JP2008309871A - 駆動伝達装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 駆動源に連結された駆動側部材と、回転駆動力を伝達される被駆動側部材とを、簡単な操作で着脱可能な駆動伝達装置及びそれを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 駆動源23と連結され、駆動側軸23bを有する駆動側部材23と、一方を駆動側部材23に連結され、他方に駆動回転方向と逆方向へ傾斜して形成される第1溝24aを有する駆動伝達部材24と、第1溝24aへ進入可能な突部21を有し、駆動伝達部材24に抜き差し可能な被駆動側部材20と、被駆動側部材20の回転方向を駆動側部材23の駆動回転方向に規制するワンウェイクラッチと20e、駆動伝達部材24を被駆動側部材20に向かって付勢する付勢手段26と、付勢手段26の付勢力に抗して駆動伝達部材24の移動を規制する規制手段27と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、駆動側部材の駆動源からの回転駆動力を着脱可能な被駆動側部材に伝達する駆動伝達装置及びそれを用いた画像形成装置に関する。
従来、被回転体(例えば、画像形成装置のおける感光ドラム)軸と回転駆動装置軸とを高精度で互いに軸芯がずれることなく確実に連結できる手段として、コレットチャック式カップリングが提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−138356号公報
しかしながら、従来のコレットチャック式カップリングでは、組立時にチャックを締付けているため、回転体を交換する際に回転体と軸を分離させて軸が本体側へ残る構造となっている。もし、回転体の交換作業に不慣れな人が軸の先端に触るなどして力が加わると、回転体軸や取付けフレームが歪み、回転体の安定した回転に影響を及ぼす危険性があるため容易に回転体を交換することが困難と考えられる。また、交換の際に回転体と回転体軸とを分離させるため、回転体と回転体軸との駆動連結部が必要となる。そのため、回転体と軸とのガタや駆動連結部でのガタツキや偏心の影響が懸念される。
本発明は上記課題を解決し、駆動源に連結された駆動側部材と、回転駆動力を伝達される被駆動側部材とを、簡単な操作で着脱可能な駆動伝達装置及びそれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決する駆動伝達装置であって、駆動源と連結され、駆動側軸を有する駆動側部材と、一方を前記駆動側部材に連結され、他方に駆動回転方向と逆方向へ傾斜して形成される第1溝を有する駆動伝達部材と、前記第1溝へ進入可能な突部を有し、前記駆動伝達部材に抜き差し可能な被駆動側部材と、前記被駆動側部材の回転方向を前記駆動側部材の駆動回転方向に規制するワンウェイクラッチと、前記駆動伝達部材を前記被駆動側部材に向かって付勢する付勢手段と、前記付勢手段の付勢力に抗して前記駆動伝達部材の移動を規制する規制手段と、を備えたことを特徴とするので、着脱可能な被駆動側部材の装着時に、被駆動部材を差し込むだけで、駆動伝達部材が自動に連結及び解除を行い、被駆動側部材の着脱を容易に行うことができる。
また、前記駆動伝達部材は、略筒状からなり、前記駆動側部材に向かって内周の径を小さく形成し、前記非駆動側部材は、略筒状のグリップ部材を備え、前記グリップ部材は、前記駆動側部材側に切り欠きを設け、前記被駆動側部材を前記駆動伝達部材に装着した際、前記駆動伝達部材に挿入されることを特徴とするので、被駆動側部材と駆動伝達部材を強固に連結することができる。
また、前記グリップ部材は、前記駆動側部材に向かって径を小さく形成し、前記被駆動側部材を前記駆動伝達部材に装着した際、前記駆動側軸を挟持することを特徴とするので、被駆動側部材と駆動側軸を強固に連結することができる。
また、前記グリップ部材は、内周側の摩擦係数が外周側の摩擦係数より高いことを特徴とするので、さらに強固に連結することができる。
また、前記突部は、スプリングピンからなり、前記グリップ部材は、前記スプリングピンが進入する第2溝を有し、前記スプリングピンは、前記被駆動側部材を前記駆動伝達部材に装着した際、前記第1溝及び前記第2溝に挟持されることを特徴とするので、被駆動側部材と駆動伝達部材をガタなく強固に連結することができる。
また、前記第1溝及び第2溝の終端部は、V字状に形成されていることを特徴とするので、被駆動側部材と駆動伝達部材をさらにガタなく強固に連結することができる。

さらに、本発明は上記課題を解決する駆動伝達装置を用いた画像形成装置であって、本体と、本体に対して着脱可能な画像を担持する像担持体と、を備え、前記像担持体は、前記被駆動側部材からなることを特徴とするので、像担持体の着脱に連動して高精度のカップリングが完了し、煩わしい固定操作等が不要となると共に、被駆動側部材と駆動側部材と駆動伝達部材を強固に連結するので、回転時の振動が低減され、カップリングの振動による画像の乱れを低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、画像形成装置に適用した駆動伝達装置について説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示す図、図2は画像形成装置の制御ユニットの構成を示したブロック図、図3は画像形成装置のイエローの像形成部を示す断面図、図4は画像形成装置のタンデム構造の像形成ユニット部分である。図1において、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)からなる各色に対し、同じ構成要素については、各色を表すY、M、C、Kをそれぞれに付して同一番号を用いている。そのうち、イエロー(Y)の構成を示したのが図3である。
まず、画像形成装置について図1乃至図4を参照して説明する。
本実施形態は画像形成装置としてプリンタ10を例としている。プリンタ10は、像形成部15Y,15M,15C,15K、中間転写体の一例としての中間転写ベルト70、一次転写ユニット60、バックアップローラ65Y,65M,65C,65K、二次転写ユニット80、定着ユニット90、ユーザーへの報知手段をなし液晶パネルからなる表示ユニット95、及び、これらのユニット等を制御し、プリンタとしての動作を司る制御ユニット100を有している。
像形成部15Y,15M,15C,15Kは、像担持体の一例としての感光体20Y,20M,20C,20K上に潜像やトナー像を形成し、画像を担持する機能を有している。これら4つの像形成部15Y,15M,15C,15Kは、所定の方向に列状に配置されている。ここで、像形成部15Yの潜像担持体の一例としての感光体20Yが、4つの感光体20Y,20M,20C,20Kのうちの中間転写ベルト70の回転方向上流側において、二次転写部C1から最も離れており、像形成部15Kの感光体20Kが、4つの感光体のうちの中間転写ベルト70の回転方向上流側において、二次転写部C1に最も近い。
そして、像形成部15Y,15M,15C,15Kの構成は同様であるので、以下においては、4つの像形成部15Y,15M,15C,15Kのうちの像形成部15Yを例に挙げて説明する。像形成部15Yは、図3に示すように、感光体20Yの回転方向に沿って、帯電ユニット30Y、露光ユニット40Y、現像ユニット50Y、感光体クリーニングユニット75Y等を有している。
感光体20Yは、円筒状の基材(具体的には、アルミ材)とその外周面に形成された感光層を有し、該感光層の表面に潜像を担持する。この感光体20Yは、その軸方向の両端部がプリンタ本体11に回転可能に支持されており、本実施の形態においては、図1中の矢印で示すように時計回りに回転する。
帯電ユニット30Yは、感光体20Yを帯電するための装置である。帯電ユニット30Yは、図3に示すように、感光体20Yに対向し該感光体20Yを帯電するための帯電ローラ31Yと、帯電ローラ31Yに当接して該帯電ローラ31Yの表面をクリーニングするためのクリーニングローラ35Yと、を有している。そして、帯電バイアス供給部121(図2)から直流電圧と交流電圧が重畳された帯電バイアスが帯電ローラ31Yに供給されると、該帯電ローラ31Yと感光体20Yとの間で放電が生じ、その結果、感光体20Yが帯電する。
帯電ローラ31Yは、金属の軸の表面に導電性の塗料が塗布された構成となっている。また、帯電ローラ31Yは、その軸方向の両端部に感光体20Yに当接するテープ(不図示)が取り付けられている。このテープの外径は、帯電ローラ31Yの中央部の外径よりも大きいので、該中央部と感光体20Yとの間に間隙が形成されている。このため、帯電ローラ31Yは、いわゆる非接触帯電方式にて感光体20Yを帯電する。
露光ユニット40Yは、レーザーを照射することによって帯電された感光体20Y上に潜像を形成する装置である。この露光ユニット40Yは、例えば、半導体レーザー、ポリゴンミラー、F−θレンズ等を有しており、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の不図示のホストコンピュータから入力された画像信号に基づいて、変調されたレーザーを帯電された感光体20Y上に照射する。
イエロー現像ユニット50Yは、感光体20Y上に形成された潜像を、現像部A1にて現像剤の一例であるイエロー(Y)トナーを用いてイエロートナー像として可視化するための装置である。このイエロー現像ユニット50Yは、図3に示すように、イエロートナーを収容するためのトナー収容部51Yと、該イエロートナーを担持して感光体20Y上の潜像を現像するための現像剤担持体の一例としての現像ローラ52Yと、トナー収容部51Yのトナーを現像ローラ52Yに供給するための供給ローラ53Yと、現像ローラ52Yに担持されたイエロートナーを帯電させる(本実施形態においては、トナーを負帯電させる)ための規制ブレード(不図示)と、を有している。
そして、現像ローラ52Yは感光体20Yと空隙を介して対向しており、現像バイアス供給部122(図2)より直流電圧と交流電圧が重畳された現像バイアスが現像ローラ52Yに供給されると、現像ローラ52Yと感光体20Yとの間に電界が形成され、感光体20Y上の潜像が現像される。
中間転写ベルト70は、4つの感光体20Y,20M,20C,20Kに担持された互いに色が異なるトナー像(トナー)を媒体(紙、フィルム、布等)に転写して該媒体に画像を形成する際の中間媒体であり、トナー像を担持した状態で図1の矢印の示す方向に回転して該トナー像を移動させる。また、中間転写ベルト70は、該中間転写ベルト70の回転方向に沿って設けられた感光体20Y,20M,20C,20Kに当接しており、中間転写ベルト70と該感光体20Y,20M,20C,20Kとの当接部には、該感光体上のトナー像が中間転写ベルト70に転写される一次転写部B1,B2,B3,B4が形成されている。
一次転写ユニット60は、バックアップローラ65Y,65M,65C,65Kと協働して、感光体20Y,20M,20C,20Kに形成されたトナー像を中間転写ベルト70に転写(以下、一次転写ともいう)するための装置である。この一次転写ユニット60は中間転写ベルト70に当接しており、電圧供給部123の一次転写ユニット60を介して転写電圧である一次転写バイアスを中間転写ベルト70に供給する。
ここで、一次転写バイアスは、感光体20Y,20M,20C,20K上のトナーを一次転写部B1,B2,B3,B4にて中間転写ベルト70へ向かわせるための電圧である。また、この一次転写バイアスは、感光体20Y,20M,20C,20K上のトナーの帯電極性(マイナスの極性)とは逆極性の電圧である。そして、中間転写ベルト70に一次転写バイアスが供給されると、一次転写部B1,B2,B3,B4において、感光体20Y,20M,20C,20Kと中間転写ベルト70との間に電界が形成される。
バックアップローラ65Y,65M,65C,65Kは、4つの像形成部15Y,15M,15C,15Kの各々の感光体20Y,20M,20C,20Kに中間転写ベルト70を介して当接する。そして、バックアップローラ65Y,65M,65C,65Kが中間転写ベルト70を介して感光体20Y,20M,20C,20Kに当接し、かつ、上述したように、一次転写部B1,B2,B3,B4において、該感光体20Y,20M,20C,20Kと中間転写ベルト70との間に電界が形成されると、一次転写部B1,B2,B3,B4において、感光体20Y,20M,20C,20K上にトナー像が順次中間転写ベルト70に一次転写される。これにより、中間転写ベルト70にフルカラートナー像が形成される。
感光体クリーニングユニット75Yは、一次転写ユニット60によって中間転写ベルト70上にトナー像が転写された後に、感光体20Y上に残されたトナーを除去して回収するための装置である。この感光体クリーニングユニット75Yは、感光体クリーニングブレード76Yを有している。この感光体クリーニングブレード76Yは、その先端が感光体20Yの表面に当接して、中間転写ベルト70に転写されずに感光体20Y上に残されたトナー像(トナー)を除去する。
二次転写ユニット80は、中間転写ベルト70上に形成された単色トナー像やフルカラートナー像を媒体に転写(以下、二次転写ともいう)するための装置である。二次転写ユニット80は、中間転写ベルト70に離当接可能な二次転写部材の一例としての二次転写ローラ82は、中間転写ベルト70の回転に伴い、二次転写部C1に移動したトナー像(トナー)を媒体に転写するためのものである。具体的には、二次転写ローラ82に二次転写バイアス供給部124(図2)から二次転写バイアスが供給されると、二次転写部C1において、中間転写ベルト70と二次転写ローラ82との間に電界が形成され、中間転写ベルト70上のトナー像が媒体に二次転写される。
定着ユニット90は、媒体上に転写された単色トナー像やフルカラートナー像を、加熱加圧して媒体に融着させて永久像とするための装置である。定着ユニット90は、定着ローラ90aと、加圧ローラ90bを有している。定着ローラ90aは、媒体上のトナー像を加熱して、該トナー像を媒体に融着させるためのものである。加圧ローラ90bは、定着ローラ90aと協働して、媒体上のトナー像を加圧するためのものである。
また、プリンタ10の下部から上部にわたって、給紙トレイ92の媒体を排紙トレイ98まで搬送するための媒体搬送経路13が形成されている。この媒体搬送経路13は、多数のガイド部材によって構成されている。また、媒体搬送経路13上には、それぞれ媒体を搬送する機能を有する。給紙ローラ94a、レジローラ94b及び排紙ローラ94c等の複数のローラが配置されている。
制御ユニット100は、図2に示すようにメインコントローラ101と、ユニットコントローラ102とで構成され、メインコントローラ101には画像信号及び制御信号が入力され、この画像信号及び制御信号に基づく指令に応じてユニットコントローラ102が前記各ユニット等を制御して画像を形成する。
次に、このように構成されたプリンタ10のカラー画像形成動作について、他の構成要素にも言及しつつ説明する。
まず、不図示のホストコンピュータからの画像信号及び制御信号がインターフェイス(I/F)112を介してプリンタ10のメインコントローラ101に入力されると、このメインコントローラ101からの指令に基づくユニットコントローラ102の制御により感光体20Y,20M,20C,20K、現像ユニット50Y,50M,50C,50Kに備えられた現像ローラ52Y,52M,52C,52K及び中間転写ベルト70等が回転する。
感光体20Y,20M,20C,20Kは、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット30Y,30M,30C,30K(詳しくは、帯電バイアスが供給された帯電ローラ31Y,31M,31C,31K)により順次帯電される。感光体20Y,20M,20C,20Kの帯電された領域は、感光体20Y,20M,20C,20Kの回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット40Y,40M,40C,40Kによって、イエローY、マゼンダM、シアンC、ブラックKの画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。
感光体20Y,20M,20C,20K上に形成された潜像は、感光体20Y,20M,20C,20Kの回転に伴って現像部A1,A2,A3,A4に至り、現像ユニット50Y,50M,50C,50K(詳しくは、現像ローラ52Y,52M,52C,52K)によってトナー像として現像される。これにより、感光体20Y,20M,20C,20K上に単色トナー像が形成される。なお、現像の際、現像ローラ52Y,52M,52C,52Kには、現像バイアスが供給される。
感光体20Y,20M,20C,20K上に形成された単色トナー像は、感光体20Y,20M,20C,20Kの回転に伴って、一次転写部B1,B2,B3,B4に至り、一次転写ユニット60とバックアップローラ65Y,65M,65C,65Kとによって、中間転写ベルト70に一次転写される。この際、中間転写ベルト70には、一次転写バイアスが供給される。この結果、各々の感光体20Y,20M,20C,20K上に形成された4色のトナー像は、中間転写ベルト70に順次重なり合うように一次転写され、中間転写ベルト70上にはフルカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト70上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写ベルト70の回転に伴って、二次転写部C1に至り、二次転写ユニット80の二次転写ローラ82によって媒体に二次転写される。なお、媒体は、給紙トレイ92から、給紙ローラ94a、レジストローラ94bを介して二次転写部C1へ搬送された媒体を挟持するとともに、該二次転写ローラ82に二次転写バイアスが供給される。
フルカラートナー像が二次転写された媒体は、定着ユニット90内へ搬送されると、定着ローラ90aと加圧ローラ90bの間を、該定着ローラ90aと加圧ローラ90bに挟持された状態で通過する。この際、定着ローラ90a及び加圧ローラ90bが媒体上のフルカラートナー像を加熱加圧することにより、該フルカラートナー像は、媒体に融着される。そして、フルカラートナー像が融着された媒体は、排紙ローラ94cを介して、排紙トレイ98へ搬送される。
一方、一次転写部B1,B2,B3,B4にて中間転写ベルト70に一次転写されずに感光体20Y,20M,20C,20K上に残留するトナーは、感光体クリーニングブレード76Y,76M,76C,76Kによって除去される。
次に、制御ユニット100の構成について、図2を参照に説明する。制御ユニット100のメインコントローラ101は、インターフェイス112を介してホストコンピュータと接続され、このホストコンピュータから入力された画像信号を記憶するための画像メモリ113を備えている。
ユニットコントローラ102は、装置本体11の各ユニット(感光体20Y,20M,20C,20K、帯電ユニット30Y,30M,30C,30K、露光ユニット40Y,40M,40C,40K、現像ユニット50Y,50M,50C,50K、一次転写ユニット60、中間転写ベルト70、感光体クリーニングユニット75Y,75M,75C,75K、二次転写ユニット80、定着ユニット90、表示ユニット95)と電気的に接続され、それらが備えるセンサからの信号を受信することによって、各ユニットの状態を検出しつつ、メインコントローラ101から入力される信号に基づいて、各ユニットを制御する。
図5は本発明の実施形態に係る駆動伝達装置の連結前の状態を示す斜視図、図6は駆動伝達装置の連結前の状態を示す正面図、図7は駆動伝達装置の連結前の状態を示す断面図、図8はグリップ部材の拡大平面図、図9はカップリング部材の拡大平面図である。
本実施形態では、駆動伝達装置は、被駆動側部材の一例としての感光体20、スプリングピン21、グリップ部材22を有し、駆動側部材及び駆動源の一例としての駆動モータ23、駆動伝達部材の一例としてのカップリング部材24、カップリング支持ピン25、付勢手段の一例としてのバネ26、規制手段の一例としての規制板27を有する。
感光体20は、感光体ドラム20aと、感光体ドラム20aと一体に回転する被駆動側部材回転軸の一例としての感光体回転軸20bと、軸受け等を介して感光体ドラム20aを支持するカバー20cと、本体11に位置決めする位置決め孔20dと、感光体ドラム20aを一方向のみ回転させるためのワンウェイクラッチ20eと、ワンウェイクラッチ20eの外周に設けた弾性体20fと、を有する。
突部の一例としてのスプリングピン21は、感光体回転軸20bを貫通しているピンである。
グリップ部材22は、内周側の摩擦係数が外周側の摩擦係数より高い略筒状で形成され、図8に示すように、一端側に先端ほど径が小さくなるテーパ部22aを形成すると共に、周方向に複数の切り欠き22bが形成され、他端側に感光体回転軸20bに圧入される圧入部22cを有し、カップリング部材に抜き差し可能となっている。また、圧入部22cには、カップリング部材24と共にスプリングピン21を挟持するV字状の終端部22eをもつ第2溝としての切り欠き溝22dが形成されている。
駆動モータ23は、本実施形態では、駆動モータ本体23aからの出力を直接的に駆動側軸23bに出力するダイレクト駆動モータからなる。なお、図示しない駆動ギヤ等を用いて間接的に出力させてもよい。
カップリング部材24は、筒状の部材で、図9に示すように、一端から駆動回転方向と逆方向に傾斜し、スプリングピン21を挿入可能な2つの第1溝としての被駆動側溝24aと、被駆動側溝24aの入口の傾斜面を軸方向に切断した溝入口部24bと、V字状に形成した被駆動側溝24aの終端部24cと、一端外周から径方向外側に延出し、規制板27に当接可能な延出部24dを有する。また、他端側には、軸方向に延び、カップリング支持ピン25を移動可能に進入させる駆動側溝24eを有する。さらに、内周側は、駆動側に向かうほど径の細くなる壁部24fを有する。
カップリング支持ピン25は、駆動側軸23bを貫通し、カップリング部材24の駆動側溝24eに進入し、カップリング部材24を駆動側軸23bと一体に回転するように支持する部材である。
バネ26は、本体11とカップリング部材24との間に配置され、カップリング部材24を感光体20側に付勢するものである。
規制板27は、駆動モータ23を有する本体11に設置され、本体11からカップリング部材24に沿って延び、カップリング部材24の延出部24dに当接可能なフレーム部27aと、グリップ部材22及び感光体回転軸20bが挿通可能な挿通孔27bを有し、バネ26により感光体20側に付勢されたカップリング部材24の移動を、フレーム部27aがカップリング部材24の延出部24dに当接することで規制する部材である。
このような構成の駆動伝達装置における感光体20の装着時について説明する。図10は駆動伝達装置の連結後の状態を示す正面図、図11は駆動伝達装置の連結後の状態を示す断面図、図12は駆動伝達装置の連結後の状態を示す拡大平面図、図13は駆動伝達装置の連結後の状態を示す拡大断面図である。
図5の状態から感光体20の挿入を続けると、まず、グリップ部材22の先端が、規制板27の挿通孔27bを通過し、カップリング部材24の内周に侵入する。グリップ部材22が挿入され続けると、スプリングピン21がカップリング部材24の先端に当接する。なお、スプリングピン21の位置がカップリング部材24の溝入口部24bにうまく対応している場合には、スプリングピン21は、溝入口部24b付近に当接する。
さらに感光体20の挿入を続けると、バネ26が縮み、カップリング部材24が駆動モータ23側へ移動し、感光体20の移動方向に対する後端が本体11と当接し、本体11の位置決め部11aに感光体20の位置決め孔20dが位置決めされる。
この時点では、感光体20の本体11への挿入は完了したが、感光体20と駆動モータ23とは、連結されていない。
この状態で、駆動モータ23を作動させると、駆動モータ本体23aから駆動側軸23b、カップリング支持ピン25、を介してカップリング部材24に駆動力が伝達され、カップリング部材24が回転する。
カップリング部材24が回転し、カップリング部材24の溝入口部24bがスプリングピン21の位置に到達すると、カップリング部材24はバネ26により感光体20側に付勢されているので、バネ26が伸びると共に、カップリング部材24が感光体20側に移動し、スプリングピン21が被駆動側溝24aに進入する。そして、カップリング部材24の被駆動側溝24aと逆の方向への回転に伴い、カップリング部材24は、さらに感光体20側に移動し、スプリングピン21が被駆動側溝24aを進入する。
そして、被駆動体20の負荷トルクを回転させるのに必要な把持力がグリップ部材の内周面と駆動軸23bの間に生じると、カップリング部材24の移動は止まりその場で回転する。この状態で、スプリングピン21は、図10に示すように、グリップ部材22の切り欠き溝22dのV字状終端部とカップリング部材24の被駆動側溝24aとに挟持される。
また、図13に示すように、カップリング部材24の内周側では、グリップ部材22のテーパ部22aがカップリング部材24の壁部24eに押され、径が小さくなり、駆動側軸23bに当接し、好ましくは把持するような構成となっている。
感光体20の抜き出し時には、モータを逆回転することにより簡単に抜くことができる。この場合、本体11の図示しない扉の開閉やボタン操作等にモータの逆回転を連動させるのが好ましい。
このように、本実施形態は、駆動モータ23と連結され、駆動側軸23bを有する駆動側部材23と、一方を駆動側部材23に連結され、他方に駆動回転方向と逆方向へ傾斜して形成される被駆動側溝24bを有するカップリング部材24と、被駆動側溝24bへ進入可能な突部21を有し、カップリング部材24に抜き差し可能な感光体20と、感光体20の回転方向を駆動モータ23の駆動回転方向に規制するワンウェイクラッチと、カップリング部材24を感光体20に向かって付勢するバネ26と、バネ26の付勢力に抗してカップリング部材24の移動を規制する規制板27と、を備えたことを特徴とするので、着脱可能な感光体20の装着時に、感光体20を差し込むだけで、カップリング部材24が自動に連結及び解除を行い、感光体20の着脱を容易に行うことができる。
また、カップリング部材24は、略筒状からなり、駆動モータ23に向かって内周の径を小さく形成し、感光体20は、略筒状のグリップ部材22を備え、グリップ部材22は、駆動モータ23側に切り欠き22bを設け、感光体20をカップリング部材24に装着した際、カップリング部材24に挿入されることを特徴とするので、感光体20とカップリング部材24を強固に連結することができる。
また、グリップ部材22は、駆動モータ23に向かって径を小さく形成し、感光体20をカップリング部材24に装着した際、駆動側軸23bを挟持することを特徴とするので、感光体20と駆動側軸23bを強固に連結することができる。
また、グリップ部材22は、内周側の摩擦係数が外周側の摩擦係数より高いことを特徴とするので、さらに強固に連結することができる。
また、突部21は、スプリングピン21からなり、グリップ部材22は、スプリングピン21が進入する切り欠き溝22dを有し、スプリングピン21は、感光体20を前カップリング部材24に装着した際、被駆動側溝24a及び切り欠き溝22dに挟持されることを特徴とするので、感光体20とカップリング部材24をガタなく強固に連結することができる。
また、被駆動側溝24a及び切り欠き溝22dの終端部24c,22eは、V字状に形成されていることを特徴とするので、感光体20とカップリング部材24をさらにガタなく強固に連結することができる。
さらに、本発明は上記課題を解決する駆動伝達装置を用いた画像形成装置であって、本体11と、本体11に対して着脱可能な画像を担持する像担持体20と、を備え、像担持体20は、感光体20からなることを特徴とするので、像担持体20の着脱に連動して高精度のカップリングが完了し、煩わしい固定操作等が不要となると共に、感光体20と駆動モータ23とカップリング部材24を強固に連結するので、回転時の振動が低減され、カップリングの振動による画像の乱れを低減することができる。
本実施形態の駆動伝達装置を備えた画像形成装置を示す図である。 本実施形態の画像形成装置の制御ユニットの構成を示した図である。 本実施形態の画像形成装置の像形成部を示す図である。 本実施形態の画像形成装置のタンデム構造の像形成ユニット部分を示す図である。 駆動伝達装置の斜視図である。 駆動伝達装置の連結前の状態を示す正面図である。 駆動伝達装置の連結前の状態を示す断面図である。 グリップ部材の拡大平面図である。 カップリング部材の拡大平面図である。 駆動伝達装置の連結後の状態を示す正面図である。 駆動伝達装置の連結後の状態を示す断面図である。 駆動伝達装置の連結後の状態を示す拡大平面図である。 駆動伝達装置の連結後の状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
10…プリンタ、11…プリンタ本体、20Y,20M,20C,20K…感光体,像担持体(被駆動側部材)、20a…感光体ドラム、20b…感光体回転軸、20c…カバー、20d…位置決め孔、20e…ワンウェイクラッチ、20f…弾性体、21…スプリングピン(突部)、22…グリップ部材、22a…テーパ部、22b…切り欠き、22c…圧入部、22d…切り欠き溝(第2溝)、22e…終端部、23…駆動モータ(駆動側部材)、23a…駆動モータ本体、23b…駆動側軸、24…カップリング部材(駆動伝達部材)、24a…非駆動側溝(第1溝)、24b…溝入口部、24c…終端部、24d…延出部、24e…駆動側溝、24f…壁部、25…カップリング支持ピン、26…バネ(付勢手段)、27…規制板(規制手段)、27a…フレーム部、27b…挿通孔、30Y,30M,30C,30K…帯電ユニット、40Y,40M,40C,40K…露光ユニット、50Y,50M,50C,50K…現像ユニット、52Y,52M,52C,52K…現像ローラ(現像剤担持体)、60…一次転写ユニット、70…中間転写ベルト(中間転写体)、80…二次転写ユニット、90…定着ユニット、100…制御ユニット、130…センサユニット(検知手段)、134…位置決め部材(位置決め手段)、135…バネ(付勢手段)、140…センサユニット支持部材(支持手段)、170…ベルトユニット(中間転写ユニット

Claims (7)

  1. 駆動源と連結され、駆動側軸を有する駆動側部材と、一方を前記駆動側部材に連結され、他方に駆動回転方向と逆方向へ傾斜して形成される第1溝を有する駆動伝達部材と、前記第1溝へ進入可能な突部を有し、前記駆動伝達部材に抜き差し可能な被駆動側部材と、前記被駆動側部材の回転方向を前記駆動側部材の駆動回転方向に規制するワンウェイクラッチと、前記駆動伝達部材を前記被駆動側部材に向かって付勢する付勢手段と、前記付勢手段の付勢力に抗して前記駆動伝達部材の移動を規制する規制手段と、を備えたことを特徴とする駆動伝達装置。
  2. 前記駆動伝達部材は、略筒状からなり、前記駆動側部材に向かって内周の径を小さく形成し、前記非駆動側部材は、略筒状のグリップ部材を備え、前記グリップ部材は、前記駆動側部材側に切り欠きを設け、前記被駆動側部材を前記駆動伝達部材に装着した際、前記駆動伝達部材に挿入されることを特徴とする請求項1に記載の駆動伝達装置。
  3. 前記グリップ部材は、前記駆動側部材に向かって径を小さく形成し、前記被駆動側部材を前記駆動伝達部材に装着した際、前記駆動側軸を挟持することを特徴とする請求項2に記載の駆動伝達装置。
  4. 前記グリップ部材は、内周側の摩擦係数が外周側の摩擦係数より高いことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の駆動伝達装置。
  5. 前記突部は、スプリングピンからなり、前記グリップ部材は、前記スプリングピンが進入する第2溝を有し、前記スプリングピンは、前記被駆動側部材を前記駆動伝達部材に装着した際、前記第1溝及び前記第2溝に挟持されることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の駆動伝達装置。
  6. 前記第1溝及び第2溝の終端部は、V字状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の駆動伝達装置。
  7. 本体と、本体に対して着脱可能な画像を担持する像担持体と、を備え、前記像担持体は、前記被駆動側部材からなることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の駆動伝達装置を用いた画像形成装置。
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