 12.9),1.88(1H,dd,J 2.8,13.2),1.99−1.95(1H,m),2.24−2.14(3H,m),2.96(1H,d,J 13.3),3.03(1H,dd,J 3.1,8.5),3.43(1H,dd,J 2.6,11.3),3.69(1H,d,J 13.2),7.29−7.21(5H,m),7.67(4H,s);M/Z378(MH+)。
(実施例21から49)
下記の表中の実施例を、実施例20と類似の方法で、適切な臭化ベンジル又は臭化アルキルを使用して調製した。
(実施例50)
(±)−シス−{1−[5−プロピル−2−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−シス−メチル{1−[5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
DMF(14mL)中の、(±)−メチル{2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート(実施例3、工程3)(1g、2.96ミリモル)、K2CO3(2.05mg、14.8ミリモル)、NaI(89mg、0.59ミリモル)及び5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジルブロミド(960μL、5.92ミリモル)を、80℃でN2下で16時間攪拌した。暗橙色の反応混合物を、NaHCO3(飽和、150mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)によって抽出した。抽出液を、H2O(4×25mL)、食塩水(25mL)によって洗浄し、乾燥して(MgSO4)、黄色の油(2.12g)を得た。この粗製生成物を、5%EtOAc/イソヘキサンを使用する、シリカ上でのカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、透明なゴム(1.34g、2.72ミリモル、92%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.43−1.35(2H,m),1.76−1.72(1H,m),1.90−1.86(1H,m),2.17−1.99(2H,m),2.33−2.21(2H,m),2.92−2.88(1H,m),3.24(1H,dd,J 1.9,15.5),3.38(1H,dd,J 2.8,11.2),3.57(1H,d,J 15.5),3.65(3H,s),7.27(1H,d,J 8.4),7.48(1H,d,J 8.4),7.52(2H,d,J 8.2),7.57(2H,d,J 8.4),7.89(1H,s);M/Z(ES+)494([MH]+)。
工程2:(±)−シス−メチル{−1−[5−プロピル−2−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート及び(±)−シス−メチル{1−[2−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
二水素ジ−μ−クロロテトラキス(ジ−tert−ブチルホスフィニト−κP)ジパラデート(2−)(POPd1、38mg、0.04ミリモル)を、THF(3mL)中の、メチル{1−[5−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート(200mg、0.41ミリモル)、nプロピルボロン酸(54mg、0.62ミリモル)及び炭酸セシウム(401mg、1.23ミリモル)の透明な溶液に、空気中で添加した。次いで、この黄色の溶液を、130℃でマイクロ波内で2時間攪拌した。暗黄色の溶液を、H2O(20mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)によって抽出した。抽出液を、H2O(20mL)、食塩水(10mL)によって洗浄し、乾燥した(MgSO4)。溶媒を真空中で除去して、黄色のゴム(221mg)を得た。この混合物を、5%EtOAc/イソヘキサンで溶離するクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を透明なゴム(98mg、48%)として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.98(3H,t,J 7.3),1.42−1.24(2H,m),1.72−1.68(3H,m),1.89−1.85(1H,m),2.11−1.97(2H,m),2.31−2.21(2H,m),2.66(2H,t,J 7.6),2.93−2.89(1H,m),3.21(1H,dd,J 1.9,15.0),3.36(1H,dd,J 2.8,11.2),3.58(1H,s),3.65(4H,s),7.08(1H,d,J 8.0),7.45(1H,d,J 8.0),7.55(4H,s),7.68(1H,s);M/Z(ES+)502(MH+)。
また、クロマトグラフィーから、メチル{1−[2−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタートが、透明なゴム(46mg、24%)として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.42−1.32(2H,m),1.71(1H,dd,J 2.8,9.9),1.89−1.85(1H,m),2.13−1.97(2H,m),2.31−2.19(2H,m),2.92−2.88(1H,m),3.25(1H,dd,J 1.9,15.1),3.38(1H,dd,J 2.9,11.2),3.62(4H,t,J 9.8),7.29(1H,t,J 7.7),7.54(6H,t,J 6.2),7.91(1H,d,J 7.7);M/Z(ES+)460(MH+)。
工程3:(±)−シス−{1−[5−プロピル−2−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例3、工程5について記載したようにして調製した。M/Z(ES+)488([MH+])。
(実施例51)
(±)−シス−{1−[2−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例50、工程2の副生物から、実施例3、工程5に記載したようにして調製した。M/Z(ES+)446([MH+])。
(実施例52)
(±)−シス−{1−[2−プロピル−5−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−シス−メチル{1−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
この化合物を、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジルブロミドを使用して、実施例50、工程1と同様にして調製して、薄黄色の油を得た。M/Z(ES+)494(MH+)。
工程2:(±)−シス−メチル{1−[2−プロピル−5−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
メチル{1−[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート(100mg、0.20ミリモル)、n−プロピルボロン酸(21mg、0.24ミリモル)、CTC Q−ホス(1,2,3,4,5−ペンタフェニル−1’−(ジ−t−ブチルホスフィノ)フェロセン)(3mg、0.004ミリモル)、Pd(dba)2(1mg、0.002ミリモル)及びK3PO4(85mg、0.40ミリモル)を、隔膜を有する密閉したチューブ内で一緒にした。トルエン(1mL)を添加し、得られた赤色の溶液を、N2を10分間バブリングすることによって脱気した。次いで、この反応混合物を100℃で3時間攪拌した。次いで、この赤色の反応混合物を、直接クロマトグラフィー処理(シリカ、5%EtOAc/イソヘキサン)して、薄赤色のゴム(70mg)を得た。この粗製生成物を、分取HPLCを使用して更に精製して、無色のゴム(41mg、0.07ミリモル、35%)を得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD)δ:0.65(3H,t,J 7.3),1.22−1.14(2H,m),1.30−1.24(1H,m),1.54(1H,d,J 11.2),1.89(1H,d,J 12.7),2.01(1H,d,J 14.6),2.11(1H,dd,J 2.7,14.4),2.33−2.15(4H,m),2.49(1H,s),3.25(1H,d,J 3.3),3.47(1H,d,J 12.1),3.56(3H,s),4.01(1H,d,J 13.7),4.11(1H,d,J 13.8),7.37(1H,d,J 8.0),7.56(2H,t,J 7.6),7.72(2H,d,J 8.0),7.80(2H,d,J 8.2);M/Z(ES+)502(MH+)。
工程3:(±)−シス−{1−[2−プロピル−5−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例3、工程5について記載したようにして調製した。M/Z(ES+)488(MH+)。
(実施例53)
(±)−シス−{1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−シス−メチル{2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート塩酸塩
この化合物を、実施例3の方法に於いて、連続工程に於いて3−(トリフルオロメチル)ベンゼンボロン酸で置き換えて調製した。M/Z(ES+)302(MH+)。
工程2:(±)−シス−{1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
この化合物を、実施例20の方法で調製して、薄白色の固体を得た。M/Z(ES+)514(MH+)。
(実施例54から57)
下記の実施例を、実施例20に記載したような、2,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルブロミドとピペリジンとの反応によって調製した。このピペリジンは、実施例3又は実施例11に記載した経路によって調製した。
(実施例58)
(±)−シス−3−{−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}プロパン酸
工程1:(±)−シス−1−{−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}−3−ジアゾアセトン
塩化オキサリル(65μL、0.77ミリモル)を、DCM(10mL)中の(±)−シス−{1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸(実施例56)(157mg、0.30ミリモル)の懸濁液に添加した。DMF(5μL)を添加し、得られた薄黄色の溶液を、室温でN2下で2時間攪拌した。この黄色の溶液を真空中で濃縮し、塩化オキサリルをトルエンとの共沸によって除去して、黄色の固体を得た。これを、0℃まで冷却したTHF/MeCN(5mL/5mL)中に溶解し、TMSジアゾメタン(0.3mL、ヘキサン中2M、0.60ミリモル)をN2下で添加した。この混合物を0℃で5時間、次いで室温で16時間攪拌した。この黄色溶液を真空中で蒸発させて、薄褐色のゴム(164mg)を得た。この粗製生成物を、クロマトグラフィー(シリカ、10%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、透明なゴム(91mg、56%)を得た。M/Z(ES+)488(MH+)。
工程2:(±)−シス−メチル 3−{−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}プロパノアート
MeOH(2mL)中の1−{−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}−3−ジアゾアセトン(91mg、0.17ミリモル)の溶液に、室温でN2下で、0.07ミリモルの安息香酸銀に対して当量である、トリエチルアミン中の安息香酸銀の濾過した溶液(5mL/0.5g)160μLを添加した。得られた深紫色の溶液を、室温でN2下で1時間攪拌し、次いでNaHCO3(20mL)によってクエンチし、EtOAc(2×20mL)によって抽出した。有機抽出液を、H2O(20mL)、食塩水(20mL)によって洗浄し、乾燥した(MgSO4)。溶媒を真空中で除去して、透明なゴム(58mg)を得た。この粗製生成物を、クロマトグラフィー(シリカ、3%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、透明なゴム(38mg、0.07ミリモル、41%)を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.40−1.26(3H,m),1.61(2H,q,J 6.9),1.71(1H,d,J 12.5),1.84(1H,d,J 10.3),2.10(1H,t,J 11.0),2.33(2H,t,J 7.6),2.88(1H,d,J 11.8),3.31(1H,d,J 15.2),3.36(1H,t,J 5.6),3.63(1H,d,J 15.7),3.66(3H,s),7.57−7.51(5H,m),7.67(1H,d,J 8.0),8.20(1H,s);M/Z(ES+)542(MH+)。
工程3:(±)−シス−3−{−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}プロパン酸
標題化合物を、実施例3、工程5について記載したようにして製造した。M/Z(ES+)528(MH+)。
(実施例59)
(±)−{(2R*,3R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}酢酸
標題化合物を、実施例15、工程2に於けるピリジンから、実施例3、工程3に於ける方法、続いて実施例64、工程5及び6に於ける方法を使用して調製した。
1H NMR(500MHz,CD3OD)δ:1.59−1.63(1H,m),1.80−1.96(3H,m),2.22−2.31(2H,m),2.45−2.58(2H,m),2.97−2.99(1H,m),3.38(1H,d,J 16.3),3.85(1H,d,J 16.3),3.91(1H,d,J 3.4),7.52(2H,d,J 8.2),7.64(2H,d,J 8.2),7.77(1H,d,J 8.2),7.87(1H,d,J 8.2),8.40(1H,s);M/Z(ES+)514(MH+)。
(実施例60)
(±)−(2S*,4R*)−4−アリル−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−カルボキシラート
a)(±)−1−tert−ブチル 4−メチル 2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン1,4−ジカルボキシラート
実施例18bの化合物(3.23g)を、DCM(75mL)中に溶解し、Na2CO3溶液(100mL、2N)を添加した。二炭酸tert−ブチル(2.4g)を添加し、この二相混合物を一晩攪拌した。有機層を分離し、乾燥し(食塩水、MgSO4)蒸発させて、無色の油(3.8g)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.33(9H,s),1.86−2.00(2H,m),2.20−2.34(2H,m),2.66−2.76(1H,m),3.34−3.42(1H,m),3.44(3H,s),4.04−4.10(1H,m),5.06(1H,t,J 7.0),7.30(2H,d,J 8.4),7.56(2H,d,J 8.2)。
b)(±)−1−tert−ブチル(2S*,3R*) 4−メチル 4−アリル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン1,4−ジカルボキシラート
a)に記載したエステル(0.9g)を、無水THF(30mL)中に溶解し、この溶液を−78℃まで冷却した。リチウムヘキサメチルジシラジド(3.5mL、1M)を滴下により添加し、この溶液を−30℃で30分間攪拌した。この混合物を−78℃まで冷却し、臭化アリル(0.4mL)を添加した。この混合物を、室温にまでゆっくり加温しながら、一晩攪拌した。この溶液をクエン酸(10mL、2N)によってクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。この粗製油を、ヘキサン中の5−10%EtOAcを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を主エピマー(390mg、40%)として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.38(10H,d,J 11.9),1.98(1H,dd,J 6.4,14.2),2.12(1H,dd,J 7.4,13.5),2.18(1H,d,J 13.6),2.40(1H,dd,J 7.4,13.5),2.67(1H,d,J 14.2),3.03(3H,s),3.31−3.37(1H,m),4.12(1H,t,J 12.7),5.04(2H,t,J 12.7),5.39(1H,s),5.56−5.64(1H,m),7.55(2H,d,J 8.2)。
c)(±)−メチル{(2S*,3R*)−4−アリル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}カルボキシラート
上記b)に記載したBoc保護されたピペリジン(390mg)を、DCM(3mL)中に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.6mL)を添加し、この溶液を1時間攪拌した。この溶液を、NaHCO3(水溶液、飽和)で中和し、及び全ての発泡が停止するまで攪拌した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO4)蒸発させて、薄黄色の油(262mg、88%)を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.73(1H,dd,J 11.9,13.4),1.81−1.96(3H,m),2.60−2.68(2H,m),3.01−3.07(1H,m),3.09−3.13(H,m),3.66(3H,s),3.91(1H,dd,J 2.2,11.7),5.13(2H,dd,J 11.3,17.0),5.64−5.72(1H,m),7.47(2H,d,J 8.1),7.57(2H,d,J 8.1)。
d)(±)−メチル{(2S*,3R*)−4−アリル−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−カルボキシラート
ジメチルホルムアミド(2mL)中の、上記c)に記載したアミン(260mg)、2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルブロミド(488mg)、ヨウ化ナトリウム(25mg)、炭酸カリウム(327mg)を、60℃で一晩加熱した。冷却した混合物を、水とEtOAcとの間に分散させ、有機抽出液を、チオ硫酸ナトリウム、食塩水によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。この粗製油を、ヘキサン中の5−10%エーテルを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、生成物を無色の油(430mg)として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:0.82−0.89(1H,m),1.83(1H,dd,J 2.3,13.8),1.94−2.08(3H,m),2.29(1H,s),2.32−2.38(1H,m),2.63(2H,d,J 7.2),2.74−2.78(1H,m),3.38(1H,d,J 15.6),3.61(1H,dd,J 4.1,10.6),3.68(4H,d,J 11.6),5.14(2H,dd,J 17.0,20.7),5.61−5.69(1H,m),7.52−7.60(5H,m),7.69(1H,d,J 8.2),8.19(1H,s)。
e)(±)−{(2S*,3R*)−4−アリル−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−カルボン酸
上記d)に記載したエステルを、HClのジオキサン溶液(20mL、4N)中に溶解し、この溶液を還流下で1時間加熱した。この混合物を蒸発させ、Na2CO3水溶液によってpH=4にまで中和した。この混合物をEtOAcによって抽出し、有機抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。この粗製油を、溶離剤としてヘキサン中の10−50%EtOAcを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、生成物を白色の固体(210mg、50%)として得た。
1H NMR(500MHz,CD3OD)δ:1.87−1.95(2H,m),2.01−2.09(2H,m),2.50(1H,t,J 11.7),2.66−2.80(3H,m),3.49(1H,d,J 15.4),3.71(1H,d,J 15.8),3.77(1H,dd,J 2.8,11.6),5.14(1H,d,J 10.1),5.24(1H,d,J 15.7),5.73−5.81(1H,m),7.63(4H,s),7.72(1H,d,J 8.1),7.82(1H,d,J 8.2),8.27(1H,s)。
(実施例61)
(±)−(2S*,3R*)−4−アリル−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
a)(±)−tert−ブチル 4−アリル−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
実施例60の化合物(160mg)をDCM(2mL)中に溶解し、塩化オキサリル(0.12mL)を添加し、続いて1滴のDMFを添加した。発泡に続いて、ゆっくりした白色の沈殿が30分間に亘って現れた。この反応物を、MeOH中で反応混合物のアリコートをクエンチすることによってモニターし、これを質量分析法によって分析した。この混合物を蒸発させ、真空中で乾燥した。この残渣を、アセトニトリル(1.5mL)及びTHF(1.5mL)中に再溶解し、0℃まで冷却した。トリメチルシリルジアゾメタン(0.5mL、ヘキサン中2M)を添加し、この混合物を一晩攪拌した。この溶液を蒸発させ、10mgの安息香酸銀を含有するt−ブタノール(3mL)中に再溶解し、還流下で30分間加熱した。この溶液を冷却し、蒸発させ、粗製物質を、溶離剤としてヘキサン中5−10%EtOAcを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、生成物を白色の固体(40mg、22%)として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.44(9H,s),1.64−1.76(3H,m),1.81(1H,d,J 13.8),2.15(2H,q,J 11.5),2.35−2.51(3H,m),2.69(1H,dd,J 3.9,9.1),3.38(1H,d,J 15.4),3.61−3.67(2H,m),5.15−5.19(2H,m),5.79−5.87(1H,m),7.50(2H,d,J 7.9),7.56(3H,d,J 8.4),7.68(1H,d,J 8.1),8.21(1H,s);M/Z(ES+)610(MH+)。
b)(±)−(2S*,3R*)−4−アリル−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
上記a)に記載したエステルを、DCM(1mL)及びトリフルオロ酢酸(0.3mL)中に溶解し、この溶液を一晩攪拌した。この溶液を蒸発させ、粗製物質をDCM中に溶解し、有機抽出液を、水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。この粗製物質を、溶離剤としてヘキサン中の10−50%EtOAcを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体(23mg)を得、これをエーテル−ヘキサンから結晶化させて、白色の結晶を得た。
1H NMR(500MHz,CD3OD)δ:1.63−1.73(4H,m),2.15(2H,s),2.36−2.44(3H,m),2.60(1H,dd,J 3.5,8.9),3.35(1H,d,J 15.7),3.59(1H,d,J 15.8),3.66(1H,dd,J 2.7,11.3),5.09(2H,dd,J 17.0,26.6),5.77−5.85(1H,m),7.50(4H,t,J 9.3),7.59(1H,d,J 8.2),7.70(1H,d,J 8.2),8.16(1H,s);M/Z(ES+)554(MH+)。
(実施例62)
(±)−{(2R*,4S*)−1−[(1R*又はS*)−1−フェニルエチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−メチル{(2R*,4S*)−1−[(1R*又はS*)−1−フェニルエチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
PhMe(10mL)中の、メチル{2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート、実施例3、工程3、(220mg、0.73ミリモル)、アセトフェノン(116μL、1ミリモル)及びp−トルエンスルホン酸(27mg、0.15ミリモル)の溶液を、還流でディーン−シュタルク(Dean−Stark)条件下で60時間、加熱した。冷却した反応物を、真空中で蒸発させた。残渣をDCE(10mL)中に溶解し、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(773mg、3.7ミリモル)で処理し、この混合物を室温で16時間攪拌した。この混合物を真空中で濃縮し、残渣をNaHCO3溶液(飽和)で希釈し、EtOAc(×2)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、SCXイオン交換クロマトグラフィー、続く10%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、エステル(4mg、1%)を得た。M/Z(ES+)406(MH+)。
工程2:(±)−{(2R*,4S*)−1−[(1R*又はS*)−1−フェニルエチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例3、工程5と類似の方式で加水分解することによって調製した。M/Z(ES+)392([MH+])。
(実施例63)
(±)−((2R*,4S*)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−{(1R/S)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}ピペリジン−4−イル)酢酸
標題化合物を、実施例62と同様にして調製した。M/Z(ES+)488(MH+)。
(実施例64)
(±)−{(1S*,3R/S,5R*)−8−(4−イソプロピルベンジル)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}酢酸
工程1:4−オキソ−4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブタナール
標題化合物を、文献記載の手順(J.Org.Chem.、1991年、第56巻、第1822頁)の修正により、フェニルマグネシウムクロリドの代わりに、4−トリフルオロメチルフェニルブロミド(2.52mL)及びマグネシウム削りくず(0.526g)から調製した4−トリフルオロメチルフェニルマグネシウムブロミドを使用して調製した。
1H NMR(360MHz,CDCl3)δ:2.98(2H,t,J 6.2),3.34(2H,t,J 6.2),7.75(2H,d,J 8.1),8.09(2H,d,J 8.1),9.91(1H,s)。
工程2:(±)−(1S*,5R*)−8−(4−メトキシベンジル)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン
0℃のH2O(25mL)中の、4−メトキシベンジルアミン(5.420g、39ミリモル)及びNaOAc・3H2O(29.324g、215ミリモル)の混合物に、2N HCl(21.5mL)を添加し、続いてアセトンジカルボン酸(6.559g、45ミリモル)を添加した。この反応物を、透明な明褐色の溶液が得られるまで攪拌し、次いでTHF(25mL)中のケトアルデヒド(工程1、8.267g、36ミリモル)を添加した。この反応物を0℃で30分間攪拌し、次いで室温にまで加温し、この後40℃で3時間加熱した。この反応物を冷却し、pHを、NaHCO3及び4N NaOH溶液を使用して10に調節した。この混合物をEtOAc(×3)によって抽出し、一緒にした抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、10%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、ケトン(3.837g、27%)を得た。
1H NMR(360MHz,CDCl3)δ:1.59−1.66(1H,m),2.02−2.21(4H,m),2.81−2.87(3H,m),3.48(1H,d,J 13.5),3.55(1H,d,J 13.5),3.65(1H,t,J 4.9),3.81(3H,s),6.86−6.90(2H,m),7.26−7.29(2H,m),7.63−7.69(4H,m)。
工程3:(±)−エチル(2E/Z)−{(1S*,5R*)−8−(4−メトキシベンジル)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン}アセタート
水素化ナトリウム(油中60%分散液、1.047g、26ミリモル)を、乾燥THF(20mL)中のトリエチルホスホノアセタート(5.1mL、26ミリモル)の攪拌した溶液に、0℃で窒素下で少しずつ添加した。1時間後に、乾燥THF(40mL)中のケトン(工程2、2.00g、5.1ミリモル)の溶液を添加した。この反応物を、還流下で16時間加熱し、次いでH2Oによってクエンチした。この混合物をEtOAc(×3)によって抽出し、一緒にした抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、5−10%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、不飽和エステル(2.10g、89%、異性体の混合物)を得た。M/Z(ES+)460(MH+)。
工程4:(±)−エチル{(1S*,3R/S,5R*)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}アセタート
不飽和エステル(工程3、0.800g、1.7ミリモル)をエタノール(20mL)中に溶解し、40psiで10%Pd/C(100mg)上で48時間水素化した。触媒を濾過によって除去した。濾液を蒸発させ、残渣をクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM中2−5% 2Nアンモニア)によって精製して、アミン(0.374g、63%、異性体の混合物)を得た。M/Z(ES+)342(MH+)。
工程5:(±)−エチル{(1S*,3R/S,5R*)−8−(4−イソプロピルベンジル)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}アセタート
DMF(2mL)中の、工程4からのアミン(91mg、0.27ミリモル)、4−イソプロピルベンジルブロミド(0.114g、0.53ミリモル)及びK2CO3(0.184g、1.33ミリモル)の混合物を、マイクロ波内で150℃で15分間加熱した。この反応物をH2O(10mL)で希釈した。この混合物をEtOAc(×3)によって抽出し、一緒にした抽出液を、H2O(×2)及び食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣をクロマトグラフィー(シリカ、10%Et2O/イソヘキサン)によって精製して、エステル(0.120g、95%、異性体の混合物)を得た。M/Z(ES+)474(MH+)。
工程6:(±)−{(1S*,3R/S,5R*)−{8−(4−イソプロピルベンジル)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル}酢酸
THF(3mL)及びH2O(3mL)中の、工程5からのエステル(120mg、0.25ミリモル)及びLiOH(121mg、5.1ミリモル)を、室温で16時間攪拌した。この反応物を、2N HClによって酸性にし、次いでEtOAc(×3)によって抽出した。一緒にした抽出液を食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣をクロマトグラフィー(シリカ、5%EtOAc/DCM)によって精製して、酸(0.111g、98%、異性体の混合物)を得た。
1H NMR(500MHz,CD3OD)δ:1.23(6H,d,J 6.9),1.43(1H,d,J 14.9),1.68(1H,m),1.86−1.99(2H,m),2.24−2.46(5H,m),2.56−2.62(2H,m),2.89(1H,septet,J 6.9),3.35−3.40(1H,m),3.55−3.80(2H,m),7.20−7.30(4H,m),7.70−7.78,(4H,m)。M/Z(ES+)446(MH+)。
(実施例65)
(±)−{(1S*,3R*,5R*)−8−(4−イソプロピルフェニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸
工程1:(±)−(1R*,5S*)−8−(4−メトキシベンジル)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン−3−イル トリフルオロメタンスルホナート及び(1R*,5S*)−8−(4−メトキシベンジル)−5−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン−3−イル トリフルオロメタンスルホナート
ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M、8.1mL、8.1ミリモル)を、乾燥THF(20mL)中のケトン(実施例64工程2、2.509g、6.4ミリモル)の攪拌した溶液に、−78℃で窒素下で添加した。3時間後に、乾燥THF(10mL)中のN−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(2.900g、8.1ミリモル)の溶液を添加した。この反応物を室温にまで加温し、16時間攪拌した。この反応物を真空中で濃縮し、残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、5%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、ビニルトリフラート(2.858g、85%、異性体の混合物)を得た。M/Z(ES+)522(MH+)。
工程2:(±)−メチル(1R*,5S*)−8−(4−メトキシベンジル)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン−3−カルボキシラート及び(±)−メチル(1R*,5S*)−8−(4−メトキシベンジル)−5−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−2−エン−3−カルボキシラート
MeOH(10mL)及び乾燥DMF(5mL)中の、ビニルトリフラート(工程1、2.858g、5.5ミリモル)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(0.182g、0.32ミリモル)及びトリエチルアミン(1.53mL、11ミリモル)の溶液を、10分間溶液を通して窒素をバブリングさせることによって脱酸素した。酢酸パラジウム(II)(37mg、0.16ミリモル)を添加し、一酸化炭素を、5分間溶液を通してバブリングさせた。この反応物を、室温で16時間、一酸化炭素のバルーン下で攪拌した。この反応物を真空中で濃縮した。この混合物を、EtOAcとNaHCO3飽和溶液との間に分配させた。層を分離し、水性層を、EtOAc(×2)によって更に抽出した。一緒にした抽出液を、H2O次いで食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣をクロマトグラフィー(シリカ、10%Et2O/イソヘキサン)によって精製して、不飽和エステル(1.579g、67%、異性体の混合物)を得た。M/Z(ES+)432(MH+)。
工程3:(±)−メチル(1S*,3R/S,5S*)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート
不飽和エステル(工程2、1.475g、3.4ミリモル)をMeOH(40mL)中に溶解し、40psiで10%Pd/C(150mg)上で24時間水素化した。触媒を濾過によって除去し、濾液を蒸発させて、アミン(0.966g、90%、異性体の混合物)を得た。M/Z(ES+)314(MH+)。
工程4:(±)−{(1S*,3R*,5R*)−8−(4−イソプロピルフェニル)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸
カリウムt−ブトキシド溶液(THF中1.0M、1.28mL、1.2ミリモル)中の、工程3からのアミン(0.200g、0.6ミリモル)、4−イソプロピルブロモベンゼン(0.127g、0.6ミリモル)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(29mg、0.03ミリモル)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ジフェニル(50mg、0.13ミリモル)の混合物を、マイクロ波内で150℃で1時間加熱した。この反応物をH2O及びEtOAcで希釈し、ハイフロ(登録商標)に通して濾過した。この混合物をEtOAcによって抽出し、一緒にした抽出液を、H2O(×2)次いで食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣をクロマトグラフィー(シリカ、5−10%Et2O/イソヘキサン次いで10%MeOH/DCM)によって精製して、t−ブチルエステル及びメチルエステル並びに標題化合物の混合物を得た。M/Z(ES+)474、432及び418(MH+)。
t−ブチルエステルを、トリフルオロ酢酸(2mL)中で3時間攪拌し、次いで蒸発させて、粗製酸を得た。THF(2mL)及びH2O(2mL)中のメチルエステル及びLiOH(15mg、0.6ミリモル)を、60℃で16時間攪拌した。この反応物を室温にまで冷却し、次いで、t−ブチルエステルの脱保護から得られた粗製生成物及び上記のアリール化工程で得られた酸と一緒にした。この混合物を、2N HClによって酸性にし、次いでEtOAc(×3)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣をクロマトグラフィー(シリカ、1%MeOH/DCM)によって精製して、酸(0.105g、39%)を得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD)δ:1.12(6H,d,J 6.9),1.62−1.67(1H,m),1.84−2.01(3H,m),2.25−2.32(2H,m),2.41−2.51(2H,m),2.68(1H,septet,J 6.9),3.09−3.15(1H,m),4.67−4.69(1H,m),6.46−6.50(2H,m),6.83−6.87(2H,m),7.58−7.64(4H,m)。M/Z(ES+)418(MH+)。
(実施例66から71)
下記の実施例を、実施例64工程4又は実施例65工程3からのアミンを使用して製造した。これらのアミンを、実施例64工程5及び6に於ける方法を使用して適切な臭化ベンジルでN−ベンジル化し、加水分解したか又は実施例65工程4に於ける方法を使用してN−アリール化し、加水分解した。
(実施例72)
(±)−{(2R*,4S*)−1−{(1R*又はS*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−N−{(1E)−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチレン}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
DCM(94mL)中の、2,5−ビストリフルオロメチルベンズアルデヒド(21.5g、51.6ミリモル)、(±)−tert−ブチルスルフィンアミド(16.1g、47ミリモル)及び無水CuSO4(16.5g、103ミリモル)の混合物を、室温で16時間攪拌し、還流で3日間攪拌した。この微細な懸濁液を、水で希釈し、DCMで抽出した。抽出液を、水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空中で蒸発させて、灰白色の固体にし、これをクロマトグラフィー(シリカ、4−10%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、スルフィンアミドを白色の結晶性固体(14.8g、91%)として得た。M/Z(ES+)346(MH+)。
工程2:(±)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ブタン−1−アミン
−78℃のDCM(50mL)中のN−{(1E)−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチレン}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(6.7g、19.4ミリモル)の溶液を、n−プロピルマグネシウムクロリド(DCM中2M、15mL、29ミリモル)で処理した。得られた混合物を、室温にまで16時間かけて加温した。NH4Cl溶液(半飽和、80mL)を添加し、この溶液をDCMによって抽出した。抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空中で黄色の油(9g)にまで蒸発させた。この油を、0℃に冷却した乾燥MeOH(200mL)中に溶解し、HCl(ジオキサン中4N、24mL、95ミリモル)で処理した。この溶液を0℃で90分間攪拌し、この後、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣を、塩基性にし(NaHCO3、飽和)、DCMで抽出した。抽出液を、乾燥し(MgSO4)、真空中で蒸発させて、黄色の油(6.6g)にし、これをクロマトグラフィー(シリカ、10−150%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、アミンを薄色の油(5.1g、94%)として得た。M/Z(ES+)286(MH+)。
工程3:(±)−{1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}{(1E)−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチレン}アミン
1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ブタン−1−アミン(2.95g、10.3ミリモル)及び4−トリフルオロメチルベンズアルデヒド(1.8g、10.3ミリモル)の混合物を、一緒に30分間かき混ぜた。M/Z(ES+)442(MH+)。
工程4:(±)−{(2R*)−1−{(1R*又はS*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−オン
DCM(4mL)中の、{1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}{(1E)−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチレン}アミン(500mg、1.1ミリモル)及びトリメチル[(1−メチレンプロプ−2−エン−1−イル)オキシ]シラン(468mg、3.3ミリモル)の溶液を、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホナート(200μL、1.1ミリモル)によって処理し、この混合物を室温で3日間攪拌した。テトラブチルアンモニウムフルオリド(THF中1M、5mL、5ミリモル)を添加し、この混合物を水で希釈し、EtOAc(×2)で抽出した。抽出液を、食塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空中で蒸発させて、薄色の油(1.1g)にし、これをクロマトグラフィー(シリカ、10%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、ケトンを薄色の油(200mg、36%)としてプラス微量のより低いランニング(running)のジアステレオマー(4.5mg、0.8%)を得た。M/Z(ES+)512(MH+)。
工程5:(±)−エチル(2E/Z)−{(2R*)−1−{(1R*又はS*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イリデン}アセタート
NaH(60%、80mg、2.0ミリモル)を、THF(10mL)中のトリエチルホスホノアセタート(397μL、2.0ミリモル)の冷たい(0℃)溶液に、N2下で少しずつ添加し、この混合物を0℃で30分間攪拌し、この後、1−{1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−オン(200mg、0.39ミリモル)を、THF(5mL)中の溶液として添加した。この混合物を0℃で30分間攪拌し、この後、NH4Cl水溶液(半飽和、10mL)を添加し、この混合物をEtOAc(2×40mL)によって抽出した。抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空中で蒸発させて、薄色の流動性油(543mg)にし、これをクロマトグラフィー(シリカ、2%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、オレフィンを透明な泡状ゴム(205mg、91%)として得た。M/Z(ES+)582(MH+)。
工程6:(±)−エチル{(2R*,4S*)−1−{(1R*又はS*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
エタノール(10mL)中のエチル(2E)−{1−{1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イリデン}アセタート(191mg、0.32ミリモル)の溶液を、Pd/C(10%、25mg)で処理し、この混合物を、水素のバルーン下で30分間水素化した。水素雰囲気を除去し、触媒を濾過によって除去した。濾液を真空中で蒸発させて、透明な油(164mg)にし、これをクロマトグラフィー(シリカ、25%DCM/イソヘキサン)によって精製して、シスピペリジンを透明なゴム(81mg、42%)として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:0.75(3H,t,J 7.3),0.82−1.10(2H,m),1.22(2H,t,J 7.2),1.26−1.42(4H,m),1.67−2.03(4H,m),2.15−2.27(2H,m),2.61−2.65(1H,m),3.03−3.07(1H,m),3.73(1H,dd,J 2.6,11.2),4.06−4.12(3H,m),7.36(2H,d,J 8.1),7.48(2H,d,J 8.2),7.55(1H,d,J 8.2),7.67(1H,d,J 8.3),7.79(1H,s);M/Z(ES+)584(MH+)。
工程7:(±)−{(2R*,4S*)−1−{(1R*又はS*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例3、工程5に記載した手順を使用するエステルの加水分解によって調製して、白色の固体を得た。M/Z(ES+)556(MH+)。
(実施例73)
(±)−{(2R*,4S*)−1−{(1S*又はR*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−エチル{(2R*,4S*)−1−{(1S*又はR*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
標題化合物を、実施例72と類似の方法で調製した。より大規模(4ミリモル)で8日間、工程4を実施することによって、より低いランニングのジアステレオマーの単離が可能になり、これを工程5及び6によって処理して、エステルを得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:0.86(3H,t,J 7.3),1.15−1.25(6H,m),1.33−1.41(1H,m),1.66−1.72(2H,m),1.82−1.92(3H,m),2.12−2.22(2H,m),2.73(1H,t,J 10.7),3.34(1H,d,J 11.2),3.52(1H,dd,J 2.7,10.8),4.05−4.13(2H,m),4.22(1H,t,J 7.4),7.16(2H,t,J 8.1),7.34(2H,d,J 8.1),7.39(1H,s),7.48(1H,d,J 8.2),7.66(1H,d,J 8.2)。
工程2:(±)−{(2R*,4S*)−1−{(1S*又はR*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例3、工程5に記載した手順を使用してエステル(工程1)を加水分解することによって調製し、白色の固体を得た。M/Z(ES+)556(MH+)。
(実施例74)
(±)−(2S/R)−2−{(2R*,4S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}ペンタン酸
工程1:(±)−メチル(2S/R)−2−{(2R*,4S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}ペント−4−エノアート
リチウムジイソプロピルアミド(ヘキサン/THF/エチルベンゼン中1.8M、0.18mL、0.32ミリモル)を、乾燥THF中の実施例36の調製からのメチルエステル(シス異性体、100mg、0.21ミリモル)の攪拌した溶液に、N2下で−78℃で添加した。この混合物を0℃で30分間攪拌し、次いで−78℃まで再冷却し、臭化アリル(30μL、0.35ミリモル)を添加した。次いで、これを室温にまで加温した。30分後に、追加のリチウムジイソプロピルアミド(0.12mL、0.22ミリモル)及び臭化アリル(20μL、0.22ミリモル)を添加し、同じ手順に従った。この反応混合物を、室温で30分間攪拌し、次いで2M HCl(水溶液)とエーテルとの間に分配させた。水性層をエーテルによって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、10%エーテル/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、エステルをエピマーの混合物(17mg、14%)として油として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.96−1.24(5H,m),2.13−2.07(1H,m),2.33−2.27(3H,m),2.92−2.86(1H,m),3.37−3.29(2H,m),3.66−3.60(4H,m),5.07−4.99(2H,m),5.74−5.67(1H,m),7.58−7.50(5H,m),7.72−7.66(1H,m),8.17(1H,s);M/Z(ES+)568(MH+)。
工程2:(±)−メチル(2S/R)−2−{(2R*,4S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}ペンタノアート
エタノール(1mL)中の工程1からのアルケン(17mg、0.03ミリモル)の溶液を、水素の雰囲気(約100kPa)下で約18時間、Pd/C(約5モル%Pd)と共に攪拌した。この反応混合物を、セライト(登録商標)フィルター助剤のパッドに通して濾過し、濾液を真空下で濃縮して、15mg(88%)の標題化合物を無色の油として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:0.91−0.85(3H,m),1.94−1.17(9H,m),2.10(1H,t,J 12.4),2.27−2.19(1H,m),2.91−2.85(1H,m),3.36−3.28(2H,m),3.66−3.60(4H,m),7.58−7.50(5H,m),7.67(1H,d,J 8.2),8.18(1H,s);M/Z(ES+)570(MH+)。
工程3:(±)−(2S/R)−2−{(2R*,4S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}ペンタン酸
過剰の濃HClを含有する1,4−ジオキサン中の、工程2からのエステル(15mg、0.026ミリモル)の溶液を、還流まで4時間加熱した。ジオキサンを真空下で除去し、残留する水性層をエーテルによって抽出した。一緒にした有機抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。油状残渣を、10−50%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、5mg(33%)の標題化合物を異性体の3:2混合物として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:0.93−0.86(3H,m),1.60−1.20(4H,m),1.70−1.66(1H,m),1.83−1.80(2H,m),2.13−2.10(1H,m),2.29−2.22(1H,m),2.94−2.88(1H,m),3.38−3.31(2H,m),3.66−3.62(1H,m),4.26−4.18(2H,m),7.71−7.48(6H,m),8.18(1H,s);M/Z(ES+)556(MH+)。
(実施例75)
(±)−1−{(2R*,4S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}シクロペント−3−エン−1−カルボン酸
工程1:(±)−メチル 1−{(2R*,4S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}シクロペント−3−エン−1−カルボキシラート
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M、0.4mL、0.4ミリモル)を、乾燥THF(2mL)中の実施例36を調製するために使用したエステル(100mg、0.19ミリモル)の攪拌した溶液に、N2下で−78℃でゆっくり添加した。45分後に、シス−1,4−ジクロロ−2−ブテン(32μL、0.30ミリモル)を添加した。この反応物を、この温度で30分間維持し、次いで氷浴に移した。1時間後に、この反応物をNH4Cl飽和水溶液によってクエンチし、次いでEtOAc/H2Oの間に分配させた。水性層をEtOAc(×2)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、2−5%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、アルキル化されたが環化していない生成物を、ジアステレオマーの混合物(83mg、71%)として油として得た。M/Z(ES+)618、616(MH+)。カリウムtert−ブトキシド(THF中1.0M、0.13mL、0.13ミリモル)を、乾燥THF(1mL)中のこの生成物(75mg、0.12ミリモル)の攪拌した溶液に、N2下で0℃で添加した。30分後に、この反応物をNH4Cl飽和水溶液によってクエンチし、次いでEtOAc/H2Oの間に分配させた。水性層をEtOAc(×2)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、2−5%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(28mg、40%)を油として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.39−1.50(3H,m),1.62−1.66(1H,m),1.92−2.02(1H,m),2.07−2.13(1H,m),2.39−2.43(2H,m),2.86−2.92(3H,m),3.29(1H,dd,J 15.6,1.8),3.35(1H,dd,J 11.0,2.7),3.66(1H,d,J 15.5),3.69(3H,s),5.57(2H,s),7.50−7.58(5H,m),7.67(1H,d,J 8.2),8.16(1H,s);M/Z(ES+)580(MH+)。
工程2:(±)−1−{(2R*,4S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}シクロペント−3−エン−1−カルボン酸
H2O(0.5mL)中のLiOH(12mg、0.5ミリモル)の溶液を、ジオキサン(1mL)中のエステル(工程1、28mg、0.048ミリモル)の攪拌した溶液に添加した。この混合物を110℃で20時間加熱した。室温にまで冷却した後、この混合物を2N HClによって酸性にし、ジオキサンを真空中で除去した。この混合物をDCM/H2Oの間に分配させた。層を分離し、水性層をDCM(×3)によって更に抽出した。一緒にした抽出液を、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、2−4%MeOH/DCMで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、酸(20mg)を得た。この物質を逆相HPLCによって更に精製して、標題化合物(11mg、40%)を無色の固体として得た。M/Z(ES+)566(MH+)。
(実施例76)
(±)−1−{(2R*,4S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}シクロペンタンカルボン酸
工程1:(±)−メチル 1−{2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン−4−イル}シクロペント−3−エン−1−カルボキシラート
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M、3.8mL、3.8ミリモル)を、乾燥THF(8mL)中の実施例3、工程2からのエステル(509mg、1.7ミリモル)の攪拌した溶液に、N2下で、内部温度が<−70℃であるようにゆっくり添加した。30分後に、シス−1,4−ジクロロ−2−ブテン(210μL、2.0ミリモル)を添加した。反応物をこの温度で30分間維持し、次いで氷浴に移した。90分後に、反応物を冷却浴から取り出し、室温で30分間攪拌し、次いでNH4Cl飽和水溶液によってクエンチした。この混合物を、EtOAc/H2Oの間に分配させた。水性層をEtOAc(×2)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、8%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(278mg、47%)を油として得、これは放置すると固化した。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:2.81(2H,d,J 15.2),3.44(2H,d,J 15.3),3.70(3H,s),5.79(2H,s),7.22(2H,d,J 4.4),7.66(1H,s),7.73(2H,d,J 8.1),8.08(2H,d,J 8.1),8.63−8.67(2H,d,J 5.1);M/Z(ES+)348(MH+)。
工程2:(±)−メチル 1−{(2R*,4S*)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}シクロペンタンカルボキシラート
MeOH(15mL)中の工程1からのピリジン(270mg、0.77ミリモル)、酸化白金(IV)(30mg)及びHCl溶液(ジオキサン中4N、0.2mL、0.8ミリモル)の混合物を、パル(登録商標)装置上で20psiで、0.5時間水素化した。触媒を濾過によって除去し、濾液を真空中で蒸発させた。残渣を、MeOH/DCM中の1−2%の2M NH3で溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(168mg、61%)を油として得た。これから所望のピペリジンを白色の固体(7.1g、定量的)として得た。M/Z(ES+)348(MH+)。この生成物には、少量の過還元された物質:M/Z(ES+)362(MH+)が含有されていた。
工程3:(±)−メチル 1−{(2R*,4S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}シクロペンタンカルボキシラート
DMF(2mL)中の、工程2からのアミン(160mg、0.45ミリモル)、2−(ブロモメチル)−1,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン(165μL、0.90ミリモル)及びK2CO3(0.310g、2.2ミリモル)の混合物を、マイクロ波内で150℃で45分間加熱した。この反応物をEtOAc/H2Oの間に分配させた。水性層をEtOAc(×2)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、2%EtOAc/イソヘキサンで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(205mg)を得た。この物質を、DCM続いてMeOH中の2M NH3で溶離する、SCXカートリッジ上でのイオン交換クロマトグラフィーによって更に精製して、N−ベンジルピペリジン(175mg、67%)を油として得た。
1H NMR(360MHz,CDCl3)δ:1.42−1.67(9H,m),1.72−1.76(1H,m),1.81−1.85(1H,m),2.05−2.19(3H,m),2.88−2.93(1H,m),3.27−3.36(2H,m),3.62(1H,d,J 15.0),3.68(3H,s),7.50−7.58(5H,m),7.67(1H,d,J 8.2),8.16(1H,s);M/Z(ES+)582(MH+)。
工程4:(±)−1−{(2R*,4S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}シクロペンタンカルボン酸
H2O(1mL)中のLiOH(70mg、2.9ミリモル)の溶液を、ジオキサン(2mL)中の工程3からのエステル(170mg、0.29ミリモル)の攪拌した溶液に添加した。この混合物を110℃で3.5日間加熱した。室温にまで冷却した後、この混合物を2N HClによって酸性にし、ジオキサンを真空中で除去した。この混合物をDCM/H2Oの間に分配させた。層を分離し、水性層をDCM(×3)によって更に抽出した。一緒にした抽出液を、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、未反応のエステルを回収するためにDCMで、次いで1−2−4%MeOH/DCMで溶離する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、酸(63mg)を得た。この物質を逆相HPLCによって更に精製して、標題化合物(26mg、16%)を無色の固体として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:1.51−1.64(8H,m),1.67−1.70(1H,m),1.80−1.82(1H,m),1.86−1.93(1H,m),2.09−2.17(3H,m),2.94(1H,d,J 11.7),3.31−3.39(2H,m),3.64(1H,d,J 15.6),7.52−7.58(5H,m),7.68(1H,d,J 8.3),8.17(1H,s)M/Z(ES+)568(MH+)。
(実施例77)
(±)−((2S*,4S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−{2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}ピペリジン−4−イル)酢酸
工程1:メチル(2−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチニル}ピリジン−4−イル)アセタート
密閉したマイクロ波バイアル内のEt3N(5mL)及びジオキサン(5mL)中の、メチル(2−クロロピリジン−4−イル)アセタート(1g、5.4ミリモル)、1−エチニル−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(3.6mL、22ミリモル)、トリフェニルホスフィン(141mg、0.54ミリモル)、CuI(105mg、0.54ミリモル)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(312mg、0.54ミリモル)の混合物を、マイクロ波照射下で150℃で15分間加熱した。この反応物を、NaHCO3(半飽和)で処理し、EtOAc(×2)によって抽出した。抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空中で蒸発させて、褐色のゴムにし、これをクロマトグラフィー(シリカ、25%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、アセチレン(298mg、17%)を得た。M/Z(ES+)320(MH+)。
工程2:メチル((2S*,4R*)−2−{2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}ピペリジン−4−イル)アセタート
MeOH(30mL)中の、メチル(2−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチニル}ピリジン−4−イル)酢酸(298mg、0.9ミリモル)、PtO2(20mg、0.09ミリモル)及びHCl溶液(ジオキサン中4N、0.25mL、1.0ミリモル)の混合物を、パル(登録商標)装置上で20psiで、5時間水素化した。触媒を濾過によって除去し、濾液を真空中で蒸発させて、ゴムを得、これを、クロマトグラフィー(シリカ、MeOH(2M)中の5%NH3/DCM)によって精製して、ピペリジン塩酸塩を薄色のゴム(190mg、58%)として得た。M/Z(ES+)330(MH+)。
工程3:(±)−((2S*,4S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−{2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}ピペリジン−4−イル)酢酸
標題化合物を、実施例20、工程1に記載したベンジル化及び実施例3、工程5に記載した加水分解を使用して調製して、白色の固体を得た。M/Z(ES+)542(MH+)。
(実施例78)
(±)−{(2R*,3S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}酢酸
工程1:(±)−ベンジル 4−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート
4−トリフルオロメチルブロモベンゼン(4.2mL、30ミリモル)を、乾燥THF(30mL)中のマグネシウム削りくず(0.729g、30ミリモル)に少しずつ添加し、2滴の1,2−ジブロモエタンを添加して、反応を開始した。得られた褐色の溶液を、−25℃まで冷却した。4−メトキシピリジン(3.0mL、30ミリモル)を添加し、続いてクロロギ酸ベンジル(4.3mL、30ミリモル)を添加した。この反応物を−20℃で30分間攪拌し、次いで2N HClによってクエンチした。10分間攪拌した後、この混合物をEtOAc(×3)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、10−40%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、ジヒドロピリジン(9.30g、83%)を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:2.77(1H,d,J 16.6),3.18(1H,dd,J 7.7,16.6),5.20(1H,d,J 12.0),5.27(1H,d,J 12.0),5.42(1H,d,J 8.3),5.77(1H,d,J 6.3),7.24−7.37(7H,m),7.54(2H,d,J 8.2),8.00(1H,m)。
工程2:(±)−ベンジル(2R*,3S*)−3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−4−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート
乾燥THF(80mL)中の工程1からのジヒドロピリジン(3.00g、8.0ミリモル)を、−78℃まで冷却し、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M、9.6mL、9.6ミリモル)を滴下により添加した。−78℃で1時間攪拌した後、ブロモ酢酸メチル(2.2mL、24ミリモル)を添加した。この反応物を−78℃で1時間、次いで0℃で1.5時間攪拌した。この反応物をNH4Cl飽和溶液によってクエンチした。この混合物を、EtOAc(×3)によって抽出し、一緒にした抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、40%Et2O/ヘキサン)によって精製して、エステル(2.74g、77%)を得た。
1H NMR(360MHz,CDCl3)δ:2.61−2.69(2H,m),3.15(1H,dd,J 5.0,9.8),3.74(3H,s),5.18−5.28(2H,m),5.39(1H,d,J 8.5),5.70(1H,s),7.18−7.33(7H,m),7.54(2H,d,J 8.3),8.08(1H,d,J 8.6)。
工程3:(±)−ベンジル(2R*,3S*)−3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−4−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−1−カルボキシラート
乾燥THF(40mL)中の工程2からのエノン(1.650g、3.7ミリモル)の溶液を、−78℃まで冷却し、L−セレクトライド(登録商標)(THF中1.0M、4.6mL、4.6ミリモル)を添加した。この反応物を2分間攪拌し、次いでNH4Cl飽和溶液によってクエンチした。この混合物をEtOAc(×3)によって抽出し、一緒にした抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、40−50%Et2O/ヘキサン)によって精製して、ケトン(1.473g、89%)を得た。
1H NMR(360MHz,CDCl3)δ:2.24(1H,dd,J 4.9,16.8),2.57−2.70(3H,m),3.46−3.52(1H,m),3.58(3H,s),3.80−3.89(1H,m),4.57(1H,dd,J 5.2,14.2),4.93−4.98(2H,m),5.10(1H,d,J 12.1),7.07(2H,s),7.26−7.41(5H,m),7.57(2H,d,J 8.1)。
工程4:(±)−メチル{(6S*,7R*)−7−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,4−ジチア−8−アザスピロ[4.5]デク−6−イル}アセタート
DCM(20mL)中の工程3からのケトン(0.772g、1.7ミリモル)の溶液を0℃まで冷却し、1,2−エタンジチオール(0.43mL、5.1ミリモル)及びBF3・OEt2(1.27mL、10ミリモル)を添加した。この反応物を室温で48時間攪拌し、次いでEtOAcで希釈した。この混合物を、1N NaOH溶液次いで食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、30%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、ジチアン(0.420g、63%)を得た。
1H NMR(360MHz,CDCl3)δ:2.03−2.11(1H,m),2.20−2.26(1H,m),2.35−2.43(1H,m),2.73−2.83(2H,m),3.06−3.16(2H,m),3.24(3H,s),3.25−3.32(4H,m),3.50(1H,d,J 9.9),7.47−7.58(4H,m)。
工程5:(±)−メチル{(2R*,3S*)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}アセタート
ラネーニッケル(水中のスラリー)を、MeOH(20mL)中の工程4からのジチアン(0.418g、1.1ミリモル)の溶液に、少しずつ添加した。この反応物を還流下で3時間加熱し、次いで冷却した。この反応物をハイフロ(登録商標)に通して濾過し、溶媒を蒸発させた。得られる混合物を、DCMで抽出し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、2%MeOH/DCM)によって精製して、ピペリジン(0.168g、52%)を得た。
1H NMR(360MHz,CDCl3)δ:1.21−1.26(1H,m),1.69−1.75(2H,m),1.90−2.10(4H,m),2.72−2.80(1H,m),3.16(1H,m),3.36(1H,d,J 9.7),3.50(3H,s),7.48(2H,d,J 8.1),7.57(2H,d,J 8.2)。
工程6:(±)−メチル{(2R*,3S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}アセタート
DMF(6mL)中の、工程5からのアミン(0.113g、0.4ミリモル)、2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルブロミド(0.230g、0.8ミリモル)及びK2CO3(0.156g、1.1ミリモル)の混合物を、マイクロ波内で100℃で20分間加熱した。この反応物を水(10mL)で希釈した。この混合物をEtOAc(×3)で抽出し、一緒にした抽出液を、水(×2)及び食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、10%Et2O/ヘキサン)によって精製して、エステル(0.170g、86%)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.19−1.26(1H,m),1.69−1.74(2H,m),1.96−1.99(3H,m),2.07−2.17(1H,m),2.20−2.30(1H,m),2.84(1H,d,J 11.5),3.11(1H,d,J 10.0),3.32(1H,dd,J 1.8,15.5),3.47−3.52(1H,m),3.52(3H,s),7.52−7.58(5H,m),7.65(1H,d,J 8.2),8.15(1H,s)。
工程7:(±)−{(2R*,3S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}酢酸
THF(3mL)及び水(3mL)中の工程6からのエステル(0.137g、0.26ミリモル)及びLiOH(0.124g、5.1ミリモル)を、60℃で16時間加熱した。この反応物を2N HClによって酸性にし、次いでEtOAc(×3)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、5%MeOH/DCM)によって精製して、酸(0.122g、92%)を得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD)δ:1.26−1.40(1H,m),1.72−1.79(2H,m),1.88−2.06(3H,m),2.16−2.28(2H,m),2.85(1H,d,J 11.4),3.22(1H,d,J 10.0),3.37(1H,d,J 15.8),3.55(1H,d,J 15.8),7.60−7.66(5H,m),7.76(1H,d,J 8.2),8.21(1H,s)。
(実施例79及び79a)
(±)−{(2S*,4S*,6R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−プロピル−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸及び(±)−{(2S*,4R*,6R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−プロピル−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−ベンジル(2S*,6R*)−4−オキソ−2−プロピル−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−1−カルボキシラート及び(±)−ベンジル(2R*,6R*)−4−オキソ−2−プロピル−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−1−カルボキシラート
プロピルマグネシウムクロリド(エーテル中2.0M、5.0mL、10ミリモル)を、乾燥THF(40mL)中のヨウ化銅(I)(1.905g、10ミリモル)に、−78℃で添加した。この反応物を1時間攪拌し、次いで乾燥THF(60mL)中の実施例78工程1からのエノン(1.877g、5ミリモル)の溶液を添加した。この反応物を−10℃まで加温し、1.5時間攪拌した。この反応物を、NH4Cl飽和溶液によってクエンチし、次いでアンモニア水溶液を添加した。10分間攪拌した後、この混合物をEtOAc(×3)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、15%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、トランスプロピル化合物(1.161g、55%)を得た。
1H NMR(360MHz,d6−DMSO)δ:0.86(3H,t,J 6.9),1.19−1.35(2H,m),1.51−1.57(1H,m),1.76−1.80(1H,m),2.42−2.51(1H,m),2.56(1H,dt,J 6.1,18.3),2.78(1H,d,J 18.0),3.29−3.37(1H,m),4.44−4.51(1H,m),5.03−5.16(2H,m),5.55(1H,d,J 6.2),7.22−7.32(5H,m),7.49(2H,d,J 8.1),7.66(2H,d,J 8.2)。
及び、シスプロピル化合物(0.472g、22%)。
1H NMR(360MHz,d6−DMSO)δ:0.71(3H,t,J 6.7),1.15−1.46(4H,m),2.31(1H,dd,J 2.1,14.4),2.80−2.94(3H,m),4.57−4.63(1H,m),5.00−5.10(2H,m),5.58(1H,s),7.13(2H,brs),7.29(3H,brs),7.49(2H,d,J 8.1),7.69(2H,d,J 8.2)。
工程2:(±)−エチル{(2S*,4S*,6R*)−2−プロピル−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート及び(±)−エチル{(2S*,4R*,6R*)−2−プロピル−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
標題化合物を、実施例64工程3及び4に於ける手順を使用し、工程1からのトランス化合物を使用して製造した。M/Z(ES+)358(MH+)。
工程3:(±)−エチル{(2S*,4S*,6R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−プロピル−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート及び(±)−エチル{(2S*,4R*,6R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−プロピル−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
アセトン(6mL)中の、工程2からのアミン(0.270g、0.76ミリモル)、2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルブロミド(0.928g、3.0ミリモル)及びK2CO3(0.626g、4.6ミリモル)の混合物を、還流下で3日間加熱した。この反応物を水で希釈し、溶媒を蒸発させた。この混合物をEtOAc(×3)で抽出し、一緒にした抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、5−60%Et2O/ヘキサン)によって精製して、標題化合物(0.269g、61%)を得た。M/Z(ES+)584(MH+)。
工程4:(±)−{(2S*,4S*,6R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−プロピル−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸及び(±)−{(2S*,4R*,6R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−プロピル−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例78工程7に於ける手順を使用して製造し、次いで質量指向(mass directed)分取HPLCを使用して分離して、(±)−{(2S*,4S*,6R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−プロピル−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸を得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD)δ:0.90(3H,t,J 7.3),1.15−1.31(1H,m),1.31−1.47(1H,m),1.50−1.60(2H,m),1.67−1.81(4H,m),2.26−2.34(3H,m),2.80(1H,m),3.65(1H,d,J 16.7),3.76(1H,d,J 16.7),4.13(1H,dd,J 2.5,11.6),7.52(4H,m),7.63(1H,d,J 8.2),7.73(1H,d,J 8.2),8.26(1H,s)。
及び(±)−{(2S*,4R*,6R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−プロピル−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸。
NMR(400MHz,CD3OD)δ:0.85(3H,t,J 7.2),1.20−1.60(6H,m),1.83−1.93(1H,m),1.99−2.07(1H,m),2.27(3H,m),2.87−2.93(1H,m),3.88(1H,m),4.10(1H,d,J 16.4),4.18(1H,d,J 16.4),7.64(2H,d,J 8.3),7.71(1H,d,J 8.2),7.81(2H,d,J 8.3),7.87(1H,d,J 8.2),8.51(1H,s)。
(実施例80)
(±)−{(2R*,4S*,6R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−プロピル−6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例64工程3及び4並びに実施例78工程6及び7に於ける手順を使用し、実施例79工程1からのシス化合物を使用して製造した。M/Z(ES+)556(MH+)。
(実施例81)
(±)−{(2R*,4S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:メチル{2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]ピリジン−4−イル}アセタート
乾燥THF(10mL)中の4−トリフルオロメチルベンジルブロミド(2.199g、9.2ミリモル)の溶液を、乾燥THF(4mL)中の活性化亜鉛(0.732g、11.2ミリモル)に、0℃で添加した。この反応混合物を0℃で4時間攪拌し、次いで、この混合物を、乾燥THF(80mL)中の、メチル(2−クロロピリジン−4−イル)アセタート(1.188g、6.4ミリモル)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(II)(0.785g、1.2ミリモル)の溶液に添加した。この反応物を、室温にまで加温し、16時間攪拌した。この反応物を、NH4Cl溶液によってクエンチし、次いでこの混合物をEtOAc(×3)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、30%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、ベンジル化合物(1.423g、72%)を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ:3.58(2H,s),3.70(3H,s),4.19(2H,s),7.06(1H,s),7.08(1H,d,J 5.1),7.38(2H,d,J 8.0),7.55(2H,d,J 8.1),8.50(1H,d,J 5.1)。
工程2:(±)−メチル{(2R*,4S*)−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]ピペリジン−4−イル}アセタート
工程1からのピリジンを、実施例3工程3に於ける手順を使用して還元した。M/Z(ES+)316(MH+)。
工程3:(±)−{(2R*,4S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例78工程6及び7に於ける手順を使用して製造した。
1H NMR(500MHz,CD3OD)δ:1.16(1H,q,J 12.1),1.29(1H,dq,J 3.7,12.5),1.58−1.68(2H,m),1.78−1.86(1H,m),2.14−2.22(2H,m),2.31−2.35(1H,m),2.65(1H,dd,J 8.2,13.7),2.74−2.84(2H,m),3.09(1H,dd,J 4.8,13.7),3.62(1H,d,J 16.1),4.37(1H,d,J 16.1),7.36(2H,d,J 8.0),7.52(2H,d,J 8.0),7.69(1H,d,J 8.1),7.85(1H,d,J 8.1),8.11(1H,s)。
(実施例82から84)
実施例82及び83を、実施例65工程4に於ける手順により、実施例81工程2からのピペリジン及び適切なブロモベンゼンを使用して製造した。実施例84を、実施例81と類似の方法で、4−トリフルオロメチルベンジルブロミド及び活性化亜鉛の代わりに、ベンジル亜鉛ブロミドを使用して製造した。
(実施例85)
(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1R*)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペント−4−エン−2−イン−1−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−メチル{(2S*,4R*)−1−(1R*)−{4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペント−4−エン−2−イン−1−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
水(1mL)中の、実施例3工程3からのピペリジン(0.301g、1.0ミリモル)、4−トリフルオロメチルベンズアルデヒド(0.522g、3.0ミリモル)、2−メチル−1−ブテン−3−イン(0.28mL、3.0ミリモル)及び臭化金(III)(44mg、0.1ミリモル)の混合物を、マイクロ波内で70℃で1時間加熱した。この粗製反応混合物を、SCXカートリッジ(MeOH中の2N NH3で溶離する)に通して濾過した。溶媒を除去し、この混合物をEtOAcで希釈し、次いで食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、5%Et2O/ヘキサン)によって精製して、エステル(0.281g、54%)を得た。
1H NMR(360MHz,CDCl3)δ:1.29(1H,dq,J 4.8,12.2),1.41(1H,q,J 12.2),1.70(1H,m),1.90(1H,m),2.02(4H,m),2.18−2.32(2H,m),2.42−2.52(2H,m),3.64(3H,s),3.71(1H,dd,J 2.8,11.3),4.60(1H,s),5.32(1H,s),5.41(1H,s),7.55−7.67(8H,m)。
工程2:(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1R*)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペント−4−エン−2−イン−1−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1からのエステルを、実施例78工程7に於ける方法を使用して加水分解した。
1H NMR(360MHz,CDCl3)δ:1.29(1H,dq,J 4.5,12.0),1.44(1H,q,J 12.0),1.72(1H,m),1.92(1H,m),2.02(4H,m),2.19−2.33(2H,m),2.41−2.52(2H,m),3.67(1H,dd,J 2.5,11.2),4.59(1H,s),5.32(1H,s),5.40(1H,s),7.55−7.66(8H,m)。
(実施例86)
(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1R*)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−メチル{(2S*,4R*)−1−{(1R*)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
実施例85工程1からの不飽和エステル(0.185g、0.3ミリモル)を、MeOH(5mL)中に溶解し、水素のバルーン下で10%Pd/C(18mg)上で16時間水素化した。触媒を濾過によって除去し、濾液を蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、5%Et2O/ヘキサン)によって精製して、エステル(0.101g、54%)を得た。
1H NMR(360MHz,CDCl3)δ:0.78−0.94(7H,m),1.10−1.49(3H,m),1.60−1.67(1H,m),1.77−1.85(3H,m),1.86−1.96(1H,m),2.16−2.26(3H,m),2.34−2.40(1H,m),2.64(1H,m),3.45(1H,m),3.63(3H,s),3.74(1H,dd,J 2.7,10.9),7.36(2H,d,J 8.2),7.51−7.64(6H,m)。
工程2:(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1R*)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1からのエステルを、実施例78工程7に於ける方法を使用して加水分解した。
1H NMR(360MHz,CDCl3)δ:0.57−0.74(1H,m),0.75−1.04(7H,m),1.15−1.49(3H,m),1.66−1.93(5H,m),2.17−2.42(3H,m),2.65−2.68(1H,m),3.45(1H,m),3.73(1H,d,J 10.6),7.35(2H,d,J 7.6),7.53−7.65(6H,m)。
(実施例87)
(±)−{(2R*,4S*)−1−{(1R*又は1S*)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペント−4−エン−2−イン−1−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例85と同じ方法で、実施例81工程2からのピペリジンを使用して調製した。
1H NMR(400MHz,CD3OD):δ1.01−1.19(2H,m),1.53−1.73(3H,m),2.02(3H,s),2.11(2H,dd,J 2.2,7.2),2.25−2.39(2H,m),2.70(1H,dd,J 8.6,13.3),2.85−2.89(1H,m),3.44(1H,dd,J 4.0,13.4),5.36(1H,m),5.41(1H,s),5.59(1H,s),7.46(2H,d,J 8.0),7.60(2H,d,J 8.0),7.67(2H,d,J 8.3),7.80(2H,d,J 8.2)。
(実施例88)
(±)−{(2S*,4R*)−2−[2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−1−{[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例11、工程1から3により、(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ボロン酸を、[2,4−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸で置き換え、続いて実施例20の手順により、臭化ベンジルを2−(ブロモメチル)−1,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンで置き換えて調製した。
1H NMR(360MHz,CD3OD):δ1.50(2H,d,J 11.5),1.85(1H,d,J 13.1),1.97(2H,d,J 12.3),2.22−2.34(2H,m),2.97(1H,s),3.29−3.35(1H,m),3.48−3.52(2H,m),3.91(1H,s),7.71(1H,d,J 7.4),7.81(1H,d,J 8.0),7.92(2H,d,J 12.2),8.20(2H,d,J 8.1);M/Z(ES+)582(MH+)。
(実施例89)
(±)−{(2S*,4R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−メチル{(2S*,4R*)−2−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
このピペリジンを、実施例11,工程2及び3と類似の方法で、(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)ボロン酸を、[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸で置き換えて調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.19(1H,m),1.28(1H,qd,J 12.5,4.2),1.76−1.81(1H,m),1.89−1.93(1H,m),2.04−2.15(1H,m),2.25−2.35(2H,m),2.87(1H,td,J 12.0,2.6),3.21−3.26(1H,m),3.67(3H,s),4.05(1H,dd,J 11.1,2.0),7.28(1H,d,J 9.2),7.39(1H,d,J 8.0),7.65(1H,t,J 7.5);M/Z(ES+)320(MH+)。
工程2:(±)−{(2S*,4R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例20に記載したのと同じ方法で、臭化ベンジルを2−(ブロモメチル)−1,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンで置き換えて調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.35(2H,m),1.73−1.78(1H,m),1.89−1.94(1H,m),2.00−2.10(1H,m),2.19(1H,brt,J 12.5),2.26−2.30(2H,m),2.87−2.92(1H,m),3.39(1H,brd,J 15.7),3.62−3.68(4H,m),3.83(1H,dd,J 11.1,2.6),7.29(1H,d,J 10.0),7.36(1H,d,J 8.2),7.56(1H,d,J 8.2),7.68(2H,t,J 7.0),8.19(1H,s);M/Z(ES+)546(MH+)。
(実施例90)
(±)−((2S*,4R*)−2−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−{(1S*)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペント−4−エン−2−イン−1−イル}ピペリジン−4−イル)酢酸
標題化合物を、実施例3、工程3からのもの(遊離塩基)の代わりに、実施例89、工程1からのピペリジンを使用して、実施例85に記載したようにして調製した。
1H NMR(500MHz,CD3OD):δ1.25−1.45(2H,m),1.72−1.76(1H,m),1.91−2.03(5H,m),2.22−2.28(2H,m),2.47−2.52(2H,m),4.15−4.25(1H,brm),4.69(1H,s),5.35(1H,s),5.41(1H,s),7.48(1H,d,J 10),7.58(1H,d,J 7.8),7.64(2H,d,J 8.3),7.75(2H,d,J 8.2),7.92−8.02(1H,brs);M/Z(ES+)528(MH+)。
(実施例91)
(±)−{(2S*,4R*)−1−[(4−ヨードフェニル)メチル]−2−[4(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例20に記載したのと同じ方法で、臭化ベンジルを臭化4−ヨードベンジルで置き換えて調製した。
1H NMRδ(ppm)(CD3OD):7.77−7.87(6H,m),7.08(2H,d,J 8.1),4.52(1H,d,J 12),4.05−4.12(1H,m),3.94(1H,d,J 13),3.45−3.52(1H,m),3.19(1H,t,J 12),2.25−2.36(3H,m),2.07−2.21(2H,m),1.89−2.00(1H,m),1.66−1.76(1H,m)。
(実施例92)
(±)−{(2S*,4R*)−1−[(2−アジド−4−ヨードフェニル)メチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:2−アジド−4−ヨード−1−メチルベンゼン
HCl(5M、30mL)中の5−ヨード−2−メチルアニリン(7.0g、0.03M)の冷たい(0℃)懸濁液を、水(3mL)中の亜硝酸ナトリウム(2.28g、0.033ミリモル)の溶液で、20分間かけて滴下により処理した。この溶液を20分間攪拌し、この後アジ化ナトリウムを15分間かけて少しずつ添加した。この混合物を30分間攪拌し、次いで水の中に注いだ。この混合物をDCMで希釈し、Na2CO3の添加によって、pHを7に調節した。相を分離し、有機層を、乾燥し(MgSO4)、真空下で濃縮した。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、5%Et2O/ヘキサン、続いて10%EtOAc/ヘキサン)によって精製して、アジド(5.1g、64%)を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3):δ2.14(3H,s),6.88(1H,d,J 7.9),7.35(1H,d,J 7.9),7.39(1H,d,J 1.3)。
工程2:2−アジド−1−(ブロモメチル)−4−ヨードベンゼン
ベンゼン(40mL)中の、工程1からのアジド(9.1g、0.035M)、N−ブロモスクシンイミド(6.8g、0.039M)及び1,1−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)(0.85g、3.5ミリモル)の混合物を、還流で一晩加熱した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をEtOAc(100mL)で希釈し、水(50mL)及び食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空下で濃縮した。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン)によって精製して、アジドを白色の固体(8g、67%)として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3):δ4.30(2H,s),6.98(1H,d,J 8.0),7.35(2H,t,J 7.0)。
工程3:(±)−{(2S*,4R*)−1−[(2−アジド−4−ヨードフェニル)メチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例20に記載したのと同じ方法で、臭化ベンジルを2−アジド−1−(ブロモメチル)−4−ヨードベンゼンで置き換えて調製した。
1H NMRδ(ppm)(CD3OD):1.22−1.42(2H,m),1.77(1H,m),1.85(1H,m),1.93−2.01(1H,m),2.16−2.26(3H,m),2.95−2.99(1H,m),3.06(1H,d,J=14.3Hz),3.36−3.40(2H,m),7.19(1H,d,J=8.1Hz),7.40(1H,d,J=1.6Hz),7.47(1H,dd,J=1.6,8.1Hz),7.60(4H,s)。
(実施例93)
(±)−{(2R*,4S*)−1−{2(R*/S*)−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−メチル 2−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ペンタノアート
カリウムt−ブトキシド(7.7mL、THF中1M、7.7ミリモル)を、THF中のメチル 2−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]アセタート(2g、7ミリモル)の溶液に0℃で添加した。得られる黄色の溶液を40分間攪拌した。ヨウ化n−プロピル(1.7g、10.5ミリモル)を添加し、この混合物を1時間攪拌した。この混合物を、HCl(2M)の上に注ぎ、EtOAcの中に抽出した。一緒にした有機相を、Na2S2O3溶液、食塩水によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮して、生成物を黄色の油(2g、87%)として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ0.92(3H,t,J 7.3),1.23−1.29(1H,m),1.35−1.43(1H,m),1.67−1.81(1H,m),2.05−2.17(1H,m),3.69(3H,s),4.10(1H,t,J 7.5),7.62(1H,s,J 8.2),7.78(1H,d,J 8.2),7.90(1H,s)。
工程2:(±)−2−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ペンタン−1−オール
DiBAL(7.62mL、DCM中1M、7.62ミリモル)を、THF中のメチル 2−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ペンタノアート(1g、3.05ミリモル)の溶液に、−30℃で添加した。この混合物を45分間攪拌した。酒石酸カリウムナトリウム(100mL、飽和水溶液)を添加し、この混合物を室温で30分間攪拌し、次いでEtOAcの中に抽出した。一緒にした有機相を、食塩水によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮して、生成物を無色の油として得た。これを、溶離剤としてヘキサン/EtOAc(9:1)を使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、生成物を油(710mg)として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3):δ0.89(3H,t,J 7.3),1.10−1.20(1H,m),1.28−1.36(1H,m),1.60−1.68(1H,m),1.80−1.87(1H,m),3.33−3.39(1H,m),3.79(2H,t,J 5.5),7.59(1H,d,J 8.3),7.74(1H,s),7.79(1H,d,J 8.2)。
工程3:(±)−メチル{(2R*,4S*)−1−{2(R*/S*)−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
トリフリック無水物(triflic anhydride)(147μL、0.87ミリモル)を、DCM(2.6mL)中の、工程2の生成物(200mg、0.67ミリモル)及びトリエチルアミン(121μL、0.87ミリモル)の溶液に、−10℃で添加した。この混合物を30分間攪拌し、次いで氷冷HCl(1M)、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮した。この物質をDCM(2mL)中に溶解し、及び得られる溶液を、DCM(2mL)中の実施例3、工程3の化合物(240mg、0.8ミリモル)の溶液に添加した。この混合物を室温で18時間、40℃で6時間攪拌した。この混合物を冷却し、水(2m)を添加した。有機層を分離し、食塩水によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮して、生成物を油として得た。これを、溶離剤としてヘキサン/EtOAc(9:1)を使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、生成物をジアステレオマーの混合物(200mg)として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3):δ0.77−0.83(6H,m),0.90−0.94(2H,m),0.98−1.12(3H,m),1.19−1.42(8H,m),1.70−1.80(3H,m),1.88−2.12(7H,m),2.16−2.30(4H,m),2.40(1H,dd,J 10.2,12.5),2.64(1H,t,J 11.9),3.03−3.11(2H,m),3.20(1H,d,J 11.7),3.32(3H,dd,J 11.9,20.3),3.63(6H,d,J 16.1),6.94(2H,d,J 7.4),7.07(1H,s),7.18(1H,s),7.34(2H,d,J 7.9),7.41(2H,d,J 7.5),7.48(1H,d,J 8.3),7.53−7.59(3H,m),7.70(1H,d,J 8.2),7.78(1H,d,J 8.2)。MS(ES+)m/z584(100%)。
工程4:(±)−{(2R*,4S*)−1−{2(R*/S*)−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
上記の工程3に記載したエステル(203mg、0.0348ミリモル)を、THF(1mL)及び水(1mL)中のLiOH(146mg、3.48ミリモル)と共に36時間攪拌した。この混合物をHCl(2M当量)で中和し、EtOAcによって抽出した。有機層を分離し、食塩水によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮して、生成物を白色の固体(156mg)として得た。MS(ES+)m/z570(100%)。
(実施例94及び95)
実施例94及び95を、実施例85及び86に於ける手順によって、実施例78工程5からのピペリジン及び適切なベンズアルデヒドを使用して製造した。
(実施例96)
(±)−2−{(2R*,3S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}ペンタン酸
工程1:(±)−メチル 2−{(2R*,3S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}ペンタノアート
n−BuLi(ヘキサン中1.6M、0.22mL、0.35ミリモル)を、乾燥THF(2mL)中のジイソプロピルアミン(0.05mL、0.35ミリモル)の溶液に、0℃で添加した。この反応物を30分間攪拌し、次いで乾燥THF(4mL)中の実施例78工程6からのエステル(0.153g、0.29ミリモル)の溶液を添加した。1時間後に、ヨウ化プロピル(0.03mL、0.35ミリモル)を添加した。この反応物を2時間攪拌し、次いで水でクエンチし、この混合物をEtOAc(×3)によって抽出した。一緒にした抽出液を、チオ硫酸ナトリウム溶液、次いで食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、5%Et2O/ヘキサン)によって精製して、エステル(0.101g、61%)を得た。M/Z(ES+)570(MH+)。
工程2:(±)−2−{(2R*,3S*)−1−{(1R*又は1S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチルペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}ペンタン酸
THF(3mL)中の工程1からのエステル(0.098g、0.17ミリモル)及びLiOH(0.082g、3.4ミリモル)の溶液を、60℃で16時間加熱した。次いでジオキサン(3mL)を添加し、反応物を100℃で16時間加熱した。この反応混合物を2N HClでpH6にまで酸性にし、EtOAcによって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、1−2%MeOH/DCM)によって精製して、酸(0.070g、74%)を得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD):δ0.84(3H,t,J 7.2),0.86−0.97(1H,m),1.21−1.47(3H,m),1.61−1.83(5H,m),2.17(1H,dt,J 3.0,11.7),2.28−2.34(1H,m),2.83(1H,d,J 11.6),3.37−3.57(3H,m),7.65(5H,m),7.75(1H,d,J 8.2),8.19(1H,s)。
(実施例97)
(±)−{(2R*,3S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}カルボン酸
工程1:エチル 2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン−3−イルカルボキシラート
トルエン(200mL)中の、2−クロロニコチン酸エチル(9.3g、50ミリモル)、4−トリフルオロメチルフェニルボロン酸(12.4g、65ミリモル)及びリン酸三カリウム(14.8g、70ミリモル)の混合物を、ファイヤストーンバルブの助けで脱気した。[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリドジクロロメタン錯体(0.82g、1ミリモル)を添加し、この混合物をもう一度脱気し、次いで窒素下で還流で23時間攪拌した。冷却して、水(100mL)を添加し、及び得られるエマルジョンを濾過し、有機層を乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させて、粗製生成物を褐色の油(13.9g)として残した。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ1.07(3H,t,J 7.1),4.17(2H,q,J 7.1),7.41(1H,dd,J 4.9,7.9),7.63−7.73(4H,m),8.19(1H,dd,J 1.7,7.8),8.80(1H,dd,J 1.8,4.8)。
工程2:(±)−{(2R*,3S*)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}カルボキシラート
工程1からのエステル(5.0g、約17ミリモル)、ジオキサン中のHCl(4M、5mL)及び炭素上の水酸化パラジウム(20%、0.32g)を、エタノール(90mL)中で、50psiの水素の雰囲気下で20時間振盪させた。この懸濁液を濾過し、酸化白金(0.29g)を添加し、50psiでの水素化を5時間再開し、この後、懸濁液を濾過し、濾液を蒸発させた。残渣を、EtOAc(90mL)とNaHCO3(飽和、75mL)との間に分配させ、有機層を、水(50mL)によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させて、黄色の油(4.69g)を残した。これは、所望の生成物と完全に飽和された物質との約3:1混合物からなっていた。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ0.97(3H,t,J 7.2),1.67−1.87(3H,m),2.18−2.22(1H,m),2.77−2.83(1H,m),2.98−3.00(1H,m),3.33−3.37(1H,m),3.84−4.00(3H,m),7.44(2H,d,J 8.4),7.56(2H,d,J 8.3);M/Z(ES+)302(MH+)。
工程3:(±)−エチル{(2R*,3S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}カルボキシラート
炭酸カリウム(0.55g、4ミリモル)を、乾燥DMF(15mL)中の前の粗製エステル(1.0g、約3.25ミリモル)及び2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルブロミド(0.6mL、3.25ミリモル)の溶液に添加し、この混合物を一晩攪拌した。得られる懸濁液を、水(35mL)とEtOAc(3×15mL)との間に分配させ、一緒にした有機層を、水(20mL)及び食塩水(20mL)によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン中10%EtOAc)によって精製して、標題化合物をゴム(1.01g)として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ1.01(3H,t,J 7.2),1.55−1.64(1H,m),1.81−1.89(1H,m),2.06−2.30(3H,m),2.92−3.02(2H,m),3.47(1H,d,J 16.0),3.73(1H,d,J 16.0),3.82−3.96(3H,m),7.48(2H,d,J 8.2),7.55(2H,d,J 8.2),7.61(1H,d,J 8.2)7.72(1H,d,J 8.2),8.36(1H,s)。
工程4:(±)−{(2R*,3S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}カルボン酸
MeOH(9mL)及びNaOH水溶液(1M、1mL)中の前の工程からのエステル(215mg、0.41ミリモル)の溶液を、24時間攪拌した。更なるNaOH(4M、0.25mL)を添加し、この混合物を還流で一晩攪拌した。冷却して、揮発物質を減圧下で除去し、水性残渣をクエン酸(10%)で酸性にした。得られる懸濁液を、EtOAc(2×10mL)によって抽出し、一緒にした抽出液を、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させ、残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン中15%EtOAc)によって精製して、粗製生成物を白色のフォーム(167mg)として得た。
これを、分取逆相HPLCに付した。
標題化合物を、TFA塩、40mg(20%)として得た。
1H NMR(500MHz,CD3OD):δ1.73−1.75(1H,m),1.96−2.03(2H,m),2.11−2.19(2H,m),2.56−2.65(1H,m),3.09(2H,d,J 4.6),3.75(1H,d,J 15.6),3.93(1H,d,J 15.4),4.27(1H,s),7.65(4H,q,J 8.5),7.80(1H,d,J 8.3),7.89(1H,d,J 8.2),8.34(1H,s),M/Z(ES−)498(MH−)。
(実施例98)
(±)−{(2R*,3R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−3−イル}カルボン酸
前の実施例に記載した分取逆相HPLC精製に於ける更なる溶離によって、代替ジアステレオ異性体、58mg(28%)が得られた。
1H NMR(500MHz,CD3OD):δ1.67−1.79(3H,m),2.13(1H,d,J 12.4),2.25(1H,t,J 11.0),2.77−2.83(1H,m),2.88(1H,d,J 11.9),3.42(1H,d,J 15.7),3.61(1H,d,J 15.7),3.64(1H,d,J 10.9),7.58(2H,d,J 8.2),7.64(2H,d,J 8.2),7.68(1H,d,J 8.2),7.78(1H,d,J 8.2),8.18(1H,s),M/Z(ES−)498(MH−)。
(実施例99)
(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1R*又はS*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エタンアミン
塩化メチルマグネシウム(PhMe/THF[3:1]中1.4M、15mL、21ミリモル)を、乾燥DCM(32mL)中の(±)−N−{(1E)−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチレン}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例72工程1、4.75g、13.8ミリモル)の攪拌した溶液に、0℃でN2下で添加した。90分後に、反応物をNH4Cl飽和水溶液によってクエンチし、次いでDCM及びH2Oで希釈した。水性層をDCM(×2)によって抽出した。一緒にした抽出液を、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、スルフィンアミド(5.4g)をワックス状固体として得た。
塩化水素(ジオキサン中4N、17mL、68ミリモル)を、乾燥MeOH(140mL)中の上記からのスルフィンアミド(約13.8ミリモル)の攪拌した溶液に、N2下で内部温度が<5℃であるようにして添加した。氷浴中で90分後に、溶媒を真空中で除去し、残渣を、DCMとNaHCO3飽和水溶液との間に分配させた。水性層をDCM(×2)によって抽出した。一緒にした抽出液を、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、DCM次いでMeOH中2M NH3で溶離する、SCXカートリッジ上でのクロマトグラフィーによって精製して、アミン(2.7g)を薄黄色の液体として得た。
1H NMR(360MHz,CDCl3):δ1.40(3H,d,J 6.5),4.65(1H,q,J 6.4),7.59(1H,d,J 8.3),7.73(1H,d,J 8.2),8.13(1H,s)。
工程2:(±)−エチル(2E/Z)−{(2S*)−1−{(1R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イリデン}アセタート及び(±)−エチル(2E/Z)−{(2S*)−1−{(1S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イリデン}アセタート
工程1からのアミンを使用して、実施例72工程3、4及び5の手順によって調製し、クロマトグラフィー(シリカ、2−8%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、アルケン(0.93g、異性体の混合物)を油として得た。M/Z(ES+)554(MH+)。
工程3:(±)−エチル{(2S*,4R*)−1−{(1R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート及び(±)−エチル{(2S*,4R*)−1−{(1S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
EtOH(10mL)中のアルケン(工程2、930mg、1.68ミリモル)の溶液を、H2のバルーン下で10%Pd/C(90mg)上で2.5時間水素化した。触媒を濾過によって除去し、EtOAcによって洗浄した。濾液を蒸発させ、残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、2−8%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、エステル(642mg、ピペリジンを横切ってシス−ジアステレオマーの混合物)を油として得た。この物質を、逆相分取HPLCによって更に精製して、下記のものを得た。
ジアステレオマーA:第一溶離−442mg、油。
1H NMR(500MHz,CDCl3):δ1.23(3H,t,J 7.1),1.28(3H,d,J 6.7),1.38(2H,q,J 12.0),1.76(1H,d,J 12.9),1.83(1H,d,J 12.3),1.95−2.05(1H,m),2.17−2.27(2H,m),2.51(1H,t,J 11.7),2.99(1H,brd,J 11),3.53(1H,d,J 10.9),4.08−4.15(3H,m),7.28−7.30(2H,m),7.37(2H,d,J 7.6),7.49(1H,d,J 8.1),7.56(1H,d,J 8.0),7.92(1H,s);M/Z(ES+)556(MH+)。
ジアステレオマーB:第二溶離−65mg、油。
1H NMR(500MHz,CDCl3):δ1.12(3H,d,J 5.0),1.20−1.40(4H,m),1.70−1.75(2H,m),1.85−1.93(1H,m),2.13−2.23(2H,m),2.53(1H,t,J 12.0),3.05(1H,d,J 9.2),3.57(1H,d,J 11),4.06−4.13(2H,m),4.16−4.21(1H,m),7.25−7.35(4H,m),7.45(1H,d,J 7.9),7.50(1H,s),7.66(1H,d,J 7.7);M/Z(ES+)556(MH+)。
工程6:(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1R*又はS*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
水(1mL)中のLiOH(92mg、0.77ミリモル)の溶液を、THF(2mL)中のエステル(工程5、ジアステレオマーA、428mg、0.77ミリモル)の攪拌した溶液に、室温で添加した。この反応物を攪拌し、60℃で16時間加熱した。室温にまで冷却した後、反応物を2N HCl(1mL)によってクエンチした。この混合物を、EtOAcとH2Oとの間に分配させた。水性層をEtOAc(×2)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、酸(397mg)を薄黄色の固体として得た。M/Z(ES+)528(MH+)。
(実施例100)
(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1S*又はR*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例99工程5からのジアステレオマーBを使用した以外は、実施例99工程6に記載したようにして調製した。最終生成物を逆相HPLCによって精製して、酸(30mg)を無色の固体として得た。M/Z(ES+)528(MH+)。
(実施例101及び102)
これらの化合物を、4−tert−ブチルベンズアルデヒドで出発し、MeMgClをnPrMgClで置き換えた以外は、実施例99及び100に記載した一般的手順に従って調製した。シクロ付加によって、ジアステレオマーの約1:1混合物が得られ、これをピペリドン段階(シリカ、4−8%EtOAc/イソヘキサン)で分離し、この後の段階を別々に実施した。
(実施例103)
(±)−{(2S*,4S*)−1−{(1)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−エチル{(2S*,4S*)−1−{(1R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
この化合物を、実施例72工程4に於いて記載され、実施例73を調製するために使用された、より低いランニングのジアステレオ異性体ピペリドンから調製した。ケトンを実施例72工程5に於けるようにして製造し、実施例72工程6と同様の水素化の間に、このエステルのトランスジアステレオ異性体が得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ0.78−0.86(3H,m),0.96−1.12(1H,m),1.26(5H,t,J 7.1),1.37−1.43(1H,m),1.68−1.72(2H,m),1.80−1.88(1H,m),2.00−2.06(1H,m)。2.19−2.29(2H,m),2.35(1H,s),2.45(1H,d,J 14.2),2.65−2.73(1H,m),4.10−4.18(2H,m),4.39(1H,s),4.57(1H,t,J 5.4),7.14−7.18(1H,m),7.23(1H,s),7.60−7.68(4H,m),7.76(1H,d,J 8.3),8.20(1H,s)。
工程2:(±)−{(2S*,4S*)−1−{(1R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例72工程7と類似の方法で、エステルの加水分解によって得て、エーテルと共に粉砕した後、白色の固体30mgを得た。M/Z(ES+)556(MH+)。
(実施例104)
(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチルペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチルペンタン−1−アミン
N−{(1E)−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチレン}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(実施例72工程1)を使用し、新しく調製した3−メチルブチルマグネシウムブロミドで処理して、実施例72工程2と同様にして調製した。
工程2:(±)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチル−N−{(1E)−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチリデン}ペンタン−1−アミン
実施例72工程3と同様にして調製した。
工程3:(±)−1−{1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチルペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−オン
この中間体は、実施例72工程4と同様にして調製した。この反応によって、約2:1比のジアステレオ異性体が得られ、これを、5−10%EtOAc/イソヘキサン、続いて5%EtOAc/シクロヘキサンで溶離する、シリカ上でのカラムクロマトグラフィーによって分離した。
より高いジアステレオ異性体
1H NMR(360MHz,CDCl3):δ8.21(1H,s),7.80(1H,d,J 8.2),7.65(1H,d,J 7.9),7.49(2H,t,J 10.9),7.30(2H,d,J 8.2),4.53(1H,s),4.13(1H,s),3.32(1H,s),3.04−2.94(2H,m),2.74(1H,d,J 15.2),2.62−2.54(1H,m),2.28(1H,d,J 15.0),2.05(1H,t,J 12.8),1.82−1.74(1H,m),1.43(1H,t,J 3.2),1.16−1.08(1H,m),0.83−0.75(7H,m)。
より低いジアステレオ異性体
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.99(1H,s),7.80(1H,d,J 8.3),7.65−7.55(3H,m),7.47(2H,t,J 12.0),4.62(1H,d,J 4.6),4.46(1H,t,J 6.4),3.08−2.88(3H,m),2.69−2.55(2H,m),2.33−2.27(1H,m),1.94−1.86(1H,m),1.77−1.69(1H,m),1.46−1.36(2H,m),1.22−1.10(1H,m),0.96−0.88(1H,m),0.86−0.78(5H,m)。
工程4:(±)−{(2S*,4S*)−1−{(1R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチルペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
この化合物は、工程3からのより低いランニングのジアステレオ異性体から、実施例75工程5からの手順を使用してホモログ化し、実施例75工程6を使用して還元し、実施例72工程7と同様にして加水分解して、白色のフォームに仕上げることによって調製した。
1H NMR(360MHz,CD3OD):δ7.79(1H,d,J 8.2),7.60(1H,d,J 8.3),7.38(3H,t,J 9.5),7.25(2H,d,J 8.2),4.19(1H,dd,J 6.2,8.9),3.60(1H,d,J 8.4),2.76(1H,t,J 10.7),2.21−2.13(2H,m),2.02−1.94(1H,m),1.88−1.66(4H,m),1.50−1.35(2H,m),1.23(1H,t,J 5.7),1.18−0.90(3H,m),0.83(6H,dd,J 2.7,6.6)。
(実施例105)
(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチルペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−エチル(E/Z)−{1−{1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチルペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イリデン}エタノアート
この化合物は、実施例104工程3からのより高いランニングのジアステレオ異性体を使用して、実施例99工程4と同様にして、E及びZ異性体の混合物として調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.17(1H,s),7.97(1H,d,J 12.6),7.77−7.71(2H,m),7.60−7.48(8H,m),7.35(2H,t,J 12.0),5.69(2H,d,J 16.5),4.51(1H,s),4.35(1H,t,J 6.5),4.18−4.10(4H,m),3.90−3.84(3H,m),3.15−3.07(2H,m),3.05−2.77(6H,m),2.52−2.44(2H,m),2.12−1.92(3H,m),1.76−1.70(2H,m),1.43−1.39(2H,m),1.29−1.25(7H,m),1.11−0.97(2H,m),0.82−0.74(13H,m)。
工程2:(±)−エチル{(2S*,4R*)−1−{1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチルペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
EtOH(20mL)中のアルケン(工程1、477mg、0.78ミリモル)の溶液を、H2のバルーン下で10%Pd/C(40mg)上で1.25時間水素化した。触媒を濾過によって除去し、EtOHによって洗浄した。濾液を蒸発させ、残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、50%PhMe/イソヘキサン)によって精製して、エステル(264mg、55%、ピペリジンを横切ってシス、油として)を得た。また、より低いランニングのトランス異性体(72mg、15%)も得られた。
工程3:(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチルペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例99工程6と同じ方法を使用する、工程2からのより高いランニングのシス異性体の加水分解によって得て、白色の固体を得た。
1H NMR(360MHz,CD3OD):δ8.17(1H,s),7.97−7.89(2H,m),7.75(2H,d,J 7.7),7.66(2H,d,J 8.0),4.59(1H,s),4.28(1H,d,J 7.3),3.49(1H,s),2.31(3H,d,J 6.2),2.21(2H,s),2.07(2H,s),1.85(1H,s),1.58−1.48(2H,m),0.87−0.79(8H,m),0.61(1H,s)。
(実施例106)
(±)−{(2S*,4S*)−1−{(1S*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチルペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例99工程6と同じ方法を使用する、実施例105工程2からのより低いランニングのトランス異性体の加水分解によって得て、透明なゴムを得た。M/Z(ES+)584(MH+)。
(実施例107)
(±)−((2S*,4R*)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−{(1R*)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロプ−2−イン−1−イル}ピペリジン−4−イル)酢酸
標題化合物を、2−メチル−1−ブテン−3−インの代わりにトリメチルシリルアセチレンを使用して、実施例85に於ける手順によって製造した。
1H NMR(360MHz,CD3OD):δ1.24−1.34(1H,m),1.47(1H,q,J 12.1),1.74(1H,m),1.88−1.96(2H,m),2.23(2H,d,J 7.1),2.43−2.53(2H,m),3.12(1H,d,J 2.3),3.74(1H,dd,J 2.4,5.5),4.50(1H,s),7.61−7.76(8H,m)。
(実施例108)
(±)−((2S*,4R*)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−{(1R*)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロピル}ピペリジン−4−イル)酢酸
実施例107からのアセチレン(0.539g、1.1ミリモル)を、EtOAc(30mL)中に溶解し、水素のバルーン下で10%Pd/C(120mg)上で16時間水素化した。触媒を濾過によって除去し、濾液を蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、5−10%MeOH/DCM)によって精製して、酸(0.042g、8%)を得た。
1H NMR(500MHz,CD3OD):δ0.61(3H,t,J 7.3),0.83−0.93(1H,m),1.11−1.19(1H,m),1.42(1H,q,J 12.0),1.71(1H,d,J 12.7),1.85(1H,dd,J 1.2,12.9),1.90−1.97(2H,m),2.14−2.22(2H,m),2.47(1H,dt,J 1.8,11.8),2.74(1H,m),3.41−3.47(1H,m),3.85(1H,dd,J 2.2,10.9),7.47(2H,d,J 8.1),7.60(2H,d,J 8.0),7.69(4H,m)。
(実施例109)
{(2S,4R)−1−{(1S)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:ジメチル アリル{2−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}マロナート
アリルマロン酸ジメチル(25g、0.145モル)を、DMF(200mL)中に溶解し、水素化ナトリウム(4.17g)を少しずつ添加した。全ての発泡が停止したとき、(4−トリフルオロメチル)フェナシルブロミド(42g、1.1モル)を少しずつ添加し、この混合物を一晩攪拌した。水(1500mL)を添加し、この混合物をEtOAcによって抽出した。有機層を分離し、食塩水によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮して、生成物を油として得た。これを、溶離剤としてヘキサン/EtOAc(9:1→1:1)を使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、生成物(21g)を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3):δ2.88(2H,d,J 7.5),3.68(2H,s),3.77(6H,s),5.00−5.08(2H,m),5.62−5.70(1H,m),7.73(2H,d,J 8.2),8.06(2H,d,J 8.1)。
工程2:ジメチル(2−オキソエチル){2−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}マロナート
ジメチル アリル{2−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}マロナート(20g、0.055モル)をDCM(180mL)中に溶解し、この溶液を−78℃まで冷却した。オゾンを含有する酸素を、青色が存続するまで、溶液に通してバブリングさせた。次いで、この混合物を窒素で10分間パージし、次いで硫化ジメチル(20mL、0.275モル)を添加し、この混合物を室温で一晩攪拌した。水(500mL)を添加し、この混合物をDCMで抽出した。有機層を分離し、食塩水によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮して、生成物を油として得た。これを、溶離剤としてヘキサン/EtOAc(9:1→1:1)を使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、生成物(4g)を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3):δ3.46(2H,s),3.77(7H,s),3.93(2H,s),7.74(2H,d,J 8.2),8.06(2H,d,J 8.1),9.73(1H,s)。
工程3:ジメチル(2R)−1−{(1S)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4,4−ジカルボキシラート及びジメチル(2S)−1−{(1S)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4,4−ジカルボキシラート
ジメチル(2−オキソエチル){2−オキソ−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}マロナート(4g、0.011モル)、(S)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンタン−1−アミン(T1657PV、中間体8、αD[c=1、CHCl3]−9°、2.8g、0.011モル)及びトリエチルアミン(9mL、6ミリモル)を、DME(50mL)中に溶解し、この溶液を−78℃まで冷却した。四塩化チタン(2.4mL、2ミリモル)を滴下により添加し、次いでこの混合物を10分間攪拌し、この後、室温にした。MeOH(20mL)中のシアノホウ水素化ナトリウム(4g、6ミリモル)をこの混合物に添加し、これを1時間攪拌した。次いで、この混合物をセライトに通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣を、EtOAcと炭酸水素ナトリウムとの間に分散させた。有機層を分離し、食塩水によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮して、生成物である2種のジアステレオマーの混合物をゼラチン状の物質として得た。これを、溶離剤としてトルエンを使用する、シリカ上での中圧クロマトグラフィーによって精製して、生成物、即ち
ジメチル(2R)−1−{(1S)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4,4−ジカルボキシラート 異性体a(2g)及び
ジメチル(2S)−1−{(1S)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4,4−ジカルボキシラート 異性体b(0.7g)を得た。
異性体aについてのシグナルは下記の通りである。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ0.60−0.68(1H,m),0.82(6H,dd,J 6.6,9.6),0.88−0.98(1H,m),1.38−1.42(1H,m),1.68−1.80(2H,m),1.86−1.96(2H,m),2.23−2.45(3H,m),2.58−2.62(1H,m),3.44−3.48(1H,m),3.66(3H,s),3.83(3H,s),3.91(1H,dd,J 2.8,11.3),7.35(2H,d,J 8.2),7.53−7.67(6H,m)。MS(ES+)m/z574(100%)。
異性体bについてのシグナルは下記の通りである。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ0.82−0.86(6H,m),0.89−1.01(1H,m),1.23−1.31(1H,m),1.40−1.50(1H,m),1.62−1.70(1H,m),1.77(1H,dd,J 11.4,13.5),1.85−1.93(2H,m),2.04−2.16(1H,m),2.28−2.32(1H,m),2.39(1H,dd,J 2.4,13.3),3.11−3.15(1H,m),3.28(1H,dd,J 2.8,11.3),3.59(3H,s),3.64(4H,t,J 7.7),6.98(2H,d,J 8.1),7.53(4H,t,J 6.8),7.67(2H,d,J 8.2)。MS(ES+)m/z574(100%)。
工程4:(2S,4R)−1−{(1S)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−カルボン酸塩酸塩
ジメチル(2S)−1−{(1S)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4,4−ジカルボキシラート 異性体b(0.7g、1.29ミリモル)を、DMSO(6mL)中に溶解し、塩化ナトリウム(226mg)を添加した。この混合物を160℃で4時間加熱した。冷却した混合物を、食塩水(100mL)によって希釈し、EtOAcによって抽出した。有機層を分離し、食塩水によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮して、生成物である2種のジアステレオマーの混合物を油として得た。これを、溶離剤として(ヘキサン中の5%EtOAc)を使用する、シリカ上での中圧クロマトグラフィーによって精製して、生成物(450mg)を得た。これをMeOH中に溶解し、ナトリウムメトキシド(50mg)を添加した。この溶液を還流下で2時間加熱し、次いで水酸化ナトリウム(0.65mL、4M)を添加し、この混合物を60℃で1時間攪拌した。冷却した混合物を真空中で濃縮し、次いでHCl(1M、3mL)で中和し、DCMで抽出した。有機層を分離し、食塩水によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮して、生成物を得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD):δ0.81−0.83(7H,m),1.05−1.18(1H,m),1.38−1.48(1H,m),1.79−1.91(2H,m),2.00−2.12(4H,m),2.14−2.20(1H,m),2.36−2.43(1H,m),3.50−3.67(1H,m),3.91−3.99(1H,m),7.26(2H,d,J 7.8),7.69(4H,d,J 7.6),7.81(2H,d,J 8.1)。MS(ES+)m/z502(100%)。
工程5:2−ジアゾ−1−{(2S,4R)−1−{(1S)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}エタノン
酸(400mg、0.79ミリモル)をDCM(3mL)中に溶解し、塩化オキサリル(2mL、DCM中2M)を添加し、続いて1滴のDMFを添加した。この溶液を30分間攪拌した。得られた混合物を真空中で濃縮し、アセトニトリル(5mL、無水)及びTHF(5mL、無水)中に再構成した。この溶液を0℃まで冷却した。TMSジアゾメタン(1.2mL、ヘキサン中2M)を添加し、この混合物を一晩攪拌した。この混合物を真空中で濃縮し、残渣を、溶離剤としてヘキサン中の25%酢酸エチルを使用する、シリカ上で精製して、生成物を薄黄色の固体(200mg)として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3):δ0.83−0.87(6H,m),0.91−0.98(1H,m),1.24−1.29(1H,m),1.42(1H,qn,J 6.6),1.61−1.81(4H,m),1.86−1.94(3H,m),2.08−2.18(1H,m),3.11(1H,dd,J 2.9,11.0),3.24−3.28(1H,m),3.66(1H,t,J 7.7),5.16(1H,s),7.03(2H,d,J 8.0),7.50−7.56(4H,m),7.67(2H,d,J 8.2)。MS(ES+)m/z526(100%)。
工程6:{(2S,4R)−1−{(1S)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
上記の工程5に記載したジアゾケトン(200mg、0.38ミリモル)を、ジオキサン−水(15mL、5:1)中に溶解し、安息香酸銀(20mg)を添加した。この混合物を、暗所で1時間超音波処理した。この混合物をHCl(2N)によって酸性にし、この混合物を酢酸エチルによって抽出した。有機層を分離し、食塩水によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮して、生成物を得た。これを、溶離剤としてDCM中の1−3%MeOHを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、生成物を白色の固体として得た。
1H NMR(500MHz,CD3OD):δ0.78−0.87(6H,m),0.91−0.99(1H,m),1.16−1.28(2H,m),1.31−1.46(2H,m),1.60−1.65(1H,m),1.73(1H,dd,J 2.7,13.0),1.78−1.85(2H,m),1.92−2.00(2H,m),2.09−2.19(2H,m),3.17(1H,dd,J 2.5,10.9),3.26−3.29(1H,m),3.67(1H,t,J 7.6),7.16(2H,d,J 8.0),7.61(4H,d,J 8.0),7.71(2H,d,J 8.2)。MS(ES+)m/z516(100%)。
(実施例110)
(E/Z)−{(2S)−1−{(1R)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イリデン}エタン酸
工程1:(1R)−{4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロフェニル]ピペリジン−4−オン
この中間体を、実施例72工程3及び4と同様にして、(1R)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンタン−1−アミン(T1657PV、中間体8、αD[c=1、CHCl3]+9°)を置き換えて調製した。この反応によって、約1:1比のジアステレオ異性体が得られ、これを、10−25%Et2O/イソヘキサン、続いて5%Et2O/シクロヘキサンで溶離する、シリカ上でのカラムクロマトグラフィーによって分離した。
より高いジアステレオ異性体
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.69(2H,t,J 10.3),7.60−7.52(4H,m),7.07(2H,d,J 8.0),3.75(1H,t,J 7.6),3.57(1H,dd,J 5.0,9.2),3.47−3.43(1H,m),2.74−2.66(1H,m),2.50−2.40(3H,m),2.35−2.29(1H,m),2.04−1.92(1H,m),1.84−1.72(1H,m),1.51−1.43(1H,m),1.34−1.22(1H,m),1.03−0.93(1H,m),0.87−0.83(6H,m)。
より低いジアステレオ異性体
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.68(2H,d,J 8.2),7.59(4H,t,J 8.8),7.44(2H,d,J 8.2),4.10(1H,dd,J 4.5,9.0),3.64(1H,t,J 6.9),2.99−2.93(1H,m),2.82−2.76(1H,m),2.70−2.56(2H,m),2.45−2.33(2H,m),1.86−1.74(2H,m),1.51−1.37(1H,m),0.99−0.89(1H,m),0.83(6H,dd,J 4.6,6.6),0.75−0.67(1H,m)。
工程2:(E/Z)−{(2S)−1−{(1R)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イリデン}エタン酸
工程1からのより低い(ランニングの)ジアステレオ異性体を、実施例99工程4と同様のホモログ化及び実施例3工程5と同様の加水分解に付して、灰白色の固体を得た。M/Z(ES+)514(MH+)。
(実施例111)
{(2R,4R)−1−{(1R)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:エチル(2E/Z)−{(2R)−1−{(1R)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イリデン}エタノアート
実施例110工程1からのより高いジアステレオ異性体を、実施例99工程4と同様にしてホモログ化して、2%EtOAc/イソヘキサンで溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーの後、標題化合物を、白色のフォームである幾何異性体の1:1混合物として得た。
1H NMRδ(ppm)(CDCl3):7.70−7.62(4H,m),7.55(8H,t,J 8.9),7.00(4H,t,J 9.2),5.57(1H,s),5.49(1H,s),4.16−4.02(4H,m),3.78(2H,t,J 12.1),3.72−3.64(2H,m),3.31(2H,dd,J 3.3,6.8),3.24−3.16(2H,m),2.50(1H,d,J 12.4),2.38−2.28(3H,m),2.22−2.08(2H,m),2.02−1.92(3H,m),1.74(2H,t,J 12.7),1.55(5H,s),1.51−1.43(3H,m),1.31−1.17(8H,m),1.00−0.94(2H,m),0.87−0.81(11H,m)。
工程2:{(2R,4R)−1−{(1R)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例105工程2に記載して手順を使用して、工程1からのアルケンの水素化によって調製した。5%EtOAc/イソヘキサンで溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーによる、この粗製混合物の精製によって、より低いトランスジアステレオ異性体を得た。
1H NMRδ(ppm)(CDCl3):7.64(2H,d,J 8.1),7.53(4H,dd,J 8.0,15.9),7.07(2H,d,J 8.0),4.15−4.05(2H,m),3.66(1H,t,J 7.6),3.38(1H,dd,J 3.1,10.5),2.94−2.88(1H,m),2.28(1H,s),2.21−2.13(3H,m),2.04(1H,s),1.93−1.61(5H,m),1.48−1.38(1H,m),1.27−1.19(5H,m),0.92−0.82(7H,m)。
このエステルを、実施例3工程5に記載した手順を使用して加水分解して、所望の化合物を白色の固体として得た。M/Z(ES+)516(MH+)。
(実施例112)
{(2R,4S)−1−{(1R)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
実施例111工程2からのより高い(ランニングの)シスジアステレオ異性体、
1H NMRδ(ppm)(CDCl3):7.65(2H,d,J 8.3),7.58−7.50(4H,m),7.02(2H,t,J 6.8),4.11−4.01(2H,m),3.65(1H,t,J 7.7),3.18−3.10(2H,m),2.20−2.04(2H,m),1.98−1.84(2H,m),1.74(4H,dd,J 15.1,28.7),1.43−1.13(8H,m),0.96−0.82(6H,m)
を、実施例3工程5に記載した手順を使用して加水分解して、所望の化合物を白色の固体として得た。M/Z(ES+)516(MH+)。
(実施例113)
{(2S,4S)−1−{(1R)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸塩酸塩
実施例110工程1からのより低いジアステレオ異性体を、実施例99工程4に記載した手順を使用してホモログ化し、実施例105工程2に記載した手順を使用して水素化して、2種のジアステレオ異性体の形成になり、このジアステレオ異性体を、2%THF/イソヘキサンで溶離するシリカ上でのクロマトグラフィーによって分離した。混合した画分を、0−1−2%THF/イソヘキサンで溶離する再カラム処理に付した。より低いジアステレオ異性体、
[1H NMRδ(ppm)(CDCl3):7.61−7.53(6H,m),7.38(2H,dd,J 0.0,8.1),4.17−4.07(2H,m),3.85(1H,dd,J 3.8,7.9),3.67(1H,t,J 5.1),2.76(1H,t,J 9.3),2.59−2.53(1H,m),2.42(2H,d,J 7.6),2.27−2.17(2H,m),1.99−1.91(1H,m),1.89−1.67(3H,m),1.43(4H,d,J 5.3),1.27−1.19(4H,m),0.87−0.77(6H,m)]
を、実施例3工程5に記載した手順を使用して加水分解して、白色の固体塩酸塩を得た。M/Z(ES+)516(MH+)。
(実施例114)
{(2S,4R)−1−{(1R)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(+)−メチル{(2S,4R)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
(±)−シス メチル 4−(トリフルオロメチル)フェニルピペリジン−4−イル)アセタート(実施例3、工程3[遊離塩基]、32.6g、0.108モル)を、熱イソプロパノール(100mL)中に溶解し、この溶液を、熱イソプロパノール(170mL)中のL−(+)−マンデル酸(9g、0.054モル)の溶液に添加し、及び得られる溶液を、室温で一晩放置した。白色の結晶性固体を堆積させ(17.55g、36%)、濾過した。母液を蒸発させ、残渣を、炭酸ナトリウム(2M、100mL)で中和し、ジクロロメタン(3×100mL)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。この抽出物を熱イソプロパノール(100mL)中に溶解し、熱イソプロパノール(170mL)中のD−(−)−マンデル酸(9g、0.054モル)の溶液に添加し、直ちに結晶化が起こり、この混合物を2時間放置した。白色の結晶性固体を濾過によって単離し(21g、44%)、酢酸イソプロピル(250mL)から再結晶して、生成物(19.8g、40%)を、白色の結晶性物質、ee>99.5%として得た。この物質を、炭酸ナトリウム(2M、100mL)で中和し、ジクロロメタン(3×100mL)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させて、遊離塩基:αD(c=1、MeOH)+23°を得た。
1H NMR(360MHz,CDCl3)δ:1.23(6H,d,J 6.9),2.88(1H,qn,J 6.9),4.27(2H,s),7.15−7.21(4H,m),7.71(2H,d,J 8.2),8.10(2H,d,J 8.2)。
工程2:メチル{(2S,4R)−1−{(1R)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
トルエン(320mL)中の、(+)−メチル{(2S,4R)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート(工程1、19.4g、64ミリモル)、4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(11.5g、66ミリモル)及びベンゾトリアゾール(7.9g、66ミリモル)の混合物を攪拌し、還流で、N2下で、ディーン−シュタルクトラップ付きで18時間加熱した。室温にまで冷却した後、溶媒を真空中で除去して、濃厚な油を得、この油を更に精製することなく使用した。1−ブロモ−3−メチルブタン(23mL、192ミリモル)を、乾燥Et2O(200mL)中の活性化マグネシウム(4.7g、193ミリモル)の攪拌した懸濁液に、N2下で、内部温度を約30℃に保持するような速度で添加した。室温で90分後に、反応物を氷浴中で冷却し、ジエチルエーテル中の塩化亜鉛の溶液(1.0M、200mL)を、内部温度が<10℃であるようにして添加した。冷却浴を取り除き、反応物を室温で1時間攪拌し、次いで氷浴中で再冷却した。乾燥DCM(600mL)中のベンゾトリアゾール付加物(上記から、約64ミリモル)の溶液を、内部温度が<10℃であるようにして、カニューレを経て添加した。この温度で45分後に、冷却浴を取り除き、この混合物を室温で18時間攪拌した。反応物を氷浴中で冷却し、NH4Cl飽和水溶液(400mL)によってクエンチした。この混合物をDCM及びH2Oで希釈し、次いでハイフロ(登録商標)に通して濾過した。層を分離し、水性層をDCM(×3)によって抽出した。一緒にした抽出液を、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、3−6%Et2O/イソヘキサン)によって精製して、ピペリジン(21.5g、無色の油、約6重量%のアルデヒドを含有していた)を得た。M/Z(ES+)530(MH+)。
工程3:{(2S,4R)−1−{(1R)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
4N水酸化ナトリウム水溶液(12.6mL)を、MeOH(100mL)中のメチル{(2S,4R)−1−{(1R)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート(13.3g、25.1ミリモル)の攪拌した溶液に、室温でN2下で添加した。この混合物を攪拌し、還流下で3時間加熱した。室温にまで冷却した後、MeOHを真空中で除去した。残渣をDCM/H2Oの間に分配させた。水溶液のpHを、約pH7に調節した。水性層をDCM(×4)によって抽出した。一緒にした抽出液を、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させて、酸(12.3g)を無色のフォームとして得た。
EtOH(140mL)中のこの酸(12.3g、23.9ミリモル)の溶液を、還流下のEtOH(100mL)中のマレイン酸(2.8g、24.1ミリモル)の攪拌した溶液に添加した。この混合物を還流下で30分間攪拌し、次いで室温にまで冷却し、この温度で一晩放置した。固体を濾過によって単離して、塩(12.7g)を無色の固体として得た。この物質をEtOH(約40mL/g)から再結晶し、次いでDCM/Na2CO3(水溶液)の間に分配させて、遊離塩基を単離した。M/Z(ES+)516(MH+);αD(c=1、MeOH)+44°。
(実施例115)
{(2R,4S)−1−{(1S)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
前記実施例109工程3からの異性体aである、ジメチル(2R)−1−{(1S)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4,4−ジカルボキシラートを、実施例109工程4から6に記載した手順に従って反応させて、標題化合物を得た。
1H NMR(500MHz,CD3OD):δ0.57−0.64(1H,m),0.78−0.85(6H,m),0.87−0.97(1H,m),1.11−1.19(1H,m),1.38−1.48(2H,m),1.68−1.74(1H,m),1.84−2.00(4H,m),2.14−2.22(2H,m),2.45−2.51(1H,m),2.72−2.79(1H,m),3.47−3.55(1H,m),3.86(1H,dd,J 2.3,10.9),7.48(2H,d,J 8.1),7.60(2H,d,J 8.1),7.66−7.72(4H,m)。MS(ES+)m/z516(100%)。[αD]=−43°c=1MeOH。
(実施例116)
(±)−{(2R*,4S*)−1−[(1R*)−4−メチル−1−フェニルペント−4−エン−2−イン−1−イル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
(±)−メチル{(2R*,4S*)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート(実施例3、工程3、150mg、0.5ミリモル)、ベンズアルデヒド(159mg、1.5ミリモル)、臭化金(III)(22mg、0.05ミリモル)及び水(0.5mL)を、密閉したマイクロ波チューブ内で一緒にした。この混合物を脱気し、N2雰囲気下に置き、この後、2−メチル−1−ブテン−3−イン(99mg、1.5ミリモル)を注射器を経て添加し、続いてマイクロ波照射を使用して70℃まで20分間加熱した。この反応混合物をMeOHで希釈し、SCXカートリッジの上に載せ、これをMeOHで洗浄し、次いでMeOH中の2Mアンモニアで溶離した。溶出液を6M NaOH水溶液(0.25mL)で処理し、還流まで2時間加熱した。揮発物を真空下で除去し、残渣を2M HClとDCMとの間に分配させた。DCM層を蒸発させ、残渣を分取逆相HPLCによって精製して、21mgの標題化合物をTFA塩として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ:1.21−1.25(1H,m),1.40−1.46(1H,m),1.69−1.73(1H,m),1.84−1.93(2H,m),2.17(2H,dd,J 3.4,6.8),4.56(1H,s),5.42(1H,s),5.47(1H,s),7.33(1H,t,J 7.8),7.39(2H,t,J 7.4),7.49(2H,d,J 7.6),7.76−7.81(4H,m)。m/z(ES+)442(M+1)。
(実施例117から148)
実施例117から148を、実施例3、工程3の化合物(実施例117から143のため)又は実施例114、工程1の化合物(実施例144から8のため)並びに出発材料として適切なアルデヒド及びアルキンを使用して、実施例116に記載した手順によって製造した。
(実施例149)
{(2S,4R)−1−{(1S)−4−メチル−1−[4−(ペンタフルオロエチル)フェニル]ペント−4−エン−2−イン−1−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:4−(ペンタフルオロエチル)ベンゾニトリル
4−ブロモベンゾニトリル(10g、54.9ミリモル)、ペンタフルオロプロピオン酸ナトリウム(26.5g、0.143モル)及びヨウ化銅(I)(27.1g、0.142モル)を、乾燥DMF(130mL)中で150℃に4時間加熱した。この反応混合物を、水及びEt2Oで希釈し、キーゼルグールフィルター助剤を添加した。この二相混合物を5分間攪拌し、濾過し及び分離した。水性層をEt2Oで抽出した。一緒にした有機相を、水及びNH3水溶液によって洗浄し、次いでMgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗製生成物を褐色の油として得た。これを、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン中20−30%DCM)によって精製して、標題化合物、7.5g(62%)を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3):δ7.75(2H,d,J 8.3),7.83(2H,d,J 8.6),19F NMR(470MHz,CDCl3):δ−84.5,−116。
工程2:4−(ペンタフルオロエチル)ベンズアルデヒド
DIBAL(トルエン中1M、9mL、9ミリモル)を、トルエン中の工程1からの生成物の溶液に、−30℃で添加した。−30℃で20分後に、この反応物を、KHSO
4飽和水溶液の添加によってクエンチした。標準的水性処理によって粗製生成物を得、これを、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中25%トルエン)によって精製して、標題化合物、0.88g(86%)を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3):δ7.79(2H,d,J 8.2),8.02(2H,d,J 8.3),10.11(1H,s)。
工程3:{(2S,4R)−1−{(1S)−4−メチル−1−[4−(ペンタフルオロエチル)フェニル]ペント−4−エン−2−イン−1−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例116に記載したようにして、工程2からのアルデヒド、メチル{(2S,4R)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート(実施例114、工程1)及び2−メチルブト−1−エン−3−インから調製した。M/Z(ES+)560(MH+)。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ1.33(1H,dq,J 5.2,13.4),1.46(1H,q,J 11.9),1.75(1H,d,J 10.6),1.94(1H,d,J 13.4),1.98−2.05(4H,m),2.23−2.36(2H,m),2.43−2.54(2H,m),3.69(1H,dd,J 2.6,11.1),4.60(1H,s),5.32(1H,quintet,J 1.6),5.4(1H,s),7.54(2H,d,J 8.2),7.62(4H,brs),7.67(2H,d,J 8.2)。
(実施例150)
{(2S,4R)−1−{(1R)−4−メチル−1−[4−(ペンタフルオロエチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:メチル{(2S,4R)−1−{(1R)−4−メチル−1−[4−(ペンタフルオロエチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタートトリフルオロアセタート
実施例149のメチルエステル(405mg、0.706ミリモル)を、パル(登録商標)装置内で、溶媒としてのMeOHと共にラネーニッケルの存在下で、50psiのH2圧力下で4日間水素化した。この反応混合物を、触媒からデカンテーションし、減圧下で濃縮して、粗製生成物、92mgを得、これを分取逆相HPLCによって精製した。
標題化合物を、TFA塩として得た、230mg、(47%)。M/Z(ES
+)580(MH
+)。
工程2:{(2S,4R)−1−{(1R)−4−メチル−1−[4−(ペンタフルオロエチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1からのエステル(230mg、0.4ミリモル)を、MeOH(1mL)中で、6M NaOH水溶液(0.3mL、1.6ミリモル)の存在下で、1時間還流まで加熱した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をDCMと2M HClとの間に分配させた。DCM相を減圧下で濃縮して、標題化合物をHCl塩として得、これから、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM中5%MeOH)によって、遊離塩基を単離した、150mg(66%)。M/Z(ES+)566(MH+)。
1H NMR(400MHz,CD3OD+TFA−d):δ0.62−0.77(2H,m),0.82−0.85(6H,m),1.49(1H,septet,J 6.2),1.60(1H,q,J 12.9),1.92(1H,q,J 12.4),2.16−2.39(8H,m),3.50(1H,t,J 12.9),3.69(1H,d,J 12.4),4.06(1H,d,J 11.9),7.55(2H,d,J 7.92),7.77−7.82(4H,m),7.96(2H,d,J 7.7)。
(実施例151から155)
下記の化合物を、実施例151から153のために実施例3工程3からのピペリジン又は実施例154から155のために実施例114工程1からのピペリジン及び適切なベンズアルデヒドを使用して、実施例85に於ける手順により、次いでPd又はラネーニッケル触媒を使用する水素化、次いで塩基性加水分解によって製造した。
(実施例156)
(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1R*)−シクロヘキシル[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−メチル{(2S*,4R*)−1−{(R*)−シクロヘキシル[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
トルエン(50mL)中の、ピペリジン(実施例3工程3)(3.0g、10ミリモル)、4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(1.37mL、10ミリモル)及びベンゾトリアゾール(1.19g、10ミリモル)の溶液を、還流で、ディーン&シュタルク条件下で3時間加熱した。冷却した反応物を真空中で蒸発させ、残渣をDCM中に溶解した。シクロヘキシルマグネシウムクロリド(Et2O中2M、0.5mL、1.0ミリモル)を、DCM(5mL)中のベンゾトリアゾール付加物(1ミリモル)の冷たい(−78℃)アリコートに添加し、この混合物を室温にまで一晩加温した。この混合物をNH4Cl(半飽和)で希釈し、DCMによって抽出した。抽出液を、乾燥し(MgSO4)、真空中で蒸発させて、黄色のゴムを得、これを、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン中25−50%DCM)によって精製して、標題化合物を単一のジアステレオ異性体として得た。
1H NMRδ(ppm)(CDCl3):7.59(ZH,d,J 8.1),7.45(4H,dd,J 8.0,25.8),7.09(ZH,d,J 8.0),4.02(1H,d,J 8.3),3.62(3H,s),3.29(2H,d,J 9.5),2.86(1H,t,J 10.6),2.25−2.11(3H,m),2.05−1.91(2H,m),1.81−1.67(4H,m),1.29−1.13(4H,m),1.06(4H,s),0.68(1H,dd,J 6.5,125.9)。
工程2:(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1R*)−シクロヘキシル[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例3工程5に記載した手順を使用する、工程1からのエステルの加水分解によって調製した。
1H NMRδ(ppm)(CD3OD):7.64(2H,d,J 8.1),7.52(4H,t,J 6.6),7.20(2H,d,J 8.1),4.05(1H,d,J 8.5),3.39−3.33(2H,m),2.92−2.88(1H,m),2.25−2.09(4H,m),1.90−1.88(1H,m),1.81(2H,d,J 9.9),1.70(1H,dd,J 2.7,12.8),1.63(1H,d,J 11.3),1.53(1H,dd,J 11.2,11.2),1.40−1.08(6H,m),0.90−0.84(2H,m),0.54−0.46(1H,m)。
(実施例157から159)
下記の化合物を、適切な商業的グリニャール試薬を使用して、実施例156に於ける手順によって製造した。
(実施例160)
(±)−((2S*,4R*)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−{(1R*)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブト−3−エン−1−イル}ピペリジン−4−イル)酢酸
工程1:(±)−メチル((2S*,4R*)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−{(1R*)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブト−3−エン−1−イル}ピペリジン−4−イル)アセタート
塩化亜鉛(Et2O中1M、12mL、12ミリモル)を、アリルマグネシウムブロミドの冷たい0℃溶液(Et2O中1M、12mL、12ミリモル)に、窒素雰囲気下で、添加の間に温度を0℃以下に維持して、ゆっくり添加した。添加が完結すると、この混合物を室温で1時間攪拌した。白色の懸濁液を0℃まで冷却し、ベンゾトリアゾール付加物(実施例156工程1、4.0ミリモル)を、DCM(20mL)中の溶液としてゆっくり添加した。冷却を取り除き、この混合物を室温で16時間攪拌した。この混合物をNH4Cl(半飽和)でDCMで希釈し、この混合物をセライト(登録商標)床に通して濾過した。相を分離し、水性相をDCMによって抽出した。抽出液を、乾燥し(MgSO4)、真空中で蒸発させて、紫色のゴムを得、これを、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン中50%DCM)によって精製して、標題化合物を単一のジアステレオ異性体(10.8g、54%)として得た。
1H NMRδ(ppm)(CDCl3):7.63−7.53(6H,m),7.45(2H,d,J 8.3),5.57−5.45(1H,m),4.95−4.89(2H,m),3.80−3.76(1H,m),3.65(4H,d,J 17.3),2.69−2.53(3H,m),2.50−2.36(1H,m),2.28−2.16(2H,m),1.99−1.91(1H,m),1.85(1H,dd,J 2.9,12.8),1.68(1H,s),1.41−1.33(1H,m),1.24−1.14(1H,m)。
工程2:(±)−((2S*,4R*)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−{(1R*)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブト−3−エン−1−イル}ピペリジン−4−イル)酢酸
標題化合物を、実施例3工程5に記載した手順を使用する、工程1からのエステルの加水分解によって調製した。M/Z(ES+)486(MH+)。
(実施例161から166)
下記の化合物を、適切な商業的グリニャール試薬、新たに調製したグリニャール又は商業的亜鉛酸塩を使用して、実施例160に於ける手順によって製造した。
(実施例167)
(±)−((2S*,4R*)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−{(1R*)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}ピペリジン−4−イル)酢酸
EtOAc(6mL)中の((2S*,4R*)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1−{(1R*)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペント−4−エン−1−イル}ピペリジン−4−イル)酢酸(実施例163、38mg、0.076ミリモル)の溶液を、10%Pd/C(5mg)上で、H2のバルーン下で45分間水素化した。触媒を濾過によって除去し、EtOAcで洗浄した。濾液を蒸発させて、アルカン(37mg)を灰白色のフォームとして得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD):δ0.74−0.82(4H,m),0.99−1.25(4H,m),1.36−1.44(1H,m),1.71(1H,d,J 12.8),1.84−1.98(4H,m),2.13−2.23(2H,m),2.43−2.49(1H,m),2.73(1H,brd,J 11),3.54(1H,dd,J 3.4,10.4),3.84(1H,dd,J 2.5,11.0),7.49(2H,d,J 8.2),7.59(2H,d,J 8.2),7.70(4H,s);M/Z(ES+)502(M+H)。
(実施例168)
(±)−{(2R*,4S*)−1−[(1S*)−1−(4−ヨードフェニル)−4−メチルペンチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−メチル{(2R*,4S*)−1−[(1S*)−1−(4−ヨードフェニル)−4−メチルペンチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
標題化合物を、メチル{(2R*,4R*)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート、4−ヨードベンズアルデヒド及び1−ブロモ−3−メチルブタンから、実施例114、工程2と同様の方法で、65%収率で調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ(ppm)0.58−0.69(1H,m),0.81−0.83(6H,m),0.85−0.96(1H,m),1.13(1H,dq,J 4.5,12.8),1.32(1H,q,J 12.4),1.42(1H,septet,J 6.6),1.63(1H,br,d,J 13.2),1.69−1.76(2H,m),1.80(1H,qd,J 2.9,12.8),1.87−1.98(1H,m),1.13−1.26(2H,m),2.33(1H,dt,J 2.4,11.9),2.68(1H,td,J 3.0,11.4),3.35(1H,dd,J 4.12,9.6),3.62(3H,s),3.7(1H,dd,J 2.6,10.9),6.99(2H,d,J 8.3),7.54(2H,d,J 7.8),7.59−7.63(4H,m);M/Z(ES+)588(M+H)。
工程2:(±)−{(2S*,4R*)−1−[(1R*)−1−(4−ヨードフェニル)−4−メチルペンチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1からのエステル(50mg、0.085ミリモル)を、MeOH(1mL)中で、室温で3日間攪拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をDCMと2M HClとの間に分配させた。DCM層を減圧下で濃縮して、粗製生成物を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、DCM中3%MeOH)によって精製して、標題化合物、28mg(57%)を得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm)0.58−0.66(1H,m),0.81−0.83(6H,m),0.86−0.95(1H,m),1.14(1H,dq,J 3.8,12.1),1.34(1H,q,J 12.1),1.42(1H,septet,J 6.5),1.74−1.76(3H,m),1.84(1H,br,d,J 12.7),2.16−2.29(2H,m),2.33(1H,dt,J 2.2,12.1),2.69(1H,td,J 3.6,12.1),3.35(1H,dd,J 5.1,9.9),3.72(1H,dd,J 2.5,10.9),6.98(2H,d,J 8.1),7.54(2H,br,d,J 7.45),7.59−7.63(4H,m);M/Z(ES+)574(M+H)。
(実施例169)
(±)−{(2S*,4R*)−1−[(1R*)−4−メチル−1−(4−ビニルフェニル)ペンチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
実施例168工程1に記載したエステル(200mg、0.34ミリモル)をDMF中に溶解し、この溶液を、ファイヤストーンバルブを使用して脱気した。ビニルトリブチルスズ(99.4μL、0.34ミリモル)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(20mg)を添加し、この混合物を、マイクロ波照射を使用して、160℃で15分間加熱した。この混合物を水で希釈し、酢酸エチルによって抽出した。有機層を分離し、食塩水によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮して、生成物を得た。これを、溶離剤としてDCMを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、生成物を油(69mg)として得た。これをMeOH(1mL)中に溶解し、水酸化ナトリウムを添加した。この混合物を還流下で2時間加熱した。冷却した混合物を真空中で濃縮し、HCl(2M)とDCMとの間に分配させた。有機層を分離し、食塩水によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮した。残渣を、勾配溶離(アセトニトリル:0.1%TFA)での逆相HPLCによって精製した。生成物画分を真空中で濃縮し、残渣を、NaHCO3(水溶液)で塩基性にし、DCMによって抽出した。これを真空中で濃縮して、生成物を白色のフォームとして得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD):δ0.55−0.65(1H,m),0.80−0.86(6H,m),1.11−1.61(4H,m),1.77(1H,d,J 13.0),1.84−1.98(4H,m),2.12−2.22(2H,m),2.62(1H,t,J 11.2),2.99(1H,d,J 11.6),3.49−3.53(1H,m),4.00(1H,d,J 9.2),5.21(1H,d,J 11.5),5.77(1H,d,J 17.6),6.72(1H,dd,J 11.0,17.6),7.22(2H,d,J 8.2),7.40(2H,d,J 8.2),7.72(4H,q,J 8.7)。MS(ES+)m/z474(100%)。
(実施例170)
(±)−{(2S*,4R*)−1−[(1R*)−1−(4−ベンゾイルフェニル)−4−メチルペンチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−メチル{(2S*,4R*)−1−[(1R*)−4−メチル−1−(4−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}フェニル)ペンチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
標題化合物を、(±)−{(2S*,4R*)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル)アセタート及び4−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}ベンズアルデヒド(J.Med.Chem.、2000年、第43巻、第4084頁)を使用して、実施例114工程2と同様の方法で調製した。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm)0.58−0.66(1H,m),0.82(6H,t,J 6.7),0.90−1.0(1H,m),1.05−1.24(22H,m),1.32(1H,q,J 11.8),1.40−1.46(1H,m),1.60−1.65(1H,m),1.74−1.84(3H,m),1.90−1.96(1H,m),2.14−2.18(1H,m),2.20−2.25(1H,m),2.34(1H,t,J 11.4),2.62−2.68(1H,m),3.40−3.44(1H,m),3.62(3H,s),3.71(1H,d,J 8.4),4.82(2H,m),7.20(2H,d,J 8.1),7.27(2H,d,J 8.0),7.56−7.63(4H,m);
工程2:(±)−メチル{(2S*,4R*)−1−[(1R*)−1−(4−ホルミルフェニル)−4−メチルペンチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
テトラブチルアンモニウムフルオリド(THF中1.0M、1.1mL)を、THF(1mL)中のシリルエーテル(工程1、642mg、0.99ミリモル)の攪拌した溶液に、0℃で添加した。5分後に、冷浴を取り除き、この反応物を室温で一晩攪拌した。反応物を、NaHCO
3飽和水溶液でクエンチし、次いでEt
2O(×3)によって抽出した。一緒にした抽出液を、H
2O(×1)、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、20−40%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、アルコール(463mg)を無色のフォームとして得た。
酸化マンガン(IV)(105mg、1.2ミリモル)を、THF(1mL)中のこのアルコール(115mg、0.23ミリモル)の攪拌した溶液に、室温で添加した。この混合物を室温で一晩攪拌し、次いでDCMで希釈し、ハイフロ(登録商標)に通して濾過し、DCMで洗浄した。この濾液を蒸発させ、残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、10−15%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、アルデヒド(54mg)を無色の油として得た。M/Z(ES+)490(MH+)。
工程3:(±)−メチル{(2S*,4R*)−1−[(1R*)−1−(4−ベンゾイルフェニル)−4−メチルペンチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
フェニルマグネシウムブロミド(THF中1.0M、0.1mL)を、乾燥DCM(1mL)中のアルデヒド(工程2、48mg、0.1ミリモル)の攪拌した溶液に、0℃でN2下で添加した。20分後に、この反応物をNH4Cl飽和水溶液によってクエンチし、次いでEtOAc/H2Oの間に分配させた。水性層をEtOAc(×2)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、15−25%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、ベンジルアルコール(53mg)を無色の油として得た。
テトラプロピルアンモニウムペルルテナート(約2mg)を、乾燥DCM(1mL)中の、上記からのアルコール(32mg、0.056ミリモル)、N−メチルモルホリンN−オキシド及び4Åシーブス(約200mg)の攪拌した溶液/懸濁液に、室温で添加した。20分後に、この反応物をEtOAcで希釈し、シリカパッドに通して濾過し、EtOAcによって洗浄した。濾液を蒸発させ、残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、5−10%EtOAc/イソヘキサン)によって精製して、ケトン(25mg)を無色の油として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl3)δ(ppm)0.64−0.72(1H,m),0.83(6H,t,J 6.7),0.94−1.02(1H,m),1.12−1.18(1H,m),1.36(1H,q,J 12.0),1.46(1H,sept,J 6.6),1.65(1H,brd,J 12.8),1.79−1.85(3H,m),1.90−2.00(1H,m),2.17(1H,dd,J 15.3,7.5),2.25(1H,dd,J 15.3,6.7),2.40(1H,brt,J 10.7),2.71(1H,brd,J 10),3.48(1H,t,J 6.9),3.63(3H,s),3.75(1H,dd,J 11,2.5),7.37(2H,d,J 8.2),7.48(2H,t,J 7.7),7.56−7.60(3H,m),7.64(2H,d,J 8.2),7.74(2H,d,J 8.2),7.80(2H,d,J 8.2)。
工程4:(±)−{(2S*,4R*)−1−[(1R*)−1−(4−ベンゾイルフェニル)−4−メチルペンチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
水(0.5mL)中のLiOH(10mg、0.42ミリモル)の溶液を、THF(1mL)中のエステル(工程3、42mg、0.074ミリモル)の攪拌した溶液に、室温で添加した。この反応物を室温で一晩攪拌し、次いで2N HCl(1mL)によってクエンチした。この混合物を、EtOAcとH2Oとの間に分配させた。水性層をEtOAc(×2)によって抽出した。一緒にした抽出液を、食塩水(×1)によって洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、2−8%MeOH/DCM)によって精製して、酸(22mg)を無色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,CD3OD):δ0.60−0.70(1H,m),0.82−1.02(7H,m),1.14−1.24(1H,m),1.38−1.49(2H,m),1.72−1.75(1H,m),1.84−1.95(4H,m),2.18−2.20(2H,m),2.52(1H,brt,J 11),2.82(1H,brd,J 11),3.53(1H,dd,J 9.8,4.0),3.87(1H,brd,J 10),7.45(2H,d,J 8.2),7.52(2H,t,J 7.6),7.64(1H,J 7.4),7.70−7.80(8H,m);M/Z(ES+)552(MH+)。
(実施例171)
(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1R*,2Z)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチルペント−2−エン−1−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−メチル{(2S*,4R*)−1−{(1R*,2Z)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチルペント−2−エン−1−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
エニンを、4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドの代わりに、2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを使用して、実施例85工程1に於けるようにして調製した。EtOAc(10mL)中のこのエニン(211mg、0.36ミリモル)の溶液を、10%Pd/C(50mg)上で、H2のバルーン下で30時間水素化した。触媒を濾過によって除去し、EtOAcで洗浄した。濾液を蒸発させて、残渣を逆相分取HPLCによって精製して、アルケン(59mg)を油として得た。M/Z(ES+)596(MH+)。
工程2:(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1R*,2Z)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−4−メチルペント−2−エン−1−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例170、工程4に記載したようにして調製した。
1H NMR(500MHz,CD3OD):δ0.49(3H,d,J 6.6),0.76(3H,d,J 6.5),1.27−1.45(2H,m),1.73−1.82(3H,m),1.88−1.97(1H,m),2.15−2.24(2H,m),2.59(1H,brt,J 11),2.68(1H,brd,J 10),3.68(1H,d,J 10),4.91(1H,d,J 8.9),5.47(1H,t,J 10.4),5.81(1H,t,J 9.9),7.48−7.53(4H,m),7.70(1H,d,J 8.2),7.81(1H,d,J 8.3),7.95(1H,s);M/Z(ES+)582(MH+)。
(実施例172)
(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1R*,2Z)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペント−2−エン−1−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例85、工程1からのエニン生成物を使用して、実施例171と同様の方法で調製した。
1H NMR(500MHz,CD3OD):δ0.59(3H,d,J 6.7),0.78(3H,d,J 6.4),1.25−1.39(2H,m),1.51−1.57(1H,m),1.73(1H,brd,J 12.6),1.86−1.96(2H,m),2.16−2.26(2H,m),2.46−2.52(1H,m),2.64−2.68(1H,m),3.68(1H,dd,J 11.3,2.8),4.61(1H,m),5.62−5.70(2H,m),7.60−7.66(8H,m)。M/Z(ES+)514(MH+)。
(実施例173)
(2S*,4R*)−1−{(1R*)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−4−(1H−テトラゾール−5−イルメチル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン
工程1:{(2S,4R)−1−{(1R)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセトニトリル
トルエン(5mL)中の塩化アンモニウム(107mg、2ミリモル)の懸濁液に、トルエン中のトリメチルアルミニウムの溶液(2M、1.1mL)を添加し、この混合物を1.5時間攪拌し、この後、トルエン(3.5mL)中の実施例114工程2の生成物(268mg、0.5ミリモル)を添加した。次いでこの混合物を還流で2.5時間攪拌し、冷却し、塩化アンモニウム水溶液(飽和、15mL)の添加によってクエンチした。固体の酒石酸ナトリウムカリウムを添加し、この混合物を、全ての沈殿が溶解するまで、激しく攪拌した。層を分離した後、水性層をEtOAc(2×10mL)によって抽出し、一緒にした有機物を、乾燥し(MgSO4)、濾過し、蒸発させた。残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン中15%EtOAc)によって精製して、標題化合物を無色のゴム(88mg、35%)として得た。
1H NMR(500MHz,CD3OD):δ0.57−0.65(1H,m),0.82(3H,d,J 11.0),0.84(3H,d,J 11.0),0.89−0.97(2H,m),1.22(1H,dq,J 12.3,4.0),1.44(1H,septet,J 7.0),1.49(1H,q,J 11.5),1.72−1.79(1H,m),1.81−1.95(4H,m),2.39(2H,d,J 6.4),2.45(1H,dt,J 2.0,11.5)2.74−2.76(1H,m),3.49(1H,dd,J 4.0,9.8),3.83(1H,dd,J 2.0,10.6),7.46(2H,d,J 8.1),7.60(2H,d,J 8.2),7.72(4H,t,J 9.3),M/Z(ES+)497(MH+)。
工程2:(2S,4R)−1−{(1R)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−4−(1H−テトラゾール−5−イルメチル)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン
トルエン(3mL)中の、前記工程からのニトリル(85mg、0.17ミリモル)、アジドトリメチルシラン(0.046mL、0.35ミリモル)及びジブチルスズオキシド(5mg、0.02ミリモル)の混合物を、還流で100時間攪拌した。更なるアジド(0.26mL、2ミリモル)及びブチルスズオキシド(50mg、0.2ミリモル)を添加し、還流での加熱を更に48時間再開した。冷却して、溶液を蒸発させ、残渣を、クロマトグラフィー(シリカ、ジクロロメタン中5−10%MeOH)に付して、標題化合物を固体(42mg)として得た。
1H NMR(500MHz,CD3OD):δ0.56−0.63(1H,m),0.81−0.91(7H,m),1.21(1H,dq,J 3.2,11.8),1.43(1H,septet,J 6.4),1.48(1H,q,J 11.6),1.64(1H,d,J 12.7),1.75−1.82(1H,m),1.84−2.04(3H,m),2.50(1H,t,J 11.4),2.76−2.86(3H,m),3.50−3.55(1H,m),3.89(1H,d,J 10.6),7.45(2H,d,J 8.1),7.61(2H,d,J 8.2),7.70(4H,q,J 8.4),M/Z(ES+)540(MH+)。
(実施例174)
(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1S*,2R*又は2S*)−2−エトキシ−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロピル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−メチル{(2S*,4R*)−1−{(1S*,2R*又は2S*)−2−エトキシ−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロピル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
フラスコにマグネシウム削りくず(240mg、10ミリモル)を入れ、攪拌しながら真空下で乾燥した。THF(5mL)を添加し、続いて1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン(1.07mL、10ミリモル)を添加した。数滴を添加し、続いて手で暖めることによって、発熱反応が開始し、内部温度を約40℃で維持しながら、残りの臭化物を添加した。添加が完結すると、この混合物を室温で30分間攪拌した。この混合物を0℃まで冷却し、塩化亜鉛(Et2O中1M、10mL、10ミリモル)を、添加の間に温度を0℃以下に維持しながらゆっくり添加した。添加が完結すると、この混合物を室温で90分間攪拌した。白色の懸濁液を0℃まで冷却し、ベンゾトリアゾール付加物(実施例156工程1、1.0ミリモル)を、DCM(5mL)中の溶液としてゆっくり添加した。冷却を取り除き、空気をフラスコの中に入れ、この混合物を室温で16時間攪拌した。この混合物をNH4Cl(半飽和)によってDCMによって希釈し、この混合物をセライト(登録商標)床に通して濾過した。相を分離し、水性相をDCMによって抽出した。抽出液を乾燥し(MgSO4)、真空中で蒸発させて、黄色のゴム状固体を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、イソヘキサン中50%DCM)によって精製して、2種のジアステレオ異性体として標題化合物を得た。
より高い(ランニングの)ジアステレオ異性体(48mg、9%):
1H NMRδ(ppm)(CDCl3):7.62−7.47(8H,m),3.99−3.93(1H,m),3.87(1H,dd,J 2.6,10.9),3.61(4H,m),3.50(1H,t,J 6.0),3.36−3.28(1H,m),3.07(1H,t,J 11.4),2.78−2.72(1H,m),2.25−2.15(2H,m),1.96(1H,s),1.80(1H,d,J 9.6),1.67(1H,s),1.37−1.25(2H,m),1.17−1.11(3H,m),1.00(3H,d,J 6.4)。M/Z(ES+)532(M+H)。
より低い(ランニングの)ジアステレオ異性体(69mg、13%):
1H NMRδ(ppm)(CDCl3):7.62(2H,d,J 8.2),7.50(4H,m),7.16(2H,d,J 8.1),4.40(1H,t,J 5.7),4.14(1H,dd,J 5.9,9.3),3.66(4H,t,J 10.2),3.50(1H,t,J 8.4),3.44−3.38(1H,m),3.16(1H,d,J 11.2),2.73(1H,t,J 10.6),2.24−2.14(2H,m),1.95(1H,s),1.72(2H,t,J 12.6),1.35(3H,t,J 7.0),1.27−1.15(2H,m),0.78(3H,d,J 5.9)。M/Z(ES+)532(M+H)。
工程2:(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1S*,2R*又は2S*)−2−エトキシ−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロピル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例3工程5について記載した手順を使用して、工程1からのより高いランニングのジアステレオ異性体のエステルの加水分解によって調製した。
1H NMRδ(ppm)(CD3OD):7.63−7.47(8H,m),4.46(1H,s),4.22(1H,s),4.07(1H,s),3.77−3.67(2H,m),3.59−3.53(1H,m),2.35(4H,s),2.17(2H,m),1.88(2H,m),1.33(3H,t,J 6.9),0.77(3H,d,J 6.2)。M/Z(ES+)518(M+H)。
(実施例175)
(±)−{(2S*,4R*)−1−{(1S*,2S*又は2R*)−2−エトキシ−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロピル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
標題化合物を、実施例3工程5について記載した手順を使用して、実施例174工程1からのより低いランニングのジアステレオ異性体のエステルの加水分解によって調製した。
1H NMRδ(ppm)(CD3OD):7.95(2H,d,J 8.0),7.77(4H,dd,J 8.3,12.7),7.35(2H,d,J 7.8),5.28(1H,d,J 10.9),4.60−4.54(1H,m),4.11(2H,d,J 10.5),3.93−3.85(1H,m),3.67−3.61(2H,m),2.35(2H,d,J 5.5),2.21(3H,m),1.93−1.83(1H,m),1.72(1H,t,J 12.4),1.49(3H,t,J 7.0),0.82(3H,d,J 5.9)。M/Z(ES+)518(M+H)。
(実施例176)
(±)−{(3S*,5R*)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−5−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピロリジン−3−イル}酢酸
工程1:2−メチル−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブト−3−エン−1−イル}プロパン−2−スルフィンアミド
2−メチル−N−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチレン}プロパン−2−スルフィンアミド(4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを使用して、実施例99工程1に記載した手順に従って調製した)(5g、0.18モル)を、CH2Cl2中に溶解し、この溶液を−50℃まで冷却した。アリルマグネシウムブロミド(10.8mL、THF中2M、0.22モル)を滴下により添加し、及び得られる溶液を0℃で30分間攪拌した。この混合物をNH4Clによってクエンチし、水で希釈し、CH2Cl2によって抽出した。有機層を分離し、食塩水によって洗浄し、次いで乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮して、生成物をジアステレオ異性体の3:2混合物として得た。MS(ES+)m/z320(M+H+)。
工程2:2−メチル−N−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブト−3−エン−1−イル}プロパン−2−スルフィンアミド
工程1に記載したスルフィンアミド(1g、3ミリモル)を、DMF(3mL)中に溶解した。水素化ナトリウム(188mg、4.5ミリモル)を添加し、この混合物を30分間攪拌した。4−(トリフルオロメチル)ベンジルブロミド(884mg、3.6ミリモル)を添加し、この混合物を一晩攪拌した。この混合物を水によってクエンチし、酢酸エチルの中に抽出した。有機抽出液を乾燥し(食塩水、MgSO4)、蒸発させた。残渣を、イソヘキサン中の10−30%酢酸エチルを使用して、シリカ上で精製して、生成物(880mg)を得た。
工程3:メチル(2E)−5−{(tert−ブチルスルフィニル)[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−5−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペント−2−エノアート
工程2からのアルケン(800mg、1.67ミリモル)を、アクリル酸メチル(1.5mL)中に溶解し、チャンI触媒(110mg)を添加した。この混合物を30分間攪拌し、TLCによって、全ての出発物質が反応したことが示された。この混合物を蒸発させ、イソヘキサン中の10−25%酢酸エチルを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、生成物(500mg)を異性体の混合物として得た。
工程4:メチル(2E)−5−{[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]アミノ}−5−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペント−2−エノアート
工程3からのスルフィンアミド(450mg、0.84ミリモル)を、メタノール(3mL)中に溶解し、この溶液を氷中で冷却した。HCl(ジオキサン中4M、0.5mL)を添加し、この溶液を30分間攪拌した。NaHCO3を添加してこの溶液を中和し、メタノールを蒸発によって除去した。残渣をCH2Cl2の中に抽出し、これを、水、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させ、残渣を、イソヘキサン中の10−25%酢酸エチルを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、生成物(500mg)を得た。
工程5:メチル{1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−5−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピロリジン−3−イル}アセタート
工程4からのアミン(400mg、0.9ミリモル)をベンゼン中に溶解し、ベンゾトリアゾールメタノール(135mg、0.9ミリモル)を添加し、続いて粉末化したモレキュラーシーブス(470mg)を添加した。これを一晩攪拌し、モレキュラーシーブスを、セライトを通して濾過することによって除去し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をTHF(25mL)中に溶解し、無水t−ブタノール(0.17mL、0.9ミリモル)を添加した。この溶液を、カニューレを経て、−78℃に予冷却された二ヨウ化サマリウムの溶液(27mL、2.7ミリモル、THF中0.1M)の上に滴下により添加した。この混合物を一晩攪拌し(−78℃−0℃)、次いでK2CO3水溶液でクエンチし、酢酸エチルによって抽出した。有機抽出液を、水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残渣を、イソヘキサン中の30−50%CH2Cl2を使用して、シリカ上で精製して、異性体a(245mg)及び異性体b(100mg)を溶離した。
異性体a:
1H NMR(500MHz,CDCl3):δ1.40−1.44(1H,m),2.45−2.55(4H,m),2.63(1H,m),2.84(1H,dd,J 2.9,9.8),3.18(1H,d,J 13.8),3.57(1H,t,J 8.2),3.63(3H,s),3.80(1H,d,J 13.8),7.38(2H,d,J 7.9),7.53−7.60(6H,m)。MS(ES+)m/z(446,MH+,100%)
工程6:(±)−{(3S*,5R*)−1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−5−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピロリジン−3−イル}酢酸
工程5からのエステル(240mg、0.53ミリモル)をメタノール(2mL)中に溶解し、NaOH(0.67mL、2.65ミリモル)を添加した。この混合物を60℃で2時間加熱し、次いで冷却し、蒸発させ、HCl(水溶液)で中和し、CH2Cl2の中に抽出した。有機抽出液をプールし、水、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残渣を、溶離剤としてイソヘキサン中の10−100%酢酸エチルを使用して、シリカ上で精製した。
1H NMR(500MHz,CDCl3):δ1.47−1.53(1H,m),2.50−2.64(5H,m),2.87(1H,t,J 5.0),3.18(1H,d,J 13.6),3.57(1H,dd,J 7.4,9.5),3.81(1H,d,J 13.6),7.36(2H,d,J 7.9),7.53−7.61(6H,m)。MS(ES+)m/z(432,MH+,100%)
(実施例177)
(±)−{(3S*,5R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−5−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピロリジン−3−イル}酢酸
工程1:(±)−メチル{(3S*,5R*)−1−ベンジル−5−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピロリジン−3−イル}アセタート
工程2に於ける臭化ベンジルを使用して、実施例176工程1から5に於けるようにして調製した。MS(ES+)m/z378(MH+)。
工程2:(±)−メチル{(3S*,5R*)−5−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピロリジン−3−イル}アセタート
工程1からの生成物(130mg)を、メタノール及びHCl(0.5mL、ジオキサン中4M)中に溶解し、Pd−C(70mg)を添加した。この混合物を、20psiで4時間水素化し、触媒を濾過によって除去し、濾液を蒸発させた。残渣を、重炭酸ナトリウム(水溶液)によって中和し、CH2Cl2の中に抽出した。有機層を、水、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残渣を、CH2Cl2中の2−5%メタノールを使用して、シリカ上で精製して、生成物を得た。MS(ES+)m/z288(MH+)。
工程3:(±)−メチル{(3S*,5R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−5−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピロリジン−3−イル}アセタート
工程2からのアミン(100mg、0.35ミリモル)をDMF(1mL)中に溶解した。炭酸カリウム(240mg、1.74ミリモル)、ヨウ化ナトリウム(11mg)及び2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルブロミド(214mg、0.697ミリモル)を添加し、この混合物を100℃で3時間攪拌した。この混合物を水でクエンチし、酢酸エチルの中に抽出した。有機抽出液を乾燥し(食塩水、MgSO4)、蒸発させた。残渣を、イソヘキサン中の5%酢酸エチルを使用して、シリカ上で精製して、生成物(135mg)を得た。
1H NMR(500MHz,ベンゼン−d6):δ1.26−1.32(1H,m),2.11−2.31(3H,m),2.37−2.47(2H,m),2.78(1H,dd,J 3.0,9.7),3.14(1H,t,J 8.3),3.43(3H,s),3.50(1H,s),3.61(1H,t,J 16.4),7.11(1H,d,J 8.0),7.19(2H,d,J 8.0),7.23−7.26(1H,m),7.40(2H,d,J 8.1),8.18(1H,s)。
工程4:(±)−{(3S*,5R*)−1−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−5−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピロリジン−3−イル}酢酸
上記iv)に記載したエステル(135mg)をジオキサン(1mL)中に溶解し、水(1mL)中のKOH(105mg)を添加した。この混合物を60℃で2時間加熱した。冷却した混合物を蒸発させ、次いでHCl(水溶液)によって中和し、酢酸エチルの中に抽出した。有機抽出液をプールし、水、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)蒸発させて、白色の固体(110mg)を得た。MS(ES+)m/z500(MH+)。
(実施例178)
(±)−{4−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}酢酸
工程1:2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピラジン
ジオキサン(200mL)中の、クロロピラジン(10g、0.087モル)、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(21g)、パラジウム(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロリド(3.5g、5モル%)及び炭酸ナトリウム(100mL、2M)の混合物を、ファイヤストーンバルブを経て脱気した(×3)。この混合物を還流下で1時間加熱し、真空中で蒸発させ、残渣を酢酸エチルと水との間に分配させ、次いで有機相を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。黒色の残渣をシリカの上に乾式担持させ、イソヘキサン中の5−25%酢酸エチルにより溶離することによって精製した。これによって、生成物が白色の結晶として得られた。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.78(2H,d,J 8.2),8.15(2H,d,J 8.2),8.59(1H,d,J 2.5),8.68(1H,t,J 2.0),9.08(1H,d,J 1.4)。
工程2:(±)−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン
工程1からのピラジン(13g、0.058モル)を酢酸(100mL)中に溶解し、酢酸パラジウムを添加した。この混合物を、45psiで4時間水素化し、濾過して触媒を除去し、濾液を真空中で濃縮して、生成物を褐色の固体として得た。
1H NMR(500MHz,CD3OD):δ1.98(6H,s),2.93(1H,t,J 11.9),3.03−3.15(2H,m),3.26−3.32(3H,m),4.09(1H,dd,J 2.7,11.2),7.65(2H,d,J 8.3),7.72(2H,d,J 8.2)。
工程3:(±)−メチル{3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}アセタート
アセトニトリル(30mL)中の、工程2からのピペラジン(2.1g、9ミリモル)、ブロモ酢酸メチル(1mL、9ミリモル)及び炭酸カリウム(2.4g、18ミリモル)の混合物を、室温で一晩攪拌した。この混合物を濾過し、蒸発させ、溶離剤としてイソヘキサン中の25−50%酢酸エチルを使用してシリカ上で精製した。
1H NMR(500MHz,CDCl3):δ2.22(1H,t,J 10.6),2.37−2.43(1H,m),2.93(2H,t,J 9.4),3.10−3.17(2H,m),3.26(2H,s),3.72(3H,s),7.52(2H,d,J 8.1),7.58(2H,d,J 8.2)。
工程4:(±)−{4−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジル]−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}酢酸
実施例36の手順に従って、工程3の生成物から調製した。
1H NMR(500MHz,CD3OD):δ0.85−0.93(1H,m),2.72(1H,t,J 11.6),3.03(1H,d,J 13.1),3.24(2H,t,J 10.6),3.34(4H,s),3.53−3.65(5H,m),3.76(1H,d,J 15.5),3.99(1H,dd,J 2.8,11.1),7.70−7.76(5H,m),7.86(1H,d,J 8.1),8.18(1H,s)。
(実施例179)
(±)−{4−{4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−3−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}酢酸
この化合物を、出発物質として実施例178工程3の化合物を使用して、実施例86に記載した手順に従って調製した。
1H NMR(500MHz,CD3OD):δ0.65−0.72(1H,m),0.83(7H,dd,J 6.6,9.8),0.94(1H,t,J 5.2),1.30(1H,t,J 7.3),1.39−1.47(1H,m),1.86−1.98(2H,m),2.32(1H,t,J 10.2),2.43(1H,t,J 10.6),2.64(1H,d,J 12.0),2.79(1H,t,J 10.8),3.07−3.21(4H,m),3.35(7H,s),3.54(1H,dd,J 3.5,10.2),4.10(1H,t,J 5.3),5.48(1H,s),7.46(2H,d,J 8.1),7.61(2H,d,J 8.1),7.73(4H,s)。MS(ES+)m/z517(MH+,100%)。
(実施例180)
(±)−{(2S*,4R*)−1−[(1R*)−1−(4−アリルフェニル)−4−メチルペンチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
工程1:(±)−メチル{(2S*,4R*)−1−[(1R*)−1−(4−アリルフェニル)−4−メチルペンチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル)アセタート
実施例168工程1のヨウ化物(400mg、0.68ミリモル)を、DMF(2mL)中に溶解し、アリルトリブチルスズ(0.27mL)を添加した。この混合物を、ファイヤストーンバルブを使用して脱気し、窒素下に置いた。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(100mg)を添加し、この混合物を、80℃で一晩加熱した。冷却した混合物を水(20mL)で希釈し、酢酸エチルによって抽出した。有機抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残渣を、溶離剤としてイソヘキサン中の20−90%CH2Cl2を使用してシリカ上で精製した。MSZ(ES+)m/z502(MH+,100%)。
工程2:
工程1からのエステル(100mg)を、メタノール(1mL)中に溶解し、水酸化ナトリウム(0.3mL、4N)を添加した。この混合物を60℃で一晩加熱し、冷却し、蒸発させ、残渣をCH2Cl2とHCl(0.1N)との間に分散させた。有機抽出液を、分離し、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残渣を、溶離剤としてイソヘキサン中の10−95%酢酸エチルを使用してシリカ上で精製した。
1H NMR(500MHz,CD3OD):δ0.53−0.60(1H,m),0.79−0.86(7H,m),1.20−1.28(1H,m),1.37−1.53(2H,m),1.79−2.02(5H,m),2.12−2.20(2H,m),2.69(1H,t,J 11.4),3.07(1H,d,J 11.7),3.37(2H,d,J 6.7),3.52−3.56(1H,m),4.08(1H,d,J 10.6),5.02−5.08(2H,m),5.91−5.99(1H,m),7.17(4H,s),7.70(2H,d,J 7.8),7.76(2H,d,J 8.2)。MS(ES+)m/z488(MH+,100%)。
(実施例181)
(±)−{(2S*,4R*)−1−[(1R*)−4−メチル−1−(4−プロピルフェニル)ペンチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
実施例180に記載した酸(40mg)を、触媒として木炭上パラジウム(10%、8mg)を使用して、大気圧で2時間水素化した。触媒を濾過によって除去し、濾液を蒸発させた。残渣を、溶離剤としてCH2Cl2中の0−4%メタノールを使用してシリカ上で精製した。
1H NMR(500MHz,CD3OD):δ0.54−0.61(1H,m),0.77−0.85(7H,m),0.93(3H,t,J 7.3),1.22−1.30(1H,m),1.38−1.54(2H,m),1.59−1.67(2H,m),1.83(1H,d,J 12.9),1.91−2.03(4H,m),2.12−2.20(2H,m),2.57(2H,t,J 7.6),2.74(1H,t,J 11.4),3.13(1H,d,J 11.6),3.57(1H,dd,J 2.8,11.3),4.13(1H,d,J 10.2),7.16(4H,q,J 7.4),7.71(2H,d,J 7.8),7.77(2H,d,J 8.1)。MS(ES+)m/z490(MH+,100%)。
(実施例182)
(±)−((2S*,4R*)−2−(4−ヨードフェニル)−1−{(1R*)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}ピペリジン−4−イル)酢酸
工程1:(±)−シス−メチル{2−[4−(トリメチルシリル)フェニル]ピペリジン−4−イル}アセタート
この化合物を、出発物質として4−(トリメチルシリル)ベンゼンボロン酸を使用して、実施例3(工程1から3)に記載した手順に従って調製した。MS(ES+)m/z306(MH+,100%)。
工程2:(±)−メチル{(2S*,4R*)−1−{(1R*)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}−2−[4−(トリメチルシリル)フェニル]ピペリジン−4−イル)アセタート
実施例114工程2に記載した手順に従って、上記工程1に記載した化合物から調製した。MS(ES+)m/z534(MH+,100%)。
工程3:(±)−メチル((2S*,4R*)−2−(4−ヨードフェニル)−1−{(1R*)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}ピペリジン−4−イル)アセタート
上記工程2に記載したシラン(329mg、0.6ミリモル)を、乾燥メタノール(3mL)中に、N2下で0℃で溶解した。テトラフルオロホウ酸銀(240mg、1.2ミリモル)を添加し、続いてヨウ素(310mg、1.2ミリモル)を添加した。この混合物を室温で一晩攪拌し、チオ硫酸ナトリウムの添加によってクエンチし、酢酸エチル及び水で希釈した。一緒にした有機抽出液を、食塩水によって洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。残渣を、溶離剤としてイソヘキサン中の4−6%エーテルを使用する、シリカ上でのクロマトグラフィーによって精製して、生成物を固体(312mg)として得た。MS(ES+)m/z588(MH+,100%)。
工程4:(±)−((2S*,4R*)−2−(4−ヨードフェニル)−1−{(1R*)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}ピペリジン−4−イル)酢酸
実施例180工程2の手順によって、工程3からのエステルの加水分解によって調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl3):δ0.63−0.71(1H,m),0.81−0.86(6H,m),1.08−1.20(1H,m),1.24−1.38(2H,m),1.42−1.50(1H,m),1.65(1H,d,J 12.7),1.73−1.91(4H,m),2.15−2.37(3H,m),2.63(1H,d,J 11.4),3.49(1H,t,J 6.8),3.60(1H,d,J 8.6),7.19(2H,d,J 7.7),7.34(2H,d,J 8.1),7.53(2H,d,J 8.2),7.70(2H,d,J 8.2)。MS(ES+)m/z574(MH+,100%)。
(実施例183)
(±)−((2S*,4R*)−2−(4−アリルフェニル)−1−{(1R*)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}ピペリジン−4−イル)酢酸
実施例182(工程3)に記載したヨウ化物を、実施例180に記載した手順に従って反応させ、精製して、標題化合物を得た。
1H NMR(500MHz,CD3OD):δ0.56−0.63(1H,m),0.83(6H,t,J 6.7),1.16−1.24(1H,m),1.40−1.55(2H,m),1.77(1H,d,J 13.0),1.88−1.98(5H,m),2.12−2.19(2H,m),2.64(1H,t,J 11.1),2.90(1H,d,J 11.6),3.42(2H,d,J 6.6),3.67(1H,t,J 7.1),3.90(1H,d,J 9.2),5.05−5.09(2H,m),5.96−6.04(1H,m),7.27(2H,d,J 7.9),7.38−7.47(4H,m),7.62(2H,d,J 8.1)。MS(ES+)m/z488(MH+,100%)。
(実施例184)
(±)−((2S*,4R*)−2−(4−プロピルフェニル)−1−{(1R*)−4−メチル−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ペンチル}ピペリジン−4−イル)酢酸
実施例183の化合物を、実施例181に記載した手順に従って水素化し、精製して、標題化合物を得た。
1H NMR(500MHz,CD3OD):δ0.56−0.64(1H,m),0.78.87(7H,m),0.94(3H,t,J 7.3),1.17−1.29(1H,m),1.40−1.56(2H,m),1.63−1.71(2H,m),1.79(1H,d,J 13.0),1.90−2.00(4H,m),2.13−2.20(2H,m),2.61−2.69(3H,m),2.93(1H,d,J 11.6),3.69(1H,t,J 7.1),3.92(1H,d,J 9.6),7.27(2H,d,J 8.0),7.39(2H,d,J 7.3),7.45(2H,d,J 8.1),7.63(2H,d,J 8.1)。MS(ES+)m/z490(MH+,100%)。
(実施例185)
{(2S,4R)−1−{(1R)−4−メトキシ−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ブチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
この化合物を、1−ブロモ−3−メトキシプロパンから誘導されたグリニャール試薬を使用し、実施例114工程1のキラルピペリジンで出発して、実施例160と同様にして調製した。M/Z(ES+)518(M+H)。
(実施例186)
{(2S,4R)−1−{ビス[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
この化合物を、4−ブロモベンゾトリフルオリドから誘導されたグリニャール試薬を使用し、実施例114工程1のキラルピペリジンで出発して、実施例160と同様にして調製した。M/Z(ES+)590(M+H)。
(実施例187)
{(2S,4R)−1−[(1R)−1−(4−クロロフェニル)−4−メチルペンチル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}酢酸
この化合物を、1−ブロモ−3−メチルブタンから誘導されたグリニャール試薬を使用し、実施例114工程1のキラルピペリジンで出発し、4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを4−クロロベンズアルデヒドで置き換えて、実施例160と同様にして調製した。M/Z(ES+)482(M+H)。