JP2008308306A - 中綴じ折り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中綴じ折り冊子を作成する生産性を向上させる。
【解決手段】製本システムにおいて、綴じストッパ58およびバックジョガー55は、用紙搬送方向におけるシート束の位置を位置決めする。ステッチャ56は、シート束を綴じる。第1ラインセンサ150は、綴じ折りラインを示すよう用紙束の下面に表されたマークを撮像する。電子制御部は、第1ラインセンサ150による走査結果を利用してマークの用紙搬送方向の位置を特定し、特定したマークの用紙搬送方向の位置に綴じ折りラインをあわせるように綴じストッパ58およびバックジョガー55の位置を調整する。
【選択図】図2

Description

本発明は、中綴じ折り装置に関し、特に、シート束を綴じ、綴じた部分でシート束を折りたたむことにより中綴じ折り冊子を作成する中綴じ折り装置に関する。
例えば、シート束を中央において綴じ、綴じられた部分を折りたたむことによって冊子を作成する中綴じ折り装置が知られている。このような中綴じ折り装置は、一般的にシート束を綴じて折りたたむ直線部分である綴じ折りラインと垂直な方向にシート束を搬送しながら、シート束に中綴じ処理、および折り処理を施す。しかし、例えば、綴じ処理を施すときにシート束の先端部位置がずれると、シート束の搬送方向中央部を適切に綴じることが困難となる。また、例えば、折り処理を施すときにシート束の先端部位置がずれると、シート束の搬送方向中央部において適切にシート束を折りたたむことが困難となる。このため、例えば、中綴じ位置と中折り位置とを調整移動可能にする第1調整手段と、中綴じ位置と中折り位置とを微調整移動可能にする第2調整手段とを設けた用紙後処理装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2001−206626号公報
しかしながら、特許文献1に記載される技術では、ユーザが中綴じ位置および中折り位置を調整しなければならないため、ユーザに煩雑な作業を強いるばかりでなく、中綴じ折り冊子を作成する生産性を向上させることも容易ではない。
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、中綴じ折り冊子を作成する生産性を向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の中綴じ折り装置は、シート束を綴じ、綴じた部分でシート束を折りたたむことにより中綴じ折り冊子を作成する中綴じ折り装置において、シート束を綴じる綴じ手段と、シート束のシート面と平行且つ綴じ手段による綴じ位置を含む直線と垂直な第1方向へのシート束の移動を規制する位置決め手段と、所定の位置において第1方向への移動が規制されたシート束の露出面に表された画像を撮像して画像データを取得する撮像手段と、取得された画像データを利用して、シート束の露出面に表された画像の第1方向における位置を特定し、特定した当該画像の第1方向における位置に基づいて、綴じ手段による綴じ位置と、位置決め手段により移動が規制されるシート束の位置との第1方向における相対的位置を変化させることにより、第1方向におけるシート束への綴じ位置を調整する綴じ位置調整手段と、を備える。この態様によれば、綴じラインに綴じ位置を合わせるためのユーザの工数を低減することができ、中綴じ折り冊子を作成する生産性を向上させることができる。
撮像手段は、シート束の綴じられるべき位置を含む綴じラインを示すようシート束の露出面に表されたマークを撮像し、綴じ位置調整手段は、取得された画像データを利用して当該マークの第1方向における位置を特定し、特定した当該マークの第1方向における位置に基づいて、綴じラインに綴じ位置を合わせるように第1方向におけるシート束への綴じ位置を調整してもよい。この態様によれば、例えば用紙に記録されたトンボマークなどが示す綴じラインに、簡易に綴じ位置を合わせることができる。
撮像手段は、第1方向と垂直に可動に設けられてもよい。この態様によれば、シート束の露出面に表された画像の用紙幅方向位置に応じて、撮像手段を移動させることができる。
シート束の端部のうち第1方向と平行な2つの側端部に各々が当接し、第1方向と垂直な第2方向へのシート束の移動を規制する一対のサイドガイドをさらに備えてもよい。撮像手段は、用紙の側端部近傍に表された画像を撮像するよう、一対のサイドガイドの少なくとも一方に取り付けられてもよい。この態様によれば、例えば用紙の側端部近傍に表されたトンボマークなどを簡易な構成で撮像することができる。
本発明の別の態様もまた、中綴じ折り装置である。この装置は、シート束を綴じ、綴じた部分でシート束を折りたたむことにより中綴じ折り冊子を作成する中綴じ折り装置において、シート束を折りたたむ折り手段と、シート束のシート面と平行且つ折り手段による折り位置が示す直線と垂直な第1方向へのシート束の移動を規制する位置決め手段と、所定の位置において第1方向への移動が規制されたシート束の露出面に表された画像を撮像して画像データを取得する撮像手段と、取得された画像データを利用して、シート束の露出面に表された画像の第1方向における位置を特定し、特定した当該画像の第1方向における位置に基づいて、折り手段による折り位置と、位置決め手段により移動が規制されるシート束の位置との第1方向における相対的位置を変化させることにより、第1方向におけるシート束の折り位置を調整する折り位置調整手段と、を備える。この態様によれば、折りラインに折り位置を合わせるためのユーザの工数を低減することができ、中綴じ折り冊子を作成する生産性を向上させることができる。
撮像手段は、シート束の折りたたまれるべき折りラインを示すようシート束の露出面に表されたマークを撮像し、折り位置調整手段は、取得された画像データを利用して当該マークの第1方向における位置を特定し、特定した当該マークの第1方向における位置に基づいて、折りラインに折り位置を合わせるように第1方向におけるシート束の折り位置を調整してもよい。この態様によれば、用紙に記録されたトンボマークなどが示す折りラインに、簡易に折り位置を合わせることができる。
撮像手段は、第1方向と垂直に可動に設けられてもよい。この態様によれば、シート束の露出面に表された画像の用紙幅方向位置に応じて、撮像手段を移動させることができる。
本発明に係る中綴じ折り装置によれば、中綴じ折り冊子を作成する生産性を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(以下、実施形態という)について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る製本システム10の模式的な全体構成図である。製本システム10は、給紙装置16、用紙加工装置18、中綴じ折り装置20、小口断裁装置22、および電子制御部30を有する。
電子制御部30は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAMを有している。電子制御部30は給紙装置16、用紙加工装置18、中綴じ折り装置20、および小口断裁装置22の各々に接続されており、これらの各々の動作を制御する。
給紙装置16は、Aトレイ36A、Bトレイ36B、分離給送機構40、およびスイッチバック反転機構44を有する。Aトレイ36Aは、Bトレイ36Bよりも上方に設けられ、積載可能な用紙枚数はBトレイ36Bよりも多く設定されている。Aトレイ36AおよびBトレイ36Bは、モータ(図示せず)を作動させることにより各々が昇降可能に設けられている。以下、Aトレイ36AおよびBトレイ36Bを、必要に応じて「トレイ」と総称する。
Aトレイ36AおよびBトレイ36Bの各々には、印刷、電子写真方式、インクジェット方式などによる画像形成方法によって画像が形成された用紙が積載される。このため、Aトレイ36AおよびBトレイ36Bには、画像が形成された用紙が複数重なり合った状態の用紙群が、製本作業者の手によってセットされる。Aトレイ36Aには、通常は表紙以外の冊子の中身の部分である本身を構成する用紙が積載され、Bトレイ36Bには通常は表紙が積載されるが、Aトレイ36AおよびBトレイ36Bに積載される用紙がこれらに限られないことは勿論である。
分離給送機構40は、Aトレイ36AおよびBトレイ36Bの各々に対応して設けられる。分離給送機構40は、Aトレイ36AまたはBトレイ36Bに積載された用紙のうち最上位の用紙を分離して送り出す。第1の実施形態に係る分離給送機構40は、エア吸引式のものが採用されている。エア吸引式の分離給送機構は公知であるため、分離給送機構40の詳細な説明は省略する。
スイッチバック反転機構44は、ソレノイドのオン・オフを切り換えることにより搬送された用紙をスイッチバック反転機構44に搬入し、搬入方向と逆方向にその用紙を搬出することにより、用紙を反転させて搬送方向下流側(以下、単に「下流側」という)へと送り出す。第1の実施形態では、Aトレイ36Aから送り出される用紙の搬送経路にのみスイッチバック反転機構44が設けられている。Aトレイ36AまたはBトレイ36Bから送り出された紙は、給紙装置16内の用紙搬送路を通過して用紙加工装置18に送り出される。電子制御部30は、Aトレイ36AおよびBトレイ36Bの各々の昇降、分離給送機構40による用紙の送り出し、およびスイッチバック反転機構44による用紙の反転をそれぞれ制御することにより、トレイに積載された用紙群から用紙を一枚ずつ用紙加工装置18に送り出す。
用紙加工装置18は、給紙装置16から送り込まれた用紙に、周縁部の切り落とし処理および折り目付け処理を含む用紙加工処理を施す。用紙加工装置18は、周縁部切り落とし機構46および折り目付け機構52を有する。
たとえば、コピー機などで画像形成された用紙は周辺部に余白部分が生じる。このため、予め大きめの用紙を使って用紙に画像を形成し、製本処理時にこのような用紙の周縁部を切り落とす場合がある。周縁部切り落とし機構46は、送り込まれた用紙の周縁部を切り落とすことにより、このような余白の部分を用紙から削除し、見栄えのよい冊子の作成を実現する。
周縁部切り落とし機構46は、位置決めガイド47、両端切り落としスリッタ48、および前後端切り落としカッター50を有する。位置決めガイド47は、各々が装置前後方向に一つずつ配置されるよう一対設けられ、メイン搬送路45に搬送された用紙の搬送方向と平行な両側端と当接し、用紙の搬送方向と垂直な方向への移動を規制する。一対の位置決めガイド47の各々は、モータ(図示せず)を作動させて用紙搬送方向と垂直な方向にそれぞれ移動させることが可能となっている。
両端切り落としスリッタ48は、各々が装置前後方向に一つずつ配置されるよう一対設けられる。一対の両端切り落としスリッタ48の各々は、外周に刃が形成された一対の円盤状のカッターにより構成される。両端切り落としスリッタ48は、位置決めガイド47により両側端が規制された状態で、メイン搬送路45に搬送された用紙の両側端部を用紙の搬送方向と平行な直線で切り落とす。一対の両端切り落としスリッタ48の各々は、モータ(図示せず)を作動させて用紙搬送方向と垂直な方向にそれぞれ移動させることが可能となっている。
前後端切り落としカッター50は両端切り落としスリッタ48の下流側に設けられる。前後端切り落としカッター50は、メイン搬送路45の上方および下方にそれぞれ1つずつ配置されるよう一対設けられ、モータ(図示せず)が作動してメイン搬送路45上方のカッターが下降し、メイン搬送路45下方のカッターが上昇することにより、メイン搬送路45に搬送された用紙の前端部および後端部を、用紙搬送方向と垂直な直線で切り落とす。このように周縁部切り落とし機構46は、両端切り落としスリッタ48および前後端切り落としカッター50により用紙の周縁部を切り落とす。
折り目付け機構52は、メイン搬送路45上方に設けられた折り目付け部材を有する。モータ(図示せず)が作動してこの折り目付け部材が下降し、用紙を押圧することにより、メイン搬送路45に搬送された用紙の中央に、用紙搬送方向と垂直な直線の折り目を付する。
電子制御部30は、用紙加工装置18に設けられた様々なモータなどのアクチュエータの作動を制御して、位置決めガイド47による規制位置、両端切り落としスリッタ48による用紙の両側端部の切り落とし、前後端切り落としカッター50による用紙の前後端部の切り落とし、および折り目付け機構52による用紙への折り目付けなどを制御する。
また、用紙加工装置18には、用紙周縁部の切り落とし処理や折り目付け処理が行われないバイパス搬送路53が形成されている。第1の実施形態では、給紙装置16においてAトレイ36Aにセットされた用紙群から給紙された用紙は、用紙加工装置18ではバイパス搬送路53を通って中綴じ折り装置20に送り出される。また、給紙装置16においてBトレイ36Bにセットされた用紙群から給紙された用紙は、用紙加工装置18ではメイン搬送路45を通って中綴じ折り装置20に送り出される。しかし、用紙加工装置18がこのような態様に限られず、例えばAトレイ36AおよびBトレイ36Bのいずれにセットされた用紙群から給紙された用紙であっても、用紙加工処理が必要な用紙はメイン搬送路45に搬送し、必要ない用紙はバイパス搬送路53に搬送してもよいことは勿論である。
中綴じ折り装置20は、用紙加工装置18から送り込まれた用紙に中綴じ折り処理を施す。中綴じ折り装置20は、綴じ機構57、折り機構59、折り無しスタッカ68を有する。
綴じ機構57は、サイドジョガー54、ステッチャ56、綴じストッパ58、およびバックジョガー55を有する。サイドジョガー54は一対設けられ、各々が綴じ機構57において所定枚数の用紙が重なり合って形成された用紙束の側端部に当接し、用紙搬送方向と垂直な方向である用紙幅方向における用紙束の位置を位置決めする。綴じストッパ58およびバックジョガー55は、綴じ機構57において所定枚数の用紙が重なり合って形成された用紙束の先端部および後端部にそれぞれ当接し、用紙束の用紙搬送方向における位置を位置決めする。サイドジョガー54、綴じストッパ58、およびバックジョガー55の詳細については後述する。ステッチャ56は、綴じストッパ58、サイドジョガー54、およびバックジョガー55によって位置決めされた用紙束に対して綴じ処理を施す。
折り機構59は、綴じ機構57の下流側に設けられており、綴じ機構57によって綴じ処理が実施された用紙束に、綴じた箇所で用紙束を折りたたむ折り処理を実施する。折り機構59は、一対の折りローラ60、折りナイフ61、折りストッパ66を有する。
綴じ機構57にて綴じ処理が実施されると、綴じストッパ58が下方に退避し、綴じられた用紙束が折り機構59に送り込まれる。折り機構59に送り込まれた用紙束は、先端が折りストッパ66に当接したところで用紙搬送方向の位置決めがされる。メイン搬送路62の上方には一対の折りローラ60が、軸方向が用紙搬送方向と垂直な方向に向くよう、用紙搬送方向に並設されている。折りナイフ61は、モータ(図示せず)が作動することにより一対の折りローラ60の間とメイン搬送路62の下方とを上昇および下降することが可能となっている。折りストッパ66により用紙束が用紙搬送方向の位置決めがされた状態で折りナイフ61を上昇させることにより、用紙束が一対の折りローラ60の間に巻き込まれる。第1の実施形態において、折り位置とは、折りナイフ61の先端が上昇して用紙束に当接するときの折りナイフ61の先端位置をいうものとする。折りストッパ66の詳細については後述する。一対の折りローラ60は、強い力で用紙束を挟持しながら用紙束を上方に搬送するよう回転することにより、用紙束に折り目を付ける。一対の折りローラ60によって折り目が付けられた綴じ折り冊子は、一対の折りローラ60のニップ部から上方に向かう綴じ折り冊子搬送路63を通ってベルト搬送機構64に送り込まれ、ベルト搬送機構64は、綴じ折り冊子を小口断裁装置22に送り出す。
なお、折りストッパ66は、ソレノイドをオン・オフすることによりメイン搬送路62に進退可能となっている。中綴じ折り装置20において綴じ処理および折り処理が施されない場合、綴じストッパ58および折りストッパ66はメイン搬送路62から退避した状態となり、用紙加工装置18から搬送された用紙は、折りストッパ66の下流に設けられた折り無しスタッカ68に積載される。
小口断裁装置22は、中綴じ折り装置20から送り込まれた綴じ折り冊子の小口を断裁して、最終的な冊子を作成する。小口断裁装置22は、小口裁断刃70、用紙押さえ部72、および小口断裁ストッパ74を有する。
小口断裁ストッパ74は、ソレノイド(図示せず)をオン・オフすることにより、用紙搬送路75に進退可能とされている。綴じ折り冊子の小口を断裁する場合、小口断裁装置22は、綴じ折り冊子が送り込まれるタイミングで小口断裁ストッパ74を用紙搬送路75に突出させておく。これにより、小口断裁装置22に送り込まれた綴じ折り冊子は先端が小口断裁ストッパ74に当接して用紙搬送方向の位置決めがなされる。
用紙押さえ部72は小口断裁ストッパ74より用紙搬送方向上流側(以下、単に「上流側」という)の用紙搬送路75上方に配置され、モータ(図示せず)が作動することにより下降して用紙搬送路75にある綴じ折り冊子を押さえつけて固定する。小口裁断刃70は用紙押さえ部72のさらに上流の用紙搬送路75上方に配置され、モータ(図示せず)が作動することにより下降する。小口断裁ストッパ74により用紙搬送方向の位置決めがされた状態で、用紙押さえ部72が綴じ折り冊子を押さえつけ、小口裁断刃70がその綴じ折り冊子の小口を断裁する。作成された冊子は綴じ折りスタッカ24に送り出され、綴じ折りスタッカ24上に蓄えられる。
なお、小口断裁装置22に代えて、小口、天地をそれぞれ断裁する断裁刃を備えた三方断裁装置を配置してもよい。また、小口断裁装置22の下流側に、天地を断裁する断裁刃を備えた天地断裁装置が配置され、小口断裁装置22によって小口が断裁された中綴じ折り冊子が天地断裁装置に送り込まれ、天地断裁装置において天地が断裁されてもよい。これによって、トンボマークなどが付された天地の縁部を除去することができ、見栄えのよい中綴じ折り冊子を作成することができる。
図2は、中綴じ折り装置20内部の綴じ機構57および折り機構59の詳細な構成を示す正面図であり、図3は、綴じ機構57および折り機構59の詳細な構成を示す上面図である。以下、図2および図3の双方に関連して綴じ機構57および折り機構59の構成について説明する。
用紙加工装置18から搬入された用紙束2は、ベルト上面がメイン搬送路62を構成するベルト搬送機構102によって、綴じ機構57に送り込まれる。綴じ機構57は、綴じストッパユニット106、綴じストッパ調整機構104、バックジョガーユニット132、バックジョガー調整機構130、および第1ラインセンサ150をさらに有する。
綴じストッパユニット106は、綴じストッパ58、進退機構108、および支持プレート110を有する。綴じストッパ58は断面がL字型の細長い部材であり、用紙幅方向に延在するよう配置される。進退機構108はソレノイド(図示せず)を有し、ソレノイドがオンされることにより綴じストッパ58が回動して綴じストッパ58の当接面がメイン搬送路62より上方に突出し、ソレノイドがオフにされることにより綴じストッパ58が逆方向に回動して綴じストッパ58がメイン搬送路62より下方に退避するよう構成されている。電子制御部30は、このソレノイドのオン・オフを制御することにより、綴じストッパ58の進退を制御する。なお、進退機構108は、綴じストッパ58の当接面をメイン搬送路62から上方に突出させるとき、当接面が用紙搬送方向と垂直となるよう綴じストッパ58の回動角度を規制する。支持プレート110は、進退機構108を支持する。
綴じストッパ58の当接面がメイン搬送路62より上方に突出しているときは、ベルト搬送機構102および搬送ローラ124によって搬入された用紙束の先端部が綴じストッパ58の当接面に当接し、用紙束の先端部位置を規制する。したがって、綴じストッパ58は、用紙搬送方向と平行な方向への用紙束の移動を規制する位置決め手段として機能する。
綴じストッパ調整機構104は、ナット112、ボールネジ114、および綴じストッパ移動モータ122を有する。ナット112は綴じストッパユニット106の支持プレート110に固定される。ボールネジ114は、用紙搬送方向に延在してナット112に噛み合いする。ボールネジ114の一端にはローラ116が設けられており、綴じストッパ移動モータ122のモータ軸にはローラ120が設けられている。ベルト118がローラ116およびローラ120の双方に噛み合いしており、綴じストッパ移動モータ122が作動することにより、綴じストッパ移動モータ122のトルクがボールネジ114に伝達され、ボールネジ114が回転する。電子制御部30は、綴じストッパ移動モータ122に駆動信号を供給して綴じストッパ移動モータ122の正転、逆転、および回転角度を制御することにより、綴じストッパユニット106を用紙搬送方向と平行な方向に移動させて綴じストッパ58の当接面の位置を調整する。
バックジョガーユニット132は、バックジョガー55、進退機構134、および支持プレート136を有する。バックジョガー55は用紙搬送方向に垂直な当接面を有するブロック状に形成され、同一平面上に当接面が位置するよう、用紙幅方向に複数(第1の実施形態では3つ)設けられる。進退機構134はモータ(図示せず)を有し、モータが正転することによりバックジョガー55が用紙搬送方向に移動しながら上昇してメイン搬送路62より上面に当接面が突出し、また、モータを逆転することによりバックジョガー55が用紙搬送方向と逆方向に移動しながら下降してメイン搬送路62より下面に当接面が退避するよう構成されている。電子制御部30は、このモータに駆動信号を供給することによりモータの作動を制御し、バックジョガー55の進退を制御する。
バックジョガー55の当接面がメイン搬送路62より上方に突出しているときは、ベルト搬送機構102および搬送ローラ124によって搬入された用紙束の後端部がバックジョガー55の当接面に当接し、用紙束の後端部位置を規制する。したがって、バックジョガー55もまた、用紙搬送方向と平行な方向への用紙束の移動を規制する位置決め手段として機能する。
バックジョガー調整機構130は、ナット138、ボールネジ140、およびバックジョガー移動モータ146を有する。ナット138はバックジョガーユニット132の支持プレート136に固定される。ボールネジ140は、用紙搬送方向に延在してナット138に噛み合いする。ボールネジ140の一端にはローラ142が設けられており、バックジョガー移動モータ146のモータ軸にはローラ144が設けられている。ベルト143がローラ142およびローラ144の双方に噛み合いしており、バックジョガー移動モータ146が作動することにより、バックジョガー移動モータ146のトルクがボールネジ140に伝達され、ボールネジ166が回転する。電子制御部30は、バックジョガー移動モータ146に駆動信号を供給してバックジョガー移動モータ146の正転、逆転、および回転角度を制御することにより、バックジョガーユニット132を用紙搬送方向と平行な方向に移動させてバックジョガー55の当接面の位置を調整する。このように、電子制御部30、綴じストッパ調整機構104、およびバックジョガー調整機構130は、ステッチャ56による綴じ位置と、綴じストッパ58およびバックジョガー55により位置決めされる用紙束の位置との用紙搬送方向における相対的位置を変化させることにより、用紙搬送方向における用紙束への綴じ位置を調整する綴じ位置調整手段として機能する。
なお、一対のサイドジョガー54は、ベルト機構(図示せず)により、相互に近接および離間するように移動可能とされている。電子制御部30は、ベルト機構を駆動するモータ(図示せず)の作動を制御することにより、サイドジョガー54の近接および離間を制御する。
第1ラインセンサ150は、画像を撮像する撮像手段として機能するものである。第1ラインセンサ150は、CCD(Charge Coupled Device)センサを内部に有し、対象物の表面を直線状に走査することによって、走査した直線状の部分の画像を撮像し、画像データを生成する。第1ラインセンサ150の解像度は0.15mmとされている。第1ラインセンサ150はメイン搬送路62より下方に設けられており、綴じストッパ58、バックジョガー55、およびサイドジョガー54によって位置決めされた用紙束の最下位の用紙の下面に表された画像を、用紙搬送方向と平行に走査する。第1の実施形態では、走査ラインの中央においてステッチャ56による綴じ位置を含む直線と垂直に交差するよう第1ラインセンサ150が配置されている。第1ラインセンサ150によって撮像され生成された画像データは電子制御部30に出力される。
綴じ機構57にて中綴じ処理が施された用紙束は、折り機構59内に搬入され、搬送ローラ152によって用紙載置プレート154およびベルト搬送機構156上に載置される。折り機構59は、折りストッパユニット160、折りストッパ調整機構158、および第2ラインセンサ180を有する。折りストッパユニット160は、折りストッパ66、進退機構161、および支持プレート162を有する。折りストッパ66は断面がL字型の細長い部材であり、用紙幅方向に延在するよう配置される。進退機構161はソレノイド(図示せず)を有し、ソレノイドがオンされることにより折りストッパ66が回動して折りストッパ66の当接面がメイン搬送路62より上方に突出し、ソレノイドがオフにされることにより折りストッパ66が逆方向に回動して折りストッパ66がメイン搬送路62より下方に退避するよう構成されている。電子制御部30は、このソレノイドのオン・オフを制御することにより、折りストッパ66の進退を制御する。なお、進退機構161は、折りストッパ66の当接面をメイン搬送路62から上方に突出させるとき、当接面が用紙搬送方向と垂直となるよう折りストッパ66の回動角度を規制する。支持プレート162は、進退機構161を支持する。
折りストッパ66の当接面がメイン搬送路62より上方に突出しているときは、ベルト搬送機構156および搬送ローラ157によって搬入された用紙束の先端部が折りストッパ66の当接面に当接し、用紙束の先端部位置を規制する。したがって、折りストッパ66は、用紙搬送方向と平行な方向への用紙束の移動を規制する位置決め手段として機能する。なお、搬送ローラ157はスポンジなどの軟らかい部材で外周面が覆われており、ベルト搬送機構156のベルト面に常時圧接している。これにより、用紙束を搬入するときは用紙束に搬送力を与え、用紙束に折り処理を施すときには用紙束を円滑に一対の折りローラ60に送り込むことを可能としている。
折りストッパ調整機構158は、ナット164、ボールネジ166、および折りストッパ移動モータ174を有する。ナット164は折りストッパユニット160の支持プレート162に固定される。ボールネジ166は、用紙搬送方向に延在してナット164に噛み合いする。ボールネジ166の一端にはローラ168が設けられており、折りストッパ移動モータ174のモータ軸にはローラ170が設けられている。ベルト172がローラ168およびローラ170の双方に噛み合いしており、折りストッパ移動モータ174が作動することにより、折りストッパ移動モータ174のトルクがボールネジ166に伝達され、ボールネジ166が回転する。電子制御部30は、折りストッパ移動モータ174に駆動信号を供給して折りストッパ移動モータ174の正転、逆転、および回転角度を制御することにより、折りストッパユニット160を用紙搬送方向と平行な方向に移動させて折りストッパ66の当接面の位置を調整する。このように、電子制御部30、および折りストッパ調整機構158は、折りナイフ61および折りローラ60による折り位置と、折りストッパ66により位置決めされる用紙束の位置との用紙搬送方向における相対的位置を変化させることにより、用紙搬送方向における用紙束への折り位置を調整する綴じ位置調整手段として機能する。
第2ラインセンサ180もまた、画像を撮像する撮像手段として機能するものである。第2ラインセンサ180は、CCDセンサを内部に有し、対象物の表面を直線状に走査することによって、走査した直線状の部分の画像を撮像し、画像データを生成する。第2ラインセンサ180の解像度は0.15mmとされている。第2ラインセンサ180はメイン搬送路62より下方に設けられており、折りストッパ66によって位置決めされた用紙束の最下位の用紙の下面に表された画像を、用紙搬送方向と平行に走査する。第1の実施形態では、走査ラインの中央において折りナイフ61および一対の折りローラ60による折り位置を含む直線と垂直に交差するよう第2ラインセンサ180が配置されている。第2ラインセンサ180によって撮像され生成された画像データは電子制御部30に出力される。
第1の実施形態に係る第1ラインセンサ150および第2ラインセンサ180は、用紙幅方向に移動可能に設けられている。さらに第1ラインセンサ150および第2ラインセンサ180は、移動後も各々の走査ラインが同一直線状となるよう、同一方向に同一距離移動するよう構成されている。
具体的には、中綴じ折り装置20には、幅方向調整機構186が設けられている。幅方向調整機構186は、ローラ192、ローラ196、第1ベルト198、ローラ200、ローラ204、第2ベルト206、連動ベルト202、モータ188、およびモータベルト194を有する。ローラ192はフロントフレーム182に回転可能に支持されており、ローラ196はリアフレーム184に回転可能に支持されている。第1ベルト198は、ローラ192とローラ196の双方に噛み合いする。第1ラインセンサ150は、第1ベルト198に取り付けられている。ローラ200はフロントフレーム182に回転可能に支持されており、ローラ204はリアフレーム184に回転可能に支持されている。第2ベルト206は、ローラ200とローラ204の双方に噛み合いする。第2ラインセンサ180は、第2ベルト206に取り付けられている。連動ベルト202はローラ192およびローラ200の双方に噛み合いしている。フロントフレーム182にはモータ188が取り付けられており、モータ188のモータ軸にはローラ190が設けられている。モータベルト194はローラ190およびローラ192の双方に噛み合いしている。
モータ188が作動すると、第1ラインセンサ150および第2ラインセンサ180は、ベルト機構によって連動して同一方向に同一距離移動する。このように第1ラインセンサ150および第2ラインセンサ180を用紙幅方向に移動可能に構成することにより、用紙束に表されたマークの用紙幅方向の位置に応じて第1ラインセンサ150および第2ラインセンサ180を容易に移動させることが可能となる。なお、ユーザは、コントロールパネルに第1ラインセンサ150および第2ラインセンサ180による用紙幅方向の走査位置を入力することができる。電子制御部30は、入力された走査位置が走査されるよう、モータ188に駆動信号を出力して第1ラインセンサ150および第2ラインセンサ180を用紙幅方向に移動させる。
図4に、用紙束2の最下位の用紙の下面に表された画像の一例を示す。この例では、用紙束2の最下位の用紙の下面にはマーク2aが記録されている。マーク2aは、用紙束2の用紙の色よりも濃い色(例えば黒色)で塗りつぶされた長方形となっており、用紙束2の最下位の用紙の下面の中央において、用紙幅方向に延在するように用紙束2の最下位の用紙に記録されている。また、マーク2aは、その幅の中央が用紙束2の綴じ位置および折り位置となるべき綴じ折りライン2bと重なるように用紙束2の最下位の用紙に記録されている。マーク2aの幅は1mm以上とされている。なお、図4では、理解を容易にするため、マーク2aを実際のものより大きく表している。第1ラインセンサ150および第2ラインセンサ180は、マーク2aの用紙幅方向中央を用紙搬送方向と平行に走査するよう配置される。電子制御部30は、第1ラインセンサ150または第2ラインセンサ180が走査することにより取得された画像データを利用して、マーク2aの部分を示す色の濃い部分の位置を特定し、その中央を綴じ折りライン2bの用紙搬送方向位置として特定する。
なお、マーク2aは、境界線が綴じ折りライン2bと重なるように、綴じ折りライン2bより上流側または下流側に設けられていても良い。この場合、製本システム10のコントロールパネルには、マーク2aが、中央に綴じ折りライン2bが位置するように表されているか、境界線が綴じ折りライン2bと重なるように綴じ折りライン2bより上流側または下流側に設けられているかを示すマーク位置情報を入力することが可能とされている。電子制御部30は、ユーザによって入力されたマーク位置情報を利用して、マーク2aの中央、用紙搬送方向前方の境界線、または用紙搬送方向後方の境界線のどの位置を綴じ折りライン2bとして特定すべきかを判定する。次に、電子制御部30は、第1ラインセンサ150または第2ラインセンサ180が走査することにより取得された画像データを利用して、マーク2aの部分を示す色の濃い部分の位置を特定し、マーク2aの中央、用紙搬送方向前方の境界線、または用紙搬送方向後方の境界線のどの位置を綴じ折りライン2bとして特定すべきかの判定結果に応じて綴じ折りライン2bを特定する。
図5は、図1における視点Pから見た図である。折りナイフ61には、用紙幅方向中央において四角く凹んだ凹部が設けられており、第2ラインセンサ180はこの凹部に収容される。凹部は、その幅が第2ラインセンサ180の幅よりも大きくなるよう形成されており、折りナイフ61は用紙幅方向に移動可能に折りナイフ61に固定される。第2ラインセンサ180は、折りナイフ61が用紙束2を一対の折りローラ60に巻き込ませるときにおいても用紙束2に干渉しない程度に折りナイフ61の上端よりも下方に配置される。
図6は、第1の実施形態に係る綴じ機構57の綴じ処理の手順を示すフローチャートである。本フローチャートにおける綴じ処理は、ユーザによって中綴じ折り冊子の作成の開始を指示するスタートボタン(図示せず)が押されたときに開始し、予定数の冊子の作成が終了するまで、またはジャムなどの不具合によって綴じ機構57への用紙の搬送が停止されるまで、綴じ機構57に用紙束を形成するための所定枚数の用紙が搬送されるたびに繰り返し実行される。
電子制御部30は、まず、第1調整済みフラグがオフに設定されている否かを判定する(S10)。第1調整済みフラグがオフに設定されている場合(S10のY)、折りストッパ66およびバックジョガー55の位置が調整されておらず、これらの位置を調整する必要があると考えられる。このため電子制御部30は、まず綴じストッパユニット106およびバックジョガーユニット132を、標準的位置に配置する(S12)。ここで、綴じストッパユニット106の標準的位置とは、綴じストッパ58を突出させて当接面に用紙束先端部が当接したとき、用紙束の下面に表された画像がずれることなく記録されているならば用紙束の綴じ折りライン2bと綴じ位置が重なるような綴じストッパユニット106の位置をいう。また、バックジョガーユニット132の標準的位置とは、バックジョガー55を突出させて当接面に用紙束後端部を当接させたとき、用紙束の下面に表された画像がずれることなく記録されているならば用紙束の綴じ折りライン2bと綴じ位置が重なるようなバックジョガーユニット132の位置をいう。
綴じストッパユニットおよびバックジョガーユニットが標準的位置に配置されると、電子制御部30は、ソレノイドをオンにして綴じストッパ58を突出させる(S14)。綴じ機構57に用紙が搬入される箇所には、用紙を検知する光センサ(図示せず)が設けられている。電子制御部30は、光センサによって搬入が検知された用紙が、用紙束を形成する所定枚数に達したと判定した場合、一対のサイドジョガー54を近接させる方向に移動させて用紙束の側端部を揃え(S16)、さらにバックジョガー55を突出させて用紙束の後端部を揃える(S18)。バックジョガー55を用紙束の後端部に当接させることにより、用紙束の前端部が綴じストッパ58の当接部に当接し、用紙束の前端部も揃えられることになる。こうして、綴じストッパ58およびバックジョガー55によって用紙束の用紙搬送方向における位置が位置決めされ、一対のサイドジョガー54によって用紙束の用紙幅方向における位置が位置決めされる。
用紙束が位置決めされると、電子制御部30は、第1ラインセンサ150に用紙束の下面に表されたマーク2aを走査させる(S20)。第1ラインセンサ150は、走査したマーク2aを含むライン状の部分の画像データを電子制御部30に出力する。電子制御部30は、取得された画像データを利用して、マーク2aの部分を示す色の濃い部分の位置を特定し、その中央を綴じ折りライン2bの用紙搬送方向位置として特定する(S22)。
綴じ折りライン2bの用紙搬送方向位置を特定すると、電子制御部30は、特定した綴じ折りライン2bの用紙搬送方向位置とステッチャ56による綴じ位置とが重なるよう、綴じストッパ58およびバックジョガー55の用紙搬送方向位置を調整する(S24)。
電子写真方式またはインクジェット方式などによって用紙に画像を記録する場合、本来記録すべき位置からずれた位置に画像が記録される場合がある。このため、用紙束の用紙搬送方向長さの中央に綴じ位置を設定するだけでは、記録された画像に対応した適切な位置で用紙束を綴じ、および折りたたむことが困難となる。特に、例えばグラビア印刷など、綴じ折りライン2bを境界として左右の各々のページにいっぱいにべた印刷され、左右のページの間に余白がないような場合、綴じ位置または折り位置が綴じ折りライン2bからずれることにより見栄えが悪いものとなる。これに対し、用紙束の中央で綴じ処理および折り処理を施して試験的な中綴じ折り冊子を作成し、綴じ折りライン2bから綴じ位置および折り位置がどれほどずれているかをユーザが見て、その後の中綴じ折り処理における綴じ位置および折り位置を調整するのでは、ユーザの工数が増加するだけではなく、試験的に作成した中綴じ折り冊子が無駄になってしまう。このように綴じ処理を施す前に用紙束への綴じ位置を調整することにより、ユーザの綴じ位置調整工数の増大および無駄な中綴じ折り冊子の作成を抑制しつつ、見栄えのよい中綴じ折り冊子を作成することができる。なお、ずれた画像位置にあわせて綴じ処理および折り処理を実施した場合、その直後の中綴じ折り冊子は小口がずれたものとなるが、小口断裁装置22にて小口を断裁することにより、最終的に小口を揃えることができる。
次に、電子制御部30は、第1調整済みフラグをオンに設定する(S25)。用紙束を位置決めする位置の調整が終了すると、電子制御部30は、ステッチャ56により綴じ針を用紙束に打ち込ませる中綴じ処理を実施する(S32)。
第1調整済みフラグがオンに設定されている場合(S10のN)、綴じストッパ58およびバックジョガー55の用紙搬送方向位置がすでに調整されていると考えられる。このため電子制御部30は、綴じストッパユニット106およびバックジョガーユニット132を移動させることなく、ソレノイドをオンにして綴じストッパ58を突出させる(S26)。電子制御部30は、綴じ機構57に搬入された用紙が用紙束を形成する所定枚数に達したと判定した場合、一対のサイドジョガー54を近接させる方向に移動させて用紙束の側端部を揃え(S28)、さらにバックジョガー55を突出させて用紙束の後端部を揃える(S30)。綴じストッパ58、バックジョガー55、および一対のサイドジョガー54によって用紙束が位置決めされると、電子制御部30は中綴じ処理を実施する(S32)。
中綴じ処理を終了すると、電子制御部30は、綴じストッパ58およびバックジョガー55をメイン搬送路62の下方に退避させ、綴じ処理を施した用紙束を折り機構59に搬送させる(S34)。このとき電子制御部30は、綴じ機構57に送り込まれた用紙の枚数と、ユーザによって作成が指示された中綴じ折り冊子の部数とを比較することにより、綴じ処理を施した用紙束が、作成を指示した中綴じ折り冊子の部数のうち最後の中綴じ折り冊子となる用紙束か否かを判定する(S36)。最後の用紙束の場合(S36のY)、電子制御部30は、第1調整済みフラグをオフに設定し(S38)、最後の用紙束でない場合(S36のN)、電子制御部30は、第1調整済みフラグをオンのまま維持する。
図7は、第1の実施形態に係る折り機構59の折り処理の手順を示すフローチャートである。本フローチャートにおける折り処理は、ユーザによって中綴じ折り冊子の作成の開始を指示するスタートボタンが押されたときに開始し、予定数の冊子の作成が終了するまで、またはジャムなどの不具合によって折り機構59への用紙の搬送が停止されるまで、折り機構59に用紙束が搬送されるたびに繰り返し実行される。
電子制御部30は、第2調整済みフラグがオフに設定されている否かを判定する(S50)。第2調整済みフラグがオフに設定されている場合(S50のY)、電子制御部30は、折りストッパユニット160を標準的位置に配置する(S52)。ここで、折りストッパユニット160の標準的位置とは、折りストッパ66を突出させて当接面に用紙束の先端部が当接したとき、用紙束の下面に表された画像がずれることなく記録されているならば用紙束の綴じ折りライン2bと、折りナイフ61および折りローラ60による折り位置が重なるような折りストッパユニット160の位置をいう。
折りストッパ66は、用紙束が折り無しスタッカ68に搬送されるとき以外はメイン搬送路62より上方に突出した状態とされている。折りストッパユニット160が標準的位置に配置されると、電子制御部30は、折り機構59に送り込まれた用紙束の先端部が折りストッパ66に当接したタイミングで、用紙束の下面に表されたマーク2aを第2ラインセンサ180に走査させる(S54)。第2ラインセンサ180は、走査したマーク2aを含むライン状の部分の画像データを電子制御部30に出力する。電子制御部30は、取得された画像データを利用して、マーク2aの部分を示す色の濃い部分の位置を特定し、その中央を綴じ折りライン2bの用紙搬送方向位置として特定する(S56)。
綴じ折りライン2bの用紙搬送方向位置を特定すると、電子制御部30は、特定した綴じ折りライン2bの用紙搬送方向位置と折りナイフ61および一対の折りローラ60による折り位置とが重なるよう、折りストッパ66の用紙搬送方向位置を調整する(S58)。このように折り処理を施す前に用紙束への折り位置を調整することにより、ユーザの折り位置調整工数の増大および無駄な中綴じ折り冊子の作成を抑制しつつ、見栄えのよい中綴じ折り冊子を作成することができる。次に、電子制御部30は、第2調整済みフラグをオンに設定する(S59)。用紙束を位置決めする位置の調整が終了すると、電子制御部30は、折りナイフ61をメイン搬送路62の上方に突出させて用紙束を一対の折りローラ60の間に巻き込ませて用紙束に折り目を付ける中折り処理を実施する(S60)。第2調整済みフラグがオンに設定されている場合(S50のN)、折りストッパ66の位置はすでに調整されていると考えられる。このため、電子制御部30は、折りストッパ66を移動させないまま中折り処理を実施する(S60)。
電子制御部30は、綴じ機構57に送り込まれた用紙の枚数または折り機構59に送り込まれた用紙束数と、ユーザによって作成が指示された中綴じ折り冊子の部数とを比較することにより、折り処理を施した用紙束が、作成を指示した中綴じ折り冊子の部数のうち最後の中綴じ折り冊子となる用紙束か否かを判定する(S62)。最後の用紙束の場合(S62のY)、電子制御部30は、第2調整済みフラグをオフに設定し(S64)、最後の用紙束でない場合(S62のN)、電子制御部30は、第2調整済みフラグをオンのまま維持する。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態に係る綴じ機構57の上面図であり、図9は、綴じ機構57を図8の視点Qから見た図である。特に言及しない限り、第2の実施形態に係る製本システム10の他の構成および動作は、第1の実施形態と同様である。以下、図8および図9の双方に関連して綴じ機構57の構成について説明する。
第2の実施形態に係る綴じ機構57は、第1の実施形態に係る一方(第2の実施形態では前方)のサイドジョガー54に代えて、サイドジョガーユニット235が取り付けられている。サイドジョガーユニット235は、サイドジョガー236、支持プレート238、および第1ラインセンサ150を有する。サイドジョガー236は、サイドジョガー54の中央が切り抜かれた形状に形成される。支持プレート238は一対設けられ、第1ラインセンサ150の走査方向の端部の各々が支持プレート238に固定される。一対の支持プレート238の各々は、第1ラインセンサ150がサイドジョガー236に載置された用紙束を下方から用紙搬送方向と平行に走査することができるよう、サイドジョガー236の下方に固定される。
製本システム10には、サイドジョガー54およびサイドジョガー236を相互に近接および離間させるためのサイドジョガー調整機構220が設けられている。サイドジョガー調整機構220は、ローラ222、ローラ224、ベルト226、およびサイドジョガー移動モータ230を有する。ローラ224はフロントフレーム182に回転可能に支持され、ローラ222はリアフレーム184に回転可能に支持される。ベルト226はローラ222およびローラ224の双方に噛み合いする。サイドジョガー移動モータ230はリアフレーム184に固定されており、そのモータ軸にはローラ232が取り付けられている。ローラ232とローラ222の双方にモータベルト228が噛み合いしている。
サイドジョガー54は、前後方向に延在するベルト226の2本の直線部分の一方に取り付けられ、サイドジョガー236は他方に取り付けられる。このようにサイドジョガー54およびサイドジョガー236の各々をベルト226に取り付けることにより、ベルト226が駆動されたときにサイドジョガー54とサイドジョガーユニット235を相互に近接または離間する方向に移動させることができる。
電子制御部30は、ユーザによってコントロールパネルに入力された用紙トレイに格納された用紙サイズ、またはユーザによって用紙加工装置18において周縁部切り落とし処理が指示されたときは周縁部が切り落とされた後の用紙のサイズに応じて、サイドジョガー移動モータ230に駆動信号を供給してサイドジョガー移動モータ230の作動を制御することにより、サイドジョガー54およびサイドジョガー236の用紙当接面の間隔を用紙幅に応じた距離とする。
このとき、サイドジョガー236が移動することにより、サイドジョガーユニット235全体が移動する。このため、第1ラインセンサ150は、サイドジョガー236によって位置決めされた用紙束の前方の端部から所定距離だけ離れた下面を用紙搬送方向と平行に走査する。このとき、第1ラインセンサ150は、用紙束の綴じ折りライン2bを交差して走査することができる用紙搬送方向位置に配置されている。
印刷、または電子写真方式やインクジェット方式などによって画像が記録された用紙は、多くの場合縁部に余白部分を有する。この余白部分は、小口断裁装置22に代えて配置された三方断裁装置や、小口断裁装置22の下流側に設けられた天地断裁装置において断裁し除去することができるため、この余白部分に図10に示すようにトンボマーク2cを記録しておき、周縁部の切り落とし処理や中綴じ処理、中折り処理などの位置決めに利用している。なお、図10では、理解を容易なものとするため、トンボマーク2cを実際のものより大きく表している。第1ラインセンサ150を、用紙束の幅方向端部に当接して用紙幅方向の位置決めを行うサイドジョガー236に固定しておくことにより、サイドジョガー236の用紙幅方向への移動に応じて第1ラインセンサ150も移動させることができ、用紙束に記録されたトンボマーク2cを走査することができる位置に第1ラインセンサ150を容易に配置することができる。
本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。以下、そうした例をあげる。
ある変形例では、第1ラインセンサ150、または第2ラインセンサ180に代えて、2次元の画像を撮像するエリアセンサが用いられる。この場合、エリアセンサとして、CCDセンサ、またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどが用いられてもよい。近年におけるコンピュータの演算速度や画像処理技術の向上により、このようなエリアセンサによって撮像された2次元画像を解析することによって、撮像した画像の位置を迅速且つ正確に把握することが可能となっている。このようにエリアセンサを用いることにより、ラインセンサを用いる場合に比べ、撮像するマークの位置に応じてセンサの位置を移動させる必要性を低減することができ、作業者によるセンサの調整工数を低減させることができる。
ある別の変形例では、マーク2aは、用紙束の最下位の用紙に記録されておらず、ユーザによってマーク2aが記録された紙が用紙束の最下位の用紙の下面に貼り付けられる。このようにマーク2aが記録された紙を後から貼り付けることにより、用紙束の最下位の用紙にマーク2aを記録させずに済む。このため、走査の必要がない2セット目以降の用紙束にもマーク2aが記録され、冊子の見栄えが悪くなることを回避することができる。
ある別の変形例では、第2ラインセンサ180は、綴じ機構57において綴じた綴じ針を走査し、電子制御部30は、綴じ針の位置を含む直線で用紙束を折りたたむよう、折りストッパ66を移動させて折り位置を調整する。このように綴じ針の位置を折り位置とすることにより、綴じ位置と折り位置とのずれを抑制することができる。
ある別の変形例では、電子制御部30は、第1ラインセンサ150を走査させることにより取得したマーク2aまたはトンボマーク2cなどマークの位置を利用して、折りストッパ66を移動させて折り位置を調整する。このように綴じ機構57にて取得したマークの位置を利用して折り位置を調整することにより、折り機構59からラインセンサを削除することが可能となり、ラインセンサを設けることによるコストの増加を抑制することが可能となる。
ある別の変形例では、用紙束の最下位の用紙の下面に、綴じ折りライン2bを挟んで2つのマークが記録されている。2つのマークは、それぞれ綴じ折りライン2bから同一の距離だけ、各々の境界線が離れている。第1ラインセンサ150または第2ラインセンサ180は、この2つのマークを走査する。電子制御部30は、2つのマークを走査して得られた画像データを利用して、各々のマークの近接する境界線の位置を特定し、それらの中央を綴じ折りライン2bの位置として特定する。これにより、綴じ折りライン2b上にマークが表されていない場合においても、綴じ折りライン2bの位置を特定することが可能となる。
ある別の変形例では、用紙束の最下位の用紙の下面における、綴じ折りライン2bを境に分離される2つの領域に、色または明度が異なるべた画像が記録されている。2つのべた画像は、用紙全面にわたって記録されていてもよい。用紙の第1ラインセンサ150または第2ラインセンサ180は、綴じ折りライン2bと交差するよう、用紙束の下面に記録されたこれらのべた画像を走査する。電子制御部30は、2つのベタ画像を走査して得られた画像データを利用して、画像の色または明度などが急激に変化する位置を特定し、この位置を綴じ折りライン2bとして特定する。これにより、記録されているべた画像を利用して綴じ折りライン2bの位置を特定することができる。
なお、この変形例においては、電子制御部30は、一連の製本処理を実施する前に、製本システムのコントロールパネルに第1ラインセンサ150または第2ラインセンサ180によるスキャン画像を表示させる。ユーザは、表示された画像を見ながら、コントロールパネルに、どこが境界かを、例えば左右キーやタッチパネルなどを操作することにより指定することができる。電子制御部30は、ユーザにより入力された境界位置を綴じ折りライン2bとして、その位置に綴じ位置または折り位置が合うように綴じストッパ58、バックジョガー55、または折りストッパ66の位置を調整する。このように、スキャン画像を見てユーザが綴じ折りライン2bとなる位置を指定することにより、例えば様々な画像が表された用紙においても安定して綴じ折りライン2bの位置を特定することが可能となる。
ある別の変形例では、ステッチャ56は、モータを作動させることにより用紙搬送方向と平行に移動可能に構成されている。電子制御部30は、特定した綴じ折りライン2bの位置に綴じ位置を合わせるよう、モータの作動を制御してステッチャ56を用紙搬送方向と平行に移動させる。このようにステッチャ56を移動させることによっても、綴じ折りライン2bに綴じ位置を合わせることが可能となる。
ある別の変形例では、折りナイフ61および一対の折りローラ60は、モータを作動させることにより一体的に用紙搬送方向と平行に移動可能に構成されている。電子制御部30は、特定した綴じ折りライン2bの位置に折り位置を合わせるよう、モータの作動を制御して折りナイフ61および一対の折りローラ60を用紙搬送方向と平行に移動させる。このように折りナイフ61および一対の折りローラ60を移動させることによっても、綴じ折りライン2bに折り位置を合わせることが可能となる。
ある別の変形例では、最上位の用紙の上面には、トンボマークなど、綴じ折りライン2bを特定可能な画像が表されている。第1ラインセンサ150または第2ラインセンサ180は、用紙束の最上位の用紙の上面のこのような画像を、綴じ折りライン2bと交差するように走査する。このように用紙束の最上位の用紙の上面を走査した場合においても、得られた画像データを利用して綴じ折りライン2bを特定することが可能となる。
ある別の変形例では、給紙装置16および用紙加工装置18に代えて、多段給紙装置が設けられる。多段給紙装置は、縦方向に多段に設けられた複数の給紙部を有し、複数の給紙部の各々から用紙を一枚ずつ送り出し、搬送しながら送り出した用紙を重ね合わせて用紙束を作成する。多段給紙装置は、作成した用紙束を中綴じ折り装置20に搬入する。このように多段給紙装置を用いることにより、形成した用紙束を中綴じ折り装置20に送り込むことができるため、中綴じ折り装置20において迅速に中綴じ折り処理を実施することができる。なお、用紙加工装置18を設けず、給紙装置16と中綴じ折り装置20とが直接連結されてもよい。
ある別の変形例では、給紙装置16に代えて、印刷装置や、電子写真方式やインクジェット方式による画像記録装置が用紙加工装置18に連結される。この場合、用紙加工装置18を設けることなく、印刷装置や画像記録装置が中綴じ折り装置20に直接連結されてもよい。このように画像を記録する装置と、記録された用紙に中綴じ折り処理などの後処理を施す装置とを直結することにより、画像が記録された用紙をユーザの手で後処理装置に搬送する手間を低減させることができる。
第1の実施形態に係る製本システムの模式的な全体構成図である。 中綴じ折り装置内部の綴じ機構および折り機構の詳細な構成を示す正面図である。 綴じ機構および折り機構の詳細な構成を示す上面図である。 第1ラインセンサまたは第2ラインセンサによって用紙束の下面が走査されるときの一例を示す図である。 図1における視点Pから見た図である。 第1の実施形態に係る綴じ機構の綴じ処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る折り機構の折り処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る綴じ機構の上面図である。 綴じ機構を図8の視点Qから見た図である。 第1ラインセンサまたは第2ラインセンサによって用紙束の下面が走査されるときの一例を示す図である。
符号の説明
10 製本システム、 16 給紙装置、 18 用紙加工装置、 20 中綴じ折り装置、 22 小口断裁装置、 30 電子制御部、 54 サイドジョガー、 55 バックジョガー、 56 ステッチャ、 57 綴じ機構、 58 綴じストッパ、 59 折り機構、 60 折りローラ、 61 折りナイフ、 62 メイン搬送路、 66 折りストッパ、 104 綴じストッパ調整機構、 106 綴じストッパユニット、 108 進退機構、 122 綴じストッパ移動モータ、 130 バックジョガー調整機構、 146 バックジョガー移動モータ、 150 第1ラインセンサ、 158 折りストッパ調整機構、 174 折りストッパ移動モータ、 180 第2ラインセンサ、 186 幅方向調整機構、 220 サイドジョガー調整機構、 230 サイドジョガー移動モータ、 235 サイドジョガーユニット、 236 サイドジョガー。

Claims (7)

  1. シート束を綴じ、綴じた部分でシート束を折りたたむことにより中綴じ折り冊子を作成する中綴じ折り装置において、
    シート束を綴じる綴じ手段と、
    シート束のシート面と平行且つ前記綴じ手段による綴じ位置を含む直線と垂直な第1方向へのシート束の移動を規制する位置決め手段と、
    所定の位置において第1方向への移動が規制されたシート束の露出面に表された画像を撮像して画像データを取得する撮像手段と、
    取得された画像データを利用して、シート束の露出面に表された画像の第1方向における位置を特定し、特定した当該画像の第1方向における位置に基づいて、前記綴じ手段による綴じ位置と、前記位置決め手段により移動が規制されるシート束の位置との第1方向における相対的位置を変化させることにより、第1方向におけるシート束への綴じ位置を調整する綴じ位置調整手段と、
    を備えることを特徴とする中綴じ折り装置。
  2. 前記撮像手段は、シート束の綴じられるべき位置を含む綴じラインを示すようシート束の露出面に表されたマークを撮像し、
    前記綴じ位置調整手段は、取得された画像データを利用して当該マークの第1方向における位置を特定し、特定した当該マークの第1方向における位置に基づいて、綴じラインに綴じ位置を合わせるように第1方向におけるシート束への綴じ位置を調整することを特徴とする請求項1に記載の中綴じ折り装置。
  3. 前記撮像手段は、第1方向と垂直に可動に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の中綴じ折り装置。
  4. シート束の端部のうち第1方向と平行な2つの側端部に各々が当接し、第1方向と垂直な第2方向へのシート束の移動を規制する一対のサイドガイドをさらに備え、
    前記撮像手段は、用紙の側端部近傍に表された画像を撮像するよう、前記一対のサイドガイドの少なくとも一方に取り付けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の中綴じ折り装置。
  5. シート束を綴じ、綴じた部分でシート束を折りたたむことにより中綴じ折り冊子を作成する中綴じ折り装置において、
    シート束を折りたたむ折り手段と、
    シート束のシート面と平行且つ前記折り手段による折り位置が示す直線と垂直な第1方向へのシート束の移動を規制する位置決め手段と、
    所定の位置において第1方向への移動が規制されたシート束の露出面に表された画像を撮像して画像データを取得する撮像手段と、
    取得された画像データを利用して、シート束の露出面に表された画像の第1方向における位置を特定し、特定した当該画像の第1方向における位置に基づいて、前記折り手段による折り位置と、前記位置決め手段により移動が規制されるシート束の位置との第1方向における相対的位置を変化させることにより、第1方向におけるシート束の折り位置を調整する折り位置調整手段と、
    を備えることを特徴とする中綴じ折り装置。
  6. 前記撮像手段は、シート束の折りたたまれるべき折りラインを示すようシート束の露出面に表されたマークを撮像し、
    前記折り位置調整手段は、取得された画像データを利用して当該マークの第1方向における位置を特定し、特定した当該マークの第1方向における位置に基づいて、折りラインに折り位置を合わせるように第1方向におけるシート束の折り位置を調整することを特徴とする請求項5に記載の中綴じ折り装置。
  7. 前記撮像手段は、第1方向と垂直に可動に設けられることを特徴とする請求項5または6に記載の中綴じ折り装置。
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