JP2008500689A - 直接電子検出器 - Google Patents

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Abstract

本発明の電子検出器30は半導体ウェハ11を備えている。この半導体ウェハは、厚いウェハの一領域をエッチングすることによって形成された最大で150μm、好ましくは最大で100μmの厚さの中央部12を有する。中央部12の両面に、n型およびp型のコンタクト16、31がある。動作の際に、各コンタクトの間に逆バイアスが加えられ、各コンタクトの間の真性半導体材料の層15に入射する電子が電子−正孔対を発生し、この電子および正孔は、各コンタクトに向かって加速し、そこで信号として検出することができる。導電端子24、32がコンタクトと接触し、また、本検出器の活性領域外の半導体ウェハに実装されたICチップ28、37内の信号処理回路に接続される。コンタクトは、2次元空間分解能を実現するために、真性層15の2つの面で直角に延びる条片のアレイの形状をしている。
【選択図】図4

Description

本発明は、100eV〜5MeVの範囲のエネルギーをもつ電子を検出することができる検出器に関する。
100eV〜5MeVの範囲のエネルギーをもつ電子の検出がいくつかの用途、特に、電子顕微鏡において例えば透過型電子顕微鏡(TEM)で、あるいは電子エネルギー損失分光計(EELS)で必要とされる。その用途に応じて、高い空間分解能を実現することが、また場合により、時間積分を必要とせずに個々の電子の計数を実現することが望ましい。
現在、TEMなどの用途に通常使用される検出器は、光ファイバ結合またはレンズ結合によって電荷結合デバイス(CCD)検出器に結合されたシンチレータから成る、間接検出器である。このような間接検出器の例は、de Ruijter, W.J.の「電子顕微鏡に適したスロースキャン電荷結合デバイスカメラの画像化特性および応用(Imaging properties and application of slow-scan charge-coupleddevice cameras suitable for electron microscopy)」、Micron、1995年、26、ページ247〜275に開示されている。シンチレータに入射する電子が光子を発生させ、この光子はCCD検出器によって検出される。このような間接検出には、特に200keV以上の電子エネルギーにおいて、分解能に関する重大な欠点がある。これは、電子および光子の散乱のために、鋭い電子ビームによる光子の広範な分散が発生するからである。特に有害な影響は、光ファイバ支持板からシンチレータに入る電子の後方散乱である。このタイプの事象は、1次電子の入射点から遠く離れた明るい光のスポットを発生させ、それによって高周波信号を減衰させる一方で高周波ノイズの大きな原因となり、したがって高周波検出量子効率(信号対雑音比を理想検出器と比較する目安)を減衰させる。
CCD検出器内のさらなるノイズ源は、暗電流ノイズおよび読出しノイズであり、これらはそれぞれ、低照射光量および短露出時間のときに顕著になる。スロースキャンCCD検出器の場合、ビームは、画像が読み出される間ブランキングされなければならず、この読出しには2k×2kカメラの場合で通常1秒を要する。フレーム転送CCD検出器を用いて連続取得および連続読出しが可能であるが、その代償として、(活性CCDアレイが小さいために)分解能が著しく低下し、また(読出しが速いために)読出しノイズが大きくなる。
シンチレータ結合CCDチップを用いた間接電子検出が定着する前に、Roberts、P.T.E.、J.N. Chapman、およびA.M. Macleodの「CTBM用CCDベース画像記録システム(A CCD-based image recording-system for the CTBM)、Ultramicroscopy」、1982年、8(4)、ページ385〜396に開示されているように、CCDチップを電子で直接照射する実験が行われた。しかし、各電子が非常に多くの電子−正孔対を発生させるので、そのウェル容量は、ピクセル当たり40個の電子の照射量に達しただけである。さらに、CCDチップ上のMOS構造は、酸化物層内の電荷トラッピングによるビーム損傷を非常に受けやすい。最後に、中間エネルギーおよび高エネルギーにおいて、電子の横方向の散乱が空間分解能を著しく低下させる。
直接電子検出に関する最近の提案は、Fan, G.Y.らの「TEM画像化用ASICベース事象駆動2Dデジタル電子カウンタ(ASIC-based event-driven 2D digital electron counter for TEM imaging)」、Ultramicroscopy、1998年、70(3)、ページ107〜113に開示された試作ピクセル検出器である。この検出器は、CMOS ASICにバンプボンディングされた高抵抗率検出器チップを備え、このCMOS ASICは、検出器チップの活性領域と整合され、各ピクセル用の増幅器およびカウンタを含む。この設計では、検出器チップは、その下の損傷しやすいCMOS回路を入射電子が損傷しないようにするために、入射電子を完全に阻止するのに十分なだけ厚い。これもやはり、著しい横方向の散乱および低品位の空間分解能を意味する。
上記で要約したが、現在の検出器に伴う問題のいくつかまたはすべてを軽減する検出器を製作することが望ましい。
本発明によれば、活性領域を有する半導体ウェハを備え、活性領域の第1の面にn型またはp型の一方であるコンタクトのアレイがあり、活性領域の反対側の第2の面に少なくとも1つの、n型またはp型の他方であるコンタクトがあり、この半導体ウェハの活性領域の厚さが最大で150μmである、電子の検出用の電子検出器が提供される。
作用については、半導体ウェハの各面のコンタクト間に逆バイアスが加えられ、半導体ウェハの活性領域上に入射する電子がコンタクトで信号を発生する。具体的には、入射電子がウェハの半導体材料と相互作用して電子−正孔対を発生する。電子はn型コンタクトに向かって加速され、正孔はp型コンタクトに向かって加速され、それによって各コンタクトのどちらかまたは両方で検出できる信号が生成される。すなわち、この検出器は入射電子の直接検出を実現する。
複数コンタクトのアレイを使用すると、空間的に分解された検出が実現する。入射電子によって半導体ウェハ内に発生された電子または正孔は、隣接のコンタクトまで加速され、それによってそのコンタクトで信号が生成される。したがって、異なるコンタクトの信号を識別すると入射電子の位置が分解される。好都合には、アレイ内の各コンタクトは条片の形状とされて、条片に垂直の方向の位置を分解する。
100eV〜5MeVの範囲のエネルギーをもつ電子の検出の場合、この検出器は、上記で説明したCCD検出器を使用する間接型の電子検出器に勝るいくつかの利点をもたらす。本発明の検出器は、著しく高い検出量子効率を有し、時間積分を必要とせずに個々の入射電子を直接検出し、カウントするのに十分なだけ感度がよい。これは、時間分解検出ができ、また付加的な読出しノイズを伴わずに任意の高いフレーム率で画像を得ることができることを意味する。
この検出器は、その活性領域内で、活性領域の第1の面のコンタクトのアレイと、活性領域の第2の面の少なくとも1つのコンタクトとの間に、真性材料の層を含むことがある。この場合、本発明による検出器は、素粒子物理学の実験でX線および高エネルギー荷電粒子を検出するのに使用される、周知のPINダイオード検出器のタイプに類似の構造および動作を有することができる。しかし、本発明による検出器は、このような周知のPINダイオード検出器よりも薄く、したがって、100eV〜5MeVの範囲のエネルギーをもつ電子の検出において高い空間分解能という顕著な利点をもたらす。その理由を以下で詳細に説明する。
好ましくは、半導体ウェハの活性層は、半導体ウェハの一部分に形成され、この部分は半導体ウェハの残りの部分よりも薄い。
この半導体ウェハの構成は、製造上の便宜をもたらす。厚さが通常300μm〜600μmになる、従来の技法によって製作される半導体ウェハを使用することが可能である。半導体ウェハの、活性領域を含むことになる部分は、例えばエッチングによって薄くすることができる。加えて、この半導体ウェハの構成は、薄いために必然的に脆くなる薄い活性領域を半導体ウェハの残りの厚い部分が強化することによって、検出器の全体的な強度を増す。
入射電子によって発生された信号を受け取ることが目的のコンタクトに電気的接続を行うために、検出器は、アレイをなすコンタクトのそれぞれのコンタクトに接触する導電性端子を備えることができる。
第1の構成では、活性領域の第2の面の前記少なくとも1つのコンタクトは、半導体ウェハの活性領域を覆って延びる単一のコンタクトを備える。
この第1の構成では、検出器は、アレイのそれぞれのコンタクトからの各信号の識別によって1次元分解を可能にする。このような1次元検出器は、例えばEELSに使用することができる。単一のコンタクトからの信号は監視する必要がなく、したがって、信号を半導体ウェハの両面から送る必要がないので、構造および製造を簡単にするという顕著な利点がもたらされる。
第2の、代替構成では、活性領域の第2の面の前記少なくとも1つのコンタクトは、アレイをなすコンタクトからなり、活性領域の第1および第2の面の各アレイをなすコンタクトは、互いに異なる配列になっている。
この第2の構成は、さらに高度の分解を実現し、2次元分解を可能にする。これは、入射電子によって半導体ウェハ内に発生された各対の電子と正孔が、半導体ウェハの両面の両アレイの各隣接コンタクトまで加速され、それによってその各隣接コンタクトのそれぞれで同時信号を生成するからである。したがって、両面の各コンタクトからの同時発生信号を検出することによって、高度の分解が実現される。コンタクトの形状および配列によって、分解を2次元とすることができる。このような2次元検出器は、例えば、TEMなどの電子顕微鏡で画像および回析パターンを記録するために使用することができる。
好都合には、各アレイ内のコンタクトは、半導体ウェハの活性領域の各面で異なる方向、好ましくは直交方向に延びる条片の形状をしている。このような配列は、半導体ウェハの片面の、第1の次元の位置を分解する条片と、真性の他の面の、第2の次元の位置を分解する条片とを用いて、2次元の分解を実現する。
有利には、この半導体ウェハはビアを有し、半導体ウェハの活性領域の第2の面でアレイをなすコンタクトに接触する導電端子がそのビアを貫通して、半導体ウェハの第1の面の全導電端子への接続が行われるようにする。この構成は、導電端子の配線を著しく簡単にして、コンタクトからの信号を監視できるようにする。
好ましくは、半導体ウェハの活性領域に入射する電子の検出を行うために、検出器は信号処理回路を含み、この回路は導電端子に接続され、その導電端子が接触するコンタクトからの信号を処理するように構成されている。
有利には、この信号処理回路は、半導体ウェハの活性領域外の表面に実装される少なくとも1つの集積回路チップ内に形成される。
この信号処理回路の、検出器の活性領域外の位置は、半導体ウェハの活性領域での入射電極の検出を妨害せずに、信号処理回路が形成される集積回路チップに入射電子が達しないようにすることが可能であるという顕著な利点を有する。例えば、集積回路チップを、入射電子が向けられる活性領域から十分に離れたところに配置することができ、あるいは集積回路チップを適切な遮蔽によって保護することができる。そうしなければ、100eV〜5MeVの範囲のエネルギーをもつ電子が、特にこの範囲の上端において、集積回路チップを損傷するはずである。
よりよく理解できるようにするために、本発明の実施形態を次に、添付の図面を参照して非限定的な例によって説明する。
本発明による第1の電子検出器10が、図1〜4に示されている。第1の検出器10は、1次元検出を行うためのコンタクトの配列を有する。
第1の検出器10は、高抵抗率を有する真性半導体材料の半導体ウェハ11を備える。製造の都合上、半導体ウェハ11はシリコンからなる。代わりに、その他の任意の半導体材料を使用することもできる。シリコン以外の半導体材料がより優れた検出特性をもたらすこともある。
半導体ウェハ11のほぼ中央の中央部12は、残りの部分(半導体ウェハ11の周辺部13)よりも薄い。周辺部13は、相対的に脆い中央部12を強化する。
半導体ウェハ11は、その最初の厚さが300μmから600μmの範囲になるように従来の技法を使用して形成することができ、これは周辺部13の厚さになる。中央部12は、半導体ウェハ11の一部を除去することによって形成される。好ましくは、中央部12はエッチングによって形成され、このエッチングは、エッチング時間を選択することによって中央部12の厚さの精密な制御を可能にするという利点を有する。このようなエッチングは、中央部12の縁部14をしだいに薄くする。中央部12の厚さは最大で150μmであり、最大で100μmが好ましい。この厚さ限度の検出プロセスおよび理由は、後でさらに論じる。
半導体ウェハ11の第1の面(図3および図4の最上部)で、第1の検出器10にコンタクト16のアレイが中央部12内に配列されて設けられる。各コンタクト16は、互いに平行に延びる条片の形状をしている。コンタクト16は、半導体ウェハ11の中央部12の両側に2つの群として配列され、各群は、コンタクト16が延びる方向に直角に走る間隙23によって分離されている。
コンタクト16は、半導体ウェハ11の第1の面17に注入され、絶縁のために半導体ウェハ11の第1の面17に形成される酸化物層18の下に配置される。酸化物層18は、半導体ウェハ11全体にわたって広がり、これは中央部12および周辺部13の両方を覆っている。酸化物層18は、半導体ウェハ11の材料の酸化物、例えばシリコン酸化物である。代わりに、酸化物層18を任意の絶縁層、例えば窒化物、あるいは実際のところ他のどんな絶縁誘電体によっても置き換えることができる。
第1の検出器10には、コンタクト16のアレイの反対側の、半導体ウェハ11の第2の面(図3および図4の最下部)にさらなる単一コンタクト19が設けられ、この単一コンタクトは、コンタクト16のアレイと向かい合い、少なくともコンタクト16のアレイの領域にわたって延びている。製造の容易化のために、単一コンタクト19は、中央部12および周辺部13の両方を含めて半導体ウェハ11全体にわたって延びる。さらなるコンタクト19は、第1の面17の反対側の、半導体ウェハ11の第2の面20に注入される。
コンタクト16および19は両方とも、ドープ半導体材料で形成される。コンタクト16および19は、互いに逆の型からなり、すなわち、(1)アレイをなす第1のコンタクト16がn型、コンタクト19がp型、または(2)アレイをなすコンタクト16がp型、コンタクト19がn型、のどちらかである。コンタクト16とコンタクト19の間の半導体ウェハ11の材料は、真性半導体材料の層15であり、これは使用の際に、検出の電子と相互に作用する。
第1の検出器10にはさらに、導電端子24のアレイが設けられ、その各端子は、アレイをなすコンタクト16のそれぞれのコンタクト16と接触する。導電端子24は酸化物層18上に配置され、エッチングによって酸化物層18に形成されたウィンドウを貫通してそれぞれのコンタクト16と接触する。各導電端子24は、それぞれのコンタクト16の全長に沿って延び、また、それぞれのコンタクトから中央部12の縁部を横切って半導体ウェハ11の周辺部13まで延びる。また、コンタクト19の最も外側の面にも、導電端子29が設けられる。
半導体ウェハ11の第1の面にはまた、それぞれがリングの形状の一組のガード(guard)コンタクト21が、中央部12でコンタクト16に隣接する半導体ウェハ11の活性領域と、後でさらに説明する集積回路チップ28との両方を囲んで設けられる。ガードコンタクト21は、半導体ウェハ11の第1の面17に注入され、酸化物層18の下に配置される。それぞれのガードコンタクト21に各端子が接触する、一組のガード端子22。ガード端子22は、酸化物層18上に堆積され、エッチングによって酸化物層18に形成されたウィンドウを貫通して、それぞれのコンタクト21と接触する。各ガード端子21は、それぞれのコンタクト21の全体を覆って延びる。一般に、2つ以上のガードコンタクト21があり得る。個々のガードコンタクト21およびガード端子22は、下付の文字a、b、およびcによって区分されている。最も内側のガードコンタクト21aは、導電端子24の端部とインターデジタル形になっているフィンガー25を含み、フィンガー25は、コンタクト16のアレイまで延びるが、オーバラップはしない。
導電端子24は、周辺部13で半導体ウェハ11の表面に実装された1群の集積回路チップ28に接続される。集積回路チップ28は、従来のバンプボンディング技術によって端子24に接続される。集積回路チップ28は、CMOS ASICが望ましい。集積回路チップ28は、後で詳しく説明するように、入射電子の検出を行うコンタクト16のアレイからの信号を処理するための信号処理回路のいくつかの要素を提供する。集積回路チップ28が、第1の検出器10の中央部12内の活性領域外に配置される結果、集積回路チップ28は、入射電子のビームを制限すること、および/または集積回路チップ28に適切な遮蔽を設けることのどちらかによって、第1の検出器10の活性領域に入射する電子から保護することができる。
半導体ウェハ11の第1の面で、酸化物層18上に堆積されたコンタクト端子27が集積回路チップ28に接続され、そこから外側に延びる。コンタクト端子27、ガード端子22、および半導体ウェハ11の第2の面でコンタクト19と接触する導電端子29は、すべて外部回路26に接続される。外部回路26は、いくつかのコンタクト端子27を介してコンタクト16のアレイにバイアス電圧を与え、また、その他のコンタクト端子27を介して集積回路チップ28からデジタル出力信号を受け取る。加えて、外部回路26は、さらなるコンタクト19およびガードコンタクト21に、それぞれ導電端子29およびガード端子22を介して、バイアス電圧を与える。
第1の検出器10では、半導体ウェハ11の第2の面のコンタクト19によって受け取られた信号は、監視されない。したがって、コンタクト19と信号処理回路の間のいかなる電気的接続も行う必要がない。これは検出器10の構造を、したがってその製造を大幅に簡略化する。
図5〜9に、本発明による第2の検出器30が示されている。第2の検出器30は、コンタクトの配置のいくつかの変更を除き、基本的に第1の検出器10と同じ構造を有して2次元検出を行う。簡潔にするために、第1の検出器10と第2の検出器30で共通の要素に関しては、同じ参照数字を使用し、その説明を繰り返さない。
第2の検出器30は、第1の検出器10におけるのと同じ構造をもつ半導体ウェハ11を有する。
第2の検出器30はまた、半導体ウェハ11の第1の面に、第1の検出器10におけるのと同じ構造および配列になっているコンタクト16のアレイを有する。しかし、第2の検出器30は、第1の検出器10のコンタクト19とは異なるコンタクト31を半導体ウェハ11の第2の面に有する。具体的には、第2の検出器30に、半導体ウェハ11の第2の面で互いに平行に延びる条片の形状をした複数のコンタクト31からなる、さらなるアレイが設けられる。このさらなるアレイをなすコンタクト31は、コンタクト16のアレイとの関係を示すために図5に示されているが、実際には、さらなるアレイをなすコンタクト31は、図7〜9で最もよく分かるように半導体ウェハ11の第2の面に形成されている。さらなるアレイのコンタクト31は、半導体ウェハ11の第2の面20に注入され、半導体ウェハ11の第2の面20に形成された酸化物層38の下に配置される。酸化物層38は半導体ウェハ11全体にわたって延び、これは中央部12および周辺部13の両方を覆う。酸化物層38は、半導体ウェハ11の材料の酸化物、例えばシリコン酸化物である。
さらなるアレイをなすコンタクト31は、半導体ウェハ11の第1の面にアレイをなすコンタクト16と同じ構成になっているが、アレイをなすコンタクト16が延びる方向に直角の方向に延びる。コンタクト16のアレイとコンタクト31のさらなるアレイは、対面し、半導体ウェハ11のほぼ同じ領域にわたって延び、この領域は、使用の際に第2の検出器30の活性領域として働く。
同様に、第2の検出器30は、さらなる導電端子32を有し、その各端子は、さらなるアレイのそれぞれのコンタクト31と接触する。さらなる導電端子32は、酸化物層38上に堆積され、エッチングによって酸化物層38内に形成されたウィンドウを貫通して、それぞれのコンタクト31と接触する。各さらなる導電端子33は、それぞれのコンタクト31の全長に沿い、それぞれのコンタクト31を超えて、活性領域外の、中央部12の領域に延びる。加えて、さらなる導電端子32は、すべての導電端子24および32に至る接続が半導体ウェハ11の同じ面で行われるようにするために、以下のように配置される。
半導体ウェハ11はビア33を用いて形成され、このビアは、中央部12内ではあるが第2の検出器30の活性領域外で、かつガードコンタクト21の外側で半導体ウェハ11を貫通する。別個のビア33は、さらなるコンタクト33のそれぞれ1つと整合される。製造中、ビア33はエッチングによって形成され、したがって先細状の内面34を有する。半導体ウェハ11の各面の酸化物層18および38は、ビア33の先細状の内面34を取り囲んで延びることによって、相互接続される。
さらなる導電端子32はそれぞれ、酸化物層18または38上に堆積された接続部35を有する。接続部35は、それぞれの導電端子32からビア33を貫通し、さらなるアレイをなすコンタクト16が形成されている半導体ウェハ11の第1の面まで延びる。さらに、さらなる導電端子32はそれぞれアーム36を含み、このアームは、それぞれの接続部35から半導体ウェハ11の中央部12を超え、半導体ウェハ11の周辺部13まで延びる。
さらなる導電端子32のアーム36は、半導体ウェハ11の第1の面17の周辺部13に実装されたさらなる集積回路チップ37に接続される。集積回路チップ37は、従来のバンプボンディング技術によって端子24に接続される。集積回路チップ37は、CMOS ASICが望ましい。したがって、ビア33を介するさらなる導電端子32を形成すると、半導体ウェハ11の同じ面、すなわち第1の面17で、コンタクト16および31の両方のアレイに至る接続を行うことが可能になる。第2の検出器30では、信号処理回路の諸要素は、さらなる導電端子32に接続されたさらなる集積回路チップ37内、ならびに第1の導電端子24に接続された集積回路チップ28内に形成される。
半導体ウェハ11の第2の面で、酸化物層18上に堆積されたさらなるコンタクト端子39が、さらなる集積回路チップ37に接続され、そこから外側に延びる。さらなるコンタクト端子39は、さらに外部回路26に接続される。
次に、2つの検出器10および30の動作を説明する。
検出器10および30を使用するために、逆バイアスが供給源(図示せず)によって、半導体ウェハ11の両面のコンタクト16と19の間、またはコンタクト16と31の間に加えられる。逆バイアスのもとで、検出器10または30の活性領域内の真性材料の層15では、電荷キャリアが欠乏する。
バイアス電圧はまた、ガードコンタクト21a、21b、および21cにも以下のように加えられる。最も内側のガードコンタクト21aは、半導体ウェハ11の第1の面のコンタクト16と同じ電位に保持される。これは、半導体ウェハ11の活性領域外で発生した漏洩電流がコンタクト16に達しないようにするためである。最も外側のガードコンタクト21cは、半導体ウェハ11の第2の面のコンタクト19または31と同じ電位に保持される。これは、半導体ウェハ11の切断ダイの各縁部間の漏洩電流を防止するためである。中間のガードコンタクト21bは、最も内側のコンタクト21aと最も外側のコンタクト21cの中間の電位に保持される。望ましい場合には、さらなる中間ガードコンタクト21bを使用することができる。
(少なくとも)100eV〜5MeVの範囲のエネルギーをもつ電子が検出器10または30の活性領域に入射したとき、電子は真性材料の層15と相互作用し、電子が(シリコン中で)失う3.65eVのエネルギー当たり1対の割合で、電子−正孔対を発生する。したがって、多数の電子−正孔対が発生される。例えば、半導体ウェハの中央部12内の厚さが50μmの活性領域の場合、電子は約15keVのエネルギーを失うことがあり、これは約4000の電子−正孔対の発生に相当する。
逆バイアスを加えられた電界内で、正孔は隣接するp型コンタクト(具体的な構造に応じて、コンタクト16、19、または31のいずれかであり得る)に向かって加速され、同様に、電子は隣接するn型コンタクト(やはりコンタクト16、19、または33のいずれかであり得る)に向かって加速される。コンタクト16および31の各アレイの、それぞれの隣接するコンタクト16または31に達する電子および正孔は信号を発生し、この信号は、それぞれの導電端子24または32を通過して信号処理回路に至る。これらの信号は、信号処理回路によって処理されて、検出器10または30に入射する電子の検出が行われる。したがって、第1の検出器10の活性領域は、真性材料の層15の、コンタクト16に隣接する領域であり、同様に、第2の検出器30の活性領域は、真性材料の層15の、コンタクト16および19に隣接する領域である。
入射電子が、コンタクト16および31の隣接する各コンタクトで信号を生成するので、コンタクト16のアレイ内の異なるコンタクト16からの各信号、およびコンタクト31のさらなるアレイ内の異なるコンタクト31からの各信号を識別すると、検出結果において空間分解能が実現する。
第1の検出器10の場合には、アレイをなすコンタクト16は、コンタクト16が延びる方向に垂直の1次元の空間分解能を実現する。2つの別個の群としたコンタクト16の配列は、垂直の方向に限定された空間分解能を実現し、第1の検出器10と入射電子のビームとの整合を容易にするという利点を有する。
第2の検出器30の場合には、コンタクト16のアレイは1方向の空間分解能を実現し、コンタクト31のさらなるアレイは直角方向の分解能を実現し、それによって2次元空間分解能を実現する。もちろん、コンタクト16とコンタクト31の他の配列も同様に空間分解能を実現することができるが、説明した実施形態でのコンタクト16とコンタクト31の特定の配列は特に、実施するのに都合よく、また簡単である。
中央部12内の活性領域で半導体ウェハ11が相対的に薄いことは、従来の技法を使用して300μm〜600μmの範囲で製造される半導体ウェハの典型的な厚さを有する同等の構造の使用と比べて、顕著な利点をもたらすことが認められた。具体的には、電子の軌跡が受ける空間拡散が著しく少なく、ほとんどの電子の軌跡が比較的まっすぐであるために、空間分解能は著しく向上する。このことは、検出器の動作を予測するための詳細なモンテカルロシミュレーションを使用して示された。このようなシミュレーションの結果は、図10および図11に示されている。図10および図11どちらも、シリコン中での300keVの電子の、50の軌跡のモンテカルロシミュレーションを示す。図10は、真性層の厚さが300μmの場合を示し、この厚さは、本発明によるものではないが、従来の技法を使用して製造されるシリコンウェハの典型的な厚さの範囲のほぼ最小限である。図11は、半導体ウェハ11が活性領域で50μmの厚さであり、したがって本発明による場合を示す。
図10および図11から、図10に示された厚い半導体ウェハ11の軌跡が大きな横方向の拡散を受けるのに対して、図11に示された本発明の例の場合には、拡散はずっと少なく、ほとんどの電子が比較的まっすぐの経路で検出器を通過することが明らかである。電子−正孔対がほぼ軌跡全体に沿って発生されるので、図10に示された厚い場合での横方向の大きな拡散は、約100〜200μmよりも良好な分解能を不可能にするはずである。対称的に、図11に示された本発明の例では、ずっと改善された分解能が得られる。
したがって、本発明は、活性領域で厚さが最大で150μmの半導体ウェハ11の使用を要する。最も有用なデバイスは、厚さが最大で100μmであることが予想される。驚くべきことに、このような厚さの検出器は、時間積分を必要とせずに個々の電子の検出を可能にするのに十分な信号を生成する。
半導体ウェハ11の活性領域の厚さを低減して、分解能を向上させることができる。原理上は半導体ウェハ11の活性領域の厚さを望ましいだけ低減することができるが、最小厚さに関して、考慮すべき2つの実用上の事項がある。第1の事項は、薄い半導体層は非常に脆くなるので、半導体ウェハ11の活性領域での十分な強度を保持することである。しかし周辺部13を厚くすると中央部12が強化される。第2の事項は、発生される電子−正孔対の数が半導体ウェハ11の活性領域を薄くするにつれて減少するので、十分な大きさの信号を得ることである。これらの事項に基づき、ほとんどの検出器は厚さが少なくとも20μmになると予想されるが、それでもなお、増大される脆弱性が容認されるならば、また十分に感度のよい信号処理回路が使用されるならば、より薄いものを使用することもできる。
コンタクト16およびさらなるコンタクト31の寸法に関して、アレイをなすコンタクト16、およびさらなるアレイをなすコンタクト31の各ピッチは、半導体ウェハ11内の電子軌跡の拡散によりもたらされる分解能と一致するように、またはそれよりわずかに大きくなるように選択することができる。この拡散は、半導体ウェハ11の活性領域の厚さ、および選択される半導体材料によって決まる。拡散は、図11に示されたタイプのモンテカルロシミュレーションなどシミュレーションを使用して予測することができ、あるいは実験的に求めることもできる。ほとんどの実用的なデバイスの場合、そのピッチは最大で100μm、通常では最大で50μmになり、典型的な値は約20μmである。このピッチは最小で10μmになると予想される。
コンタクト16および31の幅に関して、アレイをなすコンタクト16または31の所与のピッチに対して、(a)静電容量を低減するために望ましい、コンタクト16または31の幅の低減と、(b)コンタクト16または31の抵抗を低減するために望ましい、コンタクト16または31の幅の増大とのバランスがある。実際には、コンタクト16または31の幅と、コンタクト16または31の間隙との最適な比は、約1:1になると予想される。
検出器10および30では、コンタクト16、19および31は、半導体ウェハ11のそれぞれの面17および20に注入される。しかし、代わりに、基本的に同じ配列で同じ効果を有するコンタクトを従来技法によって堆積させることができ、あるいは半導体ウェハの一体部分として形成することもできる。同様に、検出器10の単一PIN(p−intrinsic−n)ダイオード構造に代わるものとして、より複雑な構造を用いて同じように検出を実現することもできる。1つの可能性は、アバランシェダイオード構造を用いることであり、これは、検出器の後面のコンタクト19または31に隣接する追加のアバランシェ層以外は、検出器10と類似の構造を有する。このアバランシェ層は、隣接コンタクトと逆の型である。
第1の検出器10および第2の検出器30は、次に説明する従来の半導体技法を使用して製造することができる。
第1の検出器10を製造するために、まず半導体ウェハ11が従来技法を使用して製作される。半導体ウェハ11は最初、その領域全体にわたって厚さが同じで、通常300μm〜600μmである。半導体ウェハ11の両面が研磨され、酸化されて酸化物層18を生成し、また半導体ウェハの第2の面にも酸化物層を生成し、両方が厚さ約1〜2μmである。半導体ウェハ11の第2の面の、中央部12の所望の領域内の酸化物層は、エッチバックマスクおよびプラズマエッチングを行うリソグラフィによって除去される。続いて中央部12は、半導体ウェハ11の露出材料をTMAHエッチングすることによって形成される。エッチング時間を精密に制御すると、中央部12の厚さの制御が可能になる。例えば、半導体ウェハ11の最初の厚さが350μmで、中央部12の所望の厚さが50μmの場合は、0.38μm/分のエッチング速度で、約11時間を要する。
次いで、マスクが半導体ウェハ11の第1の面の酸化物層18上にリソグラフィで形成されて、その面に所望の形状の全コンタクトを露出し、すなわちコンタクト16のアレイ、およびガードコンタクト21を形成する。次いで、酸化物層18の露出部分を除去するためのプラズマエッチングが実施されて、ウィンドウが残る。半導体ウェハ11の第2の面に残っている酸化物もまた、プラズマエッチングによって除去される。
次いで、コンタクト16および19は、適正なドーパントを注入することによって形成される。この注入は、半導体ウェハ11の第1の面で、酸化物層18内に形成されたウィンドウを通して行われて、コンタクト16のアレイおよびガードコンタクト21を形成する。
急速熱アニーリングを実施した後、半導体ウェハ11の両側の面全体が、通常第1の面で約2μmの厚さ、第2の面で1μmの厚さの金属で被覆される。第2の面に堆積された金属層は、導電端子29を構成する。この堆積された金属層は、種々の端子を所望の形状にして半導体ウェハの第1の面に設けるために、半導体ウェハ11の第1の面でリソグラフィによりプラズマエッチングされる。
要約すると、第1の検出器10の製造は、以下のプロセスフローによって要約することができる。
0 FZ High−Res n型4インチ(10.2cm)ウェハ、両面研磨済み
1 湿式酸化、1〜2μm、両面
2 エッチバックマスクを用いたリソグラフィ(後面)
3 後面の露出酸化物層をプラズマエッチング
4 活性領域の所望の厚さまでのTMAHエッチバック
5 酸化物マスクを用いたリソグラフィ(前面)
6 前面の露出酸化物層をプラズマエッチング
7 後面の残留酸化物層をプラズマエッチング
8 レジストを剥離
9 両面に薄い保護酸化物層を成長させる
10 前面コンタクト注入(前面)
11 後面コンタクト注入
12 高速熱アニーリング
13 短酸化物エッチング(50〜100nm)
14 前面に金属堆積(2μm)
15 後面に金属堆積(1μm)
16 前面にレジスト
17 メタルマスクを用いたリソグラフィ(前面)
18 前面の露出アルミニウムをプラズマエッチングし、レジストを除去
第2の検出器30は、同等のプロセスを使用して製造することができ、ビア33を形成する追加のエッチングステップを伴い、また、半導体ウェハ11の第1の面にコンタクト16のアレイを形成するのと同じ方法で、半導体ウェハ11の第2の面にコンタクト31のさらなるアレイを形成する追加のステップを伴う。この場合、半導体ウェハ11の第2の面のリソグラフィステップに関して、フォトレジストマスクは、中央部12と周辺部13の異なる高さを覆う適正な被覆性を確保するために、スピンオン(spin-on)技法によってではなく噴霧によって施される。したがって、第2の検出器30のプロセスフローは、以下のように要約することができる。
1 熱酸化(両面)
2 レジストを前面にスピンオン
3 レジストを後面にスピンオン
4 ビアマスクを前面にリソグラフィ
5 空洞マスクを後面にリソグラフィ
6 レジストを生成
7 露出酸化物をエッチング
8 TMAHエッチングして後面から中央部12を形成し、前面からビア33を形成
9 後面にp型逆ドーパントのイオン注入
10 残留酸化物をエッチング
11 熱酸化(両面)
12 レジストを前面にスピンオン
13 レジストを後面に噴霧
14 前面条片マスクをリソグラフィ(前面)
15 後面条片マスクをリソグラフィ(後面)
16 レジストを生成
17 露出酸化物をエッチングしてウィンドウを形成
18 イオン注入、p型、前面
19 イオン注入、n型、後面
20 すべての注入物をドライブインするための熱アニーリング
21 金属を前面に堆積
22 金属を後面に堆積
23 レジストを前面にスピンオン
24 レジストを後面に噴霧
25 前面金属マスクをリソグラフィ
26 後面金属マスクをリソグラフィ
27 レジストを生成
28 露出金属をエッチング(両面)
29 不活性化(両面)
30 レジストを前面にスピンオン
31 ウィンドウマスクを前面にフォトリソグラフィ
32 レジストを生成
33 前面をウィンドウエッチング
ステップ9で注入される逆ドーパントは、第2の面のさらなる各コンタクト31間の導電表面チャネルを防ぐ。これは、CMOS技術におけるチャネルストップ注入と同様である。ステップ19でn条片注入に使用される注入量は、中程度のp型の材料に取り囲まれて形成される条片が確実にn型になるようにするために、ステップ9よりも多い。
次に、検出器10および30の信号処理回路を説明する。まず図12に示された第2の検出器30の信号処理回路を説明することが最も都合がよい。この信号処理回路は、図12で破線の外郭線内に示されている集積回路チップ28、さらなる集積回路チップ37、および外部回路26の中に形成される。
図12で、半導体ウェハ11は、ダイオード41のアレイとして概略的に示されている。各ダイオード41は、それぞれのコンタクト16とそれぞれのコンタクト31の間の半導体材料からなる連続層15の、実質上1つのダイオードを構成する部分を表す。コンタクト16に接触する導電端子24、およびコンタクト31に接触するさらなる導電端子32もまた、図12に示されている。図12の半導体ウェハ11の外部の要素は、信号処理回路を構成する。信号処理回路のすべての要素を集積回路チップ28および37の中に形成することができ、あるいは、その要素の一部を、出力端子58を介して集積回路チップ28および37に接続された別の部品内に形成することもできる。
導電端子24および32は、それぞれの増幅回路42および43に接続される。各増幅回路42および43は、複数の増幅器44を含み、その各増幅器はそれぞれの導電端子24または32に接続される。増幅器44は、それぞれのコンタクト16または31からの信号を増幅し、ある閾値を超える受信電荷パルスをデジタル出力信号に変換するように構成されている。例えば、各増幅器44は、受信信号を増幅する増幅器段と、受信信号が閾値を超えているか未満であるかを表すデジタル出力信号を出力する閾値検出段とによって形成することができる。
増幅器回路42および43から出力される信号は、それぞれの分裂事象識別回路45および46に供給され、この識別回路は、(1)それぞれのコンタクト16または31と整合された半導体材料の層15の一部分に電子の検出によってもたらされる、単一のコンタクト16または31からの信号と、(2)隣接する2つのコンタクト16または31の中間にある半導体材料の層15の一部分に入射する電子によってもたらされる、隣接する2つの両コンタクト16または31からの信号とを識別するように構成される。
具体的には、分裂事象識別回路45および46は、主ANDゲート47、および中間ANDゲート48によって構成される。
各コンタクト16または31からの信号は、そのコンタクト16または31と結合するそれぞれの主ANDゲート47の入力端子に供給される。加えて、それぞれの所与の主ANDゲート47の反転入力端子には、この所与の主ANDゲート47と結合するコンタクト16または31(もちろん、アレイの縁部のコンタクト16または31を除く)に隣接する2つのコンタクト16または31からの信号が供給される。したがって、主ANDゲート47は、関連付けられたコンタクト16または31が検出事象を示す信号を出力するが、その隣接する両コンタクト16または31はどちらも検出事象を示すそのような信号を出力しない場合に、信号を出力する。
加えて、対をなす各隣接コンタクト16または31からの信号は、それぞれの中間ANDゲート48の入力端子に供給される。したがって、中間ANDゲート48は、隣接する2つの両コンタクト16または31が検出事象を示す信号を出力したときに信号を出力する。
したがって、分裂事象識別回路45および46の全体的な効果は、(1)関連付けられた主ANDゲート47から出力される信号として検出される、単一のコンタクト16または19からの信号と、(2)中間ANDゲート48から出力される信号として検出される、隣接する2つのコンタクト16または31からの信号とを識別することである。したがって、分裂事象識別回路45および46を使用すると、隣接コンタクト16または31からの情報を組み合わせることによって空間分解能が向上する。電子が、隣接するコンタクト16または31の中間にある半導体材料の層15のある部分に入射したときに、その電荷は、これら隣接する2つのコンタクト16または31の間で分配される。分裂事象識別回路は、余分の分解能を得るためにこれを利用する。この余分の分解能は、検出器10が電荷を集めるのではなく電子をカウントするように構成されているからこそ可能になる。
加えて、分裂事象識別回路45および46は、感度が改善するという利点を有する。この利点は図13および図14に示されており、各図は、濃い黒線で示されたピクセル境界線を基準とする入射位置の関数としての、電子の検出の確率の3次元表面プロットである。図13には4本の曲線があり、1本が単一ピクセル内のみの検出の確率、1本が単一ピクセルとz方向の隣接ピクセルとによる共同検出の確率、1本が単一ピクセルとy方向の隣接ピクセルとによる共同検出の確率、1本が単一ピクセルと斜めに隣接するピクセルとによる共同検出の確率である。分裂事象識別回路が設けられていない場合には、実質上単一ピクセルだけが使用される。したがってその点広がり関数は、単一ピクセルのみの場合の曲線によって示されているように相対的に広く、他の曲線の情報は実質上失われる。対照的に図14は、分裂事象識別回路45および46が存在する場合を示す。ある部分の入射位置について、隣接する2つのピクセル上でのある確率の検出があることが図13から分かり、したがって図14に示されているように、分裂事象識別回路が使用される場合には、点広がり関数は、図14で水平面によって示されている理想的な単独ピクセルよりも鋭い。実際のところ、この点広がり関数は、コンタクト16および31のピッチによって画定される物理的なピクセルサイズよりも鋭い。ピクセルの数は実質的に、コンタクト16または31の特定のアレイ内のコンタクト16または31の数の2倍であるので、その結果得られる画像は、通常のナイキスト限度を超える情報を含む。
上記で説明した分裂事象識別回路45および46の具体的な論理回路は、簡単にするために好ましいが、同様な効果は他の論理回路によっても実現することができる。
分裂事象識別回路45および46からの信号は、それぞれの2進エンコーダ49および50に供給され、このエンコーダは、分裂事象識別回路45および46によって出力された論理信号を、それぞれのアレイをなすコンタクト16または31に沿った、検出事象の1次元位置を表すアドレスに変換する。加えて、各2進エンコーダ49または50は、どの検出事象が検出されたときにも事象信号を発生し、複数の検出事象が同時に検出されたときには禁止信号を発生する。
2進デコーダ49および50の両方からの信号は、一致検出器51に供給される。一方の2進デコーダ50からの信号は、2つの2進デコーダ49および50の絶対電位を分離する結合回路52を介して、一致検出器51に供給され、この絶対電位は、コンタクト16と31の間に加えられる逆バイアスのために異なっている。
一致検出器51は、コンタクト16のアレイからの信号がコンタクト31のアレイからの信号と時間的に一致するときを検出する。このような一致は、2つの2進デコーダ49および50からの2つの事象信号を監視することによって検出される。このような一致信号を検出したときに、一致検出器51は、コンタクト16および31の両方のアレイ内での位置を表す、ピクセルのアドレスを2次元で表したピクセルのピクセル番号と一緒に事象信号を出力する。
しかし、一致検出器51は、2進エンコーダ49または50のどちらか一方から、複数の事象信号が同時に検出されたことを示す禁止信号を受け取ったときには、出力を生成しない。その理由は、2つの電子の同時検出の場合には、コンタクト16および31の各コンタクトの異なる組合せに対応するそれぞれ異なる可能な位置があるために、その位置を分解することが困難なことである。このような除外は、検出効率を低下させるという犠牲を払って検出位置の誤りの発生を防止する。
一致検出器51からの信号は、FIFO(先入れ先出し)バッファ53に供給される。FIFOバッファ53に格納されたピクセルアドレスは、フレームメモリ54のアドレス入力端子に供給される。このフレームメモリは、1秒当たり最大100×10事象の事象率に対応できる高速(例えば200MHz)のパイプラインZero Bus Turnaround Static Random Access Memoryが好ましい。インクリメンタ55が、フレームメモリ54のデータ入出力端子に接続されて、検出事象に対応するフレームメモリ54内の各ピクセルがインクリメントされるようにする。その結果、フレームメモリ54は、ピクセルアドレスによって同定されるそれぞれのピクセルに、検出された電子の個数を記憶する。
フレームメモリ54は、後のフレームが蓄積されている間に前のフレームを読み出すことができるように、いくつかの画像バンクを含む。
記憶された画像の読出しを行うために、信号処理回路は、1つのフレームの各アドレスをインクリメントして読み出す読出しアドレス発生器56を有する。読出し発生器56およびFIFOバッファ53からの各アドレスは、フレームメモリ54のアドレス入力部に供給される前に、アドレスマルチプレクサ57で一緒に多重化される。フレームメモリ54から読み出された信号は、半導体ウェハ11の表面に形成することができる出力端子58に供給される。
図12に示された信号処理回路は、次のような構成である。増幅器回路42、分裂事象識別回路45、および2進バイナリエンコーダ49は、集積回路チップ28内に構成される。増幅器回路43、分裂事象識別回路46、2進バイナリエンコーダ50、および結合回路52は、さらなる集積回路チップ37内に構成される。一致検出器51、およびその後段の各要素は、好ましくは利用者書込み可能(field programmable)ゲートアレイ内の、外部回路26に構成される。一代替形態として、すべての信号処理回路を、半導体ウェハ11上に実装される集積回路チップ28および37の中に形成することもできる。
第1の検出器10の信号処理回路は、半導体ウェハ11の第2の面の単一コンタクト19からの信号が監視されないために増幅器回路43、分裂事象識別回路46、結合回路52、および一致検出器が省かれていることを除いて、図12に示され、上記で説明した第2の検出器30と同じである。この場合、もう1つの代替形態は、各コンタクト16で検出された事象を直接カウントするためのカウンタ回路を接続することであり、この代替形態は、大きいカウント速度を実現するという利点を有する。
上記で説明した検出器10および30は主として、透過型電子顕微鏡(TEM)で検出される電子の典型的なエネルギーである10keVよりも大きいエネルギーをもつ電子を検出することを意図したものである。その他の用途では、10keV未満の電子、例えば後方散乱される電子を検出することが望ましい。この10keV未満の低い範囲の部分、特に100eVに近付く部分では、検出の感度が不十分なことがある。しかし感度は、(a)前に述べたアバランシェダイオード構造など代替の半導体構造を使用する、(b)増幅器44の感度を調整する、および/または(c)低温で動作させてバックグラウンドノイズを低減する、などの方策を取ることによって十分な感度を実現するように改善できることが予期される。検出範囲の低い部分についてのこの条件を受けて、検出器10および30は、100eV〜5MeVの範囲のエネルギーをもつ電子を検出することができる。これらの検出器は、時間積分を必要とせずに入射電子を直接検出しカウントするのに十分なだけ感度がよい。したがって検出器10、30は、このような電子の検出を必要とするどんな用途にも使用することができる。1つの具体的な用途は電子顕微鏡、特に透過型電子顕微鏡(TEM)にある。しかし、検出器10、30は、電子エネルギー損失分光計(EELS)など、電子の検出を必要とするその他の用途にも同様に適用可能である。
検出器10および30は、相対的に高い空間分解能、および相対的に高い量子効率を実現する能力がある。相対的に高い空間分解能を実現する理由は、図10および図11を参照して前に説明している。相対的に高い量子効率は図15に示されており、この図は、ピクセルサイズが15μmの検出器10または30が実線で示され、ピクセルサイズが30μmのCCDカメラが破線で示された両方の、300keVの電子の検出における検出量子効果(DQE)を空間周波数の関数として示している。各ナイキスト限度は垂直線で示されている。分裂事象識別回路によって、検出器10または30は、そのナイキスト周波数を超える情報をもたらすことができる。図15から、検出器10または30のDQEは、現在のCCDカメラよりも著しく高いと予想されることが明らかである。CCDカメラについては、示されたグラフは照射量の上限であることに留意されたい。低照射量の場合、および短露光時間の場合には、そのDQEは、暗電流および読出しノイズによってさらに悪化する。検出器10または30については、示されたグラフは低照射率の限界であり、非常に高い照射率では、重なり合う事象の数が増加するためにそのDQEは減少する。CCDカメラとは違って、検出器10または30は、画像取得と同時にフレーム速度で読み出すことができ、この速度はコンピュータへの転送速度によってのみ制限される。この大きなフレーム速度は、EELSへの一次元検出器10の適用の場合に特に重要である。また、各事象の記録は、10nsまたはそれより速いタイミング分解能で保存することができ、したがって電子顕微鏡によって実施されるべき新規の実験が可能になるかもしれない。
本発明による検出器10および30は、100eV〜5MeVの範囲のエネルギーをもつ電子を検出するように設計されたが、これらの検出器は、この範囲外のエネルギーをもつ電子を検出するのにも、また、相当するエネルギーをもつその他の荷電粒子を検出するのにも適すると予期される。他の荷電粒子の半導体との相互作用は同様であり、電子の検出の場合と同じ利点がもたらされる。
第1の電子検出器の概略平面図である。 図1の破線の外郭線内の、第1の電子検出器の一部の詳細平面図である。 図2の線III−IIIに沿った、第1の電子検出器の断面図である。 図2の線IV−IVに沿った、第1の電子検出器の断面図である。 第2の電子検出器の概略平面図である。 図5の破線の外郭線内の、第2の電子検出器の一部の詳細平面図である。 図5および図6の反対側から見た、図5の破線の外郭線内の、第2の電子検出器の一部の詳細平面図である。 図6の線VIII−VIIIに沿った、第2の電子検出器の断面図である。 図6の線IX−IXに沿った、第2の電子検出器の断面図である。 厚さ300μmの半導体ウェハに入射する300keVの電子のモンテカルロシミュレーションの画像である。 厚さ50μmの半導体ウェハに入射する300keVの電子のモンテカルロシミュレーションの画像である。 第2の電子検出器の信号処理回路の図である。 単一ピクセル、ならびに単一ピクセルと隣接ピクセルとの共同による、電子の検出の確率の3次元表面プロット図である。 分裂事象識別が用いられた場合の、電子の検出の有効確率の3次元表面プロット図である。 空間周波数に対する、第1および第2の検出器の検出量子効率と、CCDカメラの検出量子効率のグラフである。

Claims (22)

  1. 電子の検出用の電子検出器であって、
    活性領域を有する半導体ウェハを備え、
    前記活性領域の第1面にn型またはp型の一方であるコンタクトのアレイがあり、前記活性領域の反対側の第2の面に少なくとも1つの、n型またはp型の他方であるコンタクトがあり、
    前記半導体ウェハの前記活性領域の厚さが最大で150μmである、電子検出器。
  2. 前記半導体ウェハの前記活性領域が、前記半導体ウェハの一部分で、その残りの前記半導体ウェハよりも薄い部分に形成されている、請求項1に記載の電子検出器。
  3. 前記半導体ウェハの前記一部分がエッチングされる、請求項2に記載の電子検出器。
  4. 前記活性領域の第2の面の前記少なくとも1つのコンタクトが、前記半導体ウェハの前記活性領域を覆って延びる単一コンタクトを備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子検出器。
  5. 前記コンタクトのアレイ内のコンタクトが条片の形状をしている、請求項4に記載の電子検出器。
  6. 前記コンタクトのアレイのそれぞれのコンタクトと接触する導電端子をさらに備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子検出器。
  7. 前記活性領域の第2の面の前記少なくとも1つのコンタクトが、コンタクトのアレイを備え、前記活性領域の第1および第2の面で各アレイをなすコンタクトが互いに異なる配列になっている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子検出器。
  8. 前記コンタクトが、前記半導体ウェハの前記活性領域の第1および第2の面で異なる方向に延びる条片の形状をしている、請求項7に記載の電子検出器。
  9. 各コンタクトが、前記半導体ウェハの前記活性領域の第1および第2の面で直角の方向に延びる条片の形状をしている、請求項8に記載の電子検出器。
  10. コンタクトの両アレイのそれぞれのコンタクトに接触する導電端子をさらに備える、請求項7〜9のいずれか一項に記載の電子検出器。
  11. 前記半導体ウェハがビアを有し、前記半導体ウェハの前記活性領域の第2の面で前記アレイをなす各コンタクトに接触する前記導電端子が、前記ビアを貫通して前記半導体ウェハの第1の面の全導電端子への接続が行われるようにする、請求項10に記載の電子検出器。
  12. 前記半導体ウェハの前記活性領域に入射する電子の検出を行うために、前記導電端子に接続され、前記導電端子が接触する前記コンタクトからの信号を処理するように構成された信号処理回路をさらに備える、請求項6、10または11のいずれか一項に記載の電子検出器。
  13. 前記信号処理回路の少なくとも一部が、前記半導体ウェハの前記活性領域外の半導体ウェハ上に実装された少なくとも1つの集積回路チップ内に形成される、請求項12に記載の電子検出器。
  14. 前記信号処理回路が、前記導電端子が接触する前記コンタクトからの信号を増幅するための増幅器を含む、請求項12または13に記載の電子検出器。
  15. 前記信号処理回路が、単一のコンタクトからの信号と、隣接する2つのコンタクトからの信号とを識別するように構成された分裂事象識別回路を含む、請求項12〜14のいずれか一項に記載の電子検出器。
  16. 前記信号処理回路が、前記半導体ウェハの前記活性領域の両面で重なり合う各コンタクトからの一致信号を検出するように構成された一致検出器を含む、請求項12〜15のいずれか一項に記載の電子検出器。
  17. 前記信号処理回路が、前記電子検出器全体にわたり異なる位置で検出された電子の個数を記憶するように構成されたメモリを含む、請求項12〜16のいずれか一項に記載の電子検出器。
  18. 前記半導体ウェハの前記活性領域の厚さが最大で100μmである、請求項1〜17のいずれか一項に記載の電子検出器。
  19. 前記半導体ウェハが、少なくとも前記活性領域内に、前記活性領域の第1の面のコンタクトのアレイと、前記活性領域の第2の面の前記少なくとも1つのコンタクトとの間に真性材料の層を含む、請求項1〜18のいずれか一項に記載の電子検出器。
  20. 前記コンタクトが前記半導体ウェハの表面に堆積される、請求項1〜19のいずれか一項に記載の電子検出器。
  21. 前記半導体ウェハがシリコンからなる、請求項1〜20のいずれか一項に記載の電子検出器。
  22. 請求項1〜21のいずれか一項に記載の電子検出器の動作の方法であって、前記半導体ウェハの各面の少なくとも1つのコンタクトとの間に逆バイアスを加えることを含む方法。
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