JP2008516545A - エコーキャンセル - Google Patents

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Abstract

エコーキャンセル装置1は、第1のエコーキャンセル信号yを生成するための第1の適応フィルタ13、第2のエコーキャンセル信号yを生成するための第2の適応フィルタ14、及び残留エコーを抑制するためのポストプロセッサ18を有する。第1の適応フィルタ13及び第2の適応フィルタ14は、それぞれエコーインパルス応答の第1の部分(例えば直接部分)及びエコーインパルス応答の第2の部分(例えば拡散部分)をキャンセルするように構成される。装置1は、モバイル電話機において利用されても良い。

Description

本発明は、残留エコーキャンセルに関する。更に詳細には、本発明は遠端信号に応じてマイクロフォン信号におけるエコーをキャンセルする装置及び方法に関する。
エコーキャンセルは、音声を再生し且つ受信する、ハンズフリー(hands-free)型の電話機及び他の装置において利用されている。該装置において生成される遠端信号は、該装置のマイクロフォンにより受信され、エコー音を引き起こす。エコーキャンセル装置は一般に、遠端信号をフィルタリングしエコーキャンセル信号を生成するフィルタユニットを含む。フィルタユニットは一般に、可変フィルタ係数を持つ適応フィルタであり、再生トランスデューサ(ラウドスピーカ)と受信トランスデューサ(マイクロフォン)との間の音響経路をモデリングする。実際には、一般的な適応フィルタは、音響経路のインパルス応答を推定し、該推定されたインパルス応答と遠端信号との畳み込みを決定し、エコーキャンセル信号を生成する。該エコーキャンセル信号は次いで、受信されたマイクロフォン信号から減算され、結果の残余信号が、理想的には近端信号に等しい。
しかしながら実際には、フィルタユニットは音響経路を完璧にモデリングすることはできず、最良の適応フィルタでさえ変化する環境にフィルタ係数を即座に適応させることができない。この理由のため、残余信号を更に処理して残留しているエコーを削除するためのポストプロセッサがしばしば利用される。ポストプロセッサの例は、米国特許US6,546,099(Janse/Philips)において開示されており、ここでその全体が本明細書に組み込まれたものとする。しかしながら、ポストプロセッサでさえ、近端信号を歪ませることなく、マイクロフォン信号から全てのエコーを完全に除去することに、しばしば失敗する。
本発明の目的は、先行技術のこれらの及び他の問題を克服し、改善されたエコーキャンセルを提供するエコーキャンセル装置及び方法を提供することにある。
従って、本発明は、遠端信号に応じてマイクロフォン信号におけるエコーをキャンセルするためのエコーキャンセル装置であって、前記装置は、
前記遠端信号をフィルタリングして第1のエコーキャンセル信号を生成するための、第1の適応フィルタ部と、
遅延された遠端信号をフィルタリングして第2のエコーキャンセル信号を生成するための、第2の適応フィルタ部と、
エコーキャンセル信号を前記マイクロフォン信号と組み合わせて残余信号を生成するための、少なくとも1つの組み合わせユニットと、
前記残余信号から残留エコーを略除去するためのポストプロセッサと、
を有し、前記ポストプロセッサは、前記第1のエコーキャンセル信号と前記第2のエコーキャンセル信号との両方を利用するように構成された装置を提供する。
それぞれ遠端信号及び遠端信号の遅延されたバージョンをフィルタリングするための、第1及び第2のフィルタ部を備えることにより、増加された有効フィルタ長が達成される。第1のフィルタ部によってインパルス応答の第1の部分がモデリングされる一方で、第2のフィルタ部によって第2の部分がモデリングされる。組み合わせられた第1及び第2のフィルタ部はかくして、より長いインパルス応答モデルを提供し、それ故単一のフィルタ部により達成されるものよりも優れたマイクロフォン信号におけるエコーの抑制を提供する。
加えて、2つのフィルタ部は、インパルス応答の2つの別個の部分、即ち直接部分と拡散部分とをモデリングすることが可能である。本発明者は、エコー信号に内在するインパルス応答の直接部分と拡散部分とは異なる特性を持ち、それ故インパルス応答のそれぞれの部分の異なるフィルタ係数更新及び異なる推定に帰着し、別個のエコーキャンセル信号を生成することを認識した。本発明によれば、ポストプロセッサは、これら別個のエコー信号を利用して、改善されたエコー抑制を提供する。
ポストプロセッサのエコー抑制は、マイクロフォン信号をも利用することにより、更に改善され得る。該マイクロフォン信号は、直接にポストプロセッサに供給されても良いし、又はエコーキャンセル信号及び1以上の残余信号から導出されても良い。
第1の実施例においては、前記フィルタ部はそれぞれ、個別の関連するフィルタ更新ユニットを持つフィルタユニットを構成し、遅延された遠端信号を提供するために、前記遠端信号を遅延させるための遅延ユニットが備えられる。遅延ユニットにより導入される遅延は、第2のフィルタ部に、第1のフィルタ部とは異なるインパルス応答の部分を処理させる。遅延の範囲は選択されても良いが、第1のフィルタ部のフィルタ長に略対応する遅延を提供するように遅延ユニットが構成されることが好ましい。フィルタ長と略等しい遅延を提供することにより、2つのフィルタ部はインパルス応答の部分をオーバラップさせることなく略連続して動作し、2つのフィルタが等しい長さを持つとすると有効フィルタ長を2倍にする。該遅延及び第1のフィルタ部の長さが共に、インパルス応答の直接部に略対応することが特に好ましい。このことは、第2のフィルタユニットによってカバーされる信号の部分が、インパルス応答の拡散部分に(少なくとも部分的に)対応することを可能とする。各適応フィルタについて別個のフィルタ係数更新ユニットを備えることにより、各更新ユニット及びそれぞれのフィルタ係数が、インパルス応答の関連する部分の特性に合致させられることができる。
当該第1の実施例においては、前記ポストプロセッサは、第1の組み合わせユニットにより生成された第1の残余信号と、第2の組み合わせユニットにより生成された第2の残余信号との両方を利用するように構成されることが更に好ましく、各前記組み合わせユニットは好ましくはそれぞれのフィルタ部と結合される。即ち、それぞれのエコーキャンセル信号を他の信号(マイクロフォン信号又は残余信号)と組み合わせるための少なくとも2つの組み合わせユニットが備えられ、これら組み合わせユニットにより生成された残余信号は全てエコー抑制のためにポストプロセッサにより利用されても良い。全ての残余信号のような、付加的な信号を利用することにより、ポストプロセッサのエコー抑制が更に改善され得る。
第2の実施例においては、前記フィルタ部は合わせて、前記第1のエコーキャンセル信号と前記第2のエコーキャンセル信号との組み合わせを有する組み合わせられたエコーキャンセル信号を生成するように構成された単一の適応フィルタユニットを構成する。
該実施例においては、第1及び第2のフィルタ部を共に有する(単一の)適応フィルタにより、組み合わせられたエコーキャンセル信号が生成される。これらのフィルタ部は好ましくは、第1のフィルタ部が第2のフィルタ部用の遅延を導入するように連結される。それぞれのフィルタ部の個々のエコーキャンセル信号は、マイクロフォン信号と組み合わせるために単一のエコーキャンセル信号へと組み合わせられるが、ポストプロセッサによる利用のために単独で利用可能でもある。このようにして、単一のフィルタユニットを使用しつつ、2つの別個のエコーキャンセル信号を持つという利点が維持される。
有利にも、本発明の装置は更に、エコー末尾を推定するための末尾推定ユニットを更に有し、ポストプロセッサが該推定されたエコー末尾を利用するように構成される。エコー末尾とは、有限のフィルタ長のため第1又は第2のフィルタ部によっては補償され得ないエコー信号の部分を意味すると理解される。
種々のタイプのポストプロセッサが利用され得る。しかしながら、ポストプロセッサは、スペクトル減算のために構成されていることが好ましい。即ち、ポストプロセッサが周波数スペクトル、特に周波数スペクトルの絶対値を減算し、残余信号中のいずれの残留エコーをも除去する。従って、ポストプロセッサが残余信号のスペクトルを決定するように構成される場合、有利である。
ポストプロセッサのスペクトル減算は、オーバサブトラクション係数(over-subtraction factor)を含んでも良い。これらは、周波数スペクトル(の絶対値)がスペクトル減算の前に乗算される係数である。このようにして、スペクトルが重み付けされることができる。オーバサブトラクション係数は、一般に1より僅かに大きい。
本発明は更に、以上に定義されたエコーキャンセル装置を有する機器を提供する。斯かる機器は、(これらに限定するものではない例として)モバイル(携帯)電話機、固定電話機、又は会議システム用のデリゲート端末により構成されても良い。
本発明はまた、遠端信号に応じてマイクロフォン信号におけるエコーをキャンセルする方法であって、前記方法は、
前記遠端信号をフィルタリングして第1のエコーキャンセル信号を生成するステップと、
遅延された遠端信号をフィルタリングして第2のエコーキャンセル信号を生成するステップと、
エコーキャンセル信号を前記マイクロフォン信号と組み合わせて残余信号を生成するステップと、
残留エコーを略除去するために前記残余信号をポストプロセシングするステップと、
を有し、前記ポストプロセシングするステップは、前記第1のエコーキャンセル信号と前記第2のエコーキャンセル信号との両方を利用するステップを含む方法を提供する。本発明の本方法の更なる実施例は、本発明の説明により明らかとなるであろう。
本発明は更に、以上に定義された方法を実行するためのコンピュータプログラムを提供する。コンピュータプログラム製品が、コンピュータプログラムが記録されるCD又はDVDのようなデータ担体を有しても良い。本コンピュータプログラムは、汎用コンピュータ又は特殊用途向けコンピュータにより実行され得る複数のプログラムステップから成る。
本発明は更に、添付図面において説明される実施例を参照しながら、以下に更に説明される。
図1に示される先行技術によるエコーキャンセル装置1'は、遠端信号xを受信するための入力端子11、(処理された)残余信号rを供給するための出力端子12、適応フィルタ(AF)13、フィルタ更新ユニット15、(任意の)増幅器17、ポストプロセッサ18及び組み合わせユニット19を有する。増幅器17は第1のトランスデューサ(ラウドスピーカ)2に結合され、組み合わせユニット19は第2のトランスデューサ(マイクロフォン)3に結合される。
ラウドスピーカ2は、増幅器17により増幅された遠端信号xを再生する。該再生された遠端信号は、マイクロフォン3において、エコーeとして近端信号sと共に出現する。エコーキャンセル装置1'は、マイクロフォン信号zからエコーeを除去することを試みる。
マイクロフォン信号zは、適応フィルタにより生成されたエコーキャンセル信号yと組み合わせられる。組み合わせユニット19は一般に、エコーキャンセル信号yが供給される、負即ち逆入力(−)を持つ加算器により構成され、前記信号の減算に帰着する。それ故、組み合わせユニット19により生成された残余信号rは、エコーキャンセル信号yとマイクロフォン信号zとの差分信号:r=z−yとなる。
フィルタ更新ユニット15は一般に、遠端信号xと残余信号yとの相関を決定し、該相関が最小化されるように適応フィルタ13(の係数)を制御する。図1から、エコーキャンセル信号yは、遠端信号xに基づくものであることが分かる。このことは、図6を参照しながら後により詳細に説明される。
ポストプロセッサ(PP)18は、残留しているエコー成分を除去するように残余信号rを処理し、処理された残余信号rを生成する。エコーキャンセル信号y及びマイクロフォン信号zは、補助信号としてポストプロセッサ18に供給される。
この種のエコーキャンセル装置は、米国特許出願公開US2003/0031315(Belt et al./Philips)において開示されており、ここで全体が本明細に組み込まれたものとする。
図1のエコーキャンセル装置は概ね十分に動作するが、十分に動作せず近端信号が歪められる場合がある。その例は、「ハンズフリー」モードで動作する(モバイル)電話機である。該モードにおいては、遠端信号xに応答してラウドスピーカ2によって生成されたエコー信号eが、該電話機のユーザにより生成される近端(例えば会話)信号sよりもかなり大きくなる。適応フィルタ13も、ポストプロセッサ18も、信号の歪を起こすことなく斯かるエコー信号を除去することは可能ではない。本発明は、この問題を解決しようとするものである。
単に限定的でない例として図2に示される本発明によるエコーキャンセル装置1は、入力端子11、出力端子12、第1の適応フィルタ13、第2の適応フィルタ14、第1のフィルタ更新ユニット15、第2のフィルタ更新ユニット16、(任意の)増幅器17、ポストプロセッサ18、第1の組み合わせユニット19、第2の組み合わせユニット20及び遅延ユニット21を有する。ディジタルの実施例においては、装置1は更に、適切なA/D(アナログ/ディジタル)及びD/A(ディジタル/アナログ)変換器(説明の簡潔さのため図示されてはいない)を有するであろうことは、理解されるであろう。
第1の適応フィルタ13は第1のエコーキャンセル信号yを生成し、第1のエコーキャンセル信号yは第1の組み合わせユニット19においてマイクロフォン信号zと組み合わせられ、第1の残余信号rを生成する。同様に、第2の適応フィルタ14は第2のエコーキャンセル信号yを生成し、第2の組み合わせユニット20が第2のエコーキャンセル信号yを第1の残余信号rと組み合わせ、第2の残余信号rを生成する。ポストプロセッサ18は、該第2の残余信号rと、エコーキャンセル信号y及びyとを受信し、処理された残余信号rを生成する。処理された残余信号rから、エコーが略完全に除去される。
本発明によれば、第2の適応フィルタ14が、遅延ユニット21により生成された遅延された遠端信号xに対して動作し、一方で第1の適応フィルタ13が、元の遠端信号xに対して動作する。結果として、第1の適応フィルタ13は、エコー信号の下にあるインパルス応答の第1の部分に対応するエコーをキャンセルし、第2の適応フィルタ14が前記インパルス応答の更なる第2の部分のエコーをキャンセルする。このことは、図9及び10を参照しながら更に説明されるであろう。
図9は、「ハンズフリー」モードにおけるモバイル(携帯)電話のインパルス応答の例を示す。図10は、同じ信号のエネルギー減衰曲線(EDC)を示す。インパルス応答は、ラウドスピーカ(図2における2)によりディラック(又は「スパイク」)信号が生成されたときにマイクロフォン(図2における3)により受信される信号であり、インパルス応答は装置及びその周囲の音響的な挙動を表すことは、当業者には明らかであろう。
EDCは、前記信号の残留エネルギーの尺度であり、数学的には以下のように表現され得る。
Figure 2008516545
ここでhは、m番目の信号サンプルの振幅である。図10において、図9の信号のEDCが時間の関数として示され、時間はサンプル番号(n)により示されている。
図9の信号の振幅Aは、最初はゼロである。図示される例においては約20個のサンプルに対応する(時間はサンプル番号nにより示される)短い時間の後、該信号の直接部分がマイクロフォンに到達する。該信号の残留エネルギーが急速に減少するため、このことはEDC曲線における急激な降下を引き起こす。本例においては100個のサンプルに対応する時間Tの後、該信号の拡散反響部分が開始する。このことは、n=100とn=800との間のEDCは略直線であり、その傾きが該装置が配置された部屋の反響時間(しばしば「T60」と呼ばれる)に関連する、図10において示される。EDCはデシベル(dB)で表される対数の尺度であるため、図9のインパルス応答信号は、t=Tから(即ちn=100から)指数関数的に減衰する。
本発明者は、インパルス応答の直接部分(t=0からt=Tまで)と拡散部分(t=Tから)とは、異なる特性を持つことを認識した。それ故、インパルス応答と(増幅された)遠端信号との畳み込みとして記述され得るエコー信号は、インパルス応答の異なる部分に基づく2つ(又はそれ以上)のエコーキャンセル信号を利用してキャンセルされる。ポストプロセッサの動作は、これら異なるエコーキャンセル信号を利用することにより、かなり改善され得る。
図2に戻ると、フィルタ13及び14のフィルタ長並びに遅延ユニット21の遅延は好ましくは、第1のフィルタ13がインパルス応答の第1の部分即ち直接部分(t=0からt=Tまで)に対応するエコーキャンセル信号yを生成し、第2のフィルタ14がインパルス応答の第2の部分即ち拡散部分(t=Tから)に対応するエコーキャンセル信号yを生成するように選択されることが分かる。このことは、図示される例においては、100個のサンプルに等しい遅延及びフィルタ長の双方により達成され得る。このことは、第1のエコーキャンセル信号yに、最初の100個のサンプルの間のインパルス応答を略完全にキャンセルさせ、その後に続く100個のサンプルの間、第2のエコーキャンセル信号yが同様のことを達成する。
フィルタユニット13及び14の動作は、それぞれのフィルタ(係数)更新ユニット15及び16により制御される。これらのフィルタ更新ユニット15及び16は、それぞれそれ自体知られた手法(例えば遠端信号xと第1の残余信号rとの相関(フィルタ更新ユニット15)、及び遅延された遠端信号xと第2の残余信号rとの相関(フィルタ更新ユニット16)に基づく手法)を利用して、フィルタユニット13及び14の係数を決定する。本発明によれば、第1のエコーキャンセル信号y及び第2のエコーキャンセル信号yは共に、いずれの残留エコーをも略除去するために(第2の)残余信号rを更に処理するため、ポストプロセッサ18に供給される。本発明のポストプロセッサは好ましくは、残留エコーを除去するためにスペクトル減算を利用する。従って、処理された残余信号rの周波数スペクトルRの絶対値|R|は、
|R|=|R|−γε|Y|−γ|Y| (2)
により計算され得る。
ここで、|R|、|Y|及び|Y|はそれぞれ(第1の)残余信号r、第1のエコーキャンセル信号y及び第2のエコーキャンセル信号yの周波数スペクトルの絶対値(即ち大きさ)であり、γ及びγはそれぞれ第1及び第2のオーバサブトラクション係数であり、εは達成される第1の適応フィルタのエコー反射減衰拡張(ERLE、echo return loss enhancement)の推定値である。それ故、積ε|Y|は、第1の組み合わせユニット19の後の残余の直接エコー信号の推定値である。(複素)周波数スペクトルRは、絶対値|R|と第2の残余値rから計算されるスペクトルRの位相とを利用して決定される。逆フーリエ変換を利用して、処理された残余信号rが、複素スペクトルRから決定される。
ERLE係数εは、以下の式により推定され得る。
Figure 2008516545
ここで、|R|は(第1の)残余信号rの周波数スペクトルの絶対値であり、|Z|はマイクロフォン信号zの周波数スペクトルの絶対値であり、|R|及び|Z|は共に近端信号(図2におけるs)が存在する(短い)時間に亘って平均化され、従ってマイクロフォン信号はエコー信号のみから成る。それ故、係数εは、エコーが(第1の)適応フィルタにより減衰させられた程度を示す。近端信号が存在しない場合には、残余信号r及びそれ故残余信号rのスペクトルRは、理想的にはゼロに等しく、ε=0である。適応フィルタがエコーキャンセル信号yを生成しない場合、残余信号rはマイクロフォン信号zに等しく、ε=1である。ERLE係数εはポストプロセッサ18によって決定されても良いが、ポストプロセッサの外部の別個のユニット(図示されていない)によって決定されても良い。ERLE係数εは典型的には0.2に略等しいが、他の値もまた見出される。
オーバサブトラクション係数γ及びγは、式(2)のスペクトル減算におけるそれぞれのスペクトルの重みを決定し、典型的には例えば1.1のように1に比べて僅かに大きいか又は略1に等しい。しかしながら、約0.5から約2.0までの値が利用されても良い。γがγより大きいことが好適である。オーバサブトラクション係数は、エコーキャンセル信号の振幅が一般に「理想的な」値に対して幾分かの差異を持ち、エコー信号を効果的にキャンセルするためには小さ過ぎる場合があるという事実を補償する。
式(2)から、第1のエコーキャンセル信号yと第2のエコーキャンセル信号yとの両方の周波数スペクトルが、ポストプロセッサ18により利用されることが分かる。加えて、第1の残余信号rの周波数スペクトルが、式(2)において利用される。図2は第1の残余信号rのポストプロセッサ18への供給のための直接接続を示しているが、ポストプロセッサは該信号を信号r及びyから導出しても良い。この場合、図3に示すように、前記接続は省略されることができる。
値|R|は典型的には、各周波数成分について別個に決定され、それ故周波数に依存する。値|R|は更に、
G=|R|/|R| (4)
によって定義され得る利得係数Gを決定するために利用され得る。利得係数Gは次いで、残余信号rの複素値Rを用いて乗算され、処理された残余信号rのスペクトルRが得られる。即ち、
=GR (5)
(複素)スペクトルRの元の位相はRを生成するために利用され、更に逆フーリエ変換を利用して、信号rを生成するために利用される。利得係数Gもまた好ましくは周波数に依存することに留意されたい。利得係数は有利にも、信号の歪を低減するために、エコー抑制の量を制限するために利用されても良い。この目的のため、利得係数は最小利得と比較され、該利得係数は1に等しい最小値を持っても良い。
更に、ポストプロセッサ18は好ましくは、フレーム又はブロック(B)毎に信号z、y、y・・・を処理し、複素周波数スペクトルを得るために各ブロックに対して高速フーリエ変換(FFT)が実行されることに留意されたい。該複素スペクトルは、良く知られた手法を利用して、大きさ(絶対値)と位相とに分解される。
ポストプロセッサにおいて2つの別個のエコーキャンセル信号(y及びy)を利用することにより、かなり改善されたポストプロセシングが達成され、近端信号を歪ませることなく略完全なエコーキャンセルに帰着する。
式(2)におけるように第1の残余信号rを利用する代わりに、ポストプロセッサは、処理された残余信号rを以下の式を利用して決定するために、マイクロフォン信号zを利用しても良い。
|R|=|Z|−γ|Y|−γ|Y| (6)
ここで|Z|は、マイクロフォン信号zのスペクトルZの絶対値である。このことは図3において模式的に示されており、図3ではrをポストプロセッサに供給する接続が省略されている。図2の実施例におけるように、値|R|が、式(4)におけるように利得係数Gを計算するために利用されても良い。式(6)はERLE係数εを必要としないことに留意されたい。
図4の装置1の例は、図3の装置1と同一の構成要素を含む。加えて、末尾推定ユニット22がポストプロセッサ18に結合される。該末尾推定ユニット22は、信号の「末尾」、即ち制限されたフィルタ長のために第1及び第2のフィルタによってはエコー補償され得ない前記信号の部分の推定を提供する。
図9を参照して、第1のフィルタが好ましくはT(与えられた例においては100個のサンプル)に対応する長さを持ち、一方で第2のフィルタと遅延とが同一の長さを持つことが、以上に説明された。以上に議論された例においては、このことはインパルス応答の最初の200個のサンプルにおけるエコーのみが、フィルタによって補償される(図10により示されるように、エコー補償は約−30dBとなる)ことを意味する。末尾推定ユニット22は、該「末尾」を推定することにより、前記信号の残りの部分(即ち、200サンプルからの部分)におけるエコー成分をキャンセルする。出力(処理された残余)信号rの周波数スペクトル(の絶対値)はこのとき、
|R|=|Z|−γ|Y|−γ|Y|−γ|Y| (7)
により決定され得る。ここでγは、末尾スペクトルYの絶対値|Y|のオーバサブトラクション係数である。γ及びγの場合と同様に、オーバサブトラクション係数γは、1より僅かに大きいか又は1に略等しく、γ>γ>γである。理解されるように、式(7)は、末尾推定を含む追加された末尾の項を除けば、式(6)と殆ど同一である。末尾スペクトルYは、
|Y|=α|Y−1+|Y2B−1 (8)
のように推定され得る。ここで添え字「−1」は前のブロック又はフレームを示し、αは当該装置が配置された部屋の反響時間(当業者によってしばしば「T60時間」と呼ばれる)に関連する係数であり、αは一般に1より小さい。加えて、Y2Bは、第2のフィルタ14の最後のB個の係数を、遅延された遠端信号xと畳み込み積分することにより得られる信号のスペクトルである。即ち、
Figure 2008516545
ここでl0=N−B、l1=N−1であり、ブロックサイズBは、80に略等しい数であり、h(l)は第2のフィルタ14の係数である。このことは、図6及び7を参照しながら、後に更に詳細に説明される。
図4の末尾推定ユニット22は、図2及び5の実施例に追加されても良いことに留意されたい。
図5の実施例は、単一の適応フィルタ13'及び関連するフィルタ更新ユニット15を有する。図5の適応フィルタ13'は、図2乃至4のエコーキャンセル信号y及びyの組み合わせから成るエコーキャンセル信号yを生成する。エコーキャンセル信号yの第1の部分はyから成り、第2の部分はyに等しい。一般に(必須ではない)、2つの部分は等しい長さを持ち、この場合、第1のエコーキャンセル信号yは、合成エコーキャンセル信号yの前半を構成し、第2のエコーキャンセル信号yが後半を形成する。残余信号r、第1のエコーキャンセル信号y及び第2のエコーキャンセル信号yは、処理された残余信号rを生成するためにポストプロセッサ18に供給される。図5に示される実施例においては、マイクロフォン信号zもまたポストプロセッサ18に供給される。これらの信号の処理は、以上に示された式に従って実行されても良い。
図5のフィルタ13'の構成が、図6及び7を参照しながら説明される。図6は、図2乃至4によるディジタルフィルタ部13及び14並びに遅延ユニット21を模式的に示す。第1のフィルタ部13は、それぞれが関連するフィルタ係数ユニット41乃至41に結合された、幾つかのフィルタセル40乃至40を有する。これらユニット40(i=0・・・l)のフィルタ係数は、フィルタ更新ユニット15により決定される。第1のフィルタセル40は、後続するセル(図6及び7の右側)によりシフトされた、遠端信号xのサンプルを受信する。各フィルタセル40のサンプル値は、それぞれの係数ユニット41のフィルタ係数によって乗算され、重み付けされたサンプル値を生成する。合計ユニット42は、フィルタ13の全ての重み付けされた値を合計し、第1のエコーキャンセル信号yを生成する。重み付けされたサンプル値の反復的な加算が、信号xとフィルタ係数との畳み込みになることに留意されたい。
同様に、フィルタ部14は幾つかのフィルタセル40l+1乃至40及び関連するフィルタ係数ユニット41l+1乃至41を持ち、該フィルタ係数ユニット41l+1乃至41が重み付けされたサンプル値を生成し、該重み付けされたサンプル値が合計ユニット43によって合計され、第2のエコーキャンセル信号yを生成する。これらのエコーキャンセル信号y及びyは加算器44において加算され、組み合わせられたエコーキャンセル信号yを生成しても良い。
データブロックBの長さは一般に、フィルタ部の長さ以下であり、それによりサンプルのブロック全体が同時にフィルタリングされることを可能とする。ブロック長Bは、上述の式(9)において利用される。フィルタ長がブロック長Bに等しい場合は、信号y2Bは信号yに等しいことが分かる。ブロック長Bがフィルタ長よりも短い場合は、式(9)の信号y2Bを生成するために、別個の合計ユニット43'(図示されていない)が利用されても良い。
第2のフィルタ部14は、遅延ユニット21から遅延された信号サンプルを受信する。遅延ユニット21により導入された遅延は、第1のフィルタ部13のフィルタユニット40により引き起こされる遅延に略等しく、それによりフィルタ部13及び14がサンプルの連続するセットを処理することが好ましい。
図7の組み合わせられたフィルタユニット13'もまた、第1のフィルタ部13及び第2のフィルタ部14を有する。しかしながら、これらのフィルタ部は分離されておらず、連結されている。サンプルは、第1のフィルタ部13の最後のフィルタセル40から、第2のフィルタ部14の最初のフィルタセル40l+1へとシフトされる。各フィルタ部は、それぞれのエコーキャンセル信号y及びyを生成するための、専用の合計ユニット42及び43を持つ。加算器44は、これらの個々のエコーキャンセル信号を、組み合わせられたエコーキャンセル信号yへと組み合わせる。
図7の実施例においては、遅延ユニット21は必要とされないことに留意されたい。代わりに、第1のフィルタ部13が、第2のフィルタ部14のための適切な遅延を提供する。該遅延は、第1のフィルタ部13のフィルタ長と正確に対応する。
本発明のエコーキャンセル装置は、例えばモバイル(携帯)電話機といった消費者向け装置のような、他の種々の装置に組み込まれても良い。本発明のエコーキャンセル装置を内蔵した電話機の例80が、図8に示される。電話機80は、とりわけ「ハンズフリー」モードにおいて、改善されたエコーキャンセル及び低減された信号の歪により利益を得る。
本発明の好適な実施例は、マイクロフォン信号におけるエコーをキャンセルするためのエコーキャンセル装置であって、前記装置は、
−第1のエコーキャンセル信号を生成するための第1の適応フィルタと、
−前記第1のエコーキャンセル信号と前記マイクロフォン信号とを組み合わせて第1の残余信号を生成するための第1の組み合わせ装置と、
−第2のエコーキャンセル信号を生成するための第2の適応フィルタと、
−前記第1の残余信号と前記第2のエコーキャンセル信号とを組み合わせて第2の残余信号を生成するための第2の組み合わせユニットと、
−前記第2の残余信号における残留エコーを抑制するためのポストプロセッサと、
を有し、前記第1の適応フィルタ及び前記第2の適応フィルタは、エコーインパルス応答の第1の部分及びエコーインパルス応答の第2の部分をキャンセルするように構成された装置として、要約され得る。
上述したように、2つの適応フィルタは、2つの連結された部分を持つ単一の適応フィルタにより置き換えられても良いことが示された。ここで各部分は、同一の利益を得るために、個々のエコーキャンセル信号を生成する。
本発明は、エコーキャンセル装置が有利にも、それぞれが音響的インパルス応答の異なる部分に対して動作し、それぞれが個別のエコーキャンセル信号を生成する、2つのフィルタを有し得るという洞察に基づく。本発明は、2以上の個別のエコーキャンセル信号が有利にも、残余信号から残留エコーを除去するためにポストプロセッサにより利用され得るという更なる洞察から、利益を得る。
本明細書において利用されるいずれの用語も、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことに留意されたい。特に、「有する(comprise及びcomprising)」なる語は、明示的に言及されていないいずれの要素をも除外することを意味するものではない。単一の(回路)要素は、複数の(回路)要素又はその同等物により代用されても良い。
本発明は以上に説明された実施例に限定されるものではなく、添付する請求項において定義される本発明の範囲から逸脱することなく多くの変更及び追加が為され得ることは、当業者には理解されるであろう。
先行技術によるエコーキャンセル装置を模式的に示す。 本発明によるエコーキャンセル装置の第1の実施例を模式的に示す。 本発明によるエコーキャンセル装置の第2の実施例を模式的に示す。 本発明によるエコーキャンセル装置の第3の実施例を模式的に示す。 本発明によるエコーキャンセル装置の第4の実施例を模式的に示す。 本発明によるフィルタ部の第1の構成を模式的に示す。 本発明によるフィルタ部の第2の構成を模式的に示す。 本発明による装置を内蔵するモバイル(携帯)電話機を模式的に示す。 モバイル(携帯)電話の一般的なインパルス応答を模式的に示す。 図9のインパルス応答に対応するエネルギー減衰曲線を模式的に示す。

Claims (15)

  1. 遠端信号に応じてマイクロフォン信号におけるエコーをキャンセルするためのエコーキャンセル装置であって、前記装置は、
    前記遠端信号をフィルタリングして第1のエコーキャンセル信号を生成するための、第1の適応フィルタ部と、
    遅延された遠端信号をフィルタリングして第2のエコーキャンセル信号を生成するための、第2の適応フィルタ部と、
    エコーキャンセル信号を前記マイクロフォン信号と組み合わせて残余信号を生成するための、少なくとも1つの組み合わせユニットと、
    前記残余信号から残留エコーを略除去するためのポストプロセッサと、
    を有し、前記ポストプロセッサは、前記第1のエコーキャンセル信号と前記第2のエコーキャンセル信号との両方を利用するように構成された装置。
  2. 前記ポストプロセッサは、前記マイクロフォン信号を利用するように構成された、請求項1に記載の装置。
  3. 前記フィルタ部はそれぞれ、個別の関連するフィルタ更新ユニットを持つフィルタユニットを構成し、前記遠端信号を遅延させるための遅延ユニットが備えられた、請求項1に記載の装置。
  4. 前記遅延ユニットは、前記第1のフィルタ部のフィルタ長に略対応する遅延を提供するように構成された、請求項3に記載の装置。
  5. 前記ポストプロセッサは、第1の組み合わせユニットにより生成された第1の残余信号と、第2の組み合わせユニットにより生成された第2の残余信号との両方を利用するように構成され、各前記組み合わせユニットは好ましくはそれぞれのフィルタ部と結合される、請求項3に記載の装置。
  6. 前記マイクロフォン信号のエコー末尾を推定するための末尾推定ユニットを更に有し、前記ポストプロセッサは前記推定されたエコー末尾を利用するように構成された、請求項1に記載の装置。
  7. 前記フィルタ部は合わせて、前記第1のエコーキャンセル信号と前記第2のエコーキャンセル信号との組み合わせを有する組み合わせられたエコーキャンセル信号を生成するように構成された単一の適応フィルタユニットを構成する、請求項1に記載の装置。
  8. 前記ポストプロセッサはスペクトル減算のために構成された、請求項1に記載の装置。
  9. 前記スペクトル減算はオーバサブトラクション係数を含む、請求項8に記載の装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のエコーキャンセル装置を有するオーディオシステム。
  11. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のエコーキャンセル装置を有するモバイル電話装置。
  12. 遠端信号に応じてマイクロフォン信号におけるエコーをキャンセルする方法であって、前記方法は、
    前記遠端信号をフィルタリングして第1のエコーキャンセル信号を生成するステップと、
    遅延された遠端信号をフィルタリングして第2のエコーキャンセル信号を生成するステップと、
    エコーキャンセル信号を前記マイクロフォン信号と組み合わせて残余信号を生成するステップと、
    残留エコーを略除去するために前記残余信号をポストプロセシングするステップと、
    を有し、前記ポストプロセシングするステップは、前記第1のエコーキャンセル信号と前記第2のエコーキャンセル信号との両方を利用するステップを含む方法。
  13. 前記ポストプロセシングするステップはスペクトル減算を含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記マイクロフォン信号の末尾を推定するステップを更に有し、前記ポストプロセシングするステップは前記推定された信号末尾を利用するステップを含む、請求項12に記載の方法。
  15. 請求項12乃至14のいずれか一項に記載の方法を実行するためのコンピュータプログラム。
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