JP2008501351A - ヒドロキシ化合物の立体選択的製造用アルコール脱水素酵素 - Google Patents

ヒドロキシ化合物の立体選択的製造用アルコール脱水素酵素 Download PDF

Info

Publication number
JP2008501351A
JP2008501351A JP2007526267A JP2007526267A JP2008501351A JP 2008501351 A JP2008501351 A JP 2008501351A JP 2007526267 A JP2007526267 A JP 2007526267A JP 2007526267 A JP2007526267 A JP 2007526267A JP 2008501351 A JP2008501351 A JP 2008501351A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alcohol dehydrogenase
ions
dna sequence
group
alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007526267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5042831B2 (ja
JP2008501351A5 (ja
Inventor
トーマス ダウスマン
ハンスゲオルグ ヘネマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Codexis Inc
Original Assignee
Codexis Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Codexis Inc filed Critical Codexis Inc
Publication of JP2008501351A publication Critical patent/JP2008501351A/ja
Publication of JP2008501351A5 publication Critical patent/JP2008501351A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5042831B2 publication Critical patent/JP5042831B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/0004Oxidoreductases (1.)
    • C12N9/0006Oxidoreductases (1.) acting on CH-OH groups as donors (1.1)

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】新規の立体選択的アルコール脱水素酵素及びこの組み換え調製に必要なDNAを提供すること。
【解決手段】NADP依存型アルコール脱水素酵素をコードするDNA分子、該DNA分子の少なくとも1つのDNA配列のコピーを含有するベクター、及び該DNA配列で形質転換又はトランスフェクトされた原核宿主細胞又は真核宿主細胞、NADP依存型アルコール脱水素酵素、該アルコール脱水素酵素の製造方法及び用途、及び第2級アルコールを立体選択的に生成する方法である。
【選択図】なし

Description

本発明は、NADP依存型アルコール脱水素酵素をコードするDNA分子、少なくとも1つのDNA配列のコピーを含有するベクター、及びそのDNA配列で形質転換又はトランスフェクションした原核宿主細胞又は真核宿主細胞に関する。また、本発明は、NADP依存型アルコール脱水素酵素、その製造方法並びに用途、及び第2級アルコールの立体選択的製造方法に関する。
アルコール脱水素酵素は、ケト化合物をアルコールに酵素還元する既知の種類の酵素である。
例えば、アルコール類及びアミン類などの光学活性化合物を、生物触媒を用いて製造する方法が、ますます重要となってきている。補酵素再生を伴う2種の脱水素酵素を組み合わせて使用する方法が、これらの化合物を大規模な工業的規模で合成する経路として知られている(DE19753350 A1)。
NADP依存型グルコース脱水素酵素、グルコース−6−リン酸脱水素酵素、又は他のNADP依存型酸化還元酵素を用いた、NADPHのインシチュ(in situ)再生が現在行われている(Y. Yasohara, N. Kizaki, J. Hasegawa, M. Wada, M. Kataoka及びS. Shimizu、Tetrahedron: Asymmetry 2001, 12, 1713-1718を参照のこと)。
このような関係の中で、アルコール脱水素酵素(ADH)に関心が集まっている。実際には、とりわけ、平衡に(balanced)組み合わされた酵素系において、ケトン類のエナンチオ選択的還元又はラセミ体アルコールの動的ラセミ分割により一方のエナンチオマーに富んだアルコール類の製造が可能になる(技術水準における最新の包括的な概要として、DE10037101、W. Hummel Adv. Biochem. Engineering/Biotechnology 1997, 58, 145-184を参照のこと)。
第2の(second)脱水素酵素を用いないで、基質と結合した補酵素(cofactor)を再生する方法も多く用いられる。ここで、補酵素は、第2の基質を用いて、所望の変換率に必要なアルコール脱水素酵素によって、逆合成の方向で再生される。この第2の基質(例えばイソプロパノール又はエタノール等の任意のアルコール)は過剰に添加される(W. Stampfer, B. Kosjek, C. Moitzi, W. Kroutil及びK. Faber, Angew. Chem. Int.、Engl.編、2002年3月15日;41(6): 1014-7を参照のこと)。
ADHは、クラスE.C.1.1.1.1又はクラスE.C.1.1.1.2に分類されている。したがって、いわゆる酸化還元酵素の部類に属する。これらは、多数の微生物中に存在する(Enzyme Catalysis in Organic Synthesis、編集:K. Drauz及びH. Waldmann、1995、VCH、第II巻、595ff)。
広範囲の基質を立体選択的に変換する「ブロードバンド酵素(broad band enzymes)」が重要である。
実験室規模における調製に使用するために市販されているADHは、例えば、酵母(YADH)、ウマの肝臓(HLADH)、及び、サーモアナエロバクター ブロッキイ(Thermoanaerobacter brockii)又はサーモアナエロビウム ブロッキイ(Thermoanaerobium brockii)由来であり、これらはアルコール類の合成に使用される。しかし、これらとは別に、市販されている多数の他のADHが存在するが、これらのADHは、実際に名称が示すように、例えば多くのステロイド脱水素酵素等のような特定の基質を変換し、ステロイド構造又はグリセロール脱水素酵素におけるアルコール基を好ましく変換し、グリセリン、又は最終的に、既述のグルコース脱水素酵素等のような糖変換酵素を変換する。
文献においてこれまでに既知のほとんどのADHは「S−特異性」である。(S及びRの名称は、命名法における形式的な理由から反対の場合もある)。他方、乳酸菌(Lactobacillus)株由来のADHは、R−特異性であると言われている(C. W. Bradshaw, W. Hummel, C. -H. Wong, J. Org. Chem. 1992, 57, 1532を参照のこと)。同様に、文献(P. Hildebrandt, T. Riermeier, J. Altenbuchner, U. T. Bornscheuer, Tetrahedron: Asymmetry 2001, 12, 1207)に開示されているシュードモナス(Pseudomonas)由来の別のADHもR−特異性であることが、最近、Altenbuchner及びBornscheuerのチームにより報告されている。
さらに、Keinan及びLamedを含む研究グループは、サーモアナエロビウム ブロッキイ由来のADHを報告している(E. Keinan, E. K. Hafeli, K. K. Seth, R. Lamed, J. Am. Chem. Soc. 1986, 108, 162)。これらは、小さい基質に対して(R)−特異性であるが、一方で、より大きい基質に対しては(S)−特異性である。
本発明において述べるADH Tは、(S)選択性である。(S)特異性のアルコール脱水素酵素の多くの仲間が既に明らかに知られているが、それらの工業上の利用可能性はかなり制限されている。このことは、数多くのADHが既知であることとは対照的に、このような酵素を工業的に使用する方法がほとんどないことから特に実証される。酵母由来の(S)ADHは、確かに価値のあるNADH依存型酵素であるが、第1級アルコールを選択的に変換するため、キラルアルコールの製造に関してはあまり重要視されていない。
ウマの肝臓由来のNADH依存型(S)ADH(HLADH)は、この酵素に関する数多くの刊行物によってはっきりと示されているように、間違いなく、学術分野において最も頻繁に使用されるアルコール脱水素酵素である(例えば、K. Faber,「有機化学の生体内変化(Biotransformations in Organic Chemistry)」、第四版、Springer-Verlag, 2000, 184fの概要を参照のこと)。残念なことに、この酵素は、入手がしにくいことから、産業上の使用にはあまり選択されない。ウマの肝臓由来の(S)ADHは、これまで組み換えにより入手することができないために、非常に高価である(一単位当たり約0.5ユーロ)。
また、その基質スペクトルは主として環状ケトンからなり、(アセトフェノン型の)芳香族側鎖を有するケトンを変換しない。しかし、産業上の観点から、この芳香族ケトンの基質群は、医薬分野における重要な中間産物としての数多くの用途があり、非常に重要である(例えば、a)R. A. Holt, S.R. Rigby (Zeneca Limited) ,US5580764, 1996;b)T. J. Blacklock, P. Sohar, J.W. Butcher, T. Lamanec, E. J. J. Grabowski, J. Org. Chem. 1993, 58, 1672-1679;c)R. A. Holt, Chimica Oggi, Chemistry Today 1996, 9, 17-20;d)F. Bracher, T. Litz, Arch. Pharm. 1994, 327, .591-593;e)S. Y. Sit, R. A. Parker, I. Motoc, W. Han, N. Balasubramanian, J. Med. Chem. 1990, 33, 2982-2999;及びf)A. Zaks, D. R. Dodds, Drug Discovery Today 1997, 2, 513-530を参照のこと)。
サーモアナエロバクター ブロッキイ又はサーモアナエロビウム ブロッキイ由来のNADP依存型ADH(TBADH)は、組み換えによって入手可能である。NADPの値段はNADの値段よりも約3〜4倍も高い。それでも、好適な再生機構を使用することができるので補酵素のコストは許容可能である。しかし、TBADHの基質スペクトルは脂肪族ケトンに限定される。例えば、(アセトフェノン型の)芳香族側鎖を有するケトンは変換されない。
さらに容易に入手可能な(S)選択性ADHは、ロードコッカス・エリスロポリス(Rhodococcus erythropolis)由来の酵素である(DE4209022.9、WO03/091423)。広い基質スペクトルが認められる。しかし、このADHの産業上の利用に関する欠点は、酵素と結合した補酵素の再生が必要な点である。例えばイソプロパノール等の安価な第2の基質を使用することはできない。
対照的に、ロードコッカス・ルーバー(Rhodococcus ruber)由来の(S)ADH(W. Stampfer, B. Kosjek, C. Moitzi, W. Kroutil及びK. Faber, Angew. Chem. Int. Ed. Engl.、2002年3月15日;41(6): 1014-7)は、補酵素再生のための基質結合経路にうまく適応する。産業的に利用するための本質的な欠点は、酵素の入手が限定されることである。すなわち、酵素は野生型から調製できるのみであり、これまで、クローニング及び過剰発現もこれまで成功していない。
したがって明らかなように、前述の欠点のない、産業的に有用なADHを提供することがなお望まれている。
本発明の目的は、新規な立体選択性アルコール脱水素酵素及びこの組み換え調製に必要なDNAを提供することである。
上記目的は、請求項1で請求されているDNA分子及び請求項5及び請求項6で請求されているアルコール脱水素酵素によって達成される。
本発明によるDNAは、サーモアナエロバクター種由来である。
この配列を用いてDNAを既知の方法で合成することができる。この目的のためには、不溶性マトリクスと結合している成長鎖に活性化されたモノマーを連続して付加する自動化された固相法が特に適している。合成中反応させない反応性基は保護基によってブロックされる。DNA鎖の合成が完了した後、保護基を開裂し、DNA鎖をマトリクスから脱離する。
また、所定の配列を有するDNA分子が市販されている。これらは、所望の配列の製品を専門に扱う企業によって製造される。したがって、DNA分子を得るのに原料となる有機物を入手する必要はない。
請求項1で使用される「ストリンジェントな条件」は、DNAの加水分解及び洗浄に関する条件を意味する。ストリンジェントな条件は、当業者に既知であり、文献(例えば、「分子生物学の最近のプロトコル(Current Protocols in Molecular Biology)」, John Wiley & Sons, N.Y., 1989, 6.3.1-6.3.6)に記載されている。この参考文献には、水系及び非水系の方法が記載されている。好ましいストリンジェントなハイブリダイゼーション条件は、例えば、US−A6740514号にも記載されている。
本発明によるアルコール脱水素酵素は熱的に安定であり、また以下にADH Tと記載する。(S)選択性の酵素は、脂肪族アルコール類、脂肪族ケトン類及び脂肪族ジケトン類、さらに、(アセトフェノン型の)芳香族側鎖を有するケトン類を変換する。
熱安定性であるので、30〜70℃の広い温度範囲にわたって、変換が可能である。熱安定性のグルコース脱水素酵素を使用することによって、酵素にほとんど関係なく反応温度を選択することができる。また、ADH Tは耐溶剤性なので、基質と結合した補酵素の再生(例えば、イソプロパノールの使用を通じて)もまた可能である。
本発明によるアルコール脱水素酵素の使用例は、図1に図示されている。
サーモアナエロバクター エサノリカス(Thermoanaerobacter ethanolicus)39E由来のアルコール脱水素酵素(ADH−TE)が米国特許5908924A1に記載されている。DNA配列及びアミノ酸配列は、本発明によるDNA分子及びADH Tとある程度一致している。上記米国特許に記載及び特許請求されているDNA分子は本発明の対象ではなく、ADH Tは、サーモアナエロバクター エサノリカス39E由来のアルコール脱水素酵素と比べて、下記比較例から分かるように、極めて予測不可能な利点を示す。
本発明は、請求項1に記載のDNA配列の少なくとも1つのコピーを含むベクターに関し、また、宿主細胞が上記アルコール脱水素酵素を発現できるように、請求項1に記載のDNA配列で形質転換又はトランスフェクションした原核宿主細胞又は真核宿主細胞に関する。宿主細胞は、好ましくは大腸菌(Escherichia coli)、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、ピキア・パストリス(Pichia pastoris)、及び枯草菌(Bacillus subtilis)から成る群から選択される。
本質的には、本発明のADH Tアルコール脱水素酵素を製造するための発酵及び発現は、当業者に既知の条件下で、例えば、M.I. Viitanen, A. Vasala, P. Neubauer及びT. AlatossavaがMicrobial Cell Factories 2003, 2:2に記載されているように実施することができる。しかし、この方法は、約200U/g(細胞湿重量)という低い活性収量をもたらすにすぎない。驚くべきことに、亜鉛イオンを培地に添加すると、活性収量がかなり増加することが見出された。すなわち、活性収量は1mMの硫酸亜鉛の添加によって10倍に増加した。したがって本発明は、アルコール脱水素酵素の製造方法に関する。該製造方法においては、宿主細胞がアルコール脱水素酵素を発現できるように請求項1に記載のDNA配列で形質転換又はトランスフェクトした原核宿主細胞又は真核宿主細胞を、0.1〜5mMの濃度で亜鉛イオンを含む培地で培養し、DNA配列の発現産物としてアルコール脱水素酵素を単離する。
活性収量が亜鉛濃度に依存することは以下の表1から分かる。
表1は、大腸菌のADH Tの異種発現を伴う高濃度の細胞発酵における異なる亜鉛濃度の影響を検討した結果である。OD60030、0.4mMのIPTGを使用して、14時間、30℃で誘導を行った。その活性は、誘導期間後の細胞湿重量1グラム当たりで示した。
Figure 2008501351
熱安定性にもかかわらず、単離されたADH Tは標準的な条件下で長期間保存することはできない(50mMトリス−Cl、pH7.0)。半減期は、わずか約4日である。例えば、塩化ナトリウムを加えることによって、半減期は40日超に増大する(表2)。表2に、4℃での異なる条件で保存した単離ADH Tの活性を示した。
Figure 2008501351
しかし、調製された酵素に亜鉛イオンを添加すると、急速に不活性化する。
グリセリンを添加(特に50%の濃度)すると、−20℃で少なくとも3ヶ月間極めて安定に保存することができた。
グリコール、ポリエチレングリコール、トレハロース、スクロース等の糖類、及び、これらの物質そのものの組み合わせ又はこれらの物質とイオン強度上昇に適した物質との組み合わせも、本発明において酵素製剤の安定化剤として好適である。
組み換えADH Tの他の特徴については、pH7.0が最適であることが見出された(表3及び表4)。表3は、異なるpH値での単離ADH Tの活性について示す。表4は、pH7.0により近いpH値での活性を再び別々に検討した結果を示す。
Figure 2008501351
Figure 2008501351
熱的安定性もまた、非常に良好である。ADH Tの活性は、50℃で12時間処理後でさえ開始時の値の75%であった。
本明細書中に述べる精製した状態において、ADH Tは、脂肪族ケトン類、芳香族ケトン類、アルデヒド類、2−又は3−ケトエステル類、及びジケトン類を変換する。基質スペクトルのさらなるデータを表5に示す。表5は、異なる基質(10mM)の還元における、精製ADH Tの相対活性について示す。アセトンでの活性を100%に設定した。
Figure 2008501351
ジケトンの変換に関する、ADH Tとサーモアナエロバクター エサノリカス39E由来の第2級アルコールの脱水素酵素(US−A5908924)との活性の比較は興味深い(表6)。表6は、様々なジケトン類に対するADH Tの相対活性を示す。
対応するジオール類が、化学的な均一系触媒のキラル配位子の合成において主要な役割を果たすことから、エナンチオマー純度及びジアステレオマー純度は最も高くなくてはならない。
Figure 2008501351
(S)−4−ヒドロキシ−2−ペンタノン及び(S,S)−2,4−ペンタンジオールの製造にはADH Tと2,4−ペンタンジオンとの反応が好適である。
この反応によって、エナンチオマー純度及びジアステレオマー純度が非常に高い両生成物を得ることができる(表7)。
表7は、50mMのトリス/塩酸(pH7.0)中、30℃で48時間インキュベーションした後の基質含量及び生成物含量を示す。
(S)−4−ヒドロキシ−2−ペンタノンの調製には、5U/mlの酵素とイソプロパノール(10%)を使用して再生した基質結合補酵素を使用し、(S,S)−2,4−ペンタンジオールの調製には、10U/mlの酵素とグルコース脱水素酵素を使用して再生した酵素結合補酵素を使用した。
この両者の場合、補酵素はNADPである。
Figure 2008501351
表から、ADH Tは、高い変換率レベルを達成するだけでなく、ADH−TEと比べて、2,4−ペンタンジオンの還元において、非常に良好なエナンチオ選択性及びジアステレオ選択性を有することも分かる。
ADH Tは、2,5−ヘキサンジオンもまた、非常に高い変換率、エナンチオ選択性及びジアステレオ選択性でジオール体に還元する(表8)。表8に、48時間後の変換率及び(S,S)エナンチオマーのee/deを表6で使用された酵素と同じ量で示した。
Figure 2008501351
ee/de値が100%であることは、調製したジオールがエナンチオマー及びジアステレオマーとして完全に純粋であることを表す。本明細書において開示されている方法によって、ADH Tを初めて十分量得ることができ、それにより、キログラム単位でジオールの純粋なエナンチオマーを生産することができる。
本願で開示されている単離された酵素の安定性を改善することによって、ADH T生体内形質転換(biotransformation)において、使用された酵素の量に対する、キラルアルコール類の生成物収量が顕著に増加する。
実際には、イソプロパノールを使用した基質と結合した補酵素の再生による2−ペンタノン又は2−ブタノン等の重要なケトン類の還元におけるエナンチオ選択性は、酵素と結合した補酵素の再生を利用する場合よりも非常に良好であることが分かる。
また、生成物の達成可能なエナンチオマー純度は、使用されるイソプロパノールの量によって変わる(表9)。表9に、基質と結合した補酵素の再生に関して、異なるイソプロパノール濃度で、200mMの2−ペンタノンを3U/mlのADH T及び0.05mMのNADPを含む100mMのトリス−Cl(pH7.0)中で変換したときの変換率レベル及びエナンチオ過剰率(ee)を示す。
Figure 2008501351
〔活性測定〕
活性は、補酵素の減少を光度測定することにより決定した。測定バッチ:10mMの基質及び0.2mMのNADPHを含む50mMのトリス−Cl(pH7.0)。ADH−TEの測定バッチは1mMの塩化マグネシウムをさらに含む。
酵素添加後、1分間、340nmにおいてNADPHの減少を追跡した。活性が0.5〜1.5U/mlとなるように十分量の酵素を添加した。測定容量は1mlであった。
1Uは、1分につき1μmolの基質を変換する酵素の量に対応する。
〔サーモアナエロバクター種由来のアルコール脱水素酵素のクローン化〕
サーモアナエロバクター種由来のアルコール脱水素酵素のクローン化のために、関連生物であるサーモアナエロバクター エサノリカス(Th.ethanolicus)、サーモアナエロバクター ブロッキイ(Th.brockii)及びサーモアナエロバクター テングコンゲンシス(Th.tengcongensis)由来のアルコール脱水素酵素の対応する遺伝子配列が、これらの配列のプライマー対を誘導するのに十分相同性があると仮定した。
誘導されたプライマー配列は、以下のとおりである。
Figure 2008501351
配列において太字で強調されているように、Nde I切断部位は、N末端のプライマーに付着し、Xho I切断部位は、C末端のプライマーに付着している。
100pmol/μlに希釈後、ロシュ(Roche)のT4ポリヌクレオチドキナーゼを用いてプライマーをリン酸化した。
〔ゲノムDNA及びPCRの調製〕
新たに発酵したサーモアナエロバクター種生物のバイオマス100mgを回収した。ゲノムDNAは、キアゲン(QIAGEN)社のゲノムチップで単離した。
PCR反応は、コア温度が約55℃で、10℃のアニーリング勾配を含むプログラムで実行した。
残りのパラメーターについては、約1,000bpのフラグメントに関するロシュ(Roche)のハイファイ(high fidelity)プロトコルに記載されているように選択した。
これに続くゲル電気泳動法によって、12バッチ全てにおいて約1,000bpの予測したサイズであるPCR生成物が得られたことが分かった。
〔pUC18へのクローン化〕
DNAは、ロシュ(Roche)のT4リガーゼを使用して、Sma I切断部位及び脱リン酸化されたベクターpUC18に結合した。
大腸菌(E.coli)DH5αへの構築物(construct)の形質転換、プラスミド単離及び制限分析後、挿入断片を含むベクターのいくつかのクローンを同定することができた。
構築物をpUC18[ADH T]と名付け、その配列を決定した。
〔pET24aへのクローン化〕
アルコール脱水素酵素に関する遺伝子を、制限酵素であるNde I及びXho Iを使用してベクターpUC18[ADH T]から切断し、同じ酵素で消化したベクターpET24aに結合した。
予備試験において、このベクターの脱リン酸化は不要であることが見出された。
結合混合物は、再び大腸菌DH5αに形質転換した。
また、プラスミド単離及び制限分析後、正しい挿入部位を有するいくつかのクローンもここで単離することができた。
製造された構築物をpET24a[ADH T]と名付け、ノバゲン(Novagen)社の発現宿主株Rosetta(DE3)pLacIに形質転換した。
〔発現試験〕
このようにして得られたRosetta[DE3]pLacIにおけるpET24a[ADH T]株を、LB培地で5時間培養し、0.5mMのイソプロピルチオガラクシド(IPTG)で誘導して、さらに一晩培養した。
細胞を採取し、100mMのトリス−Cl(pH7.5)で超音波崩壊して、細胞残屑を遠心分離によって除去した。
基質であるアセトンに対する、過剰に生産されたタンパク質の活性が、5,000U/g(細胞湿重量)であることが見出された。
〔配列分析〕
見出されたDNA配列は、「クローン」プログラムによってアミノ酸配列に翻訳され、サーモアナエロバクター エサノリカス(Th.ethanolicus)由来の対応する配列と比較した。
〔大腸菌(E.coli)の高細胞濃度発酵〕
無機塩培地:
NaH2PO4×2H2O 4.0g/l
2HPO4 14.6g/l
NH4Cl 0.5g/l
(NH42SO4 2.5g/l
(NH42Hクエン酸塩 1.0g/l
Na2SO4 2.0g/l
培地は高温殺菌して、1MのMgSO4
CaCl2×6H2O 0.74g/l
ZnSO4×7H2O 0.18g/l
MnSO4×H2O 0.1g/l
Na2EDTA 20.1g/l
FeCl3×6H2O 16.7g/l
CuSO4 0.1g/l
CoCl2 0.104g/l
から成る微量元素溶液、及び34mg/lのチアミンをそれぞれ2ml/Lずつ添加した。20g/lのグルコースを炭素源として使用した。
また、ADH Tを過剰生産できる細菌〔この場合は大腸菌(E.coli)〕の発酵のために、ZnSO4を0mM〜3mMの濃度で添加した。
培地に接種し、撹拌器の回転数及び通気速度を適宜調節して飽和酸素量を30%超に維持した。炭素源の消費後、酸素濃度が30%を越えないように、グルコースを供給容器から計量しながら供給した。
2ml/lの1M MgSO4、2ml/lの微量元素溶液、34mg/lのチアミン及び660g/lのグルコースを含む前述の無機培地を供給した(M.I. Viitanen, A. Vasala, P. Neubauer及びT. Alatossava, Microbial Cell Factories 2003, 2:2)。
〔酵素調製〕
得られた細胞集団を10%の1M NaClを含む50mMのトリス−Cl(pH7.0)中に再懸濁して、ホモゲナイザーで解砕した。次に、水槽中、70℃で7.5分間熱変性した。変性したタンパク質及び細胞残屑を遠心分離した。
上清を1,000U/mlの活性濃度まで濃縮し、グリセリン濃度を50%にして、−20℃で保存した。
アルコール脱水素酵素の単離のために、本発明による方法では、宿主細胞を、周期系の第1主族元素及び第2主族元素のイオン、アンモニウムイオン、及び鉄イオンから成る群から選択されるイオンを少なくとも0.2Mの濃度で含有する培地中でホモジナイズ及び/又は熱変性する。
本発明はまた、周期系の第1主族及び第2主族元素のイオン、アンモニウムイオン、及び鉄イオンから成る群から選択されるイオンを少なくとも0.2Mの濃度で含有する培地中で、アルコール脱水素酵素を用いてケトン化合物を酵素還元してヒドロキシ化合物を立体選択的に生産するための、アルコール脱水素酵素であるADH Tの用途に関する。
本発明はさらに、ケト化合物を、周期系の主族元素の1族元素及び2族元素のイオン、アンモニウムイオン及び鉄イオンから成る群から選択されるイオンを少なくとも0.2Mの濃度で含有する培地中で、アルコール脱水素酵素であるADH Tによって酵素還元することを特徴とする第2級アルコール類の立体選択的製造方法に関する。
この方法の好ましい実施形態を請求項11及び請求項12に示す。
再生した補酵素を利用するアルコール脱水素酵素の使用を示す概略図である。R2〔プロ立体中心側(prostereogenic sides)〕は、R1よりもかさ高い置換基なので、プロキラルケトンに対する攻撃はSi側から起こる。

Claims (12)

  1. NADP依存型アルコール脱水素酵素をコードし、かつ、下記(a)、(b)及び(c)の配列から選ばれるDNA配列を有するDNA分子。
    Figure 2008501351
    又はその相補鎖
    (b)ストリンジェントな条件下で前記配列(a)又はそれらのフラグメントをハイブリッド化するDNA配列
    (c)遺伝子コードのために、(a)及び(b)に従ってDNA配列に縮重し、かつ前記アルコール脱水素酵素をコードするDNA配列
  2. 請求項1に記載のDNA配列の少なくとも1つのコピーを含有することを特徴とするベクター。
  3. 下記宿主細胞が前記アルコール脱水素酵素を発現できるように、請求項1に記載のDNA配列で形質転換又トランスフェクションした原核宿主細胞又は真核宿主細胞。
  4. 大腸菌(Escherichia coli)、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、ピキア・パストリス(Pichia pastoris)、及び枯草菌(Bacillus subtilis)からなる群より選ばれることを特徴とする請求項3に記載の原核宿主細胞又は真核宿主細胞。
  5. 請求項1に記載のDNA配列のうちの1つをコードし、かつ、複合タンパク質の一部を形成するアルコール脱水素酵素。
  6. 以下のアミノ酸配列、
    Figure 2008501351
    Figure 2008501351
    又は該アミノ酸の10%までの欠失、挿入及び/又は置換により誘導される配列を有することを特徴とする請求項5に記載のアルコール脱水素酵素。
  7. 前記アルコール脱水素酵素を発現できるように、請求項1に記載のDNA配列で形質転換又はトランスフェクションした原核宿主細胞又は真核宿主細胞を、亜鉛イオンを0.1〜5nMの濃度で含有する培地中で培養し、前記アルコール脱水素酵素を、前記DNA配列の発現産物として単離することを特徴とする請求項5に記載のアルコール脱水素酵素の製造方法。
  8. 前記アルコール脱水素酵素を単離するために、前記宿主細胞を、周期系の第1主族及び第2主族元素のイオン、アンモニウムイオン、および鉄イオンからなる群より選ばれるイオンを少なくとも0.2Mの濃度で含有する培地中で、ホモジナイズ及び/又は熱変性することを特徴とする請求項7に記載のアルコール脱水素酵素の製造方法。
  9. 周期系の第1主族及び第2主族元素のイオン、アンモニウムイオン、および鉄イオンからなる群より選ばれるイオンを少なくとも0.2Mの濃度で含有する培地中で、前記アルコール脱水素酵素によりケト化合物を酵素還元して立体選択的にヒドロキシ化合物を生成させるための請求項5又は6に記載のアルコール脱水素酵素の用途。
  10. 周期系の第1主族及び第2主族元素のイオン、アンモニウムイオン、並びに鉄イオンからなる群より選ばれるイオンを少なくとも0.2Mの濃度で含有する培地中で、請求項5又は6に記載のアルコール脱水素酵素によってケト化合物を酵素還元することを特徴とする第2級アルコールの立体選択的製造方法。
  11. 前記ケト化合物が、脂肪族ケトン、芳香族ケトン類、2−ケトエステル類、3−ケトエステル類、およびジケトン類からなる群より選ばれることを特徴とする請求項10に記載の第2級アルコールの立体選択的製造方法。
  12. 前記ケト化合物が、2−ブタノン、2−ヘキサノン、2−オクタノン、モノクロロアセトン、アセトアルデヒド、2−メチルブチルアルデヒド、ジアセチル、2,4−ペンタンジオン、2,5−ヘキサンジオン、アセト酢酸エチル、4−クロロアセト酢酸エチル、アセトフェノン、p−クロロアセトフェノン、2−アセチルピリジン、3−ブチン−2−オン、1,2−シクロヘキサンジオン、ピルビン酸塩、2−オキソ酪酸、4−クロロ−2−ブタノン、4−ヒドロキシ−2−ブタノン、3−オクタノン及び塩化フェナシルからなる群より選ばれることを特徴とする請求項10に記載の第2級アルコールの立体選択的製造方法。
JP2007526267A 2004-06-11 2005-06-04 ヒドロキシ化合物の立体選択的製造用アルコール脱水素酵素 Active JP5042831B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102004029112A DE102004029112B4 (de) 2004-06-11 2004-06-11 Alkoholdehydrogenase zur stereoselektiven Gewinnung von Hydroxyverbindungen
DE102004029112.8 2004-06-11
PCT/EP2005/006034 WO2005121326A2 (de) 2004-06-11 2005-06-04 Akloholdehydrogenase zur stereoselektiven gewinnung von hydroxyverbindungen

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008501351A true JP2008501351A (ja) 2008-01-24
JP2008501351A5 JP2008501351A5 (ja) 2011-09-08
JP5042831B2 JP5042831B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=35355191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007526267A Active JP5042831B2 (ja) 2004-06-11 2005-06-04 ヒドロキシ化合物の立体選択的製造用アルコール脱水素酵素

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7943356B2 (ja)
EP (1) EP1763577B1 (ja)
JP (1) JP5042831B2 (ja)
AT (1) ATE483798T1 (ja)
DE (2) DE102004029112B4 (ja)
WO (1) WO2005121326A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010104239A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Kagoshima Univ 1,5−d−アンヒドログルシトールの製造法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1654354A1 (en) 2003-08-11 2006-05-10 Codexis, Inc. Improved ketoreductase polypeptides and related polynucleotides
DE102006010994A1 (de) * 2006-03-09 2007-09-13 Wacker Chemie Ag Verfahren zur enzymatischen Herstellung von chiralen Alkoholen
BRPI0817545A2 (pt) * 2007-10-12 2014-11-25 Univ California Microorganismo recombinante, métodos para produzir um microorganismo recombinante e para produzir isopropanol, vetor recombinante, e, célula hospedeira recombinante.
PL2262901T3 (pl) 2008-03-05 2019-04-30 Genomatica Inc Organizmy wytwarzające alkohole pierwszorzędowe
US8501436B2 (en) * 2009-06-22 2013-08-06 Sk Biopharmaceuticals Co. Ltd. Method for preparation of carbamic acid (R)-1-aryl-2-tetrazolyl-ethyl ester
US8404461B2 (en) 2009-10-15 2013-03-26 SK Biopharmaceutical Co. Ltd. Method for preparation of carbamic acid (R)-1-aryl-2-tetrazolyl-ethyl ester

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5908924A (en) * 1996-02-27 1999-06-01 Michigan State University Cloning and expression of the gene encoding thermoanaerobacter ethanolicus 39E secondary-alcohol dehydrogenase and enzyme biochemical characterization

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4209022B4 (de) 1992-03-20 2006-01-19 Forschungszentrum Jülich GmbH Verfahren zur enzymatischen Herstellung von sekundären (S)-Alkoholen
DE10218689A1 (de) * 2002-04-26 2003-11-20 Degussa ADH aus Rhodococcus erythropolis

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5908924A (en) * 1996-02-27 1999-06-01 Michigan State University Cloning and expression of the gene encoding thermoanaerobacter ethanolicus 39E secondary-alcohol dehydrogenase and enzyme biochemical characterization
JP2000506012A (ja) * 1996-02-27 2000-05-23 ミシガン ステイト ユニヴァーシティー サーモアンエアロバクター・エタノリカス39eの第二級アルコールデヒドロゲナーゼをコードする遺伝子のクローニング及び発現並びに酵素の生化学的特徴付け

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010104239A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Kagoshima Univ 1,5−d−アンヒドログルシトールの製造法

Also Published As

Publication number Publication date
US20090162893A1 (en) 2009-06-25
EP1763577A2 (de) 2007-03-21
JP5042831B2 (ja) 2012-10-03
DE502005010344D1 (de) 2010-11-18
WO2005121326A2 (de) 2005-12-22
WO2005121326A3 (de) 2006-04-27
US7943356B2 (en) 2011-05-17
DE102004029112A1 (de) 2006-01-05
EP1763577B1 (de) 2010-10-06
DE102004029112B4 (de) 2007-06-21
ATE483798T1 (de) 2010-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11371065B2 (en) Genetically engineered strain
JP4417628B2 (ja) 酵素を用いてケト化合物をエナンチオ選択的に還元する方法
KR101354546B1 (ko) 케토 화합물의 입체구조 선택적인 환원을 위한 산화환원효소
JP5042831B2 (ja) ヒドロキシ化合物の立体選択的製造用アルコール脱水素酵素
TWI275645B (en) (R)-2-octanol dehydrogenases, methods for producing the enzymes, DNA encoding the enzymes, and methods for producing alcohols using the enzymes
US20090203096A1 (en) Process for Production of Optically Active Alcohol
US8206957B2 (en) Process for the enzymatic preparation of citronellal
TWI601825B (zh) 對映異構選擇性酶催化還原中間產物之方法
JP4809660B2 (ja) 3−キヌクリジノン還元酵素およびこれを用いる(r)−3−キヌクリジノールの製造方法
CN109468291B (zh) 一种羰基还原酶EbSDR8突变体及其构建方法和应用
Liu et al. Asymmetric bioreduction of activated alkenes by a novel isolate of Achromobacter species producing enoate reductase
US7341859B2 (en) ADH from Rhodococcus erythropolis
WO2010050231A1 (ja) シロ-イノシトール産生細胞および当該細胞を用いたシロ-イノシトール製造方法
WO2023142153A1 (zh) 一种羰基还原酶及其应用
WO2007028729A1 (en) Nocardia globerula alcohol dehydrogenase and use thereof
JP2008212144A (ja) アルコール脱水素酵素、これをコードする遺伝子、およびそれを用いた光学活性(r)−3−キヌクリジノールの製造方法
JP4160417B2 (ja) 2級アルコール脱水素酵素及びその製法
JP2004065049A (ja) D−マンデル酸脱水素酵素をコードするポリヌクレオチド、及びその用途
JP2011205921A (ja) ロドコッカス(Rhodococcus)属細菌組換体及びそれを用いた光学活性(R)−3−キヌクリジノールの製造方法
JP2004350625A (ja) 光学活性n−ベンジル−3−ピロリジノールの製造方法
JP2016517690A (ja) (r)−3−キヌクリジノールの製造のための生体触媒法
EP4056690A1 (en) Ketoreductase mutant and method for producing chiral alcohol
Jakoblinnert Reaction and protein engineering employing a carbonyl reductase from candida parapsilosis
ITNA20070112A1 (it) Una deidrogenasi/riduttasi nad(h) dipendente, termofila e termostabile, come biocatalizzatore nella sintesi di alcoli aromatici chirali.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110125

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110425

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110506

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110524

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110531

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110622

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110629

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20110722

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120516

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120619

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5042831

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250