JP2008311287A - 薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製品の生産に使用可能な量産性の優れた方法でかつ安価なコストにより、半導体薄膜の結晶粒径の拡大を可能とすることを目的とする。
【解決手段】絶縁性基板101上に導電性薄膜103を形成し、導電性薄膜103をパターニングしてから半導体薄膜104を形成し、レーザ光を照射して半導体薄膜104を溶融し固化して再結晶化する半導体薄膜の製造方法において、導電性薄膜103は面方向に突端部を有するようにパターニングされることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜トランジスタ及びその製造方法に関し、特に、結晶粒径の大粒径化をより容易にする薄膜トランジスタ及びその製造方法に関する。
レーザアニールを用いた溶融結晶化法はシリコン結晶化等で従来から広く研究されている。高移動度を持つ結晶が融点の低いガラス基板上で作製することができ、低コスト・高性能の薄膜トランジスタ基板として利用されている。
これらは主に液晶ディスプレイや有機ELディスプレイに用いられ、高機能になることや高精細になることが要求されているとともに、さらに特性が向上されることが求められている。
最近では、結晶を大粒径化して擬似単結晶化することで移動度の向上を図り、周辺回路等の全てをガラス基板上に形成するシステムオンパネルの開発も進められている。
このようなレーザ光による結晶の大粒径化技術の1つとして、特許文献1に記載されている結晶化方法が挙げられる。
この方法は、半導体薄膜上に照射するエキシマレーザの出力部に、出力を2次元的に制御するための位相シフトマスクを装着することで、レーザ光の2次元的な強度分布を所望な状態に制御する。それに伴って形成される温度分布により、低温部から高温部に向けて結晶を擬似単結晶的に形成する方法である。
また別の方法として、特許文献2に開示されている半導体薄膜の製造方法が挙げられる。
この方法は、絶縁膜中に微細孔を形成し、その上にアモルファスシリコン膜(a−Si膜)を形成した後レーザ光を照射して溶融し、再結晶化する方法である。
微細孔中に形成されたa−Si膜は膜厚が厚く、周りよりも低温となるため結晶の核が形成され、この核を起点として、大粒径の擬似単結晶Si半導体薄膜が形成される。
これらの方法では、結晶の大粒径化は達成されているが、形成方法が複雑であり、高コストとなるため量産製品への応用は困難であった。
また、非晶質部分から結晶成長を開始させるので、配向面の制御は困難であり、特性がばらつく原因となっていた。
また別の方法として、特許文献3に開示された方法がある。
この方法は、半導体薄膜を部分的に溶融して再結晶化する方法であって、半導体薄膜の溶融領域と非溶融領域との境界において、非溶融領域が溶融領域側に向かって突出する尖形部を有するように半導体薄膜を溶融する方法である。
尖形部はレーザ光の照射領域を規定するマスクを用いること等で行い、これにより非溶融部分の尖形部を核にして結晶成長させることができる。
しかしこの方法でも、配向面の制御は困難であり、また特殊なマスク等の使用によりコストアップが避けられなかった。
さらに別の方法として、特許文献4に記載の結晶成長法が挙げられる。
この方法は、位置制御された結晶粒を有する(非晶質)薄膜を溶融し再結晶化することで、位置制御された結晶粒を核として、横方向に結晶を成長させる方法である。
この方法では、位置制御された結晶粒の形成方法として、非晶質薄膜を特定領域に設け、固相結晶化により特定領域に優先的に結晶粒を成長させる。
非晶質簿膜に含まれる結晶粒のサイズや密度、不純物濃度等をその周囲の領域と異なるように作製して、その後融点以下の温度で加熱することで特定領域を優先的に固相結晶化させる方法が開示されている。
しかし、その特定領域を具体的にどのように形成するかの記述はない。
位置制御された結晶粒を時間とコストをかけて形成することは可能であるが、製品化するためには如何に低コストで所望のものを製造できるかといった新規の技術が求められている。
また、特許文献5ではレーザ結晶化の方法で(111)面に優先配向させることでばらつきの少ない半導体薄膜の形成方法について開示されている。
また、特許文献6ではNi等の金属触媒を用いて(111)面に優先配向させる技術が開示されている。
これらの方法では優先配向の程度が必ずしも十分とはいえず、また後者では結晶化させた後の金属触媒の除去が問題になり、コストがかさむといったことがあった。
特開2004−101779号公報 特開2004−158779号公報 特開2004−281771号公報 特開2005−005410号公報 特開2002−100568号公報 特開平07−321339号公報
上記のように、レーザアニール等を用いた結晶粒径の拡大としてさまざまな方法が提案されている。
しかし、大粒径化しようとすればコストが大幅に上がるといったように、これまで製品の生産に利用できるような低コスト化の方法が確立されていなかった。
また、ディスプレイ等の駆動素子として利用するためには、所望の位置に所望の素子を形成する技術も同様に重要であるが、量産性の高い方法で実現するのは困難であった。
さらに、これまで大粒径化する技術は開発されてきているが、面内配向性を制御することは困難であったため、素子を形成した場合に特性のばらつき要因となっていた。
そこで、本発明は、実際に製品の生産に使用できる量産性の優れた方法でかつ安価なコストにより、半導体薄膜の結晶粒径の拡大を可能とする半導体薄膜の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、量産性が優れかつ安価なコストで、所望な位置に所望な素子をより正確に形成する方法を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、結晶性半導体素子の配向面を制御することでばらつきの少ない優れた特性をもつ半導体薄膜を形成することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、絶縁性基板に導電性薄膜を形成し、前記導電性薄膜をパターニングしてから半導体薄膜を形成し、レーザ光を照射して前記半導体薄膜を溶融し固化して再結晶化する半導体薄膜の製造方法において、前記導電性薄膜は面方向に突端部を有するようにパターニングされることを特徴とする。
また、本発明は、絶縁性基板に導電性薄膜を形成し、前記導電性薄膜をパターニングしてから半導体薄膜を形成し、レーザ光を照射して前記半導体薄膜を溶融し固化して再結晶化する工程を含み、前記半導体薄膜にソース領域、チャネル領域及びドレイン領域を含むトップゲート型の薄膜トランジスタの製造方法において、前記導電性薄膜は面方向に突端部を有するようにパターニングされ、前記突端部の近傍に位置する前記半導体薄膜を再結晶の時の核として結晶成長させ、前記核として結晶成長された半導体薄膜の少なくとも一部を、前記チャネル領域とし、前記導電性薄膜の前記突端部を有する領域が前記ソース領域又は前記ドレイン領域に含まれるようにすることを特徴とする。
また、本発明は、絶縁性基板にソース領域、チャネル領域及びドレイン領域を有する半導体薄膜が形成され、該半導体薄膜上にゲート絶縁膜が形成され、前記チャネル領域の上方に前記ゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成されるトップゲート型の薄膜トランジスタにおいて、前記ソース領域又は前記ドレイン領域の少なくとも一部の領域で、前記半導体薄膜と前記絶縁性基板の間に導電性薄膜が形成され、前記導電性薄膜は、前記ソース領域又は前記ドレイン領域が形成される側から前記チャネル領域が形成される側に向かう突端部を有していることを特徴とする。
本発明によれば、下地の導電性薄膜のパターニングを利用することで、大粒径結晶の半導体薄膜を所望の位置に形成することが可能になる。
この方法では導電性薄膜のパターニングは通常のPEP(Photo Engraving Process)工程で形成できるため、大面積基板にわたって処理が可能であり、量産性の優れた高性能な半導体薄膜を安価なコストで提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態としての半導体薄膜の製造方法を示す図である。
図1(a)及び図1(c)は、基板上に形成された堆積膜を平面と垂直方向に切り出したときの断面を模式的に表したものである。
図1(a)はレーザ光の照射前を示すものであり、図1(c)はレーザ光の照射中を示すものである。
図1(b)は、レーザ光照射前の基板上に形成された堆積膜の上面図である。図1(d)は、レーザ光照射後の基板上に形成された堆積膜の上面図である。
図1において、101は絶縁性基板、102は保護膜、103はパターニングされた導電性薄膜、104は半導体薄膜、105は半導体薄膜104よりも結晶性の高い半導体薄膜を示す。また、106は導電性薄膜103の突端部、107はレーザ光、108は大粒径結晶成長領域を示す。
絶縁性基板101は、通常、ガラス基板や石英ガラスが用いられるが、結晶化条件によってはフレキシブルなプラスチック基板を用いることも可能である。
保護膜102は、レーザアニール時に絶縁性基板101中に含まれる不純物が半導体薄膜104側に拡散して悪影響を及ぼさないようにするために形成されており、レーザアニール条件によっては必要ないこともある。
導電性薄膜103は、後工程のレーザアニール処理に耐えられるような金属が好ましい。具体的には、高融点金属であるW、Mo、Ta、Ti、Ni等が好ましく、また不純物がドーピングされたpoly−Si等でもかまわない。
次いで、製造方法について説明する。
まず、保護膜102が形成されている基板101上に、高融点金属である導電性薄膜103を形成した後、図1(b)に示すようなパターニングを通常のPEP工程を用いて行う。本実施の形態では、特に直線状にパターニングしている。
このとき、大粒径結晶を成長させたい所望の位置の近傍に導電性薄膜103の突端部106を面方向に形成する。
次に、半導体薄膜104を形成して図1(a)のような構成にする。半導体薄膜104の作製には熱CVD法、プラズマCVD法、Cat−CVD法、スパッタ法等いずれの方法を用いても良い。
このとき、形成される半導体薄膜104は導電性薄膜103が存在する部分と存在しない部分とで、ある製膜条件下ではその結晶性に違いを生じさせることが可能になる。つまり、導電性薄膜が存在する部分と存在しない部分で熱伝導率や反射率、又は熱膨張係数の違いに起因する膜応力が異なる。
このため、この違いが製膜条件の違いとなることで導電性薄膜103上に形成される半導体薄膜105はそれ以外の場所に形成される半導体薄膜104に対して結晶性に違いを生じると考えられる。
ただし、通常用いられている一般的な製膜条件では、この方法により半導体薄膜の結晶性に違いを持たせることは容易ではなく、それぞれの製膜方法に対応して製膜条件を厳密に選択する必要がある。
基本的には、導電性薄膜103が存在しない部分でアモルファス薄膜と結晶性薄膜とが得られる境界条件のわずかにアモルファス薄膜が得られる条件側を選択することが好ましい。
シリコン薄膜で結晶化率に変化を持たせる場合について説明する。
導電性薄膜103上に形成されるシリコン薄膜はRaman散乱強度においてアモルファスシリコンを表すピーク(480cm−1)に対する結晶性シリコンのピーク(520cm−1)強度比が3以上あることが好ましい。
一方、導電性薄膜103上以外の場所に形成されるシリコン薄膜のRaman強度比は1以下であることが好ましい。
このように、製膜条件を選択する以外は一般的な製膜方法を用いているので、大きなコストアップを伴わずに大面積にわたって微細部分での結晶性の制御が可能となる。
このように、結晶性の異なる領域を造り分けた後に、図1(c)に示すように、レーザ光を照射することで半導体薄膜を溶融し固化することで、再結晶化させる。
ここで、レーザ光は、エキシマレーザや固体レーザ(YAG)などから照射される単一波長のレーザ光でもよく、エキシマレーザや固体レーザ(YAG)などから照射されるレーザ光を重畳されたレーザ光でもよい。
このとき、アモルファスシリコン半導体膜と微結晶シリコン半導体膜とでは、通常用いられるエキシマレーザ(308nm)や固体レーザ(532nm)の波長領域ではアモルファスシリコン半導体膜の方が早く溶融する。
というのも、アモルファスシリコン半導体膜の方が、吸収係数が2倍から10倍程度大きくなるためである。
したがって、レーザ光の照射時間を制御して、微結晶シリコンが完全に溶融しないようにすることで、微結晶シリコンを核にして結晶成長を起こさせることができる。
このとき、突端部以外に形成された微結晶半導体薄膜では結晶成長とともに、隣接した場所から成長を始めた結晶とすぐに衝突してしまうため、成長は柱状構造となりやすく、大粒径の結晶成長は阻害されてしまう。
また、微結晶半導体と十分距離が離れた場所のアモルファス半導体はレーザ光照射後の温度低下とともにランダムに結晶核が発生するため、その結晶核を起点にして多数の小さい粒上の結晶が成長する。
一方、突端部106から成長を始めた結晶は、図1(d)の大粒径結晶成長領域108で示すように、成長の過程で他の結晶との衝突が一定時間起こらないため(衝突が起こったところが境界となる)、大粒径の結晶が成長できる。
ここで、大粒径結晶成長領域108の形状は突端部106の形状と強い関係があるため、図2に示すような突端部の幅Wと突端部の長さLを所望の形状の大粒径結晶成長領域が得られるように選択することが好ましい。
また、突端部の形状そのものは特に限定されるものではなく用途やパターニング精度に応じて選択できる。ただし、突端部頂点は粒径を拡大したい場所ごとにそれぞれ1点ずつ設けることが好ましい。
本実施の形態において、レーザ光照射のパルスは本質的には1つの領域に1回照射すれば十分な効果が得られるため製造コストの削減に大きく寄与できる。
ただし、表面の平坦化等の目的で複数回照射しても良く、これによる弊害はない。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1の実施形態の半導体薄膜の製造方法において、図3に示したプラズマCVD装置を用いて半導体薄膜を形成する方法を示す。
図3において、301は真空チャンバー、302は放電炉、303は排気口、304は原料ガス供給手段、305はカソード電極、306は基板、307は基板温度調整機構付き基板ホルダーである。また、308は放電空間、309は高周波電源、310はローパスフィルター、311はDC電源を示す。
半導体薄膜の形成方法は、まず真空チャンバー301及び放電炉302を排気口303を通して不図示真空ポンプより所望の真空度まで排気する。
その後、原料ガス供給口304からガス供給口付きのカソード電極305を通して所定の原料ガスを放電空間308内に供給する。
そして、高周波電源309から高周波電力をカソード電極305を介して放電空間308に投入する。同時にローパスフィルター310により高周波電源と接続されているDC電源311を介してDC電力を基板306との間に印加することで原料ガスを分解する。あらかじめ基板温度調整機構基板ホルダー307により所望の温度に加熱されている基板306上に半導体薄膜を形成する。
基板306は第1の実施形態で示したように、あらかじめ保護膜102と導電性薄膜103が形成されているため、DC電力はカソード電極305と基板306上に形成された導電性薄膜間に印加されることになる。
シリコンを主成分とする半導体膜を堆積する場合は、原料ガスとしてSiH、Si、SiFの混合又は単体のガスが好適に用いられ、H、Ar、He等の希釈ガスと混合して用いることができる。
また、高周波電力の周波数は1MHz〜500MHzの範囲で好適に用いられる。
高い周波数を選択するほど、プラズマ中のイオンダメージの影響を受けにくくなるので良質な結晶性薄膜が得られる傾向があるが、周波数が高すぎるとプラズマの局在化等の悪影響が現われるため適宜選択する必要がある。
図4は、DC電源から供給する電力と導電性薄膜が存在する部分に形成される半導体薄膜の結晶化率の関係を表したグラフである。
ここで、結晶化率はRaman散乱測定により得られた、520cm−1(結晶)と480cm−1(アモルファス)のピーク強度比で表している。
DC電力を印加しない状態では、基板上に形成されるシリコン薄膜は全てアモルファスシリコンとなる条件を選択した。
また、DC電力はカソード電極側がマイナスとなる極性を印加することで効果が顕著になった。
DC電源311から供給する電力を増加していくと、導電性薄膜が存在する基板306上に形成される半導体薄膜はその結晶化率が増加していくことがわかる。
一方、導電性薄膜が存在しない基板306上に形成される半導体薄膜は結晶化率の増加は起こらず、アモルファスシリコンのままであった。
このように、半導体薄膜をプラズマCVDで形成する場合に、カソードと基板間にDC電力を印加することで導電性薄膜の存在する部分とそうでない部分とで形成される半導体薄膜の結晶化率を大きく変化できることがわかった。
また、第1の実施形態で記載した導電性薄膜の突端部106においてもこの結晶性の変化を正しく反映していることがわかった。
このような結晶性の変化が起こる原因を以下のように考えている。
つまり、DC電力をカソード電極側がマイナスとなるように印加しているので、基板側にはプラスのイオンによるイオンダメージが低減されることになる。
したがって、プラズマ中でDC電力が供給される導電性薄膜が存在する部分のみがイオンダメージが低減されるため、形成される半導体薄膜の結晶性に変化が現われる。
DC電力による電界はカソード電極から基板に向かってほぼ垂直に形成されるため、突端部等の形状に沿って、結晶性の境界が維持されているものと考えられる。
さらに、DC電力等の製膜条件を詳細に検討することで、配向面を制御できることがわかった。
つまりDC電力制御や基板温度、原料ガスの希釈比率等のパラメータを制御することで、(111)面配向だけでなく(220)面配向などの優先配向が可能となった。
この原因として、従来(111)面はエッチング耐性が高いので、製膜中に(111)面以外はエッチングされてしまうため、結局(111)面に優先配向しやすいと考えられる。
ところが、DC電力を印加するなどして結晶化エネルギー下げてやることで、プラズマ条件の中でエッチング性の低い条件でも結晶化が可能となる。そのため、(111)面以外の例えば(220)面が優先配向する条件が得られたと思われる。
また、(220)面は製膜条件を詳細に検討することで、特にその優先配向性が強く現われることがわかった。
ここで、従来シリコン半導体薄膜における配向面の制御に関する発明は背景技術のところで記載したように(111)面配向するものがほとんどである。
これはシリコン薄膜を熱やレーザ光で再結晶化する場合に(111)面が最も結晶化エネルギーが低いため(111)面が核として形成されやすいためである。
しかし、核生成は確率的なものであるため、その優先配向の割合は必ずしも十分なものではなかった。
本発明においては、レーザ光により溶融し再結晶化させるときに、あらかじめ形成されている結晶化領域は溶融させずにアモルファス領域を溶融させる。
このようにすることで、溶けずに残っている結晶化領域を核にして粒径の拡大を図るというのが基本的な考えであるが、結晶化領域においてもレーザ光照射条件によってはその一部が溶融すると考えられる。
つまり、レーザ光照射時に強い優先配向性を持っている(220)面以外の面は粒径が小さく、その周りにはアモルファス状の結合やダングリングボンドが多数存在しているため相対的に溶融しやすいと考えられる。
一方、優先配向している(220)面は溶融されずにその後の結晶化の核になる確率が高くなると考えられる。
以上のように、本実施形態を用いた半導体薄膜の製造方法では大粒径の半導体薄膜をコストの大きな上昇を伴わずに形成することが可能となる。また配向面を制御することで、特性のばらつきが少ない半導体薄膜を形成することが可能となる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では第1及び第2の実施形態で示した方法を用いて半導体薄膜を形成して、薄膜トランジスタを製造する方法及び薄膜トランジスタ素子の典型的な実施形態を図5を用いて説明する。
図5において、図5(a)は本発明の方法により作製された薄膜トランジスタを上方から見た模式図であり、図5(b)は図5(a)中のA−A’線で切ったときの断面を模式的に表している。
501は基板、502は保護膜、503は導電性薄膜、504は半導体薄膜の一部領域で不純物がドーピングされていないチャネル領域、505はゲート絶縁膜、506は層間絶縁膜である。また、507、508は半導体薄膜の一部領域で不純物がドーピングされているソース領域とドレイン領域、509はゲート電極、510はソース電極、511はドレイン電極、512は画素電極である。
第1の実施形態で説明したように、レーザ光照射により溶融し再結晶化して結晶性半導体薄膜を形成した後、突端部を核にして成長した大粒径結晶成長領域を薄膜トランジスタのチャネル領域504となるようにパターニングする。その上にゲート絶縁膜505を形成する。
その後、ゲート電極509を形成した後、イオン注入法により、各nチャネル及びpチャネルに対して自己整合的にソース領域とドレイン領域を形成し、所望の形にパターニングする。
次に層間絶縁膜506を形成し、その上に画素電極を形成して所望の形にパターニングし、最後にスルーホールを形成した所に金属薄膜をソース電極として形成する。
このときドレイン電極と画素電極の接合が形成される。
作製方法から明らかなように、本実施の形態は、従来のトップゲート型薄膜トランジスタと異なり、ソース又はドレイン領域からチャネル方向に向かった突端部を有する導電性薄膜が絶縁性基板と半導体薄膜の間に形成されている。
このような構造をとることにより、所望の位置において半導体薄膜の粒径拡大が可能となり、高性能の薄膜トランジスタの製造が可能になる。
さらに、特性のばらつきが少ない高信頼性の薄膜トランジスタの製造が可能になる。
また、本実施形態では、画素駆動用の薄膜トランジスタの例を示したが、本発明はこれに限られるものではない。
本発明では、好ましい実施形態が参照され、記述されている。
しかし、この技術分野において通常の知識を有する人であれば、本発明の範囲から離れることなく、変形と修正が可能であることを理解する必要がある。
[実施例]
(第1の実施例)
本発明の第1の実施例として、第1の実施形態を用いて作製された半導体薄膜の例について説明する。
絶縁性基板101としては50mm角で厚さ0.7mmの無アルカリガラスを用い、保護膜としてCVD法を用いてSiN膜とSiO膜の二層膜をそれぞれの厚さ50nmと500nm形成する。その後、その上に導電性薄膜103としてMo金属をスパッタ法により膜厚が300nmとなるように形成した。
図6(a)には本実施例で作製した導電性薄膜パターンを示した。
601はMo金属のパターニングを表しており、50mm角上に突端部が縦10個所、横10個所の合計100個所が形成されるようにした。
602は集合電極を表しており、製膜時はこの電極を通じて金属面を接地した。
また、突端部の形状は図6(b)に示すように突端部の幅Wを2μm、長さLを1.5μmとした。
次に図3に示した装置を用いて、SiHとHの混合ガスによるVHFプラズマCVDで50nmの膜厚を持つシリコン薄膜を形成した。
VHFの発信周波数は60MHzを用いた。このときのシリコン薄膜のRaman測定を行った。
520cm−1と480-cm−1のRaman強度比は、Mo金属上に形成されたシリコン薄膜で5.5、Mo金属のないところでは0(520cm−1(結晶)のピークはなし)であった。
次に、脱水素化処理をした後、パルス出力のエキシマレーザ(波長308nm)を50mm角の基板上に500mJ/cmのエネルギー密度で1パルスのみ照射した。
レーザ光照射後にMo突端部より成長した結晶粒径は上記100個所において若干のばらつきはあるが、図6(b)に示すようにほぼ4μm×5μmの大きさに成長していることが確認された。
また、各突端部より成長した結晶の配向面をX線回折により測定したところ、(111)面が60%、(220)面が30%、その他の面が10%であった。
また比較のために、Mo金属のパターニングで突端部のないものを形成して同様の条件でシリコン薄膜を形成した。
このシリコン薄膜をRaman散乱測定を行ったところ、結晶化している部分は確認できなかった。
またレーザ光照射後の結晶粒径は最大のものでも0.5μm角程度あった。このことより、本発明の半導体薄膜の形成方法により、コストの大きな増加を伴わずに結晶粒径の大きな半導体薄膜を所望の場所に形成することが可能であることが示された。
(第2の実施例)
本発明の第2の実施例として、第1の実施例で示した方法で作製した半導体薄膜とMo薄膜の突端部のパターニング形状を変更した場合の例を示す。
図6(c)に示したように、突端部のパターニングとして、幅Wを2μm、長さLを3μmにして、その他は同様の方法で半導体薄膜を作製した。
プラズマCVDで形成された半導体薄膜のRaman測定を行った。第1の実施例と同様に520cm−1と480cm−1のRaman強度比は、Mo金属上に形成されたシリコン薄膜で5.5、Mo金属のないところでは0(520cm−1(結晶)のピークはなし)であった。
その後、エキシマレーザ照射後にMo突端部より成長した結晶粒径は上記100個所において若干のばらつきはあるが、図6(c)に示すようにほぼ6μm×4μmの大きさに成長していることが確認された。
このように、突端部の形状により、形成される結晶粒径の大きさや形が異なるため、突端部の形状を調整することで目的に応じた結晶粒を形成することができる。
突端部から成長する結晶とその周りに成長する結晶との粒界線は頂点近傍においては、突端部の頂点から突端部を形成する各辺とのなす角が略90°の方向に存在する傾向があることを利用して、所望の領域に制御することができる。
また、各突端部より成長した結晶の配向面をX線回折により測定したところ、(111)面が70%、(220)面が25%、その他の面が5%であった。
これから第1の実施例と比較すると、突端部を形成する角度が鋭角になるほど配向面のばらつきが減少する傾向があることがわかる。
このように、結晶粒径の大きさや形だけでなく、配向面においても突端部の形状が影響するため、目的に合わせて突端部の形状を選択する必要がある。
(第3の実施例)
第3の実施例として、第2の実施形態を用いて、プラズマCVD法で半導体薄膜を形成する場合にVHF電力にDC電力を重畳印加する方法を用いて形成した場合の例を示す。
第1の実施例と同様にMo金属のパターニングまで行った後、図3を示した装置を用いて、SiHとHの混合ガスによるVHFプラズマCVDでシリコン薄膜を形成した。
このとき水素希釈率を第1の実施例の2/3に低下させた条件を用いることで、第1の実施例の場合よりエッチング性の低いプラズマでシリコン薄膜を堆積することができる。
また、DC電源311より50VのDC電圧を印加しながらシリコン薄膜の堆積を行った。
基板は図6で示した集合電極602を介して接地されているので、高周波カソード電極とパターニングされた導電性薄膜の間にDC電力が供給される。
このとき作製されたシリコン薄膜のRaman測定を行ったところ、520cm−1と480cm−1のRaman強度比は、Mo金属上に形成されたシリコン薄膜で20、Mo金属のないところでは0(520cm−1(結晶)のピークはなし)であった。
このようにMo金属上に形成されたシリコン薄膜は非常に高い結晶化率を持った微結晶シリコンが形成された。
次に、脱水素化処理をした後、パルス出力のエキシマレーザ(波長308nm)を50mm角の基板上に500mJ/cmのエネルギー密度で1パルスのみ照射した。
レーザ光照射後にMo突端部より成長した結晶粒径は上記100個所において若干のばらつきはあるが、ほぼ6μm×10μmの大きさに成長していることが確認された。
また、各突端部より成長した結晶の配向面をX線回折により測定したところ、(111)面が5%、(220)面が92%、その他の面が3%であった。
このように、高周波プラズマCVDでシリコン薄膜を形成するときにDC電圧を印加することで、結晶性薄膜をより選択性良く形成できるため、その後のレーザアニール工程で成長する結晶粒径をより大粒径化できることがわかった。
さらに、結晶配向面のばらつきが抑えられ、均一性の高いシリコン薄膜が形成されていることがわかる。
(第4の実施例)
第4の実施例として、第3の実施形態を用いて、薄膜トランジスタを形成した場合の例を示す。
半導体薄膜を作製してレーザ光により結晶化を行う工程までは第1の実施例と同様の工程で作製した。次に、突端部を核にして成長した大粒径結晶成長領域を薄膜トランジスタのチャネル領域504となるように通常のフォトリソ工程を用いてパターニングした。
その上のゲート絶縁膜505はTEOSを用いたプラズマCVD法によりSiO膜を100nm形成した。
その後、ゲート電極509としてAl金属を蒸着により300nmを形成した後、ゲート電極をマスクにしてPH3ガスを用いたイオン注入法により、P(リン)イオンを自己整合的に打ち込んでn型半導体薄膜とする。
そして、ソース領域とドレイン領域を形成するために所望の形にパターニングした。
次に層間絶縁膜506としてSiO膜を600nm形成し、最後にスルーホールを形成したところにAl金属300nmをソース電極及びドレイン電極として形成した。
また、比較例として、保護膜502上に導電性薄膜503を形成しないこと以外は本実施例と同じ方法を用いて作製した薄膜トランジスタを作製した。
これらの薄膜トランジスタの電流−電圧特性を測定したところ、キャリアの移動度が比較例に比べて最大で3倍の大きさまで向上した。
また、スレショルド電圧Vthのばらつき(3σ)に関しては比較例に対して1/2に低減することが確認された。これらの結果は結晶の大粒径化で特性が向上したことによるものと考えられる。
(第5の実施例)
第5の実施例として、第3の実施形態を用いて薄膜トランジスタを形成する他の例として、第3の実施例で示したように、薄膜半導体を高周波プラズマCVD法を用いて形成するときにプラズマ中にDC電力を印加しながら形成した場合の例を示す。
第3の実施例で示した方法により半導体薄膜を形成する以外は、第4の実施例で示した方法を用いて薄膜トランジスタを形成した。
作製した薄膜トランジスタの電流−電圧特性を測定したところ、キャリアの移動度は第4の実施例中に記載した比較例に対して最大で4倍の大きさまで向上した。
またスレショルド電圧Vthのばらつき(3σ)に関しては比較例に対して1/4に低減することが確認された。
これらの結果は結晶の大粒径化により特性が向上するとともに、DC電力の印加により結晶が(220)面に強く優先配向したことによるものと考えられる。
(第6の実施例)
第6の実施例として、第3の実施形態を用いてダブルゲート型薄膜トランジスタを形成する例を示す。
図7(a)には本実施例で形成されたダブルゲート型薄膜トランジスタを上面から見た模式図をあらわし、図7(b)には図7(a)中のA−A’線で切断したときの断面図を模式的に表したものである。
ただし、図7(a)には本発明の特徴を良く説明するために、必要な構成のものだけを示している。
第5の実施例と同様に、50mm角、0.7mm厚の無アルカリガラス基板上にSiN膜とSiO膜との二層による保護膜を形成した後、導電性薄膜としてMo金属を300nm形成した。
その後のパターニングの際に、導電性薄膜703Aと703Bの各突端部が一定の距離をおいて対向するように形成した。
この距離はあらかじめダブルゲート型薄膜トランジスタがその間に形成できるように選択した。
対向する突端部には第3の実施例と同様に、Raman比が20を越える微結晶シリコン薄膜がそれぞれに形成されていた。
脱水素化の後にレーザ光照射することで突端部の結晶を核としてそれぞれ結晶性半導体膜713Aと713Bの成長が始まり、お互いの成長が衝突したところに結晶粒界714を形成して成長が終了する。
その後ゲート絶縁膜を形成した後、この結晶粒界が含まれない部分にチャネル領域を形成するようにゲート電極をパターニングした。
その後の工程は第5の実施例と全く同様におこなって、ダブルゲート型薄膜トランジスタの作製を行った。
作製した薄膜トランジスタの電流−電圧特性を測定したところ、キャリアの移動度は第5の実施例とほぼ同等の値を示した(比較例に対して最大で4倍の大きさまで向上)。
またスレショルド電圧Vthのばらつき(3σ)に関しては第5の実施例よりもやや向上する(比較例に対して1/5に低減)することが確認された。
これらの結果から本発明はダブルゲート型薄膜トランジスタにおいても有効であることが確認された。
本発明の半導体薄膜の製造方法で製造される薄膜半導体は、液晶パネルや有機ELパネル等のフラットパネルディスプレイ用の駆動素子、エリアセンサーやラインセンサー等のイメージセンサー又は薄膜太陽電池に利用可能である。
本発明の第1の実施形態としての半導体薄膜の製造方法を示す図である。 突端部より成長する結晶性半導体の模式平面図である。 プラズマCVD装置の模式断面図である。 プラズマ中に印加するDC電力に対するRamanピーク強度比を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態としての薄膜トランジスタを示す図である。 第1及び第2の実施例で作製した導電性薄膜のパターンを平面図及び結晶成長を示す平面図である。 本発明の実施例6で作成した薄膜トランジスタを示す模式図である。
符号の説明
101 501 701 基板
102 502 702 保護膜
103 201 503 601 703A 703B 導電性薄膜
104 半導体薄膜
105 結晶性の高い半導体薄膜
106 202 603 導電性薄膜の突端部
107 レーザ照射光
108 203 604 大粒径結晶成長領域
301 真空チャンバー
302 放電炉
303 排気口
304 原料ガス供給手段
305 カソード電極
306 パターニングされた導電性薄膜が形成されている基板
307 基板温度調整機構付き基板ホルダー
308 放電空間
309 高周波電源
310 ローパスフィルター
311 DC電源
504 704 チャネル領域
505 705 ゲート絶縁膜
506 706 層間絶縁膜
507 707 ソース領域
508 708 ドレイン領域
509 709 ゲート電極
510 710 ドレイン電極
512 712 画素電極
602 集合電極
605 突端部近傍の粒界の境界線
713A 713B 島状にパターニングされた結晶性半導体薄膜
714 結晶粒界

Claims (11)

  1. 絶縁性基板に導電性薄膜を形成し、前記導電性薄膜をパターニングしてから半導体薄膜を形成し、レーザ光を照射して前記半導体薄膜を溶融し固化して再結晶化する半導体薄膜の製造方法において、
    前記導電性薄膜は面方向に突端部を有するようにパターニングされることを特徴とする半導体薄膜の製造方法。
  2. 前記レーザ光には、単一波長のレーザ光を用いることを特徴とする請求項1記載の半導体薄膜の製造方法。
  3. 前記レーザ光には、単一波長のレーザ光を重畳させて用いることを特徴とする請求項1記載の半導体薄膜の製造方法。
  4. 前記導電性薄膜は、直線状にパターニングされることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の半導体薄膜の製造方法。
  5. 前記導電性薄膜が形成された領域に形成される半導体薄膜と、前記導電性薄膜が形成されていない領域に形成される半導体薄膜との結晶化率を異ならせることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の半導体薄膜の製造方法。
  6. 前記導電性薄膜が形成された領域に形成される半導体薄膜は、Raman散乱強度においてアモルファスシリコンを表すピーク(480cm−1)に対する結晶性シリコンのピーク(520cm−1)強度比が3以上あり、
    前記導電性薄膜が形成されていない領域に形成される半導体薄膜は、Raman強度比は1以下であることを特徴とする請求項5記載の半導体薄膜の製造方法。
  7. 前記半導体薄膜は、高周波プラズマCVD法を用いて形成され、
    高周波電力を供給するカソード電極と、前記導電性薄膜との間にDC電力を重畳するように印加して形成されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の半導体薄膜の製造方法。
  8. 前記半導体薄膜は、シリコンを主成分として形成されており、面内が(220)優先配向していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の半導体薄膜の製造方法。
  9. 絶縁性基板に導電性薄膜を形成し、前記導電性薄膜をパターニングしてから半導体薄膜を形成し、レーザ光を照射して前記半導体薄膜を溶融し固化して再結晶化する工程を含み、前記半導体薄膜にソース領域、チャネル領域及びドレイン領域を含むトップゲート型の薄膜トランジスタの製造方法において、
    前記導電性薄膜は面方向に突端部を有するようにパターニングされ、
    前記突端部の近傍に位置する前記半導体薄膜を再結晶の時の核として結晶成長させ、
    前記核として結晶成長された半導体薄膜の少なくとも一部を、前記チャネル領域とし、
    前記導電性薄膜の前記突端部を有する領域が前記ソース領域又は前記ドレイン領域に含まれるようにすることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  10. 絶縁性基板にソース領域、チャネル領域及びドレイン領域を有する半導体薄膜が形成され、該半導体薄膜上にゲート絶縁膜が形成され、前記チャネル領域の上方に前記ゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成されるトップゲート型の薄膜トランジスタにおいて、
    前記ソース領域又は前記ドレイン領域の少なくとも一部の領域で、前記半導体薄膜と前記絶縁性基板の間に導電性薄膜が形成され、
    前記導電性薄膜は、前記ソース領域又は前記ドレイン領域が形成される側から前記チャネル領域が形成される側に向かう突端部を有していることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  11. 前記半導体薄膜は、シリコンを主成分として形成されており、面内が(220)優先配向していることを特徴とする請求項10記載の薄膜トランジスタ。
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