JP2008309680A - 軌道変位測定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】軌道の静的変位を測定できるようにする。
【解決手段】静的変位を測定したい部位2Bに第1ターゲット3を掲示し、動的変位のみが発生し静的変位は発生しない部分に第2ターゲット5を掲示する。第1ターゲット3の実変位(動的変位+静的変位)は第1カメラ装置4及び第1変位算出手段7によって求め、第2ターゲット5の変位(動的変位)は第2カメラ装置6及び第2変位算出手段8によって求める。そして、第3変位算出手段9によりそれらの差分を求めることにより、第1ターゲット3の部分2Bの静的変位のみが抽出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、軌道の変位を測定する軌道変位測定システムに関する。
従来、軌道の下を横断するような工事を非開削で行なって道路や水路等を構築することが行なわれている(例えば、HEP工法やJES工法)。このような工事を行なう場合には、軌道が隆起したり陥没したりしないようにすることが絶対不可欠であり、そのためには、軌道の高低変位をモニターしておいて隆起や陥没を未然に防止しなければならない。
ところで、軌道の変位を測定するシステムとしては、図4に示すものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。図示のシステムは、レール200の側面に付されたマーク201をデジタルビデオカメラ202により撮影し、その画像をパソコン203で解析してレール200の変位を測定するように構成されている(以下、従来例1とする)。
また、マトリックス式変位自動計測システム(HyPoS:Hyper Positioning System)と称されるシステムも実際に使用されている(例えば、非特許文献1参照。)。このシステムでは、変位を測定したい部位にターゲット(プリズム)を配置し、該ターゲットをトータルステーションで計測することにより、静的変位を検知出来るようになっている(以下、従来例2とする)。
特開2004−212077号公報 (株)計測リサーチ、"ハイポス(HyPos)"、[平成18年12月12日検索]、インターネット<URL:http://www.krcnet.co.jp/technical/hypos/hypos02.htm >
しかしながら、上記従来例1の技術は、列車走行に伴う動的変位を測定するために開発されたものであるので、上述のような工事の際に使用すると、静的変位だけではなく、動的変位(例えば、工事の振動)までも検知してしまうという問題があった。
また、上記従来例2のシステムは静的変位を測定できるものの、高価であって、予算に余裕のある大規模な工事にしか使えないという問題があった。
本発明は、上述の問題を解消した軌道変位測定システムを提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、図1に例示するものであって、軌道(2)の変位を測定する軌道変位測定システム(1)において、
前記軌道(2)の変位測定部位(2B)に掲示された第1ターゲット(3)の画像を取得する第1カメラ装置(4)と、
前記軌道(2)以外の部分に掲示された第2ターゲット(5)の画像を取得する第2カメラ装置(6)と、
前記第1カメラ装置(4)からの画像に基づき前記第1ターゲット(3)の変位を算出する第1変位算出手段(7)と、
前記第2カメラ装置(6)からの画像に基づき前記第2ターゲット(5)の変位を算出する第2変位算出手段(8)と、
前記第1変位算出手段(7)の算出した変位と前記第2変位算出手段(8)の算出した変位との差分を算出することにより、前記変位測定部位(2B)に生じた変位を算出する第3変位算出手段(9)と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記第2カメラ装置(6)は、互いに離間する位置に掲示された6個以上の第2ターゲット(5)を含む画像を取得する装置であり、
前記第2変位算出手段(8)は、各第2ターゲット(5)の変位を算出する変位算出部(80)と、動的変位が生じている第2ターゲット(5)を前記変位算出部(80)の算出結果に基づき少なくとも6つ選択するターゲット選択部(81)と、を有し、
前記第3変位算出手段(9)は、前記ターゲット選択部(81)が選択した第2ターゲット(5)の変位に基づき、前記変位測定部位(2B)に生じた静的変位を算出することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、前記第1カメラ装置(4)は、前記変位測定部位(2B)に掲示された第1ターゲット(3)と、該第1ターゲット(3)から所定距離(L)だけ離れた前記軌道(2)上の部位(2A,2C)に掲示された第3ターゲット(10)とを含む画像を取得する装置であり、
前記第1変位算出手段(7)は、前記第1カメラ装置(4)からの画像に基づき前記第1ターゲット(3)の変位と前記第3ターゲット(10)の変位とを算出する手段であり、
前記第3変位算出手段(9)は、前記第1乃至第3ターゲット(10)の変位に基づき、前記第3ターゲット(10)が掲示された部位(2A,2C)の変位を基準とした前記変位測定部位(2B)の相対変位を算出する手段であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明において、前記第1カメラ装置(4)と前記第2カメラ装置(6)とは、相対変位が生じないように互いに固定されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記第2カメラ装置(6)は、互いに離間する位置に掲示された6個以上の第2ターゲット(5)を撮影できるように広角であることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記第2カメラ装置(6)は、360度の範囲の撮影が可能な全方位レンズを有することを特徴とする。
なお、括弧内の番号などは、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
請求項1,4,5及び6に係る発明において、前記第2ターゲットは、静的変位の影響を受けずに前記第1ターゲットと同様の動的変位を生ずる場所に掲示しておく。いま、軌道上の変位測定部位に静的変位と動的変位の両方が生じたとすると、第1変位算出手段は動的変位及び静的変位の両方(実変位)を算出するが、第2変位算出手段は動的変位のみを算出するだけであり、前記第3変位算出手段は前記変位測定部位に生じた静的変位のみを算出することができる。
本発明に係るシステムの測定精度(変位測定部位に生じた静的変位を適正に抽出できるかどうかに関する測定精度)は、第2ターゲットの掲示位置によってある程度は左右され、第2ターゲットを適正な位置に掲示できればノイズ(動的変位)を全く含まない静的変位を算出でき、第2ターゲットの掲示位置が不適切であればノイズ(動的変位)を含む静的変位が算出されることとなる。しかし、請求項2に記載のように、変位算出部やターゲット選択部を設けた構造のものでは、動的変位のみが生じている適正な第2ターゲットを選択できることとなるので、システムの測定精度を向上させることができる。
請求項3に係る発明によれば、第3ターゲットに対する第1ターゲットの相対変位を算出することができる。
以下、図1乃至図3に沿って、本発明を実施するための最良の形態について説明する。ここで、図1は、本発明に係る軌道変位測定システムの全体構成の一例を示す概略図であり、図2は、本発明に係る軌道変位測定システムの全体構成の他の例を示す概略図であり、図3は、両カメラの相対位置関係を求める様子を説明するための概略図である。
本発明に係る軌道変位測定システムは、軌道の変位を測定するものであって、好ましくは、工事等に起因する振動を含まない変位を測定するものである。本明細書においては、工事等に起因する振動を適宜“動的変位”と称することとし、該動的変位に比べて時間的な変化が少ない変位(例えば、軌道の隆起や陥没に繋がるような変位)を“静的変位”と称することとする。
本発明に係る軌道変位測定システムは、図1に符号1で例示するものであって、
・ 前記軌道2の変位測定部位(静的変位を測定する部位)2Bに掲示された第1ターゲット3の画像を取得する第1カメラ装置4と、
・ 前記軌道2以外の部分に掲示された第2ターゲット5の画像を取得する第2カメラ装置6と、
・ 前記第1カメラ装置4からの画像に基づき前記第1ターゲット3の変位(動的変位及び静的変位を含む変位。以下、適宜“実変位”と称する)を算出する第1変位算出手段7と、
・ 前記第2カメラ装置6からの画像に基づき前記第2ターゲット5の変位を算出する第2変位算出手段8と、
・ 前記第1変位算出手段7の算出した実変位と前記第2変位算出手段8の算出した変位との差分を算出することにより、前記変位測定部位2Bに生じた変位を算出する第3変位算出手段9と、
を備えている。
ここで、第1ターゲット3としては、画面上で位置を特定できる形状のもの(いわゆる“ターゲットマーク”と称されるもの)を用いると良い。この第1ターゲット3を掲示する方法としては、
・ シート状のものを貼付する方法や、
・ 塗料で描く方法
等を挙げることができる。この第1ターゲット3は、軌道の隆起や陥没を監視したい部分(レールの側面)に掲示すると良い。
他方の第2ターゲット5も、第1ターゲット3と同様で、画面上で位置を特定できる形状のもの(いわゆる“ターゲットマーク”と称されるもの)を用いると良い。この第2ターゲット5を掲示する場所は、前記第1ターゲット3とは異なり、隆起や陥没(静的変位)の影響を受けない地盤の上であって、しかも、第1ターゲット3と同程度の動的変位を受ける部分である必要がある。
いま、上述の変位測定部位2Bに静的変位と動的変位の両方が生じたとすると、第1変位算出手段7は動的変位及び静的変位の両方(実変位)を算出するが、第2変位算出手段8は動的変位のみを算出するだけであり、前記第3変位算出手段9は前記変位測定部位2Bに生じた静的変位のみを算出することができる。したがって、この第3変位算出手段9の算出結果をモニターしておけば、軌道2の隆起や陥没を未然に防止することができる。
ところで、上述の第2ターゲット5は、静的変位をせずに動的変位のみするものが6個あれば足りるが、全てのターゲット5を適正位置(静的変位の影響を受けず、しかも、第1ターゲット3と同程度の動的変位を受ける部分)に掲示できるとは限らない。そこで、以下のようにすると良い。
すなわち、適正位置と予想される部分に第2ターゲット5を6個以上(好ましくは10個以上)互いに離間した状態で配置しておき、前記第2カメラ装置6によりそれらの第2ターゲット5を含む画像を取得するようにする。そして、前記第2変位算出手段8は、各第2ターゲット5の変位を算出する変位算出部80と、動的変位のみが生じていて静的変位は生じていない第2ターゲット5を前記変位算出部80の算出結果に基づき少なくとも6つ選択するターゲット選択部81と、により構成する。そして、前記第3変位算出手段9は、前記ターゲット選択部81が選択した第2ターゲット5の変位に基づき、前記変位測定部位2Bに生じた静的変位を算出するようにすると良い。
このように構成することの効果について説明する。本システムの測定精度(変位測定部位2Bに生じた静的変位を適正に抽出できるかどうかに関する測定精度)は、第2ターゲット5の掲示位置によってある程度は左右され、第2ターゲット5を適正な位置に掲示できればノイズ(動的変位)を全く含まない静的変位を算出でき、第2ターゲット5の掲示位置が不適切であればノイズ(動的変位)を含む静的変位が算出されることとなる。しかし、上述のように変位算出部80やターゲット選択部81を設けた構造のものでは、動的変位のみが生じている適正な第2ターゲット5を選択できることとなるので、システムの測定精度を向上させることができる。
一方、前記軌道2には、前記第1ターゲット3から所定距離L(例えば、5m)だけ離れた部位(好ましくは、前記第1ターゲット3の両側2A,2C)に第3ターゲット10を掲示しておき、前記第1カメラ装置4によって、前記第1ターゲット3及び前記第3ターゲット10を含む画像を取得するようにすると良い。そして、前記第1変位算出手段7は、前記第1カメラ装置4からの画像に基づき前記第1ターゲット3の実変位と前記第3ターゲット10の実変位とを算出し、前記第3変位算出手段9は、前記第1乃至第3ターゲット3,5,10の変位に基づき、前記第3ターゲット10が掲示された部位2A,2Cの変位を基準とした前記変位測定部位2Bの相対変位(静的変位)を算出するようにすると良い。
なお、上述のように第3ターゲット(図2の符号10A,10B参照)を第1ターゲット(符号3参照)の両側にそれぞれ掲示する場合には、第1カメラ装置4A,4B及び第2カメラ装置6A,6Bをそれぞれ2台ずつ配置し、一方の第1カメラ装置4Aでは一の第3ターゲット10Aと第1ターゲット3とを撮影し、他方の第1カメラ装置4Bでは他の第3ターゲット10Bと第1ターゲット3とを撮影すると良い。このとき、第2カメラ装置6A,6Bでは第2ターゲット5を撮影すると良い。また、第1ターゲット3の近傍の両側であってそれぞれのカメラ装置4A,4Bにて撮影される部分に合成用ターゲット11A,11Bを掲示しておいて、その合成用ターゲット11A,11Bを用いてデータの合成を行なうようにすると良い。このようにした場合には、ターゲット間の離間距離Lが大きくても、また、カメラ装置4A,4Bの画角が小さくても変位の測定をすることができる。
ところで、図1に示す第1ターゲット3は1つだけであるが、もちろんこれに限られるものではなく、静的変位を測定したい区間に複数配置しても良い。その場合、第1ターゲット3にも第3ターゲット10にもなり得るターゲットを所定距離L毎に掲示しておいて、
・ i番目のターゲットの静的変位は、(i−1)番目のターゲットと(i+1)番目のターゲットとを基準にして求め、
・ (i+1)番目のターゲットの静的変位は、i番目のターゲットと(i+2)番目のターゲットとを基準にして求め、
・ (i+2)番目のターゲットの静的変位は、(i+1)番目のターゲットと(i+3)番目のターゲットとを基準にして求め、
………
というようにしても良い。
また、図2についても同様であって、第1ターゲット3を複数配置しても良い。その場合、第1ターゲット3にも第3ターゲット10A,10Bにもなり得るターゲットを所定距離L毎に掲示しておいて、
・ i番目のターゲットの静的変位は、(i−1)番目のターゲットと(i+1)番目のターゲットとを基準にして求め、
・ (i+1)番目のターゲットの静的変位は、i番目のターゲットと(i+2)番目のターゲットとを基準にして求め、
・ (i+2)番目のターゲットの静的変位は、(i+1)番目のターゲットと(i+3)番目のターゲットとを基準にして求め、
………
というようにしても良い。その際、各ターゲットの近傍両側には合成用ターゲット11A,11Bをそれぞれ掲示しておいて、それらのターゲット11A,11Bを用いて各データの合成を行なうと良い。
ところで、前記第1カメラ装置4,4A,4B及び前記第2カメラ装置6,6A,6Bとしては、
・ いわゆるウェブカメラ(パソコンのUSBポートに接続されて使用されるカメラ)や、
・ サーバー内蔵型のネットワークカメラや、
・ ネットワーク対応のデジタルカメラ
等を挙げることができる。上述のウェブカメラはパソコンを介してネットワークに接続されることとなるが、上述のネットワークカメラやデジタルカメラはパソコンを介さずに直接ネットワークに接続することが可能である。本発明に係るシステムは、ウェブカメラやネットワークカメラやデジタルカメラで構成されているため、トータルステーションを用いたものに比べて安価にできる。なお、前記第1カメラ装置4,4A,4Bには望遠レンズを用いることもできるが、第2カメラ装置6,6A,6Bは、互いに離間するように広範囲に分散配置されている6個以上の第2ターゲット5を撮影する必要があるので、広角でなければならない。したがって、この第2カメラ装置には、カメラ光軸の周りの360度の範囲の撮影が可能な全方位レンズ(例えば、立山マシン株式会社製の“PALNONレンズ(登録商標)”)を使用しても良い。上述のウェブカメラやネットワークカメラやデジタルカメラには、数百万画素程度のものを用いると良い。なお、ウェブカメラやネットワークカメラを使用する場合には動画像を取得すれば良く、デジタルカメラを使用する場合には静止画像を取得すれば良い。なお、当然のことながら、静的変位の解析に用いる両カメラ装置の画像は、撮影タイミングが同じものでなければならず、例えば、両方のカメラ装置にデジタルカメラを使用する場合には、シャッタータイミングを同期させる必要がある。
ところで、上述の軌道変位測定システムでは、前記第1カメラ装置4及び前記第2カメラ装置6の両方で撮影した画像から変位を求めなければならないので、両カメラ装置4,6の相対位置関係が変動したりしないように、両カメラ装置4,6を互いに固定しておく必要がある。具体的には、両カメラ装置4,6を共通のブラケットやハウジング等に堅固に固定しておけば良い。また、これらのカメラ装置4,6は、屋外に配置できるように耐候性や耐水性に富む構造である必要がある。カメラのハウジングとしては、米国ビデオラーム社製の“FusionDome(登録商標)”や“SuperDome(登録商標)”を用いると良い。また、広角と望遠の2つのカメラがユニット化されたものも製品として販売されているので(例えば、ドイツのモボティックス社製の“M10D−Secure”)、それを使用しても良い。
ところで、前記各カメラ装置4,6から前記第1及び第2変位算出手段7,8へのデータの転送は、無線で行なうと良い。そのためには、各カメラ装置4,6や各変位算出手段7,8に無線LANアクセスポイント(例えば、バッファロー社製のWLA2−G54C)をそれぞれ接続しておき、アクセスポイント間のデータ送信を無線で行なうようにすると良い。なお、必要に応じて外部アンテナを付けて、データ送信をするようにしても良い。また、可能ならば有線でデータ転送を行なうようにしても良い。
ところで、上述の軌道変位測定システムでは、前記第1カメラ装置4及び前記第2カメラ装置6の両方で撮影した画像から変位を求めなければならないので、該第1カメラ装置4と該第2カメラ装置6との相対位置関係を求めておく必要がある。以下、その方法について説明する。
各カメラ装置4,6が撮影できるエリアに、それぞれ6個の不動点(計12個)を掲示する(図3の符号50A,50B,…,51A,51B,…)。これらの不動点50A,…,51A,…は、同一座標系で位置が確定されている必要がある。いま、不動点の実座標を(X,Y,Z)とし、不動点の画像座標を(x,y)とすると、下式が成立する。
Figure 2008309680
いま、不動点は上述のように6個与えられているので、最小二乗法により11個のパラメータA,B,C,D,A,B,C,D,A,B,Cを求めることができる。
次に、11個のパラメータにおける主点位置(x,y)を用いて、下式より写真座標を求める。
Figure 2008309680
この写真座標を用いて下式の観測方程式を立て、最小二乗法で11個のパラメータA,B,C,D,A,B,C,D,A,B,Cと、K,K,K,P,Pを求める。
Figure 2008309680
求めた値は近似値なので、再度、主点位置(x,y)を計算し、観測方程式により16個のパラメータを解き直す。そして、最終計算を行なった16個のパラメータにより、16個の標定要素を解く。
なお、レンズ収差を考慮するため、下式を用いる。
Figure 2008309680
以上の計算を各カメラ装置4,6について行なうと、標定要素は同じなので、不動点を設けた座標系における第1カメラ装置4の位置、及び該座標系における第2カメラ装置6の位置がそれぞれ求まり、それらから、両カメラ4,6の相対位置関係が分る。その作業は、変位を測定する現場で行なう必要は無い。所定の設備が整った工場で事前に行なっておくと良い。
図1は、本発明に係る軌道変位測定システムの全体構成の一例を示す概略図である。 図2は、本発明に係る軌道変位測定システムの全体構成の他の例を示す概略図である。 図3は、両カメラの相対位置関係を求める様子を説明するための概略図である。 図4は、軌道の変位を測定する従来のシステムを説明するための概略図である。
符号の説明
1 軌道変位測定システム
2 軌道
2B 変位測定部位
3 第1ターゲット
4,4A,4B 第1カメラ装置
5 第2ターゲット
6,6A,6B 第2カメラ装置
7 第1変位算出手段
8 第2変位算出手段
9 第3変位算出手段
10 第3ターゲット
80 変位算出部
81 ターゲット選択部

Claims (6)

  1. 軌道の変位を測定する軌道変位測定システムにおいて、
    前記軌道の変位測定部位に掲示された第1ターゲットの画像を取得する第1カメラ装置と、
    前記軌道以外の部分に掲示された第2ターゲットの画像を取得する第2カメラ装置と、
    前記第1カメラ装置からの画像に基づき前記第1ターゲットの変位を算出する第1変位算出手段と、
    前記第2カメラ装置からの画像に基づき前記第2ターゲットの変位を算出する第2変位算出手段と、
    前記第1変位算出手段の算出した変位と前記第2変位算出手段の算出した変位との差分を算出することにより、前記変位測定部位に生じた変位を算出する第3変位算出手段と、
    を備えたことを特徴とする軌道変位測定システム。
  2. 前記第2カメラ装置は、互いに離間する位置に掲示された6個以上の第2ターゲットを含む画像を取得する装置であり、
    前記第2変位算出手段は、各第2ターゲットの変位を算出する変位算出部と、動的変位が生じている第2ターゲットを前記変位算出部の算出結果に基づき少なくとも6つ選択するターゲット選択部と、を有し、
    前記第3変位算出手段は、前記ターゲット選択部が選択した第2ターゲットの変位に基づき、前記変位測定部位に生じた静的変位を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の軌道変位測定システム。
  3. 前記第1カメラ装置は、前記変位測定部位に掲示された第1ターゲットと、該第1ターゲットから所定距離だけ離れた前記軌道上の部位に掲示された第3ターゲットとを含む画像を取得する装置であり、
    前記第1変位算出手段は、前記第1カメラ装置からの画像に基づき前記第1ターゲットの変位と前記第3ターゲットの変位とを算出する手段であり、
    前記第3変位算出手段は、前記第1乃至第3ターゲットの変位に基づき、前記第3ターゲットが掲示された部位の変位を基準とした前記変位測定部位の相対変位を算出する手段である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の軌道変位測定システム。
  4. 前記第1カメラ装置と前記第2カメラ装置とは、相対変位が生じないように互いに固定されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の軌道変位測定システム。
  5. 前記第2カメラ装置は、互いに離間する位置に掲示された6個以上の第2ターゲットを撮影できるように広角である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の軌道変位測定システム。
  6. 前記第2カメラ装置は、360度の範囲の撮影が可能な全方位レンズを有する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の軌道変位測定システム。
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