JP2008510108A - ソレノイドバルブ及びその組み立て方法 - Google Patents
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Abstract
【選択図】図1
Description
その1つの実施形態によれば、バルブ孔、これに隣接したバルブシート、及び、その孔と流体通過可能に配置された少なくとも1つのポートを有する一体のバルブハウジングと、前記バルブ孔に配置され、前記バルブシートを選択的に封止するのに適合する可動自在のプランジャーと、前記バルブ孔の近傍でかつ同軸に配置されたソレノイド孔を備え、全体的に円筒型のボビンとで画定される細長いバルブ本体を備えたバルブアッセンブリーが提供される。
可動自在で透磁性のアーマチャー(可動鉄心に相当)は、ソレノイド孔に配置され、バルブ孔に延出されている作動ロッドを有し、プランジャーに接続されている。透磁性の磁極片は、アーマチャーに隣接するソレノイド孔に配置されている。ソレノイドコイルは、ボビンの外側の周囲に巻回されている。磁気導体(flux conductor 固定鉄心に相当)は、ボビン、磁極片及びアーマチャーを部分的に取り囲んでいる。
第2端部壁は前記長手方向部分から放射状に延出され、第2のペアーの放射状の延出されている脚の間に配置された第2切り欠きを有する。第2切り欠きはアーマチャーを取り囲む。
作動ロッドは、孔に配置され、第1バルブシート近傍の第1位置と、第1バルブシートから離れた第2位置との間を可動自在に提供される。プランジャーは、孔に適合され、作動ロッドに取り付けられる。プランジャーは、第1バルブシートと連動するように適合された第1封止部材と、第2バルブシートと連動するように適合された第2封止部材とを有する。
作動ロッドは、第1の位置に移動され、流体の第1の流れが第3ポートを通じて生成される。プランジャーは、孔に挿入され、第1の流れの流速をモニターしている間、第1のシートへ動かされる。プランジャーは、第1の流れが終了した位置に停止され、プランジャーは、作動ロッドに確保(固定)される。
バルブアッセンブリーの基本的な構成は、ハウジング14及びボビン16で画定されるバルブ本体12、エンドキャップ18、プランジャー20、スプリング54、アーマチャー22、磁極片24、コイル26及び磁気導体28(flux conductor)である。
図3及び図4に示されるように、それぞれの内側の構成部材は、スライドするか、または、バルブ本体12内に押圧されている。ボビン16、アーマチャー22、磁極片24、コイル26及び磁気導体28は集合的にソレノイド30を形成する。
プランジャー20は、その反対の面に弾力性のある第1及び第2封止部材42、44を有する。図示された例では、第1及び第2封止部材42,44は単一の部材としてプランジャー20にぴったりとはめられており、プランジャー20の中央開口48に延長するネック46によって互いに接続されている。
第1ポート50は、第1バルブシート38と流体を通過させるように配置されており、第2ポート52は、第2バルブシート40と流体を通過させるように配置されている。スプリング54のような付勢手段は、プランジャー20を第1端部34に向けて付勢するように提供されうる。従って、バルブが作動していないときは、第1ポート50は、「通常閉塞され」、第2ポート52は「通常開放している」。
共通のポート56は、プランジャー20の位置に依存して、第1ポート50又は第2ポート52に流体を通過させるように配置されている。図1では、第1ポート50は閉じられ、共通ポート56は第2ポート52と流体通過可能である。一方で、第2図では、第2ポート52が閉じられ、共通ポート56は第1ポート50と流体通過可能である。
様々な流路は、設計によって、すなわち、第1、第2及び共通のポート50、52及び56の入り口で必要とされる場合測定オリフィスの大きさと適合する流路面積を有する。他のすべてのポイントでは、流路は測定オリフィスより流路面積において大きい。
例えば、第1、第2及び共通のポートのそれぞれは、ハウジング内14に形成されたのと関連される体積が付加される。こうした体積は、それぞれ62、64及び66の符号が付されている。こうして付加された体積は、損失を引き起こす特性によって影響を受ける「有効」オリフィスが、それぞれの流路のために、測定オリフィスに出来る限り近接することを確保する。
図示された例では、作動ロッド82はプランジャー20の中央開口48に収容されており、作動ロッド82に配置された外方向に延出されたバーブ(barb)(図示せず)を提供することによって促進される締まりばめによってそこに確保されている。
約11:1から約15:1、より好ましくは少なくとも13:1の範囲のコイル長さと断面積の比であって、約2:1から約3:1、より好ましくは少なくとも2.4:1の範囲で形成されたコイル断面積と柱状又はアーマチャーの断面積の比のものが組み合わされたものが、10mmの小さなサイズのバルブアッセンブリー10のパッケージ幅に適合する効果的な設計を与えるものであることが分かっている。
第1端部壁90は、第1のペアの脚94A及び94Bの間に形成された第1の切り欠き92を有する。図7に示されているように、第1端部壁90は磁極片24の周囲全体に第1の切り欠き92を配置することによって磁極片24に組み付けられている。
図8に示すように、脚94A、94Bは磁極片24に堅固に固定するために内側に挟み込まれている。挟み込む工程は、脚94A、94Bにそれぞれ形成されているV字の切り込み96A、96Bによって容易にされる。
第2端部壁98は、第2のペアの脚102A及び102Bの間に形成された第2の切り欠き100を有する。第2端部壁98は、図10に示されるように、ボビン16の第1端部68の周囲を覆うように第2の切り欠き100を配置することによって、ボビン16の第1端部68に組み付けられる。
埋部材104は、ボビン16の下方で、第2のペアの脚102A、102Bとの間に配置される。脚102A、102Bは図11に示されるように、埋部材104及びボビン16を固定的にクランプするために内側に挟まれる。クランプ工程は、脚102A及び102Bでそれぞれに形成されるペアのV字の切り込み106A及び106Bによって容易にされる。
バルブの設計に使用される構成部材の数量及び構造は、この影響量に直接インパクトを与える。構成部材の数が多ければ多いほど、許容誤差の積み重ねは大きくなるであろう。加えて、製造の正確な方法の欠如は、不一致をより多くし、流体の流れに対する影響を大きくなる。
流体源をバルブに提供して、組み立て工程中に積極的に流体の流れをモニタリングすることによって、組み立ての段階に関連したさまざまな動きの特徴がモニターされ、取り付けられる構成部材の正確な組み立て位置を確認するために使用される。この方法は、流れを測定するために使用される計器によってのみ、正確な流れを精密に限定され獲得することができる。
プランジャー20の組み付けの間、調整されたエア源(図示せず)は、(通常は開いている)第2ポート52に接続される。第1及び第2封止部材42、44及びスプリング54を有するプランジャー20は、その後、作動位置となるべき場所に組み付けられ、第2ポート52を通じたエアの流れが完全に停止した位置に組み付けられる。
この時点において、第2シール44は規定のエアの流れを妨げるレベルへ第1バルブシート40に対して押圧される。バルブの設計により、プランジャー20は、第2封止部材44に対してある割合の圧縮を加えるためにさらにある量が挿入される。これは弾力のある第2封止部材44にみられるような、将来の圧縮永久ひずみを見越したものである。
第1及び第2封止部材42、44及びスプリング54を有するプランジャー20はバルブ本体12にすでに組み付けられたアーマチャー22の作動ロッド82に直接取り付けられる。プランジャー20はバルブ孔32に挿入されるとき、アーマチャー22は、作動状態の(すなわちコイルにエネルギーが与えられた状態)位置に移動される。
プランジャー20の取り付けの間、調整されたエアー源(図示せず)は(通常開いている)第2ポート52に接続される。第1及び第2封止部材42,44及びスプリング54はその後、作動位置となる適切な場所に挿入され、第2ポート52を通過する空気流が完全に停止された位置に組み付けられる。
この時点で、第2封止部材44は、第2バルブシート40に対して、設定されたエアーの流れを妨害するレベルに押圧される。設計されたバルブ配置に依存して、プランジャー20は、第2封止部材44に対してある割合の圧縮をするためにさらにある量が挿入される。これは、これは弾力のある第2封止部材44にみられうる将来の圧縮永久ひずみを見越したものである。
コイル26が動作停止され、スプリング54はアーマチャー22が非作動位置になるように作動する。第2ポート52は、クリアな流路を共通ポート56に発生させるため開口され、エアーがバルブアッセンブリーを通じて流れ、その流れが流路計によって測定される。
この組み立て手順は、バルブ本体12、アーマチャー22、磁極片24、封止部材42及び44を有するプランジャー20及びエンドキャップ18の長さの不一致が、最終組立品の流動状態へ影響することを完全に防止する。
この方法は、射出成形又はエラストマー圧縮成型のような様々な構成部材を製造するために使用される工作による摩耗の影響を克服する。この方法の流体のパラメーター測定に用いられる設備の正確かつ反復可能なレベルだけが、この組み立て方法の反復性を制限する。
Claims (23)
- バルブ孔、隣接したバルブシート、及び前記孔と流体通過可能に配置された少なくとも1つのポートを有する一体のバルブハウジングと、
前記バルブ孔に配置され、前記バルブシートに対して選択的に封止するのに適合する可動自在のプランジャーと、
前記バルブ孔の近傍かつ同軸に配置されたソレノイド孔で画定される全体的に円筒型のボビンと、
で画定される細長いバルブ本体と、
前記ソレノイド孔に配置され、前記バルブ孔に延出されている作動ロッドを有し、前記プランジャーに接続されている可動自在で透磁性のアーマチャー(可動鉄心)と、
前記アーマチャーに隣接する前記ソレノイド孔に配置された透磁性の磁極片と、
前記ボビンの外側の周囲に巻回されているソレノイドコイルと、
前記ボビン、前記磁極片及び前記アーマチャーを部分的に取り囲んでいる磁気導体(固定鉄心)とで構成されることを特徴とするバルブアッセンブリー。 - 前記バルブ孔は開口端部を有し、さらに、エンドキャップは、前記隣接したバルブシートと反対の末端バルブシートで画定される前記孔に収容されることを特徴とする請求項1記載のバルブアッセンブリー。
- さらに、前記バルブ孔と流体通過可能である第1、第2及び第3のポートを備え、前記第1及び第3のポートは、前記末端バルブシートを挟んで両側に設置され、前記第2及び第3ポートは前記近接したバルブシートを挟んで両側に設置されていることを特徴とする請求項2記載のバルブアッセンブリー。
- 前記磁気導体は、
長手方向部分と、
前記長手方向部分から放射状に延出され、第1のペアの放射状に延びる脚の間に配置された第1切り欠きを有する第1端部壁であって、前記第1の切り欠きは前記磁極片の周囲に存在する第1端部壁と、
前記長手方向の部材から放射状に延出され、第2のペアの放射状に延びる脚の間に配置された第2の切り欠きを有する第2端部壁であって、前記第2の切り欠きは前記アーマチャーの周囲に存在する第2端部壁と、
を有することを特徴とする請求項1記載のバルブアッセンブリー。 - 前記第2端部壁が前記アーマチャーの周囲全体を実質的に取り囲むように、前記第2切り欠きに配置される埋部材が備えられていることを特徴とする請求項4記載のバルブアッセンブリー。
- 前記埋部材は、前記埋部材の周囲が前記第2のペアの脚で挟まれることによって、前記第2端部壁に確保(固定)されることを特徴とする請求項4記載のバルブアッセンブリー。
- 前記コイルの長手方向の長さと前記コイルの断面積との比が11:1から約15:1であることを特徴とする請求項1記載のバルブアッセンブリー。
- 前記コイルの長手方向の長さと前記コイルの断面積との比が少なくとも13:1であることを特徴とする請求項7記載のバルブアッセンブリー。
- 前記コイルの断面積と前記アーマチャーの断面積の比が約2:1から約3:1であることを特徴とする請求項1記載のバルブアッセンブリー。
- 前記コイルの断面積と前記アーマチャーの断面積との前記比が少なくとも約2.4対1であることを特徴とする請求項9記載のバルブアッセンブリー。
- ソレノイド孔で画定する全体的に円筒型のボビンと、
前記ソレノイド孔に配置され、そこから延出された作動可能なロッドを有する可動自在で、透磁性のアーマチャーと、
前記アーマチャー近傍の前記ソレノイド孔に配置された透磁性の磁極片と、
前記ボビンの外側周囲に巻回されたソレノイドコイルと、
前記ボビン、前記磁極片と前記アーマチャーとを部分的に取り囲んでいる磁気導体とで構成されたソレノイド。 - 磁気導体は、
長手方向部分と
前記長手方向部分から放射状に延出され、前記第1のペアの放射状に延びた脚の間に配置された第1切り欠きで、前記磁極片を取り囲む前記第1切り欠きを有する第1端部壁と、
前記長手方向部分から放射状に延出され、第2のペアーの放射状に延出された脚の間に配置された第2切り欠きで、前記アーマチャーを取り囲む第2切り欠きと、
を含むことを特徴とする請求項12記載のソレノイド。 - さらに、前記第2端部壁が前記アーマチャーの全体の周囲を実質的に取り囲むように、
前記第2の切り欠きに配置された埋部材が備えられていることを特徴とする請求項13記載のソレノイド。 - 前記埋部材は、前記埋部材の周囲が前記第2のペアの脚で挿まれることによって、前記第2端部壁に確保されることを特徴とする請求項14記載のソレノイド。
- 前記コイルの長手方向の長さと前記コイルの断面積との比が11:1から約15:1であることを特徴とする請求項12記載のソレノイド。
- 前記コイルの長手方向の長さと前記コイルの断面積との比が少なくとも約13:1であることを特徴とする請求項16記載のソレノイド。
- 前記コイルの断面積と前記アーマチャーの断面積の比が約2:1から約3:1であることを特徴とする請求項12記載のソレノイド。
- 前記コイルの断面積と前記アーマチャーの断面積の比が少なくとも約2.4:1であることを特徴とする請求項18記載のソレノイド。
- バルブを組み立てる方法であって、
孔と前記孔に流体通過可能な少なくとも1つのポートを有するバルブハウジング提供し、
前記孔に受容可能な少なくとも1つの封止要素を提供し、前記封止要素の位置は、前記ポートを通じる流れに影響を与え、前記ポートを通じて気体を流し、
前記流体の流れをモニターする間に、前記封止要素を前記孔にインサートし、
前記流れが、あらかじめ設定された状態になるとき、前記封止要素を停止する、
との工程からなるバルブを組み立てる方法。 - バルブを組み立てる方法であって、
開口端部孔と、前記孔に流体通過可能に配置された第1、第2及び第3ポートと、前記第2ポートと第3ポートの間に配置された第1バルブシートと、を有するバルブハウジングを提供し、
前記孔に受容されるように適合され、前記第1ポートと前記第3ポートの間に配置された第2バルブシートで画定するエンドキャップを提供し、
前記孔に配置され、前記第1バルブシート近傍の第1位置と、前記第1バルブシートから離れた第2位置との間を可動自在な作動ロッドを提供し、
前記孔に適合され、前記作動ロッドに設置され、前記第1バルブシートと連動するように適合された第1封止部材と、前記第2バルブシートと連動するように適合された第2封止部材とを有するプランジャーを提供し、
前記作動ロッドを前記第1位置に移動し、
前記第3ポートを通じて流体の第1の流れを作成し、
前記プランジャーを前記孔にインサートするとともに、前記第1の流れの流速をモニターする間に、前記プランジャーを前記第1シートへ移動し、
前記第1の流れが終了した位置にプランジャーを停止させ、
前記プランジャーを前記作動ロッドに確保すること、
の工程からなるバルブ組み立て方法。 - 前記第1の流れが終了した位置に前記プランジャーを停止した後、前記第1の封止部材が選択された値に圧縮されるまで、前記プランジャーを前記シートに移動し続けることを特徴とする請求項21記載の方法。
- 前記第1ポートを通じる第2の流体の流れを生成し、
前記エンドキャップを前記孔にインサートし、前記第2流れの流速をモニターしている間に、前記エンドキャップを前記第1シートに移動し、
前記第2の流れがあらかじめ設定された値と等しくなった位置に、前記エンドキャップを停止し、
前記エンドキャップを前記バルブハウジングに確保すること
を特徴とする請求項21記載の方法。 - 前記第2バルブシートに対して前記プランジャーを移動し、
前記第2ポートを通じて流体の第3の流れを生成し、
前記エンドキャップを前記孔にインサートし、前記第3の流れの流速をモニターする間、前記エンドキャップを前記第1シートに移動し、
前記第3の流れがあらかじめ設定された値と等しくなる位置に前記エンドキャップを停止し、
前記エンドキャップを前記バルブハウジングに確保すること
を特徴とする請求項21記載の方法。
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