JP2008312137A - 無線制御装置、無線通信システム、通信路設定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ネットワークトポロジーの観点を考慮した距離が近い伝送装置と無線基地局とに同一の識別子が付与されているテーブルを設けておく。通信路の設定の際に利用する伝送装置と無線基地局とを、その識別子に基づいて選択する。テーブルは、ネットワークトポロジーの観点を考慮した特定の装置からの距離に応じて付与された識別子と無線基地局との対応関係を示すテーブルAと、識別子と伝送装置との対応関係を示すテーブルBとから構成され、これらのテーブルを参照して、伝送装置を選択する。
【選択図】 図1
Description
図8の移動体通信ネットワークは、コアネットワーク(以下、CNと呼ぶ)10に接続されている無線制御装置(Radio Network Controller;以下、RNCと呼ぶ)1と、ネットワーク(Network)20を介してRNC1に接続される無線基地局(以下、BTSと呼ぶ)31、32、33、34とを含んで構成されている。移動局(User Equipment;以下、UEと呼ぶ)41、42は、BTSによって実現される無線サービスエリアに位置している場合に移動無線通信サービスを利用することができる。すなわち、発信側UE41から呼が生起されると、着信側UE42との間に通信路が設定され、通話・通信が可能となる。
ここで、回線交換(Circuit Switching;CS)通信の場合における、BS−DTM回線設定のシーケンス例について、図9を参照して説明する。
その後、CN10内の上位ノードからRNC1に無線アクセスベアラの設定要求(RAB Assignment Request)が送信されて(S104)、RNCにて発信側のBS−DTMの選択が実施される(S105)。なお、BS−DTMが複数存在する場合は、BTSとBS−DTMとの対応付けは呼生起時に実施される。
BS−DTMが選択された場合はBS−DTM〜RNC間のBS−DTM回線設定が実施される(S105→S107)。次に、BTS〜RNC間のBTS回線設定が実施される(S108)。さらに、無線アクセス設定が行われて(S109)、RNC1からCN10内の上位ノードに向けて無線アクセスベアラ設定応答(RAB Assignment Response)が送信される(S110)。そして、着信側の設定に移行する(S111)。なお、着信側のBS−DTM回線設定シーケンスは最初にPagingのシーケンスが入るが、それ以降のシーケンスは発信側のBS−DTM回線設定シーケンスと同一である。
本発明は上述した背景技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的はBTSとBS−DTMとの間の伝送路コストのロス、ユーザデータの伝送遅延、伝送路の圧迫を抑えることのできる無線制御装置、無線通信システム、通信路設定方法を提供することである。
請求項1に記載の発明によれば、適切な伝送装置を選択することができるので、無線基地局と伝送装置との間の伝送路コストのロス、ユーザデータの伝送遅延、伝送路の圧迫を抑えることができる。
ネットワークトポロジーの観点を考慮した距離が近い伝送装置と無線基地局とに同一の識別子が付与されているテーブルを更に含み、
前記選択手段は、通信路の設定の際に利用する伝送装置と無線基地局とを、前記識別子に基づいて選択することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、テーブル内の識別子を参照することにより、伝送装置と無線基地局とを適切に選択できる。
前記テーブルは、ネットワークトポロジーの観点を考慮した特定の装置からの距離に応じて付与された識別子と前記無線基地局との対応関係を示す第1のテーブルと、前記識別子と前記伝送装置との対応関係を示す第2のテーブルとから構成され、前記選択手段は、前記第1及び第2のテーブルを参照して、伝送装置を選択することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、第1及び第2のテーブルを用いているので、伝送装置、無線基地局と識別子との対応関係が複雑であっても、テーブル内の識別子を参照して、伝送装置と無線基地局とを適切に選択できる。
前記テーブルは、1つの伝送装置に複数の識別子が対応付けられており、前記選択手段は、対応付けられている識別子の数に基づいて、伝送装置を選択することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、対応付けられている識別子の数が最も少ない伝送装置を選択することができ、適切な伝送装置と無線基地局とを利用して通信路を設定できる。
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の無線制御装置において、
前記第2のテーブルは、前記第1のテーブルに含まれていない特別な識別子と、その識別子に対応付けられた伝送装置との対応関係を含み、
前記選択手段は、前記第1のテーブルの参照によって抽出された識別子が前記第2のテーブルに存在しない場合には、前記特別な識別子に対応付けられた伝送装置を選択することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、適切な伝送装置を選択することができるので、無線基地局と伝送装置との間の伝送路コストのロス、ユーザデータの伝送遅延、伝送路の圧迫を抑えることができる。
請求項7に記載の発明によれば、第1及び第2のテーブルを用いているので、伝送装置、無線基地局と識別子との対応関係が複雑であっても、テーブル内の識別子を参照して、通信路を適切に設定できる。
なお、本実施形態における無線通信システム全体の構成は、図8に示されている構成と同一である。また、本実施形態における発信時の全体的なシーケンスも、図9の場合と同一である。
BTSに近いBS−DTMと遠いBS−DTMとが存在する場合において、BTSにネットワークトポロジーの観点を含んだ距離として一番近いBS−DTMを優先的に選択できるようにする手段が必要になる。本システムでは、この手段の実現のために、ネットワークトポロジーの観点を含んだ距離として近いBTSとBS−DTMとに同一の識別子(以下、Location IDと呼ぶ)を予め付与しておく。
そして、呼生起時には、このLocation IDを用いてBS−DTMの選択を行う。すなわち本システムは、呼生起時にLocation IDを元に優先的に該当BTSと同一のLocation IDが付与されているBS−DTMを選択する点に特徴があり、この点で上述した背景技術とは異なる。
図1は、本例の無線通信システムにおけるRNC1の主要構成の一例を示すブロック図である。同図には、BS−DTM選択機能に関する構成部分が示されている。
同図において、RANAP信号送受信部11、対BS−DTM送受信部12、信号解析生成部13、BS−DTM選択部14は、既存にある機能部分である。本例のシステムにおいて特徴的なのは、BTS番号⇒Location ID抽出部15と、Location ID⇒BS−DTM番号抽出部16を具備している点である。さらに、スタティックメモリ17において、テーブル(Table)A及びテーブル(Table)Bを保持していることも特徴的な点である。
BS−DTM選択手順では、信号解析生成部13で該当BTS番号が受け取られ、その該当BTS番号がBS−DTM選択信号に載せられてBS−DTM選択部14に渡される。そして、BTS番号⇒Location ID抽出部15によって、該当BTS番号からLocation IDが抽出される。
なお、ここでRNC1には、呼処理部や装置制御部などの機能部が含まれていることが一般的であるが、本実施形態に無関係の機能部についてはその記載及び説明を省略する。
なお、テーブルA、テーブルBについては、RNC内に設けずに、他の装置内に設けるという運用形態も考えられる。その場合、RNCから、他の装置内のテーブルA、テーブルBを参照することになる。
本システムにおいて用いるテーブルA、テーブルBの構成例について、図2、図3を参照して説明する。
図2は、BTSの識別子であるBTS番号とLocation IDとの対応表(すなわち対応テーブル)の例を示す図である。同図において、BTS番号が「#0」の場合は対応するLocation IDは「#A」となる。同様に、BTS番号が「#1」の場合は対応するLocation IDは「#A」、BTS番号が「#2」の場合は対応するLocation IDは「#B」、BTS番号が「#3」の場合は対応するLocation IDは「#B」、BTS番号が「#4」の場合は対応するLocation IDは「#C」、BTS番号が「#5」の場合は対応するLocation IDは「#C」、BTS番号が「#6」の場合は対応するLocation IDは「#D」となる。
また、同図に示されているように、1つのBS−DTM番号に対して、複数のLocation IDを対応付けることができる。例えば、BS−DTM番号「#0」には、Location ID「#A」,「#B」,「#C」が対応付けられている。
図4は、本例における呼生起時のBS−DTMの選択論理の例を示すフローチャートである。同図は、上述した図9のシーケンス中にある、呼生起時のBS−DTM選択処理(S105)の内容を示している。
図4において、まず、通信開始時に用いられたBTS番号が抽出される(ステップS201)。次に、図2に示されている、BTS番号とLocation IDとの対応テーブルA(以下、TableAと呼ぶ)が用いられ、BTS番号からLocation IDが抽出される(ステップS202)。そして、BTS番号からLocation IDを抽出できたか判定が行われる(ステップS203)。Location IDを抽出できなかった場合は、解放手順に移行する(ステップS203→S204)。
以上の選択論理を採用した場合、例えば、BTS番号「#2」については、ステップS202においてTableAが用いられ、Location ID「#A」となる。次に、このLocation ID「#A」については、ステップS205においてTableBが用いられ、BS−DTM番号「#1」となる。
図5は、Location IDからBS−DTMを抽出する処理(図4中のステップS205)の詳細を示すフローチャートである。同図において、まず、前のステップS203から受取ったLocation ID(BTS番号をキー情報としてTableAから抽出)がTableBにあるか判定が行われる(ステップS301)。該当Location IDがTableBにない場合は、Location IDが「#*」に読みかえられる(ステップS302)。この「#*」は上述した通り、BTS番号から抽出されたLocation IDがTableBにない場合に「#*」にLocation IDを置換してBS−DTMを選択できるようにするための特別な識別子である。
一方、BS−DTMに対して複数Location IDが対応付けられているBS−DTMが存在する場合は、BS−DTMに対応付けられているLocation IDの数が最も少ないBS−DTMが選択され(ステップS308→S310)、Location IDからのBS−DTM抽出フローは終了となる(ステップS310→S311)。すなわち、BTS「#2」、「#3」からBS−DTMが選択される際のフローに該当し、BS−DTM「#1」が選択される。
図6は、Location IDの付与イメージを示す図である。同図に示されているように、ネットワークトポロジーの観点を含んだ距離として近いBS−DTMとBTSとに対して同一のLocation IDを事前に付与しておく。そして、RNC1内部に、BTS番号とLocation IDとの対応テーブルであるTableA(例えば、図2)、Location IDと、BS−DTM番号の対応テーブルであるTableB(例えば、図3)とを保持しておく。
また、BTS「#2」、BTS「#3」にはLocation ID「ID2」を付与しておく。そして、これらBTS「#2」、BTS「#3」に近いBS−DTM「#1」には、BTS「#2」、BTS「#3」と同様のLocation ID「ID2」を付与しておく。
なお、同図に示されているように、BS−DTM「#2」にLocation ID「ID1」とLocation ID「ID2」とを付与して、共通的に使用可能なBS−DTMとして配備することも可能である。
なお、もし特別な識別子「#*」を設定しない場合は、全国のLocation IDすべてと新設BS−DTMとを対応付ける作業が必要になる。つまり、本例では、この特別な識別子「#*」を設定しているので、そのような作業は必要ない。
次に、図7を参照して、ネットワークトポロジーの観点を含んだ距離が近いと判断するための基準の例について説明する。同図には、4台のBS−DTM21〜24と、6台のBTS31〜36と、それらの間に設けられた8台のルータ50〜57とが示されている。同図中の各数値(100mなど)は、各装置間の物理的距離を示している。なお、各ルータの代わりにスイッチ(つまり交換機)が設けられていてもよい。
このようなネットワーク構成において、例えば、下記の(1)〜(3)のいずれかの基準を採用して、ネットワークトポロジーの観点を含んだ距離を判断する。
BTSとBS−DTMとの間のルータのホップ数が最小の経路を、ネットワークトポロジーの観点を含んだ距離が最も近いとする。この基準を採用する場合、BTS31またはBTS32の配下であればBS−DTM23(ルータ55→ルータ54経由)が、BTS33またはBTS34の配下であれば、BS−DTM22(ルータ56→ルータ53経由)が、BTS35またはBTS36の配下であれば、BS−DTM22(ルータ57→ルータ53経由)又はBS−DTM24(ルータ57→ルータ52経由)が、最も近いことになる。
BTSとBS−DTMとの間の伝送路の距離が最も短い経路を最も近いとする。この基準を採用する場合、BTS33またはBTS34の配下であれば、BS−DTM21(ルータ56→ルータ53→ルータ51経由)が、最も近いことになる。
(3)直近の伝送路距離を基準とする例
次のルータ(またはスイッチ)までの伝送路の距離が最も短い経路を最も近いとする。この基準を採用する場合、BTS33またはBTS34の配下であれば、BS−DTM24(ルータ56→ルータ53→ルータ52経由)が、最も近いことになる。
なお、上記のような基準(ホップ数、距離)を元に、経路情報を固定的に予め登録しておき、登録しておいた経路情報に基づいてルーティングを行ってもよい。また、図7では、各ルータの配下にBTSが2台設けられているが、1台であってもよく、その台数は問わない。
上述した無線通信システムにおいては、以下の通信路設定方法が採用されている。すなわち、通信開始時に呼毎に選択される伝送装置と無線基地局とを利用して通信路を設定する通信路設定方法であり、ネットワークトポロジーの観点を考慮した特定の装置からの距離に応じて付与された識別子と上記無線基地局との対応関係を示す第1のテーブルを参照するステップ(例えば、図4中のステップS202に対応)と、上記識別子と上記伝送装置との対応関係を示す第2のテーブルを参照するステップ(例えば、図4中のステップS205に対応)と、上記第1及び第2のテーブルの参照結果に基づいて選択された伝送装置を利用して通信路を設定するステップ(例えば、図9中のステップS107、S108に対応)とを含む通信路設定方法が採用されている。
この通信路設定方法によれば、第1及び第2のテーブルを用いているので、伝送装置、無線基地局と識別子との対応関係が複雑であっても、テーブル内の識別子を参照して、通信路を適切に設定できる。
以上説明したように本発明では、無線基地局と識別子との対応情報及び識別子と伝送装置との対応情報に基づいて、伝送装置を選択している。こうすることにより、無線制御装置のユーザデータ機能を切り出して、無線制御装置を経由せずにユーザデータを伝送装置で折り返してユーザデータの通信路を短縮できる移動通信ネットワークを実現させる上で、課題となる伝送装置と無線基地局との間の伝送路コストのロス、ユーザデータの伝送遅延、伝送路の圧迫を抑えることができる。
また、複数の識別子を1つの伝送装置に対応付けておき、対応付けられている識別子の数に基づいて伝送装置を選択することにより、共通的に伝送装置が利用でき、伝送装置の設備コストを抑えることができる。
10 コアネットワーク
11 RANAP信号送受信部
12 対BS−DTM送受信部
13 信号解析生成部
14 BS−DTM選択部
15 BTS番号⇒Location ID抽出部
16 Location ID⇒BS−DTM番号抽出部
17 スタティックメモリ
21〜24 伝送装置
31〜36 無線基地局
41、42 移動局
50〜57 ルータ
A、B テーブル
Claims (7)
- 通信開始時に呼毎に選択される伝送装置と無線基地局とを利用して通信路を設定する無線制御装置であって、ネットワークトポロジーの観点を考慮した距離が近い伝送装置と無線基地局とを選択する選択手段を含み、前記選択手段によって選択された伝送装置と無線基地局とを利用して通信路を設定することを特徴とする無線制御装置。
- 請求項1に記載の無線制御装置において、
ネットワークトポロジーの観点を考慮した距離が近い伝送装置と無線基地局とに同一の識別子が付与されているテーブルを更に含み、
前記選択手段は、通信路の設定の際に利用する伝送装置と無線基地局とを、前記識別子に基づいて選択することを特徴とする無線制御装置。 - 請求項2に記載の無線制御装置において、
前記テーブルは、ネットワークトポロジーの観点を考慮した特定の装置からの距離に応じて付与された識別子と前記無線基地局との対応関係を示す第1のテーブルと、前記識別子と前記伝送装置との対応関係を示す第2のテーブルとから構成され、前記選択手段は、前記第1及び第2のテーブルを参照して、伝送装置を選択することを特徴とする無線制御装置。 - 請求項2又は3に記載の無線制御装置において、
前記テーブルは、1つの伝送装置に複数の識別子が対応付けられており、前記選択手段は、対応付けられている識別子の数に基づいて、伝送装置を選択することを特徴とする無線制御装置。 - 請求項3に記載の無線制御装置において、
前記第2のテーブルは、前記第1のテーブルに含まれていない特別な識別子と、その識別子に対応付けられた伝送装置との対応関係を含み、
前記選択手段は、前記第1のテーブルの参照によって抽出された識別子が前記第2のテーブルに存在しない場合には、前記特別な識別子に対応付けられた伝送装置を選択することを特徴とする無線制御装置。 - 伝送装置と無線基地局とを利用して通信路を設定する無線通信システムであって、ネットワークトポロジーの観点を考慮した距離が近い伝送装置と無線基地局とを選択する選択手段を含み、前記選択手段によって選択された伝送装置と無線基地局とを利用して通信路を設定することを特徴とする無線通信システム。
- 通信開始時に呼毎に選択される伝送装置と無線基地局とを利用して通信路を設定する通信路設定方法であって、ネットワークトポロジーの観点を考慮した特定の装置からの距離に応じて付与された識別子と前記無線基地局との対応関係を示す第1のテーブルを参照するステップと、前記識別子と前記伝送装置との対応関係を示す第2のテーブルを参照するステップと、前記第1及び第2のテーブルの参照結果に基づいて選択された伝送装置を利用して通信路を設定するステップとを含むことを特徴とする通信路設定方法。
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