JP2008307151A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】衣類に応じてドラムによる乾燥と、吊り下げによる乾燥を同時に効率よく無駄のない乾燥を行う。
【解決手段】被乾燥物を回転、攪拌しながら乾燥する第一の乾燥室1と、被乾燥物を吊り下げて乾燥する第二の乾燥室10と、前記第一の乾燥室と前記第二の乾燥室に乾燥用空気を供給する流量調整手段13と、前記第一および第二の乾燥室の被乾燥物の乾燥状態を検知する乾燥状態検知手段と、前記流量調整手段を制御する制御装置19とを備え、前記制御装置は、前記乾燥状態検知手段の出力に応じて前記流量調整手段により前記第一および第二の乾燥室への送風量を調整するようにしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、衣類の乾燥を行う衣類乾燥機に関するものである。
従来、衣類乾燥機もしくは洗濯から乾燥までを一貫して行う洗濯乾燥機においては、乾燥室もしくは洗濯と乾燥が行われる槽内で、衣類などの被乾燥物を回転、攪拌しながら温風を供給することにより衣類の乾燥を行ってきた。温風は、外気を取り込み、加熱ヒーターまたは冷媒の膨張、圧縮により熱の授受を行うヒートポンプサイクルにおける冷媒凝縮部から熱を受け取ることにより行われていた。
これらの乾燥方法においては、衣類などの被乾燥物を回転、攪拌させながら乾燥させるため、送風される温風が被乾燥物全体に万遍なくあたることによって、効率よく乾燥することができるものの、衣類同士の接触や回転、攪拌によるシワの発生が多いことから、衣類の種類によって乾燥の仕方を選択できるように、ドラム式の衣類乾燥機に収納可能な干し竿を設け、乾燥のための温風風路を切り替えてドラム内に収納された衣類と、干し竿に吊り下げられた衣類を同時又は個別に乾燥させるといった方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図3は、上記特許文献1に提案された衣類乾燥機の構成を示したものである。外枠51にドラム式の乾燥室52が回転自在に支持され、モーター53によりドラムベルト54を介して回転される。また、扉55は衣類の投入口を開閉し、衣類56を加熱するヒーター57、送風機能と熱交換機能を兼ねる熱交換形ファン58が備わっている。熱交換形ファン58はファンケーシング59で包囲され、モーター53によってファンベルト60を介して駆動されている。外枠51のフロント内面にドラム支持体61が備わり、外枠51の裏蓋62に冷却空気が出入りする口が備わっている。中央よりに冷却空気の入り口63、上よりに冷却空気の出口64が位置している。さらにファンケーシング59からヒーター57側まで通してつなぐ循環ダクト65によって循環通風路が形成されている。
また、圧縮機66、凝縮器67、膨張機構68、蒸発器69によってヒートポンプ装置が構成され、同装置は、温度センサー70を設置することによって冷媒の温度が一定範囲の温度に保たれるよう圧縮能力可変装置71でコントロールされている。熱交換形ファン58と蒸発器69で熱交換されて凝縮した水は、循環ダクト65の排水口72より排水される。また、矢印Xは循環する乾燥用空気の流れを示し、矢印Yは冷却空気の流れを示している。干し竿73は外枠51奥側に向かって延びる干し竿ケース74に差し込むように収納され、衣類56を吊り干しにて乾燥させる場合に引き出されることとなる。外枠51の前面下部に乾燥切り替え扉75があり、干し竿73による専用の吊り下げ乾燥と、乾燥室52内でのドラム回転乾燥が選択できるようになっている。
特開2001−239096号公報
しかしながら、従来の回転、攪拌をしながらの乾燥と、衣類を吊った状態で乾燥ができる衣類乾燥機では、乾燥運転の開始段階において乾燥用温風の送風先が決定されるため、運転が一旦開始されると、衣類の素材の違いによる乾燥のしやすさや、乾燥させる衣類の負荷重量の経時的な変化に対応することが困難であり、全ての乾燥が終了するまで、温風がドラム内および干し竿に吊り下げられた被乾燥物へ吹き出されることから不経済な乾燥運転となっていた。
また、ドラム式衣類乾燥機の外枠上部の干し竿に吊り下げて衣類を乾燥させる場合には、温風によって被乾燥物から奪った水分が温風と共にそのまま室内に放出され、室内の湿度を不要に上昇させ、乾燥機周辺の低温部、例えば室外空気と接するような窓や機器の裏側、壁面部などに結露が発生するといった課題が存在した。さらには、干し竿に吊るされた被乾燥物に向けて温風を吹き出す際には、被乾燥物以外の空間にも温風から直接熱エネルギーを与えることになり、温風の有する熱エネルギーを被乾燥物の乾燥のためだけに有効に用いることができないといった課題が存在していた。
本発明はこれらの課題を鑑みて、被乾燥物を効率良く乾燥することができ、かつ、機器周囲の環境に悪影響を与えることのない衣類乾燥機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の衣類乾燥機は、被乾燥物を回転、攪拌しながら乾燥する第一の乾燥室と、被乾燥物を吊り下げて乾燥する第二の乾燥室と、前記第一の乾燥室に送風する第一の送風路と、前記第二の乾燥室に送風する第二の送風路と、前記第一および第二の送風路を流れる乾燥用空気を除湿し加熱する除湿手段および加熱手段と、前記第一および第二の乾燥室に乾燥用空気を送風する送風機と、前記第一および前記第二の乾燥室に乾燥用空気を供給する流量調整手段と、前記第一および第二の乾燥室の被乾燥物の乾燥状態を検知する乾燥状態検知手段と、前記流量調整手段を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記乾燥状態検知手段の出力に応じて前記流量調整手段により前記第一および第二の乾燥室への送風量を調整するようにしたものである。
これによって、それぞれの乾燥室に投入された被乾燥物の乾燥状態を経時的に検知しながら適切な温風量をそれぞれの乾燥室に送風することで、同時に無駄なく効率の良い衣類の乾燥ができる。また、被乾燥物を吊り下げて乾燥する略密閉の第二の乾燥室を具備していることにより、乾燥運転中も衣類乾燥機の周囲に被乾燥物から奪った水分を放出することがなく、機器周囲の環境に悪影響を与えることなく衣類の乾燥ができる。
本発明によれば、衣類に応じてドラムによる乾燥と、吊り下げによる乾燥を同時に効率よく無駄のない乾燥が行える。
第1の発明は、被乾燥物を回転、攪拌しながら乾燥する第一の乾燥室と、被乾燥物を吊り下げて乾燥する第二の乾燥室と、前記第一の乾燥室に送風する第一の送風路と、前記第二の乾燥室に送風する第二の送風路と、前記第一および第二の送風路を流れる乾燥用空気を除湿し加熱する除湿手段および加熱手段と、前記第一および第二の乾燥室に乾燥用空気を送風する送風機と、前記第一および前記第二の乾燥室に乾燥用空気を供給する流量調整手段と、前記第一および第二の乾燥室の被乾燥物の乾燥状態を検知する乾燥状態検知手段と、前記流量調整手段を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記乾燥状態検知手段の出力に応じて前記流量調整手段により前記第一および第二の乾燥室への送風量を調整するようにしたことにより、衣類の種類や量により仕上がり時間が異なる場合において、被乾燥物の乾燥状態に合わせて各乾燥室での乾燥能力を、温風の送風量比を変化させて調整する事により、不必要な熱エネルギーを乾燥室及び被乾燥物に供給することなく、無駄のない乾燥運転を行うことができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の乾燥状態検知手段は、第一および第二の乾燥室の乾燥の進行状態を検知し、制御装置は、前記乾燥状態検知手段の出力により乾燥の遅れている乾燥室への送風量を多くし、乾燥の進んでいる乾燥室への送風量を少なくするようにしたことにより、乾燥状態検知手段からの出力から乾燥十分な被乾燥物を収納している乾燥室と、乾燥不十分な被乾燥物を収納している乾燥室を見分け、乾燥不十分な被乾燥物を収納している乾燥室へ積極的に温風を送風することで、温風を無駄なく被乾燥物の乾燥に用いることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の乾燥状態検知手段は、第一および第二の乾燥室に出入りする乾燥用空気の温度を検知する温度検知手段を有し、前記温度検知手段により前記第一および第二の乾燥室に導入される乾燥用空気と導出される乾燥用空気の温度差を検知し、制御手段は、乾燥運転を開始してから時間の経過にともない前記乾燥状態検知手段の出力によりその温度差が相対的に大きい方の乾燥室への送風量を多くするようにしたことにより、各々の乾燥室中の被乾燥物の乾燥の進行状態を定期的に把握し、温風の送風量を小まめに調整することが可能となり、また終了した乾燥室への送風を自動的に停止することも可能であるため、乾燥の進んだ乾燥室へ無駄な温熱エネルギーを与えることなく、効率よく乾燥を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1における衣類乾燥機の構成図である。図1において、1はドラムにて攪拌、回転させながら被乾燥物を乾燥させる第一の乾燥室、2は前記ドラム1(第一の乾燥室)を回転させるためのモーター、3は第一の乾燥室1内に乾燥した温風を導入する導入口、4は第一の乾燥室1内の空気を排出するための導出口、5は圧縮機、6は凝縮器またはガスクーラー、7はキャピラリーチューブ、膨張弁等の膨張機構、8は蒸発器、9は圧縮機5、凝縮器6、膨張機構7、蒸発器8等ヒートポンプシステムを構成する各構成要素を繋ぎ、冷媒が内部を流れる配管である。
10は被乾燥物を吊り下げた状態で干すための第二の乾燥室、11は前記第二の乾燥室10へ温風を導入する導入口、12は前記第二の乾燥室10内の空気を排出するための導出口、13は温風を第一の送風路15と第二の送風路16に分流する三方弁等の流量調整手段、14は被乾燥物を乾燥するための空気を送り込む送風機、15は第一の乾燥室1内への導入および第一の乾燥室1内から排気される温風が流れる第一の送風路、16は第二の乾燥室10内への導入および第二の乾燥室10から排気される温風が流れる第二の送風路、17は被乾燥物を吊り下げるための吊り棒、18は被乾燥物をかけるハンガーである。
19は流量調整手段13における温風の分流比を制御する制御装置、20は被乾燥物である衣類、21は第一の乾燥室1の扉、22は第一の乾燥室1および/または第二の乾燥室10内に導入する温風の温度を計測する第一の温度検知手段、23は第一の乾燥室1内から排出される温風の温度を計測する第二の温度検知手段、24は第二の乾燥室10から排出される温風の温度を計測する第三の温度検知手段、25は乾燥状態検知手段を構成する前記第一、第二および第三の温度検知手段22、23、24において計測された温度情報を収集し、その結果に基づき制御装置19へ流量調整手段13の温風分流比に関する指示を出すための制御装置である。
また、システムの構成としては、被乾燥物より水分を奪い、湿った空気として第一の乾燥室1あるいは第二の乾燥室10より排気された空気が、蒸発器8にて低温となり結露し、該結露水がドレイン水として衣類乾燥機外へ排出されることになるが、本図においては排水機構を割愛している。また、ドラムにて攪拌、回転させながら被乾燥物を乾燥させる第一の乾燥室1は、ドラム内で衣類の乾燥だけを行う機能のみを有するものだけでなく、衣類を洗濯した後に脱水を行い、さらには乾燥することができる機能を有するものであっても構わない。
また、送風機14の設置場所に関しては、第一の送風路15と第二の送風路16が合流した後の風路または分岐するまでの風路において特に限定されるものではない。また、流量調整手段13よりも各乾燥室側の第一の送風路15および第二の送風路16内にそれぞれ個別に設置されていても特に問題は無い。さらに本発明の流量調整手段13とは、三方弁や電磁弁などの一方向からの流体を二方向へと分けて流す機構、または二方向からの流体をまとめて、一方向へと流す機構を有するものであり、電気的、磁気的あるいは力学的に流量の調整ができるものであれば特に限定されるものではない。そのため、設置場所としても第一の送風路15と第二の送風路16が合流する箇所であれば特に問題は無く、各乾燥室1、10の導入口側の風路の分岐箇所であっても導出口側の風路の合流箇所であっても特に問題は無い。
また、乾燥状態検知手段の検知場所としては、各乾燥室に出入りする温風の温度が検知できれば問題が無く、凝縮器またはガスクーラー6から各乾燥室へと続く送風路に分流するための流量調整手段13までの間と第一の乾燥室1の導出口4および第二の乾燥室10の導出口12に設置される場合であってもよく、また、第一の乾燥室1の導入口3と導出口4および第二の乾燥室10の導入口11と導出口12であっても問題は無い。
さらに、乾燥状態検知手段としては、本実施の形態以外にも各乾燥室に出入りする温風の湿度を測定する方法や、被乾燥物の重量を測定する方法が挙げられるが、各乾燥室へ出入りする温風の温度を測定する方法が特に簡便で好ましい。さらに、乾燥状態の判断は、第一の乾燥室1における温風の導入温度と排気される温風の温度差と、第二の乾燥室10における温風の導入温度と排気される温風の温度差を比較した際に温度差が大きい方の乾燥室を乾燥が遅れていると判断するものである。
以下に、本実施の形態1の衣類乾燥機の動作について3通りの運転の仕方についての説明を行う。まず、第一の乾燥室1内のみにて衣類を乾燥させる場合には、流量調整手段13において第一の送風路15に対して100%開放状態としておく。凝縮器6と流量調整手段13との間に設置された送風機14を駆動させると、第一の乾燥室1および第一の送風路15内の空気が矢印イの方向に第一の送風路15内を循環する。
ここで、前記ヒートポンプシステムを稼動させると、冷媒の圧縮、膨張過程によって凝縮器6では放熱現象が起こり、蒸発器8においては吸熱現象が起こる。今、送風機14を稼動させると、凝縮器6によって暖められた空気が、流量調整手段13を経て、導入口3よりモーター2によって回転している第一の乾燥室1内に導入され、回転、攪拌されている衣類20と接触する。接触した温風は衣類20から水分を奪い、温風の流れに従って導出口4より導出される。
衣類から水分を奪った温風はさらに第一の送風路15内を移動し、蒸発器8と接触することで温度が低下し、含んでいた水分が結露して低温の乾燥した空気となる。さらにこの空気が第一の送風路15内を移動して凝縮器6と接触することにより高温の乾燥した空気となる。この高温の乾燥した空気がさらに循環し、再び第一の乾燥室1へと導入されることにより第一の乾燥室1内の衣類の乾燥が促進される。
また、衣類の種類によっては回転、攪拌ではなく吊り下げた状態で乾燥することが好ましい場合もある。吊り下げた状態で乾燥を行う場合には、湿った衣類20をハンガー18で第二の乾燥室10内に吊り下げ、流量調整手段13において第二の送風路16に対して100%開放状態としておく。
凝縮器6と流量調整手段13との間に設置された送風機14を駆動させることにより、第二の乾燥室10内および第二の送風路16内の空気が矢印ロの方向に移動する。今、送風機14を駆動させると、凝縮器6によって暖められた温風が流量調整手段13を経て、導入口11から第二の乾燥室10内へと導入され、吊り下げられた衣類と接触しながら衣類に吸着している水分を奪っていく。衣類から水分を奪った温風は導出口12より第二の乾燥室10外へと導かれ、第二の送風路16を経由して蒸発器8と接触する。蒸発器8と接触することにより、衣類から奪った水分を含んだ温風は冷却され、含んでいた水分が結露して温風中から除去される。
蒸発器8を通過した後の低温の乾燥した空気は、さらに凝縮器6と接触することで高温の乾燥した空気となり送風機14、流量調整手段13を経由して再び第二の乾燥室10内へと導かれ衣類の乾燥が促進される。
さらに、ドラム形状をした第一の乾燥室1および吊り下げて乾燥を行う第二の乾燥室10を同時に用いる場合の動作を以下に説明する。衣類の乾燥状態はドラム形状の第一の乾燥室1および第二の乾燥室10それぞれの温風導入口3、11と温風導出口4、12の温風の温度差を測定することによって把握する。
すなわち、衣類が湿っている場合には、温風から水の気化熱が奪われるために衣類と接触後の温風温度は低下する。そのために、乾燥運転初期において衣類が十分水分を含んでいる状態においては、導入口3、11の温風温度と導出口4、12の温風温度の差が大きくなり、衣類が乾燥するに従ってその温度差は縮まる傾向を示す。このような衣類の乾燥状態と乾燥室内に出入りする温風の温度の関係に基づき、本実施の形態においては次のような制御を行いながら乾燥運転を行う。
ドラム形状の第一の乾燥室1および被乾燥物を吊って乾かす方式の第二の乾燥室10それぞれに湿った衣類を入れ、乾燥運転を実施する。運転開始時は流量調整手段13において、第一の送風路15および第二の送風路16へと送風する温風量比を同一にしておく。定期的にそれぞれの乾燥室に出入りする温風の温度を温度検知手段にて測定し、その検知データを制御装置25にて蓄積、処理し、流量調整手段13の各送風路に対する開放度を制御する制御装置19に指令を発信して、第一の送風路15と第二の送風路16に流す温風量の比率を変化させる。
このことによって、衣類の乾燥が遅れている方の乾燥室に積極的に多くの温風を送ることができ、両乾燥室を用いた乾燥工程を効率よく促進することが可能となる。また、2種類の乾燥方法で実施した衣類乾燥を同時に終了することも可能となる。
ここで、衣類乾燥の終了判定の仕方を以下に記すが、これに限定されるものではない。乾燥の終了判定にあたっては、定期的に乾燥室内に導入される温風の温度(T1)および乾燥室から排気される温風の温度(T2)を測定しながら前記温風の温度差Δ(T1−T2)が一定時間以後に一定値、例えば、乾燥運転開始30分以降であって温度差が3℃以内になった時に乾燥が終了したものと判断し、送風機およびヒートポンプシステムを停止することとする。
ここで、一定時間以降とした理由は、衣類乾燥機の運転開始時においては乾燥室における温風の導入口および導出口の温度差が小さく、衣類の乾燥状態に対して誤判断となるためであり、一定時間経過し、乾燥工程が推進されている条件での検知および判断をしたいがためである。また、一定時間経過後だけではなく、乾燥終了判断を行う時期として、各乾燥室に出入りする温風の温度差が最大値となった時点以降であっても構わない。
また、導入される温風と排気される温風の温度を検知する方法としては特に限定されるものではないが、温度センサーやサーミスタ等温度の検出情報を電気的な信号として取り出せるものであることが好ましい。
(実施の形態2)
図2は、本実施の形態2における衣類乾燥機の構成図である。実施の形態1と同一のものは図中同じ番号にて示されており、図中26はヒーター、27は除湿手段を示している。ここで除湿手段としては前記ヒートポンプシステムにおける蒸発器や、送風路内において他の部分より低温の部位を設けることであっても問題なく、具体例としては内部を低温の流体が流れる、または保持されているような冷却管や冷却板などが挙げられる。
以下に、本実施の形態2の衣類乾燥機の動作について、3通りの運転の仕方についての説明を行う。まず、第一の乾燥室1内のみにて衣類を乾燥させる場合には、流量調整手段13において第一の送風路15に対して100%開放状態としておく。除湿手段27と流量調整手段13との間に設置された送風機14を駆動させると、第一の乾燥室1および第一の送風路15内の空気が矢印イの方向に送風路内を循環する。
送風機14を駆動させると、ヒーター26によって暖められた空気が流量調整手段13を経て、導入口3よりモーター2によって回転している第一の乾燥室1内に導入され、回転、攪拌されている衣類20と接触する。衣類20と接触した温風は、衣類20から水分を奪い、温風の流れに従って導出口4より導出される。衣類から水分を奪った温風はさらに第一の送風路15内を移動し、冷却板等の除湿手段27と接触することで温度が低下し、含んでいた水分が結露して低温の乾燥した空気となる。さらにこの空気が移動してヒーター26と接触することにより高温の乾燥した温風となる。この温風がさらに循環し、再び第一の乾燥室1に導入されることによって第一の乾燥室1内の衣類の乾燥が促進される。
また、衣類の種類によっては回転、攪拌ではなく吊り下げた状態で乾燥することが好ましい場合もある。吊り下げた状態で乾燥を行う場合には、湿った衣類20を第二の乾燥室10内に吊り下げ、流量調整手段13において第二の送風路16に対して100%開放状態としておく。
除湿手段27とヒーター26との間に設置された送風機14を稼動させることにより、第二の乾燥室10内および送風路16内の空気が矢印ロの方向に移動する。送風機14を駆動させると、ヒーター26によって暖められた温風が流量調整手段13を経て、導入口11から第二の乾燥室10内へと導入され、衣類と接触しながら衣類に吸着している水分を奪っていく。
衣類から水分を奪った温風は導出口12より第二の乾燥室10外へと導かれ、第二の送風路16を経由して除湿手段27と接触する。除湿手段27と接触することにより、移動してきた温風は冷却され、温風中に含まれていた水分は結露によって温風中から除去される。除湿手段27を通過した低温の乾燥した空気は、続いてヒーター26と接触することにより高温の乾いた空気となり流量調整手段13を経由して再び第二の乾燥室10内へと導かれ衣類の乾燥が促進される。
また、ドラム形状をした第一の乾燥室1および吊り下げて乾燥を行う第二の乾燥室10を同時に用いる場合の動作を以下に説明する。衣類の乾燥状態は、ドラム形状の第一の乾燥室1および第二の乾燥室10それぞれの導入口での温風温度と導出口での温風温度の温度差によって把握を行う。すなわち、衣類が水分を含み湿っている場合には、温風から、水が衣類から蒸発する際の気化熱が奪われるために、衣類と接触後の温風温度は低下する。そのために、乾燥運転初期において衣類が十分水分を含んでいる状態においては、導入口の温風温度と導出口の温風温度の差が大きくなり、衣類が乾燥するに従ってその温度差は縮まる傾向を示す。
このような衣類の乾燥状態と乾燥室内に出入りする温風の温度の関係に基づき、本実施の形態においては次のような制御を行いながら乾燥運転を行う。ドラム形状の第一の乾燥室1および第二の乾燥室10それぞれに湿った衣類を入れ、乾燥運転を実施する。運転開始時は流量調整手段13において、第一の送風路15および第二の送風路16へと送風する温風量比を同一にしておく。
定期的にそれぞれの乾燥室に出入りする温風の温度を温度検知手段にて測定し、その検知データを制御装置25にて蓄積、処理し、流量調整手段13の各送風路に対する開放度を制御する制御装置19に指令を発信して、第一の送風路15と第二の送風路16に流す温風量の比率を変化させる。このことによって、衣類の乾燥が遅れている方の乾燥室に積極的に多くの温風を送ることができ、両乾燥室を用いた乾燥工程を効率よく促進することが可能となる。また、2種類の乾燥方法で実施した衣類乾燥を同時に終了することも可能となる。
以上のように、本発明にかかる衣類乾燥機は、衣類に応じてドラムによる乾燥と、吊り下げによる乾燥を同時に効率よく無駄のない乾燥が行えるので、衣類乾燥機として有用である。
本発明の実施の形態1における衣類乾燥機の構成図 本発明の実施の形態2における衣類乾燥機の構成図 従来の衣類乾燥機の概略縦断面図
符号の説明
1 第一の乾燥室
6 凝縮器(加熱手段)
8 蒸発器(除湿手段)
10 第二の乾燥室
13 流量調整手段
14 送風機
15 第一の送風路
16 第二の送風路
19 制御装置
22 第一の温度検知手段(乾燥状態検知手段)
23 第二の温度検知手段(乾燥状態検知手段)
22 第三の温度検知手段(乾燥状態検知手段)
25 制御装置

Claims (3)

  1. 被乾燥物を回転、攪拌しながら乾燥する第一の乾燥室と、被乾燥物を吊り下げて乾燥する第二の乾燥室と、前記第一の乾燥室に送風する第一の送風路と、前記第二の乾燥室に送風する第二の送風路と、前記第一および第二の送風路を流れる乾燥用空気を除湿し加熱する除湿手段および加熱手段と、前記第一および第二の乾燥室に乾燥用空気を送風する送風機と、前記第一および前記第二の乾燥室に乾燥用空気を供給する流量調整手段と、前記第一および第二の乾燥室の被乾燥物の乾燥状態を検知する乾燥状態検知手段と、前記流量調整手段を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記乾燥状態検知手段の出力に応じて前記流量調整手段により前記第一および第二の乾燥室への送風量を調整するようにした衣類乾燥機。
  2. 乾燥状態検知手段は、第一および第二の乾燥室の乾燥の進行状態を検知し、制御装置は、前記乾燥状態検知手段の出力により乾燥の遅れている乾燥室への送風量を多くし、乾燥の進んでいる乾燥室への送風量を少なくするようにした請求項1記載の衣類乾燥機。
  3. 乾燥状態検知手段は、第一および第二の乾燥室に出入りする乾燥用空気の温度を検知する温度検知手段を有し、前記温度検知手段により前記第一および第二の乾燥室に導入される乾燥用空気と導出される乾燥用空気の温度差を検知し、制御手段は、乾燥運転を開始してから時間の経過にともない前記乾燥状態検知手段の出力によりその温度差が相対的に大きい方の乾燥室への送風量を多くするようにした請求項1または2記載の衣類乾燥機。
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