JP2008308124A - ハイブリッド車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハイブリッド車両において、エンジンを冷却するエンジン用冷媒循環路内面の腐食を抑制する。
【解決手段】循環ポンプ用モータ33によって駆動され、エンジン20に冷媒を循環させる循環ポンプ32が所定時間以上停止状態にある場合には、エンジン20を始動せずに、循環ポンプ用モータ33を短時間始動して循環ポンプ32を始動し、エンジン用冷媒循環路201内の冷媒を流動させる。ハイブリッド車両がプラグインによって充電される場合には、循環ポンプ用モータ33は外部電源からの充電を行っている間に駆動する。
【選択図】図2
【解決手段】循環ポンプ用モータ33によって駆動され、エンジン20に冷媒を循環させる循環ポンプ32が所定時間以上停止状態にある場合には、エンジン20を始動せずに、循環ポンプ用モータ33を短時間始動して循環ポンプ32を始動し、エンジン用冷媒循環路201内の冷媒を流動させる。ハイブリッド車両がプラグインによって充電される場合には、循環ポンプ用モータ33は外部電源からの充電を行っている間に駆動する。
【選択図】図2
Description
本発明は、ハイブリッド車両に関し、特にエンジンの冷媒流動制御に関する。
車両用ハイブリッドシステムは、エンジンとモータの2種類の動力源を組み合わせて走行するもので、エンジンで発電機を駆動し、発電した電力によってモータが車輪を駆動するシリーズハイブリッドシステムと、エンジンとモータが車輪を駆動する方式で、二つの駆動力を状況に応じて使うことができるパラレルハイブリッドシステムとこの双方の特徴を組み合わせたシリーズ・パラレルハイブリッドシステムがある。このような、ハイブリッド車両は、モータ又はモータジェネレータを駆動するために充電、放電の可能な二次電池を備えており、要求動力が小さいときや車速が低いときなどには、エンジンの運転を停止して二次電池の電力を用いてモータ又はモータジェネレータからの動力だけを駆動軸に出力する全電動走行モードにより走行を行うことができるものがある。
全電動走行モードによる走行は騒音や振動が少ないことから、より広い走行範囲で全電動走行することができることや、より長い距離を全電動走行することができることが求められている。これに対応するために、車両に搭載したエンジンによる充電以外に、停車中に家庭用電源などの外部電源から二次電池を充電することが出来るプラグインハイブリッド車両やプラグイン式の電気自動車が提案されている(例えば、特許文献1参照)。外部電源によって二次電池を充電して十分な全電動走行を行おうとする場合、短い時間で二次電池を所定の容量まで充電することが必要で、そのために充電中における二次電池からの電力消費を抑える方法が提案されている。例えば、特許文献2にはプラグインによって充電する際に、二次電池の冷却ファンを外部電源によって駆動して充電中の二次電池からの放電を抑制する方法が提案されている。
また、ハイブリッド車両はその走行状態によって、モータなどの電気系とエンジン系の発熱量とが異なり、必要冷却容量も異なってくることから、電気系とエンジン系の冷却系統はそれぞれ独立した冷媒循環路を持ち、独立に冷却制御が行われるように構成されていることが多い(例えば、特許文献3参照)。
全電動走行モードを備えるハイブリッド車両において、全電動走行モードによる走行時間が長くなってくると、エンジンが停止している時間が長くなってくる。そして、電気系とエンジン系とは冷却系統が独立しているので、電気系の冷却系統は冷媒の循環している時間が長くなり、エンジン系の冷却系統は冷媒の循環している時間が短くなり冷媒の循環が停止している時間が長くなってくる。
冷媒が循環する冷却系統はエンジンや接続配管を構成するアルミ、鉄あるいはヒータを構成する銅など何種類かの金属材料が使用されている。冷媒には、水に不凍液などを混入させた冷却水が使用される場合が多く、金属から冷却水中に金属イオン、例えば、アルミイオン、銅イオンなどが溶け出してくる。循環管路の中を冷却水が流動している場合には、このような金属イオンの濃度は略均一となっているが、冷却水の循環が停止している時間が長くなってくると、次第に冷却水中の金属イオンの濃度に濃度差が生じてくる。すると、このイオン濃度の差によって循環路の内面に錆が発生したり、循環路を構成している金属の腐食を発生させたりする場合がある。錆や腐食が発生すると、冷却水の循環路の閉塞が起きる場合がある。また、冷却水中のイオン濃度の差ができることによって、冷却水の性状が変化し、更に錆や腐食を進行させる場合がある。
このように、全電動走行モードを備えるハイブリッド車両において、全電動走行時間が長くなって、エンジンの停止時間が長くなると冷媒が循環路に長時間停滞して循環路の内面に錆や腐食を発生させる頻度が多くなってくるという問題があった。
本発明は、全電動走行モードを持つハイブリッド車両のエンジンを冷却する冷媒循環路内面の腐食を抑制することを目的とする。
本発明のハイブリッド車両は、エンジン及びモータと、エンジンを冷却する冷媒循環路に冷媒を循環させる電動ポンプと、電動ポンプの始動を行う制御部と、を含み、エンジンを始動させずにモータにより走行する全電動走行モードを備えるハイブリッド車両であって、制御部は、電動ポンプの連続停止時間を取得する電動ポンプ連続停止時間取得手段と、電動ポンプ連続停止時間が所定の時間以上の場合に、エンジンの始動を伴わずに電動ポンプを始動して冷媒循環路の冷媒を流動させる冷媒流動手段を有すること、を特徴とする。
本発明のハイブリッド車両において、冷媒循環路に設けられ、開閉動作によって冷媒循環路を変化させる弁を備え、制御部は、冷媒流動手段によって冷媒を流動させた後、所定の時間間隔で弁を開閉して冷媒の流動する冷媒循環路を時間に応じて変化させる冷媒循環路変化手段を有すること、としても好適である。
本発明のハイブリッド車両において、外部電源によって充電され、モータに電力を供給する蓄電装置を備え、制御部の冷媒流動手段は、電動ポンプ連続停止時間が所定の時間以上で、蓄電装置が外部電源により充電可能な状態にある場合に、エンジンの始動を伴わずに電動ポンプを始動して冷媒循環路の冷媒を流動させること、としても好適であるし、外部電源によって充電され、モータに電力を供給する蓄電装置を備え、制御部の冷媒流動手段は、電動ポンプ連続停止時間が所定の時間以上で、外部電源によって蓄電装置が充電されている場合に、エンジンの始動を伴わずに電動ポンプを始動して冷媒循環路の冷媒を流動させること、としても好適であるし、外部電源によって充電され、モータに電力を供給する蓄電装置を備え、制御部の冷媒流動手段は、電動ポンプ連続停止時間が所定の時間以上で、外部電源によって蓄電装置の充電が開始されると同時に、エンジンの始動を伴わずに電動ポンプを始動して冷媒循環路の冷媒を流動させること、としても好適であるし、外部電源から供給される電力を蓄電装置に充電可能な電力に変換して蓄電装置に供給する充電器を備え、電動ポンプは、充電器と蓄電装置とを接続する電力線に接続され、充電器から出力される電力によって駆動されること、としても好適であるし、冷媒温度を取得する冷媒温度センサを含み、制御部の冷媒流動手段は、電動ポンプ連続停止時間が所定の時間以上の場合に、冷媒温度に基づきエンジンの始動を伴わずに電動ポンプを始動して冷媒循環路の冷媒を流動させること、としても好適である。
本発明のハイブリッド車両は、エンジン及びモータと、エンジンを冷却する冷媒循環路に冷媒を循環させる電動ポンプと、電動ポンプの始動を行う制御部と、を含み、エンジンを始動させずにモータにより走行する全電動走行モードを備えるハイブリッド車両であって、制御部は、ハイブリッド車両が全電動走行モードであることを検出する走行モード検出手段と、ハイブリッド車両が全電動走行モードである場合に、エンジンの始動を伴わずに電動ポンプを始動して冷媒循環路の冷媒を流動させる冷媒流動手段を有すること、
を特徴とする。
を特徴とする。
本発明は、全電動走行モードを持つハイブリッド車両のエンジンを冷却する冷媒循環路内面の腐食を抑制することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態のハイブリッド車両10は、車両を駆動するエンジン20を含むエンジン系200と車両駆動用モータ51を含む電気系500と、制御部80とを備えている。
エンジン系200はエンジン20と、エンジン20の内部を循環する冷媒を冷却するラジェータ26と、車室内を加温するヒータ41と、エンジン20への吸気量を調節するスロットルボデー45とを備えている。
エンジン20は、燃料を燃焼させるシリンダを含むシリンダブロック21とシリンダブロック21の上部に取り付けられているへッドブロック22とを備えている。シリンダブロック21とへッドブロック22は、例えば、アルミ合金による鋳物として構成されている。シリンダブロック21は燃料の燃焼によって高温になるシリンダの周囲にウォータジャケット21aを備え、このウォータジャケット21aに冷媒を流して所定の運転温度に保たれている。また、シリンダブロック21の上部に設けられているへッドブロック22も高温の燃焼ガスに触れるため高温となるので、内部に冷媒を流す冷媒流路22aが設けられ、この冷媒流路に冷媒を流すことによって所定の運転温度に保たれるように構成されている。
ラジェータ26は外面に放熱フィンが取り付けられた多くの細管を備えた冷媒流路であって、へッドブロック22から流入した高温の冷媒の熱を放熱フィンから大気に放出し、低温の冷媒とするもので、アルミニウムの板あるいは管などによって構成されている。
ヒータ41は、エンジン20の冷却によって高温となった冷媒の熱によって車室の加温を行うもので、アルミニウムあるいは銅合金などによって構成されている。また、スロットルボデー45は、エンジン20の冷却によって高温となった冷媒が供給され、エンジン20に吸入される空気を加温するよう構成されている。
循環ポンプ32は接続された循環ポンプ用モータ33によって駆動され、冷媒を加圧して冷却流路に循環させるものである。本実施形態ではエンジン20が駆動している場合には、循環ポンプ32は常時循環ポンプ用モータ33によって駆動され、エンジン20の冷却を行うように構成されている。サーモスタット31はラジェータ26への冷媒流路を開閉する開閉弁であって、閉の場合は冷媒がラジェータ26に流入しないような流路とし、開の場合には冷媒がラジェータ26に流入するように冷媒流路を変化させる。
シリンダブロック21のウォータジャケット21aと、へッドブロック22の冷媒流路22aと、ラジェータ26と、循環ポンプ32と、サーモスタット31と、ヒータ41と、スロットルボデー45とは、各連絡配管23,24,25,27,42,43,44,46,47によって接続され、これらのエンジン系200の各部位21a,22a,26,32,31,41,45と各連絡配管23,24,25,27,42,43,44,46,47とはエンジンを冷却するエンジン用冷媒循環路201を構成する。
ウォータジャケット21aとへッドブロック22との間の連絡配管23はシリンダブロック21、へッドブロック22と同様にアルミニウムによって構成されていてもよいし、耐熱性のゴム等の可撓性材料によって構成されていてもよい。高温の冷媒が流れる各連絡配管24,25はアルミニウムなどの金属材料によって構成され、冷却された低温の冷媒が流れる連絡配管27は耐熱性のゴム等の可撓性材料によって構成されてもよい。また、高温の冷媒が流れるヒータ41、スロットルボデー45に接続されている連絡配管42,43,44,46,47は鉄などの金属材料で構成されていてもよい。
サーモスタット31には、サーモスタットに流入する冷媒の温度を検出する温度センサ34が取り付けられている。
電気系500は、車両駆動用モータ51に駆動用電源を供給する蓄電装置である二次電池53と、二次電池53の直流電力をモータ駆動用電力に変換するインバータ回路52とを備えている。なお、蓄電装置は二次電池に限らずキャパシスタ等によって構成してもよいが、本実施形態では、二次電池を蓄電装置の例として説明する。
二次電池53は複数の単電池を直列に接続して車両駆動用モータ51の駆動に必要な200〜300Vの電圧の電力を出力できるようにしたもので、必要に応じて発電機あるいは充電器などによって充電することができる電池である。二次電池53からの電力の出力ケーブル56が接続されたインバータ回路52は6個のスイッチング素子を内部に備え、二次電池53の直流電力を3相交流電力に変換して車両駆動用モータ51に出力する。インバータ回路52からの3相交流のU,V,Wのそれぞれの相の出力は3本のケーブル57によって車両駆動用モータ51に出力され、車両駆動用モータ51を駆動する。
二次電池53とインバータ回路52との間には出力ケーブル56の開閉を行うシステムメインリレー54が設けられている。また、二次電池53からの2本の出力ケーブル56の間にはインバータ回路52の保護用のコンデンサ55が設けられている。
車両駆動用モータ51は駆動すると電磁気的な抵抗によって発熱するので、車両駆動用モータ51の内部を循環する冷媒を冷却するラジェータ71がエンジン系のラジェータ26とは独立して設けられている。ラジェータ71は連絡配管77によって車両駆動用モータ51と接続されており、連絡配管77には冷媒を圧送して車両駆動用モータ51とラジェータ71とに循環させる循環ポンプ73が設けられ、循環ポンプ73は接続された循環ポンプ駆動用モータ75によって駆動されるよう構成されている。ラジェータ71と連絡配管77と循環ポンプ73とはモータ用冷媒循環路501を構成する。本実施形態では、モータ用冷媒循環路501は車両駆動用モータ51だけを冷却するように構成されているとしたが、インバータ回路52など他の電気機器を冷却するよう構成しても良い。
二次電池53からの出力ケーブル56のシステムメインリレー54のインバータ回路52の側には循環ポンプ32,73をそれぞれ駆動する循環ポンプ用モータ33,75への電力を供給する電力供給ケーブル58が接続され、電力供給ケーブル58の循環ポンプ用モータ33側には、循環ポンプ用モータ33への供給電流を測定する電流センサ36が設けられている。
制御部80は内部にプログラムの演算、処理を行い各機器の制御指令を出力するCPUと、プログラム、制御データなどを格納しているデータメモリと、接続されている各機器やセンサとの間で信号を変換するインターフェース部と、CPUとデータメモリとインターフェース部との間で信号を伝達するデータバスとを含んでいる。
温度センサ34と電流センサ36は制御部80に接続され、各センサの検出信号を制御部80に入力することができるように構成されている。また、循環ポンプ用モータ33,75、サーモスタット31、システムメインリレー54はそれぞれ制御部80に接続され、制御部80からの指令によって制御することができるように構成されている。またシステムメインリレー54はオン、オフの状態信号を制御部80に出力するように構成されている。
以上述べたハイブリッド車両の動作について、図2から図4を参照しながら説明する。ハイブリッド車両10が始動されると制御部80は、電動ポンプである循環ポンプ32の連続停止時間取得手段を開始する。図2のステップS101に示すように、制御部80は、データメモリの循環ポンプ停止カウンタをゼロにリセットする。制御部80は、内部クロック或いは内部タイマによって循環ポンプ停止カウンタの1カウントの時間を規定することができるので、循環ポンプ停止カウンタのカウンタ数によって循環ポンプ32の停止時間を取得することができる。
図2のステップS102に示すように、制御部80は、電流センサ36からの循環ポンプ用モータ駆動電流データを取得する。制御部80は、図2のステップS103に示すように、取得した電流データと所定の閾電流値とを比較して、循環ポンプ用モータ33に流れる電流が所定の閾値以下となっているかどうかによって循環ポンプ用モータ33に接続された循環ポンプ32が停止しているかどうかを判断する。そして、制御部80は、取得した電流値が閾電流値以下であった場合には、循環ポンプ用モータ33に電流は流れておらず、循環ポンプ用モータ33及び循環ポンプ32は停止しているものと判断し、図2のステップS104に示すように、データメモリの循環ポンプ停止カウンタに1を加える。
一方、図2のステップS103に示すように、制御部80は、取得した電流値が閾電流値を越えていた場合には、循環ポンプ用モータ33、循環ポンプ32は停止していないと判断し、図2のステップS101に戻ってデータメモリの循環ポンプ停止カウンタをリセットし、図2のステップS102に示すように再度循環ポンプ用モータ33の駆動電力を取得する。この動作によって、循環ポンプ32が始動された場合には、循環ポンプ停止時間がゼロにリセットされるので、制御部80は循環ポンプ停止カウンタのカウンタ数によって循環ポンプ32の連続停止時間を取得することができる。
図2のステップS105に示すように、制御部80は、データメモリの循環ポンプ停止カウンタが所定のカウンタ数に達しているかによって循環ポンプ32が連続して停止している時間が所定の時間に達しているかどうか判断する。制御部80は循環ポンプ停止カウンタが所定のカウンタ数でない場合には、循環ポンプ32は所定の時間、例えば、48時間、連続して停止していないと判断して、図2のステップS102に戻って循環ポンプ用モータ駆動電流の取得と循環ポンプ停止カウンタのカウントを継続する。制御部80は循環ポンプ停止カウンタのカウンタが所定のカウンタ数になった場合には、循環ポンプ32は所定の時間連続して停止していたと判断し、電動ポンプである循環ポンプ32の連続停止時間取得手段を終了する。
次に、制御部80は、冷媒流動手段を開始する。図2のステップS106に示すように、制御部80は、循環ポンプ用モータ33を始動する始動指令を内部のインターフェース部を介して出力し、循環ポンプ用モータ33を始動する。循環ポンプ用モータ33が始動すると、循環ポンプ用モータ33に接続されている循環ポンプ32が始動し、冷媒をエンジン用冷媒循環路201に圧送する。制御部80は、冷媒流動手段によって電動ポンプである循環ポンプ32を始動させるが、エンジン20は始動させず、停止状態を保持する。
制御部80は循環ポンプ32を始動すると、冷媒循環路変化手段を開始する。循環ポンプ32はエンジン20が起動している間は常に起動しているポンプであることから、循環ポンプ32が所定の時間だけ連続して停止している場合は、エンジン20も所定の時間だけ連続して停止していたことなる。従って、エンジン20は冷機状態にあり、冷媒がラジェータ26に流れないようにサーモスタット31は閉弁状態となっている。
図2のステップS107に示すように、制御部80は、サーモスタット31の閉弁を確認するためにサーモスタット31を閉弁する指令を内部のインターフェース部を介して出力し、サーモスタットを閉弁状態とし、図2のステップS108に示すように、所定の時間、例えば、1分程度保持する。これによって循環ポンプ32の始動の際の冷媒の流動を安定させる。
図3に示すように、サーモスタット31が閉弁状態である場合には、冷媒は以下のようにエンジン用冷媒循環路201を循環する。図3の矢印は冷媒の流動方向を示す。循環ポンプ32によって加圧された冷媒の一部はシリンダブロック21のウォータジャケット21aに流入し、シリンダブロック21の内部を流れた後、連絡配管23を通ってへッドブロック22の冷媒流路22aに流入する。また、一部の冷媒はシリンダブロック21を通らずに循環ポンプ32から連絡配管23を通ってへッドブロック22の冷媒流路22aに流入する。へッドブロック22の冷媒流路22aを流れた冷媒は、連絡配管24,42から流出する。連絡配管24から流出した冷媒はラジェータ26をバイパスしてサーモスタット31から循環ポンプ32へと流れる。また、連絡配管42から流出した冷媒の一部はヒータ41を通って連絡配管43から連絡配管44を通ってサーモスタット31、循環ポンプ32へと流れ、連絡配管42から流出した冷媒の一部は冷媒流路22aの途中で連絡配管46に流入し、連絡配管46からスロットルボデー45を通って連絡配管47から連絡配管44に流入し、ヒータ41を通ってきた冷媒と共にサーモスタット31、循環ポンプ32へと流れる。サーモスタット31が閉弁状態となっていることから、冷媒はラジェータ26及び連絡配管25,27には流れない。
サーモスタット31の閉弁状態を所定時間だけ保持した後、制御部80は、図2のステップS109に示すように、サーモスタット31を開弁する指令を内部のインターフェース部を介して出力し、サーモスタット31を開弁状態とし、図2のステップS110に示すように、所定の時間、例えば、3から5分程度保持する。
サーモスタット31が開弁状態となってエンジン用冷媒循環路201を変化させると、図4に示すように、冷媒はラジェータ26及び連絡配管25,27にも流れ、エンジン系の各部位21a,22a,26,32,31,41,45と各連絡配管23,24,25,27,42,43,44,46,47とで構成され、エンジンを冷却するエンジン用冷媒循環路201全体の冷媒を流動させる。制御部80は、図2のステップS111に示すように、循環ポンプ32を所定時間運転したかどうかを判断し、所定時間運転していない場合には、図2のステップ107に戻って、循環ポンプ32の運転を続ける。そして、制御部80は、循環ポンプ32が所定時間運転されたと判断した場合には、図2のステップS112に示すように、循環ポンプ用モータ33を停止して循環ポンプ32を停止させ冷媒循環路変化手段と冷媒流動手段とを終了する。
冷媒を循環させる時間は、エンジン20の停止によるエンジン用冷媒循環路201の冷媒の滞留状態を解消できる時間であれば良く、例えば、エンジン用冷媒循環路201の中で一番循環時間がかかる循環流路を冷媒が1回以上循環する時間としてもよいし、エンジン用冷媒循環路201全体にある冷媒容量と循環ポンプ32の吐出容量から冷媒の平均循環時間を計算して、その平均循環時間以上の時間循環させるようにすることとしてもよいし、エンジン20の大きさ、容量などによって例えば5分から6分程度の固定時間としてもよい。このように、エンジン20を冷却するエンジン用冷媒循環路201全体の冷媒を流動させることによって、冷媒の滞留によるイオン濃度に大きな差ができることを抑制し、アルミニウムや鉄などの金属材料によって構成されているエンジン用冷媒循環路201の各部位内面の腐食や発錆を抑制することができ、エンジン用冷媒循環路201の閉塞や腐食による損傷を抑制することができるという効果を奏する。更に、循環ポンプ32が所定の時間、例えば、48時間、連続して停止している場合にエンジン20を起動せずに循環ポンプ32を短時間始動して冷媒の流動を行い、エンジン用冷媒循環路201全体の腐食を抑制することができることから、エンジン20を始動させずに全電動走行モードで走行を続けた場合でも効果的にエンジン用冷媒循環路201の腐食を抑制することができるという効果を奏すると共に、エンジン用冷媒循環路201の腐食防止のために消費する電力量を低減することができ、二次電池の蓄電容量を保持してより長い全電動走行が可能になるという効果を奏する。また、同時に燃費の低下を抑制することができるという効果を奏する。
本実施形態では、サーモスタット31を一旦閉弁状態に保持した後に開弁してエンジン用冷媒循環路201全体の冷媒を流動させるようにすることとして説明したが、循環ポンプ32を始動と同時にサーモスタット31を開弁状態として、エンジン用冷媒循環路201全体の冷媒を流動させるようにしてもよい。また、サーモスタット31の開閉を繰り返して行って、流動状態を変化させて、より効率的にエンジン用冷媒循環路201全体の冷媒を流動させるようにしてもよい。この調整はサーモスタット31の開弁、閉弁状態を保持する所定の時間を調整することによって設定することができる。
本実施形態では、エンジン系200、電気系500はそれぞれ独立した冷媒循環ポンプ32,73を備えることとして説明したが、それぞれの系の冷媒流路が独立していれば循環ポンプ32,73は共通の電動ポンプとして構成し、その共通の電動ポンプを用いて冷媒を流動させるようにしてもよい。また、本実施形態では、循環ポンプ32の停止時間は、循環ポンプ停止カウントをカウントすることとして取得することとしたが、タイマなどの手段によって循環ポンプ32の連続停止時間を取得するようにしてもよい。さらに、エンジン20が停止している場合には常に循環ポンプ32は停止状態にあることから、エンジン20の回転数などからエンジン20の停止時間を取得することによって循環ポンプ32の連続停止時間を取得するように構成してもよい。なお、循環ポンプ用モータ33が停止されると図2のステップS101からS105に示す連続停止時間取得手段を開始するようにして、ハイブリッド車両10が停止した場合の日付や時間を記憶しておき、次回ハイブリッド車両10が始動された場合に記憶した日付や時間からハイブリッド車両停止中の循環ポンプ32の停止時間を演算する等して、ハイブリッド車両停止中を含めた循環ポンプ停止時間もカウントするようにしてもよい。
次に、外部電源から二次電池に充電することができるプラグイン式のハイブリッド車両10での実施形態について、図を参照しながら説明する。先に、図1から3を参照して説明した実施形態と同様の部分には同様の符号を付して説明を省略する。プラグイン式のハイブリッド車両には、接続プラグによって外部電源と二次電池とが電力線を介して接続されて蓄電装置が外部電源によって充電可能になるよう構成されたものの他、外部電源側の給電部と車両側の受電部の両者の位置関係が所定範囲内にあれば外部電源と車両とが非接触状態で蓄電装置が外部電源によって充電可能になるよう構成されたものがある。つまり、蓄電装置が外部電源によって充電可能な状態とは、外部電源と二次電池とが電力線を介して接続されている状態又は、外部電源側の給電部と車両側の受電部の両者の位置関係が所定範囲内にある状態をいう。本実施形態では、外部電源と二次電池とが電力線を介して接続される形式のものを例に説明する。
図5に示すように、本実施形態は、二次電池53に外部電源から充電することができる充電器60を備えている。外部電源は例えば家庭用の電源であってもよいし、充電ステーションの電源であってもよい。また、外部電源によって二次電池53の充電を行う際にエンジン20の停止状態を確認できるよう、エンジンシャフト28の回転数を検出する回転数センサ35が設けられている。回転数センサ35はエンジンシャフト28の回転数の信号を制御部80に出力するように構成されている。また、二次電池53は制御部80に接続され、その充電状態信号を制御部80に出力するように構成されている。
充電器60は、外部電源に接続する接続プラグ61と、接続プラグから導入された外部電源から供給される電力を蓄電装置である二次電池53に充電可能な電力に変換する整流器62、と整流器62の出力電圧を測定する電圧センサ64と、整流器62からの電流を測定する電流センサ65と、整流器62と二次電池53との電力路を入り切りする充電スイッチ66と、整流器62と電圧、電流センサ64,65とが接続され、各センサ64,65の取得信号に基づいて整流器62からの出力電力を制御する整流コントローラ67とを含んでいる。整流コントローラ67は制御部80に接続され、接続プラグ61が外部電源に接続され、所定の電圧が電圧センサ64によって検出されると、プラグイン状態にある信号を制御部80に出力する。また、接続プラグ61が外部電源に接続されていない場合には、プラグイン状態ではない信号を制御部80に出力する。例えば、プラグイン状態の場合には、1の信号を制御部80に出力し、プラグイン状態にない場合には、0の信号を制御部80に出力する。また、充電スイッチ66は制御部80に接続されて制御部80の指令によって入り切りされるように構成されている。各循環ポンプ用モータ33,75に駆動電力を供給する電力供給ケーブル58は、二次電池53と充電スイッチ66との間に接続されるように構成されている。
以下、図6を参照しながら、本実施形態のハイブリッド車両の動作について説明する。先に図2を参照して説明した部分と同様のステップについては、説明を省略する。先に図2を参照して説明したように、ハイブリッド車両10が始動されると制御部80は、図6のステップS201からステップS205に示す電動ポンプである循環ポンプ32の連続停止時間取得手段を開始する。循環ポンプ32の連続停止時間は、例えば48時間、あるいは12時間というような固定時間としても良いし、プラグインがされた場合にはプラグインしている間にエンジン用冷媒循環路201の冷媒を流動が開始されるように、短い時間に設定するなどのように、ハイブリッド車両10の走行、停止状態によって可変としても良い。そして、制御部80は、循環ポンプ停止カウンタが所定のカウンタ数に達した場合には、循環ポンプ32は連続して所定時間だけ停止していたと判断し、図6のステップS206に示すように、充電器60の整流コントローラ67からのプラグイン信号を取得する。図6のステップS207に示すように、制御部80は、このプラグイン信号が、接続プラグ61が外部電源に接続されている状態を示す信号の場合には、接続プラグ61が外部電源に接続されているものと判断する。制御部80は、このプラグイン信号が、接続プラグ61が外部電源に接続されていない状態を示す信号の場合には、接続プラグ61が外部電源に接続されていないものと判断する。接続プラグ61が外部電源に接続されていないものと判断した場合には、制御部80は図6のステップS206に戻って、再度プラグイン信号の取得を行う。
制御部80は、接続プラグ61が外部電源に接続されているものと判断した場合には、図6のステップS208に示すように、システムメインリレー54をオフとして、二次電池53とインバータ回路52、車両駆動用モータ51とを電気的に切り離す指令をインターフェース部を介して出力し、システムメインリレー54によって二次電池53を切り離す。図6のステップS209に示すように、制御部80はシステムメインリレー54からシステムメインリレー54の状態信号を取得して、この信号によって、図6のステップS210に示すように、システムメインリレー54のオン、オフの状態を判断する。制御部80は、このシステムメインリレー54の状態信号が、システムメインリレー54がオンの状態を示す信号の場合には、システムメインリレー54がオフになっていないと判断して、図6のステップS208に戻ってシステムメインリレー54をオフとする指令を出力する。制御部80はシステムメインリレー54がオフであることが確認された場合には、図6のステップS211に示すように、回転数センサ35からエンジンシャフト28の回転数を取得し、図6のステップS212に示すように、エンジン20が停止状態にあるかどうかを確認する。エンジン20が停止状態であることが確認されない場合には、制御部80は、図6のステップS211に戻ってエンジン20の状態を取得する。
制御部80は、図6のステップS206からS212に示すように、接続プラグ61が外部電源に接続された状態で、システムメインリレー54がオフでかつエンジン20が停止している状態にあると判断した場合には、二次電池53の充電準備ができているものと判断して、図6のステップS213に示すように、インターフェース部を介して充電スイッチ66をオンとする指令を充電スイッチ66に出力し、充電スイッチ66をオンとする。充電スイッチ66がオンとなると、整流器62によって整流された外部電源からの電力が整流器62の出力ケーブル63から二次電池53に流れ、二次電池53の外部電源による充電が開始される。
制御部80は外部電源からの充電が開始されると、インターフェース部を介して循環ポンプ用モータ33の始動指令を出力し、循環ポンプ用モータ33、循環ポンプ32を始動して先に説明したように、冷媒流動手段、冷媒流路変化手段を開始する。この場合、エンジン20は始動されない。循環ポンプ32の始動は充電スイッチ66がオンとなって充電が開始された後に行ってもよいし、充電スイッチ66のオンの動作と同時に行ってもよい。
図6のステップS214からステップS220に示す冷媒流動手段は、先に説明したと同様に、サーモスタット31を閉弁状態にして冷媒の流動を安定させた後に、サーモスタット31を開弁状態にして冷媒循環路全体の冷媒を流動させる。そして、所定の時間循環ポンプ32を運転したら、循環ポンプ用モータ33を停止して、冷媒流路変化手段と冷媒流動手段とを終了する。
冷媒流動手段が終了すると、制御部80は、図6のステップS221に示すように、二次電池53の蓄電状態量を取得して蓄電状態を監視しながら、図6のステップS222に示すように二次電池53が所定の蓄電量になるまで充電を行い、二次電池53が所定の蓄電量まで充電されると、図6のステップS223に示すように充電を停止して、動作を終了する。
本実施形態では、循環ポンプ用モータ33の電力は、二次電池53と充電器60との間にある出力ケーブル63に接続されている。そして、充電スイッチ66がオンとなって二次電池53への充電が開始された後、循環ポンプ用モータ33が始動されることとなるので、冷媒流動手段実行の際の循環ポンプ用モータ33の駆動電力は二次電池53からではなく、充電器60を介して供給される外部電源からの電力によって行われることとなる。このため、先に説明した実施形態に加え、冷媒流動手段において二次電池53の蓄電電力を消費しないことから、二次電池53の充電後の全電動走行可能距離を減少させることが無いという効果を奏する。又、二次電池電力により循環ポンプ用モータ33を駆動して、二次電池の蓄電量が低下した場合でも、充電器から供給される電力によって、すぐに二次電池が所定の蓄電量まで蓄電されるので、二次電池の蓄電量を高く保つことができ、ハイブリッド車両10の全電動走行可能距離を減らすことなくエンジン用冷媒循環路201の腐食を抑制することができるという効果を奏する。
次に、外部電源から二次電池に充電することができるプラグイン式ハイブリッド車両10での他の実施形態について、図を参照しながら説明する。先に、図5、6を参照して説明した実施形態と同様の部分には同様の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のハイブリッド車両10の系統構成は先に図5によって説明したプラグイン式のハイブリッド車両10の実施形態と同様であるので、説明は省略し、本実施形態の動作を図7を参照しながら説明する。図7において、先に説明した図6と同様のステップについては説明を省略する。
制御部80は、ハイブリッド車両10が始動すると、図7のステップS301からステップS305に示すように、電動ポンプである循環ポンプ32の連続停止時間取得手段を開始する。そして、制御部80は、循環ポンプ停止カウンタが所定のカウンタ数に達した場合には、循環ポンプ32は連続して所定時間だけ停止していたと判断し、図7のステップS306に示すように、温度センサ34によって冷媒の温度を取得する。図7のステップS307に示すように、制御部80は、取得した冷媒温度が所定の閾温度以上であった場合には、図7のステップS308からS315によって外部電源からの充電がされている状態かを判断し、図7のステップS316からS322に示す冷媒流動手段と冷媒流路変化手段とを実行する。
一方、制御部80は図7のステップS307に示すように、温度センサ34から取得した冷媒温度が所定の閾温度より低い場合には、プラグイン状態の判断をジャンプして、図7のステップS316からステップS322の冷媒流動手段と冷媒流路変化手段とを実行する。
これは、循環ポンプ32が所定時間以上連続停止している状態での冷媒の凍結を抑制するためである。これによって、本実施形態は先に説明した各実施形態の効果に加えて、ハイブリッド車両10が低温状態で長時間全電動走行をした場合にエンジン用冷媒循環路201に滞留している冷媒を流動させて、凍結を抑制することができるという効果を奏する。
次に、外部電源から二次電池に充電することができるプラグイン式ハイブリッド車両10での他の実施形態について、図8を参照しながら説明する。先に、図7を参照して説明した実施形態と同様の部分には同様の符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、図8のステップS406で取得した冷媒温度が、例えば、ハイブリッド車両がエンジン始動を伴わずに長時間炎天下にて放置された場合のように、冷媒温度が所定の温度以上の高温状態となっていた場合には、図8のステップS407に示すように、制御部80は、冷媒は高温状態にあると判断し、プラグイン状態の判断をジャンプして、図8のステップS416からステップS422の冷媒流動手段と冷媒流路変化手段とを実行する。
これによって、本実施形態は、先に説明した実施形態の効果に加えて、ハイブリッド車両10が高温状態で長時間全電動走行をした場合に、エンジン用冷媒循環路201内の冷媒を流動させて、局所的に高温になっている冷媒温度を低下させ、冷媒の劣化を抑制することができるという効果を奏する。
図9及び図10を参照しながら、他の実施形態について説明する。先に図1,2を参照して説明した実施形態と同様の部分には同様の符号を用い説明は省略する。また、図2と同様のステップについても説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態のハイブリッド車両10は図1で説明した実施形態のハイブリッド車両10にエンジン20の回転数を検出する回転数センサ35と、車両駆動用モータ51の回転数を検出する回転数センサ59とが付け加えられている。
以下、図10を参照しながら本実施形態の動作について説明する。ハイブリッド車両10が起動すると、制御部80は走行モード検出手段を開始する。図10のステップS501に示すように、制御部80は、回転数センサ59から車両駆動用モータ51の回転数を取得する。そして、回転数センサ59から取得した回転数が所定の値、例えば数回転など、よりも大きい場合には、制御部80は、車両駆動用モータ51は駆動状態にあると判断し、図10のステップS502に示すように、エンジン20に取り付けられた回転数センサ35からエンジン20の回転数を取得する。車両駆動用モータ51の回転数が所定の閾値よりも小さい場合には、制御部80は、車両駆動用モータ51は停止しているものと判断し、図10のステップS501に戻って再度、車両駆動用モータ51の回転数を取得する。
制御部80は、図10のステップS503で取得したエンジン20の回転数が所定の閾値、例えば数回転等、よりも小さい場合には、エンジン20は停止状態にあると判断する。エンジン20の回転数が所定の閾値よりも大きい場合には、制御部80は、エンジン20は停止していないもの判断し、図10のステップS501に戻って車両駆動用モータ51の回転数を取得する。
制御部80は、車両駆動用モータ51が駆動状態にあり、エンジン20が停止状態である場合には、ハイブリッド車両10は全電動走行モードによって走行しているものと判断する。そして、制御部は図10のステップS505からステップS511に示す冷媒流動手段と冷媒循環路変化手段とを行う。これらの各手段は図2のステップS106からステップS112と同様である。
本実施形態は、ハイブリッド車両10が全電動走行モードにはいった場合に循環ポンプ用モータ33が起動することから、循環ポンプ32の起動による騒音の違和感を抑制しつつ、エンジン用冷媒循環路201の腐食を抑制することができるという効果を奏する。
以上述べた各実施形態においては、コンバータを示さなかったが、二次電池電圧や車両駆動用モータ51の駆動電圧、外部電源電圧によっては、二次電池53と車両駆動用モータ51あるいは外部電源と二次電池53との間に適宜コンバータを接続させてもよい。また、外部電源によって二次電池53を充電する場合。実施の形態では、二次電池53に充電器60が接続されている構成としたが、車両駆動用モータ51の中性点に外部電源を接続して車両駆動用モータ51のコイルをリアクトルとして利用し、これと、インバータのスイッチング動作により電力変換しても良い。また、実施の形態では、1つのエンジン20と1つの車両駆動用モータ51を有するハイブリッド車両10の構成としたが、本発明は少なくとも1つの車両駆動用モータ51と少なくとも1つのエンジン20とを有し、少なくとも1つの車両駆動用モータ51の駆動力のみで車両の走行が可能なハイブリッド車両10であればどんなタイプのハイブリッド車両10にも適用することができる。
10 ハイブリッド車両、20 エンジン、21 シリンダブロック、21a ウォータジャケット、22 へッドブロック、22a 冷媒流路、23,24,25,27,42,43,44,46,47 連絡配管、26,71 ラジェータ、28 エンジンシャフト、31 サーモスタット、32,73 循環ポンプ、33,75 循環ポンプ用モータ、34 温度センサ、35,59 回転数センサ、36 電流センサ、41 ヒータ、45 スロットルボデー、51 車両駆動用モータ、52 インバータ回路、53 二次電池、54 システムメインリレー、55 コンデンサ、56,63 出力ケーブル、57 ケーブル、58 電力供給ケーブル、60 充電器、61 接続プラグ、62 整流器、64 電圧センサ、65 電流センサ、66 充電スイッチ、67 整流コントローラ、77 連絡配管、80 制御部、200 エンジン系、201 エンジン用冷媒循環路、500 電気系、501 モータ用冷媒循環路。
Claims (8)
- エンジン及びモータと、
エンジンを冷却する冷媒循環路に冷媒を循環させる電動ポンプと、
電動ポンプの始動を行う制御部と、
を含み、エンジンを始動させずにモータにより走行する全電動走行モードを備えるハイブリッド車両であって、
制御部は、
電動ポンプの連続停止時間を取得する電動ポンプ連続停止時間取得手段と、
電動ポンプ連続停止時間が所定の時間以上の場合に、エンジンの始動を伴わずに電動ポンプを始動して冷媒循環路の冷媒を流動させる冷媒流動手段を有すること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項1に記載のハイブリッド車両であって、
冷媒循環路に設けられ、開閉動作によって冷媒循環路を変化させる弁を備え、
制御部は、
冷媒流動手段によって冷媒を流動させた後、所定の時間間隔で弁を開閉して冷媒の流動する冷媒循環路を時間に応じて変化させる冷媒循環路変化手段を有すること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項1または2に記載のハイブリッド車両であって、
外部電源によって充電され、モータに電力を供給する蓄電装置を備え、
制御部の冷媒流動手段は、
電動ポンプ連続停止時間が所定の時間以上で、蓄電装置が外部電源により充電可能な状態にある場合に、エンジンの始動を伴わずに電動ポンプを始動して冷媒循環路の冷媒を流動させること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項1または2に記載のハイブリッド車両であって、
外部電源によって充電され、モータに電力を供給する蓄電装置を備え、
制御部の冷媒流動手段は、
電動ポンプ連続停止時間が所定の時間以上で、外部電源によって蓄電装置が充電されている場合に、エンジンの始動を伴わずに電動ポンプを始動して冷媒循環路の冷媒を流動させること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項1または2に記載のハイブリッド車両であって、
外部電源によって充電され、モータに電力を供給する蓄電装置を備え、
制御部の冷媒流動手段は、
電動ポンプ連続停止時間が所定の時間以上で、外部電源によって蓄電装置の充電が開始されると同時に、エンジンの始動を伴わずに電動ポンプを始動して冷媒循環路の冷媒を流動させること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項3から5のいずれか1項に記載のハイブリッド車両であって、
外部電源から供給される電力を蓄電装置に充電可能な電力に変換して蓄電装置に供給する充電器を備え、
電動ポンプは、充電器と蓄電装置とを接続する電力線に接続され、充電器から出力される電力によって駆動されること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - 請求項1または2に記載のハイブリッド車両であって、
冷媒温度を取得する冷媒温度センサを含み、
制御部の冷媒流動手段は、
電動ポンプ連続停止時間が所定の時間以上の場合に、冷媒温度に基づきエンジンの始動を伴わずに電動ポンプを始動して冷媒循環路の冷媒を流動させること、
を特徴とするハイブリッド車両。 - エンジン及びモータと、
エンジンを冷却する冷媒循環路に冷媒を循環させる電動ポンプと、
電動ポンプの始動を行う制御部と、
を含み、エンジンを始動させずにモータにより走行する全電動走行モードを備えるハイブリッド車両であって、
制御部は、
ハイブリッド車両が全電動走行モードであることを検出する走行モード検出手段と、
ハイブリッド車両が全電動走行モードである場合に、エンジンの始動を伴わずに電動ポンプを始動して冷媒循環路の冷媒を流動させる冷媒流動手段を有すること、
を特徴とするハイブリッド車両。
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