JP2008307555A - 条材の搬送方法および条材の搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】条材の変形を防止することができる条材の搬送方法を提供する。
【解決手段】条材2を長手方向に搬送して金型6に供給する条材2の搬送方法であって、搬入側17において条材2を送込側ジョー20a,20bで挟んで金型6内へ押し込むとともに、搬出側18において条材2を送出側ジョー26a,26bで挟んで金型6内から引き出し、搬出側18において条材2を引き出すタイミングを、搬入側17において条材2を押し込むタイミングよりも僅かに遅らせる。
【選択図】図1
【解決手段】条材2を長手方向に搬送して金型6に供給する条材2の搬送方法であって、搬入側17において条材2を送込側ジョー20a,20bで挟んで金型6内へ押し込むとともに、搬出側18において条材2を送出側ジョー26a,26bで挟んで金型6内から引き出し、搬出側18において条材2を引き出すタイミングを、搬入側17において条材2を押し込むタイミングよりも僅かに遅らせる。
【選択図】図1
Description
本発明は、金属の条材の搬送方法および搬送装置に係り、特に成形金型と組み合わせて用いる長尺の条材の搬送方法および搬送装置に関する。
従来、この種の条材の搬送装置としては、帯状で長尺の金属製の条材を成形金型に送り込む送込みユニットと、条材を成形金型から引き出す引出しユニットとが配置されているものがあった(例えば、下記特許文献1参照)。
すなわち、図5に示すように、条材61を金型62内へ搬入する搬入側63に、送込みユニット64が配置され、条材61を金型62内から搬出する搬出側65に、引出しユニット66が配置されている。送込みユニット64は条材61を上下から挟んで案内する送込側ガイド部材67,68によって構成されている。引出しユニット66は、条材61を上下から挟んで案内する引出側ガイド部材69,70と、条材61を固定する固定ジョー71と、条材61を長手方向へ移送する送りジョー72とで構成されている。
尚、固定ジョー71は、上下方向に開閉自在であり、条材61を上下から挟んで固定する。また、送りジョー72は、上下方向に開閉自在であるとともに条材61の長手方向へ移動自在である。また、金型62は固定側金型62aと可動側金型62bとを有している。
以下、前記条材61の搬送装置を用いた搬送方法を説明する。
(1)先ず、可動側金型62bを上昇させて型開きした際、送りジョー72を閉じて、送りジョー72で条材61を上下から挟み、固定ジョー71を開いた後、送りジョー72を搬出方向Aへ移動させて、条材61を金型62から所定長さ分だけ引き出す。
(1)先ず、可動側金型62bを上昇させて型開きした際、送りジョー72を閉じて、送りジョー72で条材61を上下から挟み、固定ジョー71を開いた後、送りジョー72を搬出方向Aへ移動させて、条材61を金型62から所定長さ分だけ引き出す。
(2)次に、固定ジョー71を閉じ、固定ジョー71で条材61を上下から挟んで固定するとともに、送りジョー72を開いて搬出方向Aの逆方向へ移動し元の位置に復帰させる。この状態で、可動側金型62bを下降させて型締めし、金型62によって条材61を成形加工する。
(3)成形加工後、可動側金型62bを上昇させて型開きし、前記(1)の手順を繰り返す。
尚、条材61は送込側ガイド部材67,68と引出側ガイド部材69,70とによって位置規制されている。
特開2000−127206
尚、条材61は送込側ガイド部材67,68と引出側ガイド部材69,70とによって位置規制されている。
一般的に、金型62の搬出側65において、条材61には金型62で打ち抜き加工された多数の孔等が形成されているため、条材61の強度は金型62の搬入側63に比べて搬出側65の方が低下している。条材61を長手方向へ移送する送りジョー72が金型62の搬出側65のみに設けられているため、条材61を移送する際、金型62の搬出側65において、強度の低下した条材61に大きな引張りの負荷がかかり、条材61が変形するという問題がある。特に、条材61が0.05〜0.1mm程度の薄い板厚の場合、前記のような条材61が変形するという問題が起こり易い。
本発明は、条材の変形を防止することができる条材の搬送方法および条材の搬送装置を提供する事を目的とする。
上記課題を解決するために本第1発明は、帯状の条材を長手方向に搬送して金型に供給する条材の搬送方法であって、
条材を金型内へ搬入する搬入側において、条材を挟んで金型内へ押し込むとともに、条材を金型内から搬出する搬出側において、条材を挟んで金型内から引き出すものである。
条材を金型内へ搬入する搬入側において、条材を挟んで金型内へ押し込むとともに、条材を金型内から搬出する搬出側において、条材を挟んで金型内から引き出すものである。
これによると、条材を搬送する際、金型の搬入側において、条材を挟んで金型内へ押し込むとともに、金型の搬出側において、条材を挟んで金型から引き出すため、搬出側において条材にかかる引張りの負荷が低減される。これにより、条材の変形を防止することができ、また、条材の搬送速度を速くすることもできる。
本第2発明は、搬出側において条材を金型内から引き出すタイミングを、搬入側において条材を金型内へ押し込むタイミングよりも僅かに遅らせるものである。
これによると、搬入側において条材が金型内へ押し込まれ、僅かに遅れて、搬出側において条材が金型内から引き出されるため、搬出側において条材にかかる引張りの負荷がさらに低減される。これにより、条材の変形を防止することができる。
これによると、搬入側において条材が金型内へ押し込まれ、僅かに遅れて、搬出側において条材が金型内から引き出されるため、搬出側において条材にかかる引張りの負荷がさらに低減される。これにより、条材の変形を防止することができる。
本第3発明は、帯状の条材を長手方向に搬送して金型に供給する条材の搬送装置であって、
条材を金型内へ搬入する搬入側に、送り込み装置が設けられ、
条材を金型内から搬出する搬出側に、送り出し装置が設けられ、
送り込み装置は、条材の長手方向へ移動自在で且つ条材を挟んで金型内へ押し込む送込側挟持部材を有し、
送り出し装置は、条材の長手方向へ移動自在で且つ条材を挟んで金型内から引き出す送出側挟持部材を有しているものである。
条材を金型内へ搬入する搬入側に、送り込み装置が設けられ、
条材を金型内から搬出する搬出側に、送り出し装置が設けられ、
送り込み装置は、条材の長手方向へ移動自在で且つ条材を挟んで金型内へ押し込む送込側挟持部材を有し、
送り出し装置は、条材の長手方向へ移動自在で且つ条材を挟んで金型内から引き出す送出側挟持部材を有しているものである。
これによると、条材を搬送する際、金型の搬入側において、送込側挟持部材が条材を挟んで金型内へ押し込むとともに、金型の搬出側において、送出側挟持部材が条材を挟んで金型から引き出すため、搬出側において条材にかかる引張りの負荷が低減される。これにより、条材の変形を防止することができ、また、条材の搬送速度を速くすることもできる。
本第4発明は、送り出し装置の作動開始のタイミングが送り込み装置の作動開始のタイミングよりも僅かに遅れているものである。
これによると、搬入側において送込側挟持部材が条材を金型内へ押し込み、僅かに遅れて、搬出側において送出側挟持部材が条材を金型内から引き出すため、搬出側において条材にかかる引張りの負荷がさらに低減される。
これによると、搬入側において送込側挟持部材が条材を金型内へ押し込み、僅かに遅れて、搬出側において送出側挟持部材が条材を金型内から引き出すため、搬出側において条材にかかる引張りの負荷がさらに低減される。
本第5発明は、金型は、固定金型と、スライドに設けられた可動金型とを有し、
スライドはクランク軸によって往復運動自在であり、
クランク軸の回転角度を検出する回転角度検出器が設けられ、
送り込み装置は送込側挟持部材を作動させる送込側作動装置を有し、
送り出し装置は送出側挟持部材を作動させる送出側作動装置を有し、
回転角度検出器で検出された検出値に基づいて送込側作動装置と送出側作動装置とを制御する制御装置が設けられているものである。
スライドはクランク軸によって往復運動自在であり、
クランク軸の回転角度を検出する回転角度検出器が設けられ、
送り込み装置は送込側挟持部材を作動させる送込側作動装置を有し、
送り出し装置は送出側挟持部材を作動させる送出側作動装置を有し、
回転角度検出器で検出された検出値に基づいて送込側作動装置と送出側作動装置とを制御する制御装置が設けられているものである。
これによると、回転角度検出器によってクランク軸が第1の所定の回転角度に達したことが検出された第1の検出時点で、制御装置が送込側作動装置を作動させ、前記第1の検出時点から僅かに遅れて、回転角度検出器によってクランク軸が第2の所定の回転角度に達したことが検出された第2の検出時点で、制御装置が送出側作動装置を作動させる。これにより、搬入側において送込側挟持部材が作動して条材を金型内へ押し込み、僅かに遅れて、搬出側において送出側挟持部材が作動して条材を金型内から引き出す。
本第6発明は、送り込み装置は条材を固定および固定解除する送込側固定部材を有しており、
送り出し装置は条材を固定および固定解除する送出側固定部材を有しているものである。
送り出し装置は条材を固定および固定解除する送出側固定部材を有しているものである。
これによると、型開きした状態で、送込側挟持部材と送出側挟持部材とを作動して条材を所定長さ分だけ送った後、送込側固定部材と送出側固定部材とで条材を固定し、型締めして条材を加工する。
その後、型開きし、送込側固定部材と送出側固定部材とによる条材の固定を解除し、送込側挟持部材と送出側挟持部材とを作動して条材を所定長さ分だけ送ることを繰り返す。
以上のように、本発明によると、条材を搬送する際、金型の搬入側において、条材を挟んで金型内へ押し込むとともに、金型の搬出側において、条材を挟んで金型から引き出すため、搬出側において条材にかかる引張りの負荷が低減され、これにより、条材の変形を防止することができ、また、条材の搬送速度を速くすることもできる。
また、搬入側において条材が金型内へ押し込まれ、僅かに遅れて、搬出側において条材が金型内から引き出されるため、搬出側において条材にかかる引張りの負荷がさらに低減される。これにより、条材の変形を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1〜図4は本発明の実施の形態における条材の搬送方法の工程フローを示す側面図である。
図1〜図4は本発明の実施の形態における条材の搬送方法の工程フローを示す側面図である。
図1〜図4に示すように、1は条材2を加工する加工装置であり、加工装置1は、条材2を加工する加工機3と、条材2を長手方向に搬送する搬送装置4とを備えている。条材2は金属の薄い帯状で長尺の部材である。
加工機3は、下金型6a(固定金型の一例)と昇降自在な上金型6b(可動金型の一例)とで構成される金型6を有している。金型6はボルスター7に取付けられている。また、上金型6bは、クランク軸9によって上下方向へ往復運動自在なスライド10(ラム)に設けられている。尚、クランク軸9とスライド10とはコネクション11を介して連動連結されている。また、クランク軸9はモータ(図示省略)で回転駆動され、クランク軸9の一端部にはフライホイール12が設けられている。また、クランク軸9の他端部には、クランク軸9の回転角度を検出するエンコーダー13(回転角度検出器の一例)が設けられている。
クランク軸9が回転することによりスライド10が昇降し、クランク軸9の回転角度が0°と360°とのときには、スライド10が上死点に位置し、前記回転角度が180°のときには、スライド10が下死点に位置する。また、回転角度が0°から180°に至る範囲で上金型6bが下降し、回転角度が180°から360°に至る範囲で上金型6bが上昇する。
搬送装置4は、条材2を金型6に供給するものであり、送り込み装置15と送り出し装置16と制御装置32とを有している。送り込み装置15は条材2を金型6内へ搬入する搬入側17(入口側)に設けられ、送り出し装置16は条材2を金型6内から搬出する搬出側18(出口側)に設けられている。
送り込み装置15は、条材2の幅方向の両側部を上下方向から挟んで条材2を金型6内へ押し込む上下一対の送込側ジョー20a,20b(送込側挟持部材の一例)と、条材2の幅方向の両側部を上下方向から挟んで条材2を固定および固定解除する上下一対の送込側固定ジョー23a,23b(送込側固定部材の一例)とを有している。
このうち上部の送込側ジョー20aが下部の送込側ジョー20bに対して昇降することで、一対の送込側ジョー20a,20bの間隔が上下方向に開閉するように構成されている。尚、送込側ジョー20a,20bの開閉は例えば送込側エアシリンダ(図示省略)等によって行われる。
また、一対の送込側ジョー20a,20bは、条材2の長手方向に沿って、スタート位置S1(図1参照)とエンド位置E1(図2参照)との間を前後に直線往復移動自在に設けられている。尚、送込側ジョー20a,20bの直線往復移動は送込側サーボモーター21(送込側作動装置の一例)によって行われ、送込側ジョー20a,20bは、例えばラックとピニオン等から構成される連動機構(図示省略)を介して、送込側サーボモーター21に連動している。
また、上部の送込側固定ジョー23aが下部の送込側固定ジョー23bに対して昇降することで、送込側固定ジョー23a,23bの間隔が上下方向に開閉するように構成されている。尚、送込側固定ジョー23a,23bの開閉は例えば送込側固定用エアシリンダ(図示省略)等によって行われる。
送り出し装置16は、条材2の幅方向の両側部を上下方向から挟んで条材2を金型6内から引き出す上下一対の送出側ジョー26a,26b(送出側挟持部材の一例)と、条材2の幅方向の両側部を上下方向から挟んで条材2を固定および固定解除する上下一対の送出側固定ジョー29a,29b(送出側固定部材の一例)とを有している。
このうち上部の送出側ジョー26aが下部の送出側ジョー26bに対して昇降することで、一対の送出側ジョー26a,26bの間隔が上下方向に開閉するように構成されている。尚、送出側ジョー26a,26bの開閉は例えば送出側エアシリンダ(図示省略)等によって行われる。
また、一対の送出側ジョー26a,26bは、条材2の長手方向に沿って、スタート位置S2(図1参照)とエンド位置E2(図2参照)との間を前後に直線往復移動自在に設けられている。尚、送出側ジョー26a,26bの直線往復移動は送出側サーボモーター27(送出側作動装置の一例)によって行われ、送出側ジョー26a,26bは、例えばラックとピニオン等から構成される連動機構(図示省略)を介して、送出側サーボモーター27に連動している。
また、上部の送出側固定ジョー29aが下部の送出側固定ジョー29bに対して昇降することで、送出側固定ジョー29a,29bの間隔が上下方向に開閉するように構成されている。尚、送出側固定ジョー29a,29bの開閉は例えば送出側固定用エアシリンダ(図示省略)等によって行われる。
制御装置32は、エンコーダー13で検出された検出値に基づいて、送込側サーボモーター21と送出側サーボモーター27と各エアシリンダ(図示省略)とを制御する。
以下、上記構成における作用を説明する。
以下、上記構成における作用を説明する。
(1)図1に示すように、スライド10が下死点から上昇することで上金型6bが上昇して金型6が開き始めたとき、制御装置32は、送込側エアシリンダと送出側エアシリンダとを作動して一対の送込側ジョー20a,20bと一対の送出側ジョー26a,26bとを閉じるとともに、送込側固定用エアシリンダと送出側固定用エアシリンダとを作動して一対の送込側固定ジョー23a,23bと一対の送出側固定ジョー29a,29bとを開く。
これにより、搬入側17において、送込側ジョー20a,20bが条材2の両側部を上下方向から挟む(クランプする)とともに、送込側固定ジョー23a,23bによる条材2の固定が解除され、搬出側18において、送出側ジョー26a,26bが条材2の両側部を上下方向から挟む(クランプする)とともに、送出側固定ジョー29a,29bによる条材2の固定が解除される。
(2)その後、図2に示すように、エンコーダー13によって検出されるクランク軸9の回転角度が265°(第1の所定の回転角度)に達した時点(第1の検出時点)で、制御装置32は、先ず、送込側サーボモーター21を作動させ、その直後、エンコーダー13によって検出されるクランク軸9の回転角度が270°(第2の所定の回転角度)に達した時点(第2の検出時点)で、制御装置32は送出側サーボモーター27を作動させる。これにより、先ず、送込側ジョー20a,20bがスタート位置S1からエンド位置E1に向かって移動し始め、僅かに遅れて(すなわちクランク軸9が回転角度5°分だけ回転するのに要する所定時間だけ遅れて)、送出側ジョー26a,26bがスタート位置S2からエンド位置E2に向かって移動し始める。
これにより、搬入側17において条材2が金型6内へ押し込まれ、僅かに遅れて、搬出側18において条材2が金型6内から引き出されて、条材2が所定長さ分だけ搬送されるため、搬出側18において条材2にかかる引張りの負荷が低減される。これにより、条材2の変形を防止することができ、また、条材2の搬送速度を速くすることもできる。
その後、先ず、送込側ジョー20a,20bがエンド位置E1に到達すると、制御装置32が送込側サーボモーター21を停止させ、僅かに遅れて、送出側ジョー26a,26bがエンド位置E2に到達すると、制御装置32が送出側サーボモーター27を停止する。これにより、送込側ジョー20a,20bがエンド位置E1に停止し、送出側ジョー26a,26bがエンド位置E2に停止する。尚、本動作は送込み、送出し共にクランク軸9が90°に達するまでに完了できる速度に設定するのが適している。
(3)その後、図3に示すように、制御装置32は、送込側固定用エアシリンダと送出側固定用エアシリンダとを作動して一対の送込側固定ジョー23a,23bと一対の送出側固定ジョー29a,29bとを閉じるとともに、送込側エアシリンダと送出側エアシリンダとを作動して一対の送込側ジョー20a,20bと一対の送出側ジョー26a,26bとを開く。これにより、送込側ジョー20a,20bと送出側ジョー26a,26bとによるクランプが解除される代りに、送込側固定ジョー23a,23bと送出側固定ジョー29a,29bとがそれぞれ条材2の両側部を上下方向から挟む(クランプする)ため、条材2が固定される。
この動作の直後から制御装置32が送込側サーボモーター21と送出側サーボモーター27とを同時に作動させる。これにより、送込側ジョー20a,20bがエンド位置E1からスタート位置S1に移動を開始するとともに、送出側ジョー26a,26bがエンド位置E2からスタート位置S2に移動を開始する。
この状態で、スライド10が上死点から下死点に向かって下降し、上金型6bが下降して型締めされ、条材2が金型6で加工(打ち抜き加工等)される。
(4)加工後、図4に示すように、スライド10が下死点から上死点に向かって上昇を開始し、金型6が開き始める。同時に前記(3)でエンド位置E1からスタート位置S1に移動を開始した送込側ジョー20a,20bとエンド位置E2からスタート位置S2に移動を開始した送出側ジョー26a,26bとがそれぞれスタート位置S1,S2に到着する。
(4)加工後、図4に示すように、スライド10が下死点から上死点に向かって上昇を開始し、金型6が開き始める。同時に前記(3)でエンド位置E1からスタート位置S1に移動を開始した送込側ジョー20a,20bとエンド位置E2からスタート位置S2に移動を開始した送出側ジョー26a,26bとがそれぞれスタート位置S1,S2に到着する。
その後、前記(1)の手順を繰り返すことにより、条材2が所定長さ分ずつ搬送されて金型6で加工される。
前記実施の形態では、クランク軸9の回転角度が265°に達すると、送込側ジョー20a,20bの移動を開始し、その直後、クランク軸9の回転角度が270°に達すると、送出側ジョー26a,26bの移動を開始しているが、回転角度が265°又は270°に限定されるものではなく、265°又は270°以外の回転角度であってもよい。
前記実施の形態では、クランク軸9の回転角度が265°に達すると、送込側ジョー20a,20bの移動を開始し、その直後、クランク軸9の回転角度が270°に達すると、送出側ジョー26a,26bの移動を開始しているが、回転角度が265°又は270°に限定されるものではなく、265°又は270°以外の回転角度であってもよい。
また、送出側ジョー26a,26bの移動開始のタイミングを、クランク軸9が回転角度5°分だけ回転するのに要する所定時間だけ遅延させているが、回転角度5°分に限定されるものではなく、5°以外の回転角度分だけ回転するのに要する時間だけ遅延させてもよい。尚、送込側ジョー20a,20bのスタート位置S1からエンド位置E1への移動開始のタイミングと送出側ジョー26a,26bのスタート位置S2からエンド位置E2への移動開始のタイミングとを同時にしてもよい。
本発明は、金型を有する加工機に対する条材の搬送方法に有用であり、射出成形機やプレス機に応用できる。
2 条材
4 搬送装置
6 金型
6a 下金型(固定金型)
6b 上金型(可動金型)
9 クランク軸
10 スライド
13 エンコーダー(回転角度検出器)
15 送り込み装置
16 送り出し装置
17 搬入側
18 搬出側
20a,20b 送込側ジョー(送込側挟持部材)
21 送込側サーボモーター(送込側作動装置)
23a,23b 送込側固定ジョー(送込側固定部材)
26a,26b 送出側ジョー(送出側挟持部材)
27 送出側サーボモーター(送出側作動装置)
29a,29b 送出側固定ジョー(送出側固定部材)
4 搬送装置
6 金型
6a 下金型(固定金型)
6b 上金型(可動金型)
9 クランク軸
10 スライド
13 エンコーダー(回転角度検出器)
15 送り込み装置
16 送り出し装置
17 搬入側
18 搬出側
20a,20b 送込側ジョー(送込側挟持部材)
21 送込側サーボモーター(送込側作動装置)
23a,23b 送込側固定ジョー(送込側固定部材)
26a,26b 送出側ジョー(送出側挟持部材)
27 送出側サーボモーター(送出側作動装置)
29a,29b 送出側固定ジョー(送出側固定部材)
Claims (6)
- 帯状の条材を長手方向に搬送して金型に供給する条材の搬送方法であって、
条材を金型内へ搬入する搬入側において、条材を挟んで金型内へ押し込むとともに、条材を金型内から搬出する搬出側において、条材を挟んで金型内から引き出すことを特徴とする条材の搬送方法。 - 搬出側において条材を金型内から引き出すタイミングを、搬入側において条材を金型内へ押し込むタイミングよりも僅かに遅らせることを特徴とする請求項1記載の条材の搬送方法。
- 帯状の条材を長手方向に搬送して金型に供給する条材の搬送装置であって、
条材を金型内へ搬入する搬入側に、送り込み装置が設けられ、
条材を金型内から搬出する搬出側に、送り出し装置が設けられ、
送り込み装置は、条材の長手方向へ移動自在で且つ条材を挟んで金型内へ押し込む送込側挟持部材を有し、
送り出し装置は、条材の長手方向へ移動自在で且つ条材を挟んで金型内から引き出す送出側挟持部材を有していることを特徴とする条材の搬送装置。 - 送り出し装置の作動開始のタイミングが送り込み装置の作動開始のタイミングよりも僅かに遅れていることを特徴とする請求項3記載の条材の搬送装置。
- 金型は、固定金型と、スライドに設けられた可動金型とを有し、
スライドはクランク軸によって往復運動自在であり、
クランク軸の回転角度を検出する回転角度検出器が設けられ、
送り込み装置は送込側挟持部材を作動させる送込側作動装置を有し、
送り出し装置は送出側挟持部材を作動させる送出側作動装置を有し、
回転角度検出器で検出された検出値に基づいて送込側作動装置と送出側作動装置とを制御する制御装置が設けられていることを特徴とする請求項4記載の条材の搬送装置。 - 送り込み装置は条材を固定および固定解除する送込側固定部材を有しており、
送り出し装置は条材を固定および固定解除する送出側固定部材を有していることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の条材の搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007155803A JP2008307555A (ja) | 2007-06-13 | 2007-06-13 | 条材の搬送方法および条材の搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007155803A JP2008307555A (ja) | 2007-06-13 | 2007-06-13 | 条材の搬送方法および条材の搬送装置 |
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CN108439003A (zh) * | 2018-03-27 | 2018-08-24 | 广东曼兹智能装备有限公司 | 模切机 |
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2007
- 2007-06-13 JP JP2007155803A patent/JP2008307555A/ja active Pending
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