JP2008312097A - 画像の凹凸低減方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カラー画像上の色材総量の違いによる凹凸を、一定量低減する。
【解決手段】色材総量が許容凹凸量Δtの範囲に入るように、許容凹凸量Δtからはみでている色材総量t2、t3は、周辺の画素位置x1、x4の色材総量t1a、t4aを含めて平滑化処理を行うことで補正した色材総量t2a、t3aを得、凹凸を(t2−t3)から(t2a−t3a)に低減することができる。
【選択図】図12

Description

この発明は、画素毎に色材を重ねた色材総量により色が決定されるカラー画像をシート等の基材上に形成する際、該基材上に形成される前記画像上の色材総量の違いによる凹凸を低減する画像の凹凸低減方法及びその装置に関する。
従来から、色材としてトナーを使用する電子写真プリンタや、色材としてインクを使用するインクジェットプリンタ等の画像出力デバイス(画像形成装置)、及び印刷機では、色材を重ねて紙(印刷本紙)等のシート(基材)上に画像を形成するようになっているが、使用目的に応じて、画像の平坦性がなるべく一様であり、画像に凹凸がないこと(レリーフのようでないこと)が求められている。
画像の平坦性、換言すれば、凹凸の程度は、画像を構成する各点(画素)を形成する色材総量によって決定される。各画素の色材総量の差がない場合には画像の平坦性が保持され、差が大きい場合には凹凸が形成される。
この発明が適用可能な、凹凸が形成される(レリーフが形成される)画像形成体、画像形成装置、受容層転写材として、白色反射機能を有するレリーフ形成層面上への染料受容層へオンデマンド印字方式で画像を印画し形成することで、前記レリーフ形成層からの白色拡散光若しくは特定の角度範囲の白色光と色材からなる画像を併せもつ高意匠性の画像が得られる受容層転写材、転写シート及びレリーフ層付き色材受容シート、並びにこれらを用いた画像形成物がある(特許文献1)。
また、電気的熱交換体によって泡を発生させることによりインクを吐出させるインクジェット方式に有用なインクを用いたレリーフ画像形成装置にもこの発明を適用可能である(特許文献2)。
さらに、基材の表面に、光学的変化インクにより印刷された第1メッセージ画像領域と、前記第1メッセージ画像領域に重ねて、盛り上がりのあるインクにより印刷され、複数の画線からなる万線で構成された第2メッセージ画像領域を有する画像形成体にもこの発明を適用可能である(特許文献3)。
ところで、コピートナー画像の全画像に亘り凹凸のない平坦画像を与えるトナー画像の形成方法に係る技術が提案されている(特許文献4)。
この特許文献4に係る技術では、画像形成後に、レリーフの凹凸を打ち消すように透明インクを重ねて平坦画像面を得るようにしている。
特開2006−218847号公報 特開平8−60054号公報 特開2006−123355号公報 特開平5−6033号公報
しかしながら、この特許文献4に係る技術では、透明インクの塗布過程と塗布機構が必要となり、その結果、画像のコストが上昇し、かつ生産性が低下するという懸念がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、画素毎に色材を重ねた色材総量により色が決定されてシート上に形成されるカラー画像上の前記色材総量の違いによる凹凸を低減することを可能とする画像の凹凸低減方法及びその装置を提供することを目的とする。
この発明に係る画像の凹凸低減方法は、画素毎に色材を重ねた色材総量により色が決定されるカラー画像を基材上に形成する際、該基材上に形成される前記画像上の色材総量の違いによる凹凸を低減する画像の凹凸低減方法において、以下の特徴(1)〜(3)を有する。
(1)画素位置毎に、色材総量範囲を求める過程と、目標色材総量を決定する過程と、前記画素位置毎に周辺の画素位置の色材総量を含めて均一化処理を行うことで色材総量が前記目標色材総量となるように補正し、凹凸を低減する過程と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、目標色材総量を決定し、画素位置毎に、周辺の画素位置の色材総量を含めて均一化処理を行うことで、凹凸を低減することができる。
なお、画素毎に色材を重ねた色材総量により色が決定されるカラー画像が形成される基材として、紙等のシート、金属、樹脂、ゴム、木材等を挙げることができる。
(2)上記の特徴(1)を有する発明において、前記色材総量範囲を求める過程では、前記画素位置毎に、色材総量の最大値と最小値を求める。
(3)上記の特徴(1)を有する発明において、前記凹凸を低減する過程における均一化処理は、平滑化処理とすることが好ましい。
平滑化処理には局所平均(単純平均・加重平均)化処理が含まれる。
この発明に係る画像の凹凸低減装置は、画素毎に色材を重ねた色材総量により色が決定されるカラー画像を基材上に形成する際、該基材上に形成される前記画像上の色材総量の違いによる凹凸を低減する画像の凹凸低減装置において、画素位置毎に、色材総量範囲を求める手段と、目標色材総量を決定する手段と、前記画素位置毎に、周辺の画素位置の色材総量を含めて均一化処理を行うことで色材総量が前記目標色材総量となるように補正し、凹凸を低減する手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、目標色材総量を決定し、前記画素位置毎に、周辺の画素位置の色材総量を含めて均一化処理を行うことで、凹凸を低減することができる。
この発明によれば、画素毎に色材を重ねた色材総量により色が決定されて基材上に形成されるカラー画像上の前記色材総量の違いによる凹凸を低減することができる。
従来技術に比較して、カラー画像のコストを低減することができ、かつ生産性を向上させることができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る画像の凹凸低減方法及びその装置が適用された画像再現システム10の構成図である。
画像再現システム10は、基本的に、パーソナルコンピュータ12と、このパーソナルコンピュータ12に接続されるカラースキャナ(画像入力装置、画像入力デバイス)14と、カラープリンタ(画像出力装置、画像出力デバイス)16と、フイルムプリンタ(画像出力装置、画像出力デバイス)18と、デバイス独立値、ここではLabを測定する測色計20とから構成される。
カラースキャナ14は、カラーリバーサルフイルム等のカラー原稿Iaからカラー画像を読み取り、デバイス値RGB(RGB3色のRGB画像データともいう。)をパーソナルコンピュータ12に送る。
パーソナルコンピュータ12には、バスを通じて、CPU22、メモリ24、カラーモニタ28、キーボードマウス等の入力装置30が接続される他、さらに、カラースキャナ14からデバイス値RGBを受け取るインタフェース32、カラープリンタ16あるいはフイルムプリンタ18にデバイス値CMYK(4色のCMYK画像データともいう。)を送るインタフェース34、測色計20から測色値であるデバイス独立値Labを受け取るインタフェース36が接続される。
メモリ24は、DRAM(主メモリ)及びフラッシュメモリ(書換可能な不揮発性メモリ)等から構成され、CPU22は、メモリ24に格納されているプログラムを各種入力に基づき実行することで、各種機能実現手段として動作する。この実施形態において、CPU22は、画像入力デバイスからの画像データであるデバイス値RGB、CMYKをデバイス独立値Lab等に変換する手段、デバイス独立値Lab等から画像出力デバイスのデバイス値CMYK等に変換する手段、変換されたデバイス値CMYK等(画像データ)から画素位置毎に色材総量範囲(色材総量線分)を求める手段、前記色材総量範囲中で、全画素位置に対して目標色材総量を決定する手段(色材総量決定手段)、画素位置毎に周辺の画素位置の色材総量を含めて均一化処理を行うことで前記色材総量が前記目標色材総量となるように補正し凹凸を低減する手段(凹凸低減手段)、シート地色(基材地色)の色材の嵩上げ量を決定する地色嵩上げ量決定手段、その他、各種計算手段等として機能する。
フイルムプリンタ18は、パーソナルコンピュータ12から送られてきたデバイス値CMYKに対応するCMYK各版の印刷用フイルム原版(不図示)を出力する。
通常、この印刷用フイルム原版からCMYK各版の刷版が作成され、作成された刷版が輪転機、すなわち、印刷機50に装着されて各刷版にそれぞれCMYKの各インク(色材)が塗布される。そして、各刷版に塗布された各インクが印刷本紙に重ねられて転移されカラー画像が形成されたカラー印刷物Ibが完成する。
ここで、印刷機50を使用してカラー印刷物Ibを製作する作業は、きわめて大がかりな作業でありコストも高い。このため、印刷機50による実際の印刷の前にカラー印刷物Ibの仕上がりを確認することを目的として、カラー印刷用プルーファとしてのカラープリンタ16が用いられる。カラープリンタ16からはカラー画像が形成されたカラープルーフ等として利用されるハードコピーIcが出力される。
メモリ24には、図2Aに示すような、カラースキャナ14から得たデバイス値RGB(スキャナ)をデバイス独立値Labに変換するA2Bプロファイルテーブル52が格納されている。
このA2Bプロファイルテーブル52を作成するには、図1に示すように、カラー原稿Iaに代えて、カラーチャートIe上に形成された多数のカラーパッチ画像Iqをカラースキャナ14で読み取って各カラーパッチ画像Iq毎のデバイス値RGB(カラースキャナ)を得るとともに、そのカラーパッチ画像Iqを測色計20で測色して、デバイス独立値Labを得、インタフェース36を通じてパーソナルコンピュータ12のメモリ24に取り込む。
CPU22は、このようにして得られたデバイス値RGBと、デバイス独立値Labとの関係を対応づけてA2Bプロファイルテーブル52(スキャナ)を作成してメモリ24に格納する。
メモリ24には、また、カラープリンタ16用のデバイス独立値Labをデバイス値CMYK(カラープリンタ)に変換する図2Bに示すB2Aプロファイルテーブル54が格納される。
このB2Aプロファイルテーブル54(カラープリンタ)を作成するには、まず、CPU22は、図2Cに示すカラープリンタ16用のA2Bプロファイルテーブル58(カラープリンタ)を作成し、メモリ24に格納する必要がある。
ここで、図2CのA2Bプロファイルテーブル58(カラープリンタ)の作成の仕方について、図3のフローチャートを参照して説明する。
カラープリンタ16用のA2Bプロファイルテーブル58を作成するにあたり、例えば、CMYKの網%データで10%刻みに対応するデバイス独立値Labのテーブルを作成しようとする場合、網%値を0、10、…、100%と変化させたCMYKの4色について11(C)×11(M)×11(Y)×11(K)=14641(10%の増分の組合せに係る格子点の数に等しい)色分のデバイス独立値Labを求める必要がある。
しかし、実際には、CPU22は、ステップS1に示すように、この中、特徴的な数百色分だけに対応するデバイス値CMYKを発生し、インタフェース34を通じてカラープリンタ16に供給する。ステップS2において、カラープリンタ16により、対応する数百色のカラーパッチ画像Ipがシート62上に形成されたカラーチャートIdを出力する(図1参照)。
次に、ステップS3において、カラーチャートId上に形成されたカラーパッチ画像Ipの各パッチを測色計20を通じて測色し、この数百色分の格子点に係るデバイス独立値Labを得る。ステップS4において、このデバイス独立値Labをインタフェース36を通じてパーソナルコンピュータ12のメモリ24に取り込む。
次いで、ステップS5において、CPU22は、この数百色分のデバイス独立値Labの補間処理により上記した114=14641色分の前記10%刻みの組合せに係るカラープリンタ16用の図2Cに示すA2Bプロファイルテーブル58を作成する。
次に、作成したカラープリンタ16用のA2Bプロファイルテーブル58に基づき、カラープリンタ16用の所望のB2Aプロファイルテーブル54(図2B)を作成する処理(過程)を、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS11において、予め作成された上記したカラープリンタ16用のA2Bプロファイルテーブル58を探索(検索)して、任意のデバイス独立値Labに対応するデバイス値CMYKの組(Ci,Mi,Yi,Ki)が存在するかどうかを判断する。
このステップS11の処理は、より具体的には、最初に、任意のデバイス独立値Labに対応する、K=0と固定したときのデバイス値CMYKの組(Ci,Mi,Yi,0)が、カラープリンタ16用のA2Bプロファイルテーブル58中に存在するかどうかを探索する。
次に、K=10,20,…,100とそれぞれ固定したときのそれぞれのデバイス値CMYKの組(Ci,Mi,Yi,10),(Ci,Mi,Yi,20),…,(Ci,Mi,Yi,100)が、カラープリンタ16用のA2Bプロファイルテーブル58中に存在するかどうかを探索する。
次いで、ステップS12の処理において、前記任意のデバイス独立値Labに対応するK=0,10,20,…,100中、存在したデバイス値CMYKの組(Ci,Mi,Yi,Ki)のみを、メモリ24中にメモリ領域を確保し、確保したメモリ領域に前記任意のデバイス独立値Labに対応させて格納し、図2Bに示すカラープリンタ16用のB2Aプロファイルテーブル54を作成する。
図5は、このようにして作成されたカラープリンタ16用のB2Aプロファイルテーブル54の具体例を示している。
図5において、模式的に立方体で表しているカラープリンタ16用のA2Bプロファイルテーブル58中、任意のデバイス独立値Lab=(L,a,b)=(100,0,0)に対応するデバイス値CMYKの組(Ci,Mi,Yi,Ki)(それぞれ網パーセントで表す。)は、デバイス値(Ci,Mi,Yi,Ki)=(0,0,0,0)のみが存在する。存在したデバイス値(Ci,Mi,Yi,Ki)=(0,0,0,0)を、B2Aプロファイルテーブル54にデバイス独立値(L,a,b)=(100,0,0)に対応して格納するとともに、それ以上データがないことを示す「¥0」を書き込む。
同様に、任意のデバイス独立値Lab=(L,a,b)=(10,0,0)に対応するデバイス値CMYKの組(Ci,Mi,Yi,Ki)は、デバイス値(Ci,Mi,Yi,Ki)=(28,17,16,0),(0,0,0,10)の2つのみが存在したものとすると、存在したデバイス値(Ci,Mi,Yi,Ki)=(28,17,16,0),(0,0,0,10)を、B2Aプロファイルテーブル54にデバイス独立値(L,a,b)=(10,0,0)に対応して格納するとともに、それ以上データがないことを示す「¥0」を書き込む。
また、任意のデバイス独立値Lab=(L,a,b)=(50,0,0)に対応するデバイス値CMYKの組(Ci,Mi,Yi,Ki)は、デバイス値(Ci,Mi,Yi,Ki)=(48,37,36,0),(36,28,25,10)…(0,0,0,80)の9つのみが存在したものとすると、存在したデバイス値(Ci,Mi,Yi,Ki)=(48,37,36,0),(36,28,25,10)…(0,0,0,80)を、B2Aプロファイルテーブル54にデバイス独立値(L,a,b)=(50,0,0)に対応して格納するとともに、それ以上データがないことを示す「¥0」を書き込む。
図5において、模式的に立方体で表しているカラープリンタ16用のA2Bプロファイルテーブル58において、楕円体60で囲まれた範囲内にデバイス値CMYKが存在し、楕円体60と立方体で表しているカラープリンタ16用のA2Bプロファイルテーブル58の間には、任意のデバイス独立値Labに対応するデバイス値CMYKが存在しない。このように存在しない任意のデバイス独立値Labに対しても、従来は、検証しないでメモリに格納し、B2Aプロファイルテーブルを作成していたのでメモリ容量が膨大な値となっていたが、この実施形態のように、任意のデバイス独立値Labに対応して存在するデバイス値CMYKのみを格納することによりメモリ容量を大幅に低減することができる。
以上のようにして、カラープリンタ16用のB2Aプロファイルテーブル54が作成される。なお、カラープリンタ16用のB2Aプロファイルテーブル54を作成するのと同様にして、図2Dに示す印刷機50のB2Aプロファイルテーブル56のデータが作成され、メモリ24に格納される。なお、印刷機50のB2Aプロファイルテーブル56は、フイルムプリンタ18で利用される。
次に、カラースキャナ14によりカラー原稿Iaから読み込んだカラー画像を、カラープリンタ16から得られるハードコピーIc上での凹凸の小さい(凹凸の抑制された、凹凸の少ない)カラー画像としてシート62上に再現する(形成する)手順について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS21において、CPU22は、カラースキャナ14を通じて、カラー原稿Iaからカラー画像を読み取ってデバイス値RGBとして取り込み、取り込んだデバイス値RGBを、図2AのA2Bプロファイルテーブル52(スキャナ)を参照して、デバイス独立値Labに変換する(デバイス値デバイス独立値変換手段)。
次いで、ステップS22において、変換したデバイス独立値Labに基づき、カラー画像上の任意の画素位置xi(xi=1,2,…,n)において、同一色を発色する色材総量の最大値と最小値を結ぶ色材総量線分Ti(Ti=1,2,…,n)、換言すれば、カラープリンタ16のデバイス値CMYKを、図5に示したB2Aプロファイルテーブル54を参照して求める。
例えば、任意の画素位置xiのデバイス独立値Labが、Lab=(50,0,0)であるとき、(L,a,b)=(50,0,0)に対応するデバイス値CMYKの組(Ci,Mi,Yi,Ki)は、換言すれば、同一色を発色するデバイス値CMYKは、(Ci,Mi,Yi,Ki)=(48,37,36,0),(36,28,25,10)…(0,0,0,80)と9つ存在する。
ここで、デバイス値CMYKの各値は、それぞれ網%で示している。色材総量は、デバイス値CMYKの各値の網%の合計値(総和)に比例するので、理解の容易化のために、ここでは、この合計値を色材総量と呼ぶ。
そうすると、Lab=(50,0,0)を発色するデバイス値CMYKの各色材総量は、(48+37+36+0=121),(36+28+25+10=99)…(0+0+0+80=80)となる。この9つの色材総量の最大値と最小値を結ぶことで色材総量線分Tiを求めることができる。
色材総量の概念を模式的に示せば、図7に示すように、紙等のシート62上に、4版の色材CMYKが所定量重ねられて画素が形成される。ちなみに、図7に具体的に示した同一色を発色する3つの色材総量の内、最大値は121、最小値は80である。このように、色材総量は膜厚に比例する。したがって、カラー画像上の任意の画素位置xi(xi=1,2,…,n)についての色材総量が同一値である場合、カラー画像は平坦となり凹凸のない画像が作成される。カラー画像上の任意の画素位置xi(xi=1,2,…,n)についての色材総量がなるべく近い値であることが凹凸の少ない画像とすることができる。
図8は、ステップS22の処理で求めた、カラー画像上の任意の画素位置xi(xi=1,2,…,n)について同一色を発色する色材総量の最大値と最小値を結ぶ色材総量線分Ti(Ti=1,2,…,n)の模式的な分布図を示している。実際には、2次元であるが、ここでは、理解の容易化のために1次元の分布図を描いている。
次いで、ステップS23において、シート62に平行で、色材総量線分Tiを可能な限り横切る平面Pを探索し、探索した平面Pの高さ(色材総量t)を目標色材総量tminとして求める。
具体的には、図9に示すように、シート62の位置からの平面Pの高さ(色材総量t)と色材総量線分Ti中の近点との間の距離diの2乗和Sが最小になる(最小2乗法による)平面Pの高さ(色材総量t)を目標色材総量tminとすることで、平均的に凹凸量を低減することができる。
図9例においては、S=(d1=0)2+d22+d32+(d4=0)2+(d5=0)2が最小となる平面Pの高さ(色材総量t)を目標色材総量tminとする。もちろん、最小2乗法に限らず、例えば、平面Pの高さ(色材総量t)と色材総量線分Ti中の近点との間の距離di(diの絶対値)の和が最小になる平面Pの高さ(色材総量t)を目標色材総量tminとするようにしてもよい。
次いで、ステップS24において、図10に示すように、入力装置30により設定可能な、許容する凹凸量(目標とする凹凸変動量、設定凹凸変動量、所定範囲)Δt(±1/2Δt)以内に、各画素位置xiにおける色材総量線分Tiがかかっているか(入っているか)どうかを判断する。
図10において、画素位置x1、x4、x5における色材総量線分T1、T4、T5は、許容凹凸量Δtにかかっているので、それぞれ目標色材総量tminに等しい(実際には、B2Aプロファイルテーブル54に格納されている値中、最も近い値の)色材総量t1a、t4a、t5aに対応するデバイス値CMYKに選択する(ステップS25)。
その一方、許容凹凸量Δt以内に入っていない色材総量線分T2、T3は、ステップS26において、周辺の画素位置Xiの色材総量を含めて均一化処理、ここでは平滑化処理を行う。
例えば、画素位置x2の色材総量t2を次の平滑化フィルタにより平滑化したt2aとしてまるめる。
t2a=(t1a+t2+t3)/3
同様に、画素位置x3の色材総量t3を次の平滑化フィルタにより平滑化したt3aとする。
t3a=(t2+t3+t4a)/3
なお、実際には、平面であるので、平滑化フィルタは、例えば、図11A、図11Bに示すような、画素毎の重み(1/9)が均一な3×3平滑化フィルタ70、周辺の画素の重み(0.5/9)に比較して中央の画素の重みが重い(5/9)3×3平滑化フィルタ72が使用される。より大きい5×5平滑化フィルタ等を使用してもよい。図11Cは、上記した色材総量t2a、t3aを求めるための模式的な1次元の平滑化フィルタ74を示している。
このように、許容凹凸量Δt以内に入るように平滑化処理を行うことにより、図12に示すように、画素位置x2、x3において、許容凹凸量Δt以内の色材総量t2a、t3aに決定することができる。具体的に、凹凸量を、(t2−t3)から(t2a−t3a)に低減することができる。
このようにして、全ての画素位置xi毎に、許容凹凸量Δt以内の各色材総量tiaをtia=t1a、t2a、t3a、t4a、t5aと決定することができる。全画素位置xiのカラープリンタ16のデバイス値CMYKを決定することができる。なお、色材総量t1a、t2a、t3a、t4a、t5aに対応する(等しい)実際のデバイス値CMYKが、カラープリンタ16用のデバイス独立値Labをデバイス値CMYK(カラープリンタ)に変換する図2Bに示したB2Aプロファイルテーブル54に格納されていない場合には、格納されている値中、これらの値に最も近い値を選択すればよい。
また、例えば、色材総量線分Tiが、その最小値と最大値しか存在しない場合には、どちらかの値を目標色材総量tmin又は平滑化した色材総量t2a、t3aに換算して使用すればよい。具体的には、例えば、色材総量t2aのデバイス値(C´,M´,Y´,K´)は、色ずれの発生を最小限とするため、色材総量線分T2の最小値である既知の色材総量t2のデバイス値(C,M,Y,K)から、それぞれ、C´=C×t2a/t2、M´=M×t2a/t2、Y´=Y×t2a/t2、K´=K×t2a´/t2として求める。同様に、色材総量t3aのデバイス値(C´,M´,Y´,K´)は、既知の色材総量t3のデバイス値(C,M,Y,K)から、それぞれ、C´=C×t3a/t3、M´=M×t3a/t3、Y´=Y×t3a/t3、K´=K×t3a/t3として求める。
このようにして決定した画素位置xi毎の色材総量ti(ti=t1a,t2a,t3a,t4a,t5a)の各デバイス値CMYKをパーソナルコンピュータ12からカラープリンタ16に送ることで、カラープリンタ16により、シート62面上の凹凸量が、許容凹凸量Δt以内に抑制された(低減された)カラー画像が形成されたハードコピーIcを得ることができる。
以上説明したように上述した実施形態によれば、画素毎に色材を重ねた色材総量tにより色が決定されるカラー画像をシート62上に形成する際、シート62上に形成される画像上の色材総量tの違いによる凹凸を低減する画像の凹凸低減方法において、画素位置xi毎に、B2Aプロファイルテーブル54を参照して、画素位置xiのデバイス独立値Labに対応する同一色を発色する色材総量tの最大値と最小値を結ぶ色材総量線分Tiを求める過程{ステップS22:色材総量範囲を求める過程}と、シート62に平行で、色材総量線分Tiを可能な限り横切る平面Pを探索し、探索した平面Pのシート62面からの高さを目標色材総量tminとして求める過程(ステップS23:目標色材総量を決定する過程)と、画素位置xi毎に、色材総量線分Ti中、目標色材総量tminに等しい色材総量t1a、t4a、t5aを、画素位置x1、x4、x5毎の色材総量に決定するとともに、目標色材総量tminに等しい色材総量を有しない画素位置x2、x3の色材総量線分については周辺の画素位置x1、x4の色材総量を含めて平滑化処理を行うことで補正した色材総量t2a、t3aにして凹凸を低減する過程(ステップS26:均一化(平滑化)処理過程)と、を備えているので、色材総量tを補正して、凹凸を低減することができる。
この場合、1回の平滑化処理では、凹凸量が目標色材総量tminに対して所定範囲内である許容凹凸量Δt以内にならなかった場合には、許容凹凸量Δt以内となるまで、上述した平滑化処理を繰り返すことで、画像上の凹凸を許容凹凸量範囲内に抑制することができる。
なお、凹凸を低減する過程での代替手法(手段)として、目標色材総量tminに等しい色材総量を有しない色材総量tの最大値が目標色材総量tminより小さい画素位置xiの色材総量線分Ti、上記図10例では、画素位置x3の色材総量成分T3、については、周辺の画素位置x2、x4の色材総量(t2,t4a)を含めて平滑化処理を行う前に、図13に示すように、画素位置x3において、色材総量成分T3の最大値が目標色材総量tminに等しくなるように、色材総量成分T3にシート62の地色の色材を色材量T0だけ嵩上げした色材総量t3a´とした後、画素位置x2において、平滑化処理{(t2a´=t1a+t2+t3a´)/3}を行うことで、画素位置xi毎の色材総量ti(ti=t1a,t2a´,t3a´,t4a,t5a)となり、通常の場合、色ずれがより少なくかつ凹凸の小さい画像を形成することができる。
このように上述した実施形態によれば、画素毎に色材を重ねた色材総量tにより色が決定されてシート62上に形成されるカラー画像上の色材総量tの違いによる凹凸を低減することができる。
従来技術に比較して、カラー画像のコストを低減することができ、かつ生産性を向上させることができる。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
例えば、画素毎に色材を重ねた色材総量により色が決定されるカラー画像を形成する基材として、上記紙等のシート62以外に、金属、樹脂、ゴム、木材等を挙げることができる。
上記の均一化処理としては、上述した平滑化処理の他、周囲の画素の色材総量のうち、色材総量範囲においての最大値と一致させてもよく、最小値に一致させることでもよい。
この発明の一実施形態に係る画像の凹凸低減方法及びその装置が適用された画像再現システムの構成図である。 図2Aはカラースキャナから得たデバイス値をデバイス独立値に変換するA2Bプロファイルテーブルの模式図、図2Bはデバイス独立値をデバイス値に変換するカラープリンタ用のB2Aプロファイルテーブルの模式図、図2Cはカラープリンタのデバイス値をデバイス独立値に変換するA2Bプロファイルテーブルの模式図、図2Dはデバイス独立値をデバイス値に変換する印刷機用のB2Aプロファイルテーブルの模式図である。 カラープリンタ用のA2Bプロファイルテーブルの作成手順の詳細を示すフローチャートである。 カラープリンタ用のA2Bプロファイルテーブルに基づき、カラープリンタ用のB2Aプロファイルテーブルを作成する処理手順を示すフローチャートである。 カラープリンタ用のB2Aプロファイルテーブルの具体例を示す説明図である。 カラースキャナによりカラー原稿から得たカラー画像を、カラープリンタから得られるハードコピー上での凹凸の小さいカラー画像として再現する手順を示すフローチャートである。 シート上に重ねて形成される色材総量の説明図である。 カラー画像上の任意の画素位置について同一色を発色する色材総量の最大値と最小値を結ぶ色材総量線分の模式的な分布図である。 目標色材総量の決定の説明に供される説明図である。 画像の凹凸を許容量以内に小さくするためにカラー画像上の画素位置の色材総量を決定する仕方の説明図である。 図11Aは、重みが均一の3×3平滑化フィルタの説明図、図11Bは、重みが均一でない3×3平滑化フィルタの説明図、図11Cは、1×3平滑化フィルタの説明図である。 平滑化後の色材総量を含む色材総量線分の分布図である。 平滑化後の色材総量を含む色材総量線分の分布図である。
符号の説明
10…画像再現システム 12…パーソナルコンピュータ
16…カラープリンタ
52…A2Bプロファイルテーブル(スキャナ)
54…B2Aプロファイルテーブル(カラープリンタ)
58…A2Bプロファイルテーブル(カラープリンタ)
62…シート 70、72、74…平滑化フィルタ

Claims (4)

  1. 画素毎に色材を重ねた色材総量により色が決定されるカラー画像を基材上に形成する際、該基材上に形成される前記カラー画像上の色材総量の違いによる凹凸を低減する画像の凹凸低減方法において、
    画素位置毎に、色材総量範囲を求める過程と、
    目標色材総量を決定する過程と、
    前記画素位置毎に、周辺の画素位置の色材総量を含めて均一化処理を行うことで色材総量が前記目標色材総量となるように補正し、凹凸を低減する過程と、
    を備えることを特徴とする画像の凹凸低減方法。
  2. 請求項1記載の画像の凹凸低減方法において、
    前記色材総量範囲を求める過程では、
    前記画素位置毎に、色材総量の最大値と最小値を求める
    ことを特徴とする画像の凹凸低減方法。
  3. 請求項1記載の画像の凹凸低減方法において、
    前記凹凸を低減する過程における均一化処理は、平滑化処理である
    ことを特徴とする画像の凹凸低減方法。
  4. 画素毎に色材を重ねた色材総量により色が決定されるカラー画像を基材上に形成する際、該基材上に形成される前記画像上の色材総量の違いによる凹凸を低減する画像の凹凸低減装置において、
    画素位置毎に、色材総量範囲を求める手段と、
    目標色材総量を決定する手段と、
    前記画素位置毎に、周辺の画素位置の色材総量を含めて均一化処理を行うことで色材総量が前記目標色材総量となるように補正し、凹凸を低減する手段と、
    を備えることを特徴とする画像の凹凸低減装置。
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CN112535476A (zh) * 2020-12-01 2021-03-23 业成科技(成都)有限公司 跌倒侦测系统及其方法

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