JP2008515409A - 菓子製品 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ポリマー系、風味剤及び甘味剤を含む菓子製品であって、
菓子製品の少なくとも20重量%が実質的に非エラストマー性のポリマーを含み、菓子製品の約5重量%未満がエラストマー性ポリマーのうちの1種又はその組合せを含み、
菓子製品が約1Hzの周波数で測定した場合に1を上回る正接(δ)を有することを特徴とする菓子製品に関する。そしてこの場合、正接(δ)は(損失弾性率G”/貯蔵弾性率G’)と定義される。
本発明に従って、タフィーに匹敵するテクスチャー特性を有するが、咀嚼中口腔内に保持される一部分を有する新規の菓子製品が得られた。

Description

[発明の分野]
本発明は、請求項1記載の菓子製品に関する。
[発明の背景]
従来の菓子製品の一群、例えばキャンディ、ゼリー、ワインガム、甘草入りキャンディー、タフィー等は、漸次溶解されるか又は咀嚼され、そして消化され得る小塊形状物質及び/又は咀嚼可能な物質を含む。この群の菓子製品は一般に、上記の異なる製品により示されるように、様々な種類の使用可能なテクスチャーにより利益を得る。
この群の菓子製品、例えば甘草入りキャンディー、タフィー等に関連した一つの問題は、これらの製品が比較的迅速に食べつくされてしまうため、消費者は反復的に口に入れる必要がある、という点である。これは過剰消費をもたらす恐れがあり、カロリーの大量摂取のために望ましくない。近年、この問題に多くの注意が払われてきた。しかしながら、菓子製品の大量消費による過剰なカロリー摂取は、いくつかの国において増えつつある問題であると思われる。
国際公開 W00/25598号 米国特許出願公開第2004/0115305号 Martindale, The Extra Pharmacopoeia, 28th edition, pages 547-578 J. Dent. Res. Vol. 28 No. 2, pages 160-171, 1949 US code of Federal Regulations, Title 21, Section 182.5013.182 5997 and 182.8013-182.8997) Pharm. Int., Nov. 85, pages 267-271, Barney H. Hunter and Robert L. Talbert H.P. Fiedler, Lexikon der Hilfstoffe fuer Pharmacie, Kosmetik und Angrenzende Gebiete, pages 63-64 (1981) Food and Drug Administration, CFR, Title 21, Section 172,615, the Masticatory Substances, Synthetic
[概要]
本発明は、ポリマー系、風味剤及び甘味剤からなる菓子製品であって、この菓子製品の少なくとも20重量%が実質的に非エラストマー性のポリマーを含み、当該菓子製品の約5重量%未満がエラストマー性ポリマーのうちの1種又はその組合せを含み、当該菓子製品が約1Hzの周波数(frequency)で測定した場合に、1を上回る正接(tan)(δ)を有することを特徴とする菓子製品に関する。そしてこの場合、正接(δ)は(損失弾性率G”/貯蔵弾性率G’)と定義される。
本発明の好ましい一実施形態によれば、菓子製品は、約0.1〜10Hzの周波数で、すなわち比較的広い振動周波数で測定した場合に1を上回る正接(δ)を有する。
本発明に従って、タフィーを模倣するテクスチャー特性を有するが、咀嚼中口腔内に保持される一部分を含む新規の菓子製品が得られた。本発明によるこの菓子製品は、「タフィーガム」と呼ばれる。本発明によるタフィーガムは、タフィー様特性を有するが、しかしそれは使用中に完全にのみ込まれるわけではない。タフィー様特性は、通常は短時間でのみ込まれる従来のタフィーの咀嚼と比べて、比較的的長時間、例えば10〜20分間保持され得る。
基本的に、口腔内に保持されているタフィーガムの部分は、ポリマー系、並びにポリマー系中に保持されているさらなる成分の部分により実質的に形成される。さらに、本発明によれば、1種又はいくつかのポリマーを含むポリマー系は、従来のタフィー、カラメル、甘草入りキャンディー、ワインガム等と比較して、長期間、所望のタフィー様特性を提供するのに不可欠である。本発明によれば、ポリマー系がタフィーガム製品の少なくとも10重量%を構成することが、これらの作用を得るのに必要である。
したがって、ポリマーは咀嚼中に摂取されないが、しかしむしろ、チューインガムと同一の方法で咀嚼され得るタフィー模倣ポリマー構造の一部を形成するので、従来のタフィーと比較して、延長されたテクスチャーがポリマー系により得られる。ポリマー系は、チューインガムのガムベースと機能を比較され得るが、しかし有意のテクスチャー差を有する。
本発明によれば、甘味剤、風味剤及び/又はチョコレートは、タフィーガム製品の使用中に実質的にのみ込まれる味覚提供成分としてタフィーガムに添加され得る。ポリマーに対する親和性によって、特定の成分が当該製品の咀嚼中に短時間又は長時間、タフィーガム中に保持され得る。風味剤及び甘味剤の種類及び量を調整することにより、特定の所望の味の輪郭が得られる。
本発明の一実施の形態によれば、タフィーの一部分は、ポリマー系により置換され得る。したがってタフィー・テクスチャーは、ポリマー系により提供され得るし、そしてそれは使用中は消費されないので、テクスチャーは、タフィーを咀嚼する通常の時間より長く保持され得る。味覚提供物質のいくつかは、製造中の最初の混合により、及び/又は消費者により実施される咀嚼プロセス中に生じる混合により、ポリマー系中に混入される、という事実のために、付随的に延長される味が生成され得る。味を知覚する長さを調節するさらなる方法は、タフィーガムへの乳化剤の混入、並びにポリマー系に対するそれらの親和性を考慮した味覚提供物質の選択を含む。
さらに、本発明の一態様によれば、ポリマー系中の有意量のポリビニルアセテートの使用は、風味剤、甘味剤及び活性成分のような成分の放出を改良し得る。
本明細書中では、ポリマー系は、本発明によるタフィーガム菓子製品中に使用されるポリマーを網羅する一用語として用いられる。ポリマー系は、1種又は複数の種類のポリマーを含み得る。
本発明の好ましい一実施の形態によれば、タフィーガムは従来のタフィー又はキャラメルに代わる適切な代替物であり得る。タフィー、キャラメル及びさらにはソフトキャンディ、例えば甘草入りキャンディーに代わる代替物としてのタフィーガムは、低カロリー代替物であるという利点を有し、さらに長期味知覚を提供する。
タフィーガムのテクスチャーを特徴とする一方法は、貯蔵弾性率G’及び損失弾性率G”を含む流動学的特性、並びに2つの間の関係を測定することである。貯蔵弾性率G’という用語は弾性係数ともみなされ得る。一方、損失弾性率G”という用語は粘性係数とみなされ得る。G”対G’の比、すなわちG”/G’又は正接(δ)は、所定の周波数での材料に関する粘性対弾性寄与の相対的重要性の測定値であり、そして所定の振動トルク及び所定の温度で評価され得る。
この出願で言及される測定は、TA Instruments社製のAR 1000流量計により、そして10μN・mの振動トルク及び37℃の温度で実行される。
菓子製品への重量に対する言及は、当該製品に付着されるコーティング、充填物及び硬質キャンディ成分を除いた最終菓子製品を指す。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が0.1〜10Hzの周波数で測定した場合に1〜10の範囲の正接(δ)を有することを特徴とする。
本発明の一実施の形態では、上記正接(δ)が0.1〜10Hzの周波数で測定した場合に1〜5の範囲である。
本発明の一実施の形態では、約1Hzの周波数で測定した場合に上記貯蔵弾性率G’が約40,000Paより低く、好ましくは約30,000Paより低い。
本発明の一実施の形態では、上記貯蔵弾性率G’が咀嚼プロセスの少なくとも一部の間に低減する。
本発明の一実施の形態では、上記貯蔵弾性率G’が咀嚼プロセスの最初の1〜3分間に低減する。
本発明の一実施の形態では、約1Hzの周波数で測定した場合に上記損失弾性率G”が約10,000Paより高い。
本発明の一実施の形態では、上記損失弾性率G”が咀嚼プロセスの少なくとも一部の間に低減する。
本発明の一実施の形態では、上記損失弾性率G”が咀嚼プロセスの最初の1〜3分間で低減する。
本発明の一実施の形態では、上記咀嚼プロセスが約1Hzの咀嚼周波数を含む。
本発明の一実施の形態では、上記貯蔵弾性率G’及び上記損失弾性率G”が約8〜12μN・mの振動トルクで測定される。
本発明の一実施の形態では、上記貯蔵弾性率G”及び上記損失弾性率G’が、TA Instruments社製のAR 1000流量計により、そして37℃の温度で測定される。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が一定の時間にわたって低減する上記損失弾性率G”を有することを特徴とする。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が0.1〜1Hzの咀嚼周波数で測定した場合に、咀嚼の最初の3分以内に、従来のチューインガムの場合より低い上記貯蔵弾性率G’を有することを特徴とする。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が0.1Hzの咀嚼周波数で測定した場合に、咀嚼の最初の3分以内に、従来のチューインガムの場合より低い上記貯蔵弾性率G”を有することを特徴とする。
本発明の一実施の形態では、約0.1Hzの周波数で測定した場合に上記損失弾性率G”及び上記貯蔵弾性率G’がともに約10,000Paより低い。
本発明の一実施の形態では、上記ポリマー系の少なくとも約70重量%が実質的に非エラストマー性のポリマーを含み、上記ポリマー系の約15重量%未満がエラストマー性ポリマーのうちの1種又はその組合せを含む。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品の少なくとも約30重量%が実質的に非エラストマー性のポリマーを含み、上記菓子製品の約5重量%未満がエラストマー性ポリマーを含む。
本発明の一実施の形態では、上記エラストマー性ポリマーがスチレンブタジエンゴム(SBR)、ポリイソブチレン(PIB)、イソブチレン−イソプレンゴム(IIR)、ポリイソプレン、天然ゴム及びその任意の組合わせを含む。
本発明の一実施の形態によれば、主要部分が実質的に非エラストマー性のポリマー、特に上記のものから成るポリマー系を含むということがタフィーガムの重要な特徴である、ということが判明した。流動学的特性が上記のポリマーの量を調節することにより調整され得るということも判明した。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が3重量%未満の上記エラストマー性ポリマーを含む。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が2重量%未満の上記エラストマー性ポリマーを含む。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が1重量%未満の上記エラストマー性ポリマーを含む。
本発明の一実施の形態では、上記ポリマー系が当該ポリマー系の70〜100重量%、好ましくは80〜100重量%の範囲の量で少なくとも1種の実質的に非エラストマー性のポリマーを含む。
本発明の一実施の形態によれば、主要部分が実質的に非エラストマー性のポリマーから成るポリマー系を含むことがタフィーガムの重要な特徴である、ということが判明した。
1,000〜100,000g/molの範囲の分子量、及び18〜50℃の範囲のガラス転移温度を有するポリビニルアセテートは、非常に望ましい非エラストマー特性を示し、そして本発明によれば、タフィーガムのタフィー様粘稠度を得るために非常に重要である。
本発明の一実施の形態では、上記ポリマー系が少なくとも1種の実質的に非エラストマー性のポリマーにより実質的に形成される。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が上記エラストマー性ポリマーを実質的に含有しない。
本発明の一実施の形態によれば、エラストマーの量は好ましくは所望のタフィー・テクスチャーを得ることができる程度に低い必要がある。本発明の好ましい一実施の形態によれば、従来のエラストマーは、最終菓子製品中で実質的に回避されるべきである。
本発明の一実施の形態では、上記ポリマー系が約50,000〜99,999g/molの分子量(Mw)を有する4重量%未満のポリマーを含む。
本発明の一実施の形態では、上記ポリマー系が約100,000〜199,999g/molの分子量(Mw)を有する2重量%未満のポリマーを含む。
本発明の一実施の形態では、上記ポリマー系が約200,000〜399,999g/molの分子量(Mw)を有する1重量%未満のポリマーを含む。
本発明の一実施の形態では、上記ポリマー系が約399,000〜800,000g/molの分子量(Mw)を有する0.5重量%未満のポリマーを含む。
本発明の一実施の形態によれば、高分子量ポリマー、例えば従来のエラストマー又は高分子量ポリビニルアセテートは、所望のテクスチャーを得るために濃度を低く保持されるべきである。
少量のエラストマー性ポリマーのみが、タフィーガムの所望のテクスチャーを損なうことなく使用され得る。それらは、テクスチャーを調整するために用いられ得るし、より強い強靭性に寄与し得るが、しかし好ましくはエラストマーは回避される。
エラストマー性ポリマーの量が低く保持されることは、所望のタフィー・テクスチャーを得るために重要である。そうでない場合、タフィーガムは、より多くのチューインガム様テクスチャー特性を獲得する危険があり、これは本発明のタフィーガムにおいては望ましくない。
明らかに、非有意量の他のポリマーは、本発明の原理、すなわちPVA単独がタフィー様テクスチャーを提供するという原理を損なうことなく、本発明の範囲内で許容可能であり得る。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が上記菓子製品の2〜80重量%の量で甘味剤を含む。
ポリマー系の可塑性がテクスチャー及び放出の両方に関して最終製品を支配することを回避するために、甘味剤、特にバルク甘味剤は、所望のタフィー様構造の有意部分を提供するか又は生じ得る。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が当該菓子製品の10〜75重量%の量で甘味剤を含む。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が当該菓子製品の20〜70重量%の量で甘味剤を含む。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が当該菓子製品の2〜80重量%の量でバルク甘味剤を含む。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が当該菓子製品の10〜75重量%の量でバルク甘味剤を含む。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が当該菓子製品の20〜70重量%の量でバルク甘味剤を含む。
本発明の一実施の形態では、上記甘味剤が糖を含む。
本発明の一実施の形態では、上記甘味剤がバルク甘味剤を含む。
本発明の好ましい一実施の形態によれば、人工甘味剤がタフィーガム様菓子製品中に有益に使用され得る。
本発明の一実施の形態では、上記人工甘味剤がソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトール、エリトリトール、ラクチトール、イソマルト、イソマルトの誘導体又はその任意の組合せから成る群から選択される。
したがって、単糖、二糖又は多糖の任意の他の水素化誘導体が本発明のタフィーガム中に使用され得る。さらに、糖甘味剤及び人工甘味剤を同一タフィーガム組成物中に使用することは、本発明の範囲内である。
本発明の一実施の形態では、上記人工甘味剤がアスパルテーム、アセスルファムの塩、アリテーム、ネオテーム、ツインスイート、サッカリン及びその塩、サイクラミン酸及びその塩、グリチルリチン、ジヒドロカルコン、ソーマチン、モネリン、ステビオシド、スクラロース又はその任意の組合せから成る群から選択される高強力人工甘味剤である。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が30重量%未満の充填剤を含む。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が1〜30重量%の量で充填剤を含む。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が2〜15重量%の量で充填剤を含む。
本発明の一実施の形態では、上記非エラストマー性ポリマーがPVAを含む。
本発明の一実施の形態によれば、ポリビニルアセテートは一般的に非エラストマーと呼ばれ、樹脂性特質を有する。
ポリマーの主要部分のこのような特質は、所望の粘稠性を得るためには不可欠である。多過ぎるエラストマー(エラストマー性ポリマー)の使用は、所望の粘稠性を損ない、そして製品テクスチャーをよりチューインガム様にして、これは所望のタフィー様粘稠性から遠くなる、ということが判明している。
意外にも、本発明より、ポリビニルアセテート(PVAc)は、タフィー様テクスチャーをタフィーガム製品に提供するポリマー系を得るために不可欠な特性を有する、ということが判明した。したがって、有意量のポリビニルアセテートを添加することにより、タフィーのテクスチャー特性を模倣し、そしてタフィーに類似するか又は匹敵する特性を有するタフィーガム製品を得ることができる、ということが判明した。本発明によるポリビニルアセテートの有意量は、ポリマー系の少なくとも70重量%、好ましくはそれ以上である。
本発明の一実施の形態では、上記非エラストマー性ポリマーが低分子量PVAを含み、当該低分子量PVAが約50,000g/mol未満の分子量(Mw)を有する。
本発明の一実施の形態では、上記非エラストマー性ポリマーが天然樹脂又は合成樹脂を含む。
天然樹脂又は合成樹脂は、硬化及び重合ゴム樹脂、硬化及び重合ゴム樹脂のグリセロールエステル、ポリテルペン樹脂PVA又はその他の樹脂を含み得る。
本発明の一実施の形態では、上記ポリマー系が約9,000〜30,000g/mol、好ましくは約13,000〜21,000g/molの分子量(Mw)を有する少なくとも1種の低分子量PVAを含む。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が上記ポリマー系の約70〜99重量%の量で約2,000〜40,000g/molの分子量(Mw)を有する少なくとも1種の低分子量PVAを含む。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品の上記ポリマー系が少なくとも約90重量%のポリビニルアセテートを含む。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品の上記ポリマー系が少なくとも約95重量%のポリビニルアセテートを含む
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品の上記ポリマー系が少なくとも約99重量%のポリビニルアセテートを含む。
本発明の一実施の形態では、上記ポリマー系がポリビニルアセテート(単数又は複数)単独により実質的に形成される。
基本的には、唯一の合成ポリマーとしてポリビニルアセテート(単数又は複数)を含むポリマー系が好ましい。
本発明の好ましい一実施の形態によれば、タフィーガムは、チューインガム製造の技術分野内で典型的に使用される天然及び合成エラストマーを実質的に含有しない。
本発明によるポリマーベースの菓子製品のタフィー・テクスチャーは、十分な量のポリビニルアセテートにより得られ、そして十分量の高分子量ポリマー、特にエラストマーの使用を回避する。
本発明の好ましい一実施の形態によれば、典型的なチューインガム様エラストマー特性を回避するためには、従来のエラストマーは回避されるべきであり、そして本発明の最も好ましい実施の形態によれば、当該製品のポリマーはポリビニルアセテートから成る。
明らかに、非有意量の他のポリマーは、本発明の原理、すなわちポリビニルアセテート単独がタフィー様テクスチャーを提供するという原理を損なうことなく、本発明の範囲内で許容可能であり得る。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品がタフィーガムである。
本発明の一実施の形態によれば、タフィーガム菓子製品は、ポリマー系に基づいて所望のタフィー様テクスチャーを提供され得るが、この場合、含まれるポリマーはすべて実質的に非エラストマー性のポリマー、主にポリビニルアセテートであって、それらの中でエラストマーであるものはない。
本発明の一実施の形態では、上記ポリマー系がポリビニルアセテート(PVA)を実質的に含む。
本発明の一実施の形態では、上記ポリマー系が約2,000〜40,000g/molの分子量(Mw)を有する少なくとも1種の低分子量PVAと、40,001〜200,000g/molの分子量(Mw)を有する少なくとも1種の高分子量PVAとを含む。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品がポリビニルアセテート(PVA)を含む少なくとも約70重量%の上記ポリマー系を含み、当該ポリマー系の10重量%未満が約50,000g/molより大きい分子量(Mw)を有するポリマーを含む。
本発明の好ましい一実施の形態では、上記菓子製品は、
約5〜約99重量%の量のポリマー系、
約0.001〜約30重量%の量の風味剤、及び
約5〜約80重量%の量の甘味剤
からなる。
本発明により、タフィー様チューインガムが得られた。当該製品の主鎖はポリマー系であり、基本的には従来のチューインガムのガムベースと機能が等価であるが、しかし有意のテクスチャー差を有する。
本発明の一実施の形態では、上記ポリマー系が可塑剤を含む。
本発明の一実施の形態によれば、可塑剤が、ポリビニルアセテートベースのポリマー系の柔軟な咀嚼感触を得る目的のために使用される。所望の可塑化は、製品に使用される他の成分に大いに依存している、ということに留意すべきである。一例として、いくつかの刺激的風味剤、例えば果実風味剤及び酸は、例えばミント油ベースの風味剤と比較して、有意にポリマー系を軟化する傾向がある。
特に有用な可塑剤は、本発明によれば、トリアセチン、短鎖脂肪酸のアセチル化モノ−及びジ−及びトリグリセリド、中鎖脂肪酸のアセチル化モノ−及びジ−及びトリグリセリド、長鎖脂肪酸のアセチル化モノグリセリド、ロジンのメチルエステル、低分子量PVAである。
好ましい可塑剤は、好ましい実施の形態では、使用PVAに対応して親水性を有する。
本発明の一実施の形態では、上記ポリマー系が30重量%未満の可塑剤、好ましくは20重量%未満の可塑剤、最も好ましくは10重量%未満の可塑剤を含む。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が10重量%未満の可塑剤、好ましくは8重量%未満の可塑剤、最も好ましくは4重量%未満の可塑剤を含む。
本発明の好ましい一実施の形態によれば、所望のテクスチャー特性、すなわちタフィー様咀嚼感触を得るために、比較的少量の可塑剤が使用されるべきである。さらに、存在する可塑剤が多すぎる場合、特にトリアセチン及びグリセリドを使用する場合、オフ・ノート(off-notes)が存在する可能性がある。最後に、可塑剤、例えばトリアセチン及びアセチル化グリセリドは高価であり、そしてその量は低く保持されるべきである。
本発明の一実施の形態では、上記可塑剤がトリアセチンを含む。
本発明の一実施の形態では、上記可塑剤がアセチル化グリセリドを含む。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が約5〜約99重量%の量のポリマー系と、約0.001〜約30重量%の量の風味剤と、約5〜約80重量%の量の甘味剤とを含む。
風味剤、甘味剤及びさらなる成分は、本発明の詳細な説明に記述されるものから選択され得る。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が当該菓子製品の約10〜約99重量%の量でポリマー系を含む。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が当該菓子製品の約20〜約99重量%の量でポリマー系を含む。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が当該菓子製品の約30〜約99重量%の量でポリマー系を含む。
製品を消費する場合に口腔内に保持される物質と使用者によりのみ込まれている物質との間のある種の望ましい平衡を得るために、本発明のタフィーガム中のポリマー系の量が調節され得る。
さらに、ポリマー系の使用量は、軟化剤、甘味剤及び風味剤のようなさらなる成分と組合せて製品の粘稠度に影響を及ぼす。
本発明の最も好ましい実施の形態によれば、ポリマー系の量は、タフィーガムの30〜65重量%の範囲以内で調節される。ポリマー系のパーセンテージが低すぎる場合、それは製品の結合力及び形状に伴う困難を生じ得る。他方で、ポリマー系のパーセンテージが高すぎる場合、それは製品の味を下げ、そして消費し咀嚼するのを飽きさせ得る。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が咀嚼可能ポリマー系を含む咀嚼可能な小塊を含む。
本発明によれば、当該菓子製品は、タフィーに匹敵する有益なテクスチャー特性を有すると評価され得る。したがってこのようなハイブリッド菓子製品は、ハイブリッドタフィーチューインガム製品であるような寸法に作られ得る。本発明によるポリマーベースの菓子製品のタフィー・テクスチャーは、十分量のポリビニルアセテートにより、そして十分量の高分子量ポリマー、特にエラストマーの使用を回避することにより得られる。
本発明の一実施の形態では、上記風味剤が実質的に油ベースの風味剤及び/又は実質的に親水性の風味剤を含む。
本発明の一実施の形態によれば、実質的に油ベースの風味剤は、本発明に従って親水性であるとみなされ得るポリマー系と調和する傾向があるので、このような風味剤が選択され得る。
本発明のさらなる実施の形態によれば、実質的に親水性の風味剤は、例えば放出の延長に関して、有益であることを証明した。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が異なる形状、例えばコア、楕円体、球体、円柱、正方形、長方形、六角形、細片、放物面体、ドーナツ形、環状、テディベア形及び/又はマルチモジュールのような形状で形成される得る。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が約1/4グラム〜約10グラム、好ましくは約1/2グラム〜約5グラムの重量である。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品がコーティングを含む。
本発明による菓子製品は、当該技術分野内のほとんどの任意のコーティング法、例えば硬質コーティング、皮膜コーティング、軟質コーティング等に適している。
本発明のさらなる有益な一実施の形態では、数層のコーティングが塗布され、そして層は異なる種類の層物質を含むか又はそれにより形成され得る。
本発明の有益な一実施の形態では、該ポリマー系は、通常従来のチューインガム処方物を溶解する傾向があるこのような非常に刺激的な可塑化成分に対して強靭であることが立証されているので、チョコレートがコーティング、製品構成単位又は中心充填物として使用され得る。
本発明に従って、菓子製品は、菓子製品の中心部に塗布される約0〜75重量%の外部コーティングを含む。適切なコーティングのタイプとしては、チューインガム、薬学的製品及び菓子のコーティングに一般に用いられるものを含めて任意の組成物の硬質コーティング、皮膜コーティング及び軟質コーティングが挙げられる。
本発明の好ましい一実施の形態によれば、皮膜コーティングが菓子製品に塗布される。
本発明の好ましい1種の外部コーティングのタイプは硬質コーティングであって、この用語は、糖コーティング及び無糖(シュガーレス)コーティング及びその組合せを含めたその用語の従来の意味で用いられる。硬質コーティングの目的は、甘いバリバリした層(消費者に認識される)を得ること、並びに種々の理由のために菓子製品の中心部を保護することである。菓子製品の中心部に保護的糖コーティングを提供する典型的なプロセスでは、菓子製品の中心部は、到達されるコーティングの段階によって、他の機能的成分、例えば充填剤、着色剤等を含有し得る結晶化可能な糖、例えばスクロース又はデキストロースの水溶液を用いて適切なコーティング設備中で逐次処理される。これに関連して、糖コーティングは、さらなる機能的又は活性化合物、例えば風味化合物、薬学的活性化合物及び/又はポリマー分解物質を含有し得る。
しかしながら菓子製品の製造においては、コーティングにおける虫歯誘発性糖化合物を、虫歯誘発作用を有さないその他の、好ましくは結晶化可能な甘味化合物と置換することが好ましい場合がある。当該技術分野では、このようなコーティングは一般的に、シュガーレス又は無糖コーティングと呼ばれる。本発明の好ましい非虫歯誘発性硬質コーティング物質としては、ポリオール、例えばソルビトール、マルチトール、マンニトール、キシリトール、エリトリトール、ラクチトール、イソマルト及びタガロースが挙げられ、これらはそれぞれ、D−グルコース、マルトース、フルクトース又はレブロース、キシロース、エリトロース、ラクトース、イソマルツロース及びD−ガラクトースの水素添化により工業的方法によって得られる。
典型的な硬質コーティングプロセスでは、以下に詳細に記載されるように、結晶化可能糖及び/又はポリオールを含有するシロップが菓子製品の中心部に使用され、そしてそれが含有する水が温乾燥空気を吹きかけることにより蒸発する。このサイクルは、必要とされる膨張に到達するために、数回、通常10〜80回、反復されなければならない。「膨張」という用語は、開始時と比較することによりコーティング操作の終了時に、そして被覆製品の最終重量に関して、考察されるような製品の重量の増大を指す。本発明に従って、コーティング層は、例えば完成菓子製品の約0〜75重量%、例えば約10〜60重量%、例えば約15〜50重量%を構成する。
さらなる有用な実施の形態では、本発明の菓子製品成分の外部コーティングは、皮膜コーティングプロセスに付され、したがってこれは、1種又は複数の皮膜形成ポリマー剤及び任意に1種又は複数の補助化合物、例えば可塑剤、顔料及び不透明剤を含む。皮膜コーティングは、上記形態のいずれかの菓子製品の中心部に使用される薄いポリマーベースのコーティングである。このようなコーティングの厚みは、通常は20〜100μmである。一般的に、皮膜コーティングは、適切な水性又は有機溶媒ビヒクル中のコーティング物質の霧化小滴を有する噴霧帯に菓子製品の中心部を通すことにより得られ、この後、菓子製品の中心部に付着する物質が乾燥した後、コーティングの次の部分が受け入れられる。このサイクルは、コーティングが完結するまで反復される。
これに関連して、適切な皮膜コーティングポリマーとしては、食用セルロース誘導体、例えばセルロースエーテル、例えばメチルセルロース(MC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)及びヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)が挙げられる。その他の有用な皮膜コーティング剤は、アクリル系ポリマー及びコポリマー、例えばメチルアクリレートアミノエステルコポリマー又はセルロース誘導体及びアクリル系ポリマーの混合物である。機能性ポリマーとも呼ばれる、皮膜コーティングポリマーの特定の一群は、皮膜形成特質のほかに、菓子製品処方物の活性成分に関して改良型放出性能を付与するポリマーである。このような放出改良ポリマーとしては、メチルアクリル酸エステルコポリマー、エチルセルロース(EC)、並びに酸性胃環境に耐容し、さらに十二指腸中で容易に溶解するよう意図された腸溶性ポリマーが挙げられる。後者の群のポリマーとしては、以下のものが挙げられる:酢酸フタル酸セルロース(CAP)、ポリビニルアセテートフタレート(PVAP)、セラック、メタクリル酸コポリマー、セルロースアセテートトリメリテート(CAT)及びHPMC。本発明による外部皮膜コーティングは上記の皮膜コーティングポリマーの任意の組合せを含み得る、と理解される。
他の実施の形態では、菓子製品成分の皮膜含有層は、本発明によれば、皮膜形成物質としてその機能を実施するのにより有用にさせるようにポリマーの物理的特性を変更する能力を有する可塑剤を含む。概して、可塑剤分子は個々のポリマー鎖間にそれ自体介在し、したがってポリマー間相互作用を破壊するので、可塑剤の作用はポリマーをより柔軟に且つよりしなやかにすることである。皮膜コーティングに用いられるほとんどの可塑剤は、非晶質であるか、或いは結晶性を非常にわずかしか有さない。これに関連して、適切な可塑剤としては、ポリオール、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、例えばその200〜6,000等級、有機エステル、例えばフタル酸エステル、ジブチルセバケート、クエン酸エステル及びトリアセチン、油/グリセリド、例えばヒマシ油、アセチル化モノグリセリド及び分別ココナツ油が挙げられる。
本発明の菓子製品の任意の外部コーティングのための皮膜形成ポリマー(単数又は複数)及び可塑剤(単数又は複数)の選択は、水分及び気体の皮膜を通しての溶解及び拡散に関してコーティングの最良の考え得るバリア特性を達成するために十分に考慮して為される。
菓子製品成分の皮膜コーティングは、1種又は複数の着色剤又は不透明剤も含有し得る。所望の色を提供するほかに、このような作用物質は、特に水分及び気体に対するバリアを形成することにより、咀嚼前反応に対して菓子製品を保護するのに寄与し得る。適切な着色剤/不透明剤としては、有機染料及びそれらのレーキ、無機着色剤、例えば酸化チタン、並びに天然着色剤、例えばβ−カロテンが挙げられる。
さらに皮膜コーティングは、1種又はいくつかの補助物質、例えば風味剤、ワックス、又は糖類化合物、例えばポリデキストロース、デキストリン、例えばマルトデキストリン、ラクトース、変性デンプン、タンパク質、例えばゼラチン又はゼイン、植物ゴム、並びにその任意の組合せを含有し得る。
菓子製品の外部コーティングは、1種又は複数の薬学的又は美容的成分、例えば本明細書中の上記のものを含有し得る、ということも本発明の一態様である。
したがってさらなる実施の形態では、本発明の上記の硬質被覆又は皮膜被覆菓子製品成分は、結合剤、吸湿成分、皮膜形成剤、分散剤、粘着防止成分、増量剤、風味剤、着色剤、薬学的又は美容的に活性な成分、脂質成分、ワックス成分、糖及び酸から選択される少なくとも1種の付加的成分を外部コーティングが含む場合の成分である。菓子製品の咀嚼まで外部コーティング中のこれらの付加的成分のいずれかの作用を延ばすことが望ましい場合、このような成分は、本発明に従って、任意の従来の封入剤、例えばタンパク質、例えばゼラチン及びダイズタンパク質、セルロース誘導体、例えば上記のいずれか、デンプン誘導体、食用合成ポリマー及び脂質物質を用いて封入され得るが、後者は任意にリポソーム封入の形態である。
他の実施の形態では、本発明による菓子製品成分は、軟質コーティングとして当該技術分野で一般に記載される形態の外部コーティングが提供される。このような軟質コーティングは従来の方法を用いて塗布され、糖又は上記の非虫歯誘発性シュガーレス甘味化合物の任意のものとデンプン加水分解物との混合物から成るのが有益である。
さらにまた、上記のコーティングは任意であり、或いはそれは、使用されるバリア層が環境から小塊への湿気の移動に対する完全な又は少なくとも部分的バリアとしても作用している、という事実のために、製造プロセスの最後の部分に適合するまで延期され得る、ということに留意すべきである。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が中心に充填される。
本発明の一実施の形態では、上記菓子製品が活性成分を含む。
適切な活性成分の例は、以下に列挙される。
一実施の形態において、本発明による菓子製品は、薬学的、美容的又は生物学的に活性な物質を含む。このような活性物質、例えば特許文献1(参照により本明細書中に援用される)に見られる包括的なリストの例としては、薬品、栄養補助食品、防腐剤、pH調節剤、禁煙剤、並びに、過酸化水素及び咀嚼時に尿素を放出することができる化合物等の口腔及び歯の手入れ又は処置のための物質が挙げられる。防腐剤の形態での有用な活性物質の例としては、グアニジン及びビグアニジン(例えば、二酢酸クロルヘキシジン)の塩及び誘導体、並びに限定された水溶性を有する以下の種類の物質:第四アンモニウム化合物(例えば、セラミン、クロロキシレノール、クリスタルバイオレッド、クロルアミン)、アルデヒド(例えば、パラホルムアルデヒド)、デクアリン(dequaline)誘導体、ポリノキシリン、フェノール(例えば、チモール、p−クロロフェノール、クレゾール)、ヘキサクロロフェン、サリチル酸アニリド化合物、トリクロサン、ハロゲン(ヨウ素、ヨードホレス、クロロアミン、ジクロロシアヌル酸塩)、アルコール(3,4ジクロロベンジルアルコール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、フェニルエタノール)、さらに非特許文献1を参照;アルミニウム塩(例えば、硫酸アルミニウムカリウムAIK(S0、12H0)等の限定された水溶性を有する金属塩、複合体及び化合物、並びにさらに、ホウ素、バリウム、ストロンチウム、鉄、カルシウム、亜鉛(酢酸亜鉛、塩化亜鉛、グルコン酸亜鉛)、銅(塩化銅、硫酸銅)、鉛、銀、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、リチウム、モリブデン、バナジウムの塩、複合体及び化合物が挙げられ、口及び歯の手入れ用の他の組成物としては、例えば、フッ素を含有する塩、複合体及び化合物(例えば、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化アミノ、フッ化スズ)、リン酸塩、炭酸塩及びセレンが挙げられる。さらなる活性物質は、非特許文献2に見ることができる。
口腔におけるpH調節剤の形態での活性物質の例としては、例えば、アジピン酸、コハク酸、フマル酸若しくはそれらの塩、又はクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、酢酸、乳酸、リン酸及びグルタル酸の塩等の酸、並びにナトリウム、カリウム、アンモニウム、マグネシウム若しくはカルシウム、特にマグネシウム及びカルシウムの炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、硫酸塩又は酸化物等の許容可能な塩基が挙げられる。
活性成分は、下記の化合物又はそれらの誘導体:アセトアミノフェン、アセチルサリチル酸、ブプレノルフィンブロムへキシンセルコキシブコデイン、ジフェンヒドラミン、ジクロフェナク、エトリコキシブ、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ルミラコキシブ、モルフィン、ナプロキセン、オキシコドン、パレコキシブ、ピロキシカム、プソイドエフェドリン、ロフェコキシブ、テノキシカム、トラマドール、バルデコキシブ、炭酸カルシウム、マガルドレート、ジスルフィラム、ブプロピオン、ニコチン、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、クロトリマゾール、エリスロマイシン、テトラサイクリン、グラニセトロン、オンダンセトロン、プロメタジン、トロピセトロン、ブロムフェニラミン、セテリジン、レコ−セテリジン、クロルシクリジン、クロルフェニラミン、クロルフェニラミン、ジフェニドラミン、ドキシラミン、フェノフェナジン、グアイフェネシン、ロラチジン、デス−ロラチジン、フェニルトロキサミン、プロメタジン、ピリダミン、テルフェナジン、トロキセルチン、メチルドパ、メチルフェニデート、塩化ベンズアルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジウム、クロルヘキシジン、エカベトナトリウム、ハロペリドール、アロプリノール、コルチニン、テオフィリン、プロパノロール、プレドニゾロン、プレドニゾン、フッ化物、尿素、アクトット(Actot)、グリベンクラミド、グリピジド、メトホルミン、ミグリトール、レパグリニド、ロジグリタゾン、アポモルフィン、シアリス、シルデナフィル、バルデナフィル、ジフェノキシレート、シメチコン、シメチジン、ファモチジン、ラニチジン、ラチニジン、セトリジン、ロラタジン、アスピリン、ベンゾカイン、デクストロメトルファン、フェニルプロパノールアミン、プソイドエフェドリン、シサプリド、ドンペリドン、メトクロプラミド、アシクロビル、ジオクチルスルホサクシネート、フェノールフタレイン、アルモトリプタン、エレトリプタン、エルゴタミン、ミゲア、ナラトリプタン、リザトリプタン、スマトリプタン、ゾルミトリプタン、アルミニウム塩、カルシウム塩、鉄塩、Ag塩、亜鉛塩、アンホテリシンB、クロルヘキシジン、ミコナゾール、トリアンシノロンアセトニド、メラトニン、フェノバルビトール、カフェイン、ベンゾジアゼピン系薬剤(benzodiazepiner)、ヒドロキシジン、メプロバメート、フェノチアジン、ブクリジン、ブロメタジン、シンナリジン、シクリジン、ジフェンヒドラミン、ジメンヒドリナート、ブフロメジル、アンフェタミン、カフェイン、エフェドリン、オルリスタット、フェニルエフェドリン、フェニルプロパノールアミン、プソイドエフェドリン、シブトラミン、ケトコナゾール、ニトログリセリン、ニスタチン、プロゲステロン、テストステロン、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ピロカルピン、アルミニウムアミノアセテート(Aluminumaminoacetat)、シメチジン、エソメプラゾール、ファモチジン、ランソプラゾール、酸化マグネシウム、ニザチド及び/又はラニチジンを含み得るが、これらに限定されない。
本発明は、栄養補助食品、経口及び歯科用組成物、殺菌剤、pH調節剤、禁煙剤、甘味剤、風味剤、芳香剤又は薬剤の群の中から選択される活性作用物質の放出の増大又は促進に適している。それらのいくつかは、以下に記載される。
本発明と関連して用いられるべき活性作用物質は、タフィーガムから放出されることが所望される任意の物質であり得る。風味剤に関して得られる作用に対応して放出速度の加速が所望される場合、主要物質は、限定された水溶解度、通常10g/100mlより低い水溶解度を有するもの、例えば完全に水不溶性である物質である。例えば、医薬品、栄養補助食品、経口組成物、禁煙剤、高強度甘味剤、pH調節剤等である。
他の活性成分としては、例えば、パラセタモール、ベンゾカイン、シンナリジン、メントール、カルボン、カフェイン、二酢酸クロルヘキシジン、塩酸シクリジン、1,8−シネオール、ナンドロロン、ミコナゾール、ミスタチン(mystatin)、ナトリウムフッ化物、ニコチン、塩化セチルピリジニウム、他の第四アンモニウム化合物、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンD、グリベンクラミド又はその誘導体、プロゲステロン、アセチルサリチル酸、ジメンヒドリナート、シクリジン、メトロニダゾール、炭酸水素ナトリウム、イチョウからの活性成分、プロポリスからの活性成分、朝鮮人参からの活性成分、メタドン、ペパーミントのオイル、サリチルアミド、ヒドロコルチゾン又はアステミゾールが挙げられる。
栄養補助食品の形態の活性剤の例は、例えばビタミンB2(リボフラビン)、B12、フォリン酸、葉酸、ナイアシン、ビオチン、貧可溶性グリセロホスフェート、アミノ酸、ビタミンA、D、E及びKの栄養作用を有する塩及び化合物、塩の形態の無機物、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、マンガン、クロム、セレン、モリブデン、カリウム、ナトリウム又はコバルトを含有する複合体及び化合物である。
さらに例えば種々の国々の権威により承認された栄養物の一覧、例えばが参照される。
口腔又は歯のケア又はトリートメント用の化合物の形態の活性剤の例は、例えば結合過酸化水素及び咀嚼中に尿素を排出することが可能な化合物である。
防腐剤の形態での活性剤の例としては、例えば、グアニジン及びビグアニジン(例えば、二酢酸クロルヘキシジン)の塩及び化合物、並びに限定された水溶性を有する以下の種類の物質:第四アンモニウム化合物(例えば、セラミン、クロロキシレノール、クリスタルバイオレッド、クロルアミン)、アルデヒド(例えば、パラホルムアルデヒド)、デクアリン(dequaline)化合物、ポリノキシリン、フェノール(例えば、チモール、パラクロロフェノール、クレゾール)、ヘキサクロロフェン、サリチル酸アニリド化合物、トリクロサン、ハロゲン(ヨウ素、ヨードホレス、クロロアミン、ジクロロシアヌル酸塩)、アルコール(3,4ジクロロベンジルアルコール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、フェニルエタノール)、さらに非特許文献1を参照;アルミニウム塩(例えば、硫酸アルミニウムカリウムAIK(S0、12H0)等の限定された水溶性を有する金属塩、複合体及び化合物が挙げられてもよく、並びにさらに、ホウ素、バリウム、ストロンチウム、鉄、カルシウム、亜鉛(酢酸亜鉛、塩化亜鉛、グルコン酸亜鉛)、銅(塩化銅、硫酸銅)、鉛、銀、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、リチウム、モリブデン、バナジウムの塩、複合体及び化合物が挙げられるべきであり、口及び歯の手入れ用の他の組成物としては、例えば、フッ素を含有する塩、複合体及び化合物(例えば、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化アミノ、フッ化スズ)、リン酸塩、炭酸塩及びセレンが挙げられ得る。
さらに、広範な試験済化合物について言及している非特許文献2を参照のこと。
口腔におけるpH調節剤の形態での活性剤の例としては、例えば、アジピン酸、コハク酸、フマル酸若しくはそれらの塩、又はクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、酢酸、乳酸、リン酸及びグルタル酸の塩等の許容可能な酸、並びにナトリウム、カリウム、アンモニウム、マグネシウム若しくはカルシウム、特にマグネシウム及びカルシウムの炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、硫酸塩又は酸化物等の許容可能な塩基が挙げられる。
禁煙剤の形態での活性剤の例としては、例えば、ニコチン、タバコ粉末又は銀塩(例えば、酢酸銀、炭酸銀及び硝酸銀)が挙げられる。
さらなる実施の形態では、スクロース脂肪酸エステルは、甘味剤の放出増大のために利用され、例としては、例えばいわゆる高強力甘味剤、例えばサッカリン、シクラメート、アスパルテーム、タウマチン、ジヒドロカルコン、ステビオシド、グリチルリチン、或いはその塩又は化合物が挙げられ得る。甘味剤の放出増大のために、スクロース脂肪酸は好ましくは少なくとも40%、例えば少なくとも50%のパルミテートの含量を有する。
活性剤のさらなる例は、任意の種類の薬品である。
薬品の形態での活性剤の例としては、カフェイン、サリチル酸、サリチルアミド及び関連物質(アセチルサリチル酸、サリチル酸コリン、サリチル酸マグネシウム、サリチル酸ナトリウム)、パラセタモール、ペンタゾシンの塩(塩酸ペンタゾシン及び乳酸ペンタゾシン)、塩酸ブプレノルフィン、塩酸コデイン及びリン酸コデイン、モルフィン及びモルフィン塩(塩酸塩、硫酸塩、酒石酸塩)、塩酸メタドン、ケトベミドン及びケトベミドン塩(塩酸塩)、β阻害薬(プロプラノロール)、カルシウム拮抗薬、塩酸ベラパミル、ニフェジンピン(nifedinpine)並びに非特許文献4で言及されている好適な物質及びその塩、ニトログリセリン、四硝酸エリトリチル、ストリキニーネ及びその塩、リドカイン、塩酸テトラカイン、塩酸エトルフィン、アトロピン、インスリン、酵素(例えば、パパイン、トリプシン、アミログルコシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、ストレプトキナーゼ、ストレプトドルナーゼ、デキストラナーゼ、αアミラーゼ)、ポリペプチド(オキシトシン、ゴナドレリン(LH.RH)、酢酸デスモプレシン(DDAVP)、塩酸イソクスプリン、エルゴタミン化合物、クロロキン(リン酸塩、硫酸塩)、イソソルビド、デモキシトシン、ヘパリンが挙げられる。
他の活性成分としては、β−ルペオール、レチゲン(登録商標)、クエン酸シルデナフィル及びこれらの誘導体が挙げられる。
歯科用製品としては、カルバミド、CPPカゼインホスホペプチド、クロルヘキシジン、二酢酸クロルヘキシジン、塩化クロルヘキシジン、二グルコン酸クロルヘキシジン、ヘキセテジン(hexetedine)、塩化ストロンチウム、塩化カリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、フッ素含有成分、フッ化物、フッ化ナトリウム、フッ化アルミニウム、フッ化アンモニウム、フッ化カルシウム、フッ化スズ、他のフッ素含有成分フルオロケイ酸アンモニウム、フルオロケイ酸カリウム、フルオロケイ酸ナトリウム、モノフルオロリン酸アンモニウム、モノフルオロリン酸カルシウム、モノフルオロリン酸カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、オクタデセンチルフッ化アンモニウム、ステアリルトリヒドロキシエチルプロピレンジアミンジヒドロフッ化物が挙げられる。
ビタミンとしては、A、B1、B2、B6、B12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸(pantothensyre)、ビオチン、C、D、E、Kが挙げられる。ミネラルとしては、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、マンガン、クロム、セレン及びモリブデンが挙げられる。他の活性成分としては、Q10(登録商標)、すなわち酵素が挙げられる。天然の薬剤としては、イチョウ葉、ジンジャー及び魚油が挙げられる。本発明は、セロトニン拮抗薬:スマトリプタン、ゾルミトリプタン、ナラトリプタン、リザトリプタン、エレトリプタン等の偏頭痛薬;シクリジン、シナリジン、ジメンヒドラミン、ジフェンヒドリナト(difenhydrinat)等の嘔吐薬;セトリジン、ロラチジン等の花粉症薬;ブプレノルフィン、トラマドール等の鎮痛薬;ミコナゾール、アンホテリシンB、トリアンシノロナセトン等の口腔疾患薬;及び薬剤であるシサプリド、ドンペリドン、メトクロプラミドの使用にも関する。好ましい実施の形態では、本発明はニコチンとその塩の放出に関連する。
さらに本発明は、請求項1〜66のいずれかに記載の菓子製品の製造方法であって、当該製品がバッチプロセスにより製造される方法に関する。
既知のバッチ製造方法は、ポリマー系(チューインガムの用語内では、ガムベースと呼ばれる)が、実質的に疎水性の成分をベースにして第一段階で混合されることによる二段階プロセスであって、この場合、さらなる親水性成分、例えば甘味剤等がポリマー系と一緒に混合される。
さらに本発明は、請求項1〜67のいずれかに記載の菓子製品の製造方法であって、当該製品が押出プロセスにより製造される方法に関する。
菓子製品及び/又は当該製品のポリマー系の製造は、押出により有益に実施され得る。このプロセスは、ポリマー系(ガムベース等価物)が極少数の成分、例えば好ましくは3つの成分:LMw PVA、HMw PVA及び可塑剤、例えばトリアセチンを含む、という事実のため、本発明に関して非常に魅力的であり且つ有益である。
さらに本発明は、請求項1〜68のいずれかに記載の菓子製品の製造方法であって、当該製品が圧縮プロセスにより製造される方法に関する。
本発明の一実施の形態によれば、タフィーガムの製造に圧縮技法を使用することは有益であり得る。例えば高温又は混合プロセスに弱い成分を組み入れる場合、本発明のタフィーガムの調製に圧縮を使用するのが好ましい場合がある。
図面を参照しながら、本発明を説明する。
[詳細な説明]
本発明により、タフィー製品と顕著な類似点を有するが、しかし主にポリビニルアセテートから成るポリマー系をベースにした菓子製品が提供される。ポリマー系は、少なくとも甘味剤及び風味剤を含むさらなる成分と混合され、そして混合物は、本明細書中でタフィーガム物質と呼ばれる菓子物質を形成する。菓子製品は、タフィーガムとも呼ばれ得る。
一般的に、本発明の好ましい一実施形態によれば、提供されるタフィーガム菓子製品は、通常ポリマー系、並びに風味剤、甘味剤、テクスチャー改質剤、さらなる任意の成分及びチョコレートを含む付加的成分から成る。付加的成分のほとんどの部分は、通常水溶性である。しかしながら脂溶性成分、例えば風味油が十分に使用可能である。
ポリマー系は1種又は複数のポリマーを含み得るし、軟化剤と混合され得る。ポリマーは口腔内に保持されるが、使用中のみ込まれず、これは、普通は完全にのみ込まれる従来のタフィー製品と比較して、タフィー様体験を延長するという有益な作用を有する。
軟化剤は、さらなる成分の添加前にポリマー中に混合され得るし、或いは混合手順中の任意の時にタフィーガム組成物中に混合され得る。本発明の一実施形態では、軟化剤の一部は、このプロセスの早期に添加され、例えばポリマー単独に添加され、そして軟化剤のさらなる部分はタフィーガムの混合プロセス中に後で添加される。
異なる種類の軟化剤は、特定のポリマー系のテクスチャーを調整するために有用であり得る。ポリマー系の的確な組成、並びに軟化剤、風味剤及び甘味剤を含めた付加的成分の特定の選択が、タフィーガムの放出特性を規定する。風味剤及び甘味剤の放出速度は、タフィーガムの咀嚼及び消費期間中の異なる段階でより高く又はより低く調整され得る。
タフィーガム中への風味剤及び甘味剤、例えば甘草入りキャンディー、チョコレート、タフィー、果実等の添加により、任意の所望の味が得られる。
タフィーガムのテクスチャーを特徴とする一方法は、貯蔵弾性率G’及び損失弾性率G”を含む流動学的特性、並びに異なる周波数での2つの間の関係を測定することである。貯蔵弾性率G’という用語は弾性係数ともみなされ得る。損失弾性率G”という用語は粘性係数とみなされ得る。G”対G’の比、すなわちG”/G’は、所定の周波数での材料に関する粘性対弾性寄与の相対的重要性の測定値であり、そして所定の振動トルク及び所定の温度で評価され得る。
所望のテクスチャー特性は、非エラストマー、例えばPVA及び軟化剤の適正な組合せにより得られる。
以下において、タフィーガム組成物はさらに詳細に記載され、そして本発明によるポリマー系中の使用可能成分及びタフィーガム製品中の付加的成分について例が示される。
概して、本発明によるタフィーガム製品組成物は、通常水溶性本体部分、風味剤及び主としてポリマー系から成る水不溶性咀嚼可能部分を含む。水溶性部分は咀嚼中一定の時間にわたって風味剤の一部とともに消散するが、一方、ポリマー系部分は咀嚼全体を通して口腔内に保持される。
ポリマー系は、本発明による菓子製品の咀嚼に適した物質を提供し、そして最終的なタフィーガム製品の咀嚼特質を大いに付与する。さらにポリマー系は、風味剤及び甘味剤の放出プロフィールに影響を及ぼし、そしてテクスチャー及び味の両方に関して最終製品において有意の役割を果たす。使用される風味剤のいくつかは、ポリマー系に対する親和性を有し、そしてポリマー系により保持され、それゆえタフィーガムを咀嚼する一定の時間にわたって放出され得る。他の風味剤は容易に溶出され、いくつかは乳化剤が使用される場合には迅速に放出され得る。さらに乳化剤は、低水和を促し、したがってタフィーガムの流動傾向を低減し得るので、気候における湿気に対する安定性を改良するのに影響を及ぼし得る。
タフィーガム菓子製品の水不溶性部分は、ポリマー系、及び通常少量のさらなる成分、例えば可塑剤、ワックス、軟化剤、充填剤、着色剤及び酸化防止剤を含有する。
好ましくはポリマー系は、タフィーガム菓子製品の約15〜約95重量%を、さらに通常、タフィーガムの約30〜約65重量%の範囲で含まれる。
ポリマー系の組成は、調製される特定の製品に、並びに最終製品の所望の咀嚼及びその他の知覚特質によって変わり得る。しかしながら本発明によれば、ポリビニルアセテートは菓子製品のタフィー様テクスチャーを得るのに不可欠な特性を有する、ということが見出されており、そして本発明によれば、ポリビニルアセテートは使用されるポリマー系の主要部分を常に構成すべきである。
ポリマー系は、ポリマー系の70〜100重量%の量でポリビニルアセテートを含み得る。ポリマー系は、時としては樹脂性ポリマーと呼ばれる相対的に低分子量のポリビニルアセテートで構成されることが好ましい。エラストマー及び高分子量ポリビニルアセテートは、所望のタフィー様テクスチャーを損なうことなく、極く限られた程度に使用することができる。
軟化剤は、テクスチャーを改質するためにポリマー系に組み入れられ得る。軟化剤は、ポリマー系に関して0〜30重量%の量で添加され得る。タフィーガムのマイルドな軟化成分、例えばポリオールシロップ、例えばマルチトール・シロップは、最も適切な範囲内で、最終タフィーガム物質の約0〜25重量%の量でタフィーガムに添加され得る。
ポリマー系はさらに、充填剤、ワックス及び脂肪と混合され得るが、しかしこれらの成分は一般に所望のタフィー様テクスチャー特性に寄与していない。
本発明の一実施形態によれば、ポリマー系の70〜100重量%を構成するポリビニルアセテートは、比較的低い分子量(Mw)を有し得る。本発明の一実施形態によれば樹脂性、樹脂様及び非エラストマー性として特徴とされ得る低分子量ポリビニルアセテートは、好ましくは1,000〜250,000g/mol、好ましくは2,000〜200,000g/mol、さらに好ましくは4,000〜100,000g/molの範囲内の分子量(Mw)を有する。ポリビニルアセテートポリマーは、ポリマー系及びタフィーガムの硬度に影響を及ぼし得る。
別記しない限り、ポリマーに関して本明細書中で用いる場合、「分子量」という用語は、g/molでの重量平均分子量(Mw)を意味する。
異なる分子量及びガラス転移温度のポリビニルアセテートはポリマー系中で組み合わされることもあり、そしてそれらの個々の特性により、タフィーガムの硬度、軟度及びさらなるテクスチャー特性が変更され得る。
25,000〜300,000g/mol、さらに一般的には30,000〜80,000g/molの範囲の分子量(Mw)を有する高分子量ポリビニルアセテートは、ポリマー系の30重量%まで、好ましくは20重量%以下、最も好ましくは10重量%以下を構成し得る。分子量が高いほど、本発明によるタフィーガム製品の所望のタフィー様特性を損なわずに使用される量は少ない。
本発明の範囲内のタフィーガム製品を製造する場合の一般原理に従って、異なる適切な成分の種類を以下に列挙し、説明する。
着色剤、漂白剤及び酸化防止剤は任意の成分であり、これらはポリマー系と混合され、そしてポリマー系の約5重量%までの量を構成し得る。酸化防止剤は、例えばブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、没食子酸プロピル及びトコフェロール、並びに防腐剤の中から選択され得る。着色剤及び白化剤は、例えばFD&C型染料及びレーキ、果実又は植物抽出物、二酸化チタン、並びにその組合せを含み得る。
本発明の一実施形態では、タフィーガムは、タフィーガムの約0〜約18重量%、さらに通常タフィーガムの約0〜約12重量%の量で1種又は複数の軟化剤を含み得る。
軟化剤及び乳化剤は、本発明の一実施形態によれば、ポリマー系の混合中及びその後の最終タフィーガムの混合中の両方に添加され得る。
軟化成分は、ポリマー系及びタフィーガム処方物を軟化し、そしてワックス、脂肪、油、乳化剤、界面活性剤及び可溶化剤のような成分(これらは任意に添加され得る)を含むのに寄与し得る。
軟化剤、例えばスクロースエステルとしては、特許文献1(この記載内容は参照により本明細書中で援用される)に開示されたものが挙げられ得る。軟化剤としてはさらに獣脂、硬化獣脂、硬化及び部分硬化植物油、ココアバター、脱脂ココア粉末、グリセロールモノステアレート、グリセリルトリアセテート、レシチン、モノ−、ジ−及びトリグリセリド、アセチル化モノグリセリド、脂肪酸(例えばステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸及びリノール酸)並びにその組合せが挙げられる。本発明の一実施形態によれば、タフィーガム中に使用される好ましい軟化剤はトリアセチンである。
当該製品に軟性も与えている1種又は複数の乳化剤の添加はさらに、水結合特性及び心地よい平滑表面を製品に提供すること、及び製品の潜在的接着特性を低減することに寄与し得る。本発明の一実施形態では、乳化剤は、ポリマー系の0〜18重量%、好ましくは0〜12重量%を構成し得る。乳化剤の例としては、食用脂肪酸のモノ−及びジグリセリド、食用脂肪酸のモノ−及びジグリセリドの乳酸エステル及び酢酸エステル、アセチル化モノ及びジグリセリド、食用脂肪酸の糖エステル、Na−、K−、Mg−及びCa−ステアレート、レシチン、ヒドロキシル化レシチン等が挙げられる。
下記のような生物学的又は薬学的活性成分が存在する場合、ある特定の乳化剤及び/又は可溶化剤が、これらの成分を分散し、放出するためにタフィーガム処方物中に添加され得る。
本発明の一実施形態では、ワックス及び脂肪は、粘稠度の調整のために、そしてタフィーガム菓子製品の軟化のために用いられ得る。本発明に関連して、ワックス及び脂肪の例としては、例えば米糠ワックス、ポリエチレンワックス、石油ワックス(精製パラフィン及び微晶質ワックス)、パラフィン、蜜蝋、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ココアバター、脱脂ココア粉末及び任意の適切な油又は脂肪、例えば完全又は部分硬化植物油、或いは完全又は部分硬化動物脂肪が挙げられる。
上記の脂肪は、製品の所望のタフィー様テクスチャーを妨害する傾向を有するので、本発明のタフィーガム中に大量に使用されない。しかしながらチョコレート成分、例えばココアバター及びココア粉末は、本発明による好ましい成分であるが、それらは通常はタフィーガム組成物中に大量に混合されない。
ワックス及び/又は脂肪がタフィーガム中に混合される場合、その量はポリマー系に関して最大で30重量%であるべきである。タフィーガム組成物中の脂肪の量を低く保持することは、チョコレートのような脂肪成分の内部充填に対し、そして軟質コーティング、例えばチョコレートによるコーティングに対し、タフィーガムがより強靭であり得るという有益な作用を有し得る。
本発明の一実施形態では、タフィーガムは意外にも、タフィーガムの約1〜30重量%、好ましくは2〜15重量%という量で充填剤を含み得る。充填剤及び/又はテクスチュライザーの例としては、炭酸マグネシウム及び炭酸カルシウム、硫酸ナトリウム、磨砕石灰石、例えばケイ酸マグネシウム及びケイ酸アルミニウム等のケイ酸塩化合物、カオリン及び粘土、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、タルク、酸化チタン、リン酸モノ−、ジ−及びトリカルシウム、セルロースポリマー、例えば木材、並びにその組合せが挙げられる。
タフィーガム組成物に添加され得る付加的成分は、風味剤、バルク甘味剤、高強度甘味剤、酸味剤、並びに所望の属性を提供する他の成分である。
適切なバルク甘味剤としては、糖及び非糖の甘味成分の両方が挙げられる。バルク甘味剤は、通常タフィーガムの約2重量%〜約80重量%、さらに通常約10重量%〜約75重量%、例えば20重量%〜70重量%を構成する。
有用な糖甘味剤は、糖類含有成分であり、例としてはスクロース、デキストロース、マルトース、デキストリン、トレハロース、D−タガトース、乾燥転化糖、フルクトース、レブロース、ガラクトース、固形コーンシロップ等(単独で、又は組合せて)が挙げられるが、これらに限定されない。
ソルビトールは、非糖甘味剤として用いられ得る。他の有用な非糖甘味剤としては、他の糖アルコール、例えばマンニトール、キシリトール、硬化デンプン加水分解物、マルチトール、イソマルトール、エリトリトール、ラクチトール等(単独で又は組合せて)が挙げられるが、これらに限定されない。
高強度人工甘味剤は、単独でも又は上記の甘味剤と組合せても用いられ得る。好ましい高強度甘味剤としては、スクラロース、アスパルテーム,アセスルファムの塩、アリテーム、ネオテーム、トゥインスイート、サッカリン及びその塩、サイクラミン酸及びその塩、グリチルリチン、ジヒドロカルコン、タウマチン、モネリン、ステビオシド等(単独で又は組合せて)が挙げられるが、これらに限定されない。
より長く残存する甘味及び風味の知覚を提供するためには、人工甘味剤の少なくとも一部分の放出を封入するかそうでなければ制御するのが望ましい。湿式造粒、ワックス造粒、噴霧乾燥、噴霧冷却、流動床コーティング、コーサーベーション(coascervation)、酵母細胞中への封入、並びに繊維押出のような技術を用いて、所望の放出特質を達成し得る。甘味剤の封入は、タフィーガム中にすでに一般的に用いられている別の成分、例えば樹脂性化合物を用いても提供され得る。
高強度人工甘味剤の使用量レベルはかなり変わり、そして甘味剤の効力、放出速度、製品の所望の甘味、用いられる風味剤のレベル及び種類、並びに費用対価のような因子によって決まるであろう。したがって高有効性の人工甘味剤の活性レベルは、約0重量%から約8重量%まで、好ましくは0.001重量%から約5重量%まで変化し得る。封入のために用いられる担体が含まれる場合、封入甘味剤の使用量レベルは比例して高くなる。
糖及び/又は非糖の甘味剤の組合せが、本発明に従って加工処理されるタフィーガム処方物中に用いられ得る。さらに軟化剤も、糖又はアルジトール水溶液のように付加的甘味を提供し得る。
低カロリーの製品が所望される場合、低カロリーの増量剤が用いられ得る。低カロリーの増量剤の例としては、ポリデキストロース、ラフチロース、ラフチリン、フルクトオリゴ糖(NutraFlora(登録商標))、パラチノースオリゴ糖、グアーガム加水分解物(例えばSun Fiber(登録商標))又は不消化性デキストリン(例えばFibersol(登録商標))が挙げられる。しかしながら他の低カロリー増量剤も用いられ得る。
本発明によるタフィーガムは、芳香剤及び天然風味剤及び合成風味剤を含む風味剤、例えば、味の輪郭に影響を及ぼし得る酸及びその他の物質を含む天然植物成分、精油、エッセンス、抽出物、粉末の形態で含み得る。液体風味剤及び粉末化風味剤の例としては、ココナツ、コーヒー、チョコレート、バニラ、グレープフルーツ、オレンジ、ライム、メントール、リコリス、キャラメルアロマ、ハニーアロマ、落花生、クルミ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、アーモンド、パイナップル、イチゴ、ラズベリー、トロピカルフルーツ、サクランボ、シナモン、ペパーミント、冬緑樹、スペアミント、ユーカリ及びミント、果実エッセンス、例えばリンゴ、ナシ、モモ、イチゴ、アンズ、ラズベリー、サクランボ、パイナップル及びプラムエッセンスが挙げられる。精油としては、ペパーミント、スペアミント、メントール、ユーカリ、クローブ油、ベイ油、アニス、タイム、セダーリーフ油、ナツメグ、並びに上記の果実の油が挙げられる。
タフィーガムの風味剤は、凍結乾燥された、好ましくは粉末、スライス又は小片又はその組合せの形態の天然風味剤であり得る。粒子サイズは、粒子の最長直径として算定した場合、3mmより小さいか、2mmより小さいかさらに好ましくは1mmより小さくし得る。天然風味剤は、粒子サイズが約3μm〜2mm、例えば4μm〜1mmである一形態であり得る。好ましい天然風味剤としては、果実から、例えばイチゴ、ブラックベリー及びラズベリーからの種子が挙げられる。
種々の合成風味剤、例えば混合果実風味剤も、本発明によるタフィーガムの組成物中に用いられ得る。上記のように、芳香剤は、慣用的に用いられるものより少ない量で用いられ得る。芳香剤及び/又は風味剤は、用いられる芳香剤及び/又は風味剤の所望の程度によって、最終製品の0.01重量%〜約30重量%の量で用いられ得る。好ましくは芳香剤及び/又は風味剤の含量は、総組成物の0.2重量%〜3重量%の範囲である。
本発明の一実施形態では、風味剤は、味の輪郭に影響を及ぼし得る酸及びその他の物質を含む天然植物成分、精油、エッセンス、抽出物、粉末の形態の天然風味剤及び合成風味剤を含む。
本発明によるタフィーガム中に含まれ得るさらなるタフィーガム成分としては、特に薬学的活性成分又は生物学的活性成分が存在する場合、界面活性剤及び/又は可溶化剤が挙げられる。本発明によるタフィーガム組成物中の可溶化剤として用いられるべき界面活性剤の型の一例として、非特許文献5、並びにそれぞれの国の認可された食品乳化剤の一覧が参照される。陰イオン性、陽イオン性、両性又は非イオン性の可溶化剤が用いられ得る。適切な可溶化剤としては、レシチン、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸塩、食用脂肪酸のモノ及びジグリセリドのモノ及びジアセチル酒石酸エステル、脂肪酸のサッカロースエステル、脂肪酸のポリグリセロールエステル、内部エステル化ヒマシ油酸のポリグリセロールエステル(E476)、ステアロイルラクチル酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム及び脂肪酸のソルビタンエステル、並びにポリオキシエチル化硬化ヒマシ油(例えばCREMOPHORの商品名で販売されている製品)、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマー(例えばPLURONIC及びPOLOXAMERの商品名で販売されている製品)、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸のソルビタンエステル及びポリオキシエチレンステアリン酸エステルが挙げられる。
特に適切な可溶化剤は、ポリオキシエチレンステアレート、例えばポリオキシエチレン(8)ステアレート及びポリオキシエチレン(40)ステアレート、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(TWEEN、例えばTWEEN20(モノラウレート)、TWEEN80(モノオレエート)、TWEEN40(モノパルミテート)、TWEEN60(モノステアレート)又はTWEEN65(トリステアレート)の商品名で販売されている)、食用脂肪酸のモノ及びジグリセリドのモノ及びジアセチル酒石酸エステル、食用脂肪酸のモノ及びジグリセリドのクエン酸エステル、ステアロイルラクチル酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチル化硬化ヒマシ油、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマー、並びにポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテルである。可溶化剤は、単一化合物、又はいくつかの化合物の組合せであり得る。活性成分の存在下では、タフィーガムは好ましくは、チューインガムの技術分野で既知の担体、並びに薬学的成分も含み得る。
軟化剤として用いられる乳化剤としては、獣脂、硬化獣脂、硬化植物油及び部分硬化植物油、ココアバター、グリセロールモノステアレート、グリセリルトリアセテート、レシチン、モノ−、ジ−及びトリグリセリド、アセチル化モノグリセリド、脂肪酸(例えばステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸及びリノール酸)並びにその組合せが挙げられる。
本発明の一実施形態によれば、タフィーガムは、薬学的、美容的又は生物学的な活性物質を含み得る。このような活性物質の例、すなわちその包括的な一覧は、例えば、特許文献1(この記載内容は参照により本明細書中で援用される)中に見出される。
本発明と関連して用いられるべき活性作用物質は、タフィーガムから放出されることが所望される任意の物質であり得る。風味剤に関して得られる作用に対応して放出速度の加速が所望される場合、主要物質は、限定された水溶解度、通常10g/100mlより低い水溶解度を有するもの、例えば完全に水不溶性である物質である。実例は、医薬品、栄養補助食品、経口組成物、禁煙剤、高強度甘味剤、pH調節剤等である。
活性成分のさらなる例としては、パラセタモール、ベンゾカイン、シンナリジン、メントール、カルボン、カフェイン、二酢酸クロルヘキシジン、塩酸シクリジン、1,8−シネオール、ナンドロロン、ミコナゾール、ミスタチン(mystatin)、アスパルテーム、ナトリウムフッ化物、ニコチン、サッカリン、塩化セチルピリジニウム、他の第四アンモニウム化合物、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンD、グリベンクラミド又はその誘導体、プロゲステロン、アセチルサリチル酸、ジメンヒドリナート、シクリジン、メトロニダゾール、炭酸水素ナトリウム、イチョウからの活性成分、プロポリスからの活性成分、朝鮮人参からの活性成分、メタドン、ペパーミントのオイル、サリチルアミド、ヒドロコルチゾン又はアステミゾールが挙げられる。
栄養補助食品の形態の活性作用物質の例は、例えばビタミンB2(リボフラビン)、B12、葉酸、ナイアシン、ビオチン、貧可溶性グリセロホスフェート、アミノ酸、ビタミンA、D、E及びKの栄養作用を有する塩及び化合物、塩の形態の無機物、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、マンガン、クロム、セレン、モリブデン、カリウム、ナトリウム又はコバルトを含有する複合体及び化合物である。
さらに例えば種々の国々の権威により承認された栄養物の一覧、例えば、非特許文献3が参照される。
口腔又は歯のケア又はトリートメント用の化合物の形態の活性剤の例は、例えば結合過酸化水素及び咀嚼中に尿素を排出することが可能な化合物である。
防腐剤の形態での活性剤の例としては、例えば、グアニジン及びビグアニジン(例えば、二酢酸クロルヘキシジン)の塩及び化合物、並びに限定された水溶性を有する以下の種類の物質:第四アンモニウム化合物(例えば、セラミン、クロロキシレノール、クリスタルバイオレッド、クロルアミン)、アルデヒド(例えば、パラホルムアルデヒド)、デクアリン(dequaline)化合物、ポリノキシリン、フェノール(例えば、チモール、パラクロロフェノール、クレゾール)、ヘキサクロロフェン、サリチル酸アニリド化合物、トリクロサン、ハロゲン(ヨウ素、ヨードホレス、クロロアミン、ジクロロシアヌル酸塩)、アルコール(3,4ジクロロベンジルアルコール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、フェニルエタノール)、さらに非特許文献1を参照;アルミニウム塩(例えば、硫酸アルミニウムカリウムAIK(S04)2、12H20)等の限定された水溶性を有する金属塩、複合体及び化合物が挙げられてもよく、並びにさらに、ホウ素、バリウム、ストロンチウム、鉄、カルシウム、亜鉛(酢酸亜鉛、塩化亜鉛、グルコン酸亜鉛)、銅(塩化銅、硫酸銅)、鉛、銀、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、リチウム、モリブデン、バナジウムの塩、複合体及び化合物が挙げられるべきであり、口及び歯の手入れ用の他の組成物としては、例えば、フッ素を含有する塩、複合体及び化合物(例えば、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化アミノ、フッ化スズ)、リン酸塩、炭酸塩及びセレンが挙げられ得る。
さらに、広範な試験済化合物について言及している非特許文献2を参照のこと。
口腔におけるpH調節剤の形態での活性剤の例としては、例えば、アジピン酸、コハク酸、フマル酸若しくはそれらの塩、又はクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、酢酸、乳酸、リン酸及びグルタル酸の塩等の許容可能な酸、並びにナトリウム、カリウム、アンモニウム、マグネシウム若しくはカルシウム、特にマグネシウム及びカルシウムの炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、硫酸塩又は酸化物等の許容可能な塩基が挙げられる。
禁煙剤の形態での活性剤の例としては、例えば、ニコチン、タバコ粉末又は銀塩(例えば、酢酸銀、炭酸銀及び硝酸銀)が挙げられる。
活性剤のさらなる例は、任意の種類の薬品である。
薬品の形態での活性剤の例としては、カフェイン、サリチル酸、サリチルアミド及び関連物質(アセチルサリチル酸、サリチル酸コリン、サリチル酸マグネシウム、サリチル酸ナトリウム)、パラセタモール、ペンタゾシンの塩(塩酸ペンタゾシン及び乳酸ペンタゾシン)、塩酸ブプレノルフィン、塩酸コデイン及びリン酸コデイン、モルフィン及びモルフィン塩(塩酸塩、硫酸塩、酒石酸塩)、塩酸メタドン、ケトベミドン及びケトベミドン塩(塩酸塩)、β阻害薬(プロプラノロール)、カルシウム拮抗薬、塩酸ベラパミル、ニフェジンピン(nifedinpine)並びに非特許文献4で言及されている好適な物質及びその塩、ニトログリセリン、四硝酸エリトリチル、ストリキニーネ及びその塩、リドカイン、塩酸テトラカイン、塩酸エトルフィン、アトロピン、インスリン、酵素(例えば、パパイン、トリプシン、アミログルコシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、ストレプトキナーゼ、ストレプトドルナーゼ、デキストラナーゼ、αアミラーゼ)、ポリペプチド(オキシトシン、ゴナドレリン(LH.RH)、酢酸デスモプレシン(DDAVP)、塩酸イソクスプリン、エルゴタミン化合物、クロロキン(リン酸塩、硫酸塩)、イソソルビド、デモキシトシン、ヘパリンが挙げられる。
他の活性成分としては、β−ルペオール、レチゲン、クエン酸シルデナフィル及びこれらの誘導体が挙げられる。
歯科用製品としては、カルバミ(Carbami)、CPPカゼインホスホペプチド、クロルヘキシジン、二酢酸クロルヘキシジン、塩化クロルヘキシジン、二グルコン酸クロルヘキシジン、ヘキセテジン(hexetedine)、塩化ストロンチウム、塩化カリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、フッ素含有成分、フッ化物、フッ化ナトリウム、フッ化アルミニウム、フッ化アンモニウム、フッ化カルシウム、フッ化スズ、他のフッ素含有成分フルオロケイ酸アンモニウム、フルオロケイ酸カリウム、フルオロケイ酸ナトリウム、モノフルオロリン酸アンモニウム、モノフルオロリン酸カルシウム、モノフルオロリン酸カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、オクタデセンチルフッ化アンモニウム、ステアリルトリヒドロキシエチルプロピレンジアミンジヒドロフッ化物が挙げられ、ビタミンとしてはA、B1、B2、B6、B12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸(pantothenacid)、ビオチン、C、D、E、Kが挙げられる。
ミネラルとしては、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、鉛(Led)、マンガン、クロム、セレン及びモリブデンが挙げられる。他の活性成分としては、Q10@、すなわち酵素が挙げられる。天然の薬剤としては、イチョウ葉、ジンジャー及び魚油が挙げられる。本発明は、セロトニン拮抗薬:スマトリプタン、ゾルミトリプタン、ナラトリプタン、リザトリプタン、エレトリプタン等の偏頭痛薬;シクリジン、シナリジン、ジメンヒドラミン、ジフェンヒドリナト(difenhydrinat)等の嘔吐薬;セトリジン、ロラチジン等の花粉症薬;ブプレノルフィン、トラマドール等の鎮痛薬;ミコナゾール、アンホテリシンB、トリアンシノロナセトン等の口腔疾患薬;及び薬剤であるシサプリド、ドンペリドン、メトクロプラミドの使用にも関する。
活性成分は、下記の化合物又はそれらの誘導体:アセトアミノフェン、アセチルサリチル酸ブプレノルフィンブロムへキシンセルコキシブコデイン、ジフェンヒドラミン、ジクロフェナク、エトリコキシブ、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ルミラコキシブ、モルフィン、ナプロキセン、オキシコドン、パレコキシブ、ピロキシカム、プソイドエフェドリン、ロフェコキシブ、テノキシカム、トラマドール、バルデコキシブ、炭酸カルシウム、マガルドレート、ジスルフィラム、ブプロピオン、ニコチン、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、クロトリマゾール、エリスロマイシン、テトラサイクリン、グラニセトロン、オンダンセトロン、プロメタジン、トロピセトロン、ブロムフェニラミン、セテリジン、レコ−セテリジン、クロルシクリジン、クロルフェニラミン、クロルフェニラミン、ジフェニドラミン、ドキシラミン、フェノフェナジン、グアイフェネシン、ロラチジン、デス−ロラチジン、フェニルトロキサミン、プロメタジン、ピリダミン、テルフェナジン、トロキセルチン、メチルドパ、メチルフェニデート、塩化ベンズアルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジウム、クロルヘキシジン、エカベトナトリウム、ハロペリドール、アロプリノール、コルチニン、テオフィリン、プロパノロール、プレドニゾロン、プレドニゾン、フッ化物、尿素、ミコナゾール、アクトット(Actot)、グリベンクラミド、グリピジド、メトホルミン、ミグリトール、レパグリニド、ロジグリタゾン、アポモルフィン、シアリス、シルデナフィル、バルデナフィル、ジフェノキシレート、シメチコン、シメチジン、ファモチジン、ラニチジン、ラチニジン、セトリジン、ロラタジン、アスピリン、ベンゾカイン、デクストロメトルファン、エフェドリン、フェニルプロパノールアミン、プソイドエフェドリン、シサプリド、ドンペリドン、メトクロプラミド、アシクロビル、ジオクチルスルホサクシネート、フェノールフタレイン、アルモトリプタン、エレトリプタン、エルゴタミン、ミゲア、ナラトリプタン、リザトリプタン、スマトリプタン、ゾルミトリプタン、アルミニウム塩、カルシウム塩、鉄塩、銀塩、亜鉛塩、アンホテリシンB、クロルヘキシジン、ミコナゾール、トリアンシノロンアセトニド、メラトニン、フェノバルビトール、カフェイン、ベンゾジアゼピン系薬剤(benzodiazepiner)、ヒドロキシジン、メプロバメート、フェノチアジン、ブクリジン、ブロメタジン、シンナリジン、シクリジン、ジフェンヒドラミン、ジメンヒドリナート、ブフロメジル、アンフェタミン、カフェイン、エフェドリン、オルリスタット、フェニルエフェドリン、フェニルプロパノールアミン、プソイドフェドリン、シブトラミン、ケトコナゾール、ニトログリセリン、ニスタチン、プロゲステロン、テストステロン、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ピロカルピン、アルミニウムアミノアセテート(Aluminumaminoacetat)、シメチジン、エソメプラゾール、ファモチジン、ランソプラゾール、酸化マグネシウム、ニザチド及び/又はラチニジンを含み得るが、これらに限定されない。
本発明の一実施形態において、風味料は、それ自体が望ましくない味を有するか、又は製剤の味を変えてしまう活性成分を含むタフィーガム中で味マスキング剤(taste masking)として使用することができる。
タフィーガムは必要に応じて、結合剤、酸味料、充填剤、着色料、防腐剤及び酸化防止剤等の添加剤、例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、没食子酸プロピル及びトコフェロールを含有し得る。
着色料及び白色体質顔料としては、FDタイプ及びCタイプの染料及びレーキ、果物エキス及び野菜エキス、二酸化チタン、並びに、それらの組み合わせが挙げられ得る。
甘味料のための上記のカプセル法に使用される材料としては、例えば、ゼラチン、コムギタンパク質、ダイズタンパク質、カゼインナトリウム、カゼイン、アラビアガム、化工デンプン、加水分解デンプン(マルトデクキストリン)、アルギン酸塩、ペクチン、カラギーナン(carregeenan)、キサンタンガム、ローカストビーンガム(Locus bean gum)、キトサン、蜜蝋、カンデリラワックス、カルナウバワックス、加水分解植物油、ゼイン及び/又はスクロースが挙げられ得る。
一般的に、本発明に従って製造されるタフィーガム製品のポリマー系がポリ酢酸ビニルを主に又は単独で基剤とすることが好ましい。
しかしながら本発明の範囲内では、少量の、ポリマー系の30重量%を決して超えないさらなる天然樹脂及び合成樹脂、並びに合成エラストマーが使用され得る。実例は以下に記述される。
量を限定されるべき合成樹脂の例としては、酢酸ビニル−ラウリン酸ビニルコポリマー、並びにα−ピネン、β−ピネン及び/又はd−リモネン由来のテルペン樹脂、並びに天然テルペン樹脂が挙げられる。合成エラストマーの例としては、非特許文献6に列挙されたもの、例えばポリイソブチレン(例えば50,000〜80,000の範囲を含む約10,000〜1,000,000の範囲のゲル透過クロマトグラフィー(GPC)平均分子量を有する)、イソブチレン−イソプレンコポリマー(ブチルエラストマー)、スチレン−ブタジエンコポリマー(例えば約1:3〜3:1のスチレン−ブタジエン比を有する)、ポリイソプレン、ポリエチレン、酢酸ビニル−ラウリン酸ビニルコポリマー(例えばコポリマーの10〜45重量%等の約5〜50重量%のラウリン酸ビニル含量を有する)、並びにその組合せが挙げられる。
高分子量合成エラストマー及び低分子量合成エラストマーは、同一ポリマー系中で併合され得る。このような組合せの例は、ポリイソブチレン及びスチレン−ブタジエン、ポリイソブチレン及びポリイソプレン、ポリイソブチレン及びイソブチレン−イソプレンコポリマー(ブチルゴム)並びにポリイソブチレン、スチレン−ブタジエンコポリマー及びイソブチレンイソプレンコポリマーの組合せである。
天然樹脂の例を以下に示す:例えば部分硬化ロジンのグリセロールエステル、重合ロジンのグリセロールエステル、部分二量体化ロジンのグリセロールエステル、トール油ロジンのグリセロールエステル、部分硬化ロジンのペンタエリトリトールエステル、ロジンのメチルエステル、ロジンの部分硬化メチルエステル、ロジンのペンタエリトリトールエステルを含む天然ロジンエステル(しばしばエステルゴムと呼ばれる)。
好ましくないが、例えばPVAcの0.1〜4重量%の範囲の、限定量の水を含むPVAcを使用することは、本発明の範囲内である。
本発明のポリマー系は、通常、約1.2:1〜約2:1の前対後速度比での加熱(10℃〜120℃)シグマ羽根ミキサーに、ほとんどが低分子量PVAcであるかなりの量のポリ酢酸ビニル及び可塑剤を添加することにより調製されるが、その中分子量ポリマー/高分子量ポリマーのより精確な調合を要するポリマー系に関してはより高い比が通常用いられる。
適正な粘稠度を得るために混合ケトルの作業容量により、且つわずかな量の中分子量ポリマー/高分子量ポリマーを分解すると共に鎖の分枝を増大することが所望される調合の程度により、初期質量を含む成分の初期量が求められ得る。調合の時間が長いほど、より低い分子量又は軟化点ポリマー系成分が用いられるほど、最終ポリマー系の粘度及び堅固さは低くなる。
調合は、通常、成分が一緒に塊りになったら有効になり始める。15〜90分のうちのいずれかが、調合時間の長さであり得る。
好ましくは調合時間は、20〜約60分である。
初期成分が均質に一塊になり所望の時間混じり合った後、完全に均質な溶融塊が得られるまで、残りのポリマー系成分が逐次的に添加される。通常、ポリマー系成分の任意の残余物は、初期調合時間後60分以内に添加される。
一般的なポリマー系処理時間は、処方物によって、約0.5時間から約4時間まで、好ましくは約0.5時間から1.5時間まで変わり得る。ダンプされた場合の最終塊温度は、70℃〜130℃、好ましくは100℃〜120℃であり得る。完成した溶融塊は、混合ケトルから被覆された鍋又は裏打ちされた鍋に空けられ、任意の望ましい形状に押出されるか又は注型されて、冷却及び固体化される。上記の手法の多数の変法が後に続き得ることを当業者は認識する。
概して、本発明のタフィーガム製品は、市販のミキサーに種々の成分を順次添加することにより製造され得る。成分が十分に混合された後、タフィーガム塊はミキサーから出されて、所望の形態に、例えば圧延によりシートに、そして切断により棒状物に造形され、大きい塊りに押出されるか又はペレットに注型される。
混合手法の一般的な例は、本発明の一実施形態では、以下を含む。一般的に、ポリマー系を先ず軟化し、混合することにより、成分は混合され得る。軟化剤又はそれらの一部も、この時点で添加され得る。次に着色剤、活性作用物質及び/又は乳化剤が、シロップ並びに増量剤/甘味剤の一部分とともに添加され得る。増量剤/甘味剤のさらなる部分が次にミキサーに添加され得る。風味剤は通常増量剤/甘味剤の最終部分とともに添加され得る。高強度甘味剤は、好ましくは増量剤の最終部分の後に添加され得る。
混合手法は通常全体で12〜25分間掛かるが、しかしより長い混合時間が必要とされることもあり得る。特許文献2(この記載内容は参照により本明細書に援用される)に記載されるような一段階方法を含む、上記の手法の多数の変法が後に続き得る。タフィーガム製品は、押出、圧縮、圧延により形成され、そして任意の形態で液体及び/又は固体で中心充填され得る。
本発明の好ましい一実施形態によれば、タフィーガムは押出プロセスにより製造される。
以下の非限定的な実施例は、本発明によるタフィーガム菓子製品の製造を説明するものである。
タフィーガムの調製
表1のタフィーガム物質処方物を有するタフィーガム製品を調製した。
Figure 2008515409
表1:タフィーガム組成物。数字は、総組成物の重量%で示されている。全体の38.4%の低分子量及び高分子量の使用ポリビニルアセテート(PVA)がポリマー系を形成する。
調製は、以下の手順を含んだ:ポリマー系及び軟化剤を、ミキサー、例えばZ−羽根混合ケトル中で混合した。約40〜80℃の温度で、約10〜25分間、混合プロセスを実行し、それにより各ポリマー系の均質混合物を調製した。1種の単一ポリマーがポリマー系を構成する場合、混合手順は、本発明によるタフィーガムに使用する前に、ポリマーテクスチャーをさらに改質するために役立つ。混合プロセス、加熱及び考え得る軟化剤はすべて、最終タフィーガム物質組成物の混合前のポリマー系の軟化に寄与する。
混合されたポリマー系をミキサーから取り出して、室温に冷却させた後、第2のミキサーに移す。或いは混合ポリマー系をその加熱状態で第2のミキサーに移すか、又はポリマー系を第1のミキサー内に保持して、タフィーガムを調製するためのさらなる成分の添加に備えることができる。
ポリマー系及び残りの成分をすべて一緒に、約40〜80℃の温度でミキサー中で混合する。例えば水平に取り付けられたZ形アームを有する混合ケトルを用い得る。最初に、ポリマー系及び約半分のソルビトール粉末を、約3分間混合する。この時点で、ミキサーは好ましくは40〜80℃という必要温度であるべきである。必要な場合、ミキサーを例えば約15分間予熱する。ポリマー系及び最初の半量の部分のソルビトールを混合した後、残り半分のソルビトールを添加し、2分間混合し、この時点でマルチトールシロップを徐々に添加して、混合を5分間継続する。次に風味剤を添加し、組成物を3分間混合する。軟化剤を徐々に添加し、約2分間混合する。次に高強度甘味剤を添加し、3分間混合する。キシリトールを添加し、3分間混合を継続して、その時点で、得られたタフィーガム組成物を取り出し、そして例えば40〜60℃の温度で鍋に移す。生成物を次に圧延し、刻み目を付け、打ち抜くか又は別の方法でコア、棒形、ボール形、立方形及び任意の他の所望の形状に形成し、任意にその後、コーティング及び艶出プロセスを経た後、包装する。
本発明の範囲内で、他のプロセス及び成分をタフィーガムの製造プロセスに使用し得ることは明らかである。
一般的にガムベース混合のために使用される方法に対応する一方法により、本発明の一実施形態に従って、ポリマー系を調製する。使用される方法は、Z羽根ミキサー中での混合を含みた。ポリマー系は、以下の成分を含んだ。
95重量%の低分子量PVA(15,000g/mol Mw)
1重量%の高分子量PVA(60,000g/mol Mw)
4重量%トリアセチン。
ポリマー系の押出は本発明の範囲内で有益に使用され得る、ということに留意すべきである。
実施例1のポリマー系をベースにして、菓子製品を混合する。親水性チューインガム成分と一緒にガムベースを混合するために一般的に使用される方法に対応する一方法により、混合を実施する。菓子製品は、以下の成分を含んだ。
0.3重量%の高強度甘味剤
39重量%のバルク甘味剤(キシリトール及びソルビトール)
6重量%のマルチトール・シロップ
1.5重量%の酸
3.2重量%のレモン風味剤
実施例1の50重量%のポリマー系。
楕円体の形状を有するとともに約1.5グラムの重量を有する菓子製品を、得られた上記混合物から形成した。
得られた菓子製品はチューインガムと同様に見えたが、しかしテクスチャー特性はタフィーのテクスチャーに匹敵した。
甘味剤及び風味剤の放出は印象的であり、そしてタフィー様製品と良く調和した。
実施例2のポリマー系をベースにして、菓子製品を混合する。親水性チューインガム成分と一緒にガムベースを混合するために一般的に使用される方法に対応する一方法により、混合を実施する。菓子製品は、以下の成分を含んだ。
0.4重量%の高強度甘味剤
3重量%のトリアセチン
43.6重量%のバルク甘味剤(キシリトール及びソルビトール)
6重量%のマルチトール・シロップ
7重量%の甘草入りキャンディー風味剤
実施例1の40重量%のポリマー系。
楕円体の形状を有するとともに約1.5グラムの重量を有する菓子製品を、得られた上記混合物から形成した。
その結果生じた菓子製品はチューインガムと同様に見えたが、しかしテクスチャー特性はタフィーのテクスチャーに匹敵した。
甘味剤及び風味剤の放出は印象的であり、そしてタフィー様製品と良く調和した。実施例3と比較して当該菓子製品は少し多くの可塑剤を必要とする、ということがさらに観察された。これは、レモン風味剤及び関連する酸が特定的に使用されるトリアセチンに対してかなりの補助可塑剤として作用する傾向がある、という事実のためである。
実施例2のポリマー系をベースにして、菓子製品を混合する。親水性チューインガム成分と一緒にガムベースを混合するために一般的に使用される方法に対応する一方法により、混合を実施する。菓子製品は、以下の成分を含んだ。
0.4重量%の高強度甘味剤
3重量%のトリアセチン
47.6重量%のバルク甘味剤(キシリトール及びソルビトール)
6重量%のマルチトール・シロップ
3重量%のチョコレート/ヘーゼルナッツ風味剤
実施例2の40重量%のポリマー系。
楕円体の形状を有するとともに約1.5グラムの重量を有する菓子製品を、得られた上記混合物から形成した。
その結果生じた菓子製品はチューインガムと同様に見えたが、しかしテクスチャー特性はタフィーのテクスチャーに匹敵した。
甘味剤及び風味剤の放出は印象的であり、そしてタフィー様製品と良好に調和した。また、実施例4と同じ理由から、実施例3と比較して少し多くの可塑剤を使用するのが有益であることが判明した。
実施例2のポリマー系をベースにして、菓子製品を混合する。親水性チューインガム成分と一緒にガムベースを混合するために一般的に使用される方法に対応する一方法により、混合を実施する。菓子製品は、以下の成分を含んだ。
0.4重量%の高強度甘味剤
3重量%のトリアセチン
47.6重量%のバルク甘味剤(キシリトール及びソルビトール)
6重量%のマルチトール・シロップ
3重量%のミント風味剤
実施例2の40重量%のポリマー系。
楕円体の形状を有するとともに約1.5グラムの重量を有する菓子製品を、得られた上記混合物から形成した。
その結果生じた菓子製品はチューインガムと同様に見えたが、しかしテクスチャー特性はタフィーのテクスチャーに匹敵した。
甘味剤及び風味剤の放出は印象的であり、そしてタフィー様製品と良く調和した。また、実施例4と同じ理由から、実施例3と比較して少し多くの可塑剤を使用するのが有益であることが判明した。
キシリトールを含む硬質コーティングにより、実施例3〜6の菓子製品を被覆した。
軟質コーティングにより、実施例5及び実施例6の菓子製品を被覆した。特定的に塗布される軟質コーティングはチョコレートである。他の軟質被覆材料も本発明の範囲内で使用され得る、ということに留意すべきである。
本発明の有益な一実施形態では、通常従来のチューインガム処方物を溶解する傾向があるこのような非常に刺激的な可塑性成分に対してポリマー系は強靭であることが立証されているので、チョコレートは、コーティング、製品構成単位又は中心充填物として使用され得る。
評価により、所望のタフィー特性は、本発明によるタフィー様菓子製品及びチョコレートの組合せにより有効に支持され及び/又は改良され得る、ということは注目すべきことである。
さらなるコーティングの層も、本発明の範囲内で使用され得る。
当該菓子製品は、本発明の範囲内のいくつかの異なる方法で、例えば既知の2つのプロセスにより又は押出により製造され得る、ということに留意すべきである。
さらに、形状、サイズ及び重量は当該製品の現在所望される特性に従って有意に変更され得る、ということに留意すべきである。
したがって種々の形状としては、例えば円形、楕円体、正方形、マルチモジュール型、環形等が挙げられる。
特定の興味深い一変形は、中心充填型菓子構造である。したがって使用されるポリマー系は、本発明により、咀嚼の前又は後に、例えばチョコレートのような脂肪ベースの成分に非常に耐性があることが立証された。
レオメーター測定によるタフィーガム及びチューインガムの比較
実施例1のタフィーガム物質101からタフィーガムコアを調製し、レオロジー特性、したがってテクスチャーに関してチューインガム試料と比較した。AR1000レオメーター(TA Instruments)により、10μN・mの振動トルク及び37℃で、測定を実行した。
この結果を図1〜図3に示すが、これは、タフィーガム及びチューインガムの試験試料に対する増加する周波数(Hz)での貯蔵弾性率G’(Pa)、損失弾性率G”(Pa)及び正接(δ)のレオロジー測定値を示す。試験試料は、1分間咀嚼しておいたタフィーガム及びチューインガムの2つの試料、そして同様に3分間咀嚼していた各製品の2つの試料である。
1分間咀嚼していたタフィーガム及びチューインガムを比較した場合の結論は一般的に、3分間咀嚼していた試料を比較した結論と非常によく似ている。
測定値から分かる有意の差は、タフィーガムの各試料に関してはG”がG’より大きかったが、一方、チューインガムに関しては逆の関係が見出された、という点である。これは、タフィーガム・テクスチャーがG”、すなわち損失弾性率に支配されていたが、それに比してチューインガムでは、G’、すなわち貯蔵弾性率に支配された、ということを意味する。これにより、貯蔵弾性率を増大するエラストマー性ポリマーの添加は、所望のタフィーガム・テクスチャーを破壊し、そしてより多くのチューインガム様テクスチャーを生じ得る、ということは明らかである。
G’及びG”を独立して見ると、以下のことが観察され得る。
G’及びG”対周波数の勾配は、チューインガムと比較した場合、タフィーガムの測定値の方が明らかに急勾配である。
0.1Hzから約5Hzまでのすべての測定周波数で、G’は、チューインガム試料に関するよりもタフィーガム試料に関する方が、明らかに低かった。したがって貯蔵弾性率G’は、チューインガムと比較してタフィーガムに関してはあまり顕著でなかった。さらに、約2Hzからそれ以上の周波数では、G”はチューインガム試料に関するよりもタフィーガム試料に関してより高かった、ということが分かる。したがってこれらの周波数では、損失弾性率G”は、チューインガムと比較してタフィーガムに関してより顕著であった。
さらに、タフィーガム試料のG’は、1分間咀嚼しただけの試料に関する場合よりも3分間咀嚼した試料の方がより低かった、ということに留意すべきである。同じことが、G”に関して認められる。
これに対し、チューインガム試料に関しては逆のことが見出され、この場合、G’及びG”は、1分間だけの場合と比較して、3分間咀嚼した試料がより高レベルであった。
要約すると、1種又は複数の以下の特性が得られた場合に、タフィーガムの所望のテクスチャー特性が得られる、ということが判明した:
・貯蔵弾性率G’が損失弾性率G”より低い、
・損失弾性率G”対貯蔵弾性率G’の比(すなわちG”/G’又は正接(δ))が1〜10の範囲である、
・貯蔵弾性率G’が少なくとも一部の咀嚼プロセス中に低減する、及び/又は
・損失弾性率G”が少なくとも一部の咀嚼プロセス中に低減する。
5重量%の量の充填剤(ここではタルク及び炭酸カルシウム)を添加することにより、タフィーガムのレオロジー特性に及ぼす影響を調べるために実験を実施した。咀嚼周波数1Hz及び温度37℃での1分間の咀嚼後に、測定を実施した。
Figure 2008515409
変化は主に貯蔵弾性率G’において認められ、正接(δ)の増大を生じたが、これは、最終菓子製品の約30重量%までの量の充填剤が含まれる場合、タフィー特性が維持される、ということを示す。
咀嚼周波数の関数としての貯蔵弾性率G’のグラフを示す。 咀嚼周波数の関数としての損失弾性G”のグラフを示す。 咀嚼周波数の関数としての正接(δ)、すなわち貯蔵弾性率及び損失弾性率G’/G”を示す。

Claims (69)

  1. ポリマー系、風味剤、及び甘味剤からなる菓子製品であって、
    該菓子製品の少なくとも20重量%が実質的に非エラストマー性のポリマーを含み、前記菓子製品の約5重量%未満がエラストマー性ポリマーのうちの1種又はその組合せを含み、
    前記菓子製品を約1Hzの周波数で測定した場合に、1を上回る正接(δ)(ここで、正接(δ)は(損失弾性率G”/貯蔵弾性率G’)と定義する)を有することを特徴とする菓子製品。
  2. 0.1〜10Hzの周波数で測定した場合に1〜10の範囲の正接(δ)を有する、請求項1記載の菓子製品。
  3. 前記正接(δ)が、0.1〜10Hzの周波数で測定した場合に1〜5の範囲である、請求項1又は2に記載の菓子製品。
  4. 約1Hzの周波数で測定した場合に、前記貯蔵弾性率G’が約40,000Paより低く、好ましくは約30,000Paより低い、請求項1〜3のいずれかに記載の菓子製品。
  5. 前記貯蔵弾性率G’が咀嚼プロセスの少なくとも一部の間に低減する、請求項1〜4のいずれかに記載の菓子製品。
  6. 前記貯蔵弾性率G’が前記咀嚼プロセスの最初の1〜3分間に低減する、請求項1〜5のいずれかに記載の菓子製品。
  7. 約1Hzの周波数で測定した場合に、前記損失弾性率G”が約10,000Paより高い、請求項1〜6のいずれかに記載の菓子製品。
  8. 前記損失弾性率G”が前記咀嚼プロセスの少なくとも一部の間に低減する、請求項1〜7のいずれかに記載の菓子製品。
  9. 前記損失弾性率G”が前記咀嚼プロセスの最初の1〜3分間で低減する、請求項1〜8のいずれかに記載の菓子製品。
  10. 前記咀嚼プロセスが約1Hzの咀嚼周波数を含む、請求項1〜9のいずれかに記載の菓子製品。
  11. 前記貯蔵弾性率G’及び前記損失弾性率G”が約8〜12μN・mの振動トルクで測定される、請求項1〜10のいずれかに記載の菓子製品。
  12. 前記貯蔵弾性率G”及び前記損失弾性率G’が、TA Instruments社製のAR 1000流量計により、そして37℃の温度で測定される、請求項1〜11のいずれかに記載の菓子製品。
  13. 一定の時間にわたって低減する前記損失弾性率G”を有する、請求項1〜12のいずれかに記載の菓子製品。
  14. 0.1〜1Hzの咀嚼周波数で測定した場合に、咀嚼の最初の3分以内に、従来のチューインガムより低い前記貯蔵弾性率G’を有する、請求項1〜13のいずれかに記載の菓子製品。
  15. 0.1Hzの咀嚼周波数で測定した場合に、咀嚼の最初の3分以内に、従来のチューインガムより低い前記貯蔵弾性率G”を有する、請求項1〜14のいずれかに記載の菓子製品。
  16. 約0.1Hzの周波数で測定した場合に、前記損失弾性率G”及び前記貯蔵弾性率G’がともに約10,000Paより低い、請求項1〜15のいずれかに記載の菓子製品。
  17. 前記ポリマー系の少なくとも約70重量%が実質的に非エラストマー性のポリマーを含み、前記ポリマー系の約15重量%未満がエラストマー性ポリマーのうちの1種又はその組合せを含む、請求項1〜16のいずれかに記載の菓子製品。
  18. 前記菓子製品の少なくとも30重量%が実質的に非エラストマー性のポリマーを含み、前記菓子製品の約5重量%未満がエラストマー性ポリマーを含む、請求項1〜17のいずれかに記載の菓子製品。
  19. 前記エラストマー性ポリマーが、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ポリイソブチレン(PIB)、イソブチレン−イソプレンゴム(IIR)、ポリイソプレン、天然ゴム及びその任意の組合わせを含む、請求項1〜18のいずれかに記載の菓子製品。
  20. 3重量%未満の前記エラストマー性ポリマーを含む、請求項1〜19のいずれかに記載の菓子製品。
  21. 2重量%未満の前記エラストマー性ポリマーを含む、請求項1〜20のいずれかに記載の菓子製品。
  22. 1重量%未満の前記エラストマー性ポリマーを含む、請求項1〜21のいずれかに記載の菓子製品。
  23. 前記ポリマー系が、該ポリマー系の70〜100重量%、好ましくは80〜100重量%の範囲の量で少なくとも1種の実質的に非エラストマー性のポリマーを含む、請求項1〜22のいずれかに記載の菓子製品。
  24. 前記ポリマー系が少なくとも1種の実質的に非エラストマー性のポリマーにより実質的に形成される、請求項1〜23のいずれかに記載の菓子製品。
  25. 前記エラストマー性ポリマーを実質的に含有しない、請求項1〜24のいずれかに記載の菓子製品。
  26. 前記ポリマー系が約50,000〜99,999g/molの分子量(Mw)を有する4重量%未満のポリマーを含む、請求項1〜25のいずれかに記載の菓子製品。
  27. 前記ポリマー系が約100,000〜199,999g/molの分子量(Mw)を有する2重量%未満のポリマーを含む、請求項1〜26のいずれかに記載の菓子製品。
  28. 前記ポリマー系が約200,000〜399,999g/molの分子量(Mw)を有する1重量%未満のポリマーを含む、請求項1〜27のいずれかに記載の菓子製品。
  29. 前記ポリマー系が約399,000〜800,000g/molの分子量(Mw)を有する0.5重量%未満のポリマーを含む、請求項1〜28のいずれかに記載の菓子製品。
  30. 前記菓子製品の2〜80重量%の量で甘味剤を含む、請求項1〜29のいずれかに記載の菓子製品。
  31. 前記菓子製品の10〜75重量%の量で甘味剤を含む、請求項1〜30のいずれかに記載の菓子製品。
  32. 前記菓子製品の20〜70重量%の量で甘味剤を含む、請求項1〜31のいずれかに記載の菓子製品。
  33. 前記甘味剤が糖を含む、請求項1〜32のいずれかに記載の菓子製品。
  34. 前記甘味剤がバルク甘味剤を含む、請求項1〜33のいずれかに記載の菓子製品。
  35. 30重量%未満の充填剤を含む、請求項1〜34のいずれかに記載の菓子製品。
  36. 1〜30重量%の量で充填剤を含む、請求項1〜35のいずれかに記載の菓子製品。
  37. 2〜15重量%の量で充填剤を含む、請求項1〜36のいずれかに記載の菓子製品。
  38. 前記非エラストマー性ポリマーがPVAを含む、請求項1〜37のいずれかに記載の菓子製品。
  39. 前記非エラストマー性ポリマーが低分子量PVAを含み、該低分子量PVAが約50,000g/mol未満の分子量(Mw)を有する、請求項1〜38のいずれかに記載の菓子製品。
  40. 前記非エラストマー性ポリマーが天然樹脂又は合成樹脂を含む、請求項1〜39のいずれかに記載の菓子製品。
  41. 前記ポリマー系が約9,000〜30,000g/mol、好ましくは約13,000〜21,000g/molの分子量(Mw)を有する少なくとも1種の低分子量PVAを含む、請求項1〜40のいずれかに記載の菓子製品。
  42. 前記ポリマー系の約70〜99重量%の量で約2,000〜40,000g/molの分子量(Mw)を有する少なくとも1種の低分子量PVAを含む、請求項1〜41のいずれかに記載の菓子製品。
  43. 前記菓子製品の前記ポリマー系が少なくとも約90重量%のポリビニルアセテートを含む、請求項1〜42のいずれかに記載の菓子製品。
  44. 前記菓子製品の前記ポリマー系が少なくとも約95重量%のポリビニルアセテートを含む、請求項1〜43のいずれかに記載の菓子製品。
  45. 前記菓子製品の前記ポリマー系が少なくとも約99重量%のポリビニルアセテートを含む、請求項1〜44のいずれかに記載の菓子製品。
  46. 前記ポリマー系がポリビニルアセテート(単数又は複数)単独により実質的に形成される、請求項1〜45のいずれかに記載の菓子製品。
  47. タフィーガムである、請求項1〜46のいずれかに記載の菓子製品。
  48. 前記ポリマー系が、実質的にポリビニルアセテート(PVA)からなる、請求項1〜47のいずれかに記載の菓子製品。
  49. 前記ポリマー系が、
    約2,000〜40,000g/molの分子量(Mw)を有する少なくとも1種の低分子量PVA、及び
    40,001〜200,000g/molの分子量(Mw)を有する少なくとも1種の高分子量PVA
    を含む、請求項1〜48のいずれかに記載の菓子製品。
  50. ポリビニルアセテート(PVA)を含む少なくとも約70重量%の前記ポリマー系を含み、該ポリマー系の10重量%未満が約50,000g/molより大きい分子量(Mw)を有するポリマーを含む、請求項1〜49のいずれかに記載の菓子製品。
  51. 前記ポリマー系が可塑剤を含む、請求項1〜50のいずれかに記載の菓子製品。
  52. 前記ポリマー系が30重量%未満の可塑剤、好ましくは20重量%未満の可塑剤、最も好ましくは10重量%未満の可塑剤を含む、請求項1〜51のいずれかに記載の菓子製品。
  53. 10重量%未満の可塑剤、好ましくは8重量%未満の可塑剤、最も好ましくは4重量%未満の可塑剤を含む、請求項1〜52のいずれかに記載の菓子製品。
  54. 前記可塑剤がトリアセチンを含む、請求項1〜53のいずれかに記載の菓子製品。
  55. 前記可塑剤がアセチル化グリセリドを含む、請求項1〜54のいずれかに記載の菓子製品。
  56. 約5〜約99重量%の量のポリマー系、
    約0.001〜約30重量%の量の風味剤、及び
    約5〜約80重量%の量の甘味剤
    からなる、請求項1〜55のいずれかに記載の菓子製品。
  57. 前記菓子製品の約10〜約99重量%の量でポリマー系を含む、請求項1〜56のいずれかに記載の菓子製品。
  58. 前記菓子製品の約20〜約99重量%の量でポリマー系を含む、請求項1〜57のいずれかに記載の菓子製品。
  59. 前記菓子製品の約30〜約99重量%の量でポリマー系を含む、請求項1〜58のいずれかに記載の菓子製品。
  60. 咀嚼可能ポリマー系からなる咀嚼可能な小塊を含む、請求項1〜59のいずれかに記載の菓子製品。
  61. 前記風味剤が実質的に油ベースの風味剤及び/又は実質的に親水性の風味剤からなる、請求項1〜60のいずれかに記載の菓子製品。
  62. 異なる形状、例えばコア、楕円体、球体、円柱、正方形、長方形、六角形、細片、放物面体、ドーナツ形、環状、テディベア形及び/又はマルチモジュールのような形状で形成される得る、請求項1〜61のいずれかに記載の菓子製品。
  63. 約1/4グラム〜約10グラム、好ましくは約1/2グラム〜約5グラムの重量である、請求項1〜62のいずれかに記載の菓子製品。
  64. コーティングを含む、請求項1〜63のいずれかに記載の菓子製品。
  65. 中心に充填される、請求項1〜64のいずれかに記載の菓子製品。
  66. 活性成分を含む、請求項1〜65のいずれかに記載の菓子製品。
  67. 生成物がバッチプロセスにより製造される、請求項1〜66のいずれかに記載の菓子製品の製造方法。
  68. 生成物が押出プロセスにより製造される、請求項1〜67のいずれかに記載の菓子製品の製造方法。
  69. 生成物が圧縮プロセスにより製造される、請求項1〜68のいずれかに記載の菓子製品の製造方法。
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