JP2008500103A - セルフテンション型脈管閉塞器具およびその使用方法 - Google Patents

セルフテンション型脈管閉塞器具およびその使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】体管腔、特に人体の血管の穿刺部位の経皮アクセスおよび閉塞を行うセルフテンション型閉塞器具、システムおよび方法を提供する。
【解決手段】本発明による1つの閉塞器具は、カテーテル本体と、閉塞部材と、テンショニング部材とを有している。拡大可能部材のような閉塞部材は、カテーテル本体の遠位端に配置される。スプリングまたはコイルのようなテンショニング部材は、拡大部材の近位側でカテーテル本体上で摺動可能に配置される。一般に、適用時に、テンショニング部材は、張力を穿刺部位に当接する拡大可能部材に張力を付与すべく皮下組織に対して定置される。ひとたび張力が付与されると、係止クリップ等の外部手段により大きい保持力が加えられる。
【選択図】図10

Description

(関連出願の相互参照)
本発明は、2004年5月27日付米国特許出願第10/857,177号の一部継続出願であり、該米国特許出願第10/857,177号の優先権の利益を主張する。また、該米国特許出願第10/857,177号の全開示は本願に援用する。
(技術分野)
本発明は、広くは、体管腔または組織路における穿刺部位の経皮シーリングを行う器具、システムおよび方法に関し、より詳しくは、脈管穿刺部位の止血に使用するためのセルフテンション型脈管閉塞器具、脈管閉塞システムおよび脈管閉塞方法に関する。
1.発明の分野
人体の血管への経皮アクセスは、治療または冠動脈および末梢血管の造影、血管形成術、アテレクトミー(atherectomies)、血管ステントの配置、冠動脈後方灌流および後方注入、大脳血管造影、発作および大脳動脈瘤の治療等の介入的処置が日常的の行われている。これらの処置を受ける患者は、しばしば、ヘパリンおよび血栓崩壊薬等の抗凝固薬により治療され、これは、このようなカテーテル挿入処置の完了時での血管壁の穿刺部位の閉塞および止血過程の達成をより困難にする。
はいない。幾つかの器具は、穿刺部位をシールするのにコラーゲンまたは他の生物学的プラグを使用している。或いは、縫合糸および/またはステープルを用いて穿刺部位を閉塞している。しかしながら、プラグ、縫合糸またはステープル等は、止血を行うのに「何かを残す」ため、組織反応、炎症および/または感染を引起こすことがある。
異物が全く残されない止血を達成する身体自体の自然のメカニズムを利用する他の種類の器具もある。このような器具は、一般に、血管壁の内側から穿刺部位をシーリングすることにより止血を行い、止血が達成されるまで血管管腔内の所定位置に残され、その後に取出される。これらの器具は、概略的に2つの別個のコンポーネンツすなわちカテーテルおよび外部テンショニング要素からなる。外部テンショニング要素は、一般にカテーテルに連結され、カテーテルが血管内に位置決めされた後に皮膚の外面上に載置される。外部テンショニング要素は、穿刺部位でカテーテルに張力を付与しかつ付与された張力を固定しする。これにより、配置されたカテーテルは、穿刺部位で血管壁に当接した状態に維持される。外部テンショニング要素は、一定時間張力が付与された状態に維持される。
このような器具は相対的成功レベルを収めているが、外部テンショニング要素は必ずしもその適用が容易でなくかつ便利でもない。また、外部テンショニング要素は必ずしもカテーテルシステムの一体性を維持しない。例えば、外部テンショナが適用されまたは取出されるときにカテーテルを操作すると、血管穿刺部位でのシールを破壊することがあり、このため、出血または血腫の形成(すなわち、隙間内への血液の漏洩)をもたらす。また、外部テンショナは使用されている間に不意に移動することがあり、このため、出血の再開等のやっかいな問題が引起こされることがある。
上記観点から、体腔、特に人体の血管の穿刺部位の止血を完了する他の器具、システムおよび方法を提供することが望まれている。また、このような器具、システムおよび方法は、人体の自然の治癒メカニズムを利用して止血を達成することが特に望まれている。更に望まれていることは、このような器具およびシステムが、多くの中間段階なくして便利に適用することを可能にする簡単な構造およびユーザインターフェースを使用することである。更に、このような器具は、信頼性があり、システムの一体性を維持でき、かつ使用者の介入を必要とすることなく適当な張力の付与が行えるものでなくてはならない。これらの目的の少なくとも幾つかは、後述の本発明の器具、システムおよび方法により達成されるであろう。
2.背景技術の説明
人体の血管および組織路に使用する止血器具は、本件出願人の所有する下記特許文献1〜8に開示されている。下記特許文献9〜32も本発明に関連するものである。
上記引用文献の全開示は本願に援用する。
米国特許出願第10/821,633号明細書(係属中) 米国特許出願第10/718,504号明細書(係属中) 米国特許第6,656,207号明細書 米国特許第6,464,712号明細書 米国特許第6,056,770号明細書 米国特許第6,056,769号明細書 米国特許第5,922,009号明細書 米国特許第5,782,860号明細書 米国特許第4,744,364号明細書 米国特許第4,852,568号明細書
米国特許第4,890,612号明細書 米国特許第5,108,421号明細書 米国特許第5,171,259号明細書 米国特許第5,258,000号明細書 米国特許第5,383,896号明細書 米国特許第5,419,765号明細書 米国特許第5,454,833号明細書 米国特許第5,626,601号明細書 米国特許第5,630,833号明細書 米国特許第5,634,936号明細書
米国特許第5,728,134号明細書 米国特許第5,836,913号明細書 米国特許第5,861,003号明細書 米国特許第5,868,778号明細書 米国特許第5,951,583号明細書 米国特許第5,957,952号明細書 米国特許第6,017,359号明細書 米国特許第6,048,358号明細書 米国特許第6,296,657号明細書 米国特許公報第2002/0133123号明細書 米国特許公報第2003/0055454号明細書 米国特許公報第2003/0120291号明細書
本発明は、体管腔、特に人体の血管の穿刺部位の経皮アクセスおよび閉塞を行うセルフテンション型閉塞器具、システムおよび方法を有利に提供する。しかしながら、本発明の適用は血管に限定されるものではなく、任意の脈管、例えば身体に見られる酷く曲がりくねった脈管、管、腔および組織路にも適用できるものであることは理解されよう。このような閉塞器具、システムおよび方法は、身体の自然の治癒メカニズムを利用して、いかなる異物も残すことなく完全な止血を達成するものである。
本発明の第一態様では、体管腔または組織路の穿刺部位の止血を行う器具は、近位端および遠位端と、閉塞部材と、テンショニング部材とを備えたカテーテル本体を有している。拡大可能部材等の閉塞部材は、カテーテル本体の遠位端に配置されている。テンショニング部材は、拡大可能部材の近位側のカテーテル本体上で摺動可能に配置されている。一般的に、適用時に、テンショニング部材は、穿刺部位に対して拡大可能部材を留まらせかつ係止(アンカー)すべく、皮下組織に対して配置できる。より詳しくは、拡大可能部材は、穿刺部位のシーリングを行うと同時に、拡大可能な閉塞具が脈管表面(例えば、血管壁)での穿刺部位に対して座合するように張力を維持できる。
本発明は、拡大可能な閉塞器具とテンショニング部材とを一体化して単一の一体カテーテル構造を形成する。この簡単な構造および使用者のインターフェースが、多くの中間段階を要しない閉塞器具の容易かつ便利な適用を可能にする。また、カテーテルが一体型であるので、テンショニング部材が干渉を受けることはない。このため、システムの一体性を維持でき、従って、特に長時間の適用時に、出血、血腫の形成、血栓症、塞栓形成および/または感染の危険性を低減できる、信頼性があり安全でかつ有効な器具が得られる。
テンショニング部材は、一般に、ステンレス鋼、形状記憶合金、超弾性金属等を含む種々の医用材料から形成されるワイヤのスプリングまたはコイルで形成される。ワイヤは約0.02〜1mmの範囲内の直径を有し、かつ任意数(一般に1〜30個)のループを形成する。スプリングまたはコイルの直径は、弛緩状態で約1〜10mmの範囲内にある。より詳細に後述するように、弛緩したスプリングの直径は、カテーテル本体上に摺動可能に受入れられるように充分大きく、かつ導入器シースの内径より大きい。また、管状部材はカテーテル本体上に摺動可能に配置されかつテンショニング部材の近位端に連結できる。このような管状部材は、テンショニング要素の装填および取外しを補助し、かつ拡大可能部材に所定の大きさの付加張力を加える機構を形成する。
拡大可能部材は、編組フィラメント、メッシュ層、スプリング、コイル、スロット付チューブまたはバルーンを含む種々の構造に形成できる。一般に、変形可能部材は、少なくとも一部が拡大可能部材上に配置される。しかしながら、拡大可能部材が編組メッシュからなる場合には、編組は、膜を使用するまでもなく充分に密であって、定置状態で脈管の穿刺部位を充分に閉塞できなくてはならない。拡大可能部材はまた、TEFRON(R)またはHYDRO−SIL(R)等の高度の疎水性をもつコーティングで被覆できる。編組メッシュの小孔とこのようなコーティングの使用により達成される拡大可能部材の大きい表面張力との組合せによって、穿刺部位を通る血液の流れに対する充分なバリヤを形成できる。拡大可能部材の構造例が、本件出願人の所有する上記特許文献2(該特許文献2は本願に援用する)に詳細に開示されている。拡大可能部材は、足への血流を実質的に妨げることなく、穿刺部位での脈管表面を閉塞する。或る実施形態では、変形可能膜には更に、皮下アクセスを行うための柔軟な鈍点を形成するように、カテーテル本体の最遠位端に膜チップを形成できる。他の実施形態では、周囲の脈管壁へのあらゆる損傷を防止すべく、拡大可能部材の遠位側でカテーテル本体に可撓性チップデフレクタを連結できる。
本発明の閉塞器具は更に、カテーテル本体の近位端に連結できるツーパートハンドル組立体のような定置手段を有している。拡大可能部材を確実かつ信頼性をもって拡大形状にロックすべく、ツーパートハンドルにはロッキングまたはラッチング機構を組込むことができる。また、このようなロッキングまたはラッチング機構は、テンショニング要素の管状部材内に組込んで、シース内への容易な装填およびカテーテル本体からのテンショニング要素およびカテーテルの取外しを行う定置手段への連結が行えるように構成できる。
本発明の他の態様では、組織路の末端の血管の穿刺部位の止血を行う器具を用いる方法方法が提供される。近位端と、遠位端と、遠位端での拡大可能部材と、該拡大可能部材の近位側のテンショニング部材とを備えたカテーテルが提供される。カテーテルは、皮膚表面の開口を通して(一般的には、既存のシースのシールを介して)挿入され、シースの一定長さを横行させかつカテーテルの拡大可能部材を血管の管腔内に露出させる。次に、カテーテルの拡大可能部材が血管内に定置される。次に、シースをカテーテル本体からゆっくりと引出し、穿刺部位での血管の内壁に当接するようにカテーテルの拡大可能部材を定置する。シースが更に取出されると、カテーテルシャフト上に摺動可能に配置されたカテーテルのテンショニング部材が、シースから、組織路を包囲する筋膜内に解放される。テンショニング部材は筋膜に対して留まり、かつ拡大可能部材に充分な張力を付与して穿刺部位をシールする。
従って、シースの除去により閉塞器具の拡大可能な閉塞具がセットされ、これにより処置が簡単化される。また、シースの除去によりテンショナがセットされ、適当な張力の付与が行われる。これは、弛緩状態ではシース直径よりコイル直径が大きくなるという結果として生じる、シースとテンショニングコイルとの間の干渉により達成される。他の実施形態では、閉塞器具には装填要素と、テンショニング要素を収容しかつシース内に摺動可能に受入れられる可撓性細長チューブとを設けることができる。このような実施形態では、シースおよび装填器が取外されると、テンショニングコイルと装填器との間の干渉により張力がセットされる。装填器が使用されるとき、発生されかつ拡大可能部材に加えられた張力は不変に維持される。装填器およびシースを用いて張力をセットすると、張力のセッティングに使用者の係わりを有利に省略でき、従って、より正確で一定の張力付与を行うことができる。いずれにせよ、本発明の閉塞器具は、拡大可能部材の配置のための長さ測定または張力の付与のための力測定等の測定が不要である。また、除去すべき外部テンショナが存在しないので、カテーテルの取外しが簡単化される。一般に、本発明の一体化設計は、閉塞器具の適用と取外しとの間の中間段階を全く必要とせず、閉塞器具の操作を大幅に簡単化しかつ自動化することができる。
一般に、拡大可能部材に加えられる張力の大きさは、0.5〜30オンス、好ましくは約1〜15オンスの範囲内にある。拡大可能部材は、穿刺部位に対して更に係止される。しかしながら、或る実施形態では、拡大可能部材を係止しおよび/または拡大可能部材に付加張力を付与するのに、皮膚表面に座合される外部クリップを使用できる。更に、テンショニングスプリングに連結された管状部材に近位側方向の引っ張り力を加えることにより、拡大可能部材に作用する張力を増大させることができる。拡大可能部材には所定の大きさの張力を加えることができることは理解されよう。例えば、テンショニングスプリングに連結された管状部材は、所定距離を変位して、拡大可能部材に所定の遷移張力(transitional tension)を付与できる。
拡大可能部材の定置は、一般に、拡大可能部材に連結されたツーパートハンドル組立体を押すか、または引っ張ることにより行われる。ハンドル組立体の部品は、慣用的な機械的手段によりロックされ、これにより拡大可能部材は定置形態に確実に留められる。本発明の方法は、テンショニングスプリングに連結された管状部材にハンドル組立体を相互ロックする段階を更に有している。前述のように、この連結により、テンショニング要素の容易な装填および取外しおよび/または必要に応じて、カテーテル上にシースを再導入できる。一般に、拡大可能部材は、約3〜15mmの範囲内の直径をもつ血管内に、拡大された形状で定置される。
拡大可能部材およびテンショニング部材は、連続的または同時的に定置される。テンショニング部材の定置は、導入器シースまたはテンショニング部材上に配置された装填要素等の細長管状部材を取外すことからなる。より詳しくは、弛緩状態のテンショニング部材の直径は導入器部材の内径より大きいので、拡大可能部材上での充分な位置決めおよび張力付与を行うことができる。
本発明は更に、血管の穿刺部位の止血に使用すべく本明細書に開示しかつ教示したようなセルフテンション型脈管閉塞器具を備えたキットを含んでいる。使用の教示は、概略的に、上記方法の1つ以上を遂行する段階を引用する。この教示は、しばしば、印刷され、任意であるが少なくとも一部がパッケージング上に記載される。或いは、教示は、上記方法のいずれかを示すビデオテープ、CD−ROMまたは他の機械読取り可能なコード、図式表示からなる。キットには更に、装填要素、シース、外部クリップ等のシステムの付加的コンポーネンツを含めることができる。キットコンポーネンツは、通常殺菌された慣用の医療器具パッケージ(例えばトレー、ボックス等)内にパッケージングされる。
本発明の本質および長所は、明細書の以下の説明および添付図面を参照することにより更に明瞭に理解されよう。
以下、添付図面を参照して本発明を説明する。添付図面において、同じ要素は、異なる図面においても同じ参照番号で示されている。添付図面(必ずしも縮尺は正確でない)は、本発明の実施形態を例示するものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
ここで図1を参照すると、本発明の原理に従って構成された脈管穿刺部位の止血を行うセルフテンション型脈管閉塞器具10が示されている。器具10は、遠位端12および近位端13を備えた、可撓性のある細長い第一管状部材11を有している。管状部材11は、ステンレス鋼のコイルチューブまたはナイロン、ポリウレタン、ポリイミド、PEEK(R)、PEBAX(R)等のポリマー材料で形成できる。管状部材11は、約10〜50cm、好ましくは約15〜30cmの範囲内の長さおよび約0.25〜5mm、好ましくは約0.5〜2mmの範囲内の直径にすることができる。管状部材11の遠位端12上には、拡大可能な閉塞部材14が配置されている。また、拡大可能部材14の近位側で管状部材11上には、テンショニング部材26が摺動可能に配置されている。上記説明は例示のみを目的とするものであって、必ずしも器具10の実際の形状、サイズまたは寸法を反映するものではない。このことは、以下の全ての説明に適用される。
ここで図2を参照すると、拡大可能部材14は、少なくとも一部、好ましくは完全にエラストマー膜材料36で覆うことができる。膜36は、約15〜40Aの範囲内のデュロメータ硬度を有する熱可塑性エラストマー(例えば、CHRONOPRENE(R)またはPOLYBLEND(R))等の種々の医用材料で作ることができる。膜36は、遠位側連結位置17および近位側連結位置15で連結できる。膜36をカテーテル11に取付けるのに、LOCKTITE(R)等の接着剤を使用できる。或いは、膜36は、ヒートステーキ法等により遠位端がシールされたソックスの形態にすることができる。この場合には、膜36を遠位側に取付けないこともできる。膜36は、拡大可能部材14を充分に覆うことができる直径を有するのが好ましい。或る実施形態では、膜36は、拡大可能部材14の定置を行なうように、かつ拡大可能部材14が定置されるときに必要とされる或る大きさの伸びを小さくするように設計されかつ取付けられる。これは、膜36の中間部(定置された拡大可能部材14が最大直径となる部分)の直径が近位端および遠位端の直径より大きくなるように(すなわち、球形になるように)膜36を成形することにより達成される。膜36はまた、必要とされる直径(収縮された拡大可能部材14の直径)より大きい直径を有し、次に拡大可能部材14上で引っ張られかつ取付けられるように形成される。ストレッチは、膜36の直径を拡大可能部材14の直径まで充分に減小できなければならない。このような場合には、拡大可能部材14が定置されるときに、膜36は、殆ど伸びおよび応力を受けることがない。膜36は、経皮アクセスのための柔軟な鈍点を形成すべく、カテーテル11の遠位端12Aに膜先端部37を付加的に形成できる。
ここで図3A,図3B、図4Aおよび図4Bを参照すると、拡大可能部材14は、ステンレス鋼、NITINOL(R)のような超弾性材料、またはナイロン、ポリウレタン、ポリイミド、PEEK(R)、PEBAX(R)等のポリマー材料を含む種々の医用材料で形成できる。収縮状態すなわち縮小状態の拡大可能部材14は、図3Aおよび図4Aに示すように、約3mm、好ましくは約1.5mmより小さい直径を有している。定置されたとき、拡大状態にある拡大可能部材14は、図3Bおよび図4Bに示すように、約3〜15mm、好ましくは約4〜7mmの範囲内の直径を有している。拡大可能部材14には、本件出願人の所有する係属中の上記特許文献1(本願に援用する)に詳細に開示されているように、プシュ/プル型の定置手段を設けることができる。本件出願人の所有する係属中の上記特許文献2(本願に援用する)には、拡大可能部材14の例示構造が詳細に開示されている。上記特許文献22(これも本願に援用する)には、編組メッシュ部材14の更に別の実施形態が開示されている。
好ましい実施形態では、拡大可能部材14はプル型であり、このプル型では、拡大可能部材14の収縮状態がその自然の非拘束自由状態にある。拡大可能部材14の定置には、図3Aおよび図4Aに矢印9で示すように、膜16を近位側に引っ張ることを必要とする。図3Aは、マレコット部材(malecot member)14が自然の収縮状態にあるところを示し、図3Bは、この拡大可能部材14がカテーテル11の遠位端12Bでその拡大状態にあるところを示している。図4Aは、管状編組メッシュ部材14がカテーテルの遠位端12Cで収縮されている自由状態にある他の実施形態を示す。図4Bは、拡大可能部材14が定置された拡大状態にあるところが示されている。これらの拡大可能部材14がカテーテル11に組付けられる方法と、これらの部材14が器具10の他のコンポーネンツと相互作用する方法とは同じである。
再び図1に戻ると、拡大可能部材14の近位端は、連結位置15で、管状部材11の遠位端12に連結される。この連結は、ポリエステルチューブ等の収縮チューブ、にかわ等の接着剤、部材11内への部材14のヒートステーキング、またはこれらの組合せを使用して、クリンプ法により行うことができる。拡大可能部材14の遠位端は、連結位置17でプシュ/プル部材16に連結されている。プシュ/プル部材16は、金属(例えばステンレス鋼またはNITINOL(R))、またはナイロン、ポリウレタン、ポリイミド、PEEK(R)、PEBAX(R)等で形成できる。部材16は、管状部材11に挿通される充分に小さい直径および管状部材11の長さを横行できる充分な長さを有している。管状部材11の近位端13およびプシュ/プル部材16の近位端は、ハンドル組立体18に組付けられている。ハンドルの第一部品19は、管状部材11の近位端13に連結されている。ハンドルの第二部品20は、プシュ/プル部材16の近位端に連結されている。ハンドルのこれらの部品19、20は部材11、16に強いグリップを付与し、使用者が、拡大可能部材14を定置しかつ収縮させる目的で、これらの部材11、16を互いに便利に移動できるようにしている。両部品19、20を互いに離れる方向に移動させると、拡大可能部材14が定置され、互いに近付く方向に移動させると、拡大可能部材14が収縮される。
ここで図5A〜図5Cを参照すると、両部材11、16の移動に摩擦が生じない場合には、ハンドル組立体19Aは、拡大可能部材14の定置状態を所定位置に保持できるように設計される。これは、摩擦がない場合には、両部材11、16が互いに自由に移動でき、拡大可能部材14をその自然の収縮状態に戻してしまうためである。従って、ハンドル部品19、20のそれぞれのロッキング部分21、22は、拡大可能部材14を定置状態に維持すべくロックされる。作動に際し、両部品19、20は、ロッキング部分21、22が互いに摺動を完了するまで、離れる方向に移動される。次に、図5Bに示すように、ハンドル部品19の近位端21がハンドル部品20の遠位端22上に載ることができるように、ハンドル部品20がハンドル部品19に対して約180°だけ捩られる。これらの端部21、22にはセレーションを形成するか、第一部品19の近位端の部分23におけるように、一端に半円形凸部を設けかつ第二部品20の遠位端の部分24におけるように、他端に半円形凹部を設けることができる。このロッキング機構の平面図である図5Cには、定置位置におけるハンドル組立体が示されている。このロッキング機構は、両部品19、20が相対的にスリップして、意図しない収縮を引起こす機会を大幅に低減できるという長所を有する。特に拡大可能部材14の定置中のハンドル組立体18Aの固定および安定性を更に向上させるため、部品19または20の少なくとも一部の上にハンドルハウジング35を配置できる。図5Aの例では、ハウジング部材35はハンドルの第一部品に取付けられ、かつ閉塞部材14が定置されかつ部分23、24が接触しているときに、ハウジング部材35が部分22を越えて近位側に突出する充分な長さを有している。
ここで図1、図6および図7を参照すると、器具10はまた、第一管状部材11上に摺動可能に配置された、可撓性のある第二管状部材25を有している。第二管状部材25は、ナイロン、ポリウレタン、ポリイミド、PEEK(R)、PEBAX(R)等のポリマー材料を含む種々の医用材料で形成される。第二部材25は第一部材11より短く、約5〜40cm、好ましくは約10〜20cmの範囲内の長さにすることができる。部材25の遠位端は、テンションコイルスプリング26に連結されている。テンションコイルスプリング26は第一管状部材11を包囲しており、コイルスプリング26の遠位端が、拡大可能部材14の近位側の連結位置15で第一管状部材11に連結されている。
テンショニング部材26は、ステンレス鋼または好ましくはNITINOL(R)等の形状記憶金属または超弾性金属等の適当な金属を含む種々の医用材料で形成できる。拡大可能部材14が穿刺部位の脈管壁に対して加えることができる力の大きさは、主として、使用されるワイヤの直径、形成されるコイルの直径、コイルのピッチ、および/またはテンショニング部材26のコイルの全ループ数に基いて定まる。コイルスプリング26のループ数は、約1〜30ループ、好ましくは約3〜20ループの範囲内にすることができる。コイル26は、該コイルが弛緩状態にあるときにループ間にピッチが殆どまたは全く存在しない態様で密に巻回されることが好ましい。コイル26の製造に使用されるワイヤの直径は、約0.02〜1mm、好ましくは約0.05〜0.5mmの範囲内にすることができる。製造されたコイル26の直径は、約1〜10mm、好ましくは約1.5〜5mmの範囲内にすることができる。本発明の好ましい実施形態のテンションコイルスプリング26の直径は、導入器シースの内径より大きくなるように選択される。例えば、5Frシースが使用されるとき、コイル26の直径は1.75mmより大きいものとなるものとなる。この差が大きいほど、コイルスプリング26とシースとの間の干渉が大きくなり、従って、シースが取外されるときに脈管壁に対して拡大可能部材14に作用する張力は大きくなる。以下、図8A〜図8Dを参照して、器具10の作動をより詳細に説明する。
図1、図6および図7に示すように、器具10の遠位端12には、チップデフレクタ(先端偏向器)27を設けることができる。デフレクタ27は、要素17が、穿刺部位の反対側の脈管壁を傷付けることを防止する。これは、使用者が、穿刺部位またはこれに隣接する皮膚を過度に圧縮するときに生じることがある(これは、器具10を取外すときに生じることがある)。デフレクタは、可撓性金属コイル材料またはナイロン、ポリウレタン、ポリイミド、PEEK(R)、PEBAX(R)等のポリマー材料を含む種々の医用材料で形成できる。一実施形態では、デフレクタ27は、小径ワイヤ、できれば柔軟なポリマーで被覆された部材16の延長部で形成することもできる。デフレクタ27は、一般的に、要素17の位置でのカテーテルの直径以下の直径および約1〜10cm、好ましくは約2〜4cmの範囲内の長さにすることができる。要素17での短くかつ強い連結位置を形成できる溶接方法を使用できる。しかしながら、要素17自体が短くかつ鈍に作られる場合には、デフレクタチップ27の必要性を軽減できることは理解されよう。
ここで図6を参照すると、器具10には、弛緩状態でのテンショニング部材26の直径が導入器シースの内径より大きいときに、シースを通る器具10の挿入を容易にするカテーテル装填要素28を設けることができる。装填要素28は、一般的には細長い管状部材29で構成する。部材29の外径は、シースのハブの開口より小さく、シースのシールを貫通できる。装填器28の内径は、これを通ってカテーテル11が完全に摺動できる充分な大きさを有する。装填器28は、少なくともテンショニング部材26の遠位側のカテーテル11の全ての要素(テンショニング部材26を含む)を収容できる充分な長さを有する。装填器28は、その近位端部分30を有している。この近位端部分30は、導入器シースのハブに当接するストップとして使用され、装填要素28が摺動してシースのルーメン内に完全に入り込むのを防止する。装填要素28は、コイル状のステンレス鋼チューブまたはナイロン、ポリウレタン、ポリイミド、PEEK(R)、PEBAX(R)等のポリマー材料で形成できる。
ここで図7を参照すると、シース内への器具10Aの導入およびカテーテル本体からの器具10Aの取外しは、第二管状部材25の近位端に設けたロッキング機構33(ハンドル19の遠位端部分34と相互ロックする)により行うこともできる。ロッキング機構33、34はテンショニング部材26を引っ張り状態に維持でき、これにより、コイルの直径を導入器シースの内径より小さくして、器具10Aが干渉することなくシースを通って摺動できるようにする。他の実施形態では、カテーテル11のロッキング部分が、部材25のロッキング機構33と相互ロックするように構成できる。テンショニング部材26がシースと干渉しないように部材25に相互ロッキング機構33が設けられた場合でも、装填器28は、依然として、シース内への器具10Aの導入を行うことができる。
図1、図6および図7に示すように、管状部材11は視認マーク31を有している。器具10が導入器シースを通って挿入されるとき、マーク31とシースのハブの開口との整合は、カテーテル10が、拡大可能部材14を脈管腔内に露出させるべく、シースを通って充分に前進されたことを表示する。或いは、装填要素28の近位側部分30がシースのハブに当接するとき、マーク31と部分30との整合が、拡大可能部材14が脈管腔内に適当に前進されたことを表示するように構成できる。任意であるが、ハンドル19の遠位端とシース要素のハブまたは装填要素の近位端部分30とが整合するように構成すれば、マーク31の必要性を無くすことができる。更に、脈管腔内に拡大可能部材14を適正に位置決めする機械的手段を使用することもできる。
ここで図8A〜図8Dを参照すると、これらの図面には、図1の器具を用いて体管腔の穿刺部位の止血を行う方法が示されている。図8Aは、カテーテル法処置の完了時に、皮膚表面46の開口、筋膜45の組織路、および脈管壁43を通って、脈管腔41内に位置している既存の導入器シース40を示す。次に、図8Bに示すように、装填要素28を備えた閉塞器具10は、装填要素28がシース40のシールを少なくとも貫通するように、または装填要素28の近位端部分30がシース40のハブに当接するまで、シース40のハブを通って挿入される。装填器28は、ここで取外すことができる。或いは、装填器28を備えた閉塞器具10を、管状部材11の識別マーク31が装填要素28の部分30と整合されるまで、シース40内に押し込むこともできる。次に、図8Cに示すように、ハンドル組立体18Aの部分19を静止状態に保持しかつ部材20を、矢印8により示しかつ図5A〜図5Cに関連して詳細に説明したように近位側に移動させることにより、拡大可能部材14が定置される。次に、拡大可能部材14がシース40の遠位端にあることを示す抵抗を感じるまで、第二管状部材25が近位側に引っ張られる。第二管状部材25に設けられたロッキング機構33がロック位置にあるとき、第一管状部材11またはハンドル組立体18Aを掴んで閉塞器具10を近位側に引っ張り、シース40の先端部に対して拡大可能部材14を座合させる。この時点で、第二管状部材25のロッキングが解除される。任意であるが、拡大可能部材14を座合させるため、シース40は、ハブでカテーテル本体から優しく取外される。シース40の遠位端が脈管腔41から取外されるとき、および拡大可能部材14が穿刺部位42に対してセットされるときには、短時間僅かな出血が見られるであろう。
再び図8Cを参照すると、ひとたびシース40の遠位端が穿刺部位42で脈管壁43から出て、拡大可能部材14が穿刺部位42で脈管壁43に対して配置されると、拡大可能部材14により脈管腔に対して加えられる抵抗により、カテーテル10はシース40を外に出す。位置44でのテンショニングコイルとシース40との間の干渉の大きさは、脈管壁43に対して拡大可能部材14により加えられる力の大きさを決定する。筋膜45とシース40の外表面との間の摩擦力並びに位置44でのテンショニングコイル26とシース40との間の摩擦力に打勝って、シース40がカテーテル本体から取出され、コイル26のループを露出させかつ該ループを一度に1つずつ筋膜内に留まらせる。装填器28は、シース40と一緒に取出されかつ廃棄される。
ここで図8Dを参照すると、コイル26のループと筋膜45との間の干渉により、保持を行いかつ穿刺部位42での脈管壁43に対する張力の作用を受けて拡大可能部材14を保持する。拡大可能部材14に加えられる張力は、止血を完了するのに充分なものであり、一般的には約0.5〜30オンスの範囲内にある。シース40および/または装填器28が取出されかつコイル26が組織45内に埋入されると、穿刺部位42での張力の大きさは、コイル26が幾分後戻りして組織45内に係合すると低下する。張力が減小する大きさは、穿刺部位45を包囲する組織の種類、コイルスプリング26の性質、および筋膜45の厚さによって定まる。これらのファクタは、本発明のコイル26の適正な設計において考察されている。
ひとたび器具10が最初に座合したときに大きい張力を望むならば、第二管状部材25を近位側に移動させて解放し、拡大可能部材14が脈管壁43に作用する圧縮力の大きさを増大させる。引っ張り力の増大は第二管状部材25の近位側への移動量によって制限され、この移動量は、部材25の適正長さおよび該部材25の近位端とハンドル部分19の遠位端との間の距離により決定できる。引っ張り力は、部材25と部材19との干渉により制限される。引っ張り力は、コイル26と第一管状部材11との間の干渉によっても制限される。より詳しくは、部材11の直径がコイル26の内径に近くなるほど、部材26は、コイル直径が部材11と干渉するのに充分なほど減小される前に、小さい引っ張り力を受ける。上記方法においては、第二部材25が第一部材11に対する移動を停止すると、これは、最大限許容できる安全な引っ張り力に到達したことを示すものである。
器具10は、充分な時間カテーテル本体内に留まる。器具10を取出すべきとき、閉塞圧縮力が穿刺部位42の近位側に加えられる。拡大可能部材14は、ハンドル組立体18Aの操作により収縮され、器具10をカテーテル本体外に引出すべく部材25が掴まれる。部材25を引っ張ると、コイル26が引っ張られてコイル直径が縮小され、従ってコイル26と筋膜45との間の干渉する大きさが低減される。器具10にロッキング部分33が設けられる場合には、器具10の取出しは、最初に部材25および相互ロック部分33、34を近位側へ引っ張ることにより達成される。これにより、器具10が筋膜45から容易に離脱される。器具10の取出し後に、完全な止血を達成するため、皮膚表面46が手で数分間押さえられる。
図8Dに示すように、器具10には外部クリップ50を設けることができる。クリップ50は部材25に連結され、患者の皮膚表面46上に載置される。クリップ50は、張力が付与されている状態で拡大可能部材14を更に固定しかつ維持する安全具として使用できる。これは、コイル26とシース40および筋膜45との相互作用により得られる張力よりも大きい張力が望まれる場合に使用することもできる。他の実施形態(図10)では、コイル部材26は、テンショニング部材としてのみ機能するように意図されている。この実施形態でのコイル26は、シース40の内径より小さい直径でありかつエラストマー材料から形成できる。エラストマー部材は、位置15で第一部材に取付けられかつ第二部材25に取付けられるチューブの形態にするのが好ましい。ひとたび器具がシース内に置かれ、かつ拡大可能部材14が定置されたならば、部材25は、穿刺部位42で血管壁43に対して拡大可能部材14を配置するのに使用され、必要な張力を器具に与える。次に、ひとたび張力が付与されたときの実質的な保持は、次に、外部クリップ50等の外部手段により与えられる。この器具は、外部クリップ50が係止を形成するため、シース40を通して容易に装填しかつ挿入できるという長所を有している。
ここで図9A〜図9Cを参照すると、本発明の拡大可能部材60の更に別の実施形態が示されている。拡大可能部材60は、可撓性を有する小径チューブから構成されたコイル状の糸から作るのが好ましい。管状の形状は、そのルーメン内に縫合糸または小径ワイヤを設けて、引っ張り強度を付加することを可能にする。可撓性部材60は、ナイロン、ポリウレタン、ポリイミド、PEEK(R)、PEBAX(R)等のポリマー材料を含む医用材料で形成できる。可撓性部材60は、ディスクまたはドーム状の拡大形状61となるように、コイル状に巻回できる。部材60の互いに隣接するループは、加熱または接着方法により僅かに接着することもできる。図9Aに示すように、部材60はその中心がチューブ62を通して供給され、チューブ62の回りに巻かれかつ管状部材63内に収容される。拡大可能部材60を定置するには、チューブ62を前方に押出し、拡大可能部材61を露出させる。管状部材63からひとたび引出されると、拡大可能部材61は、図9Bに示すようなディスク状またはドーム状に開かれる。シーリング方法は、チューブ62を引っ張って、拡大可能部材61を穿刺部位に対して押付けることができるようにすることにより達成される。収縮は、コイル60を、チューブ62を通して引っ張り、拡大可能部材61のループを図9Cに示すように巻き解くことにより行われる。このような拡大可能部材の更に別の実施形態が本願に援用する上記特許文献32に開示されており、該特許文献32には、止血を行うための一時的シールおよび方法も開示されている。
ここで図10〜図13Bを参照すると、本発明の他の実施形態による脈管穿刺部位の止血を行うセルフテンション型脈管閉塞器具70の一例が示されている。閉塞器具70は、テンショニング要素に関する点を除き、図1の閉塞器具10と多くの点で同じである。より詳しくは、器具70のテンショニング要素86は小さい直径を有し、張力を付与するけれども、周囲の組織路の筋膜45との係合を引起こすことがなく、従って張力を維持する手段構成しない。テンショニング要素86は、一般的に、導入器シース40の外径より小さい外径を有している。張力は、使用者がグリップ要素85を掴み、テンショニング要素86を近位側方向に引っ張っることにより付与され、止血が達成される。この実施形態でのテンショニング要素86は、拡大可能部材74(拡大可能部材14と同じ)に張力を付与する。張力は、外部クリップ50を用いることにより維持される。テンショニング要素86に関して上述した相違点は別として、閉塞器具70の基本的原理は、閉塞器具10と実質的に同じである。
テンショニング要素86は、超弾性材料(例えばNITINOL(R))またはステンレス鋼等の適当な医用スプリングコイル材料で形成できる。テンショニング要素86は、約0.5〜2.5mm、好ましくは約0.75〜1.25mmの範囲内の直径を有している。図10に示すように、スプリングコイル86の内径は、カテーテルシャフト71(管状部材11と同じもの)がテンショニング要素86のルーメンを通って摺動可能に受入れられるのに充分なほど大きい。スプリングコイル86の外径は、導入器シース40の内径より小さい。テンショニング要素86は、止血を達成すべく、グリップ要素85を介して充分に引っ張ることができるように、筋膜45の外部に突出するのに充分な長さを有する。テンショニング要素86の長さは、約2〜25cm、好ましくは約8〜15cmの範囲内にある。テンショニング要素86の遠位端は、位置75においてカテーテルシャフト71に連結されている。テンショニング要素86の近位端は、グリップ要素85に連結されている。グリップ要素86は、使用者が掴んで一定張力をカテーテル71に加える手段を形成する管状部材からなる。グリップ要素85は、ナイロン、ポリウレタン、ポリイミド、PEEK(R)、PEBAX(R)、ポリエステル等の金属またはポリマー材料を含む種々の医用材料で形成できる。次に、管状部材85は、にかわまたはヒートステーキング法によりテンショニング要素86に取付けられる。任意であるが、グリップ要素85は、収縮性チューブ材料で形成し、加熱によりテンショニング要素86に取付けることもできる。
ここで図11を参照すると、拡大可能部材74は、その少なくとも一部、好ましくは全体をエラストマー膜材料96で覆うことができる。膜96は、約15A〜40Aの範囲内のデュロメータ硬度をもつ熱可塑性エラストマー(例えばCHRONOPRENE(R)またはPOLYBLEND(R))等の種々の医用材料で形成できる。膜96は、遠位側連結位置77および近位側連結位置75で連結されており、カテーテル71への取付けには、LOCTITE(R)4014等の接着剤を使用できる。膜96は、拡大可能部材74を充分に覆うことができる直径を有するのが好ましい。膜96は、経皮アクセスを行うための柔軟な鈍点を形成すべく、カテーテル71の遠位端で膜チップを付加的に形成することができる。
ここで図12A、図12B、図13Aおよび図13Bを参照すると、カテーテル70の近位端は、定置手段78を有している。図12Aおよび図13Aは、ハンドル組立体78の一実施形態を示す。図12Bおよび図13Bは、それぞれ、収縮状態および拡大状態にある閉塞部材74の対応状態を示すものである。ハンドル組立体78の近位端は、プシュ/プル部材76(部材16と同じ)に連結された操作組立体101を有している。グリップハンドル102に対して組立体101を近位側に移動させると、拡大可能部材74が定置される。グリップハンドル102は、適当な金属チューブ(例えばステンレス鋼チューブ)またはポリマー材料(例えばポリウレタン、ポリイミド、PEEK(R)、PEBAX(R)等)等から形成された管状部材103からなる。カテーテルシャフト71には、エキスパンダ要素104を介して部材103が連結されており、カテーテル71の外径と部材103の内径との差異を埋めることができる。要素71、103、104は接着剤の使用により取付けることができる。部材103がステンレス鋼または他の金属ハイポチューブから形成される場合には、部材103には、クリンピング法により凹部のような部分105を設けることができる。凹部105は、操作組立体101の要素106に対する干渉を与える。
操作組立体101はまた、クリンプ法および/または接着によりプシュ/プル部材76に取付けられた管状部材107を有している。部材107は、操作機構101に剛性を付加し、かつ部材107への要素106、108、109の接着効果を高めるべく大きい表面を付与する。これらの要素は、好ましくはポリウレタン、ポリイミド、PEEK(R)、PEBAX(R)等から形成された個々の別体部品で構成される。任意であるが、これらの要素は、モールディング法により要素107内に組込むことができる。ひとたび閉塞器具70が定置されたならば、デテント要素106と凹部105との干渉により、図13Bに示すように拡大可能部材74をその定置位置に維持する。デテント106の近位端はカテーテルシャフト71に対して小さい角度を形成しており、拡大可能部材74の簡単化された定置が行えるようになっている。デテントの遠位端はカテーテルシャフト71に対してより切り立った形状を有し、凹部105に対してより大きい干渉を与える。これにより、拡大可能部材74の定置を解くにはより大きい力を必要とする。閉塞器具の不意の縮小を防止するため、定置を解く力は大きいことが望まれる。任意であるが、カテーテルシャフト71に対する凹部105の角度は、凹部105の近位側の角度に比べて遠位側の角度を非常に小さく設計できる。
要素108、109は、主として、操作組立体101の支持および整合を行う。要素109は、拡大可能部材74が定置された時点を表示すべく、明るく目立つ色に着色できる。要素110は管状部材からなり、部材103と同じ外径を有することが好ましい。管状部材110の遠位端は部材103の近位端に当接して、拡大可能部材74の定置を解く間に、操作組立体101の移動を確実に停止させる。閉塞器具70の最近位端のキャップ111は、拡大可能部材74の定置をより容易に解くことを可能にするソフトチップを形成する。
作動に際し、一方の手で要素103を掴みかつ他方の手で要素110を掴むことにより、ハンドル組立体78が保持される。次に、要素103を静止状態に保持して、要素110を近位側に引っ張る。要素110が後方に引出されると、図13Aに示すように、デテント106は、これが凹部105の近位側に完全に移動されるまで、凹部105上を摺動する。要素105と要素106との干渉により、拡大可能部材74が定置形状に維持される。閉塞器具70の定置の解除は片手で行うことができる。より詳しくは、部材103を掌で掴んだ状態で、親指でキャップ111を押せばよい。これにより、操作機構101が前方に移動され、デテント部材106が、図12Aに示すように、凹部105上を遠位側に摺動して、拡大可能部材74が収縮される。
図14A〜図14Cには、他の実施形態による定置手段120が示されている。ハンドル組立体120は、操作組立体121およびグリップハンドル122を有している。グリップ要素122は、カテーテル71の外径と要素123の内径との差異を埋めるため、エキスパンダ要素124を介してカテーテルシャフト71に連結された管状部材123を有している。管状部材123およびエキスパンダ124は、適当な金属(例えばステンレス鋼)またはナイロン、ポリウレタン、ポリイミド、PEEK(R)、PEBAX(R)等のポリマー材料から形成できる。部材123はまた、部分125を有している。この部分125は、操作組立体121のラッチングコンポーネントの拡開要素126に対して干渉を付与する。
操作組立体121は、ラッチングコンポーネントおよびアンラッチングコンポーネントの両方を有している。ラッチングコンポーネントは、プシュ/プル部材76に連結された細長管状要素127を有している。ラッチング要素の部分128は、ハンドル組立体120を通してラッチング要素を摺動させることができるような整合を付与する。部分128はまた、グリップハンドル122の当接部分125により、過度の引っ張り力が拡大可能部材74に作用するのを防止する。ラッチング要素の部分129は、拡大可能部材74が定置されたとき、操作機構121のアンラッチングコンポーネントに干渉することを可能にする。操作組立体121のアンラッチングコンポーネントは、要素123と要素126との間で摺動する管状部材130を有している。部材130の近位端はキャップ131に連結されている。コイルスプリング132は、キャップ131内に収容されかつラッチング要素の部分129に当接支持されている。
作動に際し、グリップハンドル122は一方の手で管状部材123を掴んで静止状態に保持され、他方の手でキャップ131が近位側方向に移動される。アンラッチングコンポーネント130と、ラッチングコンポーネントの部分129との間の干渉により、両コンポーネンツが近位側に引っ張られ、拡大可能部材74を定置し、かつ拡開要素126をグリップハンドル122の部分125上で摺動させる。ひとたび拡開要素126が部分125を通過すると、拡開要素126は横方向に拡大する。キャップ132の近位側への更なる移動は、部分125とのラッチングコンポーネントの要素128との干渉により制限される。キャップ132を解放すると、図14Bに示すように、拡開要素126が部分125の近位端に当接し、かつ拡大可能部材74を拡大状態にラッチングする。
拡大可能部材74の収縮は、グリップハンドル122に対してキャップ131を遠位側方向に押すことにより行われる。この操作は片手で容易に行うことができる。キャップ131を押すと、アンラッチング要素130が同時に押され、コイルスプリング132を圧縮しかつ負荷を加える。要素130が遠位側に押されると、要素130はハンドル要素123と拡開要素126との間で摺動し、図14Cに示すように、要素126を中間方向に圧縮する。遠位側への移動は、拡開要素126の遠位端が部分125の近位端を通過するまで続けられる。次に、コイルスプリング132が、要素126、127、128、129をプシュ/プル部材76と一緒に遠位側に押しやり、拡大可能部材74を収縮させる。キャップ131を解放すると、図14Aに示すように、ハンドル組立体120が非定置状態に戻される。
ここで図15A〜図15Dを参照すると、図15Aには、図10の器具70を用いて体管腔の穿刺部位の止血を行う方法が示されている。図15Aは、既存の導入器シース40が、皮膚表面46の開口、筋膜45内の組織路および脈管壁43を通って、カテーテル法の完了時に脈管腔41内に座合しているところを示す。次に、閉塞器具70がシース40のハブを通って挿入され、図15Bに示すように、拡大可能部材74が、シース40の外部でかつ脈管腔41内に位置するまで前進される。この位置決めは、カテーテル71のマークにより表示される。任意であるが、閉塞器具70は、カテーテル71の部分、例えばハンドル組立体78の遠位端まで前進させることができる。弛緩状態のテンショニング要素86はシース40の内径より小さい直径を有するので、この実施形態では装填要素は必ずしも必要としないことは理解されよう。
図15Cに示すように、次にハンドル組立体78を前述のように操作して、拡大可能部材74を定置する。次に、穿刺部位42に座合した拡大可能部材74を残して、シース40がカテーテル本体から取外される。より詳しくは、シース40がカテーテル71から取外されると、グリップ要素85が露出され、シース40が完全に取外されかつ廃棄されると近位側に引っ張られる。グリップ要素85は、定置された拡大可能部材74に充分な大きさの張力を付与して止血を達成すべく近位側に移動される。一般に、拡大可能部材74に加えられる張力の大きさは、約0.5〜30オンスの範囲内にある。ひとたび張力が加えられると、外的手段により大きい保持力が加えられるであろう。この場合には、図15Dに示すように、皮膚表面46に取付けられた薄くかつ小さい外部クリップ50が張力を維持する。外部クリップ50が係止を行うため、この器具70はシース40を通して容易に装填および挿入できるという長所を有している。
ここで図16を参照すると、脈管アクセス(vascular access)の回復を行う一体型拡張器を備えた図10の閉塞器具70が示されている。より詳しくは、拡張器150は、使用者が脈管閉塞器具70上にシース40を再導入して、該シースを導入器シース40と交換することを可能にする。拡張器150は拡大可能部材74の近位側に配置され、かつ金属(例えばステンレス鋼)または好ましくはポリマー材料(例えばナイロン、ポリウレタン、ポリイミド、PEEK(R),PEBAX(R)、ポリエステル等)等の適当な医用材料から形成できる。拡張器150はテンショニング要素86上にモールディングするか、接着することができる。拡張器150は、0.1インチの長さからテンショニング要素86の長さの範囲内、好ましくは約0.25〜1.0インチの範囲内の長さにすることができる。拡張器150は、可撓性を有しかつテンショニング要素86の遠位端に取付けられて、特に拡張器150の長さが長いときにテンショニング要素86の機能性を維持する。拡張器150は、該拡張器150の直径が再挿入されるシースのサイズを形成するので、再導入すべきシース40または第二カテーテルの内径に適合する直径にすべきである。例えば、拡張器150は、5Frシースの場合には約0.065インチ、6Frシースの場合には0.078インチの直径にすることができる。
拡張器150は、テーパ状の前縁部152および後縁部153と、これらの間のランド部分151とを有している。前縁部152は、シース40を、穿刺部位42を通して脈管壁43内に容易に導入できるようにする。後縁部153は、拡張器150上にシース40を便利に導入できるようにする。ランド部分151は、シース40を脈管41内に前進させる前に、使用者が器具70上に導入器シース40を配置する場合に幾分かの公差が得られるようにする。従って、脈管アクセスの回復は、器具70に高い支柱強度を付与しかつシース40の滑らかな遷移を保証する拡張器150により行われる。拡張器150はテンショニング要素86の長さに沿う任意の位置に配置できる。シース40が拡張器150上に配置される場合には、ハンドル組立体78の少なくとも一部が、導入器シース40の近位端を通して露出されることが好ましい。
作動に際し、拡張器150の直径に基いて正しいシースサイズが選択される。器具70の近位端が導入器シース40の遠位端内に挿入される。次に、器具70は、該器具70の近位端がシース40のハブのシールを貫通して導入器シース40の近位端を出るまで、シース40を通って前進される。次にシース40は、該シース40の遠位端がランド部分151上に載る位置まで前進される。次に、ハンドル組立体78を操作して、器具70を収縮させる。収縮させた後、シース40および器具70は一体に保持されて、脈管腔41内へと遠位側に前進される。次に、脈管内にシース40を残して、器具70が取出される。従って、器具70は、脈管閉塞後のガイドワイヤに対して同様な機能を遂行し、脈管アクセスの回復ができるようにする。
ここで図17に示すように、一体型拡張器150の代わりに、非一体型拡張器160を使用できる。この拡張器160は、テーパ状の前縁部163および後縁部164と、これらの間のランド部分165とを有し、上記と同様な材料で形成されている点で拡張器150と同様である。拡張器160は更に、該拡張器の長手方向軸線に沿うスリット162を有し、該スリット162はカテーテルシャフト71より幅広であるが、テンショニング要素86より幅狭である。拡張器160はまた、長手方向の中央ルーメン161を有し、該中央ルーメン161は、グリップ要素85より大きいが、位置75での器具の遠位端より小さい直径を有している。拡張器160は、ハンドル組立体78の遠位端とグリップ要素85の近位端との間の距離より小さい長さを有している。拡張器160は、器具70内に一体化されていないので、種々のシース40の導入を可能にする任意の所望の直径にできる点で有利である。
作動に際し、特定のシースサイズに対して所望の直径の拡張器160が選択される。次に、カテーテルシャフト71をスリット162内に滑り込ませることにより、拡張器160が器具70上に配置される。次に、拡張器160が前方に押出され、これによりグリップ要素85がルーメン161に通される。拡張器160は、要素75の近位端に当接するまで更に前進される。次に、適当なシース40が、該シース40の遠位端がランド部165に位置決めされるまで、器具70上で前進される。次に、ハンドル組立体78を操作することにより、器具70が収縮される。この収縮後に、シース40および器具70の両方が脈管腔41内に前進される。閉塞器具70は、脈管41内に導入器シース40を残して、拡張器160と一緒に完全に取出される。
以上、理解の明瞭化を図るため、例示の実施形態および方法を詳細に説明したが、当業者ならば、本発明の精神および範囲を逸脱することなく種々の変更およびこれらの実施形態の適用を行うことができることは明白であろう。従って、上記説明は、特許請求の範囲の記載により定められる本発明の範囲を制限するものではない。
本発明の原理に従って構成された脈管穿刺部位の止血を行うセルフテンション型脈管閉塞器具を示すものである。 本明細書に開示する全ての器具に使用できる閉塞膜の他の実施形態を示すものである。 本明細書に開示する全ての器具に使用できる他の実施形態による拡大可能部材が収縮状態にあるところを示すものである。 本明細書に開示する全ての器具に使用できる他の実施形態による拡大可能部材が拡大状態にあるところを示すものである。 本明細書に開示する全ての器具に使用できる更に別の実施形態による拡大可能部材が収縮状態にあるところを示すものである。 本明細書に開示する全ての器具に使用できる更に別の実施形態による拡大可能部材が拡大状態にあるところを示すものである。 本明細書に開示する全ての器具に使用できる他の実施形態による定置手段を示すものである。 本明細書に開示する全ての器具に使用できる他の実施形態による定置手段を示すものである。 本明細書に開示する全ての器具に使用できる他の実施形態による定置手段を示すものである。 装填要素と組合せて図1の器具を使用している、体管腔の穿刺部位の止血システムを示すものである。 ロッキング機構を用いている、体管腔の穿刺部位の止血を行う他の器具を示すものである。 図1の器具を使用して体管腔の穿刺部位の止血を行う方法を示すものである。 図1の器具を使用して体管腔の穿刺部位の止血を行う方法を示すものである。 図1の器具を使用して体管腔の穿刺部位の止血を行う方法を示すものである。 図1の器具を使用して体管腔の穿刺部位の止血を行う方法を示すものである。 本明細書に開示する全ての器具に使用できる他の実施形態による拡大可能部材が、収縮状態にあるところを示すものである。 本明細書に開示する全ての器具に使用できる他の実施形態による拡大可能部材が、拡大状態にあるところを示すものである。 本明細書に開示する全ての器具に使用できる他の実施形態による拡大可能部材が、巻き解かれて収縮される状態を示すものである。 本発明の他の実施形態による脈管穿刺部位の止血を行うセルフテンション型脈管閉塞器具の一例を示すものである。 本明細書に開示する全ての器具に使用できる閉塞膜の他の実施形態を示すものである。 収縮状態にある定置手段を示すものである。 収縮状態にある図10の閉塞器具を示すものである。 拡大状態にある定置手段を示すものである。 拡大状態にある図10の閉塞器具を示すものである。 本明細書に開示する全ての器具に使用できる定置手段の他の実施形態を示すものである。 本明細書に開示する全ての器具に使用できる定置手段の他の実施形態を示すものである。 本明細書に開示する全ての器具に使用できる定置手段の他の実施形態を示すものである。 図10の器具を用いて体管腔の穿刺部位の止血を行う方法を示すものである。 図10の器具を用いて体管腔の穿刺部位の止血を行う方法を示すものである。 図10の器具を用いて体管腔の穿刺部位の止血を行う方法を示すものである。 図10の器具を用いて体管腔の穿刺部位の止血を行う方法を示すものである。 脈管アクセスを回復させる一体型拡張器を備えた図10の閉塞器具を示すものである。 本明細書に開示する全ての器具と組合せて使用できる非一体型拡張器を示すものである。
符号の説明
10 脈管閉塞器具
11 第一管状部材(カテーテル)
14 閉塞部材(拡大可能部材、マレコット部材)
16 プシュ/プル部材
18 ハンドル組立体
25 第二管状部材
26 テンショニング部材
27 チップデフレクタ
28 装填要素
31 視認マーク
33 ロッキング機構
40 導入器シース
85 グリップ要素

Claims (39)

  1. 体管腔または組織路の穿刺部位の止血器具において、
    近位端および遠位端を備えたカテーテル本体と、
    該カテーテル本体の遠位端に配置される拡大可能部材と、
    カテーテル本体上でかつ拡大可能部材の近位側で摺動可能に配置されるテンショニング部材とを有することを特徴とする止血器具。
  2. 前記テンショニング部材は、拡大可能部材を穿刺部位に対して座合させるべく皮下組織内に配置できることを特徴とする請求項1記載の止血器具。
  3. 前記拡大可能部材を穿刺部位に対して係止すべく、カテーテル本体に連結できかつ皮膚表面に対して座合できる外部クリップを更に有することを特徴とする請求項1記載の止血器具。
  4. 弛緩状態における前記テンショニング部材の直径は、導入器シースの内径より小さいことを特徴とする請求項1記載の止血器具。
  5. 前記テンショニング部材の直径は約0.5〜2.5mmの範囲内にあることを特徴とする請求項1記載の止血器具。
  6. 前記テンショニング部材の直径は約0.75〜1.25mmの範囲内にあることを特徴とする請求項5記載の止血器具。
  7. 前記テンショニング部材の長さは約2〜25cmの範囲内にあることを特徴とする請求項1記載の止血器具。
  8. 前記テンショニング部材の長さは約8〜15cmの範囲内にあることを特徴とする請求項7記載の止血器具。
  9. 前記カテーテル本体上で摺動可能に配置されかつテンショニング部材の近位端に連結できるグリップ要素を更に有することを特徴とする請求項1記載の止血器具。
  10. 前記テンショニング部材に連結可能な拡張器を更に有することを特徴とする請求項1記載の止血器具。
  11. 前記テンショニング部材は、拡大可能部材を穿刺部位に対して留まらせかつ係止させるべく皮下組織に対して配置できることを特徴とする請求項1記載の止血器具。
  12. 前記テンショニング部材はワイヤからなるスプリングまたはコイルを有することを特徴とする請求項1記載の止血器具。
  13. 前記ワイヤは約0.02〜1mmの範囲内の直径を有することを特徴とする請求項12記載の止血器具。
  14. 前記スプリングまたはコイルのループ数は1〜30であることを特徴とする請求項12記載の止血器具。
  15. 前記スプリングまたはコイルの直径は約1〜10mmの範囲内にあることを特徴とする請求項12記載の止血器具。
  16. 前記テンショニング部材は、ステンレス鋼、形状記憶合金または超弾性金属からなることを特徴とする請求項1記載の止血器具。
  17. 前記拡大可能部材は、編組フィラメント、メッシュ層、スプリング、コイル、スロット付チューブ、コイル状糸またはバルーンからなることを特徴とする請求項1記載の止血器具。
  18. 前記拡大可能部材は、小孔を備えた編組フィラメントからなることを特徴とする請求項17記載の止血器具。
  19. 前記編組フィラメントは疎水性コーティングで被覆されていることを特徴とする請求項18記載の止血器具。
  20. 前記拡大可能部材は、拡大された形状がディスク状またはドーム状であるコイル状糸からなることを特徴とする請求項17記載の止血器具。
  21. 少なくとも一部が前記拡大可能部材上に配置される変形可能膜を更に有することを特徴とする請求項17記載の止血器具。
  22. 膜チップを更に有することを特徴とする請求項21記載の止血器具。
  23. 前記拡大可能部材の遠位側でカテーテルに連結できるチップデフレクタを更に有することを特徴とする請求項1記載の止血器具。
  24. 前記カテーテル本体上に摺動可能に配置されかつテンショニング部材の近位端に連結可能であることを特徴とする請求項1記載の止血器具。
  25. 前記カテーテル本体の近位端に連結可能な拡大可能部材の定置手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の止血器具。
  26. 前記定置手段または管状部材のロッキング機構またはラッチング機構を更に有することを特徴とする請求項24または25記載の止血器具。
  27. 体管腔または組織路内の穿刺部位の止血システムにおいて、
    カテーテルを有し、該カテーテルは、本体と、該本体の遠位側の閉塞部材と、該閉塞部材の近位側で本体上を摺動可能に配置されたコイルまたはスプリングとを備え、
    カテーテル装填要素を更に有することを特徴とする止血システム。
  28. 前記カテーテル装填要素の少なくとも一部の上に配置されるシースを更に有することを特徴とする請求項27記載の止血システム。
  29. 弛緩状態における前記コイルまたはスプリングの直径は、少なくとも装填器の内径より大きいことを特徴とする請求項28記載の止血システム。
  30. コイルの直径と装填器またはシースの直径との間の差異は、拡大可能部材に加えられる張力の大きさを決定することを特徴とする請求項29記載の止血システム。
  31. 前記カテーテル本体に連結できる外部クリップを更に有することを特徴とする請求項27記載の止血システム。
  32. 体管腔または組織路内の穿刺部位の止血システムにおいて、
    カテーテルを有し、該カテーテルは、本体と、該本体の遠位側の閉塞部材と、該閉塞部材の近位側で本体上を摺動可能に配置されたコイルまたはスプリングとを備え、
    カテーテル本体に連結できる外部クリップを更に有することを特徴とする止血システム。
  33. 前記カテーテル本体の少なくとも一部の上に配置されるシースを更に有することを特徴とする請求項32記載の止血システム。
  34. 弛緩状態における前記コイルまたはスプリングの直径は、シースの内径より小さいことを特徴とする請求項33記載の止血システム。
  35. 前記カテーテル本体に連結できる外部クリップを更に有することを特徴とする請求項32記載の止血システム。
  36. 前記拡張器は、単一コンポーネントを形成すべくカテーテル本体と一体に形成されていることを特徴とする請求項35記載の止血システム。
  37. 前記拡張器は、前縁部と、後縁部と、これらの間のランド部とを有していることを特徴とする請求項35記載の止血システム。
  38. 前記拡張器は、約0.25〜1.0インチの範囲内の長さを有することを特徴とする請求項35記載の止血システム。
  39. 前記拡張器は、この長さ方向に沿う軸線方向スリットを有することを特徴とする請求項38記載の止血システム。
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