JPH08329222A - 3次元位置認識装置 - Google Patents

3次元位置認識装置

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JPH08329222A
JPH08329222A JP13677695A JP13677695A JPH08329222A JP H08329222 A JPH08329222 A JP H08329222A JP 13677695 A JP13677695 A JP 13677695A JP 13677695 A JP13677695 A JP 13677695A JP H08329222 A JPH08329222 A JP H08329222A
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dimensional
dimensional coordinates
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JP13677695A
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English (en)
Inventor
Kenichi Harakawa
健一 原川
Norio Igawa
憲男 井川
Kenichi Unno
健一 海野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】テレビカメラを動かしたり焦点調整を行うこと
なくオブジェクトの3次元位置座標を演算する。 【構成】複数のテレビカメラはそれぞれ魚眼レンズ30
A及びCCDエリアイメージセンサを備えている。オブ
ジェクトの3次元位置座標をP(x,y,z)とする
と、2台のテレビカメラのCCD面上にはオブジェクト
像の2次元位置座標がそれぞれ点PL 、点PR として表
される。この点PL 、点PR の2次元座標を取得し所定
の式により演算し3次元位置座標P(x,y,z)を求
める。広角固定焦点レンズである魚眼レンズを用いて撮
像しているので、テレビカメラを動かしたり焦点調整を
行わずに3次元位置座標を演算できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は3次元位置認識装置に係
り、特に視野内に存在する被認識対象を含む所定の領域
を撮像して被認識対象の3次元座標を求める3次元位置
認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
監視装置では、少数のテレビカメラを部屋の角部に配置
し、移動する被認識対象に合わせてテレビカメラを動か
し焦点調整を行って3次元空間内の被認識対象を撮像し
ていた。しかしながら、従来の監視装置では、テレビカ
メラを動かし焦点調整を行う必要があるので、被認識対
象の画像を得るまでに遅延時間が発生する、という問題
点があった。
【0003】この問題点を解消するために、広視野角を
有する魚眼レンズを用いたデジタル映像システムの技術
が知られている(1995年1月号「光アライアンス」
26頁乃至29頁参照)。しかしながら、本技術はあく
まで被認識対象の映像を捉える技術であるので、3次元
空間内に存在する被認識対象の3次元座標を求めること
はできない。
【0004】一方、3次元情報を抽出する技術として
は、例えば、オブジェクトを1台のテレビカメラにより
異なる位置から撮像し、複数の画像を画像処理装置で処
理して計算機で各画像から特徴点の属するボクセルを抽
出する技術が開示されている(特開平第6−11783
5号公報参照)。しかしながら、この技術では、被認識
対象を回転する回転テーブルに乗せなければならないの
で、一般的な3次元空間(例えば、室内)において人等
の被認識対象の3次元情報を抽出することは困難であ
る。
【0005】本発明は上記事実を考慮して、テレビカメ
ラを動かしたり焦点調整を行うことなく被認識対象の3
次元座標を得ることができる3次元位置認識装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、予め定められた位置に配
置され、90°以上の視野角を有する広角固定焦点レン
ズ及び該レンズによる結像点に配設されたエリアセンサ
を備え、視野内に存在し移動する被認識対象を含む所定
の領域を各々異なる位置から撮像する複数の撮像手段
と、前記複数の撮像手段により撮像された各々異なる撮
像情報を処理して被認識対象の形状を認識する形状認識
手段と、前記形状認識手段により認識された被認識対象
の3次元座標を演算する3次元座標演算手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の形状認識手段が、3次元空間を水平、垂直及び鉛直の
各方向に沿って仮想的に細分割することにより得られる
多数の立方体状の微小空間の集合体として、前記複数の
撮像手段により撮像された各々異なる画像情報から被認
識対象が占有する当該微小領域を求めることにより被認
識対象の形状を認識することを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の形状認識手段が、前記複数の撮像手段に
より撮像された各々異なる画像情報に含まれる被認識対
象像が占有する当該微小領域のうち各々の画像情報に含
まれる重複した微小領域を被認識対象像が占める微小領
域として求めることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の3次元座標演算手段が、前記複数の撮像手段のエリア
センサ上に結像された2次元座標を取得し、該取得した
複数の2次元座標に基づいて被認識対象の3次元座標を
演算することを特徴とする。
【0010】そして、請求項5に記載の発明は、予め定
められた位置に配置され、90°以上の視野角を有する
広角固定焦点レンズ及び該レンズによる結像点に配設さ
れたエリアセンサを備え、視野内に存在し移動する被認
識対象を含む所定の領域を撮像する撮像手段と、前記撮
像手段の近傍に配置され、前記エリアセンサ上に結像す
るように被認識対象の像を反射する反射手段と、前記エ
リアセンサ上に前記広角固定焦点レンズで屈折して結像
された被認識対象像及び前記反射手段により反射され広
角固定焦点レンズで屈折して結像された被認識対象像の
2次元座標を取得し、該取得した複数の被認識対象像の
2次元座標に基づいて被認識対象の3次元座標を演算す
る演算手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、複数の撮像手段は、
予め定められた位置に配置されている。この予め定めら
れた位置は、例えば、部屋の天井等の平面部の他、天井
と壁の2面の作る角部や天井と2面の壁の3面の作る角
部とすることができる。複数の撮像手段は90°以上の
視野角を有する広角固定焦点レンズ及び該レンズによる
結像点に配設されたエリアセンサを備えている。広角固
定焦点レンズは90°以上の広い視野角を有するので、
複数の撮像手段を動かさずに被認識対象を撮像すること
ができる。また、物や人・動物等の被認識対象は床や地
面からの高さが概ね決まっており、更に、広角固定焦点
レンズは焦点深度を深くとることができので、複数の撮
像手段に焦点調整機構が備えられなくても、鮮明にエリ
アセンサ上に被認識対象像を結像することができる。複
数の撮像手段により視野内に存在する被認識対象を含む
所定の領域が各々異なる位置から撮像される。
【0012】形状認識手段により複数の撮像手段で撮像
された各々異なる撮像情報が処理されて被認識対象の形
状が認識される。被認識対象の形状を認識するには、例
えば、請求項2にも記載したように、3次元空間を水
平、垂直及び鉛直の各方向に沿って仮想的に細分割する
ことにより得られる多数の立方体状の微小空間の集合体
として、複数の撮像手段により撮像された各々異なる画
像情報から被認識対象が占有する当該微小領域を求める
ことで認識してもよいし、また、例えば、複数の撮像手
段により各々異なる撮像情報を平面化した画像データに
変換し、該変換された画像データから少なくとも被認識
対象の正面、背面、左側面、右側面及び平面の画像デー
タを求め、該求められた画像データを合成して認識して
もよい。
【0013】3次元座標演算手段により形状認識手段で
認識された被認識対象又は該被認識対象の所定の部位の
3次元座標が演算される。一般に被認識対象は点とは限
らず点の集合体であるので、被認識対象が含む点の全て
の3次元座標を全て演算してもよいし、被認識対象と3
次元空間とを画する境界に属する点の全ての3次元座標
を演算してもよい。また、例えば高さや長さ等を特定の
位置を予め設定(記憶)しておいてその3次元座標を演
算してもよいし、特定の情報を入力してその3次元座標
を演算するようにしてもよい。
【0014】このように、複数の撮像手段は広角固定焦
点レンズを備えているので、複数の撮像手段を動かし焦
点調整を行う必要がないので、被認識対象の形状を速や
かに認識して3次元座標を求めることができる。
【0015】請求項2に記載の3次元位置認識装置によ
れば、請求項1に記載の形状認識手段により、3次元空
間を水平、垂直及び鉛直の各方向に沿って仮想的に細分
割することにより得られる多数の立方体状の微小空間の
集合体として、複数の撮像手段により撮像された各々異
なる画像情報から被認識対象が占有する当該微小領域が
求められることにより被認識対象の形状が認識される。
ここで、微小領域はエリアセンサの解像度の限界まで細
分化することができる。このため、被認識対象の形状を
細部まで認識することができる。
【0016】また、複数の撮像手段により撮像された画
像情報には図7に示したように影(死角)の領域が生ず
るので、請求項3に記載したように、請求項1又は請求
項2に記載の形状認識手段が、複数の撮像手段により撮
像された各々異なる画像情報に含まれる被認識対象像が
占有する当該微小領域のうち各々の画像情報に含まれる
重複した微小領域を被認識対象像が占める微小領域とし
て求めれば、影の領域を排除することができ、被認識対
象の形状を正確に認識することができる。
【0017】また、複数の撮像手段のエリアセンサ上の
点の2次元座標が分かれば3次元座標を逆算することが
できるので、請求項4に記載したように、請求項1に記
載の3次元座標演算手段が、複数の撮像手段のエリアセ
ンサ上に結像された2次元座標を取得し、該取得した複
数の2次元座標に基づいて被認識対象の3次元座標を演
算することがきでる。
【0018】請求項5に記載の3次元位置認識装置によ
れば、撮像手段は予め定められた位置に配置され、90
°以上の視野角を有する広角固定焦点レンズ及び該レン
ズによる結像点に配設されたエリアセンサを備えてい
る。撮像手段により、視野内に存在する被認識対象を含
む所定の領域が撮像される。反射手段は撮像手段の近傍
に配置されされている。この反射手段は、例えば図17
(G)〜(L)に示したように、壁に沿って配置した
り、L字型でもよく、また、湾曲したものであってもよ
い。反射手段によりエリアセンサ上に結像するように被
認識対象の像が反射される。演算手段により、エリアセ
ンサ上に広角固定焦点レンズで屈折して結像された被認
識対象像及び反射手段により反射され広角固定焦点レン
ズで屈折して結像された被認識対象像の2次元座標が取
得され、該取得された複数の被認識対象像の2次元座標
に基づいて被認識対象の3次元座標が演算される。この
ように、反射手段により被認識対象像をエリアセンサ上
に結像させることができるので、撮像手段が1つでも被
認識対象の3次元座標を演算することができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る3次元位
置認識装置の第1実施例について説明する。
【0020】図1に示すように、3次元位置認識装置1
0は、3次元空間を構成する部屋34の天井36に略等
間隔でアレイ状に配置された撮像手段としての複数のテ
レビカメラ30と、3次元位置認識装置10全体を制御
する中央制御装置12と、で構成されている。これらの
各テレビカメラ30と中央制御装置12とは通信ケーブ
ル28を介して接続されている。なお、天井36には複
数の照明灯32が固設されている。
【0021】各テレビカメラ30は、それぞれ広角固定
焦点レンズとしての魚眼レンズ30Aを備えており、魚
眼レンズ30Aの視野角は90°以上である。魚眼レン
ズには、例えば、等距離射影(equidistanc
e projection)型、立体射影型、等立体角
射影型、正射影型等の種々の種類があり、本実施例では
何れの魚眼レンズも使用可能であるが、以下、等距離射
影型の魚眼レンズを使用しているものとして説明する。
また、各テレビカメラはCCD(Charge−Cou
pled Device)エリアイメージセンサ30B
(図1には示さず)を備えており、部屋34内に存在す
る被認識対象としてのオブジェクト40を含む所定の領
域を撮像する。
【0022】中央制御装置12はバス20を備えてい
る。バス20には、3次元位置認識装置10全体の制御
処理を行うCPU14、3次元位置認識装置10全体を
制御する制御プログラムを記憶したROM16、制御プ
ログラム実行時に使用するワークエリアであると共に各
ビデオカメラ30で撮像した撮像情報を画像データとし
て一時的に格納するRAM18及び中央制御装置12の
外部と信号を授受するためのI/Oインターフェイス2
2が接続されている。I/Oインターフェイス22に
は、ディスプレイ及びキーボード等からなるコンソール
24、マウス26及び上述した各テレビカメラ50が接
続されている。
【0023】次に、本実施例の作用について説明する。
中央制御装置12に設けられた図示しないスタートボタ
ンが押下されると、図2に示すオブジェクト認識処理ル
ーチンが実行される。なお、オブジェクト認識処理ルー
チンは3次元空間である部屋34内に存在するオブジェ
クト40を認識するための処理ルーチンであり、この処
理ルーチンの実行は所定時間間隔で繰り返して行われ
る。
【0024】まず、ステップ100では、オブジェクト
分別処理が行われる。このオブジェクト分別処理では、
図3に示すサブルーチンが実行される。ステップ120
では、オブジェクト40が部屋34内に存在しないとき
の画像データAをROM16から読み出し、次のステッ
プ122において各テレビカメラで撮像した画像データ
Bを各々取り込んでRAM18に格納する。次のステッ
プ124では画像データBと画像データAとの差をとっ
て部屋34にオブジェクト40が存在するかを分別する
(図5参照)。次にステップ126ではタイマを設定す
る。このタイマはCPU14によって構成される内部時
計を使用することができる。次のステップ128では、
タイムアウトとなったか否かを判断し、否定判断のとき
は、ステップ128に戻る。一方、肯定判断のときは、
次のステップ130において各テレビカメラで撮像した
画像データCを各々取り込む。次にステップ132では
RAM18に格納した画像データBを読み出し画像デー
タCとを比較することにより進行方向を求め、求めた進
行方向からオブジェクト40の前後を判断し(図5参
照)、前後の情報をRAM18に格納してステップ10
0へ戻る。
【0025】次のステップ102では、オブジェクト4
0の位置及び高さを演算する。図6に示すように、点O
に固定された等距離射影型魚眼レンズ30Aの焦点距離
を焦点距離f、点Oから部屋34の床面35に垂直に下
ろした点Qまでの距離を距離H、点Qからオブジェクト
40の床面35上の点Pまでの距離を距離R、オブジェ
クト40の高さ(オブジェクト40の天井方向の先端を
点P’としたときに点P’と点Pとの距離)を高さhと
する。また、点POQのなす角を角θ、点P’OQのな
す角を角θ’、CCDエリアイメージセンサ30BのC
CD面上のオブジェクト像をh’、オブジェクト像h’
のうち点Pに対応して結像した点を点p、オブジェクト
像h’のうち点P’に対応して結像した点を点p’、C
CD面の画像中心(CCD面の中心)oから点pまでの
距離を距離r、CCD面の画像中心oから点p’までの
距離を距離r’とすると、角θ、θ’、距離r、r’は
次式(1)〜(4)により求めることができる。
【0026】 θ=tan-1(R/H) ・・・・・(1) θ’=tan-1{R/(H−h)} ・・・・・(2) r=fθ ・・・・・(3) r’=fθ’ ・・・・・(4) 従って、高さh及び距離Rは次式(5)及び(6)によ
り求めることができる。
【0027】 h=H{1−tan(r/f)/tan(r’/f)}・・・(5) R=Htan(r/f) ・・・・・(6) なお、距離H及び焦点距離fは予め定められており、式
(5)及び式(6)はROM16に格納されている。こ
のため、ステップ102では、式(5)を読み出して1
台のテレビカメラのCCD面上の情報から高さhを演算
し、式(6)を読み出して2台のテレビカメラのCCD
面上の情報からそれぞれ距離Rを求め、求めた2つの距
離Rからオブジェクト40の2次元位置を演算する。
【0028】次にステップ104では、上記ステップ1
02で演算した位置を中心として3次元空間をX方向、
Y方向及びZ方向に沿って仮想的に細分割したメッシュ
状の微小領域であるボクセルを設定する。これにより、
画像データCはボクセルの集合体に変換される。図7は
4台のテレビカメラA、B、C及びDからオブジェクト
40を見たとき、オブジェクト40が占有するボクセル
を概念的に示したものである。各テレビカメラからオブ
ジェクト40を見たときはそれぞれ影(死角)の部分R
A 、RB 、RC 及びRD が生じるが、影の部分は各テレ
ビカメラからは見えないので、これら影の部分もオブジ
ェクト40が占有するボクセルとして設定される。な
お、ボクセルは、CCDエリアイメージセンサ30Bの
解像度の限界まで細分割することが可能である。
【0029】次のステップ106では、オブジェクト4
0の高さhにより画像データのうちオブジェクトが占有
するボクセルを限定する第1次絞り込みを行う。図8
(A)〜(D)は、4台のテレビカメラの画像データか
ら第1次絞り込みを行ったときのボクセルの概念を示し
たものである。
【0030】次にステップ108では第1次絞り込み領
域のうち各画像データからオブジェクト像の重複する部
分のボクセルを残す第2次絞り込みを行う(図8参
照)。これにより、図7に示した影の領域RA 、RB
C 及びRD はオブジェクト像が占有するボクセルから
排除される。図9は、各画像データを合成したときにオ
ブジェクト像が占めるボクセル50を概念的に示したも
のである。
【0031】次のステップ112では、ボクセル50か
らオブジェクト40の高さ、太さ等のパラメータを決定
し、決定したパラメータにより人の外観に似せたダミー
モデル60に変換する。また、RAM18に格納した前
後情報及び頭部の色差、目、鼻、口、耳の位置、腕の長
さや位置、つま先の向き、関節の自由度等の特徴点から
ダミーモデルの細部を決定する。なお、このステップ1
12では、上記パラメータからオブジェクト40が人か
否かを判断し、人のときには、人のダミーモデルをRO
M16から呼び出しているが、人でないとき例えば物や
動物の場合にも同様に物や動物のダミーモデルをROM
16から呼び出している。図10にボクセル50からダ
ミーモデル60に変換するときの概念を示す。
【0032】次のステップ114では、細部が決定され
たダミーモデル60をコンソール24のディスプレイに
背景と共に表示して、オブジェクト認識処理ルーチンを
終了する。
【0033】次に、図4に示す3次元座標演算処理ルー
チンについて説明する。なお、3次元座標演算処理ルー
チンはオブジェクト40の所定の部位の3次元座標を演
算するための処理である。
【0034】まず、ステップ140ではディスプレイ上
のダミーモデル60の任意の1点に表示されたカーソル
がクリックされたか否かを判断し、否定判断のときは3
次元座標の演算要求がないので、ステップ140へ戻
る。一方、肯定判断のときは、次のステップ142にお
いて2台のテレビカメラを選択し、選択された2台のテ
レビカメラのそれぞれのCCD面上のクリックされた位
置に対応する2次元座標を取り込む。この2台のテレビ
カメラは、例えば、オブジェクト像が大きい順に選択し
てもよいし、オブジェクト40の正面を捉えたテレビカ
メラを選択してもよい。この選択された2台のテレビカ
メラをそれぞれカメラL、カメラRとする。
【0035】次のステップ144では3次元座標を演算
する。図11に示すように、カメラLの3次元座標Cを
(X,0,Z)、カメラRの3次元座標C’を(X’,
0,Z)とする。また、クリックされた位置に対応する
カメラLのCCD面上の座標PL を(α1 ,β1 )、カ
メラLのCCD面の画像中心OL から座標PL までの距
離をr、クリックされた位置に対応するカメラRのCC
D面上の座標PR を(α1 ’,β1 ’)、カメラRのC
CD面の画像中心OR から座標PR までの距離をr’、
光の可逆則により座標PL 及び座標PR から出た光を仮
想したときに2つの光が交わる点、すなわち、クリック
されたディスプレイ上の所定の部位の3次元空間内にお
けるオブジェクトの所定の部位の3次元座標PをP
(x,y,z)とする。また、カメラLの3次元座標位
置から下ろした垂線の足と点Pから下ろした垂線の足と
のなす角が直角となる点Sの座標をS(X,0,z)、
カメラRの3次元座標位置から下ろした垂線の足と点P
から下ろした垂線の足とのなす角が直角となる点S’の
座標をS’(X’,0,z)、点PCSのなす角を角θ
1 、点PC’S’のなす角を角θ1 ’、点PSS’のな
す角を角φ、点PS’Sのなす角を角φ’とする。
【0036】CCD面上で画像中心OL から像までの距
離rは、上述した式(3)により、 r=fθ1 として求められる。
【0037】また、それぞれα1 、β1 は、 α1 =fθ1 cos(π−φ)=−fθ1 cosφ β1 =fθ1 sin(π−φ)=fθ1 sinφ ・・・(7) である。ここで、 sinφ=y/{(x−X)2 +y2 1/2 ・・・(8) cosφ=(x−X)/{(x−X)2 +y2 1/2 であるので、α1 、β1 は、 α1 =−fθ1 (x−X)/{(x−X)2 +y2 1/2 ・・・・(9) β1 =fθ1 y/{(x−X)2 +y2 1/2 ・・・(10) として求めることができる。式(10)を式(9)で割
ることにより、 y=(β1 /α1 )(X−x) ・・・(11) 同様に、 y=(β1 ’/α1 ’)(X’−x) ・・・(12) 式(11)と式(12)とからyを消去して、 x=(α1 β1 ’X’−α1 ’β1 X)/(α1 β1 ’−α1 ’β1 ) ・・・(13) により3次元座標PのX座標を求めることができる。
【0038】次に、式(11)と式(13)とからxを
消去して、 y=β1 β1 ’(X−X’)/(α1 β1 ’−α1 ’β1 )・・(14) により3次元座標PのY座標を求めることができる。
【0039】ところで、 θ1 =tan-1[{(x−X)2 +y2 1/2 /(Z−z)] であるので、式(7)、式(8)から β1 /(fsinφ)=tan-1[{(x−X)2 +y2 1/2 /(Z−z )] 従って、 z=Z−[{(x−X)2 +y2 1/2 /tan[(β1 /f)× {(x−X)2 +y2 1/2 /y] ・・・(15) また、式(11)から {(x−X)2 +y2 1/2 =(x−X){1+(β1 /α1 2 1/2 式(11)と式(14)とから (x−X)=(X’−X)/{1−(α1 ’/α1 )×(β1 /β1 ’)} であるので、式(15)は、 z=Z+[(X’−X){1+(β1 /α1 2 1/2 /{1−(α1 ’/ α1 )(β1 /β1 ’)}]/tan{(α1 2 +β1 2 1/2 /f} ・・・(16) と表すことができ、3次元座標PのZ座標を求めること
ができる。
【0040】なお、各テレビカメラ30の3次元座標は
予め定められている。従って、ステップ144では、R
OM16から式(13)、(14)及び(16)を読み
出し、ステップ142で取り込んだカメラLのCCD面
上の座標PL (α1 ,β1 )及びカメラRのCCD面上
の座標PR (α1 ’,β1 ’)の値を代入してオブジェ
クト40の3次元座標P(x,y,z)を演算する。
【0041】次のステップ146では、3次元座標P
(x,y,z)をコンソール24のディスプレイに表示
して、3次元座標演算処理ルーチンを終了する。
【0042】このように本実施例によれば、広角固定焦
点レンズ30Aを用いて撮像しているので、テレビカメ
ラを動かしたり焦点調整を行う必要はない。このため、
オブジェクトを捉えるまでの時間を短縮することができ
る。
【0043】また、テレビカメラの向きを変えたり焦点
を調整調整するための機構が不要となるので、オブジェ
クトを捉える作業を自動化することができると共に、駆
動部分がなくなるので、テレビカメラの耐久性や信頼性
を高めることができる。
【0044】更に、1つのオブジェクトに対して複数の
テレビカメラにより撮像しているので、例えば家具等の
視野を遮る障害物や他のオブジェクトが存在していて
も、3次元座標を演算することができる。
【0045】また、テレビカメラは3次元空間を構成す
る部屋の天井に配置されているので、壁面を有効に使用
することができる。
【0046】また、ボクセルはCCDエリアイメージセ
ンサの解像度の限界まで細分化することができるので、
オブジェクトの形状を細部まで認識することができる。
【0047】また、2次絞り込みにより影の部分を排除
しているので、オブジェクトの形状を正確に認識するこ
とができる。
【0048】また、クリックした点に対応するオブジェ
クトの部位の3次元座標を求めることができるので、オ
ブジェクトの任意の部位の3次元座標を求めることがで
きる。
【0049】なお、本実施例では複数のテレビカメラ3
0を天井に配置したが、図19(A)〜(F)に示すよ
うに、壁の近くに配置したり壁に埋め込んで配置しても
よく、天井と壁で構成される2面のコーナー部や天井と
2面の壁で構成される3面のコーナー部に配置してもよ
い。更に、図19(M)〜(O)に示すように、等距離
射影型魚眼レンズ30Aを部屋の中心に向けるようにし
てもよい。
【0050】また、本実施例ではステップ120で画像
データAを読み出したが、このステップ120を設けな
いで、画像データBと画像データCとからオブジェクト
を分別するようにしてもよい。
【0051】また、本実施例では、等距離射影型魚眼レ
ンズを用いたが、上述したように等立体角射影型魚眼レ
ンズ、立体射影型魚眼レンズや正射影型魚眼レンズを用
いても同様に演算することができる。以下に等立体角射
影型魚眼レンズを用いたときの式(1)〜式(6)に相
当する式をそれぞれ次の式(1)’〜式(6)’を示
す。
【0052】 θ=tan-1(R/H) ・・・・・(1)’ θ’=tan-1{R/(H−h)} ・・・・・(2)’ r=2fsin(θ/2) ・・・・・(3)’ r’=2fsin(θ’/2) ・・・・・(4)’ h=H[1−tan{2sin-1(r/2f)}/ tan{2sin-1(r’/2f)}] ・・・・・(5)’ R=Htan{2sin-1(r/2f)} ・・・・・(6)’ なお、第1実施例では4台のテレビカメラでオブジェク
トを捉えたが2台以上のテレビカメラの場合にも上記と
同様にオブジェクトの3次元座標を演算することができ
る。
【0053】次に本発明に係る3次元位置認識装置の第
2実施例について説明する。本第2実施例では、1台の
テレビカメラと1枚の鏡とによりオブジェクトの3次元
座標を演算する例を示す。なお、本実施例は第1実施例
と略同一であるので、図1乃至図4において同一の部分
には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0054】図12に示すように、各テレビカメラ30
の1側面には、CCDエリアイメージセンサ30Bの1
端面の方向(X方向)と平行で鉛直方向(Z方向)に縦
長の鏡38が天井36に固設されている。
【0055】次に、本実施例の等距離射影型魚眼レンズ
30A、CCDエリアイメージセンサ30B及び鏡38
の位置、距離及び角度等の諸量を図12及び13を参照
して説明する。なお、図13は等距離射影型魚眼レンズ
30AとCCDエリアイメージセンサ30Bとの距離は
微小であるものとして無視したときの上記諸量の詳細を
表したものである。
【0056】図12に示したように、CCDエリアイメ
ージセンサ30BのCCD面と同一のXY平面上にある
鏡38の上端部の中央を3次元座標の原点O(0,0,
0)にとる。CCD面の画像中心Hは原点OからY方向
に距離hだけ離れており、画像中心Hの3次元座標をH
(0,h,0)にとる。なお、オブジェクト40の任意
の部位の3次元座標をP(x,y,z)とし、点Pから
出た光は等距離射影型魚眼レンズ30Aで屈折してCC
D面上の点Dに結像する。このCCD面上の点Dの2次
元座標をD(αD ,βD )とする。また、点Pから出た
光で鏡38により反射した光は等距離射影型魚眼レンズ
30Aで屈折してCCD面上の点Rに結像する。このC
CD面上の点Rの2次元座標をR(αR ,βR )とす
る。なお、鏡38がないときの仮想のテレビカメラ31
を想定し、CCD面の画像中心H’の3次元座標をH’
(0,−h,0)にとったときに、点Pから出た光は仮
想の等距離射影型魚眼レンズ31Aで屈折して仮想のC
CDエリアイメージセンサ31BのCCD面上の点R’
に結像するものとし、上述した点Rと仮想した点R’と
は鏡38に対して対称であるものとする。また、CCD
面上の画像中心Hから点Dまでの距離を距離rD 、CC
D面上の画像中心Hから点Rまでの距離を距離rR とす
る。
【0057】図13に示したように、点HからZ方向に
下ろした垂線上にある任意の点を点Rとし、点H’から
Z方向に下ろした垂線上にある任意の点を点R’とした
とき、点PHRのなす角を角θD 、点PH’R’のなす
角を角θR'とする。また、3次元座標(x,y,0)で
表される点を点S、点Sと点Hとの距離を距離BR 、点
Sと点H’との距離を距離BR'、点Pと点Hとの距離を
距離AD 、点Pと点H’との距離を距離AR'とする。
【0058】次に、本実施例の作用について説明する。
図4のステップ142では、1台のテレビカメラ30を
選択し、クリックされた位置に対応するCCD面上の座
標D(αD ,βD )及びR(αR ,βR )の値を取り込
む。このテレビカメラ30の選択は、例えば、距離rD
が最も小さいテレビカメラを選択することができる。
【0059】次のステップ144では、3次元座標を演
算する。ここで、図12及び13を参照して上述した諸
量について更に説明する。
【0060】角θD 及びθR'はそれぞれ、 θD =tan-1(BD /Q) =tan-1[{(y−h)2 +x2 1/2 /z] θR'=tan-1(BR'/Q) =tan-1[{(y+h)2 +x2 1/2 /z] により求めることができるので、上記式(3)から距離
D 及びrR は次式により表される。
【0061】 rD =f・tan-1[{(y−h)2 +x2 1/2 /z] rR =f・tan-1[{(y+h)2 +x2 1/2 /z] ところで、 αD =rD cos(π−φD )=−rD cosφD ・・・(17) βD =rD sin(π−φD )=rD sinφD ・・・(18) αR =rR cosφR' (∵φR'=φR ) ・・・(19) βR =rR sinφR' (∵φR'=φR ) ・・・(20) また、 cosφD =(y−h)/{(y−h)2 +x2 1/2 ・・・(21) sinφD =x/{(y−h)2 +x2 1/2 ・・・(22) cosφR'=(y+h)/{(y+h)2 +x2 1/2 ・・・(23) sinφR'=x/{(y+h)2 +x2 1/2 ・・・(24) であるので、式(17)及び式(21)並びに式(1
8)及び式(22)から、 αD =−fθD (y−h)/{(y−h)2 +x2 1/2 ・・・(25) βD =fθD x/{(y−h)2 +x2 1/2 ・・・(26) と表すことができる。この2つの式からfθD を消去す
ると、 y=h−(αD /βD )x ・・・(27) 同様に、 αR =fθR'(y+h)/{(y+h)2 +x2 1/2 ・・・(28) βR =fθR'x/{(y+h)2 +x2 1/2 ・・・(29) y=−h+(αR /βR )x ・・・(30) 式(27)及び(30)から x=2hβD βR /(αD βR +αR βD ) ・・・(31) により3次元座標PのX座標を求めることができる。
【0062】次に、式(31)を式(27)に代入し
て、 y=h(αR βD −αD βR )/(αD βR +αR βD )・・・(32) により3次元座標PのY座標を求めることができる。
【0063】また、 βD =rD sinφD =fθD sinφD =f・tan-1[{(y−h)2 +x2 1/2 /z]・sinφD この式を変形して、 z={(y−h)2 +x2 1/2 /tan(βD /fsinφD ) ={(y−h)2 +x2 1/2 /tan[(βD /f)× {(y−h)2 +x2 1/2 /x] ところで、式(31)及び式(32)から、 {(y−h)2 +x2 1/2 =2hβR (αD 2 +βD 2 1/2 / (αD βR +αR βD ) であるので、 z=2hβR (αD 2 + βD 2 1/2 /[(αD βR +αR βD )× tan{(αD 2 + βD 2 1/2 /f}] ・・・(33) により3次元座標PのZ座標を求めることができる。
【0064】なお、鏡38からのCCD面の画像中心H
までの距離hは予め定められている。従って、ステップ
144では、ROM16から式(31)、(32)及び
(33)を読み出し、ステップ142で取り込んだCC
D面上の座標D(αD ,βD)及び座標R(αR
βR )の値を代入してオブジェクト40の任意の部位の
3次元座標P(x,y,z)を演算する。
【0065】このように本実施例によれば、1台のテレ
ビカメラにより3次元座標を演算することができるの
で、テレビカメラの数を少なくすることができる。な
お、本実施例では、1台のテレビカメラと1枚の鏡によ
りオブジェクトの3次元座標を演算する例を示したが、
図10(G)〜(L)に示したように、鏡を壁面に取付
けるようにしてもよいし、鏡2枚を使用してもよい。ま
た、湾曲した鏡を使用してもよい。鏡を壁面に取り付け
れば壁に直交するように取付け場合よりスペースを有効
に利用することができ、鏡2枚を使用すればCCD面に
は1つ多くのオブジェクト像が形成されるので、他のオ
ブジェクトにより死角が生じても3次元座標を演算する
ことができる。
【0066】次に本発明に係る3次元位置認識装置の第
3実施例について説明する。本第3実施例では、ボクセ
ルを設定することなくオブジェクトの形状を認識する例
を示す。なお、本実施例は第1実施例と略同一であるの
で、図1及び図4の同一の部分には同一の符号を付し、
説明を省略する。また、本実施例では、説明を簡単にす
るために、図15に示したようにオブジェクト40をテ
レビカメラA、B、C及びDで捉えた場合を想定する。
【0067】図14のステップ150では、テレビカメ
ラA、B、C及びDからの画像データを取り込む。この
ステップ150で取り込んだ画像データの画像は、図1
6に示すように、歪曲が生じている。次のステップ15
2では、歪曲した画像の画像データを平面化した画像デ
ータに変換する。このステップ152で変換された画像
データの画像を表示した例を図17に示す。次にステッ
プ154では、平面化した画像データからオブジェクト
40の前面、背面、左側面、右側面及び平面の画像デー
タを求める。このステップ154で求められた画像デー
タの画像を表示した例を図18に示す。次のステップ1
56では、ステップ154で求めた前面、背面、左側
面、右側面及び平面の画像データを合成し、次のステッ
プ158において合成したオブジェクト40の画像を背
景と共にコンソール24のディスプレイに表示して、オ
ブジェクト認識処理ルーチンを終了する。
【0068】このように本実施例によれば、ボクセルを
設定することなくオブジェクトの形状を認識することが
できる。
【0069】なお、上記実施例では、カーソルをクリッ
クすることによりオブジェクトの所定の部位の3次元座
標を求めたが、ROM16に例えば高さや太さ等の物や
人・動物の特徴点を記憶しておき、自動的に特徴点の3
次元座標を演算するようにしてもよい。
【0070】また、上記実施例のテレビカメラ30は可
視光のテレビカメラを用いたが、これを例えば、赤外線
カメラのように可視光以外の波長域で撮像するようにし
てもよい。このようにすれば、照明灯が点灯していない
ときにもオブジェクトを撮像することができるので、防
犯装置や監視装置としても使用することが可能となる。
【0071】以上の説明からも明らかなように、本発明
は次の技術的態様を含むものである。
【0072】前記複数の撮像手段は、3次元空間を構成
する部屋の天井に配置されたことを特徴とする請求項1
に記載の3次元位置認識装置。
【0073】前記複数の撮像手段は、可視光以外の波長
域で撮像することを特徴とする請求項1に記載の3次元
位置認識装置。
【0074】前記形状認識手段は、歪曲した被認識対象
像の画像データを平面化した画像意データに変換し、該
変換された画像データから少なくとも被認識対象像の正
面、背面、左側面、右側面及び平面の画像データを求
め、該求めた画像データを合成して被認識対象を認識す
ることを特徴とする請求項1に記載の3次元位置認識装
置。
【0075】人の特徴である高さ、太さ、頭、腕、手、
足、顔、目、鼻、口、耳、つま先及び関節に関する情報
としての特徴情報の少なくともいずれか1つを予め記憶
した記憶手段を更に備え、前記形状認識手段は、処理さ
れた撮像情報から人の特徴情報を求め、該求めた特徴情
報と前記記憶手段に記憶された特徴情報とに基づいて被
認識対象が人であることを認識することを特徴とする請
求項1に記載の3次元位置認識装置。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、複数の撮像手段は広角固定焦点レンズを備えて
いるので、複数の撮像手段を動かし焦点調整を行う必要
がないので、被認識対象の形状を速やかに認識して3次
元座標を求めることができる、という効果を得ることが
できる。
【0077】請求項2の発明によれば、微小領域を細分
化することができるので、被認識対象の形状を細部まで
認識することができる、という効果を得ることができ
る。
【0078】請求項3に記載の発明によれば、影の領域
を排除することができるので、被認識対象の形状を正確
に認識することができる、という効果を得ることができ
る。
【0079】請求項4に記載の発明によれば、エリアセ
ンサ上の点の2次元座標が分かれば3次元座標を逆算す
ることができるので、被認識対象の3次元座標を演算す
ることがきでる、という効果を得ることができる。
【0080】そして、請求項5に記載の発明によれば、
反射手段により被認識対象像をエリアセンサ上に結像さ
せることができるので、撮像手段が1つでも被認識対象
の3次元座標を演算することができる、という効果を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る3次元位置認識装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図2】第1実施例の3次元位置認識装置で実行される
3次元物体認識処理ルーチンの流れを示す流れ図であ
る。
【図3】図2のステップ100のオブジェクト分別処理
のサブルーチンの流れを示す流れ図である。
【図4】第1実施例の3次元位置認識装置で実行される
3次元座標演算処理ルーチンの流れを示す流れ図であ
る。
【図5】オブジェクトを分別する概念を説明する説明図
である。
【図6】オブジェクトの高さ等の諸量を説明する説明図
である。
【図7】オブジェクトの影の部分とボクセルとの関係を
説明する説明図である。
【図8】(A)はテレビカメラAの画像データによるボ
クセルを、(B)はテレビカメラAの画像データによる
ボクセルを、(C)はテレビカメラAの画像データによ
るボクセルを、(D)はテレビカメラAの画像データに
よるボクセルを説明する説明図である。
【図9】第2次絞り込みで絞り込まれたボクセルの概念
を説明する説明図である。
【図10】第2次絞り込みで絞り込まれたボクセルから
ダミーモデルに変換する概念を説明する説明図である。
【図11】2つのテレビカメラにより3次元座標を演算
するときの諸量を説明する概念図である。
【図12】第2実施例に係る3次元位置認識装置の構成
のを説明するための説明図である。
【図13】第2実施例のCCDエリアイメージセンサ等
の位置等の諸量を説明するための説明図である。
【図14】第3実施例で実行される3次元物体認識処理
ルーチンの流れを示す流れ図である。
【図15】第3実施例のオブジェクト及びテレビカメラ
を説明するための説明図である。
【図16】(A)はテレビカメラAの画像データの画像
を、(B)はテレビカメラBの画像データの画像を、
(C)はテレビカメラCの画像データの画像を、(D)
はテレビカメラDの画像データの画像を説明する説明図
である。
【図17】(A)は歪曲したテレビカメラAの画像デー
タを平面化した画像データに変換したときの画像を、
(B)は歪曲したテレビカメラBの画像データを平面化
した画像データに変換したときの画像を、(C)は歪曲
したテレビカメラCの画像データを平面化した画像デー
タに変換したときの画像を、(D)は歪曲したテレビカ
メラDの画像データを平面化した画像データに変換した
ときの画像を説明する説明図である。
【図18】(A)は真正面の画像データの画像を、
(B)は真横の画像データの画像を、(C)は真上の画
像データの画像を説明する説明図である。
【図19】テレビカメラの配置((A)〜(F)及び
(M)〜(O))、鏡の配置、形状((G)〜(L))
をそれぞれ説明する説明図である。
【符号の説明】
10 3次元位置認識装置 14 CPU 30 テレビカメラ(撮像手段) 30A 等距離射影型魚眼レンズ(広角固定焦点レン
ズ) 30B CCDエリアイメージセンサ(エリアセンサ) 38 鏡(反射手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた位置に配置され、90°
    以上の視野角を有する広角固定焦点レンズ及び該レンズ
    による結像点に配設されたエリアセンサを備え、視野内
    に存在し移動する被認識対象を含む所定の領域を各々異
    なる位置から撮像する複数の撮像手段と、 前記複数の撮像手段により撮像された各々異なる撮像情
    報を処理して被認識対象の形状を認識する形状認識手段
    と、 前記形状認識手段により認識された被認識対象の3次元
    座標を演算する3次元座標演算手段と、 を備えたことを特徴とする3次元位置認識装置。
  2. 【請求項2】 前記形状認識手段は、3次元空間を水
    平、垂直及び鉛直の各方向に沿って仮想的に細分割する
    ことにより得られる多数の立方体状の微小空間の集合体
    として、前記複数の撮像手段により撮像された各々異な
    る画像情報から被認識対象が占有する当該微小領域を求
    めることにより被認識対象の形状を認識することを特徴
    とする請求項1に記載の3次元位置認識装置。
  3. 【請求項3】 前記形状認識手段は、前記複数の撮像手
    段により撮像された各々異なる画像情報に含まれる被認
    識対象像が占有する当該微小領域のうち各々の画像情報
    に含まれる重複した微小領域を被認識対象像が占める微
    小領域として求めることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の3次元位置認識装置。
  4. 【請求項4】 前記3次元座標演算手段は、前記複数の
    撮像手段のエリアセンサ上に結像された2次元座標を取
    得し、該取得した複数の2次元座標に基づいて被認識対
    象の3次元座標を演算することを特徴とする請求項1に
    記載の3次元位置認識装置。
  5. 【請求項5】 予め定められた位置に配置され、90°
    以上の視野角を有する広角固定焦点レンズ及び該レンズ
    による結像点に配設されたエリアセンサを備え、視野内
    に存在し移動する被認識対象を含む所定の領域を撮像す
    る撮像手段と、 前記撮像手段の近傍に配置され、前記エリアセンサ上に
    結像するように被認識対象の像を反射する反射手段と、 前記エリアセンサ上に前記広角固定焦点レンズで屈折し
    て結像された被認識対象像及び前記反射手段により反射
    され広角固定焦点レンズで屈折して結像された被認識対
    象像の2次元座標を取得し、該取得した複数の被認識対
    象像の2次元座標に基づいて被認識対象の3次元座標を
    演算する演算手段と、 を備えたことを特徴とする3次元位置認識装置。
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