JP2008508272A - 歯ホワイトニング組成物及びそれらの送達システム - Google Patents

歯ホワイトニング組成物及びそれらの送達システム Download PDF

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Abstract

【課題】着色除去性口腔用組成物を提供する。
【解決手段】研磨剤及びキレート剤と組み合わされた、脂肪酸塩のようなフィルム形成剤を含む着色除去性口腔用組成物。該脂肪酸塩は、ヒドロキシ脂肪酸から誘導された塩であることができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、一般的には、着色除去剤の効果的な組み合わせを含有する口腔用組成物に関する。特に、本発明は、フィルム形成剤;キレート剤及び研磨剤を含む、着色を除去及び予防する口腔用組成物に向けられている。
着色のない白い歯は、長く美容的に望ましいと考えられてきた。残念ながら、徹底的な歯科クリーニングなしでは、食品、飲料、タバコなどに存在する着色原因物質、及び血液、アマルガムをベースとする充填剤及び抗生物質(例えば、テトラサイクリン)のような内部供給源により、歯は変色又は着色するようになる。
一般に着色した外観を示す原因となる歯の構造物は、エナメル質、象牙質及び後天性薄膜である。歯エナメル質は、主として、ほとんどヒドロキシアパタイト結晶の形態の無機物質から形成されており、さらに主としてコラーゲンの形でおよそ5%の有機物質を含有する。対照的に、象牙質は、コラーゲンを含む約20%のタンパク質から成っており、エナメル質で観察されたことと同様に、残りは主としてヒドロキシアパタイト結晶である無機物質が存在する。この後天性の薄膜は、歯エナメル質の表面に存在するタンパク質性層であり、それは徹底的な歯のクリーニング後でも、急速に再編成される。
歯の変色は、外因的及び/又は内因的着色から生じ得る。後天性の薄膜の外因的着色は、歯の表面上のタンパク質性層に捕捉され及び強固に結合されるようになったタンニン及び他のポリフェノール化合物のような化合物の結果として生じることが可能である。このタイプの着色による変色は、通常、歯のクリーニングの機械的方法により除去することが可能である。対照的に、着色化合物がエナメル層そして象牙層までにも浸透した場合、もしくは、こうした着色が歯内部の供給源で生じた場合、内因的着色が発生する。内因的着色による変色は、歯のクリーニングの機械的方法で容易に改善されない。歯構造内へ浸透することが可能な物質を利用する化学的方法が、通常、こうした変色を除去するために必要である。
現在、歯における着色を除去するための多数の方法が存在する。これらの方法は、一般的には、着色物質を分解させるところの、研磨剤、加水分解剤又は酸化剤の使用に基づいている。例えば、歯のクリーニングの機械的方法が知られており、練り歯磨き調製物に標準的に用いられている研磨剤又はつや出し剤の使用を介して着色が機械的に研磨される。研磨剤を含有する典型的な調製物は、歯との密接な接触を必要とする練り歯磨き、ゲル又は粉末歯磨き剤である。ブラッシング及び類似のスクラビング(scrubbing)又は研磨作用が、着色除去の成功に資するものとして典型的には必要とされる。典型的な研磨剤には、水和シリカ、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム及びアルミナが含まれる。
タンパク質分解酵素を含む加水分解剤もまた、歯を白くするために使用することが可能である。これらの製品は通常、ペースト又はゲルの形態であり、着色を取り込んだ歯垢及び歯石を除去することにより、歯を白くするように機能する。
過酸化尿素、過酸化水素又は過酸化カルシウムのような酸化剤は、歯のエナメル質のためのホワイトニング剤の最も普通の形態を代表する。歯垢/着色複合体を、研磨により洗い流すか又は除去することが可能な形態へ分解することが可能なヒドロキシルラジカルを放出することにより、過酸化物は歯を白くすると信じられている。
他の活性な着色除去成分には、その着色除去特性のため、着色除去性組成物に組み入れられているアニオン性界面活性剤及びキレート剤のような表面活性剤が含まれる。例えば、歯磨き剤組成物に典型的に用いられているアニオン性界面活性剤には、ラウリル硫酸ナトリウム及びN−ラウリルサルコシンナトリウムが含まれる。さらに、ポリリン酸塩のようなキレート剤が、歯石制御成分として、歯磨き剤組成物に用いられる。例えば、ピロリン酸四ナトリウム及びトリポリリン酸ナトリウムは、こうした組成物に見出される典型的な成分である。
練り歯磨きと異なり、口内洗浄及び他の歯磨き剤組成物、ガム組成物は、送達剤において独特の問題を示す。チューインガム組成物は、典型的には、ガム組成物の大部分である不溶性ガムベースを含んでなるが、それはガムベースに相溶性を有する物質を常に捕捉する。ガム組成物の一体性、感覚性及び/又は味覚特性に有害な影響を有することがあるので、追加の量の剤を加えることには問題がある。
着色除去性ガム組成物が知られている。例えば、トリポリリン酸ナトリウム及びキシリトールを含むガム組成物が知られている。また、ヘキサメタリン酸及び研磨剤シリカ物質を含むガム組成物も知られている。さらに、以下の成分:トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸四ナトリウム、シリカ研磨剤及び酢酸亜鉛、を含む歯科用ガムも知られている。ホワイトニングガム組成物もまた知られており、それは、研磨剤である炭酸水素ナトリウム及び炭酸ナトリウムを包含しており、商標名V6(登録商標)で販売されている。
Rice による米国特許第5,603,920号は、ガムの形態で使用することができる歯磨き剤組成物を開示している。歯磨き剤組成物は、シリカ研磨剤、キレート剤(ピロリン酸塩を含むと開示されている)及び界面活性剤を含む。界面活性剤は、好ましくは、サルコシネート界面活性剤、イセチオネート界面活性剤及びタウラート界面活性剤から選択される。例示の界面活性剤は、ラウリルサルコシンナトリウム及びラウリル硫酸ナトリウムである。
脂肪酸塩などのアニオン性界面活性剤を含んでいる着色除去性ガム組成物が知られている(米国特許第6,471,945、6,479,071及び6,696,044号を参照のこと)。例えば、ステアリン酸ナトリウムは、商標名 Trident White(登録商標)で販売されているガム製品中に用いられている脂肪酸塩である。ステアリン酸ナトリウムは、親水性及び親油性基の両方を含有する界面活性剤である。この脂肪酸塩は、着色分を唾液に可溶化して緩め、着色分がブラッシング又は唾液により容易に除去されるようにする。それはまた、連続する歯垢マトリックス内へ侵入してばらばらにすること、及び、歯垢及び食品間のカルシウム架橋形成を妨害することにより、着色の樹立を予防することも知られている。ステアリン酸ナトリウムを糖アルコール中に包み込むことで、ガム組成物内にステアリン酸ナトリウムをただ緩く含有させることは、ガムベースからの放出を容易にする。
上に記載したように、キレート剤及び界面活性剤が、それらの良好な着色除去特性のため、ガム組成物内に組み込まれている。しかしながら、過剰な量の界面活性剤は、望まれない石鹸味を生み出すことができる。さらに、キレート剤もまた、もし過剰な量で加えられていたとすれば、味に好ましくない効果をも有することができる(例えば、塩気のある、苦い及び金属的な)。
前記のことを考慮すると、歯から着色を除去するためのガム組成物をさらに提供することが有益であろう。特に、多様なガムベースから効果的に放出されることが可能であり、唾液中での高い溶解性を有し、ガム成分(例えば、レシチン)との相互作用を回避し、果実ガムのような酸性環境で化学変化を回避し、そして歯の上に着色除去性フィルムを残す、着色除去剤を含むガム組成物を提供するのが有益であろう。個々の着色除去剤単独の活性よりも着色除去活性を改良する着色除去剤の組み合わせを含み、そして組成物中で着色除去剤の各々の量の減少を可能にし、不快な味及び口内感触を避けている、口腔用組成物を提供するのがさらに有益であろう。
本発明は、一般的には、機械的及び化学的歯クリーニングを提供するための、及び歯の上での着色形成を予防するための、フィルム形成剤;キレート剤及び研磨剤が組み入れられている着色除去性口腔用組成物に関する。
本発明の一つの側面において、少なくとも一つのヒドロキシル官能基を有するフィルム形成剤;キレート剤;及び研磨剤を含む、着色除去性口腔用組成物が提供される。いくつかの態様において、フィルム形成剤は、少なくとも一つのヒドロキシル官能基を有する脂肪酸塩である。
本発明の別の側面において、少なくとも一種の脂肪酸塩を含んでなるフィルム形成剤;研磨剤;及びキレート剤を含む、着色除去性口腔用組成物が提供される。該組成物中の脂肪酸塩は、フィルム形成性飽和又は不飽和、中鎖又は長鎖脂肪酸塩であることができる。いくつかの態様において、脂肪酸塩は少なくとも一つのヒドロキシル官能基を有する。他の脂肪酸塩と比較して、ヒドロキシ脂肪酸塩は、炭素鎖中の少なくとも一つの位置に存在するヒドロキシル基のため、歯表面に対してより良い親和性を有し、着色/歯垢により速く浸透し、そしてより強くカルシウムを結合する。
本発明の口腔用組成物は、限定されるわけではないが、ガム、糖菓用組成物、練り歯磨き及び口内洗浄液を含む、かなり多数の組成物を包含することが可能である。例えば、本発明の特定の側面は、着色除去性ガム組成物に関する。
いくつかの態様において、本発明は、少なくとも一種の脂肪酸塩を含んでなるフィルム形成剤;研磨剤;キレート剤;及びガムベースを含む、着色除去性ガム組成物を提供する。着色除去剤は、ガムベース、又はガムコーティング又はその両方の中に組み入れることができる。
そのうえ、いくつかの態様において、コア及びコーティングを含むガム組成物が提供され、少なくとも該コーティングは研磨剤を含み、及びさらに、少なくとも該コアは、フィルム形成性脂肪酸塩及びキレート剤の組み合わせを含む。例えば、以下により詳細に記述されるであろうように、コーティング層中に研磨剤を提供することにより、最初に機械的研磨を増強することは有利であることができる。
本発明の他の側面は、本明細書の発明着色除去性組成物を製造する及び使用する方法を提供する。
いくつかの態様において、本発明は歯をクリーニングするための方法を提供し、少なくとも一つのヒドロキシル官能基を有するフィルム形成剤;キレート剤;及び研磨剤を含む組成物を提供することを含んでいる。該方法はさらに、歯を清浄するために十分な時間、歯と提供された組成物を接触させることを含む。例えば、本明細書に提供した着色除去性ガム組成物の有効量を咀嚼することにより、着色を歯から除去することができ、そして着色が歯の上に形成されることを予防することができる。
さらに、いくつかの態様において、本発明は歯を処置する方法を提供し:研磨剤で歯を機械的に研磨すること;及び、キレート剤、及び脂肪酸塩を含んでなるフィルム形成剤の組み合わせで歯を化学的に処置すること、を含んでいる。
本明細書に提供したガム組成物は、かなり多数の方法で製造することが可能である。例えば、フィルム形成性脂肪酸塩を、ガムベースと、又はガムのコーティングと、又は両方と混合することができる。同様に、キレート剤及び/又は研磨剤を、ガムベースと、又はガムのコーティングと、又は両方と混合することができる。
いくつかの態様において、本発明は、着色除去性ガム組成物を製造する方法を提供し:ガムベースを加熱して該ベースを軟化させること;及び該軟化したガムベースとキレート剤、及び脂肪酸塩を含むフィルム形成剤を混合して、実質的に均一な混合物を得ること;を含んでいる。この方法はまた、該混合物を冷却すること;及び該冷却した混合物を個々のガム片に形成することも含んでいる。限定するわけではないが、研磨剤(単数又は複数)、甘味料、フレーバー付与剤、増量剤及び着色剤を含む他の成分もまた、以下により詳細に記載されるであろうように、該ガムベースに含ませることができる。ガム組成物を製造する方法はさらに、機械的研磨を増強するように、ガム片を、研磨剤を含む水性コーティングでコーティングすることを含むことができる。
発明の詳細な説明
本明細書で使用される、「含んでいる(including)」「含有している(containing)」又は「特徴付けられる」と同義である暫定用語「含んでなる(comprising )」(また「含んでなる(comprises )」その他)は、非排他的又は非制限的であり、前文又は特許請求の範囲の本文におけるその使用に関わらず、追加の、列挙されていない要素又は方法工程を排除するものではない。
本明細書で使用される、用語「ガム組成物」は、「チューインガム」及び「バブルガム」を包含するいずれかのガム組成物を含んでいることを意図している。
用語「脂肪酸塩」は、脂肪酸中の水素を金属(又は金属と同様に行動する基)で置き換えることにより形成された化合物である。
本明細書で使用される「ヒドロキシ脂肪酸塩」は、少なくとも一つのヒドロキシル官能基を有する脂肪酸塩である。ヒドロキシル基は、飽和されている又はモノエン性であり得る炭素鎖中の、多様な位置で生じることができる。この用語は、リポキシゲナーゼ活性により最も頻繁に産生されるポリヒドロキシ脂肪酸から誘導される塩を包含することが意図される。
本発明は、組成物で処理された歯の表面にホワイトニング効果を生み出すための着色除去特性を有する組成物に向けられている。こうした組成物は、歯の表面上に物質に接着した又は捕捉された着色を除去するため、そして歯の表面上の着色捕捉物質及び着色の樹立を予防するために特に適している。本発明の組成物は、療法剤の全身的投与の目的で意図的に飲み込まれるものでなく、有益な歯科的効果を提供する目的のため、歯の表面と接触するのに十分な時間、口腔内に保持される製品を含むことを意味する。
本発明の組成物は、例えば、口内洗浄剤、口内リンス剤、練り歯磨き、歯磨き粉、歯硬化剤、抗歯垢用組成物、歯科用クリーム剤、歯科用フロス、液剤、ゲル剤などを含む歯磨き剤;中心部充填ガムなどを含むチューインガム;及びミント、ロゼンジなどを含む糖菓、から選択される形態であることができる。いくつかの態様において、本発明の組成物は、チューインガムの形態である。
本発明一つの側面に従うと、有効な着色除去活性を提供するため、本発明の組成物中に着色除去有効量のフィルム形成性脂肪酸塩を用いる。いくつかの態様において、脂肪酸塩は少なくとも一つのヒドロキシル官能基を有する。出願者は、少なくとも一つのヒドロキシル官能基を有する脂肪酸塩が、他の脂肪酸塩の着色除去活性よりも該活性を改良することを発見した。さらに、他の脂肪酸塩と比較して、出願者は、ヒドロキシ脂肪酸塩が、歯の表面上の着色捕捉性物質及び着色の樹立をより良く予防できることを発見した。ヒドロキシ脂肪酸塩は、炭素鎖中の位置に存在するヒドロキシル基のため、歯表面に対してより良い親和性を有し、着色/歯垢により速く浸透し、そしてより強くカルシウムを結合する。このことは、歯着色の効果的な除去を容易にし、そしてさらなる着色を予防するため、歯の上にフィルムの形成を可能にする。ヒドロキシ脂肪酸塩は、他の脂肪酸塩と比較して、唾液に対するより大きな溶解性、及びガムベースに対してより小さな親和性を有する。このことは、ブラッシング又は唾液により容易に除去されるように、着色を唾液内に溶解させ、解き放すことを可能にする。そのうえ、他の脂肪酸塩と異なり、ヒドロキシ脂肪酸塩は、レシチンのような成分と実質的に相互作用せず、果実ガムに存在するような酸性環境で、変化する傾向がより少ない。有意に、リシノール酸の塩のようなヒドロキシ脂肪酸塩はまた、抗菌効力を有していることも知られている。例えば、歯磨き用組成物による処理により口内細菌及びそれらの産生物を無害にするため、組成物中にヒマシ油石鹸を用いることが知られている。
いくつかの方法態様において、本発明の着色除去性口腔用組成物は、キレート剤及び、ヒドロキシ脂肪酸塩のようなフィルム形成剤の組み合わせを含む。出願者は、着色除去剤のこの組み合わせが、個々の成分の着色除去剤単独の活性よりも着色除去活性を改良することを見出した。そのうえ、着色除去剤の組み合わせは、組成物中の各々の着色除去剤の量を減少させることを可能にし、不快な味及び口内触感を回避できる。ポリリン酸塩は、キレート剤として本発明での使用に適した剤の一群である。キレート剤は、カルシウムのような金属イオンを強固に結合することができる。例えば、キレート剤は、歯垢の主成分である、細菌の細胞壁中に観察されるカルシウムと錯体形成することが可能である。キレート剤はまた、一緒になって歯垢マトリックスの保持を助けているカルシウム架橋からカルシウムを除去することにより、歯垢を崩壊させることも可能である。
いくつかの態様において、本発明に従った着色除去性口腔用組成物は、フィルム形成剤、キレート剤及び研磨剤の組み合わせを含む。着色除去剤のこの組み合わせは、個々の成分の着色除去剤単独の活性よりも、着色除去活性を著しく改良し、そしてまた、組成物中の着色除去剤の各々の量の軽減も可能にする。特に、成熟した着色を、研磨剤の使用を介し、機械的にすりはがすことが可能である。ブラッシング、スクラビング、ポリッシング又は咀嚼することで、着色除去の成功を補完することが可能である。
いくつかの態様において、フィルム形成剤は少なくとも一つのヒドロキシル基を有する。例えば、適したフィルム形成剤は脂肪酸塩である。ヒドロキシ脂肪酸塩及びキレート剤(例えば、ポリリン酸塩)は、表面活性剤として働く。これらの活性の両方が、歯の上の薄皮フィルムを軟化させるのを助け、着色マトリックスに浸透する能力を有しており、そしてその除去を容易にする。
ヒドロキシ脂肪酸塩は、良好な水溶解性を有するフィルム形成性界面活性剤である。それは、そのヒドロキシル基のため、カルシウムを結合することが可能である。他の脂肪酸塩と比較して、ヒドロキシ脂肪酸塩は、ヒドロキシル官能基のため、歯表面に対するより良い親和性を有し、より速く着色/歯垢へ浸透し、カルシウムをより強く結合する。これらの特性は、ヒドロキシ脂肪酸塩が良好な着色除去特性を有し、そして着色形成を予防するために歯表面上に良好なフィルムを形成することを可能にする。
着色形成を予防するため、他のフィルム形成剤を本発明組成物に用いることができることも、本発明の意図内である。例えば、少なくとも一つのヒドロキシル官能基を有するポリマーを、フィルム形成剤として本発明組成物に用いることができることが意図される。適したフィルム形成ヒドロキシポリマーの例には以下のものが含まれる:ポリビニルアルコール−酢酸ビニルの共重合体、アルギン酸ナトリウム、セチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ニトロセルロース及びそれらの組み合わせ。
本明細書で使用する用語「着色除去有効量」とは、ヒトを含む温血動物において歯の表面上の着色の存在を予防、除去、又は少なくとも減少させるために十分であるが、何らかの望まれない副作用を避けるためには十分低い、本明細書で開示された着色除去剤(単数又は複数)の組み合わせの量である。本明細書の着色除去剤(単数又は複数)の組み合わせのこの着色除去有効量は、特定の着色のタイプ及び程度、処置されているヒトを含む温血動物の年齢及び生理的状態、処置の持続期間、同時療法の性質、用いられた具体的着色除去剤、及び着色除去剤が適用される特定の坦体で変化することができる。
本発明の組成物中の着色除去剤の濃度は、歯と接触している組成物の効率の相違により、また一般的に使用される組成物の有効量により、歯の表面へ着色除去剤を適用するために使用された組成物のタイプ(例えば、練り歯磨き、口内洗浄液及びリンス液、ロゼンジ、チューインガム、糖果など)に依存する。濃度はまた、存在する着色のレベルに依存してもよい。
特に指摘しない限り、本発明に従った組成物内へ取り込まれた成分の量は、組成物の全重量に基づいた重量のパーセンテージとして示される。
上に記載したように、本発明の着色除去性口腔用組成物は、チューインガム組成物のようなガム組成物であり得る。本発明のチューインガム組成物は、コートされていてもまたはコートされていなくてもよいし、平板、棒、ペレット、球などの形態であってもよい。チューインガム組成物の異なった形態の組成物は、同等であるが、成分の比に関して異なることができる。例えば、コートされたガム組成物は、より低いパーセンテージの軟化剤を含むことができる。ペレット及び球は、硬いコアを作り出すために糖溶液か又は無糖溶液でコートされている小さなチューインガムコアを有する。平板及び棒は、通常、チューインガムコアよりもテクスチャーがより柔らかいように製剤する。界面活性剤活性物(例えば、脂肪酸塩)がガムベースに対して有することができるいずれかの有害な軟化効果を克服するため、より硬いテクスチャーを有する平板及び棒ガムを製剤するのは(即ち、典型的に用いられるよりも少ない軟化剤で)好適であることができる。
中心部充填(Center-filled )ガムは、別の一般的ガム形態である。ガム部分は、上に記載したものと類似の組成物及び製造様式を有している。しかしながら、中心部充填物は、典型的には水性液体又はゲルであり、それは加工の間に、ガムの中心内に注入される。着色除去剤(単数又は複数)は場合により、充填物の製造間に中心部充填物内に組み入れるか、又はチューインガム組成物のチューインガム部分内に直接的に組み入れるか、又は両方が可能である。中心部充填ガムはまた、場合によりコートされていてもよいし、棒付きキャンディーの形態のような多様な形態で製造することもできる。
本発明のいくつかの態様において、コートされたガムを形成することができ、着色除去剤(単数又は複数)はコア又はコーティングの少なくとも一種に存在する。例えば、いくつかの態様において、研磨剤をコーティング内へ取り込ませ、そして表面活性剤(例えば、フィルム形成性界面活性剤及びキレート剤)をガムベース内へ取り込ませる。コーティング中に研磨剤を提供することにより、着色は最初に、歯との密接な接触を必要とする咀嚼と組み合わされた研磨剤により機械的に研磨される。特に、研磨剤は、短時間で溶液中に移行する傾向がある。ところが、研磨剤は、コーティング剤から唾液内へ放出された後でも、引き続き着色を除去する化学的効果を有しており、コーティング層にそれを提供することにより、最初に機械的研磨を増強することを都合よくできる。さらに、コーティングは、ヒドロキシ脂肪酸及び/又はキレート剤を送達するための別の効果的なビヒクルを提供する。
着色除去剤(単数又は複数)をガムベース内に取り込まし得ることも、明確に本発明の意図内である。ガムベースは、研磨剤及び表面活性剤のような、着色除去剤(単数又は複数)を送達するための別の効果的なビヒクル(それは、歯に対する着色除去剤の接触を遅延させるのを可能にするので)を提供する。例えば、研磨剤、界面活性剤活性物及びキレート剤は、ガムベース及び/又はコーティングから唾液内へ放出されれば、着色を化学的に除去することが可能である。
本発明のチューインガム組成物は、ガムベース、及び甘味料、軟化剤、フレーバー付与剤などの他の典型的な咀嚼用組成物成分のほとんどを含むことができる。いくつかの態様において、少なくとも一種の着色除去性フィルム形成ヒドロキシ脂肪酸塩が、本発明ガム組成物に用いられている。
本発明のガム組成物の一つに側面に従うと、着色除去性フィルム形成性脂肪酸塩を、ガム組成物製造の間に、即ち、甘味料、フレーバー付与剤などと共に加えることができる。本発明の別の側面において、脂肪酸塩は、ガム組成物の形成における最後の工程の一つとして加えることができる。このプロセスは、もし着色除去剤を直接ガムベースと混合するとすれば生じるような実質的結合なしに、該界面活性剤をガム組成物内へ取り込ませることを可能にする。ヒドロキシ脂肪酸塩は唾液にかなり溶解性であるけれども、ガム組成物内に脂肪酸塩をただ緩く含有させることにより、ガムベースから効果的に放出させることが可能であり、典型的な咀嚼操作の間に、それらからさらにより効果的に放出させうることが予期される。さらに、界面活性剤は、もし望むなら、送達をさらに容易にするため、特定の基質(例えば、糖アルコール、ワックス、又は酢酸ポリビニルのようなポリマー中)に包み込む又は吸着させることができる。
フィルム形成性及び他の界面活性剤
本発明の口腔用組成物は、本明細書に提供される望ましい着色除去剤(単数又は複数)を含ませることができる。例えば、該組成物は、アニオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤又はそれらの混合物を含むことができる。本明細書において有用なアニオン性界面活性剤には、フィルム形成性脂肪酸塩が含まれる。いくつかの態様において、該脂肪酸塩は8〜20炭素原子を含有する。さらに、いくつかの態様において、該脂肪酸塩は14〜25炭素原子を含有する。
さらに、いくつかの態様において、該脂肪酸塩は二価金属イオン又は一価金属イオンでありうる金属イオンを含む。例えば、金属イオンは、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム及びそれらの組み合わせから選択することが可能である。
該フィルム形成剤は、飽和又は不飽和、中鎖又は長鎖脂肪酸の塩であることができる。例えば、本発明の組成物中で使用するため不飽和脂肪酸の適した例には以下のものが含まれる:リシノール酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エレオステリン酸及びそれらの組み合わせ。さらに、以下の飽和脂肪酸を本発明口腔用組成物に用いることができる:酪酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸及びそれらの組み合わせ。
いくつかの態様において、本発明の口腔用組成物は、14〜25炭素原子を有するヒドロキシ脂肪酸の水溶性塩を含む。本明細書で定義したヒドロキシ脂肪酸は、炭素鎖中の多様な位置に出現することができる、少なくとも一つのヒドロキシル官能基を含む。
ヒドロキシ脂肪酸塩の適した例には、リシノール酸、ヒマシ油及び麦角油のような高級脂肪酸の塩が含まれる。リシノール酸は、ヒマシ油のトリグリセリド脂肪酸の約90%、そして麦角油のグリセリド脂肪酸の約40%までを占めている。他の適したヒドロキシ脂肪酸塩には、限定されるわけではないが、以下のものから誘導されるものが含まれる:レスケロール酸、デンシポール酸、オーリコール酸及びβ−ジモルフェコール酸。ヒドロキシ脂肪酸塩のような脂肪酸塩の組み合わせもまた本発明組成物に用いることができる。
ヒドロキシ脂肪酸の水溶性塩は、リシノール酸のような、少なくとも一つのヒドロキシル官能基を有する天然に存在する脂肪酸から誘導することができる。さらに、本発明で用いられる界面活性剤又はそれらが誘導される脂肪酸は、少なくとも一つのヒドロキシル官能基を含有するように、化学的にまたは酵素的に修飾することができる。
脂肪酸塩は、例えば、動物、植物又は細菌に観察される脂肪酸から誘導することができる。短鎖脂肪酸(例えば、2〜4炭素原子)上の極性−COOH基、及び中鎖(例えば、6〜10炭素原子)のものでさえ、典型的には十分にそれらを水に可溶性にできる。しかしながら、鎖長が増加するにつれて(例えば、14〜25炭素)、脂肪酸タイプは段々と水溶性が低下し、油性又は脂肪特性を帯びる傾向がある。長鎖脂肪酸上のヒドロキシ基の存在は、水溶性を増加させる。故に、出願者は、14〜25炭素原子を有するヒドロキシ脂肪酸の水溶性塩が、本発明の組成物における使用に有用であることを発見した。特に、ヒドロキシ脂肪酸塩の水溶性は、確立された着色物を唾液内に溶解させること、及びそれが咀嚼、ブラッシング又は唾液により容易に除去できるように解き放たれることを可能にする。
いくつかの態様において、本発明口腔用組成物は、他のアニオン性又は非イオン性界面活性剤と組み合わされたフィルム形成性脂肪酸塩を含むことが可能である。例には以下のアニオン性又は非イオン性界面活性剤が含まれる:硫酸化オレイン酸ブチル、中鎖及び長鎖脂肪酸エステル、オレイン酸ナトリウム、フマル酸の塩、グロミン酸カリウム、モノ及びジグリセリドの有機酸エステル、クエン酸ステアリルモノグリセリジル、スクシステアリン、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、トリステアリン酸グリセロール、レシチン、ヒドロキシル化レシチン、ラウリル硫酸ナトリウム、アセチル化モノグリセリド、スクシニル化モノグリセリド、クエン酸モノグリセリド、エトキシ化モノ及びジグリセリド、モノステアリン酸ソルビタン、ステアリル−2−乳酸カルシウム、ステアリル乳酸ナトリウム、グリセロール及びプロピレングリセロールのラクチル化脂肪酸エステル、C〜C24脂肪酸のグリセロール−ラクトエステル、C〜C24脂肪酸のポリグリセロールエステル、アルギン酸プロピレングリコール、スクロースC〜C24脂肪酸エステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル酒石酸及びクエン酸エステル、トリアセチン、サルコシネート界面活性剤、イセチオネート界面活性剤、タウタート界面活性剤、プルロニックス、アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合体、エチレンオキシドの、プロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応生成物の縮合から誘導された生成物、脂肪族アルコールのエチレンオキシド縮合体、長鎖第三アミンオキシド、長鎖第三ホスフィンオキシド、長鎖ジアルキルスルホキシド及びそれらの混合物。
本界面活性剤(例えば、リシノール酸ナトリウム)は、単独で又は他の界面活性剤と組み合わされて、本発明の口腔用組成物に、全組成物の約0.001%〜約20重量%の濃度で存在することができる。いくつかの態様において、界面活性剤は、全組成物の約0.05〜約10重量%存在することができる。さらに、いくつかの態様において、界面活性剤は、全組成物の約0.05〜約2重量%存在することができる
他のフィルム形成剤
上に記載したように、この発明はフィルム形成性脂肪酸界面活性剤の使用に限定されない。例えば、少なくとも一つのヒドロキシル官能基を有するフィルム形成性ポリマーを、本発明組成物においてフィルム形成剤として用いることができることも本発明の明白な意図内である。ヒドロキシルポリマーの例には以下のものが含まれる:ポリビニルアルコール−酢酸ビニルの共重合体、アルギン酸ナトリウム、セチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ニトロセルロース及びそれらの組み合わせ。そのうえ、さらにフィルム形成を容易にするため、ポリビニルメチルエーテルマレイン酸共重合体(PVM/MA共重合体)のようないずれかのフィルム形成性ポリマーを本明細書に提供した着色除去剤と組み合わせることができることも意図される。フィルム形成性ポリマーは、本発明の口腔用組成物中に、全組成物の約0.001%〜約20重量%の濃度で存在することができる。
キレート剤
上に記載したように、本発明の口腔用組成物は、場合により、キレート剤を含むことができる。キレート剤は、口内細菌の細胞壁中に観察されるカルシウムのような、金属イオンと強く相互作用する。キレート剤はまた、歯垢を無傷に保持するのを助けているカルシウム架橋から、カルシウムを除去することによりこのバイオマスを崩壊させることも可能である。
本発明の組成物において、キレート剤として使用するために適した剤の一群は、ポリリン酸塩である。いくつかの態様において、キレート剤は、以下のものから選択されるリン酸塩である:ピロリン酸塩、トリリン酸塩、ポリリン酸塩、ポリホスホン酸塩及びそれらの組み合わせ。リン酸塩はフィルム形成剤が溶解するのを助けることが可能である。このことは、もしフィルム形成剤として低い水溶性を有する脂肪酸塩が用いられたならば特別の利益を得ることができる。キレート剤は、ピロリン酸二アルカリ金属塩、ポリリン酸四アルカリ塩又はそれらの組み合わせであることが可能である。例えば、いくつかの態様において、キレート剤は、以下のものから選択することが可能である:ピロリン酸四ナトリウム、ピロリン酸四カリウム、トリポリリン酸ナトリウム及びそれらの組み合わせ。本発明で用いることが可能な他のキレート剤は、酒石酸及びその塩、クエン酸及びクエン酸アルカリ金属塩及びそれらの組み合わせを含むことができる。
いくつかの態様において、該キレート剤は、本発明口腔用組成物の約0.001〜約5重量%の量で存在する。さらに、いくつかの態様において、キレート剤は、口腔用組成物の約0.5〜約3重量%の量で存在する。
研磨剤
いくつかの態様において、本発明の口腔用組成物は、研磨剤を含む。適した研磨剤には、シリカ、アルミナ、リン酸塩、炭酸塩及びそれらの組み合わせが含まれる。いくつかの態様において、研磨剤は:沈降シリカ、シリカゲル及びそれらの組み合わせから選択されるシリカである。さらにいくつかの態様において、研磨剤は以下のものから選択される:炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、メタリン酸カリウム、リン酸三カルシウム、リン酸二カルシウム・二水和物及びそれらの組み合わせ。
本発明の組成物での使用が企図された研磨ポリッシング物質は、度を超えて象牙質を研磨しない、いずれかの物質でありうる。しかしながら、シリカ歯科用研磨剤は、過度にエナメル質又は象牙質を研磨することなく、例外的な歯クリーニング及びポリッシング性能の独特な利点を有する。
本明細書のシリカ研磨ポリッシング物質、ならびに他の研磨剤は、一般的には、約0.1〜約30ミクロン、そして好ましくは約5〜約15ミクロンの平均粒子サイズを有する。研磨剤は、Pader, et al. による米国特許第3,538,230号及びDiGiulio による米国特許第3,862,307号(両方ともその全体が参照により本明細書に組み入れられる)に記載されている、シリカキセロゲルのような沈降シリカ又はシリカゲルでありうる。W.R. Grace & Company, Davison Chemical Division により「Syloid 」の商標で販売されているシリカキセロゲルが好ましい。また、J.M. Huber Corporation により、「Zeodent 」の商標で販売されているような沈降シリカ物質、特に「Zeodent 119 」の名称を有するシリカが好ましい。本発明で有用なシリカ歯科用研磨剤のタイプは、全体が参照により本明細書に組み入れられる、Wason による米国特許第4,340,583号で詳細に記載されている。米国特許出願番号08/434,147及び08/434,149(両方とも1995年5月2日に出願された)に記載されているシリカ研磨剤もまた、参照により本明細書に組み入れられる。
いくつかの態様において、研磨剤は、該口腔用組成物の約0.1〜約30重量%の量で存在する。研磨剤はより典型的には、全組成物の約0.5〜約5重量%の量で用いることができる。本発明の練り歯磨き組成物中の研磨剤は、一般的には、組成物の約0.5%〜約10重量%のレベルで存在する、さらに、発明チューインガムは、口腔用組成物の、約1%〜約6重量%の研磨剤を含有することができる。
本発明のチューインガム組成物を製造するために使用するシリカは、その油吸収値により識別され、100cc/100g未満の油吸収値、そして好ましくは、45cc/100gシリカ〜70cc/100gシリカ未満の範囲を有している。本発明の実施に特に有用なシリカは、GRACE Davison Co., Columbia, DS 21044 によりSYLODENT XWAの商標で販売されている。こうしたシリカの例は、4.7重量%の水含有量、平均で約7〜約11ミクロンの直径を有し、5のアインレーナー硬さ、390m/gシリカのBET表面積、70cm/100g未満のシリカの油吸収を有する、シリカ沈降物、SYLODENT XWA 150 である。このシリカは、歯エナメル質に対して低磨損性を示す。
本シリカ研磨剤を、本発明のチューインガムの製造において唯一の研磨剤として使用でき、あるいは、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、メタリン酸カリウム、リン酸三カルシウム、リン酸二カルシウム・二水和物あるいは他のシリカ質材料、もしくはそれらの組み合わせを含む、他の既知の歯磨き用研磨剤又はポリッシング剤と組み合わせて使用できる。
いくつかの態様において、本発明のチューインガム組成物中に存在する研磨シリカの全量は、約0.1〜約20重量%の濃度である。さらに、いくつかの態様において、本発明のチューインガム組成物中に存在する研磨シリカの全量は、約0.5〜約5重量%である。
口腔的に許容できる坦体
本発明の組成物は、口腔的に許容できる坦体を、製剤中の他の成分を収容するために適切な量で含む。用語「口腔的に許容できる坦体」とは、歯ホワイトニング及びクリーニング目的で口腔に送達するため、活性成分と混合されることが可能なビヒクルを指し、そしてそれは、ヒトを含む温血動物へ害を与えないであろう。口腔的に許容できる坦体はさらに、本発明の組成物及び方法に従って、ヒトを含む温血動物の口腔における組成物の安定性及び/又は歯着色除去の有効性を実質的に減少させるであろう様式での相互作用なしに、混ぜ合わせることが可能である組成物の成分を含む。
本発明の口腔的に許容できる坦体は、経口投与に適した、一種又はそれより多くの適合性固体又は液体充填希釈剤あるいは包み込み物質を含むことが可能である。本発明で用いられた坦体又は賦形剤は、送達の様式に適したいずれかの形態、例えば、液剤、コロイド状分散剤、乳化剤、懸濁剤、リンス剤、ゲル剤、泡剤、粉剤、固形剤などであることができ、そして練り歯磨き(ゲルを含む)、口内洗浄液及びリンス剤、歯磨き粉、歯硬化剤、抗歯垢組成物、マウススプレー、チューインガム、ロゼンジ及び糖果の慣用的成分を含むことが可能である。本発明の組成物の製造に適した坦体は、当該技術分野では周知である。それらの選択は、味覚、費用、保存安定性などの二次的考慮に依存するであろう。
本組成物に含ませることができる添加物又は成分のタイプは、本明細書で提供された一種又はそれより多くの望ましい着色除去剤を含む。本発明組成物はまた、以下のものから選択される成分も含むことができる:エラストマー、エラストマー溶剤、ワックス、乳化剤、可塑剤、軟化剤、分散剤、甘味料、フレーバー付与剤、湿潤剤,活性剤、清涼化剤、温化剤、歯ホワイトニング剤、着色料、増量剤、充填剤及びそれらの組み合わせ。
いくつかの態様において、活性剤は、フッ素化物又は抗菌化合物でありうる。例えば、既知の抗菌化合物は、トリクロサンである。
そのうえ、いくつかの態様において、フィルム形成性ポリマーを本発明の組成物に含ませることができる。例えば、フィルム形成性ポリマーは、PVM/MA共重合体(Gantrez S-97, GAF Corp. )のような合成アニオン性重合体ポリカルボキシラート(SAPP)であることができる。こうしたポリマーは、その全体が本明細書に参照される、米国特許第5,334,375及び5,505,933号に記載されている。SAPPは、象牙質感受性軽減のために有用であると記載されている。そのうえ、SAPPは、口腔表面への抗菌剤の送達を増強し、口腔表面での抗菌剤の保持を増強する抗菌増強剤として以前に記載されている。PVM/MA共重合体のようなフィルム形成性ポリマーを、着色形成をさらに減少させる手段として、本発明の組成物中に用いることができることは、明確に本発明の意図内である。
上に記載したように、いくつかの態様において、発明組成物は、ガムベース;研磨剤;キレート剤;及び脂肪酸塩を含んでなるフィルム形成性界面活性剤、を含むガム組成物であることができる。適したフィルム形成性脂肪酸塩には、8〜25炭素原子を有する脂肪酸から誘導された塩が含まれ、その例は上に記載されている。いくつかの態様において、発明組成物の着色除去及びフィルム形成特性を改良するため、該脂肪酸塩は少なくとも一つのヒドロキシル官能基を有する。ガムでの使用に適したヒドロキシ脂肪酸の例はリシノール酸ナトリウムである。
本発明に従ったガム組成物はさらに、ポリリン酸塩のようなキレート剤を含む。適した例は、上に記載したものと同一である。
そのうえ、本発明のガム組成物は研磨剤を含むことができ、その適した例は、上に記載したものと同一である。例えば、一つの具体的態様において、ガム中の研磨剤は、シリカ研磨剤である。有用なシリカは、100cc/100g未満の油吸収値、そして好ましくは、45cc/100gシリカ〜70cc/100gシリカ未満の範囲を有しているものである。適したシリカは、SYLODENT XWA (Davison Co., Columbia, MD) の名称で販売されている。
ヒドロキシ脂肪酸塩に加え、発明ガム組成物がさらに、他のアニオン性又は非イオン性界面活性剤を含むことができることもまた、本発明の意図内である。適した例は上に記載したものと同一である。これらは、例えば、ガムベース内に含ませることができる。
ガムベースは、全組成物の約20〜約40重量%の量で存在することができる。それはチューインガム分野で知られているいずれかの成分を含むことができる。例えば、ガムベースは、甘味料、エラストマー、増量剤、ワックス、エラストマー溶剤、乳化剤、可塑剤、充填剤及びそれらの組み合わせを含むことができ、そして本明細書に提供された、望まれる着色除去剤(単数又は複数)を含むことができる。
いくつかの態様において、ガムベースは、適した糖増量剤を含むことができる。例えば、ガムベースは、ガムベースの約30%〜約80重量%、好ましくは50%〜約60%である、少なくとも一種のポリオールを含んでいる、特定のポリオール組成物を含むことができる。ポリオール組成物は、当該技術分野では既知のいずれかのポリオールを含むことができ、限定されるわけではないが、マルチトール、ソルビトール、エリトリトール、キシリトール、マンニトール、イソマルト、ラクチトール及びそれらの組み合わせが含まれる。ソルビトール及びマルチトールを含む水素化デンプン加水分解物であるリカシンもまた使用することができる。
マルチトールは、飲料及び食品の製造において増量剤として有用な、甘い、水溶性糖アルコールであり、その全体が本明細書に参照される、米国特許第3,708,396号により十分に記載されている。マルチトールは、最も普通の還元二糖類であり、デンプン及び他の天然産物中に見出されるマルトースの水素化により製造される。
本ポリオール組成物は、遺伝子修飾された生物体(「GMO」)又はGMOフリー源から誘導することができる一種又はそれより多くの異なったポリオールを含むことができる。例えば、マルチトールは、GMOフリーマルチトールであることができ、又は水素化デンプン加水分解物により提供することもできる。
いくつかの態様は、ソルビトールより高い結晶密度を有するマルチトールを含んでいるポリオール組成物を含む。ソルビトールより高い結晶密度を示す他のポリオールには、キシリトール及びマンニトールが含まれる。より高い結晶密度のポリオールは、中心部充填ガムで有用であることができる。具体的には、より高い結晶密度のポリオールは、より少ない孔を有する構造を生じ、それは、液体充填物からガム領域内への湿気又は液体移動の可能性を減少させる、より少ない表面領域を提供する。
本ポリオール組成物はまた、スクロースの甘味の約50%を超える甘味を有することができる。また、いくつかの態様のポリオール組成物は、25℃で67重量%未満及び25℃で約18重量%を超える溶解度を有する。
本ポリオール組成物は、多様なサイズの粒子を包含することができる。具体的には、ポリオール組成物の平均粒子サイズは、約30ミクロン〜約600ミクロン、より具体的には、約30ミクロン〜約200ミクロンの範囲である。
ガムベースに用いられるエラストマー(ゴム)は、望まれるガムベースのタイプ、望まれるガム組成物のコンシステンシー、及び最終チューインガム製品を作製するための組成物における他の成分のような多様な因子に大いに依存して変化するであろう。エラストマーは、当該技術分野で既知のいずれかの不溶性ポリマーであることができ、チューインガム及びバブルガムで利用されるガム用ポリマーが含まれる。ガムベースに適したポリマーの例示的例には、天然及び合成エラストマーの両方が含まれる。例えば、ガムベース組成物に適しているポリマーには、限定ではなく、チクル、天然ゴム、クラウンガム(crown gum)、ニスペロ(nispero)、ロシジンハ(rosidinha)、ジェルトン(jelutong)、ペリッロ(perillo)、ニガーグッタ(niger gutta)、ツヌ(tunu)、バラタ(balata)、グッタペルカ(guttapercha)、レチカスピ(lechi capsi)、ソルバ(sorva)、グッタカイ(gutta kay)など及びそれらの混合物のような天然物質(植物起源の)が含まれる。合成エラストマーの例には、限定ではなく、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、ポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレン共重合体、ポリエチレン、酢酸ポリビニルなど及びそれらの混合物が含まれる。
ガムベースに用いられるエラストマーの量は、使用されるガムベースのタイプ、望まれるガム組成物のコンシステンシー、及び最終チューインガム製品を作製するための組成物における他の成分のような多様な因子に大いに依存して変化するであろう。一般に、エラストマーは、ガム領域の約10%〜約60重量%、望ましくは約35%〜約40重量%の量でガムベース中に存在するであろう。
ガムベース中にワックスが存在する場合、それはポリマー性エラストマー混合物を軟化させ、ガムベースの可塑性を改良する。用いられるワックスは、約60℃以下、そして好ましくは約45℃〜約55℃の間の融点を有するであろう。低融点ワックスは、パラフィンワックスであってもよい。ワックスは、ガムベースの重量で約6%〜約10%、そして好ましくは約7%〜約9.5%の量で存在することができる。
低融点ワックスに加えて、より高い融点を有するワックスを、ガムベースの約5重量%の量で、ガムベース中に使用することもできる。こうした高融点ワックスには、蜜蝋、植物蝋、キャンデリラワックス、カルナバワックス、ほとんどの石油ワックスなど及びそれらの混合物が含まれる。
上に示した成分に加え、ガムベースは、エラストマー溶剤、乳化剤、可塑剤、充填剤及びそれらの混合物から選択される成分のような、多様な他の成分を含むことができる。
ガムベースは、エラストマー成分を軟化させる助けとなるエラストマー溶剤を含有することができる。こうしたエラストマー溶剤には、当該技術分野で既知のエラストマー溶剤、例えば、アルファ−ピネン又はベータ−ピネンのポリマーのようなテルピネン樹脂、水素化及び二量体化及び重合化ロジンのようなロジンのメチル、グリセロール及びペンタエリトリトールエステル及び修飾ロジン及びガム、及びそれらの混合物が含まれる。本明細書での使用に適したエラストマー溶剤の例には、部分水素化木材及びガムロジンのペンタエリトリトールエステル、木材及びガムロジンのペンタエリトリトールエステル、木材ロジンのグリセロールエステル、部分二量体化木材及びガムロジンのグリセロールエステル、重合化木材及びガムロジンのグリセロールエステル、トール油ロジンのグリセロールエステル、木材及びガムロジンのグリセロールエステル及び部分水素化木材及びガムロジンなど、及びそれらの混合物が含まれる。エラストマー溶剤は、ガムベースの重量で約2%〜約15%、そして好ましくは約7%〜約11%の量で、ガムベース中に用いることができる。
ガムベースはまた、いずれかの混和しない成分を単一の安定な系内に分散させる助けとなる、乳化剤を含むことができる。本発明に有用な乳化剤には、モノステアリン酸グリセリン、レシチン、脂肪酸モノグリセリド、ジグリセリド、モノステアリン酸プロピレングリコールなど及びそれらの混合物が含まれる。乳化剤は、ガムベースの重量で約2%〜約15%、そしてより具体的には、約7%〜約11%の量で用いることができる。
ガムベースはまた、多様な望ましいテクスチャー及び調和性特性を提供するため、可塑剤及び軟化剤を含むことができる。これらの成分は低分子量のため、可塑剤及び軟化剤は、ガムベースの基礎的構造を浸透することができ、それを可塑性にそしてより低い粘性にする。有用な可塑剤及び軟化剤には、ラノリン、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、グリセリルトリアセテート、グリセリルレシチン、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸プロピレングリコール、アセチル化モノグリセリド、グリセリンなど及びそれらの混合物が含まれる。ワックス、例えば、天然及び合成ワックス、水素化植物油、ポリウレタンワックスのような石油ワックス、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、微結晶性ワックス、脂肪ワックス、モノステアリン酸ソルビタン、獣脂、プロピレングリコール、それらの混合物などもまた、ガムベースに組み入れることができる。可塑剤及び軟化剤は一般に、ガムベースの約20重量%までの量で、より具体的には、ガムベースの約9%〜約17重量%の量で、ガムベース中に用いる。
可塑剤には、水素化植物油が含まれ、そして単独で又は組み合わせて用いることができる大豆油及び綿実油を含む。これらの可塑剤は、良好なテクスチャー及び柔らかい咀嚼特性を有するガムベースを提供する。これらの可塑剤は、ガムベースの重量で、一般的には約5%〜約14%の量で、そしてより具体的には、約5%〜約13.5%の量で用いる。
商業的に入手可能な米国薬局方(USP)グレードのような無水グリセリンを、軟化剤として用いることもできる。グリセリンは、甘く暖かい味覚を有するシロップ状の液体であり、サトウキビ糖の甘さの約60%の甘さを有する。グリセリンは吸湿性であるので、無水グリセリンは、チューインガム組成物の製造を通して無水条件下で維持する。
軟化剤は、ガム組成物のテクスチャーを修飾するために存在してもよいが、それらは典型的なガム組成物と比較して、低い量で存在するであろう。例えば、それらは、組成物の全重量に基づいて、約0.5〜10重量%で存在してもよく、又は界面活性剤が軟化剤として作用することが可能であるので、組成物中に存在しなくてもよい。
本発明のガムベースはまた、充填剤又はテクスチャー剤として働くことができるミネラルアジュバントのような、有効量の増量剤を含むことができる。有用なミネラルアジュバントには、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、タルク、リン酸三カルシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウムなど及びそれらの混合物が含まれる。これらの充填剤又はアジュバントは、種々の量でガムベース用組成物において使用することができる。好ましくは、使用される場合、充填剤は、ガムベースの重量で、約15%〜約40%、そして望ましくは約20%〜約30%の量で存在するであろう。
着色剤、抗酸化剤、保存剤、フレーバー付与剤などのような多様な伝統的成分を有効量で、ガムベース中に、場合により含ませることができる。例えば、F.D.&C染料として知られている、食品、薬剤及び化粧品適用に適した、二酸化チタン及び他の染料を利用することができる。ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、プロピルガレート及びそれらの混合物のような抗酸化剤もまた含ませることができる。チューインガム分野の当業者に周知の他の慣用的チューインガム添加物もまた、ガムベース中で使用することができる。
いくつかの態様は、ガム組成物を作製する方法に及んでいる。ガムベース用組成物が混合される様式は決定的ではなく、当業者には周知の標準技術及び装置を使用して実施する。典型的な方法において、エラストマーをエラストマー溶剤及び/又は可塑剤及び/又は乳化剤と混合し、1〜30分の間かき混ぜる。低融点ワックスのような残りの成分を次ぎに混合し(まとめて又は徐々に)、その間、ガムベース混合物を1〜30分再び混和する。
本ガム組成物は、限定されるわけではないが、以下のものから選択された慣用的添加物を含有することができる:甘味剤(甘味料)、可塑剤、軟化剤、乳化剤、ワックス、充填剤、増量剤(担体、エキステンダー、増量甘味料)、ミネラルアジュバント、フレーバー付与剤(フレーバー、香味料)、着色剤(着色料、染料)、酸化防止剤、酸味料、増粘剤、医薬など、及びそれらの混合物。これらの添加物のいくつかは、一つより多くの目的で働くことができる。例えば、無糖ガム組成物において、マルチトール又は他の糖アルコールのような甘味料は、また増量剤としても機能する。
ガムベースにおける使用に適しているとされている、上に議論した可塑剤、軟化剤、ミネラルアジュバント、ワックス及び抗酸化剤はまた、チューインガム組成物でも使用することができる。使用することができる、他の慣用的添加物の例には、レシチン及びモノステアリン酸グリセリンのような乳化剤、単独で又はメチルセルロース、アルギン酸、カラゲーニン、キサンタンガム、ゼラチン、カロブ、トラガカントゴム、ローカストビーン及びカルボキシメチルセルロースのような他の軟化剤と組み合わせた増粘剤、リンゴ酸、アジピン酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸及びそれらの混合物のような酸味料、及びミネラルアジュバントのカテゴリーで議論されたもののような充填剤が含まれる。
いくつかの態様において、ガム領域は増量剤を含有することができる。適した増量剤は、水溶性であってもよく、限定されるわけではないが、単糖類、二糖類、多糖類、糖アルコール、及びそれらの混合物から選択される甘味剤;Pfizer, Inc., Groton, Conn. によりPOLYDEXTROSE の商標で供給されているポリマーのようなランダム結合グルコースポリマー;イソマルト(Suddeutsche Zucker によりPALATINIT の商品名で製造されている、アルファ−D−グルコピラノシル−1,6−マンニトール及びアルファ−D−グルコピラノシル−1,6−ソルビトールのラセミ体混合物)、マルトデキストリン;水素化デンプン加水分解物;水素化ヘキソース;水素化二糖類;炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン、リン酸二カルシウムのような無機質;セルロース;及びそれらの混合物が含まれる。
適した糖増量剤には、キシロース、リブロース、グルコース(デキストロース)、マンノース、ガラクトース、フルクトース(左旋糖)、スクロース(砂糖)、マルトース、転化糖、部分加水分解デンプン及びコーンシロップ固形物及びそれらの混合物のような、単糖類、二糖類及び多糖類が含まれる。
適した糖アルコール増量剤には、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、ガラクチトール、マルチトール、及びそれらの混合物が含まれる。
適した水素化デンプン加水分解物には、米国特許第25,959、3,356,811、4,279,931号に開示されているもの、及び、ソルビトール、水素化二糖類、水素化高級多糖類又はそれらの混合物を含有する多様な水素化グルコースシロップ及び/又は粉末が含まれる。水素化デンプン加水分解物は、コーンシロップの制御された接触水素化により、主として製造される。生じる水素化デンプン加水分解物は、単量体、二量体及び多量体糖類の混合物である。これら異なった糖類の比は、異なった特性の異なった水素化デンプン加水分解物を与える。フランスのRoquette Freres により製造されている商業的に入手可能なLYCASSIN 及びFairlawn, N.J. のLonza, Inc. により製造されている商業的に入手可能なHYSTAR のような、水素化デンプン加水分解物の混合物もまた有用である。
使用される甘味剤には、水溶性甘味料、水溶性人工甘味料、天然に存在する水溶性甘味料から誘導された水溶性甘味料、ジペプチドに基づいた甘味料及びタンパク質に基づいた甘味料を含む(それらの混合物を含んで)広範囲の材料から選択することができる。特定の甘味料に限定されるわけではないが、代表的分類及び例には以下のものが含まれる:
(a)ジヒドロカルコン、モネリン、ステビオシド、グリシリジン、ジヒドロフラバノールのような水溶性甘味剤、及びソルビトール、マンニトール、マルチトール、及び、その開示が本明細書に参照される、米国特許第4,619,834号に記載されているようなL−アミノジカルボン酸アミノアルケン酸エステルアミド及びそれらの混合物のような糖アルコール;
(b)可溶性サッカリン塩(即ち、サッカリンナトリウム及びカルシウム塩)、サイクラミン酸塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのナトリウム、アンモニウム又はカルシウム塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのカリウム塩(Acesulfame-K )、サッカリンの遊離酸形態、およびそれらの混合物のような水溶性人工甘味料;
(c)L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル(アスパルテーム)及び米国特許第3,492,131号に記載されている物質、L−アルファアスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物(Alitame )、L−アスパルチル−L−フェニルグリセリン及びL−アスパルチル−L−2,5−ジヒドロフェニル−グリシンのメチルエステル、L−アスパルチル−2,5−ジヒドロ−L−フェニルアラニン;L−アスパルチル−L−(l−シクロヘキセン)−アラニン及びそれらの混合物のようなL−アスパラギン酸由来甘味料のような、ジペプチドに基づいた甘味料;
(d)普通の糖(スクロース)のクロロ化誘導体のような、天然に存在する水溶性甘味料に由来する水溶性甘味料、例えば、Sucralose の製品名で知られている、クロロデオキシスクロース又はクロロデオキシガラクトスクロースの誘導体のようなクロロデオキシ糖誘導体;クロロデオキシスクロース又はクロロデオキシガラクトスクロースの誘導体の例には、限定されるわけではないが:1−クロロ−1’−デオキシスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−アルファ−D−ガラクトピラノシル−アルファ−D−フルクトフラノシド、又は4−クロロ−4−デオキシガラクトスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−アルファ−D−ガラクトピラノシル−1−クロロ−1−デオキシ−ベータ−D−フルクトフラノシド、又は4,1’−ジクロロ−4,1’−ジデオキシガラクトスクロース;1’,6’−ジクロロ1’,6’−ジデオキシスクロース;4−クロロ−4−デオキシ−アルファ−D−ガラクトピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−ベータ−D−フルクトフラノシド又は4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−アルファ−D−ガラクトピラノシル−6−クロロ−6−デオキシ−ベータ−D−フルクトフラノシド又は4,6,6’−トリクロロ−4,6,6’−トリデオキシガラクトスクロース;6,1’.6’−トリクロロ−6,1’,6’−トリデオキシスクロース;4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−アルファ−D−ガラクトピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−ベータ−D−フルクトフラノシド、又は4,6,1’,6’−テトラクロロ−4,6,1’,6’−テトラデオキシガラクトスクロース;及び4,6,1’,6’−テトラデオキシ−スクロース、及びそれらの混合物が含まれる;
(e)タウマオッカス・ダニエリ(thaumaoccous danielli )(タウマチンI及びII)のようなタンパク質に基づいた甘味料。
強い甘味剤を、甘さの最初の炸裂及び/又は甘さの持続性感覚を提供するため、当該技術分野では周知の、多くの特有の物理形態で使用することができる。これらに限定されているわけではないが、こうした物理的形態には、噴霧乾燥化、粉末化、ビーズ形態、包み込み形態、及びそれらの混合物のような遊離形態が含まれる。
望ましくは、甘味料は、アスパルテーム、スクラロース及びアセスルファムカリウム(Ace−K)のような高甘味度甘味料である。
一般に、有効量の甘味料を、望まれる甘さのレベルを提供するために利用することができ、この量は、選択された甘味料により変化してもよい。甘味料の量は、使用された甘味料又は甘味料の組み合わせに依存して、ガム組成物の約0.001%〜約3重量%の量で存在することができる。甘味料の各タイプについての正確な範囲は、当業者により選択することができる。
使用することができるフレーバーには、天然及び人工フレーバーのような、当業者には周知のフレーバーが含まれる。これらのフレーバー付与剤は、合成フレーバー油及びフレーバー芳香薬及び/又は油、オレオレジン及び植物、葉、花、果実などからの抽出物、及びそれらの組み合わせから選択することができる。非制限的代表的芳香油には、スペアミント油、シナモン油、ウインターグリーンの油(サリチル酸メチル)、ペパーミント油、チョウジ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、チミアン油、ニオイヒバ油、ナツメグの油、オールスパイス、セージの油、メース油、ビターアーモンドの油及びカシア油が含まれる。また有用なフレーバー付与剤は、バニラ、およびレモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツを含む柑橘類油、及びリンゴ、西洋ナシ、モモ、ブドウ、イチゴ、ラズベリー、チェリー、プラム、パイナップル、アンズを含む果実エッセンスなどのような人工、天然及び合成果実フレーバーである。これらのフレーバー付与剤は、液体又は固体形態で使用することができ、そして個々に、又は混合物で使用することができる。通常使用されるフレーバーには、個々に又は混合物で用いられるかどうかに関わらず、ペパーミント、メントール、スペアミント、人工バニラ、シナモン誘導体及び種々の果実フレーバーのようなミントが含まれる。
他の有用なフレーバー付与剤には、酢酸シンナミル、シンナムアルデヒド、シトラールジエチルアセタール、酢酸ジヒドロカルビル、ギ酸オイゲニル、p−メチルアニソールなどのようなアルデヒド及びエステルが含まれ、使用することができる。一般的には、National Academy of Sciences によるChemicals Used in Food Processing, publication 1274, pages 63-258 、に記載されているような、いずれかのフレーバー付与剤又は食品添加物を使用することができる。この出版物は、本明細書において参照により組み入れられる。
アルデヒドフレーバー付与剤のさらなる例には、限定されるわけではないが、アセトアルデヒド(リンゴ)、ベンズアルデヒド(チェリー、アーモンド)、アニスアルデヒド(甘草、アニス)、ケイ皮アルデヒド(シナモン)、シトラール、即ち、アルファ−シトラール(レモン、ライム)、ネラール、即ち、ベータ−シトラール(レモン、ライム)、デカナール(オレンジ、レモン)、エチルバニリン(バニラ、クリーム)、ヘリオトロープ、即ち、ピペロナール(バニラ、クリーム)、バニリン(バニラ、クリーム)、アルファ−アミル シンナムアルデヒド(スパイシーな果物フレーバー)、ブチルアルデヒド(バター、チーズ)、バレルアルデヒド(バター、チーズ)、シトロネラール(モディファイアー、多くのタイプ)、デカナール(柑橘類果実)、アルデヒドC−8(柑橘類果実)、アルデヒドC−9(柑橘類果実)、アルデヒドC−12(柑橘類果実)、2−エチルブチルアルデヒド(ベリー果実)、ヘキセナール、即ち、トランス−2(ベリー果実)、トリルアルデヒド(チェリー、アーモンド)、ベラトルアルデヒド(バニラ)、2,6−ジメチル−5−ヘプテナール、即ち、メロナール(メロン)、2,6−ジメチルオクタナール(緑の果実)、及び2−ドデセナール(柑橘類、マンダリン)、チェリー、ブドウ、イチゴショートケーキ、及びそれらの混合物が含まれる。
いくつかの態様において、フレーバー付与剤を、液体形態及び/又は乾燥形態で用いることができる。後者の形態で使用された場合、油の噴霧乾燥のような、適した乾燥手段を使用することができる。もしくは、フレーバー付与剤をセルロース、デンプン、砂糖、マルトデキストリン、アラビアガムなどのような水溶性物質上に吸着させてもよいし、包み込んでもよい。こうした乾燥形態を製造するための実際の技術はよく知られている。
いくつかの態様において、フレーバーの最初の炸裂及び/又はフレーバーの持続的感覚を提供するため、当該技術分野では周知の、多くの特有の物理形態で使用することができる。これらに限定されているわけではないが、こうした物理的形態には、噴霧乾燥化、粉末化、ビーズ形態、包み込み形態、及びそれらの混合物のような遊離形態が含まれる。
本明細書において用いられるフレーバー付与剤の量は、最終チューインガム組成物のタイプ、個々のフレーバー、用いられるガムベース及び望まれるフレーバーの強さのような因子の優先主題の問題であってもよい。それ故、フレーバー付与剤の量は、最終製品で望まれる結果を得るために変動させることができ、そしてこうした変動は、過度の実験を必要とせずに、当業者の能力内で行える。ガム組成物において、フレーバー付与剤は、チューインガム組成物の重量で、一般的には約0.02%〜約5%、より具体的には約0.1%〜約2%、そしてさらにより具体的には約0.8%〜約1.8%の量で存在する。
着色剤を、望まれる色を提供するために有効な量で使用することができる。着色剤は、顔料を含むことができ、それは、ガム組成物の約6重量%まで取り込むことができる。例えば、二酸化チタンを、ガム組成物の重量で、約2%まで、好ましくは約1%未満の量まで取り込むことができる。着色料はまた、食品、薬剤及び化粧品適用に適した天然の食品色及び染料も含むことができる。これらの着色料は、F.D.&C.染料及びレーキとして知られている。前記の使用に許容できる物質は、好ましくは水溶性である。例示的非制限例には、5,5−インジゴチンジスルホン酸の二ナトリウム塩である、F.D.&C.ブルーNo.2として知られているインジゴイド染料が含まれる。同様に、F.D.&C.グリーンNo.1として知られている染料は、トリフェニルメタン染料を含んでなり、4−[4−(N−エチル−p−スルホニウムベンジルアミノ)ジフェニルメチレン]−[1−(N−エチル−N−p−スルホニウムベンジル)−デルタ−2,5−シクロヘキサジエンイミン]の一ナトリウム塩である。すべてのF.D.&C.着色料の完全な再引用及びそれらの対応する化学構造は、本明細書において参照されるKirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology, 3rd Edition, 第5巻の857−884ページに見ることができる。
ガム組成物中で使用可能な適した油脂には、中でも、ココナッツ油、パーム穀粒油、牛脂及びラードのような水素化した植物又は動物油が含まれる。使用された場合、これらの成分は、ガム組成物の重量で、約7%まで、好ましくは約3.5%までの量で存在する。
いくつかの態様は、チューインガム及びバブルガム組成物の両方を含むガム組成物を製造するための方法を含むことができる。チューインガム組成物は、当業者には周知の標準技術及び装置を使用して製造することができる。いくつかの態様に従った有用な装置は、チューインガム製造分野では周知の混合及び加熱装置を含んでなり、それ故、具体的装置の選択は、当業者には明らかであろう。
いくつかの態様において、着色除去性ガム組成物を製造する方法は、界面活性剤及びキレート剤のような表面活性剤をガムベース内に組み入れること、及びガムコーティング内に研磨剤を組み入れることを含む。例えば、いくつかの態様において、該方法は、実質的に均一な混合物を得るように、ガムベースを加熱してベースを軟化させること、及び次ぎに、軟化したガムベースと脂肪酸塩及びキレート剤を混合することを含む。該方法はさらに、混合物を冷却すること、及び該冷却した混合物を個々のガム片に成形することを含む。いくつかの態様において、該方法はさらに、研磨剤を含んでいる水性コーティングによる該ガム片のコーティングを含み、それは上に記載したように、最初の機械的研磨を増強することが可能である。化学的クリーニングも、その結果として改良される。
該脂肪酸塩は、リシノール酸ナトリウムのようなリシノール酸の塩であることができる。さらなる成分を、軟化したガムベース内へ混合することができる。例えば、一種又はそれより多くの以下のものを、典型的には、ガムベースへ添加することができる:研磨剤、増量剤、充填剤、湿潤剤、フレーバー付与剤、着色料、分散剤、軟化剤、可塑剤、保存剤、温化剤、清涼化剤、歯ホワイトニング剤及び甘味料。
上に記載したように、いくつかの態様において、ガム片を水性コーティング用組成物でコートすることができ、それは、当該技術分野で既知のいずれかの方法で適用することができる。コーティング用組成物は、全ガム片の約25%〜約35重量%、より具体的にはガム片の約30重量%の量で存在することができる。
外側コーティング剤は、ハード又はクランキー(crunchy)であることができる。典型的には、外側コーティング剤は、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、イソマルト、及び他の結晶化可能ポリオールを含有することができ;スクロースもまた使用することができる。独特の製品特性を得るために、フレーバーもまた加えることができる。そのうえ、外側コーティング剤は、本明細書で提供される、一種又はそれより多くの着色除去剤を含むことができる。
もし存在するなら、コーティング剤は、チューインガム組成物がコーティングそれ自体を通して見えなくなるように、いくつかの不透明層を含むことができ、場合により、審美的、手触り的及び保護的目的のために、それをさらに一つ又はそれより多くの透明層で被覆することができる。外側コーティング剤はまた、少量の水及びアラビアゴムを含有することができる。コーティングはさらに、ワックスでコートすることが可能である。コーティングは、コーティング溶液の連続的適用による慣用的様式で適用することができ、各コーティング間に乾燥させる。他の着色剤を加えることができるが、コーティング剤が乾燥すると、通常は不透明になり、そして通常は白色である。ポリオールコーティングは、さらにワックスでコートすることが可能である。コーティングはさらに、着色フレーク又は斑を含むことが可能である。
もし組成物がコーティングを含んでいれば、一種又はそれより多くの口腔ケア活性剤を、コーティング中にくまなく分散することが可能である。もし、一種又はそれより多くの活性剤が、別の活性剤と単一相組成物中で不適合であれば、このことが好ましいであろう。
そのうえ、コーティング中に一種又はそれより多くの着色除去剤を提供することで、全組成物の着色除去効力を増強できることは、明確に本発明の意図内である。例えば、上に記載したように、コーティング層に研磨剤を提供することにより、機械的研磨を最初に増強することができる。化学的クリーニング効果も、結果として増強される。
さらに、フィルム形成性脂肪酸塩をコーティング、ガムベース又はその両方のようなチューインガム領域の一つ又はそれより多くに含ませることが可能である。加えて、ヒドロキシ脂肪酸塩を、製造の異なった段階で、単独で又は他の成分との前混合物として加えることが可能である。例えば、いくつかの態様において、ガム片を、少なくとも一つのヒドロキシル官能基を有する脂肪酸塩を含んでいる水性コーティング溶液でコートする。該ヒドロキシ脂肪酸塩はリシノール酸の塩であることができる。限定するわけではないが、以下のものを含むように、一種又はそれより多くの他の成分をコーティング用組成物に含ませることができる:アラビアゴム、フレーバー付与剤、着色料、甘味料、増量剤、充填剤、抗付着化合物、分散剤、吸湿化合物、温化剤、清涼化剤及びフィルム形成剤。そのうえ、本明細書で提供されるキレート剤及び/又は研磨剤をコーティング中に含ませることができる。
コーティングは、ガム片の熱安定性を増加させることを、及び、もしガム製品が中心部充填ガムであるならば、液体充填物の漏出を防止することを助けるように製剤することができる。いくつかの態様において、コーティングは、ゼラチン組成物を含むことができる。ゼラチン組成物は、40重量%溶液として加えることができ、コーティング用組成物の約5〜約10重量%、より具体的には約7〜約8重量%で、コーティング用組成物中に存在することができる。ゼラチンのゲル強度は、約130ブルーム〜約250ブルームであることができる。
生理学的清涼化剤、喉鎮静剤、スパイス、温化剤、歯ホワイトニング剤、口臭消臭剤、ビタミン類、ミネラル類、カフェイン、薬剤及び他の活性剤のような添加物を、チューインガム組成物のいずれかの又は全ての部分に含ませることができる。こうした成分は、それらの意図する効果を達成するために十分な量で使用することができる。
清涼化剤に関して、多様なよく知られた清涼化剤を用いることができる。例えば、有用な清涼化剤の間で、中でも、メントール、キシリトール、メンタン、メントン、酢酸メンチル、サリチル酸メンチル、N,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド(WS−23)、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド(WS−3)、コハク酸メンチル、3,1−メントキシプロパン−1,2−ジオールが含まれる。これら及び他の適した清涼化剤は、以下の米国特許(すべて、その全体が本明細書において参照として組み入れられる)にさらに記載されている:Rowsell et al. による米国特許第4,230,688及び4,032,661号;Amano et al. による米国特許第4,459,425号;Watson et al. による米国特許第4,136,163号;及びGrub et al. による米国特許第5,266,592号。これらの清涼化剤は、一つ又はそれより多くの外側ガムコーティング、液体充填物を取り囲んでいるガム領域、液体充填物それ自体、又はこれら3つのガム領域のいずれかの組み合わせ中に、存在することができる。ガムの外側コーティング用組成物中に使用される場合、清涼化剤は、一般的には、0.01%〜約1.0%の量で存在する。ガム領域又は中心部充填物のような、ガムの他の部分に使用される場合、それらは、全チューインガム片の約0.001〜約10重量%の量で存在することができる。
温化剤は、使用者に加温の感覚信号を提供することが知られている、広い種類の化合物から選択することができる。これらの化合物は、特に口腔において暖かさの知覚感覚を与え、しばしばフレーバー、甘味及び他の感覚受容性成分の知覚を増強する。有用な加温化合物の中で、高砂香料工業、東京、日本、により供給されているバニリルアルコールn−ブチルエーテル(TK−1000)、バニリルアルコールn−プロピルエーテル、バニリルアルコールイソプロピルエーテル、バニリルアルコールイソブチルエーテル、バニリルアルコールn−アミノエーテル、バニリルアルコールイソアミルエーテル、バニリルアルコールn−ヘキシルエーテル、バニリルアルコールメチルエーテル、バニリルアルコールエチルエステル、ジンゲロール、ショーガオール、パラドール、ジンゲロン、カプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、エタノール、イソプロピルアルコール、イソ−アミルアルコール、ベンジルアルコール、グリセリン、及びそれらの組み合わせ、が含まれる。
本発明の特色及び利点が、例示の目的で提供される以下の実施例により、より十分に示されるが、それらはいかようにも本発明を制限するものとして解釈すべきではない。
実施例1−コートされていないチューインガム組成物
Figure 2008508272
実験
上記表1及び下記表2に示したチューインガム組成物A、B、C、D及びEは、慣用法により製造した。組成物A、B及びCは、比較組成物であり;組成物D及びEは、本発明の組成物である。組成物を製造するための方法は、ガムベースの物理的及び化学的組み立てに不利に影響することなく、ガムベースを加熱して該ベースを十分に軟化させることを含む。溶融したガムベース及び充填剤を混合反応釜に加えた。糖アルコール、グリセリン、フレーバー付与剤、甘味料、キレート剤、研磨剤及び界面活性剤(リシノール酸ナトリウム又はステアリン酸ナトリウム)を混合しながら加え(界面活性剤成分を最後に加えた)、実質的に均一な混合物を得た。混合物を次ぎに、混合反応釜から取り出し、慣用技術により、巻き取りそして所望の片に刻み目を入れた。
チューインガムA、B、C、D及びEのホワイトニング効力を評価するため、Kleber et al.(Kleber CJ, Schimmele RG, Putt MS, Muhler Jc: A mastication device designed for the evaluation of chewing gums. J. Dent Res 60:109-114, 1981)により、チューインガムのヒト咀嚼をシミュレートするために開発された機械的装置を使用した。試験のため、一つのエナメル正方形を有する試料片ブロックを、装置の上方及び下方歯保持器に設置した。15mlの新しく調製した修飾人工ヒト唾液(Shellis RP, 1978. A synthetic saliva for cultural studies of dental plaque. Arch. Oral Biol. 23, 485-489.)(アミノ酸は添加しなかった)をリザーバーに加え、およそ3グラムの試験チューインガムを、下方歯試料片のすぐ上の復位パドル間に置いた。次ぎに咀嚼モーターを運転し、60分間、チューインガムを咀嚼した。
着色したウシの歯は、Indiana-Purdue University により調製された。ベースラインおける歯の表面の外因性着色についての平均L色スコアは、処理前には各色ファクターにつき十分に均衡がとれていた。この実験で使用された。すべてのウシ歯は、ΔE<25の値を有していた。
ダイアモンド切断ディスクを使用し、ウシの永久切歯から、歯エナメル質の4mm角の正方形を切断した。型枠を使用し、4つのエナメル正方形を、透明なポリエステル注型用樹脂中に埋込んで、唇面を露出させた1.5cmの正方形のブロックを提供した。ポリエステルブロックの上面を、歯科用モデルトリマーを用いて、平らにされたエナメル正方形唇面まで削り流した。表面を次ぎに、すべての削り痕跡を除去するまで、潤滑剤として水を使用し、400グリット金剛砂ペーパー上、手で磨くことにより滑らかにした。最後に、ブロックの上面を、綿布上、GK1072焼きカオリンの水スラリー(平均粒子サイズ=1.2ミクロン)を使用して、鏡仕上げにまで手で艶出しした。仕上げた試料片は、手術用顕微鏡下で試験し、もし、表面不完全が観察されたら廃棄した。
艶出しした歯表面を天然の歯により似せるため、またエナメル質の表面の着色の形成を促進するため、試料片を0.2MのHCl中で60秒間エッチングし、続いて1%のフィチン酸を用いて60秒間最終エッチングした。試料片は次ぎに脱イオン水ですすぎ、着色装置に取り付けた。
歯着色装置は、試料片の着色ブロス内への浸漬及び空気乾燥を、交互に提供するように設計された。装置は減速ボックスを用いて、1.5rpmの一定速度でロッドを回転させる電気モーターに連結された、テフロンロッド(直径3/4インチ)を支えるアルミニウムプラットホーム基部から成る。管を通すためのねじ穴が、ロッドの長さに沿って規則的間隔で開けられている。歯試料片は、最初に試料片の後にプラスチックねじの頭をのり付けし、次ぎにロッド上へ歯をねじ入れることによりロッドへ結合させた。ロッドの下は、取り外し可能な300ml容積のトラフであり、それに歯着色ブロスを保持する。
着色ブロスは、250mlの滅菌したトリプチケースソイブロスに、1.02gのインスタントコーヒー、1.02gのインスタントティー及び0.75gの胃ムチンを加えることにより調製した。およそ50mlの24時間着色促進ミクロコッカス・ルテウス(Micrococcus luteus )培養物も着色ブロスに加えた。エナメル質試験片が取り付けられ、トラフ中に着色ブロスを有する装置を、37℃のインキュベーター中に置き、試験片を、着色ブロス及び空気を通して連続的に回転させた。10連続日の間、着色ブロスを24時間毎に1回取り替えた。各ブロスを代える際に、トラフ及び試験片をすすぎ、試験品を、脱イオン水を用いて刷掃して、いかなる落ち易い付着物も除去した。第11日目、着色ブロスを、0.03gのFeCl 6HOの添加により改変し、そしてこれを試料片上の着色物が十分に暗くなるまで(L<25)、各ブロスを代える際に続けた。次に、試験片を着色ブロスから除去し、脱イオン水を用いて十分に刷掃し、使用するまで加湿装置中で冷蔵した。
手順
処理の準備において、歯試料片のベースラインL着色スコアを決定し、各8試料片の比較評価群(balanced group)に、歯を階層化した。ヒト咀嚼をシミュレートするためのフローシステムを有する機械的装置を使用して、歯試料片を試験チューインガムで処理した。試験のため、エナメル質正方形を有する試料片ブロックを、装置の上方及び下方歯保持器の両方においた。
リザーバーに人工唾液(pH7.3)を加えた。およそ1.5グラムの試験チューインガム(即ち、2錠)を、下方歯試料片のすぐ上の復位パドル間に置いた。次ぎに咀嚼モーターを運転し、エナメル質正方形を有する2つの試料片ブロックを、5分間、チューインガムで処理した。3日間、4回/日使用をシミュレートするため、この処理手順を、12連続回繰り返した(総計で60分の処理)。各5分処理期間について、新鮮なガム及び人工唾液を使用した。12回目の処理に続いて、試料片をすすぎ、30分間乾燥させ、そして色の読みを行った。最後の着色測定後、試験片を、歯科用ハンドピースを使用して軽石でこすって全ての残存している着色を歯から取り除き、次に色の読みを再度得た。この最終手順は、試験チューインガム及び唾液により除去できる可能性のある着色の最大量を表す、各試験片についての値を提供した。
ウシ歯上の外因性着色の色は、ミノルタ(Minolta)分光光度計で拡散反射吸収度読み取り値を獲得することにより測定した。CIELAB色スケールを使用して、可視色スペクトル全体にわたる吸光度測定値を得た。このスケールは、3つのパラメータ、すなわちL(明度−暗度スケール)、a(赤色−緑色彩度)、及びb(黄色−青色彩度)に従って色を定量化する。再現性のある読みを得るために、測定を行う前に、着色したエナメル質試験片を室温で30分間空気乾燥した。測定を行うために、着色したエナメル質の4mm正方形区分の中心を、ミノルタ分光光度計の直径3mmのターゲッティングアパーチャの真上に整列させた。Lスケールを使用した3つの読みの平均を、各試験片について得た。
着色した歯の色の全変化を、CIELABの式:ΔE=[(ΔL+(Δa+(Δb1/2を使用して計算した。Lスケールの個々の成分は、白色度(L)、赤色−緑色(a)、及び黄色−青色(b)の特定の変化を表す。試験された各組成物についてのΔE(即ち、dE)値は、下記表2に示されており、各色ファクター(ΔL、Δa、及びΔb)の全変化を要約している。この値は、試験チューインガムが着色を除去し、歯をホワイトニングする能力を表し、ここでより大きな数字は、着色を除去し、歯をホワイトニングするより良好なその能力である。
Figure 2008508272
表2に示したように、発明組成物D及びEは、比較組成物A、B及びCよりもよく着色を除去し、歯をホワイトニングできた。
実施例2−コートされたチューインガム組成物−コート中に界面活性剤
Figure 2008508272
本実施例においては、ヒドロキシ脂肪酸界面活性剤(リシノール酸ナトリウム)がコート中に存在する。発明ガム組成物は、慣用法に従って製造し、表3の組成物Fを成形した。簡単には、ガムベースを加熱で軟化させた。溶融ガムベース及び充填剤を、混合反応釜に加え、混合を始めた。糖アルコール、グリセリン、キレート剤(トリポリリン酸ナトリウム)、研磨剤(二酸化ケイ素)、フレーバー付与剤及び高甘味度甘味料混合物を一部ずつ加えて、実質的に均一な混合物を得た。混合物を次ぎに混合反応釜から排出し、慣用技術によりコアへ成形した。
コアをコーティングパン内に置き、必要に応じ、個々の小片に分ける。70重量%のマルチトールを含有する無糖の水溶液、ならびに、二酸化チタン、アラビアゴム及び水を、70℃〜80℃の間で加熱した。溶液を、ガムコア片上に層状に重ねて噴霧し、噴霧の間に乾燥させ、その間、ガムコアのなめらかで平らなコアを確実にするため、コーティングパンを連続的に回転させる。
コーティングを、最終ペレット重量の約8重量%まで積み重ねる。Ace−Kを次ぎに加え、上記コーティング溶液の別の層で被覆し、そして乾燥させる。
高甘味度甘味料層が乾燥した後、リシノール酸ナトリウム及びフレーバー付与剤を交互の層で加え、各々の物質のすべてが各層で加えられるまで、次の層を適用する前に乾燥させる。コーティングプロセスは、コートが最終ペレットの約24重量%を含んでなるまで、コーティング溶液を用いて続ける。
コーティングは次ぎに、25重量%の殻重量が得られるまで、慣用的終結溶液で仕上げる。ペレットは次ぎに、キャンデリラワックスを含む艶出しパン中、慣用的様式で磨く。
実施例3−コートされたチューインガム用組成物−コート中に研磨剤
Figure 2008508272
本実施例においては、研磨剤がコート中に存在する。発明ガム組成物は、慣用法に従って製造し、表4の組成物Gを成形した。簡単には、ガムベースを加熱で軟化させた。溶融ガムベース及び充填剤を、混合反応釜に加え、混合を始めた。糖アルコール、グリセリン、キレート剤(トリポリリン酸ナトリウム)、界面活性剤(ヒドロキシ脂肪酸塩)、フレーバー付与剤及び高甘味度甘味料混合物を一部ずつ加えて、実質的に均一な混合物を得た。混合物を次ぎに混合反応釜から取り出し、慣用技術によりコアへ成形した。
コアをコーティングパン内に置き、必要に応じ、個々の小片に分ける。70重量%のマルチトールを含有する無糖の水溶液、ならびに、二酸化チタン、アラビアゴム及び水を、70℃〜80℃の間で加熱した。溶液を、ガムコア片上に層状に重ねて噴霧し、噴霧の間に乾燥させ、その間、ガムコアのなめらかで平らなコアを確実にするため、コーティングパンを連続的に回転させる。
コーティングを、最終ペレット重量の約8重量%まで積み重ねる。Ace−Kを次ぎに加え、上記コーティング溶液の別の層で被覆し、そして乾燥させる。
高甘味度甘味料層が乾燥した後、研磨剤(二酸化ケイ素)及びフレーバー付与剤を交互の層で加え、各々の物質のすべてが各層で加えられるまで、次の層を適用する前に乾燥させる。コーティングプロセスは、コートが最終ペレットの約24重量%を含んでなるまで、コーティング溶液を用いて続ける。
コーティングは次ぎに、25重量%の殻重量が得られるまで、慣用的終結溶液で仕上げる。ペレットは次ぎに、キャンデリラワックスを含む艶出しパン中、慣用的様式で磨く。
実施例4−圧縮ミント製品
本発明に従った、圧縮ミント製品を形成するための組成物を、以下の様式で製造した。
97.0重量%のソルビトール、0.5重量%の二酸化ケイ素、0.5%のトリポリリン酸ナトリウム、0.3重量%のフレーバー付与剤及び0.7%のアスパルテームを、実質的に均一な混合物が得られるまで、混和機中で2分間混合する。次ぎに、リシノール酸ナトリウムを、0.5重量%で混合物に加え、続いて約4分間混和する。0.5重量%で混合物にステアリン酸マグネシウムを加え、続いて約3分間混和する。生じた混合物を次ぎに、慣用的様式で、個々の圧縮錠剤へ成形する。
実施例5−本発明の歯磨き剤用組成物
いくつかの態様において、本発明の歯磨き剤用組成物は、表5に記載したような、以下の成分を含有する。
Figure 2008508272
ミキシングタンクのジャケット温度を、約150°F(65℃)に設定する。ミキシングタンクに湿潤剤(グリセリン、ソルビトール、PEG)及び水を加え、かき混ぜを開始する。温度が約120°F(50℃)に到達したら、甘味剤(サッカリン)、フッ化物、キラント(chelant)(トリポリリン酸ナトリウム)、着色剤(二酸化チタン)及び安息香酸ナトリウムを加える。濃化剤(カルボキシメチルセルロース)をシリカ研磨剤に加え、生じた混合物を、高速で攪拌したミキシングタンクへ加えた。界面活性剤(リシノール酸ナトリウム)を配合物に加え、混合を続ける。タンクを120°F(50℃)に冷却し、フレーバー付与剤を加える。混合を、およそ5分続けると、最終組成物を得た。

Claims (93)

  1. 着色除去性口腔用組成物であって、
    (a)少なくとも一つのヒドロキシル官能基を有するフィルム形成剤
    (b)キレート剤;及び
    (c)研磨剤;
    を含んでなる組成物。
  2. 請求項1に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が脂肪酸塩を含んでなる組成物。
  3. 請求項2に記載の組成物であって、該脂肪酸塩が8〜20炭素原子を含有する組成物。
  4. 請求項2に記載の組成物であって、該脂肪酸塩が14〜25炭素原子を含有する組成物。
  5. 請求項2に記載の組成物であって、該脂肪酸塩が、二価及び一価金属イオンから選択される金属イオンを含む組成物。
  6. 請求項1に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が、リシノール酸、レスケロール酸、デンシポール酸、オーリコール酸及びβ−ジモルフェコール酸及びそれらの組み合わせから成る群より選択されるヒドロキシ脂肪酸の塩である組成物。
  7. 請求項1に記載の組成物であって、該フィルム形成剤がリシノール酸の塩である組成物。
  8. 請求項1に記載の組成物であって、該フィルム形成剤がポリマーである組成物。
  9. 請求項1に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が歯の上に定着した着色を崩壊させる有効量で存在する組成物。
  10. 請求項1に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が歯の上での着色形成を予防する有効量で存在する組成物。
  11. 請求項1に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が該組成物の総重量に基づいて約0.001〜約20重量%の量で存在する組成物。
  12. 請求項1に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が該組成物の総重量に基づいて約0.05〜約10重量%の量で存在する組成物。
  13. 請求項1に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が該組成物の総重量に基づいて約0.05〜約2重量%の量で存在する組成物。
  14. 請求項1に記載の組成物であって、該キレート剤が該フィルム形成剤の可溶化剤である組成物。
  15. 請求項1に記載の組成物であって、該キレート剤がリン酸塩である組成物。
  16. 請求項1に記載の組成物であって、該キレート剤が、ピロリン酸塩、トリリン酸塩、ポリリン酸塩、ポリホスホン酸塩及びそれらの組み合わせから成る群より選択される組成物。
  17. 請求項1に記載の組成物であって、該キレート剤が、ピロリン酸二アルカリ金属塩、ポリリン酸四アルカリ塩及びそれらの組み合わせから成る群より選択される組成物。
  18. 請求項1に記載の組成物であって、該キレート剤が、ピロリン酸四ナトリウム、ピロリン酸四カリウム、トリポリリン酸ナトリウム及びそれらの組み合わせから成る群より選択される組成物。
  19. 請求項1に記載の組成物であって、該キレート剤が、該組成物の総重量に基づいて約0.001〜約5重量%の量で存在する組成物。
  20. 請求項1に記載の組成物であって、該研磨剤が、シリカ、アルミナ、リン酸塩、炭酸塩及びそれらの組み合わせから成る群より選択される組成物。
  21. 請求項1に記載の組成物であって、該研磨剤が、沈降シリカ、シリカゲル及びそれらの組み合わせから成る群より選択されるシリカである組成物。
  22. 請求項1に記載の組成物であって、該研磨剤が約0.1〜約30ミクロンの平均粒子サイズを有する組成物。
  23. 請求項1に記載の組成物であって、該研磨剤が、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、メタリン酸カリウム、リン酸三カルシウム、リン酸二カルシウム・二水和物及びそれらの組み合わせから成る群より選択される組成物。
  24. 請求項1に記載の組成物であって、該研磨剤が該組成物の総重量に基づいて約0.1〜約30重量%の量で存在する組成物。
  25. 請求項1に記載の組成物であって、該組成物がチューインガム組成物の形態である組成物。
  26. 請求項1に記載の組成物であって、該組成物がロゼンジ組成物又はミント組成物の形態である組成物。
  27. 請求項1に記載の組成物であって、該組成物が練り歯磨き組成物の形態である組成物。
  28. 請求項1に記載の組成物であって、該組成物がゲル歯磨き剤組成物の形態である組成物。
  29. 請求項1に記載の組成物であって、該組成物が歯磨き粉組成物の形態である組成物。
  30. 請求項1に記載の組成物であって、該組成物が口内リンス組成物又は口内洗浄組成物の形態である組成物。
  31. 請求項1に記載の組成物であって、該組成物が歯硬化組成物の形態である組成物。
  32. 請求項1に記載の組成物であって、該組成物が抗歯垢組成物の形態である組成物。
  33. 請求項1に記載の組成物であって、さらに、エラストマー、エラストマー溶剤、ワックス、乳化剤、可塑剤、軟化剤、分散剤、甘味料、フレーバー付与剤、湿潤剤,活性剤、清涼化剤、温化剤、歯ホワイトニング剤、着色料、増量剤、充填剤及びそれらの組み合わせから成る群より選択される剤を含んでなる組成物。
  34. 請求項33に記載の組成物であって、該活性剤が、フッ化物又は抗菌化合物である組成物。
  35. 請求項2に記載の組成物であって、さらに、硫酸化オレイン酸ブチル、中鎖及び長鎖脂肪酸エステル、オレイン酸ナトリウム、フマル酸の塩、グロミン酸カリウム、モノ及びジグリセリドの有機酸エステル、クエン酸ステアリルモノグリセリジル、スクシステアリン、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、トリステアリン酸グリセロール、レシチン、ヒドロキシル化レシチン、ラウリル硫酸ナトリウム、アセチル化モノグリセリド、スクシニル化モノグリセリド、クエン酸モノグリセリド、エトキシ化モノ及びジグリセリド、モノステアリン酸ソルビタン、ステアリル−2−乳酸カルシウム、ステアリル乳酸ナトリウム、グリセロール及びプロピレングリセロールのラクチル化脂肪酸エステル、C〜C24脂肪酸のグリセロール−ラクトエステル、C〜C24脂肪酸のポリグリセロールエステル、アルギン酸プロピレングリコール、スクロースC〜C24脂肪酸エステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル酒石酸及びクエン酸エステル、トリアセチン、サルコシネート界面活性剤、イセチオネート界面活性剤、タウタート界面活性剤、プルロニックス、アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合体、エチレンオキシドの、プロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応生成物との縮合から誘導された生成物、脂肪族アルコールのエチレンオキシド縮合体、長鎖第三アミンオキシド、長鎖第三ホスフィンオキシド、長鎖ジアルキルスルホキシド及びそれらの混合物から成る群より選択される成分を含んでなる組成物。
  36. 着色除去性口腔用組成物であって、
    少なくとも一種の脂肪酸塩を含んでなるフィルム形成剤;
    研磨剤;及び
    キレート剤;
    を含んでなる組成物。
  37. 請求項36に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が中鎖脂肪酸塩、長鎖脂肪酸塩及びそれらの組み合わせから成る群より選択される組成物。
  38. 請求項37に記載の組成物であって、該脂肪酸塩が8〜20炭素原子を含有する組成物。
  39. 請求項37に記載の組成物であって、該脂肪酸塩が14〜25炭素原子を含有する組成物。
  40. 請求項36に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が、リシノール酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エレオステリン酸及びそれらの組み合わせから成る群より選択される不飽和脂肪酸の塩である組成物。
  41. 請求項36に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が、酪酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸及びそれらの組み合わせから成る群より選択される飽和脂肪酸の塩である組成物。
  42. 請求項36に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が、少なくとも一つのヒドロキシル官能基を有する脂肪酸塩を含んでなる組成物。
  43. 請求項36に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が、リシノール酸、レスケロール酸、デンシポール酸、オーリコール酸及びβ−ジモルフェコール酸及びそれらの組み合わせから成る群より選択されるヒドロキシ脂肪酸の塩である組成物。
  44. 請求項36に記載の組成物であって、該フィルム形成剤がリシノール酸の塩である組成物。
  45. 請求項36に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が歯の上に定着した着色を崩壊させる有効量で存在する組成物。
  46. 請求項36に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が歯の上での着色形成を予防する有効量で存在する組成物。
  47. 請求項36に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が該組成物の総重量に基づいて約0.001〜約20重量%の量で存在する組成物。
  48. 請求項36に記載の組成物であって、該キレート剤が該フィルム形成剤の可溶化剤である組成物。
  49. 請求項36に記載の組成物であって、該キレート剤が、ピロリン酸塩、トリリン酸塩、ポリリン酸塩、ポリホスホン酸塩及びそれらの組み合わせから成る群より選択される組成物。
  50. 請求項36に記載の組成物であって、該キレート剤が、ピロリン酸二アルカリ金属塩、ポリリン酸四アルカリ塩及びそれらの組み合わせから成る群より選択される組成物。
  51. 請求項36に記載の組成物であって、該キレート剤が、ピロリン酸四ナトリウム、ピロリン酸四カリウム、トリポリリン酸ナトリウム及びそれらの組み合わせから成る群より選択される組成物。
  52. 請求項36に記載の組成物であって、該キレート剤が、該組成物の総重量に基づいて約0.001〜約5重量%の量で存在する組成物。
  53. 請求項36に記載の組成物であって、該研磨剤が、シリカ、アルミナ、リン酸塩、炭酸塩及びそれらの組み合わせから成る群より選択される組成物。
  54. 請求項36に記載の組成物であって、該研磨剤が、沈降シリカ、シリカゲル及びそれらの組み合わせから成る群より選択されるシリカである組成物。
  55. 請求項36に記載の組成物であって、該研磨剤が約0.1〜約30ミクロンの平均粒子サイズを有する組成物。
  56. 請求項36に記載の組成物であって、該研磨剤が、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、メタリン酸カリウム、リン酸三カルシウム、リン酸二カルシウム・二水和物及びそれらの組み合わせから成る群より選択される組成物。
  57. 請求項36に記載の組成物であって、該研磨剤が該組成物の総重量に基づいて約0.1〜約30重量%の量で存在する組成物。
  58. 請求項36に記載の組成物であって、該組成物がチューインガム組成物の形態である組成物。
  59. 請求項58に記載の組成物であって、該組成物がさらにガムベースを含んでなる組成物。
  60. 請求項59に記載の組成物であって、該ガムベースがチューインガム組成物の約20〜約40重量%の量で存在する組成物。
  61. 着色除去性ガム組成物であって、
    少なくとも一種の脂肪酸塩を含んでなるフィルム形成剤;
    研磨剤;
    キレート剤;及び
    ガムベース;
    を含んでなる組成物。
  62. 請求項61に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が中鎖脂肪酸塩、長鎖脂肪酸塩及びそれらの組み合わせから成る群より選択される組成物。
  63. 請求項61に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が、リシノール酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エレオステリン酸及びそれらの組み合わせから成る群より選択される不飽和脂肪酸の塩である組成物。
  64. 請求項61に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が、酪酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸及びそれらの組み合わせから成る群より選択される飽和脂肪酸の塩である組成物。
  65. 請求項61に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が、少なくとも一つのヒドロキシル官能基を有する脂肪酸塩を含んでなる組成物。
  66. 請求項61に記載の組成物であって、該フィルム形成剤が、リシノール酸、レスケロール酸、デンシポール酸、オーリコール酸及びβ−ジモルフェコール酸及びそれらの組み合わせから成る群より選択されるヒドロキシ脂肪酸の塩である組成物。
  67. 請求項61に記載の組成物であって、該フィルム形成剤がリシノール酸の塩である組成物。
  68. 請求項61に記載の組成物であって、該研磨剤が、沈降シリカ、シリカゲル及びそれらの組み合わせから成る群より選択されるシリカである組成物。
  69. 請求項61に記載の組成物であって、該キレート剤が該フィルム形成性界面活性剤の可溶化剤である組成物。
  70. 請求項61に記載の組成物であって、該キレート剤が、ピロリン酸塩、トリリン酸塩、ポリリン酸塩、ポリホスホン酸塩及びそれらの組み合わせから成る群より選択される組成物。
  71. 請求項61に記載の組成物であって、該ゴム組成物がさらにコア及びコーティングを含んでなり、少なくとも該コーティングが研磨剤を含んでなる組成物。
  72. 請求項71に記載の組成物であって、少なくとも該コアがフィルム形成剤を含んでなる組成物。
  73. 請求項62に記載の組成物であって、該ガム組成物がさらに、硫酸化オレイン酸ブチル、中鎖及び長鎖脂肪酸エステル、オレイン酸ナトリウム、フマル酸の塩、グロミン酸カリウム、モノ及びジグリセリドの有機酸エステル、クエン酸ステアリルモノグリセリジル、スクシステアリン、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、トリステアリン酸グリセロール、レシチン、ヒドロキシル化レシチン、ラウリル硫酸ナトリウム、アセチル化モノグリセリド、スクシニル化モノグリセリド、クエン酸モノグリセリド、エトキシ化モノ及びジグリセリド、モノステアリン酸ソルビタン、ステアリル−2−乳酸カルシウム、ステアリル乳酸ナトリウム、グリセロール及びプロピレングリセロールのラクチル化脂肪酸エステル、C〜C24脂肪酸のグリセロール−ラクトエステル、C〜C24脂肪酸のポリグリセロールエステル、アルギン酸プロピレングリコール、スクロースC〜C24脂肪酸エステル、モノ及びジグリセリドのジアセチル酒石酸及びクエン酸エステル、トリアセチン、サルコシネート界面活性剤、イセチオネート界面活性剤、タウタート界面活性剤、プルロニックス、アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合体、エチレンオキシドの、プロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応生成物との縮合から誘導された生成物、脂肪族アルコールのエチレンオキシド縮合体、長鎖第三アミンオキシド、長鎖第三ホスフィンオキシド、長鎖ジアルキルスルホキシド及びそれらの混合物から成る群より選択される成分を含んでなる組成物。
  74. コア及びコーティングを含んでなるガム組成物であって、少なくとも該コーティングが研磨剤を含み、及び少なくとも該コアが、フィルム形成性脂肪酸塩及びキレート剤の組み合わせを含むガム組成物。
  75. 請求項74に記載のガム組成物であって、該コーティング中の該研磨剤が、沈降シリカ、シリカゲル及びそれらの組み合わせから成る群より選択されるシリカであるガム組成物。
  76. 請求項74に記載のガム組成物であって、該研磨剤が約0.1〜約30ミクロンの平均粒子サイズを有するガム組成物。
  77. 請求項74に記載のガム組成物であって、該脂肪酸塩が、リシノール酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エレオステリン酸及びそれらの組み合わせから成る群より選択される不飽和脂肪酸の塩であるガム組成物。
  78. 請求項74に記載のガム組成物であって、該脂肪酸塩が、酪酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸及びそれらの組み合わせから成る群より選択される飽和脂肪酸の塩であるガム組成物。
  79. 請求項74に記載の組成物であって、該脂肪酸塩が少なくとも一つのヒドロキシル官能基を有する塩である組成物。
  80. 請求項74に記載の組成物であって、該脂肪酸塩が、リシノール酸、レスケロール酸、デンシポール酸、オーリコール酸及びβ−ジモルフェコール酸及びそれらの組み合わせから成る群より選択されるヒドロキシ脂肪酸から誘導される組成物。
  81. 請求項74に記載のガム組成物であって、該脂肪酸塩がリシノール酸の塩であるガム組成物。
  82. 請求項74に記載のガム組成物であって、該キレート剤が、ピロリン酸塩、トリリン酸塩、ポリリン酸塩、ポリホスホン酸塩及びそれらの組み合わせから成る群より選択されるガム組成物。
  83. 歯をクリーニングする方法であって、
    (a)少なくとも一つのヒドロキシル官能基を有するフィルム形成剤;(b)キレート剤;及び(c)研磨剤;を含む組成物を提供すること;及び
    該歯を該提供された組成物に、歯を清浄するために十分な時間接触させること;
    を含んでなる方法。
  84. 請求項83に記載の方法であって、該方法が歯から着色を除去することを含んでなる方法。
  85. 請求項83に記載の方法であって、該方法が歯の上での着色を予防することを含んでなる方法。
  86. 請求項83に記載の方法であって、該フィルム形成性界面活性剤がリシノール酸の塩である方法。
  87. 歯を処置する方法であって;
    研磨剤で該歯を機械的に研磨すること;及び
    キレート剤との組み合わせで該歯を化学的に処置すること;
    を含んでなり、フィルム形成剤が脂肪酸塩を含んでなる方法。
  88. 請求項87に記載の方法であって、該フィルム形成性界面活性剤がリシノール酸の塩である方法。
  89. 請求項87に記載の方法であって、該方法が歯から着色を除去することを含んでなる方法。
  90. 請求項87に記載の方法であって、該方法が歯の上での着色形成を予防することを含んでなる方法。
  91. ガム組成物を製造する方法であって:
    ガムベースを加熱して該ベースを軟化させること;
    該軟化したガムベースを、脂肪酸塩を含んでなるフィルム形成剤;及びキレート剤と混合して、実質的に均一な混合物を得ること;
    該混合物を冷却すること;及び
    該冷却した混合物を個々のガム片に形成すること;
    を含んでなる方法。
  92. 請求項91に記載の方法であって、さらに、該軟化したガムベースを研磨剤と混合することを含んでなる方法。
  93. 請求項91に記載の方法であって、さらに、該ガム片を、研磨剤を含む水性コーティングでコーティングすることを含んでなる方法。
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