JP2008516069A - 2つの核剤を含む熱可塑性ポリマー組成物 - Google Patents

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Abstract

良好な材料特性と高い造核効果を同時に生じさせる、特定の熱可塑性樹脂添加剤を提供する。そのような添加剤には、リン酸塩とジカルボン酸塩の組み合わせが含まれる。この組み合わせまたは配合物は、様々な比率で提供できる。熱可塑性樹脂調製物にそのような組み合わせを適用する方法も開示する。該組み合わせとの関連で、ポリプロピレンを含むことができ、またはこれを含まない、熱可塑性樹脂調製物についても開示する。

Description

本出願は、米国仮出願第60/618,326(出願日:2004年10月13日)の優先権を主張するものである。
造核剤および透明化剤は、ポリマーは結晶化の過程で溶融形態から固形に変化するため、ポリマー形成を促進させるべく熱可塑性ポリマーに添加し得る化合物である。そのような添加剤は、ポリマー構造のヘイズを低減するのを助け得る。この目的で、多くの異なった化合物が知られている。そのような剤を使用する際の1つの主要課題は、前記剤または添加剤が最終ポリマー物品に与える透明度の量または程度である。ヘイズを低減し、それによってそのような物品の透明度を高めることは、プラスチック産業における絶え間ない試みである。
一般に、核剤を使用することは、極めて予測不可能な技術領域である。分子構造の小さく僅かな変化が、所定造核組成物がポリマー組成物を効果的に造核または透明化する能力を劇的に変化させ得る。核剤技術には、多大な意外性が存在する。熱可塑性樹脂が再結晶化する間の、ポリマーモルフォロジーに対する所定物質の影響については、分かっていない点が多い。
一種の核剤の具体例として、ジベンジリデンソルビトール(DBS)化合物は、特にポリプロピレン最終生成物に対する、通常の核剤化合物である。1,3−O−2,4−ビス(3,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトール(以下、DMDBSと称する)〔Milliken and Company(スパータンバーグ、サウスカロライナ、米国)から商品名Millad3988(登録商標)として市販〕のような化合物は、対象とするポリプロピレンおよび他のポリオレフィンに対して優れた造核特性を付与する。例えば、そのような化合物の、通常のポリオレフィン(例えばポリプロピレン、ポリエチレンなど)樹脂物品において広く使用される異種添加剤との適合性は、極めて重要である。
ステアリン酸カルシウムは、触媒残渣の攻撃から最終生成物を保護するために通常のポリプロピレン調製物中に存在する、高い支持を受けている酸中和剤である。残念なことに、多くの核剤化合物は、そのような化合物とポリオレフィン物品中で望ましくない反応を示す。ナトリウム、並びに他の金属イオンについては、核剤のナトリウムイオンによってステアリン酸塩からカルシウムイオンが位置を移し、核剤の意図した機能を効果のないものとするようである。その結果、そのような化合物は時として望ましくないプレートアウト特性、および、例えばポリオレフィンの加工中および加工後における結晶化温度の低下によって測定される、全体としての造核性能の低下を示す。
上記した標準的な核剤が直面し得る問題には、分散の問題による一貫性のない核形成が含まれ、その結果、ポリオレフィン物品中で剛性と衝撃が変動する。ポリオレフィン製造は実質的に均一であることが極めて望ましい。なぜなら、その結果、最終ポリオレフィン物品が比較的均一となるからである。得られる物品が良く分散した核剤を含有しない場合には、物品全体それ自体、剛性不足と低い衝撃強度に陥ることがある。
さらに、核剤化合物および組成物の貯蔵安定性は、熱可塑性樹脂核剤に潜在する別の問題である。核剤化合物は、一般的には、粉末または粒状の形態でポリオレフィン製造業者に提供される。必要とする均一な分散および性能を与えるためには核剤が均一な小粒子であることが肝要であり得るため、そのような化合物は、貯蔵の間を通じて小粒子のままでなければならない。安息香酸ナトリウムのようなある種の核剤は、比較的高度の吸湿性を示すため、それが水和してなる粉末は簡単に粒子状凝集を生じてしまう。そのような凝集粒子によって、対象の熱可塑性樹脂中で所望の均一分散を達成するためには、凝集を解くためにさらなる製粉または他の加工を要することがある。さらに、水和によるそのような望ましくない凝集は、使用者において、供給または取り扱い上の問題を引き起こすこともある。
固体ビシクロ[2.2.1]ヘプタンジカルボン酸塩を含有する熱可塑性樹脂造核添加剤調製物は、産業界において使用され、また販売されている。Milliken and Company(スパータンバーグ、サウスカロライナ)は、そのような金属塩の核剤をHYPERFORM(登録商標)の商品名で市販している。そのような一製品は商業的にHPN−68(登録商標)として知られ、Milliken and Companyから販売されている。米国特許第6,465,551号、第6,559,211号、第6,521,685号および第6,583,206号は、そのような化合物およびその使用に関する。ジカルボン酸塩は、粒状調製物として提供されるのが通常であり、特に高い結晶化温度(Tc)を要する用途にとって、非常に良好な核剤として知られている。
そのような化合物の、通常のポリオレフィン(例えばポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン共重合体ポリプロピレン(など)のプラスチック物品において広く使用されている異なる添加剤との適合性も、興味深い。上述のように、ステアリン酸カルシウム適合性は特に重要である。残念ながら、多くの核剤は、そのような化合物によってポリオレフィン物品中で極めて有害な造核有効性を示す。これらの標準的な核剤とカルシウム塩との組み合わせを避けるため、時として、そのような核剤と併せて、ジヒドロタルサイト(DHT4−A(登録商標))などの他の非イオン性酸中和剤を使用することが必要となる。
造核に有用な他の既知化合物には、2,2’−メチレン−ビス−(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ナトリウム(旭電化工業株式会社、NA−11(登録商標)として商標的に知られる)、タルクなどが含まれる。そのような化合物は、いずれも高いポリオレフィン結晶化温度を与えるが、いずれもまた、大規模の工業用途にとってはその独自の欠点を示す。米国特許第4,463,113号および第5,342,868号は、環式有機リン酸エステルの結晶質の剛性樹脂組成物を開示する。
NA−11(登録商標)に関連して使用されていると考えられる構造を下記に示す。
Figure 2008516069
高Tc、低t1/2、等方収縮、および高剛性のような肯定的な材料特性の組み合わせを有するポリプロピレン用核剤であれば、極めて望ましいであろう。NA−11(登録商標)およびNA−21(登録商標)(旭電化工業株式会社(日本)により製造)のようなリン酸エステル塩は、射出成形物品において比較的高い剛性を与えることで知られている。しかし、異方収縮が引き起こす反りが、そのような材料の望ましくない副作用であることが多い。そのような反りは、リン酸エステル塩を使用する不都合であって、そのために多くの用途においてリン酸エステル塩は望ましくないとされる。
このように、各造核組成物は、その利点と欠点を有していることがわかる。このことは、ポリオレフィン核剤化合物の産業界に、対象のポリオレフィンについてかかる問題を最小化し、優れたピーク結晶化温度を与える組成物を提供するという長年にわたる要請を形成してきた。残念なことに、格別に高いピーク結晶化温度、低吸湿性、優れた熱安定性、高剛性、および最終物品中での比較的低い収縮量または反り量を示す核剤を見出すことは、重大な課題である。例えば、多くの核剤によって、成形物品をそれらの寸法仕様内に維持すべく求められる限界を超える収縮が引き起こされる。収縮は当該工業会における重要な問題である。ここに開示する本発明は、そのような問題を最小化することを企図する。
1を超える核剤のブレンドが試されてきたが、常に首尾良いわけではない。その上、これは化学技術の極めて予測不可能な領域であり、何がうまくゆくかは、それを試して試験するまでは、知る手段がないのが通常であり、比較的、相当量の検討が行われている。
米国特許第6,586,007号は、3,4−ジメチルベンジリデンソルビトール(DBS)とp−メチルベンジリデンソルビトール(mDBS)の組み合わせを対象とする。米国特許第6,521,685号および第6,585,819号は、(a)二環式塩と、(b)ベンジリデンソルビトールアセタールとの配合物を含む添加剤を対象とする。
〔図面の簡単な説明〕
当業界の熟練者に示される最良の実施形態を含む完全かつ実施可能な本発明の開示を、本明細書中に示す。以下の図は本発明を説明するものである。
図1は、(1)Hyperform HPN−68(登録商標)単独、(2)NA−11UF(登録商標)単独による核形成と、本発明による(3)Hyperform(登録商標)HPN−68(登録商標)とNA−11(登録商標)のブレンドによる核形成とを比較した、これらによって核形成したホモポリマーポリプロピレンの結晶化温度と結晶化温度ハーフタイムの比較を示す図である。
図2は、対照物と比較した、曲げ弾性率の差異を示す図である。
図3は、収縮測定の結果を示す図である。
図4は、異方性の計算結果を描いた図である。
ここで、本発明の実施形態について言及し、一以上の実施例を下記に示す。各実施例は本発明を説明するために提供するものであって、本発明を限定するものではない。実際、本発明の範囲または精神を逸脱することなく、本発明において様々な修正や変更をなし得ることは、当該分野の熟練者にとって明らかであろう。
本発明の目的は、高水準の造核効率並びに低度のヘイズ(および従って優れた透明性)を同時に対象の熱可塑性樹脂物品中にもたらす熱可塑性樹脂添加剤組成物を提供することである。また、本発明は、多くの最終用途に使用するための様々なポリオレフィン媒体において使用し得る核剤/透明化剤という添加剤組成物を提供する。
従って、本発明は、リン酸塩とジカルボン酸塩の組み合わせである造核剤または透明化剤組成物を対象とする。この組み合わせまたは配合物は、様々な比率で提供することができる。本発明はまた、そのような組み合わせを熱可塑性樹脂調製物中に適用する方法、並びに該組み合わせを含有する調製物をも包含する。
一般に、あるプラスチックまたは熱可塑性樹脂における2つの異種核剤の組み合わせによると、核剤の1つが他の核剤の本質的に全ての作用を無効にする結果となることが、広く知られている。これは、核形成の技術において、共通して広く理解された原則である。
しかし、本発明の実施において、驚くべきことに、2つの特定種類の核剤(明細書中に示したもの)を添加すると、一つの特性(剛性)だけが変化することを発見した。これは、たとえ、得られた核形成ポリマーの結晶化温度と結晶化ハーフタイムがほとんど影響されなくても、同じことである。
(a)リン酸塩核剤と、(2)ジカルボン酸塩核剤の組み合わせを、(3)単一のプラスチックまたは熱可塑性樹脂調製物中で組み合わせた場合に、結晶化温度または剛性に対して、いかなる重要な作用も有さないであろうことが期待されよう。しかし、この予期せず発見された極めて望ましい組み合わせは、ある状況において、指定した単一の核剤を単独で用いた場合のいずれの結晶化温度(Tc)よりも実質的に高い結晶化温度(Tc)を与える。さらに、上記の核剤組み合わせによる剛性は、それぞれを単独で使用した剛性より高いか同等である。これらは驚くべき、かつ、有利な結果であって、従来既知の核剤組成物に対して新規かつ非自明である。さらに、これらの結果およびこれら特定のブレンド物は、産業界で知られていない。
本明細書では、「熱可塑性樹脂」の用語は、一般に、充分な熱に暴露された際に溶融するが、冷却した際に、その凝固状態を維持するポリマー材料を指称する。「熱可塑性樹脂」は、型または同様の物品を通常使用する溶融成形後に冷却した際に結晶性または半結晶性のモルフォロジーを示すプラスチックを指称する。そのような定義に含まれる特定の種類のポリマーは、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンおよびそれらの任意の組み合わせ)、ポリアミド(例えばナイロン)、ポリウレタン、ポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレート)等、ならびにそれらの任意の組み合わせを包含するがそれらに限定されない。
熱可塑性樹脂は、保存容器、医療器具、食品包装、プラスチックチューブおよびパイプ、棚ユニット等を包含する種々の最終用途に使用されている。しかし、そのようなベース組成物は、広範囲の使用を可能にするために特定の物理的特性を示すべきである。特に、ポリオレフィンにおいて、例えば、結晶化の際の結晶配列の均一性は、有効な、耐久性の、多用性ポリオレフィン物品を提供するのに必要である。そのような所望の物理的特性を得るために、特定の化合物および組成物が、成形または加工の間にポリオレフィン結晶生長用の核形成部位を与えることが知られてきた。一般に、そのような核形成化合物を含有する組成物は、非核形成ポリオレフィンよりかなり速い速度で結晶化する。より高い温度でのそのような結晶化の結果、減少した加工サイクル時間、および例えば剛性のような物理的特性における種々の向上をもたらす。
より速い、および/または、より高いポリマー結晶化温度を与えるこのような化合物と組成物は、核剤として一般に知られている。このような化合物は、熱可塑性プラスチックの溶融調製物の冷却の間、結晶の成長のための造核部位を与える。
本発明のある実施形態では、該組み合わせは、多環式リン酸塩および飽和二環式ジカルボキシレートの金属塩または有機塩をいずれも含む。
そのような方法は、(a)溶融した熱可塑性樹脂調製物を準備する工程と、(b)かかる調製物を導入し、少なくとも一つのリン酸塩含有塩および少なくとも一つのジカルボキシレート含有塩を含む組成物中に混合する工程と、(c)得られた工程「b」の組成物を冷却して熱可塑性樹脂物品へ導入する工程を含む。
ジカルボキシレートの塩
そのような新規な核剤化合物のある特定の非限定的な例としては、飽和[2.2.1]二環式ジカルボキシレートの金属塩または有機塩が挙げられ、最も好ましくは式(I)
式(I):
Figure 2008516069
〔式中、MおよびMは、同一かまたは異なり、若しくはMおよびMは結合して単一の基を形成してよく、独立して、金属カチオンまたは有機カチオンからなる群から選択され、並びにR、R、R、R、R、R、R、R、R、およびR10は、独立して、水素、C〜Cアルキル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキレンオキシ、アミン、およびC〜Cアルキルアミン、ハロゲン、フェニル、アルキルフェニル、およびジェミナルまたはビシナルC〜C炭素環からなる群から選択される〕
の構造に従うこれらの種類の化合物である。
金属カチオンは、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、銀、ナトリウム、リチウム、ルビジウム、カリウムなどからなる群から選択される。その範囲内では、I属およびII属の金属イオンは、一般にかなり有効である。I属およびII属のカチオンのなかで、ナトリウム、カリウム、カルシウムおよびストロンチウムは有用であり、ナトリウムおよびカルシウムは非常に有用である。さらに、M1とM2の基は、一緒になって単一の金属カチオン(例えばカルシウム、ストロンチウム、バリウム、マグネシウム、アルミニウムなど)を形成していてもよい。本発明は、そのような化合物の全ての立体化学構造を包含するが、シス配置は好適であって、シス−エンドは最も好適な実施形態の一つである。好適実施形態のポリオレフィン物品およびそのような化合物の少なくとも一つを含むポリオレフィン調製物用添加剤組成物もまた、本発明の範囲に包含される。
カルボン酸塩化合物の第一核剤と、ビス−リン酸フェノールの第二核剤との配合物を含んでなる、配合された造核または透明化組成物は、熱可塑性樹脂のために用いられる。第一核剤は、式(I)
Figure 2008516069
〔式中、MおよびMは、同一かまたは異なり、若しくはMおよびMは結合して単一の基を形成してよく、独立して、金属カチオンまたは有機カチオンからなる群から選択され、並びにR、R、R、R、R、R、R、R、R、およびR10は、独立して、水素、C〜Cアルキル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキレンオキシ、アミン、およびC〜Cアルキルアミン、ハロゲン、フェニル、アルキルフェニル、およびC〜C炭素環からなる群から選択される〕
の構造に従う群から選択される。
環式ホスフェート
ある場合には、ビス−リン酸フェノールは、式:
Figure 2008516069
〔式中、Rは、炭素−から−炭素の結合;チオ硫黄−−S−−;およびアルキリデン
Figure 2008516069
(式中、RおよびRは、水素、1〜約18個の炭素原子を有するアルキル、およびRとRが一緒になってシクロアルキレン環の一部となったシクロアルキリデンを含む3〜約12個の炭素原子を有するシクロアルキルからなる群から選択される)からなる群から選択され;および、RおよびRは、ぞれぞれ、水素、約1〜約18個の炭素原子を有するアルキル;および約3〜12個の炭素原子を有するシクロアルキルからなる群から選択される〕
を含む。典型的には、Mは、アルカリ金属原子およびアルカリ土類金属原子からなる群から選択される金属原子であり、および、nは、金属原子Mの価数であって1〜2の範囲にある。
Rは、アルキリデン
Figure 2008516069
であって、RおよびRはアルキルであってよい。ある実施形態では、Rはチオ硫黄−−S−−であって、RおよびRはそれぞれアルキルである。ある用途にとっては、Rは炭素−から−炭素の結合であり、RおよびRはそれぞれアルキルである。Rはシクロアルキリデンであってよく、RおよびRはそれぞれアルキルであってよい。
さらに他の用途においては、RおよびRはt−アルキルであってよく、Rはアルキリデンを含んでよい。Rを炭素−から−炭素の結合として与えることもある。Rがチオ硫黄−−S−−であるビス−リン酸フェノールを用いてもよい。RおよびRは、それぞれ水素であってもよい。さらに、Rは水素であってよく、Rはアルキルであってよい。Rは水素であってよく、Rはシクロアルキルであってよい。また、RおよびRは、一緒になってシクロアルキリデンとなっていてよい。Mがアルカリ金属であるビス−リン酸フェノールを用いることもある。Mはアルカリ土類金属であってよい。Mは多価金属であってよい。RおよびRは、それぞれ第3級アルキルであってよい。
は水素であってよく、Rは第3級アルキルであってよい。
は水素であってよく、Rはシクロアルキルであってよい。
典型的なRアルキリデンには、少なくとも下記のものが含まれるが、これらに限定されない:メチリデン、エチリデン、プロピリデン、イソプロピリデン、ブチリデン、イソブチリデン、sec−ブチリデン、tert−ブチリデン、アミリデン、ヘキシリデン、ヘプチリデン、オクチリデン、イソオクチリデン、2−エチルヘキシリデン、ノニリデンおよびデシリデン;シクロヘキシリデン、シクロヘプチリデン、メチルシクロヘキシリデン、エチルシクロヘキシリデン、およびシクロオクチリデン。
典型的なRおよびR、RおよびRアルキルには、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、アミル、t−アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、t−オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシルおよびオクタデシルが含まれる。
典型的なRおよびR、RおよびRシクロアルキルには、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、メチルシクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルおよびシクロドデシルが含まれる。
典型的なM一価金属には、Li、Na、Kiが含まれ、典型的な二価金属には、Be、Ca、Sr、Ba、Zn、およびCdが含まれ、典型的な三価および四価金属には、Al、Ge、Sn、Pb、Ti、Zr、Sb、Cr、Bi、Mo、Mn、Fe、CoおよびNiが含まれる。これらの金属のなかでも、Li、NaおよびKなどのアルカリ金属、並びにMg、Ca、SrおよびBaなどのアルカリ土類金属は有用であることが判明した。
本発明の組み合わせにおける核形成に有用な化合物には、2,2’−メチレン−ビス−(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ナトリウム(旭電化工業株式会社による商品NA−11(登録商標)として知られる)、タルクなどが含まれるが、これらに限定されない。本発明は、本質的に、結合したホスフェートを有するあらゆる環式基を用い得る。一例として、リン酸塩を有する二環式、三環式などの基を用い得る。
ある実施形態では、本発明の組み合わせは、多環式リン酸塩と飽和二環式ジカルボキシレートの有機塩の両者を含む。
上記のように、NA−11(登録商標)の構造は、使用することのできるリン酸塩含有核剤の一例である。その構造を以下に示す。
Figure 2008516069
本発明は、ある実施形態では、リン酸エステル塩とHyperform(登録商標)HPN−68(Milliken and Company(スパータンバーグ、SC、USA)の製品)の両者からの肯定的な面を併せてもたらす。即ち、それは、
高い結晶化温度(Hyperform(登録商標)HPN−68と実質的に同等);
低い結晶化ハーフタイム(Hyperform(登録商標)HPN−68と実質的に同等);
等方収縮(対照とHyperform(登録商標)HPN−68の間);
収縮減少(NA−11とHyperform(登録商標)HPN−68の間);
高い知覚剛性(NA−11(登録商標)と実質的に同等)
である。
ポリオレフィンは好適であるが、本発明の核剤は、ポリオレフィンには限定されず、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、およびポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル、並びにナイロン、ナイロン6,6などのポリアミド、およびその他に対してもまた、有利な造核特性を与え得る。一般に、ある結晶含量を有する多くの異なった種類の熱可塑性樹脂組成物を、本発明の核剤によって改良することができる。
一連の核剤を、標準的な安定剤パッケージ(800ppmのステアリン酸カルシウム、1500ppmのIrganox(登録商標)B215)と共に、ホモポリマーポリプロピレン(Basell Pro−fax(登録商標)6301NT)中へ配合した。得られた化合物からプラック(寸法:50×70×3mm)を射出成形した。Perkin Elmer Diamond DSCによって、熱特性を決定した。500Nのロードセルを備えたLloyd LR10 引張試験機によって、機械特性(曲げ弾性率)を測定した。
熱特性
約2.5mgの試料を220℃に加熱し、それをこの温度で2分間保持して任意の熱履歴を除去し、20℃/分の冷却速度で50℃に冷却することによって、結晶化温度を決定した。結晶化発熱のピークを結晶化温度とみなす。
約5.0mgの試料を220℃に加熱し、それをこの温度で2分間保持して任意の熱履歴を除去し、200℃/分の冷却速度で135℃に冷却することによって、結晶化ハーフタイムを決定した。試料の半分がその後に結晶化した時間を、結晶化ハーフタイムとみなす。
図1は、核剤含量の関数としての、熱特性の測定値を示す図である。測定値を下記の表1に示す。
図1の結果は、Hyperform(登録商標)HPN−68で造核されたポリプロピレン試料は、500ppmを超える核剤濃度で、NA−11(登録商標)で造核されたどのポリマーよりも高い結晶化温度を有することを示している。Hyperform HPN−68(登録商標)とNA−11(登録商標)のブレンド物で造核されたポリマーは全て、それらの組成物にかかわりなく、NA−11(登録商標)で造核されたポリマーよりも高い結晶化温度を有する。これは驚くべき予想外の結果である。結晶化ハーフタイムも同じ傾向をたどる。
機械的性質
曲げ弾性率は、射出成形したプラック(50×70×3mm)についての三点曲げ力測定から決定した。測定は、支柱長48mmで曲げ速度1.28mm/分にて行った。報告値は、室温で8日間アニーリング後に5回測定した平均である。
図2に、曲げ弾性率の測定結果をグラフ状に記録する(附録の表2に示す)。図2は、対照と比較した曲げ弾性率の差異を示すものである。
造核試料は全て、対照試料よりも高い曲げ弾性率を有している。しかし、NA−11(登録商標)で造核されたホモポリマーについての値は、その濃度にかかわりなく、Hyperform HPN−68(登録商標)で造核された試料についての値よりも著しく高いことが容易にわかる。さらに、NA−11(登録商標)の濃度に連れて曲げ弾性率が著しく増加しているが、Hyperform HPN−68(登録商標)で造核された試料ではそうではない。
Hyperform(登録商標)HPN−68とNA−11の両者が存在する試料は、Hyperform(登録商標)HPN−68だけによる試料よりも高い曲げ弾性率を、および、Hyperform(登録商標)HPN−68とNA−11(登録商標)を合わせた濃度でのNA−11(登録商標)だけによる試料と比較して同等の弾性率を有する。
収縮および収縮異方性
収縮は、射出成形したプラック((50×70×3mm)から、縦方向(MD)と横断方向(TD)の両方について、決定した。収縮異方性は、式1に示すとおりである。
Figure 2008516069
式1:異方性の定義
式2に相対収縮を定義する。
Figure 2008516069
式2:相対収縮の定義
式中、Lは成形品の寸法であり、Lは射出成形から2日後のプラックの寸法である。
収縮測定の結果を図3に示し、異方性の計算結果を図4に示す。表3に値を示す。
Hyperform(登録商標)HPN−68で造核された試料は、縦方向(MD)と横断方向(TD)でいずれも最高の収縮を示し、収縮は僅かにHPN−68の濃度に依存する。NA−11で造核された試料における収縮は、TDとMDで異なっており、MDでは対照より収縮は小さいが、TDでは対照と収縮が同等かこれより高い。Hyperform(登録商標)HPN−68とNA−11(登録商標)の両者を含有する試料は、いずれの方向についても対照と同等またはそれより僅かに高いが、Hyperform(登録商標)HPN−68で造核された試料より低い収縮を有している。
異方性についての効果を図4に示す。
NA−11(登録商標)だけで造核された材料は、対照材料と比べて高い異方収縮の傾向を有している。この異方収縮は、NA−11(登録商標)の濃度に大きくは依存しない。Hyperform(登録商標)HPN−68で造核された材料は、対照材料よりも等方的に収縮する傾向を有する。Hyperform(登録商標)HPN−68によって引き起こされる収縮は、核剤の濃度を増やすことによって、より等方的となる傾向にある。
Hyperform(登録商標)HPN−68とNA−11(登録商標)の両者を含有する試料は、Hyperform HPN−68だけによる試料に匹敵するか、それより僅かに高く、および、対照材料と比べて僅かに低いか同等の異方性値を有する。
Hyperform(登録商標)HPN−68とNA−11(登録商標)の混合物で造核されたホモポリマーポリプロピレン、驚くべきことであって予想外に、ポリマー中で、いくつもの有利な特性を示す。これらの特性には以下の肯定的な特性が含まれ得るが、これらに限定されない。
高い結晶化温度(Hyperform(登録商標)HPN−68と実質的に同等であり得る);
低い結晶化ハーフタイム(Hyperform(登録商標)HPN−68と実質的に同等であり得る);
等方収縮(対照とHyperform(登録商標)HPN−68の間);
収縮減少(NA−11(登録商標)とHyperform(登録商標)HPN−68の間);
高い知覚剛性(NA−11(登録商標)と実質的に同等)
シート押出および熱成形は、射出成形に加えて、この配合物が有利であり得る適用法である。NA−11の剛性とHyperform(登録商標)HPN−68の等方収縮は、いずれの適用法にとっても極めて望ましい組み合わせである。
従って、本発明は、リン酸塩とジカルボン酸塩の組み合わせである造核または透明化剤組成物を対象とする。上記に示したとおり、リン酸塩の一例はNA−11(登録商標)である。しかし、多くの他のリン酸塩を使用することができ、本発明は特定のリン酸塩に何ら限定されない。この組み合わせまたは配合物は、様々な比率で提供し得る。本発明はまた、そのような組み合わせを熱可塑性樹脂調製物に適用する方法、並びに、該組み合わせを含有する調製物をも包含する。
本発明のブレンド物において、相乗効果は明らかである。すなわち、併用物のTcは、両者の全濃度でのハイパーフォームよりは幾分低いものの、各成分単独のTcよりは高い。
NA−11(登録商標)(500ppm): 121.3℃
HPN−68(登録商標)(500ppm): 123.6℃
HPN−68(登録商標)+NA−11(両者500):126.9℃
HPN−68(登録商標)(1000ppm): 128.1℃
驚くべきことに、併用の効果は高く、また、多くの用途にとって有利である。剛性については、Tcについてとほぼ同様であることが分かる。すなわち、剛性は、両者単独の場合より高いかこれと同等であるが、両者の全濃度でのNA−11(登録商標)よりも幾分低いかこれと同等である。
NA−11(登録商標)(1000ppm): 1695MPa
HPN−68(登録商標)(1000ppm): 1623MPa
HPN−68+NA−11(登録商標)(両者1000):1727MPa
NA−11(2000ppm): 1731MPa
また、これらの値についても注目すべきであり、以下に示す。
NA−11(登録商標)(1000ppm): 1695MPa
HPN−68(登録商標)(500ppm): 1614MPa
HPN−68+NA−11(登録商標)(500+1000):1710MPa
NA−11(1500ppm): 1712MPa
実施例1(ハイパーフォームHPN−68:NA−11=500:500)
200gのポリプロピレンホモポリマーフラッフ(fluff)混合物へ、5.0gのハイパーフォーム濃縮物Hi5−5[Hi5−5は、5%濃縮物形態のハイパーフォーム(登録商標)HPN−68(登録商標)であって、Milliken and Company(スパータンバーグ、サウスカロライナ、米国の製品でもある];0.25gのNA−11(登録商標)(2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ナトリウム)および標準安定剤パッケージ(0.75gのIrganox(登録商標)B−215および0.40gのステアリン酸カルシウム)を添加した。この混合物へ、充分なポリプロピレンホモポリマーフラッフを添加して全重量を500gとした。リボンブレンダーによって少なくとも5分間、得られた混合物を物理的にブレンドした。
実施例2(ハイパーフォーム(登録商標)HPN−68:NA−11=100:1000)
200gのポリプロピレンホモポリマーフラッフ混合物へ、1.0gのハイパーフォーム(登録商標)濃縮物Hi5−5、0.50gのNA−11(登録商標)(2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ナトリウム)および標準安定剤パッケージ(0.75gのIrganox(登録商標)B215および0.40gのステアリン酸カルシウム)を添加した。この混合物へ、充分なポリプロピレンホモポリマーフラッフを添加して全重量を500.00gとした。リボンブレンダーによって少なくとも5分間、得られた混合物を物理的にブレンドした。
実施例3(ハイパーフォーム(登録商標)HPN−68:NA−11 = 200:1000)
200gのポリプロピレンホモポリマーフラッフ混合物へ、2.0gのハイパーフォーム(登録商標)濃縮物Hi5−5、0.50gのNA−11(2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ナトリウム)および標準安定剤パッケージ(0.75gのIrganox(登録商標)B−215および0.40gのステアリン酸カルシウム)を添加した。この混合物へ、充分なポリプロピレンホモポリマーフラッフを添加して全重量を500gとした。リボンブレンダーによって少なくとも5分間、得られた混合物を物理的にブレンドした。
実施例4(ハイパーフォーム(登録商標)HPN−68:NA−11=500:1000)
200gのポリプロピレンホモポリマーフラッフ混合物へ、5.0gのハイパーフォーム(登録商標)濃縮物Hi5−5、0.50gのNA−11(登録商標)(2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ナトリウム)および標準安定剤パッケージ(0.75gのIrganox(登録商標)B215および0.40gのステアリン酸カルシウム)を添加した。この混合物へ、充分なポリプロピレンホモポリマーフラッフを添加して全重量を500gとした。リボンブレンダーによって少なくとも5分間、得られた混合物を物理的にブレンドした。
実施例5(ハイパーフォーム(登録商標)HPN−68:NA−11=750:1000)
200gのポリプロピレンホモポリマーフラッフ混合物へ、7.5gのハイパーフォーム(登録商標)濃縮物Hi5−5、0.50gのNA−11(2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ナトリウム)および標準安定剤パッケージ(0.75gのIrganox(登録商標)B−215および0.40gのステアリン酸カルシウム)を添加した。この混合物へ、充分なポリプロピレンホモポリマーフラッフを添加して全重量を500.00gとした。リボンブレンダーによって少なくとも5分間、得られた混合物を物理的にブレンドした。
実施例6(ハイパーフォーム(登録商標)HPN−68:NA−11=1000:1000)
200gのポリプロピレンホモポリマーフラッフ混合物へ、10.0gのハイパーフォーム(登録商標)濃縮物Hi5−5、0.50gのNA−11(2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ナトリウム)および標準安定剤パッケージ(0.75gのIrganox(登録商標)B215および0.40gのステアリン酸カルシウム)を添加した。この混合物へ、充分なポリプロピレンホモポリマーフラッフを添加して全重量を500gとした。リボンブレンダーによって少なくとも5分間、得られた混合物を物理的にブレンドした。
実施例7(ハイパーフォーム(登録商標)HPN−68 500ppm−比較)
200gのポリプロピレンホモポリマーフラッフ混合物へ、5.0gのハイパーフォーム(登録商標)濃縮物Hi5−5および標準安定剤パッケージ(0.75gのIrganox(登録商標)B215および0.40gのステアリン酸カルシウム)を添加した。この混合物へ、充分なポリプロピレンホモポリマーフラッフを添加して全重量を500.00gとした。リボンブレンダーによって少なくとも5分間、得られた混合物を物理的にブレンドした。
実施例8(ハイパーフォーム(登録商標)HPN−68 1000ppm−比較)
200gのポリプロピレンホモポリマーフラッフ混合物へ、10.0gのハイパーフォーム(登録商標)濃縮物Hi5−5および標準安定剤パッケージ(0.75gのIrganox(登録商標)B215および0.40gのステアリン酸カルシウム)を添加した。この混合物へ、充分なポリプロピレンホモポリマーフラッフを添加して全重量を500.00gとした。リボンブレンダーによって少なくとも5分間、得られた混合物を物理的にブレンドした。
実施例9(NA−11(登録商標)1000ppm −比較)
200gのポリプロピレンホモポリマーフラッフ混合物へ、0.50gのNA−11(登録商標)(2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ナトリウム)および標準安定剤パッケージ(0.75gのIrganox(登録商標)B215および0.40gのステアリン酸カルシウム)を添加した。この混合物へ、充分なポリプロピレンホモポリマーフラッフを添加して全重量を500.00gとした。リボンブレンダーによって少なくとも5分間、得られた混合物を物理的にブレンドした。
実施例10:押出および射出成形
実施例1〜7で得られた混合物を、Killion(登録商標)KLB 100 (L/D比32:1−一軸スクリューD=1”)で溶融混合した。温度プロファイルを205℃(仕込み)−220℃−230℃−230℃(ダイ)に設定し、スクリーンパック(40/300/100/60メッシュ)を用いた。溶融混合したブレンド物から、直径18mmのスクリューを備えたArburg Allrounder 221−55−250で、寸法70×50×3mm(長さ×幅×厚み)のプラックを射出成形した。温度プロファイルを次のように設定した:200℃(仕込み)−215℃−215℃−215℃(ノズル)。
実施例11:物理的試験
射出成形したプラックの小片(〜2.5mg)について、Perkin Elmer Diamond DSCを用いて、結晶化温度を決定した。以下の温度プロファイルを使用した:20℃/分で220℃まで加熱、220℃で2分間保持、20℃/分で50℃まで冷却。結晶化温度Tは、冷却ランで決定した。引き続き20℃から220℃に加熱して融解温度を与えた。射出成形の48時間後に、キャリパーで射出成形した3mmプラックを測定することにより、収縮を決定した。縦方向並びに横断方向の両方の収縮を、式:収縮=(L−L)/L*100%(式中、Lは成形寸法であり、Lは射出成形したプラックの48時間後の寸法である)によって計算した。収縮異方性は、式:異方性=(収縮TD)/(収縮MD)−1によって決定した。3mmプラックについて、射出成形の7日後に、曲げ弾性率を決定した。
実施例12(ハイパーフォーム(登録商標)HPN−68:NA−11=500:500、ランダムコポリマー)
200gのポリプロピレンランダムコポリマーフラッフの混合物へ、5.0gのハイパーフォーム(登録商標)濃縮物Hi5−5、0.25gのNA−11(2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ナトリウム)および標準安定剤パッケージ(0.75gのIrganox(登録商標)B215および0.40gのステアリン酸カルシウム)を添加した。この混合物へ、充分なポリプロピレンランダムコポリマーフラッフを添加して全重量を500.00gとした。リボンブレンダーによって少なくとも5分間、得られた混合物を物理的にブレンドした。
実施例13(ハイパーフォーム(登録商標)HPN−68:NA−11=500:1000、ランダムコポリマー)
200gのポリプロピレンランダムコポリマーフラッフの混合物へ、5.0gのハイパーフォーム濃縮物Hi5−5、0.50gのNA−11(2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ナトリウム)および標準安定剤パッケージ(0.75gのIrganox B215および0.40gのステアリン酸カルシウム)を添加した。この混合物へ、充分なポリプロピレンランダムコポリマーフラッフを添加して全重量を500.00gとした。リボンブレンダーによって少なくとも5分間、得られた混合物を物理的にブレンドした。
実施例14(ハイパーフォーム(登録商標)HPN−68:NA−11=1000:1000、ランダムコポリマー)
200gのポリプロピレンランダムコポリマーフラッフの混合物へ、10.0gのハイパーフォーム(登録商標)濃縮物Hi5−5、0.50gのNA−11(2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ナトリウム)および標準安定剤パッケージ(0.75gのIrganox(登録商標)B215および0.40gのステアリン酸カルシウム)を添加した。この混合物へ、充分なポリプロピレンランダムコポリマーフラッフを添加して全重量を500.00gとした。リボンブレンダーによって少なくとも5分間、得られた混合物を物理的にブレンドした。
本件検討は、単なる典型的な実施形態を記述したものであって、本発明のより広い実施形態を限定することを意図しない(より広い実施形態は典型的な解釈において具体化される)と、当該技術分野における熟練者によって理解される。本発明は、添付の特許請求の範囲に実例によって示される。
図1は、(1)Hyperform HPN−68(登録商標)単独、(2)NA−11UF(登録商標)単独による核形成と、本発明による(3)Hyperform(登録商標)HPN−68(登録商標)とNA−11(登録商標)のブレンドによる核形成とを比較した、これらによって核形成したホモポリマーポリプロピレンの結晶化温度と結晶化温度ハーフタイムの比較を示す図である。 図2は、対照物と比較した、曲げ弾性率の差異を示す図である。 図3は、収縮測定の結果を示す図である。 図4は、異方性の計算結果を描いた図である。

Claims (28)

  1. 1種より多い核剤を含んでなる熱可塑性ポリマー組成物であって、該組成物は、熱可塑性ポリマー、および、
    (a)カルボン酸塩化合物の第一核剤と、
    (b)リン酸塩含有塩化合物の第二核剤と
    を含んでなる、組成物。
  2. 前記第一核剤は、式(I)
    Figure 2008516069
    〔式中、MおよびMは、同一かまたは異なり、若しくはMおよびMは結合して単一の基を形成してよく、独立して、金属カチオンまたは有機カチオンからなる群から選択され、並びにR、R、R、R、R、R、R、R、R、およびR10は、独立して、水素、C〜Cアルキル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキレンオキシ、アミン、およびC〜Cアルキルアミン、ハロゲン、フェニル、アルキルフェニル、およびC〜C炭素環からなる群から選択される〕
    の構造に従う群から選択される、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記金属カチオンまたは有機カチオンは、I属およびII属金属イオンからなる群から選択される金属カチオンである、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記金属カチオンまたは有機カチオンは、ナトリウム、カリウム、カルシウム、リチウム、ルビジウム、バリウム、マグネシウム、およびストロンチウム、銀、亜鉛、アルミニウムからなる群から選択される、請求項2に記載の組成物。
  5. 前記金属カチオンまたは有機カチオンは、ナトリウムまたはカルシウムを含む、請求項4に記載の組成物。
  6. 請求項1に記載の組成物を含む熱可塑性樹脂物品。
  7. 請求項2に記載の組成物を含む熱可塑性樹脂物品
  8. 請求項3に記載の組成物を含む熱可塑性樹脂物品。
  9. 請求項4に記載の組成物を含む熱可塑性樹脂物品。
  10. 請求項5に記載の組成物を含む熱可塑性樹脂物品。
  11. 前記熱可塑性ポリマーはポリプロピレンを含んでなる、請求項6に記載の物品。
  12. 前記熱可塑性樹脂物品はポリプロピレンを含んでなる、請求項7に記載の物品。
  13. 前記熱可塑性樹脂物品はポリプロピレンを含んでなる、請求項8に記載の物品。
  14. 前記熱可塑性樹脂物品はポリプロピレンを含んでなる、請求項9に記載の物品。
  15. 前記熱可塑性樹脂物品はポリプロピレンを含んでなる、請求項10に記載の物品。
  16. 熱可塑性樹脂用の1種より多い核剤の配合物を含む配合造核または透明化組成物であって、該配合物は、少なくとも下記:
    (a)カルボン酸塩化合物の第一核剤(該第一核剤は、式(I)
    Figure 2008516069
    〔式中、MおよびMは、同一かまたは異なり、若しくはMおよびMは結合して単一の基を形成してよく、独立して、金属カチオンまたは有機カチオンからなる群から選択され、並びにR、R、R、R、R、R、R、R、R、およびR10は、独立して、水素、C〜Cアルキル、ヒドロキシル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキレンオキシ、アミン、およびC〜Cアルキルアミン、ハロゲン、フェニル、アルキルフェニル、およびC〜C炭素環からなる群から選択される〕
    の構造に従う群から選択される);および
    (b)ビス−リン酸フェノールの第二核剤と
    を含む、組成物。
  17. 前記ビス−リン酸フェノールは、式:
    Figure 2008516069
    〔式中、
    Rは、炭素−から−炭素の結合;チオ硫黄−−S−−;およびアルキリデン
    Figure 2008516069
    (式中、RおよびRは、水素、1〜約18個の炭素原子を有するアルキル、およびRとRが一緒になってシクロアルキレン環の一部となったシクロアルキリデンを含む3〜約12個の炭素原子を有するシクロアルキルからなる群から選択される)からなる群から選択され;
    およびRは、ぞれぞれ、水素、約1〜約18個の炭素原子を有するアルキル;および約3〜12個の炭素原子を有するシクロアルキルからなる群から選択され;
    Mは、アルカリ金属原子およびアルカリ土類金属原子からなる群から選択される金属原子であり;および
    nは、金属原子Mの価数であって1〜2の範囲にある〕
    を含む、請求項16に記載の組成物。
  18. Rは、アルキリデン
    Figure 2008516069
    であって、上記のRとRはいずれもアルキルである、請求項17に記載のビス−リン酸フェノール。
  19. Rはチオ硫黄−−S−−であって、RとRはいずれもアルキルである、請求項17に記載のビス−リン酸フェノール。
  20. Rは炭素−から−炭素の結合であり、RとRはいずれもアルキルである、請求項17に記載のビス−リン酸フェノール。
  21. Rはシクロアルキリデンであり、RとRいずれもアルキルである、請求項17に記載のビス−リン酸フェノール。
  22. とRはそれぞれt−アルキルであり、Rはアルキリデンを含む、請求項17に記載のビス−リン酸フェノール。
  23. Rは炭素−から−炭素の結合である、請求項17に記載のビス−リン酸フェノール。
  24. Rはチオ硫黄−−S−−である、請求項17に記載のビス−リン酸フェノール。
  25. 1種より多い核剤の配合物を含む熱可塑性樹脂用の配合造核または透明化組成物であって、該配合物は、少なくとも下記:
    (a)カルボン酸塩化合物の第一核剤;および
    (b)リン酸塩含有塩化合物の第二核剤を含み;
    (c)さらに、該第一核剤および該第二核剤は、該熱可塑性樹脂中に所定比率で供給されている、組成物。
  26. (a):(b)の前記比率は約1:10を包含する、請求項25に記載の組成物。
  27. (a):(b)の前記比率は約1:5を包含する、請求項25に記載の組成物。
  28. (a):(b)の前記比率は約1:3を包含する、請求項25に記載の組成物。
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