JPH0688711A - レール伸縮量測定装置 - Google Patents
レール伸縮量測定装置Info
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- JPH0688711A JPH0688711A JP4238120A JP23812092A JPH0688711A JP H0688711 A JPH0688711 A JP H0688711A JP 4238120 A JP4238120 A JP 4238120A JP 23812092 A JP23812092 A JP 23812092A JP H0688711 A JPH0688711 A JP H0688711A
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- JP
- Japan
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- rail
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- measurement
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- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロングレールのふく進検査や伸縮継目ストロ
ーク検査などのレール伸縮量の測定を短時間に大量にで
きるようにする。 【構成】 鉄道用のレール上を移動する車両1に搭載さ
れ、測定基準地点に設置された基準部材20a、20
b、21a、21bを基準地点検出手段2a、2bによ
り検出し、さらに前記レールの測定地点において、レー
ルの外面に取り付けた被測定部材31a、31bをレー
ル位置検出手段3a、3bにより検出して、前記測定基
準地点と前記測定地点との距離を測定する。
ーク検査などのレール伸縮量の測定を短時間に大量にで
きるようにする。 【構成】 鉄道用のレール上を移動する車両1に搭載さ
れ、測定基準地点に設置された基準部材20a、20
b、21a、21bを基準地点検出手段2a、2bによ
り検出し、さらに前記レールの測定地点において、レー
ルの外面に取り付けた被測定部材31a、31bをレー
ル位置検出手段3a、3bにより検出して、前記測定基
準地点と前記測定地点との距離を測定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道用のレール、例え
ばロングレールの伸縮量を測定するレール伸縮量測定装
置に関する。
ばロングレールの伸縮量を測定するレール伸縮量測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロングレールのふく進検査、伸縮
継目ストローク検査のためにレールの伸縮量を測定する
ことが行われている。すなわち、ロングレールのふく進
検査のときには、ロングレールの中央点及び50〜20
0mの間隔の測定地点にポンチマークを形成すると共
に、レールを挟んで一対の基準杭を設置し、徒歩巡回時
に一対の基準杭間に水糸を張り、定規等を用いて基準杭
の中心とポンチマーク間の距離を測定していた。また、
伸縮継目ストローク検査のときには、トングレールの先
端と受けレールの先端との中位にそれぞれポンチマーク
を形成し、トングレールのポンチマークと受けレールの
ポンチマークとの距離またはそれぞれのポンチマークと
基準杭間に張った水糸との距離を定規等で測定してい
た。
継目ストローク検査のためにレールの伸縮量を測定する
ことが行われている。すなわち、ロングレールのふく進
検査のときには、ロングレールの中央点及び50〜20
0mの間隔の測定地点にポンチマークを形成すると共
に、レールを挟んで一対の基準杭を設置し、徒歩巡回時
に一対の基準杭間に水糸を張り、定規等を用いて基準杭
の中心とポンチマーク間の距離を測定していた。また、
伸縮継目ストローク検査のときには、トングレールの先
端と受けレールの先端との中位にそれぞれポンチマーク
を形成し、トングレールのポンチマークと受けレールの
ポンチマークとの距離またはそれぞれのポンチマークと
基準杭間に張った水糸との距離を定規等で測定してい
た。
【0003】
【発明が解決使用とする課題】従来の技術は、全て人手
による手作業であったため作業人数として数人が必要で
あるばかりでなく手間もかかるという問題点があった。
そこで本発明は、測定を自動化することで、ロングレー
ルのふく進検査や伸縮継目ストローク検査等のレール伸
縮量の測定を短時間に大量にできるようにすることを目
的とする。
による手作業であったため作業人数として数人が必要で
あるばかりでなく手間もかかるという問題点があった。
そこで本発明は、測定を自動化することで、ロングレー
ルのふく進検査や伸縮継目ストローク検査等のレール伸
縮量の測定を短時間に大量にできるようにすることを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)鉄道用
のレール上を移動する車両1に搭載されたレール伸縮量
測定装置であって、測定基準地点に設置された基準部材
20a、20b、21a、21bを検出して、前記車両
が前記測定基準地点を通過したことを示す基準地点検出
信号を出力する基準地点検出手段2a、2bと、前記レ
ールの測定地点に取り付けられた被測定部材31a、3
1bを検出して、前記車両が前記測定地点を通過したこ
とを示すレール位置検出信号を出力するレール位置検出
手段3a、3bと、前記基準地点検出信号と前記レール
位置検出信号とに基づいて前記測定基準地点と前記測定
地点との距離を計算する演算手段44とを備えたことを
特徴とするレール伸縮量測定装置であり、本発明は、
(2)鉄道用のレール上を移動する車両1に搭載された
レール伸縮量測定装置であって、測定基準地点にレール
を挟んで対向させて設けた一対の反射面21a、21b
にそれぞれ測定光を投射する発光手段4と、前記一対の
反射面からの反射光をそれぞれ受光することによって、
前記測定基準地点を通過したことを示す第1検出信号を
出力する第1検出手段9と、前記レールの測定地点にお
いて、前記レールの外面に取り付けた基準ブロック31
a、31bに光を投射する投射光学手段10、53と、
前記基準ブロックからの反射光を受光することによって
前記基準ブロックを通過したことを示す第2検出信号を
出力する第2検出手段16、61a、61a’、前記第
1検出手段からの第1検出信号と前記第2検出手段から
の第2検出信号とに基づいて前記測定基準地点と前記測
定地点との距離を計算する演算手段44と、を備えたこ
とを特徴とするレール伸縮量測定装置であり、また、
(3)前記(1)、(2)において、前記演算手段44
は、前記測定基準地点と前記測定地点との標準の距離を
記憶する記憶手段を有し、前記計算した距離が前記記憶
手段に記憶した標準の距離に対し所定距離以上の差があ
るときには、警告を発することを特徴とするレール伸縮
量測定装置であり、さらに、(4)前記(1)におい
て、前記レールはトングレール33a、と受けレール3
2aとから構成されたレールであり、前記被測定部材3
4aはトングレールに取り付けられ、前記レール位置検
出手段3a、3bは、前記車両が前記受けレール端部を
通過したことを検出して、前記受けレール端部を通過し
たことを示す受けレール端部検出信号をさらに出力し、
前記演算手段44は、前記基準地点検出信号と前記レー
ル位置検出信号及び受けレール端部検出信号とに基づい
て、前記測定基準地点と前記測定地点との距離及び前記
測定基準地点から前記受けレールの端部までの距離を計
算することを特徴とするレール伸縮量測定装置であり、
さらにまた、(5)前記(2)において、前記レールは
トングレール33aと受けレール32aとから構成され
たレールであり、前記基準ブロック34aはトングレー
ルに取り付けられ、前記第2検出手段16、61a、6
1a’は前記受けレールの端部を通過したことを示す第
3検出信号をさらに出力し、前記演算手段44は、前記
第1検出手段からの第1検出信号と前記第2検出手段か
らの第2検出信号及び第3検出信号とに基づいて前記測
定基準地点と前記測定地点との距離及び前記測定基準地
点から前記受けレールの端部までの距離を計算すること
を特徴とするレール伸縮量測定装置である。
のレール上を移動する車両1に搭載されたレール伸縮量
測定装置であって、測定基準地点に設置された基準部材
20a、20b、21a、21bを検出して、前記車両
が前記測定基準地点を通過したことを示す基準地点検出
信号を出力する基準地点検出手段2a、2bと、前記レ
ールの測定地点に取り付けられた被測定部材31a、3
1bを検出して、前記車両が前記測定地点を通過したこ
とを示すレール位置検出信号を出力するレール位置検出
手段3a、3bと、前記基準地点検出信号と前記レール
位置検出信号とに基づいて前記測定基準地点と前記測定
地点との距離を計算する演算手段44とを備えたことを
特徴とするレール伸縮量測定装置であり、本発明は、
(2)鉄道用のレール上を移動する車両1に搭載された
レール伸縮量測定装置であって、測定基準地点にレール
を挟んで対向させて設けた一対の反射面21a、21b
にそれぞれ測定光を投射する発光手段4と、前記一対の
反射面からの反射光をそれぞれ受光することによって、
前記測定基準地点を通過したことを示す第1検出信号を
出力する第1検出手段9と、前記レールの測定地点にお
いて、前記レールの外面に取り付けた基準ブロック31
a、31bに光を投射する投射光学手段10、53と、
前記基準ブロックからの反射光を受光することによって
前記基準ブロックを通過したことを示す第2検出信号を
出力する第2検出手段16、61a、61a’、前記第
1検出手段からの第1検出信号と前記第2検出手段から
の第2検出信号とに基づいて前記測定基準地点と前記測
定地点との距離を計算する演算手段44と、を備えたこ
とを特徴とするレール伸縮量測定装置であり、また、
(3)前記(1)、(2)において、前記演算手段44
は、前記測定基準地点と前記測定地点との標準の距離を
記憶する記憶手段を有し、前記計算した距離が前記記憶
手段に記憶した標準の距離に対し所定距離以上の差があ
るときには、警告を発することを特徴とするレール伸縮
量測定装置であり、さらに、(4)前記(1)におい
て、前記レールはトングレール33a、と受けレール3
2aとから構成されたレールであり、前記被測定部材3
4aはトングレールに取り付けられ、前記レール位置検
出手段3a、3bは、前記車両が前記受けレール端部を
通過したことを検出して、前記受けレール端部を通過し
たことを示す受けレール端部検出信号をさらに出力し、
前記演算手段44は、前記基準地点検出信号と前記レー
ル位置検出信号及び受けレール端部検出信号とに基づい
て、前記測定基準地点と前記測定地点との距離及び前記
測定基準地点から前記受けレールの端部までの距離を計
算することを特徴とするレール伸縮量測定装置であり、
さらにまた、(5)前記(2)において、前記レールは
トングレール33aと受けレール32aとから構成され
たレールであり、前記基準ブロック34aはトングレー
ルに取り付けられ、前記第2検出手段16、61a、6
1a’は前記受けレールの端部を通過したことを示す第
3検出信号をさらに出力し、前記演算手段44は、前記
第1検出手段からの第1検出信号と前記第2検出手段か
らの第2検出信号及び第3検出信号とに基づいて前記測
定基準地点と前記測定地点との距離及び前記測定基準地
点から前記受けレールの端部までの距離を計算すること
を特徴とするレール伸縮量測定装置である。
【0005】
【作用】上記(1)、(2)の本発明によれば、鉄道用
のレール上を車両が移動するだけで地上の測定基準地点
とレールの測定地点との距離を計算することができるの
で、測定の手間を大幅に低減できる。また、上記(2)
の本発明によれば、一対の反射面からの反射光をそれぞ
れ受光することにより測定基準地点を通過したことを示
す第1検出信号を求めているので、一対の基準地点のレ
ールの伸長方向に対する傾きによる測定誤差を受けない
測定基準地点を通過した信号を得ることができる。
のレール上を車両が移動するだけで地上の測定基準地点
とレールの測定地点との距離を計算することができるの
で、測定の手間を大幅に低減できる。また、上記(2)
の本発明によれば、一対の反射面からの反射光をそれぞ
れ受光することにより測定基準地点を通過したことを示
す第1検出信号を求めているので、一対の基準地点のレ
ールの伸長方向に対する傾きによる測定誤差を受けない
測定基準地点を通過した信号を得ることができる。
【0006】上記(3)の本発明によれば、予め定めた
基準の距離以上にレールが伸縮していると警報が発せら
れるので、レールの伸縮異常を容易に知ることができ
る。上記(4)、(5)の本発明によれば、受けレール
端部を検出することで、トングレールの測定地点と受け
レール端部との距離すなわち伸縮継目のストロークの測
定を行うことができる。
基準の距離以上にレールが伸縮していると警報が発せら
れるので、レールの伸縮異常を容易に知ることができ
る。上記(4)、(5)の本発明によれば、受けレール
端部を検出することで、トングレールの測定地点と受け
レール端部との距離すなわち伸縮継目のストロークの測
定を行うことができる。
【0007】
【実施例】以下図面を参照して、本発明を詳細に説明す
る。図1は本発明のレール伸縮量測定装置の一実施例の
概略構成図であり、図1(a)はレールの伸長方向に対
して垂直な方向での断面図、図1(b)は図1(a)を
上から見た平面図である。
る。図1は本発明のレール伸縮量測定装置の一実施例の
概略構成図であり、図1(a)はレールの伸長方向に対
して垂直な方向での断面図、図1(b)は図1(a)を
上から見た平面図である。
【0008】レール30a、30bのレール位置測定地
点には、レールの外側に基準ブロック31a、31bが
設けられている。基準ブロック31a、31bは、レー
ル30a、30bの伸長方向の長さがLである。また、
基準ブロック31a、31bの上面はレール上面にほぼ
一致している。地上の測定基準地点には、レール30
a、30bを挟んでレール30a、30bの伸長方向に
対して垂直に対向して一対の基準杭20a、20bが設
置されている。基準杭20a、20bの対向面にはたん
ざく状のレフシート(反射面)21a、21bが取り付
けられている。
点には、レールの外側に基準ブロック31a、31bが
設けられている。基準ブロック31a、31bは、レー
ル30a、30bの伸長方向の長さがLである。また、
基準ブロック31a、31bの上面はレール上面にほぼ
一致している。地上の測定基準地点には、レール30
a、30bを挟んでレール30a、30bの伸長方向に
対して垂直に対向して一対の基準杭20a、20bが設
置されている。基準杭20a、20bの対向面にはたん
ざく状のレフシート(反射面)21a、21bが取り付
けられている。
【0009】本発明のレール伸縮量測定装置はレール3
0a、30b上を移動する車両1に搭載され、基準地点
測定部2a、2bとレール位置測定部3a、3bと放射
温度計17a、17bとから構成される。車両1の下部
には、車両1の両側に車両1の進行方向に対して垂直に
一対の基準地点測定部2a、2bが設けられている。図
2は基準地点測定部2aの概略構成の一例と、基準地点
測定部2aと基準杭20aに取り付けたレフシート21
aとの位置関係とを示す図であり、レールの伸長方向に
対して垂直な方向での断面図である。基準地点測定部は
車両の両側に設けられているが、ここでは簡単のため一
方の基準地点測定部2aについて説明し、基準地点測定
部2bの説明は省略する。なお、図1と同一部材につい
ては同一符号を付し説明は省略する。
0a、30b上を移動する車両1に搭載され、基準地点
測定部2a、2bとレール位置測定部3a、3bと放射
温度計17a、17bとから構成される。車両1の下部
には、車両1の両側に車両1の進行方向に対して垂直に
一対の基準地点測定部2a、2bが設けられている。図
2は基準地点測定部2aの概略構成の一例と、基準地点
測定部2aと基準杭20aに取り付けたレフシート21
aとの位置関係とを示す図であり、レールの伸長方向に
対して垂直な方向での断面図である。基準地点測定部は
車両の両側に設けられているが、ここでは簡単のため一
方の基準地点測定部2aについて説明し、基準地点測定
部2bの説明は省略する。なお、図1と同一部材につい
ては同一符号を付し説明は省略する。
【0010】光源4から出射した光はハーフミラー5を
透過し、レンズ6で平行光束となり、光学窓7から地面
とほぼ平行に出射する。このとき出射光はレフシート2
1aの形状に合わせて、細長い楕円状に整形されてい
る。基準地点を通過するとき、光はレフシート21aに
投射し、反射する。レフシート21aで反射した反射光
は光学窓7、レンズ6を通過し、ハーフミラー5で反射
したのち波長フィルタ8を通過して、フォトダイオード
等の検出器9に入射し、基準地点の通過が検出される。
レフシートは光を入射方向と同方向に反射させる特性が
あるので、光源と検出器とを光学的に等価な位置に配置
すると、反射光の受光を確実に行うことができる。
透過し、レンズ6で平行光束となり、光学窓7から地面
とほぼ平行に出射する。このとき出射光はレフシート2
1aの形状に合わせて、細長い楕円状に整形されてい
る。基準地点を通過するとき、光はレフシート21aに
投射し、反射する。レフシート21aで反射した反射光
は光学窓7、レンズ6を通過し、ハーフミラー5で反射
したのち波長フィルタ8を通過して、フォトダイオード
等の検出器9に入射し、基準地点の通過が検出される。
レフシートは光を入射方向と同方向に反射させる特性が
あるので、光源と検出器とを光学的に等価な位置に配置
すると、反射光の受光を確実に行うことができる。
【0011】基準杭20a、20bに対して基準地点測
定部2a、2bの内側にはレール位置測定部3a、3b
が設けられている。レール位置測定部3a、3bはレー
ル30a、30bのほぼ真上に配設されている。図3
(a)、図3(b)はレール位置測定部3aの概略構成
の一例を示す図であり、レールの伸長方向に対して平行
な方向での断面図である。なお、ここでは簡単のため一
方のレール位置測定部3aについて説明し、レール位置
測定部3bの説明は省略する。また、図1と同一部材に
は同一符号を付し説明は省略する。
定部2a、2bの内側にはレール位置測定部3a、3b
が設けられている。レール位置測定部3a、3bはレー
ル30a、30bのほぼ真上に配設されている。図3
(a)、図3(b)はレール位置測定部3aの概略構成
の一例を示す図であり、レールの伸長方向に対して平行
な方向での断面図である。なお、ここでは簡単のため一
方のレール位置測定部3aについて説明し、レール位置
測定部3bの説明は省略する。また、図1と同一部材に
は同一符号を付し説明は省略する。
【0012】図3(a)は正反射光を利用した場合のレ
ール位置測定部の断面図である。光源10から出射した
光は、ハーフミラー11を透過し、コリメータレンズ1
2で平行光束となる。さらにシリンドリカルレンズ13
を通過して光学窓14から出射した後、レール30aの
上面付近の少し外側で、レールの伸長方向に対して垂直
に細長い線状の光となる。車両1の走行にともなって光
はレール30aの少し外側を走査し、基準ブロックを通
過するとき、あるいは伸縮継目部の受けレールを通過す
るときに反射光が光学窓14、シリンドリカルレンズ1
3、コリメータレンズ12を通過し、さらにハーフミラ
ー11で反射し、波長フィルタ15を通してフォトダイ
オード等の検出器16に入射する。
ール位置測定部の断面図である。光源10から出射した
光は、ハーフミラー11を透過し、コリメータレンズ1
2で平行光束となる。さらにシリンドリカルレンズ13
を通過して光学窓14から出射した後、レール30aの
上面付近の少し外側で、レールの伸長方向に対して垂直
に細長い線状の光となる。車両1の走行にともなって光
はレール30aの少し外側を走査し、基準ブロックを通
過するとき、あるいは伸縮継目部の受けレールを通過す
るときに反射光が光学窓14、シリンドリカルレンズ1
3、コリメータレンズ12を通過し、さらにハーフミラ
ー11で反射し、波長フィルタ15を通してフォトダイ
オード等の検出器16に入射する。
【0013】図3(b)は散乱光を利用した場合のレー
ル位置測定部の断面図であり、レール30aの少し外側
に光を照射する送光部50と、基準ブロックや受けレー
ルからの散乱光を受光する受光部51a、51a’とか
ら構成される。また、送光部50の照射光学系および受
光部の受光光学系は、両光学系の光軸を含む平面がレー
ルの車両の移動方向に平行に配置されている。光源53
から出射した光はレンズ54で平行光束となる。さらに
シリンドリカル55を通過して光学窓56から出射した
後、レール30aの上面付近の少し外側で、レールの伸
長方向に対して垂直に細長い線状の光となる。車両1の
走行にともなって光はレール30aの少し外側を走査
し、基準ブロックのエッジを通過するとき、あるいは伸
縮継目部の受けレール端部を通過するときに発生した散
乱光が光学窓57a、57a’、シリンドリカルレンズ
58a、58a’を通過し、さらにレンズ59a、59
a’、波長フィルタ60a、60a’を通過してフォト
ダイオード等の検出器61a、61a’に入射する。
ル位置測定部の断面図であり、レール30aの少し外側
に光を照射する送光部50と、基準ブロックや受けレー
ルからの散乱光を受光する受光部51a、51a’とか
ら構成される。また、送光部50の照射光学系および受
光部の受光光学系は、両光学系の光軸を含む平面がレー
ルの車両の移動方向に平行に配置されている。光源53
から出射した光はレンズ54で平行光束となる。さらに
シリンドリカル55を通過して光学窓56から出射した
後、レール30aの上面付近の少し外側で、レールの伸
長方向に対して垂直に細長い線状の光となる。車両1の
走行にともなって光はレール30aの少し外側を走査
し、基準ブロックのエッジを通過するとき、あるいは伸
縮継目部の受けレール端部を通過するときに発生した散
乱光が光学窓57a、57a’、シリンドリカルレンズ
58a、58a’を通過し、さらにレンズ59a、59
a’、波長フィルタ60a、60a’を通過してフォト
ダイオード等の検出器61a、61a’に入射する。
【0014】なお、線状の光でレールの少し外側を走査
したときにマクラギやバラストなどのレール底面に近い
位置から発生する散乱光は受光されないように受光部は
配設されている。さらに、車両1の下部には放射温度計
17a、17bが設けられており、レール30a、30
bの側面の温度を測定する。レール側面の温度を測定す
るのは、レール上面は鏡面に近いため、放射率がほとん
ど零になって精度の良い測定ができないためである。
したときにマクラギやバラストなどのレール底面に近い
位置から発生する散乱光は受光されないように受光部は
配設されている。さらに、車両1の下部には放射温度計
17a、17bが設けられており、レール30a、30
bの側面の温度を測定する。レール側面の温度を測定す
るのは、レール上面は鏡面に近いため、放射率がほとん
ど零になって精度の良い測定ができないためである。
【0015】図4(a)は本実施例の信号処理系のブロ
ック図であり、図1と同一部材については同一符号を付
し説明は省略する。基準地点測定部2a、2bから一対
の反射面を設けた基準地点を通過するときに検出された
基準地点検出信号(第1検出信号)が基準地点信号処理
部41a、41bに入力される。基準地点信号処理部4
1a、41bでは、基準地点を通過した時刻(基準杭2
0a、20bに取り付けたレフシート21a、21bで
光が反射した時刻)が測定され、コンピュータ(演算
部)44に出力される。レール位置測定部3a、3bか
らは、基準ブロック31a、31bを通過するときのレ
ール位置検出信号(第2検出信号)および伸縮継目部の
受けレールを通過するときの受けレール端部検出信号
(第3検出信号)がレール位置信号処理部42a、42
bに出力される。レール位置信号処理部42a、42b
では、基準ブロック31a、31bのエッジを通過した
時刻および受けレールの端部を通過した時刻が測定さ
れ、コンピュータ44に出力される。
ック図であり、図1と同一部材については同一符号を付
し説明は省略する。基準地点測定部2a、2bから一対
の反射面を設けた基準地点を通過するときに検出された
基準地点検出信号(第1検出信号)が基準地点信号処理
部41a、41bに入力される。基準地点信号処理部4
1a、41bでは、基準地点を通過した時刻(基準杭2
0a、20bに取り付けたレフシート21a、21bで
光が反射した時刻)が測定され、コンピュータ(演算
部)44に出力される。レール位置測定部3a、3bか
らは、基準ブロック31a、31bを通過するときのレ
ール位置検出信号(第2検出信号)および伸縮継目部の
受けレールを通過するときの受けレール端部検出信号
(第3検出信号)がレール位置信号処理部42a、42
bに出力される。レール位置信号処理部42a、42b
では、基準ブロック31a、31bのエッジを通過した
時刻および受けレールの端部を通過した時刻が測定さ
れ、コンピュータ44に出力される。
【0016】コンピュータ44にはキロ程検知装置45
が接続され、車両の位置および車両の進行方向を示す信
号がコンピュータ44に入力される。また、コンピュー
タ44には放射温度計17a、17bからレール温度が
入力される。なお、コンピュータ44は基準ブロックの
長さLおよび基準杭の設置位置を記憶している。
が接続され、車両の位置および車両の進行方向を示す信
号がコンピュータ44に入力される。また、コンピュー
タ44には放射温度計17a、17bからレール温度が
入力される。なお、コンピュータ44は基準ブロックの
長さLおよび基準杭の設置位置を記憶している。
【0017】ロングレール中間部の測定において、コン
ピュータ44は、基準ブロックの長さLとエッジ通過時
刻と基準地点通過時刻とから基準地点と基準ブロックの
エッジ(レール位置測定地点)との距離を算出する。ま
た、伸縮継目部の測定おいて、コンピュータ44は、基
準ブロックの長さLとエッジ通過時刻と受けレール端部
通過時刻と基準地点通過時刻とから基準地点とトングレ
ールに設けた基準ブロックのエッジ(レール位置測定地
点)との距離と、基準地点と受けレール端部との距離
と、基準ブロックのエッジ(レール位置測定地点)と受
けレール端部との距離(伸縮継目のストローク)を算出
する。
ピュータ44は、基準ブロックの長さLとエッジ通過時
刻と基準地点通過時刻とから基準地点と基準ブロックの
エッジ(レール位置測定地点)との距離を算出する。ま
た、伸縮継目部の測定おいて、コンピュータ44は、基
準ブロックの長さLとエッジ通過時刻と受けレール端部
通過時刻と基準地点通過時刻とから基準地点とトングレ
ールに設けた基準ブロックのエッジ(レール位置測定地
点)との距離と、基準地点と受けレール端部との距離
と、基準ブロックのエッジ(レール位置測定地点)と受
けレール端部との距離(伸縮継目のストローク)を算出
する。
【0018】さらにまた、コンピュータ44には基準地
点とレール位置測定地点との標準距離およびトングレー
ルに設けた基準ブロックのエッジと受けレール端部との
標準ストロークが記憶されており、コンピュータ44は
測定距離、測定ストロークが標準距離、標準ストローク
に対して所定以上の差があると、オペレータなどに異常
を知らせるよう異常信号を発生する。
点とレール位置測定地点との標準距離およびトングレー
ルに設けた基準ブロックのエッジと受けレール端部との
標準ストロークが記憶されており、コンピュータ44は
測定距離、測定ストロークが標準距離、標準ストローク
に対して所定以上の差があると、オペレータなどに異常
を知らせるよう異常信号を発生する。
【0019】なお、信号処理部は図4(b)のように基
準地点検出信号、レール位置検出信号、受けレール端部
検出信号をそれぞれ基準地点測定部2a、2b、レール
位置測定部3a、3bから直接コンピュータ44に入力
して、コンピュータ44でそれぞれの通過時刻を測定す
る構成にしてもよい。上述の如く構成されたレール伸縮
量測定装置のレール伸縮量測定動作を説明する。但し、
ここでは説明を簡単にするために一方のレールの伸縮量
測定動作を説明する。
準地点検出信号、レール位置検出信号、受けレール端部
検出信号をそれぞれ基準地点測定部2a、2b、レール
位置測定部3a、3bから直接コンピュータ44に入力
して、コンピュータ44でそれぞれの通過時刻を測定す
る構成にしてもよい。上述の如く構成されたレール伸縮
量測定装置のレール伸縮量測定動作を説明する。但し、
ここでは説明を簡単にするために一方のレールの伸縮量
測定動作を説明する。
【0020】まず、ロングレール中間部の伸縮量測定動
作を図5を参照して説明する。なお、図1と同一の部材
については同一の符号を付し説明は省略する。走行中の
車両1に取り付けた基準地点測定部2a、2bから光が
車両1の両側から地面とほぼ平行に出射される。基準地
点を通過するとき、反射光が検出され、基準地点信号処
理部41a、41bから図5(e)に示すような基準地
点通過信号がコンピュータ44に入力される。コンピュ
ータ44は、基準地点信号処理部41aからの通過時刻
と基準地点信号処理部41bからの通過時刻との平均値
を算出し、この平均値を基準地点通過時刻Sとして採用
する。このように車両の両側で測定した通過時刻の平均
を採用することで、一対の基準地点のレールの伸長方向
に対する傾きに伴う測定誤差を補正することができる。
作を図5を参照して説明する。なお、図1と同一の部材
については同一の符号を付し説明は省略する。走行中の
車両1に取り付けた基準地点測定部2a、2bから光が
車両1の両側から地面とほぼ平行に出射される。基準地
点を通過するとき、反射光が検出され、基準地点信号処
理部41a、41bから図5(e)に示すような基準地
点通過信号がコンピュータ44に入力される。コンピュ
ータ44は、基準地点信号処理部41aからの通過時刻
と基準地点信号処理部41bからの通過時刻との平均値
を算出し、この平均値を基準地点通過時刻Sとして採用
する。このように車両の両側で測定した通過時刻の平均
を採用することで、一対の基準地点のレールの伸長方向
に対する傾きに伴う測定誤差を補正することができる。
【0021】同様にしてレール位置測定部3aからはレ
ール30aの少し外側へ光が照射される。図5(b)に
示すように、車両の走行にともなって光はレール30a
の少し外側を走査する。基準ブロック31aを通過する
とき、反射光が検出され、レール位置信号処理部42a
に図5(c)に示すようなレール位置検出信号が入力さ
れる。レール位置信号処理部42aでは、図5(d)に
示すようにレール位置検出信号の立ち上り、下りから基
準ブロック31aのエッジE1 、E2 を通過するときの
時刻(エッジ通過時刻)T1 、T2 が測定され、コンピ
ュータ44に入力される。コンピュータ44では、基準
地点通過時刻Sとエッジ通過時刻T1 、T2 とから、エ
ッジE1 〜エッジE2 間通過時間Tと基準地点〜エッジ
E2 間通過時間tとを求める。
ール30aの少し外側へ光が照射される。図5(b)に
示すように、車両の走行にともなって光はレール30a
の少し外側を走査する。基準ブロック31aを通過する
とき、反射光が検出され、レール位置信号処理部42a
に図5(c)に示すようなレール位置検出信号が入力さ
れる。レール位置信号処理部42aでは、図5(d)に
示すようにレール位置検出信号の立ち上り、下りから基
準ブロック31aのエッジE1 、E2 を通過するときの
時刻(エッジ通過時刻)T1 、T2 が測定され、コンピ
ュータ44に入力される。コンピュータ44では、基準
地点通過時刻Sとエッジ通過時刻T1 、T2 とから、エ
ッジE1 〜エッジE2 間通過時間Tと基準地点〜エッジ
E2 間通過時間tとを求める。
【0022】基準ブロック通過時の車両1の速度をvと
すれば、 T=L/v、t=l/v よって、t/Tを算出し、さらに記憶しておいた基準ブ
ロックの長さLを用いて、基準地点と基準ブロックのエ
ッジE2 (レール位置測定地点)との測定距離lを次式
より算出する。
すれば、 T=L/v、t=l/v よって、t/Tを算出し、さらに記憶しておいた基準ブ
ロックの長さLを用いて、基準地点と基準ブロックのエ
ッジE2 (レール位置測定地点)との測定距離lを次式
より算出する。
【0023】l=L・(t/T) なお、ここでは基準ブロックのエッジE1 〜基準地点の
間で車両1の速度がほぼ一定であるという仮定してい
る。従って、基準ブロックのエッジE1 〜基準地点の間
の距離は、その間に車両の速度が変わらない程度に短く
しておく。コンピュータ44は基準地点と基準ブロック
のエッジE2 との標準距離l0 を記憶しており、測定距
離lと標準距離l0 との差が所定距離以上あるときに
は、異常発生信号を出力する。
間で車両1の速度がほぼ一定であるという仮定してい
る。従って、基準ブロックのエッジE1 〜基準地点の間
の距離は、その間に車両の速度が変わらない程度に短く
しておく。コンピュータ44は基準地点と基準ブロック
のエッジE2 との標準距離l0 を記憶しており、測定距
離lと標準距離l0 との差が所定距離以上あるときに
は、異常発生信号を出力する。
【0024】次に伸縮継目部の伸縮量測定動作を図6を
参照して説明する。なお、車両は図6(a)に示す矢印
の方向へ進行しており、レール継目が車両の進行方向に
対して背向になっている場合である。伸縮継目部は図6
(a)に示すようにトングレール33aと受けレール3
2aとから構成されており、基準ブロック34aはトン
グレール33aに設けられている。ロングレール中間部
の測定と同様にして、基準地点通過時刻Sが測定され
る。レール位置測定部3aからトングレール33aの少
し外側へ光が照射される。図5(b)に示すように、車
両の走行にともなって光はトングレール33aの少し外
側を走査する。基準ブロック34a、受けレールを通過
するとき、反射光が検出され、図6(c)に示すような
レール位置検出信号および受けレール端部検出信号がレ
ール位置信号処理部42aに入力される。レール位置信
号処理部42aでは、図6(d)に示すようにレール位
置検出信号の立ち上り、下りおよび受けレール端部検出
信号の立ち上りから基準ブロック34aのエッジE3 、
E4を通過する時刻(エッジ通過時刻)T3 、T4 と受
けレールの端部E5 を通過する時刻(端部通過時刻)T
5 が測定され、コンピュータ44に入力される。コンピ
ュータ44では、基準地点通過時刻Sとエッジ通過時刻
T3 、T4 と端部通過時刻T5 とから、エッジE3 〜エ
ッジE4 間通過時間TとエッジE4 〜受けレール端部E
5 間通過時間uと受けレール端部E5 〜基準地点間通過
時間tとを求める。
参照して説明する。なお、車両は図6(a)に示す矢印
の方向へ進行しており、レール継目が車両の進行方向に
対して背向になっている場合である。伸縮継目部は図6
(a)に示すようにトングレール33aと受けレール3
2aとから構成されており、基準ブロック34aはトン
グレール33aに設けられている。ロングレール中間部
の測定と同様にして、基準地点通過時刻Sが測定され
る。レール位置測定部3aからトングレール33aの少
し外側へ光が照射される。図5(b)に示すように、車
両の走行にともなって光はトングレール33aの少し外
側を走査する。基準ブロック34a、受けレールを通過
するとき、反射光が検出され、図6(c)に示すような
レール位置検出信号および受けレール端部検出信号がレ
ール位置信号処理部42aに入力される。レール位置信
号処理部42aでは、図6(d)に示すようにレール位
置検出信号の立ち上り、下りおよび受けレール端部検出
信号の立ち上りから基準ブロック34aのエッジE3 、
E4を通過する時刻(エッジ通過時刻)T3 、T4 と受
けレールの端部E5 を通過する時刻(端部通過時刻)T
5 が測定され、コンピュータ44に入力される。コンピ
ュータ44では、基準地点通過時刻Sとエッジ通過時刻
T3 、T4 と端部通過時刻T5 とから、エッジE3 〜エ
ッジE4 間通過時間TとエッジE4 〜受けレール端部E
5 間通過時間uと受けレール端部E5 〜基準地点間通過
時間tとを求める。
【0025】基準ブロックのエッジ、受けレール端部を
通過する時の車両1の速度をvとすれば、 T=L/v、u=d/v、t=l/v よって、u/T、t/Tを算出し、さらに記憶しておい
た基準ブロックの長さLを用いて、基準ブロックのエッ
ジE4 と受けレールの端部E5 との測定ストロークd
と、基準地点と基準ブロックのエッジE4 (レール位置
測定地点)との測定距離hとを次式より算出する。な
お、lは基準地点と受けレール端部E5 との間の距離で
ある。
通過する時の車両1の速度をvとすれば、 T=L/v、u=d/v、t=l/v よって、u/T、t/Tを算出し、さらに記憶しておい
た基準ブロックの長さLを用いて、基準ブロックのエッ
ジE4 と受けレールの端部E5 との測定ストロークd
と、基準地点と基準ブロックのエッジE4 (レール位置
測定地点)との測定距離hとを次式より算出する。な
お、lは基準地点と受けレール端部E5 との間の距離で
ある。
【0026】d=L・(u/T) h=d+l=L・〔(u+t)/T〕 コンピュータ44は基準ブロックのエッジE4 と受けレ
ール端部E5 との標準ストロークd0 と、基準地点と基
準ブロックのエッジE4 との標準距離h0 とを記憶して
おり、測定ストロークdと標準ストロークd0 との差及
び測定距離hと標準距離h0 との差が所定以上ある場合
には、異常が生じていると判断して異常発生信号を出力
する。
ール端部E5 との標準ストロークd0 と、基準地点と基
準ブロックのエッジE4 との標準距離h0 とを記憶して
おり、測定ストロークdと標準ストロークd0 との差及
び測定距離hと標準距離h0 との差が所定以上ある場合
には、異常が生じていると判断して異常発生信号を出力
する。
【0027】なお、車両の進行方向が上述の場合と逆の
場合には、信号の変化が逆になるが、キロ程検知装置4
5から車両の進行方向を示す信号を受け取ることにより
上述と同様の方法で算出することができる。また、本実
施例では伸縮継目部の測定に受けレール端部を利用して
いるが受けレールに基準ブロックを設けて測定してもよ
い。
場合には、信号の変化が逆になるが、キロ程検知装置4
5から車両の進行方向を示す信号を受け取ることにより
上述と同様の方法で算出することができる。また、本実
施例では伸縮継目部の測定に受けレール端部を利用して
いるが受けレールに基準ブロックを設けて測定してもよ
い。
【0028】さらにまた、コンピュータ44に入力した
測定地点とキロ程検知装置45からの車両位置情報とに
よって、本装置の動作を限定しておけば、分岐器通過地
点等での信号変化を基準ブロックや伸縮継目部での検出
信号と誤認することを回避できる。ところで、上述した
実施例は、基準地点通過時刻を測定する際に、装置を取
り付けた車両のレールに対する傾きを考慮していない場
合である。しかし、実際には列車のだ行動によって装置
を取り付けた車両が傾く場合があり、基準地点とレール
位置測定地点との間の測定距離に誤差を生じる場合があ
る。
測定地点とキロ程検知装置45からの車両位置情報とに
よって、本装置の動作を限定しておけば、分岐器通過地
点等での信号変化を基準ブロックや伸縮継目部での検出
信号と誤認することを回避できる。ところで、上述した
実施例は、基準地点通過時刻を測定する際に、装置を取
り付けた車両のレールに対する傾きを考慮していない場
合である。しかし、実際には列車のだ行動によって装置
を取り付けた車両が傾く場合があり、基準地点とレール
位置測定地点との間の測定距離に誤差を生じる場合があ
る。
【0029】ここで、車両の傾きに伴う測定誤差の補正
について図7を参照して説明する。まず、左右一対の基
準地点がレールの伸長方向に対して完全に垂直に設置さ
れている場合の測定誤差の補正について図7を参照して
考える。測定すべき距離は、左右の基準地点L0 、R0
を結ぶ仮想的な直線L0 −R0 とレール71R(71
L)との交点Oと、レールに取り付けた基準ブロックと
の間の距離である。図7に示すようにレール71L、7
1Rの伸長方向に対して傾きθが車両にあると、左右そ
れぞれの基準点通過時刻に対応する基準線はL0 −
L’、R0 −R’となる。この両者の平均通過時刻を基
準地点通過時刻としたとき、平均基準線A−A’とレー
ル71R(71L)との交点O’と、交点Oとの距離d
が車両の傾きに伴う基準地点の測定誤差となる。
について図7を参照して説明する。まず、左右一対の基
準地点がレールの伸長方向に対して完全に垂直に設置さ
れている場合の測定誤差の補正について図7を参照して
考える。測定すべき距離は、左右の基準地点L0 、R0
を結ぶ仮想的な直線L0 −R0 とレール71R(71
L)との交点Oと、レールに取り付けた基準ブロックと
の間の距離である。図7に示すようにレール71L、7
1Rの伸長方向に対して傾きθが車両にあると、左右そ
れぞれの基準点通過時刻に対応する基準線はL0 −
L’、R0 −R’となる。この両者の平均通過時刻を基
準地点通過時刻としたとき、平均基準線A−A’とレー
ル71R(71L)との交点O’と、交点Oとの距離d
が車両の傾きに伴う基準地点の測定誤差となる。
【0030】この誤差は、左右の基準地点通過時刻をS
R 、SL 、左右の基準地点間の距離をWとすると、以下
の時刻を基準地点の通過時刻とすることによって補正で
きる。 S=(SR +SL )/2±g・(SR −SL )
/2W 第1項は左右の平均時刻、第2項は補正項である。な
お、gはレール71Lとレール71Rとの間の距離(軌
間)である。
R 、SL 、左右の基準地点間の距離をWとすると、以下
の時刻を基準地点の通過時刻とすることによって補正で
きる。 S=(SR +SL )/2±g・(SR −SL )
/2W 第1項は左右の平均時刻、第2項は補正項である。な
お、gはレール71Lとレール71Rとの間の距離(軌
間)である。
【0031】上述の測定誤差の補正方法は、左右一対の
基準地点がレールの伸長方向に対して垂直に設置されて
いる場合であるが、実際には左右の基準地点がレールの
伸長方向に対して完全に垂直に設置することは難しい。
そこで、左右の基準地点がレールの伸長方向に対して垂
直に設置されていない場合の測定誤差の補正を図8を参
照して考える。
基準地点がレールの伸長方向に対して垂直に設置されて
いる場合であるが、実際には左右の基準地点がレールの
伸長方向に対して完全に垂直に設置することは難しい。
そこで、左右の基準地点がレールの伸長方向に対して垂
直に設置されていない場合の測定誤差の補正を図8を参
照して考える。
【0032】左右の基準地点を結ぶ直線のレールの伸長
方向に対する傾きが車両のレールの伸長方向に対する傾
きより小さい場合には、左右の基準地点を結ぶ直線のレ
ールの伸長方向に対する傾きがある値以下であれば、上
述した補正方法を用いて補正ができる。この条件を以下
に示す。車両の傾きに伴う補正値dは次式より求めるこ
とができる。
方向に対する傾きが車両のレールの伸長方向に対する傾
きより小さい場合には、左右の基準地点を結ぶ直線のレ
ールの伸長方向に対する傾きがある値以下であれば、上
述した補正方法を用いて補正ができる。この条件を以下
に示す。車両の傾きに伴う補正値dは次式より求めるこ
とができる。
【0033】d=gb/2W ただし、bは傾きのない左右基準地点L0 、R0 を傾き
θをもった車両が通過した場合の左右基準地点の測定時
間差に相当する距離である。図8に示すように基準地点
L、Rを結ぶ直線L−Rの傾きαが車両の傾きθより小
さいときはbがb’になる。
θをもった車両が通過した場合の左右基準地点の測定時
間差に相当する距離である。図8に示すように基準地点
L、Rを結ぶ直線L−Rの傾きαが車両の傾きθより小
さいときはbがb’になる。
【0034】b−b’=W tanα よって補正値dに対する誤差Δdは、 Δd=g tanα/2 となる。例えば、軌間gを1067mmとしたとき、Δd
<0.5mmの条件を満たすには、 α<9.4×10-4rad =3.2分 従って、左右基準地点を結ぶ直線のレールの伸長方向に
対する傾きが3.2分以下であれば、図7を用いて説明
した補正方法で測定誤差を0.5mm以下にすることがで
きる。
<0.5mmの条件を満たすには、 α<9.4×10-4rad =3.2分 従って、左右基準地点を結ぶ直線のレールの伸長方向に
対する傾きが3.2分以下であれば、図7を用いて説明
した補正方法で測定誤差を0.5mm以下にすることがで
きる。
【0035】なお、左右の基準地点を結ぶ直線のレール
の伸長方向に対する傾きが車両のレールの伸長方向に対
する傾きより大きい場合にも、それぞれの各一対の基準
地点のレールの伸長方向に対する傾きをコンピュータに
記憶しておけば、上述と同様の補正方法で補正すること
ができる。
の伸長方向に対する傾きが車両のレールの伸長方向に対
する傾きより大きい場合にも、それぞれの各一対の基準
地点のレールの伸長方向に対する傾きをコンピュータに
記憶しておけば、上述と同様の補正方法で補正すること
ができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明のレール伸縮
量測定装置は、レール上を移動する車両に設けられ、レ
ール上を移動しながら地上に設置した基準地点とレール
の測定地点との距離を自動的に測定できる構成となって
いるので、レール伸縮量の測定を短時間に大量に行うこ
とができる。
量測定装置は、レール上を移動する車両に設けられ、レ
ール上を移動しながら地上に設置した基準地点とレール
の測定地点との距離を自動的に測定できる構成となって
いるので、レール伸縮量の測定を短時間に大量に行うこ
とができる。
【図1】 本発明に係るレール伸縮量測定装置の一実施
例の概略構成図 である。
例の概略構成図 である。
【図2】 本発明に係るレール伸縮量測定装置の基準地
点測定部の一実施例の断面図である。
点測定部の一実施例の断面図である。
【図3】 本発明に係るレール伸縮量測定装置のレール
位置測定部の一実施例の断面図である。
位置測定部の一実施例の断面図である。
【図4】 本発明に係るレール伸縮量測定装置の信号処
理系のブロック図の一実施例である。
理系のブロック図の一実施例である。
【図5】 レール中間部のレール伸縮量測定を説明する
図である。
図である。
【図6】 レール継目部のレール伸縮量測定を説明する
図である。
図である。
【図7】 一対の基準地点がレールの伸長方向に対して
垂直に設置されている場合の車両の傾きに伴う測定誤差
の補正方法を説明する図である。
垂直に設置されている場合の車両の傾きに伴う測定誤差
の補正方法を説明する図である。
【図8】 一対の基準地点がレールの伸長方向に対して
垂直に設置されていない場合の車両の傾きに伴う測定誤
差の補正方法を説明する図である。
垂直に設置されていない場合の車両の傾きに伴う測定誤
差の補正方法を説明する図である。
1 車両 2a、2b 基準地点測定部 3a、3b レール位置測定部 4、10、53 光源 9、16、61a、61b 検出器 17a、17b 放射温度計 20a、20b 基準杭 21a、21b レフシート(反射面) 30a、30b レール 31a、31b、34a 基準ブロック 32a 受けレール 33a トングレール 41a、41b 基準地点信号処理部 42a、42b レール位置信号処理部 44 コンピュータ(演算部) 45 キロ程検知装置
Claims (5)
- 【請求項1】 鉄道用のレール上を移動する車両に搭載
されたレール伸縮量測定装置であって、 測定基準地点に設置された基準部材を検出して、前記車
両が前記測定基準地点を通過したことを示す基準地点検
出信号を出力する基準地点検出手段と、 前記レールの測定地点に取り付けられた被測定部材を検
出して、前記車両が前記測定地点を通過したことを示す
レール位置検出信号を出力するレール位置検出手段と、 前記基準地点検出信号と前記レール位置検出信号とに基
づいて前記測定基準地点と前記測定地点との距離を計算
する演算手段と、 を備えたことを特徴とするレール伸縮量測定装置。 - 【請求項2】 鉄道用のレール上を移動する車両に搭載
されたレール伸縮量測定装置であって、 測定基準地点にレールを挟んで対向させて設けた一対の
反射面にそれぞれ測定光を投射する発光手段と、 前記一対の反射面からの反射光をそれぞれ受光すること
によって前記測定基準地点を通過したことを示す第1検
出信号を出力する第1検出手段と、 前記レールの測定地点において、前記レールの外面に取
り付けられた基準ブロックに光を投射する投射光学手段
と、 前記基準ブロックからの反射光を受光することによって
前記基準ブロックを通過したことを示す第2検出信号を
出力する第2検出手段と、 前記第1検出手段からの第1検出信号と前記第2検出手
段からの第2検出信号とに基づいて前記測定基準地点と
前記測定地点との距離を計算する演算手段と、 を備えたことを特徴とするレール伸縮量測定装置。 - 【請求項3】 前記演算手段は、前記測定基準地点と前
記測定地点との標準の距離を記憶する記憶手段を有し、
前記計算した距離が前記記憶手段に記憶した標準の距離
に対し所定距離以上の差があるときには、警告を発する
ことを特徴とする請求項1、2に記載のレール伸縮量測
定装置。 - 【請求項4】 前記レールはトングレールと受けレール
とから構成されたレールであり、前記被測定部材はトン
グレールに取り付けられ、前記レール位置検出手段は、
前記車両が前記受けレール端部を通過したことを検出し
て、前記受けレール端部を通過したことを示す受けレー
ル端部検出信号をさらに出力し、前記演算手段は、前記
基準地点検出信号と前記レール位置検出信号及び受けレ
ール端部検出信号とに基づいて、前記測定基準地点と前
記測定地点との距離及び前記測定基準地点から前記受け
レールの端部までの距離を計算することを特徴とする請
求項1に記載のレール伸縮量測定装置。 - 【請求項5】 前記レールはトングレールと受けレール
とから構成されたレールであり、前記基準ブロックはト
ングレールに取り付けられ、前記第2検出手段は前記受
けレールの端部を通過したことを示す第3検出信号をさ
らに出力し、前記演算手段は、前記第1検出手段からの
第1検出信号と前記第2検出手段からの第2検出信号及
び第3検出信号とに基づいて前記測定基準地点と前記測
定地点との距離及び前記測定基準地点から前記受けレー
ルの端部までの距離を計算することを特徴とする請求項
2に記載のレール伸縮量測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4238120A JPH0688711A (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | レール伸縮量測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4238120A JPH0688711A (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | レール伸縮量測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0688711A true JPH0688711A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17025481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4238120A Pending JPH0688711A (ja) | 1992-09-07 | 1992-09-07 | レール伸縮量測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0688711A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0924828A (ja) * | 1995-07-10 | 1997-01-28 | West Japan Railway Co | スラブとレール間のはなれ測定装置 |
US7461999B2 (en) | 2000-08-21 | 2008-12-09 | Rubicon Research Pty, Ltd. | Flow measurement and control |
JP2008309680A (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-25 | Cosmo Planning:Kk | 軌道変位測定システム |
JP2014510860A (ja) * | 2011-04-10 | 2014-05-01 | ヴィルフリート シェルフ | 鉄道レールを修復する目的で軌道部分を測量するための装置 |
-
1992
- 1992-09-07 JP JP4238120A patent/JPH0688711A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0924828A (ja) * | 1995-07-10 | 1997-01-28 | West Japan Railway Co | スラブとレール間のはなれ測定装置 |
US7461999B2 (en) | 2000-08-21 | 2008-12-09 | Rubicon Research Pty, Ltd. | Flow measurement and control |
JP2008309680A (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-25 | Cosmo Planning:Kk | 軌道変位測定システム |
JP2014510860A (ja) * | 2011-04-10 | 2014-05-01 | ヴィルフリート シェルフ | 鉄道レールを修復する目的で軌道部分を測量するための装置 |
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