JP2008308297A - シート材貼着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1シート材100と第2シート材91との間に、空気等の気体を斜交部103に向かって吹き付ける気体吹き付け手段110を配設している。この気体吹き付け手段110から斜交部103に向かって気体を吹き付ける(矢印C参照)ことによって、斜交部103を押し広げで貼り合わせ角度θを大きくすることができる。この気体吹き付け手段110による貼り合わせ角度θの調整は、気体吹き付け手段110の配置位置や吹き付ける気体の流量、流速を制御することによって最適に行うことができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、シート材間での気泡の形成を抑制して光沢、質感の高い画像を容易、確実に形成することが可能なシート材貼着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
また、請求項2の発明は、請求項1記載のシート材貼着装置において、前記気体吹き付け手段は、前記第1シート材と第2シート材の先端部が前記貼着手段によって張り合わせた後に気体を前記斜交部に吹き付けるように制御されることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2記載のシート材貼着装置において、前記第1シート材は、少なくとも一部に透明部を有し、当該透明部に鏡像画像を有する記録媒体であり、前記第2シート材は、基材表面に粘着剤層を有する非透明白色媒体であり、前記貼着手段は、前記第1シート材の鏡像画像を有する面と、前記第2シート材の粘着剤層を対向させて貼り合わせることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4記載のシート材貼着装置において、前記検出手段の前記第1シート材と第2シート材の検出に基づいて前記気体吹き付け手段の気体の吹き付け動作が制御されることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項5記載のシート材貼着装置において、前記気体吹き付け手段の気体の吹き付け動作は、前記検出手段によって前記第1シート材と第2シート材の先端部を検出した後に開始されるように制御されることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項5又は6記載のシート材貼着装置において、前記気体吹き付け手段の気体の吹き付け動作は、前記検出手段によって前記第1シート材と第2シート材が検出されないときに停止されるように制御されることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、トナー画像を担持する像担持体と、当該像担持体のトナー像を第1シート材に転写させる転写装置と、当該トナー像を有する第1シート材と第2シート材とを斜交可能に搬送させて前記第1シート材と第2シート材とを貼り合わせる貼着手段を有するシート材貼着装置を備えた画像形成装置において、記シート材貼着装置は、請求項1乃至7の何れか1項記載のシート材貼着装置であることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項8記載の画像形成装置において、前記トナー画像は、粒径が6μm以下のトナー粒子によって形成されることを特徴とする。
図1は、本発明による一実施形態の画像形成装置の概略構成を示す図、図2は、当該画像形成装置に使用される感光体ユニットの概略構成を示す図である。本実施形態に係る画像形成装置は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の画像を形成するための4つの画像形成ユニット1Y、1C、1M、1Kを備える。なお、Y、C、M、Kの色順は、図1に限るものでなく、他の並び順であっても構わない。
画像形成ユニット1Y、1C、1M、1Kは、それぞれ、像担持体としての感光体ドラム11Y、11C、11M、11Kと、後述する感光体ドラム表面を一様に帯電する帯電ローラ14等の帯電手段、現像手段10及び一次転写ユニット6によって感光体ドラム表面のトナー像が転写搬送ベルト60に転写された後に感光体ドラム表面に残存するトナーを感光体ドラム表面から除去するクリーニング手段15とを備えている。また、各画像形成ユニット1Y、1C、1M、1Kの配置は、各感光体ドラムの回転軸が平行になるように且つ第1シート材移動方向に所定のピッチで配列するように、設定されている。画像形成ユニット1Y、1C、1M、1Kの下方には、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム11Y、11C、11M、11Kの表面にレーザー光を走査しながら照射する光書込ユニット3が、上方には各画像形成ユニットのトナー像を重ね合わせて転写するように搬送する転写搬送ベルト60を有するベルト駆動装置としての一次転写ユニット6が配置されている。転写搬送ベルト60の外周面には、ブラシローラとクリーニングブレードから構成されたクリーニング装置85が接触するように配置されている。このクリーニング装置85により転写搬送ベルト60上に付着したトナー等の異物が除去される。
現像手段としての現像装置10Y、10C、10M、10Kは、いずれも同様の構成からなり、それらは使用するトナーの色のみが異なるキャリアとトナーを使用する二成分現像方式の現像装置であり、トナーと磁性キャリアからなる現像剤が収容されている。現像装置10Y、10C、10M、10Kは、図2に示すように、感光体ドラム11に対向した現像ローラ12、現像剤を搬送・撹拌するスクリュー13、トナー濃度センサ等から構成される。現像ローラ12は、外側の回転自在のスリーブと内側に固定された磁石から構成されており、この磁石の磁力によって回転するスリーブ表面に磁性キャリアと共にトナーを保持し、光書込みユニット3によって各感光体ドラム11Y、11C、11M、11Kの表面に形成されたそれぞれの色に対応した静電潜像に電界力によってトナーを供給して静電潜像をトナー像化する。トナー濃度センサの出力に応じて、トナー補給装置よりトナーが補給される。
第1シート材100は、給紙カセット4a、4b、もしくは手差しトレイ4cの何れかから搬送され、レジストローラ4に到達したところで一端停止する。感光体ユニット2Y、2C、2M、2Kの画像形成動作タイミングで転写搬送ベルト60上に、各感光体ドラム11上のトナー像を順次転写していく。このトナー像の転写は、転写搬送ベルト60を挟んで各感光体ドラム11Y、11C、11M、11Kと対向配置されている一次転写ローラ67Y、67C、67M、67Kから、図示しない電源より感光体ドラム11上のトナーの極性と逆の極性の電圧が印加されることで行われる。そして、感光体ドラム11Kとの対向位置を通過し、4色のトナー像が重ね合わされたトナー像は、レジストローラ17で送り出された第1シート材100上に、二次転写ユニット7で転写される。第1シート材100は、引き続いて定着ユニット8に搬送され、熱と圧力を受けて画像を定着される。
一方、内側に鏡像画像100aが形成された第1シート材100は、搬送ローラ対26、27、28によって搬送されてシート材貼着装置9に搬送される。シート材貼着装置9で、一面に粘着剤層を有する白色紙等の非透明媒体からなる第2シート材91と第1シート材100の一面に形成された鏡像画像100aと第2シート材91の粘着剤層91bを対向させて貼り合わせ(図4及び図5参照)、光沢、質感の高い写真調の画像を有するシート状体Pを作成する。
本実施形態に係るシート材貼着装置においては、白色紙を基材91aとし、この基材91a上に一面に粘着剤層91bを形成した非透明媒体である第2シート材91と、この粘着剤層91b上に剥離紙92を載置したシート材Sが使用される(図4、図5参照)。第2シート材91は、剥離紙92に所定の幅で裁断された状態でロール状に巻き取られた状態で、シート材貼着装置9の支軸90に支持されている。ロール状シート材Sから引き出されたシート材Sは、分離板93によって第2シート材91と剥離紙92に曲率分離されて、剥離紙92はローラ96を介して巻き取り軸94に巻き取られる。このように、剥離紙92が巻き取り軸94に巻き取られることによって第2シート材91の先端部911は、第1シート材100の搬送方向Aと斜交する方向Bに繰り出されるようになっている。
この場合、第1シート材100と第2シート材91との斜交部103の上流側には、図3に示すように、第1シート材100の先端部101及び第2シート材91の先端部911を検出するセンサ111及び112が取り付けられており、これらのセンサ111及び112によって第1シート材100の先端部101及び第2シート材91の先端部911を検出して第1シート材100の先端部101と第2シート材の先端部911同士を一致させるように制御して第2シート材91と第1シート材100が搬送されるようになっている。
上記のように、第1シート材100と第2シート材91とが圧着ローラ95a、95bによって押圧粘着される際、第1シート材100と第2シート材91との貼り合わせ角度θによって第1シート材100と第2シート材91との間に気泡が形成されることを究明した。
一方、図5に示すように、貼り合わせ角度θが30度以上と大きい場合には、斜交部103が圧着ローラ95a、95bの近傍となり、第1シート材100の鏡像画像100aと第2シート材91の粘着剤層91bとの間に気泡104が形成されることが抑制される。その結果、図7に示すように、トナー画像100aが無い基材91aの白色部の均一性が保たれ、光沢及び質感の優れた画像を得ることが可能となる。このような気泡104の形成が抑制される貼り合わせ角度θとしては、30度以上90度未満が好ましい。
この吹き付け手段110は、先に述べたセンサ111、112からの第1シート材100及び第2シート材91を検出する検出信号をトリガとして、必要な時間に電磁弁開閉等の手段で作動または不作動できる構成となっている。即ち、センサ111、112から第1シート材100及び第2シート材91を検出したとき、気体吹き付け手段110が作動して気体を矢印C方向に吹き付けを開始し、センサ111、112の少なくとも一方が第1シート材100又は第2シート材91を検出しないときに気体の吹き付け動作を停止するようになっている。このように、センサ111、112の検出信号によって、気体吹き付け手段110の気体吹き付け動作を制御するようにしているので、不要な気体の吹き付けを抑制して安定したシー材の接着を行うことが可能となる。
なお、上記実施形態においては、第1シート材100として、全面が透明なシートを使用したが、図8、図9、図10で示すように、シート材の一部のみを透明部分100bとし、他の部分100cを不透明部分としたシート材であってもよい。このような一部不透明部分100cを有するシート材を使用する場合には、図11及び図12に示すように、元画像(図11参照)を、シート材100の透明部分100bに鏡像の画像100aを前述の画像形成装置を使用して作成し、画像形成装置のシート材貼着装置を用いてこれに粘着剤層を有する白色紙を積層させるようにすることもできる。
さらに、本実施形態における画像形成装置において使用されるトナーとしては、粒径が6μm以下の小粒径重合トナーを使用することが好ましい。このような小粒径重合トナーを使用することによって写真調画質が更に向上し、質感を高めることが可能となる。
Claims (9)
- 第1シート材と第2シート材とを斜交可能に搬送させて前記第1シート材と前記第2シート材とを所要の貼着角度をもって貼り合わせる貼着手段と、前記第1シート材と前記第2シート材との間に配設され、前記第1シート材と第2シート材の斜交部に向かって気体を吹き付ける気体吹き付け手段と、を備えたことを特徴とするシート材貼着装置。
- 請求項1記載のシート材貼着装置において、
前記気体吹き付け手段は、前記第1シート材と第2シート材の先端部が前記貼着手段によって張り合わせた後に気体を前記斜交部に吹き付けるように制御されることを特徴とするシート材貼着装置。 - 請求項1又は2記載のシート材貼着装置において、
前記第1シート材は、少なくとも一部に透明部を有し、当該透明部に鏡像画像を有する記録媒体であり、前記第2シート材は、基材表面に粘着剤層を有する非透明白色媒体であり、前記貼着手段は、前記第1シート材の鏡像画像を有する面と、前記第2シート材の粘着剤層を対向させて貼り合わせることを特徴とするシート材貼着装置。 - 請求項1乃至3の何れか1項記載のシート材貼着装置において、
前記第1シート材と第2シート材の斜交部の上流側に、前記第1シート材と第2シート材を検出する検出手段をそれぞれ設けたことを特徴とするシート材貼着装置。 - 請求項4記載のシート材貼着装置において、
前記検出手段の前記第1シート材と第2シート材の検出に基づいて前記気体吹き付け手段の気体の吹き付け動作が制御されることを特徴とするシート材貼着装置。 - 請求項5記載のシート材貼着装置において、
前記気体吹き付け手段の気体の吹き付け動作は、前記検出手段によって前記第1シート材と第2シート材の先端部を検出した後に開始されるように制御されることを特徴とするシート材貼着装置。 - 請求項5又は6記載のシート材貼着装置において、
前記気体吹き付け手段の気体の吹き付け動作は、前記検出手段によって前記第1シート材と第2シート材が検出されないときに停止されるように制御されることを特徴とするシート材貼着装置。 - トナー画像を担持する像担持体と、当該像担持体のトナー像を第1シート材に転写させる転写装置と、当該トナー像を有する第1シート材と第2シート材とを斜交可能に搬送させて前記第1シート材と第2シート材とを貼り合わせる貼着手段を有するシート材貼着装置を備えた画像形成装置において、
前記シート材貼着装置は、請求項1乃至7の何れか1項記載のシート材貼着装置であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8記載の画像形成装置において、
前記トナー画像は、粒径が6μm以下のトナー粒子によって形成されることを特徴とする画像形成装置。
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