JP2008307714A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008307714A
JP2008307714A JP2007155550A JP2007155550A JP2008307714A JP 2008307714 A JP2008307714 A JP 2008307714A JP 2007155550 A JP2007155550 A JP 2007155550A JP 2007155550 A JP2007155550 A JP 2007155550A JP 2008307714 A JP2008307714 A JP 2008307714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
maintenance
axis direction
color
slide plate
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007155550A
Other languages
English (en)
Inventor
Fuminori Ueno
史典 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2007155550A priority Critical patent/JP2008307714A/ja
Publication of JP2008307714A publication Critical patent/JP2008307714A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】インクジェットヘッドをメンテナンスするメンテナンス機構の退避を効率的に行え、かつ退避のための余分なスペースを必要とせず、小型化を可能とすること。
【解決手段】画像記録時、記録媒体3が搬送される位置よりも上方でかつ記録媒体3の供給側に例えばKCMY色の各メンテナンス機構62〜65を上下方向(Z軸方向)に積み重ねて退避させ、これらKCMY色の各インクジェットヘッド40〜44のメンテナンス時、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65を下方に移動させ、次に記録媒体3の搬送方向(X軸方向)に対して平行方向に移動させ、これらKCMY色の各メンテナンス機構62〜65を対応するKCMY色の各インクジェットヘッド40〜44に対峙させるメンテナンスユニット60を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットヘッドのメンテナンスを行うメンテナンスユニットを備えた画像記録装置に関する。
インクジェットヘッド等の記録ヘッドのノズルからインクを吐出するインクジェット方式の画像記録装置が提案されている。このようなインクジェット方式の画像記録装置は、例えば記録用紙等の記録媒体を搬送する搬送部と、記録媒体に画像記録を行う画像記録部と、この画像記録部により記録媒体に画像記録を行わないときにインクジェットヘッドのノズル内に残留しているインクの乾燥防止やノズル内へのゴミ混入の防止のためにインクジェットヘッドをキャップピングするヘッドカバー用のキャンピング部と、記録ヘッドのノズルに残ったインクや微小ゴミ等をクリーニングするクリーニング部等により構成される例が多い。
このうちキャンピング部やクリーニング部等の退避位置や退避方法の技術に関しては、例えば特許文献1、2に開示されている。特許文献1は、記録媒体を搬送する用紙搬送部と、記録媒体に記録をする印字ヘッドと、この印字ヘッドをキャッピングするキャップと、このキャップで印字ヘッドを気密状に覆った状態でキャップ内の空気を吸引して負圧状態にする吸引手段とを開示する。キャップ内を負圧状態にすることにより印字ヘッドのノズルからインクが強制的に吸引され、回復動作が行われる。印字ヘッドのノズルのインク吐出し回復動作を行うときは、印字ヘッドを上方に移動し、この印字ヘッドと用紙搬送部との間で、キャップを配置する。印字ヘッドは、複数配列されているので、これら印字ヘッドに対応して複数のキャップが設けられている。これらキャップは、複数の印字ヘッドの配列に対応して横方向に並べられている。印字ヘッドのノズルのインク吐出し回復動作を行わないときは、複数のキャップを複数の印字ヘッドの直下から退避位置に移動する。そして、複数のキャップは、複数の印字ヘッドの配列に対応して横方向に並べられた状態のまま退避位置で待機する。
特許文献2は、記録媒体を搬送する搬送手段と、記録媒体に記録をするための記録ヘッドと、この記録ヘッドのノズルが形成された面をキャッピング可能に配置されたキャッピング部及び搬送手段の搬送面を払拭可能に配置されたクリーナー部を一体に有するキャッピング・払拭部材と、このキャッピング・払拭部材を記録ヘッドのノズルが形成された面と搬送手段との間の第1位置及びこの第1位置から離隔した待機位置としての第2位置に設定可能に作動機構とを開示する。クリーナー部は、複数の記録ヘッドに対応する個々のクリーナーが設けられている。クリーニング時、クリーナーは、退避位置から回転移動して記録ヘッドの下方に移動し、クリーニングを開始する。クリーニング終了後、クリーナーは、再度回転移動して元の退避位置に移動する。
特開平9−57988号公報 特開2000−263801号公報
しかしながら、インクジェット方式の画像記録装置では、カラー印刷を行うために数種類の色の各インクを吐出する複数の記録ヘッドが必要である。これら記録ヘッドの各ノズルに対応するためには、キャップやクリーナー部等がそれぞれ複数必要になる。このため、キャップするための機構やクリーナーするための機構が大型化し、かつこれらキャップやクリーナー部を退避するための退避スペースが広く必要になる。そのうえ、キャップやクリーナー部の退避位置によっては、装置全体が大きくなる。
特許文献1では、複数のキャップを複数の印字ヘッドの配列に対応して横方向に並べた状態のまま退避位置に退避させている。このため、退避位置には、複数のキャップを複数の印字ヘッドの配列に対応して横方向に並べた状態に対応する広さのスペースが必要である。つまり、複数のキャップを並べたスペースに相当する分だけ装置全体が大きくなる。
特許文献2では、キャッピング・払拭部材を待機位置に移動させて退避させると、キャッピング・払拭部材の退避状態は、各クリーナーが傾いた状態で並んで配置され、直線方向に並ぶことはない。このため、各クリーナーが用紙の搬送方向に対して平行な状態に配置されて退避されれば、退避位置のスペースを有効に活用することも可能である。しかしながら、各クリーナーを傾けて並んで配置された状態で退避させるために退避位置のスペースは、各クリーナーを用紙の搬送方向に対して平行な状態に配置して退避した状態よりも縦横寸法を広く必要とし、スペースが効率よく使用できない。
本発明の目的は、インクジェットヘッドのメンテナンスを行なうメンテナンス機構の退避時におけるスペースを小さくし、装置全体の小型化を可能とする画像記録装置を提供することにある。
本発明の主要な局面に係る画像記録装置は、記録媒体を搬送する搬送機構と、搬送機構による記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に複数のノズルを配置し、これらノズルからインクを吐出して記録媒体上に画像記録を行う少なくとも1つのインクジェットヘッドとを備える画像記録装置において、インクジェットヘッドのメンテナンスを行なう少なくとも1つのメンテナンス機構と、画像記録時、記録媒体が搬送される位置よりも上方でかつ記録媒体の供給側又は排出側の少なくとも一方に少なくとも1つのメンテナンス機構を上下方向に積み重ねて退避させ、インクジェットヘッドのメンテナンス時、少なくとも1つのメンテナンス機構を下方に移動させ、次に記録媒体の搬送方向に対して平行方向に移動させて少なくとも1つのメンテナンス機構を対応するインクジェットヘッドに対峙させるメンテナンスユニットとを具備する。
本発明によれば、インクジェットヘッドのメンテナンスを行なうメンテナンス機構の退避時におけるスペースを小さくし、装置全体の小型化を可能とする画像記録装置を提供することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は画像記録装置の全体構成図を示す。装置本体1の一方の側面側すなわち給紙側には、給紙台2が取り付け取り外し可能に設けられている。この給紙台2には、複数枚の記録用紙等の記録媒体3が収納されている。装置本体1内の給紙側には、ピックアップローラー4が設けられている。このピックアップローラー4は、給紙台2内に収納されている複数の記録媒体3から1枚ずつピックアップして装置本体1内に搬送する。
装置本体1の他方の側面側すなわち排出側には、排紙台5が取り付け取り外し可能に設けられている。この排紙台5には、排出される記録媒体3の位置規制するための移動可能な規制板6が設けられている。この排紙台5は、装置本体1から排出される画像記録済の記録媒体3を収納する。又、装置本体1の排出側には、排紙ローラ7が設けられている。この排紙ローラ7は、装置本体1から排出される記録媒体3を排紙台5に送る。
なお、給紙台2から装置本体1内を通って排紙台5に向かう記録媒体3の搬送方向をX軸方向とし、X軸方向に直交する方向をY軸方向、X軸方向とY軸方向とに各直交する方向をZ軸方向とする。なお、Y軸方向を主走査方向とし、X軸方向を副走査方向にする。記録媒体3は、給紙側から排出側に搬送されるので、給紙側が上流側、排紙側が下流側になる。
ここで、装置本体1内部のフレームの枠組み構成について図2に示す斜視図を参照して説明する。装置本体1のフレーム枠組みは、本体ベース10と、2つの装置フレーム11a、11bと、給紙側サブフレーム12と、排紙側サブフレーム13とにより成る。本体ベース10は、例えば板金又は金属フレーム等の組み合わせで形成され、装置本体1を支持するのに十分な強度を持つ。各装置フレーム11a、11bは、例えば板金により形成され、本体ベース10の両側にビス又は溶接等により立設して固定されている。
装置フレーム11aには、給紙側と排紙側とにそれぞれ各長孔14a、14bが設けられている。これら長孔14a、14bの長手方向は、上下方向(Z軸方向)である。なお、装置フレーム11bも同様に図示されていないが各長孔が設けられている。これら装置フレーム11bに設けられた各長孔は、装置フレーム11aの各長孔14a、14bとその位置が対応する。各装置フレーム11a、11bの上方には、給紙側サブフレーム12と排紙側サブフレーム13がビスや溶接等によって固設されている。これにより、装置本体1は、図示されていない他のサブフレームと合わせて十分な強度を持つフレーム枠組み構成になっている。
装置本体1内の給紙側には、紙ガイド20と、レジストローラ対21と、搬送機構としてのベルトプラテン22とが設けられている。紙ガイド20は、各装置フレーム11a、11bに設けられている。この紙ガイド20は、記録媒体3をレジストローラ対21の設位置に案内する。レジストローラ対21は、各装置フレーム11a、11bに回転可能に設けられている。レジストローラ対21は、記録媒体3の姿勢を整えてベルトプラテン22に送る。
このベルトプラテン22は、記録媒体3を吸着保持して搬送する。このベルトプラテン22は、図2に示すように搬送フレーム23を有する。このベルトプラテン22は、駆動ローラ24と、従動ローラ25と、テンションローラ26と、搬送ベルト27とを有する。このうち駆動ローラ24、従動ローラ25及びテンションローラ26は、搬送フレーム23に回転可能に設けられている。駆動ローラ24には、図示しない搬送駆動モータが連結されている。搬送ベルト27は、帯状でかつ無端のリング状に形成されている。この搬送ベルト27には、複数のエアー吸引用の孔が例えば縦横方向に所定間隔毎に設けられている。この搬送ベルト27は、駆動ローラ24と従動ローラ25とテンションローラ26との間に掛けられている。駆動ローラ24と従動ローラ25の間にかけられた搬送ベルト27の直下には、プラテン28が設けられている。このプラテン28は、駆動ローラ24と従動ローラ25と間の搬送ベルト27を支持する。このプラテン28には、エアー吸引用の孔が設けられている。又、プラテン28の下方には、吸着ファン29が設けられている。この吸着ファン29は、搬送ベルト27及びプラテン28の各エアー吸引用の孔を通してエアーを吸引する。このベルトプラテン22は、図2に示す昇降機構30により支持されている。
昇降機構30は、各装置フレーム11a、11b間に設けられている。この昇降機構30は、ベルトプラテン22を各装置フレーム11a、11b間で上下方向(Z軸方向)に昇降する。この昇降機構30は、4本のアーム31を備える。なお、1本のアーム31は、図示する関係上から省略する。これらアーム31は、それぞれ下端を支点として各装置フレーム11a、11bに回動可能に設けられている。これらアーム31の上端は、それぞれ搬送フレーム23の下端縁に当接している。このうち給紙側の各アーム31、31は、連結部材32により連結され、1対の回動アームを形成する。排紙側の各アーム31、31も同様に連結部材33により連結され、1対の回動アームを形成する。これら対の回動アームは、図示しない駆動機構とモータとによりそれぞれ矢印A方向、矢印B方向に回動し、ベルトプラテン22をZ軸方向に昇降移動させる。
排紙ローラ7は、各装置フレーム11a、11b間に回転可能に設けられている。この排紙ローラ7は、ベルトプラテン22から送られてくる記録媒体3を排紙台5に送る。
複数のインクジェットヘッド40〜43が図1に示すようにベルトプラテン23と対向して設けられている。これらインクジェットヘッド40〜43は、ヘッド保持部材44の下面に固定され、画像記録時に移動しない。なお、ヘッド保持部材44は、給紙側が給紙側サブフレーム12に対してビス等により固定され、排紙側が排紙側サブフレーム13に対してビス等により固定されている。
これらインクジェットヘッド40〜43は、それぞれ複数のノズルをライン状に配列して成るラインヘッドである。これらインクジェットヘッド40〜43は、それぞれ異なる色、すなわちK(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)の各インクを吐き出す。例えばインクジェットヘッド40はK色のインクを吐き出す。インクジェットヘッド41は、C色のインク用を吐き出す。インクジェットヘッド42は、M色のインクを吐き出す。インクジェットヘッド43は、Y色のインクを吐き出す。これ以降、これらインクジェットヘッド40〜43は、K色インクジェットヘッド40、C色インクジェットヘッド41、M色インクジェットヘッド42、Y色インクジェットヘッド43と称する。これらKCMY色の各インクジェットヘッド40〜43は、記録媒体3の搬送方向の上流側から下流側に向かって所定間隔毎に設けられている。
又、KCMY色の各インクジェットヘッド40〜43には、それぞれKインク供給路45、Cインク供給路46、Mインク供給路47及びYインク供給路48が設けられている。これらKインク供給路45、Cインク供給路46、Mインク供給路47及びYインク供給路48は、それぞれK色インク、C色インク、M色インク及びY色インクを各インクジェットヘッド40〜43に供給する。
KCMY色の各インク供給路45〜48は、それぞれKCMY色の各インクジェットヘッド40〜43を配列したX軸方向の上流側に配設されている。この理由は、KCMY色の各インク供給路45〜48が仮にKCMY色の各インクジェットヘッド40〜43の上方に配置されていると、KCMY色の各インクジェットヘッド40〜43の脱着時の作業性が落ちるばかりでなく、KCMY色の各インクジェットヘッド40〜43を外した時にKCMY色の各インク供給路45〜48からインクが垂れてKCMY色の各インクジェットヘッド40〜43に付着し、KCMY色の各インクジェットヘッド40〜43の性能を低下させるおそれがあるためである。
図3及び図4はKCMYの各インクジェットヘッド40〜43の具体的な構成図を示すもので、図3はZ軸方向から見た断面図、図4はY軸方向から見た断面図を示す。K色インクジェットヘッド40は、例えば6個のK色インクジェットヘッド40−1〜40−6を有する。これらK色インクジェットヘッド40−1〜40−6は、2個の短尺ヘッドを組み合わせてなり、Y軸方向に沿い、かつ交互にX軸方向の正側と負側とに予め設定された距離だけずれて配置されている、いわゆる千鳥状にずれて配列されている。なお、これらK色インクジェットヘッド40−1〜40−6は、それぞれの各端部をY軸方向にオーバラップして配列されている。なお、C色インクジェットヘッド41、M色インクジェットヘッド42及びY色インクジェットヘッド43は、K色インクジェットヘッド40と同様に配置されているのでその説明は省略する。さらに、図3中においてCMYの各インクジェットヘッド41〜43の符号は、煩雑化することから一部省略する。
K色インクジェットヘッド40−1〜40−6、C色インクジェットヘッド41−1〜41−6、M色インクジェットヘッド42−1〜42−6、Y色インクジェットヘッド43−1〜43−6には、それぞれ電気的な各コネクタ49が設けられている。これらコネクタ49は、それぞれ各インク供給路45〜48の配置位置よりも正側のZ軸方向に設けられている。これは、KCMY色の各インクの垂れによる各インクジェットヘッド40−1〜40−6、…、43−1〜43−6の性能の低下のおそれを回避するためである。なお、図3中において各コネクタ49の符号も煩雑化することから全てのコネクタ49に付すことを省略してある。
KCMY色用の各インクボトル50〜53が図1に示すように装置本体1の上部に設けられている。このうちKインクボトル50は、K色のインクを収容する。Cインクボトル51は、C色のインクを収容する。Mインクボトル52は、M色のインクを収容する。Yインクボトル53は、Y色のインクを収容する。一方、KCMYの各サブタンク54〜57が装置本体1内部の下部に設けられている。これらサブタンク54〜57には、それぞれ図示しないKCMYの各インクチューブを介してKCMY色の各インクボトル50〜53が連通している。これにより各サブタンク54〜57は、KCMY色の各インクチューブを通して各サブタンク54〜57からKCMY色の各インクが供給される。さらに、KCMYの各サブタンク54〜57は、それぞれ図示しないKCMY色の各インクチューブを介してKCMY色の各インク供給路45〜48に連通している。これにより、K色、C色、M色及びY色の各インクは、KCMY色の各サブタンク54〜57からKCMYの各インク供給路45〜48に供給される。
装置本体1の下部には、廃液ボトル58が設けられている。この廃液ボトル58内には、例えばメンテナンス処理により廃液となったKCMYの各インクが貯められる。
メンテナンスユニット60が図1に示すようにベルトプラテン22上に載置されている。このメンテナンスユニット60は、KCMY色の各インクジェットヘッド40−1〜40−6、…、43−1〜43−6のメンテナンスを行なう
メンテナンス機構62〜65を備える。K色メンテナンス機構62は、K色インクジェットヘッド40−1〜40−6のメンテナンスを行なう。C色メンテナンス機構62〜65は、C色インクジェットヘッド41−1〜41−6のメンテナンスを行なう。M色メンテナンス機構62〜65は、M色インクジェットヘッド42−1〜42−6のメンテナンスを行なう。Y色メンテナンス機構62〜65は、Y色インクジェットヘッド43−1〜43−6のメンテナンスを行なう。
KCMY色の各メンテナンス機構62〜65は、画像記録時、記録媒体3が搬送される位置よりも上方で、かつ例えば記録媒体3の供給側に上下方向(Z軸方向)に積み重ねて退避している。KCMY色の各メンテナンス機構62〜65の積み重ね順序は、例えばK色メンテナンス機構62が最上位で、このK色メンテナンス機構62の下方にC色メンテナンス機構63、この下方にM色メンテナンス機構64、この下方にY色メンテナンス機構65が積み重ねられている。
図5はメンテナンスユニット60の具体的な構成図を示す。このメンテナンスユニット60は、画像記録時、記録媒体3が搬送される位置よりも上方でかつ記録媒体3の供給側にKCMY色の各メンテナンス機構62〜65を上下方向(Z軸方向)に積み重ねて退避させ、KCMY色の各インクジェットヘッド40−1〜40−6、…、43−1〜43−6のメンテナンス時、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65を下方にスライド移動させ、次に記録媒体3の搬送方向(X軸方向)に対して平行方向にスライド移動させ、これらKCMY色の各メンテナンス機構62〜65を対応するKCMY色の各インクジェットヘッド40−1〜40−6、…、43−1〜43−6に対峙させる。又、メンテナンスユニット60は、KCMY色の各インクジェットヘッド40−1〜40−6、…、43−1〜43−6のメンテナンスが終了すると、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65を記録媒体3の搬送方向(X軸方向)に対して平行方向に逆スライド移動させ、次に上方に移動させて順次積み重ねて元の位置に退避させる。
このメンテナンスユニット60は、具体的にKCMY色の各メンテナンス機構62〜65と、メンテナンスフレーム66と、Z軸方向移動機構(第1の移動機構)67と、X軸方向移動機構(第2の移動機構)68とを備える。メンテナンスフレーム66は、例えば四辺形の枠状に形成され、かつ給紙側にコ字形状に形成された収納フレーム69が一体的な形成されている。なお、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65は、収納フレーム69のコ字形状内に退避される。このメンテナンスフレーム66には、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65の各スライド移動をガイドするためのガイド部材としてガイド孔70が設けられている。このガイド孔70は、メンテナンスフレーム66の両側面に設けられている。このガイド孔70は、例えばメンテナンスフレーム66においてX軸方向に沿って設けられると共に、収納フレーム69側に垂直に曲がり、この収納フレーム69において2分されて各上下ガイド孔70a、70bとしてZ軸方向に沿って設けられている。これら上下ガイド孔70a、70bは、互いに平行である。なお、X軸方向のガイド孔70は、水平ガイド孔70と称する。
又、メンテナンスフレーム66及び収納フレーム69の側面には、ピン61がそれぞれX軸方向に突出し設けられている。これらピン61は、各装置フレーム11a、11bに設けられた各長孔14a、14b内に移動可能に設けられている。これにより、メンテナンスユニット60は、ベルトプラテン22上に載置されているので、ベルトプラテン22の昇降に伴って各長孔14a、14bの長手方向の長さに対応するZ軸方向の距離だけ昇降可能である。しかるに、メンテナンスフレーム66は、画像記録時、ベルトプラテン23上に載置され、各ピン61、61が図2に示すようにそれぞれ各長孔14a、14bの上端に位置する。この際、メンテナンスフレーム66は、画像記録に影響を与えないようにベルトプラテン23上に載置されている。
一方、KCMY色の各インクジェットヘッド40−1〜40−6、…、43−1〜43−6のメンテナンスを行うメンテナンス時、メンテナンスフレーム66は、ベルトプラテン23上に載置されながら昇降機構31の下降動作に伴って下降し、このとき各ピン61は、各長孔14a、14bの下端に位置する。これにより、メンテナンスフレーム66は、メンテナンス時、各装置フレーム11a、11bによって支持される。
Z軸方向移動機構67は、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65を退避させる位置で積み重ねて保持し、かつKCMY色の各メンテナンス機構62〜65を上下方向(Z軸方向)にスライド移動させる。KCMY色の各メンテナンス機構62〜65の長手方向各側面には、それぞれ2つで対のクリーニングピン71〜74が設けられている。これらクリーニングピン71〜74は、退避位置に存在するとき、各上下ガイド孔70a、70b内に挿入されている。
収納フレーム69の長手方向各側面には、図6に示すように2つの平行な凸状部75がZ軸方向に設けられている。収納フレーム69の長手方向各側面には、この側面に対して平行に第1のスライド部材として第1のスライド板76が配置されている。この第1のスライド板76は、長方形状に形成され、その長手方向をZ軸方向に配置して設けられている。この第1のスライド板76は、収納フレーム69の側面のガイド部75に当接することにより、2つの凸状部75の高さ分だけ収納フレーム69の側面との間に間隔が設けられる。なお、収納フレーム69の側面と第1のスライド板76との間の間隔は、2つの凸状部75により設けるに限らず、別の部品を収納フレーム69と第1のスライド板76との間に介在させてもよい。
第1のスライド板76の一縁部には、例えば3つの保持アーム77〜79が設けられている。これら保持アーム77〜79は、搬送方向(X軸方向)と同一方向に延出されている。これら保持アーム77〜79は、それぞれKCMY色の各メンテナンス機構62〜65に設けられた各クリーニングピン71〜74を載せ、少なくとも各メンテナンス機構62〜64を保持する。これら保持アーム77〜79のZ軸方向の各間隔は、例えば各メンテナンス機構62〜65同士がZ軸方向で当接しない間隔である。
第1のスライド板76には、第1のガイド長孔80がZ軸方向に設けられている。又、収納フレーム69の長手方向各側面には、例えば2つのスライドピン81が固定されている。これらスライドピン81は、Z軸方向の同一ライン上に設けられている。これらスライドピン81は、第1のガイド長孔80に挿入されている。これにより、第1のスライド板76は、上下方向(Z軸方向)のみにスライド可能である。各スライドピン81には、それぞれEリング又はビス等が取り付けられる。これにより、第1のスライド板76は、抜け止めされている。
第1のスライド板76の他縁部には、第1の駆動機構としてのラック82が設けられている。このラック82には、ギア84が連結されている。各ギア84は、それぞれ連結部材91によって連結されており、同期して回転するようになっている。このようにして、各ギア84の一方に第1の駆動機構としてのモータ83を取り付け、このモータ83を回転駆動すると、このモータ83の回転力がギア84を介してラック82に伝達され、同期してそれぞれの第1のスライド板76は、上下方向(Z軸方向)にスライド移動する。なお、モータ83やギア84は、図示しない板金等の別部品にビス等で可動可能に固定されており、その別部品をメンテナンスフレーム66に固定することによってモータ83及びギア84は固定されている。
X軸方向移動機構68は、Z軸方向移動機構67により下方に移動するKCMY色の各メンテナンス機構62〜65を順次受け取り、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65を記録媒体3の搬送方向(X軸方向)に対して平行方向にスライド移動させ、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65をKCMY色の各インクジェットヘッド40−1〜40−6、…、43−1〜43−6に対峙させる。具体的にメンテナンスフレーム66の両側面には、2つのスライドピン85、85が設けられている。これらスライドピン85、85は、X軸方向のライン上に所定の間隔で設けられている。これらスライドピン85、85には、第2のスライド部材としての第2のスライド板86がスライド移動可能に設けられている。すなわち、第2のスライド板86には、第2のガイド長孔87がX軸方向に設けられている。この第2のガイド長孔87内には、各スライドピン85、85が移動可能に挿入されている。なお、各スライドピン85、85には、図7(a)に示すようにEリング88を設けたり、又は同図(b)に示すようにビス89を設けて第2のスライド板86の抜けを防止している。
第2のスライド板86は、上部縁に例えば3つの係止端としての各係止凸部90−1〜90−4が設けられている。これら係止凸部90−1〜90−4は、KCMY色の各インクジェットヘッド40−1〜40−6、…、43−1〜43−6のX軸方向の間隔と同一間隔で設けられている。これら係止凸部90−1〜90−4は、第2のスライド板86の上部縁から上方向に延出している。又、これら係止凸部90−1〜90−4のX軸方向の長さは、例えばKCMY色の各メンテナンス機構62〜65に設けられた2つで対のクリーニングピン71〜74間の間隔よりも若干広く設けられている。すなわち、第2のスライド板86は、各係止凸部90−1〜90−4を各メンテナンス機構62〜65の各クリーニングピン71〜74間にそれぞれ嵌合し、この状態で各メンテナンス機構62〜65を保持してX軸方向にスライド移動する。
第2のスライド板86の下部には、U字形状に形成されたU字部93が設けられている。このU字部93は、U字形状の開口部を上方に設ける。このU字部93の一端の上縁部には、第2の駆動機構としてのラック94が設けられている。又、一方の第2のスライド板86には、第2の駆動機構としてのモータ95が設けられ、このモータ95の回転軸がギア96を介してラック94に連結されている。さらに、第2のスライド板86は、図5に示すように、それぞれ連結部材92により連結されている。これにより、モータ95が回転駆動すると、このモータ95の回転軸の回転がギア96を介してラック94に伝達され、それぞれの第2のスライド板86は、同期して搬送方向(X軸方向)にスライド移動する。なお、モータ95やギア96は、図示しない板金等の別部品にビス等で可動可能に固定されており、その別部品をメンテナンスフレーム66に固定することによってモータ95及びギア96は固定されている。
なお、第2のスライド板86は、図8に示すようにメンテナンスフレーム66と第1のスライド板76の間に配置されている。これにより、第1のスライド板76が上下方向(Z軸方向)にスライド移動しても、第1のスライド板76と第2のスライド板86とが干渉しないようになっている。これは、上記の如く2つの凸状部75を設けることにより、収納フレーム69の側面と第1のスライド板76との間に間隔を設けたことによる。
図9〜図11はKCMY色の各メンテナンス機構62〜65の構成図を示すもので、図9は各メンテナンス機構62〜65をZ軸方向から見た構成図、図10は図9におけるQ−Q断面図、図11はワイプブレードの移動を示す。ここではK色メンテナンス機構62について説明し、その他のCMY色の各メンテナンス機構63〜65はK色メンテナンス機構62と同一構成であるのでその説明は省略する。
K色メンテナンス機構62は、インクパン100を有する。このインクパン100は、板状のベース部材100aと、このベース部材100aの外縁部に設けられた壁100bとから成る。壁100bは、ベース部材100aの外縁部の周部に沿い、ベース部材100aの内側を囲むように無端に設けられている。ベース部材100aの上面には、複数の吸引ノズル兼キャップ、例えば6つの吸引ノズル兼キャップ101−1〜101−6が設けられている。
これら吸引ノズル兼キャップ101−1〜101−6は、インク受け容器として作用する。これら吸引ノズル兼キャップ101−1〜101−6は、それぞれK色インクジェットヘッド40における6つのK色インクジェットヘッド40−1〜40−6の各ノズル内に詰っているK色インクの吸い出しと、各K色インクジェットヘッド40−1〜40−6に対するキャッピングとを行う。これら吸引ノズル兼キャップ101−1〜101−6は、各K色インクジェットヘッド17における各K色インクジェットヘッド40−1〜40−6にそれぞれ対応して設けられている。これら吸引ノズル兼キャップ101−1〜101−6は、Y軸方向に沿い、かつ交互にX多軸方向の正側と負側とに予め設定された距離だけずれて配置されている、いわゆる千鳥状にずれて配列されている。なお、これら吸引ノズル兼キャップ101−1〜101−6は、それぞれの端部がY軸方向にオーバラップして配列されている。
図9のQ−Q断面における各吸引ノズル兼キャップ101−3、101−4は、図10に示すように各バネ102を介してベース部材100aの上面に設けられている。これらバネ102は、それぞれ各吸引ノズル兼キャップ101−3、101−4を図3に示す各K色インクジェットヘッド40−3、40−4に対して密着させる付勢力を有する。これら吸引ノズル兼キャップ101−3、101−4には、それぞれ各エアー取込口103と各エアー吸引口104とが設けられている。これらエアー取込口103とエアー吸引口104とは、それぞれ吸引ノズル兼キャップ101−3、101−4の各キャップ上面105とベース部材100a内部とに連通している。ベース部材100aの内部には、インクの吸い出す吸出し機構として各エアー取込口103と連通している各エアー取込管106と、各エアー吸引口104と連通している各エアー吸引管107とが設けられている。これらエア一取込管106及びエアー吸引管107は、Y軸方向に沿って設けられている。各エア一取込管106は、各吸引ノズル兼キャップ101−3、101−4の各エアー取込口103に連通している。各エアー吸引管107は、各吸引ノズル兼キャップ101−3、101−4の各エアー吸引口104に連通している。
エアー取込管106のエアー取込口には、例えばエアーフィルタが設けられている。エアー吸引管107は、図1に示すエアー負圧源108に図示しないチューブを通して連通すると共に、廃液ボトル58に連通している。エアー負圧源108は、エアーを吸引する原動力を有する。従って、例えば吸引ノズル兼キャップ101−3、101−4によりK色インクジェットヘッド40−3、40−4をキャッピングしている状態でエアー負圧源108がエアーの吸引動作を行うと、エアーは、エアー取込管106のエアー取込口のエアーフィルタを通って流入し、エアー取込管106からエアー取込口103を通って各吸引ノズル兼キャップ101−3、101−4のキャップ上面105とK色インクジェットヘッド40−3、40−4との隙間に入り、さらにエアー吸引口107を通ってエアー吸引管107に流通する。
ベース部材100aには、スライド移動用溝109が設けられている。このスライド移動用溝109は、ベース部材100aの幅方向(X軸方向)における中央部で、かつベース部材100aの長手方向(Y軸方向)に沿って設けられている。なお、各吸引ノズル兼キャップ101−3、101−4は、スライド移動用溝109を挟んでその左右に交互に設けられている。スライド移動用溝109内には、ワイプ支持体110が図11に示す矢印C方向(Y軸方向)に移動可能に設けられている。このワイプ支持体110は、板状に形成され、かつ下部にスライド移動用溝109対して嵌合するスライド嵌合部110aが設けられている。
ワイプ支持体110の上部には、図9に示すように各ワイプ支持アーム111−1〜111−6が設けられている。これらワイプ支持アーム111−1〜111−6は、各吸引ノズル兼キャップ101−1〜101−6に対応して設けられている。これらワイプ支持アーム111−1〜111−6は、各K色インクジェットヘッド40−1〜40−6の配置間隔にそれぞれ対応した間隔でY軸方向に設けられている。又、ワイプ支持アーム111−1〜111−6は、各吸引ノズル兼キャップ101−1〜101−6よりもZ軸方向に上方の位置に設けられている。これらワイプ支持アーム111−1〜111−6上には、それぞれ拭取部材としてのワイプブレード112−1〜112−6が設けられている。
このワイプブレード112−3は、図11に示すようにワイプ支持体110の矢印C方向への移動と共に、それぞれK色インクジェットヘッド40におけるK色インクジェットヘッド40−3のノズル面に対して接触しながら矢印C方向に移動する。これにより、ヘッドユニット40−3のノズル面上を摺動し、同ノズル面に付着しているK色インクを拭き取る。なお、各ワイプブレード112−1、112−2、12−4〜112−6についても、同様な高さ関係と移動動作を行う。これらワイプブレード112−1〜112−6により拭き取られたK色インクは、各ワイプ支持アーム111−1〜111−6に設けられた溝に流れ、さらに図示しないチューブを通して廃液ボトル58に廃棄される。
図9に示すようにK色メンテナンス機構62の両端部には、それぞれクリーニングピン71がそれぞれ2ずつ設けられている。これらピン71は、インクパン100の両端から正負両側のY軸方向に張り出すように設けられている。これらピン71は、メンテナンスフレーム66に設けられたガイド孔70に摺動可能に嵌合されている。これによりK色のメンテナンス機構62は、Z軸方向において、上下ガイド孔70a、70bに沿って摺動し、X軸方向において、水平ガイド孔70に沿って摺動ずる。なお、K色メンテナンス機構62に設けられたピン71と同様に、CMY色の各メンテナンス機構63〜65にもピンが設けられている。
図12は制御系Fのブロック構成図を示す。主制御部120は、例えばCPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有する。この主制御部120には、KCMYの各色インクジェットヘッド40〜43と、ベルトプラテン22と、ベルトプラテン22の昇降機構30と、エアー負圧源108と、位置検出部121と、操作部122と、Z軸方向移動機構67と、X軸方向移動機構68とが接続されている。主制御部120のROMには、予め記録動作プログラム、メンテナンス実行プログラムが格納されている。主制御部120は、ROMに格納されている記録動作プログラムを実行することにより記録制御部123の機能を有し、又メンテナンス実行プログラムを実行することによりメンテナンス制御部124の機能を有するものとなる。
昇降機構30は、ベルトプラテン22をZ軸方向に上昇又は下降させる。
位置検出部121は、X軸方向移動機構68の動作による第2のスライド板86のX軸方向への移動位置を監視し、この第2のスライド板86のX軸方向への移動位置をメンテナンス制御部124に送る。この位置検出部121は、例えばX軸方向移動機構68におけるモータ95にエンコーダを設け、このエンコーダから出力されるパルス信号をカウントし、このカウント値に基づいて第2のスライド板86のX軸方向への移動位置を監視する。又、この位置検出部121は、例えば第2のスライド板86に目盛り等を設けると共に、この目盛りを検出するセンサ等を設け、このセンサの検出信号に基づいて第2のスライド板86のX軸方向への移動位置を監視するようにしてもよい。
又、位置検出部121は、Z軸方向移動機構67の動作による第1のスライド板76のZ軸方向への移動位置を監視し、この第1のスライド板76のZ軸方向への移動位置をメンテナンス制御部124に送る。この位置検出部121は、例えばZ軸方向移動機構67におけるモータ83にエンコーダを設け、このエンコーダから出力されるパルス信号をカウントし、このカウント値に基づいて第1のスライド板76のZ軸方向への移動位置を監視する。
記録制御部123は、記録媒体3への記録動作時、ピックアップローラ4及びレジストローラ対21をそれぞれ回転動作させて1枚の記録媒体3を給紙台2からピックアップしてベルトプラテン22に送る。この記録制御部123は、ベルトプラテン22の吸着ファン29を駆動して搬送ベルト27の各エアー吸引用の孔を通してエアーを吸引して記録媒体3を搬送ベルト27に吸着保持させる。これと共に、記録制御部123は、ベルトプラテン22の駆動ローラ24を回転させて搬送ベルト27を矢印D方向に移動させることにより記録媒体3を搬送する。この状態で、記録制御部123は、記録データに従ってKCMYの各色インクジェットヘッド40〜43を駆動し、これらインクジェットヘッド40〜43からそれぞれKCMYの各インクを吐出する。これにより、KCMYの各インクが記録媒体3上に着弾し、記録媒体3上に画像記録が行われる。画像記録の行われた記録媒体3は、排紙ローラ7を通って排紙台5に収納される。
操作部122は、ユーザによるマニュアル操作、例えば画像記録動作の指示や、記録媒体3に記録する画像データ等の選択、記録枚数、画質の調整、記録媒体3のサイズの選択等の操作を受け付ける。又、操作部122は、ユーザのマニュアルによるメンテナンスの開始指示、メンテナンス時期の設定等の操作を受け付ける。
次に、上記の如く構成された装置におけるメンテナンス動作について説明する。
操作部122は、ユーザのマニュアル操作によりメンテナンスの開始指示を受けると、メンテナンス開始指示をメンテナンス制御部124に送る。このメンテナンス制御部124は、メンテナンス開始指示を受けた時からKCMYの各色のインクジェットヘッド40〜43のメンテナンスを開始する。又は、メンテナンス制御部124は、予め設定されたメンテナンス開始時になると、このメンテナンス開始時からKCMYの各色のインクジェットヘッド40〜43のメンテナンスを開始する。
このメンテナンス制御部124は、KCMYの各色インクジェットヘッド40〜43のメンテナンス開始時、昇降機構30に対して下降指令を発する。これにより、昇降機構30は、図2に示すように各アーム31、31をそれぞれ矢印A方向、矢印B方向に回動し、ベルトプラテン22をZ軸方向に下降移動させる。このベルトプラテン22の下降動作時、メンテナンスユニット60は、ベルトプラテン22上に載置されているので、ベルトプラテン22の下降と共にZ軸方向に下降する。
この下降時、メンテナンスユニット60の各ピン61、61は、図2に示すようにそれぞれ装置フレーム11a、11bの各長孔14a、14b内を下方に移動し、これら長孔14a、14bの下端に当接する。これらピン61、61が各長孔14a、14bの下端に当接すると、メンテナンスユニット60は、装置フレーム11a、11bによって支持される。これにより、KCMYの各色インクジェットヘッド40〜43とベルトプラテン22との間には、図13(a)に示すようにKCMY色の各メンテナンス機構62〜65がX軸方向に移動可能とするスペースが形成される。
このとき、メンテナンスユニット60において、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65は、図15に示すように、メンテナンス機構62〜64については、クリーニングピン71〜73によってそれぞれ各保持アーム77〜79によって保持され、メンテナンス機構65については、クリーニングピン74に係止凸部90−1が嵌合している。。すなわち、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65は、例えばK色メンテナンス機構62を最上位とし、次にC色メンテナンス機構63、次にM色メンテナンス機構64、次にY色メンテナンス機構65の順次で積み重ねられている。これらKCMY色の各メンテナンス機構62〜65の積み重ねられている位置は、記録媒体3が搬送される位置よりも上方で、かつ例えば記録媒体3の供給側の退避位置である。このうち最下位のY色メンテナンス機構65の各クリーニングピン74間には、第2のスライド板86の係止凸部90−1が嵌合し、第2のスライド板86上に保持されている。
この状態に、メンテナンス制御部124は、X軸方向移動機構68のモータ95に駆動指令を発する。これにより、モータ95が回転駆動すると、このモータ95の回転軸の回転がギア96を介してラック94に伝達され、第2のスライド板86は、搬送方向(X軸方向)にスライド移動する。しかるに、Y色メンテナンス機構65は、第2のスライド板86上に保持された状態で、第2のスライド板86のスライド移動と共にX軸方向にスライド移動する。
位置検出部121は、X軸方向移動機構68の動作による第2のスライド板86のX軸方向への移動位置を監視し、この第2のスライド板86のX軸方向への移動位置をメンテナンス制御部124に送る。メンテナンス制御部124は、第2のスライド板86のX軸方向への移動位置を監視し、第2のスライド板86の係止凸部90−2がM色メンテナンス機構65の各クリーニングピン74間に嵌合する位置に到達すると、モータ95に停止指令を発する。これにより、第2のスライド板86のX軸方向へのスライド移動が一旦停止する。
次に、メンテナンス制御部124は、Z軸方向移動機構67のモータ83に駆動指令を発する。これにより、モータ83が回転駆動すると、このモータ83の回転軸の回転がギア84を介してラック82に伝達され、第1のスライド板76は、Z軸方向の下降方向にスライド移動する。しかるに、KCM色メンテナンス機構62〜64は、第1のスライド板76上に保持された状態で、かつ第1のスライド板76のスライド移動と共にZ軸方向に下降する。この第1のスライド板76の下降によりM色メンテナンス機構64の各クリーニングピン73は、図16及び図13(b)に示すように第2のスライド板86の係止凸部90−2に嵌合し、第2のスライド板86上に保持される。
位置検出部121は、Z軸方向移動機構67の動作による第1のスライド板76のZ軸方向への移動位置を監視し、この第1のスライド板76のZ軸方向への移動位置をメンテナンス制御部124に送る。このメンテナンス制御部124は、第1のスライド板76のZ軸方向への下降位置を監視し、M色メンテナンス機構64の各クリーニングピン73が第2のスライド板86の係止凸部90−2に嵌合する位置に到達すると、モータ83に停止指令を発する。これにより、第1のスライド板76のZ軸方向への下降が一旦停止する。
次に、メンテナンス制御部124は、再び、X軸方向移動機構68のモータ95に駆動指令を発する。これにより、モータ95の回転駆動により第2のスライド板86は、搬送方向(X軸方向)にスライド移動する。このとき、第2のスライド板86上には、Y色メンテナンス機構65とM色メンテナンス機構64とが保持されているので、これらY色メンテナンス機構65とM色メンテナンス機構64とは、第2のスライド板86上に保持された状態で、第2のスライド板86のスライド移動と共にX軸方向にスライド移動する。そして、第2のスライド板86の係止凸部90−3がC色メンテナンス機構63の各クリーニングピン72間に嵌合する位置に到達すると、上記同様に、第2のスライド板86のX軸方向へのスライド移動が一旦停止する。
次に、メンテナンス制御部124は、再び、Z軸方向移動機構67のモータ83に駆動指令を発する。これにより、モータ83の回転駆動により第1のスライド板76は、Z軸方向の下降方向にスライド移動する。しかるに、KC色メンテナンス機構62、63は、第1のスライド板76上に保持された状態で、かつ第1のスライド板76のスライド移動と共にZ軸方向に下降する。この第1のスライド板76の下降によりC色メンテナンス機構63の各クリーニングピン72は、図13(c)に示すように第2のスライド板86の係止凸部90−3に嵌合し、第2のスライド板86上に保持される。
これ以降、Z軸方向移動機構67の動作によりCK色メンテナンス機構63、62が下降されて順次、X軸方向移動機構68の第2のスライド板86上に保持される。これと共に、X軸方向移動機構68の動作により順次第2のスライド板86上に保持されるCK色メンテナンス機構63、62が第2のスライド板86のスライド移動によりX軸方向にスライド移動する。
メンテナンス制御部124は、位置検出部121により検出される第2のスライド板86のX軸方向への移動位置を受け、第2のスライド板86上に保持されているKCMY色の各メンテナンス機構62〜65がKCMYの各色インクジェットヘッド40〜43の真下の位置でそれぞれ対峙する位置に到達したか否かを判断する。KCMY色の各メンテナンス機構62〜65がKCMYの各色インクジェットヘッド40〜43の真下の位置でそれぞれ対峙する位置に到達すると、メンテナンス制御部124は、モータ95に停止指令を発する。この結果、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65は、図17及び図14(a)に示すようにそれぞれKCMYの各色インクジェットヘッド40〜43にそれぞれ対峙する位置に位置決めされる。
次に、メンテナンス制御部124は、昇降機構30に対して上昇指令を発する。これにより、昇降機構30は、図2に示すように各アーム31、31をそれぞれ矢印A方向、矢印B方向に逆回動し、図14(b)に示すようにベルトプラテン22をZ軸方向にメンテナンス位置まで上昇させる。そして、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65は、KCMYの各色インクジェットヘッド40〜43のメンテナンスを行う。なお、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65は、KCMY色の各インクジェットヘッド40−1〜40−6,…,43−1〜43−6を各吸引ノズル兼キャップ101−1〜101−6によりキャップするときにメンテナンス位置Mに位置決めされる。又、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65は、KCMY色の各インクジェットヘッド40−1〜40−6,…,43−1〜43−6のノズル面を各ワイプブレードにより112−1〜112−6:ワイプブレードにより払拭するときにメンテナンス位置Mに位置決めされる。
メンテナンスが終了すると、メンテナンス制御部124は、X軸方向移動機構68のモータ95に逆回転の駆動指令を発する。これにより、モータ95の逆回転駆動により第2のスライド板86は、搬送方向とは逆方向(X軸方向)にスライド移動する(以下、逆スライド移動と称する)。このとき、第2のスライド板86上には、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65が保持されているので、これらKCMY色の各メンテナンス機構62〜65は、第2のスライド板86上に保持された状態で、第2のスライド板86のスライド移動と共にX軸方向に逆スライド移動する。そして、第2のスライド板86の係止凸部90−4が各上下ガイド孔70a、70bの間、すなわちK色のメンテナンス機構62の各クリーニングピン71が各上下ガイド孔70a、70bに対応する位置に到達すると、メンテナンス制御部124は、X軸方向移動機構68のモータ95に停止指令を発する。
次に、メンテナンス制御部124は、Z軸方向移動機構67のモータ83に逆回転の駆動指令を発する。これにより、モータ83の逆回転により第1のスライド板76は、Z軸方向の上昇方向にスライド移動する。しかるに、K色メンテナンス機構62は、各クリーニングピン71が第1のスライド板76の保持アーム77上に保持された状態でZ軸方向に上昇する。メンテナンス制御部124は、位置検出部121により検出される第1のスライド板76のZ軸方向への上昇位置を監視し、所定位置まで上昇すると、モータ83に停止指令を発する。
以下、同様に、X軸方向移動機構68の動作により順次第2のスライド板86上に保持されるCMY色メンテナンス機構63〜65が第2のスライド板86のスライド移動によりX軸方向に逆スライド移動する。これと共に、Z軸方向移動機構67の動作によりCMY色メンテナンス機構63〜65が順次上昇される。これにより、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65は、元の退避位置に、例えばK色メンテナンス機構62を最上位とし、次にC色メンテナンス機構63、次にM色メンテナンス機構64、次にY色メンテナンス機構65の順次で積み重ねられている。
このように上記第1の実施の形態によれば、画像記録時、記録媒体3が搬送される位置よりも上方でかつ記録媒体3の供給側に例えばKCMY色の各メンテナンス機構62〜65を上下方向(Z軸方向)に積み重ねて退避させ、これらKCMY色の各インクジェットヘッド40〜44のメンテナンス時、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65を下方に移動させ、次に記録媒体3の搬送方向(X軸方向)に対して平行方向に移動させ、これらKCMY色の各メンテナンス機構62〜65を対応するKCMY色の各インクジェットヘッド40〜44に対峙させるメンテナンスユニット60を備えた。
このようにKCMY色の各メンテナンス機構62〜65の退避位置を上下方向に配置することにより、これらKCMY色の各メンテナンス機構62〜65のKCMY色の各インクジェットヘッド40〜44に対峙する各位置への移動、メンテナンスユニット60におけるメンテナンスフレーム66内へのKCMY色の各メンテナンス機構62〜65の退避を効率的に行うことができる。このような退避位置であれば、装置本体1内において余分なスペースを必要とせずにKCMY色の各メンテナンス機構62〜65の退避ができ、装置本体1の小型化ができる。
すなわち、ベルトプラテン22及び当該ベルトプラテン22の下方を含むスペースは、昇降機構30等の設置により広いスペースを必要とし、メンテナンスユニット60を設置するスペースを確保しにくい。これらベルトプラテン22及び昇降機構30は、それぞれ給紙方向から排紙方向の長さ(X軸方向の長さ)がKCMY色の各インクジェットヘッド40〜44を配列するX軸方向の長さよりも長い。これにより、ベルトプラテン22及び昇降機構30のX軸方向の長さは、装置本体1のX軸方向の長さと同程度の長さになる。これに対してベルトプラテン22の上方のスペースは、KCMY色の各インクジェットヘッド40〜44を配列するだけで、他のユニットを配置することが殆どない。
このような事によりベルトプラテン22の上方のスペースは、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65を退避するスペースを確保し易く、かつKCMY色の各インクジェットヘッド40〜44に隣接した位置で退避ができる。しかるに、装置本体1内におけるスペースの有効利用が図れると共に、KCMY色の各インクジェットヘッド40〜44のメンテナンスを効率よくすることができる。
なお、上記第1の実施の形態では、記録媒体3の供給側にKCMY色の各メンテナンス機構62〜65を上下方向(Z軸方向)に積み重ねて退避させているが、記録媒体3の排紙側にKCMY色の各メンテナンス機構62〜65を上下方向(Z軸方向)に積み重ねて退避させてもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1乃至図12と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図18は画像記録装置におけるメンテナンスユニット130の構成図を示す。このメンテナンスユニット130は、画像記録時、記録媒体3の供給側に例えばKC色の2つの各メンテナンス機構62、63を上下方向に積み重ねて退避させると共に、記録媒体3の排出側に例えばYM色の2つの各メンテナンス機構65、64を上下方向に積み重ねて退避させ、かつKCMY色の各インクジェットヘッド40〜44のメンテナンス時、供給側と排出側との両側にそれぞれ積み重ねられている各メンテナンス機構62、63、65、64をそれぞれZ軸方向の下方に移動させ、次に記録媒体3の搬送方向に対して平行方向(X軸方向)にそれぞれ移動させて各メンテナンス機構62、63、64、65を対応するKCMY色の各インクジェットヘッド40〜44に対峙させる。
このメンテナンスユニット130は、上記第1の実施の形態におけるZ軸方向移動機構(第1の移動機構)67に対応する第1のZ軸方向移動機構131を供給側に設けると共に第2のZ軸方向移動機構132を排紙側に設ける。このメンテナンスユニット130は、上記第1の実施の形態におけるX軸方向移動機構(第2の移動機構)68とに対応する第1のX軸方向移動機構133を供給側に設けると共に第2のX軸方向移動機構134を排紙側に設ける。
このメンテナンスユニット130は、第1のZ軸方向移動機構131と第2のZ軸方向移動機構132とを同期させてKC色の各メンテナンス機構62、63とYM色の各メンテナンス機構65、64とを上下方向(Z軸方向)にそれぞれ移動させる。このメンテナンスユニット130は、第1のX軸方向移動機構133と第2のX軸方向移動機構134とを同期させてKC色の各メンテナンス機構62、63とYM色の各メンテナンス機構65、64とを記録媒体3の搬送方向(X軸方向)に対して平行方向にそれぞれ移動させて各メンテナンス機構62、63、64、65を対応するKCMY色の各インクジェットヘッド40〜44に対峙させる。
メンテナンスフレーム135は、例えば四辺形の枠状に形成され、かつ給紙側と排紙側とにそれぞれコ字形状に形成された各収納フレーム136、137が一体的に形成されている。このうち収納フレーム136には、KC色の各メンテナンス機構62、63が退避される。収納フレーム137には、YM色の各メンテナンス機構65、64が退避される。このメンテナンスフレーム66には、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65の各スライド移動をガイドするためのガイド部材として水平ガイド孔138が設けられている。この水平ガイド孔138は、例えばメンテナンスフレーム135においてX軸方向に沿って設けられると共に、各収納フレーム136、137側においてそれぞれ垂直に曲がり、これら収納フレーム136、137において2分されて各上下ガイド孔139−1、139−2、140−1、140−2としてZ軸方向に沿って設けられている。これら上下ガイド孔139−1、139−2、140−1、140−2は、互いに平行である。
第1のZ軸方向移動機構131は、KC色の各メンテナンス機構62、63を退避させる位置で積み重ねて保持し、かつKC色の各メンテナンス機構62、63を上下方向(Z軸方向)にスライド移動させる。具体的にKC色の各メンテナンス機構62、63の各側面に設けられている各クリーニングピン71、72は、退避位置に存在するとき、各上下ガイド孔139−1、139−2内に挿入されている。
第1のスライド板141の一縁部には、例えば1つの保持アーム142が設けられている。この保持アーム142は、搬送方向(X軸方向)と同一方向に延出されている。この保持アーム142は、K色のメンテナンス機構62に設けられた各クリーニングピン71を載せて当該メンテナンス機構62を保持する。
第1のスライド板141の他縁部には、第1の駆動機構としてのラック143が設けられている。このラック143には、ギア144を介してモータ145の回転軸が螺合している。これにより、モータ145が回転駆動すると、このモータ145の回転軸の回転がギア144を介してラック143に伝達され、これにより第1のスライド板141は、上下方向(Z軸方向)にスライド移動する。
第1のX軸方向移動機構133は、第1のZ軸方向移動機構131により下方に移動するKC色の各メンテナンス機構62、63を順次受け取り、KC色の各メンテナンス機構62、63を記録媒体3の搬送方向(X軸方向)に対して平行方向にスライド移動させ、KC色の各メンテナンス機構62、63をKC色の各インクジェットヘッド40−1、40−2、…、41−6に対峙させる。
第2のスライド板146は、上部縁に例えば2つの係止端としての各係止凸部147、148が設けられている。これら係止凸部147、148は、KC色の各インクジェットヘッド40−1〜40−6、…、41−6のX軸方向の間隔と同一間隔で設けられている。これら係止凸部147、148のX軸方向の長さは、例えばKC色の各メンテナンス機構62、63に設けられた2つで対のクリーニングピン71、72間の間隔よりも若干広く設けられている。すなわち、第2のスライド板146は、各係止凸部147、148を各メンテナンス機構62、63の各クリーニングピン71、72間にそれぞれ嵌合し、この状態で各メンテナンス機構62、63を保持してX軸方向にスライド移動する。又、第2のスライド板86の下縁には、第2の駆動機構としてのラック149が設けられている。
一方、第2のZ軸方向移動機構132は、MY色の各メンテナンス機構64、65を退避させる位置で積み重ねて保持し、かつMY色の各メンテナンス機構64、65を上下方向(Z軸方向)にスライド移動させる。具体的にMY色の各メンテナンス機構64、65の各側面に設けられている各クリーニングピン73、74は、退避位置に存在するとき、各上下ガイド孔140−1、140−2内に挿入されている。
第1のスライド板150の一縁部には、例えば1つの保持アーム151が設けられている。この保持アーム151は、Y色のメンテナンス機構65に設けられた各クリーニングピン74を載せて当該メンテナンス機構65を保持する。
第1のスライド板150の他縁部には、第1の駆動機構としてのラック152が設けられている。このラック152には、ギア153を介してモータ154の回転軸が螺合している。これにより、モータ154が回転駆動すると、このモータ154の回転軸の回転がギア153を介してラック152に伝達され、これにより第1のスライド板150は、上下方向(Z軸方向)にスライド移動する。
第2のX軸方向移動機構134は、第1のZ軸方向移動機構130により下方に移動するMY色の各メンテナンス機構64、65を順次受け取り、MY色の各メンテナンス機構645、65を記録媒体3の搬送方向(X軸方向)に対して平行方向にスライド移動させ、MY色の各メンテナンス機構64、65をMY色の各インクジェットヘッド42−1、42−2、…、43−6に対峙させる。
第2のスライド板155は、上部縁に例えば2つの係止端としての各係止凸部156、157が設けられている。これら係止凸部156、157は、MY色の各インクジェットヘッド42−1〜42−6、…、43−6のX軸方向の間隔と同一間隔で設けられている。これら係止凸部156、157のX軸方向の長さは、例えばMY色の各メンテナンス機構64、65に設けられた2つで対のクリーニングピン73、74間の間隔よりも若干広く設けられている。すなわち、第2のスライド板155は、各係止凸部156、157を各メンテナンス機構64、65の各クリーニングピン73、74間にそれぞれ嵌合し、この状態で各メンテナンス機構64、65を保持してX軸方向にスライド移動する。又、第2のスライド板155の上縁には、第2の駆動機構としてのラック158が設けられている。この第2のスライド板155の上縁に設けられているラック158と上記第2のスライド板86の下縁に設けられているラック149とは、互いに対向して設けられている。
これらラック149とラック158との間には、同期駆動部としてモータ159が設けられている。これらラック149、158とモータ159とは、例えばギアを介して連結されている。これにより、モータ159が回転駆動すると、このモータ159の回転軸の回転がギアを介して各ラック149、158に伝達され、これにより第2のスライド板146と第2のスライド板155とが搬送方向(X軸方向)において互いに逆方向に同期してスライド移動する。
次に、上記の如く構成された装置におけるメンテナンス動作について説明する。
操作部122は、ユーザのマニュアル操作によりメンテナンスの開始指示を受けると、メンテナンス開始指示をメンテナンス制御部124に送る。このメンテナンス制御部124は、メンテナンス開始指示を受けた時からKCMYの各色のインクジェットヘッド40〜43のメンテナンスを開始する。又は、メンテナンス制御部124は、予め設定されたメンテナンス開始時になると、このメンテナンス開始時からKCMYの各色のインクジェットヘッド40〜43のメンテナンスを開始する。
このメンテナンス制御部124は、KCMYの各色インクジェットヘッド40〜43のメンテナンス開始時、昇降機構30に対して下降指令を発する。これにより、昇降機構30は、上記図2に示すように各アーム31、31をそれぞれ矢印A方向、矢印B方向に回動し、ベルトプラテン22をZ軸方向に下降移動させる。このベルトプラテン22の下降動作時、メンテナンスユニット130は、ベルトプラテン22上に載置されているので、ベルトプラテン22の下降と共にZ軸方向に下降する。
この下降時、メンテナンスユニット130の各ピン61、61は、図2に示すようにそれぞれ装置フレーム11a、11bの各長孔14a、14b内を下方に移動し、これら長孔14a、14bの下端に当接する。これらピン61、61が各長孔14a、14bの下端に当接すると、メンテナンスユニット130は、装置フレーム11a、11bによって支持される。これにより、KCMYの各色インクジェットヘッド40〜43とベルトプラテン22との間には、図19(a)に示すようにKCMY色の各メンテナンス機構62〜65がX軸方向に移動可能とするスペースが形成される。
このとき、メンテナンスユニット130において、KC色の各メンテナンス機構62、63は、例えばK色メンテナンス機構62を上位とし、次にC色メンテナンス機構63の順次で積み重ねられている。これらKC色の各メンテナンス機構62、63の積み重ねられている位置は、記録媒体3が搬送される位置よりも上方で、かつ例えば記録媒体3の供給側の退避位置である。又、MY色の各メンテナンス機構64、65は、例えばY色メンテナンス機構65を上位とし、次にM色メンテナンス機構64の順次で積み重ねられている。これらMY色の各メンテナンス機構64、65の積み重ねられている位置は、記録媒体3が搬送される位置よりも上方で、かつ例えば記録媒体3の排出側の退避位置である。
なお、下位位置のC色メンテナンス機構63の各クリーニングピン72は、第2のスライド板146の係止凸部147に嵌合し、第2のスライド板146上に保持されている。一方の下位位置のM色メンテナンス機構64の各クリーニングピン73は、第2のスライド板155の係止凸部156に嵌合し、第2のスライド板155上に保持されている。
この状態に、メンテナンス制御部124は、同期駆動部としてモータ159に駆動指令を発する。このモータ159が回転駆動すると、このモータ159の回転軸の回転が第2のスライド板146のラック149に伝達されると共に、第2のスライド板155のラック158に伝達される。これにより、一方の第2のスライド板146は、搬送方向(X軸方向)にスライド移動し、他方の第2のスライド板155は、搬送方向(X軸方向)に逆スライド移動する。しかるに、C色メンテナンス機構63は、第2のスライド板146上に保持された状態で、第2のスライド板146のスライド移動と共にX軸方向にスライド移動する。これと共に、M色メンテナンス機構64は、第2のスライド板155上に保持された状態で、第2のスライド板155のスライド移動と共にX軸方向に逆スライド移動する。
このとき、位置検出部121は、第1のX軸方向移動機構133と第2のX軸方向移動機構134との各動作による第2のスライド板146のX軸方向への移動位置と第2のスライド板155のX軸方向への移動位置とをそれぞれ監視し、これら第2のスライド板146、155のX軸方向への各移動位置をメンテナンス制御部124に送る。このメンテナンス制御部124は、各第2のスライド板146、155のX軸方向への各移動位置を監視し、第2のスライド板146の係止凸部148がK色メンテナンス機構62の各クリーニングピン71間に嵌合する位置に到達すると共に、第2のスライド板155の係止凸部157がY色メンテナンス機構65の各クリーニングピン74間に嵌合する位置に到達すると、モータ159に停止指令を発する。これにより、各第2のスライド板146、155のX軸方向へのスライド移動が一旦停止する。
次に、メンテナンス制御部124は、第1のZ軸方向移動機構131のモータ145に駆動指令を発し、これと同期して第2のZ軸方向移動機構132のモータ154に駆動指令を発する。これにより、第1のZ軸方向移動機構131において、モータ145が回転駆動すると、このモータ145の回転軸の回転がギア144を介してラック143に伝達され、これにより第1のスライド板141は、Z軸方向の下降方向にスライド移動する。しかるに、K色メンテナンス機構62は、第1のスライド板141上に保持された状態で、かつ第1のスライド板141のスライド移動と共にZ軸方向に下降する。この第1のスライド板141の下降によりK色メンテナンス機構62の各クリーニングピン71は、図20及び図19(b)に示すように第2のスライド板146の係止凸部148に嵌合し、第2のスライド板146上に保持される。
これと共に、第2のZ軸方向移動機構132において、モータ154が回転駆動すると、このモータ154の回転軸の回転がギア153を介してラック152に伝達され、これにより第2のスライド板150は、Z軸方向の下降方向にスライド移動する。しかるに、Y色メンテナンス機構65は、第2のスライド板150上に保持された状態で、かつ第2のスライド板150のスライド移動と共にZ軸方向に下降する。この第2のスライド板150の下降によりY色メンテナンス機構65の各クリーニングピン74は、図20及び図19(b)に示すように第2のスライド板155の係止凸部157に嵌合し、第2のスライド板155上に保持される。
次に、メンテナンス制御部124は、再び、同期駆動部としてモータ159に駆動指令を発する。このモータ159の回転軸の回転が第2のスライド板146のラック149に伝達されると共に、第2のスライド板155のラック158に伝達される。これにより、一方の第2のスライド板146は、搬送方向(X軸方向)にスライド移動し、他方の第2のスライド板155は、搬送方向(X軸方向)に逆スライド移動する。しかるに、KC色メンテナンス機構62、63は、第2のスライド板146上に保持された状態で、第2のスライド板146のスライド移動と共にX軸方向にスライド移動する。これと共に、MY色メンテナンス機構64、65は、第2のスライド板155上に保持された状態で、第2のスライド板155のスライド移動と共にX軸方向に逆スライド移動する。
メンテナンス制御部124は、位置検出部121により検出される各第2のスライド板146、155のX軸方向への各移動位置を受け、これら第2のスライド板146、155上に保持されているKCMY色の各メンテナンス機構62〜65がそれぞれKCMYの各色インクジェットヘッド40〜43の真下の位置でそれぞれ対峙する位置に到達したか否かを判断する。KCMY色の各メンテナンス機構62〜65がKCMYの各色インクジェットヘッド40〜43の真下の位置でそれぞれ対峙する位置に到達すると、メンテナンス制御部124は、モータ159に停止指令を発する。この結果、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65は、図21及び図14(c)に示すようにそれぞれKCMYの各色インクジェットヘッド40〜43にそれぞれ対峙する位置に位置決めされる。
次に、メンテナンス制御部124は、昇降機構30に対して上昇指令を発する。これにより、昇降機構30は、図2に示すように各アーム31、31をそれぞれ矢印A方向、矢印B方向に逆回動し、図19(d)に示すようにベルトプラテン22をZ軸方向にメンテナンス位置まで上昇させる。そして、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65は、KCMYの各色インクジェットヘッド40〜43のメンテナンスを行う。なお、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65は、上記同様に、KCMY色の各インクジェットヘッド40−1〜40−6,…,43−1〜43−6を各吸引ノズル兼キャップ101−1〜101−6によりキャップするときにメンテナンス位置Mに位置決めされる。又、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65は、KCMY色の各インクジェットヘッド40−1〜40−6,…,43−1〜43−6のノズル面を各ワイプブレードにより112−1〜112−6:ワイプブレードにより払拭するときにメンテナンス位置Mに位置決めされる。
メンテナンスが終了すると、メンテナンス制御部124は、同期駆動用のモータ159に逆回転の駆動指令を発する。これにより、モータ159の逆回転駆動により第2のスライド板146は、搬送方向とは逆方向(X軸方向)にスライド移動し、これと同期して第2のスライド板155は、搬送方向の方向(X軸方向)にスライド移動する。このとき、第2のスライド板146上には、KC色の各メンテナンス機構62、63が保持され、第2のスライド板155上には、MY色の各メンテナンス機構64、65が保持されているので、これらKC色の各メンテナンス機構62、63は、第2のスライド板146上に保持された状態で、第2のスライド板146のスライド移動と共にX軸方向に逆スライド移動し、MY色の各メンテナンス機構64、65は、第2のスライド板155上に保持された状態で、第2のスライド板1556のスライド移動と共にX軸方向にスライド移動する。
第2のスライド板146の係止凸部148が各上下ガイド孔139−1、139−2の間に対応する位置に到達し、かつ第2のスライド板155の係止凸部157が各上下ガイド孔140−1、140−2の間に対応する位置に到達すると、メンテナンス制御部124は、モータ159に停止指令を発する。
次に、メンテナンス制御部124は、第1のZ軸方向移動機構131のモータ145に逆回転の駆動指令を発すると共に、第2のZ軸方向移動機構132のモータ154に逆回転の駆動指令を発する。これにより、第1のZ軸方向移動機構131において、モータ45の逆回転により第1のスライド板141は、Z軸方向の上昇方向にスライド移動する。しかるに、K色メンテナンス機構62は、各クリーニングピン71が第1のスライド板141の保持アーム142上に保持された状態でZ軸方向に上昇する。メンテナンス制御部124は、位置検出部121により検出される第1のスライド板141のZ軸方向への上昇位置を監視し、所定位置まで上昇すると、モータ145に停止指令を発する。
これと共に、第2のZ軸方向移動機構132において、モータ154の逆回転により第1のスライド板150は、Z軸方向の上昇方向にスライド移動する。しかるに、Y色メンテナンス機構65は、各クリーニングピン74が第1のスライド板150の保持アーム151上に保持された状態でZ軸方向に上昇する。メンテナンス制御部124は、位置検出部121により検出される第1のスライド板150のZ軸方向への上昇位置を監視し、所定位置まで上昇すると、モータ154に停止指令を発する。
以下、同様に、X軸方向移動機構133の動作により順次第2のスライド板146上に保持されるC色メンテナンス機構63が第2のスライド板146のスライド移動によりX軸方向に逆スライド移動する。これと共に、X軸方向移動機構134の動作により順次第2のスライド板155上に保持されるY色メンテナンス機構64が第2のスライド板155のスライド移動によりX軸方向にスライド移動する。これにより、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65は、元の退避位置に積み重ねられている。
このように上記第2の実施の形態によれば、画像記録時、記録媒体3の供給側に例えばKC色の2つの各メンテナンス機構62、63を上下方向に積み重ねて退避させると共に、記録媒体3の排出側に例えばYM色の2つの各メンテナンス機構65、64を上下方向に積み重ねて退避させ、かつKCMY色の各インクジェットヘッド40〜44のメンテナンス時、供給側と排出側との両側にそれぞれ積み重ねられている各メンテナンス機構62、63、65、64をそれぞれZ軸方向の下方に移動させ、次に記録媒体3の搬送方向に対して平行方向(X軸方向)にそれぞれ移動させて各メンテナンス機構62、63、64、65を対応するKCMY色の各インクジェットヘッド40〜44に対峙させるメンテナンスユニット130を備えた。
これにより、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができると共に、装置本体1内においてKCMY色の各インクジェットヘッド40〜44の搬送方向の両端側は、それぞれ空いた各スペースを確保し易く、これらスペースにKCMY色の各メンテナンス機構62〜65をKC色の各メンテナンス機構62、63とYM色の各メンテナンス機構65、64とをそれぞれ分けて退避することができる。これにより、KCMY色の各メンテナンス機構62〜65を収納するスペースをKCMY色の各インクジェットヘッド40〜44の搬送方向の両端においてそれぞれ狭くすることができる。
KCMY色の各インクジェットヘッド40〜44の搬送方向の両端からそれぞれスライド移動させるKCMY色の各メンテナンス機構62〜65は、KC色の各メンテナンス機構62、63とYM色の各メンテナンス機構65、64との2つずつなので、KCMY色の各インクジェットヘッド40〜44のメンテナンス開始までに要する時間を上記第1の実施の形態よりも短縮できる。KCMY色の各インクジェットヘッド40〜44のメンテナンス終了時からKCMY色の各メンテナンス機構62〜65を各退避位置に戻すに要する時間も上記第1の実施の形態よりも短縮できる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明に係る画像記録装置の第1の実施の形態を示す全体構成図。 同装置本体のフレームの枠組み構成を示す斜視図。 同装置におけるKCMYの各インクジェットヘッドをZ軸方向から見た断面構成図。 同装置におけるKCMYの各インクジェットヘッドをY軸方向から見た断面構成図。 同装置におけるメンテナンスユニットの具体的な構成図。 同装置における収納フレームと第1のスライド板との間に間隔を設ける2つの凸状部を示す図。 同装置におけるスライドピンの抜けを防止の構造を示す図。 同装置における第1と第2のスライド板が干渉しないことを示す模式図。 同装置におけるKCMY色の各メンテナンス機構をZ軸方向から見た構成図。 同装置におけるメンテナンス機構のQ−Q断面図。 同装置におけるメンテナンス機構のワイプブレードの移動を示す図。 同装置における制御系のブロック構成図。 同装置におけるメンテナンス時でのメンテナンスユニット及びベルトプラインの動作を示す図。 同装置におけるメンテナンス時でのメンテナンスユニット及びベルトプラインの動作を示す図。 同装置におけるメンテナンス時での各メンテナンス機構の移動を示す図。 同装置におけるメンテナンス時での各メンテナンス機構の移動を示す図。 同装置におけるメンテナンス時での各メンテナンス機構の移動を示す図。 本発明に係る画像記録装置の第2の実施の形態におけるメンテナンスユニットの主要部を示す構成図。 同装置におけるメンテナンス時でのメンテナンスユニット及びベルトプラインの動作を示す図。 同装置におけるメンテナンス時での各メンテナンス機構の移動を示す図。 同装置におけるメンテナンス時での各メンテナンス機構の移動を示す図。
符号の説明
1:装置本体、2:給紙台、3:記録媒体、4:ピックアップローラー、5:排紙台、6:規制板、7:排紙ローラ、10:本体ベース、11a,11b:装置フレーム、12:給紙側サブフレーム、13:排紙側サブフレーム、14a,14b:長孔、20:紙ガイド、21:レジストローラ対、22:ベルトプラテン、23:搬送フレーム、24:駆動ローラ、25:従動ローラ、26:テンションローラ、27:搬送ベルト、28:プラテン、29:吸着ファン、30:昇降機構、31:アーム、40〜43:インクジェットヘッド、40−1〜40−6,…,43−1〜43−6:KCMY色の各インクジェットヘッド、44:ヘッド保持部材、45:Kインク供給路、46:Cインク供給路、47:Mインク供給路、48:Yインク供給路、49:コネクタ、50〜53:KCMY色の各インクボトル、54〜57:KCMYの各サブタンク、58:廃液ボトル、60:メンテナンスユニット、61:ピン、62〜65:KCMY色の各メンテナンス機構、66:メンテナンスフレーム、67:Z軸方向移動機構、68:X軸方向移動機構、69:収納フレーム、70:ガイド孔、70a,70b:上下ガイド孔、71〜74:クリーニングピン、75:凸状部、76:第1のスライド板、77〜79:保持アーム、80:第1のガイド長孔、81:スライドピン、82:ラック、83:モータ、84:ギア、85:スライドピン、86:第2のスライド板、87:第2のガイド長孔、88:Eリング、89:ビス、90−1〜90−4:係止凸部、91:連結部材、92:連結部材、93:U字部、94:ラック、95:モータ、96:ギア、100:インクパン、100a:ベース部材、100b:壁、101−1〜101−6:吸引ノズル兼キャップ、102:バネ、103:エアー取込口、104:エアー吸引口、105:キャップ上面、106:エアー取込管、107:エアー吸引管、108:エアー負圧源、109:スライド移動用溝、110:ワイプ支持体、110a:スライド嵌合部、111−1〜111−6:ワイプ支持アーム、112−1〜112−6:ワイプブレード、120:主制御部、121:位置検出部、122:操作部、123:記録制御部、124:メンテナンス制御部、130:メンテナンスユニット、131:第1のZ軸方向移動機構、132:第2のZ軸方向移動機構、133:第1のX軸方向移動機構、134:第2のX軸方向移動機構、135:メンテナンスフレーム、136,137:収納フレーム、138:水平ガイド孔、139−1,139−2,140−1,140−2:上下ガイド孔、141:第1のスライド板、142:保持アーム、143:ラック、144:ギア、145:モータ、146:第2のスライド板、147,148:係止凸部、149:ラック、150:第1のスライド板、151:保持アーム、152:ラック、153:ギア、154:モータ、155:第2のスライド板、156,157:係止凸部、158:ラック、159:モータ。

Claims (11)

  1. 記録媒体を搬送する搬送機構と、前記搬送機構による前記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に当該記録媒体の幅以上に複数のノズルが配列されている少なくとも1つのインクジェットヘッドとを備える画像記録装置において、
    前記インクジェットヘッドのメンテナンスを行なう少なくとも1つのメンテナンス機構と、
    前記画像記録時、前記記録媒体が搬送される位置よりも上方でかつ前記インクジェットヘッドの配置位置より前記記録媒体の搬送方向上流側又は下流側の少なくとも一方に前記少なくとも1つのメンテナンス機構を上下方向に積み重ねて退避させ、前記インクジェットヘッドの前記メンテナンス時、前記少なくとも1つのメンテナンス機構を下方に移動させ、次に前記記録媒体の搬送方向に対して平行方向に移動させて前記少なくとも1つのメンテナンス機構を対応する前記インクジェットヘッドに対峙させるメンテナンスユニットと、
    を具備することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記メンテナンスユニットは、前記インクジェットヘッドの前記メンテナンスが終了すると、前記少なくとも1つのメンテナンス機構を前記記録媒体の搬送方向に対して平行方向に移動させ、次に上方に移動させて積み重ねて元の位置に退避させることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 前記メンテナンスユニットは、前記少なくとも1つのメンテナンス機構を前記退避させる位置で積み重ねて保持し、かつ前記少なくとも1つのメンテナンス機構を上下方向に移動させる第1の移動機構と、
    前記第1の移動機構により下方に移動する前記少なくとも1つのメンテナンス機構を受け取り、前記少なくとも1つのメンテナンス機構を前記記録媒体の搬送方向に対して平行方向に移動させて前記インクジェットヘッドに対峙させる第2の移動機構と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  4. 前記第1の移動機構は、前記少なくとも1つのメンテナンス機構を保持するために前記搬送方向と同一方向に延出された少なくとも1つの保持アームが設けられた前記上下方向にスライド移動可能な第1のスライド部材と、
    前記第1のスライド部材を前記上下方向にスライド移動させる第1の駆動機構と、
    を備えることを特徴とする請求項3記載の画像記録装置。
  5. 前記第2の移動機構は、前記少なくとも1つのメンテナンス機構を係止するために前記上下方向に延出された少なくとも1つの係止端が設けられ、前記搬送方向と同一方向にスライド移動可能な第2のスライド部材と、
    前記第2のスライド部材を前記搬送方向と同一方向にスライド移動させる第2の駆動機構と、
    を備えることを特徴とする請求項3記載の画像記録装置。
  6. 前記少なくとも1つの係止端は、前記少なくとも1つのインクジェットヘッドが設けられている前記所定間隔と同一間隔で前記第2のスライド部材に設けられていることを特徴とする請求項5記載の画像記録装置。
  7. 前記第1の移動機構は、前記少なくとも1つのメンテナンス機構を保持するために前記搬送方向と同一方向に延出された少なくとも1つの保持アームが設けられた前記上下方向にスライド移動可能な第1のスライド部材と、前記第1のスライド部材を前記上下方向にスライド移動させる第1の駆動機構とを備え、
    前記第2の移動機構は、前記少なくとも1つのメンテナンス機構を係止するために前記上下方向に延出された少なくとも1つの係止端が設けられ、前記搬送方向と同一方向にスライド移動可能な第2のスライド部材と、前記第2のスライド部材を前記搬送方向と同一方向にスライド移動させる第2の駆動機構とを備え、
    前記第1の駆動機構により前記第1のスライド部材が前記上下方向にスライド移動したときの前記少なくとも1つのメンテナンス機構の移動を前記上下方向にガイドし、かつ前記第2の駆動機構により前記第2のスライド部材が前記搬送方向と同一方向にスライド移動したときの前記少なくとも1つのメンテナンス機構の移動を前記搬送方向と同一方向にガイドするガイド部材を備えることを特徴とする請求項3記載の画像記録装置。
  8. 前記メンテナンスユニットは、前記第1の駆動機構と前記第2の駆動機構とを備えるメンテナンスフレームを有し、
    前記ガイド部材は、前記メンテナンスフレームに設けられたガイド孔より成る、
    ことを特徴とする請求項7記載の画像記録装置。
  9. 前記メンテナンスユニットにおける前記少なくとも1つのメンテナンス機構の上下方向への移動位置と、前記搬送方向に対して平行方向への移動位置とを監視する位置監視部を有することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  10. 前記メンテナンスユニットは、前記画像記録時、前記インクジェットヘッドの配置位置より前記記録媒体の搬送方向上流側と下流側との両側にそれぞれ前記少なくとも1つのメンテナンス機構を上下方向に積み重ねて退避させ、前記インクジェットヘッドの前記メンテナンス時、前記供給側と前記排出側との両側にそれぞれ積み重ねられている前記各メンテナンス機構をそれぞれ下方に移動させ、次に前記記録媒体の搬送方向に対して平行方向にそれぞれ移動させて前記各メンテナンス機構を対応する前記各インクジェットヘッドに対峙させることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  11. 前記メンテナンスユニットは、請求項3記載の画像記録装置における前記第1の移動機構及び前記第2の移動機構を前記供給側と前記排出側との両側にそれぞれ設け、前記両側の前記各第1の移動機構を同期させて前記各メンテナンス機構を上下方向にそれぞれ移動させ、前記両側の前記各第2の移動機構を同期させて前記各メンテナンス機構を前記記録媒体の搬送方向に対して平行方向にそれぞれ移動させて前記インクジェットヘッドに対峙させることを特徴とする請求項10記載の画像記録装置。
JP2007155550A 2007-06-12 2007-06-12 画像記録装置 Withdrawn JP2008307714A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007155550A JP2008307714A (ja) 2007-06-12 2007-06-12 画像記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007155550A JP2008307714A (ja) 2007-06-12 2007-06-12 画像記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008307714A true JP2008307714A (ja) 2008-12-25

Family

ID=40235764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007155550A Withdrawn JP2008307714A (ja) 2007-06-12 2007-06-12 画像記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008307714A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009034912A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Seiko Epson Corp 流体噴射装置
EP2364854A1 (en) 2010-03-10 2011-09-14 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
JP2012157989A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Dainippon Screen Mfg Co Ltd インクジェット印刷装置
JP2014031022A (ja) * 2013-11-20 2014-02-20 Seiko Epson Corp 流体噴射装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009034912A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Seiko Epson Corp 流体噴射装置
EP2364854A1 (en) 2010-03-10 2011-09-14 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
JP2011183730A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US8491085B2 (en) 2010-03-10 2013-07-23 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
JP2012157989A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Dainippon Screen Mfg Co Ltd インクジェット印刷装置
JP2014031022A (ja) * 2013-11-20 2014-02-20 Seiko Epson Corp 流体噴射装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10414178B2 (en) Suspended inkjet printing system
US10071554B2 (en) Modular print engine unit
JP6938252B2 (ja) 液体吐出装置
JP6896503B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2008307714A (ja) 画像記録装置
JP2022174293A (ja) 記録ヘッドのメンテナンス装置およびそれを備えたインクジェット記録装置
JP5820791B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5040506B2 (ja) インクジェット記録装置
WO2020090425A1 (ja) 記録ヘッドのメンテナンス装置およびそれを備えたインクジェット記録装置
JP6245168B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2007160616A (ja) インクジェット記録ヘッド用クリーニング装置、およびインクジェット記録装置
JP7081266B2 (ja) ワイプユニットおよびそれを備えたインクジェット記録装置
JP6915450B2 (ja) インクジェット記録装置
EP2475526B1 (en) Servicing print heads in printing systems
JP5750929B2 (ja) 液体噴射装置
JP2008142922A (ja) 画像記録装置及びそのメンテナンス方法
JP2008155386A (ja) 画像記録装置
JP2018130829A (ja) インクジェット記録装置
JP7176234B2 (ja) ワイプユニットおよびそれを備えたインクジェット記録装置
JP2003231317A (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100907