JP2008306048A - 電子ユニット筐体 - Google Patents

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Koyo Ono
公洋 小野
Sukeyuki Furukawa
資之 古川
Mikio Naruse
幹夫 成瀬
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Abstract

【課題】放熱性、電磁波シールド性および耐水性という3つの機能を満足しつつ、材料歩留まり性にも優れた電子ユニット筐体を提供する。
【解決手段】電子ユニット筐体1のガスケット7は、複数の金属板71と、これら複数の金属板を連結して側壁上端の形状に応じた環状のガスケットを構成するシール材72とを有し、シール材は、蓋5と金属板との隙間を封止する第1シール部721と、金属板と側壁4の上端との隙間を封止する第2シール部722とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電力変換装置などの電子部品が収納される電子ユニット筐体に関するものである。
電気自動車、燃料電池自動車、ハイブリッド自動車などの車両に搭載される、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置には発熱量の大きなパワーモジュールが含まれており、放熱効果を高めるために冷却装置で冷却された筐体に収納することがおこなわれている。また、電力変換装置で発生する電磁波の漏れや外部からの電磁波浸入を低減するために、筐体には電磁波シールド構造が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
この種の電子ユニット筐体においては、冷却装置により冷却されるベース部材上に電子ユニットが配設され、この電子ユニットを囲むように設けられた側壁の上部に金属製の蓋をボルトで固定する構造が採用されている。また、蓋と側壁との締結面にはO−リングシール等のシール部材が配設され、これにより筐体の防水性が確保されている。さらに側壁には、筐体の軽量化や外部高温環境からの熱浸入低減を図るために、樹脂と金属板との2重構造部材が用いられている。
ここで、側壁の金属板は冷却性能および電磁波シールドの確保のために設けられたものであり、金属板の一部を側壁の締結面に露出させて、その露出した金属板と金属製の蓋とを接触させることにより、筐体の電磁波シールド性を確保するとともに、筐体内に収納された電子ユニットに対する冷却性能の向上を図っている。
このように、電力変換装置などの電子部品を収納する電子ユニット筐体には、放熱性、電磁波シールド性および耐水性という3つの機能が求められるので、上述した側壁の上端と金属製の蓋との締結面にメタルガスケットを挟むことも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に開示されたガスケット7は、同文献の図3に示されるように金属板20と弾性シール材21,22とで構成され、金属板20の上面及び下面のそれぞれに設けられたシール材21,22によって耐水性が確保される。また、このシール材21,22の形状によって蓋5と金属板20、および金属板20と側壁4とが金属接触するので、蓋5と側壁4とがガスケット7の金属板20を介して熱的および電気的に結合し、これにより放熱性および電磁波シールド性が確保される。
ところが、上記特許文献2に開示されたガスケット7の金属板20は環状に形成されているため、金属板を製造する際のプレス加工において材料歩留まりが極めて悪く、これにより量産化が困難であるという問題があった。
特開2003−69270号公報 特開2005−236162号公報
本発明が解決しようとする課題は、放熱性、電磁波シールド性および耐水性という3つの機能を満足しつつ、材料歩留まり性にも優れた電子ユニット筐体を提供することである。
本発明は、電子ユニットが配設され、電子ユニットを冷却するベース部と、ベース部に立設されて電子ユニットの周囲を囲み、電子ユニット側に設けられるとともに側壁の上端に露出する露出部を有する金属製壁と当該金属製壁の外側に設けられた断熱性外壁とを少なくとも有する多層構造の側壁と、側壁の上端に締結具により固定され、少なくとも一部が側壁対向面に露出した電磁波シールド材を有する蓋と、蓋と側壁の上端との間に挟持されるガスケットとを備えた電子ユニット筐体に関するものである。
そして、本発明に係る電子ユニット筐体のガスケットは、複数の金属板と、これら複数の金属板を連結して側壁上端の形状に応じた環状のガスケットを構成するシール材とを有し、シール材は、蓋と金属板との隙間を封止する第1シール部と、金属板と側壁上端との隙間を封止する第2シール部とを有することを特徴とする。
本発明は、環状のガスケットを構成するにあたり複数の金属板をシール材で連結する構成を採用したので、金属板を矩形またはこれに近似する形状で構成することができ、金属板を製造する際の材料歩留まりを向上させることができる。
この場合、各金属板の間に金属板が存在しない部分が生じるが、金属板間の距離をできる限り小さくすることで、放熱性および電磁波シールド性を低下させることなく耐水性を維持しつつ、上述した材料歩留まりを高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る電子ユニット筐体の実施形態を示す分解斜視図、図2は本発明に係る電子ユニット筐体に電力変換装置などの電子ユニットを収納して半導体モジュールとした実施形態を示す縦断面図である。
図1に示すように、本実施形態の電子ユニット筐体1は、ベース3,側壁4,ガスケット7および蓋5で構成され、図2に示すように電子ユニット筐体1内に電子ユニット2が収納されている。
電子ユニット2の例としては、電気自動車に用いられるパワーモジュール等を挙げることができるが、パワーモジュールの場合の電子ユニット2は、パワーモジュール2a,コンデンサ2b、回路基板2cなどから構成され、ベース3上に固定される。図示は省略するが、回路基板2cはベース上に立設された支柱などに支持されている。こうしたパワーモジュールには、絶縁ゲートバイポーラトランジスタIGBTや電界効果トランジスタMOSFETなどの電力変換用半導体素子が搭載されており、動作時の発熱量が著しく大きい。
また、電子ユニット筐体1も、エンジンルーム等の高温環境に配設される場合が多いため、ベース3はアルミニウムなどの金属のように熱伝導性及び電磁波シールド性の良い材質で形成され、冷却装置により冷却される。冷却装置としては、例えば、金属製ベース3の内部に流路を形成し、その流路内に水やエチレングリコール水溶液などの冷却液を流して冷却する熱交換装置が採用されている。以下では、ベース3および蓋5は熱伝導性および電磁波シールド性に優れた金属で形成されているものとして説明する。
図2に示すように、側壁4の上下両端にはフランジ4a,4bが形成され、フランジ4aの上面には、後述するシール材22が納められるシール溝43(図1参照)が形成されている。4面を有する側壁4は、ボルト8によりフランジ4bを固定することでベース3上に取り付けられる。また、蓋5は側壁4のフランジ4aにボルト6によって固定される。さらに、フランジ4aと蓋5との間にはガスケット7が挟持されている。なお、図示は省略したが、フランジ4bとベース3との間にも、防水性を確保するためにシール材が設けられている。
側壁4は断熱性外壁41と金属製壁42とで構成された2層構造とされている。外壁41は樹脂等の断熱性材料(換言すれば低熱伝導性材料)で構成され、金属製壁42は金属等の高熱伝導性及び電磁波シールド性を有する材料で構成されている。ここでは、金属製壁42を樹脂製外壁41でモールドすることにより一体成形されている。外壁41に用いられる樹脂は高温度環境下に耐え得るものが好ましく、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)やPA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等が用いられる。
金属製壁42としては、アルミニウム,銅,真鍮,鋼板等が用いられるが、なるべく薄くて軽く、かつ加工が容易なものが良く、これらの点からアルミニウムを用いるのが好ましい。また、放熱性や電磁波シールド性の点では銅も適している。
金属製壁42の下端部分は、L形状に折り曲げられてフランジ4bの下端面に露出しており(露出部42b)、金属製のベース3と接触している。同様に、金属製壁42の上端部分もL形状に折り曲げられてフランジ4aの上面に露出しており(露出部42a)、金属製壁42はガスケット7の金属板71を介して蓋5とも接触している。
これにより、金属製のベース3、金属製壁42および金属製蓋5が電子ユニット2を三次元的に取り囲むことになるので、電子ユニット筐体1の内側表面は熱伝導性に優れた金属材料によって冷却装置の冷媒により冷却され、電子ユニット2の放熱が効率よく行われ、その結果、電子ユニット2の温度上昇を抑えることができる。しかも、電子ユニット筐体1は、電磁波シールド性に優れた金属材料によって電子ユニット2が三次元的に取り囲まれているので、電子ユニット2から放出される電磁波が筐体外に漏れたり、外部からの電磁波が筐体内に浸入したりするのを防止することができる。
以上が以下に説明する実施形態に共通の構成である。以降は、本発明に係るガスケットの各実施形態の構成及び作用効果について説明する。
《第1実施形態》
図3は本発明に係る電子ユニット筐体のガスケットの第1実施形態を示す平面図、図4(A)は図3のA−A線に沿う破断図、図4(B)は同じく図3のB−B線に沿う断面図である。
図3の平面図に示すように、本例のガスケット7は、それぞれが短冊状とされた4つの金属板71と、これら4つの金属板71を連結して側壁4の上端の形状に応じた環状のガスケット7を構成するシール材72とを有する。
金属板71は、熱伝導性および電磁波シールド性に優れた材料、例えばアルミニウムや銅により構成され、側壁4の上端に設けられたボルト6の貫通孔44に対応した位置にボルト6の貫通孔711が形成されている。また、図4(A)の断面図に示すように、金属製壁42の上端面(露出部42a,以下単に上端面42aともいう。)と接触する部分は、その接触がより確実になされるように全長にわたって若干折れ曲がった形状とされている。これにより、同図に示すA1の部分では金属製壁42の上端面42aとの接触がより確実になされる一方で、A2の部分では蓋5の裏面との接触がより確実になされることになり、金属板71を介して金属製壁42と蓋5との熱的および電磁的接続が強固になる。
なお、金属板71の長手方向の長さは、できる限り側壁4の上端の両端部まで至ることが望ましく、幅方向の長さはできる限り側壁4の上端の幅に等しいことが望ましい。
シール材72は、弾性および耐水性に優れた材料、例えばニトリルゴムNBRやエチレンプロピレンゴムEPDMなどの材料で構成することができ、図4(A)に示すように金属板71を挟んだ形状で一体成形されている。そして、金属板71の部分では、同図に示す金属板71の上側に位置して金属板71と蓋5との隙間を封止するための第1シール部721と、同図に示す金属板71の下側に位置し、シール溝43に嵌合して金属板71と側壁4の上端との隙間を封止する第2シール部722とを有する形状とされている。ただし、金属板71が存在しないコーナー部においては図4(B)に示すように第1シール部721と第2シール部722とが一体をなす形状とされている。
4つの金属板71とシール材72は、シール材72を射出成形する際に成形型に金属板71をセットしたのちシール材料を射出するインサート成形で一体化したり、予め成形したシール材72に金属板71を挟むためのスリットを形成し、ここに金属板71を挿入して接着剤などで接着したりする。
こうした構成のガスケット7は、図4(A)に示すように複数のボルト6により蓋5と側壁4の上端との間で締め付けられるが、金属板71のA1部分は金属製壁42の上端面42aに接触するとともに、A1部分およびA2部分は蓋5の裏面に接触する。これにより、蓋5、側壁4およびベース3が金属によって接続されることになり、ベース3からの放熱性が向上すると同時に、内部および外部からの電磁波を遮蔽することができる。また、ボルト6を締め付けると、シール材72が自己弾性により潰れ、主として第1シール部721によって蓋5と金属板71との隙間をシールし、主として第2シール部722によって金属板71と側壁4の上端面との隙間をシールすることになるので、筐体1の耐水性が高くなる。
特に本例の金属板71は、短冊状に形成されているので、原材料からプレス加工などで製造する場合、材料歩留まりが極めて高くなり、量産化に適している。
なお、側壁4の上端のコーナー部分には金属板71が存在しないので、特許文献2に開示されたガスケットに比較して、熱伝導性(放熱性)および電磁波シールド性が厳密には劣るが、実用的な許容範囲における熱伝導性および電磁波シールド性は何ら問題ない範囲であり、材料歩留まりの向上効果はこうした欠点を補って余りある。
《第2実施形態》
図5は本発明に係る電子ユニット筐体のガスケットの第2実施形態を示す平面図、図6は図5のVI部を拡大した斜視図、図7(A)は本発明の第2実施形態における水の浸入状況を説明するためのガスケットの要部を拡大した平面図、図7(B)は(A)のB−B線に沿う断面図である。
本例のガスケット7においても、上述した第1実施形態と同様、それぞれが短冊状とされた4つの金属板71と、これら4つの金属板71を連結して側壁4の上端の形状に応じた環状のガスケット7を構成するシール材72とを有する。また、図5に示すA−A線に沿う断面は図4(A)に示す構造とされ、B−B線に沿う断面は図4(B)に示す構造とされている。
ただし、それぞれの金属板71の短辺を含む両端部分が、図5および図6に示すようにシール材72によって被覆されている点が第1実施形態と相違する。これは、ガスケット7を蓋5と側壁4の上端との間に締め付けてシール材72を加圧すると、図7(B)に示すように金属板71の短辺部分に金属板71の板厚に相当する空間Sが生じ、ここから水等が筐体1内に浸入する可能性があるが、本例では金属板71の短辺を含む両端部分をシール材72で被覆しているので、シール材72を加圧して空間Sが生じても、水の浸入経路は図7(A)に矢印で示すように長距離になる。これにより、第1実施形態のガスケット7に比較して、さらに耐水性が向上することになる。
《第3実施形態〜第5実施形態》
図8は本発明に係る電子ユニット筐体のガスケットの第3実施形態を示す要部平面図、図9は本発明に係る電子ユニット筐体のガスケットの第4実施形態を示す要部平面図、図10は本発明に係る電子ユニット筐体のガスケットの第5実施形態を示す要部の平面図、図11は本発明の第5実施形態のガスケットの金属板を製造する工程の一例を示す平面図である。
図8に示す第3実施形態に係るガスケット7においても、上述した第1実施形態と同様、それぞれが短冊状とされた4つの金属板71と、これら4つの金属板71を連結して側壁4の上端の形状に応じた環状のガスケット7を構成するシール材72とを有する。また、図5に示すA−A線に沿う断面は図4(A)に示す構造とされ、B−B線に沿う断面は図4(B)に示す構造とされている。
ただし、金属板71の両端の短辺の、シール材72により被覆されている部分に凸状部712がそれぞれ形成されている。また、図9に示す第4実施形態では同じ部分に凹状部713がそれぞれ形成されている。
こうした凸状部712または凹状部713を形成すると、図7(B)に示すようにシール材72を加圧したときに空間Sが生じても、水の浸入経路は長距離になる。これにより、第1実施形態のガスケット7に比較して、さらに耐水性が向上することになる。
なお、図10に示す第5実施形態では、一つの金属板71の一方の短辺の、シール材72による被覆部分に凸状部712が形成され、他方の短辺の、シール材72による被覆部分には、この凸状部712の形状を補完する形状の凹状部713が形成されている。
このようにすると、金属板71をプレス加工などによって製造する際に、図11に示すように一枚の原材料からそのまま切り出すことができ、破棄しなければならない部分が皆無となる。これにより、第1実施形態に比較して、さらに耐水性が向上すると同時に、第3および第4実施形態に比べて材料歩留まりが向上する。
なお、これらの実施形態において凸状部712および凹状部713の具体的形状は限定されず、水の浸入経路が長くなる形状であれば本例の凸状部712および凹状部713に含まれる趣旨である。
《第6実施形態》
図12は本発明に係る電子ユニット筐体のガスケットの第6実施形態を示す平面図、図13(A)は図12のA−A線に沿う破断図、図13(B)は同じく図12のB−B線に沿う断面図である。
図12に示す第6実施形態に係るガスケット7においても、上述した第1実施形態と同様、それぞれが短冊状とされた4つの金属板71と、これら4つの金属板71を連結して側壁4の上端の形状に応じた環状のガスケット7を構成するシール材72とを有する。
ただし、本例の筐体1の側壁4は、金属製壁42の内側の全周に樹脂製断熱性内壁45が設けられている。内壁45に用いられる樹脂は高温度環境下に耐え得るものが好ましく、外壁41を構成する樹脂と同じ、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)やPA(ポリアミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等が用いられる。
また、シール材71の内側端は、第1実施形態とは異なり、金属板72の内側端(電子ユニット側の長辺)も被覆するように幅広に構成されている。そして、図13(A)および(B)に示されるとおり、シール材72が金属板71の内側端71aを被覆した状態でも金属板71のA1部分が金属製壁42の上端面42aと確実に接触するよう内壁45の上端面に段部45aを形成し、シール材72が嵌合される寸法だけ低くしている。
この場合、蓋5と金属板71との隙間は主として第1シール部721でシールされるが、金属板71と側壁4の上端面との隙間は主として2つの第2シール部722にてシールされることになる。
本例のように、シール材72によって金属板71の内側端を被覆すると、図7(B)にて説明した空間Sが金属板71とシール材72との間に生じても、外部からこの空間Sに侵入しようとした水は図12に矢印で示すように筐体1の内部に入ることなく再び外部へ排出されることになる。これにより、上述した各実施形態に比較して耐水性がより向上する。
《第7実施形態》
図14は本発明に係る電子ユニット筐体のガスケットの第7実施形態を示す平面図、図15(A)は図14のA−A線に沿う断面図、図15(B)は同じく図14のB−B線に沿う断面図、図16は本発明の第7実施形態の側壁上端のボルト貫通孔部分を示す斜視図、図17は図15(A)のボルト16の部分を拡大して示す断面図である。
本例のガスケット7においても、上述した第1実施形態と同様、それぞれが短冊状とされた4つの金属板71と、これら4つの金属板71を連結して側壁4の上端の形状に応じた環状のガスケット7を構成するシール材72とを有する。
ただし、第1実施形態とは異なり、金属板71の外側端(電子ユニットでない側の長辺)がシール材72で被覆されている。これにともない、ボルト6の貫通孔711の周囲を除く金属板71の上面もシール材72で被覆されている。ただし、金属板71が金属製壁42の上端面42aと接触する部分A1を含む内側端(電子ユニット側の長辺)は露出されている。
また、金属板71の外側端をシール材72で被覆したことにより、この部分にも第2シール部722が形成されるので、当該第2シール部722が嵌合する段部41aが外壁41の上端に形成されている。なお、図16に示すように、側壁4の上端は、金属板71の貫通孔711の部分だけ筐体1の外側に突出するよう形成されている。
本例のように構成すると、図7(B)にて説明した空間Sが金属板71とシール材72との間に生じても、金属板71の部分で外部から浸入しようとする水は、シール材72の外側端で完全にシールされることになり、耐水性がより向上することになる。
ちなみに、放熱性および電磁波シールド性は、A1の部分で金属板71と金属製壁42の上端面42aが接触するとともに、A2の部分、つまり金属板71の貫通孔711の部分で金属板71と蓋5の裏面とが接触することにより確保される。
この場合、シール材72は金属板71の上面を被覆し、弾性があるといえども加圧された後も厚さを有する。このため、蓋5と貫通孔711の周囲の金属板71との接触を確実にするために、外壁41の貫通孔44の上面にワッシャ61を設けるとともに、金属板71が変形し易いように、例えば薄板で構成し、ボルト6を締め付けたときに、図17(A)および(B)に示すように、ワッシャ61のような金属板71を変形させる部材によって貫通孔711の周囲の金属板71が蓋5側へ変形させることが望ましい。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上述した実施形態では電子ユニット筐体1を開口部が矩形(四角形)とされたもので本発明を説明したが、開口部が円形またはそれに類する形状の電子ユニット筐体にも本発明は適用できる。この場合、複数の金属板71は、開口部の形状に沿った湾曲した広義の短冊状とし、これら複数の金属板71をシール材で連結して環状のガスケットを構成すればよい。こうした変形例も本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明に係る電子ユニット筐体の実施形態を示す分解斜視図である。 本発明に係る電子ユニット筐体に電力変換装置などの電子ユニットを収納して半導体モジュールとした実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係る電子ユニット筐体のガスケットの第1実施形態を示す平面図である。 (A)は図3のA−A線に沿う破断図、(B)は同じく図3のB−B線に沿う断面図である。 本発明に係る電子ユニット筐体のガスケットの第2実施形態を示す平面図である。 図5のVI部を拡大した斜視図である。 (A)は本発明の第2実施形態における水の浸入状況を説明するためのガスケットの要部を拡大した平面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図である。 本発明に係る電子ユニット筐体のガスケットの第3実施形態を示す要部平面図である。 本発明に係る電子ユニット筐体のガスケットの第4実施形態を示す要部平面図である。 本発明に係る電子ユニット筐体のガスケットの第5実施形態を示す要部の平面図である。 本発明の第5実施形態のガスケットの金属板を製造する工程の一例を示す平面図である。 本発明に係る電子ユニット筐体のガスケットの第6実施形態を示す平面図である。 (A)は図12のA−A線に沿う破断図、(B)は同じく図12のB−B線に沿う断面図である。 本発明に係る電子ユニット筐体のガスケットの第7実施形態を示す平面図である。 (A)は図14のA−A線に沿う破断図、(B)は同じく図14のB−B線に沿う断面図である。 本発明の第7実施形態の側壁上端の要部を示す斜視図である。 図15(A)の部分を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1…電子ユニット筐体
2…電子ユニット
3…ベース
4…側壁
4a,4b…フランジ
41…外壁
42…金属製壁
42a…上端面(露出部)
43…シール溝
44…貫通孔
45…内壁
5…蓋
6…ボルト
61…ワッシャ
7…ガスケット
71…金属板
711…貫通孔
712…凸状部
713…凹状部
72…シール材
721…第1シール部
722…第2シール部

Claims (8)

  1. 電子ユニットが配設され、前記電子ユニットを冷却するベース部と、
    前記ベース部に立設されて前記電子ユニットの周囲を囲み、前記電子ユニット側に設けられるとともに側壁の上端に露出する露出部を有する金属製壁と当該金属製壁の外側に設けられた断熱性外壁とを少なくとも有する多層構造の側壁と、
    前記側壁の上端に締結具により固定され、少なくとも一部が側壁対向面に露出した電磁波シールド材を有する蓋と、
    前記蓋と前記側壁の上端との間に挟持されるガスケットとを備えた電子ユニット筐体において、
    前記ガスケットは、複数の金属板と、これら複数の金属板を連結して前記側壁上端の形状に応じた環状のガスケットを構成するシール材とを有し、
    前記シール材は、前記蓋と前記金属板との隙間を封止する第1シール部と、前記金属板と前記側壁上端との隙間を封止する第2シール部とを有することを特徴とする電子ユニット筐体。
  2. 前記金属板は短冊状に形成され、前記シール材は前記短冊状の金属板の少なくとも短辺を被覆することを特徴とする請求項1記載の電子ユニット筐体。
  3. 前記金属板は短冊状に形成され、当該短冊状金属板の短辺の前記シール材による被覆部分に、凸状部又は凹状部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の電子ユニット筐体。
  4. 前記短冊状金属板の一方の短辺の、前記シール材による被覆部分に凸状部が形成され、他方の短辺の前記シール材による被覆部分に前記凸状部を補完する形状の凹状部が形成されていることを特徴とする請求項3記載の電子ユニット筐体。
  5. 前記側壁は、前記金属製壁の前記電子ユニット側に内壁を有し、前記シール材は、前記金属板の前記電子ユニット側の長辺を被覆するとともに前記内壁の上端に当接することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の電子ユニット筐体。
  6. 前記金属板に前記締結具が貫通する孔が形成され、当該金属板のうち前記金属製壁の露出部と接触する部分及び前記孔を除く端縁が、前記シール材により被覆されていることを特徴とする請求項1記載の電子ユニット筐体。
  7. 前記シール材の第2シール部は、前記外壁の上端に形成されたシール溝に嵌合することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の電子ユニット筐体。
  8. 前記側壁は4つの側壁で構成され、前記金属板は、前記それぞれの側壁上端の両端近傍まで延在する長さに形成されていることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の電子ユニット筐体。
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