JP2008309195A - Lng貯蔵タンク内に発生するbogの再液化装置と再液化方法 - Google Patents

Lng貯蔵タンク内に発生するbogの再液化装置と再液化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 装置または設備の大型化を解消でき、再液化BOG昇圧ポンプのキャビテーションを効果的に抑止でき、さらには再液化BOG昇圧ポンプのミニマムフロー時においても再液化BOGドラム内の液面制御を容易に実行することのできる、LNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化装置と再液化方法を提供する。
【解決手段】 LNG貯蔵タンク1内に発生するBOGを昇圧後、熱交換器7A等に導き、払い出しLNGによって熱交換器7A等に導かれたBOGを冷却して再液化を行い、この再液化したBOGをドラム8内に一時的に貯え、昇圧ポンプ10によって昇圧した後に気化器12に送出する、LNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化装置300であり、LNG貯蔵タンク1から熱交換器7A等に導かれる払い出しLNGの一部が過冷却LNGとして、制御弁11aを介して昇圧ポンプ10のポンプサクションに導かれる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、LNG(液化天然ガス)貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化装置と再液化方法に関するものである。
LNG貯蔵タンク内に貯蔵されているLNG(液化天然ガス)は、常圧、−160℃にて気液平衡状態となっているが、このタンクは断熱構造となっているものの少なからず自然入熱等が作用することでBOG(ボイルオフガス)が発生し、タンク内に充満している。従来のLNG貯蔵タンクからのLNG払い出し機構では、このBOGを再利用すべく、貯蔵タンクからBOGの払い出しラインとLNGの払い出しラインを構築し、双方のラインを熱交換器に通してBOGをLNGの冷熱にて該熱交換器内で液化させ(再液化)、次いで再液化されたBOGをドラム内に一時的に貯えている。この再液化されたBOGはドラムから払い出されて昇圧され、LNGの払い出しラインに合流された後に気化器へ送られ、気化器内で海水等にて気化されて都市ガスとされるものであり、概略このような流れでBOGの再液化が図られている。
ここで、BOGを一旦再液化させる理由は、ガス状態のままで気化器へ送り出す場合に比して送り出し時のポンプの必要エネルギーを1/40程度と格段に低減できることにある。
ところで、上記する装置の運転圧力は再液化原単位、すなわち、BOG量に対する冷却LNG量の値(冷却LNG量/BOG量)によって決まってくる。たとえば、負荷(ロード)が増大してBOG冷却用の熱源、すなわち冷却LNG量が多く確保できる場合は運転圧力も下がり、コンプレッサー等の動力費は少なくて済むが、負荷が低下して冷却LNG量が十分に確保できない場合にはドラム内の圧力が上昇し、運転圧力も上昇することからコンプレッサー等の動力費も増大する。
特許文献1では、上記ドラム内の圧力と液温を常時センシングし、ドラム圧力がBOG再液化液温度より窒素を数パーセント含む回帰数値もしくはドラム圧力が上限値に到達した際に調節弁を開制御し、ドラム圧力が下限値に到達した等の際に調節弁を閉制御するようにした装置が開示されている。この装置によれば、LNG量が多く、運転圧力が下がっている場合でドラム内に不凝縮ガスが溜まっている場合であっても、これを系外に排出することを可能とし、ドラム圧力の上昇を抑えた状態での運転を可能としている。
特開平7−157782号公報
ところで、BOG処理が再液化BOG昇圧ポンプのミニマムフロー以下になると、再液化BOGドラム戻しができないために液面が低下する結果、液面制御ができない。そこでBOG処理量はポンプのミニマムフロー量以上で運転せざるを得ない。ここで、再液化BOG昇圧ポンプのミニマムフロー以下のBOG処理は極めて困難であることから、この場合には稼働範囲が狭い運転しかできないのが現状である。また、再液化BOG昇圧ポンプのミニマムフローは能力に対して30数%程度ある一方で、再液化装置には25%程度まで稼働を下げることが要求される場合もある。したがって、ミニマムフロー以下のBOG処理が困難な場合には、このような要求を満たすことができないのも現状である。
また、昇圧ポンプ内のキャビテーションは、BOG処理量が低下し、LNG流量の追従が遅れて再液化原単位が上昇する際に発生する。そのため、BOG処理量の変動を極力抑制した運転とするか一定ロード運転とするなど、装置の運転上の制約が大きいのが現状である。例えば、再液化原単位が7の場合に、50%ロードから25%ロードに稼働ダウンした際に、先にBOG量が半減し、冷却用LNG量はその後追従するように制御されていることから、当初は再液化原単位が14に倍増する。なお、このように制御されているのは、先に冷却用LNG量が低下するようにすると、再液化BOGの温度が高くなり、再液化するための圧力が上昇することとなり、能力大のコンプレッサーが必要となるためである。ここで、再液化BOG温度は低下し、その蒸気圧も低下する。この稼働ダウン後の低温低蒸気圧状態の再液化BOGがドラム圧力を支配するドラム上部より流入する結果、ドラム圧力が急激に低下することになる。このドラム圧力の低下が再液化BOG昇圧ポンプサクションの圧力低下につながっている。しかし、初期の段階ではポンプサクションは稼働ダウン前の高温かつ高蒸気圧状態の再液化BOGで満たされており、ポンプサクション圧力低下でサクション内液の発泡が起こり易くなり、キャビテーション発生の可能性が高くなる。そこで、このような制約を回避するために、ポンプサクション圧力の低下時においてもサクション内液が発泡しないだけの十分な液ヘッドをポンプサクション(吸入側)にかけてキャビテーションの防止を図る方策が講じられている。
上記方策が講じられた従来のBOGの再液化装置を図4,5にそれぞれ示している。図4に示す再液化装置100は、液化天然ガスLが収容され、その上方にボイルオフガスGが充満しているLNG貯蔵タンク1と、このタンク1内に載置された払い出しポンプ3、ボイルオフガスGの主たる払い出しラインであって、中圧コンプレッサー5aによって若干加圧されたボイルオフガスGを熱交換器7Aに導くBOG払い出しライン4aと、LNG貯蔵タンク1から同様に熱交換器7Aに通じるLNGの払い出しライン2と、再液化されたBOGを一時的に貯えるドラム8と、ドラム8から払い出された再液化BOGを昇圧して気化器12に送り出すための昇圧ポンプ10と、から構成されている。BOG払い出しライン4aにはBOG流量計6が、ドラム8には再液化BOGの液面レベルを計測する液面レベル計9がそれぞれ設けられており、ドラム8内の再液化BOGの液面レベルの変動が適宜計測されるようになっており、昇圧ポンプ10のポンプサクション側の有効吸込みヘッドがポンプが必要とする所要NPSH(Net Positive Suction Head)以上となるように液面制御バルブ11が開閉するようになっている。なお、再液化BOGが昇圧ポンプ10のミニマムフロー未満の場合には中圧コンプレッサー5aを停止し、高圧コンプレッサー5bを稼動させて所定圧まで昇圧し、別途のBOG払い出しライン4bで直接払い出しが実行されるようになっている。
この再液化装置100では、ポンプサクションに十分な液ヘッドを付与するためにドラム8の載置高さ:H1が非常に高位置に設定されており、その結果、装置規模が大型化せざるを得ない。
一方、図5に示す再液化装置200は、熱交換器7Aの代わりに再液化容器7Bをドラム8上に載置するものであり、この再液化容器7B内でBOGとLNGを混合し、再液化BOGを含むLNGをドラムに導くものである。この再液化装置200においても、再液化装置100と同様にドラム8の載置高さ:H2を非常に高位置に設定する必要があることに変わりはない。
本発明は、上記する問題に鑑みてなされたものであり、再液化BOGを一時的に貯えるドラムを高所に設置することで招来される装置または設備の大型化を解消でき、再液化BOG昇圧ポンプのキャビテーションを効果的に抑止でき、さらには再液化BOG昇圧ポンプのミニマムフロー時においても再液化BOGドラム内の液面制御を容易に実行できる、LNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化装置と再液化方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明によるLNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化装置は、LNG貯蔵タンク内に発生するBOGをコンプレッサーで昇圧後、熱交換器または再液化容器に導き、LNG貯蔵タンクから熱交換器または再液化容器に払い出しLNGを導くとともに該払い出しLNGによって熱交換器または再液化容器内に導かれたBOGを冷却して再液化を行い、この再液化したBOGをドラム内に一時的に貯え、昇圧ポンプによって昇圧した後に気化器に送出する、LNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化装置において、LNG貯蔵タンクから熱交換器または再液化容器に導かれる払い出しLNGの一部が過冷却LNGとして、制御弁を介して昇圧ポンプのポンプサクションに導かれることを特徴とするものである。
本発明のBOGの再液化装置は、再液化BOGを貯蔵するドラム内の低ロード時(低稼働時)における液面制御を容易とし、かつ、再液化BOGの昇圧ポンプのキャビテーションを抑止できる装置に関するものであり、そのために、昇圧ポンプのサクション(吸入側)に必要に応じて過冷却LNGを直接導く構成としたものである。なお、過冷却LNGとは、任意の飽和温度と飽和圧力の関係を示したグラフにおいて、任意の圧力時にその飽和温度よりも低い温度のLNGを意味している。また、本装置は、既述のごとく、熱交換器内でBOGと冷却用LNGを混合することなく該BOGを再液化する形態と、再液化容器内でBOGと払い出しLNGを混合してBOGを再液化させ、再液化BOGを含むトータルのLNGをドラムへ導く形態の2つの形態があり、そのいずれをも包含している。
ここで、本発明の装置の一実施の形態として、前記昇圧ポンプの有効吸込ヘッドを随時算出する有効吸込ヘッド算出手段と、有効吸込ヘッドの基準値および昇圧ポンプのミニマムフロー量を格納する格納手段と、昇圧ポンプのミニマムフロー量に不足する不足量を算出する不足量算出手段と、を少なくとも具備する制御機構によって前記制御弁の開閉制御が実行されるものであり、前記制御機構は、有効吸込ヘッド算出手段による算出結果が有効吸込ヘッドの基準値以上となるように前記過冷却LNGの払い出し量を制御する第1の制御方法と、不足量算出手段によって算出された不足量分を前記過冷却LNGの払い出し量とする第2の制御方法、のいずれか一方の制御方法を選択して払い出し量が制御される
形態もある。
第1の制御方法では、例えばロードが100%から75%等に下がった場合にドラム内圧力も下がり、このロード低下時に昇圧ポンプで生じ得るキャビテーションの発生を抑止するために必要となる過冷却LNGの払い出し量を算定して強制的に昇圧ポンプのポンプサクションに導入するものである。ドラム内に相対的に低温の再液化BOGが入ってきた際に、サクション側に所定量の過冷却LNGを供給することにより、ドラム内での飽和圧力の変動によって有効吸込ヘッドに変動が生じた場合でも、昇圧ポンプで生じ得るキャビテーションの発生が効果的に抑止される。また、特にロードが昇圧ポンプのミニマムフロー以下の場合には、ドラム内の液面制御を実行するために、第2の制御方法により、不足量算出手段によって算出された不足量分を過冷却LNGの払い出し量としてやはり強制的に昇圧ポンプのポンプサクションに導入するものである。
ここで、第1の制御では、再液化BOGによる圧力低下分は蒸気圧低下にて相殺し、有効吸込ヘッドを有効吸込ヘッドの基準値、すなわち、ポンプが必要とする所要NPSH(Net Positive Suction Head)以上となるように流量制御がおこなわれる。
LNGの払い出し装置にて使用される昇圧ポンプには、たとえば35%ロード等のミニマムフローが規定されており、この値以下のロード条件の場合(例えば25%ロードの場合)には、差分量を循環液(ポンプを通った再液化BOGの一部を再度ポンプに還流させる)にて担保しながらミニマムフローを確保する方策もあるが、この循環過程で新たなBOGが発生するという問題がある。そこで、上記のごとく、昇圧ポンプのサクションに差分量に相当する過冷却LNGを導く構成とすることで、新たなBOGの発生を抑止しながら昇圧ポンプのミニマムフロー以下のロード条件の場合にも該昇圧ポンプをミニマムフロー以上で稼動させることが可能となる。
具体的には、LNG貯蔵タンクから熱交換器または再液化容器に導かれる払い出しLNGの一部を過冷却LNGとして制御弁を介して昇圧ポンプのポンプサクションに導くものである。たとえば、LNG貯蔵タンク内に発生するBOGをコンプレッサーで昇圧後、熱交換器または再液化容器に導くラインに気化状態のBOG流量をセンサにて随時計測し、ドラム内の液温度と液面レベルは温度センサと液面レベル計にて随時計測し、これらの計測値から、有効吸込ヘッド算出手段にて、ドラム圧力に相当するヘッドの変化量、ドラム液面ヘッド、ポンプサクション液温度に対する気液平衡圧に相当するヘッドの変化量、各種圧力損失に相当するヘッドの変化量が割り出され、これらに基づいて有効吸込ヘッドが所要NPSH以上となるに必要な過冷却LNGの払い出し量が算出される。次いで、算出された過冷却LNG量を払い出すべく制御弁が適宜の開度で開閉することで所定量の過冷却LNGを昇圧ポンプのサクションに供給することが可能となる。
また、前記第1および第2の制御方法による各過冷却LNGの払い出し量のうち、大きな値が選定されて払い出し量が制御される実施の形態もある。これは、特に昇圧ポンプがミニマムフロー以下の場合に、再液化BOG昇圧ポンプのキャビテーションの防止とミニマムフロー以下でのBOG処理稼動の双方を実現する場合の制御方法である。
本発明のBOGの再液化装置によれば、上記する低ロード時におけるドラム内の液面制御や昇圧ポンプのキャビテーションの抑止のほかにも、ドラムを高所に置くまでもなく、昇圧ポンプのサクションにおける有効吸込ヘッドを所要NPSH以上に確保できることから、従来装置に比してその規模を小型化することができ、したがって製造コストも大幅に廉価にできる。
また、本発明によるLNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化装置の他の実施の形態は、前記昇圧ポンプの有効吸込ヘッドのうち最大負荷時に必要とされる前記過冷却LNGの払い出し量を第1の払い出し量とし、昇圧ポンプのミニマムフロー量に不足する不足量に相当する前記過冷却LNGの払い出し量を第2の払い出し量とした場合に、該第1の払い出し量と該第2の払い出し量のうちで大きな値が選定され、払い出し量の固定値として予め規定されるものであり、前記制御弁によって該固定値の払い出し量で過冷却LNGの払い出し制御が実行されることを特徴とするものである。
本発明の再液化装置の実施の形態は、必要となる過冷却LNGの払い出し量を予め算定して固定値としておき、必要な場合にこの固定値量に相当する過冷却LNGを昇圧ポンプのポンプサクションに供給するように設定しておくものであり、こうすることで、ロード変動に応じて過冷却LNG供給量をコントロールする必要がなくなり、より簡易なシステムを構築できることになる。
また、本発明によるLNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化方法は、LNG貯蔵タンク内に発生するBOGを熱交換器または再液化容器に導くステップと、LNG貯蔵タンクから熱交換器または再液化容器に払い出しLNGを導くとともに該払い出しLNGによって熱交換器または再液化容器内に導かれたBOGを冷却して再液化を行うステップと、この再液化したBOGをドラム内に一時的に貯えるステップと、昇圧ポンプによって昇圧した後に気化器に送出するステップと、からなるLNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化方法において、LNG貯蔵タンクから熱交換器または再液化容器に導かれる払い出しLNGの一部を過冷却LNGとして、昇圧ポンプのポンプサクションに導くステップをさらに具備することを特徴とするものである。
本発明のBOGの再液化方法によれば、ロード変動があってもドラム内の液面制御が極めて容易となり、さらには昇圧ポンプ内で生じ得るキャビテーションを効果的に抑止できる。
ここで、前記過冷却LNGを昇圧ポンプのポンプサクションに導くステップの一実施の形態は、昇圧ポンプの有効吸込ヘッドを算出し、有効吸込ヘッドとその基準値とを比較し、有効吸込ヘッドが基準値未満の場合に少なくとも基準値を満足する量の過冷却LNGを昇圧ポンプのポンプサクションに導く第1のステップと、または、再液化されたBOG量が昇圧ポンプのミニマムフロー量を満足しない場合に不足量分の過冷却LNGを昇圧ポンプのポンプサクションに導く第2のステップ、のいずれか一方が選択されるものである。
さらに、前記方法において、前記第1および第2のステップによる各過冷却LNGの払い出し量を比較し、大きな値を選定して払い出し量を決定する第3のステップをさらに具備する他の実施の形態であってもよい。
また、前記昇圧ポンプの有効吸込ヘッドのうち最大負荷時に必要とされる前記過冷却LNGの払い出し量を第1の払い出し量とし、昇圧ポンプのミニマムフロー量に不足する不足量に相当する前記過冷却LNGの払い出し量を第2の払い出し量とした場合に、該第1の払い出し量と該第2の払い出しのうちで大きな値が選定され、払い出し量の固定値として予め規定されており、該固定値の払い出し量の過冷却LNGが昇圧ポンプのポンプサクションに導かれる実施の形態もある。
本実施の形態によれば、ロード変動に応じて過冷却LNGの払い出し量を求める必要がなくなり、簡易なシステムで本方法を実行することが可能となる。
以上の説明から理解できるように、本発明によるLNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化装置および再液化方法によれば、装置または設備を大型化することなく、再液化BOG昇圧ポンプのキャビテーションを効果的に抑止でき、さらには再液化BOG昇圧ポンプのミニマムフロー時においても再液化BOGドラム内の液面制御を容易に実行することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明のBOG再液化装置の一実施の形態の構成図であり、図2は気化器とドラムを拡大した構成図である。図3は本発明のBOG再液化装置の他の実施の形態の構成図である。なお、従来のBOG再液化装置を示した図4,5と同一の構成には同一の符号を付けるものとする。
図1は、本発明のBOG再液化装置の一実施の形態を示した構成図である。このBOG再液化装置300は、熱交換器7Aを具備する形態の再液化装置である。具体的には、液化天然ガスLが収容され、その上方にボイルオフガスGが充満しているLNG貯蔵タンク1と、このタンク1内に載置された払い出しポンプ3、ボイルオフガスGの払い出しラインであって、中圧コンプレッサー5aによって若干加圧されたボイルオフガスGを熱交換器7Aに導くBOG払い出しライン4aと、LNG貯蔵タンク1から同様に熱交換器7Aに通じるLNGの払い出しライン2と、再液化BOGL1を一時的に貯えるドラム8と、ドラム8から払い出された再液化BOGを昇圧して気化器12に送り出すための昇圧ポンプ10と、から大略構成されている。BOG払い出しライン4aにはBOG流量計6が、ドラム8には再液化ボイルオフガスL1の液面レベルを計測する液面レベル計9aと液温度を計測する温度計9bがそれぞれ設けられている。ドラム8内の再液化ボイルオフガスL1の液面レベルの変動と液温度の変動が適宜計測されるようになっており、それらの変動に応じて昇圧ポンプ10のポンプサクション側の有効吸込みヘッドが所要NPSH以上となるように過冷却LNG導入用バルブ11aが開閉自在に構成されている。
ここで、過冷却LNG導入用バルブ11aの開閉制御は制御部13にて実行されるものであり、ここでは液面レベルや液温度、BOG流量などに関する計測データと、装置のロード変化指令信号などが入力され、これらの入力データを内蔵CPUにて演算することにより、必要量の過冷却LNGを昇圧ポンプ10のポンプサクションに直接供給すべく、バルブ11aの開閉制御が実行される。
次に、制御部13の内部構成を説明する。制御部13内には、昇圧ポンプ10の有効吸込ヘッドを算出するための有効吸込ヘッド算出部と、有効吸込ヘッドの基準値となる所要NPSH、および昇圧ポンプ10のミニマムフロー量(たとえば35%ロード値など)や入力された上記各データなどを格納するための格納部と、昇圧ポンプ10のミニマムフロー量に不足する不足量を算出する不足量算出部と、が内蔵されている。さらに、有効吸込ヘッド算出部による算出結果が所要NPSH以上となるように過冷却LNGの払い出し量を設定する第1設定部と、ミニマムフローに関し、不足量算出部によって算出された不足量分を過冷却LNGの払い出し量として設定する第2設定部が内蔵されている。また、第1設定部で設定された過冷却LNGの払い出し量と第2設定部で設定された過冷却LNGの払い出し量の大小比較を実行する第3設定部もさらに内蔵されており、上記各部がバスを介してCPUに繋げられ、各部が実行される内部構成を呈している。
ロード条件により、装置がミニマムフロー以下の条件で稼動している場合には第3設定部で設定された過冷却LNGの払い出し量が昇圧ポンプ10のポンプサクションに提供される。一方、装置がミニマムフロー以上で稼動している場合であってロード変更(通常はロードの低下)する場合には、第1設定部で設定された過冷却LNGの払い出し量が昇圧ポンプ10のポンプサクションに提供されることで、昇圧ポンプ10内でのキャビテーションが効果的に抑止される。
また、図1において、ロードの変化によって昇圧ポンプ10内におけるキャビテーションを防止するために必要となる過冷却LNGの払い出し量(例えばQ’)がドラム8内の液面制御のために必要となる過冷却LNGの払い出し量(例えばQ”)よりも大きな場合には、キャビテーションを防止するために必要となる払い出し量が選択されることになる。この場合、過冷却LNG導入用バルブ11aは当該払い出し量の過冷却LNGをポンプサクションに提供し、昇圧ポンプ10を通った後に液面制御バルブ11bにて上記差分(Q’− Q”)が抜かれることでドラム内の液面も一定に制御される。
図2は気化器7Aとドラム8を拡大した図であり、HD変化抑制型の下部受入再液化BOGドラムを組み合わせたシステムである。ここでは、HDの変化は、ドラム8の液面温度に支配されるため、気化器7Aからの管路14をドラム8の液中下部で再液化BOGを受け入れることで、液表面温度変化を抑制でき、ロード低下時のHDの変化を抑制することができる。
図1に戻り、BOG再液化装置300では、ロード変動に対して必要量の過冷却LNGをポンプサクションに直接提供することでキャビテーションを効果的に抑止するシステムであるために、ロード変動に対してドラムを高所に載置して有効ヘッドを担保しておく必要がない。そのため、ドラム8までの高さ:h1と、その上方の熱交換器7A上方までの高さ:h2を、ともに従来のBOG再液化装置に比して格段に低く設定することができる。特に、高さ:h1に関しては、ゼロまたはそれに近似した高さに設定しても理論上は問題ない。したがって、装置全体の規模を可及的に小規模にでき、装置全体の製造コストを安価にできる。
図3は、本発明のBOG再液化装置の他の実施の形態を示した構成図である。このBOG再液化装置400は、再液化容器7Bを具備する形態の再液化装置である。BOG再液化装置300との相違点は熱交換器7Aが再液化容器7Bに代わったこと、この装置形態では、再液化容器7B内で払い出しBOGと払い出しLNGを混合して再液化BOGを生成し、該再液化BOGを含むLNGのすべてが直接ドラム8に貯えられる点である。したがって、BOG再液化装置300に比してドラム8の規模も大きくなり、昇圧ポンプ10もより高性能で高出力のものが使用されることになる。尤も、必要量の過冷却LNGが直接昇圧ポンプ10のポンプサクションに提供される構成や制御部13による過冷却LNG導入用バルブの開閉調整などは、BOG再液化装置300と同様である。
また、BOG再液化装置400においても、ドラム8までの高さ:h3とその上方の再液化容器7B上方までの高さ:h4を、ともに従来のBOG再液化装置に比して格段に低く設定することができる。
次に、過冷却LNGの払い出し量の制御方法を概説する。
ロード低下時の再液化BOG昇圧ポンプのキャビテーション防止のための過冷却LNGは、再液化圧力低下分を蒸気圧低下で相殺しポンプの有効吸込ヘッドを一定値(ポンプが必要とするNPSH)以上にするための流量に制御するものであり、この際に必要となる払い出し量を流量Q1とする。
[式1]
Hsv = HD + h- h - h ≧(ポンプが必要とする NPSH)
ここで、Hsv:有効吸込ヘッド(NPSH)(m)、HD:ドラム圧力に相当するヘッド(m)、h:ドラム液面ヘッド(ポンプサクションからのドラム液面高さ)(m)、h:ポンプサクション液温度に対する気液平衡圧に相当するヘッド(m)、h:吸込管の圧力損失に相当するヘッド(m)である。
なお、ロード低下時の再液化圧力低下分が上式ではHDの変化分ΔHDであり、有効吸込ヘッドHsvを一定値(ポンプが必要とするNPSH)以上に保持するためには、過冷却LNGを導入し、-hvを増大させてΔHD+Δ(-hv-hl)≧0となるように過冷却LNGの流量制御を実行する。なお、Δhlが小さい場合は、ΔHD+Δ(-hv)≧0でよい。
ロード低下後、ドラム8全体の液温度が低下し、昇圧ポンプ10のポンプサクション行き温度も低下し、キャビテーションの虞が無くなった時点で、流量Q1を0とする(過冷却LNGの提供を停止する)。
昇圧ポンプ10のミニマムフロー以下での再液化装置稼働時は、ミニマムフロー量に不足する量と等量の過冷却LNGをポンプサクションに導入し(この流量を流量Q2とする)、ミニマムフロー以上の稼働でポンプを運転しつつドラム8内の液面レベルを一定値に制御する。
一方、昇圧ポンプ10のミニマムフロー以下での再液化装置稼働時は、昇圧ポンプ10のキャビテーション防止とミニマムフロー以下でのBOG処理稼働を同時に実現するために、流量Q1とQ2の中で大きい方の値を選択し、昇圧ポンプ10のポンプサクションに導入する。
ここで、流量Q1を固定値で導入する方法もある。この場合には、ΔHDの最大値を求めることで、これに対応するΔ(-hv)に見合う過冷却LNG流量を固定値で確保すれば、過冷却LNG流量の細かな制御は必要なくなる。この場合、キャビテーションの発生が回避できているので、流量Q2のみを制御すればよい。
なお、制御流量値は、上記のごとくシステム上で自動演算されるものであり、流量Q1は、流量変化量、熱交換器性能(UA)、ドラム内液温度、物性値等から算出され、流量Q2は、流量変化量、ミニマムフロー量から算出される。
BOG再液化装置300の場合の制御方法を比較例と対比しつつ実測値を用いて説明する。
100%ロードにおいて、BOG処理量を20t/h、再液化原単位を7、ミニマムフローが35% の場合で検証する。ここで、流量:Q2=20(t/h)×(35−25)/100=2.0t/hとなる。
ロード変動が50%→25%にダウンした場合を想定すると、ΔHD =0.437MPa =119(m)の液ヘッドに相当 ≧ Δhv となる。
すなわち、本装置構成でない場合は(または同等のΔHD抑制システムの無い場合は)、液ヘッドを最大で119m負荷する必要がある。これでは、設備を非常に高くする必要が生じ、設備実現は事実上困難である。本システムではΔHD≧Δhvを満足するように過冷却LNGを導入して、液ヘッドを建設上の適正値まで抑制することができる。
ここで、上記過冷却LNG導入量(流量Q1)は、6.16t/hである。なお、ロード変化と過冷却LNG導入量(流量Q1)の関係を以下の表1で示している。また、過冷却LNG導入量のコントロールはロード変化に応じて導入量を計算し最適量を制御する方法と考えられるロード変化で最大の導入量を固定値としてあらかじめ導入しておく方法があり、いずれを採用してもよい。
Figure 2008309195
表1より、ロード変化が100%→75%→50%→25%の場合、過冷却LNG導入量を固定値としてあらかじめ6.16t/h以上の固定オリフィス等で導入しておくことで、ロード変動に合わせて流量をコントロールすることは必要なくなり、簡単なシステムを構築することも可能である。
昇圧ポンプ10のミニマムフロー以下での再液化装置稼働時は、ドラム8の液面制御と昇圧ポンプ10のキャビテーション防止温度制御を同時に満足しなければならないため、流量Q1,Q2の大きい方を採用することになるが、ロード変化が50%→25%の場合は、上記いずれの制御方法ともに、常にQ1>Q2であることから、キャビテーション防止の流量Q1を導入することとなる。
BOG再液化装置400の場合の制御方法を比較例と対比しつつ実測値を用いて説明する。
100%ロードにおいて、BOG処理量を20t/h、再液化原単位を7、ミニマムフローが35% の場合で検証する。ここで、流量:Q2=160(t/h)×(35−25)/100=16.0t/hとなる。
ロード変化と過冷却LNG導入量(流量Q1)の関係を以下の表2に示している。
なお、BOG再液化装置400の場合の過冷却LNG導入量は、次式で容易に計算される。
[式]
X = kB(a-b)/100
ここで、Xは求める過冷却LNG導入量(t/h)、Kは再液化原単位、BはBOG100%処理量(t/h)、aはロード変動前ロード(%)、bはロード変動後ロード(%)である。
Figure 2008309195
実施例1と同様に、過冷却LNG導入量を固定値としてあらかじめ35t/h以上の固定オリフィス等で導入しておくことで、ロード変動に合わせて流量をコントロールすることは必要なくなる。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
本発明のBOG再液化装置の一実施の形態の構成図である。 気化器とドラムを拡大した構成図である。 本発明のBOG再液化装置の他の実施の形態の構成図である。 従来のBOG再液化装置の一実施の形態の構成図である。 従来のBOG再液化装置の他の実施の形態の構成図である。
符号の説明
1…貯蔵タンク、2,2a…LNG払い出しライン、3…払い出しポンプ、4a,4b…BOG払い出しライン、5a…中圧コンプレッサー、5b…高圧コンプレッサー、6…BOG流量計、7A…熱交換器、7B…再液化容器、8…ドラム、9,9a…液面レベル計、9b…液温度計、10…昇圧ポンプ、11,11b…液面制御バルブ、11a…過冷却LNG導入用バルブ、12…気化器、13…制御部、14…管路、100,200,300,400…BOG再液化装置、L…液化天然ガス(LNG)、L1…再液化ボイルオフガス(再液化BOG)、G…ボイルオフガス(BOG)

Claims (8)

  1. LNG貯蔵タンク内に発生するBOGをコンプレッサーで昇圧後、熱交換器または再液化容器に導き、LNG貯蔵タンクから熱交換器または再液化容器に払い出しLNGを導くとともに該払い出しLNGによって熱交換器または再液化容器内に導かれたBOGを冷却して再液化を行い、この再液化したBOGをドラム内に一時的に貯え、昇圧ポンプによって昇圧した後に気化器に送出する、LNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化装置において、
    LNG貯蔵タンクから熱交換器または再液化容器に導かれる払い出しLNGの一部が過冷却LNGとして、制御弁を介して昇圧ポンプのポンプサクションに導かれることを特徴とする、LNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化装置。
  2. 前記昇圧ポンプの有効吸込ヘッドを算出する有効吸込ヘッド算出手段と、有効吸込ヘッドの基準値および昇圧ポンプのミニマムフロー量を格納する格納手段と、昇圧ポンプのミニマムフロー量に不足する不足量を算出する不足量算出手段と、を少なくとも具備する制御機構によって前記制御弁の開閉制御が実行されるものであり、
    前記制御機構は、有効吸込ヘッド算出手段による算出結果が有効吸込ヘッドの基準値以上となるように過冷却LNGの払い出し量を制御する第1の制御方法と、不足量算出手段によって算出された不足量分を過冷却LNGの払い出し量とする第2の制御方法、のいずれか一方の制御方法を選択して払い出し量を制御するものである、請求項1に記載のLNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化装置。
  3. 請求項2に記載のLNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化装置において、前記第1および第2の制御方法による各過冷却LNGの払い出し量のうち、大きな値が選定されて払い出し量が制御される、LNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化装置。
  4. 前記昇圧ポンプの有効吸込ヘッドのうち最大負荷時に必要とされる過冷却LNGの払い出し量を第1の払い出し量とし、昇圧ポンプのミニマムフロー量に不足する不足量に相当する過冷却LNGの払い出し量を第2の払い出し量とした場合に、該第1の払い出し量と該第2の払い出し量のうちで大きな値が選定され、払い出し量の固定値として予め規定されるものであり、前記制御弁によって該固定値の払い出し量で過冷却LNGの払い出し制御が実行されることを特徴とする、請求項1に記載のLNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化装置。
  5. LNG貯蔵タンク内に発生するBOGを熱交換器または再液化容器に導くステップと、LNG貯蔵タンクから熱交換器または再液化容器に払い出しLNGを導くとともに該払い出しLNGによって熱交換器または再液化容器内に導かれたBOGを冷却して再液化を行うステップと、この再液化したBOGをドラム内に一時的に貯えるステップと、昇圧ポンプによって昇圧した後に気化器に送出するステップと、からなるLNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化方法において、
    LNG貯蔵タンクから熱交換器または再液化容器に導かれる払い出しLNGの一部を過冷却LNGとして、昇圧ポンプのポンプサクションに導くステップをさらに具備することを特徴とする、LNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化方法。
  6. 請求項5に記載のLNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化方法において、
    前記過冷却LNGを昇圧ポンプのポンプサクションに導くステップは、
    昇圧ポンプの有効吸込ヘッドを算出し、有効吸込ヘッドとその基準値とを比較し、有効吸込ヘッドが基準値未満の場合に少なくとも基準値を満足する量の過冷却LNGを昇圧ポンプのポンプサクションに導く第1のステップと、
    再液化されたBOG量が昇圧ポンプのミニマムフロー量を満足しない場合に不足量分の過冷却LNGを昇圧ポンプのポンプサクションに導く第2のステップと、のいずれか一方である、LNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化方法。
  7. 請求項6に記載のLNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化方法において、
    前記第1および第2のステップによる各過冷却LNGの払い出し量を比較し、大きな値を選定して払い出し量を決定する第3のステップをさらに具備する、LNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化方法。
  8. 請求項5に記載のLNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化方法において、
    前記昇圧ポンプの有効吸込ヘッドのうち最大負荷時に必要とされる前記過冷却LNGの払い出し量を第1の払い出し量とし、昇圧ポンプのミニマムフロー量に不足する不足量に相当する前記過冷却LNGの払い出し量を第2の払い出し量とした場合に、該第1の払い出し量と該第2の払い出しのうちで大きな値が選定され、払い出し量の固定値として予め規定されており、該固定値の払い出し量の過冷却LNGが昇圧ポンプのポンプサクションに導かれることを特徴とする、LNG貯蔵タンク内に発生するBOGの再液化方法。
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