JP2008309384A - 給湯装置 - Google Patents

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雅久 大竹
Etsushi Nagae
悦史 長江
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Abstract

【課題】貯湯容量を大きくできるとともに、給湯などの際に、貯湯タンクの温度成層の乱れを防止して高温の湯の量を確保する。
【解決手段】複数の貯湯タンク41a,41bが並列に設けられているとともに、各貯湯タンクの下部から導出された水を、水熱交換器7,27に流して、放熱器3,23の放熱で加熱して湯とした後に、各貯湯タンクの上部に戻す貯湯回路12a,12bが設けられている。そして、貯湯タンクの上部の水温が給湯停止温度以下になった際に、この貯湯タンクに対応する給湯用弁60a,60bが閉じられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプサイクルで焚いた湯を貯湯した後、使用に供する給湯装置に関する。
従来の給湯装置は、たとえば特許文献1に記載されているように、ヒートポンプサイクルの放熱器の放熱で水を加熱して湯として貯湯タンクに貯め、この貯められた湯を供給している。
特開2007−78266号公報
ところで、特許文献1に記載された給湯装置のように、単一の貯湯タンクで貯湯量を大きくするためには、貯湯タンクの高さを高くするか、径を大きくする必要がある。貯湯タンクの高さは、その設置される場所において、許容される高さに制限がある。また、貯湯タンクの径を大きくすると、給湯などの際に、貯湯タンクの温度成層(上部が高温層で下部が低温層となる)が保ちにくい場合が増加する。また、貯湯タンクの径を大きくすると、水圧に耐えうる強度を確保するために相応に貯湯タンクの外壁を厚くする必要があり、貯湯タンクの重量増加という問題も生じる。
なお、複数の貯湯タンクの上部と下部とを順に配管でつないで、疑似的に高さを高くした貯湯タンクを構成したものがあるが、温度成層の境が配管を通過する際の流量調整が、給湯量とのバランスから難しく温度成層が乱れる恐れがあった。
解決しようとする問題点は、貯湯タンクの容量を大きくすると、貯湯タンクの高さが高くなりすぎたり、給湯などの際に貯湯タンクの温度成層が乱れたりする点である。
本発明の給湯装置は、少なくとも冷媒圧縮機(2,22)、放熱器(3,23)、絞り手段(4,24)及び蒸発器(6,26)を環状に接続して成るヒートポンプサイクル(1,21)と、
このヒートポンプサイクルの前記放熱器で加熱された湯を貯える少なくとも2個の貯湯タンク(41a,41b)と、
この各貯湯タンク下部に接続されて、貯湯タンクに市水を供給する給水配管(42)と、
各貯湯タンク上部に夫々接続されて、貯湯タンクの湯を取り出す給湯管(61a,61b)と、
これらの給湯管を集合させてなる単一の給湯本管(62)とを備えている。
そして、放熱器はヒートポンプサイクルを循環する冷媒と水との熱交換を行う水熱交換器(7,27)の構成部品であり、夫々の給湯管に設けられ貯湯タンクの湯が給湯管を通って給湯本管に流れ出すことを防止する給湯用弁(60a,60b)を有すると共に、各貯湯タンクの下部から導出された水を、放熱器で加熱して湯とした後に、各貯湯タンクの上部に戻す貯湯回路(12,12a,12b)が設けられ、夫々の貯湯タンク内の上部の水温が給湯停止温度以下になった際に、この貯湯タンクに対応する給湯用弁が閉じられる。
また、各貯湯タンクの下部から水が貯湯回路へ流れ出すことを防止する貯湯停止弁(46a,46b)が各貯湯タンク毎に設けられ、貯湯タンクの下部の水温が貯湯停止温度以上になった際に、この貯湯タンクに対応する貯湯停止弁が閉じられる場合がある。
そして、ヒートポンプサイクルが複数のサイクルを並列に接続して構成されている場合がある。
本発明によれば、複数の貯湯タンクが並列に設けられているとともに、各貯湯タンクの下部から導出された水を、水熱交換器に流して、放熱器の放熱で加熱して湯とした後に、各貯湯タンクの上部に戻す貯湯回路が設けられている。したがって、給湯負荷に応じて、並列に設けられた貯湯タンクの数を増減することで幅広いシステム構成が可能となるとともに、大流量のお湯を供給する場合であっても貯湯タンクを直列に配管でつなげた場合に比べて、貯湯タンクの下部から流入する冷水の流速を低く抑えることができるので、冷水の流入により、貯湯タンクの温度成層が乱れたりすることを防止することができる。しかも、貯湯タンクの上部の水温が給湯停止温度以下になった際に、この貯湯タンクに対応する給湯用弁が閉じられるので、低温の水が給湯管に流れることを防止することができ、給湯管から供給される湯の温度が大きく低下することを阻止することができる。また、各貯湯タンクからの給湯停止は、給水側ではなく、給湯側で行われているため、給湯運転時に給水側が閉じられて、貯湯タンク内圧が異常に低下することを防止することができる。この様に、貯湯タンク内圧の異常低下を防止することができるので、貯湯タンクの増強が不要となる。
また、各貯湯タンクの下部から水が貯湯回路へ流れ出すことを遮断する貯湯停止弁が各貯湯タンク毎に設けられ、貯湯タンクの下部の水温が貯湯停止温度以上になった際に、この貯湯タンクに対応する貯湯停止弁が閉じられる場合には、貯湯タンクに湯が十分に貯められると、この貯湯タンクには湯を貯めずに、他方の貯湯タンクに貯めるようになり、各貯湯タンク内の貯湯量の不均衡を是正することができる。しかも、水熱交換器に高い温度の水が流れ込むことを防止することができるため、ヒートポンプの熱交換効率が向上する。
貯湯容量を大きくできるとともに、給湯などの際に、貯湯タンクの温度成層の乱れを防止して高温の湯の量を確保するという目的を、複数の貯湯タンクを並列に設けるとともに、各貯湯タンクの下部から導出された水を、水熱交換器に流して、放熱器の放熱で加熱して湯とした後に、各貯湯タンクの上部に戻す貯湯回路を設けることで実現した。
次に、本発明における給湯装置を備えた冷却装置の一実施例について、図を用いて説明する。図1は本発明の一実施例における給湯装置を備えた冷却装置の回路図である。図2は冷却装置の制御装置の入出力図である。なお、図2において、本発明に関する主な部品のみが記載されており、図示されていない他の部品も制御装置に接続されている。
冷却装置のヒートポンプサイクルとしての第1冷凍サイクル1は、第1圧縮機2、第1放熱器3、第1絞り手段としての第1膨張弁4、第1蒸発器6を順次冷媒配管で接続して閉回路をなすように構成されている。第1放熱器3は第1水熱交換器7の構成部品であり、この水熱交換器7において、第1放熱器3の冷媒は給湯部11の貯湯回路12aを流れる水と熱交換可能である。また、第1蒸発器6は、冷却容器であるミルクタンク8内の被冷却物である牛乳を冷却する。すなわち、この第1蒸発器6は、ミルクタンク8またはミルクタンク8内の牛乳を直接冷却しており、ミルクタンク8内の牛乳の温度に基づいて精度の高い保冷運転が可能となっている。
このミルクタンク8には、被冷却物を攪拌する攪拌機13が設けられている。そして、ミルクタンク8の上部には、搾乳ラインからの給乳管(被冷却物供給管)14および洗浄液供給管16が接続されている。また、ミルクタンク8の下部には、牛乳取出管17が接続されている。この牛乳取出管17には2個の開閉弁18,18が設けられ、この両開閉弁18の間から、洗浄液戻管19が分岐している。
ヒートポンプサイクルとしての第2冷凍サイクル21は、第2圧縮機22、第2放熱器23、第2絞り手段としての第2膨張弁24、第2蒸発器26を順次冷媒配管で接続して閉回路をなすように構成されている。第2放熱器23は第2水熱交換器27の構成部品であり、この水熱交換器27において、第2放熱器23の冷媒は給湯部11の貯湯回路12bを流れる水と熱交換可能である。また、第2蒸発器26は、氷蓄熱装置28内の水を冷却して、製氷する。すなわち、第2蒸発器26の配管の外周に着氷させる。さらに、第2放熱器23から第2膨張弁24への回路を流れる冷媒と、第2蒸発器26から第2圧縮機22への回路を流れる冷媒とを熱交換する内部熱交換器29が設けられている。
ヒートポンプサイクルとしての第3冷凍サイクル31は、第3圧縮機32、第3放熱器33、第3絞り手段としての第3膨張弁34、第3蒸発器36を順次冷媒配管で接続して閉回路をなすように構成されている。第3放熱器33は第3水熱交換器37の構成部品であり、この水熱交換器37において、第3放熱器33の冷媒は給湯部11の第2貯湯回路39を流れる水と熱交換可能である。また、第3蒸発器36は、送風機38の送風により外気と熱交換をすることができる。
そして、各冷凍サイクル1,21,31には冷媒として二酸化炭素が封入されている。放熱器3,23,33の内部等の冷凍サイクル高圧側での冷媒圧力は臨界圧力を超えるため、冷凍サイクルは遷臨界サイクルとなる。また、圧縮機2,22,32の潤滑オイルとしては、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキレングリコール)、POE(ポリオールエーテル)等が使用される。また、冷媒に二酸化炭素を用いることにより、放熱器3,23,33で水の加熱温度が高くなり、実質的に貯湯タンク41a,41b,41c内には85℃〜95℃程度の高温の湯が貯えられるものである。
第2冷凍サイクル21の第2蒸発器26の出口において、冷媒を気液二相状態にしている。このように、第2蒸発器26の出口の冷媒を湿り状態にしているので、第2蒸発器26内でオイルの滞留を減らすことができる。そして、この第2蒸発器26から流れ出た気液二相状態の冷媒は、内部熱交換器29において、高圧側の冷媒と熱交換することにより気化しており、第2圧縮機22への液冷媒の戻りを防止している。
給湯装置は、前述のヒートポンプサイクルと給湯部11で構成されている。そして、給湯部11は、3個の貯湯タンク41a,41b,41cを具備しており、各貯湯タンク41a,41b,41cの下部には各々、給水配管42が給水弁43および減圧弁44を介して接続されている。この給水弁43は通常、開いており、湯を使用すると、その使用量に相当する水量を補うために給湯部11内へ、減圧弁44で減圧された市水がその水圧によって供給される。
また、第1貯湯タンク41aおよび第2貯湯タンク41bの下部には、貯湯回路12の入口側端部が分岐し、貯湯停止弁としての遮断弁46a,46bを介して各々接続され、各貯湯タンク41a,41bの下部の低温の水を取り出すことができる。一方、貯湯回路12の出口側は2本の流路12a,12bに分岐し、各々ポンプ47a,47b、流量調整弁48a,48bおよび水熱交換器7,27を通って合流し、ついで、再び分岐して、この分岐した流路が各々逆止弁49a,49bを介して貯湯タンク41a,貯湯タンク41bの上部に接続されている。そして、ポンプ47a,47bが稼働すると、第1貯湯タンク41aおよび第2貯湯タンク41bの下部から水を吸い込み、この水を水熱交換器7,27で熱交換して加熱し、第1貯湯タンク41aおよび第2貯湯タンク41bの上部に戻す。この様に、貯湯回路12,12a,12bは、貯湯タンク41a,41bの下部からの水を、水熱交換器7,27を通って貯湯タンク41a,41bの上部に戻すように構成されている。なお、排水流路50a,50bは圧縮機2,22の起動時(すなわち、放熱器3,23の温度が低い時)に用いられるものであり、通常は閉じており、水は流れない。
上述の様に、第1貯湯タンク41aおよび第2貯湯タンク41bは並列に設けられており、水熱交換器7,27を流れる水は、両貯湯タンク41a,41bに流れ込むことが可能である。また、第1水熱交換器7および第2水熱交換器27は並列に設けられており、貯湯タンク41a,41bの水は、両水熱交換器7,27に流れることが可能である。したがって、両水熱交換器7,27を流れる水に対して、貯湯タンク41a,41bを兼用して使用することができる。
さらに、第1貯湯タンク41aおよび第2貯湯タンク41bには、排水弁51a,51bを具備する排水管52a,52bが接続されている。この排水弁51a,51bを開けることにより、貯湯タンク41a,41b内の余分な水を排出することができる。
また、第3貯湯タンク41cの下部には、前述の第2貯湯回路39の入口側端部が接続されている。第2貯湯回路39には、その入口側端部から出口側に向かってポンプ47cおよび水熱交換器37が設けられ、出口側端部が第3貯湯タンク41cの上部に接続されている。そして、ポンプ47cが稼働すると、第3貯湯タンク41cの下部から水を吸い込み、この水を水熱交換器37で熱交換して加熱し、第3貯湯タンク41cの上部に戻す。なお、第2貯湯回路39には、遮断弁は設けられていない。但し、第3貯湯タンク41c内の上部の水が所定温度以下になった際には、第3圧縮機32の運転が開始され、第3貯湯タンク41c内の上部に高温の湯を供給するものである。
そして、各貯湯タンク41a,41b,41cの上部には、高温の湯を取り出す給湯管の流入側の枝管61a,61b,61cが各々接続されている。第1貯湯タンク41aおよび第2貯湯タンク41bに接続された第1枝管61aおよび第2枝管61bには、給湯用弁としての遮断弁60a,60bが設けられている。なお、第3貯湯タンク41cに接続された第3枝管61cには遮断弁は設けられていない。そして、枝管61a,61b,61cは合流して一本の給湯本管62となり、そして、この給湯本管62の流出側において、パイプライン洗浄用枝管63a、ミルクタンク洗浄用枝管63bおよび、通常の給湯用、お風呂用などに用いるその他用途用枝管63cに分岐している。
ミルクタンク洗浄用枝管63bの端部は開閉弁64を介して、自動洗浄機66に接続されている。この自動洗浄機66には、給水管67および、洗剤や殺菌剤などを供給するための洗剤供給管68が接続されている。そして、自動洗浄機66の下部には、洗浄液を吸い込む洗浄ポンプ71が洗浄液吸込管72を介して接続されている。この洗浄ポンプ71から吐出された洗浄液は、前述の洗浄液供給管16を介してミルクタンク8に供給される。そして、ミルクタンク8を洗浄した後の洗浄液は、前述の洗浄液戻管19を介して洗浄ポンプ71に戻る。この洗浄液戻管19は遮断弁73を具備するとともに、端部が洗浄液吸込管72に接続されている。また、洗浄液吸込管72には、排水弁74を具備する洗浄排水管76が接続されている。
氷蓄熱装置28には、水が貯められており、第2蒸発器26で冷却されて製氷される。そして、氷蓄熱装置28内の水を攪拌するために、氷蓄熱装置28の上部から空気を吸い込んで、氷蓄熱装置28の下部から吹き出す攪拌装置としての送風機81が設けられている。そして、氷蓄熱装置28の下部から低温の水を吸い込むポンプ82が設けられており、このポンプ82は吸い込んだ冷水を冷水循環回路83に吐出する。この冷水循環回路83の端部は氷蓄熱装置28の上部に接続されている。この様にして、冷水循環回路83には氷蓄熱装置28の冷水が循環するが、この冷水循環回路83には熱交換器84が設けられており、この熱交換器84において、冷水循環回路83の冷水と、給乳管14の牛乳とで熱交換を行い、給乳管14の牛乳の温度を下げ、この低温となった牛乳をミルクタンク8に流し込む。
この冷却装置には、各種センサが取り付けられているが、この発明に関係する代表的センサとしては、ミルクタンク8の牛乳の温度計測する被冷却物温度センサT1、貯湯タンク41a,41b,41cの上部の貯湯温度を計測する上部温度センサT2,T3,T4、および、貯湯タンク41a,41b,41cの下部の貯水温度を計測する下部温度センサT6,T7,T8などがある。
冷却装置の制御手段である制御装置91はマイコンなどで構成され、冷却装置の運転を制御している。そして、特に、図2に図示するように、制御装置91には、温度センサT1〜T8などからの信号が入力される。また、制御装置91から、第1圧縮機2、遮断弁46a,46b、遮断弁60a,60bおよび第3圧縮機32などに駆動信号が出力される。さらに、制御装置91には、その他各種機器が入力や出力可能に接続されている。そして、制御装置91の記憶部(EPROMやRAMなど)には種々の設定値(たとえば、給湯停止温度、貯湯停止温度、貯湯開始温度や被冷却物貯蔵温度など)が記憶されるとともに、図示しないタイマを内蔵している。なお、給湯停止温度と貯湯開始温度とは略同じ値(同じ値を含む)となっている。
次に、この様に構成されている冷却装置において、牛乳をミルクタンク8で貯蔵する際の説明を行う。
まず初めに、工場の電力消費量に余裕がある場合や、電気料金などの安価な時間帯などにおいて、第2冷凍サイクル21を稼働させて、氷蓄熱装置28内の水を、第2蒸発器26で冷却して製氷しておく。この第2冷凍サイクル21の稼働の際には、第2放熱器23の温度が高くなるが、この熱を外部に放出すると熱エネルギーの無駄となるため、第2放熱器23を流れる冷媒の熱を、水熱交換器27において、貯湯回路12bを流れる水と熱交換し、高温となった水すなわち湯を第1貯湯タンク41aや第2貯湯タンク41bに貯える。そして、第1貯湯タンク41aや第2貯湯タンク41bに湯が十分に溜まると、貯湯タンク41a,41bの下部の水温(すなわち、下部温度センサT6,T7の検出温度)が上昇する。制御装置91は、下部温度センサT6,T7の検出温度が貯湯停止温度に達すると、対応する貯湯タンク41a,41bに湯が十分に溜まったと判断し、対応する遮断弁46a,46bを閉じて、湯が十分に溜まった貯湯タンク41a,41bにはそれ以上湯を貯えないようにし、他方の貯湯タンク41a,41bに湯を貯える。なお、下部温度センサT6,T7の両方の検出温度が貯湯停止温度未満の場合には、両方の貯湯タンク41a,41bに湯を貯える。
そして、搾乳ラインなどから温かい牛乳が送られてくると、ポンプ82を稼働させて、氷蓄熱装置28内の氷の潜熱により低温となった冷水を熱交換器84に送る。この熱交換器84で、氷蓄熱装置28からの冷水と、送られてきた牛乳と熱交換し、牛乳の温度を低下させる。この低温の牛乳をミルクタンク8内に投入する。したがって、ミルクタンク8内に貯められていた牛乳の温度が大きく変動することを防止することができる。
ミルクタンク8では、ミルクタンク8の牛乳の温度を検出する被冷却物温度センサT1の検出値が設定温度(被冷却物貯蔵温度)となるように、制御装置91が、第1冷凍サイクル1(すなわち、第1圧縮機2など)を稼働させる。すなわち、制御装置91は、被冷却物温度センサT1の検出温度が被冷却物貯蔵温度以上になると、第1冷凍サイクル1に稼働信号を出力し、第1冷凍サイクル1を稼働させて、第1蒸発器6での吸熱によりミルクタンク8内の牛乳の温度を低下させ、被冷却物温度センサT1の検出温度が被冷却物貯蔵温度未満になると、第1冷凍サイクル1に停止信号を出力し、第1冷凍サイクル1を停止させる。尚、第1圧縮機2に能力可変型の圧縮機を用いた場合は、この限りではなく、牛乳の温度と設定温度との差に基づいて能力を可変する。
そして、ミルクタンク8内の適温となった牛乳は、適宜必要に応じて、牛乳取出管17から搬出される。第1冷凍サイクル1の稼働の際には、第1放熱器3の温度が高くなるが、この熱を外部に放出すると熱エネルギーの無駄となるため、第1放熱器3を流れる冷媒の熱を、水熱交換器7において、貯湯回路12aを流れる水と熱交換し、高温となった水すなわち湯を第1貯湯タンク41aや第2貯湯タンク41bに貯える。そして、第1貯湯タンク41aや第2貯湯タンク41bに湯が十分に溜まると、前述と同様にして、制御装置91は、下部温度センサT6,T7の検出温度が貯湯停止温度に達すると、対応する遮断弁46a,46bを閉じて、湯が十分に溜まった貯湯タンク41a,41bにはそれ以上湯を貯えないようにし、他方の貯湯タンク41a,41bに湯を貯える。
また、第3冷凍サイクル31は、第3貯湯タンク41cに略常時湯を貯めておくためのものであり、第3冷凍サイクル31が稼働すると、第3放熱器33を流れる高温冷媒の熱を、水熱交換器37において、第2貯湯回路39を流れる水と熱交換し、高温となった水すなわち湯を第3貯湯タンク41cに貯える。すなわち、制御装置91は、下部温度センサT8の検出温度が貯湯停止温度に達すると、貯湯タンク41cに湯が十分に溜まったと判断し、第3冷凍サイクル31(すなわち、第3圧縮機32など)に停止信号を出力し、貯湯を停止させる。一方、制御装置91は、上部温度センサT4の検出温度が貯湯開始温度に達すると、貯湯タンク41cに湯が少なくなったと判断し、第3冷凍サイクル31(すなわち、第3圧縮機32など)に稼働信号を出力し、貯湯を開始させる。したがって、第3貯湯タンク41cは常時、給湯可能となっている。
ミルクタンク8を洗浄する際には、ミルクタンク8の牛乳を牛乳取出管17から外に全て排出して、ミルクタンク8内を空にする。そして、貯湯タンク41a,41b,41cからの湯を枝管61a,61b,61c、給湯本管62、ミルクタンク洗浄用枝管63bを介して自動洗浄機66に導き、給水管67からの水を混合して適温とするとともに、洗剤供給管68からの洗剤や殺菌剤などを混合させて、洗浄ポンプ71によりミルクタンク8に流し込んで洗浄を行う。洗浄後、洗浄液やすすぎ水などは洗浄排水管76や牛乳取出管17から外に排出される。
なお、貯湯タンク41a,41b,41cの湯は、パイプライン洗浄装置やその他用途にも使用される。
そして、第1貯湯タンク41aや第2貯湯タンク41bの湯が使用されて少なくなると、貯湯タンク41a,41bの上部の水温(すなわち、上部温度センサT2,T3の検出温度)が低下する。制御装置91は、上部温度センサT2,T3の検出温度が給湯停止温度に達すると、対応する貯湯タンク41a,41bの湯が少なくなったと判断し、対応する遮断弁60a,60bを閉じて、対応する貯湯タンク41a,41bからの給湯を停止する。なお、上部温度センサT2,T3の両方の検出温度が給湯停止温度を越えている場合には、両方の貯湯タンク41a,41bから給湯を行う。従って、第1貯湯タンク41aと第2貯湯タンク41bとの貯湯量に差があった場合は、先に湯切れした方の貯湯タンクに対応する遮断弁を閉じて、給湯本管に温水と冷水とが同時に供給されて給湯本管を流れる湯温が低下するのを抑制できるものである。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(1)第3冷凍サイクル31は必ずしも設ける必要はない。また、ヒートポンプサイクルの回路は複数でも、単数でも可能である。
(2)貯湯タンク41a,41b,41cは3個設けられているが、複数であればその個数は適宜変更可能である。
(3)給湯装置の湯の用途は洗浄に限定されず、洗浄以外の他の用途にも使用可能である。
(4)ミルクタンクに限らず、一般の給湯機に用いても良いものである。
(5)制御手段は、マイコンである必要は必ずしもなく、他の制御手段たとえば、リレーなどでも可能である。
複数の貯湯タンクが並列に設けられているとともに、各貯湯タンクの下部から導出された水を、水熱交換器に流して、放熱器の放熱で加熱して湯とした後に、各貯湯タンクの上部に戻す貯湯回路が設けられている。したがって、貯湯容量を大きくできるとともに、給湯などの際に、貯湯タンクの温度成層の乱れを防止することができる。そのため、給湯負荷に応じて貯湯量を任意に変更することができる幅広いシステム構成を要求される給湯装置などに適用することが最適である。
図1は本発明の一実施例における給湯装置を備えた冷却装置の回路図である。 図2は冷却装置の制御装置の入出力図である。
符号の説明
1 第1冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)
2 第1圧縮機
3 第1放熱器
4 第1膨張弁(第1絞り手段)
6 第1蒸発器
7 第1水熱交換器
12,12a,12b 貯湯回路
21 第2冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)
22 第2圧縮機
23 第2放熱器
24 第2膨張弁(第2絞り手段)
26 第2蒸発器
27 第2水熱交換器
41a 第1貯湯タンク
41b 第2貯湯タンク
42 給水配管
46a,46b 遮断弁(貯湯停止弁)
60a,60b 遮断弁(給湯用弁)
61a,61b 給湯管の枝管
62 給湯本管

Claims (3)

  1. 少なくとも冷媒圧縮機、放熱器、絞り手段及び蒸発器を環状に接続して成るヒートポンプサイクルと、
    このヒートポンプサイクルの前記放熱器で加熱された湯を貯える少なくとも2個の貯湯タンクと、
    この各貯湯タンク下部に接続されて、貯湯タンクに市水を供給する給水配管と、
    前記各貯湯タンク上部に夫々接続されて、貯湯タンクの湯を取り出す給湯管と、
    これらの給湯管を集合させてなる単一の給湯本管とを備え、
    前記放熱器は前記ヒートポンプサイクルを循環する冷媒と水との熱交換を行う水熱交換器の構成部品であり、
    前記夫々の給湯管に設けられ、前記貯湯タンクの湯が前記給湯管を通って給湯本管に流れ出すことを防止する給湯用弁を有すると共に、
    前記各貯湯タンクの下部から導出された水を、前記放熱器で加熱して湯とした後に、前記各貯湯タンクの上部に戻す貯湯回路が設けられ、
    前記夫々の貯湯タンク内の上部の水温が給湯停止温度以下になった際に、この貯湯タンクに対応する前記給湯用弁が閉じられることを特徴とする給湯装置。
  2. 前記各貯湯タンクの下部から水が貯湯回路へ流れ出すことを防止する貯湯停止弁が各貯湯タンク毎に設けられ、
    前記貯湯タンクの下部の水温が貯湯停止温度以上になった際に、この貯湯タンクに対応する前記貯湯停止弁が閉じられることを特徴とする請求項1記載の給湯装置。
  3. 前記ヒートポンプサイクルは複数のサイクルを並列に接続して構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の給湯装置。
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