JP2008306637A - 電気音響変換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】2系統の電気音響変換出力が可能な発振検波方式電気音響変換器において、発振周波数の調整を簡略化あるいは不要にした電気音響変換器を得る。
【解決手段】発振回路11で生成される高周波信号でバイアスされ、コンデンサー型電気音響変換手段の静電容量と共振コイル61,62によって構成された共振回路と、共振回路の出力信号から電気音響変換ユニットの静電容量変化に対応する信号に復調する復調回路を備える。発振回路11は、水晶振動子3の両端に対称形に接続されたトランジスタと発振コイル14を備え、共振回路は、発振コイル14と磁気結合している発振結合コイルL14の両端に接続された二つの共振コイルと各共振コイルに接続された互いに別系統の電気音響変換手段を備え、復調回路は、各共振回路の出力信号から各電気音響変換手段の静電容量変化に対応する信号に復調する二つの復調回路70,80からなる。
【選択図】図1

Description

本発明はコンデンサー型のピックアップあるいはステレオマイクロホンなどの電気音響変換器に関するものである。
アナログレコード盤の再生に用いる従来のピックアップは、一般に、ムービングコイル型あるいはムービングマグネット型などの速度比例型が用いられている。また、エレクトレットコンデンサー型、RFコンデンサー型など、相対向する電極の重なり面積に比例して信号を出力する変位比例型も製造されていたが、現在は製造されていない。さらに、発振検波方式のコンデンサー型ピックアップも実用化されている。本発明は、発振検波方式コンデンサー型ピックアップあるいはステレオマイクロホンなどの電気音響変換器に関するものであるから、以下、発振検波方式コンデンサー型電気音響変換器について説明する。
発振検波方式コンデンサー型ピックアップは、回路構成が複雑で調整が難しいといった問題点があるが、固有雑音が小さいという特徴がある。また、出力インピーダンスが低いことから静電結合などによる雑音を受けにくいこと、磁性体を用いないので音質の調整が容易であることなどの利点がある。
図4は、従来の位相変調型発振検波方式コンデンサーマイクロホンの例を示す。図4において、符号1は発振回路、4は発振コイル、10はレシオ検波回路、6は共振コイルをそれぞれ示している。発振コイル4は、互いに磁気結合された三つのコイルL1、L2、L3を有してなる。
発振回路1は、トランジスタ2、水晶振動子3、上記コイルL1(タンクコイル)を含む。コイルL1にはコンデンサーC1が並列に接続され、コイルL1の一端には電源PSが接続され、コイルL1の他端はトランジスタ2のコレクタに接続されている。トランジスタ2のコレクタとベースの間には抵抗R1が接続され、ベースとアースの間には水晶振動子3が接続され、水晶振動子3と並列に抵抗R2が接続されている。トランジスタ2のコレクタとベースの間にはまた、コンデンサーC7とC8が直列に接続され、このコンデンサーC7とC8の接続点はトランジスタ2のエミッタに接続され、エミッタは抵抗R3を介してアースに接続されている。コイルL2とL3は直列に接続され、この接続点はアースに接続されている。発振回路1は水晶振動子3を備えた発振回路を構成することによって発振周波数を安定化させている。
上記共振コイル6は互いに磁気結合された三つのコイルL4、L5、L6を有してなる。上記レシオ検波回路10は、位相変調された信号の復調方式の一つで、コイルL5、L6とコンデンサーの結合によって位相差を作り、ベクトル的に復調する回路方式である。上記コンデンサーは、コンデンサーマイクロホンユニット5、より具体的にいえば、コンデンサーマイクロホンユニットを構成している振動板と、この振動板と間隙をおいて対向している固定電極との間で形成されているコンデンサーである。コイルL5とL6は直列に接続され、コイルL5の他端はダイオード7を介してマイクロホン出力端子OUTに、コイルL6の他端はダイオード8を介して上記マイクロホン出力端子OUTに接続されている。ダイオード7と8は互いに逆向きになっている。
発振回路1は、例えば8MHz−12MHz程度の高周波を発振し、発振した高周波を発振コイル4から共振コイル6に供給するために、コイルL2の一端とコイルL4の一端が接続され、コイルL3の一端が、コイルL5とL6の接続点に接続されている。発振回路1で発振された高周波信号は、コイルL2、L3から共振コイル6に供給される。共振コイル6を構成するコイルL4にはマイクロホンユニット5の静電容量が直列に接続されている。コンデンサーマイクロホンユニット5は、振動板が受けた音波にしたがって振動することにより上記静電容量が変化する。マイクロホンユニット5の静電容量と共振コイル6のインダクタンスによって共振回路を構成し、これに発振回路1で生成される高周波信号をバイアスとして加える。上記高周波信号はマイクロホンユニット5で電気音響変換された音声信号で位相変調される。この変調信号は、上記レシオ検波回路10で復調され、マイクロホン出力端子OUTから出力される。共振コイル6を構成するコイルL4はマイクロホンユニット5の静電容量と直列共振することから、共振周波数でのインピーダンスが極めて低くなる。このように共振周波数でのインピーダンスを低くしなければ、感度が低下する。
アナログのレコード盤再生用ピックアップは、レコード盤の溝に刻まれた左右チャンネルの音声信号を再生し、左右の信号を出力するように構成されている。これまでに商品化された発振検波方式のピックアップは、左右チャンネル別々の発振周波数を持つ二つの発振器と、各発振器に対応した二つの検波器を必要としている。
しかるに、異なる二つの周波数信号を発信する発振器が二つ内蔵されていると、二つの周波数信号間に干渉を生じやすく、ピックアップ本体内に二つの発振器を内蔵したあとも発振周波数が干渉しないように発振器を調整しあるいは検波コイルのインダクタンスを調整する必要があった。また、例えばVFOによる発振周波数調整方式であることから、周波数のドリフトが発生し、発振周波数を頻繁に調整する必要があった。しかしながら、この種の調整は高度の技術を要し、一般のユーザーが調整することは困難であるから、ユーザーが限られるという難点があった。
発振検波方式コンデンサーマイクロホンをステレオマイクロホンとする場合も、従来の発想では、左右のマイクロホンユニットに対応して発振周波数の異なる二つの発振器と、各発振器に対応する二つの検波回路を必要とする。しかし、複数の発振器を用いる場合、マイクロホンケースを別々にしないと発振信号が相互に干渉するので、外形が大型化しステレオマイクロホンとして使い勝手が悪くなる。
発振検波方式のマイクロホンは低雑音であることから、スタジオなどで用いられる。スタジオ用の場合、平衡出力である必要があり、平衡出力を可能にするように回路構成を工夫する必要がある。
なお、コンデンサー型の電気音響変換器として、特許文献1に記載されているコンデンサー型トランスジューサ、特許文献2に記載されている容量−電圧変換装置、特許文献3に記載されているピックアップ装置が知られている。
これらの各特許文献に記載されている発明はいずれも発振検波方式に属するものである。しかしながら、いずれの特許文献記載の発明にも、複数の発振器とそれに対応した検波回路を備える電気音響変換器において生じる前述のような技術的な問題点の認識およびこの問題点の解決手段に関してなんら記載がない。
実公昭49−38643号公報 実公昭49−30122号公報 特公昭49−33641号公報
本発明は、レコード盤再生用のピックアップ、あるいはステレオマイクロホンのような、2系統の電気音響変換出力が可能な発振検波方式電気音響変換器において、単一の発振器で二つの共振回路、二つの復調回路を動作させることができるように回路構成を工夫し、もって、発振周波数の調整を簡略化あるいは不要にした電気音響変換器を提供することを目的とする。
本発明はまた、電気音響変換器がステレオマイクロホンの場合、平衡出力を可能にすることを目的とする。
本発明に係る電気音響変換器は、発振コイルおよび水晶振動子を備えた発振回路と、発振回路と結合手段を介して結合され発振回路で生成される高周波信号でバイアスされるとともにコンデンサー型電気音響変換手段の静電容量と共振コイルによって構成された共振回路と、共振回路の出力信号からコンデンサー型電気音響変換ユニットの静電容量変化に対応する信号に復調する復調回路と、を備えている電気音響変換器であって、上記発振回路は、水晶振動子の両端に対称形に接続されたトランジスタと発振コイルを備え、上記共振回路は、発振コイルと磁気結合している発振結合コイルの両端に接続された二つの共振コイルと各共振コイルに接続された互いに別系統のコンデンサー型電気音響変換手段を備え、上記復調回路は、それぞれの共振回路の出力信号からそれぞれのコンデンサー型電気音響変換手段の静電容量変化に対応する信号に復調する二つの復調回路からなることを最も主要な特徴とする。
発振回路は一つの水晶振動子を備えた一つの発振回路であり、水晶振動子の両端に対称形に接続されたトランジスタと発振コイルによってそれぞれ同じ周波数の信号が出力される。この信号は二つの共振回路の各共振コイルに入力され、二つの共振回路をそれぞれバイアスする。各共振コイルは、互いに別系統のコンデンサー型電気音響変換手段の静電容量と接続されていて、各コンデンサー型電気音響変換手段の静電容量変化に対応した信号が各復調回路から出力される。
発振回路は一つでありながら、二つの復調回路からは別系統の信号を出力することができる。よって、従来の発振検波方式ピックアップなどに見られるように、二つの復調回路に対応した二つの共振回路を設ける必要がなく、単一の発振周波数で足りるので、発振信号同士の干渉の問題がなく、発振周波数も安定し、発振周波数の調整を簡略化あるいは不要にすることができる。
以下、本発明にかかる電機音響変換器の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1において、符号11は発振回路、14は発振コイル、70,80はレシオ検波回路、61,62は共振コイルをそれぞれ示している。発振コイル14は、互いに磁気結合された4個のコイルL11、L12、L13、L14を有してなる。
発振回路11は、二つのトランジスタ21,22、一つの水晶振動子3、上記コイルL11,L12(タンクコイル)を含む。コイルL11、L12の接続点には電源PSが接続され、コイルL11の他端は電界効果型トランジスタ(以下「FET」という)21のソースに、コイルL12の他端はFET22のソースに接続されている。FET21のドレーンと接地Gの間には抵抗R21が、ベースと接地Gの間には抵抗R22が接続され、ベースには水晶振動子3の一端が接続されている。FET22のドレーンと接地Gの間には抵抗R24が、ベースと接地Gの間には抵抗R23が接続され、ベースには水晶振動子3の他端が接続されている。このように、発振回路は、水晶振動子3の両端に対称形に接続されたFET21,22と発振コイル14を備えている。このように構成された発振回路11は、水晶振動子3の固有振動数で決まる特定の周波数信号で発振し、この信号が発振コイルL11、L12から出力される。発振回路11は水晶振動子3を備えた発振回路を構成することによって発振周波数を安定化させている。
上記共振コイル61は互いに磁気結合された二つのコイルL41、L51を有し、共振コイル62も互いに磁気結合された二つのコイルL42、L52を有してなる。コイルL41,L42が本来の共振コイルであり、コイルL51,L52はここでは「共振結合コイル」という。上記レシオ検波回路70,80は、位相変調された信号の復調方式の一つで、レシオ検波回路70はコイルL41とコンデンサーの結合によって位相差を作り、レシオ検波回路80はコイルL42とコンデンサーの結合によって位相差を作り、ベクトル的に復調する回路方式である。上記コンデンサーは、コンデンサー型ピックアップユニットが備えているコンデンサーである。より具体的にいえば、図2にも示すように、コンデンサー型ピックアップユニットを構成しているカンチレバー50の外周面に形成された可動電極と、この可動電極に間隙をおいて対向している固定電極51,52との間でそれぞれ形成されている二つのコンデンサーである。カンチレバー50の先端にはレコードの音溝をトレースする針が装着されていて、この針が音溝の凹凸にしたがって振動することによりカンチレバー50が動き、カンチレバー50の動きに従って固定電極51,52との間隙が変化する。カンチレバー50に形成された可動電極に対して上記固定電極51,52が中心角90度をもって対向している。上記のようにカンチレバー50が動くことによって可動電極と固定電極51,52の間隙が変化し、上記各コンデンサーの静電容量が変化する。固定電極51は左(L)チャンネルの出力端子となっていて上記コイルL41につながり、固定電極52は右(R)チャンネルの出力端子となっていて上記コイルL42につながっている。
上記コイルL41とL42の他端は、発振コイルL11,L12に磁気結合しているコイルL14(以下「発振結合コイル」という)の各端に接続されている。発振結合コイルL14はセンタータップを有し、センタータップは接地されている。結合コイル61を構成するコイルL41と磁気結合している共振結合コイルL51の一端はダイオード71を介してLチャンネル出力端子LOUTに、コイルL51の他端はダイオード72を介して上記Lチャンネル出力端子LOUTに接続されている。ダイオード71と72は互いに逆向きになっている。結合コイル62を構成するコイルL42と磁気結合している共振結合コイルL52の一端はダイオード81を介してRチャンネル出力端子ROUTに、コイルL52の他端はダイオード82を介して上記Rチャンネル出力端子ROUTに接続されている。ダイオード81と82は互いに逆向きになっている。共振結合コイルL51、L52はセンタータップを有し、これらのセンタータップは、発振コイルL11,L12と磁気結合されている基準周波数発生コイルL13の各端に接続されている。基準周波数発生コイルL13はセンタータップを有し、このセンタータップは接地されている。Lチャンネル出力端子LOUTと接地との間にはコンデンサーC91が、Rチャンネル出力端子ROUTと接地との間にはコンデンサーC92が接続されている。
発振回路11は、例えば8MHz−12MHz程度の高周波を発振し、発振した高周波信号を発振コイル14から共振コイル61、62に供給するために、結合コイルL14の各端が共振コイル61,62を構成するコイルL41、L42の一端に接続されている。コイルL41、L42の他端は、電気音響変換器のひとつであるピックアップユニットの前記カンチレバー50に形成されている可動電極は接地Gにつながっている。
発振回路11で発振された高周波信号は、結合コイルL14から共振コイル61、62に供給される。共振コイル61、62を構成するコイルL41、L42にはそれぞれコンデンサー型ピックアップユニットの左チャンネルと右チャンネルの静電容量が直列に接続されている。ピックアップユニットは、カンチレバー50の振動にしたがって左右チャンネルの静電容量が変化する。左チャンネルの静電容量と共振コイルL41のインダクタンスによって共振回路を構成し、同じく、右チャンネルの静電容量と共振コイルL42のインダクタンスによって共振回路を構成し、これに発振回路11で生成される高周波信号をバイアスとして加える。上記高周波信号はピックアップユニットで電気音響変換された信号で位相変調される。この変調信号は、各レシオ検波回路70,80で復調され、左チャンネル出力端子LOUTと、右チャンネル出力端子ROUTから出力される。共振コイル61、62を構成するコイルL41、L42はピックアップユニットの静電容量と直列共振することから、共振周波数でのインピーダンスが低くなる。
以上説明した第1の実施例は、発振回路11が、水晶振動子3の両端に対称形に接続されたFET21,22と発振コイル14を備え、共振回路が、発振コイル14と磁気結合している発振結合コイルL14の両端に接続された二つの共振コイルL41、L42と各共振コイルに接続された互いに別系統のコンデンサー型電気音響変換手段であるピックアップの電気音響変換部を備え、復調回路は、それぞれの共振回路の出力信号からそれぞれのコンデンサー型電気音響変換手段の静電容量変化に対応する信号に復調する二つの復調回路70、80を備えている。そのため、2系統の信号を出力するのに一つの発振回路11があれば足り、二つの発振回路を設ける必要がないから、回路構成の簡単化を図ることができると共に、発振信号同士の干渉の問題がなくなる。発振周波数の微妙な調整も不要であることから、特別な技術的能力がなくても使用可能であり、周波数のドリフトの問題もなくなる。
図3は本発明に係る電気音響変換器の第2の実施例を示している。この実施例は発振検波方式コンデンサー型ステレオマイクロホンの例である。この実施例は、電気音響変換部がコンデンサーマイクロホンユニットであること、左右チャンネルの出力をそれぞれ平衡出力にするために復調回路に構成が付加されていることが図1に示す第1の実施例と異なっている。そこで、異なる構成部分に新たな符号を付し、同じ構成部分には第1の実施例と共通の符号を付して、第1の実施例の説明と重複する説明は簡略化して説明する。
図3において、符号53,54はそれぞれ左チャンネルと右チャンネルのコンデンサーマイクロホンユニットを示す。コンデンサーマイクロホンユニット53は、音波を受けて振動する振動板55と、この振動板55と所定の間隙をおいて対向する固定電極56を有し、振動板55と固定電極56との間でコンデンサーを構成している。同様に、コンデンサーマイクロホンユニット54も、振動板57と固定電極58を有し、振動板57と固定電極58との間でコンデンサーを構成している。振動板55,57は共に接地され、固定電極56は共振コイルL41の一端に、固定電極58は共振コイルL42の一端に接続されている。共振コイル61,62はそれぞれ、上記コイルL41,L42と磁気結合している二つのコイルL51,L61と、L52,L62を有している。
左チャンネルのコイルL51,L61はセンタータップを備えていて、これらのセンタータップは、前記発振コイルL11,L12と磁気結合している基準周波数発生コイルL13の一端が接続され、コイルL13により生成される基準周波数信号が入力されるようになっている。同様に、右チャンネルのコイルL52,L62もセンタータップを備えていて、これらのセンタータップは、上記基準周波数発生コイルL13の他端が接続され、コイルL13により生成される基準周波数信号が入力されるようになっている。上記コイルL51の両端にはダイオード73,74が互いに逆向きに接続されて、復調回路としてのレシオ検波回路101が構成され、このレシオ検波回路101の出力は左チャンネル出力LOUTの一方の出力ラインにつながっている。上記コイルL61の両端にはダイオード75,76が互いに逆向きに接続されて、別のレシオ検波回路102が構成され、このレシオ検波回路102の出力は左チャンネル出力LOUTの他方の出力ラインにつながっている。上記二つのレシオ検波回路101、102の出力は左チャンネル出力LOUTとして平衡出力される。
右チャンネルの共振回路と復調回路としてのレシオ検波回路も同様に構成されている。すなわち、上記コイルL52の両端にはダイオード83,84が互いに逆向きに接続されてレシオ検波回路103が構成され、このレシオ検波回路103の出力は右チャンネル出力ROUTの一方の出力ラインにつながっている。上記コイルL62の両端にはダイオード85,86が互いに逆向きに接続されて、別のレシオ検波回路104が構成され、このレシオ検波回路103の出力は右チャンネル出力ROUTの他方の出力ラインにつながっている。上記二つのレシオ検波回路103、104の出力は右チャンネル出力ROUTとして平衡出力される。
その他の構成は前記第1の実施例の構成と同じであるから説明を省略する。
以上説明した第2実施例では、共振コイル61、62を構成するコイルL41、L42にはそれぞれ左チャンネルと右チャンネルのコンデンサー型マイクロホンユニット53,54の静電容量が直列に接続されている。各マイクロホンユニット53,54は、振動板55,57が音波を受けて振動することにより、固定電極56,58との間の静電容量が変化する。左チャンネルの静電容量と共振コイルL41のインダクタンスによって共振回路を構成し、同じく、右チャンネルの静電容量と共振コイルL42のインダクタンスによって共振回路を構成し、これに発振回路11で生成される高周波信号をバイアスとして加える。上記高周波信号はコンデンサーマイクロホンユニットで電気音響変換された信号で位相変調される。左チャンネルマイクロホンユニット53による変調信号は、左チャンネルの各レシオ検波回路101,102で復調される。二つのレシオ検波回路101,102は互いに逆位相の信号を出力し、これらの信号ラインから左チャンネル出力端子LOUTとして平衡出力される。右チャンネルについても同じで、右チャンネルマイクロホンユニット54による変調信号は、右チャンネルの各レシオ検波回路103,104で復調される。二つのレシオ検波回路103,104は互いに逆位相の信号を出力し、これらの信号ラインから右チャンネル出力端子ROUTとして平衡出力される。
以上説明した第2の実施例においても前記第1の実施例と同様の効果を得ることができると共に、左右のチャンネルごとに、出力信号の極性が異なる二つの復調回路を接続し、それぞれの復調回路の出力で平衡出力させるように構成したため、例えば、スタジオ内での使用も可能な発振検波方式ステレオコンデンサーマイクロホンを得ることができる。
本発明に係る電気音響変換器の第1の実施例を示す回路図である。 上記第1の実施例に用いられる電気音響変換部の要部を示す側面図である。 本発明に係る電気音響変換器の第2の実施例を示す回路図である。 従来の電気音響変換器の例を示す回路図である。
符号の説明
3 水晶振動子
11 発振回路
14 発振コイル
51 固定電極
52 固定電極
55 振動板
56 固定電極
57 振動板
58 固定電極
53 コンデンサーマイクロホンユニット
54 コンデンサーマイクロホンユニット
61 共振コイル
62 共振コイル
70 レシオ検波回路
80 レシオ検波回路
101 レシオ検波回路
102 レシオ検波回路
103 レシオ検波回路
104 レシオ検波回路
L11 発振結合コイル
L12 発振結合コイル
L13 基準周波数発生コイル

Claims (6)

  1. 発振コイルおよび水晶振動子を備えた発振回路と、
    上記発振回路と結合手段を介して結合され上記発振回路で生成される高周波信号でバイアスされるとともにコンデンサー型電気音響変換手段の静電容量と共振コイルによって構成された共振回路と、
    上記共振回路の出力信号からコンデンサー型電気音響変換ユニットの静電容量変化に対応する信号に復調する復調回路と、を備えている電気音響変換器であって、
    上記発振回路は、上記水晶振動子の両端に対称形に接続されたトランジスタと発振コイルを備え、
    上記共振回路は、上記発振コイルと磁気結合している発振結合コイルの両端に接続された二つの共振コイルと各共振コイルに接続された互いに別系統のコンデンサー型電気音響変換手段を備え、
    上記復調回路は、それぞれの共振回路の出力信号からそれぞれのコンデンサー型電気音響変換手段の静電容量変化に対応する信号に復調する二つの復調回路からなる電気音響変換器。
  2. コンデンサー型電気音響変換手段はレコード盤再生用のコンデンサー型ピックアップであって、カンチレバーと一体の可動電極とこの可動電極に中心角90度をもって対向して可動電極との間でコンデンサーを構成する二つの固定電極を備える請求項1記載の電気音響変換器。
  3. 二つの共振コイルはそれぞれこれに磁気結合された共振結合コイルを備え、各共振結合コイルの両端には復調回路としてのレシオ検波回路を構成するダイオードがそれぞれ接続され、上記各共振結合コイルには、発振コイルと磁気結合している基準周波数発生コイルにより生成される基準周波数信号が入力される請求項1記載の電気音響変換器。
  4. コンデンサー型電気音響変換手段はデンサーマイクロホンユニットであって、このマイクロホンユニットを二つ備えることによりステレオマイクロホンを構成している請求項1記載の電気音響変換器。
  5. 二つの復調回路はそれぞれ逆極性の信号を出力する二つのレシオ検波回路を備え、各復調回路の二つのレシオ検波回路の出力が平衡出力となっている請求項4記載の電気音響変換器。
  6. 二つの共振コイルはそれぞれこれに磁気結合された共振結合コイルを二つずつ備え、各共振コイルと磁気結合している二つの共振結合コイルのそれぞれの両端には復調回路としてのレシオ検波回路を構成するダイオードがそれぞれ接続され、上記各結合コイルには、発振コイルと磁気結合している基準周波数発生コイルにより生成される基準周波数信号が入力される請求項5記載の電気音響変換器。
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